JP5711124B2 - 柔軟導電材料およびトランスデューサ - Google Patents
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Description
12a、12b:配線 13a、13b:カバーフィルム 14:コネクタ
2:アクチュエータ(トランスデューサ) 20:誘電膜 21a、21b:電極
22:電源
3:発電トランスデューサ 30:誘電膜 31a、31b:電極
4:スピーカ(トランスデューサ)
40a:第一アウタフレーム 40b:第二アウタフレーム
41a:第一インナフレーム 41b:第二インナフレーム
42a:第一誘電膜 42b:第二誘電膜
43a:第一アウタ電極 43b:第二アウタ電極
44a:第一インナ電極 44b:第二インナ電極
45a:第一振動板 45b:第二振動板
430a、430b、440a、440b:端子 460:ボルト 461:ナット
462:スペーサ
[エラストマー]
本発明の柔軟導電材料を構成するエラストマーとしては、ゴムおよび熱可塑性エラストマーの中から適宜選択すればよい。エラストマーの種類は、特に限定されるものではないが、常温下で柔軟であるという観点から、アクリルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等が挙げられる。
エラストマーには粒子連結体が分散されている。粒子連結体は、第一連結体と、第二連結体と、の少なくとも一方を含む。
本発明の柔軟導電材料は、例えば、エラストマー分のポリマー(適宜添加剤を含む)と粒子連結体とを、ニーダー、バンバリーミキサー等の加圧式混練機、二本ロール等により混練し、混練された材料を、金型成形や押出成形して製造することができる。また、次の方法により製造してもよい。まず、エラストマー分のポリマー(適宜添加剤を含む)を溶剤に溶解した溶液を調製する。次に、調製した溶液に、粒子連結体を添加して、超音波、ビーズミル、三本ロール等で攪拌、混合して導電塗料を調製する。この際、粒子連結体を所望の形状、大きさにするために、攪拌混合条件を調整する。続いて、調製した導電塗料を基材等に塗布し、加熱により乾燥させる。この場合、加熱時に、エラストマー分の架橋反応を進行させることができる。ここで、導電塗料の塗布方法は、既に公知の種々の方法を採用することができる。例えば、インクジェット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、リソグラフィー等の印刷法の他、ディップ法、スプレー法、バーコート法等が挙げられる。導電塗料を用いると、柔軟導電材料からなる薄膜を、容易に製造することができる。
本発明の柔軟導電材料を、電極および配線の材料として使用したエラストマーセンサの一例として、静電容量型センサの実施形態を説明する。まず、本実施形態の静電容量型センサの構成について説明する。図1に、静電容量型センサの上面図を示す。図2に、図1のII−II断面図を示す。図1、図2に示すように、静電容量型センサ1は、誘電膜10と一対の電極11a、11bと配線12a、12bとカバーフィルム13a、13bとを備えている。
本発明の柔軟導電材料を電極の材料に使用したアクチュエータの実施形態を説明する。図3に、本実施形態のアクチュエータの断面模式図を示す。(a)はオフ状態、(b)はオン状態を各々示す。図3に示すように、アクチュエータ2は、誘電膜20と電極21a、21bとを備えている。誘電膜20は、ウレタンゴム製である。電極21a、21bは、誘電膜20の表裏に、それぞれ配置されている。電極21a、21bは、配線を介して電源22に接続されている。オフ状態からオン状態に切り替える際は、一対の電極21a、21b間に電圧を印加する。電圧を印加すると、発生したクーロン力により、誘電膜20の膜厚は薄くなる。その分だけ、誘電膜20は、図3(b)中白抜き矢印で示すように、電極21a、21b面に対して平行方向(横方向)に伸張する。これにより、アクチュエータ2は、図3中、横および上下方向の駆動力を出力する。
本発明の柔軟導電材料を電極の材料に使用した発電トランスデューサの実施形態を説明する。図4に、本実施形態の発電トランスデューサの断面模式図を示す。(a)は伸張時、(b)は収縮時を各々示す。図4に示すように、発電トランスデューサ3は、誘電膜30と電極31a、31bとを備えている。誘電膜30は、ウレタンゴム製である。電極31a、31bは、誘電膜30の表裏に、それぞれ固定されている。電極31a、31bには、導線が接続されており、電極31bは、接地されている。
本発明の柔軟導電材料を電極の材料に使用したスピーカの実施形態を説明する。まず、本実施形態のスピーカの構成について説明する。図5に、本実施形態のスピーカの斜視図を示す。図6に、図5のVI−VI断面図を示す。図5、図6に示すように、スピーカ4は、第一アウタフレーム40aと、第一インナフレーム41aと、第一誘電膜42aと、第一アウタ電極43aと、第一インナ電極44aと、第一振動板45aと、第二アウタフレーム40bと、第二インナフレーム41bと、第二誘電膜42bと、第二アウタ電極43bと、第二インナ電極44bと、第二振動板45bと、八つのボルト460と、八つのナット461と、八つのスペーサ462と、を備えている。
[粒子連結体の製造]
まず、ケッチェンブラック(ケッチェンブラックインターナショナル(株)製、「ケッチェンブラックEC−600JD」、比表面積1270m2/g)1.0gを、ポリアクリル酸2×10−4mol/L水溶液に添加して、50℃にて5分間、超音波分散した。その後、当該水溶液をろ過し、ろ別された粉末を洗浄した。次に、ろ別された粉末を、塩化錫4.4×10−1mol/L水溶液に添加して、25℃にて5分間、超音波分散した。その後、当該水溶液をろ過し、ろ別された粉末を洗浄した。続いて、ろ別された粉末を、塩化パラジウム5.6×10−3mol/L水溶液に添加して、25℃にて5分間、超音波分散した。その後、当該水溶液をろ過し、ろ別された粉末を洗浄した。最後に、ろ別された粉末を、硝酸銀2×10−2mol/L、硫酸アンモニウム7.5×10−1mol/L、アンモニア2mol/L、および硫酸コバルト1×10−1mol/Lの混合水溶液に添加して、25℃にて1分間、銀めっき処理を行った。銀めっき処理は、超音波および機械攪拌により、粉末を分散させながら行った。その後、当該水溶液をろ過し、ろ別された粉末を洗浄して、表面に銀めっき膜を有するケッチェンブラック粒子連結体を得た。ケッチェンブラック粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、ケッチェンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の10体積%であった。得られたケッチェンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
まず、アクリルゴムポリマー(日本ゼオン社製「ニポール(登録商標)AR14」)100質量部と、加工助剤のステアリン酸(花王社製「ルナック(登録商標)S30」)1質量部と、加硫剤の安息香酸アンモニウム(大内新興化学工業(株)製「バルノック(登録商標)AB−S」)2質量部と、をロール練り機にて混合し、エラストマー組成物を調製した。次に、調製したエラストマー組成物を、溶剤のメチルエチルケトン(MEK)に溶解させて、エラストマー溶液を調製した。続いて、調製したエラストマー溶液に、上記ケッチェンブラック粒子連結体を添加して、羽根攪拌の後、超音波洗浄槽で60分間処理することにより攪拌、混合して、導電塗料を調製した。ケッチェンブラック粒子連結体の配合量は、エラストマーおよび粒子連結体の全体を100体積%とした場合の、20体積%とした。それから、調製した導電塗料を、アクリル樹脂製の基材表面に、バーコート法により塗布した。その後、塗膜が形成された基材を、約170℃の乾燥炉内に約30分間静置して、塗膜を乾燥させると共に、架橋反応を進行させて、導電膜を得た。得られた導電膜の厚さは、10μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
得られた導電膜を、液体窒素で凍らせた後、ピンセットで二つに割って断面を表出させた。当該断面を、走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製、「SEM−EDX S−3000」)により観察した。そして、ケッチェンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびケッチェンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.03μm、最長部分の長さは8μmであった。
[粒子連結体の製造]
実施例1と同様のケッチェンブラック1.0gについて、粗粉砕した後、銀ターゲットを用いたレーザーアブレーションにより、銀被覆処理を行った。レーザーアブレーションは、(株)奈良機械製作所製の装置を使用し、25℃にて2時間行った。このようにして、表面に銀被膜を有するケッチェンブラック粒子連結体を得た。ケッチェンブラック粒子連結体における銀被膜の含有割合は、ケッチェンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の1体積%であった。得られたケッチェンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したケッチェンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。ケッチェンブラック粒子連結体の配合量は、実施例1と同様に、20体積%とした。また、導電膜の厚さは、10μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、ケッチェンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびケッチェンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.03μm、最長部分の長さは0.5μmであった。
[粒子連結体の製造]
実施例1と同様のケッチェンブラック1.0gについて、銀ターゲットを用いたレーザーアブレーションにより、銀被覆処理を行った。レーザーアブレーションは、処理時間を4時間に変更した以外は、実施例2と同様にして行った。得られたケッチェンブラック粒子連結体における銀被膜の含有割合は、ケッチェンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の6体積%であった。得られたケッチェンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したケッチェンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。ケッチェンブラック粒子連結体の配合量は、実施例1と同様、20体積%とした。また、導電膜の厚さは、10μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、ケッチェンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびケッチェンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.03μm、最長部分の長さは2μmであった。
[粒子連結体の製造]
カーボンブラック(旭カーボン(株)製、「旭#52」、比表面積20m2/g)1.0gについて、実施例1と同様にして銀めっき処理を行った。試薬液量は、実施例1におけるケッチェンブラックの比表面積と試薬液量との関係に従って決定した(以下、実施例5〜9、11についても同じ)。銀めっき処理の時間は、10分間とした。得られたカーボンブラック粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、カーボンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の63体積%であった。得られたカーボンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したカーボンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。カーボンブラック粒子連結体の配合量は、30体積%とした。また、導電膜の厚さは、30μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、カーボンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびカーボンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.3μm、最長部分の長さは12μmであった。
[粒子連結体の製造]
実施例4と同様のカーボンブラック1.0gについて、銀めっき処理の時間を20分間とした以外は実施例4と同様にして、銀めっき処理を行った。得られたカーボンブラック粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、カーボンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の73体積%であった。得られたカーボンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したカーボンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。カーボンブラック粒子連結体の配合量は、45体積%とした。また、導電膜の厚さは、30μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、カーボンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびカーボンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.3μm、最長部分の長さは15μmであった。
[粒子連結体の製造]
シリカ(東ソーシリカ(株)製、「ニプシールE1011」、比表面積140m2/g)1.0gについて、実施例1と同様にして銀めっき処理を行った。銀めっき処理の時間は、10分間とした。得られたシリカ粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、シリカ粒子連結体の全体を100体積%とした場合の61体積%であった。得られたシリカ粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したシリカ粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。シリカ粒子連結体の配合量は、35体積%とした。また、導電膜の厚さは、20μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、シリカ粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびシリカ粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は1.5μm、最長部分の長さは12μmであった。
[粒子連結体の製造]
珪酸ガラス(ポッターズバロティーニ(株)製、「EMB10」、比表面積0.5m2/g)1.0gについて、実施例1と同様にして銀めっき処理を行った。銀めっき処理の時間は、10分間とした。得られた珪酸ガラス粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、珪酸ガラス粒子連結体の全体を100体積%とした場合の52体積%であった。得られた珪酸ガラス粒子連結体は、本発明の第一連結体に含まれる。
製造した珪酸ガラス粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。珪酸ガラス粒子連結体の配合量は、40体積%とした。また、導電膜の厚さは、20μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、珪酸ガラス粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、および珪酸ガラス粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は2.0μm、最長部分の長さは14μmであった。
[粒子連結体の製造]
アクリル樹脂粉末(根上工業(株)製、「アートパール(登録商標)J−4PY」、比表面積0.4m2/g)1.0gについて、実施例1と同様にして銀めっき処理を行った。銀めっき処理の時間は、5分間とした。得られたアクリル樹脂粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、アクリル樹脂粒子連結体の全体を100体積%とした場合の32体積%であった。得られたアクリル樹脂粒子連結体は、本発明の第一連結体に含まれる。
製造したアクリル樹脂粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。この際、エラストマーとしては、実施例1とは異なるアクリルゴムポリマー(日本ゼオン社製「ニポールAR51」)を用いた。アクリル樹脂粒子連結体の配合量は、45体積%とした。また、導電膜の厚さは、60μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、アクリル樹脂粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびアクリル樹脂粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は2.2μm、最長部分の長さは24μmであった。
[粒子連結体の製造]
カーボンブラック(旭カーボン(株)製、「旭F−200」、比表面積55m2/g)1.0gについて、実施例1と同様にして銀めっき処理を行った。銀めっき処理の時間は、10分間とした。得られたカーボンブラック粒子連結体における銀めっき膜の含有割合は、カーボンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の30体積%であった。得られたカーボンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したカーボンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。この際、エラストマーとしては、実施例1とは異なるアクリルゴムポリマー(日本ゼオン社製「ニポールAR51」)を用いた。カーボンブラック粒子連結体の配合量は、35体積%とした。また、導電膜の厚さは、30μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、カーボンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびカーボンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.2μm、最長部分の長さは13μmであった。
[導電膜の製造]
まず、シリコーンゴムポリマー(信越化学工業(株)製「KE−1950−10」2液型)の1液に、実施例9にて製造したカーボンブラック粒子連結体を添加した。次に、2液を加えて、導電塗料を調製した。カーボンブラック粒子連結体の配合量は、エラストマーおよび粒子連結体の全体を100体積%とした場合の、35体積%とした。それから、調製した導電塗料を、アクリル樹脂製の基材表面に、バーコート法により塗布した。その後、塗膜が形成された基材を、約120℃の乾燥炉内に約10分間静置して、塗膜を乾燥させると共に、架橋反応を進行させた。さらに、約150℃の乾燥炉内に約1時間静置して、二次架橋を行い、導電膜を得た。得られた導電膜の厚さは、30μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、カーボンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびカーボンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.2μm、最長部分の長さは13μmであった。
[粒子連結体の製造]
カーボンブラック(三菱樹脂(株)製、「#3050B」、比表面積50m2/g)1.0gについて、ニッケルめっき処理を行った。まず、カーボンブラックの粉末を塩化パラジウム水溶液で処理する工程までを、実施例1と同様にして行った。次に、ろ別された粉末を、「トップニコロン(登録商標)F−153A」(奥野製薬工業(株)製)100ml/L、および「トップニコロンF−153B」(同上)200ml/Lの混合水溶液に添加して、80℃にて20分間、ニッケルめっき処理を行った。ニッケルめっき処理は、超音波および機械攪拌により、粉末を分散させながら行った。得られたカーボンブラック粒子連結体におけるニッケルめっき膜の含有割合は、カーボンブラック粒子連結体の全体を100体積%とした場合の15体積%であった。得られたカーボンブラック粒子連結体は、本発明の第二連結体に含まれる。
製造したカーボンブラック粒子連結体を使用して、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。カーボンブラック粒子連結体の配合量は、30体積%とした。また、導電膜の厚さは、10μmであった。製造した導電膜は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。
実施例1と同様にして、カーボンブラック粒子連結体を構成する粒子の平均粒子径、およびカーボンブラック粒子連結体の最長部分の長さを測定した。その結果、平均粒子径は0.03μm、最長部分の長さは1.5μmであった。
[導電膜の製造]
銀粉末(DOWAエレクトロニクス(株)製、「AG2−1C」を、実施例1にて調製したエラストマー溶液に添加して、導電塗料を調製した。銀粉末の配合量は、50体積%とした。それから、調製した導電塗料を、アクリル樹脂製の基材表面に、バーコート法により塗布した。その後、塗膜が形成された基材を、約170℃の乾燥炉内に約30分間静置して、塗膜を乾燥させると共に、架橋反応を進行させて、導電膜を得た。得られた導電膜の厚さは、10μmであった。
[導電膜の製造]
まず、アクリルゴムポリマー(同上)100質量部と、加工助剤のステアリン酸(同上)1質量部と、加硫促進剤のジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学工業(株)製「ノクセラー(登録商標)PZ」)2.5質量部と、加硫剤のジメチルジチオカルバミン酸鉄(大内新興化学工業(株)製「ノクセラー(登録商標)TTFE」)0.5質量部と、をロール練り機にて混合し、エラストマー組成物を調製した。次に、調製したエラストマー組成物を、溶剤のメチルエチルケトン(MEK)に溶解させて、エラストマー溶液を調製した。続いて、調製したエラストマー溶液に、実施例1で使用したケッチェンブラックをそのまま添加して、導電塗料を調製した。ケッチェンブラックの配合量は、20体積%とした。そして、実施例1と同様にして、導電膜を製造した。得られた導電膜の厚さは、10μmであった。
[導電膜の製造]
銀粉末の配合量を、20体積%とした以外は、比較例1と同様にして、導電膜を製造した。得られた導電膜の厚さは、10μmであった。
製造した導電膜について、柔軟性および導電性を評価した。以下、各々の評価方法について説明する。
導電膜の柔軟性を評価するために、弾性率を測定した。各導電膜について、JIS K6254(2003)に規定された低変形引張試験を行い、静的せん断弾性率を算出した。
導電膜の体積抵抗率を、JIS K6271(2008)に準じて測定した。体積抵抗率の測定は、伸張の程度を変えて三種類行った。すなわち、一つ目は、自然状態(伸張なし)で測定し、二つ目は、伸張率50%で伸張した状態で測定し、三つ目は、伸張率100%で伸張した状態で測定した。ここで、伸張率は、次式(I)により算出した値である。
伸張率(%)=(ΔL0/L0)×100・・・(I)
[L0:試験片の標線間距離、ΔL0:試験片の標線間距離の伸張による増加分]
<評価結果>
実施例および比較例の導電膜の評価結果を、上記表1にまとめて示す。表1中、評価結果には、自然状態(伸張なし)の体積抵抗率を「Rv0」と、伸張率50%で伸張した状態の体積抵抗率を「Rv50」と、伸張率100%で伸張した状態の体積抵抗率を「Rv100」と、表記している。まず、各導電膜の柔軟性および導電性を考察する。次に、各導電膜の電極への適用を考察する。
表1に示すように、実施例の導電膜については、弾性率が15MPa以下であり、軟らかいことが確認された。特に、粒子連結体としてケッチェンブラック、シリカ、珪酸ガラスを用いた実施例1〜3、6、7の導電膜では、弾性率が低くなった。これに対して、比較例1の導電膜は、粒子連結体ではなく、銀粉末をそのままアクリルゴムに分散させて製造されている。銀粉末は、連結構造を持たない。よって、アクリルゴム中に導電パスを形成させるために、配合量が多くなった。したがって、比較例1の導電膜は、弾性率が高く、硬くなった。
表1に示すように、実施例の導電膜は、いずれも自然状態において高い導電性を示した。また、いずれにおいても、伸張時における体積抵抗率の増加が小さかった。これに対して、粒子連結体を有しない比較例1の導電膜では、伸張時に大幅に体積抵抗率が増加した。つまり、伸張時に導電性が低下した。また、比較例1と比較して、銀粉末の配合量が少ない比較例3の導電膜では、導電パスが形成されていない。このため、導電性が得られなかった。また、比較例2の導電膜は、ケッチェンブラックをそのままアクリルゴムに分散させて製造されている。金属層を有しないため、比較例2の導電膜では体積抵抗率が大きい。つまり、導電性が低い。
上述したように、本発明の柔軟導電材料は、柔軟性および導電性が高く、伸張時にも電気抵抗が増加しにくいことが確認された。そこで、アクチュエータ、エラストマーセンサの電極に要求される弾性率、体積抵抗率の目標値を各々設定し、上記実施例および比較例の導電膜について、電極としての適用性を検討した。検討結果を、表2に示す。表2中、○印は、目標値に達していることを示し、×印は、目標値に達していないことを示す。
Claims (6)
- エラストマーと、
該エラストマー中に分散され、炭素材料、金属酸化物、シリカ、樹脂から選ばれる一種以上の粒子を含む粒子連結体と、を有し、
該粒子連結体は、該粒子の表面に金属層が形成されている金属被覆粒子が複数連結されてなる第一連結体と、複数の該粒子が連結した連結体の表面に金属層が形成されてなる第二連結体と、の少なくとも一方を含み、
該第一連結体を構成する該金属被覆粒子および該第二連結体を構成する該粒子の平均粒子径は0.03μm以上2.2μm以下であり、
該第一連結体および該第二連結体の最長部分の長さは0.3μmより大きいことを特徴とする柔軟導電材料。 - 前記エラストマーは、極性を有する請求項1に記載の柔軟導電材料。
- 前記エラストマーは、架橋ゴムである請求項1に記載の柔軟導電材料。
- 前記第一連結体および前記第二連結体における前記金属層の含有割合は、各々、該第一連結体または該第二連結体の全体を100体積%とした場合の1体積%以上75体積%以下である請求項1に記載の柔軟導電材料。
- 前記第一連結体および前記第二連結体における前記金属層は、無電解めっき、蒸着、スパッタリング、レーザーアブレーションのいずれかにより形成されている請求項1に記載の柔軟導電材料。
- エラストマーからなる誘電膜と、該誘電膜を介して配置されている複数の電極と、を備え、
複数の該電極は、請求項1に記載の柔軟導電材料から形成されていることを特徴とするトランスデューサ。
Priority Applications (1)
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