以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
[パチスロの機能フロー]
本発明の遊技機に係る実施の形態について、以下図面を参照しながら説明する。はじめに、図1を参照して、本実施の形態における遊技機(以下、パチスロ)1の機能フローについて説明する。
遊技者によりメダルが投入され、スタートレバー6が操作されると、予め定められた数値の範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値)が抽出される。
内部当籤役決定手段(後述のメインCPU31)は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。内部当籤役の決定により、後述の入賞ラインに沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。尚、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「ハズレ」に係るものとが設けられている。
続いて、複数のリール3L,3C,3Rの回転が行われた後で、遊技者によりストップボタン7L,7C,7Rが押されると、リール停止制御手段(後述のモータ駆動回路39、後述のステッピングモータ49L,49C,49R)は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。
ここで、パチスロ1では、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施の形態では、上記規定時間内でのリール3L,3C,3Rの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と呼び、その最大数を図柄4個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せの表示を許可する内部当籤役が決定されているときでは、上記規定時間を利用して、その図柄の組合せが入賞ラインに沿って極力表示されるようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。その一方で、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せについては、上記規定時間を利用して、入賞ラインに沿って表示されることがないようにリール3L,3C,3Rの回転を停止する。
こうして、複数のリール3L,3C,3Rの回転が全て停止されると、入賞判定手段(後述のメインCPU31)は、入賞ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。以上のような一連の流れがパチスロ1における1回のゲームとして行われる。
なお、本実施の形態では、全てのリールが回転しているときに最初に行われるリールの停止操作(ストップボタンの操作)を第1停止操作、第1停止操作の次に行われる停止操作を第2停止操作、第2停止操作の次に行われる停止操作を第3停止操作という。
また、パチスロ1では、前述した一連の流れの中で、液晶表示装置5により行う映像の表示、ランプ14により行う光の出力、スピーカ9L,9Rにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
遊技者によりスタートレバー6が操作されると、前述の内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値(以下、演出用乱数値)が抽出される。演出用乱数値が抽出されると、演出内容決定手段(後述のサブCPU81)は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行するものを抽籤により決定する。なお、演出用乱数値は、0〜32767の範囲から抽出される。
演出内容が決定されると、演出実行手段(後述の液晶表示装置5、センター照明ユニット70等)は、リール3L,3C,3Rの回転が開始されるとき、各リール3L,3C,3Rの回転がそれぞれ停止されるとき、入賞の有無の判定が行われたとき等の各契機に連動させて演出の実行を進める。このように、パチスロ1では、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る或いは予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上が図られる。
[遊技状態の移行]
ここで、本実施の形態では、抽出された乱数値が同一であっても、遊技状態が異なる場合には、決定される内部当籤役が異なる場合がある。本実施の形態では、このような遊技状態として一般遊技状態、RT1遊技状態、RT2遊技状態、RT3遊技状態、RT4遊技状態、RT5遊技状態、RT6遊技状態、RT7遊技状態、RT8遊技状態、RT9遊技状態、SBB1遊技状態、SBB2遊技状態、SBB3遊技状態、NBB1遊技状態、NBB2遊技状態、RB1遊技状態及びRB2遊技状態を設けている。
一般遊技状態、RT1〜RT9遊技状態では、再遊技の作動といった特典が遊技者に与えられる確率がそれぞれ異なる。すなわち、再遊技の作動といった特典が遊技者に与えられる「リプレイ」、「チャンスリプレイ」、「無限RTリプレイ」が内部当籤役として決定される確率がそれぞれ異なる。
また、SBB1遊技状態、SBB2遊技状態、SBB3遊技状態、NBB1遊技状態、NBB2遊技状態、RB1遊技状態及びRB2遊技状態は、いわゆるボーナス状態であり、その他の遊技状態に比べて遊技者にとって相対的に有利な遊技状態である。
SBB1,2,3が内部当籤役として決定され入賞するとスーパービッグボーナスの作動が行われ、NBB1,2が内部当籤役として決定され入賞するとノーマルビッグボーナスの作動が行われ、RB1,2が内部当籤役として決定され入賞するとレギュラーボーナスの作動が行われる。なお、SBB1,2,3、NBB1,2、及びRB1,2は、内部当籤役として決定されると入賞するまで持ち越される持越役であり、いわゆるボーナス役に該当する。このようなボーナス役が持ち越されている状態を、以下では「フラグ間」とする場合がある。
図2は、このように複数設けられた遊技状態の移行遷移図を示している。
図2に示すように、RT5〜RT9遊技状態はボーナスが持ち越されている遊技状態(フラグ間)である。ここで、SBB1、NBB2、又はRB1が持ち越されている状態では、RT5遊技状態となり、SBB2が持ち越されている状態では、RT6遊技状態となり、SBB3が持ち越されている状態では、RT7遊技状態となる。また、NBB1が持ち越されている状態では、RT8遊技状態となり、RB2が持ち越されている状態では、RT9遊技状態となる。
そして、フラグ間において持ち越されているボーナスが入賞すると、対応するボーナスの作動が行われる。このボーナスが終了すると、遊技状態はRT1遊技状態に移行する。ここで、RT1遊技状態において、リプレイが入賞すると、RT2遊技状態へ移行し、チャンスリプレイが入賞すると、RT3遊技状態へ移行する。
また、RT2遊技状態において、無限RTリプレイが入賞すると、RT4遊技状態へ移行する。ここで、RT4遊技状態は、再遊技の作動が行われる役が高確率で内部当籤役として決定される状態であり、8000ゲームの間継続して行われる。なお、パチスロ1が1日当たりに行われるゲーム数が7000ゲーム程度であり、また、8000ゲーム行われるとその間に何れかのボーナスが内部当籤役として決定されることを考えると、8000ゲーム継続するRT4遊技状態は実質的に無限と捉えることができる。
また、RT1遊技状態においてチャンスリプレイが入賞することにより移行するRT3遊技状態は、再遊技の作動が行われる役が高確率で内部当籤役として決定される状態であり、5ゲームの間継続して行われる。ボーナスと重複して内部当籤役として決定される確率の高い役であり、このRT3遊技状態では5ゲームの間、ボーナスの期待を持たせる演出が行われる(例えば、ストーリー演出やミッション演出等)。
RT3遊技状態で5ゲーム、RT4遊技状態で8000ゲーム、経過すると遊技状態が一般遊技状態に移行する。この一般遊技状態では、再遊技の作動が行われる役が高確率で内部当籤役として決定される状態がゲーム数に関わらず継続する。ただし、一般遊技状態において、無限RTリプレイが入賞するとRT4遊技状態に移行し、リプレイに入賞するとRT2遊技状態に移行する。
[パチスロの全体構造]
パチスロ1の機能フローについての説明は以上である。次に、図3及び図4を参照して、本実施形態におけるパチスロ1について説明する。図3は、パチスロ1の正面図であり、図4はパチスロ1の斜視図である。
パチスロ1は、リール3L,3C,3Rや回路基板等を収容する筐体となるキャビネット1aと、キャビネット1aの前面側(図4におけるF側)に対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2とを備える。キャビネット1aの内部には、3つのリール3L,3C,3Rが横並びに設けられている。各リール3L,3C,3Rは、円筒状のフレームの周面に、複数の図柄が回転方向に沿って連続的に配置された帯状のシートを貼り付けて構成されている。
フロントドア2は、遊技に関する情報を表示する表示部21と、表示部21の下方(図4におけるB側)に設けられ遊技者の操作を受け付ける操作部を設ける腰部22と、腰部22の下方に設けられ遊技媒体の払い出しを受け付ける受け皿部23とを備える。
フロントドア2の表示部21は、図柄表示領域21L,21C,21Rを含む表示画面5aを備える液晶表示装置5を備える。液晶表示装置5は、正面から見て3つのリール3L,3C,3Rに重畳する手前側(図4におけるF側)に位置するように設けられている。
また、表示部21は、液晶表示装置5の周囲に配置され発光するセンター照明ユニット70及びサイド照明ユニット75L,75Rを備える。センター照明ユニット70は、液晶表示装置5の上側(図3におけるT側)に配置されている。サイド照明ユニット75Lは、液晶表示装置5の左側(図3におけるL側)に配置されている。サイド照明ユニット75Rは、液晶表示装置5の右側(図3におけるR2側)に配置されている。表示部21の詳細は、後述する。
図柄表示領域21L,21C,21Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応して設けられており、その背面側(図4におけるR側)に設けられたリール3L,3C,3Rを透過することが可能な構成を備えている。
つまり、図柄表示領域21L,21C,21Rは、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転及びその停止の動作が遊技者側から視認可能となる。パチスロ1では、図柄表示領域21L,21C,21Rを含めた表示画面5aの全体を使って、映像の表示が行われ、演出が実行される。
図柄表示領域21L,21C,21Rは、その背後に設けられたリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、リール3L,3C,3Rの表面に配された複数種類の図柄のうち、その枠内における上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)を表示する。また、各図柄表示領域21L,21C,21Rが有する上段、中段及び下段からなる3つの領域のうち予め定められた何れかをそれぞれ組合せてなる擬似的なラインを、入賞か否かの判定を行う対象となるライン(入賞判定ライン)として定義する。
フロントドア2の腰部22は、遊技者による操作の対象となる各種装置(メダル投入口10、ベットボタン11、精算ボタン12、スタートレバー6、ストップボタン7L,7C,7R)が設けられている。
メダル投入口10は、遊技者によって外部から投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口10に受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入され、所定枚数を超えた分はパチスロ1内部に預けることが可能となる(いわゆるクレジット機能)。
ベットボタン11は、パチスロ1内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。精算ボタン12は、パチスロ1内部に預けられているメダルを外部に引き出すために設けられる。
スタートレバー6は、全てのリール3L,3C,3Rの回転を開始するために設けられる。ストップボタン7L,7C,7Rは、3つのリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応づけられ、対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止するために設けられる。
フロントドア2の受け皿部23は、演出内容に応じた効果音や楽曲等の音を出力するスピーカ9L,9Rと、スピーカ9L,9Rの間に設けられパチスロ1から排出されるメダルを外部に導くメダル払出口15と、メダル払出口15から排出されるメダルを受けるメダル受皿16と、を備える。
[パチスロが備える回路の構成]
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態におけるパチスロ1が備える回路の構成について説明する。本実施形態におけるパチスロ1は、主制御回路71、副制御回路72及びこれらと電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)を備える。
<主制御回路>
図5は、主に本実施形態におけるパチスロ1の主制御回路71の構成を示す。
(マイクロコンピュータ)
主制御回路71は、回路基板上に設置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素としている。マイクロコンピュータ30は、CPU(以下、メインCPU)31、ROM(以下、メインROM)32及びRAM(以下、メインRAM)33により構成される。
メインROM32には、メインCPU31により実行される制御プログラム、内部当籤役を決定するための内部抽籤テーブル等のデータテーブル、副制御回路72に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。メインRAM33には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
(乱数発生器等)
メインCPU31には、クロックパルス発生回路34、分周器35、乱数発生器36及びサンプリング回路37が接続されている。クロックパルス発生回路34及び分周器35は、クロックパルスを発生する。メインCPU31は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器36は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路37は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
(スイッチ等)
マイクロコンピュータ30の入力ポートには、スイッチ等が接続されている。メインCPU31は、スイッチ等の入力を受けて、ステッピングモータ49L,49C,49R等の周辺装置の動作を制御する。ストップスイッチ7Sは、3つのストップボタン7L,7C,7Rのそれぞれが遊技者により押されたこと(停止操作)を検出する。また、スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。
メダルセンサ42Sは、メダル投入口10に受け入れられたメダルが前述のセレクタ42内を通過したことを検出する。また、ベットスイッチ11Sは、ベットボタン11が遊技者により押されたことを検出する。また、精算スイッチ12Sは、精算ボタン12が遊技者により押されたことを検出する。
(周辺装置及び回路)
マイクロコンピュータ30により動作が制御される周辺装置としては、ステッピングモータ49L,49C,49R、7セグ表示器13及びメダル払出装置(以降、ホッパーと称する)40がある。また、マイクロコンピュータ30の出力ポートには、各周辺装置の動作を制御するための回路が接続されている。
モータ駆動回路39は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられたステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動を制御する。リール位置検出回路50は、発光部と受光部とを有する光センサにより、リール3L,3C,3Rが一回転したことを示すリールインデックスを各リール3L,3C,3Rに応じて検出する。
ステッピングモータ49L,49C,49Rは、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。ステッピングモータ49L,49C,49Rの駆動力は、所定の減速比をもったギアを介してリール3L,3C,3Rに伝達される。ステッピングモータ49L,49C,49Rに対して1回のパルスが出力される毎に、リール3L,3C,3Rは一定の角度で回転する。
メインCPU31は、リールインデックスを検出してからステッピングモータ49L,49C,49Rに対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、リール3L,3C,3Rの回転角度(主に、リール3L,3C,3Rが図柄何個分だけ回転したか)を管理し、リール3L,3C,3Rの表面に配された各図柄の位置を管理するようにしている。
表示部駆動回路48は、7セグ表示器13の動作を制御する。また、ホッパー駆動回路41は、ホッパー40の動作を制御する。また、払出完了信号回路51は、ホッパー40に設けられたメダル検出部40Sが行うメダルの検出を管理し、ホッパー40から外部に排出されたメダルが払出枚数に達したか否かをチェックする。
<副制御回路>
図6は、主に本実施形態におけるパチスロ1の副制御回路72の構成を示す。
副制御回路72は、主制御回路71と電気的に接続されており、主制御回路71から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路72には、その動作が制御される周辺装置として、液晶表示装置5、スピーカ9L,9R、センター照明ユニット70及びサイド照明ユニット75L,75Rが接続されている。
副制御回路72は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置5により表示する。また、副制御回路72は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGM等の音をスピーカ9L,9Rにより出力する。また、副制御回路72は、演出内容により指定された役物演出データに従って、センター照明ユニット70における駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766を駆動する制御を行う。さらに、副制御回路72は、演出内容により指定された光演出データに従って、センター照明ユニット70及びサイド照明ユニット75L,75Rの点灯又は消灯による発光態様、光度及び発光色を調整する制御を行う。
[表示部21の構成]
次に、図7を参照して、表示部21の構成について説明する。図7は、表示部21の分解図である。
表示部21は、液晶表示装置5が取付けられる液晶表示装置取付け部5bが形成された表示部内枠21aと、この表示部内枠21aの正面側(図7におけるF側)に取付けられる表示部外枠21bとを備える。
表示部内枠21aには、液晶表示装置取付け部5bの上側(図7におけるT側)にセンター照明ユニット70が取付けられるセンター照明ユニット取付け受け部70aが形成され、液晶表示装置取付け部5bの左右両側(図7におけるL,R2側)にサイド照明ユニット75L,75Rが設けられている。
センター照明ユニット70については、後述する。
サイド照明ユニット75L,75Rは、端部から入射した光を側面から放射しライン状に発光するラインレンズと、このラインレンズの両端近傍に設けられ光を発するLEDを有するLED基板とを備える。
表示部外枠21bには、表示部内枠21aのセンター照明ユニット取付け受け部70aと係合して、センター照明ユニット70を保持するセンター照明ユニット取付け保持部70bが形成されている。また、表示部外枠21bには、センター照明ユニット取付け保持部70bを覆うセンター照明ユニットカバー70cが取付けられている。
センター照明ユニットカバー70cは、透明部材で形成され、センター照明ユニット70が視認可能に形成されている。
[センター照明ユニット70の構成]
図7を参照して、センター照明ユニット70の構成について説明する。
センター照明ユニット70は、副制御回路72に制御される駆動部700と、駆動部700を収容する照明ユニット本体としての役物ベース701と、駆動部700により駆動される駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766と、役物ベース701に収容され駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764の背後に設けられたセンター役物レンズユニット730と、役物ベース701に収容され駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762の背後に設けられたセンターサイドレンズユニット740Lと、役物ベース701に収容され駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766の背後に設けられたセンターサイドレンズユニット740Rと、を備える。
〈駆動部700の構成〉
次に、図8から図10を参照して、駆動部700の構成について説明する。図8は、駆動部700の分解斜視図である。図9は、駆動部700と駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766との関係を示す説明図である。図10は、駆動部700のカムの説明図である。
図8に示すように、駆動部700は、前後方向(図8におけるF−R方向)にスライド可能であり、前後方向と直交する方向に並べて配置された、左スライドプレート712、センタースライドプレート左713、センタースライドプレート右714及び右スライドプレート715と、左スライドプレート712、センタースライドプレート左713、センタースライドプレート右714及び右スライドプレート715をそれぞれ前側(図8におけるF側)に付勢する付勢部材716と、回転力を発生するモータ720と、モータ720により回転され、前後方向と直交する方向に延びる回転軸としての駆動軸721と、駆動軸721に固定された左カム722、センター左カム723、センター右カム724及び右カム725とを備える。駆動部700は、モータ720を除き、合成樹脂により形成されている。
図9を用いて、左スライドプレート712、センタースライドプレート左713、センタースライドプレート右714及び右スライドプレート715の構成を説明する。
左スライドプレート712は、左スライドプレート本体712aと、左スライドプレート本体712aの前側(図9におけるF側)に形成された左駆動上カバーピン係合孔712bと、左スライドプレート本体712aの前側(図9におけるF側)であって、左駆動上カバーピン係合孔712bの略垂直線上下方に形成された左駆動下カバーピン係合孔712cと、左スライドプレート本体712aの前側(図9におけるF側)であって、左駆動上カバーピン係合孔712bと左駆動下カバーピン係合孔712cとの間に形成された左固定軸スライド孔712dと、左スライドプレート本体712aの後ろ側(図9におけるR側)に形成された左カム摺接部712eと、を備える。
左スライドプレート本体712aは、板状体に形成され、その側縁が役物ベース701に摺接するように配置されている。左スライドプレート本体712aには、駆動軸721が貫通し左カム722が配置される略矩形状の孔が形成されている。
左駆動上カバーピン係合孔712bは、駆動左上カバー761と係合する。
左駆動下カバーピン係合孔712cは、駆動左下カバー762と係合する。
左固定軸スライド孔712dは、固定軸706(図8参照)が貫通し、この固定軸706を前後方向(図9におけるF−R方向)スライド移動可能とする楕円型状に形成されている。
左カム摺接部712eは、左スライドプレート本体712aの孔において垂直方向に形成され側面であり、左カム722と摺接する部分である。
センタースライドプレート左713は、センター左スライドプレート本体713aと、センター左スライドプレート本体713aの前側(図9におけるF側)に形成されたセンター左駆動上カバーピン係合孔713bと、センター左スライドプレート本体713aの前側(図9におけるF側)であって、センター左駆動上カバーピン係合孔713bの略垂直線上下方に形成されたセンター左駆動下カバーピン係合孔713cと、センター左スライドプレート本体713aの前側(図9におけるF側)であって、センター左駆動上カバーピン係合孔713bとセンター左駆動下カバーピン係合孔713cとの間に形成されたセンター左固定軸スライド孔713dと、センター左スライドプレート本体713aの後ろ側(図9におけるR側)に形成されたセンター左カム摺接部713eと、を備える。
センター左スライドプレート本体713aは、板状体に形成され、その側縁が役物ベース701に摺接するように配置されている。センター左スライドプレート本体713aには、駆動軸721が貫通しセンター左カム723が配置される略矩形状の孔が形成されている。
センター左駆動上カバーピン係合孔713bは、駆動センター上カバー763と係合する。
センター左駆動下カバーピン係合孔713cは、駆動センター下カバー764と係合する。
左固定軸スライド孔712dは、固定軸706が貫通し、この固定軸706を前後方向(図9におけるF−R方向)スライド移動可能とする楕円型状に形成されている。
センター左固定軸スライド孔713dは、センター左スライドプレート本体713aの孔において垂直方向に形成され側面であり、センター左カム723と摺接する部分である。
センタースライドプレート右714は、センター右スライドプレート本体714aと、センター右スライドプレート本体714aの前側(図9におけるF側)に形成されたセンター右駆動上カバーピン係合孔714bと、センター右スライドプレート本体714aの前側(図9におけるF側)であって、センター右駆動上カバーピン係合孔714bの略垂直線上下方に形成されたセンター右駆動下カバーピン係合孔714cと、センター右スライドプレート本体714aの前側(図9におけるF側)であって、センター右駆動上カバーピン係合孔714bとセンター右駆動下カバーピン係合孔714cとの間に形成されたセンター右固定軸スライド孔714dと、センター右スライドプレート本体714aの後ろ側(図9におけるR側)に形成されたセンター右カム摺接部714eと、を備える。
センター右スライドプレート本体714aは、板状体に形成され、その側縁が役物ベース701に摺接するように配置されている。センター右スライドプレート本体714aには、駆動軸721が貫通しセンター右カム724が配置される略矩形状の孔が形成されている。
センター右駆動上カバーピン係合孔714bは、駆動センター上カバー763と係合する。
センター右駆動下カバーピン係合孔714cは、駆動センター下カバー764と係合する。
センター右固定軸スライド孔714dは、固定軸706が貫通し、この固定軸706を前後方向(図9におけるF−R方向)スライド移動可能とする楕円型状に形成されている。
センター右カム摺接部714eは、センター右スライドプレート本体714aの孔において垂直方向に形成され側面であり、センター右カム724と摺接する部分である。
右スライドプレート715は、右スライドプレート本体715aと、右スライドプレート本体715aの前側(図9におけるF側)に形成された右駆動上カバーピン係合孔715bと、右スライドプレート本体715aの前側(図9におけるF側)であって、右駆動上カバーピン係合孔715bの略垂直線上下方に形成された右駆動下カバーピン係合孔715cと、右スライドプレート本体715aの前側(図9におけるF側)であって、右駆動上カバーピン係合孔715bと右駆動下カバーピン係合孔715cとの間に形成された右固定軸スライド孔715dと、右スライドプレート本体715aの後ろ側(図9におけるR側)に形成された右カム摺接部715eと、を備える。
右スライドプレート本体715aは、板状体に形成され、その側縁が役物ベース701に摺接するように配置されている。右スライドプレート本体715aには、駆動軸721が貫通し右カム725が配置される略矩形状の孔が形成されている。
右駆動上カバーピン係合孔715bは、駆動右上カバー765と係合する。
右駆動下カバーピン係合孔715cは、駆動右下カバー766と係合する。
右固定軸スライド孔715dは、固定軸706が貫通し、この固定軸706を前後方向(図9におけるF−R方向)スライド移動可能とする楕円型状に形成されている。
右カム摺接部715eは、右スライドプレート本体715aの孔において垂直方向に形成され側面であり、右カム725と摺接する部分である。
付勢部材716は、左スライドプレート712、センタースライドプレート左713、センタースライドプレート右714及び右スライドプレート715の背後にそれぞれ設けられ、左スライドプレート712、センタースライドプレート左713、センタースライドプレート右714及び右スライドプレート715を前側(図9におけるF側)に付勢する。付勢部材716は、バネ部材により構成されている。
モータ720は、モータの回転を制御するモータ制御手段としての副制御回路72の制御により、駆動軸721を回転させる。モータ720は、副制御回路72の制御により複数種類のパルス数の中から所定のパルス数が選択されることで、駆動軸721を所定の角度だけ回動することができる。具体的には、モータ720は、240パルスで駆動軸721を360度回転させる。すなわち、モータ720は、80パルスで駆動軸721を120度回転させる。
駆動軸721は、棒状体であり、この棒状体がモータ720にギヤを介して連結されている。
図10を用いて、左カム722、センター左カム723、センター右カム724及び右カム725の構成を説明する。
左カム722は、左スライドプレート712の左スライドプレート本体712a(図9参照)の孔の中に配置される。左カム722は、左スライドプレート712の左カム摺接部712eに当接する左当接面722Aを有する。左カム722には、左平坦部722aと、左平坦部722aより駆動軸721の軸心から左当接面722Aまでの距離が大きい左突起部722bとが形成されている。また、左カム722には、左平坦部722aから左突起部722bに移行する部分である左移行部722cが形成されている。
すなわち、第1カムとしての左カム722は、第1当接面としての左当接面722Aを回転軸としての駆動軸721の回転にともない第1スライド部材としての左スライドプレート712に摺接させて、左スライドプレート712をスライドさせる。そして、左スライドプレート712は、第1カム平坦部としての左平坦部722aと当接しているときに第1カバーとしての駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762を閉状態とし、第1カム突起部としての左突起部722bと当接しているときに駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762を開状態とする。
左突起部722bは、駆動軸721の回転方向において、左カム摺接部712eが配置された位置(図10におけるR側)を基準とすれば、左カム摺接部712eが配置された位置を除く略全ての範囲に形成されている。すなわち、左平坦部722aは、左カム摺接部712eが配置された位置にのみ形成されている。
センター左カム723は、センタースライドプレート左713のセンター左スライドプレート本体713a(図9参照)の孔の中に配置される。センター左カム723は、センタースライドプレート左713のセンター左カム摺接部713eに当接するセンター左当接面723Aを有する。センター左カム723には、センター左平坦部723aと、センター左平坦部723aより駆動軸721の軸心からセンター左当接面723Aまでの距離が大きいセンター左突起部723bとが形成されている。
すなわち、第2カムとしてのセンター左カム723は、第2当接面としてのセンター左当接面723Aを回転軸としての駆動軸721の回転にともない第2スライド部材としてのセンタースライドプレート左713に摺接させて、センタースライドプレート左713をスライドさせる。そして、センタースライドプレート左713は、第2カム平坦部としてのセンター左平坦部723aと当接しているときに第2カバーとしての駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を閉状態とし、第2カム突起部としてのセンター左突起部723bと当接しているときに駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を開状態とする。
センター左カム723が静止している状態におけるセンター左突起部723bについて説明する。以下の説明では、センター左カム摺接部713eが配置された位置(図9におけるR側)を基準(0度)として、駆動軸721の順回転方向に沿って順に説明する。
センター左突起部723bは、センター左カム摺接部713eが配置された位置(図9におけるR側)(0度)から順回転方向において略240度までの範囲に形成されている。
より詳細には、センター左突起部723bは、センター左カム摺接部713eが配置された位置を基準点とすれば、順回転方向0度から略120度の間において、駆動軸721の軸心からセンター左当接面723Aまでの距離が、左突起部722bにおける駆動軸721の軸心から左当接面722Aまでの距離と略同一に形成されている。すなわち、センター左突起部723bは、順回転方向0度から略120度の間において、駆動軸721の軸心からセンター左当接面723Aまでの距離が最大になるように形成されている。
そして、センター左突起部723bにおけるセンター左当接面723Aは、上記基準点から順回転方向略120度から略240度近傍までの間において、センター左平坦部723aに向けてなだらかに傾斜する。
また、センター左平坦部723aは、センター左カム723が静止している状態で視れば、上記基準点から順回転方向に略240度から略360度の間に形成されている。
右カム725は、右スライドプレート715の右スライドプレート本体715a(図9参照)の孔の中に配置される。右カム725は、右スライドプレート715の右カム摺接部715eに当接する右当接面725Aを有する。
右カム725は、左カム722と、左右を逆転させた略同一形状で形成されている。
右カム725には、右平坦部725aと、右平坦部725aより駆動軸721の軸心から右当接面725Aまでの距離が大きい右突起部725bとが形成されている。また、右カム725には、右平坦部725aから右突起部725bに移行する部分である右移行部725cが形成されている。
すなわち、第1カムとしての右カム725は、第1当接面としての右当接面725Aを回転軸としての駆動軸721の回転にともない第1スライド部材としての右スライドプレート715摺接させて、右スライドプレート715をスライドさせる。そして、右スライドプレート715は、第1カム平坦部としての右平坦部725aと当接しているときに第1カバーとしての駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766を閉状態とし、第1カム突起部としての右突起部725bと当接しているときに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766を開状態とする。
右突起部725bは、駆動軸721の回転方向において、右カム摺接部715eが配置された位置(図10におけるR側)を基準とすれば、右カム摺接部715eが配置された位置(図10におけるR側)を除く略全ての範囲に形成されている。
センター右カム724は、センタースライドプレート右714のセンター右スライドプレート本体714a(図9参照)の孔の中に配置される。センター右カム724は、センタースライドプレート右714のセンター右カム摺接部714eに当接するセンター右当接面724Aを有する。
センター右カム724は、センター左カム723と、左右を逆転させた略同一形状で形成されている。センター右カム724には、センター右平坦部724aと、センター右平坦部724aより駆動軸721の軸心からセンター右当接面724Aまでの距離が大きいセンター右突起部724bとが形成されている。
すなわち、第2カムとしてのセンター右カム724は、第2当接面としてのセンター右当接面724Aを回転軸としての駆動軸721の回転にともない第2スライド部材としてのセンタースライドプレート右714に摺接させて、センタースライドプレート右714をスライドさせる。そして、センタースライドプレート右714は、第2カム平坦部としてのセンター右平坦部724aと当接しているときに第2カバーとしての駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を閉状態とし、第2カム突起部としてのセンター右突起部724bと当接しているときに駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を開状態とする。
センター右カム724が静止している状態におけるセンター右突起部724bについて説明する。以下の説明では、センター右カム摺接部714eが配置された位置(図9におけるR側)を基準(0度)として、駆動軸721の順回転方向に沿って順に説明する。
センター右突起部724bは、センター右カム摺接部714eが配置された位置(図9におけるR側)(0度)から順回転方向において略240度までの範囲に形成されている。
より詳細には、センター右突起部724bは、センター右カム摺接部714eが配置された位置を基準点とすれば、順回転方向0度(基準点)から略120度の間において、駆動軸721の軸心からセンター右当接面724Aまでの距離が、右突起部725bにおける駆動軸721の軸心から右当接面725Aまでの距離と略同一に形成されている。すなわち、センター右突起部724bは、順回転方向0度から略120度の間において、駆動軸721の軸心からセンター右当接面724Aまでの距離が最大になるように形成されている。
そして、センター右突起部724bにおけるセンター右当接面724Aは、上記基準点から順回転方向略120度から略240度近傍までの間において、センター右平坦部724aに向けてなだらかに傾斜する。
また、センター右平坦部724aは、センター右カム724が静止している状態で視れば、上記基準点から順回転方向に略240度から略360度の間に形成されている。
よって、駆動軸721の回転方向における、左カム722の左突起部722b及び右カム725の右突起部725bが形成された範囲とセンター左カム723のセンター左突起部723b及びセンター右カム724のセンター右突起部724bが形成された範囲とは互いに異なる。より詳細には、左カム722及び右カム725には、駆動軸721の回転方向における、左突起部722b及び右突起部725bが形成された範囲が、センター左カム723のセンター左突起部723b及びセンター右カム724のセンター右突起部724bが形成された範囲より広く形成されている。
また、左カム722及び右カム725には、センター左カム723のセンター左平坦部723a及びセンター右カム724のセンター右平坦部724aが形成された範囲内(センター左カム摺接部713e及びセンター右カム摺接部714eが配置された位置を基準として、順回転方向に略240度から略360度の間)に左移行部722c及び右移行部725cが形成されている。
したがって、このような左カム722及び右カム725と、センター左カム723及びセンター右カム724とが配置された駆動軸721をモータ720により回転したときにおける、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766と、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764と、の状態は以下のとおりとなる。
まず、駆動軸721を順回転方向に回転させた場合について説明する。
駆動軸721が回転する前は、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766と、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764と、はいずれも閉状態となっている。
この状態で、モータ720に80パルス入力することで、駆動軸721が120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、回転開始時に開状態に移行する。一方、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、閉状態を維持する。
さらにモータ720に80パルス入力することで、駆動軸721がさらに120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、開状態を維持する。一方、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、閉状態から開状態へ移行する。
さらにまた、モータ720に80パルス入力することで、駆動軸721がさらに120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、開状態から閉状態へ移行する。また、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764も開状態から閉状態へ移行する。
次に、駆動軸721を逆回転方向に回転させた場合について説明する。
駆動軸721が回転する前は、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766と、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764と、はいずれも閉状態となっている。
この状態で、モータ720に80パルス入力することで、駆動軸721が120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、回転開始時に開状態に移行する。また、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764も、回転開始時に開状態に移行する。
さらにモータ720に80パルス入力することで、駆動軸721がさらに120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、開状態を維持する。一方、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、開状態から閉状態へ移行する。
さらにまた、モータ720に80パルス入力することで、駆動軸721がさらに120度回転する。すると、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762並びに駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、開状態から閉状態へ移行する。一方、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、閉状態を維持する。
次に、図8を用いて、役物ベース701の構成を説明する。
役物ベース701は、正面側(図8におけるF側)が開放された箱状体である。役物ベース701の開放された正面側には、図9に示す、駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766が配置される。また、役物ベース701は、駆動部700等の各部品を差し込んで位置決め可能な下収納ケース701aと、下収納ケース701aと係合することで下収納ケース701aに差し込まれた駆動部700等の各部品を狭持して保持可能な上収納ケース701b(図7参照)とを備える。役物ベース701は、合成樹脂により形成されている。
役物ベース701は、左スライドプレート712を前後方向(図9におけるF−R方向)にスライド可能に保持する左スライドプレート支持部702と、センタースライドプレート左713を前後方向にスライド可能に保持するセンタースライドプレート左支持部703と、センタースライドプレート右714を前後方向にスライド可能に保持するセンタースライドプレート右支持部704と、右スライドプレート715を前後方向にスライド可能に保持する右スライドプレート支持部705とを備える。
また、役物ベース701は、左スライドプレート712の左固定軸スライド孔712d、センタースライドプレート左713のセンター左固定軸スライド孔713d、センタースライドプレート右714のセンター右固定軸スライド孔714d及び右スライドプレート715の右固定軸スライド孔715dを挿通する直線的に延びる棒状に形成された固定軸706を備える。
次に、図9を用いて、駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766の構成を説明する。
駆動左上カバー761は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置される左上カバー本体761aと、左上カバー本体761aの基端(図9におけるR側)に形成された左上固定軸挿通孔761bと、左上固定軸挿通孔761bの近傍に形成された左上駆動カバーピン761cと、を備える。
左上カバー本体761aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
左上固定軸挿通孔761bは、左上カバー本体761aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
左上駆動カバーピン761cは、右側(図9におけるR2側)の左上固定軸挿通孔761bの上方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、左スライドプレート712の左駆動上カバーピン係合孔712bに遊貫する状態で挿通される。
駆動左下カバー762は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置される左下カバー本体762aと、左下カバー本体762aの基端(図9におけるR側)に形成された左下固定軸挿通孔762bと、左下固定軸挿通孔762bの近傍に形成された左下駆動カバーピン762cと、を備える。
左下カバー本体762aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
左下固定軸挿通孔762bは、左下カバー本体762aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
左下駆動カバーピン762cは、右側(図9におけるR2側)の左下固定軸挿通孔762bの下方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、左スライドプレート712の左駆動下カバーピン係合孔712cに遊貫する状態で挿通される。
駆動センター上カバー763は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置されるセンター上カバー本体763aと、センター上カバー本体763aの基端(図9におけるR側)に形成されたセンター上固定軸挿通孔763bと、センター上固定軸挿通孔763bの近傍に形成されたセンター上駆動カバーピン763cと、を備える。
センター上カバー本体763aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
センター上固定軸挿通孔763bは、センター上カバー本体763aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
センター上駆動カバーピン763cは、センター上固定軸挿通孔763bの上方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、センタースライドプレート左713のセンター左駆動上カバーピン係合孔713b及びセンタースライドプレート右714のセンター右駆動上カバーピン係合孔714bに遊貫する状態で挿通される。
駆動センター下カバー764は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置されるセンター下カバー本体764aと、センター下カバー本体764aの基端(図9におけるR側)に形成されたセンター下固定軸挿通孔764bと、センター下固定軸挿通孔764bの近傍に形成されたセンター下駆動カバーピン764cと、を備える。
センター下カバー本体764aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
センター下固定軸挿通孔764bは、センター下カバー本体764aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
センター下駆動カバーピン764cは、センター下固定軸挿通孔764bの下方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、センタースライドプレート左713のセンター左駆動下カバーピン係合孔713c及びセンタースライドプレート右714のセンター右駆動下カバーピン係合孔714cに遊貫する状態で挿通される。
駆動右上カバー765は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置される右上カバー本体765aと、右上カバー本体765aの基端(図9におけるR側)に形成された右上固定軸挿通孔765bと、右上固定軸挿通孔765bの近傍に形成された右上駆動カバーピン765cと、を備える。
右上カバー本体765aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
右上固定軸挿通孔765bは、右上カバー本体765aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
右上駆動カバーピン765cは、左側(図9におけるL側)の右上固定軸挿通孔765bの上方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、右スライドプレート715の右駆動上カバーピン係合孔715bに遊貫する状態で挿通される。
駆動右下カバー766は、役物ベース701の開放された正面側(図9におけるF側)に配置される右下カバー本体766aと、右下カバー本体766aの基端(図9におけるR側)に形成された右下固定軸挿通孔766bと、右下固定軸挿通孔766bの近傍に形成された右下駆動カバーピン766cと、を備える。
右下カバー本体766aは、役物ベース701の開放された正面側に形成された曲面を有する板状の遮蔽部と、この遮蔽部の両端に形成され基端側に向かってその幅が狭くなる扇形の側面と、を備える。
右下固定軸挿通孔766bは、右下カバー本体766aの側面の基端に形成され、役物ベース701の固定軸706が遊貫する状態で挿通される。
右下駆動カバーピン766cは、左側(図9におけるL側)の右下固定軸挿通孔766bの下方であって、僅かに先端側(図9におけるF側)に寄った位置に形成され、右スライドプレート715の右駆動下カバーピン係合孔715cに遊貫する状態で挿通される。
駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、ABS樹脂及びポリカーボネート樹脂で一体形成されている。
次に、駆動左上カバー761、駆動左下カバー762、駆動センター上カバー763、駆動センター下カバー764、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766と、センターサイドレンズユニット740L、センター役物レンズユニット730及びセンターサイドレンズユニット740Rとの関係について説明する。
第1カバーとしての駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、第1発光部としてのセンターサイドレンズユニット740Lの前面に設けられている。
駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、連動して互いに近接する方向に回動することで、センターサイドレンズユニット740Lを遮蔽する。また、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、連動して互いに離間する方向に回動することで、センターサイドレンズユニット740Lを視認可能とする。
すなわち、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、センターサイドレンズユニット740Lを遮蔽する閉状態及びセンターサイドレンズユニット740Lが視認可能となる開状態の双方向に移行可能に構成されている。
また、センターサイドレンズユニット740Lは、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762の回動軸となる固定軸706の近傍に設けられている。
第2カバーとしての駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、第2発光部としてのセンター役物レンズユニット730の前面に設けられている。
駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、連動して互いに近接する方向に回動することで、センター役物レンズユニット730を遮蔽する。また、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、連動して互いに離間する方向に回動することで、センター役物レンズユニット730を視認可能とする。
すなわち、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、センター役物レンズユニット730を遮蔽する閉状態及びセンター役物レンズユニット730が視認可能となる開状態の双方向に移行可能に構成されている。
また、センター役物レンズユニット730は、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764の回動軸となる固定軸706の近傍に設けられている。
駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、センターサイドレンズユニット740Rの前面に設けられている。
第1カバーとしての駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、連動して互いに近接する方向に回動することで、第1発光部としてのセンターサイドレンズユニット740Rを遮蔽する。また、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、連動して互いに離間する方向に回動することで、センターサイドレンズユニット740Rを視認可能とする。
すなわち、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766は、センターサイドレンズユニット740Rを遮蔽する閉状態及びセンターサイドレンズユニット740Rが視認可能となる開状態の双方向に移行可能に構成されている。
また、センターサイドレンズユニット740Rは、駆動右上カバー765及び駆動右下カバー766の回動軸となる固定軸706の近傍に設けられている。
次に、図11を参照して、センター照明ユニット70のセンター役物レンズユニット730、センターサイドレンズユニット740L及びセンターサイドレンズユニット740Rの構成について説明する。図11は、センター役物レンズユニット730、センターサイドレンズユニット740L及びセンターサイドレンズユニット740Rの正面図である。
センター役物レンズユニット730の構成について説明する。
センター役物レンズユニット730は、その略中心に配置されたセンター役物メインレンズ731と、センター役物メインレンズ731の周囲に配置されたセンター役物サブレンズ732と、センター役物メインレンズ731の背後に配置されたメインレンズLED基板736と、センター役物サブレンズ732の背後に配置されたサブレンズLED基板737と、を備える。
また、センター役物レンズユニット730は、役物ベース701の下収納ケース701aに嵌め込まれて係合され、ビス一本のみで固定される。
センター役物メインレンズ731は、略円形状のレンズであり、背面から入射された光を正面に放射する。
センター役物サブレンズ732は、センター役物メインレンズ731の外形に沿うように形成された複数の板状体を重ねて形成されている。この板状体は、背後の側縁から入射された光を正面の側縁から放射する。
メインレンズLED基板736は、センター役物メインレンズ731の背面近傍に配置され、センター役物メインレンズ731の背面に向けて光りを照射するLEDを備える。
サブレンズLED基板737は、センター役物サブレンズ732を形成する複数の板状体の背後の側縁近傍に配置され、これら複数の板状体の背後の側縁に向けて光りを照射するLEDを備える。
〈センターサイドレンズユニット740L及びセンターサイドレンズユニット740Rの構成〉
センターサイドレンズユニット740L及びセンターサイドレンズユニット740Rの構成について説明する。センターサイドレンズユニット740Lとセンターサイドレンズユニット740Rとは、センター役物レンズユニット730を挟んで、左右対称に配置されている。
(センターサイドレンズユニット740Lの構成)
まず、センターサイドレンズユニット740Lの構成について説明する。
センターサイドレンズユニット740Lは、その略中央水平方向(図8におけるL−R2方向)に延びるライン状導光板としてのセンターラインレンズ741Lと、センターラインレンズ741Lに沿って延びる透明レンズ742Lと、透明レンズ742Lに沿って延びるメッキ部743Lと、メッキ部743Lに沿って延びるサイドパネルとしての透明赤色レンズ744Lと、センターラインレンズ741Lの両端部に配置された固定部材としてのラインレンズカバー745Lと、センターラインレンズ741Lの左端部(図8におけるL側)近傍に配置された第1発光装置としての左センターライン左LED基板746Lと、センターラインレンズ741Lの右端部(図8におけるR2側)近傍に配置された第2発光装置としての左センターライン右LED基板747Lと、透明レンズ742L及び透明赤色レンズ744Lの背後に配置された左サイドレンズLED基板748Lと、を備える。
また、センターサイドレンズユニット740Lは、役物ベース701の下収納ケース701aに嵌め込まれて係合され、ビス一本のみで固定される。
センターラインレンズ741Lは、棒状体であり、端部から入射した光を側面から放射しライン状に発光する。センターラインレンズ741Lは、透明アクリルスティックで形成され、背面側が白色塗装され、両端部から入射された光を背面側に照射しないように構成されている。
透明レンズ742Lは、センターラインレンズ741Lの側面に沿うように形成されている。透明レンズ742Lは、透明の塩化ビニル樹脂で形成され、背後の側縁から入射された光を正面の側縁から放射する。透明レンズ742Lは、センターラインレンズ741Lと離間して配置されている。
メッキ部743Lは、センターラインレンズ741L及び透明レンズ742Lと透明赤色レンズ744Lとの間に配置され、一方の光が他方へ入射し両者の光が混同するのを防止するように構成されている。すなわち、透明赤色レンズ744Lは、メッキ部743Lにより、センターラインレンズ741L及び透明レンズ742Lと離間して配置されている。
透明赤色レンズ744Lは、透明レンズ742L及びメッキ部743Lの側面に沿うように形成されている。透明赤色レンズ744Lは、透明赤色の塩化ビニル樹脂で形成され、背後の側縁から入射された光を正面の側縁から放射する。透明赤色レンズ744Lは、センターラインレンズ741Lと離間して配置されている。
ラインレンズカバー745Lは、センターラインレンズ741Lの両端部を狭持して役物ベース701に保持する。
左センターライン左LED基板746Lは、センターラインレンズ741Lの左端部に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
左センターライン右LED基板747Lは、センターラインレンズ741Lの右端部に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
左サイドレンズLED基板748Lは、透明レンズ742L及び透明赤色レンズ744Lの背後の側縁に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
(センターサイドレンズユニット740Rの構成)
次に、センターサイドレンズユニット740Rの構成について説明する。
センターサイドレンズユニット740Rは、その略中央水平方向に延びるライン状導光板としてのセンターラインレンズ741Rと、センターラインレンズ741Rに沿って延びる透明レンズ742Rと、透明レンズ742Rに沿って延びるメッキ部743Rと、メッキ部743Rに沿って延びるサイドパネルとしての透明赤色レンズ744Rと、センターラインレンズ741Rの両端部に配置された固定部材としてのラインレンズカバー745Rと、センターラインレンズ741Rの左端部(図8におけるL側)近傍に配置された第1発光装置としての右センターライン左LED基板746Rと、センターラインレンズ741Rの右端部(図8におけるR2側)近傍に配置された第2発光装置としての右センターライン右LED基板747Rと、透明レンズ742R及び透明赤色レンズ744Rの背後に配置された右サイドレンズLED基板748Rとを備える。
また、センターサイドレンズユニット740Rは、役物ベース701の下収納ケース701aに嵌め込まれて係合され、ビス一本のみで固定される。
センターラインレンズ741Rは、棒状体であり、端部から入射した光を側面から放射しライン状に発光する。センターラインレンズ741Rは、透明アクリルスティックで形成され、背面側が白色塗装され、両端部から入射された光を背面側に照射しないように構成されている。
透明レンズ742Rは、センターラインレンズ741Rの側面に沿うように形成されている。透明レンズ742Rは、透明の塩化ビニル樹脂で形成され、背後の側縁から入射された光を正面の側縁から放射する。透明レンズ742Rは、センターラインレンズ741Rと離間して配置されている。
メッキ部743Rは、センターラインレンズ741R及び透明レンズ742Rと透明赤色レンズ744Rとの間に配置され、一方の光が他方へ入射し両者の光が混同するのを防止するように構成されている。すなわち、透明赤色レンズ744Rは、メッキ部743Rにより、センターラインレンズ741R及び透明レンズ742Rと離間して配置されている。
透明赤色レンズ744Rは、透明レンズ742R及びメッキ部743Rの側面に沿うように形成されている。透明赤色レンズ744Rは、透明赤色の塩化ビニル樹脂で形成され、背後の側縁から入射された光を正面の側縁から放射する。透明赤色レンズ744Rは、センターラインレンズ741Rと離間して配置されている。
ラインレンズカバー745Rは、センターラインレンズ741Rの両端部を狭持して役物ベース701に保持する。
右センターライン左LED基板746Rは、センターラインレンズ741Rの左端部に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
右センターライン右LED基板747Rは、センターラインレンズ741Rの右端部に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
右サイドレンズLED基板748Rは、透明レンズ742R及び透明赤色レンズ744Rの背後の側縁に向けて光りを照射するフルカラーLEDを備える。
[センター照明ユニット70の動作]
図12を参照して、センター照明ユニット70の動作について説明する。
図12は、センター照明ユニット70の動作の説明図である。
図12では、センター照明ユニット70の動作の一例として、センターサイドレンズユニット740Lを遮蔽する閉状態にある駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762が、連動して互いに離間する方向に回動することで、センターサイドレンズユニット740Lを視認可能とする開状態に移行する動作を示している。
図12(a)は、センターサイドレンズユニット740Lが遮蔽されているセンター照明ユニット70を示す説明図である。図12(b)は、センターサイドレンズユニット740Lが視認可能にされているセンター照明ユニット70を示す説明図である。
センターサイドレンズユニット740Lが遮蔽されている状態を説明する。
左カム722は、左平坦部722aが左スライドプレート712の左カム摺接部712eに向けて配置されている。
左スライドプレート712は、付勢部材716により付勢され、左カム摺接部712eが左平坦部722aに当接されている。
このとき、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、閉状態であり、センターサイドレンズユニット740Lを遮蔽している。
次に、左カム722が右方向に回動すると、センターサイドレンズユニット740Lが視認可能となる。
左カム722が右方向に回動すると、左カム摺接部712eとの左当接面722Aは、左平坦部722aから左突起部722bに移行する。
すると、左スライドプレート712は、左突起部722bに左カム摺接部712eが押圧され、センターサイドレンズユニット740Lが配置された方向の反対方向(以降、後方と称する)に、スライド移動する。
これにより、駆動左上カバー761は、左スライドプレート712の左駆動上カバーピン係合孔712bに係合する左上駆動カバーピン761cが左スライドプレート712とともに、後方に移動される。すると、駆動左上カバー761は、固定軸706を中心として、上方向に回動する。
また、駆動左下カバー762は、左スライドプレート712の左駆動下カバーピン係合孔712cに係合する左下駆動カバーピン762cが左スライドプレート712とともに、後方に移動される。すると、駆動左下カバー762は、固定軸706を中心として、下方向に回動する。
これにより、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、連動して互いに離間する方向に回動することで、センターサイドレンズユニット740Lを視認可能とする。
本実施形態のパチスロ1によれば、まず、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762は、センターサイドレンズユニット740Lを遮蔽する閉状態となっている。このとき、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762と係合する左スライドプレート712は、左カム722の左平坦部722aの左当接面722Aと当接している。また、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764は、センター役物レンズユニット730を遮蔽する閉状態となっている。このとき、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764と係合するセンタースライドプレート左713及びセンタースライドプレート右714は、センター左カム723及びセンター右カム724のセンター左平坦部723a及びセンター右平坦部724aのセンター左当接面723A及びセンター右当接面724Aと当接している。
次に、副制御回路72の制御によりモータ720を回転する。これにより、駆動軸721とともに、左カム722、センター左カム723及びセンター右カム724が回転する。そして、左カム722は、左スライドプレート712に摺接しながら回転し、左スライドプレート712に当接する左当接面722Aを左平坦部722aから左突起部722bに移行する。これにより、左スライドプレート712は、スライドし、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762を閉状態から開状態に移行させる。これにより、センターサイドレンズユニット740Lが視認可能となる。
一方、センター左カム723及びセンター右カム724は、センタースライドプレート左713及びセンタースライドプレート右714に摺接しながら回転し、センタースライドプレート左713及びセンタースライドプレート右714に当接するセンター左当接面723A及びセンター右当接面724Aをセンター左平坦部723a及びセンター右平坦部724aから、上記左突起部722bが形成された範囲とは異なる範囲に形成されたセンター左突起部723b及びセンター右突起部724bに移行する。これにより、センタースライドプレート左713及びセンタースライドプレート右714は、スライドし、上記駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762が開状態に移行されたタイミングと異なるタイミングで、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を閉状態から開状態に移行させる。これにより、センター役物レンズユニット730が視認可能となる。
よって、複数の可動部材である駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762と駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764とを、1つのモータ720により、それぞれ異なるタイミングで閉状態から開状態に移行できる。
したがって、可動する部材を複数設けることで演出を多様化するとともに、コスト及び可動する部材を動作させるモータの設置スペースを抑えることができる。
また、本実施形態のパチスロ1によれば、副制御回路72のモータ720の制御により、左カム722は、左移行部722cが形成された範囲において、左スライドプレート712に摺接しながら回転し、左スライドプレート712に当接する左当接面722Aを左平坦部722aから左突起部722bに移行する。これにより、左スライドプレート712は、スライドし、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762を閉状態から開状態に移行させる。これにより、センターサイドレンズユニット740Lが視認可能となる。
一方、センター左カム723及びセンター右カム724は、センター左平坦部723a及びセンター右平坦部724aが形成された範囲において、センタースライドプレート左713及びセンタースライドプレート右714に摺接しながら回転しているので、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を閉状態のまま維持する。
よって、複数の可動部材である駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762と駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764とのうち、駆動左上カバー761及び駆動左下カバー762だけを閉状態から開状態に移行できる。すなわち、1つのモータ720で、複数の可動部材を個別に可動できる。
したがって、可動する部材を複数設けることで演出を多様化するとともに、コスト及び可動する部材を動作させるモータの設置スペースを抑えることができる。
[メインROMに記憶されているデータテーブルの構成]
パチスロ1が備える回路の構成についての説明は以上である。次に、図13〜図29を参照して、メインROM32に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。
[図柄配置テーブル]
図13を参照して、図柄配置テーブルについて説明する。図柄配置テーブルは、各リール3L,3C,3Rの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード)とを規定している。
図柄配置テーブルは、リールインデックスが検出されるときに図柄表示領域21L,21C,21R内の中段に存在する図柄の位置を「0」として、リール3L,3C,3Rの回転方向に進む順に、各図柄の位置に対して「0」〜「20」をそれぞれ割り当てている。したがって、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたかを管理しつつ、図柄配置テーブルを参照することによって、主として図柄表示領域21L,21C,21Rの中段に存在する図柄の位置及びその図柄の種類を常に管理することが可能となっている。
[図柄組合せテーブル]
図14を参照して、図柄組合せテーブルについて説明する。本実施の形態では、入賞ラインに沿って各リール3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと一致する場合に、入賞と判定され、メダルの払い出し、再遊技の作動、ボーナスゲームの作動といった特典が遊技者に対して与えられる。
図柄組合せテーブルは、特典の種類に応じて予め定められた図柄の組合せと、表示役と、格納領域種別と、払出枚数を示すデータと、を規定している。表示役は、入賞ラインに沿って表示された図柄の組合せを識別するデータである。格納領域種別は、表示役を格納する後述の表示役格納領域をメインCPU31が識別するために設けられたデータである。表示役は、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。
また、払出枚数として1以上の数値が決定された場合、メダルの払い出しが行われる。本実施の形態では、表示役として氷、ベル、チェリー、特殊役のいずれかが決定されたときメダルの払い出しが行われる。また、払出枚数は、投入枚数に応じて規定されており、予め定められた上限を限度に払い出される。
表示役としてリプレイが決定されたとき、再遊技の作動が行われるとともに、滞在する遊技状態が一般遊技状態又はRT1遊技状態である場合には遊技状態がRT2遊技状態に移行する。また、表示役としてチャンスリプレイが決定されたとき、再遊技の作動が行われるとともに、滞在する遊技状態が一般遊技状態、RT1遊技状態又はRT2遊技状態である場合には遊技状態がRT3遊技状態に移行する。また、表示役として無限RTリプレイが決定されたとき、再遊技の作動が行われるとともに、滞在する遊技状態が一般遊技状態、RT1遊技状態、RT2遊技状態又はRT3遊技状態である場合には遊技状態がRT4遊技状態に移行する。なお、RT4遊技状態は、8000ゲームの間継続して行われるところ、8000ゲームというゲーム数はパチスロ1においては実質的に無限と捉えることができる。よって、RT4遊技状態へ移行する契機となる役について、無限RTリプレイと表記している。
表示役としてSBB1,2,3(区別しない場合には「SBB」と表記する)、NBB1,2(区別しない場合には「NBB」と表記する)、又はRB1,2(区別しない場合には「RB」と表記する)が決定されたとき、ボーナスゲームの作動が行われる。なお、入賞ラインに沿って表示された図柄の組合せが、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの何れとも一致しない場合には、いわゆる「ハズレ」となる。なお、本実施の形態に係る入賞ラインは、図33に示すとおりである。
[ボーナス作動時テーブル]
図15を参照して、ボーナス作動時テーブルについて説明する。ボーナス作動時テーブルは、ボーナスの作動が行われるときに、メインRAM33に設けられた各種格納領域に格納するデータを規定している。
ボーナス作動時テーブルは、SBB遊技状態、NBB遊技状態、RB遊技状態が開始する際にオンとする遊技状態フラグと、各遊技状態の終了条件を規定するテーブルである。
SBB遊技状態は、規定枚数(本実施の形態では、466枚)を超えるメダルの払い出しが行われた場合に終了する。NBB遊技状態は、規定枚数(本実施の形態では、346枚)を超えるメダルの払い出しが行われた場合に終了する。RB遊技状態は、規定回数(本実施の形態では、12回)に達する遊技が行われた場合、規定回数(本実施の形態では、8回)に達する入賞が有った場合、又は、SBB(NBB)遊技状態が終了した場合の何れかによって終了する。ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタは、ボーナスの終了契機となる上記規定枚数或いは上記規定回数に達したか否かを管理するためのデータである。
より具体的には、ボーナス作動時テーブルにより規定されている数値が上記各カウンタに格納され、ボーナスの作動を通じてその減算が行われていく。その結果、各カウンタの値が「0」に更新されたことを条件に該当ボーナスの作動が終了する。
[内部抽籤テーブル決定テーブル]
図16を参照して、メインCPU31が内部抽籤テーブル及び抽籤回数を決定するときに用いる内部抽籤テーブル決定テーブルについて説明する。
内部抽籤テーブル決定テーブルは、遊技状態に対応して、内部抽籤テーブルを示す情報及び抽籤回数を示す情報を規定している。遊技状態は、内部当籤役が決定される内部抽籤処理(後述の図87、図88)において決定される可能性のある内部当籤役の種類、内部抽籤処理において内部当籤役が決定される確率、最大の滑り駒数、及びボーナスゲームの作動が行われているか否か等により区別される状態である。抽籤回数は、サンプリング回路37により抽出された一の乱数値(抽籤用乱数値)から後述の抽籤値をメインCPU31が減算する最大の回数である。
[内部抽籤テーブル]
図17〜図27を参照して、内部抽籤テーブルについて説明する。内部抽籤テーブルは、当籤番号に応じて、データポインタと抽籤値とを規定している。データポインタは、内部抽籤テーブルを参照して行う抽籤の結果として取得されるデータであり、後述の内部当籤役決定テーブルにより規定されている内部当籤役を指定するためのデータである。データポインタには、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタが設けられている。
本実施の形態では、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される抽籤用乱数値を、各当籤番号に応じた抽籤値で順次減算し、減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽籤が行われる。
したがって、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、これが割り当てられたデータ(つまり、データポインタ)が決定される確率が高い。尚、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応する抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(65536)」によって表すことができる。なお、図中特に表記しない場合は、抽籤範囲は「0〜65535」、すなわち、確率分母は「65536」である。
本実施の形態では、複数種類の内部抽籤テーブルを使い分けることにより、決定される内部当籤役の種類や当籤確率を変動させ、この結果、遊技者が抱く期待に起伏が生じるようにしている。
[内部当籤役決定テーブル]
図28、図29を参照して、内部当籤役決定テーブルについて説明する。内部当籤役決定テーブルは、データポインタに応じて内部当籤役を規定している。データポインタが決定されると、内部当籤役が一義的に取得される構成となっている。
内部当籤役は、入賞ラインに沿って表示を許可する各リール3L,3C,3Lの図柄の組合せを識別するデータである。内部当籤役は、表示役と同様に、各ビットに対して固有の図柄の組合せが割り当てられた1バイトのデータとして表される。なお、データポインタが「0」のとき、内部当籤役の内容は「ハズレ」となるが、これは前述の図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せの表示が何れも許可されないことを示す。
図28は、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルであり、メダルの払い出しに係る内部当籤役、及び再遊技の作動に係る内部当籤役を規定している。図29は、ボーナス用内部当籤役決定テーブルを示す。ボーナス用内部当籤役決定テーブルは、ボーナスの作動に係る内部当籤役を規定している。
なお、内部当籤役「チェリー(データポインタ「2」)」を「4枚チェリー」とし、内部当籤役「チェリー+特殊役(データポインタ「3」)」を「2枚チェリー」としている。ここで、「4枚チェリー」とは2つの入賞ラインに沿ってチェリーが入賞(すなわち、左のリール3Lの上段又は下段にチェリー図柄が停止)することをいい、「2枚チェリー」とは1つの入賞ラインに沿ってチェリーが入賞(すなわち、左のリール3Lの中段にチェリー図柄が停止)することをいう。
[メインRAMに設けられる格納領域の構成]
次に、図30〜図33を参照して、メインRAM33に設けられている各種格納領域の構成について説明する。なお、各種格納領域は、メインRAM33に設けるとともにサブRAM83にも設けることとしてもよい。
[内部当籤役格納領域・表示役格納領域]
図30は、内部当籤役(当たり要求フラグ)を示すデータが格納される内部当籤役格納領域1,2及び表示役(入賞作動フラグ)に係るデータが格納される表示役格納領域1,2を示す。内部抽籤処理において決定された内部当籤役は対応する領域に格納される。
[持越役格納領域]
図31は、持越役に係るデータが格納される持越役格納領域を示す。例えば、内部抽籤処理において内部当籤役としてSBB1が決定された場合には、持越役格納領域のビット0に「1」が格納される。ここで、持越役は、後述の内部抽籤処理において決定されたデータポインタに対応する図柄の組合せが入賞ラインに沿って表示されることが一又は複数のゲームにわたり許容される場合に、当該データポインタをメインCPU31が識別するために設けられた情報である。
[遊技状態フラグ格納領域]
図32は、遊技状態フラグを示すデータが格納される遊技状態フラグ格納領域を示す。例えば、SBB1遊技状態である場合には、遊技状態フラグ格納領域1のビット0に「1」が格納される。
[図柄格納領域]
図33は、図柄の識別子が格納される図柄コード格納領域を示す。図柄コード格納領域は、入賞ラインに沿って表示される図柄の組合せ毎に、図柄の識別子を格納する。すなわち、メインCPU31は、図柄コード格納領域に格納される値に基づいて、入賞ラインに沿って表示された図柄の組合せ毎に図柄の識別子を取得することができる。
[サブROMに設けられるデータテーブル]
次に、図34〜図84を参照して、サブROM82に記憶されている各種データテーブルの構成について説明する。なお、サブROM82に記憶されている各種データテーブルにおける確率分母は「32768」となっている。
[割り込み発生抽籤テーブル]
図34〜図39を参照して、割り込み発生抽籤テーブルについて説明する。本実施の形態では、ゲームの開始に伴い開始した演出が、当該ゲームの途中において別の演出に割り込まれることがある。割り込み発生抽籤テーブルは、このような別の演出の割り込みを発生させるか、発生させる場合にはどのタイミングで発生させるかを決定するテーブルである。
割り込み発生抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に割り込みNoについての抽籤値の情報を規定している。なお、「現在の状態」とは、現在の演出状態(複数のゲームにわたり行われる連続演出中か、連続演出の何ゲーム目か、等)、フラグ間/非フラグ間、設定値、前ゲームの内部当籤役等の様々な状態を含むものであり、任意に設定可能である。例えば、「現在の状態」について、単にフラグ間とせずに、ボーナスの種別に応じて異なる状態としてもよい。
「割り込みNo」は、割り込みを発生させるか否か、及び発生させるタイミングを規定する情報である。本実施の形態では、「割り込みNo0」以外では、割り込みが発生する。また、「割り込みNo1」では、スタートレバー6の操作に伴い割り込みが発生する。「割り込みNo2」では、第1停止操作に伴い割り込みが発生する。「割り込みNo3」では、第2停止操作に伴い割り込みが発生する。「割り込みNo4」では、第3停止操作に伴い割り込みが発生する。すなわち、「割り込みNo1〜4」では、遊技者の操作に応じて割り込みが発生する。一方、「割り込みNo5〜8」では、割り込まれる演出の時間に応じて割り込みが発生する。すなわち、「割り込みNo5〜8」では、割り込まれる演出がステップUP1まで実行した時(例えば、演出開始から2秒後)やステップUP2まで実行した時(例えば、演出開始から3秒後)等に、割り込みが発生する。なお、演出開始からの時間の設定については、停止操作が行われるであろう時間と関係性を持たせることが好ましい。例えば、ステップUP1停は、これは遊技者が第1停止操作を行うであろう時間が2秒後であることから、演出開始から2秒後に行われるとしている。よって、ステップUP1停は、演出開始から遊技者が第1停止操作を行うであろう時間に割り込みが発生し、ステップUP2停は、演出開始から遊技者が第2停止操作を行うであろう時間に割り込みが発生し、ステップUP3停は、演出開始から遊技者が第3停止操作を行うであろう時間に割り込みが発生する。
[割り込み演出テーブル及び割り込まれ演出テーブル]
次に、図40〜図44を参照して、割り込みが発生する際の割り込む演出を決定するための割り込み演出テーブル(図40、図42)、及び割り込まれる演出を決定するための割り込まれ演出テーブル(図41、図43、図44)について説明する。なお、図中「ハズレ1」とは、内部当籤役が「ハズレ」であり、割り込みNoが「1」であること(すなわち、図中の上段は、「内部当籤役+割り込みNo」)を示している。
割り込み演出テーブル及び割り込まれ演出テーブルは、現在の状態毎に設けられ、「内部当籤役+割り込まれNo」毎に割り込み演出No又は割り込まれ演出Noについての抽籤値の情報を規定している。本実施の形態では、「割り込まれ演出No」に対応する演出が、「割り込まれNo」が規定する割り込みが発生するタイミングまで行われ、その後、「割り込みNo」に対応する演出の割り込みが発生したことを促す予告演出が行われる。なお、「割り込みNo」に対応する演出は、次回のゲームにおいて行われることになる。
[通常演出抽籤テーブル]
次に、図45〜図48を参照して、通常演出抽籤テーブルについて説明する。通常演出テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に通常演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「通常演出No」は、演出の種別を規定する情報である。なお、テーブルを選択される際に参照する状態の優先順位は、フラグ間>フェイク>BET状態となっている。
[連続演出抽籤テーブル]
次に、図49〜図52を参照して、連続演出テーブルについて説明する。連続演出テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に連続演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「連続演出No」は、複数のゲームにわたり行われる連続演出の種別を規定する情報である。
[シャッター種別抽籤テーブル]
次に、図53を参照して、シャッター種別抽籤テーブルについて説明する。シャッター種別抽籤テーブルは、シャッターに関する演出(例えば、「通常演出No9」「連続演出No3」等)が行われる際に、シャッターの種別を決定するために用いられる。シャッター種別抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にシャッターの種別についての抽籤値の情報を規定している。
[葉月チャンス振り分け抽籤テーブル]
次に、図54〜図57を参照して、葉月チャンス振り分け抽籤テーブルについて説明する。葉月チャンス振り分け抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にシャッター演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「シャッター演出No」は、シャッター演出の種別を規定する情報である。なお、現在の状態が「シャッター強」である場合の葉月チャンス振り分け抽籤テーブルについては省略している。
[ストーリー中演出抽籤テーブル]
次に、図58〜図63を参照して、ストーリー中演出抽籤テーブルについて説明する。ストーリー中演出抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にストーリー演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「ストーリー演出No」は、ストーリー演出の種別を規定する情報である。なお、現在の状態が「徒歩」である場合の「2G目」「3G目」、「バイク」である場合の「1G目」「3G目」、「トラック」である場合の「1G目」「2G目」のストーリー中演出抽籤テーブルは適宜省略している。
[ストーリー中連続演出振り分け抽籤テーブル]
次に、図64〜図66を参照して、ストーリー中連続演出振り分け抽籤テーブルについて説明する。ストーリー中連続演出振り分け抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にストーリー中に行われる連続演出についての抽籤値の情報を規定している。なお、ストーリー中の連続演出は、ストーリー中の4G目に開始する。
[連続演出テーブル]
次に、図67〜図70を参照して、連続演出テーブルについて説明する。連続演出テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に連続演出Noについての抽籤値の情報を規定している。本実施の形態では、演出失敗後に遊技者がベットボタン11を連打することによりキャラクタが復活することで演出成功となる場合がある。このようなベットボタン11を連打する演出(以下、「連打演出」とする)は、「連続演出No24,25」に示すように、予め復活/失敗が決定されている。本実施の形態では連打演出を次のゲームが開始した後(スタートレバー6を操作した後)のBET操作無効状態において行われるところ、予め決定されている復活/失敗は、次のゲームの内部当籤役に応じて変更することとしてもよい。例えば、連打演出が失敗と決定されていたとしても(このゲームまではボーナスが内部当籤役として決定されていない)、次のゲームのスタートレバー6の操作に伴う内部抽籤処理によりボーナスが内部当籤役として決定された場合には、失敗と決定されていたものを復活と変更することとしてもよい。
[ミッション中煽り演出抽籤テーブル]
次に、図71を参照して、ミッション中煽り演出抽籤テーブルについて説明する。ミッション中煽り演出抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に煽り演出Noについての抽籤値の情報を規定している。本実施の形態では、特定の条件を充たすと1〜5ゲームの間ミッション(例えば、「○○演出を起こせ」等)が行われる。ミッション中煽り演出抽籤テーブルは、このミッション中の1〜4ゲームの間参照され、「当籤(煽り演出No2)」した場合には、ミッション中煽り演出テーブル(図76、図77)により演出が決定され、「非当籤(煽り演出No1)」である場合にはミッション中演出抽籤テーブル(図72〜75)により演出が決定される。ここで、本実施の形態では、ミッション達成となるのは、原則として5ゲーム目だけである。ただし、「5ゲーム目参照当籤(煽り演出No3)」である場合には、ミッション中の1〜4ゲーム目であっても、ミッション達成の可能性がある。なお、ミッション達成となった場合には、内部当籤役としてボーナスが決定されていることが確定する。
[ミッション中演出抽籤テーブル]
次に、図72〜図75を参照して、「煽り演出No1」である場合に参照されるミッション中演出抽籤テーブルについて説明する。ミッション中演出抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にミッション演出Noについて抽籤値の情報を規定している。ミッション中演出抽籤テーブルはミッション中のゲーム数毎に設けられているが、図示していないゲーム数のミッション中演出抽籤テーブルは省略する。また、ミッション中のゲーム数が「5ゲーム目」である場合には、図74及び図75のミッション中演出抽籤テーブルが参照されるが、「煽り演出No3」である場合にはミッション中のゲーム数に関わらず、図74及び図75のミッション中演出抽籤テーブルが参照される。
[ミッション中煽り演出テーブル]
次に、図76及び図77を参照して、ミッション中煽り演出テーブルについて説明する。ミッション中煽り演出テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎にミッション演出Noについて抽籤値の情報を規定している。
[フェイク抽籤テーブル]
次に、図78を参照して、フェイク抽籤テーブルについて説明する。フェイク抽籤テーブルは、内部当籤役毎にフェイク抽籤に当籤したか否かについての抽籤値の情報を規定している。
[フェイク振り分け抽籤テーブル]
次に、図79を参照して、フェイク振り分け抽籤テーブルについて説明する。フェイク振り分け抽籤テーブルは、内部当籤役毎にフェイクの種別(フェイク1〜3)についての抽籤値の情報を規定している。
[連続演出振り分け抽籤テーブル]
次に、図80及び図81を参照して、連続演出振り分け抽籤テーブルについて説明する。連続演出振り分け抽籤テーブルは、現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に連続演出についての抽籤値の情報を規定している。
[特殊視点抽籤テーブル]
次に、図82を参照して、特殊視点抽籤テーブルについて説明する。本実施の形態では、演出ステージを複数設け(例えば、作業場ステージ、葉月の部屋ステージ)、演出に失敗したとき等に演出ステージの変更を行う。特殊視点抽籤テーブルは、このような演出ステージの変更の際等の視点を決定するために用いられる。特殊視点抽籤テーブルは、フラグ間/非フラグ間といった現在の状態毎に設けられ、内部当籤役毎に視点フラグの情報を規定している。本実施の形態では、特殊視点は、フラグ間の場合の方が高い確率で決定される。そのため、変更された演出ステージの視点が特殊視点である場合には、フラグ間であることについての期待感を持つことができる。
[ステチェン画面選択テーブル]
次に、図83を参照して、ステチェン画面選択テーブルについて説明する。本実施の形態では、演出ステージの変更が行われる際にタイトル画面等(ステチェン画面)を一瞬表示する。ステチェン画面選択テーブルは、このとき表示される画面の種別を決定するために参照される。ステチェン画面選択テーブルは、設定値毎にステチェン演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「ステチェン演出No」は、ステチェン画面の種別を規定する情報である。本実施の形態では、ステチェン画面を設定値に応じて決定するため、ステチェン画面から設定値の推測を行うことができる。特に、演出に失敗したときに演出ステージの変更が行われるため、遊技者にとって、演出の失敗という遊技の興趣が低下する場面において設定値の示唆を行うことになり、その後の遊技を促進させることができる。
[1確演出振り分けテーブル]
次に、図84を参照して、1確演出振り分けテーブルについて説明する。パチスロ機においては、いわゆる「リーチ目」が知られている。本実施の形態では、左の図柄表示領域21Lに上段から「青7−葉月−青7」と図柄位置「13」「12」「11」の図柄が表示された場合を「リーチ目」としている。1確演出振り分けテーブルは、この「青7−葉月−青7」の「リーチ目」が表示された場合に行う演出を決定する際に用いられる。1確演出振り分けテーブルは、ボーナスの種別毎に停止演出Noについての抽籤値の情報を規定している。「停止演出No」は、「青7−葉月−青7」が表示されたことにより行われる演出の種別を規定する情報である。
[主制御回路のメインCPUの制御によるメインフローチャート]
図85を参照して、メインCPU31が実行する主たる処理を示したメインフローチャートについて説明する。
初めに、メインCPU31は、遊技終了時初期化用の格納領域を指定して、該格納領域を初期化し(ステップS11)、ステップS12に移る。例えば、メインCPU31は、内部当籤役格納領域、図柄格納領域、及び表示役予想格納領域に格納されているデータをクリアする。なお、この処理では、メインCPU31は、メインRAM33が正常であるか否かのチェックや入出力ポートの初期化等も行う。
ステップS12では、メインCPU31は、後で図86を参照して説明するボーナス作動監視処理を行う。この処理では、SBB遊技状態又はNBB遊技状態中にRB遊技状態フラグをオンに更新する。続いて、メインCPU31は、メダル受付・スタートチェック処理を行う(S13)。なお、この処理では、メインCPU31は、メダルの投入やベットボタン11に対する操作(BET操作)を受け付ける。なお、この処理では、メダルの投入やBET操作に応じて、BETコマンドを副制御回路72に送信する。
次に、メインCPU31は、抽籤用乱数値を抽出し、乱数値格納領域に格納する(ステップS14)。このステップS14の処理で抽出された抽籤用乱数値は、内部抽籤処理において使用される。続いて、メインCPU31は、後で図87を参照して説明する内部抽籤処理を行う(ステップS15)。なお、この処理では、メインCPU31は、内部当籤役(当たり要求フラグ)を決定する。
次に、メインCPU31は、スタートコマンドを副制御回路72に送信する(ステップS16)。スタートコマンドは、遊技状態、内部当籤役等の情報を含む。これにより、副制御回路72は、開始操作に応じて演出を行うことができる。
次に、メインCPU31は、全リール3L,3C,3Rの回転の開始を要求する(ステップS17)。次に、メインCPU31は、リール3L,3C,3Rの回転の定速待ちを行う(ステップS18)。続いて、メインCPU31は、後で図90を参照して説明するリール停止制御処理を行う(ステップS19)。
次に、メインCPU31は、後で図91を参照して説明する表示役検索処理を行う(ステップS20)。続いて、メインCPU31は、後で図92を参照して説明する表示役等決定処理を行う(ステップS21)。次に、メインCPU31は、決定した表示役の情報を含む表示役コマンドを副制御回路72に送信する。
次に、メインCPU31は、メダルの払い出しを行う(ステップS23)。この処理では、決定された表示役に応じた枚数のメダルを払い出す。続いて、メインCPU31は、ボーナス作動中であるか否かを判別する(ステップS24)。この処理では、SBB遊技状態フラグ、NBB遊技状態フラグ又はRB遊技状態フラグがオンであるか否かを判別する。このとき、ボーナス作動中と判別した場合には、メインCPU31は、後で図93を参照して説明するボーナス終了チェック処理を行い(ステップS25)、ボーナス作動中でないと判別した場合には、メインCPU31は、後で図94を参照して説明するRTゲーム数カウンタ更新処理を行う(ステップS26)。続いて、メインCPU31は、後で図95を参照して説明するボーナス作動チェック処理を行い(ステップS27)、次に、ステップS11の処理を行う。
[ボーナス作動監視処理]
図86を参照して、SBB遊技状態又はNBB遊技状態中にRB遊技状態フラグを更新するボーナス作動監視処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、SBB遊技状態又はNBB遊技状態中であるか否かを判別する(ステップS31)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いてステップS32の処理に移り、NOのときは、メインCPU31は、ボーナス作動監視処理を終了する。ステップS32では、メインCPU31は、RB遊技状態中であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、メインCPU31は、ボーナス作動監視処理を終了し、NOのときは、メインCPU31は、続いてボーナス作動時テーブルに基づいてRB1作動時処理(RB1遊技状態フラグをオンに更新し、遊技可能回数カウンタに「12」、入賞可能回数カウンタに「8」をセットする)を行い(ステップS33)、ボーナス作動監視処理を終了する。
[内部抽籤処理]
図87及び図88を参照して、抽籤用乱数値及び遊技状態等に基づいてメインCPU31が内部当籤役を決定する処理の手順を示した内部抽籤処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、遊技状態フラグ格納領域を参照して遊技状態フラグを取得し、内部抽籤テーブル決定テーブルに基づいて内部抽籤テーブルの種別と抽籤回数を決定する(ステップS41)。
次に、メインCPU31は、後で図89を参照して説明する抽籤値変更処理を行い(ステップS42)、ステップS43に移る。この処理では、RT遊技状態フラグに応じて、当籤番号61〜63の抽籤値を変更する。ステップS43では、メインCPU31は、抽出された抽籤用乱数値を判定用乱数値としてセットし、当籤番号の初期値として1をセットする。
次に、メインCPU31は、抽籤回数と同じ値を当籤番号としてセットし、内部抽籤テーブルを参照して当籤番号に対応する抽籤値を取得する(ステップS44)。続いて、メインCPU31は、判定用乱数値から抽籤値を減算する(ステップS45)。
続いて、メインCPU31は、桁かりが行われたか否かを判別する(ステップS46)。言い換えるならば、ステップS35の演算の結果が負であるか否かを判別する。このとき、桁かりが行われた場合には、メインCPU31は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを取得し(ステップS50)、続いて、ステップS51の処理を行う。他方、桁かりが行われていない場合には、メインCPU31は、続いて、ステップS47の処理を行う。
ステップS47では、メインCPU31は、抽籤回数を「1」減算する。続いて、メインCPU31は、抽籤回数が「0」であるか否かを判別する(ステップS48)。このとき、抽籤回数が「0」である場合には、メインCPU31は、小役・リプレイ用データポインタとして「0」をセットし、ボーナス用データポインタとして「0」をセットし(ステップS49)、続いて、ステップS51の処理を行う。他方、抽籤回数が「0」でない場合には、メインCPU31は、続いて、ステップS44の処理を行う。
ステップS51では、メインCPU31は、小役・リプレイ用内部当籤役決定テーブルを参照し、小役・リプレイ用データポインタに基づいて内部当籤役(当たり要求フラグ)を取得する。続いて、メインCPU31は、取得した内部当籤役(当たり要求フラグ)を対応する内部当籤役格納領域に格納する(ステップS52)。続いて、メインCPU31は、持越役格納領域に格納されているデータが「0」であるか否かを判別する(ステップS53)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS54の処理を行い、他方、NOのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS58の処理を行う。
ステップS54では、メインCPU31は、ボーナス用内部当籤役決定テーブルを参照し、ボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役(当たり要求フラグ)を取得する。続いて、メインCPU31は、SBB遊技状態、NBB遊技状態、又はRB遊技状態であるか否か、すなわち、ボーナス中であるか否かを判別する(ステップS55)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS58の処理を行い、NOのときは、続いてステップS56の処理を行う。
ステップS56では、メインCPU31は、取得した内部当籤役(当たり要求フラグ)を持越役格納領域に格納する。続いて、メインCPU31は、持越役格納領域に格納されたボーナスの種別に応じて対応するRT遊技状態フラグをオンに更新する(ステップS57)。
ステップS58では、メインCPU31は、持越役格納領域に格納されている内部当籤役を取得し、内部当籤役格納領域と持越役格納領域の論理和を内部当籤役格納領域に格納し、内部抽籤処理を終了する。
[抽籤値変更処理]
図89を参照して、抽籤値変更処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、RT遊技状態フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS59)。このとき、RT遊技状態フラグがオンである場合には、メインCPU31は、対応するRT用内部抽籤テーブルを参照して、当籤番号61〜63の抽籤値を変更し(ステップS60)、抽籤値変更処理を終了する。他方、RT遊技状態フラグがオンでない場合には、メインCPU31は、抽籤値変更処理を終了する。
[リール停止制御処理]
図90を参照して、メインCPU31が内部当籤役や遊技者による停止操作のタイミング等に基づいてリール3L,3C,3Rの回転を停止させる処理の手順を示したリール停止制御処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、有効なストップボタン7L,7C,7Rが押されたか否かを判別する(ステップS61)。このとき、有効なストップボタン7L,7C,7Rが押された場合には、メインCPU31は、続いて、ステップS62の処理を行う。他方、有効なストップボタン7L,7C,7Rが押されていない場合には、メインCPU31は、再び、ステップS61の処理を行う。
ステップS62では、メインCPU31は、有効ストップボタン格納領域の対応ビットをリセットし、作動ストップボタンを決定する。続いて、メインCPU31は、ストップボタン未作動カウンタの値を「1」減算する(ステップS63)。続いて、メインCPU31は、チェック回数として「5」をセットする(ステップS64)。
次に、メインCPU31は、図柄カウンタに対応する図柄位置からのチェック回数の範囲内において、最も優先順位の高い図柄位置を検索する(ステップS65)。続いて、メインCPU31は、検索の結果に基づいて滑り駒数を決定し、停止予定位置をセットする(ステップS66)。
次に、メインCPU31は、作動ストップボタン等についての情報を含むリール停止コマンドを副制御回路72に送信する(ステップS67)。続いて、メインCPU31は、図柄配置テーブルを参照し、停止予定位置に基づいて図柄コードを取得し、図柄格納領域に格納する(ステップS68)。続いて、メインCPU31は、ストップボタン未作動カウンタが「0」であるか否かを判別し、「0」である場合にはリール停止制御処理を終了し、「0」でない場合にはステップS61の処理を行う。
[表示役検索処理]
図91を参照して、メインCPU31が表示役を決定する表示役検索処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、表示役格納領域をクリアし、図柄格納領域の先頭アドレスをセットする(ステップS71)。続いて、メインCPU31は、図柄組合せテーブルの先頭アドレスをセットし(ステップS72)、ステップS73の処理を行う。
ステップS73では、メインCPU31は、図柄組合せテーブルにより規定されている図柄の組合せと、図柄格納領域に格納されている図柄コードとを比較し、一致するか否かを判別する(ステップS74)。一致する場合には、メインCPU31は、続いて、ステップS75の処理を行い、一致しない場合には、続いて、ステップS79の処理を行う。
ステップS75では、メインCPU31は、入賞作動フラグと格納領域種別を取得する。続いて、メインCPU31は、格納領域種別に基づいて表示役格納領域のアドレスをセットする(ステップS76)。次に、メインCPU31は、入賞作動フラグと、指定された表示役格納領域との論理和を当該表示役格納領域に格納し(ステップS77)、対応する払出枚数を取得するとともに払出枚数カウンタに加算し(ステップS78)、ステップS79の処理を行う。
ステップS79では、メインCPU31は、エンドコードであるか否かを判別し、エンドコードである場合には、ステップS80の処理を行う一方で、エンドコードでない場合には、ステップS73の処理を行う。
ステップS80では、メインCPU31は、有効ラインカウンタに応じた回数を実行したか否かを判別する。この判別がYESのときは、メインCPU31は、表示役検索処理を終了し、NOのときは、図柄格納領域のアドレスを更新し(ステップS81)、ステップS72の処理を行う。
[表示役等決定処理]
図92を参照して、表示役等決定処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、ボーナス中であるか否かを判別する(ステップS91)。ボーナス中である場合には、メインCPU31は表示役等決定処理を終了する一方で、ボーナス中でない場合には、メインCPU31は、RT3〜RT9遊技状態フラグの何れかがオンであるか否かを判別する(ステップS92)。この判別がYESのときは、メインCPU31は表示役等決定処理を終了する一方で、NOのときは、続いて、ステップS93の処理を行う。
ステップS93では、メインCPU31は、表示役がチャンスリプレイであるか否かを判別する。表示役がチャンスリプレイである場合には、メインCPU31は、現在の遊技状態フラグをオフに更新し(ステップS94)、RT3遊技状態フラグをオンにし、RTゲーム数カウンタに「5」をセットし(ステップS95)、表示役等決定処理を終了する。
他方、表示役がチャンスリプレイでない場合には、メインCPU31は、表示役が無限RTリプレイであるか否かを判別する(ステップS96)。表示役が無限RTリプレイである場合には、メインCPU31は、現在の遊技状態フラグをオフに更新し(ステップS97)、RT4遊技状態フラグをオンにし、RTゲーム数カウンタに「8000」をセットし(ステップS98)、表示役等決定処理を終了する。
他方、表示役が無限RTリプレイでない場合には、メインCPU31は、表示役がリプレイであるか否かを判別する(ステップS99)。表示役がリプレイでない場合には、表示役等決定処理を終了する一方で、表示役がリプレイである場合には、メインCPU31は、RT2遊技状態フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS100)。このとき、RT2遊技状態フラグがオンである場合には、メインCPU31は表示役等決定処理を終了する一方で、RT2遊技状態フラグがオンでない場合には、メインCPU31は、現在のRT遊技状態フラグをオフにし、RT2遊技状態フラグをオンにし(ステップS101)、表示役等決定処理を終了する。
[ボーナス終了チェック処理]
図93を参照して、ボーナス終了チェック処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、SBB遊技状態又はNBB遊技状態であるか否かを判別する(ステップS111)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いてステップS112の処理を行い、NOのときは、ステップS115の処理を行う。
ステップS112では、メインCPU31は、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS113の処理を行い、NOのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS115の処理を行う。ステップS113では、メインCPU31は、BB終了時処理を行い、続いて、ステップS114の処理を行う。なお、BB終了時処理では、メインCPU31は、SBB遊技状態フラグ(又はNBB遊技状態フラグ)とRB遊技状態フラグとをオフにセットする処理を行う。ステップS114では、メインCPU31は、ボーナス終了時コマンドを副制御回路72に送信し、ボーナス終了チェック処理を終了する。
ステップS115では、メインCPU31は、遊技可能回数カウンタを1減算する。続いて、メインCPU31は、表示役が小役(ベル、氷、チェリー、特殊役)であるか否かを判別する(ステップS116)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、入賞可能回数カウンタを1減算し(ステップS117)、続いて、ステップS118の処理を行う。他方、この判別がNOのときは、メインCPU31は、ステップS118の処理を行う。
ステップS118では、入賞回数カウンタ又は遊技可能回数カウンタが「0」か否かを判別する。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、RB終了時処理を行い(ステップS119)、ボーナス終了チェック処理を終了する。なお、RB終了時処理では、メインCPU31は、RB遊技状態フラグをオフにセットする処理を行う。他方、この判別がNOのときは、メインCPU31は、ボーナス終了チェック処理を終了する。
[RTゲーム数カウンタ更新処理]
図94を参照して、RTゲーム数カウンタ更新処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、RT3遊技状態フラグ又はRT4遊技状態フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS121)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS112の処理を行い、NOのときは、メインCPU31は、RTゲーム数カウンタ更新処理を終了する。
ステップS112では、メインCPU31は、RT遊技数カウンタを1減算する。続いて、メインCPU31は、RT遊技数カウンタが「0」か否かを判別する(ステップS113)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、現在のRT遊技状態フラグをオフにセットすることで遊技状態を一般遊技状態に更新し(ステップS124)、RTゲーム数カウンタ更新処理を終了する。他方、この判別がNOのときは、メインCPU31は、RTゲーム数カウンタ更新処理を終了する。
[ボーナス作動チェック処理]
図95を参照して、決定された表示役の種別等に基づいてメインCPU31がボーナスゲームを作動する処理の手順を示したボーナス作動チェック処理について説明する。
初めに、メインCPU31は、表示役がボーナス(SBB、NBB、RBの何れか)であるか否かを判別する(ステップS131)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、ステップS132の処理を行い、NOのときは、続いて、ステップS136の処理を行う。ステップS132では、メインCPU31は、ボーナス作動時テーブルを参照し、ボーナスの種別に応じたボーナス作動時処理を行う。ボーナス作動時処理では、表示役に対応する遊技状態フラグをオンにし、ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタに対応する値をセットする。
続いて、メインCPU31は、持越役格納領域の値をクリアし(ステップS133)、次に、RT遊技状態フラグをオフにするとともに、RTゲーム数カウンタをクリアする(ステップS134)。次に、メインCPU31は、ボーナス開始コマンドを副制御回路72に送信し(ステップS135)、ボーナス作動チェック処理を終了する。
ステップS136では、メインCPU31は、表示役がリプレイ、チャンスリプレイ、無限RTリプレイの何れかであるか否かを判別する(ステップS136)。この判別がYESのときは、メインCPU31は、続いて、投入枚数カウンタを自動投入枚数カウンタに複写し(ステップS137)、ボーナス作動チェック処理を終了する。他方、この判別がNOのときは、メインCPU31は、ボーナス作動チェック処理を終了する。
[副制御回路のサブCPUによって実行されるプログラムフロー]
次に、図96〜図106を参照して、副制御回路72のサブCPU81により実行されるプログラムの内容について説明する。
[主基板通信タスク]
図96を参照して、サブCPU81により行われる主基板通信タスクについて説明する。はじめに、サブCPU81は、主制御回路71から送信されたコマンドの受信チェックを行う(S181)。次に、サブCPU81は、コマンドを受信した場合、そのコマンドの種別を抽出する(S182)。
次に、サブCPU81は、前回とは異なるコマンドを受信したか否かを判別する(S183)。サブCPU81は、前回とは異なるコマンドを受信しなかったと判別したときには、S181に移る一方で、前回とは異なるコマンドを受信したと判別したときには、メッセージキューに格納し(S184)、S181に移る。
[演出登録タスク]
次に、図97を参照して、サブCPU81により行われる演出登録タスクについて説明する。はじめに、サブCPU81は、メッセージキューからメッセージを取り出す(S191)。次に、サブCPU81は、メッセージは有るか否かを判別する(S192)。サブCPU81は、メッセージは有ると判別したときには、メッセージから遊技情報を複写する(S193)。例えば、パラメータによって特定される、内部当籤役、回転が停止したリールの種別、表示役、作動中フラグ等といった各種データがサブRAM83に設けられた格納領域に複写される。
次に、サブCPU81は、後で図98を参照して説明する演出内容決定処理を行う(S194)。この処理では、受信したコマンドの種別に応じて、演出内容の決定や演出データの登録等が行われる。
サブCPU81は、S194の後、又は、S192においてメッセージは無かったと判別したときには、アニメーションデータの登録を行う(S195)。次に、サブCPU81は、サウンドデータの登録を行う(S196)。次に、サブCPU81は、ランプデータの登録を行う(S197)。アニメーションデータの登録、サウンドデータの登録及びランプデータの登録は、演出内容決定処理(後述の図98参照)において登録された演出データに基づいて行われる。この処理が終了すると、S191に移る。
[演出内容決定処理]
次に、図98を参照して、演出内容決定処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、スタートコマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS201)。スタートコマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、後で図99を参照して説明するスタートコマンド受信時処理を行い(ステップS202)、続いて、登録されている各演出No及び視点フラグに応じてスタート時の演出データを登録し(ステップS203)、演出内容決定処理を終了する。
他方、スタートコマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、リール停止コマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS204)。リール停止コマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、後で図105を参照して説明するリール停止コマンド受信時処理を行い(ステップS205)、続いて、登録されている各演出No、視点フラグ、及び作動ストップボタンの種別に応じて停止時の演出データを登録し(ステップS206)、演出内容決定処理を終了する。
他方、リール停止コマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、表示コマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS207)。表示コマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、登録されている各演出No、視点フラグ、及び表示役に応じて表示時の演出データを登録し(ステップS208)、演出内容決定処理を終了する。
他方、表示コマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、BETコマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS209)。BETコマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、後で図106を参照して説明するBETコマンド受信時処理を行い(ステップS210)、続いて、登録されている各演出No、視点フラグ、及び投入枚数に応じてBET時の演出データを登録し(ステップS211)、演出内容決定処理を終了する。
他方、BETコマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、ボーナス開始コマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS212)。ボーナス開始コマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、ボーナス開始用データを登録し(ステップS213)、演出内容決定処理を終了する。
他方、ボーナス開始コマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、ボーナス終了時コマンド受信時であるか否かを判別する(ステップS214)。ボーナス終了時コマンド受信時である場合には、サブCPU81は、続いて、ボーナス終了時用データを登録し(ステップS215)、演出内容決定処理を終了する。他方、ボーナス終了時コマンド受信時でない場合には、サブCPU81は、演出内容決定処理を終了する。
[スタートコマンド受信時処理]
次に、図99を参照して、スタートコマンド受信時処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、WINフラグがオンであるか否かを判別する(ステップS221)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、内部当籤役に基づいて確定演出Noを決定し(ステップS222)、ステップS246に移る。
他方、この判別がNOのときは、サブCPU81は、後で図101を参照して説明するカウント処理を行い(ステップS223)、続いて、ストーリー演出中であるか否かを判別する(ステップS224)。このとき、ストーリー演出中である場合には、後で図102を参照して説明するストーリー中演出決定処理を行い、ステップS246に移る。
他方、ストーリー演出中でない場合には、サブCPU81は、続いて、割り込みフラグがオンであるか否かを判別する(ステップS225)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS232の処理を行う一方で、NOのときは、続いて、連続演出No及びフラグ間カウンタに応じた割り込み発生抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて割り込みNoを決定する(ステップS227)。次に、サブCPU81は、割り込みNoが「0」であるか否かを判別する(ステップS228)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS232の処理を行う一方で、NOのときは、続いて、遊技状態フラグ(サブ)及びフラグ間フラグに応じた割り込み演出テーブルを参照し、内部当籤役及び割り込みNoに基づいて割り込み演出Noを決定する(ステップS229)。次に、サブCPU81は、遊技状態フラグ(サブ)、連続演出カウンタ及びフラグ間フラグに応じた割り込まれ演出テーブルを参照し、内部当籤役及び割り込みNoに基づいて割り込まれ演出Noを決定する(ステップS230)。次に、サブCPU81は、割り込み演出Noに基づいて割り込みフラグ及び遊技状態フラグ(サブ)をセットし(ステップS231)、ステップS235に移る。
ステップS232では、サブCPU81は、連続演出中(すなわち、天日干し演出、愛の処方箋演出、初めての花火演出、花火玉奪還演出、葉月便演出、トラック野郎演出、親方へそまげ演出、確定シナリオ演出の何れか)であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、遊技状態フラグ(サブ)、連続演出カウンタ、フラグ間フラグ、及び前回のゲームの連続演出Noに応じた連続演出テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて連続演出Noを決定し(ステップS233)、ステップS239に移る。他方、連続演出中でない場合には、サブCPU81は、続いて、後で図103を参照して説明する通常演出決定処理を行い(ステップS234)、ステップS235に移る。
ステップS235では、フラグ間フラグがオンであるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、ステップS239に移り、NOのときは、続いて、フェイク抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて抽籤を行う(ステップS236)。続いて、サブCPU81は、当籤したか否かを判別する(ステップS237)。このとき、当籤した場合には、サブCPU81は、続いて、フェイクフラグに応じたフェイク振り分け抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてフェイクフラグを決定し、セットし(ステップS238)、ステップS239に移る。他方、当籤でない場合には、サブCPU81は、続いて、ステップS239に移る。
ステップS239では、サブCPU81は、シャッター要求(すなわち、「通常演出No」9〜11、14、17、20、「連続演出No」3、6、12、18、「ミッション演出No」3、6、9、13、16、19)であるか否かを判別する。シャッター要求である場合には、サブCPU81は、続いて、フラグ間フラグ及び連続演出Noに応じたシャッター種別抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてシャッターフラグを決定する(ステップS240)。次に、サブCPU81は、フラグ間フラグ及びシャッターフラグに応じた葉月チャンス振り分け抽籤テーブルを参照し、シャッター演出Noを決定する(ステップS241)。次に、サブCPU81は、シャッター演出Noに基づいて遊技状態(サブ)をセットし(ステップS242)、ステップS246に移る。
他方、シャッター要求でない場合には、サブCPU81は、発展要求(すなわち、「通常演出No」13、16、19、30、「ミッション演出No」2、5、8、12、15、18)であるか否かを判別する(ステップS243)。発展要求である場合には、サブCPU81は、続いて、フラグ間フラグに応じた連続演出振り分け抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて遊技状態フラグ(サブ)を決定し、セットする(ステップS244)。続いて、サブCPU81は、フェイクフラグをクリアし(ステップS245)、ステップS246に移る。他方、発展要求でない場合には、サブCPU81は、ステップS246に移る。
ステップS246では、サブCPU81は、後で図104を参照して説明するシナリオ終了時処理を行う。次に、サブCPU81は、登録されている各演出Noをクリアし、決定された各演出Noを登録し(ステップS247)、スタートコマンド受信時処理を終了する。
[カウント処理]
次に、図101を参照して、カウント処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、フラグ間フラグがオンであるか否かを判別する(ステップS251)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS254の処理を行い、NOのときは、続いて、ボーナス内部当籤中であるか否かを判別する(ステップS252)。ボーナス内部当籤中である場合には、サブCPU81は、フラグ間フラグをオンにし、フラグ間カウンタに「0」をセットし(ステップS253)、ステップS254に移る。このように、フラグ間フラグは、ボーナス内部当籤中であるか否かを判別するための情報である。ステップS254では、フラグ間カウンタに1加算し、ステップS255に移る。他方、ボーナス内部当籤中でない場合には、サブCPU81は、続いて、ステップS255に移る。
ステップ255では、サブCPU81は、遊技状態フラグ(サブ)を参照して、ストーリー演出中又はミッション演出中であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、葉月チャンスカウンタに1加算し(ステップS256)、ステップS257に移り、NOのときは、サブCPU81は、ステップS257に移る。
ステップS257では、サブCPU81は、遊技状態フラグ(サブ)を参照して、連続演出中であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、連続演出カウンタに1加算し(ステップS258)、カウント処理を終了し、NOのときは、サブCPU81は、カウント処理を終了する。
[ストーリー中演出決定処理]
次に、図102を参照して、ストーリー中演出決定処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、フラグ間フラグ、葉月チャンスカウンタ、及びストーリー状態フラグに応じたストーリー中演出抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてストーリー演出Noを決定する(ステップS261)。続いて、サブCPU81は、ストーリー演出Noに基づいてストーリー演出状態フラグをセットする(ステップS262)。ストーリー状態フラグは、ストーリーの状態を判別する情報であり、例えば、「1:徒歩」、「2:バイク」、「3:トラック」等をいう。
次に、サブCPU81は、葉月チャンスカウンタが「3」であるか否かを判別する(ステップS263)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、フラグ間フラグ及びストーリー状態フラグに応じたストーリー中連続演出振り分け抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてシャッター演出Noを決定する(ステップS264)。次に、サブCPU81は、シャッター演出Noに基づいて、遊技状態フラグ(サブ)をセットし(ステップS265)、ストーリー中演出決定処理を終了する。他方、葉月チャンスカウンタが「3」でない場合には、サブCPU81は、ストーリー中演出決定処理を終了する。
[通常演出決定処理]
次に、図103を参照して、通常演出決定処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、ミッション演出中(すなわち、親方出現M、アイスM、猫通貨M、予告音M、確定M1〜M6)であるか否かを判別する(ステップS271)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS272の処理を行い、NOのときは、続いて、ステップS279の処理を行う。ステップS272では、サブCPU81は、葉月チャンスカウンタが「1」〜「4」であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS273の処理を行い、NOのときは、続いて、ステップS278の処理を行う。
ステップS273では、サブCPU81は、フラグ間フラグ及び葉月チャンスカウンタに応じたミッション中煽り演出抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて抽籤を行う。続いて、サブCPU81は、煽り当籤したか否かを判別する(ステップS274)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、遊技状態フラグ(サブ)及びフラグ間フラグに応じたミッション中煽り演出テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてミッション演出Noを決定し(ステップS275)、通常演出決定処理を終了する。
他方、煽り当籤でない場合には、サブCPU81は、続いて、5G参照当籤であるか否かを判別する(ステップS276)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、葉月チャンスカウンタに「5」をセットし(ステップS277)、ステップS278に移り、NOのときは、ステップS278に移る。
ステップS278では、サブCPU81は、遊技状態フラグ(サブ)、フラグ間フラグ、及び葉月チャンスカウンタに応じたミッション中演出抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてミッション演出Noを決定し、通常演出決定処理を終了する。また、ステップS279では、サブCPU81は、フラグ間フラグ、フェイクフラグ、及びBET状態フラグに応じた通常演出抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいてミッション演出Noを決定し、通常演出決定処理を終了する。なお、BET状態フラグとは、連打演出のときに遊技者がベットボタン11を操作したか否かを判別するための情報であり、遊技者によりあまり操作されない場合(例えば、3秒間の間に5回未満)には、BET低状態となり、遊技者により適度に操作される場合(例えば、3秒間の間に5回以上)には、非BET低状態となる。
[シナリオ終了時処理]
次に、図104を参照して、シナリオ終了時処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、確定演出(「通常演出No」24〜26、「連続演出No」8、10、11、14、16、17、19、「シャッター演出の」14、15、「ミッション演出No」7、10、17、20)であるか否かを判別する(ステップS281)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、各フラグ及び各カウンタをクリアし、WINフラグをオンにセットし(ステップS282)、シナリオ終了時処理を終了する。
他方、確定演出でない場合には、サブCPU81は、シナリオ終了(ストーリー3ゲーム目、ミッション5ゲーム目、演出結果が導出される連続演出No、割り込み発生時)であるか否かを判別する(ステップS283)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、対応するフラグ及びカウンタをクリアし(ステップS284)、シナリオ終了時処理を終了する。なお、対応するフラグ及びカウンタのクリアは、ストーリー3ゲーム目又はミッション5ゲーム目である場合には、葉月チャンスカウンタをクリアし、演出結果が導出される連続演出Noである場合には、遊技状態フラグ(サブ)、連続演出カウンタ、及び割り込みフラグをクリアし、割り込み発生時である場合には、葉月チャンスカウンタ、及び連続演出カウンタをクリアする。他方、シナリオ終了でない場合には、サブCPU81は、シナリオ終了時処理を終了する。
[リール停止コマンド受信時処理]
次に、図105を参照して、リール停止コマンド受信時処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、第1停止時であるか否かを判別する(ステップS291)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS292に移り、NOのときは、リール停止コマンド受信時処理を終了する。
ステップS292では、停止したリールが左のリール3Lで、停止位置が図柄位置「12」(すなわち、左の図柄表示領域21Lに「青7−葉月−青7」が表示)であるか否かを判別する。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、1確演出振り分けテーブルを参照し、内部当籤役に基づいて停止時演出Noを決定、登録し(ステップS293)、リール停止コマンド受信時処理を終了し、NOのときは、リール停止コマンド受信時処理を終了する。
[BETコマンド受信時処理]
次に、図106を参照して、BETコマンド受信時処理について説明する。
初めに、サブCPU81は、連続演出失敗(すなわち、演出結果が導出される連続演出Noであって、演出結果が失敗に該当する連続演出No、1、4、7、9、13、15)であるか否かを判別する(ステップS301)。この判別がYESのときは、サブCPU81は、続いて、ステップS303の処理を行い、NOのときは、続いて、ステップS302の処理を行う。
ステップS302では、サブCPU81は、ステチェン画面選択テーブルを参照し、設定値に基づいてステチェン演出Noを決定し、登録する。続いて、サブCPU81は、フラグ間フラグに応じた特殊視点抽籤テーブルを参照し、内部当籤役に基づいて視点フラグを決定し、セットし(ステップS303)、BETコマンド受信時処理を終了する。
[液晶表示装置における表示例]
パチスロ1における処理についての説明は以上である。次に、図107及び図108を参照して、液晶表示装置5における表示例について説明する。
[天日干し演出の表示例]
初めに、図107を参照して、本実施の形態に係る天日干し演出の表示例について説明する。
リール回転開始時:液晶表示装置5には、このゲームにおいて行われる演出の内容を示すタイトル500が表示される(図107(1))。このタイトル500から、遊技者は天日干し演出が行われることを認識できる。
第1停止時:遊技者が第1停止操作を行うと、液晶表示装置5には、この第1停止操作に伴い葉月510が洗濯物を物干し竿に干し始める様子が表示される(図107(2))。
第2停止時:その後、遊技者が第2停止操作を行うと、液晶表示装置5には、この第2停止操作に伴い葉月510が洗濯物を物干し竿に干す様子が表示される(図107(3))。
このように、天日干し演出は、遊技者の停止操作に伴い葉月510が洗濯物を干していく演出であり、最終的に、葉月510が用意された洗濯物を全て干すことができた場合に成功となり、全て干すことができない場合に失敗となる演出である。
第3停止時:その後、遊技者が第3停止操作を行うと、液晶表示装置5には、葉月510が洗濯物を全て干すことができた様子(図107(4))、又は葉月510が洗濯物を干すことができず、物干し竿が折れてしまう様子(図107(5))が表示される。
なお、葉月510が洗濯物を全て干すことができた場合には、液晶表示装置5に「成功!!」と表示され、遊技者は演出成功であることを容易に認識できる。他方、葉月510が洗濯物を干すことができない場合には、液晶表示装置5に「失敗」と表示され、遊技者は演出失敗であることを容易に認識できる。ここで、演出に成功した場合には、遊技者にとって有利な状況(例えば、ボーナス、高確率RT、内部当籤役を報知するAT)になることが一般的であり、本実施の形態におけるパチスロ1でも、演出に成功した場合にはボーナスが内部当籤役として決定されていることが確定する。
[割り込み時の表示例]
次に、図108を参照して、割り込み時の液晶表示装置5における表示例について説明する。図108では、割り込まれる演出として、天日干し演出が決定され、割り込むタイミングとして、第2停止時が決定されている際の表示例について説明する。
リール回転開始時〜第1停止時:割り込まれる演出として決定された天日干し演出が、割り込まれるタイミングの前まで実行される(図108(1)、(2))。
第2停止時:通常の天日干し演出では、第2停止操作に伴い葉月510が洗濯物を物干し竿に干す様子が表示される(図107(3))が、図108(3)では、割り込まれるタイミングとして決定された第2停止時に、葉月510が上空を仰ぎ見て驚く様子が表示される。
第2停止時以降:その後、液晶表示装置5では、割り込む演出と決定された演出の予告を行う次回予告520が表示される(図108(4))。遊技者にとってみれば、行われていた天日干し演出が中断され、別の演出に割り込まれることから、何かが起こることを期待し、興趣の向上を図ることができる。なお、次回予告520により予告された演出については次のゲームで行われる。また、割り込みが起きた場合と、割り込みが起こらない場合とでは、最終的に演出に成功する期待度が異なり、割り込みが起きた場合の方が、成功する期待度が高い。
なお、天日干し演出について、1のゲームにより演出の成功/失敗が判明する演出を説明したが、天日干し演出が複数のゲームにわたり演出の成功/失敗が判明しない連続演出であるとしてもよい。
例えば、1ゲーム目において、洗濯物を収集する演出が行われ、2ゲーム目において、洗濯物を物干し竿に干す演出が行われ、3ゲーム目において、洗濯物を干すことが成功したか否かを示す演出が行われることとしてもよい(なお、各ゲームにおける演出は、遊技者の操作(スタートレバー6の操作から第3停止操作)などを契機に行われることが望ましい)。そして、このような連続演出における1のゲーム内の所定のタイミングで、割り込みを発生させることとしてもよい。このように複数のゲームにわたり行われる連続演出で割り込みを発生させることにより、連続演出中の各ゲームのリール回転開始時だけでなく任意のタイミングで割り込みが発生することになり、連続演出中の各ゲームの興趣を高めることができる。なお、連続演出の継続するゲーム数は3ゲームに限られるものでなく、任意に変更可能である。
以上、本実施の形態について説明した。以下、本実施の形態における特徴について説明する。
[割り込み演出]
図34〜図39に示す割り込み発生抽籤テーブルに示すように、本実施の形態では、別の演出の割り込みを発生させるか、に加えて、発生させる場合にはどのタイミングで発生させるかを決定する。ここで、この「タイミング」とは、スタートレバー6の操作やストップボタン7L,7C,7Rの操作といった遊技者の操作に応じたタイミングの他、割り込まれる演出の時間に応じたタイミングが含まれる。このように、発生させるタイミングについても様々に設けることにすることで、本実施の形態では、演出の割り込みが行われるタイミングが様々に変化し、興趣の向上が期待できる。
特に、複数のゲームにわたり行われる連続演出で割り込みを発生させることとした場合には、異なる演出の割り込み(演出の書き換え)が連続演出中の各ゲームのリール回転開始時だけでなく任意のタイミングで発生することになるため、連続演出中に常に異なる演出に変化する可能性を持たせることができ、連続演出中における各ゲームの興趣を高めることができる。
また、割り込みが発生する場合には、液晶表示装置5において割り込まれる演出の予告が行われ、この予告に応じた演出が次のゲームで行われる。このように、割り込む演出は次のゲームにおいて行われるため、割り込む演出を新たに設ける必要がなく、割り込まれ得る演出をそのまま用いることができる。これに対し、次のゲームではなく、割り込みが発生したタイミングで割り込む演出を実行した場合には、割り込む演出について様々なタイミングに応じた演出を用意しならず、演出データが膨大になってしまう。よって、本実施の形態のように、割り込みが発生した後、予告演出を行い、次のゲームで割り込む演出を行うことで、演出データを削減することができる。
また、割り込みが発生した場合と、割り込みが発生しない場合とでは、最終的に演出に成功する期待度が異なり、割り込みが発生した場合の方が、成功する期待度が高い。そして、演出に成功するとボーナスが内部当籤役として決定されていることが確定するため、割り込みが発生することにより遊技者の興趣が向上する。
なお、割り込みが発生するタイミング(図108(3))で液晶表示装置5の演出内容を変更しているが、割り込みが発生することを確実に報知するため、センター照明ユニット70を動作させる等してもよい。例えば、駆動センター上カバー763及び駆動センター下カバー764を閉状態から開状態に移行させ、センター役物レンズユニット730を視認可能としてもよい。その結果、遊技者は割り込みが発生することを確実に把握できるため、興趣の向上が期待できる。
[演出失敗時の設定示唆]
また、本実施の形態では、演出ステージを複数(例えば、作業場ステージ、葉月の部屋ステージ)設け、この演出ステージを演出結果が失敗となった場合等に移行することとしている。この演出ステージの移行時には一瞬ステチェン画面を表示することとしているが、本実施の形態では、ステチェン画面を2つ(通常、特殊)設け、図83のステチェン画面選択テーブルに示すように、設定値によって異なる確率で決定することとしている。その結果、演出結果が失敗になるという遊技の興趣が低下する場面において、設定値の示唆を行うことができ、演出に失敗した場合であってもその後の遊技に対する期待感を持たせることができる。
[連打演出]
また、本実施の形態では、演出失敗後に遊技者がベットボタン11を連打することによりキャラクタが復活することで演出成功となる場合がある。このような連打演出は、ベットボタン11を連打することにより行われるものの、ベットボタン11を連打するか否かは遊技者が自ら選択でき、遊技者が無駄だと感じる場合には行わずにすむ。また、ベットボタン11というメダルの投入に用いるボタンを用いて連打演出を行うことができるため、専用の操作デバイスを新たに設ける必要がなく、コストを削減することができる。
ここで、連打演出は、演出失敗後の次のゲームを開始した後(リール回転後)に行われる。また、連打演出の結果(復活/失敗)は、連打演出を行うと決定された際に予め決定されているところ、連打演出が行われることとなる次のゲームの内部当籤役に応じてこの決定が変更されることがある。例えば、連打演出が失敗と決定されていたとしても(このゲームまではボーナスが内部当籤役として決定されていない)、次のゲームのスタートレバー6の操作に伴う内部抽籤処理によりボーナスが内部当籤役として決定された場合には、失敗と決定されていたものを復活と変更する。その結果、連打演出の結果を内部当籤役に適切に反映させることができる。
[フリーズ演出]
また、リールの回転と演出とを同期させるために、遊技者の停止操作を受け付けないフリーズ演出を行うこととしてもよい。具体的には、図85のステップS16(全リールの回転開始を要求)の前に2秒程度の待機(フリーズ)を行い、リールの回転開始を遅らせるとともに、ステップS16(全リールの回転開始を要求)の後、停止操作を有効にする前に無効状態を設けることとしてもよい。このリールの回転開始前の2秒程度のフリーズによりいわゆるウェイト時間を確実に消化することができ、リールの回転と演出とを同期させることができる。すなわち、遊技の速い遊技者は、スタートレバー6の操作後、リールが回転を開始する前にウェイト時間が発生するため、リールが回転した際にはスタートレバー6の操作に伴い開始する演出がある程度進んでしまっている。他方、遊技の遅い遊技者は、スタートレバー6の操作に伴いリールが回転を開始するとともに、演出も開始する。そのため、遊技の速い遊技者と遊技の遅い遊技者とでは、リールの回転と演出とが異なる態様となってしまう。そこで、スタートレバー6の操作後に残りのウェイト時間よりも長い2秒程度のフリーズを行うことで、遊技の速い遊技者と遊技の遅い遊技者とで、リールの回転と演出との同期を図ることができる。なお、フリーズさせる時間に関しては、ウェイト時間を確実に消化することのできる時間であれば任意に変更可能である。
また、上記連打演出をこのフリーズ演出中に行うこととしてもよい。これにより、遊技の速い遊技者と遊技の遅い遊技者とで、リールの回転開始後の連打演出の開始時を同じくすることができ、また、リールの回転開始後の無効状態で連打演出を行うため、遊技者は確実に連打演出を行うことができる。
[特殊視点によるボーナス示唆]
また、本実施の形態では、演出ステージの移行の際等に、ステージを表示する視点を選択することとしている(図82、図106のステップS303)。そして、この視点の選択は、フラグ間であるか非フラグ間であるかによって、異なる確率で行われる。その結果、移行後のステージの視点から、フラグ間であることについての期待感を持つことができる。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
本実施の形態では、割り込むタイミングを予め決定することとしているが、これに限られるものではなく、割り込むタイミングを任意にする方法であれば、他の方法により行うこととしてもよい。例えば、各タイミングにおいて現在の状態や内部当籤役に基づく抽籤を行うことで、割り込むタイミングを任意にすることとしてもよい。
また、本実施の形態では、割り込みNoを決定することで、割り込みを発生させるか否かと割り込むタイミングとを同時に決定することとしているが、これに限られるものではなく、割り込みを発生させるか否かを決定し、発生させる場合に割り込むタイミングを決定することとしてもよい。
さらに、実施例のようなパチスロ1の他、他の遊技機にも本発明を適用できる。さらに、上述のパチスロ1での動作を家庭用ゲーム機用として疑似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。