JP2021089393A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアリング操作による副走査方向の印字位置の精度の低下を抑制することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、像担持体11と、中間転写ベルト31と、ステアリングローラ34を含む複数のローラと、ステアリングローラ34を傾動させるステアリング駆動部50と、ステアリングローラ34の傾動量に関する情報に基づいて、2次転写部T2における記録材Sの搬送方向に関する記録材Sへのトナー像の転写位置の制御を行う制御部200と、を有する構成とする。【選択図】図6
Description
本発明は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式などを用いた画像形成装置として、中間転写方式を採用した画像形成装置がある。この画像形成装置では、画像形成部にて像担持体上に形成されたトナー像は、1次転写部にて中間転写体上に1次転写され、2次転写部にて紙などの記録材上に2次転写される。中間転写体としては、複数の支持ローラに張架された回転可能な無端状のベルトで構成された中間転写ベルトが広く用いられている。複数の支持ローラは、一般に、中間転写ベルトに駆動力を伝達する駆動ローラ、中間転写ベルトに所定の張力を付与するテンションローラ(ここでは、「テンショナー」ともいう。)、2次転写部に対応して配置された2次転写対向ローラ(2次転写内ローラ)などを含む。
上述のような画像形成装置では、中間転写ベルト上のトナー像とタイミングが合わされて記録材が2次転写部に搬送され、記録材上の所望の位置にトナー像が2次転写される。中間転写ベルト上のトナー像が2次転写部に到達するタイミングと、記録材が2次転写部に到達するタイミングと、にずれが生じると、記録材上の所望の位置にトナー像が2次転写されなくなる可能性がある。つまり、記録材の搬送方向(ここでは、「副走査方向」ともいう。)の印字位置の精度が低下して、画像品質の低下を招く可能性がある。
そのため、従来一般には、中間転写ベルトの周長が一定であることを前提として、トナー像が2次転写部に到達するまでの時間を予め算出し、算出された時間に基づいてレジストローラを回転駆動して記録材を2次転写部に送り込む。これにより、トナー像が2次転写部に到達するタイミングと、記録材が2次転写部に到達するタイミングと、を合わせている。
しかし、例えば中間転写ベルトの周長が変化した場合などには、トナー像が2次転写部に到達するタイミングと、記録材が2次転写部に到達するタイミングと、にずれが生じる可能性がある。例えば、中間転写ベルトの回転方向に関して1次転写部から2次転写部までの間にテンショナーが配置された構成がある。この構成においては、画像形成装置の機内温度の変化などにより中間転写ベルトの周長が変化すると、1次転写部から2次転写部までの中間転写ベルトの走行長さ(走行距離、搬送距離)が変化して、副走査方向の印字位置の精度が低下する可能性がある。この問題に対しては、中間転写ベルト上のマークの検知結果、あるいはテンショナーの位置の検知結果に基づいて中間転写ベルトの周長の変化量を算出して、記録材の送出タイミングを調整することが提案されている(特許文献1)。
一方、中間転写ベルトは、支持ローラの位置(アライメント)や加圧力などのアンバランスにより、幅方向(表面の移動方向と略直交する方向)の走行位置の片寄り(ここでは、単に「寄り」ともいう。)が発生する。そのため、複数の支持ローラのうち少なくとも1つをステアリングローラとし、その回転軸線を他の支持ローラの回転軸線に対して傾斜させるように傾動させることで中間転写ベルトの走行方向を変え、中間転写ベルトの寄りを制御する方式がある。この方式は、中間転写ベルトの寄りを制御する際に中間転写ベルトに与える力が少なく、中間転写ベルトの耐久性の向上の観点などから好ましく採用される。ところが、この方式を採用した場合、ステアリングローラの操作(ここでは、「ステアリング操作」ともいう。)により、中間転写ベルトの走行姿勢が変化する。これにより、中間転写ベルトの回転方向に関する1次転写部から2次転写部までの中間転写ベルトの走行長さが変化してしまい、副走査方向の印字位置の精度が低下する可能性がある。これは、前述のような中間転写ベルトの周長の変化がない場合にも生じる現象である。
また、中間転写ベルトの周長の変化に関しては、前述のように、テンショナーの位置の検知結果などに基づいて記録材の送出タイミングを制御する方法が提案されている。しかし、この方法を用いたとしても、ステアリング操作によりテンショナーの位置と上記走行長さの変化との関係が変わるため、副走査方向の印字位置の精度に誤差が生じる可能性があることがわかった。
したがって、本発明の目的は、ステアリング操作による副走査方向の印字位置の精度の低下を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、1次転写部で前記像担持体から1次転写されたトナー像を2次転写部で記録材に2次転写するために搬送する、回転可能な無端状の中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトを張架する複数のローラであって、前記中間転写ベルトの回転方向に関して前記1次転写部よりも下流側かつ前記2次転写部よりも上流側に配置された、傾動可能なステアリングローラを含む複数のローラと、前記ステアリングローラを傾動させるステアリング駆動部と、前記ステアリングローラの傾動量に関する情報に基づいて、前記2次転写部における記録材の搬送方向に関する記録材へのトナー像の転写位置の制御を行う制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、ステアリング操作による副走査方向の印字位置の精度の低下を抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を有する。)である。画像形成装置1は、例えば、外部機器から送信された画像信号に応じて、電子写真方式を用いて記録用紙などの記録材(転写材、シート)Sにフルカラー画像を形成することができる。
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、中間転写方式を採用したタンデム型の複合機(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置の機能を有する。)である。画像形成装置1は、例えば、外部機器から送信された画像信号に応じて、電子写真方式を用いて記録用紙などの記録材(転写材、シート)Sにフルカラー画像を形成することができる。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Kを有する。これらの画像形成部1Y、1M、1C、1Kは、後述する中間転写ベルト31の略水平に配置される画像転写面の移動方向に沿って直列状に配置されている。各画像形成部1Y、1M、1C、1Kにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、画像形成部1は、後述する感光ドラム11(11Y、11M、11C、11K)、帯電器12(12Y、12M、12C、12K)、露光装置13(13Y、13M、13C、13K)、現像器14(14Y、14M、14C、14K)、1次転写ローラ35(35Y、35M、35C、35K)、クリーニング装置15(15Y、15M、15C、15K)などを有して構成される。
トナー像を担持する像担持体としての、回転可能なドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム11は、図中矢印R1方向(反時計回り方向)に回転駆動される。回転する感光ドラム11の表面は、帯電手段としての帯電器12によって所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム11の表面は、露光手段(静電像形成手段)としての露光装置13によって画像信号に応じて走査露光され、感光ドラム11上に静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置13は、画像信号に応じて変調されたレーザ光を感光ドラム11上に照射するレーザスキャナー装置で構成されている。露光装置13は、感光ドラム11の回転軸線方向と略平行な主走査方向にレーザ光を走査することを、感光ドラム11の回転に伴って感光ドラム11の表面の移動方向と略平行な副走査方向に繰り返して、感光ドラム11上に静電像を形成する。感光ドラム11上に形成された静電像は、現像手段としての現像器14によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム11上にトナー像(現像剤像)が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム11上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム11の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する(反転現像)。
4つの感光ドラム11Y、11M、11C、11Kと対向するように、中間転写体としての回転可能な無端状のベルトで構成された中間転写ベルト31が配置されている。中間転写ベルト31は、複数の支持ローラ(張架ローラ)としての駆動ローラ33、ステアリングローラ34、及び2次転写対向ローラ(2次転写内ローラ)32に掛け回されて所定の張力で張架されている。中間転写ベルト31は、本実施例では、ポリイミド製の無端状のベルト(フィルム)で構成されている。なお、中間転写ベルト31の材料としては、ポリイミドに限らず、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリアミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリカーボネートなどの樹脂、あるいはシリコーンゴム、ヒドリンゴムなどのゴムを用いてもよい。駆動ローラ33は、中間転写ベルト31に駆動力を伝達する。ステアリングローラ34は、本実施例ではテンショナー(テンションローラ)を兼ねており、中間転写ベルト31に所定の張力(テンション)を付与すると共に、傾動することで中間転写ベルト31の寄りを補正する。2次転写対向ローラ32は、後述する2次転写ローラ(2次転写外ローラ)41の対向ローラ(対向部材)として機能する。中間転写ベルト31は、駆動ローラ33が回転駆動されることで、図中矢印R2方向(時計回り方向)に回転(周回移動)する。複数の支持ローラのうち駆動ローラ33以外の支持ローラは、中間転写ベルト31の回転に伴って従動して回転する。中間転写ベルト31の内周面側には、各感光ドラム11Y、11M、11C、11Kに対応して、1次転写手段としてのローラ状の1次転写部材である1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kが配置されている。1次転写ローラ35は、中間転写ベルト31を感光ドラム11に向けて押圧して、感光ドラム11と中間転写ベルト31との接触部である1次転写部T1を形成する。上述のように感光ドラム11上に形成されたトナー像は、1次転写部T1において、1次転写ローラ35の作用によって、回転している中間転写ベルト31上に1次転写される。1次転写時に、1次転写ローラ35には、トナーの正規の帯電極性(現像時のトナーの帯電極性)とは逆極性の直流電圧である1次転写電圧が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム11上に形成されたY、M、C、Kの各色のトナー像が、中間転写ベルト31上の同一画像位置に重ね合わされるようにして順次1次転写される。
中間転写ベルト31の外周面側において、2次転写対向ローラ32と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ状の2次転写部材である2次転写ローラ41が配置されている。2次転写ローラ41は、中間転写ベルト31を介して2次転写対向ローラ32に向けて押圧され、中間転写ベルト31と2次転写ローラ41との接触部である2次転写部T2を形成する。上述のように中間転写ベルト31上に形成されたトナー像は、2次転写部T2において、2次転写ローラ41の作用によって、中間転写ベルト31と2次転写ローラ41とに挟持されて搬送されている記録材S上に2次転写される。2次転写時に、2次転写ローラ41には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である2次転写電圧が印加される。記録材Sは、中間転写ベルト31上のトナー像とタイミングが合わされて2次転写部T2へと搬送されてくる。つまり、記録材カセット61、62、63に格納された記録材Sは、給送ローラ71、72、73のいずれかが回転することで給送搬送路81を通って搬送手段としてのレジストローラ(レジストローラ対)74まで搬送され、一旦停止させられる。そして、レジストローラ74は、中間転写ベルト31上のトナー像の搬送方向の先端(より詳細には、中間転写ベルト31上の各記録材Sに対応する画像形成領域の搬送方向の先端)が2次転写部T2に到達するタイミングと、記録材Sの搬送方向の先端(より詳細には、記録材S上の画像領域の搬送方向の先端)が2次転写部T2に到達するタイミングと、が一致するように回転駆動されて、2次転写部T2に記録材Sを送り込む。レジストローラ74は、駆動手段としてのレジストモータ75(図6)によって駆動される。なお、以下の説明で、トナー像や記録材Sに関して先端とは、特に明示しない場合もその搬送方向の先端を意味する。
トナー像が転写された記録材Sは、搬送ベルト42により定着手段としての定着装置5へと搬送される。定着装置5は、未定着のトナー像を担持した記録材Sを加熱及び加圧することでトナー像を記録材Sの表面に定着(溶融、固着)させる。その後、トナー像が定着された記録材Sは、排出搬送経路82を通って、画像形成装置100の装置本体110の外部に設けられた排出トレイ64へと排出(出力)される。
一方、1次転写後に感光ドラム11上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置15によって感光ドラム11上から除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベルト31上に残留したトナー(2次転写残トナー)や記録材Sから付着した紙粉などの付着物は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置36によって中間転写ベルト31上から除去されて回収される。
本実施例では、複数の支持ローラに張架された中間転写ベルト31、各1次転写ローラ35、ベルトクリーニング装置36、これらを支持するフレームなどを有して、中間転写装置(中間転写ベルトユニット)30が構成されている。中間転写装置30は、メンテナンス又は交換のために装置本体110に対して着脱可能とされている。
2.中間転写装置
次に、本実施例における中間転写装置(中間転写ベルトユニット)30について更に説明する。ここで、中間転写ベルト31の表面の移動方向と略直交する方向を「幅方向」ともいう。また、画像形成装置100及びその要素に関して、図1の紙面手前側を「前(手前)」、紙面奥側を「後(奥)」とする。この前後方向を結ぶ方向は、感光ドラム11の回転軸線方向と略平行であるものとする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上記前側から見たときの左、右を、それぞれ「左」、「右」とする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上下は、重力方向の上下をいうものであるが、真上、真下のみを意味するものではなく、注目する位置又は要素を通る水平面よりも上側、下側を含むものとする。
次に、本実施例における中間転写装置(中間転写ベルトユニット)30について更に説明する。ここで、中間転写ベルト31の表面の移動方向と略直交する方向を「幅方向」ともいう。また、画像形成装置100及びその要素に関して、図1の紙面手前側を「前(手前)」、紙面奥側を「後(奥)」とする。この前後方向を結ぶ方向は、感光ドラム11の回転軸線方向と略平行であるものとする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上記前側から見たときの左、右を、それぞれ「左」、「右」とする。また、画像形成装置100及びその要素に関して、上下は、重力方向の上下をいうものであるが、真上、真下のみを意味するものではなく、注目する位置又は要素を通る水平面よりも上側、下側を含むものとする。
図2(a)は、中間転写装置30を中間転写ベルト31の上方から見た模式的な平面図である。図2(b)は、中間転写装置30を前側から見た模式的な断面図(感光ドラム11の回転軸線方向と略直交する断面)である(感光ドラム11も示されている。)。図2(c)は、中間転写装置30を右側から見た模式的な側面図である。図2(a)、(b)、(c)では、中間転写装置30の主要な要素が模式的に示されており、中間転写装置30を構成する他の多くの要素の図示は省略されている。
中間転写装置30は、中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を張架する複数の支持ローラとしての駆動ローラ33、ステアリングローラ34及び2次転写対向ローラ32と、を有する。2次転写対向ローラ32は、2次転写部T2に対応して配置されている。また、駆動ローラ33は、中間転写ベルト31の回転方向に関して2次転写部T2よりも下流側かつ1次転写部T1(最上流の1次転写部T1Y)よりも上流側に配置されている。また、ステアリングローラ34は、中間転写ベルト31の回転方向に関して1次転写部T1(最下流の1次転写部T1K)よりも下流側かつ2次転写部T2よりも上流側に配置されている。なお、図2(b)に示すように、複数の支持ローラは、本実施例では略水平に配置される画像転写面を形成する補助ローラ39などの他の支持ローラを更に含んでいてもよい。図示の例では、中間転写ベルト31の回転方向に関して1次転写部T1(最下流の1次転写部T1K)よりも下流側かつステアリングローラ34よりも上流側に、補助ローラ39が配置されている。この補助ローラ39は、ステアリングローラ34の傾動に伴う中間転写ベルト31の傾きの変化を遮断して画像転写面を略水平に維持するなどのために設けることができる。
中間転写装置30は、本実施例では、メインフレーム(図示せず)と、メインフレームとは別体のサブフレーム(図示せず)と、を有する。複数の支持ローラのうちのステアリングローラ34以外の支持ローラ、及び各1次転写ローラ35は、それぞれメインフレームに回転可能に支持されている。一方、ステアリングローラ34は、サブフレームに回転可能に支持されている。また、サブフレームは、メインフレームに傾動可能に取り付けられている。さらに、ステアリングローラ34は、スライド移動可能なようにサブフレームに支持されている。
更に説明すると、ステアリングローラ34は、その回転軸線方向の両端部において、軸受部材(図示せず)を介して、サブフレームに回転可能に支持されている。このステアリングローラ(兼テンショナー)34の回転軸線方向の両端部の軸受部材は、それぞれテンショナー調整方向Aにスライド移動可能なようにサブフレームに支持されている。このテンショナー調整方向Aは、中間転写ベルト31の内周面側から外周面側に向かう方向及びその逆方向にスライドする方向であり、本実施例では略水平方向とされている。そして、このステアリングローラ34の回転軸線方向の両端部の軸受部材は、それぞれ付勢手段としての付勢部材である圧縮バネで構成されたテンションバネ37の付勢力によって、テンショナー調整方向Aに沿って中間転写ベルト31の内周面側から外周面側に向かう方向に加圧(付勢)されている。これにより、ステアリングローラ(兼テンショナー)34は、中間転写ベルト31に所定の張力を付与している。また、サブフレームは、ステアリングローラ34の回転軸線方向に関する奥側の端部が、回動軸(図示せず)を中心として回動可能なようにメインフレームに取り付けられている。この回動方向は、ステアリングローラ34の回転軸線方向の手前側の端部34Fをアライメント調整方向Bに移動させる方向である。このアライメント調整方向Bは、上記回動軸を中心として略上下方向に回動する方向である。このようにステアリングローラ34を回動させることで、ステアリングローラ34の回転軸線が駆動ローラ33などの他の支持ローラの回転軸線に対して傾斜するように、ステアリングローラ34を傾動させることができる。このように、ステアリングローラ34は、その回転軸線方向の手前側の端部34Fのアライメント調整方向Bの位置を制御できるようになっている。一方、ステアリングローラ34の回転軸線方向の奥側の端部34Rは、テンショナー調整方向Aには移動可能だが、アライメント調整方向Bの位置は固定されている。なお、ステアリングローラ34を傾動可能とする構成は、本実施例のものに限定されず、例えば公知のものを適宜用いることができる。
画像形成装置100は、中間転写ベルト31の寄りを補正する手段として、上述のように傾動可能なステアリングローラ34を傾動させるステアリング駆動部としてのステアリング機構50(図5)を有する。本実施例では、ステアリング機構50は、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置の検知結果に基づき、ステアリングローラ34のアライメント調整方向Bの位置(ステアリングローラ34の駆動ローラ33などの他の支持ローラに対する配設角度)を調節する。
図5は、本実施例におけるステアリング機構50の概略構成を示す模式図である。ステアリング機構50は、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置を検知する走行位置検知手段としての走行位置センサ51を有する。走行位置センサ51は、例えば、中間転写ベルト31の幅方向の一方の端部に接触し、該端部の中間転写ベルト31の幅方向の位置に応じて移動するフラグと、該フラグの位置を電気信号に変換するフォトインタラプタと、を有して構成される。なお、走行位置センサ51は、上記構成に限定されず、例えば、中間転写ベルト31の幅方向の端部や中間転写ベルト31に設けられたパターンを撮像するなどして、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置を非接触に検知するものでもよい。また、ステアリング機構50は、ステアリングローラ34の回転軸線方向の手前側の端部34Fをアライメント調整方向Bに沿って略上下方向に回動させる作動部52を有する。作動部52は、例えば、ステアリングローラ34を支持する上述のサブフレームの端部に作用して該端部をアライメント調整方向Bに沿って略上下方向に回動させるカムなどを有して構成される。また、ステアリング機構50は、作動部52を駆動する駆動手段としてのステアリング駆動モータ53を有する。ステアリング駆動モータ53は、例えば、ステッピングモータで構成される。また、後述する制御部200(図6)は、ステアリング機構50を構成して、ステアリング駆動モータ53の駆動のON/OFF、駆動量などを制御する。走行位置センサ51の検知結果を示す信号は、制御部200に入力される。走行位置センサ51、作動部52は、中間転写装置30に設けられている。ステアリング駆動モータ53、制御部200は、装置本体110に設けられている。なお、ステアリングローラ34の傾動を制御する構成は、本実施例のものに限定されず、例えば公知のものを適宜用いることができる。
ステアリング機構50は、制御部200が走行位置センサ51の検知結果に基づいてステアリング駆動モータ53の駆動を制御することで、ステアリングローラ34の回転軸線方向の手前側の端部34Fのアライメント調整方向Bの位置を制御する。これにより、ステアリング機構50は、例えば、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置が所定の基準位置(理想の走行姿勢)に近づくようにする。ステアリング駆動モータ53による作動部52の駆動量(カムの正転方向又は逆転方向の回転角度など)と、ステアリングローラ34の傾動量(駆動ローラ33などの他の支持ローラに対する傾斜角度)と、は所定の割合となるように構成されている。したがって、作動部52を所定の方向に所定量だけ駆動すると、ステアリングローラ34が所定の方向に所定量だけ傾動する。
ここでは、このステアリングローラ34の傾動量、あるいはそれに対応する作動部52の駆動量を、「ステアリング量(あるいは操舵量)」とする。このステアリング量は、傾動量(駆動量)自体、傾動量(駆動量)の指標値(例えばモータの駆動制御のための指令値(制御量))などの、傾動量(駆動量)に対応する任意の値であってよい。このステアリング量は、ステアリングローラ34の傾動量に関する情報(傾動量と相関する情報)の一例である。このステアリング量の情報は、ステアリング操作が行われるごとに(あるいは定期的に)、後述する記憶部220(図6)に逐次更新されて記憶される。
なお、ステアリングローラ34は、その回転軸線が駆動ローラ33などの他の支持ローラの回転軸線と略平行である状態を基準として、+方向(例えば図2(b)中上方向)、−方向(例えば図2(b)中下方向)に傾動可能である。例えば、ステアリングローラ34が上記+方向に傾動することで、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置を図2(a)中の下方向に補正でき、上記−方向に傾動することで、中間転写ベルト31の幅方向の走行位置を図2(a)中の上方向に補正できる。後述する中間転写ベルト31の走行長さL2の変化が、ステアリングローラ34の傾動方向に依存せずに傾動量の絶対値に依存する場合には、ステアリング量は傾動量の絶対値に関する情報を含んでいればよい。また、後述する中間転写ベルト31の走行長さL2の変化が、ステアリングローラ34の傾動方向及び傾動量の絶対値に依存する場合は、ステアリング量は傾動方向及び傾動量の絶対値に関する情報を含んでいてよい。
3.副走査方向の印字位置の制御
次に、本実施例における副走査方向の印字位置の制御について説明する。図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ図2(a)、(b)、(c)と同様の図であり、副走査方向の印字位置の制御の説明に必要な補助線などを適宜加えたものである。
次に、本実施例における副走査方向の印字位置の制御について説明する。図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ図2(a)、(b)、(c)と同様の図であり、副走査方向の印字位置の制御の説明に必要な補助線などを適宜加えたものである。
中間転写ベルト31は、支持ローラのアライメントずれ、1次転写部T1や2次転写部T2への高圧印加による中間転写ベルト31に対するグリップ力の変化などの影響を受けて、寄りが発生する。この寄りを制御するために、ステアリング機構50を用いてステアリングローラ34を傾斜させ、逆方向の寄りを発生させることが行われる。このとき、アライメントずれが寄りに与える影響は、中間転写ベルト31の巻き付き角度が大きいほど顕著となる。したがって、本実施例においては、駆動ローラ33のアライメントずれによって発生した寄りを、ステアリングローラ34の傾斜によって戻すということになる。つまり、図3(a)に示すように、中間転写ベルト31は傾斜して走行することになる。
中間転写ベルト31の傾斜走行によって、図3(b)に示す中間転写ベルト31の回転方向に関する2次転写部T2から1次転写部T1(最上流の1次転写部T1Y)へ向かう中間転写ベルト31の走行長さL1は長くなる。例えば、図3(a)において、θ=0°の場合に、L1=l1だとすると、θ=1°の場合、L1=l1/cos1°となる。一方、ここでは中間転写ベルト31の全体の長さ(周長)は変わらないので、図3(b)に示す中間転写ベルト31の回転方向に関する1次転写部T1(最上流の1次転写部T1Y)から2次転写部T2へ向かう中間転写ベルト31の走行長さL2は短くなる。すなわち、図4(a)、(b)に示すように、ステアリング量とL1、L2とが相関をもつ。結果として、ステアリング量に応じて、副走査方向の印字位置がずれることになる。なお、図4(a)は、中間転写ベルト31の走行中にステアリング操作(ステアリングローラ34の操作)を行った場合における、時間(横軸)とステアリング量(縦軸)との関係を模式的に示すグラフ図である。また、図4(b)は、中間転写ベルト31の走行中にステアリング操作を行った場合における、時間(横軸)と中間転写ベルト31の走行長さL1、L2(縦軸)との関係を模式的に示すグラフ図である。
この関係から、ステアリング量に応じて2次転写部T2での2次転写タイミングを調整することによって、副走査方向の印字位置のずれを補正することができる。2次転写タイミングの調整方法としては、露光装置13の副走査照射タイミング(レーザの副走査方向の書き出しタイミング)を変更することによる方法を用いることができる。また、2次転写タイミングの調整方法としては、記録材Sの搬送タイミング(レジストローラ74による記録材Sの送り出しタイミング)を変更することによる方法を用いることができる。
つまり、前述のように、2次転写部T2に搬送される記録材Sは、2次転写部T2よりも記録材Sの搬送方向上流側に設けられたレジストローラ74によって一旦停止させられる。そして、この記録材Sは、中間転写ベルト31上のトナー像とタイミングが合わされて、レジストローラ74によって2次転写部T2へと搬送される。すなわち、トナー像の先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、記録材Sの先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、が一致するように、レジストローラ74が回転駆動されて記録材Sが2次転写部T2に搬送される。これにより、記録材S上の所定の位置にトナー像が2次転写される。このとき、本実施例では、後述する制御部200(図6)が、ステアリング量に基づいて中間転写ベルト31の走行長さL2の変化量を算出する。そして、本実施例では、制御部200が、算出された中間転写ベルト31の走行長さL2の変化量に基づいて、2次転写タイミングを調整することで、副走査方向の印字位置のずれを補正する。より詳細には、制御部200は、露光装置13の副走査照射タイミング、あるいはレジストローラ74による記録材Sの搬送タイミングを変更する。これにより、トナー像の先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、記録材Sの先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、のずれを補正する。つまり、制御部200は、中間転写ベルト31の走行長さL2の変化量を算出し、該変化量に基づいて、トナー像の先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、記録材Sの先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、が合うように、露光装置13の副走査照射タイミング、あるいはレジストローラ74による記録材Sの搬送タイミングを補正する。ここでは、このようなトナー像の先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、記録材Sの先端が2次転写部T2に到達するタイミングと、のずれを補正する制御を、「先端レジ補正制御」ともいう。以下、更に詳しく説明する。
図6は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。図7は、本実施例における先端レジ補正制御の手順の概略を示すフローチャート図である。
図6に示すように、画像形成装置100は、制御手段としての制御部(コントローラ)200を有する。本実施例では、制御部200は、画像形成装置100の各部を統括的に制御する。制御部200は、演算部201、駆動制御部210、記憶部220などを有して構成されている。駆動制御部210には、画像形成装置100の各部、例えば、露光装置13、ステアリング駆動モータ53、レジストモータ75などが接続されている。駆動制御部210は、記憶部220に記憶されたプログラムやデータに基づき、演算部201からの指令によって画像形成装置100の各部を動作させる。
特に、本実施例では、記憶部220には、ステアリング機構50のステアリング量221の情報が記憶される。また、本実施例では、記憶部220には、ステアリング量から副走査方向の印字位置のずれ量へ変換するための情報である補正量変換テーブル(あるいは変換式)222が予め記憶されている。つまり、ステアリング操作におけるステアリング量と、ステアリング操作によるL2の変化量に応じたトナー像の先端が2次転写部T2に到達するタイミングと記録材Sの先端が2次転写部T2に到達するタイミングとのずれ量と、の関係が予め求められる。そして、この関係を示すテーブル(あるいは式)の情報である補正量変換テーブル(あるいは変換式)222が作成されて、記憶部220に予め記憶される。本実施例では、中間転写ベルト31の走行長さL2の基準に対する変化量が、そのままトナー像が2次転写部T2に到達するタイミングの基準に対するずれ量となる。したがって、この中間転写ベルト31の走行長さL2分を副走査照射タイミングあるいは記録材Sの搬送タイミングの補正量として考慮することで、副走査方向の印字位置のずれを補正することができる。なお、上記ずれ量に加えて又は代えて、そのずれ量分を補正する補正量と、ステアリング量と、の関係が、補正量変換テーブル(あるいは変換式)222として記憶部220に予め記憶されていてもよい。その補正量は、上述のように露光装置13の副走査照射タイミングの補正量、あるいは記録材Sの搬送タイミングの補正量であってよい。
図7に示すように、演算部201は、ジョブが開始された後、印字を開始する前に、記憶部220に記憶されている現在のステアリング量221を取得する(S101)。ここで、ジョブとは、1つの開始指示により開始される、単数又は複数の記録材Sに画像を形成して出力する一連の動作である。そして、演算部201は、記憶部220に記憶されている補正量変換テーブル222に基づいて、現在のステアリング量221に対応する副走査方向の印字位置のずれ量を算出する(S102)。次に、副走査照射タイミングをずらす方法により先端レジ補正を行う場合は、演算部201は、算出された副走査方向の印字位置のずれ量に基づいて、該ずれ量に相当する副走査方向のレーザの走査線数(変更量)を算出する(S103)。そして、駆動制御部210は、演算部201からの指令により、算出された走査線数分だけ副走査照射タイミングを変更することで、副走査方向の印字位置のずれを補正する(S104)。制御部200は、ジョブの全てのページの印字が終了するまで以上の処理を繰り返す(S105)。例えば、副走査方向の走査分解能が1200dpiの場合は、上記制御により約20μm単位で先端レジ補正を行うことができる。また、記録材Sの搬送タイミングをずらす方法により先端レジ補正を行う場合は、演算部201は、副走査方向の印字位置のずれ量を印刷速度で割り、該ずれ量に相当する記録材Sの搬送タイミングの変更時間(変更量)を算出する(S103)。ここで、印刷速度は、トナー像の搬送速度(中間転写ベルト31の周速度)に対応する。そして、駆動制御部210は、演算部201からの指令により、算出された搬送タイミングの変更時間分だけレジストモータ75の駆動タイミングを変更することで、副走査方向の印字位置のずれを補正する(S104)。なお、上述のように、予めステアリング量と補正量とが関係付けられた補正量変換テーブル222を求めておき、演算部201がその補正量変換テーブル222に基づいて補正量を算出するようになっていてもよい。
このように、本実施例の画像形成装置100は、トナー像を担持する像担持体11と、1次転写部T1で像担持体11から1次転写されたトナー像を2次転写部T2で記録材Sに2次転写するために搬送する、回転可能な無端状の中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を張架する複数のローラであって、中間転写ベルト31の回転方向に関して1次転写部T1よりも下流側かつ2次転写部T2よりも上流側に配置された、傾動可能なステアリングローラ34を含む複数のローラと、ステアリングローラ34を傾動させるステアリング駆動部50と、ステアリングローラ34の傾動量に関する情報に基づいて、2次転写部T2における記録材Sの搬送方向に関する記録材Sへのトナー像の転写位置の制御を行う制御部200と、を有する。本実施例では、画像形成装置100は、像担持体上に静電像を形成する静電像形成手段13と、像担持体上の静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段14と、を有し、制御部200は、像担持体11の表面の移動方向に関する静電像形成手段13による静電像の書き出しタイミングを調整することで、上記転写位置の制御を行うことができる。また、本実施例では、画像形成装置100は、2次転写部T2へと記録材Sを送り出す搬送手段74を有し、制御部200は、搬送手段74により記録材Sを2次転写部T2へと送り出すタイミングを調整することで、上記転写位置の制御を行うことができる。また、本実施例では、上記複数のローラは、中間転写ベルト31の回転方向に関して1次転写部T1よりも下流側かつ2次転写部T2よりも上流側に配置された、中間転写ベルト31にテンションを付与するテンションローラを含む。特に、本実施例では、ステアリングローラ34がテンションローラを兼ねている。
以上説明したように、本実施例によれば、ステアリング操作による副走査方向の印字位置の精度の低下を抑制して、高い副走査方向の印字位置の精度を得ることができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
実施例1では、中間転写ベルト31の周長が一定である場合における、ステアリング操作による副走査方向の印字位置のずれを補正する先端レジ補正制御について説明した。これに対し、本実施例では、中間転写ベルト31の周長の変化を検知して先端レジ補正制御を行う構成において、該補正におけるステアリング操作による影響を考慮する場合について説明する。
図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ本実施例における先端レジ補正制御を説明するための実施例1における図3(a)、(b)、(c)と同様の図である。図8(b)中のL1は、中間転写ベルト31の回転方向に関する2次転写部T2から1次転写部T1(最上流の1次転写部T1Y)へ向かう中間転写ベルト31の走行長さである。また、図8(b)中のL2は、中間転写ベルト31の回転方向に関する1次転写部T1(最上流の1次転写部T1Y)から2次転写部T2へ向かう中間転写ベルト31の走行長さである。
本実施例では、ステアリングローラ(兼テンショナー)34の回転軸線方向の奥側の端部34Rの近傍に、ステアリングローラ34の表面に対向して、テンショナー位置検知手段としてのテンショナー位置センサ38が配置されている。このテンショナー位置センサ38は、ステアリングローラ34のテンショナー調整方向Aの位置を検知する。テンショナー位置センサ38の検知結果を示す信号は、制御部200に入力される。テンショナー位置センサ38としては、例えば、ステアリングローラ34のテンショナー調整方向Aに関する位置を検知可能な、ポテンショメータ、あるいは光学式測長センサなどを用いることができる。また、テンショナー位置センサ38は、ステアリングローラ34の中間転写ベルトと接触するローラ部、ローラ部の端部の回転軸部、回転軸部を支持する軸受部材のいずれの位置を検知するものであってもよい。
まず、機内温度の変化による中間転写ベルト31の周長の変化の影響について考える。図9(a)、(b)、(c)は、テンショナー位置センサ38の検知結果、機内温度、中間転写ベルト31の長さの関係を模式的に示すグラフ図である。図9(a)は、時間(横軸)と、テンショナー位置センサ38の検知結果、すなわち、テンショナー位置センサ38とステアリングローラ34との間の距離(縦軸)と、の関係を示す。また、図9(b)は、時間(横軸)と機内温度(縦軸)との関係を示す。また、図9(c)は、時間(横軸)と中間転写ベルト31の走行長さL1、L2(縦軸)との関係を示す。
中間転写ベルト31の長さ(周長)は、機内温度などの影響を受けて変化する。そのため、ステアリングローラ(兼テンショナー)34が中間転写ベルト31の走行方向に関して1次転写部T1と2次転写部T2との間にある構成では、次のようになる。つまり、図9(a)、(b)、(c)に示すように、中間転写ベルト31の走行長さL2が、例えば機内温度の上昇に比例して長くなる。結果として、副走査方向の印字位置がずれることになる。そこで、上記走行長さL2の変化をテンショナー位置センサ38で検知し、2次転写タイミングを調整することによって、副走査方向の印字位置のずれを補正することができる。2次転写タイミングの調整方法としては、実施例1と同様、露光装置13の副走査照射タイミングを変更することによる方法、あるいは記録材Sの搬送タイミングを変更することによる方法を用いることができる。簡単のために、L1、L2の称呼長さは同一でLとする。機内温度が変化したときの中間転写ベルト31の長さの変化量をMとすると、L1は変化しないため、L2はL+Mとなる。また、簡単のため、ステアリングローラ34及び駆動ローラ33における中間転写ベルト31の巻き付き角度がそれぞれ180度とすると(つまり、駆動ローラ33とステアリングローラ34で中間転写ベルト31を張架しているものとすると)、L2の変化量Mに対するステアリングローラ34の移動量K1は0.5Mである。
このように、機内温度の変化による中間転写ベルト31の走行長さL2の変化は、テンショナー位置センサ38の検知量K1の2倍として算出することができる。したがって、テンショナー位置センサ38の検知結果に基づいて中間転写ベルト31の周長の変化による副走査方向の印字位置のずれを補正するには、上記算出したL2の変化に基づいて先端レジ補正制御を行えばよい。
次に、ステアリング操作による影響について考える。上記同様、簡単のため、L1=L2=L、駆動ローラ33及びステアリングローラ34における中間転写ベルト31の巻き付き角度=180度であるものとする。図10(a)、(b)は、それぞれ中間転写ベルト31の傾斜走行時、理想走行時における、中間転写ベルト31の1周分の走行姿勢(走行軌跡)を示す模式図である。図10(a)、(b)は、それぞれ中間転写ベルト31を展開して中間転写ベルト31の面に垂直な方向から見たように示しており、展開された中間転写ベルト31の端部にはそれぞれ駆動ローラ33が配置されている。また、図11は、ステアリング量が一定のとき又は機内温度が一定のときにおける、テンショナー位置センサ38の検知結果、機内温度、ステアリング量、中間転写ベルト31の長さの関係を模式的に示すグラフ図である。図11中の左側のグラフ群は、ステアリング量が一定で機内温度が変化(上昇)したときの関係を示し、図11中の右側のグラフ群は、機内温度が一定でステアリング量が変化したときの関係を示す。図11(a)、(e)は、それぞれ時間(横軸)と、テンショナー位置センサ38の検知結果、すなわち、テンショナー位置センサ38とステアリングローラ34との間の距離(縦軸)と、の関係を示す。また、図11(b)、(f)は、それぞれ時間(横軸)と機内温度(縦軸)との関係を示す。また、図11(c)、(g)は、それぞれ時間(横軸)とステアリング量(縦軸)との関係を示す。また、図11(d)、(h)は、それぞれ時間(横軸)と中間転写ベルト31の走行長さL1、L2(縦軸)との関係を示す。
中間転写ベルト31の寄りを抑制するためにステアリングローラ34を操作すると、中間転写ベルト31が傾斜走行することになる。この傾斜走行によっても、実施例1で示したように、L1、L2が変化する。図10(a)の走行姿勢のように、θの角度をもって傾斜走行すると、傾斜走行時の2次転写部T2から1次転写部T1までの走行長さL1(θ)’は、次式のように、理想走行時の2次転写部T2から1次転写部T1までの走行長さL1に比べて長くなる。
L1(θ)’=L1/cosθ
=L1+L1(1−cosθ)/cosθ
L1(θ)’=L1/cosθ
=L1+L1(1−cosθ)/cosθ
ここでは中間転写ベルト31自体は伸縮するわけではないため、L1側でL1(1−cosθ)/cosθだけ長く走行している分、次式のように、L2側での走行長さは短くなる。
L2(θ)’=L2−L1(1−cosθ)/cosθ
=L2+ΔL2
L2(θ)’=L2−L1(1−cosθ)/cosθ
=L2+ΔL2
ここで、テンショナー位置センサ38は、ステアリングローラ34の図8(b)の断面左右方向の位置変化を計測するセンサである。θの角度で傾斜走行しているときの図8(b)の断面左右方向へ投影した中間転写ベルト31の長さL2’’(θ)は、L2’(θ)を計測方向に換算し、次式のようになる。
L2’’(θ)=L2’(θ)cosθ
={L2−L1(1−cosθ)/cosθ}cosθ
=L2cosθ−L1(1−cosθ)
L2’’(θ)=L2’(θ)cosθ
={L2−L1(1−cosθ)/cosθ}cosθ
=L2cosθ−L1(1−cosθ)
したがって、理想走行状態から傾斜走行状態へ変化した時のテンショナー位置センサ38による検知量K2は、次式のようになる。
ΔL2’’(θ)/2=(L2’’(θ=θ)−L2’’(θ=0))/2
={L2cosθ−L1(1−cosθ)−L2}/2
ΔL2’’(θ)/2=(L2’’(θ=θ)−L2’’(θ=0))/2
={L2cosθ−L1(1−cosθ)−L2}/2
ここで、L1=L2=Lを適用すると、次式のようになる。
K2=(Lcosθ−L+Lcosθ−L)/2
=−L(1−cosθ)
ΔL2=−L(1−cosθ)/cosθ
=K2/cosθ
≒K2
K2=(Lcosθ−L+Lcosθ−L)/2
=−L(1−cosθ)
ΔL2=−L(1−cosθ)/cosθ
=K2/cosθ
≒K2
このように、ステアリング操作による傾斜走行に伴う中間転写ベルト31の走行長さL2の変化(ΔL2)は、テンショナー位置センサ38の検知量K2の1倍として算出することができる。したがって、テンショナー位置センサ38の検知結果に基づいて、ステアリング操作による副走査方向の印字位置のずれを補正するには、上記算出したL2の変化に基づいて先端レジ補正制御を行えばよい。
すなわち、ステアリング操作に伴う中間転写ベルト31の走行長さL2の変化と、機内温度の変化による中間転写ベルト31の走行長さL2の変化とでは、L2の変化量に対するテンショナー位置センサ38の検知量Kの感度が異なる。このため、テンショナー位置センサ38の検知量Kが機内温度の変化によるものであり、L2の変化量(補正量)は2*Kであるものとして先端レジ補正制御を行ってしまうと、次のようになることがある。つまり、テンショナー位置センサ38の検知量Kがステアリング操作による傾斜走行の成分を含んでいた場合には、ステアリング量成分に対する補正としては過剰補正となってしまう。
以上では、簡単のため、L2=L1=Lとの仮定、及び中間転写ベルト31の巻き付き角の仮定を設け、機内温度の変化による場合とステアリング操作による場合とでテンショナー位置センサ38の検知結果とΔL2との関係が異なることを示した。中間転写ベルト31の張架断面を一般化した場合にも、係数が変わるのみで、機内温度の変化による場合とステアリング操作による場合とでは、テンショナー位置センサ38の検知結果とΔL2との関係に対する影響度はやはり異なる。したがって、上述の過剰補正成分を補正するために、機内温度の変化に応じた補正に対し、ステアリング量に応じて更に補正を行う必要がある。以下、具体的な補正方法について説明する。
ステアリング量Sがテンショナー位置センサ38の検知結果に与える影響量は、次式で表すものとする。
K2=f(S)
K2=f(S)
テンショナー位置センサ38による検知量Kは、機内温度の変化による成分(影響量)K1とステアリング操作による成分(影響量)K2との和であり、次式で表される。
K=K1+K2
K=K1+K2
中間転写ベルト31の走行長さL2の変化量ΔL2(すなわち、理想的な先端レジ補正量)は、次式で表される。
ΔL2=2×K1+K2
ΔL2=2×K1+K2
上記式にK2=f(s)、K1=K−K2を代入すると、次のように整理できる。
ΔL2=2K−f(S)
ΔL2=2K−f(S)
すなわち、ステアリング量に応じて、更に−f(s)だけ先端レジ補正量を加えることで、高精度に先端レジ補正を行うことができる。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、テンショナー位置センサ38を有し、機内温度の変化による中間転写ベルト31の伸縮に応じて先端レジ補正制御を行う構成とされている。このような構成においても、ステアリング量に応じて2次転写タイミングを更に調整することによって、副走査方向の印字位置のずれを適正に補正することができる。この場合も、実施例1で説明した図6における補正量変換テーブル222の値を変えて、実施例1と同様の動作フロー(図7)で先端レジ補正制御を行うことができる。このとき、本実施例では、図7のS101に対応する処理において、演算部201は、テンショナー位置センサ38の検知結果と、現在のステアリング量221と、を取得する。また、図7のS102に対応する処理において、演算部201は、予め求められたステアリング量とステアリング量がテンショナー位置センサ38の検知結果に与える影響f(S)との関係を示すテーブル(又は式)に基づいて、該f(S)を求める。また、同S102に対応する処理において、演算部201は、テンショナー位置センサ38の検知結果と、求められたf(S)と、に基づいて、上記先レジ補正量ΔL2を求める。そして、図7のS103に対応する処理において、演算部201は、求められた先レジ補正量ΔL2に基づいて、副走査照射タイミングの補正量、あるいは記録材Sの搬送タイミングの補正量を求める。以降の処理は実施例1と同様とすることができる。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、中間転写ベルト31の周長の変化を検知する検知手段38を有し、制御部200は、該検知手段38の検知結果と、ステアリングローラ34の傾動量に関する情報と、に基づいて、2次転写部T2における記録材Sの搬送方向に関する記録材Sへのトナー像の転写位置の制御を行う。特に、本実施例では、該検知手段38は、テンションローラ34の中間転写ベルト31に対するテンションの付与方向に関する位置を検知するセンサを有して構成される。
以上説明したように、本実施例によれば、中間転写ベルト31の周長の変化を検知して副走査方向の印字位置の補正を行う構成において、ステアリング操作により該補正の精度が低下することを抑制して、高い副走査方向の印字位置の精度を得ることができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
上述の実施例では、ステアリングローラの傾動量に関する情報はステアリング機構の駆動量に基づいて取得するものとして説明したが、ステアリングローラの傾動量を検知するセンサを用いてもよい。
また、上述の実施例では、ステアリングローラがテンションローラを兼ねる構成を例に説明したが、ステアリングローラとテンションローラとが別個に設けられていてもよい。
また、実施例2において、中間転写ベルトの周長の変化に関する情報はテンショナーの位置の検知結果に基づいて取得するものとして説明したが、例えば公知の中間転写ベルトの周長の検知方法を用いて周長の変化に関する情報を取得してもよい。例えば、中間転写ベルトに設けられたマークの通過タイミングを光学センサで検知した結果に基づいて中間転写ベルトの周長を検知する方法が公知である。また、例えば、中間転写ベルトの表面の光学特性を光学センサで検知した結果に基づいて(表面からの反射光のプロファイルマッチングなど)、中間転写ベルトの周長を検知する方法が公知である。
11 感光ドラム
31 中間転写ベルト
34 ステアリングローラ(兼テンショナー)
38 テンショナー位置センサ
50 ステアリング機構
100 画像形成装置
200 制御部
A テンショナー調整方向
B アライメント調整方向
S 記録材
31 中間転写ベルト
34 ステアリングローラ(兼テンショナー)
38 テンショナー位置センサ
50 ステアリング機構
100 画像形成装置
200 制御部
A テンショナー調整方向
B アライメント調整方向
S 記録材
Claims (8)
- トナー像を担持する像担持体と、
1次転写部で前記像担持体から1次転写されたトナー像を2次転写部で記録材に2次転写するために搬送する、回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトを張架する複数のローラであって、前記中間転写ベルトの回転方向に関して前記1次転写部よりも下流側かつ前記2次転写部よりも上流側に配置された、傾動可能なステアリングローラを含む複数のローラと、
前記ステアリングローラを傾動させるステアリング駆動部と、
前記ステアリングローラの傾動量に関する情報に基づいて、前記2次転写部における記録材の搬送方向に関する記録材へのトナー像の転写位置の制御を行う制御部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体上に静電像を形成する静電像形成手段と、前記像担持体上の静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、を有し、
前記制御部は、前記像担持体の表面の移動方向に関する前記静電像形成手段による静電像の書き出しタイミングを調整することで、前記転写位置の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記2次転写部へと記録材を送り出す搬送手段を有し、
前記制御部は、前記搬送手段により記録材を前記2次転写部へと送り出すタイミングを調整することで、前記転写位置の制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写ベルトの周長の変化を検知する検知手段を有し、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果と、前記傾動量に関する情報と、に基づいて、前記転写位置の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記複数のローラは、前記中間転写ベルトの回転方向に関して前記1次転写部よりも下流側かつ前記2次転写部よりも上流側に配置された、前記中間転写ベルトにテンションを付与するテンションローラを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ステアリングローラが前記テンションローラを兼ねていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写ベルトの周長の変化を検知する検知手段を有し、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果と、前記傾動量に関する情報と、に基づいて、前記転写位置の制御を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 前記検知手段は、前記テンションローラの前記中間転写ベルトに対するテンションの付与方向に関する位置を検知するセンサを有して構成されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019220782A JP2021089393A (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019220782A JP2021089393A (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 画像形成装置 |
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JP2021089393A true JP2021089393A (ja) | 2021-06-10 |
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ID=76220209
Family Applications (1)
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JP2019220782A Pending JP2021089393A (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2021089393A (ja) |
-
2019
- 2019-12-05 JP JP2019220782A patent/JP2021089393A/ja active Pending
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