JP2010014982A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーナレス方式の画像形成装置において、帯電部材の汚れによる異常画像の発生がなく、且つ転写残トナーによる残像の発生がない安定した画像形成が長期に亘って可能な画像形成装置を提供することである。
【解決手段】帯電ローラ2は、感光体1と非接触状態を維持して配置され、直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加することによって生じる放電を利用して感光体1を帯電し、転写ローラ14により転写されずに感光体1上に残留する転写残トナーを散らすトナー散らし部材5を、帯電ローラ2よりも感光体移動方向上流側であって、転写ローラ14よりも感光体移動方向下流側に備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を採用した複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関するものである。
電子写真式の画像形成装置においては、像担持体である感光体に現像されたトナーのほとんどが被転写体や記録材に転写されるものの、一部のトナーが転写されずに感光体上に残る。従来より、この転写残トナーを回収廃棄するためのクリーニング手段が設けられていた。しかし、低コスト化、小型化、資源の有効利用等の観点から、転写残トナーを回収廃棄せずに現像手段で回収し再利用するクリーナレス方式の画像形成装置がいくつか提案され実用化もされている。
転写残トナーを回収廃棄するクリーニング手段を持たないクリーナレス方式においては、通常のクリーニング手段を持つ方式に比べて多くのトナーが感光体上に残ったまま帯電手段に来る。そのため、これらトナーが帯電手段に付着して堆積し、帯電が不均一となって異常画像が発生する虞がある。感光体の帯電手段としてはいくつかの方式が存在するが、導電性の帯電ローラを感光体に当接させて帯電するローラ帯電方式が、環境対応性(対オゾン発生)、スペース効率、帯電安定性等の観点から広く用いられている。しかし、帯電ローラが感光体に接触していることから、帯電ローラに感光体上の転写残トナーが付着しやすく、帯電ローラに付着したトナーが感光体との摩擦や圧力により経時でローラ表面に固着してしまう。トナー固着により表面抵抗が不均一となると、感光体の均一な帯電ができずに筋状または帯状の異常画像が発生する虞がある。
このため帯電ローラにクリーニング部材を当接させて除去する方法もとられているが、クリーニング部材にトナーが蓄積するとクリーニング性が急激に低下する虞があり、さらにクリーニング部材からのトナーの除去が必要となる。特許文献1に記載されるクリーナレス方式の画像形成装置では、感光体上の転写残トナーを正規極性に揃え、且つその帯電量が現像手段によって感光体上の静電潜像を現像できる帯電量となるように制御する帯電制御手段が設置される。これにより、転写後感光体上に残る転写残トナーは感光体に接触している帯電ローラにも付着しにくく、また、現像されるべきではない感光体上の転写残トナーは現像手段に回収される。さらに、帯電ローラにクリーニングフィルムを設置し、クリーニングフィルムと帯電ローラとの間にあるトナーを摩擦帯電により帯電ローラと同極性にし帯電ローラから感光体に転移しやすくする構成も提案されている。帯電ローラにいかにトナーを付着させないか、帯電ローラに付着したトナーをいかにして除去するかは帯電ローラの長寿命化において大きな課題である。
一方、特許文献2及び3に記載されるクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電ローラにトナーが付着しないように帯電ローラを感光体と非接触で設置する方式が提案されている。特許文献2では、感光体と非接触状態を維持して配置される帯電ローラであって、帯電ローラの表面及び表面近傍部位に電気抵抗の高低差を設けたものが提案されている。この帯電ローラでは、感光体への放電が最高抵抗部に対応するところでは起こらず低抵抗部で主に起こるようにしているため、電気的特性が経時的に安定し、帯電ムラを少なくすることができる。特許文献3でも帯電ローラを感光体に対してトナー粒径より大きな隙間が形成されるよう近接配置する方式が提案されている。ここでは、帯電ローラに対する感光体の回転方向上流に感光体表面の転写残トナーを静電引力によって移動させて回収するクリーニングローラを設けている。画像形成時以外の時にクリーニングローラと感光体との間の電位差の極性を切り替えて回収したトナーを感光体に付着させ、現像ローラにトナーを回収させている。
特開2001−215799号公報 特許3442574号公報 特開2001−249525号公報
しかしながら、特許文献2及び3のように、帯電ローラを感光体に対して非接触に設置しても、感光体上のトナーが少しずつ帯電ローラに付着して徐々に蓄積する。条件によっては1000枚前後で均一な帯電ができない状態となる場合もある。
そこで、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、帯電部材を感光体に対して非接触に配置し交流成分を含んだ電圧を印加することにより、経時での帯電部材の汚れが大幅に改善することがわかった。これは帯電部材上に付着したトナーが交流電圧により振動して飛翔して感光体に戻り、帯電部材自身でセルフクリーニングを行うことができるためである。一方、交流成分を含んだ電圧を印加した非接触帯電方式を用いることにより、帯電ローラの汚れは問題ないレベルとなったが、逆に帯電部材にトナーが付着しにくい分、転写残トナーが帯電部材で散らされる効果も少なくなる。そのため、トナー像の転写率が悪い領域では、前回の画像を残したそのままの形(パターン)で転写残トナーが帯電部材へ送られてくる。帯電部材通過後のトナーの帯電分布は帯電ローラの交流電圧の影響で帯電部材への入力時の帯電分布によらず弱帯電側にシフトする。トナーの弱帯電化によりトナーと感光体との鏡像力も弱まるため、トナーの現像回収性は高くなる。しかしながら、帯電ローラへの転写残トナーの入力量が著しく多いと、強めの正規帯電トナーも存在し、その回収は困難である。この回収できなかった正規帯電トナーが残像の原因となる。
なお、従来のクリーナレス方式の画像形成装置においては、帯電部材にトナーが付着するのを抑制するために、帯電部材よりも感光体移動方向上流側に転写残トナーの帯電制御を行うブラシ等の帯電制御手段を設置されている。一方、本発明においては、帯電部材は感光体と非接触に配置され交流成分を含んだ電圧が印加されているため、帯電部材への入力トナーの帯電分布によらず帯電ローラの汚れは問題とならない。つまり、本発明では、ブラシ等の帯電制御は必要ないというメリットがあり、後述するトナー散らし部材には、散らす機能のみに特化した設計を行えばよく、帯電制御手段のような厳密な帯電制御を必要としない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、クリーナレス方式の画像形成装置において、帯電部材の汚れによる異常画像の発生がなく、且つ転写残トナーによる残像の発生がない安定した画像形成が長期に亘って可能な画像形成装置を提供することである。
請求項1の発明は、像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体の潜像にトナーを供給して現像するとともに該像担持体上に残留するトナーを回収する現像手段と、該像担持体のトナー像を被転写体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、上記帯電手段は、帯電部材が該像担持体と非接触状態を維持して配置され、直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加することによって生じる放電を利用して該像担持体を帯電し、上記転写手段により転写されずに該像担持体上に残留する転写残トナーを散らすトナー散らし部材を、該帯電手段よりも像担持体移動方向上流側であって、上記転写手段よりも像担持体移動方向下流側に備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、作像領域内で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、紙間で回収したトナーの少なくとも一部を吐き出すことによりトナーを散らすことを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、画像部で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、非画像部で回収したトナーの少なくとも一部を吐き出すことによりトナーを散らすことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置において、上記トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分と像担持体の電位との電位差が、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっていることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項4の画像形成装置において、転写残トナーの帯電分布が負極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部で上記トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分より大きくなり、転写残トナーの帯電分布が正極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分より小さくなることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4又は5の画像形成装置において、上記トナー散らし部材に印加する電圧の交流成分の周波数が、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっていることを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記トナー散らし部材に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部で交流成分がなく、紙間若しくは非画像部で交流成分があることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項6の画像形成において、上記トナー散らし部材に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部と紙間若しくは非画像部とのどちらにおいても交流成分が重畳されており、作像領域若しくは画像部での印加電圧の交流成分の周波数が紙間若しくは非画像部での印加電圧の交流成分の周波数より大きいことを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで像担持体との接触圧が異なることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項9の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、作像領域若しくは画像部での像担持体への接触圧が紙間若しくは非画像部での像担持体への接触圧より大きいことを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、回転体からなり、該回転体の回転数は紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで異なることを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記トナー散らし部材と上記像担持体との線速差が、紙間若しくは非画像部では作像領域若しくは画像部よりも大きいことを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の画像形成装置において、上記トナー散らし部材はブラシであることを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項13の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は長手方向に揺動することを特徴とするものである。
請求項15の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、ブレードであることを特徴とするものである。
請求項16の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の画像形成装置において、上記トナー散らし部材はローラであることを特徴とするものである。
請求項17の発明は、請求項16の画像形成装置において、上記トナー散らし部材は、上記像担持体と隙間を維持して非接触に配置されたローラであることを特徴とするものである。
この発明においては、像担持体を帯電させるために、帯電部材を像担持体と非接触状態を維持して配置し交流成分を含んだ電圧を印加している。帯電部材には交流成分を含んだ電圧が印加されるため、帯電部材自身でセルフクリーニングを行うことができ、帯電部材にトナーが付着しにくい。また、像担持体上に残留する転写残トナーが帯電部材を通過する前に、トナー散らし部材は転写残トナーの多いところのトナーを少ないところに移動させて転写残トナーを散らす。これにより、帯電部材による転写残トナーの弱帯電化を均等に行うことができるため、現像手段によるトナー回収性が向上し、残像の発生が抑制される。
本発明によれば、クリーナレス方式の画像形成装置において、帯電部材の汚れによる異常画像の発生がなく、且つ転写残トナーによる残像の発生がない安定した画像形成が長期に亘って可能な画像形成装置を提供することである。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるフルカラープリンタ(以下、プリンタという)に適用した場合の一実施形態について説明する。図1は、このプリンタの内部構成を示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー(以下「Y」と記す)、シアン(以下「C」と記す)、マゼンタ(以下「M」と記す)、ブラック(以下「K」と記す)の4色のトナーから、カラー画像を形成するものである。
まず、プリンタの基本的な構成について説明する。このプリンタは、静電潜像担持体として4つの感光体1Y、1C、1M、1Kや転写装置6を備えた画像形成ユニット30が配設されている。画像形成ユニット30において、図中矢印の方向に回転駆動する各感光体1Y、1C、1M、1Kの周囲には、後述するように帯電ローラ、現像装置、トナー散らし部材等を備えている。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、例えば直径30〜90mm程度のアルミニウム円筒基体上に感光層を形成し、更にその感光層の上に保護層を形成したものであり、また、感光層と保護層との間に中間層を設けても良い。なお、ここではドラム状の感光体1を例に挙げているが、ベルト状の感光体を採用することもできる。
上記転写装置6は、各感光体1Y、1C、1M、1Kの上方に複数のローラ11、12、13により張架されて回転駆動する中間転写ベルト10を備えている。転写装置6は、感光体1Y、1C、1M、1Kと一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kとの間に中間転写ベルト10を挟み込んでそれぞれ一次転写部を形成している。中間転写ベルト10には、その無端移動に伴ってY、C、M、K用の一次転写部を通過していく過程で、各感光体1Y、1C、1M、1K上のYトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kに印加される転写電流の極性は、トナーの極性と逆極性の正極性である。これにより、中間転写ベルト10上に4色重ね合わせトナー像が形成される。また、転写装置15は、2次転写バックアップローラ13と2次転写ローラ16の間に中間転写ベルト10を挟み込んで2次転写部を形成している。2次転写部においては、転写紙が互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト10と2次転写ローラ16との間に挟まれて、図1中上方に搬送される。中間転写ベルト10上に形成された4色重ね合わせトナー像は、この2次転写部で転写紙に転写されフルカラートナー像となる。二次転写ローラ16に印加される転写電流の極性は、トナーの極性と逆極性の正極性である。2次転写部を通過した後の中間転写ベルト10上に残った転写残トナーや紙粉等の異物は、クリーニング装置15によってクリーニングされる。
また、上記画像形成ユニット30の下方には、潜像形成手段である光書き込みユニット7が配設されている。光書き込みユニット7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lをそれぞれの感光体1Y、1C、1M、1Kに照射して露光する。この露光により、感光体1Y、M、C、K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。なお光書き込みユニット7は、光源から発したレーザ光Lを、モーターによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
プリンタ本体の下部には、転写紙を収容するための給紙カセット20が配置される。給紙カセット20から給紙ローラ21によって給紙される転写紙は、一対のレジストローラ22によって適切なタイミングで前述の二次転写部に向けて送り出され、上述したようにフルカラートナー像が転写されることになる。
上記画像形成ユニットの図中右上方には、定着装置23が配設されている。定着装置23では、定着ローラ23aと加圧ローラ23bの間に定着ニップ部を形成している。前述の二次転写部でフルカラートナー像が転写された転写紙は、定着装置23内に搬送され、定着ニップ部で受ける圧力と熱によりトナー像が定着される。トナー像が定着された転写紙は、排出ローラ24によってスタック部25に順次スタックされる。定着装置23は、フルカラー画像かモノクロ画像か、或いは片面が両面か、或いは転写紙の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。なお、ここでは、ローラ内部にヒータを備える定着装置を例に挙げているが、加熱されるベルトを走行させるベルト定着装置や、加熱の方式に誘導加熱を採用した定着装置等も採用することができる。
上記画像形成ユニット30と、これよりも上方にあるスタック部25との間の空間には、Y、M、C、Kトナーを収容する現像剤収容器としてのトナーカートリッジ31Y、31M、31C、31Kを収容している。トナーカートリッジ31Y、31M、31C、31K内のY、M、C、Kトナーは、それぞれ図示しないモーノポンプやエアーポンプ等のトナー搬送手段によって、画像形成ユニット30の現像装置に適宜補給される。これらのトナーカートリッジ31Y、31M、31C、31Kと、画像形成ユニット30とはそれぞれ独立してプリンタ100本体に着脱可能である。
次に、上記画像形成ユニット30内の感光体周りの構成について説明する。図2は、感光体周りの構成を示す概略構成図である。なお、各感光体1Y、1C、1M、1K周りの構成はすべて同じであるため、1つの感光体1についてのみ図示し、色分け用の符号Y、C、M、Kについては省略する。図2に示すように、感光体1の周りには、その表面移動方向に沿って、帯電手段たる帯電ローラ2、現像手段たる現像装置4、トナー散らし部材5が順に配置されている。帯電ローラ2は、感光体1と隙間を維持して非接触に配置され、感光体1表面を一様に帯電する。現像装置4は、現像ローラ4a、一対のアジテータ4b等を備え、トナー及びキャリアからなる2成分現像剤を収容する。クリーナレス方式では、一次転写部通過後の残留トナーが感光体1表面に付着した状態で帯電ローラ2による帯電・レーザ光Lによる露光が行なわれ、静電潜像が形成される。そして、現像装置4では、今回の露光が行われた露光部に対し、既に存在する残留トナーに加えて新たなトナーを供給して現像を行い、一方未露光部に存在する転写残トナーは現像装置5側へ飛翔して回収され、つまりは、未露光部の残留トナーのクリーニング及びリサイクルが実施される。
現像装置4において同時に行なわれる、露光部の現像及び未露光部のクリーニングは次のような原理によるものである。すなわち、反転現像法においては、表面電位が0近くにまで低下した露光部に対し、感光体(未露光部)1の帯電電位よりも低い値の電圧が印加された現像装置4から、感光体1の帯電極性と同極性(負極性)に帯電したトナーが供給されて現像が行なわれる。この際、感光体1の未露光部に存在する残留トナーは、この感光体1と帯電ローラ2との電位差によって、感光体1から現像装置4へと飛翔して回収される。このように、現像装置4により転写残トナーが回収されて現像に再利用されることにより、感光体1からクリーニングして集めたトナーを収容する廃トナータンクを設ける必要がなく、画像形成装置等の小型化を図ることができる。特に、4つの感光体1を並列に並べるタンデム型カラー画像形成装置では、感光体1毎に個別の廃トナー経路を設ける場合と比べて大幅な小型化を図ることができる。さらにはトナーリサイクルにより低コスト化が図れ、ユーザーにとってランニングコストの低下、メンテナンス性の向上を図ることができる。
上記現像装置4としては、現像剤としてキャリアとトナーからなる2成分現像を用いることが好ましい。プラス帯電しているキャリアに正規帯電された転写残トナーが付着し、現像装置4内に回収される。また現像領域における磁気ブラシの感光体との摺擦により感光体上のトナーが機械的にも回収されやすくなる。一方、現像装置としてトナーのみからなる1成分現像装置を用いても良い。この場合小型化、低コスト化のメリットがあり、感光体と現像ローラとの接触圧力及び電界により正規帯電した転写残トナーは現像器内に回収される。
次に、本実施形態で用いるトナーの特性について説明する。本実施形態で用いるトナーは、体積平均粒径が4〜10μmであることが好ましい。平均粒径が10μm以下の小粒径トナーを用いると、現像剤の嵩密度を高めることができるため、安定した剤の攪拌・搬送が可能となり、転写残トナーの回収効率も向上する。また粒径分布がシャープであることから、現像剤の流動性が良く、長期的に安定した剤循環を行うことが可能となり、補給トナーの拡散性が向上する。一方、トナー同士の間隙が小さくなり画像中のトナーのうまりが良くなるので必要なトナー付着量及びトナー像の高さ(パイルハイト)の低減が図れる。また600dpi以上の微少ドットの再現性について、この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れ、画像の安定性が高くなる。一方、体積平均粒径が4μm未満では、転写効率の低下、ブラシでの回収性の低下といった現象が発生しやすい。体積平均粒径が10μmを超えると、画像のパイルハイトが大きくなり、文字やラインの飛び散りを抑えることが難しくなる。また、同時に重量平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)は1.00〜1.30の範囲が好ましい。(D4/D1)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
トナー粒子の粒度分布の測定方法について説明する。コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。以下に測定方法について述べる。まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの重量平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。
また、本実施形態で用いるトナーは、形状係数SF−1が100〜180、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることが好ましい。図3及び図4は、形状係数SF−1、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した模式図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4)・・・式(1)
また、形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100/4πを乗じた値である。SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π)・・・式(2)
上記形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。トナーの形状が球形に近くなると、トナー間の接触状態が点接触となるためにトナー同士の吸着力は弱まりしたがって流動性が高くなり剤とトナーの攪拌効率も向上する。また、トナーと感光体との接触状態が点接触になるために、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率は高くなり高画質化に寄与する。一方、形状係数SF−1、SF−2のいずれかが180を超えると、流動性が悪化し、剤循環性及び補給トナーの拡散性が悪いために好ましくない。また転写率が低下し薄層化が安定せず電荷注入も不安定になるため好ましくない。
また、本実施形態で用いるトナーは、トナーの粒子表面に平均一次粒径が50〜500nmで、嵩密度が0.3mg/cm以上の微粒子(以下、単に微粒子という)を付着させたものである。
嵩密度(g/cm)=微粒子量(g/100ml)÷100
なお、通常の流動性向上剤にシリカ等がよく用いられるが、例えば、このシリカの平均一次粒径は通常10〜30nm、嵩密度が0.1〜0.2mg/cmである。本実施形態において、トナーの表面に適切な特性の微粒子が存在することで、トナー粒子と対象体との間に適度な空隙が形成される。また、微粒子は、トナー粒子、感光体、搬送ベルト等との接触面積が非常に小さく、均等に接触するので付着力低減効果が大きく、搬送ベルトに面した未定着像のトナーが搬送ベルトに付着しづらいために画像の乱れが少ない。また現像・転写効率が向上し、ドットの再現性が向上するため画像が安定して搬送時の乱れに対して余裕度が高くなる。しかも、トナー粒子に埋没し難く、あるいは少々埋没しても離脱、復帰が可能であるので、長期間にわたって安定した特性を得ることができる。これらの特性は、トナー粒子の受けるシェアを低減させる作用を示すので、高速定着(低エネルギー定着)のためトナーに含有されている低レオロジー成分によるトナー自身のフィルミングの低減効果を発揮する。さらに、詳細は明らかでないが、表面処理された微粒子はトナーに外部添加されても、仮にキャリアを汚染した場合においても現像剤劣化の度合が少ない。よって経時的にトナーの流動性及び帯電性の変化が少ないため、長期的に現像剤の循環及び補給トナーの拡散を安定に行うことができる。また画質の安定性も高くなる。
本実施形態で用いる微粒子の平均一次粒径(以下、平均粒径という)は、50〜500nmのものが用いられ、特に100〜400nmのものが好ましい。50nm未満であると、微粒子がトナー表面の凹凸の凹部分に埋没してコロの役割を低下する場合が生じる。一方、500μmよりも大きいとトナー自身の接触面積と同レベルのオーダーとなりトナーに対するコロの効果が減少する。嵩密度が0.3mg/cm未満では、流動性向上への寄与はあるものの、トナー及び微粒子の飛散性及び付着性が高くなるために、トナーとコロとしての効果や働きが低下してしまう。本実施形態で用いる微粒子において、無機化合物としては、SiO、TiO、Al、MgO、CuO、ZnO、SnO、CeO、Fe、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO、KO(TiO、Al・2SiO、CaCO、MgCO、BaSO、MgSO、SrTiO等を例示することができ、好ましくは、SiO、TiO、Alがあげられる。特にこれら無機化合物は各種のカップリング剤、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、オクチルトリメトキシシラン等で疎水化処理が施されていてもよい。また、有機化合物の微粒子としては、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよく、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂微粒子としては、上記の樹脂を2 種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂及びそれらの併用が好ましい。ビニル系樹脂の具体的な例としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられる。上述した微粒子を、トナー表面に外添加し付着させる方法としては、トナー母体粒子と微粒子を各種の公知の混合装置を用いて、機械的に混合して付着させる方法や、液相中でトナー母体粒子と微粒子を界面活性剤等で均一に分散させ、付着処理後、乾燥させる方法等がある。
次に、帯電ローラ2の構成について説明する。図5は、感光体と帯電ローラの構成を示す断面図である。上記帯電ローラ2は、図5に示すように、軸部2aと、その外側に形成される本体部2bと、軸部2aの長手方向両端部に設けられたスペーサ部材2cとから構成される。帯電ローラ2は、スペーサ部材2cによって、本体部2bと感光体1との間に所定のギャップ(20μm〜80μm)をもって近接配置され、感光体1と近接放電を起こすことにより感光体1表面を一定電位に帯電する。本実施形態では、帯電ローラ2は外径が12mmで感光体1に50μmの隙間で近接する。そして、感光体1の表面電位が−600Vとなるように、帯電ローラ2に交流電圧と直流電圧とを重畳した負極性の帯電バイアスVcが印加される。
また、上記帯電ローラ2の周囲には、図2に示すように、帯電ローラ2と1〜5mmの隙間でガード部材3が設置されている。ガード部材3はアルミ、ステンレス、鉄等の金属や導電剤を含んだ樹脂から構成されており、電源が接続されバイアスVgが印加される。帯電ローラ2には、交流成分を含んだ帯電バイアスVcが印加されるため、帯電ローラ2上に付着したトナーは、交流電圧により飛翔して感光体1に戻り、帯電ローラ2の汚れは問題とならない。このガード部材3は、交流電圧で振動させ飛翔させたトナーが帯電ローラ2の周囲の部材を汚染するのを防ぐと同時に、ガード部材3に蓄積されたトナーを帯電ローラ2に戻す役割をしている。
図6は、帯電ローラの構成を示す径方向の断面図である。上記帯電ローラ2の本体部2bでは、図6に示すように、軸部2aの外側に抵抗調整層2d、最外層に保護層2eを有する。軸部2aは、例えば、直径が8〜20mmのステンレス、アルミニウムの高い剛性と導電性を有している金属製、又は1×10Ω・cm以下、好ましくは1×10Ω・cm以下で高い剛性を有する導電性の樹脂等で構成される。抵抗調整層2dは、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmの体積抵抗率で、1〜2mm程度の厚さにすることが好ましい。保護層2eは、1×10Ω・cm〜1×1010Ω・cmの体積抵抗率で、10μm程度の厚さが好ましい。保護層2eの体積抵抗率は、抵抗調整層2dの電気抵抗率より高くすることが好ましい。
上記抵抗調整層2dには、従来はヒドリンゴム等のゴムを用いていたが、本実施形態では、ゴムより膨張係数が低く、初期及び経時で寸法精度が維持できる樹脂として、高分子型イオン導電材料を含有する熱可塑性樹脂組成物を用いている。熱可塑性樹脂組成物を組成するベース樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体を用いることができる。熱可塑性樹脂組成物に含有される高分子型イオン導電材料は好ましくはポリエーテルエステルアミド成分を含有する高分子化合物で構成されている。
上記保護層2eは、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂及びポリビニルブチラール樹脂から選ばれる樹脂で構成されている。これらの樹脂は非粘着性に優れているので、トナー固着性に優れた帯電ローラが得られる。また、これらの樹脂は電気的に絶縁性であるので、単体で保護層2eを形成すると帯電ローラ2としての特性が得られない。そこで、本実施形態においては、保護層を形成する樹脂組成物は導電性粒子を含有している。例えば酸化スズ、酸化鉄等の金属酸化物及びアセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックが好適に用いられる。
上記帯電ローラ2のスペース部材2cはポリエチレン樹脂等から構成される。特に分子量100万以上のポリエチレン樹脂を使用することにより長時間の使用においても感光体と帯電ローラの本体部との間に安定した空隙を維持することができる。帯電ローラ2に樹脂を使用できるのは、帯電ローラ2を非接触で設置しているからである。接触帯電ローラの場合に樹脂を使用すると、弾性が無いために帯電のニップが安定せず感光体を均一に帯電することができない。帯電ローラへのトナー入力が多いクリーナレス方式においては、帯電ローラ2を非接触にすることで、耐久性に優れ、トナー固着しにくい樹脂を使用することができる。
次に、感光体1上のトナー像が転写ベルト10に転写された後に、感光体1表面に残留する転写残トナーについて説明する。転写残トナーの中には、正規の極性に帯電した正規帯電トナーT0と、正規の極性とは逆極性に帯電した逆帯電トナーT1が存在する。図7(a)は、感光体上に担持されたトナーの転写直前におけるトナー帯電量分布を示す特性図である。図7(b)は、転写後に感光体1上に残留した転写残トナーのトナー帯電量分布を示す特性図である。図7(a)に示すように、転写直前におけるトナーの帯電量は、ほぼ−30(μC/g)を中心に分布しており、そのほとんどが負極性に正規帯電している正規帯電トナーT0である。一方、図7(b)に示すように、転写残トナーの帯電量は、およそ−2(μC/g)を中心に分布したものとなる。転写残トナーの一部は、転写領域近傍において一次転写ローラ14に印加された正極性バイアスと感光体1の電位との電位差による放電等により、トナーの帯電極性が正極性に反転する。その結果、転写残トナーの中には、図7(b)中斜線部分で示すような正極性に反転してしまった逆帯電トナーT1が存在してしまう。このような逆帯電トナーT1は、感光体1に付着したまま帯電ローラ2の帯電領域まで搬送されると、負極性の帯電バイアスが印加された帯電ローラ2の表面に静電的に吸引されて付着するものの、帯電ローラ2に印加されている交流電圧により振動を受け、帯電ローラ2から感光体1に戻る。帯電ローラ2が感光体1に非接触で設置されているため、帯電ローラ2上に付着したトナーは押しつぶされることなく感光体1に戻ることができるため、転写残トナーの帯電分布によらず帯電ローラ汚れは問題とならない。帯電ローラ2通過後のトナーの帯電分布は、帯電ローラ2の交流電圧の影響で、帯電ローラ2への入力時の帯電分布によらず弱帯電側にシフトする。トナーの弱帯電化により、感光体1とトナーとの鏡像力が弱まるため、トナーの現像回収性は高くなる。しかしながら、帯電ローラ2への転写残トナーの入力量が著しく多いと、強めの正規帯電トナーも存在し、その回収は困難である。この回収できなかった正規帯電トナーが残像の原因となる。この残像を抑えるために、トナー散らし部材5が必要不可欠となる。
以下、トナー散らし部材の構成について具体的な実施例を基に説明する。
[実施例1]
図8は、トナー散らしブラシの構成を示す構成図である。図8に示すように、トナー散らしブラシ5Aには、カーボンブラック等の導電性物質を配合したアクリルやナイロン、PET等の繊維を用いた伝導性ブラシを使用する。このトナー散らしブラシ5Aは、ブラシ部50と、これを支持し長手方向に揺動する支持部51とから構成される。トナー散らし部材5Aのブラシ部50は、長手方向長さが感光体1の軸方向長さより短く、現像ローラ4aの軸方向長さよりも長く形成される。トナー散らしブラシ5Aは、支持部51によってブラシ部50が長手方向に揺動され、感光体1上の転写残トナーを長手方向に散らす。これにより、感光体1上に局所的にトナーが多く残留することがない。しかし、トナー散らしブラシ5Aを揺動させる(ブラシの電位はグラウンドにした)だけでは、トナーの移動距離が短く(揺動の幅に相当)、境界がぼやけるものの太めの帯チャート等出力画像によっては残像が残ってしまう場合がある。転写残トナーを一旦トナー散らしブラシ5Aに回収し、あるタイミングで吐き出すことにより、トナーの移動距離を大きくすることができる。
例えば、トナー散らしブラシ5Aは、作像領域で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、紙間にて蓄積した転写残トナーの少なくとも一部を吐き出すようにしてもよい。ここで、作像領域とは転写紙に転写される領域であり、紙間とは作像領域以外の領域のことをいう。或いは、トナー散らしブラシ5Aは、画像部で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、非画像部で蓄積した転写残トナーの少なくとも一部を吐き出すようにしてもよい。ここで、画像部とは、感光体軸方向いずれかの領域で画像がある領域であり、非画像部とは感光体軸方向いずれの領域においても画像がない領域をいい、紙間も含む。感光体1上の転写残トナーが帯電ローラ2を通過する前に、転写残トナーが多く残るところの転写トナーを、転写残トナーが少ないところに移動させることにより、残像を抑制することができる。転写残トナーの移動先(吐き出す場所)は紙間にすることが最も望ましい。転写残トナーの移動先が紙間であれば、仮に感光体1上で残像が発生したとしも出力画像に影響がでることがない。
上記トナー散らしブラシ5Aは、後述するように、印加バイアス、接触圧等のパラメータを振ることができ、転写残トナーの回収・吐き出しを制御しやすい。上記トナー散らしブラシ5Aによる転写残トナーの回収・吐き出しは、トナー散らしブラシ5Aへ印加する印加バイアスを制御し、トナー散らしブラシ5Aへの印加バイアスのDC成分と感光体1の電位との電位差を替えることで行うことができる。転写残トナーの帯電分布が負極側寄りの場合には、トナー散らしブラシ5Aに印加する印加バイアスが、(作像領域での印加バイアスのDC成分)>(紙間での印加バイアスのDC成分)となるようにするとよい。或いは、(画像部での印加バイアスのDC成分)>(非画像部での印加バイアスのDC成分)となるようにするとよい。転写残トナーの帯電分布が正極側寄りの場合には、トナー散らしブラシ5Aに印加する印加バイアスが、(作像領域での印加バイアスのDC成分)<(紙間での印加バイアスのDC成分)となるようにするとよい。若しくは(画像部での印加バイアスのDC成分)<(非画像部での印加バイアスのDC成分)となるようにするとよい。このような電位差を設定することにより、作像領域若しくは画像部で転写残トナーを回収し、紙間若しくは非画像部で転写残トナーを吐き出すことができ、転写残トナーを散らすことができる。
また、上記トナー散らしブラシ5Aによる転写残トナーの回収・吐き出しは、トナー散らしブラシ5Aに印加する印加バイアスのAC成分の周波数を替えることによっても効果的に制御することができる。トナー散らしブラシ5Aは、DC成分のみを印加するよりも、低周波数のAC成分も重畳して印加した方が転写残トナーを吐き出しやすい。例えば、作像領域若しくは画像部では、トナー散らしブラシ5Aへの印加バイアスのAC成分はなく、紙間若しくは非画像部ではトナー散らしブラシ5Aの印加バイアスのAC成分があるようにしてもよい。或いは、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とのどちらにいても、トナー散らしブラシ5Aに印加する印加バイアスにはAC成分を重畳してもよい。この場合には、(作像領域での印加バイアスの周波数)>(紙間での印加バイアスの周波数)となるようにするとよい。或いは、(画像部での印加バイアスの周波数)>(非画像部での印加バイアスの周波数)となるようにするとよい。高周波数より低周波数のAC成分を印加した方が、トナー散らしブラシ5Aから転写残トナーが吐き出されやすい。
[実施例2]
図9(a)は、作像領域内におけるトナー散らしブレードと感光体との位置関係を説明する構成図であり、(b)は紙間におけるトナー散らしブレードと感光体との位置関係を説明する構成図である。図10は、トナー散らしブレードに用いられる偏心カムの構成を示す断面図である。図9及び図10に示すように、トナー散らしブレード5Bは、ウレタンゴム等の弾性材料を用いたブレード52と、支点53aを中心として一端にブレード52を支持するアーム53と、アーム53を感光体方向に付勢するバネ54と、アーム53の他端に所定のタイミングで接触してバネ54の付勢方向とは反対方向に付勢する偏心カム55とを備えている。このトナー散らしブレード5Bは、バネ54と偏心カム55の回転を利用してブレード52の角度を変化させ、感光体1とブレード52との接触圧を変化させることができる。図9(a)に示すように、作像領域若しくは画像部では、バネ54による付勢により感光体1とブレード52との接触圧を強くして、ブレード52に転写残トナーを回収する。一方、紙間若しくは非画像部では、偏心カム55による付勢により一瞬感光体1とブレード52との間を空けて、ブレード52から転写残トナーを吐き出す構成となっている。感光体1とブレード52との隙間から大量のトナーが流れても、帯電ローラ2のセルフクリーニング効果により帯電ローラ2の汚れは問題とならなかった。ブレードは安価なことから低コスト化にもつながる。なお、感光体1とブレード52との隙間の調整は、図9に示すようなクラッチ機構に限られず、他の機構を用いてよい。また、トナー散らしブレード5Bによる、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しは、実施例1と同様に、トナー散らしブレードへの印加バイアスのDC成分と感光体の電位との電位差、若しくは印加バイアスのAC成分の周波数を変えることによって制御してもよい。
[実施例3]
図11は、トナー散らしローラの構成を示す構成図である。図11に示すように、トナー散らしローラ5Cには、帯電ローラ2と同様の形態からなるローラを用いることができる。トナー散らしローラ5Cは、トナーとの付着力が小さい材料から構成され(上述した帯電ローラ2の特性と同じである)、また感光体1とのギャップが精度良く保たれているため、トナー散らしローラ5Cにトナーが固着することがない。トナー散らしローラ5Cは、経時での転写残トナーの回収・吐き出し量が変化しにくい。作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しは、実施例1と同様に、トナー散らしブレードへの印加バイアスのDC成分と感光体の電位との電位差、若しくは印加バイアスのAC成分の周波数を変えることによって制御するとよい。
以下、トナー散らしローラ5Cを用いてトナーの回収及び吐き出しを行った実施例について説明する。
(1)転写残トナーの帯電分布において図7(b)のように負極性側のトナーが多い場合
作像領域内では、より割合の多い負極性トナーを回収したいので、トナー散らしローラ5Cに正極性(例えば+300V)の印加バイアスを印加した。紙間では、その回収したトナーを吐き出すため、トナー散らしローラ5Cに負極性(例えば−300V)の印加バイアスを印加した。しかし、DC成分だけを印加した場合、全てのトナーを吐き出すことができなかった。そこでDC成分(−300V)にAC成分(例えば、100Hz、600Vpp)を重畳したところ、トナー散らしローラ5Cからトナーをうまく吐き出すことができた。
(2)転写残トナーの帯電分布において、図7(b)のy軸対称の場合、つまり、正極性側のトナーが多い場合
(1)と反対に、作像領域内では、トナー散らしローラ5Cに負極性(例えば−300V)の印加バイアスを印加した。紙間では、トナー散らしローラ5Cに正極性のDC成分(例えば+300V)にAC成分(例えば、100Hz、600Vpp)を重畳した印加バイアスを印加した。これにより、作像領域でのトナー回収、及び紙間でのトナー吐き出しをうまく行うことができた。
(3)転写残トナーが強帯電になっている場合
転写残トナーの帯電を弱めないと回収できないため、作像領域内では、トナー散らしローラ5CにAC成分を重畳した印加バイアスを印加した。このAC成分により転写残トナーが弱帯電化するため、トナー散らしローラ5Cに転写残トナーをうまく回収することができた。ただし、作像領域内でのACの周波数を大きくしないと転写残トナーを回収することが難しい。例えば、2000Hzとした場合、トナーの弱帯電化と回収を同時に行うことができた。紙間ではトナー散らしローラ5Cから転写残トナーを吐き出すように、上記(1)(2)の通り100Hz程度のAC成分を重畳した。高周波数より低周波数のAC成分を印加した方が、転写残トナーを吐き出しやすい。
[実施例4]
図2に示すように、実施例4に係るトナー散らしブラシローラ5Dは、カーボンブラック等の導電性物質を配合したアクリルやナイロン、PET等の繊維を用いた伝導性ブラシである。トナー散らしブラシローラ5Dは、回転数(感光体との線速差)、印加バイアスVcl、接触圧のすべてのパラメータを振ることができ、作像領域若しくは画像領域でのトナーの回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しの制御を行い易い。例えば、トナー散らし部材5Dの回転数を、|作像領での感光体1とトナー散らしブラシローラ5Dとの線速差|<|紙間での感光体1とトナー散らしブラシローラ5Dとの線速差|とすることにより、トナーの回収・吐き出しを制御することができる。本実施形態では、作像領域では、感光体1とトナー散らしブラシローラ5Dとの線速差を0mm/sにすることによってトナー散らしブラシローラ5Dによるトナー回収性がかなり高まる。また、紙間では感光体1とトナー散らしブラシローラ5Dとの線速差を500mm/sとすることによりトナー散らしブラシローラ5Dからトナーを吐き出しやすくなる。線速差の調整は、トナー散らしブラシローラ5Dを駆動するモーターの回転数を変えることで行ってもよいが、クラッチを利用して作像領域内でモーターとトナー散らしブラシローラ5Dの接続を切り連れ回り状態にすることでトナー散らしブラシローラ5Dを回すことにより線速差を0mm/sに近づけることもできる。トナー散らしブラシローラ5Dへのバイアス印加制御は、実施例3と同様に行えばよい。
以上、本実施形態に係るプリンタによれば、帯電ローラ2を感光体1と非接触状態を維持して配置し交流成分を含んだ電圧を印加しているため、帯電ローラ2自身でセルフクリーニングを行うことができ、帯電ローラ2にトナーが付着しにくい。また、感光体1上に残留する転写残トナーが帯電ローラ2を通過する前に、トナー散らし部材5(A、B、C、D)は転写残トナーの多いところのトナーを少ないところに移動させて転写残トナーを散らす。これにより、帯電ローラによる転写残トナーの弱帯電化を均等に行うことができるため、現像装置4によるトナー回収性が向上し、残像の発生が抑制される。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、上記トナー散らし部材5(A、B、C、D)は、作像領域内で転写残トナーを回収し、転写残トナーがない紙間で転写残トナーを吐き出すことにより、転写残トナーの多いところのトナーを少ないところに移動させる。これにより、帯電手段による転写残トナーの弱帯電化を均等に行うことができ、残像の発生を抑制することができる。また、例え残像が発生しても、紙間なら出力画像に影響がない。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、上記トナー散らし部材5(A、B、C、D)は、画像部内で転写残トナーを回収し、転写残トナーがない非画像部で転写残トナーを吐き出すことにより、転写残トナーの多いところのトナーを少ないところに移動させる。これにより、帯電ローラ2による転写残トナーの弱帯電化を均等に行うことができ、残像の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧の直流成分と感光体の電位との電位差が作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっている。これにより、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しを制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、転写残トナーの帯電分布が負極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部でトナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部でトナー散らし部材5に印加する電圧の直流成分より大きくなる。また、転写残トナーの帯電分布が正極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部でトナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部でトナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧の直流成分より小さくなる。このように作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで電位差を設定することで、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しを制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧の交流成分の周波数が、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっている。これにより、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しを制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部で交流成分がなく、紙間若しくは非画像部で交流成分がある。紙間若しくは非画像部では、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に交流成分を重畳した電圧を印加する方が、トナーを吐き出しやすくなる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とのどちらにおいても交流成分が重畳されており、作像領域若しくは画像部での印加電圧の交流成分の周波数が紙間若しくは非画像部での印加電圧の交流成分の周波数より大きい。紙間若しくは非画像部では、トナー散らし部材5(A、B、C、D)に高周波数よりも低周波数を印加した方がトナーを吐き出しやすくなる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、D)は、紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで像担持体との接触圧が異なる。これにより、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しを制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5(A、B、D)は、作像領域若しくは画像部での像担持体への接触圧が紙間若しくは非画像部での像担持体への接触圧より大きい。感光体1とトナー散らし部材5(A、B、D)との接触圧が大きい方がトナーの回収性が高く、接触圧が小さい方がトナーの吐き出し性が高い。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材5Dは、回転体からなり、回転体の回転数は紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで異なる。これにより、作像領域若しくは画像部でのトナー回収、及び紙間若しくは非画像部でのトナー吐き出しを制御することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、感光体1とトナー散らし部材5Dとの線速差が、紙間若しくは非画像部では作像領域若しくは画像部よりも大きい。感光体1とトナー散らし部材5Dとの線速差が小さい方がトナーの回収性が高く、線速差が大きい方がトナーの吐き出し性が高い。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材として、トナー散らしブラシ5Aやトナー散らしブラシローラ5Dを用いることができる。トナー散らしブラシ5Aは、印加バイアスや接触圧等のパラメータを振ることができ、トナーの回収、トナーの吐き出しを制御しやすい。トナー散らしブラシローラ5Dは、回転数、印加バイアス、接触圧等のパラメータを振ることができ、トナーの回収、トナーの吐き出しを制御しやすい。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材として、トナー散らしブレード5Bを用いることができる。トナー散らしブレード5Bは安価であるため、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らし部材として、トナー散らしローラ5Cを用いることができる。トナー散らしローラ5Cは、経時でトナーの回収量、吐き出し量が変化しにくい。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らしローラ5Cは、感光体1と隙間を維持して非接触に配置される。そのため、トナー散らしローラ5Cには、トナー等の異物の固着を抑制することができる。
また、本実施形態に係るプリンタによれば、トナー散らしブラシ5Aやトナー散らしブレード5Bを長手方向に揺動させることで、長手方向への散らし効果が高まる。
本実施形態に係るプリンタの内部構成を示す概略構成図。 同プリンタの感光体周りの構成を示す概略構成図。 形状係数SF−1を説明するためにトナーの形状を模式的に表した模式図。 形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した模式図。 同プリンタの感光体と帯電ローラの構成を示す断面図。 同帯電ローラの構成を示す径方向の断面図。 (a)は、感光体上に担持されたトナーの転写直前におけるトナー帯電量分布を示す特性図、(b)は、転写後に感光体1上に残留した転写残トナーのトナー帯電量分布を示す特性図。 実施例1に係るトナー散らしブラシの構成を示す構成図。 (a)は、作像領域内におけるトナー散らしブレードと感光体との位置関係を説明する構成図であり、(b)は紙間におけるトナー散らしブレードと感光体との位置関係を説明する構成図。 トナー散らしブレードに用いられる偏心カムの構成を示す断面図。 トナー散らしローラの構成を示す構成図。
符号の説明
1 感光体
2 帯電ローラ
3 ガード部材
4 現像装置
5 トナー散らし部材
5A トナー散らしブラシ
5B トナー散らしブレード
5C トナー散らしローラ
5D トナー散らしブラシローラ

Claims (17)

  1. 像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電手段と、該像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該像担持体の潜像にトナーを供給して現像するとともに該像担持体上に残留するトナーを回収する現像手段と、該像担持体のトナー像を被転写体に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、
    上記帯電手段は、帯電部材が該像担持体と非接触状態を維持して配置され、直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加することによって生じる放電を利用して該像担持体を帯電し、
    上記転写手段により転写されずに該像担持体上に残留する転写残トナーを散らすトナー散らし部材を、該帯電手段よりも像担持体移動方向上流側であって、上記転写手段よりも像担持体移動方向下流側に備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、作像領域内で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、紙間で回収したトナーの少なくとも一部を吐き出すことによりトナーを散らすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、画像部で転写残トナーの少なくとも一部を回収し、非画像部で回収したトナーの少なくとも一部を吐き出すことによりトナーを散らすことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分と像担持体の電位との電位差が、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    転写残トナーの帯電分布が負極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部で上記トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分より大きくなり、
    転写残トナーの帯電分布が正極側寄りの場合には、作像領域若しくは画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分が紙間若しくは非画像部で該トナー散らし部材に印加する電圧の直流成分より小さくなることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1、2、3、4又は5の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材に印加する電圧の交流成分の周波数が、作像領域若しくは画像部と、紙間若しくは非画像部とで異なっていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部で交流成分がなく、紙間若しくは非画像部で交流成分があることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項6の画像形成において、
    上記トナー散らし部材に印加する電圧は、作像領域若しくは画像部と紙間若しくは非画像部とのどちらにおいても交流成分が重畳されており、作像領域若しくは画像部での印加電圧の交流成分の周波数が紙間若しくは非画像部での印加電圧の交流成分の周波数より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで像担持体との接触圧が異なることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、作像領域若しくは画像部での像担持体への接触圧が紙間若しくは非画像部での像担持体への接触圧より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、回転体からなり、該回転体の回転数は紙間若しくは非画像部と作像領域若しくは画像部とで異なることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材と上記像担持体との線速差が、紙間若しくは非画像部では作像領域若しくは画像部よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材はブラシであることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は長手方向に揺動することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、ブレードであることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材はローラであることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16の画像形成装置において、
    上記トナー散らし部材は、上記像担持体と隙間を維持して非接触に配置されたローラであることを特徴とする画像形成装置。
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