JP5697865B2 - ユニット式ルームの支柱、及びユニット式ルーム - Google Patents

ユニット式ルームの支柱、及びユニット式ルーム Download PDF

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Description

本発明は、ユニット式ルームの支柱にかかり、特に、ユニット式のバスやシャワールーム等のユニット式ルームの天井を支持すると共に、壁用のパネル、ドア枠等の側部材を連結するために用いられるユニット式ルームの支柱、及びユニット式ルームに関する。
複数枚のパネルを接合して組み立てを行うユニット式ルームとして、例えば、特許文献1〜3に開示されたものがある。
ユニットバスは、防水パンの上に壁を四方に載せ、コーナー部分に長尺状の部材を縦に配し、その上に天井を載せて、ネジ等で固定して組立てるのが一般的な構造である。
コーナー部分に配する部材としては、主に下記の様な2種類の形状に分類される。
(1) 閉断面、または略閉断面とされた断面略四角形の支柱。
(2) 断面略L字形状とされた長尺状の部材(所謂アングル)。
特開2006―9323号公報。 特開2006―183438号公報。
ところで、ユニットバスの組立の工法において、壁よりも天井を先に設置して後から壁を嵌め込むように施工する天井先組み工法がある。コーナーの支柱において、差し当たり天井を支えることができれば可能であるが、コーナーの支柱が防水パンの上に立てるように出来ていない、壁で支えないと天井が設置できない等では対応が不可能な工法である。
天井先組みが可能であると、施工性が良く、施工時の傷付き等のリスクが少なく、また、狭小空間でも組むことができるという利点がある。
ここで、上記(1)の支柱は、上記(2)のアングル形状の部材と比較して、材料が嵩みコストアップとなる(断面で見て、アングルは片が2個に対し、四角形は片が4個のため)。また、アングルに比較して複雑な形状となるため、他のユニットバスに転用し難い場合が多い。
また、上記(2)の部材は、壁と壁とがズレないように壁同士を固定する部材であり、防水パンの上に立てることを想定していないため、防水パンに固定する手段がなく、防水パンに倒れないように立てることは不可能である。そのため、上記(2)の部材を用いたユニットバスでは、壁全体を組立てた後でないと天井を載せることが出来ず、天井先組み工法には対応できない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、上記(1)の支柱のように嵩張らず、かつ天井先組みを可能とするユニット式ルームの支柱、及びこのユニット式ルームの支柱を用いたユニット式ルームを提供することが目的である。
請求項1に記載の発明は、ユニット式ルームの床パネルのコーナー部分に配置されて天井パネルの支持を行うと共に、互いに交差する方向に配置される2つの側部材の端部同士が接合されるユニット式ルームの支柱の固定構造であって、長尺状に形成される第1の長尺片と、前記第1の長尺片の幅方向一方側の側縁に沿って、前記第1の長尺片と交差する方向に長尺状に形成される第2の長尺片と、前記第1の長尺片の幅方向他方側の側縁、及び前記第2の長尺片の前記第1の長尺片と逆側の側縁のうち、少なくとも一方側に形成される固定片と、を有する支柱と、側縁部に床面から上方向に延びるフランジ部を備え、前記フランジ部へ前記固定片が連結される床パネルと、前記床面の側縁部に沿って配置され、前記第1の長尺片に端面が固定される第1の側部材と、前記床面の側縁部に沿って配置され、前記第2の長尺片に端面が固定される第2の側部材と、を備える。
次に、請求項1に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
請求項1に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造は、床パネルの床面端縁から上方に向けて延びるフランジ部に対して連結可能とする固定片を備えているため、固定片をネジ等の連結部材を用いてフランジ部に連結することで、床パネルの上に倒れないように立てることができる。
例えば、床パネルが4角形の場合、床パネルの各コーナー部分に支柱を立てることで、4本の支柱の上に天井パネルを載せることができ、これにより、側部材を組み付ける前に天井パネルの荷重を支柱のみで支持することが可能となる。
なお、「支柱を倒れないように立てる」とは、天井パネルを載せても倒れることはなく、また、天井パネルを載せる前に、支柱に触れても倒れないことを意味する。
ここで、側部材とは、例えば、ユニット式ルームの壁部材(パネル)、ドア枠、窓枠等、床パネルの辺に沿って立てられる部材を意味する。
したがって、請求項1に記載のユニット式ルームの支柱を用いることで、壁部材等の側部材によって天井パネルを支持する必要が無くなり、天井先組みが可能となる。
また、支柱で天井パネルを支持した後、支柱と支柱との間に側部材を配置し、支柱の第1の長尺片、及び第2の長尺片に側部材の端面を固定することで、4方を側部材で囲まれたユニット式ルームが得られる。
また、このユニット式ルームの支柱は、長手方向直角断面が、4片からなる閉断面形状(角パイプ形状)の支柱とは異なり、少なくとも第1の長尺片及び第2の長尺片の2片、固定片が第1の長尺片及び第2の長尺片に沿って長尺形状とされていれば3片によって天井パネルの荷重を支持するので、4片からなる閉断面形状の支柱に比較して材料使用量が少なくて済み、また、軽量化にもなる。
なお、床パネルの形状は4角形に限らず、4角形以外の多角形であっても良い。また、床パネルのコーナー部分(角部分)に支柱を立てるが、天井パネルを支持できれば、全てのコーナー部分に支柱を立てなくても良い。
また、側部材は、床パネルの全ての辺に配置しなくても良い。例えば、床パネルの一部の辺については、屋外に開放するために側部材を取り付けない場合もある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片には、前記フランジ部に連結するための取付孔が形成され、前記第1の長尺片または前記第2の長尺片の、前記取付孔と対向する位置に丸孔又は切欠きが形成されている。
次に、請求項2に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
支柱の固定片に、床パネルのフランジに連結するための取付孔が形成され、長尺片の、該取付孔と対向する位置に丸孔又は切欠きが形成されているため、丸孔又は切欠き部分からドライバーのシャフトやビットを挿通させて、固定片の取付孔に挿通させたネジを容易に操作することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片が形成される側の前記第1の長尺片または前記第2の長尺片の側縁で、前記固定片が形成されない部分に、長手方向に沿って直線状に延びる切欠きが形成されている。
次に、請求項3に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
支柱の第一の長尺片の固定編側の端縁に長手方向に沿って直線状に延びる切欠きが形成されているため、目視にて、側部材のエッジと切欠の端縁とが平行となるように側部材を支柱に固定することで、側部材の端面の長手方向と支柱の長手方向とを平行にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片は、支柱全長に渡って長尺状に形成されている。
次に、請求項4に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
固定片が支柱全長に渡って長尺状に形成されているため、天井の荷重を第1の長尺片、第2の長尺片、及び固定片の3片によって支持することができ、支柱の強度が向上し、第1の長尺片及び第2の長尺片の2片で支持するよりも、高荷重を支持可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片は、側縁の長手方向一方側のみに形成されている。
次に、請求項5に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
支柱を立てるには、固定片は側縁の長手方向一方側のみに形成されていれば良く、長手方向一方側のみに形成された固定片を床パネルのフランジ部に固定すれば、床パネルの上に支柱を倒れないように立てることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片は、側縁の長手方向両側に形成されている。
次に、請求項6に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
固定片を側縁の長手方向両側に形成することで、一方の固定片は床パネルのフランジ部との連結に用い、他方の固定片は天井パネルとの連結用に用いることができる。
また、固定片を側縁の長手方向両側に形成することで、支柱の上下の区別を無くすことも出来る。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱において、前記固定片の支柱長手方向の寸法は、前記フランジ部の高さ寸法の50〜2000%の範囲内に設定されている。
次に、請求項7に記載のユニット式ルームの支柱の作用を説明する。
固定片の支柱長手方向の寸法が、フランジ部の高さ寸法の50%未満になると、固定片が小さすぎてフランジ部に連結する部分としての剛性が不足する。剛性が低すぎると、側部材を連結する前に、変形する虞もある。
固定片の支柱長手方向の寸法が、フランジ部の高さ寸法の2000%を超えると、フラ
ンジ部に連結する部分としての剛性は十分足りており、材料の無駄となる。天井の荷重を
支持するための強度が支柱に足りていれば、固定片の長さを必要以上に設定する必要は無
い。また、固定片の支柱長手方向の寸法の上限は、支柱の全長と同じである。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造において、前記固定片は、前記第1の長尺片と前記第2の長尺片の両方に設けられ、前記第1の長尺片に設けられた前記固定片と前記第2の長尺片に設けられた前記固定片は夫々互いに交差する方向に延びると共に、前記床パネルの互いに交差する方向に延びる一方の前記フランジ部と他方の前記フランジ部にそれぞれ連結される。
次に、請求項8に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造の作用を説明する。
支柱を床パネルのコーナー部分に立てる際に、互いに交差する方向に延びる2つのフランジ部に支柱を連結する方が、ひとつのフランジ部にのみ支柱を連結するよりも、支柱を床パネルに対して強固に連結することができ、何れかの方向の倒れに弱い、といった問題が無くなる。
請求項8に記載の支柱の固定構造では、固定片に設けられた固定片と第2の長尺片に設けられた固定片とを、床パネルの互いに交差する方向に延びる一方フランジ部と他方のフランジ部にそれぞれ連結することができるので、床パネルに対して強固に支柱を連結することができる。
請求項9に記載のユニット式ルームは、側縁部に床面から上方向に延びるフランジ部を備える床パネルと、前記床面の側縁部に沿って配置される側部材と、前記側部材の上部に配置される天井パネルと、前記床パネルのコーナー部分に配置される請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造と、を備え、前記ユニット式ルームの支柱の固定片が、連結部材によって前記フランジ部に固定され、前記ユニット式ルームの支柱が前記天井パネルを支持している。
次に、請求項9に記載のユニット式ルームの作用を説明する。
請求項9に記載のユニット式ルームは、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱を含んで構成されているため、例えば、支柱を床パネルのコーナー部分に倒れないように立てて天井パネルを搭載した後に、支柱に対して側部材の連結を行うことができ(所謂、天井先組み工法)、また、軽量化にもなる。
以上説明したように本発明のユニット式ルームの支柱によれば、嵩張らず、かつユニット式ルームの天井先組みが可能になる、という優れた効果を有する。
また、本発明のユニット式ルームによれば、天井先組みが可能となり、支柱の嵩も張らずに済む。
(A)〜(C)はユニット式ルームの組立手順を示す斜視図である。 ユニット式ルームの縦断面図である。 (A)は第1の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図、(D)は支柱の矢印D方向矢視図である。 床パネルのコーナー部分を示す斜視図である。 (A)は第2の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図、(D)は支柱の矢印D方向矢視図である。 (A)は第3の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図、(D)は支柱の矢印D方向矢視図である。 (A)は第4の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図、(D)は支柱の矢印D方向矢視図である。 (A)は第5の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図である。 床パネルのコーナー部分を示す斜視図である。 (A)は第6の実施形態に係る支柱の斜視図であり、(B)は支柱の矢印B方向矢視図、(C)は支柱の矢印C方向矢視図、(D)は支柱の矢印D方向矢視図である。 第7の実施形態に係る支柱の側面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明のユニット式ルームの第1の実施形態を説明する。
図1には、本実施形態のユニット式ルーム10の概略構成が斜視図にて示されており、図2には、ユニット式ルーム10が縦断面図にて示されている。
図1、及び図2に示すように、本実施形態ユニット式ルーム10は、矩形の床パネル(防水パン)12を備えている。床パネル12の床部12Aの4方の端縁には、各々上方向に延びるフランジ部12Bが床部12Aに対して一体的に形成されている。なお、フランジ部12Bは、略全体が一定高さに形成されているが、一部分、例えば、ドア等の取り付け部分等は、切欠が形成されてフランジ部12Bが部分的に除去、または他の部分よりも低く形成されたフランジ部12Bが形成される場合もある。
床パネル12の各コーナー部分には、床部12Aの上に支柱14が配置され、支柱14の上端部に天井パネル16が搭載されている。即ち、本実施形態では、天井パネル16の荷重が支柱14で支持されている。
床部12Aの上には、支柱14と支柱14との間に壁パネル18が床部12Aに対して垂直に配置されている。
次に、本実施形態の支柱14について詳細に説明する。
図3、及び図4に示すように、本実施形態の支柱14は、互いに交差する方向に延びる一方の壁パネル18の端面に沿って長尺状に形成されると共に、一方の壁パネル18の端面に固定される第1の長尺片14Aと、一方の壁パネル18の幅方向一方側の端縁に一方の壁パネル18とは交差する方向に延びると共に他方の壁パネル18の端面に沿って長尺状に形成され、他方の壁パネル18の端面に固定される第2の長尺片14Bと、第2の長尺片14Bと対向して平行配置されると共に第1の長尺片14Aの幅方向他方側の端縁に沿って長尺状に形成される固定片14Cと、を有し、金属板(鋼板等)を折り曲げ加工することで、長手方向端部から見た形状を略コ字形状としている。なお、なお、支柱14に鋼板を用いる場合には、メッキ等の防錆処理を施す。
第1の長尺片14Aには、第1の長尺片14Aを壁パネル18の端面に固定するためのネジ等(図示せず)を挿通させる取付孔20が支柱長手方向に沿って複数形成されている。
固定片14Cには、ネジ等(図示せず)を挿通させる取付孔22が長手方向両側に一対形成されている。
また、第2の長尺片14Bには、固定片14Cの取付孔22と対向する位置に丸孔24が形成されている。この丸孔24は、取付孔22を挿通させたネジ等(図示せず)を床パネル12のフランジ部12Bに締め付けるためのドライバー(図示せず)を挿通させるために用いられる。
さらに、第2の長尺片14Bには、長手方向中間部分に、幅方向(水平方向)に延びる長孔26が支柱長手方向に沿って複数形成されている。この長孔26は、第2の長尺片14Bに壁パネル18を固定するためのネジ等(図示せず)を挿通させるために用いられる。
次に、この支柱14を用いたユニット式ルーム10の組立手順を説明する。
(1) 先ず最初に、図1(A)に示すように、床パネル12の床部12Aのコーナー部分に床部12Aに対して垂直に支柱14を載せ、例えば、図4に示すように固定片14Cをネジ28によってフランジ部12Bに固定して支柱14を床部12Aの上に倒れないように立てる。
固定片14Cの反対側には、第2の長尺片14Bが配置されているが、第2の長尺片14Bに形成された丸孔24にドライバーの図示しないシャフト(電動ドライバーの場合はビット)、を挿通させることで、第2の長尺片14Bの反対側に配置された固定片14Cの取付孔22に挿通させたネジ28を容易に操作することができる。なお、図4において、符合30は、固定用のネジ28を止めるためのフランジ部12Bに形成された孔であり、床部12Aの上面よりも上側に形成されている。このように、本実施形態の床パネル12では、支柱14を固定するための孔を、床部12Aに形成しないため、水漏れ対策を特
に必要としない。
(2) 次に、図1(B)に示すように、4本の支柱14の上に、天井パネル16を搭載し、図2に示すように、天井パネル16の固定用下フランジ部16Aに、固定片14Cの上側をネジ32によって固定し、天井パネル16を支柱14に支持させる。したがって、本実施形態のユニット式ルーム10では、天井パネル16の荷重は、4本の支柱14によって支持されることになる。
(3) 次に、図1(C)に示すように、床パネル12の上で、支柱14と支柱14との間に壁パネル18を配置する。
(4) そして、第1の長尺片14Aに一方の壁パネル18の端面を密着させ、例えば、取付孔20を挿通させたネジを壁パネル18の端面に捩じ込み、一方の壁パネル18を第1の長尺片14Aに固定し、第2の長尺片14Bに他方の壁パネル18の端面を密着させ、例えば、長孔26を挿通させたネジを他方の壁パネル18の端面に捩じ込み、他方の壁パネル18を第2の長尺片14Bに固定する。
各支柱14の間に壁パネル18を配置して、壁パネル18の端面を支柱14に固定することで、ユニット式ルーム10が完成する。
なお、ここでは、第1の長尺片14Aに一方の壁パネル18を固定し、第2の長尺片14Bに他方の壁パネル18を固定する説明をしたが、例えば、4本の内の何れか1本の支柱14においては、第2の長尺片14Bに、ユニット式ルーム10に用いられる図示しないドア枠等、壁パネル18以外の側部材を固定しても良い。なお、第1の長尺片14Aに、ユニット式ルーム10に用いられる図示しないドア枠等、壁パネル18以外の側部材を固定しても良い。
第2の長尺片14Bに長孔26を形成しているので、第2の長尺片14Bに取り付ける、ドア枠や壁パネル18等の取付位置を調整(長孔26の長手方向)することが可能である。なお、調整を必要としない場合には、長孔26を丸孔に代えることもできる。
図4に示すように、第1の長尺片14A、及び第2の長尺片14Bに壁パネル18の端面を密着させて固定することで、一方の壁パネル18と他方の壁パネル18との間の隙間が無くなり、水密性能が確保される。
なお、壁パネル18の端面と第1の長尺片14Aとの間、及び壁パネル18の端面と第2の長尺片14Bとの間に、さらに、パッキン、シール剤を介在させても良く、一方の壁パネル18と他方の壁パネル18との間の隅部分に、シール剤、モール等を設けても良い。
このように、本実施形態の支柱14を用いることで、壁パネル18によって天井パネル16を支持する必要が無くなり、天井先組みが可能なユニット式ルーム10となる。また、支柱14は、4片からなる閉断面形状(角パイプ形状)の支柱とは異なり材料使用量が少なくて済み、軽量化が図られる。
[第2の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の支柱14は、固定片14Cの形状が第1の実施形態の支柱14とは異なり、支柱14の長手方向両側において、幅方向に突出する突出部14Caが形成されており、第1の実施形態よりも取付孔22が多く形成されており、フランジ部12Bに対して強固に固定できる。
なお、本実施形態の支柱14の取付方法、及び作用効果は第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の支柱14は、第2の長尺片14Bの形状が第1の実施形態の支柱14とは異なり、第2の長尺片14Bの長手方向両側において、丸孔24の代わりに、矩形の切欠34が形成されている。
本実施形態では、第2の長尺片14Bに形成された切欠34を介してドライバーを差し込むことで、第2の長尺片14Bの反対側に配置された固定片14Cの取付孔22に挿通させたネジ28(図6では図示せず)を容易に操作することができる。
[第4の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第4の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の支柱14は、第3の実施形態の支柱14の一部を変更した例であり、固定片14Cが支柱14の長手方向両端側のみに形成されている。このため、第3の実施形態よりも軽量化が図られている。
また、第1の長尺片14Aの固定片14C側の端縁には、長手方向に沿って直線状に延びる切欠15が形成されている。
第1の長尺片14Aに、2点鎖線で示す様に壁パネル18を取り付けると、壁パネル18のエッジ18Eが、切欠15の端縁15Eから若干(数ミリ程度)突出する。
目視にて、壁パネル18のエッジ18Eと切欠15の端縁15Eとが平行となるように壁パネル18を支柱14に固定することで、壁パネル18の端面の長手方向と支柱14の長手方向とを平行にすることが出来る。
[第5の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第5の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
前述した第1〜3の実施形態では、第1の長尺片14Aの幅方向端部に、第2の長尺片14Bと対向するように固定片14Cが形成されていたが、図8、及び図9に示すように、本実施形態の支柱14では、固定片14Cが第2の長尺片14Bとは対向しないように、第2の長尺片14Bとは反対方向に延びて、長手方向端部から見た形状がクランク形状とされている。
また、本実施形態では、固定片14Cが支柱14の長手方向両端側のみに形成されており、軽量化が図られている。
本実施形態では、固定片14Cに対して第2の長尺片14Bが対向していないため、固定片14Cの取付孔22に挿通させたネジ28をドライバーで容易に操作することができる。
ここで、図8(A)に示すように、固定片14Cの支柱長手方向の寸法hは、強度、及び材料使用量の観点から、フランジ部12Bの高さ寸法H(図4参照。床部12Aの上面からの高さ寸法)の50〜2000%(=(h/H)×100)の範囲内に設定することが好ましい。但し、固定片14Cの支柱長手方向の寸法hは支柱14よりも長くする必要は無いので、固定片14Cの支柱長手方向の寸法hの上限は、支柱14の全長である。
なお、本実施形態の支柱14の取付方法、及び作用効果は第1の実施形態と同様である。
[第6の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第6の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の支柱14は、第5の実施形態の支柱14の変形例であり、第2の長尺片14Bの長手方向両端側に、取付孔36の穿孔された片14Dが形成され、第1の長尺片14Aの両側に切欠38が形成されている。片14Dには、取付孔36及びネジ等(図示せず)を用いて壁パネル18以外の部材を取り付けることが可能である。
なお、本実施形態の支柱14の取付方法、及び作用効果は第1の実施形態と同様である。
[第7の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の支柱14の第7の実施形態を説明する。なお、本実施形態は第1の実施形態の変形例であり、第1の実施形態と同一構成には同一符合を付し、その説明は省略する。
本実施形態の支柱14には、第4の実施形態で説明した切欠15の代わりとなる、覗き孔40が、第1の長尺片14Aの長手方向両側に形成されている。
本実施形態では、2つの覗き孔40の中心に、壁パネル18のエッジ18Eが見えるように壁パネル18を支柱14に固定することで、壁パネル18の端面の長手方向と支柱14の長手方向とを平行にすることが出来る。
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態では、第2の長尺片14Bが、ドアの枠等の調整の為に第1の長尺片14Aよりも幅広に形成されていたが、壁パネル18のみを連結するのであれば第1の長尺片14Aと同等の幅であっても良い。
上記実施形態では、壁パネル18を支柱14に連結するために、壁パネル18を支柱14にネジ止めしたが、ボルト、釘、リベット、接着剤等、ネジ以外の連結部材で連結しても良く、壁パネル18に連結部材としてのフック等を取り付けて支柱14の孔にフックを引掛けて壁パネル18を支柱14に連結しても良い。
上記実施形態では、支柱14の取付孔22を通したネジ28をフランジ部12Bに固定したが、フランジ部12Bに丸孔を形成すると共に支柱14にバーリング加工等を施し、フランジ部12Bを通したネジ28をバーリング加工した孔に固定することで、支柱14をフランジ部12Bに固定することも出来る。
上記実施形態のユニット式ルーム10では、床パネル12の各コーナー部分(4箇所)に本発明の支柱14を配置したが、全てのコーナー部分に本発明の支柱14を用いなくても良く、特定のコーナー部分にのみに本発明の支柱14を用い、他の部分には本発明の支柱14とは異なる他の支柱を用いても良い。
なお、上記何れの支柱14においても、全長に渡って延びている片の数は3以下であり、従来の閉断面形状の支柱(片の数4)よりも片が少ないため、軽量化されている。
10 ユニット式ルーム
12 床パネル
12B フランジ部
12A 床部
14C 固定片
14 支柱(ユニット式ルームの支柱)
14A 第1の長尺片
14B 第2の長尺片
28 ネジ(連結部材)

Claims (9)

  1. ユニット式ルームの床パネルのコーナー部分に配置されて天井パネルの支持を行うと共に、互いに交差する方向に配置される2つの側部材の端部同士が接合されるユニット式ルームの支柱の固定構造であって、
    長尺状に形成される第1の長尺片と、前記第1の長尺片の幅方向一方側の側縁に沿って、前記第1の長尺片と交差する方向に長尺状に形成される第2の長尺片と、前記第1の長尺片の幅方向他方側の側縁、及び前記第2の長尺片の前記第1の長尺片と逆側の側縁のうち、少なくとも一方側に形成される固定片と、
    を有する支柱と、
    側縁部に床面から上方向に延びるフランジ部を備え、前記フランジ部へ前記固定片が連結される床パネルと、
    前記床面の側縁部に沿って配置され、前記第1の長尺片に端面が固定される第1の側部材と、
    前記床面の側縁部に沿って配置され、前記第2の長尺片に端面が固定される第2の側部材と、
    を備えたユニット式ルームの支柱の固定構造。
  2. 前記固定片には、前記フランジ部に連結するための取付孔が形成され、
    前記第1の長尺片または前記第2の長尺片の、前記取付孔と対向する位置に丸孔又は切欠きが形成されている、
    請求項1に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  3. 前記固定片が形成される側の前記第1の長尺片または前記第2の長尺片の側縁で、前記固定片が形成されない部分に、長手方向に沿って直線状に延びる切欠きが形成されている、
    請求項1または請求項2に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  4. 前記固定片は、支柱に渡って長尺状に形成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  5. 前記固定片は、側縁の長手方向一方側のみに形成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  6. 前記固定片は、側縁の長手方向両側に形成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  7. 前記固定片の支柱長手方向の寸法は、前記フランジ部の高さ寸法の50〜2000%の範囲内に設定されている、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  8. 前記固定片は、前記第1の長尺片と前記第2の長尺片の両方に設けられ、
    前記第1の長尺片に設けられた前記固定片と前記第2の長尺片に設けられた前記固定片は夫々互いに交差する方向に延びると共に、前記床パネルの互いに交差する方向に延びる一方の前記フランジ部と他方の前記フランジ部にそれぞれ連結される、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造。
  9. 前記側部材の上部に配置される天井パネルと、
    請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のユニット式ルームの支柱の固定構造により固定された、前記支柱、前記第1の側部材、前記第2の側部材、及び前記床パネルと、
    を備え、
    前記支柱が前記天井パネルを支持しているユニット式ルーム。
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