JP5708577B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーニング装置に関し、より特定的には、トナー画像を印刷媒体に形成する画像形成装置に用いられるクリーニング装置に関する。
従来のクリーニング装置に関連する発明としては、例えば、特許文献1に記載のクリーニング装置が知られている。図21は、特許文献1に記載のクリーニング装置500の構成図である。
クリーニング装置500は、2次転写ローラ504に付着したトナーを回収し、図21に示すように、ファーブラシ506、金属ローラ508及びクリーニングブレード510を備えている。ファーブラシ506は、2次転写ローラ504に接触しており、2次転写ローラ504に付着しているトナーを回収する。
金属ローラ508は、ファーブラシ506に接触しており、所定の電圧が印加されることにより、ファーブラシ506が2次転写ローラ504から回収したトナーを回収する。クリーニングブレード510は、金属ローラ508の表面に付着しているトナーを剥離する。これにより、2次転写ローラ504の清掃が行われる。
しかしながら、クリーニング装置500では、ファーブラシ506から2次転写ローラ504へとトナーが再付着するおそれがある。より詳細には、金属ローラ508は、ファーブラシ506に付着したトナーを回収している。ただし、トナーの一部は、金属ローラ508により回収されずにファーブラシ506に残存する。残存したトナーは、2次転写ローラ504とファーブラシ506との対向部分までファーブラシ506の回転によって搬送されてしまう。そして、ファーブラシ506が2次転写ローラ504に接触した際の衝撃や、ファーブラシ506の回転による遠心力等によって、トナーは、ファーブラシ506から2次転写ローラ504へと移動し、2次転写ローラ504に再付着する。このようなトナーの再付着は、用紙の裏面を汚すこと、及び、トナー画像の画質の劣化の原因となる。
特開2007−334011号公報
そこで、本発明の目的は、被清掃体にトナーが再付着することを抑制できるクリーニング装置を提供することである。
本発明の一形態に係るクリーニング装置は、所定方向に向かって進行する被清掃体を清掃するクリーニング装置であって、前記被清掃体との接触部において前記所定方向の反対方向に向かって進行するように回転させられる清掃部材であって、該被清掃体のトナーを回収する清掃部材と、前記接触部に対して前記所定方向側において、前記清掃部材と前記被清掃体との間に配置され、該清掃部材から該被清掃にトナーが移動することを妨げる遮断部材と、を備えておりトナーが前記被清掃体から前記清掃部材へと移動するように、該被清掃体と該清掃部材との間には電圧が印加されており、トナーは、第1の極性に帯電しているトナー及び第2の極性に帯電しているトナーを含んでおり、前記遮断部材は、前記清掃部材の電位と異なる電位の電圧が印加されることにより、前記第2の極性に帯電しているトナーを前記第1の極性に帯電しているトナーに変化させること、を特徴とする。
本発明によれば、被清掃体にトナーが再付着することを抑制できる。
画像形成装置の要部(印刷部)を示した図である。 クリーニング装置の構成図である。 クリーニングブラシの拡大図である。 クリーニングブラシの拡大図である。 接触部C1の右端の拡大図である。 クリーニングブラシの拡大図である。 実験に用いた第1の実験例ないし第3の実験例のクリーニングブラシ近傍の拡大図である。 実験に用いた第4の実験例ないし第6の実験例のクリーニングブラシ近傍の拡大図である。 実験に用いた第7の実験例ないし第9の実験例のクリーニングブラシ近傍の拡大図である。 図10(a)は、未使用状態のクリーニングブラシを示した図である。図10(b)は、使用中のクリーニングブラシを示した図である。図10(c)は、長期間使用後のクリーニングブラシを示した図である。 未使用状態のクリーニングブラシと長期使用後のクリーニングブラシとを比較した図である。 接触部C1を規定するための実験の説明図である。 図13(a)は、第1の変形例に係る遮断部材を示した図である。図13(b)は、第2の変形例に係る遮断部材を示した図である。 図14(a)は、第1の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。図14(b)は、第2の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 第3の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 第4の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 遮断部材のその他の例を示した図である。 第5の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 第6の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 図20(a)は、第7の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。図20(b)は、第8の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。図20(c)は、第9の変形例に係るクリーニング装置の構成図である。 特許文献1に記載のクリーニング装置の構成図である。
以下に、本発明の一実施形態に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置について図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の構成)
以下に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置を備えた画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置1の要部(印刷部2)を示した図である。図1において、紙面の左右方向を単に左右方向と呼び、紙面の前後方向を単に前後方向と呼び、紙面の上下方向を単に上下方向と呼ぶ。前後方向は、主走査方向に相当する。
画像形成装置1は、電子写真方式によるカラープリンタであって、いわゆるタンデム式で4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)の画像を合成するように構成したものである。該画像形成装置1は、スキャナにより読み取った画像データに基づいて、用紙に画像を形成する機能を有し、図1に示すように、印刷部2を備えている。なお、画像形成装置1は、印刷部2の他に、給紙部等も備えているが、これらの構成は一般的であるので説明を省略する。
印刷部2は、給紙部から供給されてくる用紙にトナー画像を形成し、作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)、光走査装置(図示せず)、転写部8(8Y,8M,8C,8K)、中間転写ベルト11、駆動ローラ12、従動ローラ13、2次転写部14及びクリーニング装置18,40を含んでいる。また、作像ユニット22(22Y,22M,22C,22K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)、帯電器5(5Y,5M,5C,5K)、光走査装置6(6Y,6M,6C,6K)、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)及びクリーニング装置9(9Y,9M,9C,9K)を含んでいる。
感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)は、前後方向に延在する円筒形状をなしている。感光体ドラム4は、図1において、反時計回りに回転させられる像担持体である。帯電器5(5Y,5M,5C,5K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面を負極性に帯電させる。
光走査装置6(6Y,6M,6C,6K)は、制御部(図示せず)の制御により、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に対してビームB(BY,BM,BC,BK)を走査する。ビームB(BY,BM,BC,BK)が走査された位置の電位は、0Vに近づく。これにより、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面には静電潜像が形成される。
現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)にトナーを付与して、静電潜像に基づくトナー画像を現像する。より詳細には、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、トナーとキャリアとからなる現像剤を収容しており、現像剤を撹拌することによりトナーを負極性に帯電させキャリアを正極性に帯電させる。そして、現像装置7(7Y,7M,7C,7K)は、負極性に帯電したトナーを感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に付与する。これにより、負極性に帯電したトナーは、ビームB(BY,BM,BC,BK)が走査された位置(すなわち、0Vに近い電位となっている位置)に付着する。その結果、トナー画像が現像される。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に張り渡されている。中間転写ベルト11には、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に現像されたトナー画像が1次転写される。転写部8(8Y,8M,8C,8K)はそれぞれ、中間転写ベルト11の内周面に対向するように配置されており、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)に形成されたトナー画像を中間転写ベルト11に1次転写する役割を果たす。具体的には、転写部8(8Y,8M,8C,8K)の電位は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)よりも高い電位に保たれる。これにより、負極性に帯電しているトナー画像は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)から中間転写ベルト11に転写される。
クリーニング装置9(9Y,9M,9C,9K)は、1次転写後に感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)の周面に残存しているトナーを回収する。駆動ローラ12は、中間転写ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、中間転写ベルト11をα方向に駆動させる。これにより、中間転写ベルト11は、トナー画像を2次転写部14まで搬送する。中間転写ベルト11の材料としては、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステルなどの樹脂、又は、各種ゴムに導電材が含有されたものが挙げられ、中間転写ベルト11の体積抵抗率は、10Ω・cm以上1012Ω・cm以下であることが好ましい。
2次転写部14は、中間転写ベルト11が駆動ローラ12に巻きついている部分と対向し、ベルト30及びローラ32,34,36,37,38を有している。ベルト30は、ローラ32,34,36,37,38に貼り渡されている。ローラ32,34,36,37,38は、例えば、アルミローラにより構成されている。ローラ32は、ベルト駆動部(図1には記載せず)により回転させられることにより、ベルト30をβ方向(反時計回り)に駆動させる。また、ローラ32は、中間転写ベルト11よりも高い電位に保たれることにより、中間転写ベルト11とベルト30との間を通過する用紙に対して、中間転写ベルト11が担持しているトナー画像を2次転写する。クリーニング装置18は、用紙へのトナー画像の2次転写後に、中間転写ベルト11に残存しているトナーを除去する。クリーニング装置40は、被清掃体であるベルト30に付着したトナーを除去する。ベルト30の材料としては、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステルなどの樹脂、又は、各種ゴムに導電材が含有されたものが挙げられ、ベルト30の体積抵抗率は、10Ω・cm以上1012Ω・cm以下であることが好ましい。
定着装置20は、トナー画像が2次転写された用紙に加熱処理及び加圧処理を施す。これにより、トナー画像が用紙に定着される。この後、用紙は、画像形成装置1外に出力される。
(クリーニング装置の構成)
次に、クリーニング装置40の構成について図面を参照しながら説明する。図2は、クリーニング装置40の構成図である。図3は、クリーニングブラシ44の拡大図である。
クリーニング装置40は、中間転写ベルト11からベルト30に付着したトナーを回収し、図2に示すように、筐体42、クリーニングブラシ44,50、回収ローラ46,52、スクレーパ48,54及び遮断部材56を備えている。
筐体42は、上側の面において開口が設けられた箱状をなし、クリーニングブラシ44,50、回収ローラ46,52、スクレーパ48,54及び遮断部材56を収容している。
クリーニングブラシ44(清掃部材)は、図2に示すように、ベルト30との接触部C1においてβ方向(右方向)の反対方向(左方向)に向かって進行するように反時計回りに回転させられ、ベルト30上のトナーを回収する。クリーニングブラシ44は、前後方向に延在する円筒状のブラシである。ベルト30は、図3に示すように、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。食い込んでいるとは、クリーニングブラシ44の中心からベルト30までの最短距離がクリーニングブラシ44の半径よりも短いことを意味する。接触部C1は、図3に示すように、ベルト30がクリーニングブラシ44に食い込むことによってベルト30に接触している領域である。
また、クリーニングブラシ44は、ベルト30を介して、接地電位に保たれているローラ37と対向している。クリーニングブラシ44の電位は、電源70により電圧が印加されることによって、ベルト30の電位V0(接地電位)よりも高い正極性の電位V1に保たれている。これにより、ベルト30に付着した負極性に帯電したトナー(負極性帯電トナー)は、クリーニングブラシ44により回収される。すなわち、負極性帯電トナーがベルト30からクリーニングブラシ44に移動するように、ベルト30とクリーニングブラシ44との間には電圧が印加されている。
ただし、ベルト30上には、正極性に帯電しているトナー(正極性帯電トナー)も存在する。このような正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44により回収されることなく、ベルト30によりβ方向(右方向)へと搬送される。
クリーニングブラシ44は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の樹脂にカーボンを分散させて導電性を付与したブラシ繊維材料により構成されている。クリーニングブラシ44の繊度は、1D〜10Dであり、クリーニングブラシ44の密度は、75kF/inch〜450kF/inchであり、クリーニングブラシ44の原糸抵抗は、10Ω〜1013Ωである。
回収ローラ46は、クリーニングブラシ44が回収した負極性帯電トナーを回収する。より詳細には、回収ローラ46は、図2に示すように、クリーニングブラシ44の下方においてクリーニングブラシ44に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ46は、クリーニングブラシ44に対して食い込んでいる。回収ローラ46の電位は、電源72により電圧が印加されることによって、クリーニングブラシ44の電位V1よりも高い正極性の電位V2に保たれている。すなわち、回収ローラ46の電位V2とクリーニングブラシ44の電位V1とは同極性であり、かつ、回収ローラ46の電位V2の大きさはクリーニングブラシ44の電位V1の大きさよりも大きい。これにより、クリーニングブラシ44が回収した負極性帯電トナーは、回収ローラ46により回収される。そして、回収された負極性帯電トナーは、スクレーパ48により回収ローラ46の周面から剥離される。これにより、負極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ46は、例えば、アルミローラにより構成されている。また、スクレーパ48は、例えば、0.08mmの厚みを有するSUS材の薄板により構成されている。なお、スクレーパ48は、ゴム又は樹脂によって作製されていてもよい。
ところで、回収ローラ46の電位V2は、クリーニングブラシ44の電位V1よりも高い正極性の電位に保たれている。そのため、回収ローラ46とクリーニングブラシ44との間で発生する放電又は電荷注入によって、負極性帯電トナーの一部が正極性帯電トナーに変化する。このような正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44から回収ローラ46には回収されない。そして、正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44の回転により、接触部C1の右端まで到達し、ベルト30とクリーニングブラシ44との間の電界によって、ベルト30に再付着するおそれがある。
また、負極性帯電トナーの一部もクリーニングブラシ44から回収ローラ46に回収されずにクリーニングブラシ44に残存する。負極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44の回転により、接触部C1の右端まで到達し、クリーニングブラシ44の毛がベルト30に衝突する際の衝撃によって、ベルト30に再付着するおそれがある。更に、ベルト30表面に逆チャージが発生していると、クリーニングブラシ44とベルト30との間の電界によって負極性帯電トナーがベルト30に再付着する可能性が上がる。
そこで、正極性帯電トナー及び負極性帯電トナーがベルト30に再付着することを抑制するために、遮断部材56が設けられている。遮断部材56は、図2及び図3に示すように、接触部C1に対してβ方向側において、クリーニングブラシ44とベルト30との間に配置されているシート状部材である。遮断部材56の右端(β方向の端部)は、筐体42に固定されている。また、遮断部材56の左端(β方向の反対側の端部、以下、単に先端と呼ぶ)は、接触部C1内又は接触部C1近傍に位置している。本実施形態では、遮断部材56の先端は、接触部C1内に位置している。これにより、正極性帯電トナー及び負極性帯電トナーが、接触部C1の右端近傍においてクリーニングブラシ44からベルト30に付着することが妨げられる。
クリーニングブラシ50は、図2に示すように、クリーニングブラシ44よりもベルト30のβ方向(進行方向)の下流側において、ベルト30との接触部C2においてβ方向の反対方向に向かって進行するように反時計回りに回転させられ、ベルト30上のトナーを回収する。クリーニングブラシ50は、前後方向に延在する円筒状のブラシである。ベルト30は、クリーニングブラシ50に対して食い込んでいる。また、ベルト30のクリーニングブラシ50への食い込み量は、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量と略等しい。また、食い込み量とは、クリーニングブラシ44,50の半径とクリーニングブラシ50の中心からベルト30までの最短距離との差である。接触部C2は、ベルト30がクリーニングブラシ50に食い込むことによってベルト30に接触している領域である。
また、クリーニングブラシ50は、ベルト30を介して、接地電位に保たれているローラ38と対向している。クリーニングブラシ50の電位は、電源74により電圧が印加されることによって、ベルト30の電位V0(接地電位)よりも低い負極性の電位V3に保たれている。これにより、ベルト30に付着した正極性帯電トナーは、クリーニングブラシ50により回収される。
クリーニングブラシ50は、例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリル、レーヨン等の樹脂にカーボンを分散させて導電性を付与したブラシ繊維材料により構成されている。クリーニングブラシ50の繊度は、1D〜10Dであり、クリーニングブラシ50の密度は、75kF/inch〜450kF/inchであり、クリーニングブラシ50の原糸抵抗は、10Ω〜1013Ωである。
回収ローラ52は、図2に示すように、クリーニングブラシ50が回収した正極性帯電トナーを回収する。より詳細には、回収ローラ52は、図2に示すように、クリーニングブラシ50の下方においてクリーニングブラシ50に接触しており、反時計回りに回転させられている。回収ローラ52は、クリーニングブラシ50に対して食い込んでいる。回収ローラ52の電位は、電源76により電圧が印加されることによって、クリーニングブラシ50の電位V3よりも低い負極性の電位V4に保たれている。すなわち、回収ローラ52の電位V4とクリーニングブラシ50の電位V3とは同極性であり、かつ、回収ローラ52の電位V4の大きさはクリーニングブラシ50の電位V3の大きさよりも大きい。これにより、クリーニングブラシ50が回収した正極性帯電トナーは、回収ローラ52により回収される。そして、回収された正極性帯電トナーは、スクレーパ54により回収ローラ52の周面から剥離される。これにより、正極性帯電トナーが筐体42に収容される。
回収ローラ52は、例えば、アルミローラにより構成されている。また、スクレーパ54は、例えば、0.08mmの厚みを有するSUS材の薄板により構成されている。なお、スクレーパ54は、ゴム又は樹脂によって作製されていてもよい。
以上のように構成されたクリーニング装置40は、ベルト30の清掃に用いられる。ただし、中間転写ベルト11を清掃するクリーニング装置18がクリーニング装置40と同じ構成を有していてもよいし、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)を清掃するクリーニング装置9(9Y,9M,9C,9K)がクリーニング装置40と同じ構成を有していてもよい。なお、クリーニング装置40に印加する電圧の極性は、クリーニングされるべきトナーの極性に合わせて適宜変更すればよい。
(効果)
以上のように構成されたクリーニング装置40は、ベルト30にトナーが再付着することを抑制できる。より詳細には、特許文献1に記載のクリーニング装置500では、金属ローラ508は、ファーブラシ506に付着したトナーを回収している。ただし、トナーの一部は、金属ローラ508により回収されずにファーブラシ506に残存する。残存したトナーは、2次転写ローラ504とファーブラシ506との対向部分までファーブラシ506の回転によって搬送されてしまう。そして、ファーブラシ506が2次転写ローラ504に接触した際の衝撃や、ファーブラシ506の回転による遠心力等によって、トナーは、ファーブラシ506から2次転写ローラ504へと移動し、2次転写ローラ504に再付着する。このようなトナーの再付着は、用紙の裏面を汚すこと、及び、トナー画像の画質の劣化の原因となる。
そこで、遮断部材56は、図2及び図3に示すように、接触部C1に対してβ方向側において、クリーニングブラシ44とベルト30との間に配置されている。また、遮断部材56の先端は、接触部C1内又は接触部C1近傍に位置している。これにより、以下に説明するように、ベルト30にトナーが再付着することが抑制される。
より詳細には、図3に示すように、クリーニングブラシ44の毛Bの先端には、トナーTが付着している。これらのトナーTは、クリーニングブラシ44の毛Bが遮断部材56やベルト30に衝突した衝撃やクリーニングブラシ44の遠心力によってトナーがクリーニングブラシ44の毛Bから離れてベルト30側へと移動する。このとき、トナーTの一部は、実線の矢印に示すように、β方向の反対方向(左方向)に向かって毛Bから飛び出す。このようなトナーTは、後続の毛Bによってクリーニングブラシ44に回収される。一方、点線の矢印に示すように、トナーTの一部は、β方向(右方向)に向かって毛Bから飛び出す。このようなトナーTは、ベルト30の接触部C1外に再付着するので、後続の毛Bによってクリーニングブラシ44に回収されない。
そこで、遮断部材56は、図2に示すように、接触部C1に対してβ方向側において、クリーニングブラシ44とベルト30との間に配置されている。また、遮断部材56の先端は、接触部C1内又は接触部C1近傍に位置している。これにより、クリーニングブラシ44の毛Bが遮断部材56やベルト30に衝突した衝撃やクリーニングブラシ44の遠心力によってトナーが毛Bからβ方向に向かって飛び出したとしても、該トナーは、遮断部材56に付着し、ベルト30に付着しない。そして、クリーニングブラシ44が回転しているので、後続の毛Bによってクリーニングブラシ44にトナーが回収される。よって、ベルトにトナーが再付着することが抑制される。
また、クリーニング装置40では、ベルト30とクリーニングブラシ44との間の電界は、遮断部材56によって遮られるようになる。これにより、正極性帯電トナー及び負極性帯電トナーが電界によってベルト30に再付着することが抑制される。
また、クリーニング装置40では、清掃性能を低下させることなく、ベルト30へのトナーの再付着を抑制できる。より詳細には、ベルト30へのトナーの再付着を低減するためには、例えば、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量を小さくするか、ベルト30とクリーニングブラシ44との速度差(周速差)を小さくすればよい。これにより、クリーニングブラシ44の毛Bがベルト30に接触する際の衝撃が小さくなり、毛Bからトナーが飛び出すことが抑制される。また、クリーニングブラシ44とベルト30との間に発生する静電気力が小さくなるので、クリーニングブラシ44からベルト30へとトナーが移動しにくくなる。
しかしながら、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量を小さくすること、及び、ベルト30とクリーニングブラシ44との速度差を小さくすることは、クリーニング装置40の清掃性能の低下の原因となる。
そこで、クリーニング装置40では、前記の通り、遮断部材56によりベルト30へのトナーの再付着を抑制している。これにより、クリーニング装置40は、クリーニング装置40の清掃性能を低下させることなく、ベルト30へのトナーの再付着を抑制している。
また、クリーニングブラシ44が回収したトナーの一部は、回収ローラ46により回収されずにクリーニングブラシ44に残る。クリーニングブラシ44に残ったトナーの一部は、ベルト30に再付着せずに、クリーニングブラシ44内に蓄積される。そして、クリーニングブラシ44内に蓄積されるトナーの量が増えるにしたがって、該トナーがクリーニングブラシ44から漏れ出してベルト30に再付着する可能性が高くなる。しかしながら、クリーニング装置40では、遮断部材56が設けられているので、クリーニングブラシ44から漏れ出したトナーがベルト30に再付着することが抑制される。
ここで、遮断部材56の好ましい配置について図面を参照しながら説明する。以下に説明する第1の理由及び第2の理由より、遮断部材56の先端と接触部C1との最短距離は、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量よりも小さいことが好ましい。
まず、第1の理由について説明する。図4は、クリーニングブラシ44の拡大図である。図5は、接触部C1の右端の拡大図である。図4に示すように、ベルト30のクリーニングブラシ44への食い込み量を食い込み量dとする。
ベルト30がクリーニングブラシ44に食い込んでいると、図4に示すように、毛Bの先端は、ベルト30に押し付けられることによって曲げられる。これにより、毛Bの先端及び先端近傍には、トナーTが付着する。ここで、毛Bの先端及び先端近傍においてトナーが付着している領域の幅を幅d’とする。
幅d’は、ベルト30に付着しているトナーTの量が多い場合には、食い込み量dと略等しくなる。一方、幅d’は、ベルト30に付着しているトナーの量が少ない場合には、食い込み量dよりも小さくなる。ただし、トナーの再付着が問題となるのは、ベルト30に付着しているトナーTの量が多い場合である。よって、幅d’は、食い込み量dと略等しいと考えることができる。そして、回収ローラ46によって回収されることなくクリーニングブラシ44に残留するトナーTも、毛Bの先端から幅d’の領域内に存在している。
そこで、毛Bの先端から幅d’だけ離れた位置に存在しているトナーTが、ベルト30に向かって飛び出す場合について検討する。この場合、図5の点線に示すように、トナーTは、毛Bがベルト30に衝突した衝撃によって、右方向側に向かって飛び出す。遮断部材56が設けられていない場合には、トナーTは、毛Bの先端(すなわち、接触部C1の右端)から距離D1だけ離れた位置においてベルト30に付着する。したがって、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xは、距離D1よりも短ければよい。これにより、遮断部材56によってベルト30にトナーTが再付着することが防げられる。そして、距離D1は、幅d’に依存している。幅d’は、食い込み量dと略等しいので、距離D1は、食い込み量dに依存している。距離D1は、トナーの帯電量や電界の向き及び強さ、トナーに係る遠心力や空気抵抗などによって決まる。ただし、通常、再付着するトナーは、弱帯電化したトナーであるので、電気的な力が弱く、トナーに係る遠心力や空気抵抗もそれほど大きくない。そのために、距離D1は、食い込み量dに強く依存する。本願発明者は、後述する実験によって、この仮説に沿った効果が実際に得られることを確認した。以上より、遮断部材56の先端と接触部C1との最短距離Xは、食い込み量dよりも小さいことが好ましい。
以上の第1の理由における現象は、クリーニングブラシ44の毛Bの密度が比較的に小さい場合に生じる現象である。
次に、第2の理由について説明する。図6は、クリーニングブラシ44の拡大図である。図6に示すように、毛Bがベルト30によって曲げられている量を曲げ量d’’とする。なお、図6では、実際よりも毛Bの本数を少なく記載しているが、実際にはもっと多くの毛Bが設けられている。
ベルト30は、クリーニングブラシ44に食い込んでいる。そのため、接触部C1において毛Bは、β方向(右方向)に曲げられる。そして、ベルト30の進行方向の下流側(すなわち、β方向側及び右方向側)の毛Bは、ベルト30の進行方向の上流側(すなわち、β方向側の反対方向側及び左方向側)の毛Bに押されて下流側(右方向)に曲げられる。このように、下流側の毛Bは、ベルト30に接触することによって曲げられていると共に、ベルト30に接触している上流側の毛Bに押されることによって曲げられている。よって、接触部C1よりも下流側の毛Bは、ベルト30に接触していなくても、上流側の毛Bに押されることによって曲げられている。これにより、接触部C1の毛Bがベルト30に衝突する際の衝撃は、接触部C1よりも下流側の毛Bまで及ぶこととなる。以下では、接触部C1の右端から衝撃が及ぶ毛Bまでの距離を距離D2とする。
ここで、毛Bの曲げ量d’’が最大になるのは、接触部C1の左右方向の中央である。毛Bの曲げ量d’’の最大値は、食い込み量dと略等しい。したがって、毛Bは、食い込み量dだけ右方向側に位置する毛Bまで接触し得る。その結果、毛Bが、ベルト30に接触した際の衝撃は、該毛Bから食い込み量dだけ右方向側の毛Bまで及ぶことになる。したがって、距離D2は、食い込み量dに強く依存する。よって、接触部C1よりも食い込み量dだけ右方向側の毛BからトナーTが飛び出してベルト30に再付着するおそれがある。
したがって、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xは、距離D2よりも短ければよい。これにより、遮断部材56によりベルト30にトナーTが再付着することが防げられる。そして、距離D2は、毛Bの曲げ量d’’に依存している。曲げ量d’’は、食い込み量dと略等しいので、距離D2は、食い込み量dに依存している。距離D2は、トナーの帯電量や電界の向き及び強さ、トナーに係る遠心力や空気抵抗などによって決まる。ただし、通常、再付着するトナーは、弱帯電化したトナーであるので、電気的な力が弱く、トナーに係る遠心力や空気抵抗もそれほど大きくない。そのために、距離D2は、食い込み量dに強く依存する。本願発明者は、後述する実験によって、この仮説に沿った効果が実際に得られることを確認した。以上より、遮断部材56の先端と接触部C1との最短距離Xは、食い込み量dよりも小さいことが好ましい。
以上の第2の理由における現象は、クリーニングブラシ44の毛Bの密度が比較的に大きい場合に生じる現象である。そして、クリーニングブラシ44の密度は、例えば、120kF/inch程度であるので、第1の理由における現象と第2の理由における現象の両方が生じているものと考えられる。
また、遮断部材56の先端は、接触部C1内に位置していればよいとした。しかしながら、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが大きすぎると、クリーニングブラシ44の清掃性能が低下する。食い込み量Yとは、接触部C1の右端から遮断部材56の先端までの距離である。そこで、本願発明者は、後述する実験によって、遮断部材56の先端は、左右方向における接触部C1の中央、又は、左右方向における接触部C1の中央よりも右方向側(β方向側)に位置していることが好ましいことを確認した。
(実験)
本願発明者は、遮断部材56の好ましい配置を明確にするために、以下に説明する実験を行った。図7ないし図9は、実験に用いた第1の実験例ないし第9の実験例のクリーニングブラシ44近傍の拡大図である。
本願発明者は、第1の実験例ないし第10の実験例を作製した。第1の実験例ないし第10の実験例は、中間転写ベルト11を清掃するクリーニング装置18である。図1に示すようにクリーニング装置18は、クリーニング装置40に対して90度回転した方向を向いている。ただし、理解の容易のために、図7ないし図9における上下方向・左右方向・前後方向については、図2の上下方向・左右方向・前後方向と同じ方向を指すものとする。
以下に、第1の実験例ないし第10の実験例に共通する条件について説明する。
中間転写ベルト11の搬送速度:300mm/sec
クリーニングブラシ44:導電性ナイロンブラシ
クリーニングブラシ44の繊維密度:120kF/inch
クリーニングブラシ44の毛Bの太さ:6デニール
クリーニングブラシ44の毛Bの長さ:4mm
クリーニングブラシ44の原糸抵抗:1010Ω・cm
クリーニングブラシ44の直径:18mm
クリーニングブラシ44の芯金:直径10mmのSUS
回収ローラ46:直径20mmの金属ローラ
ローラ37:直径12mmの金属ローラ
ローラ37の位置:中間転写ベルト11を挟んでクリーニングブラシ44の正面
中間転写ベルト11のクリーニングブラシ44への食い込み量d:1mm
回収ローラ46のクリーニングブラシ44への食い込み量:1mm
接触部C1の左右方向の長さ:8mm
中間転写ベルト11:体積抵抗率1010Ω・cm、厚み80μmのポリイミドベルト
ローラ37の電位:接地電位
クリーニングブラシ44の電位V1:−100V
回収ローラ46の電位V2:−200V
遮断部材56の材料:10Ω・cm程度の抵抗値を有するナイロン
遮断部材56の厚み:80μm
遮断部材56の長さ:15mm
遮断部材56の前後方向の幅:300mm
第1の実験例は、図7(a)に示されており、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが3mmである実験例である。第2の実験例は、図7(b)に示されており、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが1mmである実験例である。第3の実験例は、図7(c)に示されており、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが0.5mmである実験例である。第4の実験例は、図8(a)に示されており、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが0mmである実験例である。
第5の実験例は、図8(b)に示されており、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが2mmである実験例である。第6の実験例は、図8(c)に示されており、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが4mmである実験例である。第7の実験例は、図9(a)に示されており、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが6mmである実験例である。第5の実験例ないし第7の実験例では、遮断部材56が柔らかいため接触部C1の右端近傍において撓んでいる。そして、遮断部材56は、接触部C1内に進入している。
第8の実験例は、図9(b)に示されており、遮断部材56が中間転写ベルト11に接触し、かつ、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが0.5mmである実験例である。第8の実験例では、遮断部材56が柔らかいため撓んでいる。第9の実験例は、図9(c)に示されており、遮断部材56がクリーニングブラシ44に接触し、かつ、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが0.5mmである実験例である。第9の実験例では、遮断部材56が柔らかいため撓んでいる。第10の実験例は、遮断部材56が設けられていない実験例である。第1の実験例ないし第10の実験例では、クリーニングブラシ50、回収ローラ52及びスクレーパ―54は設けられていない。表1は、各実験例の条件を示した表である。
Figure 0005708577
以上の第1の実験例ないし第10の実験例を用いて、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEを測定した。具体的には、第1の実験例ないし第10の実験例において、中間転写ベルト11における1次転写後の残トナーの付着量が1g/mとなるように現像バイアス及び転写バイアスを調整した。そして、該残トナーを第1の実験例ないし第10の実験例によって清掃させた。清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEの計測は、分光測色計を用いて、清掃残トナー及び再付着トナーによる用紙の汚れを測定することによって行った。クリーニング装置40に入力するトナー像のサイズは、軸方向(図中前後方向)幅を画像形成する最大幅(約350mm)、進行方向(図中左右方向)幅を50mmとした。清掃トナーと再付着トナーとは、紙上の別々の位置に付着する。これは、再付着トナーは、一端ブラシに回収されてブラシ上で1周した後にベルトに再付着するので、ブラシ1周中にベルトが進行する距離だけ、清掃残トナーに比べて下流側に付着するためである。清掃残トナー及び再付着トナーの付着位置は、ベルト上の入力トナー像の形成位置と用紙との位置関係が同じであれば、毎回同じ位置になる。そこで、その位置の紙の汚れを測定することで、清掃残トナーΔEと再付着トナーΔEとを求めることができる。この際、分光測色計を用いて用紙の色を測定して、測定位置のL*a*b*値を得た。そして、測定位置のL*a*b*値の用紙の汚れがない部分のL*a*b*値に対する色差ΔEを算出した。表2は、実験結果を示した表である。
Figure 0005708577
清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.5以下であれば、用紙の汚れは非常に注意して見ないと分からない程度である。よって、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.5以下であれば問題がない。また、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.2以下であれば、用紙の汚れは非常に注意して見ても分からない程度である。よって、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.2以下であれば理想的である。一方、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.5より大きいと、用紙の汚れは注意しなくても見える程度である。よって、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEが0.5より大きいと問題がある。
表2によれば、遮断部材56が設けられていない第10の実験例では、清掃残トナーΔEは十分に低い値である0.2となっている。一方、第10の実験例では、再付着トナーΔEが0.5を大きく超える3.8となっている。すなわち、第10の実験例では、多量のトナーが再付着していることが分かる。
また、第1の実験例及び第2の実験例ではそれぞれ、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが3mm及び1mmである。遮断部材56の先端が接触部C1内に位置していないので、清掃残トナーΔEは0.2となっている。よって、第1の実験例及び第2の実験例では、高い清掃性能を得ることができていることが分かる。ただし、再付着トナーΔEが3.8となっている。よって、第1の実験例及び第2の実験例では、距離Xが大きすぎるために、トナーの再付着を十分に抑制できていないことが分かる。
一方、第3の実験例では、遮断部材56の先端と接触部C1との距離Xが0.5mmである。遮断部材56の先端が接触部C1内に位置していないので、清掃残トナーΔEは0.2となっている。よって、第3の実験例では、高い清掃性能を得ることができていることが分かる。更に、再付着トナーΔEが0.4となっている。よって、距離Xが0.5mm以下であれば、トナーの再付着を十分に抑制できることが分かる。更に、第1の実験例ないし第3の実験例によれば、距離Xが1mmであるときにトナーの再付着の程度が問題がある程度であったのに対し、距離Xが0.5mmであるときにトナーの再付着の程度が問題がない程度であった。そして、第1の実験例ないし第3の実験例では、食い込み量dが1mmである。以上より、距離Xが食い込み量dよりも小さければ、トナーの再付着が抑制できることが分かる。
また、第4の実験例では、遮断部材の先端は、接触部C1の右端に位置している。遮断部材56の先端が接触部C1内に位置していないので、清掃残トナーΔEは0.2となっている。更に、再付着トナーΔEが0.2となっている。よって、第4の実験例では、清掃性能を十分に得ることができていると共に、トナーの再付着が抑制されていることが分かる。
また、第7の実験例では、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが6mmである。第7の実験例では、再付着トナーΔEが0.2となっている。よって、第7の実験例では、トナーの再付着を十分に抑制できることが分かる。ただし、清掃残トナーΔEは3.1となっている。第7の実験例では、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが大きすぎるために、清掃性能が低下していることが分かる。
一方、第5の実験例及び第6の実験例ではそれぞれ、遮断部材56の接触部C1への食い込み量Yが2mm及び4mmである。第5の実験例及び第6の実験例ではそれぞれ、再付着トナーΔEが0.2である。よって、第5の実験例及び第6の実験例では、トナーの再付着を十分に抑制できることが分かる。また、第5の実験例及び第6の実験例では、清掃残トナーΔEは0.2及び0.4である。このように、食い込み量Yが4mm以下であれば、清掃性能の低下が抑制されることが分かる。接触部C1の左右方向(β方向)の長さは8mmである。よって、第5の実験例ないし第7の実験例によれば、遮断部材56の先端は、左右方向(β方向)における接触部C1の中央(以下、単に接触部C1の中央と呼ぶ)又は接触部C1の中央よりも右方向側(β方向側)に位置していることが好ましいと言える。
遮断部材56の先端が、接触部C1の中央又は接触部C1の中央よりも右方向側に位置していることが好ましい理由について更に説明する。左右方向における接触部C1の中央では、中間転写ベルト11のクリーニングブラシ44への食い込み量dが最も大きくなる。そのため、左右方向における接触部C1の中央では、クリーニングブラシ44の毛Bが中間転写ベルト11に押し付けられる力が最も大きくなる。よって、接触部C1では、左右方向における接触部C1の中央において中間転写ベルト11からトナーが毛Bによりかきとられやすい。また、左右方向における接触部C1の中央では、クリーニングブラシ44とローラ37との間の電気抵抗が最も小さくなっており、電流が流れやすい。そのため、トナーを毛Bに吸着させるための電荷が供給されやすい。すなわち、左右方向における接触部C1の中央では、中間転写ベルト11から毛Bにトナーが吸着されやすい。
以上の2つの理由によって、接触部C1の中央において、中間転写ベルト11上のトナーのブラシへの清掃能力が最も高くなる。そのため、遮断部材56が左右方向における接触部C1の中央よりも左方向側に位置していると、クリーニングブラシ44による中間転写ベルト11の清掃を阻害してしまう。よって、遮断部材56の先端は、左右方向における接触部C1の中央又は左右方向における接触部C1の中央よりも右方向側に位置していることが好ましい。
なお、接触部C1の左端又は右端付近における放電を防止するために、ローラ37に対してクリーニングブラシ44を左右方向にずらして配置させることがある。この場合には、遮断部材56の先端は、ローラ37の中心とクリーニングブラシ44の中心を結ぶ線と中間転写ベルト11との交点よりも、右方向側に位置していればよい。
また、第8の実験例では、遮断部材56を中間転写ベルト11に接触させた。第9の実験例では、遮断部材56をクリーニングブラシ44に接触させた。表2によれば、第8の実験例及び第9の実験例共に、トナーの再付着が抑制されていると共に、十分な清掃性能がえられていることが分かる。よって、遮断部材56は、中間転写ベルト11又はクリーニングブラシ44に接触していてもよい。
ところで、本実験では、接触部C1は、中間転写ベルト11がクリーニングブラシ44に食い込むことによって中間転写ベルト11に接触している領域であるとした。ただし、接触部C1を正確に規定することは難しい。よって、本願発明者は、以下に説明する手順により、接触部C1を規定した。図10(a)は、未使用状態のクリーニングブラシ44を示した図である。図10(b)は、使用中のクリーニングブラシ44を示した図である。図10(c)は、長期間使用後のクリーニングブラシ44を示した図である。図11は、未使用状態のクリーニングブラシ44と長期使用後のクリーニングブラシ44とを比較した図である。
図10(a)に示すように、未使用状態のクリーニングブラシ44では、毛Bは、芯金を中心として放射状にのびている。そして、クリーニングブラシ44が回転すると、中間転写ベルト11及び回収ローラ46の接触、並びに、空気抵抗によって、図10(b)に示すように、毛Bが弾性変形して回転方向の逆方向に倒れる。ただし、クリーニングブラシ44の回転が停止すると、クリーニングブラシ44は、図10(a)の状態に戻る。
しかしながら、長期間にわたってクリーニングブラシ44が使用されると、クリーニングブラシ44の回転が停止しても、図10(c)に示すように、クリーニングブラシ44の毛Bが倒れたままとなる。これは、毛Bが塑性変形しているためである。以下では、クリーニングブラシ44の回転が停止しても、クリーニングブラシ44の毛Bが倒れたままとなる現象を、毛倒れと呼ぶ。毛倒れが発生すると、図11に示すように、クリーニングブラシ44の直径が小さくなる。それに伴い、接触部C1の左右方向の長さも短くなる。
以上のように、クリーニングブラシ44が回転している状態と、クリーニングブラシ44が停止している状態と、クリーニングブラシ44が長期使用された状態とでは、接触部C1の左右方向の長さが変動する。また、回転中のクリーニングブラシ44の直径を計測することは困難である。したがって、接触部C1を規定することは容易ではない。
そこで、本願発明者は、以下に説明する手順により、接触部C1を規定した。図12は、接触部C1を規定するための実験の説明図である。
本願発明者は、図12(a)に示すように、停止状態の中間転写ベルト11に対して塗料100を薄く塗布する。次に、図12(b)に示すように、ローラ37及びクリーニングブラシ44を第1の実験例ないし第10の実験例と同じ食い込み量d(1mm)となるようにセットする。そして、ローラ37及びクリーニングブラシ44を第1の実験例ないし第10の実験例と同じ条件(回転速度及びバイアス)で動作させる。ただし、中間転写ベルト11については駆動させない。これにより、図12(c)に示すように、中間転写ベルト11とクリーニングブラシ44とが接触している領域である接触部C1の塗料は、クリーニングブラシ44により除去される。すなわち、塗料が除去された領域が接触部C1である。以上の手順により、本願発明者は、接触部C1を規定した。
次に、本願発明者は、遮断部材56の材料、抵抗値及び厚みを変更して、清掃残トナーΔE及び再付着トナーΔEを測定した。本願発明者は、第11の実験例ないし第14の実験例を作製した。第11の実験例ないし第14の実験例の構成は、第5の実験例の構成と同じである。表3は、各実験例の条件及び実験結果を示した表である。
Figure 0005708577
表3によれば、第11の実験例ないし第14の実験例のいずれにおいても、清掃性能を十分に得ることができていると共に、トナーの再付着が抑制されていることが分かる。よって、遮断部材56の材質は、PET、ナイロン、SUSのいずれであってもよいことが分かる。また、遮断部材56は、絶縁性を有していてもよいし、非常に大きな抵抗値を有していてもよいし、また、導電性を有していてもよい。また、遮断部材56の厚みは、40μm〜110μmであれば問題がないことが分かる。
(第1の変形例及び第2の変形例に係る遮断部材)
以下に、第1の変形例及び第2の変形例に係る遮断部材56a,56bについて図面を参照しながら説明する。図13(a)は、第1の変形例に係る遮断部材56aを示した図である。図13(b)は、第2の変形例に係る遮断部材56bを示した図である。
図13(a)に示すように、遮断部材56aは、三角形状(楔形)の断面形状を有していてもよい。遮断部材56aは、頂角が接触部C1の近傍に位置するように配置される。
図13(b)に示すように、遮断部材56bは、板状をなしていてもよい。ただし、遮断部材56bの左下の角は、クリーニングブラシ44に過度に食い込まないように、クリーニングブラシ44の周面に沿った形状に加工されている。
(第1の変形例及び第2の変形例に係るクリーニング装置)
以下に、第1の変形例及び第2の変形例に係るクリーニング装置40a,40bについて図面を参照しながら説明する。図14(a)は、第1の変形例に係るクリーニング装置40aの構成図である。図14(b)は、第2の変形例に係るクリーニング装置40bの構成図である。
図14(a)に示すように、クリーニング装置40aでは、ベルト30の進行方向(β方向)の下流側のクリーニングブラシ50に遮断部材57が設けられている。
クリーニングブラシ50からベルト30にトナーの再付着が発生すると、トナーは回収されることなくベルト30によりクリーニング装置40a外に搬送されてしまう。そこで、クリーニング装置40aでは、クリーニングブラシ50に遮断部材57が設けられている。これにより、再付着したトナーがベルト30によりクリーニング装置40a外に搬送されることが抑制される。
また、大半のトナーは、クリーニングブラシ44により回収される。そのため、クリーニングブラシ50により回収されるトナーは、弱帯電トナーや逆帯電トナー、帯電状態が変化しやすいトナー等である。これらのトナーは、ベルト30に対して再付着しやすい。よって、クリーニングブラシ50に遮断部材57が設けられることによって、トナーの再付着がより効果的に抑制される。
図14(b)に示すように、クリーニング装置40bでは、クリーニングブラシ44に遮断部材56が設けられ、クリーニングブラシ50に遮断部材57が設けられている。これにより、クリーニングブラシ44,50においてトナーの再付着が抑制される。なお、クリーニング装置40に3つ以上のクリーニングブラシが設けられ、各クリーニングブラシに遮断部材が設けられていてもよい。
(第3の変形例に係るクリーニング装置)
以下に、第3の変形例に係るクリーニング装置40cについて図面を参照しながら説明する。図15は、第3の変形例に係るクリーニング装置40cの構成図である。
ベルト30上に付着しているトナーの極性がいずれかの極性に偏っている場合がある。このような場合には、クリーニングブラシ44により回収するトナーの極性とクリーニングブラシ50により回収するトナーの極性とが同じであってもよい。
そこで、クリーニング装置40cでは、クリーニングブラシ50の電位V3は正極性である。すなわち、クリーニングブラシ50の電位V3の極性とクリーニングブラシ44の電位V1の極性とが同じである。
また、クリーニング装置40cでは、回収ローラ52の電位V4は正極性である。すなわち、回収ローラ52の電位V4の極性と回収ローラ46の電位V2の極性とが同じである。
以上のようなクリーニング装置40cは、負極性に帯電しているトナーがベルト30に大量に付着しているために、大量のトナーがクリーニングブラシ44に回収される場合に有効である。大量のトナーがクリーニングブラシ44に回収されると、回収ローラ46によって回収しきれずにクリーニングブラシ44に残るトナーも多くなる。したがって、接触部C1でベルト30に再付着するトナーも多くなる。そこで、クリーニングブラシ44に遮断部材56が設けられることによって、クリーニングブラシ44においてトナーの再付着が抑制されるようになる。この場合、1周目で回収ローラ46によって回収されなかったトナーも、ベルト30に再付着せずにブラシ上に付着したまま回転するので、ブラシが何回添加する間に回収ローラ46に回収されるので、大量のトナーが問題なく回収される。したがって、クリーニングブラシ50によって回収されるトナーは、クリーニングブラシ44によって回収されずにベルト30上に残ったトナーのみとなる。よって、クリーニングブラシ50にかかる負荷が軽減される。
(第4の変形例に係るクリーニング装置)
以下に、第4の変形例に係るクリーニング装置40dについて図面を参照しながら説明する。図16は、第4の変形例に係るクリーニング装置40dの構成図である。図17は、遮断部材56のその他の例を示した図である。
前記の通り、クリーニングブラシ44と回収ローラ46との間で生じた放電及び電荷注入によって、負極性帯電トナーが、正極性帯電トナー(逆帯電トナー)や弱帯電トナーに変化することがある。逆帯電トナー及び弱帯電トナーは、回収ローラ46には回収されず、また、クリーニングブラシ44とベルト30との間の静電気力によってベルト30に再付着しやすい。
そこで、クリーニング装置40dでは、遮断部材56が導電性材料で作製されている。遮断部材56には、クリーニングブラシ44の電位に比べて負極性の電位(すなわち、クリーニングブラシ44の電位と異なる電位)となるように電源78により電圧が印加されている。すなわち、電位Vsは、ΔV=Vs−V1としたとき、ΔV<0となる電位であればよい。また、遮断部材56は、クリーニングブラシ44の先端に接触するように配置されている。これにより、逆帯電トナー及び弱帯電トナーは、遮断部材56によって電荷注入がされて負極性帯電トナーに変化する。これにより、負極性帯電トナーは、クリーニングブラシ44により搬送されて回収ローラ46によって回収されるようになる。なお、遮断部材56の先端は、ベルト30とクリーニングブラシ44との接触部の中央又は中央より右側であれば、クリーニングブラシ44によるベルト30に付着した負極性帯電トナーの回収に影響を与えない。また、遮断部材56の先端は、ベルト30に接触しないことが好ましい。
なお、遮断部材56は、導電性材料により構成されていてもよいが、図17に示すように、絶縁性の基材82上に導電性の電極層80が設けられて構成されていてもよい。基材82が抵抗を有することによって、トナーに電荷注入するための電流がベルト30に流れこんで、電力をロスしたり電位が不安定になったりすることが防止される。
(第5の変形例及び第6の変形例に係るクリーニング装置)
以下に、第5の変形例及び第6の変形例に係るクリーニング装置40e,40fについて図面を参照しながら説明する。図18は、第5の変形例に係るクリーニング装置40eの構成図である。図19は、第6の変形例に係るクリーニング装置40fの構成図である。
クリーニング装置40eでは、遮断部材56は、クリーニングブラシ44に付着しているトナーとの摩擦帯電により、正極性帯電トナー(逆帯電トナー)に電荷注入を行って負極性帯電トナーに変化させる。なお、遮断部材56は、クリーニングブラシ44に付着しているトナーとの摩擦帯電により、負極性帯電トナー(正規帯電トナー)に電荷注入を行って正極性帯電トナーに変化させてもよい。
そこで、遮断部材56の表面とトナーとの摩擦帯電系列の関係が、トナーを回収できるように摩擦帯電させる関係であればよい。例えば、トナーがポリエステルである場合において、トナーを負極性に帯電させたいときには、遮断部材56の表面をナイロンにすればよい。一方、トナーがポリエステルである場合において、トナーを正極性に帯電させたいときには、遮断部材56の表面をPVDFやテフロン、フッ素系樹脂等にすればよい。
また、図19に示すクリーニング装置40fのように、遮断部材56は、摩擦帯電層90及び基材92を備えていてもよい。基材92は、絶縁性のシートである。摩擦帯電層90は、基材92の先端に設けられており、クリーニングブラシ44に接触している。これにより、摩擦帯電層90は、トナーとの摩擦帯電により、正極性帯電トナーに電荷注入を行って負極性帯電トナーに変化させる。
クリーニング装置40e,40fでは、一回の注入帯電や摩擦帯電でトナーを所望の帯電量に変化させられなくても、遮断部材56によってトナーがベルト30に再付着することが抑制される。そのため、クリーニングブラシ44に付着したトナーが複数回回転することによって遮断部材56と接触又は近接する機会がある。これにより、クリーニングブラシ44上で回転を繰り返しながら回収ローラ46に回収できるような帯電量になると、トナーは回収ローラ46に回収される。
(第7の変形例ないし第9の変形例に係るクリーニング装置)
以下に、第7の変形例ないし第9の変形例に係るクリーニング装置40g〜40iについて図面を参照しながら説明する。図20(a)は、第7の変形例に係るクリーニング装置40gの構成図である。図20(b)は、第8の変形例に係るクリーニング装置40hの構成図である。図20(c)は、第9の変形例に係るクリーニング装置40iの構成図である。
クリーニング装置40gでは、クリーニングブラシ50の代わりにクリーニングローラ150が用いられている。クリーニングローラ150は、気泡(セル)構造を有するポリエチレンやポリウレタン、ニトリルゴム(NBR)等の導電性樹脂からなる、いわゆる発泡ローラ(スポンジローラ)である。発泡ローラの場合、ベルト30との接触によってセルが大きく変形し、その衝撃と気流によりトナーがクリーニングローラ150から飛び出す。そして、トナーは、クリーニングローラ150とベルト30との間の静電気力によって、ベルト30に再付着する。よって、クリーニング装置40gにおいても、遮断部材56が設けられることによって、トナーの再付着を抑制できる。
発泡ローラからなるクリーニングローラ150は、セルの最外周面をベルト30に密着させてセルの壁面でベルト30上のトナーをかきとる。このため、機械的なかきとり作用がクリーニングブラシ44に比べて強く、ベルト30上のトナーをトナーの極性に関わらず回収できる。
よって、ベルト30の進行方向の下流側(β方向側)にクリーニングローラ150が設けられることにより、クリーニングブラシ44によって回収できなかった弱帯電トナーや逆帯電トナー、ベルト30に強固に付着したトナーもクリーニングローラ150により回収される。
なお、クリーニング装置40hのように、遮断部材57は、クリーニングローラ150に設けられていてもよい。また、クリーニング装置40iのように、遮断部材56,57はそれぞれ、クリーニングブラシ44及びクリーニングローラ150に設けられていてもよい。
(その他の実施形態)
本発明に係るクリーニング装置は、クリーニング装置40,40a〜40iに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
また、画像形成装置1は、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)上のトナー画像を中間転写ベルト11に転写してから用紙上に2次転写する。しかしながら、画像形成装置1は、中間転写ベルト11を用いることなく、感光体ドラム4(4Y,4M,4C,4K)上のトナー画像を用紙上に転写してもよい。
なお、クリーニング装置40,40a〜40iの構成を組み合わせてもよい。
以上のように、本発明は、クリーニング装置に有用であり、被清掃体にトナーが再付着することを抑制できる点において優れている。
40,40a〜40i クリーニング装置
42 筐体
44,50 クリーニングブラシ
46,52 回収ローラ
48,54 スクレーパ
56,57 遮断部材

Claims (5)

  1. 所定方向に向かって進行する被清掃体を清掃するクリーニング装置であって、
    前記被清掃体との接触部において前記所定方向の反対方向に向かって進行するように回転させられる清掃部材であって、該被清掃体のトナーを回収する清掃部材と、
    前記接触部に対して前記所定方向側において、前記清掃部材と前記被清掃体との間に配置され、該清掃部材から該被清掃にトナーが移動することを妨げる遮断部材と、
    を備えており
    トナーが前記被清掃体から前記清掃部材へと移動するように、該被清掃体と該清掃部材との間には電圧が印加されており、
    トナーは、第1の極性に帯電しているトナー及び第2の極性に帯電しているトナーを含んでおり、
    前記遮断部材は、前記清掃部材の電位と異なる電位の電圧が印加されることにより、前記第2の極性に帯電しているトナーを前記第1の極性に帯電しているトナーに変化させること、
    を特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記遮断部材の前記所定方向の反対方向側の先端は、前記接触部内又は該接触部近傍に位置していること、
    を特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記清掃部材は、円筒状のブラシであること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記遮断部材の前記所定方向の反対方向側の先端と前記接触部との最短距離は、前記ブラシの半径と該ブラシの中心から前記被清掃体までの最短距離との差よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項3に記載のクリーニング装置。
  5. 前記遮断部材の前記所定方向の反対方向側の先端は、前記所定方向における前記接触部の中央、又は、該所定方向における該接触部の中央よりも該所定方向側に位置していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のクリーニング装置。
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