JP6614837B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、感光ドラムなどの像担持体の表面を帯電手段により一様に帯電した後、露光して作成した静電潜像に着色トナーを現像して可視像(トナー像)を形成する。そして、形成したトナー像を用紙等の記録材に直接又は中間転写体などを介して転写している。転写後に像担持体上に残ったトナーなどの異物は、クリーニングブレードなどのクリーニング装置によって清掃(除去)される。クリーニング装置としては、回転して像担持体を摺擦することで像担持体上の異物を清掃する清掃回転体、例えばファーブラシを用いた構成も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−39427号公報
ここで、清掃回転体としてのファーブラシと像担持体との摺擦回数が増加すると、像担持体が、ファーブラシとの摩擦により像担持体の帯電電位(例えばマイナス電位)と逆極性で帯電してしまう場合がある。この場合には、帯電手段によって均一に帯電することが難しくなり、画像ムラの発生に繋がってしまう。
例えば、像担持体が停止した状態でファーブラシを回転させた場合、像担持体の表面がファーブラシにより局所的に摺擦されてしまい、該摺擦された個所が大きく逆極性で帯電してしまい、その部分に画像ムラが生じる可能性がある。また、ファーブラシと像担持体とを同時に回転開始した場合、始動時において駆動系のギヤのバックラッシュ等によって駆動ショックが発生し、ファーブラシが先に駆動してしまい、同様の問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、清掃回転体により像担持体が帯電手段による帯電電位と逆極性に帯電することを抑制できる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、回転して前記像担持体を摺擦し前記像担持体上の異物を清掃する清掃回転体と、を有する画像形成ユニットと、前記像担持体からトナー像が転写され回転駆動する中間転写体と、前記中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写部と、前記中間転写体上の異物を清掃する中間転写体清掃部と、前記像担持体に回転を開始させてから、開始待機時間の経過後に前記清掃回転体に回転を開始させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記像担持体に回転を開始させる際に前記中間転写体に回転駆動を開始させ、前記中間転写体の駆動開始時に前記中間転写体清掃部と当接していた被清掃部が前記像担持体に到達し、前記被清掃部が到達した時点における前記像担持体の前記被清掃部と対向する面が前記清掃回転体に到達するまでに前記清掃回転体に回転を開始させる、ことを特徴とする。
本発明によると、清掃回転体により像担持体が帯電手段による帯電電位と逆極性に帯電することを抑制できる。
本発明の第1の実施形態の画像形成装置を示す概略図。 本発明の第1の実施形態の画像形成ユニットを示す概略図。 本発明の第1の実施形態の感光ドラムの表面電位とファーブラシの駆動時間との関係を示すグラフ。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態の制御部が実行する制御処理を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態の制御部が実行する制御処理を示すシーケンスチャート。 本発明の第2の実施形態の制御部が実行する制御処理を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態の制御部が実行する制御処理を示すシーケンスチャート。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置概略]
図1は、本発明の画像形成装置の概略構成図である。図1に示すように、画像形成装置100は、電子写真方式を用いたフルカラーの画像形成装置であり、それぞれ色の異なる4色のトナー像を形成する画像形成ユニット200Y・200M・200C・200Kが配置されている。これら4個の画像形成ユニット200Y・200M・200C・200Kは、同様の構成であり、以下の記載においては、代表してイエローの画像形成ユニット200Yの構成を説明する。他の画像形成ユニットについては、画像形成ユニット200Yと同一の構成及び作用の部材には同じ番号を付し、各ユニットを示す添え字を変更する。なお、4色のトナー像は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)から構成されている。
画像形成ユニット200Yは、トナー像を担持し回転駆動可能な像担持体としての感光ドラム1Y、帯電装置2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、一次転写ローラ5Y、クリーニング装置30Yなどを有する。感光ドラム1Yの表面は、帯電手段としての帯電装置2Yにより帯電される。帯電された感光ドラム1Yの表面に静電潜像形成手段としての露光装置3Yにより画像情報に基づいて露光を行い、静電潜像を形成する。感光ドラム1Y上の静電潜像は、現像手段としての現像装置4Yによりトナー像として現像される。感光ドラム1Y上のトナー像は、一次転写部で一次転写手段としての一次転写ローラ5Yにより中間転写体としての中間転写ベルト8に一次転写される。転写後に感光ドラム1Y上に残ったトナーなどの異物は、クリーニング手段としてのクリーニング装置30Yにより清掃される。クリーニング装置30Yは感光ドラム1Y上の異物を清掃(除去)するファーブラシ6Y(清掃回転体)と、ファーブラシ6Yにより付着力が低下した異物を除去するクリーニングブレード7Yとを有する。
画像形成ユニット200Y・200M・200C・200Kによって形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト8に重ねて転写される。中間転写ベルト8に転写されたトナー像は、中間転写ベルト8が図1中矢印方向に回転駆動することで、二次転写ローラ10と対向する二次転写部に到達する。そして、中間転写ベルト8上のトナー像は、二次転写部で記録材12(用紙、OHPシートなどのシート材など)に二次転写され、定着手段としての定着装置11によって記録材12上に定着される。また、二次転写後に中間転写ベルト8に残存したトナー(二次転写残トナー)は、中間転写体清掃部としての中間転写ベルトクリーニング装置9によって中間転写ベルト8から清掃(除去)される。
次に、上述の画像形成ユニット200Yの各構成について、図2を用いて詳しく説明する。なお、以下の記載において、各画像形成ユニットに共通する構成については、添え字を付けずに記載する。また、特定の画像形成ユニットが有する構成については、添え字を付けて記載する。
[トナー]
本実施形態において、画像形成装置100は、トナーとしてポリエステルを主体とした樹脂バインダに顔料を混練したものを粉砕分級して得られた平均粒径が約6μmのトナーを用いている。トナーは、磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される構成となっている。また、感光ドラム1の露光部電位に付着したトナーの平均帯電量は、約−30μC/gである。
[感光ドラム]
感光ドラム1は、軸方向長さ360mm、外径84mmの円筒状に形成され、負帯電性の有機感光体(OPC)を有する。具体的には、感光ドラム1は、導電性を有する基体上に、有機光導電体を主成分とする光導電層を備えた感光層が形成されている。OPCは、一般的に導電性を有する基体としての金属基体の上に、有機材料から成る電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層が積層されて構成される。本実施形態においては、例えば、特開2005−43806号公報に記載されている材質を用いて、それぞれの層を構成した。感光ドラム1は、画像形成時において、感光体駆動手段としてのドラムモータ50(図4参照)によって通常300mm/sのプロセススピード(周速度)で矢印の方向に回転駆動する。
[帯電装置]
帯電装置2は、接触式の帯電ローラであり、感光ドラム1との間の微小ギャップにて生じる放電現象を利用して感光ドラム1を帯電する。帯電装置2の芯金は、予め設定された条件の帯電バイアス電圧が印加されている。例えば、印加するDCバイアスを−500V、ACバイアスをその環境における放電開始電圧の2倍以上のピーク間バイアスに設定した場合、帯電装置2は、感光ドラム1の画像形成部を約−500Vに一様に帯電処理する。このように、帯電装置2が帯電処理する際の帯電電位は、負極性(ネガ極性)であり、ネガ側に感光ドラム1を帯電させる。なお、画像形成中に印加されるDCバイアスは、−500Vに限定されるものではなく、環境や感光ドラム1及び帯電装置2が使用された時間及び寿命等の状況に応じて、良好な画像形成に適する電位に適宜設定される。また、帯電装置2は、接触式の帯電ローラに限らず、非接触式の帯電ローラやコロナ帯電といった別の構成であってもよい。
い。
[露光装置]
露光装置3は、帯電装置2により表面が一様に帯電された感光ドラム1に対し、画像情報に基づき、画像露光を行う半導体レーザを備えている。本実施形態において、レーザ光による露光電位は、−200Vである。画像形成ユニット200には、露光後に感光ドラム1の電位を測定できる不図示の電位測定装置が配設されており、帯電電位及び露光電位が、実際に所定の電位になっているか確認できるように構成されている。なお、本実施形態において、露光装置3は、半導体レーザを用いて画像露光を行うように構成されているが、LED等の別手段を用いて画像露光を行うように構成されていてもよい。
[現像装置]
現像装置4は、非磁性トナー及び磁性キャリアの混合物である二成分現像剤を収容した現像容器と、この現像容器の開口部に回転可能に設けられた現像スリーブと、を備えている。現像スリーブは、内部に固定配置されたマグネットにより現像容器内の現像剤を磁気的に保持し、感光ドラム1とのギャップ部である現像部へ現像剤を搬送する機能を有しており、軸方向長さが325mmとなっている。現像スリーブには、直流電圧(−400V)と交流電圧(Vp−pが1600V)を重畳した現像バイアスを印加する高圧電源が接続されており、この現像バイアスによりトナーを静電潜像に付着させることで現像処理が行われる。なお、現像バイアスの設定値は、一例であり感光ドラム1の帯電電位や露光電位に応じて適宜、調整した値に設定される。
[クリーニング装置]
次に、画像形成ユニット200が有するクリーニング装置30の詳細について、図2を用いて説明する。図2は、クリーニング装置30の詳細を示す断面図である。クリーニング装置30は、感光ドラム1上(像担持体上)のトナーを掻き取り、かつ感光ドラム1の表面を研磨するブラシ状のファーブラシ6を備えている。また、クリーニング装置30は、ファーブラシ6よりも感光ドラム1の回転方向下流側に設けられ感光ドラム1上を清掃するクリーニングブレード7を備えている。また、クリーニング装置30は、ファーブラシ6とクリーニングブレード7とをハウジング31内に収容している。
ファーブラシ6は、回転軸に繊維が植毛されたものであり、本実施形態においては、直径12mmの金属製の回転軸に繊維を植毛した布材を巻き付けて製作されている。本実施形態のファーブラシ6の繊維は、6デニールのアクリル製の単繊維を束ねた繊維を、単繊維当たりの植毛密度50kF/inchで基材に植毛したものである。また、ファーブラシ6の繊維は、長さ4.5mmとなっている。ファーブラシ6は、繊維の先端が感光ドラム1に対して約0.4mm侵入するように画像形成ユニット200内に配設されている。
また、ファーブラシ6は、画像形成装置に取り付けられた際に金属製回転軸が接地するように取り付けられる。感光ドラム1とファ−ブラシ6とは、図2中矢印で示したように両者の当接する当接ニップ部において同じ方向に回転するように設定されている。なお、ファーブラシ6の回転は、ファーブラシ駆動手段としての清掃モータ60によって駆動されており、制御部40によって制御されることで任意に回転することができるように構成されている。本実施形態において、ファーブラシ6は、加速が終了し一定速度となる定常回転時の周速度が、感光ドラム1の定常回転時の周速度に対して110%の周速度となっている。つまり、ファーブラシ6と感光ドラム1とは、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との周速比の値が定常回転時において1.1となる周速度で回転する。ここで、感光ドラム1が定常回転となる周速度は、画像形成装置100において画像形成可能な速度である。
ファーブラシ6の繊維の詳細について説明する。ファーブラシ6の繊維は、断面形状が略丸型で、表面に細かな筋や穴が所々にある形状を有している。細かな筋を有することで、ファーブラシ6は、感光ドラム1上の異物との接触面積が増え、回収性が向上している。なお、ファーブラシ6の繊維の断面形状は、丸型に限らず、楕円状や多角形状、星型等であってもよい。ファーブラシ6の繊維の断面形状は、異物の回収性の他に、感光ドラム1表層との接触による電位変化や感光ドラム1表層への摺擦の影響等を考慮して選択されることが好ましい。
クリーニング装置30は、ファーブラシ6の繊維を摩擦帯電系列の中でマイナスになりやすい特性を持つアクリルによって形成している。また、クリーニング装置30は、ファーブラシ6の繊維中に一定量のカーボンを分散するなどして繊維の抵抗を調整し、導電性を有する繊維を用いている。ファーブラシ6をマイナスに帯電し易い材料とするのは、画像形成ユニット200において、感光ドラム1上に残留したトナーの平均帯電量が、正極性(ポジ側)になりうるためである。トナーの平均帯電量がポジ側になるのは、一次転写手段5を通過する際の影響によるものであり、転写されなかったトナーの平均帯電量が大きく低下することで、極性がネガからポジに反転しうることに起因する。
そのため、クリーニング装置30は、摩擦帯電系列の中でマイナスになりやすい特性を持つ材料からファーブラシ6の繊維を形成することで、ファーブラシ6によってポジ極性になったトナー等を回収しやすくすることができる。ファーブラシ6の繊維を摩擦帯電系列の中でマイナスになりやすい特性を持つ材料で形成することで、クリーニング装置30は、感光ドラム1上から異物を除去しやすくするとともに、クリーニングブレード7によるクリーニングを補助することができる。また、クリーニング装置30は、ファーブラシ6の感光ドラム1への接触により、感光ドラム1のネガに帯電した電位を、ゼロ電位に戻す方向に除電することができる。なお、ファーブラシ6の繊維は、アクリルに限らず、ポリエステルやナイロン、テフロン(登録商標)、塩化ビニル等の材質であってもよい。また、ファーブラシ6の繊維は、ネガ極性のトナー等を回収しやすくするために、トナーおよび感光ドラム1の帯電電位と逆極性に帯電しやすい帯電系列の材質を用いてもよい。
クリーニングブレード7は、ウレタンゴム製で弾性力を有している。本実施形態のクリーニングブレード7は、軸方向の長さが340mmで形成されており、所定の当接圧で感光ドラム1に当接している。
次に、クリーニング装置30による感光ドラム1上の異物の除去の詳細について説明する。クリーニング装置30は、トナー像の転写後に感光ドラム1の表面に残留したトナー(転写残トナー)等の残留物(異物)をファーブラシ6によってかき乱すことで感光ドラム1との付着力を弱める。そして、クリーニング装置30は、ファーブラシ6によって感光ドラム1上の異物の付着力を弱めた後に、クリーニングブレード7によって感光ドラム1の表面から異物を除去する。感光ドラム1の表面から除去された異物は、一時的にファーブラシ6に保持された後、ファーブラシ6の回転によってファーブラシ6の周面に当接するスクレーパ32まで運ばれる。そして、異物は、スクレーパ32との当接によって弾性変形したファーブラシ6の繊維の反発力によってファーブラシ6から飛び出し、搬送スクリュー33付近に落下する。搬送スクリュー33付近に落下した異物は、感光ドラム1の回転軸方向に延在する搬送スクリュー33によって感光ドラム1の軸方向に搬送され、不図示の回収トナー搬送経路を経由し、不図示のトナー回収容器に回収される。
ここで、ファーブラシ6及びクリーニングブレード7によって除去される異物は、感光ドラム1上の転写残トナーだけではない。感光ドラム1は、中間転写ベルト8上(中間転写体上)の二次転写残トナーや記録材12に含まれる繊維質の紙繊維や炭酸カルシウム等の成分を含む紙粉、填料等も回収してしまう。そのため、クリーニング装置30は、感光ドラム1上の転写残トナーと合わせて二次転写残トナーや記録材12由来の成分等の異物もクリーニングしている。なお、中間転写ベルト8上の二次転写残トナーや記録材12由来の成分は、中間転写ベルトクリーニング装置9によりクリーニングされるべきであるが、すべてをクリーニングすることが難しく、クリーニングできなかった異物が感光ドラム1に到達する。
クリーニング装置30においては、中間転写ベルト8上の記録材12由来の成分がクリーニングブレード7に到達すると、クリーニングブレード7と感光ドラム1との接触部に挟まり、クリーニング不良が発生し易くなる。そのため、クリーニング装置30は、記録材12由来の成分がクリーニングブレード7に到達する以前にファーブラシ6によって記録材12由来の成分を除去することが好ましい。中間転写ベルト8が回転駆動している場合には、中間転写ベルトクリーニング装置9から記録材12由来の成分が感光ドラム1に来る可能性があることから、クリーニング装置30のファーブラシ6を駆動しておくことが好ましい。
[ファーブラシによる摩擦帯電]
次に、ファーブラシ6による感光ドラム1の摩擦帯電について説明する。上述した通り、本実施形態においては、ファーブラシ6がアクリル繊維から形成され、感光ドラム1がOPCから形成されている。したがって、ファーブラシ6は、感光ドラム1に対して帯電系列がマイナスとなる。そのため、感光ドラム1は、ファーブラシ6との接触回数が多くなりすぎると、帯電電位と逆極性に帯電してしまう。
図3は、感光ドラム1の停止状態においてファーブラシ6を駆動した場合におけるファーブラシ6の駆動(摺擦)時間と、感光ドラム1の表面電位と、の関係を示したグラフである。図3に示すように、感光ドラム1の表面電位は、ファーブラシ6の駆動前の時点で略0Vであっても、ファーブラシ6を駆動していくことで、帯電電位とは逆極性のプラス側に帯電していくことがわかる。感光ドラム1は、プラス側で帯電してしまうと帯電装置2によって均一に帯電しにくくなり、その表面上において局所的に電位差が生じる。この場合、露光装置3から像露光光が照射されると、局所的に帯電電位が異なる静電潜像が形成されてしまい、現像装置4により現像バイアスが印加された場合に、局所的にトナーの量が多くなってしまうことで、画像ムラが発生し易くなる。このため、感光ドラム1の停止状態においては、ファーブラシ6の駆動を避けることが好ましい。なお、以下の記載において、感光ドラム1が帯電電位(ネガ)と逆極性(ポジ)に帯電することをポジ帯電とも記載する。また、感光ドラム1が帯電電位(ネガ)と同極性に帯電することをネガ帯電とも記載する。
感光ドラム1は、ファーブラシ6が新しく初期状態に近いと、転写残トナーによる汚染がないとともに、繊維の剛性も強くクリーニング性が高いことから、ファーブラシ6が新しいほどファーブラシ6の駆動によりポジ帯電しやすくなっている。
一方、感光ドラム1は、ファーブラシ6中がトナーで目詰まりするほどファーブラシ6の駆動による帯電電位への影響が小さくなる。また、感光ドラム1は、繰り返し使用されて劣化したファーブラシ6の駆動によっても帯電電位への影響が小さくなる。これらの事象は、ファーブラシ6におけるトナーの付着状態や、繊維の折れや曲りの発生、ファーブラシ6の外径の縮み等の経時変化により、ファーブラシ6の駆動トルクが変化しクリーニング性が変化していることに起因していると推測される。
[中間転写ベルト]
中間転写ベルト8は、無端ベルト状に形成され、駆動ローラ8Aによって図1中矢印方向に回転駆動されており、裏面側から樹脂層、弾性層、表層の3層構造を有している。本実施形態において、中間転写ベルト8は、樹脂層を構成する樹脂材料として、ポリイミド、ポリカーボネート等の材料を用いており、樹脂層の厚みが70〜100μmとなっている。また、中間転写ベルト8は、弾性層を構成する弾性材料として、ウレタンゴム、クロロプレンゴム等の材料を用いており、弾性層の厚みが200〜250μmとなっている。
また、中間転写ベルト8は、表層を構成する材料として、中間転写ベルト8の表面へのトナーの付着力を小さくし、二次転写ローラ10において記録材12にトナー像を転写しやすい材料を用いることが好ましい。本実施形態の中間転写ベルト8は、表層の材料として、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類の樹脂材料か、弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)、ブチルゴム等の弾性材料のうち、2種類以上の弾性材料を使用している。また、中間転写ベルト8は、表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料として、例えばフッ素樹脂等の紛体及び粒子のうち1種類又は2種類以上を表層を形成する材料内に分散させて使用してもよい。また、中間転写ベルト8は、フッ素樹脂等の紛体及び粒子を使用する場合、粒径が不均一な紛体及び粒子を使用してもよい。
本実施形態の中間転写ベルト8の表層は、厚み5〜10μmとなっている。また、中間転写ベルト8の表層には、カーボンブラック等の抵抗値調整用の導電材が添加されており、体積低効率が1e〜1e14Ωcmとなっている。
[中間転写ベルトクリーニング装置]
中間転写ベルトクリーニング装置9は、中間転写ベルト8を張架する張架ローラ8Bと対向する位置に設けられており、ファーブラシ6と同材質及び同形状のファーブラシを中間転写ベルト8の回転駆動方向に沿って2つ有している。中間転写ベルトクリーニング装置9が有する2つのファーブラシのうち、中間転写ベルト8の回転駆動方向上流側に配設された上流ファーブラシ9Aは、中間転写ベルト8上の二次転写残トナーにネガバイアスを印加する。また、中間転写ベルトクリーニング装置9が有する2つのファーブラシのうち、上流ファーブラシ9Aよりも中間転写ベルト8の回転駆動方向下流側に配設された下流ファーブラシ9Bは、中間転写ベルト8上の二次転写残トナーにポジバイアスを印加する。上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bは、それぞれ繊維の先端が中間転写ベルト8に対して約0.8mm侵入するように配設されている。
本実施形態において、上流ファーブラシ9Aには、中間転写ベルト8上の二次転写残トナーを回収及び二次転写残トナーをネガ帯電させるために、−50μAの電流が流れるような電圧が印加されている。また、下流ファーブラシ9Bには、上流ファーブラシ9Aによってネガ化された二次転写残トナーを回収させるために、+55μAの電流が流れるような電圧が印加されている。
中間転写ベルトクリーニング装置9は、上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bにより、中間転写ベルト8上の二次転写残トナーや記録材12由来の成分をクリーニングする。また、中間転写ベルトクリーニング装置9は、ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bに付着したトナー等の成分を、クリーニング装置30と同様に、不図示のスクレーパで回収している。なお、中間転写ベルトクリーニング装置9は、スクレーパに限らず、金属ローラを上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bに接触させるように構成してもよい。このように構成した場合、中間転写ベルトクリーニング装置9は、金属ローラと上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bの電位差を用いて上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9B上の異物を回収する。
中間転写ベルトクリーニング装置9により、画像形成装置100は、中間転写ベルト8上の異物の大半を回収することができる。しかしながら、中間転写ベルト8上においては、中間転写ベルトクリーニング装置9によって回収しきれなかった異物が残留することがある。また、中間転写ベルトクリーニング装置9においては、スクレーパによって上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9B上の異物のすべてを取り除くことができないことがある。このような場合、中間転写ベルトクリーニング装置9は、上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bの駆動時に上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bに付着した異物を中間転写ベルト8に吐き出してしまうことがある。そして、中間転写ベルト8に吐き出された異物が画像形成ユニット200に搬送される恐れがある。上述した通り、異物が画像形成ユニット200まで搬送されると、クリーニングブレード7によるクリーニング性を低下させクリーニング不良の発生につながる恐れがある。
[制御部]
図4は、画像形成装置100を制御する制御部40の構成を示すブロック図である。図6に示すように、制御部40は、各種制御を実行する中央演算装置であるCPU41と、CPU41によって実行されるプログラムや各種データが格納されたROM42と、CPU41による演算結果等が一時記憶されるRAM43と、を備える。
CPU41は、感光ドラム1を回転駆動するドラムモータ50と、各画像形成ユニットに配設されたファーブラシを回転駆動する清掃モータ60とを制御する。また、CPU41は、中間転写ベルト8を回転駆動させる駆動ローラ8Aを回転駆動する中間転写ベルト駆動手段としてのベルトモータ70も制御する。また、CPU41は、中間転写ベルトクリーニング装置9が有する上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bを回転駆動する中間転写CLN駆動手段としてのベルト清掃モータ80も制御する。CPU41は、実行するプログラムに応じて各モータに駆動OFF/ONの信号を発信する。
また、CPU41は、各帯電装置に印加する帯電高圧と、各露光装置に印加する現像高圧と、各一次転写ローラに印加する転写高圧と、を制御する作像高圧印加部51を制御する。また、CPU41は、中間転写ベルトクリーニング装置9に高圧電位を印加する中間転写CLN高圧印加部81も制御する。CPU41は、実行するプログラムに応じて各高圧印加部に高圧OFF/ONの信号を発信する。
[ファーブラシ制御]
本実施形態の画像形成装置100は、中間転写ベルト8の回転駆動方向において、画像形成ユニット200Yが中間転写ベルトクリーニング装置9から最も近くに配置されている。また、中間転写ベルトクリーニング装置9から画像形成ユニット200Yのファーブラシ6Yまでの中間転写ベルト8及び感光ドラム1Yに沿った距離は、90mmとなっている。つまり、中間転写ベルト8の駆動開始時に中間転写ベルトクリーニング装置9と当接する被清掃部8aが感光ドラム1に到達するまでの距離と、被清掃部8aと対向する感光ドラム1の面1aがファーブラシ6に到達するまでの距離と、の合計が90mmである。本実施形態の画像形成装置100は、プロセススピードが300mm/secとなっていることから、中間転写ベルトクリーニング装置9からの異物が300msでファーブラシ6Yに到達する。
本実施形態のドラムモータ50及びベルトモータ70には、それぞれステッピングモータを用いており、駆動開始から200msで感光ドラム1及び中間転写ベルト8の駆動が安定する定常回転となる。なお、画像形成装置100は、200ms以前に感光ドラム1及び中間転写ベルト8を定常回転とすることもできるが、感光ドラム1と中間転写ベルト8との周速差が大きくなることが懸念されるため、100ms以上かけて定常回転となることが好ましい。
本実施形態の清掃モータ60には、DCモータを用いている。このため、清掃モータ60にCPU41から駆動ON信号が送信されてからファーブラシ6が定常回転となるまでの時間は、ファーブラシ6の状態や清掃モータ60を構成するDCモータの製品ばらつきによって変化する。ファーブラシ6の状態によって定常回転になるまでにかかる時間が変化するのは、ファーブラシ6の状態によってファーブラシ6が感光ドラム1に当接する状態が変化し、ファーブラシ6の駆動トルクが変化するためである。
このため、CPU41は、ファーブラシ6の駆動タイミングを、ファーブラシ6の駆動トルクが重く、立ち上がり特性が優れないDCモータから清掃モータ60が構成されている場合を想定して設定している。本実施形態の清掃モータ60は、回転を開始してから定常回転となるまで最大で100msかかることがわかっている。
ここで、従来の画像形成装置においては、ファーブラシと感光ドラムとを同時に駆動開始するものが多い。しかしながら、同時に駆動しようとすると、駆動ショックが発生した場合に感光ドラムが駆動する以前にファーブラシが回転開始してしまい、ファーブラシに局所的に多く摺擦され感光ドラムに帯電電位と逆極性に帯電する個所(メモリ)が発生する場合があった。メモリの帯電が軽微なものである場合、画像形成装置は、感光ドラムを空回転させることでメモリを回復可能である。このようにメモリを回復可能な時間だけ感光ドラムを空回転させた場合、空回転させる時間(ダウンタイム)だけ画像形成開始までに時間がかかってしまい、ユーザビリティを損ねてしまう。
このような問題を解決するために、本実施形態においては、ドラムモータ50と清掃モータ60とを独立させ、CPU41によってそれぞれ独立して制御できるように構成している。そして、CPU41は、ドラムモータ50と清掃モータ60とを同時に駆動しないように制御することで、メモリの発生を防いでいる。以下に、CPU41によるドラムモータ50と清掃モータ60との制御の詳細について説明する。
図5は、感光ドラム1とファーブラシ6との駆動制御をCPU41が実行する際の制御処理を示すフローチャートである。また、図6は、図5に示すフローチャートに従ってCPU41が制御した場合におけるドラムモータ50と、清掃モータ60と、ベルトモータ70と、の挙動を示すシーケンスチャートである。なお、図6に示すシーケンスチャートにおいては、モータに電気的に駆動をONする信号を入れたタイミングを模式的に表している。そのため、実際の各モータの動作は、駆動対象のトルクなどの状況により数10ms程度のズレが生じうる。画像形成装置100においては、実際のモータの駆動動作を確認しながら、各モータの駆動を開始するタイミングを決定する必要がある。
図5に示すように、CPU41は、まず、ドラムモータ50とベルトモータ70との駆動を開始する(S101)。ステップS101の処理において、CPU41は、ドラムモータ50とベルトモータ70とを同時に駆動開始するために、ドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号を出力する。そのため、画像形成装置100においては、図6に示すように、ドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号が出力され、感光ドラム1の回転と、中間転写ベルト8の回転駆動と、が同時に開始される。このドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号が出力され、感光ドラム1の回転と、中間転写ベルト8の回転駆動と、を同時に開始するタイミングを、第1開始タイミングA1とする。また、以下の説明において、第1開始タイミングA1を開始動作時における基準(0ms)として説明を行う。
上述した通り、感光ドラム1及び中間転写ベルト8は、回転開始してから定常回転となるまで200msかかるように構成されている。そのため、本実施形態のファーブラシ6Yは、開始タイミングA1から感光ドラム1が定常回転開始する時間(=200ms)以上経過後に回転開始されることが望ましい。
また、画像形成装置100においては、上述した通り、中間転写ベルトクリーニング装置9からの異物が300msでファーブラシ6Yに到達する。このため、画像形成装置100においては、中間転写ベルト8の回転駆動開始から300ms経過するまでにファーブラシ6Yを定常回転可能に制御することが好ましい。ここで、ファーブラシ6は、上述した通り、回転を開始してから定常回転となるまで100msかかる構成となっている。
これらを踏まえて、CPU41は、清掃モータ60に駆動ON信号を出力するタイミングを決定している。CPU41は、ステップS101の処理を実行してから第1時間T1(=100ms)が経過してからステップS102の処理に移行する。ステップS102の処理において、CPU41は、ベルト清掃モータ80の駆動を開始するとともに、中間転写CLN高圧印加部81による上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bへの高圧印加を開始する。そして、CPU41は、ステップS102の処理を実行してから第2時間T2(=100ms)が経過してから、ステップS103の処理に移行する。ステップS103の処理において、CPU41は、清掃モータ60に駆動ON信号を出力することで、ファーブラシ6に回転を開始させる。
CPU41は、ステップS103の処理を実行する場合、図6に示すように、清掃モータ60に駆動ON信号を出力し、ファーブラシ6Y・6M・6C・6Kのすべてのファーブラシ6も同時に回転開始させる。この、清掃モータ60に駆動ON信号が出力され、すべてのファーブラシ6を回転開始させるタイミングを、第2開始タイミングA2とする。
このように、CPU41は、ステップS101の処理を実行した後に第1時間T1及び第2時間T2を経過してからステップS103の処理を実行する。これにより、CPU41は、感光ドラム1の回転開始からファーブラシ6の回転開始までに、感光ドラム1が定常回転開始するのに必要な時間(=200ms)以上時間をあけることができる。また、CPU41は、中間転写ベルト8の回転駆動開始から200ms経過した時点でファーブラシ6Yの回転を開始させる。これにより、CPU41は、中間転写ベルト8の回転駆動開始から中間転写ベルト8上の異物がファーブラシ6Yに到達するまでにかかる時間(=300ms)が経過するまでにファーブラシ6Yを定常回転させることができる。また、CPU41は、感光ドラム1が定常回転となってからファーブラシ6を回転開始することで、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との周速比の値が常に1.1以下となる周速度でファーブラシ6と感光ドラム1とを回転可能である。なお、第1時間T1及び第2時間T2は、本実施形態における開始待機時間を構成する。
ステップS101〜ステップS103の制御を実行することにより、CPU41は、感光ドラム1とファーブラシ6とが同時に回転開始することを防止している。このため、画像形成装置100は、感光ドラム1とファーブラシ6との回転開始時において、ファーブラシ6によって感光ドラム1が局所的に摺擦されることを防止でき、感光ドラム1上にメモリを発生しにくくできる。
ステップS103の処理を実行した後、CPU41は、感光ドラム1及びファーブラシ6の駆動に係る処理を終了し、第3時間T3の経過後に画像形成に係る各種処理を実行する(S104)。なお、第3時間T3は、感光ドラム1、ファーブラシ6及び中間転写ベルト8の駆動が安定するまでに必要な時間であることが好ましい。
次に、図6のシーケンスチャートを用いて、感光ドラム1及びファーブラシ6を停止する場合にCPU41によって実行される制御処理について説明する。本実施形態の清掃モータ60は、上述した通り、DCモータから構成されており、電気的にOFFとなってから駆動時の慣性モーメント分だけ回転した後に停止する。清掃モータ60は、ファーブラシ6の駆動トルクが低くDCモータの慣性モーメントが最も大きくなる状態において、停止するまでにかかる第1停止時間S1が300ms必要な構成となっている。
また、ドラムモータ50は、上述した通り、ステッピングモータから構成されているため、電気的にOFFとなってからステッピングモータの慣性モーメント分だけ回転した後に停止する。本実施形態のドラムモータ50は、感光ドラム1を停止するまでにかかる第2停止時間S2が200ms必要な構成となっている。
これらを踏まえて、CPU41は、ドラムモータ50と清掃モータ60とに駆動OFF信号を出力するタイミングを決定している。CPU41は、例えば画像形成動作を終了して停止する場合、まず、清掃モータ60に駆動OFF信号を出力する。図6に示すように、CPU41は、清掃モータ60に駆動OFF信号を出力することで、ファーブラシ6Y・6M・6C・6Kのすべてを同時に回転停止させる。この清掃モータ60に駆動OFF信号が出力され、すべてのファーブラシ6の停止動作を開始するタイミングを、第1停止タイミングA3とする。また、以下の説明において、第1停止タイミングA3を停止動作時における基準(0ms)として説明を行う。
次に、CPU41は、ファーブラシ6が停止するまでに最大で第1停止時間S1(=300ms)必要なことから、第1停止タイミングA3から300ms以上経過した後にドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号を出力する。本実施形態において、CPU41は、第1停止タイミングA3から400ms経過した時点でドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号を出力する。このドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号が出力され、感光ドラム1及び中間転写ベルト8の停止動作を開始するタイミングを、第2停止タイミングA4とする。
第2停止タイミングA4において感光ドラム1の停止動作を開始することにより、CPU41は、感光ドラム1が停止した状態でファーブラシ6が回転している状態となることを防ぐことができる。このため、画像形成装置100は、感光ドラム1とファーブラシ6との停止時において、ファーブラシ6によって感光ドラム1が局所的に摺擦されることを防止でき、感光ドラム1上でのメモリの発生を抑制できる。このように、第1停止タイミングA3から第2停止タイミングA4になるまでに経過させる必要がある第1停止時間S1は、本実施形態における停止待機時間を構成する。
以上のように、本実施形態の画像形成装置100は、感光ドラム1に回転を開始させた後にファーブラシ6に回転を開始させる。これにより、画像形成装置100は、感光ドラム1とファーブラシ6とが同時に回転開始した際にファーブラシ6により感光ドラム1上に生じるメモリの発生を抑えることができる。つまり、画像形成装置100は、ファーブラシ6により感光ドラム1が帯電装置2による帯電電位と逆極性に帯電することを抑制できる。
なお、本実施形態において、CPU41は、感光ドラム1及び中間転写ベルト8が定常回転となってから清掃モータ60に駆動ON信号を出力するように構成されているが、これに限定されない。本実施形態の感光ドラム1は、停止した状態においてファーブラシ6が100ms以上駆動された場合に、ファーブラシ6と接触していた部分が局所的にポジ帯電してしまう。また、感光ドラム1は、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との差である周速差が一定以上になるとポジ帯電してしまう。
感光ドラム1が感光ドラム1よりも速い周速度で回転するファーブラシ6に摺擦されてポジ帯電する場合について詳細に説明する。感光ドラム1の周速度に対するファーブラシ6の周速度と、感光ドラム1の表面電位との関係を調べた結果、感光ドラム1の表面電位は、感光ドラム1の周速度に対して500%の周速度でファーブラシ6が回転した場合に+15V以上ポジ帯電した。また、感光ドラム1の周速度に対して450%の周速度でファーブラシ6が回転した場合には、+8V程度ポジ帯電した。一方、感光ドラム1の周速度に対して400%の周速度でファーブラシ6が回転した場合、感光ドラム1の表面電位は、−10〜0V程度の電位となり、ほとんどポジ帯電しない結果となった。
つまり、画像形成装置100は、ファーブラシ6の回転時において、加速時及び減速時を含めて、常に感光ドラム1の周速度に対して400%未満の周速度となれば、感光ドラム1がポジ帯電することを防止できる。したがって、CPU41は、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との周速比の値が常に4.0未満となるタイミングであれば、感光ドラム1の回転を開始させてから200ms経過する以前でもファーブラシ6に回転を開始させることができる。具体的には、CPU41は、図5に示すステップS101の処理を実行してから150ms経過した後にステップS103の処理を実行するように構成されていてもよい。このように構成した場合、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との周速比の値は、最大で2.5であるため、感光ドラム1の表面電位がポジ帯電しない周速比の値4.0以内の範囲でファーブラシ6を回転させることができた。なお、この場合、ステップS101の処理を実行してから経過した第4時間(150ms)が、開始待機時間を構成する。また、ファーブラシ6の周速度と感光ドラム1の周速度との周速比の値4.0が、所定値を構成する。
このように構成することで、画像形成装置100は、感光ドラム1上を確実にファーブラシ6によって摺擦でき、感光ドラム1のクリーニング性を上げるとともに、クリーニングブレード7が記録材12由来の成分によって損傷することを防止できる。また、画像形成装置100は、感光ドラム1が定常回転になる以前にファーブラシ6の回転を開始できるため、画像形成開始にかかる立ち上げ時間を短縮でき、ユーザビリティ及び生産性を向上させることができる。
また、画像形成装置100は、回転停止時においても、ファーブラシ6の周速度が常に感光ドラム1の周速度に対して400%未満の周速度となるタイミングであればファーブラシ6が停止する以前に感光ドラム1の停止動作を開始してもよい。このように構成することで、画像形成装置100は、画像形成終了にかかる立ち下げ時間を短縮でき、ユーザビリティを向上させることができる。なお、この場合、ファーブラシ6に停止動作を開始させてから感光ドラム1の停止動作を開始させるまでに経過した第5時間が、停止待機時間を構成する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図1乃至図4を参照しつつ、図7、図8を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、ファーブラシ6Y・6M・6C・6Kを同時に回転開始及び停止動作開始させている。しかしながら、画像形成装置100においては、中間転写ベルト8の回転駆動方向下流側に位置する画像形成ユニット200C・200Kまで記録材12由来の成分が到達することは少ない。
具体的には、中間転写ベルトクリーニング装置9から中間転写ベルト8に吐き出された異物は、全体の約60%が感光ドラム1Yに付着し、全体の約30%が感光ドラム1Mに付着する。つまり、中間転写ベルト8上の異物は、中間転写ベルト8の回転方向上流側に配設された感光ドラム1Y・1Mに全体の約90%が付着し、回転方向下流側に配設された感光ドラム1C・1Kには、全体の約10%しか到達しない。このため、クリーニングブレード7C・7Kは、中間転写ベルト8上の記録材12由来の成分から形成された異物による影響をあまり受けない。したがって、本実施形態においては、画像形成ユニットごとにファーブラシの回転を開始するタイミングを変更している。
図7は、感光ドラム1とファーブラシ6との駆動制御をCPU41が実行する際の制御処理を示すフローチャートである。また、図8は、図7に示すフローチャートに従ってCPU41が制御した場合におけるドラムモータ50と、清掃モータ60と、ベルトモータ70と、の挙動を示すシーケンスチャートである。なお、本実施形態において、感光ドラム1及び中間転写ベルト8は、回転を開始してから定常回転となるまでに500msかかる構成となっている。また、本実施形態において、ファーブラシ6は、回転を開始してから定常回転となるまでに100msかかる構成となっている。また、本実施形態の画像形成装置100は、プロセススピードが225mm/secとなっており、中間転写ベルトクリーニング装置9からの異物が400msでファーブラシ6Yに到達する構成となっている。
図7に示すように、CPU41は、まず、ドラムモータ50とベルトモータ70との駆動を開始する(S201)。ステップS201の処理において、CPU41は、ドラムモータ50とベルトモータ70とを同時に駆動開始するために、ドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号を出力する。そのため、画像形成装置100においては、図8に示すように、ドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号が出力され、感光ドラム1の回転と、中間転写ベルト8の回転駆動と、が同時に開始される。このドラムモータ50とベルトモータ70とに駆動ON信号が出力され、感光ドラム1の回転と、中間転写ベルト8の回転駆動と、を同時に開始するタイミングを、第1開始タイミングB1とする。また、以下の説明において、第1開始タイミングB1を開始動作時における基準(0ms)として説明を行う。
次に、CPU41は、ステップS201の処理を実行してから第1時間T10(=100ms)が経過してからステップS202の処理に移行する。ステップS202の処理において、CPU41は、ベルト清掃モータ80の駆動を開始するとともに、中間転写CLN高圧印加部81による上流ファーブラシ9A及び下流ファーブラシ9Bへの高圧印加を開始する。そして、CPU41は、ステップS202の処理を実行してから第2時間T11(=100ms)が経過してから、ステップS203の処理に移行する。ステップS103の処理において、CPU41は、清掃モータ60に駆動ON信号を出力し、中間転写ベルト8の回転方向のうち中間転写ベルトクリーニング装置9側のファーブラシ6Y・6Mに回転を開始させる。
CPU41は、ステップS203の処理を実行する場合、図8に示すように、清掃モータ60に駆動ON信号を出力し、ファーブラシ6Y・6Mを同時に回転開始させる。この、清掃モータ60に駆動ON信号が出力され、ファーブラシ6Y・6Mを回転開始させるタイミングを、第2開始タイミングB2とする。このように、CPU41は、ステップS201の処理を実行した後に第1時間T10及び第2時間T11を経過してからステップS203の処理を実行する。
これにより、CPU41は、感光ドラム1の回転開始からファーブラシ6の回転開始までに200ms以上時間をあけることができる。ここで、第2開始タイミングB2からファーブラシ6Y・6Mを回転開始した場合、ファーブラシ6Y・6Mの周速度と感光ドラム1Y・1Mの周速度との周速比の値は、常に2.5以下となる。つまり、CPU41は、ファーブラシ6Y・6Mの回転開始までに、ファーブラシ6Y・6Mの周速度と感光ドラム1Y・1Mの周速度との周速比の値が常に所定値以下となるために必要な時間(=200ms)以上時間をあけることができる。このため、画像形成装置100は、ファーブラシ6Y・6Mが感光ドラム1Y・1Mよりも速く回転しても、ファーブラシ6Y・6Mによって感光ドラム1Y・1Mの表面電位がポジ帯電することを防止することができる。
また、CPU41は、中間転写ベルト8の回転駆動開始から200ms経過した時点でファーブラシ6Yの回転を開始させている。つまり、CPU41は、中間転写ベルト8の回転駆動開始から中間転写ベルト8上の記録材12由来の成分がファーブラシ6Yに到達するまでにかかる時間(=400ms)が経過するまでにファーブラシ6Y・6Mを定常回転させることができる。このため、CPU41は、中間転写ベルトクリーニング装置9からの異物が中間転写ベルト8と感光ドラム1を介してファーブラシ6Yの位置に到達するまでに、ファーブラシ6Yの周速度をクリーニング性を確保することができる速度まで上げることができる。なお、第1時間T10及び第2時間T11は、本実施形態における開始待機時間を構成する。
CPU41は、第3時間T12(=100ms)が経過してから、ステップS204の処理に移行する。ステップS204の処理において、CPU41は、清掃モータ60に駆動ON信号を出力し、中間転写ベルト8の回転方向のうちファーブラシ6Mよりも回転方向下流側のファーブラシ6C・6Kに回転を開始させる。
CPU41は、ステップS204の処理を実行する場合、図8に示すように、清掃モータ60に駆動ON信号を出力し、ファーブラシ6C・6Kを同時に回転開始させる。この、清掃モータ60に駆動ON信号が出力され、ファーブラシ6C・6Kを回転開始させるタイミングを、第3開始タイミングB3とする。このように、CPU41は、ステップS203の処理を実行した後に第3時間T12を経過してからステップS204の処理を実行する。
第3開始タイミングB3からファーブラシ6C・6Kを回転開始することで、CPU41は、第3開始タイミングB3における感光ドラム1C・1Kの周速度を、第2開始タイミングB2における感光ドラム1Y・1Mの周速度よりも速くすることができる。つまり、CPU41は、ファーブラシ6C・6Kの回転開始時における感光ドラム1C・1Kの周速度を速くすることができ、感光ドラム1C・1Kの表面電位がポジ帯電することをより確実に防ぐことができる。第1の実施形態の構成においては、感光ドラム1C・1Kの表面電位が−9〜+1Vとなっていたが、本実施形態のように構成することで、感光ドラム1C・1Kの表面電位が−10〜+0Vとすることができる。
なお、第3開始タイミングB3からファーブラシ6C・6Kを回転開始した場合、ファーブラシ6C・6Kの周速度と感光ドラム1C・1Kの周速度のとの周速比の値は、常に2.5以下となる。このため、画像形成装置100は、ファーブラシ6C・6Kが感光ドラム1C・1Kよりも速く回転しても、ファーブラシ6C・6Kによって感光ドラム1C・1Kの表面電位がポジ帯電することを防止することができる。
ステップS204の処理を実行した後、CPU41は、感光ドラム1及びファーブラシ6の駆動に係る処理を終了し、第4時間T13が経過した後に、感光ドラム1の駆動と、中間転写ベルト8の駆動と、が安定するための制御を実行する(S205)。その後、CPU41は、画像形成に係る各種処理を実行していく。
次に、図8のシーケンスチャートを用いて、感光ドラム1及びファーブラシ6を停止する場合にCPU41によって実行される制御処理について説明する。本実施形態の清掃モータ60は、第1実施形態と同様に、DCモータから構成されており、電気的にOFFとなってから駆動時の慣性モーメント分だけ回転した後に停止する。本実施形態の清掃モータ60は、ファーブラシ6の駆動トルクが低くDCモータの慣性モーメントが最も大きくなる状態において、停止するまでにかかる第1停止時間S1が300ms必要な構成となっている。
また、ドラムモータ50は、第1の実施形態と同様に、ステッピングモータから構成されているため、電気的にOFFとなってからステッピングモータの慣性モーメント分だけ回転した後に停止する。本実施形態のドラムモータ50は、感光ドラム1を停止するまでにかかる第2停止時間S2が200ms必要な構成となっている。
これらを踏まえて、CPU41は、ドラムモータ50と清掃モータ60とに駆動OFF信号を出力するタイミングを決定している。CPU41は、例えば画像形成動作を終了して停止する場合、まず、清掃モータ60に駆動OFF信号を出力する。図8に示すように、CPU41は、清掃モータ60に駆動OFF信号を出力することで、ファーブラシ6Y・6M・6C・6Kのいずれも同時に回転停止させる。この清掃モータ60に駆動OFF信号が出力され、すべてのファーブラシ6の停止動作を開始するタイミングを、第1停止タイミングB4とする。また、以下の説明において、第1停止タイミングB4を停止動作時における基準(0ms)として説明を行う。
次に、CPU41は、ファーブラシ6が停止するまでに最大で第1停止時間S1(=300ms)必要なことから、第1停止タイミングB4から300ms以上経過した後にドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号を出力する。本実施形態において、CPU41は、第1停止タイミングB4から400ms経過した時点でドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号を出力する。このドラムモータ50及びベルトモータ70に駆動OFF信号が出力され、感光ドラム1及び中間転写ベルト8の停止動作を開始するタイミングを、第2停止タイミングB5とする。
第2停止タイミングB5において感光ドラム1の停止動作を開始することにより、CPU41は、感光ドラム1が停止した状態でファーブラシ6が回転している状態となることを防ぐことができる。このため、画像形成装置100は、感光ドラム1とファーブラシ6との停止時において、ファーブラシ6によって感光ドラム1が局所的に摺擦されることを防止でき、感光ドラム1上にメモリが発生してしまうことを抑制可能となっている。
このように構成した場合、中間転写ベルト8の回転駆動方向上流側に配設され、第2開始タイミングB2でファーブラシが回転駆動開始される画像形成ユニット200Y・200Mが、第1画像形成ユニットを構成する。また、画像形成ユニット200Y・200Mよりも回転駆動方向下流側に配設され、第3開始タイミングB3でファーブラシが回転駆動開始される画像形成ユニット200C・200Kが、第2画像形成ユニットを構成する。なお、第1画像形成ユニットと第2画像形成ユニットとは、それぞれ同数である必要はなく、例えば、第1画像形成ユニットを画像形成ユニット200Yが構成し、第2画像形成ユニットを画像形成ユニット200M・200C・200Kが構成してもよい。しかしながら、上述した通り、画像形成ユニット200Mには、記録材12由来の成分の約30%が到達することから、第1画像形成ユニットと第2画像形成ユニットとは、本実施形態の構成にすることが好ましい。
以上のように、本発明の画像形成装置100は、感光ドラム1に回転を開始させた後に、まずファーブラシ6Y・6Mに回転を開始させる。そして、画像形成装置100は、ファーブラシ6Y・6Mに回転を開始させた後にファーブラシ6C・6Kに回転を開始させる。これにより、画像形成装置100は、感光ドラム1C・1Kがファーブラシ6C・6Kによってポジ帯電することをより確実に抑制することができる。
<他の実施形態>
また、上述した第1、第2の実施形態において、画像形成装置100は、中間転写ベルト8の回転駆動を開始させてから中間転写ベルト8上の異物が到達するまでにファーブラシ6Yが定常回転となるように回転開始しているが、これに限定されない。ファーブラシ6は、定常回転となる周速度に達していなくとも、一定以上の速度で回転していれば、十分に感光ドラム1をクリーニングできる。このため、画像形成装置100は、中間転写ベルト8の回転駆動を開始させてから中間転写ベルト8上の異物が到達する以前に、ファーブラシ6Yをクリーニング不良を起こさない速度以上に加速できるタイミングでファーブラシ6Yに回転を開始させればよい。
また、上述した第1、第2の実施形態において、画像形成装置100は、ファーブラシ6の停止動作を開始させた後に感光ドラム1の停止動作を開始させるように構成されているが、これに限定されない。感光ドラム1の表面電位は、ファーブラシ6の状態によっては図3に示す電位変化よりも小さくなる場合がある。具体的には、ファーブラシ6に若干量のトナーが塗布されている場合には、ファーブラシ6によって感光ドラム1が摺擦されても、ポジ帯電しにくくなる。このため、画像形成装置100は、現像装置4からファーブラシ6にトナーを若干量吐き出す工程を設けることで、ファーブラシ6の停止動作を開始させる以前に感光ドラム1の停止動作を開始させても、感光ドラム1がポジ帯電しないようにできる。
ここで、現像装置4からファーブラシ6にトナーを若干量吐き出す工程の詳細を説明する。画像形成装置100は、帯電電位及び現像電位を0Vとした状態で、現像装置4の現像スリーブを短時間駆動及び停止させる一連の動作を複数回繰り返すことで、トナーを若干量吐き出すことができる。現像装置4の挙動として、例えば、100ms駆動、50ms停止を3回繰り返すように構成すればよい。
ファーブラシ6にトナーが塗布された場合、画像形成装置100は、感光ドラム1が停止した状態であっても、ファーブラシ6の駆動時間が300ms以内であれば、感光ドラム1の表面電位がポジ帯電しない。このため、画像形成装置100は、ファーブラシ6に停止動作を開始させる以前に感光ドラム1に停止動作を開始させるように構成することができる。このように構成した場合、画像形成装置100は、画像形成後に感光ドラム1を素早く停止することができ、感光ドラム1の寿命を延ばすことができる。
また、第1、第2の実施形態において、画像形成装置100は、清掃回転体としてファーブラシ6を備えているが、これに限らず、例えば回転可能なロール部材であってもよい。
また、第1、第2の実施形態において、画像形成装置100は、ドラムモータ50と清掃モータ60とを独立して備えているが、これに限定されない。画像形成装置100は、例えばドラムモータ50と清掃モータ60とを同一の駆動源から構成してもよい。この場合、画像形成装置100は、該駆動源にクラッチ等の動力伝達を切換え可能な機構を接続することで、ドラムモータ50と清掃モータ60とを独立して制御できるように構成されていることが好ましい。
また、第1、第2の実施形態において、画像形成装置100は、二次転写ローラ10によって記録材12にトナー像を転写するように構成されているが、これに限定されない。画像形成装置100は、画像形成ユニット200の一次転写手段5によって記録材12にトナー像を転写するように構成されていてもよい。
なお、第1、第2の実施形態の画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などに適用可能である。
1…感光ドラム(像担持体):2…帯電装置(帯電手段):3…露光装置(静電潜像形成手段):4…現像装置(現像手段)6…ファーブラシ(清掃回転体):8…中間転写ベルト(中間転写体):9…中間転写ベルトクリーニング装置(中間転写体清掃部):10…二次転写ローラ(転写部):40…制御部:100…画像形成装置:200…画像形成ユニット:200Y,200M…画像形成ユニット(第1画像形成ユニット):200C,200K…画像形成ユニット(第2画像形成ユニット):S1…第1停止時間(停止待機時間):T1,T10…第1時間(開始待機時間):T2,T11…第2時間(開始待機時間):T3,T12…第3時間(開始待機時間)

Claims (11)

  1. 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、回転して前記像担持体を摺擦し前記像担持体上の異物を清掃する清掃回転体と、を有する画像形成ユニットと、
    前記像担持体からトナー像が転写され回転駆動する中間転写体と、
    前記中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写部と、
    前記中間転写体上の異物を清掃する中間転写体清掃部と、
    前記像担持体に回転を開始させてから、開始待機時間の経過後に前記清掃回転体に回転を開始させる制御部と、を備え
    前記制御部は、
    前記像担持体に回転を開始させる際に前記中間転写体に回転駆動を開始させ、
    前記中間転写体の駆動開始時に前記中間転写体清掃部と当接していた被清掃部が前記像担持体に到達し、前記被清掃部が到達した時点における前記像担持体の前記被清掃部と対向する面が前記清掃回転体に到達するまでに前記清掃回転体に回転を開始させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記開始待機時間は、前記制御部が前記像担持体に回転を開始させてから前記像担持体の周速度が画像形成可能な速度になるまでにかかる時間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記開始待機時間は、前記制御部が前記清掃回転体に回転を開始させた場合に、前記清掃回転体の周速度と前記像担持体の周速度との周速比の値が所定値以下となる時点まで、前記像担持体の周速度が加速するためにかかる時間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記被清掃部が到達した時点において前記被清掃部と対向する前記像担持体の面が前記清掃回転体に到達するまでに前記清掃回転体による前記像担持体の清掃が可能な速度に達するように、前記清掃回転体に回転を開始させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された前記像担持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、回転して前記像担持体を摺擦し前記像担持体上の異物を清掃する清掃回転体と、を有する画像形成ユニットと、
    前記像担持体からトナー像が転写され回転駆動する中間転写体と、
    前記中間転写体上のトナー像を記録材に転写する転写部と、
    前記中間転写体上の異物を清掃する中間転写体清掃部と、
    前記像担持体に回転を開始させてから、開始待機時間の経過後に前記清掃回転体に回転を開始させる制御部と、を備え、
    前記画像形成ユニットは、第1画像形成ユニットと、前記第1画像形成ユニットよりも前記中間転写体の回転駆動方向の下流側に配設された第2画像形成ユニットと、を有し、
    前記制御部は、前記第1画像形成ユニット及び前記第2画像形成ユニットのそれぞれの前記像担持体に回転を開始させてから、前記第1画像形成ユニットの前記清掃回転体に回転を開始させた後に、前記第2画像形成ユニットの前記清掃回転体に回転を開始させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記清掃回転体に停止動作を開始させてから停止待機時間が経過した後に、前記像担持体に停止動作を開始させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記停止待機時間は、前記清掃回転体が停止動作を開始してから停止するまでにかかる時間である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記停止待機時間は、前記制御部が前記像担持体に停止動作を開始させた場合に、前記清掃回転体の周速度と前記像担持体の周速度との周速比の値が所定値以下となる時点まで、前記清掃回転体の周速度が減速するためにかかる時間である、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記清掃回転体は、前記像担持体に対してマイナスとなる帯電系列の材料から構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記清掃回転体は、ブラシ状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記清掃回転体は、ポリエステル、アクリル、テフロン(登録商標)又は塩化ビニルのうち、少なくとも1つ以上の材質を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置
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