JP5691974B2 - 暖房便座装置 - Google Patents
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Description
また、この暖房便座装置によれば、冷感限界温度に維持されているときに人体検知部により人体を検知しなくなったときは、冷感限界温度よりも低い温度になるように通電量を制御するため、無駄な電力消費を抑制することができる。
また、この暖房便座装置によれば、冷感限界温度に維持されているときに人体検知部により人体を検知しなくなったとき、一定時間経過後に冷感限界温度よりも低い温度になるように通電量を制御するため、使用者がトイレルームから去ったあとでの再着座時、または、次の使用者が間を開けずにトイレルームに入室したときでも、使用者に冷たさを感じさせることがなく、快適な暖房便座装置を提供することができるようになる。
一方、離座後に便座の温度が下がり、冷感限界温度に達する前に人体を検知しなくなったときは、冷感限界温度よりも低い温度まで下げるため、使用者が近くにいない状況では、無駄な通電量を抑制することができる。これにより、省エネルギー効果と快適性とを兼ね備えた暖房便座装置を提供することができるようになる。
図1は、実施形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する斜視模式図である。
また、図2は、実施形態にかかる暖房便座装置の制御構成を例示するブロック図である。
着座検知センサ420は、使用者の着座を検知した際には、制御部410に着座を検知した旨の信号SG3を出力する。
人体検知センサ430は、人体を検知した際には、制御部410に人体を検知した旨の信号SG1を出力する。
制御部410は、非使用時にはヒータ210への通電を停止または通電量を小さくして便座200の着座面SLを低めの温度に設定し、使用時にはヒータ210への通電量を大きくして便座200の着座面SLを急速加熱することにより、着座面SLを適温に昇温させる即暖運転モードを実行することができる。
これらの温度のうち、設定温度HT2が最も高く、待機温度HT0が最も低い。着座可能温度HT1は、設定温度HT2と待機温度HT0との間の温度である。
待機温度HT0は、便座200が使用されていないときの目標温度である。
着座可能温度HT1は、使用者が便座200に着座したときに冷たさを感じない温度である。例えば、着座可能温度HT1は29°程度であり、26°以上、30°以下が好適である。実施形態では、着座可能温度HT1の範囲のうち、29°を一例として説明する。着座面SLの温度としての29°は、冷感限界温度の一例である。
図3において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図3では、待機モードM0において着座面SLの温度が待機温度HT0に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
人体の検知は、人体検知センサ430及び入室検知センサ440の少なくともいずれかによって行われる。実施形態では、人体検知センサ430によって人体の検知を行う場合を例とする。
人体検知センサ430は、人体を検知した場合、その旨を示す信号SG1を出力する。一方、人体検知センサ430は、人体を検知していない場合、信号SG1を出力しないか、人体を検知していない旨を示す信号SG1を出力する。
制御部410は、人体検知センサ430で人体を検知していない場合には待機モードM0を続行する。一方、制御部410は、人体検知センサ430で人体を検知した旨の信号SG1を受信した場合、急速加熱モードM1での加熱制御を実行する。
したがって、急速加熱モードM1の途中で使用者が便座200に着座する可能性は低く、使用者は、急速昇温を体感せずにすむ。
便座200を使用しているあいだ、便座200の温度は設定温度HT2に維持される。これにより、使用者は快適に便座200を利用することができる。
先ず、参考例に係る降温制御について説明する。
図4は、保温モードからの降温制御についての参考例を説明するグラフ図である。
図4において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力量についても例示している。
次に、第1実施形態に係る降温制御について説明する。
図5は、第1実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図5において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図5では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
図6は、第1実施形態の変形例に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図6において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図6では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
次に、第2実施形態に係る降温制御について説明する。
図7は、第2実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図7において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図7では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
次に、第3実施形態に係る降温制御について説明する。
図8は、第3実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図8において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図8では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
昇温モードM21では、着座面SLの温度を設定温度HT2に向けて上げるようヒータ210への電力供給量を制御する。
この昇温モードM21では、図3に表した急速加熱モードM1での昇温速度(第1の昇温速度)よりも遅い昇温速度(第2の昇温速度)で昇温を行う。
次に、第4実施形態に係る降温制御について説明する。
図9は、第4実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図9において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図9では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
昇温モードM22では、着座面SLの温度を設定温度HT2に向けて上げるようヒータ210への電力供給量Po22を制御する。
この昇温モードM22では、図3に表した急速加熱モードM1での昇温速度(第1の昇温速度)よりも遅い昇温速度(第3の昇温速度)で昇温を行うようにしてもよい。なお、第3の昇温速度は、第2の昇温速度より速くてもよい。
次に、第5実施形態に係る降温制御について説明する。
図10は、第5実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図10において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図10では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
次に、第6実施形態に係る降温制御について説明する。
図11は、第6実施形態に係る降温制御の具体例を説明するグラフ図である。
図11において、横軸は時間、縦軸は着座面SLの温度である。なお、時間に対する温度の遷移に伴いヒータ210への電力供給量についても例示している。
図11では、保温モードM3によって着座面SLの温度が設定温度HT2に維持されている状態からの温度遷移を例示している。
また、上記実施形態では、暖房便座装置100に便蓋300が設けられた例を説明したが、便蓋300が設けられていないものであっても適用可能である。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (6)
- 便座と、
前記便座を加熱する加熱部と、
前記便座の温度を検知する温度検知部と、
前記便座に使用者が着座したことを検知する着座検知部と、
前記加熱部への通電量を制御する制御部と、
人体検知部と、
を備え、
前記制御部は、
前記着座検知部により使用者の着座を検知したときは、前記便座の温度を設定温度に維持するように前記加熱部への通電量を制御し、
前記着座検知部により使用者の着座を検知した状態から着座を検知しなくなったときは、前記便座の温度を下げるように前記加熱部への通電量を制御する待機状態移行制御を開始し、
前記待機状態移行制御の開始後、前記便座の温度が、前記設定温度よりも低い温度であって使用者が前記便座に着座した際に冷たいと感じない冷感限界温度に達したときは、前記便座の温度を前記冷感限界温度に維持するよう前記加熱部への通電量を制御する冷感限界温度維持制御を行い、
前記冷感限界温度維持制御によって前記便座の温度が前記冷感限界温度に維持されている場合に、前記人体検知部により人体を検知しなくなったとき、前記便座の温度を前記冷感限界温度よりも下げるように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする暖房便座装置。 - 便座と、
前記便座を加熱する加熱部と、
前記便座の温度を検知する温度検知部と、
前記便座に使用者が着座したことを検知する着座検知部と、
前記加熱部への通電量を制御する制御部と、
人体検知部と、
を備え、
前記制御部は、
前記着座検知部により使用者の着座を検知したときは、前記便座の温度を設定温度に維持するように前記加熱部への通電量を制御し、
前記着座検知部により使用者の着座を検知した状態から着座を検知しなくなったときは、前記便座の温度を下げるように前記加熱部への通電量を制御する待機状態移行制御を開始し、
前記待機状態移行制御の開始後、前記便座の温度が、前記設定温度よりも低い温度であって使用者が前記便座に着座した際に冷たいと感じない冷感限界温度に達したときは、前記便座の温度を前記冷感限界温度に維持するよう前記加熱部への通電量を制御する冷感限界温度維持制御を行い、
前記冷感限界温度維持制御によって前記便座の温度が前記冷感限界温度に維持されている場合に、前記人体検知部により人体を検知しなくなったとき、一定時間経過後に、前記便座の温度を前記冷感限界温度よりも下げるように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする暖房便座装置。 - 前記制御部は、
前記便座の温度が前記冷感限界温度よりも低い待機温度に維持されている場合に、前記人体検知部により人体を検知したとき、前記便座の温度を前記待機温度から第1の昇温速度で昇温するように前記加熱部への通電量を制御し、
前記待機状態移行制御によって前記便座の温度が下がっている場合、または、前記冷感限界温度維持制御によって前記便座の温度が前記冷感限界温度に維持されている場合に、前記着座検知部により使用者の着座を検知したときは、前記便座の温度を前記第1の昇温速度よりも遅い第2の昇温速度で昇温するように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の暖房便座装置。 - 前記制御部は、
前記冷感限界温度維持制御によって前記便座の温度が前記冷感限界温度に維持されている場合に、前記人体検知部により一定時間人体を検知したときは、前記便座の温度を前記冷感限界温度よりも上げるように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の暖房便座装置。 - 前記制御部は、
前記待機状態移行制御における前記便座の温度の降温速度を、前記加熱部への通電を止めた際の前記便座の温度の降温速度よりも遅くなるように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の暖房便座装置。 - 便座と、
前記便座を加熱する加熱部と、
前記便座の温度を検知する温度検知部と、
前記便座に使用者が着座したことを検知する着座検知部と、
人体検知部と、
前記加熱部への通電量を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記着座検知部により使用者の着座を検知したときは、前記便座の温度を設定温度に維持するように前記加熱部への通電量を制御し、
前記着座検知部により使用者の着座を検知した後、着座を検知しなくなったときは、前記便座の温度を下げるように前記加熱部への通電量を制御する待機状態移行制御を開始し、
前記待機状態移行制御の開始後、前記人体検知部により人体を検知し、前記便座の温度が、前記設定温度よりも低い温度であって使用者が前記便座に着座した際に冷たいと感じない冷感限界温度に達したときは、前記便座の温度を前記冷感限界温度に維持するよう前記加熱部への通電量を制御し、
前記待機状態移行制御の開始後、前記便座の温度が前記冷感限界温度に達する前に前記人体検知部により人体を検知しなくなったときは、前記便座の温度を前記冷感限界温度よりも低い温度まで下げるように前記加熱部への通電量を制御することを特徴とする暖房便座装置。
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