JP5707381B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像が転写される無端のベルトを備えた画像形成装置に関し、特に前記無端のベルトの蛇行補正の制御技術に関する。
画像形成装置の一例であるカラープリンターは、タンデムに配置された各色の画像形成部と、これら画像形成が形成するトナー像が一次転写される中間転写ベルト(無端のベルト)とを含む。中間転写ベルトは周回駆動され、その周面に各色の画像形成部において順次トナー像が重ね転写されることで、フルカラートナー像を担持する。このフルカラートナー像は、二次転写部においてシートに二次転写される。
中間転写ベルトは、周回駆動されている間に、前記周回方向と直交するベルト幅方向に移動して蛇行したり、片寄りしたりする場合がある。この蛇行や片寄りは、中間転写ベルトの周面に対するトナー像の転写位置の変動をもたらし、色ずれなどの画像欠陥の原因となる。そこで、転写ベルトの蛇行や片寄りを補正する技術が必要となる。
特許文献1には、中間転写ベルトが張設されるローラーのうちの一つを、傾斜角が調整可能な蛇行補正ローラーとし、ベルトの蛇行量に応じて蛇行補正ローラーの傾斜角を設定する技術が開示されている。中間転写ベルトの蛇行量は、当該ベルトのエッジ位置の変位をモニターによって把握している。該モニターのために、ベルトの幅方向端部に光学式又は接触式の変位センサーが配置される。
特開2006−343629号公報
しかしながら、特許文献1のような蛇行補正技術では、中間転写ベルトのエッジ位置のモニターのために専用の変位センサーが必要となる。このため、前記変位センサーの設置コスト及びスペースの確保の問題、さらには、センサー面の汚濁からの保護若しくは清掃機構の担保の問題が生じる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、無端のベルトの蛇行検出のための専用の変位センサーを用いることなく、無端のベルトの蛇行補正を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、トナー像が転写される周面を備え、周回駆動される無端のベルトと、前記ベルトに対向して配置され、トナー像を形成すると共に該トナー像を前記ベルトの周面に転写する画像形成部と、前記ベルトを周回駆動する駆動ローラーと、前記ベルトの前記周回方向と直交するベルト幅方向における蛇行を補正するベルト蛇行補正ローラーとを含み、前記ベルトが張設される複数のローラーと、前記ベルト蛇行補正ローラーの位置調整を行うことで、前記ベルトの蛇行を補正するローラー位置調整機構と、トナー像の濃度を検出可能な検出領域を持ち、前記ベルトの周面に前記検出領域を配向させて固定的に配置される濃度センサーと、前記ローラー位置調整機構による前記ベルトの蛇行の補正動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記補正動作に先立って、前記ベルトを周回駆動させつつ前記画像形成部を制御して、少なくとも前記検出領域を通過するベルトの周面の領域にモニター用トナー像を転写させ、前記濃度センサーに前記モニター用トナー像を検出させる第1検出動作を実行させ、前記第1検出動作後に前記ベルトを周回駆動させて前記周面を所定距離だけ移動させた後に、前記濃度センサーに前記モニター用トナー像を検出させる第2検出動作を実行させ、前記第1検出動作により得られた第1濃度値と、前記第2検出動作により得られた第2濃度値とを比較することによって、前記ベルトの蛇行量を求める画像形成装置において、前記濃度センサーは、前記ベルト幅方向に間隔を置いて配置された第1濃度センサー及び第2濃度センサーを含み、前記画像形成部は、前記ベルト幅方向に沿った主走査方向に濃度差を有するモニター用トナー像を形成し、前記制御部は、第1濃度センサーが検出する濃度値と第2濃度センサーが検出する濃度値との差分濃度値を、前記第1濃度値又は前記第2濃度値と扱う
一般に、無端のベルト(中間転写ベルト)を備える画像形成装置においては、当該ベルトの周面に担持されるトナー像の濃度校正のために濃度センサーが備えられている。上記の構成によれば、濃度校正用の濃度センサーを活用してベルトの蛇行量を求めることができる。すなわち、ベルトに蛇行が発生していないと、前記第1濃度値と前記第2濃度値とは同値になる。しかし、ベルトに蛇行が発生していると、前記濃度センサーとモニター用トナー像との位置関係が変わるため、前記第1濃度値と前記第2濃度値とは同値にはならず、濃度差が検出される。この濃度差と、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間における前記ベルトの移動量とから、ベルトの蛇行量を求めることができる。そして、得られたベルト蛇行量に基づき、制御部が前記ローラー位置調整機構を制御することで、当該ベルトの蛇行が補正されるものである。また、前記濃度センサーは、前記ベルト幅方向に間隔を置いて配置された第1濃度センサー及び第2濃度センサーを含み、前記画像形成部は、前記ベルト幅方向に沿った主走査方向に濃度差を有するモニター用トナー像を形成し、前記制御部は、第1濃度センサーが検出する濃度値と第2濃度センサーが検出する濃度値との差分濃度値を、前記第1濃度値又は前記第2濃度値と扱う。1つの濃度センサーが検出する濃度値を絶対値として評価すると、モニター用トナー像の濃度が現像条件の変動等によって変化した場合、ベルトの蛇行量の評価値に誤差が生じることとなる。上記構成によれば、前記差分濃度値を、前記第1濃度値又は前記第2濃度値と扱うので、たとえモニター用トナー像に濃度変化が生じても、その影響を受けないようにすることができる。
上記構成において、前記画像形成部は、前記ベルトに対してタンデムに配置された第1画像形成部及び第2画像形成装置を含み、前記制御部は、前記第1画像形成部に前記ベルトの周面へ第1モニター用トナー像を転写させ、前記第1検出動作として前記第1モニター用トナー像を検出させ、少なくとも前記ベルトを1周回させた後に、前記第2検出動作として前記第1モニター用トナー像を再び検出させることができる。
この構成によれば、タンデムに配置された複数の画像形成部のうちの1つが転写した第1モニター用トナー像を、少なくともベルトの1周回単位で濃度センサーが検出する。従って、ベルトの1周回単位における蛇行量を適格に検出することができる。
或いは、前記画像形成部は、前記ベルトに対してタンデムに配置された第1画像形成部及び第2画像形成装置を含み、前記制御部は、前記第1画像形成部に前記ベルトの周面へ第1モニター用トナー像を転写させると共に、前記第2画像形成部に前記ベルトの周面へ第2モニター用トナー像を転写させ、前記第1検出動作として前記第1モニター用トナー像を検出させ、前記ベルトの周面の所定距離の移動の後に、前記第2検出動作として前記第2モニター用トナー像を検出させても良い。
この構成によれば、タンデムに配置された第1及び第2画像形成部がベルト周面へ転写する第1及び第2モニター用トナー像を、順次濃度センサーに検出させることによって、ベルトの任意の移動距離単位における蛇行量を検出することができる。
この場合、前記制御部は、前記第1検出動作と前記第2検出動作とを、前記ベルトの1の周回内で実行させることが望ましい。
この構成によれば、ベルトの1周回内において、当該ベルトの蛇行量を検出することができるので、ベルトの蛇行補正動作に要する時間を短縮することができる。
さらに、前記画像形成部は、前記ベルトに対してタンデムに順次配置された互いに異なる色のトナー像を形成する4つの画像形成部を備え、前記第1画像形成部が、タンデム配置された4つの画像形成部のうちの一方の端部に配置された画像形成部であり、前記第2画像形成部が、他方の端部に配置された画像形成部であることが望ましい。
この構成によれば、4つの画像形成部のうち、最も離間している2つの画像形成装置を使用して、第1及び第2モニター用トナー像がベルトの周面に形成されることになる。このため、第1及び第2モニター用トナー像の間隔を、ベルトの1周回内における検出において最長にすることができる。従って、ベルトの蛇行量をより精度良く検出することが可能となる。
この場合、前記画像形成部は、前記主走査方向と直交する副走査方向の幅が順次変化するように前記モニター用トナー像を形成し、前記制御部は、第1濃度センサー及び第2濃度センサーによる前記第1検出動作のタイミングと、前記第2検出動作のタイミングとをさらに参照して、前記ベルトの蛇行量を求めることが望ましい。
この構成によれば、副走査方向の幅が順次変化するモニター用トナー像を形成させるので、ベルトが蛇行するとモニター用トナー像の検出タイミング(検出時間)も変化することになる。従って、濃度情報だけでなく、検出タイミングの時間的な情報も用いて、ベルトの蛇行量をより精度良く検出することができる。
本発明によれば、無端のベルト(中間転写ベルト)を備える画像形成装置において、当該ベルトの周面に担持されるトナー像の濃度校正のために一般的に備えられている濃度センサーを活用して、ベルトの蛇行量を求めることができる。すなわち、無端のベルトの蛇行検出のための専用の変位センサーを用いることなく、無端のベルトの蛇行補正を行うことができる。従って、無端のベルトの蛇行検出専用の変位センサーの設置コスト及び設置スペースを無用とすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体的な内部構造を示す概略的な断面図である。 前記画像形成装置の要部を示す断面図である。 本実施形態に係るローラー位置調整機構を示す斜視図である。 前記ローラー位置調整機構による従動ローラー(ベルト蛇行補正ローラー)の傾斜動作を説明するための模式図である。 (A)はパルス板の正面図、(B)は蛇行補正テーブルの一例を示す表形式の図である。 画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 無端のベルトの周面に形成されるモニター用トナー像の一例を示す図である。 ベルトの蛇行検知動作を説明するための図である。 ベルトの蛇行検知動作を説明するための図である。 モニター用トナー像の形成及びその検出の一例を示す説明図である。 モニター用トナー像の形成及びその検出の他の例を示す説明図である。 モニター用トナー像の形成及びその検出の他の例を示す説明図である。 モニター用トナー像の他の形成例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の全体的な内部構造を示す概略的な断面図、図2はその要部を示す断面図である。ここでは、画像形成装置の一例として、タンデム方式のカラープリンターを例示している。本発明は、カラープリンターに限らず、複写機、ファクシミリ装置及びこれらの複合機等、中間転写ベルトを用いたタンデム方式の画像形成装置全般に適用可能である。
画像形成装置1は、箱型の装置本体1aを備えている。装置本体1aの内部には、用紙Pを給紙する給紙部2と、この給紙部2から給紙されて搬送されつつある用紙Pに画像を転写する画像形成部3と、用紙Pに転写された画像に対して定着処理を施す定着部4とが収容されている。装置本体1aの上面には、定着部4で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部1bが備えられている。
給紙部2は、各サイズの用紙Pを貯留するための給紙カセット21と、給紙カセット21に貯留されている用紙Pを1枚ずつ取り出すためのピックアップローラー22と、ピックアップローラー22によって取り出された用紙Pを用紙搬送路に送り出すための給紙ローラー23、24、25と、レジストローラー26とを含む。また、給紙部2は、装置本体1aの右側面に取り付けられる手差しトレイ(図示せず)と、該手差しトレイに載置された用紙を取り出すためのピックアップローラー27とを含む。レジストローラー26は、ピックアップローラー22又は27及び給紙ローラー23、24、25にて前記用紙搬送路に送り出された用紙Pを一時待機させた後、所定のタイミングで画像形成部3に供給する。給紙カセット21は、装置本体1aに対して挿脱可能であり、用紙切れの際には装置本体1aから引き出される。
画像形成部3は、トナー像を形成する画像形成ユニット7(画像形成部)と、この画像形成ユニット7からトナー像が1次転写される周面(接触面)を備え、図中に矢印で示す周回方向Fに周回駆動される中間転写ベルト11(無端のベルト)と、この中間転写ベルト11上のトナー像を給紙部2から送られてきた用紙Pに二次転写させるための二次転写ローラー12とを備えている。
画像形成ユニット7は、中間転写ベルト11の周回方向Fの上流側(図1及び図2では左側)から下流側に向けて順次配設された、ブラック用ユニット7Bk、マゼンタ用ユニット7M、シアン用ユニット7C及びイエロー用ユニット7Yを備える。各ユニット7Bk、7M、7C、7Yは、各々のカラーのトナー像を担持する感光体ドラム71を含む。各感光体ドラム71は、ドラム軸回りに矢符(反時計回り)方向に回転可能である。各感光体ドラム71の周囲には、帯電器75、露光装置76、現像装置72、クリーニング装置73および除電器74が回転方向上流側から順に各々配置されている。
帯電器75は、感光体ドラム71の周面を均一に帯電させるものであり、例えば、スコロトロン帯電器を用いることができる。露光装置76は、レーザー光源及び走査光学系を備えたユニットである。露光装置76は、帯電器75によって均一に帯電された感光体ドラム71の周面に、外部コンピューター等から入力された画像データに基づき変調されたレーザー光を照射し、感光体ドラム71上に静電潜像を形成する。現像装置72は、静電潜像が形成された感光体ドラム71の周面にトナーを供給し、前記静電潜像を現像してトナー像を形成させる。このトナー像は中間転写ベルト11に1次転写される。クリーニング装置73は、中間転写ベルト11へのトナー像の1次転写が終了した後、感光体ドラム71の周面に残留しているトナーを清掃する。除電器74は、1次転写が終了した後、感光体ドラム71の周面を除電する。
中間転写ベルト11は、無端のベルトであって、外周面(接触面)側が各感光体ドラム71の周面にそれぞれ当接するように、駆動ローラー13、従動ローラー14(ベルト蛇行補正ローラー)、バックアップローラ15および一次転写ローラー16を含む複数のローラーに張設されている。一次転写ローラー16は、中間転写ベルト11を間に挟んで、各感光体ドラム71に対向して配置され、一次転写ニップ部を形成している。また、バックアップローラ15は、中間転写ベルト11を間に挟んで二次転写ローラー12と対向して配置され、二次転写ニップ部を形成している。中間転写ベルト11は、これらの複数のローラーに内周面及び外周面が接した状態で無端回転する。
駆動ローラー13は、中間転写ベルト11を周回方向Fに周回駆動させる駆動力を与えるローラーである。駆動ローラー13は、表面にウレタンゴム等からなる弾性体層を有するローラーであり、ベルト駆動モーター17によって軸回りに回転駆動される。ベルト駆動モーター17としては、例えばステッピングモーターを用いることができる。
従動ローラー14は、中間転写ベルト11の周回駆動によって従動回転するローラーである。駆動ローラー13が中間転写ベルト11の周回軌道の右端に配置されているのに対し、該従動ローラー14はその対極位置となる前記周回軌道の左端に配置されている。本実施形態では、この従動ローラー14の回転軸の傾きの調整(ベルト蛇行補正ローラーの位置調整)を行うことで、中間転写ベルト11の蛇行を補正するローラー位置調整機構6が付設されている。このローラー位置調整機構6については、後記で詳述する。
バックアップローラ15及び一次転写ローラー16も、中間転写ベルト11の周回駆動によって従動回転するローラーである。一次転写ローラー16には、一次転写バイアス(トナーの帯電極性とは逆極性)が印加され、各感光体ドラム71上に形成されたトナー像を、前記一次転写ニップ部において中間転写ベルト11に転写させる。なお、各ユニット7Bk、7M、7C、7Yのトナー像が中間転写ベルト11の同じ位置に順次転写されるように、各色のトナー像の一次転写のタイミングは制御され、これにより中間転写ベルト11にはフルカラーのトナー像が転写される。
二次転写ローラー12は、バックアップローラ15に対向して配置されている。二次転写ローラー12には、前記二次転写ニップ部を用紙Pが通過するタイミングにおいて、トナーの帯電極性とは逆極性の二次転写バイアスが与えられる。この二次転写バイアスの印加によって、中間転写ベルト11の周面に担持されているトナー像は、用紙Pに二次転写される。
従動ローラー14に対向する位置(前記二次転写部の下流側の位置)には、ベルトクリーナー18が配置されている。ベルトクリーナー18は、中間転写ベルト11の周面に接して配置されるブラシロール等からなり、前記二次転写の後に中間転写ベルト11の周面に残留しているトナーを除去する。また、中間転写ベルト11に担持されるトナー像の濃度校正の際に形成されるパッチトナー像も、このベルトクリーナー18によって除去される。
駆動ローラー13の近傍には、中間転写ベルト11の周面に対向して、濃度センサー5が配置されている。濃度センサー5は、トナー像の濃度を検出可能な検出領域を持ち、中間転写ベルト11の周面に前記検出領域を配向させて固定的に配置されている。濃度センサー5としては、例えばベルト周面に対して検査光を投光する発光部と、前記ベルト周面からの反射光(偏向成分)を検出する受光部とを備える、光学式の濃度センサーを用いることができる。濃度センサー5は、上述のトナー像の濃度校正の際に、パッチトナー像の濃度を検出する。これに加え、後述するように本実施形態では、中間転写ベルト11の蛇行量を検知するために中間転写ベルト11の周面に形成されるパッチトナー像(モニター用トナー像)の濃度も検出する。
定着部4は、画像形成部3で用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着処理を施す。定着部4は、通電発熱体により加熱される加熱ローラー41と、この加熱ローラー41に対向配置され、周面が加熱ローラー41の周面に押圧当接される加圧ローラー42とを備る。用紙Pに転写されたトナー像は、当該用紙Pが加熱ローラー41と加圧ローラー42との間を通過する際の加熱による定着処理で用紙Pに定着される。
定着部4の下流側の用紙搬送路には、用紙を搬送する搬送ローラー28が適所に配設されている。前記定着処理が施された用紙Pは、搬送ローラー28によって搬送され、装置本体1aの上面の排紙部1bへ排紙される。
次に、上記構成を備える画像形成装置1の動作について簡単に説明する。パーソナルコンピューター等の外部機器から印刷用の画像データ及び印刷指令が画像形成装置1に入力されると、画像形成部3は作像を開始する。すなわち、感光体ドラム71が回転駆動されると共に、帯電器75により感光体ドラム71の周面が略均一に帯電される。次いで、前記周面に、露光装置76から前記画像データに応じて変調されたレーザー光が照射され、静電潜像が形成される。この静電潜像が、現像装置72から感光体ドラム71の周面にトナーが供給されることにより、トナー像として顕在化される。この動作が、各ユニット7Bk、7M、7C、7Yの各々について実行される。感光体ドラム71の回転駆動と共に中間転写ベルト11の周回駆動も開始され、各色のトナー像が中間転写ベルト11の周面の同一箇所に重ね合わせて転写される。これにより、フルカラートナー像が中間転写ベルト11に担持される。
一方、給紙部2からは、ピックアップローラー22及び給紙ローラー23、24、25によって、用紙Pが搬送路に繰り出される。その後、用紙Pは、レジストローラー26によって一旦停止され、中間転写ベルト11に担持された前記フルカラートナー像が、二次転写ローラー12(二次転写ニップ部)に到来するタイミングに合わせて、前記二次転写ニップ部へ送られる。前記フルカラートナー像は、前記二次転写ニップ部を用紙Pが通過する際に、当該用紙Pに転写される。その後、用紙Pは定着部4に搬送され、用紙Pにトナー像が固着される。しかる後、用紙Pは搬送ローラー28によって排紙部1bに排出される。
以上が、用紙Pに対する画像形成動作を行う場合における画像形成装置1の概略的な動作である。一方、画像形成装置1は、前記画像形成動作が行われない非画像形成時に、キャリブレーション動作(トナー像の濃度校正動作)を行う。非画像形成時とは、複数の用紙Pに画像形成動作を行う場合における紙間又はジョブ間、或いは画像形成装置1の電源ON又はOFF時のタイミング等である。濃度校正動作においては、ユニット7Bk、7M、7C、7Yのうちの1又は複数を用いて中間転写ベルト11にパッチトナー像を転写させ、該パッチトナー像の濃度が濃度センサー5により検出される。そして、検出された濃度に応じて、現像バイアスなどのパラメーターが調整されることで、トナー濃度の安定化が図られる。
さらに本実施形態では、前記非画像形成時の適時なタイミングに、中間転写ベルト11の蛇行補正動作が実行される。蛇行補正動作は、中間転写ベルト11の蛇行量の検出ステップと、前記蛇行量に応じた従動ローラー14の位置調整ステップとを含む。前記検出ステップでは、蛇行量の検出のための専用のセンサーを用いるのではなく、画像形成部3に蛇行量検知用の特別なパッチトナーを中間転写ベルト11の周面に転写させ、これを濃度校正動作のために設置されている濃度センサー5を用いて検出させることで、蛇行量を求める。前記位置調整ステップでは、ローラー位置調整機構6が、前記蛇行量に応じて従動ローラー14の回転軸の傾き角を調整する。以下、この蛇行補正動作のために画像形成装置1に備えられている構成及びその動作について詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係るローラー位置調整機構6を示す斜視図である。ローラー位置調整機構6は、中間転写ベルト11が架け渡されている従動ローラー14の回転軸の傾きを調整することで、当該中間転写ベルト11の蛇行や偏りを補正する。ローラー位置調整機構6は、アーム61、カム部材62、カムモーター63、パルス板64、パルス板センサー65、伝達ギア66及びアイドルギア67を備えている。
アーム61は、大略的に、一端(左端61A)と他端(右端61B)とを有する一方向(左右方向)に長い矩形の板状部材である。アーム61は、左右方向の中央部に設けられた支持孔611、左端61A付近に設けられた軸支孔612、及び、右端62B付近に設けられたカム孔613を備えている。
支持孔611は、装置本体1aのフレームから突設された図略の支持軸が密に嵌め込まれる孔である。アーム61は、この支持孔611の軸回りに揺動する。軸支孔612は、従動ローラー14の回転軸14Sの一端(後端14S1)が挿通される、左右方向に長い長孔である。なお、回転軸14Sの他端(前端14S2)は、前記フレームに設けられている図略の軸支部によって固定的に支持される。カム孔613は、上下方向が短径で左右方向が長径の略楕円状の孔である。カム孔613を区画する壁面は、カムの当り面となる。軸支孔612に一端が入り込むように、コイルバネ614がアーム61内に配置されている。コイルバネ614は、回転軸14Sを左方に付勢し、これにより中間転写ベルト11にテンションを与える。
カム部材62は、アーム61を支持孔611の軸回りに揺動させるための部材であり、カム部62C、ギア板部621及び軸受け部622を含む。カム部62Cは、端面視でクロソイド曲線に近似した曲線形状(図3参照、図4では略図化している)、つまりカム径が徐々に変化する形状を有し、その外周面がカム面62Sとされている。ギア板部621は円板状の部材であり、その外周縁にギア歯を備えている。軸受け部622は、ギア板部621の中心から前方に突設された円筒部材である。カム部材62は、この軸受け部622の軸回りに回動する。カム部62Cは、軸受け部622の周囲を取り囲むように、ギア板部621から前方に突設されている。
カム部62Cがアーム61のカム孔613に進入するように、カム部材62はアーム61に対して組み付けられている。アーム61は、カム部62Cのカム面62Sにカム孔613の壁面が常時当接するよう、右端61B部分が図略の付勢部材によって上方に付勢されている。
図4は、ローラー位置調整機構6による従動ローラー14の傾斜動作を説明するための模式図である。図4は、図3とは前後を逆にして描かれており、また、アーム61及びカム部62Cは簡略化して描かれている。カム部62Cは、カム部材62の回転中心から見て、大略的に小径部r1、中径部r2及び大径部r3を有している。図4(図3)では、カム部62Cの中径部r2において、カム面62Sとカム孔613の壁面とが当接している状態を示している。ここでは、この状態が、従動ローラー14の回転軸14Sが水平状態であるとする。
前記水平状態から、カム部62Cが反時計方向に回転すると、小径部r1において、カム面62Sとカム孔613の壁面とが当接することになる。この場合、アーム61は、支持孔611の軸回りに反時計方向に揺動する。これに伴い、アーム61の左端61Aは下降し、従動ローラー14の回転軸14Sの後端14S1も下降する。回転軸14Sの前端14S2は非揺動の軸支部で支持されているので、回転軸14Sは前記水平状態から、後端14S1が下方に傾いた状態となる。一方、前記水平状態から、カム部62Cが時計方向に回転すると、大径部r3において、カム面62Sとカム孔613の壁面とが当接することになる。この場合、アーム61は、支持孔611の軸回りに時計方向に揺動する。これに伴い、アーム61の左端61Aは上昇し、従動ローラー14の回転軸14Sの後端14S1も上昇する。従って、回転軸14Sは前記水平状態から、後端14S1が上方に傾いた状態となる。
このように、カム部62Cを回転させることで、従動ローラー14の回転軸14Sの傾きを調整することができる。特に、カム部62Cは、カム径が小径部r1から大径部r3まで徐々に変化する形状を有しているので、カム部62Cの回転角を制御することで、回転軸14Sの傾きを仔細に調整することが可能である。なお、回転軸14Sの後端14S1を下降方向に傾けると、中間転写ベルトは後方寄りに移動し、後端14S1を上昇方向に傾けると、中間転写ベルトは前方寄りに移動することになる。
カムモーター63は、出力回転軸631を備え、カム部62Cを回転させる駆動力を発生させるカム駆動源である。カムモーター63としては、例えばステッピングモーターやDCモーターを用いることができる。パルス板64及びパルス板センサー65は、アーム61の揺動位置を検知するために配置されている光学式のロータリーエンコーダーである。パルス板64は、円板部材であり、その外周縁の近傍には、円周方向に等間隔で配列された複数のスリット64Sを備えている(図5(A)参照)。パルス板センサー65は、発光素子及び受光素子を備える光センサーであり、前記発光素子と前記受光素子との間のセンサー空間にパルス板64が挟まれるように配置されている。パルス板64が円板中心軸の軸回りに回転し、前記センサー空間をスリット64Sが通過するとき、前記受光素子は前記発光素子が発する検査光を受光し、スリット64S以外の領域が通過するときは前記検査光を受光しない。従って、スリット64Sの配列ピッチ毎に、パルス板センサー65は受光信号(パルス)を出力する。
伝達ギア66及びアイドルギア67は、カムモーター63の駆動力をカム部材62に伝達するために配置されているギアである。伝達ギア66は、小径ギア部661と大径ギア部662とを軸方向に隣接して有するギアであり、パルス板64と同じシャフト(図略)で支持されている。従って、伝達ギア66とパルス板64とは同期回転する。アイドルギア67もまた、小径ギア部671と大径ギア部672とを軸方向に隣接して有するギアである。
アイドルギア67の大径ギア部672は、カムモーター63の出力回転軸631と歯合され、小径ギア部671は、伝達ギア66の大径ギア部662と歯合されている。一方、伝達ギア66の小径ギア部661は、カム部材62のギア板部621のギア歯と歯合されている。従って、カムモーター63の出力回転軸631が正転又は逆転の回転駆動力を発生すると、その回転駆動力は、アイドルギア67及び伝達ギア66を介してカム部材62に伝達され、カム部62Cを正転又は逆転させる。この際、伝達ギア66の回転に同期して、パルス板64も回転する。
図5(A)はパルス板64の正面図、図5(B)は蛇行補正テーブルTの一例を示す表形式の図である。蛇行補正テーブルTは、パルス板64の回転量と、アーム61の揺動度合い、つまり従動ローラー14の回転軸14Sの傾き(チルト角)とを関連付けて、予め作成されるテーブルである。蛇行補正テーブルTの左欄の「パルスカウント数」は、パルス板64のスリット64Sのピッチに対応する、パルス板64の回転量を示している。
図5(A)に示すように、複数のスリット64Sの中から基準スリットS0が選定され、該基準スリットS0がパルス板センサー65の前記センサー空間に位置している状態が、パルス板64のホームポジションであるとする。パルス板64が反時計方向に回転され、次のスリット+S1が前記センサー空間に至ると、パルス板センサー65は受光パルスを出力するので、パルスカウント数=+1となる。パルス板64が反時計方向にさらに回転されると、スリット+S2、+S3の通過に対応して、パルスカウント数は+2、+3に増加する。同様に、パルス板64が時計方向に回転した場合には、スリット−S1、−S2、−S3が前記センサー空間を通過する度に、パルスカウント数は、−1、−2、−3と順次増加する。
このようなパルスカウント数に、蛇行補正ローラーである従動ローラー14の回転軸14Sのチルト角(+A1、+A2+、A3・・・−A1、−A2、−A3・・・)が各々対応付けられている。つまり、パルス板64をどれだけのスリットピッチ分だけ正回転又は逆回転させると、回転軸14Sをどれだけ傾けることができるかが、既知とされている。さらに、従動ローラー14のチルト角に、中間転写ベルト11の蛇行量(+W1、+W2+、W3・・・−W1、−W2、−W3・・・)が各々対応付けられている。従って、濃度センサー5の検出動作に基づき後述する手法でベルト蛇行量が求められると、それに応じたパルスカウント数だけパルス板64が回転するようカムモーター63を駆動することで、中間転写ベルト11の蛇行を補正することができる。
続いて、画像形成装置1の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。画像形成装置1は、上述の構成に加えて、制御部8と操作部80とを備えている。制御部8は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成され、画像形成装置1全体の動作を制御する。上述のローラー位置調整機構6を用いた中間転写ベルト11の蛇行補正動作も、この制御部8によって制御される。操作部80は、液晶タッチパネルや操作ボタン等からなり、各種の設定値の入力が操作情報の入力を受け付ける。
制御部8は、通常の画像形成動作を司る機能部に加えて、キャリブレーション制御部81と蛇行補正制御部82とを備えている。キャリブレーション制御部81は、上述のトナー像の濃度校正動作を制御する。キャリブレーション制御部81は、前記非画像形成時の適宜なタイミングにおいて、画像形成部3を動作させて中間転写ベルト11にパッチトナー像を転写させ、該パッチトナー像の濃度を濃度センサー5に検出させる。さらにキャリブレーション制御部81は、検出された濃度に応じて、現像バイアスなどのパラメーターを調整する。
蛇行補正制御部82は、中間転写ベルト11の蛇行補正動作を制御する。この制御のために蛇行補正制御部82は、画像形成部3に蛇行量検知用の特別なパッチトナー像を中間転写ベルト11の周面に転写させ、該パッチトナー像の濃度を濃度センサー5に検出させる。さらに蛇行補正制御部82は、前記検出の結果に基づきベルト蛇行量を求め、カムモーター63及びパルス板センサー65を用いて、従動ローラー14の回転軸14Sのチルト角を適正な値に設定する。本実施形態では、蛇行補正制御部82は、パッチトナー像形成部83、センサー制御部84、蛇行量算出部85、テーブル記憶部86及びカムモーター制御部87を機能的に備えている。
パッチトナー像形成部83は、蛇行補正を行うタイミングとして設定された前記非画像形成時の適宜なタイミングにおいて、ベルト駆動モーター17を駆動して中間転写ベルト11を周回駆動させつつ画像形成部3を制御して、中間転写ベルト11の周面に蛇行量検知用のパッチトナー像(モニター用トナー像)を転写させる。
図7は、パッチトナー像形成部83によって中間転写ベルト11の周面に形成される、パッチトナー像Pの一例を示す図である。ここで例示しているパッチトナー像Pは、中間転写ベルト11の周回方向Fと直交するベルト幅方向(前後方向/感光体ドラム71の主走査方向)に長い帯状のトナー像である。しかもパッチトナー像Pは、前記ベルト幅方向に濃度差を有している。具体的には、パッチトナー像Pは、中間転写ベルト11の前端11F側に位置する前端部PFの濃度が最も濃く、後端11B側に位置する後端部PBの濃度が最も薄くなるよう、徐々に濃度が変化する濃度パターンを有している。
濃度センサー5は、ここでは2つ用いられる。すなわち、中間転写ベルト11の前端11F寄りに配置された第1濃度センサー5Fと、後端11B寄りに配置された第2濃度センサー5Bとが、駆動ローラー13の近傍において中間転写ベルト11の周面に対向して配置されている。第1、第2濃度センサー5F、5Bは各々、トナー濃度を検出可能な検出領域51をもち、この検出領域51が中間転写ベルト11の周面に配向された状態で、装置本体1aの図略のフレームによって固定的に支持されている。検出領域51は、濃度センサー5として上述の光学式の濃度センサーが用いられる場合は、前記検査光が投光される領域である。
センサー制御部84は、中間転写ベルト11の蛇行補正に先立って、第1、第2濃度センサー5F、5Bにパッチトナー像Pの濃度を検出させる検出動作を実行させる。この検出動作は、実際には第1、第2濃度センサー5F、5Bのドライバーに通電し、発光部から検査光を出射させると共に、その反射光の受光信号を受光部から取得する動作である。センサー制御部84は、中間転写ベルト11上のパッチトナー像Pが第1、第2濃度センサー5F、5Bの配置位置を通過するときに、当該パッチトナー像Pの1回目の濃度検出を行う(第1検出動作)。そして、その後の中間転写ベルト11の周回駆動によって、中間転写ベルト11上のパッチトナー像Pが所定距離だけ移動した後に、センサー制御部84は、第1、第2濃度センサー5F、5Bによって当該パッチトナー像Pの2回目の濃度検出を行う(第2検出動作)。
蛇行量算出部85は、前記第1検出動作により得られた第1濃度値と、前記第2検出動作により得られた第2濃度値とを比較することによって、中間転写ベルト11の蛇行量を求める演算を行う。中間転写ベルト11に蛇行が発生していないと、前記第1濃度値と前記第2濃度値とは同値になる。しかし、中間転写ベルト11に蛇行が発生していると、第1、第2濃度センサー5F、5Bとベルト幅方向に濃度差を有するパッチトナー像との位置関係が変わるため、前記第1濃度値と前記第2濃度値とは同値にはならず、濃度差が検出される。蛇行量算出部85は、この濃度差と、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間における中間転写ベルト11の移動量とから、当該中間転写ベルト11の蛇行量を求める。
図8は、上記第1検出動作及び第2検出動作を説明するための模式的な図である。図8(A)は、第1、第2濃度センサー5F、5Bが上記第1検出動作を行っている状態における、パッチトナー像Pと第1、第2濃度センサー5F、5Bとの位置関係を示している。図8(B)は、上記第2検出動作を行っている状態における、パッチトナー像Pと第1、第2濃度センサー5F、5Bとの位置関係を示している。一点鎖線で示す検出線52F及び52Bは、第1及び第2濃度センサー5F、5Bの各検出領域51による検出ラインを示している。第1及び第2濃度センサー5F、5Bは固定的に配置されているので、検出線52F及び52Bが蛇行することはない。
一方、中間転写ベルト11に蛇行が発生すると、パッチトナー像Pの位置は、ベルト幅方向に振れることになる。図8では、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間に中間転写ベルト11が距離Yだけ移動したときに、パッチトナー像Pが後方に+Xだけシフトした例を示している。この場合、図8(A)の第1検出動作において第1濃度センサー5Fは、パッチトナー像P上で検出領域51が配向している部分の濃度を第1濃度値D01として検出する。これに続く、図8(B)の第2検出動作において第1濃度センサー5Fは、同様に、パッチトナー像P上で検出領域51が配向している部分の濃度を第2濃度値D11として検出する。この場合、第2濃度値D11は第1濃度値D01よりも濃い値となる。これは、パッチトナー像Pが後方にシフト量+Xだけシフトしたことに伴い、第1濃度センサー5Fがパッチトナー像Pの、より濃度が高い領域を検知したことによる。
第2濃度センサー5Bについても同様である。図8(A)の第1検出動作において第2濃度センサー5Bは、パッチトナー像P上で検出領域51が配向している部分の濃度を第1濃度値D02として検出する。これに続く、図8(B)の第2検出動作において第2濃度センサー5Bは、同様に、パッチトナー像P上で検出領域51が配向している部分の濃度を第2濃度値D12として検出する。この場合、第2濃度値D12は第1濃度値D02よりも濃い値となる。
パッチトナー像Pのベルト幅方向における濃度勾配は、露光装置76による露光パターン等から容易に正規化することができる。従って、第1濃度センサー5Fにより取得された第1濃度値D01と第2濃度値D11、若しくは、第2濃度センサー5Bにより取得された第1濃度値D02と第2濃度値D12を比較することによって、前記シフト量+Xを求めることができる。一方、中間転写ベルト11の移動距離Yは、中間転写ベルト11の周回駆動速度と駆動時間とを乗じることにより、求めることができる。そして、得られたシフト量+Xと移動距離Yとから、中間転写ベルト11の蛇行量を求めることができる。
図9は、図8とは逆に、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間に中間転写ベルト11が距離Yだけ移動したときに、パッチトナー像Pが前方に−Xだけシフトした例を示している。この場合、図9(B)で第1濃度センサー5Fが検出する第2濃度値D21は、図9(A)のときの第1濃度値D01よりも淡い値となる。これは、パッチトナー像Pが前方にシフト量−Xだけシフトしたことに伴い、第1濃度センサー5Fがパッチトナー像Pの、より濃度が淡い領域を検知したことによる。第2濃度センサー5Bについても同様である。図9(B)で第2濃度センサー5Bが検出する第2濃度値D22は、図9(A)のときの第1濃度値D02よりも淡い値となる。そして、第1濃度センサー5Fにより取得された第1濃度値D01と第2濃度値D21、若しくは、第2濃度センサー5Bにより取得された第1濃度値D02と第2濃度値D22を比較することによって、前記シフト量−Xを求めることができる。そして、得られたシフト量−Xと移動距離Yとから、中間転写ベルト11の蛇行量を求めることができる。
上記のように、第1濃度センサー5F若しくは第2濃度センサー5Bのいずれかの濃度検出結果に基づき、蛇行量算出部85が中間転写ベルト11の蛇行量を求めるようにすることができる。しかしながら、1つの濃度センサーが検出する濃度値を絶対値として評価すると、パッチトナー像Pの濃度が現像条件の変動等によって変化した場合、蛇行量の評価値に誤差が生じることとなる。この点に鑑みて本実施形態では、蛇行量算出部85は、第1濃度センサー5Fが検出する濃度値と第2濃度センサー5Bが検出する濃度値との差分濃度値を、各々前記第1検出動作及び前記第2検出動作で求め、当該差分濃度値を、前記第1濃度値又は前記第2濃度値と扱う。これにより、たとえパッチトナー像Pに濃度変化が生じても、その影響を受けないようにすることができる。
この点を図8に基づいて具体的に説明する。蛇行量算出部85は、図8(A)の前記第1検出動作において第1及び第2濃度センサー5F、5Bによって検出された第1濃度値D01及びD02の差分濃度値D0=D01−D02を求め、このD0を第1濃度値と扱う。また、蛇行量算出部85は、図8(B)の前記第2検出動作において第1及び第2濃度センサー5F、5Bによって検出された第1濃度値D11及びD12の差分濃度値D1=D11−D12を求め、このD1を第2濃度値と扱う。そして、蛇行量算出部85は、第1濃度値D0と第2濃度値D1とを比較することによって、シフト量+Xを求め、さらに移動距離Yを求めて、中間転写ベルト11の蛇行量Wを導出する。なお、第1濃度センサー5Fによって検出対象とされるパッチトナー像P上の領域と、第2濃度センサー5Bによって検出対象とされるパッチトナー像P上の領域とが、全く同傾向の濃度勾配を具備していると、パッチトナー像Pがシフトしているのに拘わらず、第1濃度値D0と第2濃度値D1とが同値になり得る。この不具合が生じないように、パッチトナー像Pの濃度勾配が設定される。
図9の例の場合も同様である。蛇行量算出部85は、図9(A)の前記第1検出動作において第1及び第2濃度センサー5F、5Bによって検出された第1濃度値D01及びD02の差分濃度値D0=D01−D02を求め、このD0を第1濃度値と扱う。また、蛇行量算出部85は、図9(B)の前記第2検出動作において第1及び第2濃度センサー5F、5Bによって検出された第1濃度値D21及びD22の差分濃度値D2=D21−D22を求め、このD2を第2濃度値と扱う。そして、蛇行量算出部85は、第1濃度値D0と第2濃度値D2とを比較することによって、シフト量−Xを求め、さらに移動距離Yを求めて、中間転写ベルト11の蛇行量Wを導出する。
図6に戻って、テーブル記憶部86は、先に説明した図5(B)に示す蛇行補正テーブルTを記憶する。カムモーター制御部87は、蛇行量算出部85が求めた蛇行量Wを、テーブル記憶部86に格納されている蛇行補正テーブルTに適用して、中間転写ベルト11の蛇行補正に必要なチルト角Aを導出する。そして、カムモーター制御部87は、チルト角Aに応じてカムモーター63を駆動し、アーム61を介して従動ローラー14の回転軸14Sを傾斜させる。例えば、蛇行量算出部85が求めた蛇行量が+W2である場合、その+W2の蛇行補正に必要なチルト角は+A2であって、そのチルト角に応じて回転軸14Sを傾斜させるために、カムモーター制御部87は、パルスカウント数=+2の分だけ、カムモーター63を駆動させる。
続いて、パッチトナー像Pの形成及びその検出例につき、いくつかの具体例を挙げる。図10は、1つの画像形成ユニットだけにパッチトナー像を形成させ、これを中間転写ベルト11の周回単位で検出する、第1例を示している。図10(A)に示すように、この第1例ではパッチトナー像形成部83は、中間転写ベルト11に対してタンデムに配置された4つの画像形成ユニット7Bk、7M、7C、7Y(第1及び第2画像形成部)のうち、イエロー用ユニット7Y(第1画像形成部)に中間転写ベルト11の周面へパッチトナー像P1(第1モニター用トナー像)を形成させる。勿論、イエロー用ユニット7Y以外のいずれかのユニットにパッチトナー像P1を形成させても良い。
次いで、図10(B)に示すように、センサー制御部84は、第1検出動作として、濃度センサー5(第1、第2濃度センサー5F、5B)にパッチトナー像P1の濃度を検出させる。その後、駆動ローラー13による中間転写ベルト11の周回駆動によって当該中間転写ベルト11が1周回し、パッチトナー像P1が濃度センサー5の配置位置に到達するのを待つ。そして、図10(C)に示すように、パッチトナー像P1が到達したら、センサー制御部84は、前記第2検出動作として、濃度センサー5にパッチトナー像P1を再び検出させる。勿論、前記第2検出動作は、中間転写ベルト11が2周回又はそれ以上周回した後に実行されても良い。
この第1例によれば、タンデムに配置された複数の画像形成ユニットのうちの1つが転写したパッチトナー像P1を、少なくとも中間転写ベルト11の1周回単位で濃度センサー5が検出する。従って、中間転写ベルト11の1周回単位における蛇行量を適格に検出することができる。また、周回数を重ねる程に前記移動距離Yが長くなるので、中間転写ベルト11の蛇行量をより正確に求めることができる。
図11は、2つの画像形成ユニットにパッチトナー像を形成させ、これを中間転写ベルト11の1周回内で検出する、第2例を示している。図11(A)に示すように、この第2例ではパッチトナー像形成部83は、中間転写ベルト11に対してタンデムに配置された4つの画像形成ユニット7Bk、7M、7C、7Yのうち、イエロー用ユニット7Y(第1画像形成部)とブラック用ユニット7Bkとに、中間転写ベルト11の周面へ第1パッチトナー像P21(第1モニター用トナー像)及び第2パッチトナー像P22(第2モニター用トナー像)を形成させる。図示の通り、イエロー用ユニット7Yとブラック用ユニット7Bkとは、タンデム配置された4つの画像形成ユニットの中で、ベルト周回方向に最も離間しているユニット同士である。
次いで、図11(B)に示すように、センサー制御部84は、第1検出動作として、濃度センサー5に第1パッチトナー像P21の濃度を検出させる。その後、駆動ローラー13による中間転写ベルト11の周回駆動によって当該中間転写ベルト11の周面が移動し、第2パッチトナー像P22が濃度センサー5の配置位置に到達するのを待つ。そして、図11(C)に示すように、第2パッチトナー像P22が到達したら、センサー制御部84は、前記第2検出動作として、濃度センサー5に第2パッチトナー像P22を検出させる。勿論、前記第2検出動作は、中間転写ベルト11が1周回以上した後に実行されても良い。
この第2例によれば、異なる2つの画像形成ユニットが中間転写ベルト11の周面へ転写する第1及び第2パッチトナー像P21、P22を、順次濃度センサー5に検出させることによって、ベルトの1周回単位ではなく、任意の移動距離単位における蛇行量を検出することができる。特に、前記第1検出動作と前記第2検出動作とを、中間転写ベルト11の1周回内で実行させるようにすれば、当該ベルトの1周回内において蛇行量を検出することができるので、ベルトの蛇行補正動作に要する時間を短縮することができる。
また、このような1周回内の検出においても、図11(A)〜(C)に示すように、タンデム配置された4つの画像形成ユニットの内、一方の端部に位置しているイエロー用ユニット7Yと、他方の端部に位置しているブラック用ユニット7Bkをパッチトナー像形成ユニットとして選択すれば、前記移動距離Yを最も長くすることができる。従って、中間転写ベルト11の蛇行量をより精度良く検出することが可能となる。
図12は、2つの画像形成ユニットにパッチトナー像を形成させ、これを中間転写ベルト11の1周回内で検出する、第3例を示している。図12(A)に示すように、この第3例ではパッチトナー像形成部83は、イエロー用ユニット7Y(第1画像形成部)と、これに隣接するシアン用ユニット7Cとに、中間転写ベルト11の周面へ第1パッチトナー像P31(第1モニター用トナー像)及び第2パッチトナー像P32(第2モニター用トナー像)を形成させる。勿論、互いに隣接しているユニット同士であれば、他のユニット同士の組み合わせであっても良い。
次いで、図12(B)に示すように、センサー制御部84は、第1検出動作として、濃度センサー5に第1パッチトナー像P31の濃度を検出させる。その後、駆動ローラー13による中間転写ベルト11の周回駆動によって当該中間転写ベルト11の周面が移動し、第2パッチトナー像P32が濃度センサー5の配置位置に到達するのを待つ。そして、図12(C)に示すように、第2パッチトナー像P32が到達したら、センサー制御部84は、前記第2検出動作として、濃度センサー5に第2パッチトナー像P32を検出させる。
この第3例によれば、互いに隣接して配置されているイエロー用ユニット7Y及びシアン用ユニット7Cがパッチトナー像形成ユニットとして選択されるので、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間に要する時間を最短にすることができる。従って、中間転写ベルト11の蛇行量を、最も短時間で求めることができる。
続いて、パッチトナー像の他の形成例を、図13に基づいて説明する。図13は、上述のパッチトナー像のように帯状ではなく、上面視で直角三角形の形状を有するパッチトナー像PTを例示している。図13(A)を参照して、パッチトナー像PTは、主走査方向(ベルト幅方向/図7の前後方向)と直交する副走査方向の幅が順次変化しており、中間転写ベルト11の周回方向の前側の辺が斜辺Paであり、後側の辺は主走査方向に沿った直線の辺である。パッチトナー像PTの前端部PTFの副走査方向の幅が最も長く、後端部PTBに副走査方向の幅が最も短い。また、パッチトナー像PTの濃度パターンは、図7の例と同様に、前端部PTFの濃度が最も濃く、後端部PTBの濃度が最も薄くなるよう、徐々に濃度が変化している。このようなパッチトナー像は、パッチトナー像形成部83によって形成される。
センサー制御部84の制御下で、第1濃度センサー5Fは、パッチトナー像PTの前端部PTF寄りの位置において検出線52Fに沿って濃度を検出すると共に、第2濃度センサー5Bは後端部PTB寄りの位置において検出線52Bに沿って濃度を検出する。図13(A)及び(B)は、第1検出動作及び第2検出動作を行っている状態における、パッチトナー像PTと第1、第2濃度センサー5F、5Bとの位置関係を示し、前記第1検出動作と前記第2検出動作との間に中間転写ベルト11が距離Yだけ移動したときに、パッチトナー像PTが後方に+Xだけシフトした例を示している。
この場合、第1、第2濃度センサー5F、5Bが各々検出する濃度は、パッチトナー像PTが後方にシフト量+Xだけシフトしたことに伴い、共により濃い濃度を検出することになる。こらは、図8に示した例と同じである。これに加え、当該パッチトナー像PTを描画させることで、第1、第2濃度センサー5F、5Bの各々の検出領域51をパッチトナー像PTが通過する時間によって、パッチトナー像PTのシフト、つまりは中間転写ベルト11の蛇行を検出することが可能となる。
図13(A)及び(B)に示すように、パッチトナー像PTのシフト量+Xのシフトによって、検出線52F、52Bのパッチトナー像PT上を通過する位置も、+Xだけ主走査方向にシフトする。そうすると、パッチトナー像PTの副走査方向の幅が変化していることから、第1、第2濃度センサー5F、5Bがパッチトナー像PTの存在を検出する時間が、前記第1検出動作と前記第2検出動作とにおいても変化することになる。より詳しくは、図13(C)に示すように、斜辺Paにおける検出線52F、52Bの通過位置がシフトすることによって、第1濃度センサー5Fがパッチトナー像PTの検出を開始する時刻がΔt1だけ変化し、第2濃度センサー5Bがパッチトナー像PTの検出を開始する時刻がΔt2だけ変化する(本例ではΔt1、Δt2だけ早くなる)。従って、Δt1、Δt2の時間差に基づいて、中間転写ベルト11の蛇行を検出することができる。
このようなパッチトナー像PTを用いる場合、パッチトナー像PTの副走査方向の幅とその検出時間とを関連付けたテーブルがテーブル記憶部に予め記憶される。蛇行量算出部85は、このテーブルと、第1、第2濃度センサー5F、5Bが第1及び第2検出動作において実際に検出したパッチトナー像PTの通過時間とを参照して、中間転写ベルト11の蛇行量を算出する。そして、蛇行量算出部85は、この通過時間から求めた蛇行量と、濃度変化に基づき求めた蛇行量との平均値を求める等して、蛇行量算出値の信頼性を上げる。この実施形態によれば、パッチトナー像PTの濃度情報だけでなく、パッチトナー像PTの検出タイミング(検出時間)という時間的な情報も用いて、中間転写ベルト11の蛇行量をより精度良く検出することができる。
以上説明した通り、本発明によれば、無端のベルト(中間転写ベルト11)を備える画像形成装置1において、中間転写ベルト11の周面に担持されるトナー像の濃度校正のために一般的に備えられている濃度センサー5(5F、5B)を活用して、中間転写ベルト11の蛇行量を求めることができる。すなわち、中間転写ベルト11の蛇行検出のための専用の変位センサーを用いることなく、中間転写ベルト11の蛇行補正を行うことができる。従って、中間転写ベルト11の蛇行検出専用の変位センサーの設置コスト及び設置スペースを無用とすることができる利点がある。
以上、本発明の一実施形態につき詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)上記実施形態では、主走査方向に濃度勾配を有するパッチトナー像を中間転写ベルト11に転写させる例を示した。これに代えて、濃度は一定で、図13に示したように副走査方向の幅が異なるパッチトナー像を用いてもよい。この場合、パッチトナー像の前記通過時間だけに基づいて、前記蛇行量を求めればよい。
(2)上記実施形態では、帯状のパッチトナー像を形成する例を示した。これに代えて、点状又は四角状の小さなパッチトナー像を濃度センサー5の検出領域に対応して転写させても良い。この場合、濃度センサー5が、前記小さなパッチトナー像を検出できる状態が、ベルトが何周回継続できるかに基づいて、前記蛇行量を求めることができる。
(3)上記実施形態では、第1及び第2の濃度センサー5F、5Bを配置する(利用する)例を示した。これに代えて、第1及び第2の濃度センサー5F、5Bのいずれか1つを使用し、その濃度センサーのみに対応してパッチトナー像を転写させるようにしても良い。
1 画像形成装置
3 画像形成部
5(5F、5B) 濃度センサー(第1、第2濃度センサー)
51 検出領域
6 ローラー位置調整機構
7(7Bk、7C、7M、7Y) 画像形成ユニット(タンデムに配置された画像形成部)
8 制御部
11 中間転写ベルト(無端のベルト)
13 駆動ローラー
14 従動ローラー(ベルト蛇行補正ローラー)
P、P1、PT パッチトナー像(モニター用トナー像)

Claims (5)

  1. トナー像が転写される周面を備え、周回駆動される無端のベルトと、
    前記ベルトに対向して配置され、トナー像を形成すると共に該トナー像を前記ベルトの周面に転写する画像形成部と、
    前記ベルトを周回駆動する駆動ローラーと、前記ベルトの前記周回方向と直交するベルト幅方向における蛇行を補正するベルト蛇行補正ローラーとを含み、前記ベルトが張設される複数のローラーと、
    前記ベルト蛇行補正ローラーの位置調整を行うことで、前記ベルトの蛇行を補正するローラー位置調整機構と、
    トナー像の濃度を検出可能な検出領域を持ち、前記ベルトの周面に前記検出領域を配向させて固定的に配置される濃度センサーと、
    前記ローラー位置調整機構による前記ベルトの蛇行の補正動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記補正動作に先立って、
    前記ベルトを周回駆動させつつ前記画像形成部を制御して、少なくとも前記検出領域を通過するベルトの周面の領域にモニター用トナー像を転写させ、
    前記濃度センサーに前記モニター用トナー像を検出させる第1検出動作を実行させ、
    前記第1検出動作後に前記ベルトを周回駆動させて前記周面を所定距離だけ移動させた後に、前記濃度センサーに前記モニター用トナー像を検出させる第2検出動作を実行させ、
    前記第1検出動作により得られた第1濃度値と、前記第2検出動作により得られた第2濃度値とを比較することによって、前記ベルトの蛇行量を求める画像形成装置において、
    前記濃度センサーは、前記ベルト幅方向に間隔を置いて配置された第1濃度センサー及び第2濃度センサーを含み、
    前記画像形成部は、前記ベルト幅方向に沿った主走査方向に濃度差を有するモニター用トナー像を形成し、
    前記制御部は、第1濃度センサーが検出する濃度値と第2濃度センサーが検出する濃度値との差分濃度値を、前記第1濃度値又は前記第2濃度値と扱う、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部は、前記ベルトに対してタンデムに配置された第1画像形成部及び第2画像形成装置を含み、
    前記制御部は、
    前記第1画像形成部に前記ベルトの周面へ第1モニター用トナー像を転写させ、
    前記第1検出動作として前記第1モニター用トナー像を検出させ、
    少なくとも前記ベルトを1周回させた後に、前記第2検出動作として前記第1モニター用トナー像を再び検出させる、画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部は、前記ベルトに対してタンデムに配置された第1画像形成部及び第2画像形成装置を含み、
    前記制御部は、
    前記第1画像形成部に前記ベルトの周面へ第1モニター用トナー像を転写させると共に、前記第2画像形成部に前記ベルトの周面へ第2モニター用トナー像を転写させ、
    前記第1検出動作として前記第1モニター用トナー像を検出させ、
    前記ベルトの周面の所定距離の移動の後に、前記第2検出動作として前記第2モニター用トナー像を検出させる、画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記第1検出動作と前記第2検出動作とを、前記ベルトの1の周回内で実行させる、画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部は、前記主走査方向と直交する副走査方向の幅が順次変化するように前記モニター用トナー像を形成し、
    前記制御部は、第1濃度センサー及び第2濃度センサーによる前記第1検出動作のタイミングと、前記第2検出動作のタイミングとをさらに参照して、前記ベルトの蛇行量を求める、画像形成装置。
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