JP5689690B2 - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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この発明は、内燃機関のカム軸駆動用ベルト伝動装置におけるタイミングベルトや補機駆動用ベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関する。
自動車の内燃機関に組込まれたカム軸駆動用ベルト伝動装置においては、機関運転時の機関本体の熱膨張による軸間距離の変化や経年変化によるタイミングベルト(以下、単にベルトという)の伸びによって、そのベルトの張力が変化する。
このため、上記のようなベルト伝動装置においては、ベルトに油圧式オートテンショナの調整力を付与し、ベルトの張力を一定に保持して、ベルトのバタツキによる異音の発生や歯飛びを防止するようにしている。
上記油圧式オートテンショナとして、底付きスリーブが内嵌合されたシリンダの上部開口をシール部材の組込みにより密閉して、シリンダ内部に充填された作動油の油面上に空気溜まりを設け、そのシール部材をスライド自在に貫通するプッシュロッドのスリーブ内部に位置する下端部に摺動可能なプランジャを設け、そのプランジャの下方に形成された圧力室内の油圧によるダンパ作用と、シリンダ内に組み込まれたリターンスプリングが上記プッシュロッドを外方に向けて押圧する作用によってベルトの張力を一定に保持するようにした気液二相構造の油圧式オートテンショナが従来から知られている。
ところで、従来から知られているこの種の油圧式オートテンショナにおいては、その組立において、プッシュロッドの下端部に接続されたプランジャをスリーブ内に挿入する際に、スリーブ内に先に組込まれたプランジャスプリングや予め充填された作動油の影響を受けてプランジャに傾きを生じることが多く、オートテンショナの組立てに非常に手間がかかるという不都合があった。
そのような不都合を解消するため、特許文献1においては、プランジャスプリングの自然状態での長さを、スリーブの開口端部内にプランジャの下部が挿入される状態で、そのプランジャの下面に当接することのない長さとし、そのプランジャスプリングをスリーブ内に挿入し、かつ、スリーブ内にプランジャスプリングが浸かる程度の作動油を充填し、一方、リターンスプリングおよびシール部材が嵌合されたプッシュロッドの下端部をプランジャの上部に形成されたロッド挿入孔に挿入して油圧ダンパユニットを形成し、その油圧ダンパユニットを上記プランジャを先にしてシリンダ内に挿入し、上記プッシュロッドの押し込みによりスリーブ内にプランジャを挿入した後、シリンダの上部開口から作動油を注入してシリンダの上部開口をシール部材で密閉するようにした油圧式オートテンショナの組立方法を提案している。
特許第4251885号公報
ところで、特許文献1に記載された油圧式オートテンショナにおいては、スリーブに対するプランジャの挿入前および挿入後の2回に分けて作動油を注入する必要があり、しかも、スリーブ内にプランジャを挿入する際に圧力室に空気が残るため、空気抜きの作業が必要であり、油圧式オートテンショナの組立ての容易化を図る上において改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、気液二相構造の油圧式オートテンショナの組立ての容易化を図ることである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、下部が閉塞するシリンダの内部に鋼製の底付きのバルブスリーブを挿入し、そのバルブスリーブの内部にプランジャを摺動自在に組み込んで、その下方に圧力室と、上方にリザーバ室とを形成し、前記シリンダの上部開口を密封してシリンダの内部に封入された作動油上に空気溜りを形成するシール部材を設け、そのシール部材をスライド自在に貫通するプッシュロッドの下端部を前記プランジャの上部に形成されたロッド挿入孔に挿入し、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を設け、その通路に圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを設け、前記圧力室にはプランジャをプッシュロッドに向けて付勢するプランジャスプリングを組込み、前記プッシュロッドをリターンスプリングによりシリンダの上端開口から突出する方向に向けて付勢した油圧式オートテンショナにおいて、前記バルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングを、前記プランジャの抜止めにより一体化して油圧ダンパユニットを形成し、その油圧ダンパユニットの組付け前の段階でバルブスリーブ内が作動油で満たされるようにした構成を採用したのである。
上記のように、バルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングを、そのプランジャの抜止めにより一体化して油圧ダンパユニットを形成し、その油圧ダンパユニットの組付け前の段階でバルブスリーブ内が作動油で満たされるようにしたことにより、その油圧ダンパユニットをシリンダ内に挿入し、スリーブがシリンダの底で支持される位置まで油圧ダンパユニットを挿入した後、シリンダの内部又は外部にリターンスプリングを組込み、さらに、シリンダ内に作動油を注入し、シール部材およびプッシュロッドの組付けを行うことによって油圧式オートテンショナを組立て状態とすることができる。
上記のような油圧式オートテンショナの組立てにおいて、油圧ダンパユニットのバルブスリーブ内には作動油が満たされている状態にあるため、シリンダ内に対する作動油の注入は1回のみでよく、しかも、油圧ダンパユニットの組立て時にバルブスリーブ内の圧力室に空気が混入することがないため、シリンダへの油圧ダンパユニットの組付け後に空気抜きを行う作業を不要とすることができ、油圧式オートテンションナを簡単に組み立てることができる。
ここで、油圧ダンパユニットの形成に際しては、バルブスリーブの開口端部の内周に周方向の係合溝を形成し、その係合溝に対する弾性リングの取付けによりプランジャを抜止めする方法や、バルブスリーブの開口端部内に、複数の傾斜歯を外周に有する皿形歯付き座金を圧入し、その皿形歯付き座金によりプランジャを抜止めする方法を採用することができる。
弾性リングを用いる油圧ダンパユニットの形成に際して、その弾性リングとして、穴用C形止め輪や穴用C形同心止め輪、線材の折曲げにより形成された矩形形状のクリップ、線材の折曲げにより形成された三角形状のクリップを用いることができる。
ここで、バルブスリーブの開口端部の内周にテーパ状の案内面を設けておくと、その案内面によって弾性リングや皿形歯付き座金の組込みを案内することができるため、弾性リングや皿形歯付き座金の組込みの容易化を図ることできる。
この発明に係る油圧式オートテンショナにおいて、リターンスプリングは、シリンダ室内に組み込まれたものであってもよく、あるいは、シリンダの外側に組み込まれたものであってもよい。
この発明においては、上記のように、プランジャの抜止めによりバルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングを一体化して油圧ダンパユニットとし、その油圧ダンパユニットの組付け前の状態でバルブスリーブ内が作動油で満たされるようにしたことにより、油圧式オートテンショナの組立てに際し、シリンダ内に対する作動油の注入は1回のみとすることができ、しかも、シリンダへの油圧ダンパユニットの組付け後に空気抜きの作業を不要とすることができるので、油圧式オートテンションを極めて簡単に組み立てることができる。
この発明に係る油圧式オートテンショナの実施の形態を示す縦断面図 バルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングからなる油圧ダンパユニットの縦断面図 図2のIII−III線に沿った断面図 (4A)は、弾性リングの他の例を示す断面図、(4B)は、(4A)のIV−IV線に沿った断面図 (5A)、(5B)は、弾性リングのさらに他の例を示す断面図 皿形歯付き座金を使用した取付け例を示す断面図 図6のVII-VII線に沿った断面図 皿形歯付き座金の他の取付け例を示す断面図 油圧式オートテンショナの他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、この発明に係る油圧式オートテンショナは、エンジンブロックに取付けられるシリンダ11を有している。シリンダ11はアルミ合金から形成されて底を有し、内部にはバルブスリーブ12が嵌合されている。バルブスリーブ12は鋼製とされ、底を有している。
シリンダ11の上部開口はオイルシールからなるシール部材13の組み込みにより密閉されており、そのシール部材13はシリンダ11の上端部内周に取付けられた止め輪14によって抜止めされ、上記シール部材13によってシリンダ11の内部に充填された作動油の外部への漏洩が防止されている。また、作動油の油面上には空気溜まり15が設けられている。
シール部材13をスライド自在に貫通するプッシュロッド16には、バルブスリーブ12の上端開口から上方に位置する部分にシリンダ11の内径面に沿ってスライド可能なウェアリング17が嵌合され、そのウェアリング17とバルブスリーブ12の上端間に組み込まれたリターンスプリング18はプッシュロッド16をシリンダ11の上部開口から突出する方向に向けて付勢している。
バルブスリーブ12の内部にはプランジャ19が摺動自在に組込まれ、そのプランジャ19の組込みによってバルブスリーブ12の内部は圧力室20とリザーバ室21とに仕切られている。
プランジャ19は、ロッド挿入孔22を上面に有し、そのロッド挿入孔22内にプッシュロッド16の下端部が嵌合されている。また、プランジャ19は、圧力室20内に組込まれたプランジャスプリング23によってプッシュロッド16の下端部に押し付けられている。
プランジャ19には、その下方に形成された圧力室20と上方に形成されたリザーバ室21を連通する通路24が形成され、その通路24の圧力室20側の開口部にチェックバルブ25が組込まれている。チェックバルブ25は、圧力室20内の圧力がリザーバ室21内の圧力より高くなると、通路24を閉じるようになっている。
バルブスリーブ12とリターンスプリング18の下端部間には空気溜り15内の空気がバルブスリーブ12内から圧力室20内に侵入するのを防止するセパレータ26が組み込まれている。
図2に示すように、バルブスリーブ12の開口端部の内周には周方向の係合溝27が形成されている。係合溝27には弾性リングとしての穴用C形止め輪28が取り付けられ、その穴用C形止め輪28によりプランジャ19が抜止めされて、バルブスリーブ12、プランジャ19およびプランジャスプリング23からなる油圧ダンパユニットAが形成され、その油圧ダンパユニットAは、シリンダ11内に組付ける油圧式オートテンショナの組立て前の段階で、バルブスリーブ12内に作動油が満たされる。
バルブスリーブ12内に対する作動油の封入に際し、作動油が入れられたタンク内に油圧ダンパユニットAを入れ、タンクごと真空引きを行なって油圧ダンパユニットA内に作動油を充填する注入方法を採用するようにしており、その作動油の注入後、チェックバルブ25を開放し、プランジャ19の押し込みによって圧力室20内の空気抜きを行うようにしている。
別の方法として、スリーブ12がシリンダ11の底で支持される位置まで油圧ダンパユニットAを挿入した後にシリンダ11ごと又は、シリンダ11内径部のみ真空引きを行って必要量の作動油を組立品内に注入する方法も可能である。
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構造からなり、図1は、プッシュロッド16の上端部に形成された半径方向の貫通孔29とシリンダ11の上部に形成された半径方向のピン孔(図示省略)に跨るようにしてセットピン30を挿入して、プッシュロッド16を押し込み状態に保持した状態を示している。
カム軸駆動用タイミングベルトの張力調整に際しては、エンジンブロックにシリンダ11を固定してセットピン30を引き抜き、リターンスプリング18の押圧により外方に移動するプッシュロッド16で揺動可能に支持された図示省略のプーリアームを押圧して、そのプーリアームにより回転自在に支持されたテンションプーリをベルトに押し付け、ベルトからプーリアームを介してプッシュロッド16に負荷される押し込み力を圧力室20内の作動油によるダンパ作用により吸収して、ベルトの張力を一定に保持する。
油圧式オートテンショナの組立てに際しては、作動油が充填された図2に示す油圧ダンパユニットAをシリンダ11の上部開口から内部に挿入する。この時、バルブスリーブ12の開口を上向きとしてシリンダ11内に油圧ダンパユニットAを挿入し、スリーブ12がシリンダ11の底で支持される位置まで油圧ダンパユニットAを挿入した後、シリンダ11内に、セパレータ26およびリターンスプリング18を組込み、そのリターンスプリング18の組込み前または組込み後にシリンダ11内に必要量の作動油を注入する。油圧ダンパユニットAをシリンダ11に挿入後に作動油を注入した方法では、既に必要量の作動油が注入されているため、追加の注入は必要がない。
作動油の注入後、ウェアリング17やシール部材13が組付けられたプッシュロッド16をシリンダ11内に挿入し、そのプッシュロッド16の下端部をプランジャ19のロッド挿入孔22内に挿入し、かつ、シール部材13をシリンダ11の上端開口内に組み入れ、そのシリンダ11の上端部内に止め輪14を取付けることによってオートテンショナの組立てが完了する。
上記のような油圧式オートテンショナの組立てにおいて、油圧ダンパユニットAのバルブスリーブ12内には作動油が予め満たされているため、シリンダ11内に対する作動油の注入は1回のみでよく、しかも、油圧ダンパユニットAの組立て時にバルブスリーブ12内に空気が混入することがないため、シリンダ11への油圧ダンパユニットAの組付け後において空気抜きを行う作業を不要とすることができる。このため、油圧式オートテンションを極めて簡単に組み立てることができる。
図2では、プランジャ19を抜止めする弾性リングとして穴用C形止め輪28を示したが、弾性リングはこれに限定されるものではない。図4および図5(5A)、(5B)は、弾性リングの他の例を示す。図4(4A)、(4B)では、穴用C形同心止め輪31を弾性リングとして採用し、図5(5A)では、線材の折曲げにより形成された矩形形状のクリップ32を弾性リングとして採用している。さらに、図5(5B)では、線材の折曲げにより形成された三角形状のクリップ33を弾性リングとして採用している。
図6および図7はプランジャ19の抜止めの他の例を示す。この例においては、バルブスリーブ12の開口端部内に皿形歯付き座金34を圧入し、その皿形歯付き座金34の外周に形成された複数の傾斜歯35の先端縁をバルブスリーブ12の内径面に食い込ませて皿形歯付き座金34を抜止めし、その皿形歯付き座金34でプランジャ19を抜止めしている。
なお、傾斜歯35の先端縁の食い込みに代えて、図8に示すように、上記傾斜歯35の先端部をバルブスリーブ12の開口端部の内周に形成された係合溝27に係合させるようにしてもよい。
上記のような皿形歯付き座金34や図2乃至図5に示す弾性リングの組込みの容易化を図るため、バルブスリーブ12の開口端部の内周には、図2、図4(4A)、図6および図8に示すように、テーパ状の案内面36が形成されている。
図1では、油圧式オートテンショナとして、リザーバ室21内にリターンスプリング18を組み込んだばね内装式のカム軸駆動用タイミングベルトの張力調整用油圧式オートテンショナを示したが、油圧式オートテンショナはこれに限定されない。例えば、図9に示すように、シリンダ11の外側にリターンスプリング18を組込み、そのリターンスプリング18の一方の端部をシリンダ11の下端部外周に設けられたばね座40で支持し、他方の端部をプッシュロッド16の先端部に取付けられたばね座41で受け、そのばね座41にプーリアーム連結用の連結片42が設けられた補機駆動用ベルトの張力調整用油圧式オートテンショナであってもよい。
A 油圧ダンパユニット
11 シリンダ
12 バルブスリーブ
13 シール部材
15 空気溜り
16 プッシュロッド
17 ウェアリング
18 リターンスプリング
19 プランジャ
20 圧力室
21 リザーバ室
22 ロッド挿入孔
23 プランジャスプリング
24 通路
25 チェックバルブ
27 係合溝
28 穴用C形止め輪(弾性リング)
31 穴用C形同心止め輪(弾性リング)
32 クリップ(弾性リング)
33 クリップ(弾性リング)
34 皿形歯付き座金
35 傾斜歯
36 案内面

Claims (11)

  1. 下部が閉塞するシリンダの内部に鋼製の底付きのバルブスリーブを挿入し、そのバルブスリーブの内部にプランジャを摺動自在に組み込んで、その下方に圧力室と、上方にリザーバ室とを形成し、前記シリンダの上部開口を密封してシリンダの内部に封入された作動油上に空気溜りを形成するシール部材を設け、そのシール部材をスライド自在に貫通するプッシュロッドの下端部を前記プランジャの上部に形成されたロッド挿入孔に挿入し、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を設け、その通路に圧力室の圧力がリザーバ室の圧力より高くなると通路を閉じるチェックバルブを設け、前記圧力室にはプランジャをプッシュロッドに向けて付勢するプランジャスプリングを組込み、前記プッシュロッドをリターンスプリングによりシリンダの上端開口から突出する方向に向けて付勢した油圧式オートテンショナにおいて、
    前記バルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングを、前記バルブスリーブに対する前記プランジャの抜止めにより一体化して油圧ダンパユニットを形成し、その油圧ダンパユニットが、バルブスリーブの内部を作動油で満たす状態で前記シリンダ内への組み付けとされることを特徴とする油圧式オートテンショナ。
  2. 前記バルブスリーブの開口端部の内周に周方向の係合溝を形成し、その係合溝に対する弾性リングの取付けによりプランジャを抜止めして油圧ダンパユニットを形成した請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  3. 前記弾性リングが、穴用C形止め輪からなる請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  4. 前記弾性リングが、穴用C形同心止め輪からなる請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  5. 前記弾性リングが、線材の折曲げにより形成された矩形形状のクリップからなる請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  6. 前記弾性リングが、線材の折曲げにより形成された三角形状のクリップからなる請求項2に記載の油圧式オートテンショナ。
  7. 前記バルブスリーブの開口端部内に、複数の傾斜歯を外周に有する皿形歯付き座金を圧入し、その皿形歯付き座金によりプランジャを抜止めして油圧ダンパユニットを形成した請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
  8. 前記バルブスリーブの開口端部の内周にテーパ状の案内面を設けた請求項1乃至7のいずれかの項に記載の油圧式オートテンショナ。
  9. 前記リターンスプリングが、リザーバ室内に組み込まれてカム軸駆動用タイミングベルトの張力調整用とされた請求項1乃至8のいずれかの項に記載の油圧式オートテンショナ。
  10. 前記リターンスプリングが、前記シリンダの外側に組み込まれ、前記プッシュロッドの先端部およびシリンダの後端部外周にそのリターンスプリングの端部を受けるばね座が設けられ、前記ロッド側ばね座にプーリアーム連結用の連結片が設けられて補機駆動用ベルトの張力調整用とされた請求項1乃至8のいずれかの項に記載の油圧式オートテンショナ。
  11. バルブスリーブ、プランジャおよびプランジャスプリングを、前記バルブスリーブに対する前記プランジャの抜止めにより一体化して油圧ダンパユニットを形成する工程と、
    前記一体化された油圧ダンパユニットにおけるバルブスリーブ内を、作動油で満たす工程と、
    前記バルブスリーブ内が作動油で満たされた油圧ダンパユニットをシリンダに組付ける工程と、
    前記油圧ダンパユニットが組み付けられた後に前記シリンダ内に作動油を注入する工程、
    を有する油圧式オートテンショナの組立方法。
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