JP5689440B2 - 車両用内装材 - Google Patents
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Description
サンルーフはサンシェードを開けることで車内側に開放されるので、外光により車室内への採光が可能となり、密室状態の車室を開放感溢れる状態とすることができ、特に観光、遠出などのドライビングの際に大いにその機能が受け入れられている。
このような構造のものとしては、例えば特許文献1に開示されているものがある。ここでは、サンシェード、すなわちサンシェードパネルが、それぞれウレタン発泡体からなる複数の基材層と、複数の基材層の間に接合された第1ガラス繊維補強層と、複数の基材層の外側にそれぞれ接合された第2、及び第3ガラス繊維補強層と、第2ガラス繊維補強層の外側に接合された表皮層と、第3ガラス繊維補強層の外側に接合された裏面層とを積層する構成となっている。
そのために、サンルーフにおける透光部材には、断熱効果がある断熱スモークガラスが用いられている。断熱スモークガラスには、例えば断熱フィルムがコーティングされ、太陽光による輻射熱を遮断する機能が付与されている。また、かかるサンルーフにおける断熱スモークガラスに対向するサンシェードパネルには、天井のルーフトリム同様の基材に、黒系の不織布表皮材を積層したものが設けられている。
しかしながら、サンルーフの断熱スモークガラスだけでは、さすがに夏季における炎天下では、太陽光による輻射熱を100%断熱することはできない。
したがって、断熱スモークガラスは太陽光の輻射熱によって次第に高温化し、対面するサンシェードパネル側の不織布表皮材が断熱スモークガラスからの輻射熱により蓄熱され、その結果、車内の温調効率の低下を来たすこととなる。
また、遮熱機能を有するルーフトリムを用いた車両であっても、サンルーフの断熱スモークガラスに対面するサンシェードパネルの不織布表皮は遮熱機能は低いため、サンルーフの面積の分(概ね天井全体の30%)、遮熱効果が損なわれる結果となっている。
なお、これらの車内の室温環境は、サンルーフに対してサンシェードパネルを締め切ったと仮定した場合を想定している。
ことを特徴とする。
図1に、車両ルーフに設けられたサンルーフ1とサンルーフ1に併設される車両サンルーフ用サンシェード2とを備えた車室内の天井部Cを示している。
天井部Cは、車室を形作る車体パネル(後述)を車室側から覆う、ルーフトリム3で構成されている。ルーフトリム3には、詳細な図示、説明は省略するが、すでに知られた構成のものを用いることができる。すなわちルーフトリム3は、例えばウレタン製の基材層と、この基材層を挟むように配設される車室側繊維層および車体パネル側繊維層と、車室側繊維層の表面に設けられ車室の天井面を形成する表皮層と、車体パネル側繊維層の裏面、すなわち、車体パネル側に面する、通気止め層とで構成される。
なお、上記ルーフトリム3の車体パネル側に対面する表面には、適宜な遮熱部材を配設すれば、後述する本発明のサンシェード2と共に、車室天井部品全体での遮熱効果を奏することができ、望ましい。
サンシェード2は、車室内の天井部Cの中央部位から車両前方部位にかけて設けられた収容部6から引き出されて天井部Cの中央部位のサンルーフ1の開口部4を車内側から覆うように摺動可能に設けられている。
そして、サンシェード2は図2、図3(b)に示すようにサンルーフ1に対応する広さの基材7と、基材7のサンルーフ1側の面に積層して、サンルーフ1からの輻射熱を反射する遮熱部材8とを具備している。遮熱部材8は、詳細は後述するがアルミ素材を用いて構成されている。
すなわち基材7は、ここでは、上述のルーフトリム3のようにウレタン製の基材層7aと、この基材層7aを挟むように配設される車室側繊維層7bおよび遮熱部材側繊維層7cと、車室側繊維層7bの表面に設けられ車室の天井面を形成する表皮層7dと、遮熱部材側繊維層7cの裏面、すなわち、遮熱部材側に面する、通気止め層7eとで構成される。
そしてかかる基材7のサンルーフ1側の面に積層される遮熱部材8は、例えば、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂フィルムの一方の表面に、アルミ素材としてアルミニウムを蒸着させて構成されたアルミニウム蒸着フィルムである。勿論、アルミニウム蒸着フィルムの他、アルミ箔、アルミシートを樹脂フィルム上に積層することも可能である。
なお、遮熱部材8としてアルミニウムを蒸着させて構成されたアルミニウム蒸着フィルムを用いるほか、アルミ箔を用いると、アルミ素材は、比較的安価であり、常温から200℃程度の物体から輻射される輻射熱の反射率が良好(輻射熱の吸収率が比較的低い)という特質があることがわかっており、遮熱部材8として好適である。
夏季、特に晴天の時、直射日光下にあって車両は太陽光の輻射熱によって、車両全体の車体パネルPが高温化する。特にルーフ部位は著しく高温化する。
その際、サンルーフ1における熱線遮断透光部材5は、周囲の車体パネルP同様、直射日光下に晒される。しかしながら、熱線遮断透光部材5の有する熱線吸収性により、幾分か熱を遮断することができる。それでも夏季の直射日光下にあっては完全には熱を遮断することはできず、熱線遮断透光部材5は若干の熱を帯び、温度が上昇する。
しかしながら、サンルーフ1における熱線遮断透光部材5が装着された開口部4を収容部6から引き出されたサンシェード2によって車内側から蔽うことにより、サンシェード2における基材7の遮熱部材8が、サンルーフ1の熱線遮断透光部材5に対面する位置にもたらされるので、熱を帯びた熱線遮断透光部材5からの輻射熱を基材7の遮熱部材8によって効果的に反射することができる。
この場合、遮熱部材8として、アルミニウムを蒸着させたアルミニウム蒸着フィルム、同様にアルミ箔を用いた場合には、アルミ素材は比較的安価であり、常温から200℃程度の物体から輻射される輻射熱の反射率が良好(輻射熱の吸収率が比較的低い)という特質から、遮熱部材として好都合である。
さらに、前述したように、サンルーフ1周りのルーフトリム3に遮熱対策を施したものを用いることで、サンシェード2の基材7の遮熱部材8とルーフ全体としての遮熱効果が期待できるので、一層効果的に、車両の車室の居住性の向上が図られる。
2 サンシェード
3 ルーフトリム
4 開口部
5 熱線遮断透光部材
6 収容部
7 基材
7a 基材層
7b 車室側繊維層
7c 遮熱部材側繊維層
7d 表皮層
7e 通気止め層
8 遮熱部材
P 車体パネル
C 天井部
Claims (3)
- サンルーフを有する車両ルーフに設けられる車両用内装材であって、
車体パネルを車室側から覆うサンルーフ用の開口を有するルーフトリムと、
前記サンルーフに併設される車両サンルーフ用サンシェードとを備え、
前記ルーフトリムが、基材層と、前記基材層を挟むように配設される車室側繊維層および車体パネル側繊維層と、前記車室側繊維層の表面に設けられ車室の天井面を形成する表皮層と、前記車体パネル側繊維層の裏面に設けられる通気止め層とで構成されるとともに、前記車体パネル側に対する表面に遮熱部材を具備し、
前記車両サンルーフ用サンシェードが、基材層と、前記基材層を挟むように配設される車室側繊維層および遮熱部材側繊維層と、車室側繊維層の表面に設けられ車室の天井面を形成する表皮層と、遮熱部材側繊維層の裏面に設けられる通気止め層とで構成されるとともに、前記サンルーフ側の面に積層して前記サンルーフからの輻射熱を反射する遮熱部材を具備し、
前記ルーフトリムの前記遮熱部材及び前記車両サンルーフ用サンシェードの前記遮熱部材は、アルミ素材を用いて構成されていることを特徴とする車両用内装材。 - 前記遮熱部材は、樹脂フィルムにアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
- 前記遮熱部材は、アルミ箔を用いて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
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