JP5703704B2 - 反射型マスクの製造方法 - Google Patents

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本発明は、極端紫外光(Extreme Ultra Violet:以後、EUVと記す)を用いてマスクパターンをウェハ上に転写するためのEUV露光用の反射型マスクに関し、より詳しくは、EUV光を吸収する吸収体の膜厚を所望の膜厚範囲に調整する反射型マスクの製造方法に関するものである。
半導体デバイスの微細化に伴い、現在、ArFエキシマレーザを用いた光学式の投影露光装置により、フォトマスクを用いてウェハ上にパターン転写する露光方法が行なわれている。これらの光学式の投影露光装置による露光方法では、いずれ解像限界に達するため、電子線描画装置による直描やインプリントリソグラフィやEUVリソグラフィのような新しいパターン形成方法が提案されている。
これらの新しいリソグラフィ技術の中でも、紫外線露光の短波長化の極限と見なされているEUV露光は、エキシマレーザよりもさらに短波長である波長13.5nm程度のEUV光を用いて通常1/4程度に縮小して露光する技術であり、半導体デバイス用の次世代リソグラフィ技術として注目されている。EUV露光においては、短波長のために屈折光学系が使用できないため、反射光学系が用いられ、マスクとしては反射型マスクが提案されている(特許文献1)。
このEUV露光用反射型マスク(以降、反射型マスクと記す)は、EUV光を反射する多層膜構造の反射層と、この反射層上にEUV光を吸収する吸収体パターンとを、少なくとも備えたマスクである。
上述の反射型マスクの基板には、パターン位置精度を高精度に保持するために、低熱膨張係数を有し、さらに、高反射率や転写精度を得るために、平滑性、平坦度が高く、マスク製造工程の洗浄などに用いる洗浄液への耐性に優れた基板が求められ、例えば、石英ガラス、SiO2−TiO2系の低熱膨張ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスなどのガラス基板などが用いられている。
そして、上述のような基板の主面に、上記の反射層や吸収層などを形成したものを反射型マスクブランクスと呼ぶ。
なお、反射層の上には、反射層を保護するキャッピング層や、マスクパターン形成時の反射層へのエッチングダメージを防止するためのバッファ層が設けられていてもよい。ここで、キャッピング層の材料にRu(ルテニウム)を用いる場合には、Ruは上述のようなエッチングダメージを受けないため、バッファ層を設ける必要はない。
反射型マスクは、上述の反射型マスクブランクスの吸収層を、部分的に除去してマスクパターンとなる吸収体パターンを形成したものである。
このような反射型マスクの製造においては、例えば、図5に示すように、吸収層の上に形成したレジスト層を電子線描画等により所望のレジストパターンに加工し、このレジストパターンをマスクに吸収層をエッチングして、所望の吸収体パターンを得ていた。この場合、得られる吸収体パターンの膜厚は、成膜時の吸収層の膜厚と同じである。
上述のような反射型マスクにおいても、従来のフォトマスクと同様に、位相シフト法を用いることでさらに解像度を向上させることができる。例えば、吸収体パターンを構成する材料の膜厚を最適化することで、所望の反射率と位相差を両立させたハーフトーン型の位相シフト反射型マスクが提案されている(特許文献2)。
ハーフトーン型の位相シフト反射型マスクにおいては、吸収体パターンに入射したEUV光は、その一部は吸収されるが、他の一部は吸収体パターンを透過して反射層で反射し、再び吸収体パターンを透過して、吸収体パターンから露出する反射層で反射された反射光とは位相が反転した反射光としてマスクから放射され、フォトマスクと同様な位相シフト効果により、ウェハ上に形成されるパターンの解像性を向上させる。
特開昭63−201656号公報 特開2004−207593号公報
ここで、従来の反射型マスクの製造方法においては、例えば、図6に示すように、反射型マスクブランクス200の吸収層114の上にレジスト層を形成し、このレジスト層を電子線描画等により所望のレジストパターン115Aに加工し(図6(b))、次に、このレジストパターン115Aをマスクに吸収層114をエッチングして吸収体パターン114Aを形成し(図6(c))、レジストパターン115Aを除去した後に欠陥検査および欠陥修正を行って、反射型マスク100を得ていた(図6(d))。
なお、バッファ層を設けている場合には、上述の欠陥検査および欠陥修正を行った後に、吸収体パターン114Aから露出するバッファ層をエッチングして、反射型マスクを得ることになる。
しかしながら、上述のようなハーフトーン型の位相シフト反射型マスクを製造する場合には、従来のArFエキシマレーザ(波長193nm)を用いたフォトマスクではハーフトーンマスクの位相精度は180度±3度とされており、波長13.5nmのEUV光を用いる反射型マスクにおいては、吸収体パターンの膜厚は60〜65nm程度となり、また上述の位相精度を実現するためにはその膜厚精度は±1nm程度と換算されるため、反射型マスクブランクスの吸収層成膜工程において、目標の膜厚精度を満たすことが、困難になっていた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ハーフトーン型の位相シフト反射型マスクを製造する場合のような、吸収体パターンの膜厚に対する厳しい精度の要求を満たすことのできる反射型マスクの製造方法を提供することである。
本発明者は、種々研究した結果、反射型マスクの製造方法において、吸収層をパターン状にエッチング加工して吸収体パターンを形成する工程の後に、形成された吸収体パターンの膜厚を測定し、この測定で得られる膜厚と所望の膜厚との差分に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整することで、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、基板の上に、EUV光を反射する反射層を形成する工程と、前記反射層の上に、少なくともEUV光の一部を吸収する吸収層を形成する工程と、前記吸収層を部分的に除去して、所望の部位で前記反射層が露出するように吸収体パターンを形成する工程とを、少なくとも備えたEUV露光用の反射型マスクの製造方法であって、前記吸収層をパターン状にエッチング加工して吸収体パターンを形成する工程の後に、前記吸収体パターンの膜厚を測定する工程と、前記測定で得られる膜厚と所望の膜厚との差分に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する工程と、を有し、前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する工程が、分圧5%のCHF3ガスと分圧95%のHeガスからなる混合ガスを用いたICP(誘導結合プラズマ)エッチング工程であり、前記吸収体パターンが、前記EUV光の一部を、前記吸収体パターンから露出する反射層で反射される第1の反射光とは位相が反転した第2の反射光として放射することを特徴とする反射型マスクの製造方法である。
本発明によれば、例え、反射型マスクブランクスの吸収層成膜工程において、目標の膜厚精度を満たすことが困難であっても、反射型マスクの製造工程において、吸収層をパターン状にエッチング加工して吸収体パターンを形成する工程の後に、形成された吸収体パターンの膜厚を測定し、この測定で得られる膜厚と所望の膜厚との差分に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整することで、最終的な吸収体パターンを目標の膜厚精度範囲で形成することができる。
本発明に係る反射型マスクの例を示す概略断面図である。 本発明に係る反射型マスクの製造方法の一例を示す工程フロー図である。 本発明に係る反射型マスクの製造方法の例を示す模式的工程図である。 図3に続く本発明に係る反射型マスクの製造方法の例を示す模式的工程図である。 従来の反射型マスクの製造方法の一例を示す工程フロー図である。 従来の反射型マスクの製造方法の例を示す模式的工程図である。
<反射型マスク>
まず、本発明に係る反射型マスクについて説明する。
図1は、本発明に係る反射型マスクの例を示す概略断面図である。
図1に示すように、本発明に係る反射型マスク1においては、基板11の主面の上には、EUV光を反射する反射層12が形成されており、反射層12の上には、キャッピング層13が形成されており、キャッピング層13の上には、吸収体パターン14Bが形成されている。
ここで、本発明に係る反射型マスクの製造方法は、吸収体パターンがEUV光を完全に吸収する通常の反射型マスクにも好適に適用できるものであるが、より吸収体パターンの膜厚調整が困難なハーフトーン型の位相シフト反射型マスクにおいて、特に効果を奏するものである。
反射型マスク1が、ハーフトーン型の位相シフト反射型マスクである場合には、吸収体パターン14Bから露出する反射層12に入射したEUV光は、第1の反射光として反射型マスクから放射され、一方、吸収体パターン14Bに入射したEUV光は、その一部は吸収体パターン14Bに吸収されるが、他の一部は吸収体パターン14Bを透過して反射層12で反射し、再び吸収体パターン14Bを透過して、前記第1の反射光とは位相が反転した第2の反射光として反射型マスク1から放射され、フォトマスクと同様な位相シフト効果により、ウェハ上に形成されるレジストパターンの解像性を向上させる。
上述の吸収体パターン14Bは、主にラインアンドスペースパターン、若しくはホールアレイパターンであり、例えば、ラインアンドスペースパターンのライン幅は、64nm〜128nmである。
次に、本発明に係る反射型マスクを構成するその他の要素について説明する。
(基板)
本発明の反射型マスクを構成する基板11としては、パターン位置精度を高精度に保持するために低熱膨張係数を有し、高反射率および転写精度を得るために平滑性、平坦度が高く、マスク製造工程の洗浄などに用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましく、石英ガラス、SiO2−TiO2系の低熱膨張ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスなどのガラス基板、さらにはシリコンを用いることもできる。
基板11は、0.2nmRms以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることが高反射率および転写精度を得るために好ましい。マスクブランクスの平坦度としては、例えば、パターン領域において50nm以下が求められている。
(反射層)
反射層12は、EUV露光に用いられるEUV光を高い反射率で反射する材料が用いられ、Mo(モリブデン)層とSi(シリコン)層からなる多層膜が多用されており、例えば、2.8nm厚のMo層と4.2nm厚のSi層を各40層積層した多層膜よりなる反射層が挙げられる。それ以外には、特定の波長域で高い反射率が得られる材料として、Ru/Si、Mo/Be、Mo化合物/Si化合物、Si/Nb周期多層膜、Si/Mo/Ru周期多層膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層膜およびSi/Ru/Mo/Ru周期多層膜なども用いることができる。ただし、材料によって最適な膜厚は異なる。
Mo層とSi層からなる多層膜の場合、イオンビームスパッタ法により、まずSiターゲットを用いてSi層を成膜し、その後、Moターゲットを用いてMo層を成膜し、これを1周期として、30〜60周期、好ましくは40周期積層されて、多層膜の反射層が得られる。上記のように、EUV光を高い反射率で反射させるために、13.5nmのEUV光を入射角6.0度で入射したときの反射層12の反射率は、通常、60%以上を示すように設定されている。
(キャッピング層)
反射層12の上には、反射層を保護するキャッピング層が設けられていても良い。
反射層12の反射率を高めるには屈折率の大きいMo層を最上層とするのが好ましいが、Moは大気で酸化され易く、反射率が低下するので、酸化防止やマスク洗浄時における保護のための保護層として、スパッタリング法などによりSiやRu(ルテニウム)を成膜し、キャッピング層を設けることが行われている。
例えば、キャッピング層としてSiを用いる場合は、反射層12の最上層に11nmの厚さで設けられる。また、キャッピング層としてRuを用いる場合は、反射層12の最上層に2.5nmの厚さで設けられる。
(バッファ層)
EUV露光に用いられるEUV光を吸収する吸収層14をドライエッチングなどの方法でパターンエッチングするときに、下層のキャッピング層がエッチングによるダメージを受ける材質の場合には、エッチングによる損傷を与えるのを防止するために、キャッピング層13と吸収層14との間にバッファ層を設けてもよい。
バッファ層の材料としてはSiO2、Al23、Cr、CrNなどが用いられる。CrNを用いる場合は、RFマグネトロンスパッタ法によりCrターゲットを用いてN2ガス雰囲気下で、上記の反射層の上にCrN膜を5nm〜15nm程度の膜厚で成膜するのが好ましい。
(吸収層)
マスクパターンを形成し、EUV光を吸収する吸収層14の材料としては、Ta、TaN、TaB、TaBNなどのTaを主成分とする材料、Cr、Crを主成分としN、O、Cから選ばれる少なくとも1つの成分を含有する材料などが、膜厚20nm〜100nm程度の範囲で用いられる。
(ハードマスク層)
吸収層14の上には、吸収層のエッチングマスクとしてハードマスク層を設けても良い。ハードマスク層の材料としては、吸収層14のエッチングに耐性をもつものであって、反射型マスクの転写パターンに応じた微細加工に適したものを用いる必要がある。例えば、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニュウム(Hf)およびその窒化物、酸化物などである。
また、ハードマスク層の材料は、バッファ層と同一の材料であることが好ましい。この場合、吸収層14のエッチングの後に、ハードマスク層の除去とバッファ層の除去とを同一工程で除去できる。
ハードマスク層の厚さは、その材料のエッチング耐性や転写パターンのサイズに応じた加工精度にもよるが、例えば5nm〜15nmである。
ハードマスク層は、例えば、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、Crをスパッタ成膜することで、CrNからなるハードマスク層を設けることができる。
(導電層)
基板11の主面上に設けられた反射層12と相対する他方の面(裏面側)の上には、導電層が形成されていてもよい。この導電層は、反射型マスクの裏面を静電吸着するために、設けられるものである。この導電層は、導電性を示す金属や金属窒化物などの薄膜であって、例えば、クロム(Cr)や窒化クロム(CrN)などを厚さ20nm〜150nm程度に成膜して用いられる。
<反射型マスクの製造方法>
次に、本発明に係る反射型マスクの製造方法について説明する。
図2は、本発明に係る反射型マスクの製造方法の一例を示す工程フロー図である。
図2に示すように、本発明においては、まず、基板を準備し、その主面の上に、反射層を形成し、次いで、前記反射層の上にキャッピング層、続いて吸収層を形成して、本発明に係る反射型マスクブランクスを得る。
なお、バッファ層を設ける場合には、上述のキャッピング層を形成した後に、バッファ層を形成し、続いて吸収層を形成する。
さらに、得られた反射型マスクブランクスの吸収層の上にレジストパターンを形成し、前記吸収層を部分的に除去して、所望の部位で前記反射層が露出するように吸収体パターンを形成し、前記レジストパターンを除去する。
その後、得られた吸収体パターンの膜厚を測定し、前記測定で得られた膜厚と所望の膜厚との差分に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する。
その後、欠陥検査および欠陥修正を行って、本発明に係る反射型マスクを得る。欠陥検査および欠陥修正については、特に制限は無く、従来と同様な方法を用いることができる。
なお、バッファ層を設けた場合には、上述の欠陥検査および欠陥修正を行った後に、吸収体パターンから露出するバッファ層をエッチングして、本発明に係る反射型マスクを得ることになる。
上述の工程フローにおける各製造工程について、以下、詳しく説明する。
図3および図4は、本発明に係る反射型マスクの製造方法の一例を示す模式的工程図である。
まず、図3(a)に示すように、表面研磨された基板11の主面の上に、反射層12、キャッピング層13、続いて吸収層14が形成された反射型マスクブランクス20を用意する。ここで、反射型マスクブランクス20は、従前公知の方法により形成することができ、製造方法に特に制限は無い。
なお、図示はしないが、バッファ層を設ける場合には、上述のキャッピング層13を形成した後に、バッファ層を形成し、続いて吸収層14を形成することになる。
次に、図3(b)に示すように、吸収層14の上に電子線レジストを形成し、電子線描画により、レジストパターン15Aを形成し、次いで、レジストパターン15Aの開口に露出する吸収層14をエッチングして吸収体パターン14Aを形成し(図3(c))、その後、レジストパターン15Aを除去して、得られた吸収体パターン14Aの膜厚をAFM(原子間力顕微鏡)で測定する(図4(d))。
次に、図4(e)に示すように、前記測定で得られた膜厚と所望の膜厚との差分(D)に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する。
この全面エッチング工程では、1nmレベルの膜厚調整が求められるため、吸収体パターンのエッチングレートが小さい条件を用いることになる。
具体的には、CHF3ガス(分圧5%)とHeガス(分圧95%)の混合ガスを用いたICP(誘導結合プラズマ)エッチングにより、上述の膜厚調整を達成する。なお、キャッピング層13あるいはバッファ層が存在しているため、この吸収体パターンの膜厚調整のためのエッチングを追加したとしても、反射層12に損傷を与えることは無い。
また、CHF3ガスによるエッチングは、側壁保護効果を有するため、レジストなしで全面エッチングする場合であっても、吸収体パターンの膜厚を数nm程度エッチングする条件であれば、吸収体パターンの水平方向の寸法に与える影響は無視できる範囲である。
なお、上述の、レジストパターン15Aの開口に露出する吸収層14をエッチングして吸収体パターン14Aを形成する工程(図3(c))におけるエッチング条件と、この吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する工程(図4(e))におけるエッチング条件とは、異なる条件を用いることが好ましい。例えば、上述の図3(c)の工程においては、図4(e)の工程よりも吸収体パターンのエッチングレートが大きい条件を用いる方が、短い時間で吸収体パターン加工ができるため製造時間短縮等の効果が得られるからである。
この場合、図3(c)の工程における反応ガスには、例えば、CF4ガスとHeガスの混合ガスを用いることができる。上述のICP(誘導結合プラズマ)エッチングにおいて、他の条件は同一にして、反応ガスにCF4ガス(分圧50%)とHeガス(分圧50%)の混合ガスを用いた場合、上述のCHF3ガス(分圧5%)とHeガス(分圧95%)の混合ガスを用いた場合に比べて、エッチングレートは3倍になる。
また、本発明においては、ICP(誘導結合プラズマ)エッチングにおけるバイアスパワーを小さく設定することも、吸収体パターンのエッチングレートを小さくすることに効果的である。例えば、上述のCHF3ガス(分圧5%)とHeガス(分圧95%)の混合ガスを反応ガスに用いる場合に使用するバイアスパワーの値を、上述のCF4ガス(分圧50%)とHeガス(分圧50%)の混合ガスを反応ガスに用いる場合に使用するバイアスパワーの値の半分に設定することで、CHF3ガス(分圧5%)とHeガス(分圧95%)の混合ガスを反応ガスに用いる場合のエッチングレートを、CF4ガス(分圧50%)とHeガス(分圧50%)の混合ガスを用いた場合に比べて、1/5倍にまで小さく抑制することができる。
上述のようにして、吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整した後に、欠陥検査および欠陥修正を行って、本発明に係る反射型マスク1を得る(図4(f))。
なお、図示はしないが、キャッピング層13の上にバッファ層を設けた場合には、上述の欠陥検査および欠陥修正を行った後に、吸収体パターン14Bから露出するバッファ層をエッチングして、本発明に係る反射型マスクを得ることになる。
なお、図3および図4においては省略しているが、吸収層14の上にはハードマスク層を設け、このハードマスク層をマスクパターン状に加工して、吸収層14のエッチングマスクとしても良い。
以上、本発明に係る反射型マスクの製造方法について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
基板として、光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板を用い、その主面の上に、イオンビームスパッタ法により、Siターゲットを用いてSi膜を4.2nm成膜し、続いてMoターゲットを用いてMo膜を2.8nm成膜し、これを1周期として40周期積層してMoとSiの多層膜よりなる反射層12を形成した後、最表面のMo膜の上にRu膜を2.5nm成膜してキャッピング層13を形成した。
次に、上記のRu膜の上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Taターゲットを用いて、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、TaN膜を吸収層14として形成し、本発明に係る反射型マスクブランクス20を得た。
次に、上記の反射型マスクブランクス20のTaN膜の上に、ポジ型の化学増幅型電子線レジスト(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ製、FEP171)を塗布し、電子線描画装置を用いて、吸収体パターン用のレジストパターン15Aを形成した。
次に、前記レジストパターン15Aの開口から露出するTaN膜の吸収層14を、CF4ガス(分圧50%)とHeガス(分圧50%)の混合ガスを用いたICP(誘導結合プラズマ)エッチングによりバイアスパワー60Wでドライエッチングして、吸収体パターン14Aを形成した。
次に、前記レジストパターンを除去し、AFM(Veeco社、DimensionX3D)を用いて吸収体パターン14Aの膜厚を測定したところ、70nmであった。一方、目的とする膜厚範囲は、65nm±1nmである。
そこで、測定で得られた膜厚(70nm)と所望の膜厚(65nm±1nm)との差分(D=4〜6nm)に基づいて、さらに前記吸収体パターン14Aを全面エッチングした。
上記のエッチングには、CHF3ガス(分圧5%)とHeガス(分圧95%)の混合ガスを用い、バイアスパワー30WのICP(誘導結合プラズマ)エッチングにより、レジストなしで、吸収体パターン14Aの全面をドライエッチングした。
得られた吸収体パターン14Bの膜厚をAFM(Veeco社、DimensionX3D)を用いて測定したところ、64nmであり、目的とする膜厚範囲(65nm±1nm)を満たすことができた。
最後に、欠陥検査および欠陥修正を行って、本発明に係る反射型マスク1を得た。
上述のように、本発明によれば、反射型マスクブランクスの吸収層成膜工程において、目標の膜厚精度を満たすことが困難であっても、反射型マスクの製造工程において、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整することで、最終的な吸収体パターンを目標の膜厚精度の範囲で形成することができる。
1、100 反射型マスク
11、111 基板
12、112 反射層
13、113 キャッピング層
14、114 吸収層
14A、14B、114A 吸収体パターン
15A、115A レジストパターン
20、200 反射型マスクブランクス

Claims (1)

  1. 基板の上に、EUV光を反射する反射層を形成する工程と、前記反射層の上に、少なくともEUV光の一部を吸収する吸収層を形成する工程と、前記吸収層を部分的に除去して、所望の部位で前記反射層が露出するように吸収体パターンを形成する工程とを、少なくとも備えたEUV露光用の反射型マスクの製造方法であって、
    前記吸収層をパターン状にエッチング加工して吸収体パターンを形成する工程の後に、前記吸収体パターンの膜厚を測定する工程と、
    前記測定で得られる膜厚と所望の膜厚との差分に基づいて、さらに前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する工程と、
    を有し、
    前記吸収体パターンを全面エッチングして、前記吸収体パターンの膜厚を所望の膜厚範囲に調整する工程が、分圧5%のCHF3ガスと分圧95%のHeガスからなる混合ガスを用いたICP(誘導結合プラズマ)エッチング工程であり、
    前記吸収体パターンが、前記EUV光の一部を、前記吸収体パターンから露出する反射層で反射される第1の反射光とは位相が反転した第2の反射光として放射することを特徴とする反射型マスクの製造方法。
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