JP2020167561A - 電子機器及び電子機器ホルダ - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の形状又はサイズの構造物に搭載されることが可能であり、高効率な電力伝送又は情報伝送を行うことが可能なアンテナを有する電子機器及び電子機器ホルダを提供する。【解決手段】筒状の内側筐体21Bと、内側筐体の側面に沿って配置された基板31と、基板に設けられ、基板の外周に沿って配置されたインダクタンス配線32を有する平面コイルと、平面コイルに接続され、平面コイルに生じた電圧に基づいた電源電圧又は電気信号を生成する受電回路33と、を有することで、筐体を有する電子機器21(アンテナ内蔵型電子ペン)に対し、形状及び内部部品のレイアウトを変更することなく無線給電機能又は無線通信機能を付加する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線での磁気的な電力伝送及び情報伝送を行う磁気アンテナを含む電子機器及び電子機器ホルダに関する。
近年、スマートフォンやスマートウォッチなどの種々の電子機器のバッテリを無線で(又は無接点で)充電する技術が一般化されつつある(例えば、特許文献1など)。無線充電に対応する装置は、例えば、磁界を発生させる送電装置に近接させることで、当該磁界を媒体として当該送電装置から電力を受け取る。また、当該磁界を媒体とすることで、当該装置間では、電力の伝送のみならず、信号の伝送、すなわち情報の伝送を行うことが可能となる。
特許第6443608号公報
装置間での磁気的な電力伝送及び情報伝送を行う場合、当該装置の各々には、磁気を受け渡す磁気アンテナが設けられている。例えば、当該磁気アンテナの各々は、電流を磁界に変換し、又は磁界を電流に変換するコイルを含む。また、伝送効率を考慮すると、コイル同士が高い結合係数で磁気的に結合されていることが好ましい。
このためには、例えば、伝送元となる装置のアンテナが安定した磁界を生成するコイルを有すること、また、伝送先となる装置のアンテナが当該磁界を受け取りやすい形状及びサイズのコイルを有することが好ましい。
しかし、アンテナが設けられる装置自体がサイズや形状などの点で制約を受ける場合がある。例えば、電子ペンは、人が不便なく持つことができる範囲内の形状、サイズ及び重量を有していなければならない。従って、例えば、電子ペンの場合、柱状又は筒状以外の形状がほとんど許容されない。
また、アンテナは、電子ペンのような電子機器に限らず、他の制約によってアンテナ用にはほとんど形状又は内部部品の配置などを変更することができない機器又は構造物に対しても搭載されることが求められる場合がある。このような場合、アンテナには、伝送特性に加え、形状及びサイズなどの構造的な特性についても、その被搭載物に合わせて考慮される必要がある。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、種々の形状又はサイズの構造物に搭載されることが可能なアンテナを含む電子機器及び電子機器ホルダを提供することを目的としている。
本発明による電子機器は、筒状の筐体と、筐体の側面に沿って配置された基板と、基板に設けられ、基板の外周に沿って配置された1の導線部を有する平面コイルと、平面コイルに接続され、平面コイルに生じた電圧に基づいた電源電圧又は電気信号を生成する受電回路と、を有することを特徴としている。
また、本発明による電子機器ホルダは、電子機器を保持可能な柱状のホルダ穴を有する筐体と、筐体の前記ホルダ穴の側面に沿って配置された基板と、基板に設けられ、基板の外周に沿って配置された1の導線部を有する平面コイルと、平面コイルに接続され、平面コイルに交流電圧を印加する送電回路と、を有することを特徴としている。
本発明による平面コイル及び基板をアンテナとして用いることで、例えば、柱状又は筒状の筐体を有する電子機器に対し、形状及び内部部品のレイアウトを変更することなく無線給電機能又は無線通信機能を付加することができる。
実施例1に係るアンテナシステムが搭載された給電システムの斜視図である。 実施例1に係る受電アンテナ装置の斜視図である。 実施例1に係る受電アンテナ装置の平面図である。 実施例1に係る送電アンテナ装置の斜視図である。 実施例1に係る送電アンテナ装置の平面図である。 実施例1に係るアンテナシステムにおけるコイルの配置関係を示す図である。 実施例2に係る受電アンテナ装置の斜視図である。 実施例3に係る受電アンテナ装置の斜視図である。 実施例3に係る受電アンテナ装置の平面図である。 実施例4に係る送電アンテナ装置の斜視図である。 実施例5に係る送電アンテナ装置の斜視図である。 実施例6に係るアンテナシステムが搭載された通信システムの斜視図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は、実施例1に係るアンテナシステム10を含む給電システム20の斜視図である。本実施例においては、給電システム20は、電子ペン(電子機器又は第1の電子機器)21及び電子ペン21を保持するペンホルダ(電子機器ホルダ又は第2の電子機器)22からなる。また、アンテナシステム10は、電子ペン21に搭載される受電アンテナ装置(第1のアンテナ装置)11及びペンホルダ22に搭載される送電アンテナ装置(第2のアンテナ装置)12を含む。
本実施例においては、ペンホルダ22は、外部電源に接続される電源端子(図示せず)を有し、当該外部の電源によって送電するための電力を生成する。また、本実施例においては、ペンホルダ22は、電子ペン21が挿入されることで電子ペン21を保持可能な柱状のホルダ穴22Aを有する。送電アンテナ装置12は、ペンホルダ22内におけるホルダ穴22Aの近傍に設けられている。
また、本実施例においては、電子ペン21は、電子ペン21の動作電源となるバッテリ(電力源)21Aを内部に有している。また、本実施例においては、受電アンテナ装置11は、バッテリ21Aに接続され、ペンホルダ22又はバッテリ21Aを動作電源として動作する。本実施例においては、電子ペン21は、柱状、例えば円柱状の形状を有する。受電アンテナ装置11は、電子ペン21の側面に設けられている。
また、本実施例においては、送電アンテナ装置12は、ペンホルダ22が外部電源に接続されることでペンホルダ22内で生成された電力を無線で送電する送電装置を構成する。また、受電アンテナ装置11は、送電アンテナ装置12から送電された電力を受電し、当該受電した電力を電子ペン21のバッテリ21Aに供給する受電装置を構成する。
また、本実施例においては、送電アンテナ装置12は、電圧の印加によって磁界を生成する磁気アンテナである。また、受電アンテナ装置11は、磁界の印加によって電圧(電流)を生成する磁気アンテナである。すなわち、アンテナシステム10は、磁界を媒体として送電アンテナ装置12と受電アンテナ装置11との間で磁気的な電力伝送を行う電力伝送システムを構成する。
また、本実施例においては、ペンホルダ22のホルダ穴22Aは、受電アンテナ装置11の送電アンテナ装置12に対する相対位置を定める位置決め部として機能する。本実施例においては、ペンホルダ22は、電子ペン21のペン先とは反対側の端部から電子ペン21がペンホルダ22のホルダ穴22Aに挿入された際に、受電アンテナ装置11が送電アンテナ装置12に近接するように構成されている。
また、例えば、ペンホルダ22は、外部電源に接続されると、常に送電アンテナ装置12に対して送電動作を指令する。また、例えば、電子ペン21は、バッテリ21Aが満充電状態でない限り、受電アンテナ装置11に対して、外部(例えば送電アンテナ12)からの受電動作を指令する。なお、受電アンテナ装置11の受電動作は、ペンホルダ22によって制御されてもよい。
図2は、受電アンテナ装置11の模式的な斜視図である。図2においては、図の明確さのため、電子ペン21を破線で示している。まず、電子ペン21の構成例について説明する。電子ペン21は、バッテリ21Aを含む電子ペン21の種々の機能ブロック(図示せず)を収容し、長手軸(第1の軸)AX1に沿って筒状に伸張する内側筐体21Bを有する。また、電子ペン21は、内側筐体21Bを収容しかつ電子ペン21の外装部を構成し、長手軸AX1に沿って筒状に伸張する外側筐体21Cと、を有する。
次に、受電アンテナ装置11の構成について説明する。本実施例においては、受電アンテナ装置11は、全体として可撓性を有し、また平板状に構成されている。また、受電アンテナ装置11は、電子ペン21の内側筐体21Bの側面に巻き付くことで電子ペン21の外側筐体21Cの一部をなすように構成されている。
具体的には、受電アンテナ装置11は、可撓性を有して電子ペン21の内側筐体21Bの側面に沿って延在する板状の基板31と、基板31に形成され、磁界の印加により電圧を生成するインダクタンス配線(第1のインダクタンス配線)32と、基板31に実装され、インダクタンス配線32に生じた電圧を電源電圧に変換してバッテリ21Aに供給する受電回路33と、を有する。本実施例においては、基板31は、絶縁性を有する可撓性の樹脂板からなる。
また、本実施例においては、インダクタンス配線32は、受電アンテナ装置11におけるアンテナ部として機能する。本実施例においては、インダクタンス配線32は、電子ペン21の内側筐体21Bに巻き付いた際に各々が内側筐体21Bの長手軸AX1の周方向に沿って環状に延びる第1及び第2の環状導線部32A及び32Bを有する。
本実施例においては、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bは、内側筐体21Bの長手方向AX1の軸方向において互いに離間している。また、本実施例においては、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、磁界と電気とを相互に変換する電磁変換を行う。本実施例においては、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、磁界の印加によって電圧を生成する。
また、本実施例においては、インダクタンス配線32は、内側筐体21Bに巻き付いた際に各々が内側筐体21Bの長手軸AX1の軸方向に沿って延び、第1の環状導線部32Aと第2の環状導線部32Bとを直列に接続する第1及び第2の接続導線部32C及び32Dを有する。
本実施例においては、第1の接続導線部32Cは、第1の環状導線部32Aの一端と第2の環状導線部32Bの一端とを電気的に接続する。また、本実施例においては、第2の接続導線部32Dは、第1の環状導線部32Aの他端と第2の環状導線部32Bの他端とを電気的に接続する。
また、本実施例においては、第1及び第2の接続導線部32C及び32Dは、長手軸AX1の周方向において第1及び第2の環状導線部32A及び32B間で流れる電流の方向が反対となるように、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bを接続する。
すなわち、本実施例においては、インダクタンス配線32の両端に電圧を印加すると、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bからは、互いに反対の極性の磁界が発生する。換言すれば、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々に互いに反対の極性の磁界を印加することで、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々には、インダクタンス配線32の一方の方向に向かう電流が流れる。
換言すれば、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、電子ペン21の内側筐体21Bに巻き付けられた際には、受電アンテナ装置11内において、2つの互いに直列に接続された受電コイルを構成する。
また、本実施例においては、受電回路33は、インダクタンス配線32と共に、13.56MHzを共振周波数とする共振回路を構成するキャパシタ(図示せず)を含む。また、後述するが、本実施例においては、送電アンテナ装置12は、13.56MHzの交流磁界を生成する共振回路を有する。そして、受電回路33の当該共振回路は、送電アンテナ装置12の当該共振回路によって生成された交流磁界と共振(共鳴)し、13.56MHzの交流電圧(交流電流)を生成する。
また、本実施例においては、受電回路33は、当該共振回路によって生成された交流電圧を直流電圧に変換する整流素子(図示せず)を有する。受電回路33は、当該整流素子によって生成された直流電圧をバッテリ21Aに供給することで、バッテリ21Aに給電を行う。
図3は、受電アンテナ装置11の模式的な平面図である。本実施例においては、基板31は、全体として矩形の平板形状を有する。また、基板31は、インダクタンス配線32が金属パターンとして形成された可撓性の第1の基板部31Aと、受電回路33が実装された可撓性の第2の基板部31Bと、を有する。
また、本実施例においては、インダクタンス配線32は、基板31上に形成された長方形の平面コイルからなる。当該平面コイルにおける2つの長辺部分は、電子ペン21の内側筐体21Bに巻き付けられた際には、インダクタンス配線32の第1及び第2の環状導線部32A及び32Bとなる。また、当該平面コイルにおける2つの短辺部分は、電子ペン21の内側筐体21Bに巻き付けられた際には、インダクタンス配線32の第1及び第2の接続導線部32C及び32Dとなる。
なお、例えば、インダクタンス配線32の第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、31.4[mm]の長さL1を有する。この場合、例えば電子ペン21の内側筐体21Bが10mmの直径を有する円筒形状を有する場合に、第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、内側筐体21Bの側面を約1周するような長さとなる。
また、例えば、インダクタンス配線32の第1及び第2の接続導線部32C及び32Dの各々は、約10mmの長さW1を有する。この場合、インダクタンス配線32は、約1μヘンリーのインダクタンスを示すように構成されることができる。これは、13.56MHzの交流磁界を媒体とした電力伝送(又は通信)に好適な特性となる。しかし、これらのインダクタンス配線32の構成は一例に過ぎない。
図4は、送電アンテナ装置12の模式的な斜視図である。図4においては、図の明確さのため、ペンホルダ22を破線で示している。まず、ペンホルダ22の構成例について説明する。本実施例においては、ペンホルダ22は、長手軸(第2の軸)AX2に沿って柱状に延びるホルダ穴22Aを有する筐体22Bを有する。ホルダ穴22Aは、長手軸AX2に沿って延びる側面を有する。
次に、送電アンテナ装置12は、本実施例においては、全体として可撓性を有し、平板状に形成されている。そして、本実施例においては、送電アンテナ装置12は、ホルダ穴22Aの側面に沿って環状に配置されることでホルダ穴22Aの側面の一部をなすように構成されている。
本実施例においては、送電アンテナ装置12は、可撓性の基板34と、基板34内に形成され、電圧の印加により磁界を生成するインダクタンス配線(第2のインダクタンス配線)35と、基板34に実装され、インダクタンス配線35に電圧を供給して磁界を生成させる送電回路36と、を有する。本実施例においては、基板34は、絶縁性を有する可撓性の樹脂板からなる。
また、本実施例においては、インダクタンス配線35は、送電アンテナ装置12におけるアンテナ部として機能する。本実施例においては、インダクタンス配線35は、ホルダ穴22Aの側面に沿って配置された際に各々がホルダ穴22Aの長手軸AX2の周方向に沿って環状に延びる第3及び第4の環状導線部35A及び35Bを有する。
本実施例においては、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bは、ホルダ穴22Aの長手方向AX2の軸方向において互いに離間している。また、本実施例においては、第2及び第3の環状導線部35A及び35Bの各々は、磁界と電気とを相互に変換する電磁変換を行う。本実施例においては、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bの各々は、電圧の印加によって磁界を生成する。
また、本実施例においては、インダクタンス配線35は、ホルダ穴22Aの側面に沿って配置された際に各々がホルダ穴22Aの長手軸AX2の軸方向に沿って延び、第3の環状導線部35Aと第4の環状導線部35Bとを直列に接続する第3及び第4の接続導線部35C及び35Dを有する。
本実施例においては、第3の接続導線部35Cは、第3の環状導線部35Aの一端と第4の環状導線部35Bの一端とを電気的に接続する。また、本実施例においては、第4の接続導線部35Dは、第3の環状導線部35Aの他端と第4の環状導線部35Bの他端とを電気的に接続する。
また、本実施例においては、第3及び第4の接続導線部35C及び35Dは、長手軸AX2の周方向において第3及び第4の環状導線部35A及び35B間で流れる電流の方向が反対となるように、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bを接続する。すなわち、本実施例においては、インダクタンス配線35の両端に電圧を印加すると、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bからは、互いに反対の極性の磁界が発生する。
換言すれば、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bの各々は、ホルダ穴22Aの側面に沿って配置された際には、送電アンテナ装置12内において、2つの互いに反対の極性の磁界を生成する送電コイルを構成する。
また、本実施例においては、送電回路36は、インダクタンス配線35と共に、13.56MHzを共振周波数とする共振回路を構成するキャパシタ(図示せず)を含む。本実施例においては、送電回路36は、外部電源からの電力を受けて、インダクタンス配線35に13.56MHzの交流電圧を印加する。送電アンテナ装置12は、インダクタンス配線35によって、13.56MHzの周波数の交流磁界を生成する。
図5は、送電アンテナ装置12の模式的な平面図である。本実施例においては、基板34は、全体として矩形の平板形状を有する。また、基板34は、インダクタンス配線35が金属パターンとして形成された可撓性の第3の基板部34Aと、送電回路36が実装された可撓性の第4の基板部34Bと、を有する。
また、本実施例においては、インダクタンス配線35は、基板34上に形成された長方形の平面コイルからなる。当該平面コイルにおける2つの長辺部分は、ホルダ穴22Aの側面に沿って配置された際には、インダクタンス配線35の第3及び第4の環状導線部35A及び35Bとなる。また、当該平面コイルにおける2つの短辺部分は、ホルダ穴22Aの側面に沿って配置された際には、インダクタンス配線35の第3及び第4の接続導線部35C及び35Dとなる。
例えば、インダクタンス配線35の第1及び第2の環状導線部32A及び32Bの各々は、47.1[mm]の長さL2を有する。この場合、例えばホルダ穴22Aが15mmの直径を有する円柱状の側面を有する場合に、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bの各々は、ホルダ穴22Aの側面を約1周するような長さとなる。
また、例えば、インダクタンス配線35の第3及び第4の接続導線部35C及び35Dの各々は、約10mmの長さW2を有する。この場合、インダクタンス配線35は、約1μヘンリーのインダクタンスを示すように構成されることができる。これは、13.56MHzの交流磁界を媒体とした電力伝送(又は通信)に好適な特性となる。
図6は、ペンホルダ22のホルダ穴22Aに電子ペン21が挿入された際の受電アンテナ装置11及び送電アンテナ装置12の配置関係を模式的に示す図である。図6においては、図の明確さのため、電子ペン21及びペンホルダ22を破線で示している。また、図6においては、受電アンテナ装置11の基板31及び受電回路33を省略し、送電アンテナ装置12の基板34及び送電回路36を省略している。
図6に示すように、ペンホルダ22は、ホルダ穴22Aに電子ペン21が挿入されると、電子ペン21の長手軸AX1の軸方向とホルダ穴22Aの長手軸AX2の軸方向とが揃うように構成されている。
また、受電アンテナ装置11及び送電アンテナ装置12は、電子ペン21がペンホルダ22のホルダ穴22Aに挿入された際に、インダクタンス配線32の第1及び第2の環状導線部32A及び32Bがそれぞれインダクタンス配線35の第3及び第4の環状導線部35A及び35Bの内側に近接して配置されるように、構成されている。
従って、本実施例においては、受電アンテナ装置11におけるインダクタンス配線32の第1の環状導線部32Aは、送電アンテナ装置12におけるインダクタンス配線35の第3の環状導線部35Aと磁界共鳴によって磁気的に結合する。同様に、受電アンテナ装置11の第2の環状導線部32Bは、送電アンテナ装置12の第4の環状導線部35Bと磁界共鳴によって磁気的に結合する。
従って、ペンホルダ22が外部電源に接続された状態で、ペンホルダ22のホルダ穴22Aに電子ペン21が挿入されると、アンテナシステム10を介して、電子ペン21のバッテリ21Aが充電される。
このように、本実施例においては、受電アンテナ装置11は、電子ペン21の筐体(本実施例においては内側筐体21B)に巻き付けられた際に第1及び第2の環状導線部32A及び32B並びに第1及び第2の接続導線部32C及び32Dを形成するインダクタンス配線32を有する。
従って、ペン型の構造をほとんど変えることなく、また他の内部部品の配置などを変更することなく、アンテナ内蔵型の電子ペン21を提供することができる。すなわち、長手形状の構造物に搭載されることが可能な受電アンテナ装置11及びアンテナシステム10を提供することができる。また、その形状をほとんど変えることなく、アンテナ機能(無線給電機能)を有する電子ペン21を提供することができる。
また、本実施例においては、受電アンテナ装置11は、可撓性のフィルム形状を有する基板31に形成され、インダクタンス配線32を形成する平面コイルを有する。従って、例えば電子ペン21の受電アンテナ装置11以外の他の構成部品を組み付けた後であっても、内側筐体21Bの側面に基板31を巻き付けることで、電子ペン21にアンテナ機能を付加することができる。従って、例えば電子ペン21の製造工程への影響もほとんどない。
また、送電アンテナ装置12における第3及び第4の環状導線部35A及び35Bからは、互いに反対の極性の磁界が生成される。そして、当該反対の極性の磁界は、受電アンテナ装置11のインダクタンス配線32に対して一方の方向に流れる電流に対応する電圧(起電力)となる。従って、高効率な電力伝送を行うアンテナシステム10を提供することができる。
また、本実施例においては、インダクタンス配線35の第3及び第4の環状導線部35A及び35Bは、ホルダ穴22の側面の周囲長とほぼ同一又はわずかに小さい長さL2を有する。これによって、第3及び第4の接続導線部35C及び35Dが近接して並行するように配置される。
これによって、第3及び第4の接続導線部35C及び35Dに生ずるわずかな磁界が打ち消し合う。これによって、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bによって生成する磁界とは異なる方向の磁界(すなわちノイズとなる磁界)の生成が抑制される。従って、安定した磁界生成を行うことができ、高効率な電力伝送を行うことができる。
なお、上記したインダクタンス配線32及び35の構成は、一例に過ぎない。例えば、本実施例においては、インダクタンス配線32及び35の各々が矩形のコイル形状を有する平面コイルからなる場合について説明した。
しかし、インダクタンス配線32及び35の各々は、平面コイルからなる場合に限定されない。例えば、インダクタンス配線32及び35の各々は、可撓性を有し、1つの形態として少なくとも1つの環状の導線部を形成するように構成された導線を有していればよい。
また、インダクタンス配線32及び35の各々が平面コイルからなる場合でも、当該平面コイルは、矩形のコイル形状を有する場合に限定されない。例えば、楕円形状又はトラック形状の平面コイルを含んでいてもよいし、部分的にクランクを有するなど当該楕円又はトラック形状から外れた形状の部分を有していてもよい。
また、本実施例においては、インダクタンス配線32及び35の各々が1回巻きの平面コイルからなる場合について説明した。しかし、インダクタンス配線32及び35の各々は、1回巻きの平面コイルである場合に限定されず、複数回巻かれた平面コイルを有していてもよい。また、インダクタンス配線32及び35間で平面コイルの巻き数が異なっていてもよい。すなわち、各環状導線部及び各接続導線部は、少なくとも1本の導線を有していればよい。
また、本実施例においては、各接続導線部が各長手軸の軸方向に沿って伸張するように構成されている場合について説明した。しかし、各接続導線部は、各環状導線部を直列に接続していればよい。すなわち、例えば、インダクタンス配線32は、内側筐体21Bに搭載された際に各々が長手軸AX1の周方向に沿って環状に伸張する少なくとも1つの環状導線部(第1又は第2の環状導線部32A及び32B)を有していればよい。
また、送電アンテナ装置12の構成については、送電アンテナ装置12が搭載される機器に合わせて種々の形状を有することができる。例えば、送電アンテナ装置12は、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bを有する場合について説明した。しかし、送電アンテナ装置12は、受電アンテナ装置11のインダクタンス配線32に磁気的に結合するインダクタンス配線35を有していればよい。
例えば、送電アンテナ装置12のインダクタンス配線35は、受電アンテナ装置11の第1及び第2の環状導線部32A及び32Bのいずれか1つに磁気的に結合するように構成されていればよい。例えば、インダクタンス配線35は、第4の環状導線部35B並びに第3及び第4の接続導線部35C及び35Dを有していなくてもよい。例えば第3の環状導線部35Aのみによっても、送電アンテナ装置11から受電アンテナ装置12に電力を伝送することができる。
また、本実施例においては、送電アンテナ装置12のインダクタンス配線35は、直列に接続された第3及び第4の環状導線部35A及び35Bを有する場合について説明した。しかし、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bは、互いに並列に接続されていてもよい。この場合、例えば、第3及び第4の環状導線部35A及び35Bに長手軸AX2の周方向において互いに反対の電流が流れるように構成されていればよい。
また、本実施例においては、受電アンテナ装置11がインダクタンス配線32と共に共振回路を構成するキャパシタを有し、送電アンテナ装置12がインダクタンス配線35と共に共振回路を構成するキャパシタを有する場合について説明した。しかし、電力の伝送方式及び伝送効率に応じて、キャパシタは設けられていなくてもよい。
また、本実施例においては、アンテナシステム10が電力伝送を行うように構成されている場合について説明した。しかし、アンテナシステム10は、磁界を媒体にして種々の情報を伝送するように構成されることができる。
例えば、この場合、受電回路33及び送電回路36の各々は、種々の通信規格、例えばNFC又はBluetooth(登録商標)に対応した通信機能を有していればよい。これによって、アンテナシステム10を用いて、種々の機器間で電力のみならず情報の伝送を行うことができる。また、受電回路33は、インダクタンス配線32に生じた電圧に基づいた電源電圧又は電気信号を生成するように構成されていればよい。
なお、伝送効率及び電子ペン21の動作安定性などを考慮すると、受電アンテナ装置11は、基板31上に設けられ、所定の周波数帯域(例えば13.56MHzを含む所定の帯域)に透磁性を有する磁性シート(図示せず)を有していてもよい。同様に、送電アンテナ装置12は、基板34に設けられ、所定の周波数帯域(例えば13.56MHzを含む所定の帯域)に透磁性を有する磁性シートを有していてもよい。これによって、インダクタンス配線32及び35間の磁界結合の強度が向上する。
このように、本実施例においては、アンテナシステム10は、長手軸AX1(第1の軸)に沿って伸張する内側筐体21B(筐体)を有する電子ペン21(第1の機器)に搭載され、電磁変換を行う受電アンテナ装置11(第1のアンテナ装置)と、受電アンテナ装置11に磁気的に結合し、電磁変換を行う送電アンテナ装置12(第2のアンテナ装置)と、を有する。
また、受電アンテナ装置11は、内側筐体21Bに搭載された際に各々が長手軸AX1の周方向に沿って環状に伸張し、長手軸AX1の軸方向において互いに離間し、かつ互いに電気的に直列に接続された第1及び第2の環状導線部32A及び32Bを有するインダクタンス配線32を有する。また、送電アンテナ装置12は、第1又は第2の環状導線部32A又は32Bに磁気的に結合するインダクタンス配線35を有する。従って、例えば柱状又は筒状の構造物に搭載されることが可能であり、高効率な電力伝送又は情報伝送を行うことが可能なアンテナ装置及びアンテナシステムを提供することができる。
また、本実施例においては、電子ペン21(電子機器)は、内側筐体21Bと、内側筐体21Bの側面に沿って延在する可撓性の受電アンテナ装置11を含む。
より具体的には、本実施例に係る電子ペン21は、例えば、筒状の内側筐体21B(筐体)と、内側筐体21Bの側面に沿って配置された基板31と、基板31に設けられ、基板31の外周に沿って配置された第1の環状導線部32A(1の導線部)を有するインダクタンス配線32(平面コイル)と、インダクタンス配線32に接続され、インダクタンス配線32に生じた電圧に基づいた電源電圧又は電気信号を生成する受電回路33と、を有する。また、例えば、基板31は、可撓性のフィルム形状を有する。
従って、形状や内部レイアウトをほとんど変えることなく無線給電機能又は通信機能が付加された電子ペン21を提供することができる。
また、電子ペン21のインダクタンス配線32(平面コイル)は、内側筐体21Bの側面に沿って環状に形成されており、内側筐体21Bの長手方向において第1の環状導線部32Aと並んで配置され、第1の環状導線部32Aに流れる電流の方向とは反対の方向に電流が流れるように構成された第2の環状導線部32B(他の導線部)を有する。従って、高効率な受電及び情報の伝送を行うことができる。
また、本実施例においては、ペンホルダ22(電子機器ホルダ)は、ホルダ穴22Aを有する筐体22Bと、ホルダ穴22Aの側面に沿って延在する可撓性の送電アンテナ装置12を含む。
より具体的には、本実施例に係るペンホルダ22は、例えば、電子機器を保持可能な柱状のホルダ穴22Aを有する筐体22Bと、筐体22Bのホルダ穴22Aの側面に沿って配置された基板34と、基板34に設けられ、基板34の外周に沿って配置された第3の環状導線部35A(1の導線部)を有するインダクタンス配線35(平面コイル)と、インダクタンス配線35に接続され、インダクタンス配線35に交流電圧を印加する送電回路36と、を有する。また、例えば、基板34は、可撓性のフィルム形状を有する。
従って、形状や内部レイアウトをほとんど変えることなく無線給電機能又は通信機能が付加されたペンホルダ22を提供することができる。
また、ペンホルダ22のインダクタンス配線35(平面コイル)は、筐体22Bの周囲に沿って環状に形成されており、筐体22Bの長手方向において第3の環状導線部35Aと並んで形成され、第3の環状導線部35Aに流れる電流の方向とは反対の方向に電流が流れるように構成された第4の環状導線部35B(他の導線部)を有する。従って、高効率な送電及び情報の伝送を行うことができる。
図7は、実施例2に係るアンテナシステム10Aにおける受電アンテナ装置11Aの模式的な斜視図である。また、図7は、受電アンテナ装置11Aが搭載された電子ペン21の模式的な斜視図である。アンテナシステム10Aは、受電アンテナ装置11Aの構成を除いては、アンテナシステム10と同様の構成を有する。
受電アンテナ装置11Aは、基板31を有さず、インダクタンス配線32及び受電回路33が電子ペン21の内側筐体21Bの側面に直接張り付けられるように構成されている。本実施例のように、例えばインダクタンス配線32が自己保持可能な構成を有する場合、インダクタンス配線32は基板31上に形成される場合に限定されない。
また、この場合、受電アンテナ装置11Aは、電子ペン21の外側筐体21Cの内側に収容される。従って、受電アンテナ装置11Aを外部から保護することができ、受電アンテナ装置11Aが長寿命化する。従って、無線での受電及び情報の伝送機能を有する高品質な電子ペン21を提供することができる。
図8は、実施例3に係るアンテナシステム10Bにおける受電アンテナ装置11Bの模式的な斜視図である。図8は、受電アンテナ装置11Bが搭載された電子ペン21の模式的な斜視図である。また、図9は、受電アンテナ装置11Bの模式的な平面図である。アンテナシステム10Bは、受電アンテナ装置11Bの構成を除いては、アンテナシステム10と同様の構成を有する。
受電アンテナシステム11Bは、各々が複数(本実施例においては2つ)の導線からなる第1及び第2の環状導線部37A及び37B並びに第1及び第2の接続導線部37C及び37Dからなるインダクタンス配線37を有する。
本実施例においては、インダクタンス配線37は、基板31の板面において2回巻かれた金属パターンからなる平面コイルを含む。本実施例においては、この平面コイルを電子ペン21の内側筐体21Bに巻き付けることで、インダクタンス配線37が構成されている。
本実施例においても、インダクタンス配線37は、第1及び第2の環状導線部37A及び37Bが互いに直列に接続され、全体として1本の配線を構成している。インダクタンス配線37のように、例えば2回巻きの平面コイルによって各環状導線部を形成することで、送電アンテナ装置12との間の磁界結合の強度が大きくかつ安定し、高効率な電力及び情報の伝送を行うことができる。従って、高効率な無線での受電及び情報の伝送機能を有する高品質な電子ペン21を提供することができる。
なお、送電アンテナ装置12においても、インダクタンス配線35が基板34の板面において複数回巻かれていることで、磁界の生成効率が向上する。従って、高効率な無線での送電及び情報の伝送を行うことが可能なペンホルダ22を提供することができる。
図10は、実施例4に係るアンテナシステム10Cにおける送電アンテナ装置12Aの模式的な斜視図である。図10は、送電アンテナ装置12Aが搭載されたペンホルダ22の模式的な斜視図である。アンテナシステム10Cは、送電アンテナ装置12Aの構成を除いては、アンテナシステム10と同様の構成を有する。
送電アンテナ装置12Aは、1つの環状導線部のみからなるインダクタンス配線38を有する。例えば、送電アンテナ装置12Aは、送電アンテナ装置12におけるインダクタンス配線35の第3の環状導線部35Aのみからなる場合に相当する構成を有する。
例えば、インダクタンス配線38は、受電アンテナ装置11におけるインダクタンス配線32の第1の環状導線部32Aと磁界結合によって結合するように構成及び配置されている。このように構成された送電アンテナ装置12Aにおいても、インダクタンス配線32及び38が互いに磁界共鳴を起こし、電力及び情報の伝送を行うことができる。
図11は、実施例5に係るアンテナシステム10Dにおける送電アンテナ装置12Bの模式的な斜視図である。図11は、送電アンテナ装置12Bが搭載されたペンホルダ22の模式的な斜視図である。アンテナシステム10Dは、送電アンテナ装置12Bの構成を除いては、アンテナシステム10と同様の構成を有する。
送電アンテナ装置12Bは、各々がホルダ穴22Aの側面に沿ってホルダ穴22Aの周囲を取り囲むように形成され、長手軸AX2の軸方向に沿って伸張し、互いに直列に接続された第1及び第2のヘリカルコイル(螺旋形状を有するコイル)39A及び39Bを有するインダクタンス配線39を有する。
また、本実施例においては、インダクタンス配線39は、ホルダ穴22Aの長手軸AX2の軸方向に沿って伸張し、第1及び第2のヘリカルコイル39A及び39Bとの間で長手軸AX2の周方向において互いに反対方向の電流が流れるように第1及び第2のヘリカルコイル39A及び39Bを電気的に接続する接続導線部39Cを有する。
本実施例においては、第1のヘリカルコイル39Aは、受電アンテナ装置11の第1の環状導線部32Aに磁界結合によって結合する。また、第2のヘリカルコイル39Bは、受電アンテナ装置11の第2の環状導線部32Bに磁界結合によって結合する。
換言すれば、本実施例においては、インダクタンス配線39は、互いに直列に接続された2つのコイルアンテナによって構成されている。このように構成された送電アンテナ装置12Bによっても、インダクタンス配線32及び39が良好に磁界結合を起こし、高効率な電力及び情報の伝送を行うことができる。
図12は、実施例6に係る回動システム40及び回動システム40に搭載されたアンテナシステム50の模式的な斜視図である。回動システム40は、長手軸AX1に沿って伸張する柱状又は筒状の形状を有し、長手軸AX1の周りに回動する回動体41と、回動体41の両端において回動体41に固定された回動輪42と、を有する。
また、回動システム40は、長手軸AX2に沿って伸張する筒状の形状を有し、回動体42の周囲を取り囲むように設けられ、回動体42の回動に対して固定された固定体43を有する。
例えば、回動システム40は、回動体41及び車輪42によって種々の車両の車輪部分を構成し、固定体43によって当該車両の車体部分を構成する。例えば、車輪42としては、タイヤなどが挙げられる。また、本実施例においては、回動体41の長手軸AX1と固定体43の長手軸AX2とが同軸に配置されるように回動体41及び固定体43が構成及び配置されている。
アンテナシステム50は、回動体41に搭載された受電アンテナ装置51と、固定体43に搭載された送電アンテナ装置52と、を有する。本実施例においては、アンテナシステム50は、送電及び情報の伝送を行うと共に、固定体43に対する回動体41の回動位置、回動速度などを検出するセンサシステムを構成する。
本実施例においては、受電アンテナ装置51は、インダクタンス配線32と同様の第1及び第2の環状導線部32A及び32B並びに第1及び第2の接続導線部32C及び32Dを有するインダクタンス配線51Aを有する。また、受電アンテナ装置51は、インダクタンス配線51Aの端部間に生じた起電力の変化を検出し、当該検出結果を外部に出力する受電回路51Bを有する。
また、本実施例においては、送電アンテナ装置52は、インダクタンス配線35と同様の第3及び第4の環状導線部35A及び35B並びに第3及び第4の接続導線部35C及び35Dを有するインダクタンス配線52Aを有する。また、送電アンテナ装置52は、常時インダクタンス配線52Aに電圧を印加し、また受電アンテナ装置51との間で通信を行う送電回路52Bを有する。
本実施例においては、例えば、固定体43に搭載された送電アンテナ装置52は、常に一定の磁界(例えば13.56MHzの交流磁界)を生成する。一方、回動体41に搭載された受電アンテナ装置51は、回動体41の回動に従って長手軸AX1の周りに回動する。従って、受電アンテナ装置51のインダクタンス配線51Aが受け取る交流磁界が回動体41の回動に応じて変化する。
従って、回動体41が回動することによって、インダクタンス配線51Aに生ずる起電力の強度及び特性が変化することとなる。受電アンテナ装置51の受電回路51Bは、このインダクタンス配線51Aに生ずる起電力の変化を、回動体41の固定体43に対する相対的な位置変化として検出する。アンテナシステム50は、回動体41の固定体43に対する回動位置、回動速度及び回動方向などを検出する。また、受電回路51B及び送電回路52Bは、この回動体41の回動特性の検出結果に関する情報を相互に通信し、また外部(例えば車両のコンピュータ)に送信する。
例えば、回動体41は、車両の車軸として機能することができるが、その機能上、大きくかつ安定した強度や耐久性などが求められることとなる。従って、材料や形状、サイズなどを容易に変更することができず、例えば、受電アンテナ装置51を搭載するために凹凸を付けたり、また複数の部品によって形成することができない場合がある。また、回動体41を製造する途中に受電アンテナ装置51を搭載することができない場合がある。
この場合、回動体41や固定体43などにアンテナシステム50を搭載するためのスペースを大きく設けることが困難となる。従って、アンテナシステム50のように、回動体41や固定体43の側面に後付けで巻き付けるだけで搭載することができる場合、容易にアンテナ機能を付加できる効果が大きい。
また、アンテナシステム50は、例えば、扉の蝶番部分、回動部分を有するセンサ、レーダ、回転灯の回転軸、電動機や発電機の電機子など、固定された部分に対して回動する部分を有する種々の回動装置に搭載されることができる。これによって、アンテナシステム50は、回動装置の機能及び部品レイアウトなどに影響を与えることなく容易に取り付けることができ、高効率な電力及び情報伝送を行う伝送システムとなる。
なお、上記した実施例は、互いに組み合わせることができる。例えば、送電アンテナ装置12Aと受電アンテナ装置11Aとによってアンテナシステムを構成してもよい。また、複数の送電アンテナ装置11及び受電アンテナ装置12によってアンテナシステムを構成してもよい。
また、アンテナシステム50は、電子ペン21及びペンホルダ22に搭載されてもよい。この場合、受電アンテナ装置51は、例えばインダクタンス配線51A(平面コイル)に生じた電圧の変化を受電回路51Bによって検出することができる。従って、例えば電子ペン21のペンホルダ22に対する相対位置の変化を検出することができる。従って、例えば、ペンホルダ22に、電子ペン21の位置を検出するセンサ機能を付加することができる。
10、10A、10B、10C、10D、50 アンテナシステム
20 給電システム
21 電子機器
22 電子機器ホルダ
11、11A、11B 受電アンテナ装置
12、12A、12B 送電アンテナ装置
32、35、51A、52A インダクタンス配線

Claims (10)

  1. 筒状の筐体と、
    前記筐体の側面に沿って配置された基板と、
    前記基板に設けられ、前記基板の外周に沿って配置された1の導線部を有する平面コイルと、
    前記平面コイルに接続され、前記平面コイルに生じた電圧に基づいた電源電圧又は電気信号を生成する受電回路と、を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記基板は、可撓性のフィルム形状を有し、
    前記平面コイルは、前記筐体の側面に沿って環状に形成されており、前記筐体の長手方向において前記1の導線部と並んで配置され、前記1の導線部に流れる電流の方向とは反対の方向に電流が流れるように構成された他の導線部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記平面コイルは、前記基板の板面において複数回巻かれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記平面コイルは、矩形の形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電子機器。
  5. 前記受電回路は、前記平面コイルに生じた電圧の変化を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電子機器。
  6. 電子機器を保持可能な柱状のホルダ穴を有する筐体と、
    前記筐体の前記ホルダ穴の側面に沿って配置された基板と、
    前記基板に設けられ、前記基板の外周に沿って配置された1の導線部を有する平面コイルと、
    前記平面コイルに接続され、前記平面コイルに交流電圧を印加する送電回路と、を有することを特徴とする電子機器ホルダ。
  7. 前記基板は、可撓性のフィルム形状を有し、
    前記平面コイルは、前記筐体の周囲に沿って環状に形成されており、前記筐体の長手方向において前記1の導線部と並んで形成され、前記1の導線部に流れる電流の方向とは反対の方向に電流が流れるように構成された他の導線部を有することを特徴とする請求項6に記載の電子機器ホルダ。
  8. 前記平面コイルは、前記基板の板面において複数回巻かれていることを特徴とする請求項6又は7に記載の電子機器ホルダ。
  9. 前記平面コイルは、矩形の形状を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1つに記載の電子機器ホルダ。
  10. 前記送電回路は、13.56MHzの交流電圧を前記平面コイルに印加することを特徴とする請求項6乃至9に記載の電子機器ホルダ。
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