JP2015032840A - アンテナ装置、およびアンテナ装置を備える通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】NFC用のアンテナ装置において、通信品質、ユーザの使用感などを安定させる技術を提供する。
【解決手段】アンテナ装置500は、アンテナコイル3を備え、アンテナコイル3は、少なくとも一つの開口部を含む。アンテナ装置500は、アンテナコイル3の開口部に対し、磁性体コアの挿入を受け付けるよう構成され、指向性を有する磁束ループを形成する。指向性を有する磁束ループの方向は、少なくとも2方向に分散され、複数の磁性体コアそれぞれの磁束ループを合成した方向が、アンテナコイル3の平面に対し、略垂直方向となるよう磁性体コア11、磁性体コア12が各開口部に挿入されている。これらアンテナ装置500は、例えば通信端末装置のカバーに取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】アンテナ装置500は、アンテナコイル3を備え、アンテナコイル3は、少なくとも一つの開口部を含む。アンテナ装置500は、アンテナコイル3の開口部に対し、磁性体コアの挿入を受け付けるよう構成され、指向性を有する磁束ループを形成する。指向性を有する磁束ループの方向は、少なくとも2方向に分散され、複数の磁性体コアそれぞれの磁束ループを合成した方向が、アンテナコイル3の平面に対し、略垂直方向となるよう磁性体コア11、磁性体コア12が各開口部に挿入されている。これらアンテナ装置500は、例えば通信端末装置のカバーに取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)や非接触ICカードなどの、電磁界信号を介して通信装置同士が通信するシステムに用いられるアンテナ、および、このアンテナを備えた通信端末装置に関する。
近年、RFIDなど、電磁界信号を使って通信するシステムによる通信装置が広く普及している。かかるシステムは、リーダライタ装置と、通信装置とが非接触で通信し、情報を伝送する。
これら電磁界信号を使って通信するシステムは、Felica(登録商標)、NFC(Near Field Communication)として利用が広がっている。また、NFCに対応したスマートフォンなどの通信装置が普及しつつあり、NFCによる通信機能が利用される局面も増えつつある。
NFC用のアンテナ装置に関する技術として、例えば、アンテナコイルに磁性体コアを挿入することで、アンテナ装置の性能を向上させる技術が開示されている。例えば、特開2012−60626号公報(特許文献1)は、通信相手との位置関係(特に角度関係)によらず、通信性能の劣化を抑え、高角度範囲で通信相手との通信が可能な通信端末装置を開示している。
特許文献に示されるように、アンテナ装置は、アンテナ面となるループアンテナに磁性体コアを挿入することにより、磁束の向きを一方向に集中させている。しかし、この磁束の向きは、アンテナ面に対し、垂直方向ではなく、垂直方向から傾いた向きを有している。そのため、これらループアンテナに対向して通信する別のNFCアンテナの通信特性が、NFCアンテナの位置およびNFCアンテナのサイズによって影響を受けることがある。
例えば、ループアンテナに対向して通信するNFCアンテナが、ループアンテナの磁束の集中する方向に位置している場合は、ループアンテナに近い位置における通信特性は比較的良好である。しかし、NFCアンテナが、ループアンテナの磁束の集中する方向に位置していない場合は、通信特性が良好ではなくなる。
さらに、ループアンテナに対向して通信するNFCアンテナのアンテナサイズによっても、ループアンテナとNFCアンテナとの通信に適した位置が異なる。すなわち、NFCアンテナの開口面積が比較的小さい場合は、ループアンテナに近い位置の通信特性は良好であるが、NFCアンテナの開口面積が比較的大きい場合は、ループアンテナから磁束の集中する方向に離れた位置の方が通信特性が良好となる。
一方、電磁界信号を使って通信するシステムにおける通信装置は、リーダライタ装置、NFCチップを搭載した携帯電話機、タグカードなど様々なものが既に広く普及している。NFCなどの、電磁界信号を介して通信するシステムに対応した製品を新たに開発する場合、既存のFelica(登録商標)対応機器等と容易に通信できることが望ましい。しかし、これらの通信装置に備わるアンテナの開口面積は、例えば、700mm^2〜3500mm^2など様々なサイズがある。また、通信装置において、ループアンテナの存在位置を示すためのマークは、通常、製品の筺体上の1点に定められる。例えば、スマートフォンの背面に取り付ける電池カバーの内側にループアンテナを配置して、ループアンテナの位置に対応する電池カバーの外側にマークを印字する。また、NFCマークに対して良好な通信品質が得られる位置は、NFCアンテナのサイズ、開口面積等によって異なることがある。そのため、ユーザにとっては、NFCを用いて通信を行う際、通信品質が良好な位置が装置によって異なることとなるおそれがある。その結果、NFCを用いた通信の通信品質や、ユーザの使用感が安定せず、ユーザにとって、NFCが使いにくいものとなるおそれがある。
そこで、アンテナ装置において、通信品質を向上させる技術を提供することを目的とする。
一実施形態に従う通信端末装置は、アンテナ装置と、アンテナ装置を収納または保持する筺体とを備え、アンテナ装置は、開口部を有するアンテナコイルと、アンテナコイルの開口部に挿入される複数の磁性体コアとを含み、アンテナコイルは、複数の方向から磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、磁性体コアが開口部に挿入されている。
別の実施形態に従う通信端末装置は、アンテナ装置と、アンテナ装置を収納または保持する筺体とを備え、アンテナ装置は、複数の開口部を有するアンテナコイルと、アンテナコイルの開口部に挿入される磁性体コアとを含み、アンテナコイルは、複数の方向から磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、磁性体コアが複数の開口部に挿入されることにより、各開口部において形成される磁束ループそれぞれの方向が少なくとも2方向に分散され、磁束ループそれぞれを合成した方向が、アンテナコイル面に対して略垂直方向となるよう構成されている。
別の実施形態に従うアンテナ装置は、開口部を有するアンテナコイルと、アンテナコイルの開口部に挿入される複数の磁性体コアとを含み、アンテナコイルは、複数の方向から磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、磁性体コアが開口部に挿入されている。
別の実施形態に従うアンテナ装置は、複数の開口部を有するアンテナコイルと、アンテナコイルの開口部に挿入される磁性体コアとを含み、アンテナコイルは、複数の方向から磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、磁性体コアが開口部に挿入されている。
上記一実施形態によると、ループアンテナに対し、磁性体コアを複数の方向から挿入して磁束を2方向以上とし、それぞれの磁束の合成方向をアンテナ平面の略垂直方向に向けることができる。このように、アンテナ平面の略垂直方向に磁束が向いているため、ユーザがNFCを用いた通信を行う際に、良好な通信品質をユーザに提供することが出来る。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1のアンテナ装置500を示す図である。アンテナ装置500は、例えば、スマートフォンなどの通信端末装置に用いられ、例えば13.56MHzのようなHF(High Frequency)帯の電磁界信号によって通信するシステム用のアンテナとして用いられる。
図1は、実施の形態1のアンテナ装置500を示す図である。アンテナ装置500は、例えば、スマートフォンなどの通信端末装置に用いられ、例えば13.56MHzのようなHF(High Frequency)帯の電磁界信号によって通信するシステム用のアンテナとして用いられる。
図1(A)は、フレキシブル基板1に対する磁性体コア11および磁性体コア12を挿入する方向を示す図である。図1(B)は、磁性体コア11および磁性体コア12が挿入されたアンテナコイル3を示す図である。図1(C)は、図1(B)のC−C線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図1(D)は、図1(B)のD−D線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図1(E)は、図1(B)のE−E線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図1(F)は、図1(B)のF−F線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図1(A)および図1(B)に示すように、アンテナコイル3は、フレキシブル基板1にコイル導体パターンが形成されたものである。アンテナコイル3の端部には電極が形成されている。図1(A)に示すように、アンテナコイル3の一方の端部に端子電極31が形成され、もう一方の端部に端子電極32が形成されている。これら端子電極31および端子電極32は、図示しない給電回路に接続される。
フレキシブル基板1は、スリット状に形成された第1の開口部21と第2の開口部22とを含む。フレキシブル基板1は、第1の開口部21において磁性体コア11の挿入を第1の方向から受け付けるよう構成される。また、フレキシブル基板1は、第2の開口部22において磁性体コア12の挿入を第2の方向から受け付けるよう構成される。ここで、第1の開口部21と第2の開口部22とは、各開口部の長手方向の辺が略平行となるようフレキシブル基板1に形成されており、第2の方向は、第1の方向に対向する。図1(C)、図1(D)、図1(E)、図1(F)に示すように、フレキシブル基板1にパターン形成されたアンテナコイル3は、磁性体コア11および磁性体コア12に巻回される。
アンテナ装置500は、第1の開口部21において、図1(A)に示すように磁性体コア11の挿入を受け付ける。これにより、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。図1(D)に、磁束ループの指向性を方向41として示す。このように、図1(B)のD−D線の断面において発生する磁束ループの指向性の向きは、アンテナコイルの面に対して垂直な方向から傾いたものとなる。
同様に、アンテナ装置500は、第2の開口部22において、図1(A)に示すように磁性体コア12の挿入を受け付ける。これにより、図1(E)に方向42として示すように指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500において発生する。図1(B)のE−E線の断面において発生する磁束ループの指向性の向きは、アンテナコイルの面に対して垂直な方向から傾いたものとなる。
図1(B)、図1(D)、および図1(E)を参照して、アンテナ装置500は、複数の開口部(第1の開口部21、第2の開口部22)を備え、各開口部において磁性体コア11等の磁性体コアそれぞれの挿入を受け付ける。アンテナ装置500は、これら複数の磁性体コアの挿入を受け付けることで、方向41と方向42とに示すように、各開口部において磁束ループを発生させる。これら各開口部で発生する磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して垂直な方向となる。すなわち、アンテナ装置500は、第1の開口部21で磁性体コア11の挿入を受け付けることで発生する磁束ループの方向41と、第2の開口部22で磁性体コア12の挿入を受け付けることで発生する磁束ループの方向42とを合成した後の方向が、アンテナコイルの面に対して略垂直な方向(アンテナコイルの面に対して90度となる方向が好ましい)となる。
アンテナ装置500の各構成要素は、例えば、以下のように成形される。磁性体コア11および磁性体コア12は、フェライト粉と樹脂材との混成体が矩形板の形状に成形されたものである。アンテナコイル3を構成するコイル導体は、銅などの金属薄膜がフレキシブル基板1の表面に矩形の渦巻き状にパターン形成されたものである。フレキシブル基板1は、ポリイミドフィルムやPETフィルムなどである。
このように、アンテナ装置500は、複数の磁性体コアの挿入を受け付けて、指向性を有する磁束ループの方向を2方向に分散させている。これら分散された磁束ループの指向性の方向を合成すると、アンテナ装置500に発生する磁束ループは、アンテナコイル面に対して略垂直方向に指向性を有するものとなる。そのため、アンテナ装置500は、Felica(登録商標)などに対応する既存の製品と通信する際の通信特性を改善することができる。
図1に示すアンテナ装置500は、例えば、通信端末装置の筺体の内面に装着される。また、通信端末装置の筺体の外面には、通信端末装置の利用者に対してアンテナ装置500の位置を示すためのマークが印字される。
図2は、通信端末装置100のカバーを示す図である。アンテナ装置500は、例えば、通信端末装置100のバッテリーパックを保護するためのカバーケースの内面に装着される。図2(A)は、カバー110の内面を示す図である。図2(B)は、カバー110の外面を示す図である。図2(B)に示すように、カバー110の外面に、アンテナ装置500の位置を示すためのマーク120が印字される。通信端末装置の利用者は、マーク120の位置を確認しながら、NFCによる通信を行う。
通信端末装置100は、図示しない回路基板を備え、この回路基板の表面および裏面には、通信端末装置100の動作を制御するためのプロセッサ、メモリ、通信モジュール、各種センサ、給電回路、など様々な電子部品が搭載されている。アンテナ装置500と、通信端末装置100の回路基板(図示しない)とは、端子電極31および端子電極32を介して接続される。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2のアンテナ装置について説明する。図3は、実施の形態2のアンテナ装置500を示す図である。
次に、実施の形態2のアンテナ装置について説明する。図3は、実施の形態2のアンテナ装置500を示す図である。
図3(A)は、実施の形態2のアンテナ装置500において、フレキシブル基板1に対して磁性体コア13が挿入される方向を示す図である。図3(A)に示すように、フレキシブル基板1は、1つの磁性体コア13の挿入を、第1の開口部21と第2の開口部22とにおいて受け付ける。図3(B)は、磁性体コア13が挿入されたアンテナコイル3を示す図である。図3(C)は、図3(B)のC−C線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図3(D)は、図3(B)のD−D線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図3(E)は、図3(B)のE−E線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図3(D)に示すように、アンテナ装置500は、第1の開口部21と第2の開口部22とを含む。第1の開口部21と第2の開口部22とは、各開口部の長手方向の辺が略平行になるようフレキシブル基板1に形成されている。アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア13の挿入を第1の方向から受け付け、第2の開口部22において磁性体コア13の挿入を第2の方向から受け付けるよう構成される。ここで、第1の方向と第2の方向とは、互いに遠ざかる方向関係にある。また、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。具体的には、図3(D)に方向43Aおよび方向43Bとして示すように、指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500において発生する。これら開口部において発生する磁束ループの指向性の向きは、アンテナコイルの面に対して垂直な方向から傾いたものとなっている。これら各開口部で発生する磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、図3(D)において方向43Cとして示すように、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して略垂直な方向となる。
このように、アンテナ装置500は、複数の開口部(第1の開口部21、第2の開口部22)を備え、各開口部において、1の磁性体コアの挿入を受け付ける。このとき、各開口部において発生する磁束ループの指向性の方向が2方向に分散され、これら磁束ループの指向性の方向を合成した場合に、合成後の方向がアンテナコイルの面に対して略垂直な向となる。
<実施の形態3>
実施の形態3は、実施の形態2のアンテナ装置の変形例である。上記の実施の形態2の説明では、複数の開口部に対し、1の磁性体が挿入される場合を説明したが、図3(F)および図3(G)、図3(H)および図3(I)に示すように、各開口部に対し、それぞれ別の磁性体コアを挿入することとしてもよい。
実施の形態3は、実施の形態2のアンテナ装置の変形例である。上記の実施の形態2の説明では、複数の開口部に対し、1の磁性体が挿入される場合を説明したが、図3(F)および図3(G)、図3(H)および図3(I)に示すように、各開口部に対し、それぞれ別の磁性体コアを挿入することとしてもよい。
図3(F)は、磁性体コア14Aおよび磁性体コア14Bの2つの磁性体コアをアンテナコイル3に挿入することでアンテナ装置を形成する場合を示す図である。図3(G)は、図3(F)のG−G線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図3(G)に示すように、アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア14Aの挿入を第1の方向から受け付けることで、方向44Aの向きに指向性を有する磁束ループを発生させる。また、アンテナ装置500は、第2の開口部22において磁性体コア14Bの挿入を第2の方向から受け付けることで、方向44Bの向きに指向性を有する磁束ループを発生させる。ここで、第1の方向と第2の方向とは、互いに遠ざかる方向関係にある。これら磁束ループの方向を合成すると、図3(G)に方向44Cとして示すように、アンテナコイル面に対して略垂直方向となる(方向44C)ようアンテナ装置500が構成される。
<実施の形態4>
実施の形態4は、実施の形態2の変形例である。図3(H)は、磁性体コア15Aおよび磁性体コア15Bの2つの磁性体コアをアンテナコイル3に挿入することでアンテナ装置を形成する場合を示す図である。図3(I)は、図3(H)のI−I線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
実施の形態4は、実施の形態2の変形例である。図3(H)は、磁性体コア15Aおよび磁性体コア15Bの2つの磁性体コアをアンテナコイル3に挿入することでアンテナ装置を形成する場合を示す図である。図3(I)は、図3(H)のI−I線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図3(H)に示すように、アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア15Aの挿入を第1の方向から受け付けることで、方向45Aの向きに指向性を有する磁束ループを発生させる。また、アンテナ装置500は、第2の開口部22において磁性体コア15Bの挿入を受け付けることで方向45Bの向きに指向性を有する磁束ループを発生させる。ここで、第1の方向と第2の方向とは、対向する関係にある。これら磁束ループの方向を合成すると、図3(I)に方向45Cとして示すように、アンテナコイル面に対して略垂直方向となる(方向45C)ようアンテナ装置500が構成される。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5のアンテナ装置について説明する。図4は、実施の形態5のアンテナ装置500を示す図である。
次に、実施の形態5のアンテナ装置について説明する。図4は、実施の形態5のアンテナ装置500を示す図である。
図4(A)は、実施の形態5のアンテナ装置500において、フレキシブル基板1に対して磁性体コア16A、磁性体コア16B、磁性体コア16C、および磁性体コア16Dが挿入される方向を示す図である。図4(A)に示すように、フレキシブル基板1は、第1の開口部21および第2の開口部22の各開口部において、複数の磁性体コアの挿入を受け付ける。このとき、各開口部において、2つの磁性体コアそれぞれが挿入される方向は、対向している。図4(B)は、磁性体コア16A、磁性体コア16B、磁性体コア16C、および磁性体コア16Dが挿入されたアンテナコイル3を示す図である。図4(C)は、図4(B)のC−C線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図4(D)は、図4(B)のD−D線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図4(C)に示すように、アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア16Aの挿入を受け付け、第2の開口部22において磁性体コア16Bの挿入を受け付けるよう構成される。これにより、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。具体的には、図4(C)に方向46Aおよび方向46Bとして示すように、指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500のC−C線における断面において発生する。これら磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、図4(C)において方向46Cとして示すように、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して傾いた方向となる。
アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア16Cの挿入を受け付け、第2の開口部22において磁性体コア16Dの挿入を受け付けるよう構成される。これにより、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。具体的には、図4(D)に方向47Aおよび方向47Bとして示すように、指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500のD−D線における断面において発生する。これら磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、図4(D)において方向47Cとして示すように、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して傾いた方向となる。
このように、方向46Cは、アンテナコイル3に磁性体コア16Aおよび磁性体コア16Bを挿入することによる磁束ループの方向を合成したものである。また、方向47Cは、アンテナコイル3に磁性体コア16Cおよび磁性体コア16Dを挿入することによる磁束ループの方向を合成したものである。そのため、方向46Cの方向と、方向47Cの方向とを合成すると、アンテナ装置500の各開口部で発生する磁束ループの方向を合成した方向となり、合成後の方向は、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して略垂直な方向となる。すなわち、アンテナ装置500は、複数の開口部(第1の開口部21、第2の開口部22)を備え、各開口部において、複数の磁性体コアの挿入を受け付ける。このとき、各開口部において発生する磁束ループの指向性の方向が、2方向以上に分散され、これら磁束ループの指向性の方向を合成した場合に、合成後の方向がアンテナコイルの面に対して略垂直な方向となる。
<実施の形態6>
図5は、実施の形態6のアンテナ装置500を示す図である。実施の形態6は、実施の形態5の変形例である。
図5は、実施の形態6のアンテナ装置500を示す図である。実施の形態6は、実施の形態5の変形例である。
図5(A)は、実施の形態6のアンテナ装置500において、フレキシブル基板1に対して磁性体コア17A、磁性体コア17B、磁性体コア17C、および磁性体コア17Dが挿入される方向を示す図である。図5(A)に示すように、フレキシブル基板1は、第1の開口部21および第2の開口部22の各開口部において、複数の磁性体コアの挿入を受け付ける。このとき、各開口部において、2つの磁性体コアそれぞれが挿入される方向は、対向している。図5(B)は、磁性体コア17A、磁性体コア17B、磁性体コア17C、および磁性体コア17Dが挿入されたアンテナコイル3を示す図である。図5(C)は、図5(B)のC−C線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。図5(D)は、図5(B)のD−D線におけるアンテナ装置500の断面を示す図である。
図5(C)に示すように、アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア17Aの挿入を受け付け、第2の開口部22において磁性体コア17Bの挿入を受け付けるよう構成される。これにより、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。具体的には、図5(C)に方向48Aおよび方向48Bとして示すように、指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500のC−C線における断面において発生する。これら磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、図5(C)において方向48Cとして示すように、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して垂直な方向となる。
アンテナ装置500は、第1の開口部21において磁性体コア17Cの挿入を受け付け、第2の開口部22において磁性体コア17Dの挿入を受け付けるよう構成される。これにより、アンテナ装置500において、指向性を有する磁束ループが発生する。具体的には、図5(D)に方向49Aおよび方向49Bとして示すように、指向性を有する磁束ループがアンテナ装置500のD−D線における断面において発生する。これら磁束ループの方向を合成すると、合成後の方向は、図5(D)において方向49Cとして示すように、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して垂直な方向となる。
このように、方向48Cは、アンテナコイル3に磁性体コア17Aおよび磁性体コア17Bを挿入することによる磁束ループの方向を合成したものである。また、方向49Cは、アンテナコイル3に磁性体コア17Cおよび磁性体コア17Dを挿入することによる磁束ループの方向を合成したものである。そのため、方向48Cの方向と、方向49Cの方向とを合成すると、アンテナ装置500の各開口部で発生する磁束ループの方向を合成した方向となり、合成後の方向は、アンテナ装置500のアンテナコイルの面に対して略垂直な方向となる。
(まとめ)
各実施形態のアンテナ装置は、アンテナコイルに対し、磁性体コアを複数の方向から挿入している。これにより、従来、一方向に集中していた磁束を2以上の方向に分散させ、これら分散させた磁束を合成した方向を、アンテナの平面の略垂直方向にしている。アンテナの平面に対し、磁束が略垂直方向に向いている構成は、従来の通常のループアンテナと同様の構成である。そのため、アンテナ装置は、通信相手となるアンテナのアンテナサイズにかかわらず、アンテナの中央部を、通信特性の良好な位置とすることができる。
各実施形態のアンテナ装置は、アンテナコイルに対し、磁性体コアを複数の方向から挿入している。これにより、従来、一方向に集中していた磁束を2以上の方向に分散させ、これら分散させた磁束を合成した方向を、アンテナの平面の略垂直方向にしている。アンテナの平面に対し、磁束が略垂直方向に向いている構成は、従来の通常のループアンテナと同様の構成である。そのため、アンテナ装置は、通信相手となるアンテナのアンテナサイズにかかわらず、アンテナの中央部を、通信特性の良好な位置とすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11,12,13,14,15,16,17 磁性体コア、21 第1の開口部、22 第2の開口部、31,32 端子電極、41,42,43,44,45,46,47,48,49 方向、100 通信端末装置、110 カバー、120 マーク、500 アンテナ装置。
Claims (5)
- 通信端末装置であって、
アンテナ装置と、
前記アンテナ装置を収納または保持する筺体とを備え、
前記アンテナ装置は、
開口部を有するアンテナコイルと、
前記アンテナコイルの前記開口部に挿入される複数の磁性体コアとを含み、
前記アンテナコイルは、複数の方向から前記磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、
前記複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される前記磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、前記アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、前記磁性体コアが前記開口部に挿入されている、通信端末装置。 - 少なくとも2つの前記磁性体コアが、1の前記開口部に対してそれぞれ異なる方向から挿入され、前記1の開口部に挿入された各磁性体コアが形成する前記磁束ループそれぞれを合成した方向が、前記アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるよう構成されている、請求項1記載の通信端末装置。
- 通信端末装置であって、
アンテナ装置と、
前記アンテナ装置を収納または保持する筺体とを備え、
前記アンテナ装置は、
複数の開口部を有するアンテナコイルと、
前記アンテナコイルの前記開口部に挿入される磁性体コアとを含み、
前記アンテナコイルは、複数の方向から前記磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、
前記磁性体コアが前記複数の開口部に挿入されることにより、各開口部において形成される前記磁束ループそれぞれの方向が少なくとも2方向に分散され、前記磁束ループそれぞれを合成した方向が、前記アンテナコイル面に対して略垂直方向となるよう構成されている、通信端末装置。 - アンテナ装置であって、
開口部を有するアンテナコイルと、
前記アンテナコイルの前記開口部に挿入される複数の磁性体コアとを含み、
前記アンテナコイルは、複数の方向から前記磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、
前記複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される前記磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、前記アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、前記磁性体コアが前記開口部に挿入されている、アンテナ装置。 - アンテナ装置であって、
複数の開口部を有するアンテナコイルと、
前記アンテナコイルの前記開口部に挿入される磁性体コアとを含み、
前記アンテナコイルは、複数の方向から前記磁性体コアの挿入を受け付けて指向性を有する磁束ループを形成し、
前記複数の方向から磁性体コアが挿入されることによって形成される前記磁束ループの指向性の方向が、少なくとも2方向に分散され、各磁束ループの指向性の方向を合成した方向が、前記アンテナコイルの面に対して略垂直方向となるように、前記磁性体コアが前記開口部に挿入されている、アンテナ装置。
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---|---|---|---|
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-
2013
- 2013-07-31 JP JP2013158552A patent/JP2015032840A/ja active Pending
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