JP5709795B2 - 冊子の表紙構造 - Google Patents

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Description

この発明は冊子の表紙構造に関し、特に表示部を有する、たとえばノート、手帳、ファイルなどの冊子の表紙構造に関する。
この発明の背景となる従来のリング綴じ冊子の一例が、例えば特開2002−307862号公報に開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示されているリング綴じ冊子では、例えば、透明な樹脂シートを採用した表表紙部の内側に、背表紙部材の表側綴じ込み部を延出させて冊子の名称「スケッチブック」を印刷した表紙側表示部を設けている。このリング綴じ冊子では、透明な樹脂シートを採用した表表紙部を透して、背表紙部材の表側綴じ込み部に印刷した表紙側表示部が見える。
特開2002−307862号公報
ところが、このような従来のリング綴じ冊子では、透明な表表紙部を透して見える表紙側表示部が、平面的にしか見えず、立体的に富んで見えない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、表示部が立体性に富んで見える、冊子の表紙構造を提供することである。
この発明の請求項にかかる冊子の表紙構造は、表紙用の表面部材、および前記表面部材の裏面側に配置される表示部を含み、前記表面部材は、表面又は裏面の少なくとも一方に浮き出し模様を形成するエンボス加工を施してエンボス模様面を形成され、不透明及び/又は半透明に形成されたプラスチック板ないしはシート材であり、前記エンボス模様面の表面の前記表示部に対応した領域に透明インクを印刷して透明インク層を形成され、表面および裏面の少なくとも一方において、前記表示部に対応した領域が平坦面に形成されるとともに、前記表示部に対応していない表面および裏面における平坦面を形成された領域以外が平坦面に形成されていない、表示部に対応した部分と表示部に対応しない部分で表面部材の透明度もしくは色調を変化させて形成された、冊子の表紙構造である。
この発明の請求項にかかる冊子の表紙構造は、表紙用の表面部材、および前記表面部材の裏面側に配置される表示部を含み、前記表面部材は、前記表示部に対応した部分に、前記表面部材の屈折率と同じかそれに近い屈折率のインク及び/又は樹脂を塗布して、透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明の領域を形成され、表示部に対応した部分と表示部に対応しない部分で表面部材の透明度もしくは色調を変化させて形成された、冊子の表紙構造である。
この発明の請求項にかかる冊子の表紙構造は、前記表面部材において、前記表示部に対応した部分が透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明に形成され、かつ、前記表示部に対応しない部分が不透明及び/又は半透明に形成された、請求項に記載の冊子の表紙構造である。
この発明の請求項にかかる冊子の表紙構造は、前記表面部材において、前記表示部に対応した部分に、表面部材の成形時に鏡面の部分を有する成形機により、平坦な部分を形成する及び/又は鏡面を有する熱板を押し当てることにより、平坦な部分を形成する、請求項に記載された冊子の表紙構造である。
この発明にかかる冊子の表紙構造では、表面部材の裏面側に配置された表示部が、表面部材の透明に形成された部分のみを透して見えるので、表示部が立体的に富んで見える。
この発明によれば、表示部が立体性に富んで見える冊子の表紙構造が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる冊子の表紙構造の斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の変形例の断面図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の変形例の断面図解図である。 この発明にかかる冊子の綴じ具の斜視図解図である。 この発明にかかる冊子の綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図であり、(C)(D)は半割杆の図である。 第1綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図である。 第2綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図である。 この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図である。 別の弾発部材及びその弾発部材を第1及び第2綴具部材に取り付けられた状態における斜視図解図である。 図6B図示綴具の断面図解図であり、(A)は閉じた状態の断面図解図であり、(B)は開いた状態の断面図解図である。 更に別の弾発部材の正面図解図である。 閉じた状態における綴具の正面図解図である。 閉じた状態における綴具の背面図解図である。 図10A−A断面図解図である。 図10B−B断面図解図である。 開き始めた状態における綴具の正面図解図である。 開き始めた状態における綴具の背面図解図である。 開いた状態における綴具の正面図解図である。 開いた状態における綴具の背面図解図である。 図13A−A断面図解図である。 図13B−B断面図解図である。 ノートのリーフの開き方を示す平面図解図であり、(A)は閉じた状態の図で、(B)は半分捲った状態の図で、(C)は360度捲った状態の図である。 この発明にかかる綴具の開き方を示す斜視図解図である。 この発明にかかる綴具を用いたノートにおける綴具の開き方を示す平面図解図である。 この発明にかかる綴具を用いたノートにおける綴具の開き方を示す平面図解図である。 この発明にかかる冊子の表紙構造の斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の斜視図解図である。 この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図である。 この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図であり、(C)(D)は半割杆の図である。 この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図である。 図10A−A断面図解図である。 ノートのリーフの開き方を示す平面図解図であり、(A)は閉じた状態の図で、(B)は半分捲った状態の図で、(C)は360度捲った状態の図である。 変形例の冊子を分解した状態における斜視図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の変形例の断面図解図である。 この発明にかかる表紙部材及び表示部の変形例の断面図解図である。 変形例の冊子を分解した状態における斜視図解図である。 変形例の冊子を分解した状態における斜視図解図である。 綴具の説明図である。 冊子の説明図であり、(A)は全体の図であり、(B)はリーフの図であ
図1は、この発明にかかる冊子の表紙構造の斜視図解図であり、図2、3及び4は、この発明にかかる表紙部材及び表示部の斜視図解図であり、図6は、この発明にかかる冊子の綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図であり、(C)(D)は半割杆の図であり、図7は、第1綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図であり、図8は、第2綴具部材の斜視図解図であり、(A)は右側の図であり、(B)は左側の図であり、図9Aは、この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図であり、図9Bは、別の弾発部材及びその弾発部材を第1及び第2綴具部材に取り付けられた状態における斜視図解図であり、図9Cは、図9B図示綴具の断面図解図であり、(A)は閉じた状態の断面図解図であり、(B)は開いた状態の断面図解図であり、図9Dは、更に別の弾発部材の正面図解図であり、図10は、閉じた状態における綴具の正面図解図であり、図11は、閉じた状態における綴具の背面図解図であり、図12は、図10A−A断面図解図であり、図13は、図10B−B断面図解図であり、図14は、開き始めた状態における綴具の正面図解図であり、図15は、開き始めた状態における綴具の背面図解図であり、図16は、開いた状態における綴具の正面図解図であり、図17は、開いた状態における綴具の背面図解図であり、図18は、図16A−A断面図解図であり、図19は、図16B−B断面図解図である。
この発明にかかる冊子の表紙構造は、表紙用の表面部材1および前記表面部材1の内側に配置される内面部材3を含む。
更に、内面部材3の内側にリーフ5が配設され、更に、リーフ5の後ろに裏面部材7が配設されている。
前記表面部材1の裏面1b側に配置される表示部130は、前記内面部材3の表面に形成される。
表示部130は、文字、図形等の所定の内容を表し示す部分であり、印刷インキ等で形成されている。
前記表面部材1は、表面1a側において、前記内面部材3表示部130に対応した部分が透明の透明部分110を形成され、かつ、前記表示部130に対応しない透明部分110以外の部分が不透明に形成されている。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応した表面1aは、平坦面に形成された透明部分110によって光が透過する透明に形成されている。
透明部分110は、表示部130が垂直下又はそれに近い領域に位置するように形成されている。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応していない表面1aは、平坦面に形成されていない不透明部分114によって不透明に形成されている。
前記表面部材1の表面1aの透明部分110は、紫外線硬化型インク(UVインキ)等の透明インクでシルク印刷又はオフセット印刷により、表面部材1を構成するプラスチック板ないしはシートの表面に、内面部材3の表示部130に対応した表面形状の薄い透明インク層 112を形成してなる。
前記表面部材1の表面1aの透明部分110以外の不透明部分114は、浮き出し模様を形成するエンボス加工を施してエンボス模様面116を形成してなる。エンボス模様面116は、人が手で触れたとき、指紋、傷等がつきにくい効果を奏す。
透明部分110は、絵、画線、方形,楕円形の幾何学模様等の、表示部130の形状に対応した、表面形状を備えている。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応した部分が、透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明部分110に形成され、かつ、前記表示部に対応しない部分が不透明及び/又は半透明に形成されている。
前記表面部材1において、表面および裏面の少なくとも一方において、前記表示部130に対応した領域が平坦面を形成された透明部分110を形成されるとともに、前記表示部に対応していない表面および裏面における平坦面の透明部分110を形された領域以外が平坦面に形成されていない。
表面部材1の透明部分110及び不透明部分114は、次のように形成される。
まず、表面部材1を成形するためのプラスチック材料により射出成形もしくは押し出し成形をして、所定のプラスチック板ないしはシート材を成形する。
次に、そのプラスチック板ないしはシート材の表面1aに浮き出し模様を形成するエンボス加工を施してエンボス模様面116を形成する。これによって、表面部材1の表面1aの全体に不透明部分114を形成される。
次に、表面部材1を形成する素材である幅広のプラスチック板ないしはシート材を、適宜な切断機により所定形状に切断して、方形の表面部材1を形成する。
次に、方形の表面部材1の表面に、紫外線硬化型インク(UVインキ)等の透明インクでシルク印刷又はオフセット印刷により、透明インク層112を形成する。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応した部分に、前記表面部材1の屈折率と同じかそれに近い屈折率のインク及び/又は樹脂(紫外線硬化型インク等)を塗布して、透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明の領域を形成される。
而して、表面部材1のエンボス模様面116の表面の一部分に透明インク層112を形成された、表面部材1が形成される。
表面部材1の成形時に、射出成形機の平板状に成形するエンボスロールに形成された平坦部分(平坦部分は磨かれて鏡面状態になっていて、透明度が変わることにより、表示部130に対応した透明部分を形成するように形成されている)により、表面部材1の表示部130に対応する部分を平坦にする(図4C参照)。
又、透明部分110の形状に作成した熱板(鏡面状態になっている)を表面部材1に押し当てて、表面部材1のエンボス面を溶かして、表面部材1の表示部130に対応する部分を平坦にする(図4C参照)。
透明部分110は、図31に示すように、前記表面部材1のエンボス模様面116(不透明部分114)が形成された裏面1bに形成してもよい。
あるいは、図30に示すように、透明部分110はその両面に施されてもよい。
すなわち、前記表面部材1は、表面1a及び裏面1bにエンボス模様面116(不透明部分114)が形成され、その表面1a及び裏面1bに透明部分110を形成されてもよい。
図32に示すように、透明部分110を前記表面部材1の表面1aに形成し、前記表示部130を前記表面部材1の裏面1bに形成してもよい。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応した部分に、前記表面部材1の屈折率と同じかそれに近い屈折率のインク及び/又は樹脂(紫外線硬化型インク等)を塗布して、透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明の領域を形成される。
前記表面部材において、前記表示部に対応した部分に、表面部材の成形時に鏡面の部分を有する成形機により、平坦な部分を形成するか鏡面を有する熱板を押し当てることによって、透明部分110を形成されている。
表面部材1の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)等のプラスチックシート等のプラスチックシートが挙げられる。その厚みは、透明部分110形成後の透明又は半透明になるように、0.2〜1.5mm程度が望ましい。
この発明にかかる冊子の綴具10は、複数の綴杆部12と、前記綴杆部12を連結するための連結領域を構成する連結部14と、前記綴杆部12を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部16とを備える綴具であって、綴杆部12を連結部14の長さ方向に変位させて閉じている綴杆部12を開くことができるように構成されている。
この冊子は、主として、一般的にセルリング式ノートと称されるノートに類似した手帳ないしはノート用として構成され、綴具10の綴杆部12に沿って表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を回転させて360度広げること、すなわち綴杆部12に綴じられた表面部材1、内面部材3及びリーフ5を綴杆に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にある表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側とが軸部16を挟んで接し合うことができるように、構成されている。
前記綴杆部12を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記連結部14を構成する一対の連結部14の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、連結部14の外側部ないし上側部から突設され、前記綴杆部12は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴杆20及び第2綴杆30を備える。
前記連結部14は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1連結部50及び第2連結部60を備え、第1連結部50及び第2連結部60は、向こう側から手前側に連続して長手方向に直線状にのびる略柱状である。
前記綴杆を開閉させるときの中心ののびる方向における一端又は両端の領域には、綴杆部12を構成する綴杆のうち対向する一方の複数の綴杆を、対向する他方の複数の綴杆の係止部から脱係させるために、同時に、中心ののびる方向に変位させる、押圧部140が突設されている。
この実施の形態においては、第1綴杆20及び第1連結部50は、第1綴具部材18Aに形成され、第2綴杆30及び第2連結部60は、第2綴具部材18Bに形成され、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、対称形に形成されている。
前記連結部14は、綴杆部12に綴じられた表面部材1、内面部材3及びリーフ5を第1綴杆20及び第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にある表面部材1の表側と裏面部材7の裏側7bとが軸部16を挟んで接し合うことができるように、下部において第1綴杆20及び第2綴杆30の基部と近接した位置に軸部16を連設されている。
前記軸部16は、前記連結部14(第1連結部50と第2連結部60)の長手方向にのびて一対の連結部14(第1連結部50と第2連結部60と)を連結し、前記第1綴杆20の自由端20bと第2綴杆30の自由端30bとを合わせて閉鎖するとき及び第1綴杆20の自由端20bと第2綴杆30の自由端30bとを離間させるときに回転中心となり、綴杆部12に綴じられた表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を第1綴杆20及び第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
綴杆部12は、第1綴杆20及び第2綴杆30の連結部14に連設された基部20a及び基部30aとは反対側の自由端20b及び自由端30bに、第1綴杆20及び第2綴杆30を閉鎖したときに係止するための綴杆係止部を形成されている。すなわち、第1綴杆20は、基部20aとは反対側の頂部である自由端20bに第1綴杆の綴杆係止部22を形成され、第2綴杆30は、基部30aとは反対側の頂部である自由端30bに第2綴杆の綴杆係止部32を形成されている。
綴杆部12は、基部20a及び基部30aから頂部に至る高さ方向(垂直方向)と、第1綴杆20の外周部(外側部)から第2綴杆30の外周部(外側部)に至る幅方向(水平方向)とを備え、第1綴杆20及び第2綴杆30の厚さ(外周部と内周部との間の長さ)よりも、綴具の長さ方向における第1綴杆20及び第2綴杆30の幅の方が長い、断面長方形状である。そして、第1綴杆20及び第2綴杆30は、基部20a及び基部30aから頂部に至るまで、リーフ5を捲ることができるように、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の綴じ穴122に貫挿される形状に構成されている。
前記第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32は、係止する第1綴杆20及び第2綴杆30の回転方向と交差する方向に、すなわち軸部16の長手方向に第1綴杆20及び第2綴杆30を相対移動して、第1綴杆20及び第2綴杆30の先端を合わせて閉鎖するときに係止し又は第1綴杆20及び第2綴杆30の先端を離間させるときに脱係するように形成されている。
第1綴杆20は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆20Aから構成され、第2綴杆30は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆30Aから構成されている。
そして、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7に予め穿設された綴じ穴122に挿通して、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じることができるように、半割杆20Aと半割杆30Aとの先端、すなわち第1綴杆20及び第2綴杆30の頂部において、綴杆係止部22,32が形成されている。
第1綴杆20を構成する半割杆20Aと第2綴杆30を構成する半割杆30Aとは、半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22と、半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32とを係止することにより、略円環状に連結される。
綴杆部12を閉じるときにおいては、第1綴杆20の第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆30の第2綴杆の綴杆係止部32とを係合させて、略円環状となるように構成されている。
そして、綴杆部12を開くときにおいては、第1綴杆20と第2綴杆30とは、連結部14の長さ方向に第1綴杆20または第2綴杆30を変位させる。すなわち、第1綴杆20と第2綴杆30とは、第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を脱係させるための第1押圧部142と第2押圧部144とを指で押すことにより、連結部14の長さ方向において第1押圧部142と第2押圧部144とを逆方向に相対移動させ、更に第1押圧部142と第2押圧部144とを逆の方向に回転させることにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すことができるように構成されている。
第1綴杆20を構成する半割杆20Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部22を構成する先端の第1綴杆の凸部24及びその第1綴杆の凸部24に続く第1綴杆の凹部26と、第2綴杆30を構成する半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する先端の第2綴杆の凸部34及びその先端の第2綴杆の凸部34に続く第2綴杆の凹部36とは、第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
すなわち、第1綴杆20を構成する半割杆20Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凸部24は、手前側に向けて突き出されている。そして、その第1綴杆の凸部24に続く第1綴杆の凹部26は、向こう側に向けて凹んでいる。半割杆30Aの先端に形成された第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凸部34は、向こう側に向けて突き出されている。そして、その先端の第2綴杆の凸部34に続く第2綴杆の凹部36は、手前側に向けて凹んでいる。
第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき係合するように、第1綴杆の凸部24及び第1綴杆の凹部26と第2綴杆の凸部34及び第2綴杆の凹部36とは、逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凸部24と半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凸部34とは、反対方向に向けて突き出し設けられている。
また、半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22を構成する第1綴杆の凹部26と半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32を構成する第2綴杆の凹部36とは、反対方向に向けて凹み形成されている。
前記第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32は、第1綴杆20及び第2綴杆30の回転方向と交差する方向に脱係しないように、第1綴杆20及び第2綴杆30の回転方向にのびる脱係防止部28及び脱係防止部38が形成されている。
脱係防止部28は、頂部側において手前側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部28aと、基部20a側において向こう側に向けて凹む係止凹部28bとを有し、自由端側の係止凸部28aから続いて基部20a側に係止凹部28bが形成されている。
脱係防止部38は、頂部側において向こう側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部38aと、基部30a側において手前側に向けて凹む係止凹部38bとを有し、自由端側の係止凸部38aから続いて基部30a側に係止凹部38bが形成されている。
第1綴杆20と第2綴杆30とを閉じたとき、脱係防止部28の係止凸部28aは脱係防止部38の係止凹部38bに嵌合され、脱係防止部38の係止凸部38aは脱係防止部28の係止凹部28bに嵌合され、係止凸部28aと係止凸部38aとは、第1綴杆20と第2綴杆30とを回転方向に引いたときに、突き当たる。
第1綴杆の綴杆係止部22の脱係防止部28は、第2綴杆の綴杆係止部32の上部に向けて突き出され、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合したときに、第2綴杆30が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
第2綴杆の綴杆係止部32の脱係防止部38は、第1綴杆の綴杆係止部22の上部に向けて突き出され、第2綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合したときに、第1綴杆20が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
このように、この実施の形態においては、押圧部140を指で押すことにより、第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの第2綴杆30を手前側に移動させて、第1綴杆20の半割杆20Aの第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆30の半割杆30Aの第2綴杆の綴杆係止部32との係合を外すことができる。
なお、閉じるときにおいては、脱係防止部28の係止凸部28aと脱係防止部38の係止凸部38aとは、突き出たり滑りながら係止凹部38b及び係止凹部28bに嵌まるように、なだらかな傾斜面が自由端から形成されている。
前記連結部14を構成する第1綴具部材18Aの第1連結部50は、第1連結部50と第2連結部60とが向き合う領域である第1連結部の対向部56と、前記第1連結部の対向部56と相対し第1綴杆20が突設された第1連結部の外側部52と、前記第1連結部の対向部56と第1連結部の外側部52との間において前記第1連結部の対向部56及び第1連結部の外側部52に交差する面で、軸部16が連設された第1連結部の下側部58とを備える。
前記連結部14を構成する第2綴具部材18Bの第2連結部60は、第1連結部50と第2連結部60とが向き合う領域である第2連結部の対向部66と、前記第2連結部の対向部66と相対し第2綴杆30が突設された第2連結部の外側部62と、前記第2連結部の対向部66と第2連結部の外側部62との間において前記第2連結部の対向部66及び第2連結部の外側部62に交差する面で、軸部16が連設された第2連結部の下側部68とを備える。
この実施の形態においては、第1連結部50及び第2連結部60は、略四角柱状である。
そして、第1連結部の対向部56と第2連結部の対向部66とは、回転方向と直交し綴具10を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、図12及び図13に示すように綴具10を閉じたときに密着するように形成されている。
前記連結部14は、その側面に、第1綴杆20及び第2綴杆30の開き角度を表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の挿入し易い角度、例えば約60〜70度に規制するための開き角規制部70及び開き角規制部72を形成されている。
第1綴具部材18Aの開き角規制部70は、第1連結部50の第1連結部の下側部58の第1受け部80に連続して形成された断面略半円弧状であり、第1連結部の下側部58から下方に向けてのびる接合面70aを備え、一方、第2綴具部材18Bの開き角規制部72は、第2連結部60の第2連結部の下側部68の第2受け部90に連続して形成された断面略半円弧状であり、第2連結部の下側部68から下方に向けてのびる接合面72aを備える。
そして、綴杆部12を閉じたときに、開き角規制部70の接合面70aと開き角規制部72の接合面72aとは、図15において示すように、略70度開いた傾斜面であって対向しており、綴杆部12を開いたときに、開き角規制部70の接合面70aと開き角規制部72の接合面72aとは、図21において示すように、接し合い、半割杆10Aと半割杆30Aの開き角度を、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の挿入しや易い角度に規制する。
前記軸部16は、シャフト部100の受け部とシャフト部100とを備える。
受け部は、第1連結部50に連設された第1受け部80と第2連結部60に連設された第2受け部90とから構成され、前記シャフト部100は、前記連結部14の長手方向に沿って、向こう側から手前側に連続してのび、第1綴具部材と第2綴具部材とを連結する。
前記第1受け部80及び第2受け部90は、前記綴杆部12及び/又は連結部14に連設され、シャフト部100を装填するための開口部(第1受け部80の開口部84及び第2受け部90の開口部94)を側面に形成され、前記半割杆20A及び半割杆30Aの先端を合わせて閉鎖するとき及び半割杆20A及び半割杆30Aの先端を離間させるときに回転中心となり、第1綴杆20及び第2綴杆30に綴じられたリーフ5を第1綴杆20及び第2綴杆30に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
前記第1受け部80及び第2受け部90は、前記連結部14の長手方向に間欠的に形成され、半割杆20A及び半割杆30Aが前記シャフト部100を中心にして回転し且つ第1綴杆20及び第2綴杆30を開閉するときに長手方向に相対変位するように形成されている。
前記シャフト部100は、断面円形の棒状の金属棒である。それに対応して、前記第1受け部80及び第2受け部90は、全体が弧状で、その内側の円弧部86及び円弧部96に前記シャフト部100を装填され、且つその外側の上部において、前記半割杆20A及び半割杆30Aの張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記連結部14が連設されている。
この実施の形態においては、シャフト部100と第1受け部80及び第2受け部90とは別部材であり、第1受け部80は、合成樹脂により、第1綴具部材18Aと一体に形成され、第2受け部90は、合成樹脂により、第2綴具部材18Bと一体に形成されている。
そして、シャフト部100は、第1綴具部材18Aの最も向こう側の第1受け部80から、第2綴具部材18Bの最も手前側の第2受け部90に至るように、形成されている。
第1綴具部材18A側の第1受け部80は、シャフト部100に装填されたときに、隣接する第1受け部80の間に、第1収容部82を間欠的に形成され、第2綴具部材18B側の第2受け部90は、シャフト部100に装填されたときに、隣接する第2受け部90の間に、第2収容部92を間欠的に形成されている。
そして、第1綴杆20と第2綴杆30とを閉鎖したときに、軸部16の軸線上において、第1綴具部材18Aは、第1収容部82に第2綴具部材18Bの第2受け部90を収容させ、且つ、第2綴具部材18Bは、第2収容部92に第1綴具部材18Aの第1受け部80を収容させて、隣接する第1綴具部材18Aの第1受け部80と第2綴具部材18Bの第2受け部90との間及び隣接する第2綴具部材18Bの第2受け部90と第1綴具部材18Aの第1受け部80との間に適宜な間隔をあけて整列される。隣接する第1綴具部材18Aの第1受け部80と第2綴具部材18Bの第2受け部90との間及び隣接する第2綴具部材18Bの第2受け部90と第1綴具部材18Aの第1受け部80との間における適宜な間隔とは、第1綴杆20と第2綴杆30とを連結部14の長手方向すなわち手前側及び向こう側に向けて相対移動させて、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを脱係させるに必要な長さをいう。
それとともに、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとは、第1綴杆20と第2綴杆30とを開閉するときに半割杆20Aと半割杆30Aとを相対変位するように、前記シャフト部100に摺動自在に装填されている。
この実施の形態においては、第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの2綴杆30を手前側に移動させて、閉じていた第1綴杆20と第2綴杆30とを開く。
この実施の形態においては、第1綴具部材18Aの向こう側の第1受け部80の開口部84は、向こう側が塞がれている。又、第2綴具部材18Bの手前側の第2受け部90の開口部94は、手前側が塞がれている。従って、シャフト部100の向こう側端は向こう側の第1受け部80により抜け出ることを防止され、シャフト部100の手前側端は手前側の第2受け部90により抜け出ることを防止される。
半割杆20Aの基部20aの外周部及び半割杆30Aの基部30aの外周部は、連結部14の下部と同じ位置に、その下部が位置するように形成され、軸部16の第1受け部80の外側及び第2受け部90の外側は、連結部14の下部と同じ位置に、その上部が位置するように形成されている。
この実施の形態においては、軸部16の第1受け部80は、開口部84が半割杆20Aの外周部に接し、軸部16の第2受け部90は、開口部94が半割杆30Aの外周部に接し、第1連結部50は、半割杆20Aの内周部から第1受け部80の開口部84までの間の高さを有し、第2連結部60は、半割杆30Aの内周部から第2受け部90の開口部94までの間の高さを有している。
前記連結部14の幅(幅方向における)は、軸部16の第1受け部80又は軸部16の第2受け部90の幅(幅方向における)の2分の1以下である。これは、第1連結部50の幅と第2連結部60の幅とを合わせた幅が、軸部16の第1受け部80及び軸部16の第2受け部90の幅と同等又はそれ以下の方が、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を360度捲りかえして、軸部16を挟んで表面部材1の表面1aと裏面部材7の裏面7bとを比較的間隔をあけずに接し合わせることができるようにするためである。
前記第1連結部50の中央あたりに存する前記第1綴具部材18Aの第1収容部82と前記第2連結部60の中央あたりに存する第2綴具部材18Bの第2収容部92との間に、前記シャフト部100の長手方向にテンション(引張力又は圧縮力)をかける弾発部材102が、圧縮された状態で介装されている。弾発部材102は、鋼線をコイル形に巻いて作られたコイルバネにより形成され、筒形のコイルバネの輪の中にシャフト部100を挿通されている。
そして、弾発部材102は、その向こう側端が第2綴具部材18Bの第2受け部90の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材18Aの第1受け部80の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材18Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材18Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材102は、綴杆部12を閉じているときには、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合させる方向に作用している。
押圧部140を指で押すことにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すときには、弾発部材102の弾発力に抗して第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの2綴杆30を手前側に移動させて、閉じていた第1綴杆20と第2綴杆30とを開く。
弾発部材102は、次のように構成してもよい。
図9Bは、別の弾発部材及びその弾発部材を第1及び第2綴具部材に取り付けられた状態における斜視図解図であり、図9Cは、図9B図示綴具の断面図解図であり、(A)は閉じた状態の断面図解図であり、(B)は開いた状態の断面図解図であり、図9Dは、更に別の弾発部材の正面図解図である。
図9B図示弾発部材102は、ねじりコイルバネからなり、巻線部102aと巻線部102aの両端から巻線部102aの中心軸と直交ないし交差する方向に伸びる直線状の第1固定先端部102bと直線状の第2固定先端部102cとが連設され、ねじりモーメントが発生しない元の状態は、巻線部102aの外方で接線方向に第1固定先端部102bと第2固定先端部102cとが突き出されている。
そして、弾発部材102の巻線部102aの両端から延びる先端部を支持するために、前記連結部14に支持部50a及び支持部60aが形成されている。
前記弾発部材102の巻線部102aの両端から延びる固定先端部は、第1綴具部材18Aの第1連結部50に形成された支持部50a、及び前記支持部50aと対向する第2綴具部材18Bの第2連結部60の支持部60aに係止され、支持されている。
すなわち、一方の第1固定先端部102bは、第1連結部50の支持部50aに支持され、また、もう一方の第2固定先端部102cは、第1固定先端部102bと向き合うように第2連結部60の支持部60aに支持されている。
押圧部140を指で押すことにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すとき、移動する方向とは反対側にある第1連結部50の支持部50aに第1固定先端部102bは支持され、移動する方向とは反対側にある第2連結部60の支持部60aにもう一方の第2固定先端部102cは、支持されている。
一方の固定先端部102b及び他方の固定先端部102cは、元々開いた状態にあったが、第1綴杆20と第2綴杆30とが閉じた状態にあるときは、元々開いた状態にあったところからほぼ平行に接近させた第1固定先端部102bと第2固定先端部102cとが、連結部14の支持部50a,支持部60aに支持されている。すなわち、弾発部材102は、第1固定先端部102bが第1連結部50の支持部50aに係止され且つ第2固定先端部102cが第2連結部60の支持部60aに係止されてねじられた状態になる。
そして、弾発部材102は、その向こう側端が第2綴具部材18Bの第2受け部90の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材18Aの第1受け部80の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材18Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材18Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材102は、綴杆部12を閉じているときには、第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32とを係合させる方向に作用している。
押圧部140を指で押すことにより、係止された第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を外すときには、弾発部材102の弾発力に抗して第1綴具部材18Aの第1綴杆20を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材18Bの2綴杆30を手前側に移動させて、閉じていた第1綴杆20と第2綴杆30とを開く。
押圧部140を指で押して第1綴具部材18Aの第1連結部50と第2綴具部材18Bの第2連結部60とをそれぞれを反対方向に相対移動させると、第1連結部50と第2連結部60とは、弾発部材102が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の第1固定先端部102bと他方の第2固定先端部102cとが回転方向に回転して綴杆部12を開くように力が働くことにより、回転方向に回転する。
このように、この実施の形態においては、第1の綴杆20の第1の綴杆係止部22および第2の綴杆30の第2綴杆の綴杆係止部32の係合を解除したとき、一方の第1固定先端部102bと他方の第2固定先端部102cとを円周方向において離れさせようとする力が働くことにより、第1の綴杆20及び第1連結部50と第2の綴杆30及び第2連結部60とが、開いた状態になる。
第1固定先端部102b及び第2固定先端部102cは、図9Dにおいて示すように、巻線部102aの外方で径方向に突き出された構成としてもよい。
この変形例は、第1連結部50と第2連結部60とは、弾発部材102が元の状態に戻ろうとする力、すなわち一方の第1固定先端部102bと他方の第2固定先端部102cとが回転方向に回転して綴杆部12を開くように、より強い力が働くことにより、回転方向に回転させることができる。
連結領域に形成された押圧部140は、第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を係止又は脱係するときに、第1綴杆20及び第2綴杆30を開閉させるときの中心ののびる方向である連結部14の長手方向に、第1綴杆20又は第2綴杆30を変位させて第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32を脱係させるために柱状又は塊状に形成されている。
押圧部140は、第1綴具部材18Aと第2綴具部材18Bとを連結する連結領域を構成する連結部14の長手方向で、第1綴杆20及び第2綴杆30を開閉させるときの中心ののびる方向である高さ方向における、第1連結部50の下端部に突設された第1押圧部142と、第2連結部60の上端部に突設された第2押圧部144とによって構成されている。
第1押圧部142は、第1連結部50の下方の下端部から、第1綴具部材18Aの第1綴杆の綴杆係止部22を脱係するときに第1連結部50を移動させる方向とは反対側すなわち手前側(下方)に向けてのびる円柱状棒体であり、第2連結部60の手前側にのびる大きさに形成され、押圧する面積を大きくとるように形成されている。
第2押圧部144は、第2連結部60の上方の上端部から、第2綴具部材18Bの第2綴杆の綴杆係止部32を脱係するときに第1連結部50を移動させる方向とは反対側すなわち向こう側(上方)に向けてのびる円柱状棒体であり、第1連結部50の向こう側にのびる大きさに形成され、押圧する面積を大きくとるように形成されている。
そして、第1綴杆の綴杆係止部22及び第2綴杆の綴杆係止部32は、図22において示すように、第1押圧部142に例えば親指を当て、また第2押圧部144に人差指を当て、第1押圧部142を向こう側(上方)に向けて、また第2押圧部144を手前側(下方)に向けて押して、脱係させる。そして、第1押圧部142と第2押圧部144とは、図23において示すように、第1綴杆20及び第2綴杆30ののびる方向において反対方向に回転させて、綴杆部12を開く。
綴具10は、第1綴杆20及び第2綴杆30に、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の高さ方向に適宜な間隔をあけて連続して設けられた綴じ穴122を貫挿し、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の高さ方向にのびる綴じ代側端縁124の側に軸部16を位置させ、綴じ穴122と綴じ代側端縁124との間に第1綴杆20及び第2綴杆30が架け渡されるようにして、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じ、ノートを形成する。
綴具10は、綴具10の長さ方向が、幅方向にのびる端縁に綴じ穴122を形成した表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の幅方向にのびるように、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じて、ノートを形成してもよい。
表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7は、図22及び23において示す、綴杆部12に綴じられた綴じ代側端縁124の上下端、すなわち綴じ穴122の向こう側(上側)に押圧部140を指で押すときに指を入れることができるように、略L字型の凹部が形成されてもよい。
そのような構成とすれば、リーフ5を第1綴杆20側と第2綴杆30側とに振り分けて広げたときにおいても、第1押圧部142及び第2押圧部144の周囲に指を入れる空間ができて、第1押圧部142及び第2押圧部144を押したり回したりすることができる。
綴具10に綴じられた表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7は、図20において示すように、軸部16側に向けて捲りかえされ、閉じられて積層されていたときの表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側とを軸部16を挟んで接し合わせるようにして、筆記等に用いることができる。
この発明の実施の形態によれば、綴杆部12及び連結部14は、一対の第1綴具部材18A及び第2綴具部材18Bの各々に形成され、前記綴杆部12を構成する綴杆20,30は、第1綴具部材18A側の第1綴杆20と第2綴具部材18B側の第2綴杆30とが向き合うように、前記連結部14の長手方向に適宜な間隔をおいて、連結部14の外側部ないし上側部から突設されているので、綴杆部12を開いたときに綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆部12は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴杆20及び第2綴杆30を備え、前記連結部14は、前記軸部16を中心にして左右に分かれた、対称形である第1連結部50及び第2連結部60を備えているので、同一の金型で左右の部材を成形することができ、製造がし易い。
この発明の実施の形態によれば、連結部14は、向き合う第1連結部50及び第2連結部60の対向部56,66と、前記対向部56,66と相対し綴杆20,30が突設された外側部52,62と、前記対向部56,66と外側部52,62との間において前記対向部56,66及び外側部52,62に交差する面で、軸部16が連設された下側部58,68とを備えているので、第1連結部の対向部56と第2連結部の対向部66とは、回転方向と直交し綴具10を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、綴具10を閉じたときに密着するように形成すれば、綴具10を閉じたときに第1綴杆の綴杆係止部22と第2綴杆の綴杆係止部32との係合状態を安定的に保つことができ、綴杆部12を構成する第1綴杆20と第2綴杆30とにより構成される円環状の径を縮むように作用することを少なくすることができる。
この発明の実施の形態によれば、受け部80,90は、前記連結部14の長手方向に間欠的に形成され、綴杆部12が前記シャフト部100を中心にして回転し且つ綴杆部12を開閉するときに長手方向に相対変移するように形成されているので、複数の綴杆20,30で構成される綴杆部12を一度に開閉させることができる。
この発明の実施の形態によれば、シャフト部100は、断面円形の棒状であり、前記受け部80,90は、全体が弧状で、その内側の円弧部に前記シャフト部100を装填され、且つその外側の上部において、前記綴杆20,30の張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記連結部14が連設されているので、複数の綴杆20,30で構成される綴杆部12を一度に開閉させることができ、且つ、綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆20,30の基部20a,30aは、連結部14の下部と同じ位置に、下部が位置するように形成され、軸部16の受け部80,90は、連結部14の下部と同じ位置に、上部が位置するように形成されているので、綴杆部12を開いたときに綴杆部12の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平安定し易く、且つ綴杆部12を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、連結部14の幅は、軸部16の幅の2分の1以下であるので、軸部16の幅よりはみ出すことがなく、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を綴杆20,30に沿って捲り、360度開いたときに表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側との間の隙間が少なく、比較的平坦となり、筆記もし易い。
この発明の実施の形態によれば、軸部16の受け部80,90は、受け部80,90の開口部84,94が綴杆20,30の外周部に接し、連結部14は、綴杆20,30の内周部から受け部80,90の開口部84,94までの間の高さを有するので、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を綴杆20,30に沿って捲り、360度開いたときに表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側との間の隙間が少なく、比較的平坦となり、筆記もし易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆係止部22,32は、綴杆20,30の回転方向において係止及び脱係するように、第1綴杆20の凸部24及び凹部26と第2綴杆30の凹部36及び凸部34とが係合するように構成され、且つ、綴杆20,30の回転方向と交差する方向に脱係しないように綴杆20,30の回転方向にのびる脱係防止部28,38が形成されているので、綴杆20,30の回転方向と交差する方向に、閉じられた綴杆の綴杆係止部22,32が脱係しにくい。
この発明の実施の綴具10は、その綴杆部12に、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の綴じ穴122を貫挿させて綴じられた、手帳ないしはノートを構成でき、又、表表紙と裏表紙と背表紙とを備えた表紙に固定して、ファイル・バインダ類を構成できる。
この発明は、前記実施の形態に限らず、この発明の思想に基づき種々変更することができる。
図24は、この発明にかかる冊子の表紙構造の斜視図解図であり、図26Aは、この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図であり、図26Bは、この発明にかかる綴具の斜視図解図であり、(A)は全体の図で、(B)は部分的に拡大した図であり、(C)(D)は半割杆の図であり、図27は、この発明にかかる綴具を分解した状態における斜視図解図であり、図28は、図10A−A断面図解図である。
この発明にかかる冊子の表紙構造は、表紙用の表面部材1および前記表面部材1の内側に配置される内面部材3を含む。
更に、内面部材3の内側にリーフ5が配設され、更に、リーフ5の後ろに裏面部材7が配設されている。
前記表面部材1の裏面1b側に配置される表示部130は、前記内面部材3の表面に形成される。
前記表面部材1は、表面1a側において、前記内面部材3表示部130に対応した部分が透明の透明部分110を形成され、かつ、前記表示部130に対応しない透明部分110以外の部分が不透明に形成されている。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応した表面1aは、平坦面に形成された透明部分110によって透明に形成されている。
前記表面部材1において、前記表示部130に対応していない表面1aは、平坦面に形成されていない不透明部分114によって不透明に形成されている。
前記表面部材1の表面1aの透明部分110は、紫外線硬化型インク(UVインキ)等の透明インクでシルク印刷又はオフセット印刷により、表面部材1を構成するプラスチック板ないしはシートの表面に、内面部材3の表示部130に対応した表面形状の薄い透明インク層 112を形成してなる。
前記表面部材1の表面1aの透明部分110以外の不透明部分114は、浮き出し模様を形成するエンボス加工を施してエンボス模様面116を形成してなる。エンボス模様面116は、人が手で触れたとき、指紋、傷等がつきにくい効果を奏す。
透明部分110は、絵、画線、方形,楕円形の幾何学模様等の、表示部130の形状に対応した、表面形状を備えている。
この発明の綴具210は、複数の綴杆部212と、前記綴杆部212を連結するための連結領域を構成する連結部214と、前記綴杆部212を構成する綴杆を開閉させるときの中心となる軸部216とを備える綴具であって、綴杆部212を捩って閉じている綴杆部212を開くことができるように構成されている。
この綴具210は、主として、一般的にセルリング式ノートと称されるノートに類似した手帳ないしはノート用として構成され、綴具210の綴杆部212に沿って表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を回転させて360度広げること、すなわち綴杆部212に綴じられた表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴杆に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にある表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側とが軸部216を挟んで接し合うことができるように、構成されている。
前記綴杆部212を構成する綴杆は、一対の綴杆が向き合うように、前記連結部214を構成する一対の連結部214の各々にその長手方向に適宜な間隔をおいて、連結部214の外側部ないし上側部から突設され、前記綴杆部212は、前記軸部216を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴杆220及び第2綴杆230を備える。
前記連結部214は、前記軸部216を中心にして左右に分かれた、対称形である第1連結部250及び第2連結部260を備え、第1連結部250及び第2連結部260は、向こう側から手前側に連続して長手方向に直線状にのびる略柱状である。
前記綴杆を開閉させるときの中心ののびる方向における一端(又は両端)の領域には、綴杆部212を構成する綴杆のうち対向する一方の複数の綴杆を、対向する他方の複数の綴杆の係止部から脱係させるために、同時に、中心ののびる方向に変位させる、押圧部が突設されている。
この実施の形態においては、第1綴杆220及び第1連結部250は、第1綴具部材218Aに形成され、第2綴杆230及び第2連結部260は、第2綴具部材218Bに形成され、第1綴具部材218Aと第2綴具部材218Bとは、対称形に形成されている。
第1綴具部材218Aは、合成樹脂で一体成形され、同様に、第2綴具部材218Bは、合成樹脂で一体成形されている。
前記連結部214は、綴杆部212に綴じられた表面部材1、内面部材3及びリーフ5を第1綴杆220及び第2綴杆230に沿って捲り、360度捲りかえし、閉じたときに両端にある表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側とが軸部216を挟んで接し合うことができるように、下部において第1綴杆220及び第2綴杆230の基部と近接した位置に軸部216を連設されている。
前記軸部216は、前記連結部214(第1連結部250と第2連結部260)の長手方向にのびて一対の連結部214(第1連結部250と第2連結部260と)を連結し、前記第1綴杆220の自由端220bと第2綴杆230の自由端230bとを合わせて閉鎖するとき及び第1綴杆220の自由端220bと第2綴杆230の自由端230bとを離間させるときに回転中心となり、綴杆部212に綴じられた表面部材1、内面部材3及びリーフ5を第1綴杆220及び第2綴杆230に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
綴杆部212は、第1綴杆220及び第2綴杆230の連結部214に連設された基部220a及び基部230aとは反対側の自由端220b及び自由端230bに、第1綴杆220及び第2綴杆230を閉鎖したときに係止するための綴杆係止部を形成されている。すなわち、第1綴杆220は、基部220aとは反対側の頂部である自由端220bに第1綴杆の綴杆係止部222を形成され、第2綴杆230は、基部230aとは反対側の頂部である自由端230bに第2綴杆の綴杆係止部232を形成されている。
綴杆部212は、基部220a及び基部230aから頂部に至る高さ方向(垂直方向)と、第1綴杆220の外周部(外側部)から第2綴杆230の外周部(外側部)に至る幅方向(水平方向)とを備え、第1綴杆220及び第2綴杆230の厚さ(外周部と内周部との間の長さ)よりも、綴具の長さ方向における第1綴杆220及び第2綴杆230の幅の方が長い、断面長方形状である。そして、第1綴杆220及び第2綴杆230は、基部220a及び基部230aから頂部に至るまで、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を捲ることができるように、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の綴じ穴122に貫挿される形状に構成されている。
前記第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232は、係止する第1綴杆220及び第2綴杆230の回転方向と交差する方向に、すなわち軸部216の長手方向に第1綴杆220及び第2綴杆230を相対移動して、第1綴杆220及び第2綴杆230の先端を合わせて閉鎖するときに係止し又は第1綴杆220及び第2綴杆230の先端を離間させるときに脱係するように形成されている。
第1綴杆220は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆220Aから構成され、第2綴杆230は、閉じたときに略円環状の綴杆となるように、半円弧状の半割杆230Aから構成され、第1綴杆220と第2綴杆230とは対向するように構成されている。
そして、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7に予め穿設された綴じ穴122に挿通して、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じることができるように、半割杆220Aと半割杆230Aとの先端、すなわち第1綴杆220及び第2綴杆230の頂部において、綴杆係止部222,232が形成されている。
第1綴杆220を構成する半割杆220Aと第2綴杆230を構成する半割杆230Aとは、半割杆220Aの第1綴杆の綴杆係止部222と、半割杆230Aの第2綴杆の綴杆係止部232とを係止することにより、略円環状に連結される。
綴杆部212は、綴杆の連結部214及び/又は軸部216に連設された基部220a及び基部230aとは反対側の自由端220b及び自由端230bに、綴杆を閉鎖したときに係止するための第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232を形成され、前記第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232は、係止する綴杆の回転方向と交差する方向に係止する綴杆を相対移動して係止又は脱係するように形成され、前記押圧部340は、綴杆の脱係する方向とは反対側において、脱係する方向とは反対側に向けて、綴杆及び/又は連結部214及び/又は軸部216に突設されている。
この実施の形態においては、押圧部340は、連結部214の長手方向における第1綴杆220の手前側に突設された押し棒により構成されている。
第1綴杆220を構成する半割杆220Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部222を構成する先端の第1綴杆の凸部224及びその第1綴杆の凸部224に続く第1綴杆の凹部226と、第2綴杆230を構成する半割杆230Aの第2綴杆の綴杆係止部232を構成する先端の第2綴杆の凸部234及びその先端の第2綴杆の凸部234に続く第2綴杆の凹部236とは、第1綴杆220と第2綴杆230とを閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
すなわち、第1綴杆220を構成する半割杆220Aの先端に形成された第1綴杆の綴杆係止部222を構成する第1綴杆の凸部224は、手前側に向けて突き出されている。そして、その第1綴杆の凸部224に続く第1綴杆の凹部226は、向こう側に向けて凹んでいる。半割杆230Aの先端に形成された第2綴杆の綴杆係止部232を構成する第2綴杆の凸部234は、向こう側に向けて突き出されている。そして、その先端の第2綴杆の凸部234に続く第2綴杆の凹部236は、手前側に向けて凹んでいる。
第1綴杆220と第2綴杆230とを閉じたとき係合するように、第1綴杆の凸部224及び第1綴杆の凹部226と第2綴杆の凸部234及び第2綴杆の凹部236とは、逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
半割杆220Aの第1綴杆の綴杆係止部222を構成する第1綴杆の凸部224と半割杆230Aの第2綴杆の綴杆係止部232を構成する第2綴杆の凸部234とは、反対方向に向けて突き出し設けられている。
また、半割杆220Aの第1綴杆の綴杆係止部222を構成する第1綴杆の凹部226と半割杆230Aの第2綴杆の綴杆係止部232を構成する第2綴杆の凹部236とは、反対方向に向けて凹み形成されている。
前記第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232は、第1綴杆220及び第2綴杆230の回転方向及び回転方向と交差する方向に脱係しないように、第1綴杆220及び第2綴杆230の回転方向と交差する方向にのびる脱係防止部228及び脱係防止部238が形成されている。
脱係防止部228は、頂部側において手前側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部228aと、基部220a側において向こう側に向けて凹む係止凹部228bとを有し、自由端側の係止凸部228aから続いて基部220a側に係止凹部228bが形成されている。
脱係防止部238は、頂部側において向こう側に向けて突き出る鉤鼻状係止凸部238aと、基部230a側において手前側に向けて凹む係止凹部238bとを有し、自由端側の係止凸部238aから続いて基部230a側に係止凹部238bが形成されている。
第1綴杆220と第2綴杆230とを閉じたとき、脱係防止部228の係止凸部228aは、脱係防止部238の係止凹部238bに嵌合され、脱係防止部238の係止凸部238aは、脱係防止部228の係止凹部228bに嵌合され、係止凸部228aと係止凸部238aとは、第1綴杆220と第2綴杆230とを回転方向に引いたときに、突き当たる。
第1綴杆の綴杆係止部222の脱係防止部228は、第2綴杆の綴杆係止部232の上部に向けて突き出され、第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆の綴杆係止部232とを係合したときに、第2綴杆230が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
第2綴杆の綴杆係止部232の脱係防止部238は、第1綴杆の綴杆係止部222の上部に向けて突き出され、第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆の綴杆係止部232とを係合したときに、第1綴杆220が上方に向けて衝撃などにより移動することを防止している。
このように、この実施の形態においては、押圧部340を指で押すことにより、第1綴具部材218Aの第1綴杆220を向こう側に移動させて相対的に第2綴具部材218Bの第2綴杆230を手前側に移動させ、第1綴杆220の半割杆220Aの第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆230の半割杆230Aの第2綴杆の綴杆係止部232との係合を外すことができる。
なお、閉じるときにおいては、脱係防止部228の係止凸部228aと脱係防止部238の係止凸部238aとは、突き出たり滑りながら係止凹部238b及び係止凹部228bに嵌まるように、なだらかな傾斜面が自由端から形成されている。
前記連結部214を構成する第1綴具部材218Aの第1連結部250は、第1連結部250と第2連結部260とが向き合う領域である第1連結部の対向部256と、前記第1連結部の対向部256と相対し第1綴杆220が突設された第1連結部の外側部252と、前記第1連結部の対向部256と第1連結部の外側部252との間において前記第1連結部の対向部256及び第1連結部の外側部252に交差する面で、軸部216が連設された第1連結部の下側部258とを備える。
前記連結部214を構成する第2綴具部材218Bの第2連結部260は、第1連結部250と第2連結部260とが向き合う領域である第2連結部の対向部266と、前記第2連結部の対向部266と相対し第2綴杆230が突設された第2連結部の外側部262と、前記第2連結部の対向部266と第2連結部の外側部262との間において前記第2連結部の対向部266及び第2連結部の外側部262に交差する面で、軸部216が連設された第2連結部の下側部268とを備える。
この実施の形態においては、第1連結部250及び第2連結部260は、略四角柱状である。
そして、第1連結部の対向部256と第2連結部の対向部266とは、回転方向と直交し綴具210を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびる平面であって、図28に示すように綴具210を閉じたときに密着するように形成されている。
前記連結部214は、その側面に、第1綴杆220及び第2綴杆230の開き角度をリーフ310の挿入し易い角度、例えば約60〜70度に規制するための開き角規制部270及び開き角規制部272を形成されている。
第1綴具部材218Aの開き角規制部270は、第1連結部250の第1連結部の下側部258の第1受け部280に連続して形成された断面略半円弧状であり、第1連結部の下側部258から下方に向けてのびる接合面270aを備え、一方、第2綴具部材218Bの開き角規制部272は、第2連結部260の第2連結部の下側部268の第2受け部290に連続して形成された断面略半円弧状であり、第2連結部の下側部268から下方に向けてのびる接合面272aを備える。
そして、綴杆部212を閉じたときに、開き角規制部270の接合面270aと開き角規制部272の接合面272aとは、図28において示すように、略70度開いた傾斜面であって対向しており、綴杆部212を開いたときに、開き角規制部270の接合面270aと開き角規制部272の接合面272aとは、図29において示すように、接し合い、半割杆210Aと半割杆230Aの開き角度を、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の挿入し易い角度に規制する。
前記軸部216は、シャフト部300の受け部とシャフト部300とを備える。
受け部は、第1連結部250に連設された第1受け部280と第2連結部260に連設された第2受け部290とから構成され、前記シャフト部300は、前記連結部214の長手方向に沿って、向こう側から手前側に連続してのび、第1綴具部材と第2綴具部材とを連結する。
前記第1受け部280及び第2受け部290は、前記綴杆部212及び/又は連結部214に連設され、シャフト部300を装填するための開口部(第1受け部280の開口部284及び第2受け部290の開口部294)を側面に形成され、前記半割杆220A及び半割杆230Aの先端を合わせて閉鎖するとき及び半割杆220A及び半割杆230Aの先端を離間させるときに回転中心となり、第1綴杆220及び第2綴杆230に綴じられたリーフ310を第1綴杆220及び第2綴杆230に沿って捲り、360度捲りかえすことができるように構成されている。
前記第1受け部280及び第2受け部290は、前記連結部214の長手方向に間欠的に形成され、半割杆220A及び半割杆230Aが前記シャフト部300を中心にして回転し且つ第1綴杆220及び第2綴杆230を開閉するときに長手方向に相対変移するように形成されている。
前記シャフト部300は、断面円形の棒状の金属棒である。それに対応して、前記第1受け部280及び第2受け部290は、全体が弧状で、その内側の円弧部286及び円弧部296に前記シャフト部300を装填され、且つその外側の上部において、前記半割杆220A及び半割杆230Aの張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記連結部214が連設されている。
この実施の形態においては、シャフト部300と第1受け部280及び第2受け部290とは別部材であり、第1受け部280は、合成樹脂により、第1綴具部材218Aと一体に形成され、第2受け部290は、合成樹脂により、第2綴具部材218Bと一体に形成されている。
そして、シャフト部300は、第1綴具部材218Aの最も向こう側の第1受け部280から、第2綴具部材218Bの最も手前側の第2受け部290に至るように、形成されている。
第1綴具部材218A側の第1受け部280は、シャフト部300に装填されたときに、隣接する第1受け部280の間に、第1収容部282を間欠的に形成され、第2綴具部材218B側の第2受け部290は、シャフト部300に装填されたときに、隣接する第2受け部290の間に、第2収容部292を間欠的に形成されている。
そして、第1綴杆220と第2綴杆230とを閉鎖したときに、軸部216の軸線上において、第1綴具部材218Aは、第1収容部282に第2綴具部材218Bの第2受け部290を収容させ、且つ、第2綴具部材218Bは、第2収容部292に第1綴具部材218Aの第1受け部280を収容させて、隣接する第1綴具部材218Aの第1受け部280と第2綴具部材218Bの第2受け部290との間及び隣接する第2綴具部材218Bの第2受け部290と第1綴具部材218Aの第1受け部280との間に適宜な間隔をあけて整列される。隣接する第1綴具部材218Aの第1受け部280と第2綴具部材218Bの第2受け部290との間及び隣接する第2綴具部材218Bの第2受け部290と第1綴具部材218Aの第1受け部280との間における適宜な間隔とは、第1綴杆220と第2綴杆230とを連結部214の長手方向すなわち手前側及び向こう側に向けて相対移動させて、第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆の綴杆係止部232とを脱係させるために必要な長さをいう。
それとともに、第1綴具部材218Aと第2綴具部材218Bとは、第1綴杆220と第2綴杆230とを開閉するときに半割杆220Aと半割杆230Aとを相対変移するように、前記シャフト部300に摺動自在に装填されている。
この実施の形態においては、第1綴具部材218Aの第1綴杆220を向こう側に移動させ且つ第2綴具部材218Bの2綴杆230を手前側に移動させて、閉じていた第1綴杆220と第2綴杆230とは、開く。
この実施の形態においては、第1綴具部材218Aの向こう側の第1受け部280の開口部284は、向こう側が塞がれている。又、第2綴具部材218Bの手前側の第2受け部290の開口部294は、手前側が塞がれている。従って、シャフト部300の向こう側端は向こう側の第1受け部280により抜け出ることを防止され、シャフト部300の手前側端は手前側の第2受け部290により抜け出ることを防止される。
半割杆220Aの基部220aの外周部及び半割杆230Aの基部230aの外周部は、連結部214の下部と同じ位置に、その下部が位置するように形成され、軸部216の第1受け部280の外側及び第2受け部290の外側は、連結部214の下部と同じ位置に、その上部が位置するように形成されている。
この実施の形態においては、軸部216の第1受け部280は、開口部284が半割杆220Aの外周部に接し、軸部216の第2受け部290は、開口部294が半割杆230Aの外周部に接し、第1連結部250は、半割杆220Aの内周部から第1受け部280の開口部284までの間の高さを有し、第2連結部260は、半割杆230Aの内周部から第2受け部290の開口部294までの間の高さを有している。
前記連結部214の幅(幅方向における)は、軸部216の第1受け部280又は軸部216の第2受け部290の幅(幅方向における)の2分の1以下である。これは、第1連結部250の幅と第2連結部260の幅とを合わせた幅が、軸部216の第1受け部280及び軸部216の第2受け部290の幅と同等又はそれ以下の方が、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を360度捲りかえして、軸部216を挟んで表面部材1の表面1aと裏面部材7の裏面7bとを接し合わせるときに比較的間隔をあけずに接し合わせることができるので、そのようにするために構成されている。
前記第1連結部250の中央あたりに存する前記第1綴具部材218Aの第1収容部282と前記第2連結部260の中央あたりに存する第2綴具部材218Bの第2収容部292との間に、前記シャフト部300の長手方向にテンション(引張力又は圧縮力)をかける弾発部材302が、圧縮された状態で介装されている。弾発部材302は、鋼線をコイル形に巻いて作られたコイルバネにより形成され、筒形のコイルバネの輪の中にシャフト部300を挿通されている。
そして、弾発部材302は、その向こう側端が第2綴具部材218Bの第2受け部290の手前側端に接し、その手前側端が第1綴具部材218Aの第1受け部280の向こう側端に接して、復元力(均一な)によって第1綴具部材218Aを手前側に押し下げ且つ第2綴具部材218Bを向こう側に押し上げるように構成されている。
而して、弾発部材302は、綴杆部212を閉じているときには、第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆の綴杆係止部232とを係合させる方向に作用している。
連結領域に形成された押圧部340は、第1綴杆220及び第2綴杆230を開閉させるときの中心の伸びる方向である連結部214の長手方向に、第1綴杆220又は第2綴杆230を変位させて第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232を脱係させるために柱状又は塊状に形成されている。
押圧部340は、第1綴具部材218Aと第2綴具部材218Bとを連結する連結領域を構成する連結部214の長手方向で、第1綴杆220及び第2綴杆230を開閉させるときの中心ののびる方向である高さ方向における、第1連結部250の下方の下端部に突設された第1押圧部342によって構成され、前記実施の形態において、第2連結部260の上端部に突設された第2押圧部144によって構成されていない。
第1押圧部342は、第1連結部250の下方の下端部から、第1綴具部材218Aの第1綴杆の綴杆係止部222を脱係するときに第1連結部250を移動させる方向とは反対側すなわち手前側(下方)に向けてのびる円柱状棒体であり、第2連結部260の手前側にのびる大きさに形成され、押圧する面積を大きくとるように形成されている。
そして、第1綴杆の綴杆係止部222及び第2綴杆の綴杆係止部232は、図29において示すように、第1押圧部342に例えば親指を当て、第2綴杆230を他方の手の指で摘み、第1押圧部342を向こう側(上方)に向けて押して、脱係させる。
そして、第1綴杆220は、図29において示すように、第1綴杆220及び第2綴杆230ののびる方向において反対方向に回転させて、綴杆部212を開く。
綴具210は、第1綴杆220及び第2綴杆230に、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の高さ方向に適宜な間隔をあけて連続して設けられた綴じ穴122を貫挿し、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の高さ方向にのびる綴じ代側端縁124の側に軸部216を位置させ、綴じ穴122と綴じ代側端縁124との間に第1綴杆220及び第2綴杆230が架け渡されるようにして、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じ、ノートを形成する。
綴具210は、綴具210の長さ方向が、幅方向にのびる端縁に綴じ穴122を形成した表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の幅方向にのびて空間的に広がるように、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7を綴じて、ノートを形成してもよい。
綴具210に綴じられた表面部材1、内面部材3及びリーフ5は、図29において示すように、軸部216側に向けて捲りかえされ、閉じられて積層されていたときの表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側とを軸部216を挟んで接し合わせるようにして、筆記等に用いることができる。
この発明の実施の形態によれば、綴杆部212及び連結部214は、一対の第1綴具部材218A及び第2綴具部材218Bの各々に形成され、前記綴杆部212を構成する綴杆220,230は、第1綴具部材218A側の第1綴杆220と第2綴具部材218B側の第2綴杆230とが向き合うように、前記連結部214の長手方向に適宜な間隔をおいて、連結部214の外側部ないし上側部から突設されているので、綴杆部212を開いたときに綴杆部212の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平安定し易く、且つ綴杆部212を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆部212は、前記軸部216を中心にして左右に分かれた、対称形である第1綴杆220及び第2綴杆230を備え、前記連結部214は、前記軸部216を中心にして左右に分かれた、対称形である第1連結部250及び第2連結部260を備えているので、同一の金型で左右の部材を成形することができ、製造がし易い。
この発明の実施の形態によれば、連結部214は、向き合う第1連結部250及び第2連結部260の対向部256,266と、前記対向部256,266と相対し綴杆220,230が突設された外側部252,262と、前記対向部256,266と外側部252,262との間において前記対向部256,266及び外側部252,262に交差する面で、軸部216が連設された下側部258,268とを備えているので、第1連結部の対向部256と第2連結部の対向部266とは、回転方向と直交し綴具210を閉じたときに垂直にすなわち高さ方向にのびて空間的に広がる平面であって、綴具210を閉じたときに密着するように形成すれば、綴具210を閉じたときに第1綴杆の綴杆係止部222と第2綴杆の綴杆係止部232との係合状態を安定的に保つことができ、綴杆部212を構成する第1綴杆220と第2綴杆230とにより構成される円環状の径を縮むように作用することを少なくすることができる。
この発明の実施の形態によれば、受け部280,290は、前記連結部214の長手方向に間欠的に形成され、綴杆部212が前記シャフト部300を中心にして回転し且つ綴杆部212を開閉するときに長手方向に相対変移するように形成されているので、複数の綴杆220,230で構成される綴杆部212を一度に開閉させることができる。
この発明の実施の形態によれば、シャフト部300は、断面円形の棒状であり、前記受け部280,290は、全体が弧状で、その内側の円弧部に前記シャフト部300を装填され、且つその外側の上部において、前記綴杆220,230の張り出し方向とは反対方向に張り出すように、前記連結部214が連設されているので、複数の綴杆220,230で構成される綴杆部212を一度に開閉させることができ、且つ、綴杆部212の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平に安定し易く、且つ綴杆部212を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆220,230の基部220a,230aは、連結部214の下部と同じ位置に、下部が位置するように形成され、軸部216の受け部280,290は、連結部214の下部と同じ位置に、上部が位置するように形成されているので、綴杆部212を開いたときに綴杆部212の最下部が例えば机の天板等の表面に接地して水平に安定し易く、且つ綴杆部212を適宜な角度に開き易い。
この発明の実施の形態によれば、連結部214の幅は、軸部216の幅の2分の1以下であるので、軸部216の幅よりはみ出すことがなく、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を綴杆220,230に沿って捲り、360度開いたときに表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側との間の隙間が少なく、比較的平坦となり、筆記もし易い。
この発明の実施の形態によれば、軸部216の受け部280,290は、受け部280,290の開口部284,294が綴杆220,230の外周部に接し、連結部214は、綴杆220,230の内周部から受け部280,290の開口部284,294までの間の高さを有するので、表面部材1、内面部材3及びリーフ5を綴杆220,230に沿って捲り、360度開いたときに表面部材1の表面1a側と裏面部材7の裏面7b側との間の隙間が少なく、比較的平坦となり、筆記もし易い。
この発明の実施の形態によれば、綴杆係止部222,232は、綴杆220,230の回転方向において係止及び脱係するように、第1綴杆220の凸部224及び凹部226と第2綴杆230の凹部236及び凸部234とが係合するように構成され、且つ、綴杆部212を閉じたとき、綴杆220,230の回転方向及び回転方向と交差する方向に脱係しないように綴杆220,230の回転方向と交差する方向にのびる脱係防止部228,238が形成されているので、綴杆220,230の回転方向及び回転方向と交差する方向に、閉じられた綴杆の綴杆係止部222,232が脱係しにくい。
この発明の実施の綴具210は、その綴杆部212に、表面部材1、内面部材3、リーフ5及び裏面部材7の綴じ穴122を貫挿させて綴じられた、手帳ないしはノートを構成でき、又、表表紙と裏表紙と背表紙とを備えた表紙に固定して、ファイル・バインダ類を構成できる。
1 表面部材
1a 表面部材の表面
1b 表面部材の裏面
3 内面部材
5 リーフ
7 裏面部材
7b 裏面部材の裏面
10 綴具
12 綴杆部
14 連結部
16 軸部
18A 第1綴具部材
18B 第2綴具部材
20 第1綴杆
30 第2綴杆
20a,30a 基部
20b,30b 自由端
20A,30A 半割杆
20h 固定穴
22 第1綴杆の綴杆係止部
32 第2綴杆の綴杆係止部
24 第1綴杆の凸部
34 第2綴杆の凸部
26 第1綴杆の凹部
36 第2綴杆の凹部
28,38 脱係防止部
28a,38a 係止凸部
28b,38b 係止凹部
50 第1連結部
60 第2連結部
50a,60a 支持部
56,66 対向部
56a,66a 凸部
52 第1連結部の外側部
62 第2連結部の外側部
54 第1連結部の上側部
64 第2連結部の上側部
56 第1連結部の対向部
66 第2連結部の対向部
58 第1連結部の下側部
68 第2連結部の下側部
70,72 開き角規制部
70a,72a 接合面
80 第1受け部
90 第2受け部
82 第1収容部
92 第2収容部
84,94 開口部
86,96 円弧部
100 シャフト部
102 弾発部材
102a 巻線部
102b 第1固定先端部
102c 第2固定先端部
110 透明部分
112 透明インク層
114 不透明部分
116 エンボス模様面
122 綴じ穴
124 綴じ代側端縁
130 表示部
140 押圧部
140p 固定凸部
142 第1押圧部
144 第2押圧部
210 綴具
212 綴杆部
214 連結部
216 軸部
218A 第1綴具部材
218B 第2綴具部材
220 第1綴杆
230 第2綴杆
220a,230a 基部
220b,230b 自由端
220A,230A 半割杆
222 第1綴杆の綴杆係止部
232 第2綴杆の綴杆係止部
224 第1綴杆の凸部
234 第2綴杆の凸部
226 第1綴杆の凹部
236 第2綴杆の凹部
250a,260a 支持部
228,238 脱係防止部
228a,238a 係止凸部
228b,238b 係止凹部
250 第1連結部
260 第2連結部
252 第1連結部の外側部
262 第2連結部の外側部
254 第1連結部の上側部
264 第2連結部の上側部
256 第1連結部の対向部
266 第2連結部の対向部
258 第1連結部の下側部
268 第2連結部の下側部
270,272 開き角規制部
270a,272a 接合面
280 第1受け部
290 第2受け部
282 第1収容部
292 第2収容部
284,294 開口部
286,296 円弧部
300 シャフト部
302 弾発部材
302a 巻線部
302b 第1固定先端部
302c 第2固定先端部
312 綴じ穴
314 綴じ代側端縁
340 押圧部
342 第1押圧部
346 操作部
360 取り付け部
362 貫通孔
364 ハトメ

Claims (4)

  1. 表紙用の表面部材、および
    前記表面部材の裏面側に配置される表示部を含み、
    前記表面部材は、表面又は裏面の少なくとも一方に浮き出し模様を形成するエンボス加工を施してエンボス模様面を形成され、不透明及び/又は半透明に形成されたプラスチック板ないしはシート材であり、
    前記エンボス模様面の表面の前記表示部に対応した領域に透明インクを印刷して透明インク層を形成され、表面および裏面の少なくとも一方において、前記表示部に対応した領域が平坦面に形成されるとともに、前記表示部に対応していない表面および裏面における平坦面を形成された領域以外が平坦面に形成されていない、
    表示部に対応した部分と表示部に対応しない部分で表面部材の透明度もしくは色調を変化させて形成された、冊子の表紙構造。
  2. 表紙用の表面部材、および
    前記表面部材の裏面側に配置される表示部を含み、
    前記表面部材は、前記表示部に対応した部分に、前記表面部材の屈折率と同じかそれに近い屈折率のインク及び/又は樹脂を塗布して、透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明の領域を形成され、
    表示部に対応した部分と表示部に対応しない部分で表面部材の透明度もしくは色調を変化させて形成された、冊子の表紙構造。
  3. 前記表面部材において、前記表示部に対応した部分が透明及び/又は半透明及び/又は色彩を有する透明に形成され、かつ、前記表示部に対応しない部分が不透明及び/又は半透明に形成された、請求項に記載の冊子の表紙構造。
  4. 前記表面部材において、前記表示部に対応した部分に、表面部材の成形時に鏡面の部分を有する成形機により、平坦な部分を形成する及び/又は鏡面を有する熱板を押し当てることにより、平坦な部分を形成する、請求項に記載された冊子の表紙構造。
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