JP2016031851A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極組立体の中央領域での温度上昇を抑え、電極組立体の場所に依存した温度のばらつきを小さくすることができる蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池10は、電極組立体14の層間に配置されて電極組立体14と熱的に結合され、かつケース本体12と熱的に結合された放熱部材30を有する。放熱部材30は、電極組立体14の積層方向において中央領域と重なり、かつ熱的に結合された熱伝導部33を含み、電極組立体14から熱伝導部33への伝熱性が、電極組立体14から熱伝導部周辺34への伝熱性より高く設定されている。【選択図】図6
Description
本発明は、ケースに電極組立体を収容した蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。この種の二次電池は、例えば、金属箔に負極活物質を塗布した負極電極と、金属箔に正極活物質を塗布した正極電極との間をセパレータで絶縁し、層状に積層した電極組立体を有する。また、二次電池においては、その電極組立体に電流が流れるのに伴って、電極組立体の温度が上昇するが、電極組立体の温度が高いことは、二次電池の性能低下の要因となる。そこで、特許文献1に記載の二次電池においては、電極組立体の積層方向の中央に放熱板を配置するとともに、放熱板をケースの内面に接触させて、電極組立体内に発生した熱を放熱板からケースへと伝え、放熱を図るようにしている。
電極組立体を積層方向に見た場合、電極組立体の中央領域の温度が最も高く、場所において温度のばらつきがある。そして、温度が高いほどその劣化度合いも大きくなるため、電極組立体においては、温度のばらつきに伴って劣化度合いのばらつきも生じることとなる。電極組立体において、場所による劣化度合いのばらつきが大きいと、劣化度合いの小さい場所に電流が集中することとなるため、二次電池としての劣化がより進む要因となる。
特許文献1に記載の二次電池では、放熱板によって電極組立体全体の放熱を行うことはできるものの、電極組立体を積層方向に見た場合の場所毎での温度のばらつきを考慮した放熱は行っておらず、この点で改善の余地があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電極組立体の中央領域での温度上昇を抑え、電極組立体の場所に依存した温度のばらつきを小さくすることができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態で積層して構成された電極組立体と、前記電極組立体を収容したケースと、を有する蓄電装置であって、前記電極組立体の層間に配置されて前記電極組立体と熱的に結合され、かつ前記ケースと熱的に結合された放熱部材を有し、前記電極組立体を積層方向から見た中心部分を含んだ領域を、前記電極組立体の中央領域とすると、前記放熱部材は、前記積層方向において前記中央領域と重なり、かつ熱的に結合された熱伝導部を含み、前記電極組立体から前記熱伝導部への伝熱性が、前記電極組立体から熱伝導部周辺への伝熱性より高く設定されていることを要旨とする。
これによれば、電極組立体で発生した熱は放熱部材に伝わるが、電極組立体の中央領域で発生した熱は、その周辺よりも効率良く放熱部材に伝わる。このため、電極組立体の中央領域の温度上昇を効率良く抑えることができ、中央領域と、その周辺との温度差を小さくすることができる。
また、蓄電装置について、前記放熱部材は、前記熱伝導部を含む基板と、該基板を保持する樹脂製の保持部とを有していてもよい。
これによれば、保持部によって放熱部材に剛性を付与することができ、放熱部材の扱いが容易になる。
これによれば、保持部によって放熱部材に剛性を付与することができ、放熱部材の扱いが容易になる。
また、蓄電装置について、前記放熱部材は、前記基板を前記積層方向両側から前記保持部で挟んだ積層構造であり、前記基板を積層方向から見た中心部分を含んだ領域を前記基板の中央領域とすると、前記基板は、中央領域に周辺部と比べて積層方向への寸法の長い膨出部を有しており、前記放熱部材において、前記積層方向に積層された前記膨出部及び保持部によって前記熱伝導部が構成され、前記積層方向に積層された前記周辺部及び保持部によって前記熱伝導部周辺が構成されていてもよい。
これによれば、膨出部と周辺部とでは、膨出部の厚みが厚い分、積層方向において膨出部の方が電極組立体に近い。また、保持部において、膨出部を覆う部位の方が、周辺部を覆う部位よりも薄い。このため、膨出部の方が電極組立体からの熱が伝わりやすい。このような放熱部材は、基板を樹脂で覆うだけで製造することができ、放熱部材を簡単に製造することができる。
また、蓄電装置について、前記放熱部材は、前記基板の外縁を前記保持部で覆った単層構造であり、前記基板によって前記熱伝導部が構成され、前記保持部によって前記熱伝導部周辺が構成されていてもよい。
これによれば、基板の熱伝導部を放熱部材の表面に露出させることができ、熱伝導部に熱を伝えやすくなる。
また、蓄電装置について、前記基板は、前記熱伝導部と、該熱伝導部を挟んで相反する方向に帯状に延び、かつ前記ケースと熱的に結合された結合部とを有し、前記電極組立体の積層方向に前記放熱部材を見た場合、前記結合部は前記熱伝導部よりも細い。
また、蓄電装置について、前記基板は、前記熱伝導部と、該熱伝導部を挟んで相反する方向に帯状に延び、かつ前記ケースと熱的に結合された結合部とを有し、前記電極組立体の積層方向に前記放熱部材を見た場合、前記結合部は前記熱伝導部よりも細い。
これによれば、熱伝導部よりも結合部が細いため、熱伝導部と結合部が放熱部材の表面に露出していても、熱伝導部の方への熱を伝えやすくすることができる。さらに、結合部によって、熱伝導部に伝わった熱をケースに伝えることができる。
また、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、電極組立体の中央領域での温度上昇を抑え、電極組立体の場所に依存した温度のばらつきを小さくすることができる。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1又は図2に示すように、二次電池10は、ケース11を有し、ケース11には電極組立体14及び電解液が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体12と、ケース本体12に電極組立体14を挿入するための開口部12aを閉塞する平板状の蓋体13とからなる。
図1又は図2に示すように、二次電池10は、ケース11を有し、ケース11には電極組立体14及び電解液が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体12と、ケース本体12に電極組立体14を挿入するための開口部12aを閉塞する平板状の蓋体13とからなる。
ケース本体12は、矩形板状の底壁12bと、底壁12bの対向する一対の長側縁から立設された長側壁12dと、底壁12bの対向する一対の短側縁から立設された短側壁12cとを有する。また、ケース本体12の内面は絶縁層15aによって覆われている。ケース本体12と蓋体13は、何れも金属製(本実施形態ではアルミニウム製)である。蓋体13は、ケース11(ケース本体13)内に電解液を注入するための注液孔13aを有する。注液孔13aは封止栓19によって閉塞されている。
図4に示すように、電極組立体14は、複数の負極電極21、複数の正極電極24、及び正極電極24と負極電極21とを絶縁する複数のセパレータ27を有する。負極電極21は、集電体としての負極金属箔22(銅箔)と、負極金属箔22の両面に負極活物質を塗工して構成された負極活物質層23と、を有する。負極電極21は、その一辺21aに沿って、負極金属箔22で構成された負極未塗工部22dを有する。負極電極21の一辺21aの一部には、負極タブ29が突出する状態で設けられている。
正極電極24は、集電体としての正極金属箔25(アルミニウム箔)と、正極金属箔25の両面に正極活物質を塗工して構成された正極活物質層26と、を有する。正極電極24は、その一辺24aに沿って、正極金属箔25で構成された正極未塗工部25dを有する。正極電極24の一辺24aの一部には、正極タブ28が突出する状態で設けられている。
電極組立体14は、正極電極24と負極電極21を交互に積層するとともに、両電極21,24の間にセパレータ27を介在した積層構造とされ、直方体状である。負極電極21、正極電極24、及びセパレータ27が積層された方向を電極組立体14の積層方向とする。
図1に示すように、電極組立体14では、正極タブ28が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極タブ28と重ならない位置にて負極タブ29が積層方向に沿って列状に配置されるように、正極電極24及び負極電極21が積層される。正極タブ28及び負極タブ29は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内でそれぞれ集められた状態で折り曲げられている。
正極タブ28には正極端子16が電気的に接続されており、負極タブ29には負極端子15が電気的に接続されている。これら正極端子16及び負極端子15は、各一部分が蓋体13の孔部13cからケース11外に露出している。また、正極端子16及び負極端子15には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17aがそれぞれ取り付けられている。
電極組立体14は、積層方向の両端面に偏平面14aを有し、電極組立体14の積層方向に見た正面視では、正極タブ28及び負極タブ29を除いた偏平面14aの形状が矩形状である。また、図6に示すように、電極組立体14の積層方向に沿った断面視において、負極電極21、正極電極24及びセパレータ27の長辺の延びる方向を、電極組立体14の第1方向Y1とする。
また、図3及び図7に示すように、電極組立体14の偏平面14aに沿う方向で、かつ第1方向Y1に直交する方向を第2方向Y2とする。なお、電極組立体14を積層方向に見た正面視では、第1方向Y1は偏平面14aの長辺の延びる方向であり、第2方向Y2は偏平面14aの短辺の延びる方向である。
図3に示すように、電極組立体14において、第1方向Y1での長さの中心から一端(左端)までの領域のうち、中心から4分の1までの領域と、第1方向Y1での長さの中心から他端(右端)までの領域のうち、中心から4分の1までの領域とを含む領域を第1方向Y1の中央領域(以下、第1中央領域R1)とする。また、電極組立体14において、第2方向Y2での長さの中心から一端(上端)までの領域のうち、中心から4分の1までの領域と、第2方向Y2での長さの中心から他端(下端)までの領域のうち、中心から4分の1までの領域とを含む領域を第2方向Y2の中央領域(以下、第2中央領域R2)とする。そして、第1中央領域R1と、第2中央領域R2とが重なる領域を、電極組立体14の中央領域Rとする。二次電池10では、電極組立体14に電流が流れるのに伴って電極組立体14が発熱するが、電極組立体14では、中央領域Rでの温度が最も高くなる。なお、電極組立体14の中央領域Rとは、電極組立体14を積層方向に見た中心部分を含んだ領域のことである。
図4に示すように、電極組立体14は、積層方向の中央に配置された放熱部材30を有する。放熱部材30は、一対のセパレータ27(層間)に挟まれた状態で電極組立体14に組み込まれている。放熱部材30は矩形シート状である。放熱部材30の長辺の長さは、ケース本体12において、一対の短側壁12cの内面を最短距離で結んだ長さと同じ又は若干長い。放熱部材30の短辺の長さは、負極電極21の短辺の長さより若干長い。放熱部材30は、電極組立体14の積層方向に3層有する積層構造である。
図5、図6及び図7に示すように、放熱部材30は、矩形状の金属板製の基板31と、積層方向から基板31を挟む一対の保持部としての保持層32とを有する。保持層32は樹脂製であり、モールドによって形成されるとともに、基板31よりも熱伝導性が低い。放熱部材30の積層方向の両面は、その全面が保持層32によって覆われ、フラットである。このため、放熱部材30において、積層方向の一方の面(保持層32)は、積層方向に隣り合う一方のセパレータ27と全面で面接触可能であり、積層方向の他方の面(保持層32)は、積層方向に隣り合う他方のセパレータ27と全面で面接触可能である。
基板31は、積層方向両面の中央領域に膨出部31aを有する。なお、基板31を積層方向から見た場合、基板31の中心部分を含んだ領域が基板31の中央領域である。また、基板31は、膨出部31aの周囲、すなわち中央領域の周囲に、四角環状の周辺部31bを有する。膨出部31aは、基板31の両面から四角形状に膨らんでおり、基板31において、膨出部31aでの積層方向への寸法(以下、厚みとする)は、周辺部31bでの積層方向への寸法(以下、厚みとする)より長い(厚い)。放熱部材30の積層方向両面はフラットであることから、保持層32において、膨出部31aを覆う部分の厚みは、周辺部31bを覆う部分の厚みより薄い。
図3に示すように、電極組立体14を積層方向に見た場合、膨出部31aは、電極組立体14の中央領域Rに重なっており、周辺部31bよりも電極組立体14からの伝熱性が高い。また、図6及び図7に示すように、放熱部材30では、膨出部31aを覆う保持層32の厚みが、周辺部31bを覆う保持層32の厚みより薄く、積層方向においては、膨出部31aの方が周辺部31bよりも電極組立体14(セパレータ27)に近く、周辺部31bよりも電極組立体14から熱が伝わりやすい(伝熱性が高い)。
一方、図3に示すように、電極組立体14を積層方向に見た場合、周辺部31bは、電極組立体14の中央領域Rから外れており、膨出部31aよりも電極組立体14からの伝熱性が低い。また、図6及び図7に示すように、放熱部材30では、周辺部31bを覆う保持層32の厚みが、膨出部31aを覆う保持層32の厚みより厚く、周辺部31bの方が膨出部31aよりも電極組立体14から遠く、膨出部31aよりも電極組立体14からの熱が伝わりにくい(伝熱性が低い)。
したがって、膨出部31aと、膨出部31aを覆った保持層32の部位とが、放熱部材30における熱伝導部33を構成している。また、周辺部31bと、周辺部31bを覆った保持層32の部位とが、放熱部材30における熱伝導部周辺34を構成している。そして、放熱部材30では、電極組立体14からの伝熱性が、熱伝導部33の方が熱伝導部周辺34より高くなっている。
また、放熱部材30において、周辺部31bのうち、放熱部材30の一方の短辺を構成する部位は、一方の短側壁12cの内面と絶縁層15aを介して接触し、放熱部材30と一方の短側壁12cとは熱的に結合されている。また、周辺部31bのうち、放熱部材30の他方の短辺を構成する部位は、他方の短側壁12cの内面と絶縁層15aを介して接触し、放熱部材30と他方の短側壁12cとは熱的に結合されている。
次に、二次電池10の作用を記載する。
二次電池10では、電極組立体14に電流が流れるのに伴って電極組立体14が発熱する。このとき、電極組立体14では、中央領域Rでの温度が最も高くなる。この中央領域Rで発生した熱は、放熱部材30の熱伝導部33に伝わる。同時に、中央領域Rの周辺で発生した熱は、放熱部材30の熱伝導部周辺34に伝わる。放熱部材30に伝わった熱は短側壁12cへと伝わる。短側壁12cへ伝わった熱は、外気に放出される。
二次電池10では、電極組立体14に電流が流れるのに伴って電極組立体14が発熱する。このとき、電極組立体14では、中央領域Rでの温度が最も高くなる。この中央領域Rで発生した熱は、放熱部材30の熱伝導部33に伝わる。同時に、中央領域Rの周辺で発生した熱は、放熱部材30の熱伝導部周辺34に伝わる。放熱部材30に伝わった熱は短側壁12cへと伝わる。短側壁12cへ伝わった熱は、外気に放出される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)放熱部材30において、伝熱性をその周辺より高めた熱伝導部33を、電極組立体14の中央領域Rに積層方向に沿って重ね合わせた。このため、電極組立体14の中央領域Rで発生した熱を熱伝導部33へと効率良く伝え、中央領域Rの温度上昇を効率良く抑えることができる。その結果、電極組立体14において、中央領域Rの温度が過度に高くなることを抑えることができ、中央領域Rと、その周辺との温度差を小さくすることができる。よって、電極組立体14を積層方向に見た場合の場所毎での温度のばらつきを小さくすることができる。
(1)放熱部材30において、伝熱性をその周辺より高めた熱伝導部33を、電極組立体14の中央領域Rに積層方向に沿って重ね合わせた。このため、電極組立体14の中央領域Rで発生した熱を熱伝導部33へと効率良く伝え、中央領域Rの温度上昇を効率良く抑えることができる。その結果、電極組立体14において、中央領域Rの温度が過度に高くなることを抑えることができ、中央領域Rと、その周辺との温度差を小さくすることができる。よって、電極組立体14を積層方向に見た場合の場所毎での温度のばらつきを小さくすることができる。
このような二次電池10においては、電極組立体14での場所における温度のばらつきが抑えられ、温度を原因とした劣化度合いのばらつきも小さくすることができる。さらに、電極組立体14の温度が、セパレータ27のシャットダウン発生温度まで上昇したとき、積層方向に電極組立体14を見た場合の全体でほぼ同じタイミングでシャットダウンが発生する。したがって、シャットダウンの発生するタイミングのずれを原因とした電極組立体14の過度な温度上昇の発生を抑制できる。
(2)放熱部材30は、基板31を保持層32で覆って形成されている。このため、例えば、基板31だけを放熱部材とする場合と比べると、保持層32によって放熱部材30に剛性を付与することができる。よって、基板31だけを放熱部材とした場合よりも、放熱部材30が扱いやすくなり、放熱部材30の積層等が行い易くなる。
(3)放熱部材30は、保持層32によって積層方向の両面がフラットになっている。このため、電極組立体14を積層方向に拘束するために、電極組立体14に対し積層方向へ荷重が加わっても、放熱部材30の積層方向両面のいずれの場所であっても保持層32はセパレータ27に面接触する。よって、電極組立体14が積層方向に拘束されても、電極組立体14において、荷重が集中する場所が発生せず、荷重集中を原因としたイオン析出が発生することが抑制できる。
(4)放熱部材30は、膨出部31a及び周辺部31bを有する基板31と、基板31を積層方向に挟む保持層32とを有し、この放熱部材30は基板31をモールドして形成されている。このため、基板31の厚みを異ならせ、かつ保持層32をモールドする簡単な方法で、放熱部材30に熱伝導部33と熱伝導部周辺34を形成できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図8及び図9に示すように、放熱部材40は、金属板製の基板41と、この基板41の外縁を覆い、かつ基板41の厚み方向両面と面一に設けられた保持部42とを有する単層構造であってもよい。なお、放熱部材40、基板41及び保持部42の厚みとは、電極組立体14の積層方向に沿った寸法である。電極組立体14の積層方向に放熱部材40を見た場合、基板41は楕円形状の熱伝導部41aを有するとともに、この熱伝導部41aを挟んで相反する方向へ帯状に延びる結合部41bを有する。電極組立体14の積層方向に放熱部材40を見た場合、結合部41bは、熱伝導部41aよりも細い。このため、熱伝導部41aの熱伝導性は、結合部41bの熱伝導性よりも高い。
○ 図8及び図9に示すように、放熱部材40は、金属板製の基板41と、この基板41の外縁を覆い、かつ基板41の厚み方向両面と面一に設けられた保持部42とを有する単層構造であってもよい。なお、放熱部材40、基板41及び保持部42の厚みとは、電極組立体14の積層方向に沿った寸法である。電極組立体14の積層方向に放熱部材40を見た場合、基板41は楕円形状の熱伝導部41aを有するとともに、この熱伝導部41aを挟んで相反する方向へ帯状に延びる結合部41bを有する。電極組立体14の積層方向に放熱部材40を見た場合、結合部41bは、熱伝導部41aよりも細い。このため、熱伝導部41aの熱伝導性は、結合部41bの熱伝導性よりも高い。
放熱部材40において、熱伝導部41aの厚み方向両面は、保持部42の厚み方向両面と面一であり、放熱部材40の外面に露出している。結合部41bの厚み方向の両面も、保持部42の厚み方向両面と面一であり、放熱部材40の外面に露出している。各結合部41bは、長さ方向の先端が放熱部材40の短辺に露出している。そして、結合部41bの先端は、ケース11の短側壁12cと熱的に結合されている。また、熱伝導部41aは、積層方向において、電極組立体14の中央領域Rと重なり合っている。
そして、電極組立体14を積層方向に見て、熱伝導部41aは電極組立体14の中央領域Rと重なり合い、かつ放熱部材40の表面に露出しており、電極組立体14から熱が伝わりやすくなっている。一方、結合部41bは、中央領域Rから外れた位置にあり、かつ熱伝導部41aよりも細くなっている。このため、結合部41bは、熱伝導部41aと比べると、電極組立体14からの熱が伝わりにくい。また、保持部42は、中央領域Rから外れた位置にあり、かつ樹脂製であるため、保持部42は、熱伝導部41aと比べると、電極組立体14からの熱が伝わりにくい。よって、結合部41b及び保持部42が、熱伝導部周辺を構成しており、放熱部材40では、電極組立体14から熱伝導部41aへの伝熱性が、熱伝導部周辺(結合部41b及び保持部42)より高くなっている。
○ 放熱部材は、図8に示す基板41だけの構成であってもよい。要は、放熱部材は、電極組立体14の中央領域Rと対向し、積層方向に重なる楕円形状の熱伝導部41aと、熱伝導部41aよりも細い帯状の結合部41bとだけを有し、樹脂製の保持部42を有していない構成であってもよい。この場合、結合部41bと、基板41を取り囲む空気層とが、熱伝導部41aの周囲となる熱伝導部周辺を構成している。
○ 図8に示す放熱部材40において、結合部41bをケース本体12の短側壁12cと熱的に結合させたが、これに限らない。例えば、放熱部材40において、熱伝導部41aを挟む一対の結合部41bのうち、一方の結合部41bを蓋体13と熱的に結合し、他方の結合部41bをケース本体12の底壁12bと熱的に結合するように、基板41を形成してもよい。又は、放熱部材40において、熱伝導部41aを挟む一対の結合部41bのうち、一方の結合部41bを蓋体13又は底壁12bと熱的に結合し、他方の結合部41bを短側壁12cと熱的に結合するように、基板41を形成してもよい。
○ 図8に示す放熱部材40において、熱伝導部41aは楕円形状でなく、円形状でも四角形状でもよく、結合部41bよりも伝熱性が高ければ、熱伝導部41aの形状は特に限定されない。
○ 実施形態の放熱部材30において、膨出部31aは四角形状でなく、円形状や楕円形状であってもよい。
○ 実施形態の放熱部材30において、基板31の片面だけに膨出部31aが膨出し、もう片面はフラットであってもよい。
○ 実施形態の放熱部材30において、基板31の片面だけに膨出部31aが膨出し、もう片面はフラットであってもよい。
○ 放熱部材は、実施形態の基板31だけの構成であってもよい。要は、放熱部材は、電極組立体14の中央領域Rと対向するように厚みの厚くなった膨出部31aと、膨出部31aよりも厚みの薄い周辺部31bとだけを有し、樹脂製の保持層32を有していない構成であってもよい。
○ 放熱部材30は、電極組立体14の積層方向に1枚だけでなく、複数枚設けられていてもよい。
○ 集電体として負極金属箔22又は正極金属箔25に具体化したが、活物質を保持できれば、集電体は金属箔ではなく、織物等の基材シートであってもよい。
○ 集電体として負極金属箔22又は正極金属箔25に具体化したが、活物質を保持できれば、集電体は金属箔ではなく、織物等の基材シートであってもよい。
○ 負極電極21と正極電極24との絶縁は、負極電極21及び正極電極24の少なくとも一方に形成された絶縁保護層によって行ってもよい。
○ 電極組立体14を構成する負極電極21及び正極電極24の枚数は適宜変更してもよい。
○ 電極組立体14を構成する負極電極21及び正極電極24の枚数は適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、負極電極21は、負極金属箔22の両面に負極活物質層23を有するとしたが、負極金属箔22の片面のみに負極活物質層23を有していてもよい。同様に、正極電極24は、正極金属箔25の両面に正極活物質層26を有するとしたが、正極金属箔25の片面のみに正極活物質層26を有していてもよい。
○ 二次電池10は、ニッケル水素電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
R…中央領域、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、14…電極組立体、21…負極電極、24…正極電極、30,40…放熱部材、31,41…基板、31a…膨出部、31b…周辺部、32…保持部としての保持層、33,41a…熱伝導部、41b…結合部、42…保持部、44…熱伝導部周辺。
Claims (6)
- 異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態で積層して構成された電極組立体と、
前記電極組立体を収容したケースと、を有する蓄電装置であって、
前記電極組立体の層間に配置されて前記電極組立体と熱的に結合され、かつ前記ケースと熱的に結合された放熱部材を有し、
前記電極組立体を積層方向から見た中心部分を含んだ領域を、前記電極組立体の中央領域とすると、
前記放熱部材は、前記積層方向において前記中央領域と重なり、かつ熱的に結合された熱伝導部を含み、
前記電極組立体から前記熱伝導部への伝熱性が、前記電極組立体から熱伝導部周辺への伝熱性より高く設定されている蓄電装置。 - 前記放熱部材は、前記熱伝導部を含む基板と、該基板を保持する樹脂製の保持部とを有する請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記放熱部材は、前記基板を前記積層方向両側から前記保持部で挟んだ積層構造であり、前記基板を積層方向から見た中心部分を含んだ領域を前記基板の中央領域とすると、前記基板は、中央領域に周辺部と比べて積層方向への寸法の長い膨出部を有しており、前記放熱部材において、前記積層方向に積層された前記膨出部及び保持部によって前記熱伝導部が構成され、前記積層方向に積層された前記周辺部及び保持部によって前記熱伝導部周辺が構成されている請求項2に記載の蓄電装置。
- 前記放熱部材は、前記基板の外縁を前記保持部で覆った単層構造であり、前記基板によって前記熱伝導部が構成され、前記保持部によって前記熱伝導部周辺が構成されている請求項2に記載の蓄電装置。
- 前記基板は、前記熱伝導部と、該熱伝導部を挟んで相反する方向に帯状に延び、かつ前記ケースと熱的に結合された結合部とを有し、前記電極組立体の積層方向に前記放熱部材を見た場合、前記結合部は前記熱伝導部よりも細い請求項4に記載の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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WO2017204064A1 (ja) * | 2016-05-27 | 2017-11-30 | パナソニック株式会社 | 二次電池 |
CN109286036A (zh) * | 2018-07-25 | 2019-01-29 | 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 | 低温下自加热锂电池及其制备方法 |
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- 2014-07-29 JP JP2014154032A patent/JP2016031851A/ja active Pending
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