JP5707194B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、箱本体に通電部材の接触部が露呈されて、電線の端子金具が取付可能とされた端子取付部が形成されている電気接続箱に関するものである。
従来から、リレーボックスやジャンクションボックス等の電気接続箱には、特開2010−63268号公報(特許文献1)に記載のように、電源線等の電線の端子金具が取付可能とされた端子取付部が設けられたものがある。このような端子取付部には、箱本体に収容されたバスバー等の通電部材の接触部が露呈されている。そして、電線の端末に設けられた端子金具が接触部に重ね合わされて、ボルト固定されるようになっている。
ところで、端子取付部には、前記通電部材の接触部や電線の端子金具、およびこれらを締結するボルトやナット等の金属部品が露呈されている。それ故、特開2009−273311号公報(特許文献2)や特開2002−329492号公報(特許文献3)に記載されているように、カバー部材で箱本体を全体的に覆ったり、部分的に覆ったりすることで、端子取付部を他部材との接触や短絡等から保護していた。
ところが、特許文献2や特許文献3に記載の構造では、カバー部材が箱本体と別体であることから、端子取付部への端子金具のボルト固定後に、カバー部材を箱本体に組み付ける作業が必要であった。また、カバー部材を取り外した際には、カバー部材を一時的に置いておく作業スペースが必要になると共に、カバー部材を紛失するおそれもあった。
このような問題に対処するために、開閉可能なカバー部材を箱本体に一体的に設けることが考えられる。しかし、複数の端子取付部のそれぞれにカバー部材を設けると、部品点数の増加やカバー部材の開閉に手間を要するという問題がある。また、カバー部材を閉状態に維持するロック機構を各カバー部材毎に形成しなければならないことから、スペース効率を損なうという問題もあった。一方、複数の端子取付部を1つのカバー部材で覆うことも考えられるが、各端子取付部は絶縁性を確保するために離れて位置されていることから、それら複数の端子取付部を覆うカバー部材が大型のものとなって、電気接続箱の大型化を招くと共に、取り扱い性を損なうおそれがあった。
特開2010−63268号公報 特開2009−273311号公報 特開2002−329492号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、端子取付部を保護するカバー部材を、スペース効率良く箱本体に一体的に設けることの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、箱本体に通電部材が収容されており、該通電部材の接触部が前記箱本体の表面に露呈されて端子取付部が形成されていると共に、電線の端末に設けられた端子金具が前記接触部に重ね合わされて前記端子取付部に固定される電気接続箱において、前記箱本体には、一対の前記端子取付部が隣接して形成されていると共に、それら一対の端子取付部の間に絶縁係合壁が突設されている一方、カバー部材が回動軸を回動中心として前記箱本体に開閉可能に取り付けられており、該カバー部材の内側に突設されたカバー側係合部が前記絶縁係合壁に設けられた本体側係合部と係合することによって、前記カバー部材が閉位置に保持されて前記一対の端子取付部が前記カバー部材で覆われるようになっていることを、特徴とする。
本発明によれば、カバー部材が回動軸において箱本体に対して回動可能に取り付けられている。これにより、カバー部材を箱本体に一体的に設けて、カバー部材の開閉操作を容易にすることが出来ると共に、カバー部材を紛失するおそれを低減することが出来る。
そして、本発明によれば、一対の端子取付部が、絶縁係合壁を隔てて隣接して形成されている。これにより、絶縁係合壁で互いの絶縁性を確保しつつ、一対の端子取付部を接近させてスペース効率良く形成することが出来る。更に、一対の端子取付部が隣接されていることから、それらを覆うカバー部材をコンパクトに形成することが出来る。加えて、カバー部材の内側にカバー側係合部を設けると共に、絶縁係合壁に本体側係合部を設けて相互に係合させることにより、カバー部材を閉位置に保持するロック機構を、一対の端子取付部の間およびカバー部材の内側のそれぞれにスペース効率良く形成することが出来る。
なお、カバー側係合部と本体側係合部は、互いに係合する凹凸形状を、それらの一方と他方にそれぞれ形成しても良いし、両方を突起形状として相互に係合するもの等でも良い。また、カバー部材に覆われる端子取付部は必ずしも2つに限定されるものではなく、例えば3つ以上の端子取付部を1つのカバー部材で覆うと共に、それらの内の一対の端子取付部間に絶縁係合壁を形成する等しても良い。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記カバー側係合部が、前記回動軸に対向して前記カバー部材の内側に形成された内壁部から前記絶縁係合壁に向かって延出する連結片と、該連結片の延出端部から立ち上がる係合片とを含んで構成されており、該係合片が前記本体側係合部に係合されるようになっているものである。
本態様によれば、カバー側係合部が、カバー部材の内壁部から突出するL字の片持ち形状とされており、連結片の延出端部から立ち上がる係合片の先端部において本体側係合部と係合される。これにより、カバー部材が回動軸回りで開方向に回動しようとした場合には、係合片が絶縁係止壁の本体側係合部に当接されて、その際の当接反力が係合片を介して連結片に及ぼされる。その結果、連結片の延出端部が係合片で押圧されて、連結片がカバー部材の開方向と反対方向に湾曲変形されることにより、連結片の延出端部から立ち上がる係合片が絶縁係止壁に向かって傾斜される。これにより、係合片と本体側係合部の係合状態が維持されて、カバー部材の不意の開放を阻止して閉状態をより安定的に維持することが出来る。即ち、本発明においては、カバー部材が回動可能に箱本体に組み付けられていることから、カバー部材が開方向に移動しようとした場合には、カバー側係合部が回動軸回りの円軌道上を移動して本体側係合部から離れ易くなるおそれがある。しかし、本態様によれば、本体側係合部と係合する係合片が連結片の先端に設けられていることから、カバー部材が開方向に回動しようとした場合には、係合片と本体側係合部との係合力が連結片に及ぼされて、連結片が湾曲変形する。この連結片の変形によって係合片を絶縁係止壁側に傾斜させて本体側係合部との係合状態をより安定的に維持することにより、回動式のカバー部材であっても、箱本体に安定的にロックすることが出来る。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記カバー部材の天壁の中央部分には貫通孔が形成されており、該貫通孔を通じて前記カバー側係合部が前記カバー部材の外部に露呈されているものである。
本態様によれば、カバー側係合部がカバー部材の内側に設けられている場合でも、貫通孔を通じてカバー側係合部をカバー部材の外側から直接に操作することが出来る。これにより、カバー側係合部と本体側係合部との係合の解除を容易に行なうことが出来る。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記カバー部材および前記絶縁係合壁の一方には、他方に圧接する圧接リブが形成されているものである。
本態様によれば、圧接リブを介してカバー部材を絶縁係合壁に押し付けることにより、カバー部材の閉状態をより安定的に維持することが出来る。
本発明によれば、箱本体に一対の端子取付部を隣接して形成すると共に、それら一対の端子取付部の間に絶縁係合壁を突設する一方、該一対の端子取付部を覆うカバー部材を箱本体に回動可能に取り付けて、該カバー部材の内側に突設したカバー側係合部を絶縁係合壁に設けた本体側係合部と係合してカバー部材を閉位置に保持するようにした。これにより、一対の端子取付部を、絶縁係合壁で相互の絶縁性を確保しつつ隣接してスペース効率良く形成することが出来る。更に、カバー部材を箱本体に回動可能に取り付けることにより、カバー部材を箱本体と一体化して閉操作を容易に行なうことが出来ると共に、カバー部材の紛失などを防ぐことも出来る。そして、カバー部材を閉状態に保持する本体側係合部とカバー側係合部を、一対の端子取付部の間の絶縁係合壁と、カバー部材の内側とにそれぞれ設けたことによって、カバー部材をスペース効率良く箱本体に一体的に設けることが出来る。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の要部の斜視図。 図1におけるカバー部材の閉状態を示す斜視図。 図2におけるIII−III断面に相当する説明図。 図1に示した電気接続箱の要部の拡大図。 カバー部材の平面図。 カバー部材の開口側の斜視図。 カバー側係合部と本体側係合部との係合作用を説明するための説明図。 図3におけるVIII−VIII断面に相当する説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10の要部を示す。電気接続箱10はリレーボックスであり、合成樹脂製の箱本体12に、電気部品としてのリレーが装着可能とされた複数のリレー装着部(図示省略)等が形成されている。なお、本発明における電気接続箱は、リレーボックスのみならず、複数のヒューズが装着可能とされたヒューズボックスや、コネクタやリレー、ヒューズ等の各種電気部品が装着可能とされて電力の分配に用いられるジャンクションボックス等でも良い。
箱本体12には、一対の端子取付部14,14が隣接して形成されている。これら端子取付部14,14は互いに略同様の構造とされている。図3にも示すように、箱本体12には通電部材としてのバスバー16が収容されており、バスバー16の端部に形成された接触部18が、端子取付部14において箱本体12の表面20上に露呈されている。箱本体12における端子取付部14には嵌入凹所22が形成されており、雄ねじが形成されたボルト頭部24が嵌め入れられることにより、ボルト頭部24が表面20上に突出されている。そして、接触部18に貫設されたボルト挿通孔26にボルト頭部24を挿通して接触部18が表面20に重ね合わされることによって、端子取付部14が形成されている。
箱本体12において、一対の端子取付部14,14の間には、絶縁係合壁28が突設されている。図4に示すように、絶縁係合壁28は、端子取付部14のボルト頭部24と同方向に突出する板形状を有している。絶縁係合壁28の幅方向両端部には切欠30,30が形成されており、後述するカバー部材48との干渉が回避されている。これにより、絶縁係合壁28は、幅方向中央部分が最も突出された凸字形状を有している。そして、絶縁係合壁28の突出先端部における一方(図3中、左方)の面には、本体側係合部32が形成されている。本体側係合部32は、一方(図3中、左方)の端子取付部14側に突出する突起形状とされている。
さらに、絶縁係合壁28において、本体側係合部32が突出された面には、切欠30,30の下部において、圧接リブ34,34がそれぞれ突出形成されている。また、絶縁係合壁28において、本体側係合部32と反対側の面には、一対の補強リブ36,36が形成されている。
また、図1〜図3に示したように、箱本体12には、本体側係合部32が突出された側(図3中、左側)の端子取付部14に隣接して、絶縁係合壁28と反対側に一対の軸受部38,38が形成されている。更に、箱本体12において、一対の端子取付部14,14に対して、軸受部38,38側に所定距離だけ離隔した位置には、本体側開位置係止片40が形成されている。図3に示したように、本体側開位置係止片40は、箱本体12の表面20から上方(図3中、上方)に突出する突片形状をもって箱本体12に一体形成されており、その突出先端部には、端子取付部14,14側に突出する係止爪42が形成されている。更に、本体側開位置係止片40の上端部には、端子取付部14,14から離隔する斜め上方に延びる操作片部44が形成されている。なお、本体側開位置係止片40は、箱本体12に突設された保護壁部46,46で幅方向両側から挟まれて保護されている。また、軸受部38,38および本体側開位置係止片40の形成箇所における表面20は端子取付部14,14から窪んで形成されており、本体側開位置係止片40の係止爪42は、端子取付部14,14のバスバー16,16よりもやや下方(図3中、下方)に位置されている。
このような箱本体12に、カバー部材48が取り付けられている。図5および図6にも示すように、カバー部材48は、非導電性の合成樹脂から形成された一体成形品とされている。カバー部材48の本体部50は、4つの周壁52a,52b,52c,52dに天壁54が連結された、一方に開口する略長手矩形の箱体形状とされている。なお、周壁52aと周壁52cが互いに対向されていると共に、周壁52bと周壁52dが互いに対向されている。
周壁52aにおいて、周壁52b,52d側の両端部には、一対の連結板部56,56が形成されている。連結板部56,56は、本体部50の外側(図5中、左側)に突出すると共に、周壁52aから本体部50の開口方向(図6中、上方)に突出して延びる板形状とされている。そして、連結板部56,56の突出先端部には、カバー部材48の両外側に向けて突出する回動軸58,58がそれぞれ形成されている。なお、回動軸58,58における連結板部56,56からの突出端面には、軸受部38,38間への挿入を容易にするために、テーパ面60,60が部分的に形成されている。更に、周壁52aにおいて、連結板部56,56の間には、連結板部56,56と略同形状の補助板部62,62が形成されており、これら連結板部56,56と補助板部62,62が、適当な間隔を隔てて並んで形成されている。なお、連結板部56,56および補助板部62,62のそれぞれの周壁52aからの突出先端縁部64は互いに等しい略半円板形状とされており、カバー部材48の側面視において互いに重なる同形状とされている。
さらに、カバー部材48の内側の中央部分には、内壁部66が回動軸58,58と対向して形成されている。内壁部66は天壁54から本体部50の内方に突出して形成されており、カバー本体50の内部空間が、内壁部66で2分されている。内壁部66の天壁54からの突出先端部には、絶縁係合壁28側に位置される周壁52c側に向けて延出する一対の連結片68,68が形成されている。そして、連結片68,68の内壁部66からの延出先端部には、係合片70が立ち上がるように形成されている。これにより、連結片68,68が係合片70の幅方向両端部に連結されていると共に、連結片68と係合片70が側面L字の板ばね形状をもって内壁部66と連結して形成されている。そして、係合片70の連結片68,68からの突出先端部には、係止爪74と係合孔76が形成されている。これら連結片68,68および係合片70を含んでカバー側係合部72が構成されている。
また、天壁54の中央部分には貫通孔78が形成されている。そして、係合片70の係止爪74が、貫通孔78を通じて天壁54の外側に突出して、カバー部材48の外部に露呈されている。なお、天壁54において、貫通孔78の周縁部にはコの字形状の保護壁部80が突設されており、係合片70における係止爪74の突出方向(図5中、右方)以外の3方が、保護壁部80に囲まれている。
さらに、天壁54と周壁52aとの連結部分には、天壁54から突出するカバー側開位置係止片82が形成されている。カバー側開位置係止片82は、矩形板形状をもって、天壁54から保護壁部80と略等しい高さ寸法をもって突出されている。そして、カバー側開位置係止片82の幅方向両端部に、補助板部62,62が連結されている。また、箱本体12への取付状態で箱本体12の外側に位置する周壁52bの下端部には、周壁52bに沿って延びる操作リブ84が突設されており、カバー部材48を容易に開操作出来るようにされている。
このようなカバー部材48の回動軸58,58が、箱本体12の軸受部38,38に挿し込まれることにより、カバー部材72が、箱本体12に対して回動軸58,58回りで開閉可能に取り付けられる。図3に示したように、カバー部材48は、回動軸58,58回りで略90°の範囲に亘って回動可能とされており、一方の回動端位置が、端子取付部14,14の上方(図3中、上方)から外れて位置して、天壁54が箱本体12の表面20に対して垂直となる開位置とされると共に、他方の回動端位置が、端子取付部14,14の上方に位置して、端子取付部14,14のそれぞれに突設されたボルト頭部24,24を覆う閉位置とされている。なお、カバー部材48の連結板部56,56および補助板部62,62それぞれの突出先端縁部64が表面20に接触されることによって、回動に伴うカバー部材48のガタツキを軽減して、安定的に開閉操作出来るようにされている。
カバー部材48が開方向に回動されることにより、カバー側開位置係止片82が本体側開位置係止片40の係止爪42を乗り越えて、係止爪42と係合される。これにより、カバー部材48が開位置に保持される。そして、カバー部材48が閉方向に回動されることにより、カバー側開位置係止片82が本体側開位置係止片40の係止爪42を乗り越えて係止爪42との係合状態が解除されると共に、カバー側係合部72の係合片70が絶縁係合壁28に重ね合わされて、絶縁係合壁28の本体側係合部32が係合片70の係合孔76に入り込むことによって、係合片70が本体側係合部32と係合される。これにより、カバー部材48が閉位置に保持される。
このような端子取付部14,14には、図1に示したように、端子金具86,86がそれぞれ取り付けられる。端子金具86はL字に屈曲された板形状とされており、電線88の端末に設けられている。端子金具86にはボルト挿通孔90が貫設されている。そして、カバー部材48を開操作して、カバー側開位置係止爪82と本体側開位置係止片40を係合して開位置に保持した状態で、端子金具86のボルト挿通孔90にボルト頭部24を挿通して、端子取付部14に露出されたバスバー16の接触部18に端子金具86を重ね合わせた後に、ボルト頭部24にナット92を締結することによって、端子金具86を接触部18への重ね合わせ状態で端子取付部14に取り付ける。その後、図2に示したように、カバー部材48を閉操作して、係合片70と絶縁係合壁28の本体側係合部32を係合して閉位置に保持することにより、一対の端子取付部14,14をカバー部材48で覆って、端子金具86,86(図2においては一方のみ図示)の取り付けを完了する。なお、カバー部材48の閉状態において、周壁52bと箱本体12の表面20の間には僅かな隙間94が形成されるようになっており、該隙間94を通じて、端子取付部14,14に取り付けられた端子金具86,86が箱本体12の外部に突出されるようになっている。
本実施形態に従う構造とされた電気接続箱10によれば、一対の端子取付部14,14を覆うカバー部材48が、箱本体12に一体的に組み付けられている。これにより、カバー部材48の開閉作業を容易且つ速やかに行なうことが出来ると共に、カバー部材48の紛失のおそれを軽減することが出来る。そして、カバー部材48の開位置において、カバー側開位置係止片82と本体側開位置係止片40を係合することによって、カバー部材48を開位置に保持することが出来る。これにより、端子金具86の取付作業を容易に行なうことが出来る。一方、カバー部材48の閉位置において、カバー側係合部72の係合片70と絶縁係合壁28の本体側係合部32を係合することによって、カバー部材48を閉位置に保持することが出来る。
そして、本実施形態によれば、一対の端子取付部14,14が、絶縁係合壁28を挟んで隣接して形成されている。これにより、絶縁係合壁28で相互の絶縁性を確保しつつ、一対の端子取付部14,14を接近してスペース効率良く形成することが出来る。また、一対の端子取付部14,14が隣接して形成されていることから、それらを覆うカバー部材48をコンパクトに形成することも出来る。
さらに、絶縁係合壁28に本体側係合部32を形成すると共に、該本体側係合部32に係合するカバー側係合部72が、カバー部材48の内側に形成されている。これにより、カバー部材48を閉位置に保持するロック機構を、一対の端子取付部14,14の形成スペースの内側とカバー部材48の内側とにスペース効率よく形成することが出来る。そして、カバー部材48に形成された貫通孔78を通じてカバー側係合部72の係合片70がカバー部材48の外部に露呈されていることから、係合片70をカバー部材48の内側にスペース効率良く形成しつつ、貫通孔78を通じて係合片70を直接に操作可能として、係合片70と本体側係合部32との係合状態を容易に解除することが可能とされている。
そして、本実施形態によれば、カバー側係合部72において、絶縁係合壁28の本体側係合部32と係合する係合片70が、内壁部66から突出された連結片68,68の先端部から立ち上げられて形成されている。これにより、図7に示すように、カバー部材48が回動軸58,58回りで開方向に変位しようとした場合には、係合片70が本体側係合部32に当接されて、その当接反力が連結片68,68に及ぼされる。そして、連結片68,68の先端部が係合片70で箱本体12側(図7中、下側)に押圧されて、連結片68,68がカバー部材48の開方向と反対方向に湾曲変形される。その結果、係合片70が絶縁係合壁28に向けて傾斜されて、係合片70と本体側係合部32との係合が維持されるようになっている。即ち、本実施形態においては、カバー部材48が回動軸58,58回りで回動されることから、カバー部材48が開方向に変位する場合には、係合片70が回動軸58,58回りで本体側係合部32から速やかに離隔して係合状態が解除され易くなるおそれがある。そこにおいて、連結片68,68を変形させて係合片70を絶縁係合壁28側に傾斜させることにより、係合片70と本体側係合部32との係合を維持して、カバー部材48の閉状態を安定的に維持することが出来る。
さらに、図8に示すように、カバー部材48の閉状態において、係合片70の両側に形成されて絶縁係合壁28と対向位置される内壁部66の対向面96,96に対して、絶縁係合壁28から突出された圧接リブ34,34が圧接される。これにより、閉状態におけるカバー部材48のガタツキを軽減して、カバー部材48をより安定的に閉状態に保持することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態においては、カバー側係合部72側が係合孔76が形成された凹形状、本体側係合部32側が凸形状とされていたが、カバー側係合部を凸形状、本体側係合部を凹形状としても良いし、カバー側係合部と本体側係合部の両方を凸形状として、相互に係合させる等しても良い。また、前記圧接リブ34,34は必ずしも必要ではないが、例えば絶縁係合壁28側に代えて、カバー部材48の対向面96,96側に圧接リブを設けても良い。
また、端子取付部は、例えば、箱本体側にナットを設けて、バスバー等の通電部材と電線の端子金具とを重ね合わせた状態で、ボルトで固定する等しても良い。更に、端子取付部を3つ以上設けてカバー部材で覆うようにすると共に、それらの内の一対の端子取付部の間に絶縁係止壁を設けてカバー側係合部と係合するようにしても良い。
10:電気接続箱、12:箱本体、14:端子取付部、16:バスバー(通電部材)、18:接触部、20:表面、28:絶縁係合壁、32:本体側係合部、34:圧接リブ、48:カバー部材、54:天壁、58:回動軸、66:内壁部、68:連結片、70:係合片、72:カバー側係合部、74:係止爪、76:係合孔、78:貫通孔、86:端子金具、88:電線

Claims (4)

  1. 箱本体に通電部材が収容されており、該通電部材の接触部が前記箱本体の表面に露呈されて端子取付部が形成されていると共に、
    電線の端末に設けられた端子金具が前記接触部に重ね合わされて前記端子取付部に固定される電気接続箱において、
    前記箱本体には、一対の前記端子取付部が隣接して形成されていると共に、それら一対の端子取付部の間に絶縁係合壁が突設されている一方、
    カバー部材が回動軸を回動中心として前記箱本体に開閉可能に取り付けられており、該カバー部材の内側に突設されたカバー側係合部が前記絶縁係合壁に設けられた本体側係合部と係合することによって、前記カバー部材が閉位置に保持されて前記一対の端子取付部が前記カバー部材で覆われるようになっている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記カバー側係合部が、前記回動軸に対向して前記カバー部材の内側に形成された内壁部から前記絶縁係合壁に向かって延出する連結片と、該連結片の延出端部から立ち上がる係合片とを含んで構成されており、該係合片が前記本体側係合部に係合されるようになっている
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記カバー部材の天壁の中央部分には貫通孔が形成されており、該貫通孔を通じて前記カバー側係合部が前記カバー部材の外部に露呈されている
    請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記カバー部材および前記絶縁係合壁の一方には、他方に圧接する圧接リブが形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の電気接続箱。
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