JP5695681B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部の真円度及び排水性能をバランス良く向上させた空気入りタイヤに関する。
従来から、タイヤ周方向に連続してのびる主溝と、主溝からタイヤ軸方向外側に向かってのびるラグ溝とが設けられた空気入りタイヤが知られている。このような空気入りタイヤは、トレッド部の陸部と路面との間の水膜をラグ溝によって集め、主溝を介してタイヤの外側に排出するため、高い排水性能を発揮する。
しかしながら、このような空気入りタイヤを加硫成形によって製造する際、ラグ溝を成形する加硫金型の溝成形用突起が、未加硫のトレッドゴムをトレッド部の踏面側に移動させる。このため、加硫成形されたタイヤは、ラグ溝近傍の陸部のゴム厚さが設計ゴム厚さよりも大きくなり、トレッド部の真円度が悪化するという問題があった。
特開2009−196431号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ラグ溝の溝幅、及び、その溝形状を一定の範囲に規定することを基本として、加硫成形時のラグ溝近傍のトレッドゴムの変形を小さくし、トレッド部の真円度及び排水性能をバランス良く向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対の主溝と、前記主溝からタイヤ軸方向外側に向かってのびかつトレッド接地端よりもタイヤ軸方向内側で終端する複数本のラグ溝とが設けられた空気入りタイヤであって、前記ラグ溝は、溝幅がトレッド接地幅の3〜11%であり、しかも前記ラグ溝は、前記主溝に連なり溝深さが小さい浅底部、該浅底部よりも溝深さが大きい深底部、及び、該深底部と前記浅底部とを継ぎかつ溝深さが前記浅底部に向かって漸減するテーパー部とを含み、前記浅底部の溝深さは、前記深底部の溝深さの30%〜60%であり、前記浅底部は、タイヤ軸方向の長さが前記トレッド接地幅の5%〜15%であり、前記テーパー部は、タイヤ軸方向の長さが前記トレッド接地幅の10%〜20%であることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記ラグ溝は、タイヤ周方向に対して40〜60°の角度で傾斜する請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記テーパー部のタイヤ軸方向の長さが、前記浅底部のタイヤ軸方向の長さの1.2〜1.7倍以下である請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記ラグ溝の溝幅が、前記主溝に向かって漸増している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記主溝とトレッド接地端とで区分された一対のショルダー陸部が配され、前記ラグ溝のタイヤ軸方向の長さは、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向長さの75%〜95%である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項6記載の発明は、前記ラグ溝は、溝深さが5mm以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項7記載の発明は、前記ラグ溝は、タイヤ周上に10〜40本設けられる請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対の主溝と、主溝からタイヤ軸方向外側に向かってのびかつトレッド接地端よりもタイヤ軸方向内側で終端する複数本のラグ溝とが設けられる。ラグ溝は、溝幅がトレッド接地幅の3〜11%で形成される。このようなラグ溝は、トレッド部の陸部と路面との間の水膜を効率良く主溝へ排出し、排水性能を向上させる。
ラグ溝は、主溝に連なり溝深さが小さい浅底部、該浅底部よりも溝深さが大きい深底部、及び、該深底部と浅底部とを継ぎかつ溝深さが浅底部に向かって漸減するテーパー部とを含む。このようなラグ溝は、加硫成形時、深底部を成形する加硫金型の溝成形用突起に押圧されたトレッドゴムが、テーパー部を介して浅底部側へスムーズに移動する。このとき、押圧されたトレッドゴムは、例えば、テーパー部や浅底部を成形するトレッドゴムの空隙に流れ込む。また、加硫金型の溝成形用突起によるトレッドゴムは、主溝とラグ溝とが連なる領域において、大きく押圧される。このため、ラグ溝が主溝に連なる部分を浅底部とすることにより、トレッドゴムの押圧力が低下し、ゴムの移動量が小さくなる。従って、ラグ溝近傍の陸部の加硫成形後のゴム厚さが設計ゴム厚さよりも大きくなることが抑制され、トレッド部の真円度が向上する。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 (a)は、図1のX−X断面図、(b)は、他の実施形態のラグ溝の長手方向の断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)は、例えば乗用車用として好適に利用され、そのトレッド部2は、タイヤ赤道Cの両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対の主溝3と、各主溝3からタイヤ軸方向外側に向かってのびかつトレッド接地端Teよりもタイヤ軸方向内側で終端する複数本のラグ溝4と、タイヤ周方向に隣り合うラグ溝4、4間に配される傾斜溝5とを具える。
これにより、本実施形態のトレッド部2には、一対の主溝3、3で区分された一本のセンター陸部6、及び、主溝3とトレッド接地端Teとで区分された一対のショルダー陸部7が配される。
前記「トレッド接地端」Teは、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。そして、このトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"となる。また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
また、「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本実施形態の主溝3は、タイヤ周方向に沿った直線状をなす。このような主溝3は、溝内の水をタイヤ回転方向の後方へスムーズに排水する。このため、排水性能が向上する。なお、主溝3は、例えば、波状やジグザグ状にのびる溝であっても良い。また、主溝3は、タイヤ赤道Cの両側でバランス良く排水性能を高めるために、タイヤ赤道Cを中心として対称に配されるのが望ましい。
主溝3の溝幅(溝中心線と直角方向に測定される溝幅で、以下、他の溝についても同様とする。)W1及び溝深さD1(図2(a)に示す)については、慣例に従って種々定めることができる。しかしながら、これらの溝幅W1又は溝深さD1さが小さくなると、排水性能が悪化するおそれがある。逆に、これらの溝幅W1又は溝深さD1が大きくなると、センター陸部6及びショルダー陸部7の踏面の面積が小さくなり、グリップ性能が悪化するおそれがある。このため、主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド接地幅TWの好ましくは4%以上、より好ましくは5%以上であり、好ましくは8%以下、より好ましくは7%以下である。溝深さD1は、好ましくは5mm以上、より好ましくは6mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは9mm以下である。
センター陸部6及びショルダー陸部7のタイヤ軸方向の剛性をバランスよく確保するため、主溝3の溝中心線G1とタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離L1は、トレッド接地幅TWの5〜13%が望ましい。
主溝3は、タイヤ周方向にのびる溝壁面に、該溝壁面とショルダー陸部7又はセンター陸部6の踏面との交差部を斜めに切欠いた面取り部(図示省略)が設けられても良い。
ラグ溝4は、本実施形態では、タイヤ周方向に対し一方側に傾斜(図1ではタイヤ軸方向外側に向かって上側に傾斜)する。このようなラグ溝4は、溝内の水をスムーズに主溝3へ排水できる。
ラグ溝4は、溝幅W2がトレッド接地幅TWの3〜11%に規定される。即ち、ラグ溝4の溝幅W2が3%未満の場合、ショルダー陸部7と路面との間の水膜を効率良く主溝3へ排出することができず、排水性能を悪化する。ラグ溝4の溝幅W2が11%を超える場合、ショルダー陸部7の踏面の面積が小さくなり、グリップ性能が悪化する。また、溝面積が大きくなるため、トレッド部2の外観のアグレッシブさが悪化する。このため、ラグ溝4の溝幅W2は、好ましくはトレッド接地幅TWの5%以上であり、好ましくは8%以下である。なお、溝幅W2の上記数値範囲は、ラグ溝4の最大幅で特定される。
ラグ溝4の溝幅W2は、本実施形態では、主溝3側に向かって漸増している。これにより、さらに溝内の水が主溝3側へスムーズに排水される。また、ショルダー陸部7の剛性が高く確保される。
ラグ溝4は、タイヤ周方向に対する角度θ1が大きい場合、直進走行時の排水抵抗が大きくなり、直進走行時の排水性能が悪化するおそれがある。ラグ溝4のタイヤ周方向に対する角度θ1が小さい場合、旋回走行時の排水抵抗が大きくなり、旋回走行時の排水性能が悪化するおそれがある。このため、ラグ溝4のタイヤ周方向に対する角度θ1は、好ましくは40°以上、より好ましくは45°以上であり、好ましくは60°以下、より好ましくは55°以下である。ラグ溝4の角度θ1は、ラグ溝4の溝中心線G2の接線とタイヤ周方向線とのなす角度で規定される。また、ラグ溝4の溝中心線G2は、ラグ溝4のタイヤ周方向長さの中間点を継いで形成される線とする。なお、ラグ溝4のタイヤ軸方向の外端4e近傍は、排水性能への影響が小さいため、ラグ溝4の角度θ1は、主溝3からラグ溝4のタイヤ軸方向の長さL2の80%を超える範囲において上記範囲内で形成されれば良い。
特に限定されるものではないが、旋回走行時のグリップ力と排水性能とをバランス良く確保する観点より、ラグ溝4のタイヤ軸方向の長さL2は、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の長さLsの好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上であり、好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下である。
図1のX−X断面図である図2(a)に示されるように、ラグ溝4は、排水性能を高く確保するため、溝深さD2が、好ましくは5mm以上で形成される。なお、溝深さD2が大きい場合、ショルダー陸部7の剛性が低下し、グリップ性能が悪化するおそれがある。このため、ラグ溝4の溝深さD2は、好ましくは4.0mm以下である。
ラグ溝4は、一方のショルダー陸部7のタイヤ周上に10〜40本設けられるのが望ましい。即ち、ラグ溝4の本数が少ない場合、排水性能が悪化するおそれがある。ラグ溝4の本数が多い場合、ショルダー陸部7の踏面が小さくなり、路面との摩擦力が低下し、グリップ性能が悪化するおそれがある。また、外観のアグレッシブさも悪化するおそれがある。このため、ラグ溝4は、好ましくはタイヤ周上に15本以上、35本以下で設けられる。
ラグ溝4は、主溝3に連なりかつ溝深さが小さい浅底部11、該浅底部11よりも溝深さが大きい深底部13、及び、該深底部13と浅底部11とを継ぎかつ溝深さが浅底部11に向かって漸減するテーパー部12とを含む。このようなラグ溝4は、加硫成形時、深底部13を成形する加硫金型の溝成形用突起に押圧されたトレッドゴムが、テーパー部12を介して浅底部11側へスムーズに移動する。このとき、押圧されたトレッドゴムは、例えば、テーパー部12や浅底部11を成形するトレッドゴムの空隙に流れ込む。また、加硫金型の溝成形用突起によるトレッドゴムは、主溝3とラグ溝4とが連なる領域において、大きく押圧される。このため、ラグ溝が主溝に連なる部分を浅底部とすることにより、トレッドゴムの押圧力が低下し、ゴムの移動量が小さくなる。従って、ラグ溝4近傍のショルダー陸部7の加硫成形後のゴム厚さが設計ゴム厚さよりも大きくなることが抑制されるため、トレッド部2の真円度が向上する。
浅底部11の溝深さD3は、深底部13の溝深さD4の30%以上、好ましくは35%以上であり、60%以下、好ましくは55%以下である。前記溝深さの比D3/D4が大きい場合、深底部13を成形する加硫金型の溝成形用突起に押圧されたトレッドゴムが、浅底部11近傍のショルダー陸部7の踏面側まで移動し、上述の作用が効果的に発揮されないおそれがある。逆に、前記溝深さの比D3/D4が小さい場合、深溝部13から主溝3への溝内の排水抵抗が大きくなり、排水性能が悪化するおそれがある。
浅底部11のタイヤ軸方向の長さL3(図1に示す)は、トレッド接地幅TWの5%以上、好ましくは7%以上であり、15%以下、好ましくは13%以下である。浅底部11のタイヤ軸方向の長さL3が15%を超える場合、排水性能が悪化するおそれがある。浅底部11のタイヤ軸方向の長さL3が5%未満の場合、浅底部11を成形するトレッドゴムの空隙が小さくなり、タイヤ成形時、深底部13から溝成形用突起に押されたトレッドゴムが、トレッド部2の踏面2n側まで移動するおそれがある。
テーパー部12のタイヤ軸方向の長さL4(図1に示す)は、トレッド接地幅TWの10%以上、好ましくは12%以上であり、20%以下、好ましくは18%以下である。テーパー部12のタイヤ軸方向の長さL4が10%未満の場合、浅底部11近傍のショルダー陸部7と深底部13近傍のショルダー陸部7との剛性段差が大きくなり、グリップ性能が悪化するおそれがある。テーパー部12のタイヤ軸方向の長さL4が20%を超える場合、浅底部11のタイヤ軸方向の長さL3又は深底部のタイヤ軸方向の長さが小さくなり、排水性能又はタイヤの真円度が悪化するおそれがある。
上述の作用を効果的に発揮させるため、テーパー部12のタイヤ軸方向の長さL4は、浅底部11のタイヤ軸方向の長さL3の好ましくは1.2倍以上、より好ましくは1.3倍以上であり、好ましくは1.7倍以下、より好ましくは1.6倍以下である。
テーパー部12の溝底12sは、本実施形態では、タイヤ子午線断面視、直線状に滑らかにのびる。このようなテーパー部12は、深底部13から押圧されたトレッドゴムをスムーズに浅底部11側へ移動させる。なお、テーパー部12の溝底の形状は、直線状に限定されず、図2(b)に示されるように、タイヤ半径方向内側に凸となる内側凸面12aと、該内側凸面12aと変曲点mを介して連なりタイヤ半径方向の外側に凸となる外凸面12bとの2つの円弧rを含む曲線状のものでも良い。このようなテーパー部12は、ショルダー陸部7の剛性段差をさらに小さくして、グリップ性能をさらに高く確保する。なお、円弧rの曲率は、同じものでも異なるものでも良い。
図1のトレッド展開図に示されるように、傾斜溝5は、円弧状にのびる第1傾斜溝5A、該第1傾斜溝5Aとラグ溝4とのタイヤ周方向の間に配されかつ長手方向の略中間で大きく屈曲する第2傾斜溝5B、及び、両端がショルダー陸部7内で終端する第3傾斜溝5Cとを含む。第1傾斜溝5A及び第2傾斜溝5Bは、一端がショルダー陸部7内で終端し他端がトレッド接地端Teのタイヤ軸方向外側で終端する。
このように本実施形態のショルダー陸部7は、ラグ溝4、及び、傾斜溝5の少なくとも一端がショルダー陸部7内で終端する、タイヤ周方向に連続してのびるリブとして形成される。このため、ショルダー陸部7の剛性が大きく確保され、グリップ性能が高く維持される。また、ラグ溝4、及び、傾斜溝5は、ショルダー陸部7の踏面と路面との間の水膜を効果的に排水する。従って、排水性能が高く確保される。
ラグ溝4、各傾斜溝5は、タイヤ軸方向にのびる溝壁面に、該溝壁面とショルダー陸部7の踏面との交差部を斜めに切欠いた面取り部(図示省略)が設けられても良い。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本パターンを有するサイズ245/40R18の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの排水性能、トレッド部の真円度、グリップ性能及び外観がテストされた。各タイヤの共通仕様は、以下の通りである。表1に記載された溝を除いて各溝の溝幅、タイヤ軸方向の長さ及び角度は、図1に示される通りである。
トレッド接地幅TW:212mm
<主溝>
主溝の溝深さD1:7.5mm
<ラグ溝>
テーパー部の断面形状を表す図:図2(a)
<その他>
第1傾斜溝の溝深さ:6.1mm
第2傾斜溝の溝深さ:6.1mm
第3傾斜溝の溝深さ:6.1mm
テスト方法は、次の通りである。
<排水性能>
試供タイヤを下記の条件にて、乗用車(排気量3000cc、国産FR車)の全輪に装着し、半径100mのアスファルト路面及び直線400mのアスファルト路面に、水深10mm、長さ20mの水たまりを設けたテストコース上を高速走行し、操縦安定性、直進安定性に対して、ドライバーの官能による評価を行った
リム:18×8.5J
内圧:230kPa(全輪)
<グリップ性能>
上記テスト車両にて、乾燥アスファルト路面の上記テストコースをドライバー1名乗車で走行し、直進走行時、及び、旋回走行時のグリップ性能がドライバーの官能評価により、評価された
<外観>
試供タイヤを上記テスト車両に装着した状態で、トレッド部の外観がテスター10名により評価された
<トレッド部の真円度>
試供タイヤをフォースバリエーション試験機を用い、JASO C607:2000のユニフォミティ試験条件に準拠して、RRO(ラジアルランナウト)及びRFV(ラジアルフォースバリエーション)が下記の条件で測定された(試供タイヤ、各20本の平均値)
リム:18×8.5J
内圧:230kPa
荷重:5.72kN
速度:80km/h
テストの結果が表1に示される。
Figure 0005695681
Figure 0005695681
Figure 0005695681
テストの評価は、各テストの総合で評価される
ストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて各性能をバランス良く向上させていた。
2 トレッド部
3 主溝
4 ラグ溝
11 浅底部
12 テーパー部
13 深底部
C タイヤ赤道
Te トレッド接地端
TW トレッド接地幅

Claims (7)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対の主溝と、
    前記主溝からタイヤ軸方向外側に向かってのびかつトレッド接地端よりもタイヤ軸方向内側で終端する複数本のラグ溝とが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記ラグ溝は、溝幅がトレッド接地幅の3〜11%であり、しかも前記ラグ溝は、前記主溝に連なり溝深さが小さい浅底部、該浅底部よりも溝深さが大きい深底部、及び、該深底部と前記浅底部とを継ぎかつ溝深さが前記浅底部に向かって漸減するテーパー部とを含み、
    前記浅底部の溝深さは、前記深底部の溝深さの30%〜60%であり、
    前記浅底部は、タイヤ軸方向の長さが前記トレッド接地幅の5%〜15%であり、
    前記テーパー部は、タイヤ軸方向の長さが前記トレッド接地幅の10%〜20%であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ラグ溝は、タイヤ周方向に対して40〜60°の角度で傾斜する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記テーパー部のタイヤ軸方向の長さは、前記浅底部のタイヤ軸方向の長さの1.2〜1.7倍以下である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ラグ溝の溝幅は、前記主溝に向かって漸増している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記主溝とトレッド接地端とで区分された一対のショルダー陸部が配され、
    前記ラグ溝のタイヤ軸方向の長さは、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向長さの75%〜95%である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ラグ溝は、溝深さが5mm以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ラグ溝は、タイヤ周上に10〜40本設けられる請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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