JP2005125010A - カプセル型医療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 体外から供給されるエネルギーを伝送効率を下げずに受電用コイルにより発電でき、かつ内部部品の実装スペースを削減し、小型化を実現できるカプセル型医療装置を提供する。
【解決手段】 長方形状のフレキシブル基板24の一方の面には、受電コイル配線25aが多数形成されており、折り曲げられて略四角の筒形状にされて、対向する二辺部分における端部25bを半田付してコイル接続部28を形成することにより、螺旋状の受電コイル25を形成し、その外周側は樹脂等で形成した外装部材23で覆っている。外装部材23の外径に近いサイズで受電コイル25を形成し、かつ薄膜状に省スペースで形成することにより、小型で効率良く発電できる構造にした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、体腔内に挿入され、体腔内の生体情報を得たり、処置を行うカプセル型医療装置に関する。
近年、カプセル形状にされた各種のカプセル型医療装置が提案されている。また、カプセル型医療装置を小型化するために、体外から電気エネルギをカプセル型医療装置に供給する構成にしたものがある。
例えば、第1の従来例としての特開2001−224551号公報には、カプセル型医療装置の内部にフレキシブル基板の面上に形成した受電アンテナを収納したものを開示している。
また、第2の従来例としての特開2003−210395号公報には、薄膜曲面基板に回路部品を実装する記述がある。
特開2001−224551号公報 特開2003−210395号公報 大石 司他4名、"高密度マルチチップ・システムオンフィルム(SOF)技術"、「シャープ技報」第83号、2002年8月
周波数の高い電磁波では人体での減衰が大きいため、上記第1の従来例における受電用のアンテナの構成は、高い周波数の電磁波用のものであり、この場合には人体の生体組織を通過する場合での減衰が大きい。このため、体内のカプセル型医療装置に対して電気エネルギの供給が十分にできない。
このように生体組織において、減衰を小さくしてエネルギ供給を行うためには、送信する電磁波の周波数を低くするか交流磁界で供給することが望ましいが、上記第1の従来例ではこのように周波数の低い電磁波或いは交流磁界によるエネルギーの供給を効率良く受けるには適していない。
また、第2の従来例は、受電用のアンテナ(或いはコイル)の効率的配置に関しての配慮が無く、受電用のコイルによる受信効率を下げないで実装スペースを削減することができていなかった。
(発明の目的)
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、体外から供給されるエネルギーを伝送効率を下げずに受電用コイルにより発電でき、かつ内部部品の実装スペースを削減し、小型化を実現できるカプセル型医療装置を提供することを目的とする。
本発明は、交流磁界による無線発電を行なうカプセル型医療装置において、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体内に設けられた薄膜基板とからなり、
前記薄膜基板を筒状に形成することで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されるようにすることにより、筒状に形成された螺旋状コイルにより体外からの交流磁界を受けて、効率良く交流電力を発生できると共に、螺旋状コイルを薄膜基板内に設けた配線で形成することにより、実装スペースを削減でき、内装される部品もコンパクトに実装でき、小型化を実現できるようにしている。
本発明によれば、筒状に形成された螺旋状コイルにより体外からの交流磁界を受けて、効率良く交流電力を発生できると共に、螺旋状コイルを薄膜基板内に設けた配線で形成することにより、実装スペースを削減でき、内装される部品もコンパクトに実装でき、カプセル型医療装置を小型化できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1ないし図8は本発明の実施例1に係り、図1は実施例1を備えたカプセル型内視鏡システム等の構成を示し、図2は実施例1のカプセル型内視鏡等の構成を示し、図3は体外ユニットの内部構成を示し、図4は第1変形例のカプセル型内視鏡の断面構造を示し、図5は第2変形例のカプセル型内視鏡の構成を示し、図6は第3変形例におけるフレキシブル基板の構成を示し、図7は第3変形例のカプセル型内視鏡の構成を示し、図8は第4変形例におけるフレキシブル基板を示す。
図1(A)に示すように本発明の実施例1を備えた内視鏡検査を行うカプセル型内視鏡システム1は、患者2の口部から飲み込まれることにより体腔内管路を通過する際に体腔内管路内を光学的に撮像した画像信号を無線で送信するカプセル型医療装置としてのカプセル型内視鏡3と、このカプセル型内視鏡3で送信された信号を患者2の体外に設けたアンテナユニット4により受け、画像を保存する機能を有する、(患者2の体外に配置される)体外ユニット5とを有する。
この体外ユニット5には、画像データを保存するために、容量が例えば1GBのコンパクトフラッシュ(R)サイズのハードディスクが内蔵されている。
そして、体外ユニット5に蓄積された画像データは検査中或いは検査終了後に図1(B)の表示システム6に接続して、画像を表示することができる。
つまり、図1(B)に示すように、この体外ユニット5は、表示システム6を構成するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略記)7とUSBケーブル8等の通信を行う通信ケーブルで着脱自在に接続される。
そして、パソコン7により体外ユニット5に保存した画像を取り込み、内部のハードディスクに保存したり、表示するため等の処理を行い表示部9により保存した画像を表示できるようにしている。このパソコン7にはデータ入力操作等を行う操作盤としての例えばキーボード10が接続されている。
図1(A)に示すように、カプセル型内視鏡3を飲み込んで内視鏡検査を行う場合には、患者2はシールド機能を持つシールドシャツ11を着て行う。
このシールドシャツ11の内側には複数のアンテナ12が取り付けられたアンテナユニット4が取り付けてあり、このアンテナユニット4は、体外ユニット5に接続される。 そして、体外ユニット5は、このアンテナユニット4により、カプセル型内視鏡3により撮像され、それに内蔵されたアンテナから送信された信号を受け、このアンテナユニット4に接続された体外ユニット5に撮像した画像を保存するようにしている。この体外ユニット5は、例えば患者2のベルトに着脱自在のフックにより取り付けられる。
また、本実施例では、シールドシャツ11には、外側表面のシールド部分の内側に交流磁界を発生して、給電或いは送電するアンテナコイル(送電コイル)13a、13bが肩から側面側に(患者2の身長方向に対して)斜めに形成されると共に、中央部には例えば長方形状に巻回した送電或いは給電するアンテナコイル13cが正面側と背面側に対向するように形成されている。
これらアンテナコイル13a、13b、13cも、体外ユニット5に接続される。
また、この体外ユニット5は、例えば箱形状であり、前面には画像表示を行う表示装置としての例えば液晶モニタ14と、制御操作を行う操作部15とが設けてある。
図3に示すように、体外ユニット5の内部には、液晶モニタ14,操作部15の他に、アンテナ12に接続される通信回路(無線通信回路)16と、信号処理を行う信号処理回路17と、信号処理された画像データを記憶するハードディスク18と、アンテナコイル13a、13b、13cに出力する交流電力を発生する(発振回路及び電力増幅回路からなる)交流出力回路19と、通信回路16等を制御する制御回路20と、電源としての電池21とを備えている。
そして、アンテナコイル13a、13b、13cは、交流出力回路19から供給される交流電力により、交流磁界を発生する。後述するようにこの交流磁界は、人体では減衰の少ない数100kHz以下であり、体内のカプセル型内視鏡3に対して交流磁界を印加することができるようにしている。
また、ユーザは、操作部15を操作することにより、制御回路20を介して交流出力回路19からアンテナコイル13a〜13cに供給される交流電力を制御することができるようにしている。例えば、交流電力を供給するアンテナ13a〜13cを選択設定したり、順次切り換えてサイクリックに供給したり、順次切り換えて供給する周期を選択設定することもできるようにしている。
また、ユーザは、体外ユニット5の操作部15を操作することにより、制御回路20は、その操作信号を通信回路16及びアンテナ12を介してカプセル型内視鏡3側に送り、カプセル型内視鏡3の撮像動作の制御を行えるようにしている。この場合、カプセル型内視鏡3は、後述する送受信アンテナ26によりアンテナ12から放射される電波を受信する。
次に図2を参照して、本実施例のカプセル型内視鏡3の構成を説明する。図2(A)はカプセル型内視鏡3の内部構造を縦断面図で示し、図2(B)及び図2(C)はフレキシブル基板を展開した外側及び内側の展開図を示し、図2(D)は図2(A)のA−B−B′−A′断面図を示す。なお、図2(A)では、薄膜状のフレキシブル基板24を筒状にした場合の対向する2辺のコイル接続部28を、この断面図中に示しているが、このコイル接続部28は、図2(D)に示すように電気部品等が実装されていない側方となる。
図2に示すように本実施例のカプセル型内視鏡3は、ポリサルホン等の樹脂等を用いて、一体成形による外装部材23により、カプセル形状の密閉された筐体が形成されている。この外装部材23の内側には略四角の筒体形状にされた薄膜基板としてのフレキシブル基板24が収納されている。
このフレキシブル基板24は、その展開図は図2(B)及び図2(C)に示すように四角形、より具体的には長方形ないしは正方形状である。このフレキシブル基板24の(筒体状にした場合の)外側となる面には受電コイル25を構成する受電コイル配線25aが、筒体の軸と直交する方向より僅かに傾いて平行線状にプリントパターンにより多数形成されている。
また、このフレキシブル基板24には、一方の端部付近に(信号の送受信を行う)送受信アンテナ26がスパイダ状に形成されている。
このように受電コイル配線25aを設けたフレキシブル基板24を、点線で示す折り曲げ線27に沿って折り曲げることにより、図2(D)に示すように断面形状が略正方形の筒形状になる。
この場合、フレキシブル基板24の対向する2辺に臨む受電コイル配線25aの各端部25bは、折り曲げた場合に図2(D)に示すように重なり、半田付けで接続されたコイル接続部28となり、受電コイル配線25aは螺旋状に巻回された受電コイル25が形成されることになる。また、フレキシブル基板24も略正方形の筒形状として固定される。このフレキシブル基板24は、折り曲げ線27に近い部分は図2(D)に示すように薄肉にされた薄肉部24aが形成され、折り曲げて加工し易くしている。
略正方形の筒形状の一方の端部付近には、体腔内の光学像を結ぶ対物レンズ系31、照明を行う照明用LED32及び対物レンズ系31の結像位置に配置した固体撮像素子としての例えばCCD33とが共通のLED基板34に取り付けられて照明手段及び撮像手段とが一体的に形成されており、その周囲は、透明な外装部材23で覆われている。
また、この略正方形の筒形状の他方の端部付近には、蓄電手段として充電可能なスーパキャパシタと呼ばれる大容量のコンデンサ35が配置され、その周囲は透明な外装部材23で覆われている。
また、フレキシブル基板24における内側の面には、図2(A)或いは図2(C)に示すように電子部品が実装されている。
具体的には、送受信アンテナ26に接続され、送受信回路(無線回路)36を構成するベアチップ実装される集積回路(IC)や、CCD33で撮像した撮像信号に対する信号処理を行い、A/D変換して圧縮した画像データを送受信回路36に送る機能や各回路等を統括制御する(撮像&)制御回路37を構成するベアチップ実装されるICや、送受信回路36及び制御回路37を構成するチップ抵抗やチップコンデンサ等の電子部品38が実装されている。なお、照明手段としての照明用LED32を駆動する照明回路は、LED基板34に実装されているが、このフレキシブル基板24に実装しても良い。
また、このフレキシブル基板24における内側の面、具体的には前記送受信回路36等の電子部品に対向する面には、受電コイル25に発生した交流電力を整流してコンデンサ35に供給する整流回路39を構成するベアチップICと、この整流回路39を構成するチップ抵抗やチップコンデンサ等の電子部品40とが実装されている。
また、例えば整流回路39を構成するベアチップICに隣接する端部には、CCD33等と接続するための電極パッド41が設けてあり、また電子部品40に隣接してコンデンサ35に接続するための電極パッド42aが設けてある。
本実施例では、受電コイル25をカプセル型内視鏡3の外径に近いサイズで筒体形状に形成すると共に、その長手方向の略全長に近いサイズで受電コイル25を形成する螺旋状コイル(或いはソレノイド状コイル)の巻線が多数形成されるようにしている。
つまり、受電コイル25のコイルの実効的な外径が大きく、かつその長手方向のサイズも外装部材23の軸方向の長さと概略同程度に形成され、さらにコイル巻線数も多数形成されるようにすると共に、そのスペースは薄肉の筒体形状に形成されて小スペース内に収納できるようにしている。このため、このカプセル型内視鏡3のサイズを小型化することもできるようにしている。
また、体外のアンテナコイル13a〜13cから交流磁界による電気エネルギ送電(給電)をする場合、人体組織での電磁波の減衰の影響が大きい高周波数帯(例えば10MHz以上)は使用しないで、数10Hz〜数100kHzの周波数の交流磁界で印加できるようにすると共に、受電コイル25もその交流磁界に対して上述したようにその断面積やコイル巻線数を大きくして、受電コイル25を通る磁束本数を大きくして、効率良く交流電力を発生できるようにしている。
このような構成であるので、体外の体外ユニット5から交流磁界を印加することにより、患者2の体内に挿入されたカプセル型内視鏡3に設けた受電コイル25により、その受電コイル25を交差する交流磁界により、交流起電力を効率良く発生させることができる。
この場合、受電コイル25の断面積は外装部材23の外径に近くサイズで形成しているので、効率良く交流起電力を発生できるし、またその巻線数も多数回となるように形成しているので、大きな交流起電力を発生できる。
この受電コイル25で発生した交流起電力は、整流回路39により整流されて、直流に変換された後、コンデンサ35に蓄積され、蓄積された直流電荷を電源としてカプセル型内視鏡3の各電気系は動作する。
つまり、コンデンサ35から供給される直流電力により、照明手段となる照明用LED32を例えば間欠的に発光させて照明を行うようにする。その照明の下で撮像手段を構成するCCD33により撮像を行い、そのCCD33で撮像した信号を制御回路37により信号処理し、さらにA/D変換して画像データを圧縮して送受信回路36に送る。この送受信回路36は、高周波で変調して送受信アンテナ26を経て電波で放射する。
この電波は体外のアンテナ12で受信され、通信回路16で復調された後、信号処理回路17に送られる。そして、ハードディスク18には圧縮された画像データが蓄積される。また、信号処理回路17により、圧縮された画像データは伸張処理された後、映像信号に変換されて液晶モニタ14に送られ、この液晶モニタ14によりCCD33で撮像された内視鏡画像を確認(モニタ)することもできる。
本実施例によれば、体外からの交流磁界による電力供給に対して受電コイル25により、効率良く交流電力を発生できるように形成しているので、カプセル型内視鏡3に搭載された内視鏡画像を得るための照明手段や撮像手段を確実に動作させることができる。
また、本実施例では、薄膜基板としてのフレキジブル基板24上に受電コイル25を形成しているので、その収納スペースは小さくでき、他の内蔵部品の実装スペースを十分に確保でき、小型かつ軽量化できる(カプセル型医療装置としての)カプセル型内視鏡3を実現できる。
図4は、第1変形例のカプセル型内視鏡3Bの構造を示す。
図4に示す第1変形例は、図2(A)における例えばA−B−B′−A′線での断面構造で示している。この変形例では、LED基板34及びコンデンサ35とを略正方形の形状にすることにより、その周囲に沿ってフレキシブル基板24を折り曲げて略正方形に近い(四角形の)筒形状にして、その外周側を外装部材23で一体成形している。
また、図5(A)及び図5(B)は、第2変形例のカプセル型内視鏡3Cの構造を示す。なお、図5(A)は縦断面を示し、図5(B)はC−C断面を示す。
この第2変形例のカプセル型内視鏡3Cは、高密度マルチチップ・システムオンフィルム(高密度マルチチップSOF)技術を採用して、略円筒面形状のフレキシブル基板24Cの内面に上述した制御回路37等を実装したものである。これは非特許文献1に詳しく記載されている。
この高密度マルチチップSOF技術では、極限に近い状態まで薄く形成したポリイミドフィルムにCu箔を設けたフレキシブル基板24Cを採用して、より屈曲等を容易にしている。そして、このフレキシブル基板24Cに制御回路37等の電気部品を曲面実装している。
また、制御回路37等をより小型化したICチップを採用することにより、円筒形状にした内面にも実装し易くしている。
この構造であれば、受電コイル25の断面積をより外装部材23の外径に近い形状にすることができ、発電効率を向上することができる。
本変形例では、円筒形にした場合で図示しているが、四角筒型形や円筒形だけでなく、八角筒形などの多角形の筒形でも良い。多いほど、受電コイルの面積が大きくなり有利となる。
図6は第3変形例におけるフレキシブル基板24Dを示す。このフレキシブル基板24Dは、例えば図1(B)に示すフレキシブル基板24における受電コイル25を形成するコイル配線の端部25bが露呈する2辺の形状を、例えば矩形波状にした矩形波部51を形成している(矩形波形状の代わりに波状或いは正弦波形状にしても良い)。
図1(B)のような直線形状であると、例えば半田などで電気的に接続を行なう場合、半田を載せるための面積が十分ではなく、隣り合わせの接続部をショートしないようにするために間隔を小さくすることが困難であるが、本変形例によれば、電気的に接続する領域を交互にシフトでき、ショートしないように半田付けを容易に行うことができると共に、間隔を小さくしてコイル巻線数を増大して、誘起できる電力を大きくすることもできる。
図7は第4変形例のカプセル型内視鏡3Dの構造を示す。
本変形例では、例えば図5(A)に示すフレキシブル基板24Cにおける対物レンズ系31が形成された側の端部を延出して対物レンズ系31の前まで延設した延出部52を設けるようにしている。この延出部52の前端は対物レンズ系31の観察視野の境界とほぼ一致するように設定されている。
この構成により、薄膜基板としてのフレキシブル基板24Cの延出部52が対物レンズ系31のフード代わりになり、不要な光が光学系にはいるのを避けられる。従って、本変形例は、観察性能を向上できる効果を有する。
図8は第5変形例におけるフレキシブル基板24E及び24Fを示す。
上述したフレキシブル基板24等による薄膜基板は、ほぼ長方形であったが、薄膜基板は長方形に限定されるものでなく、図8(A)に示す菱形のフレキシブル基板24Eでも良いし、図8(B)に示す波型のフレキシブル基板24Fでも良い。つまり、筒形に形成できる形状であれば良い。つまり、発電効率を向上できるものであれば良い。
また、蓄電手段としてコンデンサ35の場合で説明したが、蓄電する機能を持つものであれば、コンデンサに限らず、充電可能な二次電池などでも良い。例えばNiMH(ニッケル水素)電池、リチウム電池等を用いることができる。
また、コンデンサ35としてはスーパキャパシタ、電気二重層コンデンサ、セラミックコンデンサなどを用いることができる。この場合、セラミックコンデンサを用いると、液体を使わないため、カプセル型内視鏡内で液漏れ等の心配がない。また、電気二重層コンデンサを採用した場合には、小型な形状で、その静電容量を非常に大きくできるため、安定した電力の供給が可能となる。
次に図9及び図10を参照にて本発明の実施例2を説明する。図9(A)は、本発明の実施例2のカプセル型内視鏡3Eを示す。
本実施例のカプセル型内視鏡3Eは、薄膜基板として、多層、具体的には2層となる第1層コイル部61及び第2層コイル部62と、さらに磁性体層63とを設けたフレキシブル基板64を採用したものである。図9(A)に示す構成は、図2(A)のフレキシブル基板24がフレキシブル基板64に変更された以外はほぼ同様の構成である。
本実施例における(筒形状に組み立てる前のフレキシブル基板64を展開した場合の外側となる面には図9(B)に示すように第1層コイル部61が形成されており、その下側(内側)の面に点線で示す第2層コイル部62が形成されている。
また、図9(C)に示すようにこのフレキシブル基板64の最も内側の面には、制御回路37を構成するベアチップICなどが実装されている。なお、整流回路39を構成するベアチップICは、コンデンサ35に接続される電極パッド42bと(コイル部61、62により形成される)受電コイルに接続される電極パッド42bと接続されている。
また、図9(D)は、図9(A)に示すフレキシブル基板64を円筒形状にした場合の外観を示す。この図9(D)に示すようにフレキシブル基板64を円筒形状にした場合における重なる2辺の間には、異方性導電フィルム(Anisotropic Condauctive Film ACFと略記)65が介挿され、このACF65により、コイル端部を電気的に接続して、受電コイル25′が形成されるようにしている。ここで、受電コイル25′は、第1層コイル部61による受電コイルと第2層コイル部62による受電コイルとから構成される。
AFC65は、異方的に導電性及び絶縁性を有するフィルム(膜)であり、具体的にはその厚み方向には導電性を示し、厚み方向に直交する面方向には絶縁性を有する。従って、このAFC65を介挿することにより、AFC65を介挿した部分の両側に位置する2端部を電気的に導通させる(バンプ接続で導通させる)ことができ、かつ面方向に隣接する端部との絶縁を確保することができることになる。
図10(A)は図9(A)のフレキシブル基板64をより詳細に示すものであり、図10(B)は図10(A)のD−E−E′−D′断面を示す。
図10に示すようにこのフレキシブル基板64は、第1層コイル部61及び第2層コイル部62と、磁性体層63とが積層され、その下側には2層の部品実装パターン層66が形成されている。なお、磁性体層63には、強磁性体膜63aが薄膜状に設けてある。
第1層コイル部61及び第2層コイル部62には、平行線状に多数のコイル配線が円筒にされる場合の軸と略直交する方向に形成されている。この場合、第1層コイル部61では、コイル配線が前記軸と直交する方向から僅かに一方に傾くように形成され、他方の第2層コイル部62では、コイル配線が前記軸と直交する方向から僅かに反対側に傾くように形成されている。
このフレキシブル基板64は、図9(D)に示すように円筒形状にされ、重なる2辺部分にACF65が介挿されてコイル端部が電気的に接続される。
この場合におけるコイル端部の接続の様子を図10(A)では、符号a1〜a8とb1〜b8で示す。
つまり、図10(A)における上側のコイル端部ai(i=1〜8)は、下側のコイル端部aiに接続され、上側のコイル端部biは、下側のコイル端部biに接続される。この接続を行うため、AFC65は、上側のコイル端部ai、biと下側のコイル端部ai、biとがそれぞれ対向するように位置決めして介挿されるようにしている。
このようにして1枚の帯び形状のAFC65を用いることにより、コイル端部ai、biの接続を簡単に行うことができるようにしている。
また、図10(A)における第1層コイル部61の終端は、ビア67によりその下層となる第2層コイル部62の始端と接続されている。
また、第1層コイル部61の始端と第2層コイル部62の終端とは、それぞれビア68により部品実装パターン層66側に連通させている。そして、このビア68は、受電コイル出力端となり、整流回路39に接続される。
本実施例では、実施例1と同様に薄膜基板としてのフレキシブル基板64により受電コイル25′を形成すると共に、電気部品を実装しているので、小型のカプセル型内視鏡を実現できる。
また、本実施例では、受電コイル25′を2層に設けたコイル配線で形成しているので、その巻線数を倍増することもでき、交流磁界に対して誘起できる交流起電力を倍増することができる。つまり、交流磁界に対して発電機能を倍増することもできる。
また、図10(B)に示す断面図のように、薄膜基板にはパーマロイ膜等からなる磁性体層63が設けてあるので、磁束を集束させる効率が向上し、発電効率を向上できる。なお、磁性体層63は、パーマロイに限らず、純鉄、スーパーマロイ、ニッケル、珪素鋼など、比透磁率の高い物質であれば良い。
また、磁性体を薄膜内に設けるのではなく、円筒状薄膜コイルの内側の空いているスペースに、上記磁性体からなるロッド(棒状、円柱あるいは多角柱)あるいはパイプを設けるのでも良い(後述する図14(A)参照)。
図11(A)は、第1変形例のカプセル型内視鏡3Fを示す。このカプセル型内視鏡3Fでは、電気部品71は、フレキシブル基板64Bによる筒の内側だけでなく、外側にも実装したものである。例えば、四角筒状にフレキシブル基板64Bの筒を形成した場合、外側にもスペースがあるため、そこに電気部品71を実装している。
本変形例は、図10で示した2層の部品実装パターン層66における一方(図11(A)及び図11(C)では66aで示す)を、第1層コイル部61の外側の層に配置した構造にしている。
この場合、特に外側に出ていた方が良い送受信回路39や送受信アンテナ26を配置すると、信号の送受信効率も上がる。
また、図11(D)に示すように最内側となる他方の部品実装パターン層66bにも電気部品72が実装されている。本変形例は、図9の実施例とほぼ同様の効果を有する。 図12は第2変形例におけるコンデンサ35とフレキシブル基板64との接続部を示す。図12(A)は側面図を示し、図12(B)は右側から見た背面図を示す。
本変形例におけるフレキシブル基板64Cは、図9のフレキシブル基板64において、コンデンサ35に接続する端部側を延出した延出部64dを形成し、この延出部64dをコンデンサ35の外形に沿って折り曲げて接続する構造にしている。
このような構成にすることで、設置面積が大きくなり、より多くの電流を安定して流すことができる。つまり、本変形例の効果としてカプセル型医療装置内部への電力供給のより安定化を実現できる。
図13は第3変形例におけるフレキシブル基板64Eを示す。図10(A)等で示したようにフレキシブル基板64では、第1層コイル部61と第2層コイル部62との端部の接続をビア接続で行っていたが、本変形例では2辺の端部b1,b1において接続する構造にしたものである。
また、このフレキシブル基板64Eでは、受電コイルのその出力端となる第1層コイル部61の始端部分と第2層コイル部62の終端部分とは、それぞれ幅の広いパターン75、76と接続され、これらのパターン75、76は、例えばこれらのパターン75、76に対向する部分を切り欠いた部品実装パターン層66に露呈しており、整流回路との接続を簡単に行うことができるようにしている。
本変形例によれば、薄膜基板の配線の簡略化ができる。
次に図14を参照にて本発明の実施例3を説明する。図14(A)は、本発明の実施例3のカプセル型内視鏡3Gを示す。
図14(A)に示す本実施例のカプセル型内視鏡3Gは、このカプセル型内視鏡3Gの長手方向と直交する方向(ここでは上方向として説明する)に軸を持つ筒体、例えば略四角筒体に形成されたフレキシブル基板81が採用されている。
そして、この筒体の外周面に沿ってコイル配線82aを設けて受電コイル82が形成されている。
つまり、外装部材23で一体成形する前の構造は、図14(B)に示すように状態になっており、筒体の外周面に沿って受電コイル82が形成されている。
また、図14(A)に示すようにこのフレキシブル基板81の内側には、アンテナ26や送受信回路36,制御回路37等が実装されており、さらにその内側の空きスペースには、鉄芯等のロッド状にした磁性体83が配置されている。但し、渦電流の発生を防止するため、薄板を積層してロッド状にしたり、粉状のものを圧力をかけてロッド状にしたものが採用されている。
また、図14(A)に示すようにこのフレキシブル基板81には、延出部84が設けられ、この延出部84の端部はLED基板34と電気的に接続される。
本実施例によれば、薄膜基板はカプセル型内視鏡3Gの長手軸と垂直方向に軸をもつ筒状にしてこの薄膜基板ににより受電コイル82が形成され、この受電コイル82もその断面積を最大に近い状態で形成されるので、発電効率がよい。
また、筒状にした受電コイル82の内部には実施例1や実施例2の場合と同様に、薄膜基板上に回路部品が実装されているのでコンパクトにカプセル型内視鏡3Gを構成できる。さらに、空きスペースには、純鉄等からなる鉄心を配置しているため、発電効率がさらに向上する。
さらに第1変形例として、図15に示すように、(図14(A)で示した)カプセル型内視鏡3Gの長手方向と直交し、かつ互いに直交する2方向に軸を持つ2つの筒体形状に形成された筒体部85,86を有するフレキシブル基板81Bとし、各筒体部85,86に受電コイル87、88を形成する第1受電コイル配線87a、第2受電コイル配線88aを形成するようにしても良い。
本変形例によれば、互いに直交する2方向に軸を持つ2つの筒体形状にされた薄膜基板にそれぞれ受電コイル87、88を設けているので、カプセル型内視鏡の向きが変化したりしてもこれらの受電コイル87、88による互いに異なる2方向に対して効率良く発電することができる。換言すると、磁界の向きによる発電効率のばらつきを少なくすることができる。
なお、第2変形例として、例えば図15において、筒体部85の内側に、筒体部86の代わりに実施例1に示すようなフレキシブル基板24を配置しても良い。この場合にも
第1変形例とほぼ同様の効果が得られる。
なお、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
[付記]
1.交流磁界による無線発電を行なうカプセル型医療装置において、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体内に設けられた薄膜基板とからなり、
前記薄膜基板を筒状に形成することで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されていることを特徴とするカプセル型医療装置。 1.1.付記1において、前記筒状薄膜基板が円筒状に形成され、その円筒の外径が前記カプセル状筐体の外径と略一致することを特徴とする。
1.2.付記1において、前記筒状薄膜基板が略多角形の筒状に形成されていることを特徴とする。
1.3.付記1において、前記筒状薄膜基板が略四角形の筒状に形成されていることを特徴とする。
1.4.付記1において、前記薄膜基板内に形成した螺旋状コイル用配線が多層になっていることを特徴とする。
1.5.付記1において、前記筒状薄膜基板内のコイル配線層より内側に、磁性体からなる膜を設けたことを特徴とする。
1.6.付記1において、前記筒状薄膜基板の内側に棒状あるいはパイプ状磁性体を設けたことを特徴とする。
1.7.付記1において、前記磁性体が鉄であることを特徴とする。
1.8.付記1において、前記磁性体がパーマロイであることを特徴とする。
2.交流磁界による無線発電を行なうカプセル型医療装置において、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体に設けられた、略四角形状の薄膜基板とからなり、
前記略四角形状の薄膜基板の対向する二辺を接続し筒状にすることで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されていることを特徴とするカプセル型医療装置。
2.1.付記2において、前記筒状薄膜基板が円筒状に形成され、その円筒の外径が前記カプセル状筐体の外形と略一致することを特徴とする。
2.2.付記2において、前記筒状薄膜基板が略多角形の筒状に形成されていることを特徴とする。
2.3.付記2において、前記筒状薄膜基板が略四角形の筒状に形成されていることを特徴とする。
2.4.付記2において、前記対向する二辺上の前記配線同士を半田によって電気的に接続したことを特徴とする。
2.5.付記2において、前記対向する二辺上の前記配線同士を異方性導電膜によって電気的に接続したことを特徴とする。
2.6.付記2において、前記略四角形状の薄膜基板の形状が略長方形であることを特徴とする。
2.7.付記2において、前記略四角形状の薄膜基板の形状が略菱形であることを特徴とする。
2.8.付記2において、前記薄膜基板内に形成した螺旋状コイル用の配線が多層に形成されていることを特徴とする。
2.9.付記2において、前記筒状薄膜基板の筒内面に強磁性体からなる膜を設けたことを特徴とする。
2.10.付記2において、前記対向する二辺が矩形波等の波状の形状であり、二辺を接続することによって互いにかみ合う形状になっていることを特徴とする。
3.交流磁界による無線発電を行うカプセル型医療装置において、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体内に設けられた、略四角形状の薄膜基板と、
前記略四角形状の薄膜基板の対向する二辺を接続し筒状にすることで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されており、
かつ、照明手段を制御する照明回路、照明手段によって照明された部位を撮像する撮像手段を制御する撮像回路、発電した電流を整流する整流回路、撮像された信号を無線で送信する送信回路、前記照明手段や照明回路等を制御する制御回路における少なくとも1つの回路を構成する電気部品が前記薄膜基板上に実装されていることを特徴とするカプセル型医療装置。
3.1.付記3において、前記いずれかあるいは複数の回路が前記筒状基板の内面に実装されていることを特徴とする。
3.2.付記3において、前記いずれかあるいは複数の回路が前記筒状基板の外面に実装されていることを特徴とする。
3.3.付記3において、前記いずれか複数の回路が前記筒状薄膜基板の内面と外面に分かれて実装されていることを特徴とする。
3.4.付記3において、前記整流回路にはコンデンサなどの蓄電手段が接続されていることを特徴とする。
3.5.付記3において、前記蓄電手段がセラミックコンデンサであることを特徴とする。
3.6.付記3において、前記蓄電手段が二次電池であることを特徴とする。
4.外部からの交流磁界により交流電力を発生し、直流電力に変換する整流回路を備えたカプセル型医療装置において、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体内に設けられた筒体状の薄膜基板と、
前記薄膜基板上に形成され、前記筒体面に沿って前記交流磁界受信用の螺旋状コイルと、
を具備したことを特徴とするカプセル型医療装置。
4.1.付記4において、前記螺旋状コイルは互いに異なる方向に2組以上形成されている。
4.2.付記4において、前記薄膜基板には電磁部品が実装されている。
5.生体内に挿入されるカプセル型医療装置と、生体外からこのカプセル医療装置に無線で電気エネルギを供給する体外装置とを備えたカプセル型医療システムにおいて、
前記体外装置は、交流磁界を発生する交流磁界発生手段を有し、
前記カプセル型医療装置は、
カプセル状筐体と、
前記カプセル状筐体内に設けられた筒状の薄膜基板と、
前記筒状の薄膜基板上に設けられ、前記交流磁界を受信する螺旋状コイルと、
を有することを特徴とするカプセル型医療システム。
5.1.付記5において、前記交流磁界発生手段は、生体での減衰の小さい周波数帯での交流磁界を発生する。
5.1.2.付記5.1において、前記周波数帯は数100kHz程度以下の周波数である。
生体内に挿入して生体内の生体情報を得て、生体情報を生体外部に送信すると共に、生体外部から印加される交流磁界に対してカプセル型医療装置内部に筒状にした薄膜基板上に形成した螺旋状コイルにより効率良く発電し、電源として利用できるようにした。
本発明の実施例1を備えたカプセル型内視鏡システム等の構成を示す図。 実施例1のカプセル型内視鏡等の構成を示す図。 体外ユニットの内部構成を示すブロック図。 第1変形例のカプセル型内視鏡の構造を示す断面図。 第2変形例のカプセル型内視鏡の構成を示す断面図。 第3変形例におけるフレキシブル基板の構成を示す図。 第3変形例のカプセル型内視鏡の構成を示す断面図。 第4変形例におけるフレキシブル基板を示す図。 本発明の実施例2のカプセル型内視鏡等の構成を示す図。 フレキシブル基板を示す図。 第1変形例のカプセル型内視鏡等の構成を示す図。 第2変形例におけるフレキシブル基板とコンデンサ付近を示す図。 第3変形例におけるフレキシブル基板を示す図。 本発明の実施例3のカプセル型内視鏡等の構成を示す図。 変形例におけるフレキシブル基板に形成した受電コイルの構造を示す図。
符号の説明
1…カプセル型内視鏡システム
2…患者
3…カプセル型内視鏡
4…アンテナユニット
5…体外ユニット
6…表示システム
12…アンテナ
13a〜13c…アンテナコイル(送電コイル)
14…液晶モニタ
16…通信回路
19…交流出力回路
23…外装部材
24…フレキシブル基板
25…受電コイル
25a…コイル配線
28…コイル接続部
31…対物レンズ系
32…照明用LED
33…CCD
35…コンデンサ
36…送受信回路
37…制御回路
39…整流回路
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (3)

  1. 交流磁界による無線発電を行なうカプセル型医療装置において、
    カプセル状筐体と、
    前記カプセル状筐体内に設けられた薄膜基板とからなり、
    前記薄膜基板を筒状に形成することで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されていることを特徴とするカプセル型医療装置。
  2. 交流磁界による無線発電を行なうカプセル型医療装置において、
    カプセル状筐体と、
    前記カプセル状筐体に設けられた、略四角形状の薄膜基板とからなり、
    前記略四角形状の薄膜基板の対向する二辺を接続し筒状にすることで、交流磁界受信用の螺旋状コイルが構成されるように、前記薄膜基板内に配線が形成されていることを特徴とするカプセル型医療装置。
  3. 前記対向する二辺上の前記配線同士を異方性導電膜によって電気的に接続したことを特徴とする請求項2記載のカプセル型医療装置。
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