JP5699868B2 - 電池 - Google Patents

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Description

この発明は、電池に関し、特に、シート状の電極板およびセパレータの巻回により形成された巻回電極体を備えた電池に関する。
リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池は、鉛蓄電池やニッケルカドミニウム電池等の水溶液系電池と比較してエネルギー密度が大きいことが知られている。
従来の電池としては、例えば、特許文献1に開示された非水電解質二次電池を挙げることができる。
この非水電解質二次電池は、金属ラミネート樹脂フィルムケースに発電要素が収容されたものである。
この種の非水電解質二次電池が備える発電要素は、例えば、図9に示すように、シート状に形成された正電極板201および負電極板202がセパレータ203を介して巻回されることにより形成されており、断面形状は扁平な長円形である。
発電要素200が収容されるフィルムケース204の断面形状は長方形である。
フィルムケース204の断面における空間205では、発電要素200とフィルムケース204との距離が空間205を除く他の部位における発電要素200とフィルムケース204との距離と比較して大きい。
特開2003−346768号公報
しかしながら、特許文献1の非水電解質二次電池によれば、空間では、発電要素とケースとの距離が空間を除く他の部位における発電要素とケースとの距離と比較して大きいことから、空間での放熱性が他の部位よりも悪いという問題がある。
なお、フィルムケースを発電要素の巻回方向の外周面に沿う形状にすれば、空間が放熱性の問題は解消されるが、この場合、曲面を有するフィルムケースとしなければならない等、フィルムケースの設計自由度が制約されるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、電池ケースの設計自由度を制約することがなく、放熱性に優れた電池の提供にある。
上記の課題を解決するために、シート状の正極の電極板および負極の電極板とをセパレータを介して巻回することにより形成された巻回電極体と、前記巻回電極体を収容し、前記巻回電極体の巻回軸心に対する垂直断面において角部を有する電池ケースと、を備える電池において、前記巻回電極体内であって前記電池ケースの前記角部に対向する位置に、角部用放熱体を設け、前記角部用放熱体は、前記電池ケースの前記角部に対向する位置における前記電極板を折り返して重畳することにより形成された折り返し部とすることを特徴とする。
本発明によれば、巻回電極体内であって電池ケースの角部に対向する位置の放熱が角部用放熱体を介して促進される。
従って、ケースの設計自由度を制約することがなく、放熱性に優れた電池を提供することができる。
また、巻回電極体内であって電池ケースの前記角部に対向する位置に設けた角部用放熱体により、巻回電極体の内部から外部への熱移動がより促進される。
また、電極板を折り曲げることにより角部用放熱体を形成することができ、角部用放熱体を設けるために他の部材を必要としない。
また、本発明は、シート状の正極の電極板および負極の電極板とをセパレータを介して巻回することにより形成された巻回電極体と、前記巻回電極体を収容し、前記巻回電極体の巻回軸心に対する垂直断面において角部を有する電池ケースと、を備える電池において、前記巻回電極体内であって前記電池ケースの前記角部に対向する位置に、角部用放熱体を設け、前記角部用放熱体は、前記電池ケースの前記角部に対向する位置における前記電極板の厚さを部分的に厚くすることにより形成された電極凸部であることを特徴とする。
本発明によれば、巻回電極体内であって電池ケースの角部に対向する位置の放熱が角部用放熱体を介して促進される。
従って、ケースの設計自由度を制約することがなく、放熱性に優れた電池を提供することができる。
また、巻回電極体内であって電池ケースの前記角部に対向する位置に設けた角部用放熱体により、巻回電極体の内部から外部への熱移動がより促進される。
また、電極を部分的に厚くすることにより角部用放熱体を形成することができ、角部用放熱体を設けるために他の部材を必要としない。
また、本発明は、上記の電池において、前記角部用放熱体は、前記セパレータよりも熱伝導率の高い材料により形成されてもよい。
この場合、角部用放熱体はセパレータよりも熱伝導率の高いことから、巻回電極体の内部から外部への熱移動がより一層促進される。
本発明によれば、電池ケースの設計自由度を制約することがなく、放熱性に優れた電池を提供することができる。
第1の参考例に係る電池の概要を示す斜視図である。 第1の参考例に係る電池の横断面図である。 電池の放熱体を示す拡大横断面図である。 第2の参考例に係る電池の放熱体を示す拡大横断面図である。 の実施形態に係る電池の放熱体を示す拡大横断面図である。 の実施形態に係る電池の放熱体を示す拡大横断面図である。 巻回電極体および電池ケースの変形例1〜3を示す概略横断面図である。 巻回電極体および電池ケースの変形例4を示す概略横断図である。 従来の電池の横断面図である。
(第1の参考例
以下、第1の参考例に係る電池を図面に基づいて説明する。
参考例は、非水電解質二次電池としてのリチウムイオン電池に適用した例である。
図1に示すように、電池は巻回電極体11と、巻回電極体11を収容する電池ケース21を備えている。
巻回電極体11は、図2に示すように、シート状の正極の電極板(以下「正電極板」と表記する)12および負極の電極板(以下「負電極板」と表記する。)13とをセパレータを介して巻回することにより形成されている。
参考例では、巻回軸心Qを中心に正電極板12、負電極板13およびセパレータが巻回されており、巻回電極体11の横断面の形状は長円形となっている。
巻回軸心Qは、電極板12、13等の巻回要素が巻回される際に中心となる軸心であり、図2では紙面に対して表裏方向へ向かう軸心である。
巻回電極体11の外周面は、平面からなる平面外周部11Aおよび円弧面からなる曲面外周部11Bにより形成されている。
従って、巻回電極体11は、巻回電極体11における外周面の一部を形成する曲面外周部11Bを備えていると言える。
巻回電極体11の中心付近には一対の電極端子が突出している。
一方の電極端子は正電極板12と接続されている正電極端子14であり、他方の電極端子は負電極板13と接続されている負電極端子15である。
図2に示すように、巻回電極体11における正電極板12および負電極板13との間に介在するセパレータは絶縁材16である。
そして、図3に示すように、正電極板12と絶縁材16との間には電池材17が介在され、また、負電極板13と絶縁材16との間にも同様に電池材17が介在されている。
従って、巻回電極体11は、絶縁材16、電池材17、正電極板12、電池材17、絶縁材16、電池材17、負電極板13、電池材17、絶縁材16の順番で積層化が繰り返された構造となっている。
図1に示すように、電池ケース21は巻回電極体11を収容するとともに、正電極端子14と負電極端子15を外部に突出する構成である。
電池ケース21は金属板の折り曲げ加工等により形成されており、ケース本体部22と蓋部23を備えている。
図2に示すように、電池ケース21(ケース本体部22および蓋部23)の側壁は長手方向の壁部である長辺壁24と長辺壁24に直角な短辺壁25により構成されている。
ケース本体部22に巻回電極体11を挿入した後、蓋部23をケース本体部22に接続することで電池ケース21内に巻回電極体11が収容される。
図示はしないが、蓋部23には正電極端子14と負電極端子15を外部に突出するための挿通孔が形成されているほか、正電極端子14および負電極端子15と蓋部23との絶縁を図るための絶縁部材が設けられている。
なお、電池ケース21は高い放熱性を持つ熱伝導率の高いアルミ系金属材料や銅等の金属材料を用いることが好ましい。
ところで、電池ケース21の横断面の形状は長方形であり、巻回電極体11の横断面の形状は長円形である。
このため、図2に示すように、電池ケース21内には電池ケース21と巻回電極体11との間には空隙となる空間30が区画形成される。
空間30は、横断面において電池ケース21の互いに直角となる2つの長辺壁24および短辺壁25が接続される角部26と巻回電極体11の曲面外周部11Bとにより区画形成される。
つまり、電池ケース21は巻回電極体11の巻回軸心Qに対する垂直断面において角部26を有する。
そして、空間30は、電池ケース21の角部26における電池ケース21の内面と巻回電極体11の曲面外周部11Bとにより区画形成される空間である。
長辺壁24および短辺壁25はケース本体部22だけでなく蓋部23にも備えられる。
参考例では、空間30に角部用放熱体としての空間側放熱体31が設けられるほか、巻回電極体11の内部に角部用放熱体としての内部放熱体32が設けられている。
まず、空間30に設けられる空間側放熱体31について説明する。
空間30に設けられる空間側放熱体31は、巻回電極体11の曲面外周部11Bからの放熱を促進するための高放熱性の要素である。
空間側放熱体31は、高い放熱性を持つ熱伝導率の高い金属材料、例えば、アルミ系金属材料により形成されている。
空間側放熱体31は電池ケース21および巻回電極体11の曲面外周部11Bに当接して設置されており、電池ケース21の深さ方向(図1において上下方向)にわたって形成されている。
参考例では、図2に示すように4箇所の空間30が形成されているため、それぞれの空間30に空間側放熱体31が設置されている。
次に、巻回電極体11の内部に備えられた内部放熱体32について説明する。
図3は、図2における二点差線により区画された領域を拡大して示した図であり、図3に示すように、内部放熱体32は巻回電極体11の内部において曲面外周部11Bに対応する部位に備えられている。
参考例では、内部放熱体32はセパレータである絶縁材16にそれぞれ介在されており、正電極板12と負電極板13とは別部材となっている。
このように、内部放熱体32は巻回電極体11内であって電池ケース21の角部26に対向する位置に設けられている。
内部放熱体32は、高放熱性を持つ熱伝導率の高い金属材料(例えば、アルミ系金属材料又は銅)により形成されている。
従って、内部放熱体32はセパレータよりも熱伝導率の高い材料により形成されている。
各セパレータに内部放熱体32が設けられることで、巻回電極体11の中心側から曲面外周部11Bまでの間には、各電極板12、13と複数の内部放熱体32が備えられるため、高い熱伝導率の金属材料により形成されている部材の占める割合が高い。
このため、巻回電極体11の内部において発生する熱は、各電極板12、13および内部放熱体32を通じて空間30へ向けて移動し易い。
次に、この電池の放電時における熱の移動について説明する。
電池に蓄えられた電力を使用する放電時には、電池の内部抵抗の発生により温度が上昇する。
参考例では、電池の放電時において巻回電極体11に放電に伴う熱が発生する。
巻回電極体11の内部で発生した熱は外部へ移動するが、例えば、電極板12、13に沿う熱移動が発生するが、この場合、電極板12、13に沿って電池ケース21の底部および蓋部23の方へ移動する。
また、電極板12、13に沿う巻回方向への熱移動も生じる。
各電極板12、13および電池ケース21は放熱性の高い熱伝導率の高い材料により形成されており、電極板12、13に沿う熱移動は行われ易い。
このため、電極板12、13に沿って電池ケース21の底部および蓋部23の方へ移動した熱は電池ケース21を通じて外部へ放熱され易い。
電極板12、13に沿う熱移動のほかに、巻回電極体11の正電極端子14側および負電極端子15側から曲面外周部11B側へ横断する方向への熱移動が存在する。
この場合、各電極板12、13およびセパレータを横切る方向への熱移動である。
絶縁材16は各電極板12、13を形成する材料よりも熱伝導率が低いため、電極板12、13に沿う熱移動に比べると移動し難い。
巻回電極体11の中心側から平面外周部11Aへ移動する熱移動の場合、電極板12、13に沿う熱移動と比較すると放熱性では劣るものの、平面外周部11Aは電池ケース21と当接していることから一定の放熱は行われる。
次に、巻回電極体11の正電極端子14側および負電極端子15側から曲面外周部11Bへの熱移動について説明する。
巻回電極体11の曲面外周部11Bにおける周方向の中間付近(図2および図3において点Pにより示す)は電池ケース21の短辺壁25と点接触しているに過ぎない。
参考例では、各セパレータにおいて空間30に対応する位置に空間側放熱体31が備えられていることから、空間側放熱体31を通じた電池ケース21への熱移動が行われやすい。
例えば、電極板12から内部放熱体32、内部放熱体32から電極板13へと熱が移動することで、内部放熱体32が備えられていない部位と比較すると熱が移動し易い。
そして、曲面外周部11Bから空間30の空間側放熱体31への熱移動が行われ、空間側放熱体31から電池ケース21への熱移動により放熱が行われる。
参考例の電池では、巻回電極体11に設けられた内部放熱体32により巻回電極体11の内部から外部への熱移動が促進されるほか、空間30に設けた空間側放熱体31により曲面外周部11Bにおける放熱が促進される。
参考例の電池は以下の作用効果を奏する。
(1)巻回電極体11において空間30に対向する部位における巻回電極体11の内部から外部への放熱が角部用放熱体(空間側放熱体31および内部放熱体32)を介して促進される。従って、電池ケース21の設計自由度を制約することがなく、放熱性に優れた電池を提供することができる。
(2)空間側放熱体31および内部放熱体32が電極板12、13と別に形成することができるから、空間側放熱体31および内部放熱体32や電極板12、13を製作し易くなるほか、絶縁材16の製作も容易となる。また、電池ケース21内において空間側放熱体31が設け易くなる。
(3)各セパレータに介在された空間側放熱体31により、巻回電極体11の内部から外部への熱移動がより促進され、巻回電極体11の内部での蓄熱を防止することができる。
(4)角部用放熱体(空間側放熱体31および内部放熱体32)は、巻回電極体11の内部から外部への放熱を促進するだけでなく、電極板12、13に沿う電池ケース21の底部および蓋部23の方向への熱移動を促進することができる。
(第2の参考例
次に第2の参考例に係る電池について説明する。
この参考例は、巻回電極体内の角部用放熱体が電極板に当接して設けられている例である。
参考例では、第1の参考例と同じ要素については、第1の参考例の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図4は、第2の参考例に係る電池の要部を拡大した要部拡大横断面図である。
図4に示すように、巻回電極体41には、セパレータである各絶縁材16に角部用放熱体としての内部放熱体42が設けられており、内部放熱体42は正電極板12又は負電極板13と当接している。
参考例の内部放熱体42は、それぞれ当接する正電極板12又は負電極板13と同じ金属材料により形成されている。
そして、本参考例では、内部放熱体42が設けられている絶縁材16と内部放熱体42が設けられない絶縁材16が交互に存在する構成である。
空間30に設けられた角部用放熱体としての空間側放熱体31は第1の参考例と同構成である。
参考例では、電池の使用時において第1の参考例と同様の熱移動が発生するが、内部放熱体42が正電極板12又は負電極板13のいずれか一方に当接しているので正電極板12又は負電極板13から発生する熱は内部放熱体42に直ちに移動する。
絶縁材16の熱伝導率と正電極板12又は負電極板13や内部放熱体42との熱伝導率と差が小さい場合には、巻回電極体41において中心側から曲面外周部11Bへの移動がより行われ易い。
曲面外周部11Bの熱は空間30に設けられた空間側放熱体31を通じて電池ケース21へ移動して電池ケース21の外部へ放熱される。
参考例では、絶縁材16において正電極板12又は負電極板13のいいずれか一方と当接する内部放熱体42が備えられていることから、内部放熱体42を通じた各電極板12、13から曲面外周部11Bへの熱移動が行われやすい。
各電極板12、13から内部放熱体42、内部放熱体42から絶縁材16を越えて各電極板12、13へ移動し、各電極板12、13から内部放熱体42を備えない絶縁材16を越えて各電極板12、13へ熱が移動することで、内部放熱体42が備えられていない部位と比較すると熱が移動し易い。
参考例の電池によれば、第1の参考例と同様に曲面外周部11Bの熱を電池ケース21へ移動して電池ケース21の外部へ放熱し易い。
(第の実施形態)
次に、第の実施形態に係る電池について説明する。
この実施形態は、巻回電極体内の角部用放熱体が電極と一体形成されている例である。
本実施形態では、第1の参考例と同じ要素については、第1の参考例の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図5は、第の実施形態に係る電池の要部を拡大した要部拡大横断面図である。
図5に示すように、巻回電極体51の各電極板12、13は、空間30に対応する部位について電極板12、13の厚さが他の部位よりも大きく設定されている。
電極板12、13の厚さが他の部位よりも部分的に厚くなっている部分が電極凸部52、53である。
電極凸部52、53は、巻回電極体51内であって電池ケース21の角部26に対向する位置に設けられる角部用放熱体に相当する。
因みに、空間側放熱体31は、電池ケース21の角部26における電池ケース21の内面と巻回電極体51の曲面外周部11Bとにより区画形成される空間30に設けられる角部用放熱体に相当する。
正電極板12に電極凸部52が形成され、負電極板13に電極凸部53が形成されているが電極凸部52、53の突出量はそれぞれ同じである。
本実施形態では、電極凸部52は電極板12と隣接する絶縁材16側に向けて厚くなるように突出して設けられており、電極凸部53は電極板13と隣接する絶縁材16側に向けて厚くなるように突出して設けられている。
電極凸部52は、シート状の電極材料をプレス加工により電極板12を形成する際に、所定の位置に形成される。
同様に、電極凸部53は、シート状の電極材料をプレス加工により電極板13を形成する際に、所定の位置に形成される。
本実施形態では、絶縁材16において電極板12に一体形成された電極凸部52が備えられ、電極板13に一体形成された電極凸部53が備えられていることから、電極凸部52、53を通じた電極板12、13の曲面外周部11Bへの熱移動が行われやすい。
例えば、電極板13から電極凸部53、電極凸部53から絶縁材16を越えて電極板13の電極凸部52へ移動し、電極板12から電池材17を越えて電極板13へ熱が移動することで、電極凸部52、53が備えられていない部位と比較すると熱が移動し易い。
本実施形態の電池によれば、第1の参考例と同様に曲面外周部11Bの熱を電池ケース21へ移動して電池ケース21の外部へ放熱し易い。
また、電極板12と電極凸部52が一体形成され、また、電極板13と電極凸部53が一体形成されていることで、巻回電極体51内の角部用放熱体としての別部材を設ける必要がなく、巻回電極体51の部品点数の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では正電極板12の一方の面から突出する電極凸部52としたほか、負電極板13の一方の面から突出する電極凸部53としたが、各電極板の両側の面から突出するように電極凸部をそれぞれ形成するようにしてもよい。
この場合、電極凸部が形成される電極の厚さがさらに厚くなるので角部用放熱体としての放熱性能がより向上する。
(第の実施形態)
次に、第の実施形態に係る電池について説明する。
この実施形態は、巻回電極体内の角部用放熱体が電極の折り曲げ加工により形成されている例である。
本実施形態では、第1の参考例と同じ要素については、第1の参考例の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図6は、第の実施形態に係る電池の要部を拡大した要部拡大横断面図である。
図6に示すように、巻回電極体61の各電極板12、13は、空間30に対応する部位について電極板12、13が2回折り返されて重畳されている。
正電極板12の折り返しにより重畳されている部位は折り返し部62であり、負電極板13の折り返しにより重畳されている部位は折り返し部63である。
これらの折り返し部62、63は巻回電極体51内の角部用放熱体に相当する。
本実施形態では、最も外周の負電極板13を除き、各折り返し部62、63は絶縁材16側および電池材17側に張り出している。
折り返し部62、63は、電極材料からシート状の電極板12、13を形成する際に、電極材料の所定の位置において折り返して折り返し部62、63を形成するようにしている。
なお、折り返し部62は、放熱体としての機能のほか、正電極板12としての機能を果し、折り返し部63は同様に放熱体としての機能のほか、負電極板13としての機能を果す。
本実施形態では、電極板12、13の折り曲げ加工により形成された放熱体としての折り返し部62、63が備えられていることから、折り返し部62、63を通じた各電極板12、13からの曲面外周部11Bへの熱移動が行われやすい。
正電極板12の折り返し部62から電池材17を越えて負電極板13へ移動し、負電極板13から絶縁材16を越えて正電極板12へ熱が移動することで、放熱体が備えられていない部位と比較すると熱が移動し易い。
本実施形態の電池によれば、第1の参考例と同様に曲面外周部11Bの熱を電池ケース21へ移動して放熱し易い。
また、電極板12、13の折り曲げによる折り返し部62、63が巻回電極体51内の角部用放熱体であるため、巻回電極体51内の角部用放熱体としての別部材を設ける必要がなく、巻回電極体61の部品点数の増大を抑制することができる。
また、各電極板12、13の厚さを部位によって変更することなく巻回電極体61における内部放熱体を形成することができる。
(変形例1〜3)
次に、変形例1〜3に係る電池について説明する。
図7(a)は変形例1に係る電池であり、電池ケース21は第1の参考例と同一であるが、巻回電極体71の形状が第1の参考例と異なる。
巻回電極体71は2つの平面外周部71A、71Cを有しており、横断面図において電池ケース21の長辺壁24と当接する平面外周部71Aの他に、電池ケース21の短辺壁25と当接する平面外周部71Cを備える。
電池ケース21の短辺壁25と当接する平面外周部71Cの両端には曲面外周部71Bが接続されている。
従って、巻回電極体71は横断面における形状は長円形ではない。
空間30の角部用放熱体としての空間側放熱体31および巻回電極体71の内部に設けられる角部用放熱体としての内部放熱体42は、第1の参考例の例を適用することができる。
図7(b)は変形例2に係る電池であり、巻回電極体11は第1の参考例と同一であるが、電池ケース81の形状が第1の参考例と異なる。
電池ケース81は長辺壁82から135度の内角を形成するように短辺壁83が延設されており、互いに接続される短辺壁83同士は90度の内角を成す角部84を形成する。
このため、曲面外周部11Bは2点で短辺壁83と当接しており、曲面外周部11Bの中央付近が電池ケース81とにより区画形成される。
電池ケース81の角部84における電池ケース81の内面と巻回電極体11の曲面外周部11Bとにより区画形成される空間30には、角部用放熱体としての空間側放熱体31が設けられている。
空間30に設けられた空間側放熱体31は第1の参考例と形状は異なるものの材料は同じであり、放熱体としての実質的な差異はない。
巻回電極体11内の各絶縁材16には、角部用放熱体としての内部放熱体32が備えられており、内部放熱体32は巻回電極体11内であって電池ケース81の角部84に対向する位置に設けられている。
図7(c)は変形例3に係る電池であり、外周部全部が曲面外周部のみにより構成される断面円形状の巻回電極体91を備える例である。
そして電池ケース95の横断面の形状は正方形である。
この例では、空間96が電池ケース95の角部98における電池ケース95の内面と巻回電極体91の外周面とにより区画形成されている。
巻回電極体91の外周部の殆どが、空間96に面しており、各空間96に角部用放熱体としての空間側放熱体97が備えられている。
正電極端子92および負電極端子93は第1の参考例の形態と形状は異なるものの、機能は同じである。
巻回電極体91における正電極板12、負電極板13、電池材17および絶縁材16は第1の参考例と巻かれている形状が異なるだけでその他は同一構成である。
巻回電極体91の内部には空間96に対応する部位に角部用放熱体としての内部放熱体94が設けられており、内部放熱体94は巻回電極体11内であって電池ケース95の角部98に対向する位置に設けられている。
空間96に設けられた空間側放熱体97および巻回電極体91の内部に設けられた内部放熱体94は、第1の参考例の空間側放熱体31および内部放熱体32と実質的に同一構成である。
(変形例4)
次に、図8に示す変形例4に係る電池について説明する。
変形例4に係る電池における電池ケース21は第1の参考例と同一であるが、巻回電極体100の形状が第1の参考例と異なる。
巻回電極体100は、横断面図において電池ケース21の長辺壁24と当接する平面外周部100Aと、電池ケース21の短辺壁25と当接する平面外周部100Bを備えており、巻回電極体100の外周面は平面外周部100A、100Bにより構成されている。
従って、この例では、電池ケース21の角部26における電池ケース21の内面と巻回電極体100の外周面とにより区画形成される空間が殆ど存在しない。
角部用放熱体は、巻回電極体100内であって電池ケース21の角部26に対向する位置に設けられている。
この例では、各電極板101、102において、角部26に対向する部位の厚さが他の部位よりも大きく設定されている。
正電極板101の厚さが他の部位よりも部分的に厚くなっている部分が電極凸部103であり、負電極板102の厚さが他の部位より部分的に厚くなっている部分が電極凸部104である。
電極凸部103、104は、巻回電極体100内であって角部26に対向する位置に設けられた角部用放熱体に相当し、第の実施形態の電極凸部52、53と実質的に同一構成である。
この変形例では、電池ケース21の角部26における電池ケース21の内面と巻回電極体100の外周面とにより空間が区画形成されない電池であっても、巻回電極体100内であって電池ケース21の角部26に対向する位置に設けた電極凸部52、53により巻回電極体100の内部から外部への放熱を促進することができる。
なお、上記の実施形態および変形例は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態および変形例では、空間に角部用放熱体としての空間側放熱体を設けるとともに巻回電極体の内部に角部用放熱体としての内部放熱体を設ける電池としたが、この例に限定されない。例えば、変形例4のように巻回電極体の内部にのみ角部用放熱体を設ける電池としてもよい
上記の実施形態および変更例では、曲面外周部は曲率が一定の円弧面としたが、曲面外周部は、例えば、楕円弧面のように曲率が一定でない曲面により形成されてもよい。
11、41、51、61、71、91、100 巻回電極体
11A、71A、71C、101A、101B 平面外周部
11B、71B 曲面外周部
12、101、201 正電極板
13、102、202 負電極板
14、92 正電極端子
15、93 負電極端子
16 絶縁材
17 電池材
21、81 電池ケース
26、84、98 角部
30、96、205 空間
31、97 空間側放熱体
32、42、94 内部放熱体
52、53、103、104 電極凸部
62、63 折り返し部
203 セパレータ
204 フィルムケース
Q 巻回軸心

Claims (3)

  1. シート状の正極の電極板および負極の電極板とをセパレータを介して巻回することにより形成された巻回電極体と、
    前記巻回電極体を収容し、前記巻回電極体の巻回軸心に対する垂直断面において角部を有する電池ケースと、を備える電池において、
    記巻回電極体内であって前記電池ケースの前記角部に対向する位置に、角部用放熱体を設け
    前記角部用放熱体は、前記電池ケースの前記角部に対向する位置における前記電極板を折り返して重畳することにより形成された折り返し部とすることを特徴とする電池。
  2. シート状の正極の電極板および負極の電極板とをセパレータを介して巻回することにより形成された巻回電極体と、
    前記巻回電極体を収容し、前記巻回電極体の巻回軸心に対する垂直断面において角部を有する電池ケースと、を備える電池において、
    前記巻回電極体内であって前記電池ケースの前記角部に対向する位置に、角部用放熱体を設け、
    前記角部用放熱体は、前記電池ケースの前記角部に対向する位置における前記電極板の厚さを部分的に厚くすることにより形成された電極凸部であることを特徴とする電池。
  3. 前記角部用放熱体は、前記セパレータよりも熱伝導率の高い材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電池。
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