JP5688826B2 - カルパイン活性検出蛍光プローブ - Google Patents

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Description

本発明は、カルパインの活性を検出することができる赤色蛍光プローブに関する。
システインプロテアーゼの一種であるカルパインは、Ca2+濃度依存的に酵素活性化され、基質の限定分解を通して様々な細胞機能を調整する重要なモジュレーター分子であり、その細胞内活性はカルパスタチンというタンパク質によって厳密に制御されている。生体内の細胞に普遍的に存在するカルパインとして、酵素活性化に必要なCa2+濃度の異なるカルパイン−1(μ−カルパイン)、カルパイン−2(m−カルパイン)が知られており、これらは80kDa+30kDaのヘテロダイマーとして存在している。カルパインは特に細胞死、細胞遊走の調整に深く関与しており、カルパイン活性の制御不全と神経変性疾患やがんの悪性化の関連を示唆する報告が近年増えている。また、カルパインは多発性硬化症、筋ジストロフィー、アルツハイマー病など有効な治療薬が少ない神経・筋疾患に関与していることから、創薬ターゲットとして関心が高まっている。疾患メカニズムの解明、創薬研究を行うためにはカルパイン活性の可視化が重要である。
カルパインの疾患への関与を明らかにするためには、様々な刺激の付与や遺伝子ノックダウンに応じた生細胞内のカルパイン活性の変化を検出することが重要である。現在、生細胞内のカルパイン活性を検出するために、青色蛍光プローブが主に用いられている。しかしながら、これら青色蛍光プローブは、その使用にあたり様々な問題が生じている。具体的には、(1)生体組織や動物個体等、測定試料に含まれる生体分子による自家蛍光が高いため、高い組織透過性が必要とされる系において使用することが困難であり、(2)細胞内Ca2+濃度とカルパイン活性を同時に観測できることが好ましいが、Ca2+プローブであるFura−2と青色蛍光プローブとの併用は不可能であり、(3)光照射依存的にCa2+を放出するケージド化合物であるNP−EGTAを脱ケージする際に、UV照射すると青色蛍光プローブの光褪色が起こることが報告されている。
このように、従来のカルパイン活性を検出する蛍光プローブには様々な問題があり、これらの問題点を解決したカルパイン活性検出蛍光プローブは未だ報告されていない。
本発明は、カルパイン活性を検出する新規蛍光プローブを提供することを目的とする。
本発明者らは、カルパイン活性の検出に新たな赤色領域を加えることにより、Fura−2やケージド化合物の利用、更には緑色蛍光タンパク質(GFP)による基質の標識など、カルパインと他の生体分子とのマルチカラーイメージングの幅を広げ、カルパイン研究の進展に大きく寄与できるのではないかと考え、鋭意検討した。その結果、ローダミンの基本骨格であるパイロニンY(PY)の酸素原子を珪素原子に置換した化合物を母核とした赤色蛍光プローブにおいて、従来技術の問題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、
[1]下記の一般式(I):
Figure 0005688826
(式中、
は、水素原子を示すか、又はベンゼン環上に存在する1ないし4個の同一又は異なる一価の置換基を示し;
は一価の置換基を示し;
及びRはそれぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜6個のアルキル基を示し;
及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜6個のアルキル基又はアリール基を示し;
及びRはそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基を示し;
及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1〜6個のアルキル基を示し、R又はR10は、R又はRと一緒になって、R又はR10が結合している窒素原子を含む5〜7員のヘテロシクリル又はヘテロアリールを形成していてもよく、環構成員としてO、N及びSからなる群から選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を含有していてもよく、さらに該ヘテロシクリル又はヘテロアリールは、炭素数1〜6個のアルキル、炭素数2〜6個のアルケニル、又は炭素数2〜6個のアルキニル、炭素数6〜10個のアラルキル基、炭素数6〜10個のアルアルケニル基で置換されていてもよく;
11は、カルパインとの接触により切断される一価の置換基を示し;
Xは珪素原子、ゲルマニウム原子、又はスズ原子を示す)
で表される化合物又はその塩。
[2]R11が、オリゴペプチド残基を含む一価の置換基である、[1]に記載の化合物又はその塩。
[3]オリゴペプチド残基を含む一価の置換基が、以下の式(1)、(2)又は(3)で表される、[2]に記載の化合物又はその塩。
Figure 0005688826
[4]Xが珪素原子又はゲルマニウム原子である[1]〜[3]のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
[5]以下の式(4)で表される化合物又はその塩。
Figure 0005688826
[6]以下の式(5)で表される化合物又はその塩。
Figure 0005688826
[7]以下の式(6)で表される化合物又はその塩。
Figure 0005688826
[8][1]〜[7]のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含む蛍光プローブ。
[9]カルパインの測定方法であって、下記の工程:(a)[1]〜[7]のいずれか1項に記載の化合物又はその塩とカルパインとを接触させる工程、及び(b)上記工程(a)で生成したカルパインと接触後の化合物の蛍光強度を測定する工程を含む方法。
を、提供するものである。
本発明の化合物を用いることにより、長波長領域でカルパイン活性を検出でき、光安定性に優れた蛍光プローブを提供することができる。また、本発明の化合物を用いることにより、Fura−2やケージド化合物の利用、更には緑色蛍光タンパク質(GFP)による基質の標識など、カルパインと他の生体分子とのマルチカラーイメージングの幅を広げることが可能である。
Suc−LLVY−SiR600の蛍光プローブとしての評価結果 Boc−LM−SiR600の蛍光プローブとしての評価結果 Suc−LLVY−SiR600を用いたHeLa細胞内におけるカルパイン活性イメージング Suc−LLVY−SiR600を用いたA549細胞内におけるカルパイン活性イメージング Suc−LLVY−SiR600とLyso Trackerによる共染色 2Me SiR600とLyso Trackerによる共染色
本明細書において、「アルキル基」又はアルキル部分を含む置換基(例えばアルコキシ基など)のアルキル部分は、特に言及しない場合には例えば炭素数1〜6個、好ましくは炭素数1〜4個、さらに好ましくは炭素数1〜3個程度の直鎖、分枝鎖、環状、又はそれらの組み合わせからなるアルキル基を意味している。より具体的には、アルキル基として、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シクロプロピルメチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などを挙げることができる。本明細書において「ハロゲン原子」という場合には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子のいずれでもよく、好ましくはフッ素原子、塩素原子、又は臭素原子である。
本発明の1つの実施態様は、下記の一般式(I)で表される化合物又はその塩である。
Figure 0005688826
一般式(I)において、Rは、水素原子を示すか、又はベンゼン環上に存在する1ないし4個の同一又は異なる一価の置換基を示す。Rがベンゼン環上に存在する一価の置換基を示す場合には、ベンゼン環上に同一又は異なる置換基が1ないし2個程度存在していることが好ましい。Rが1個又は2個以上の一価の置換基を示す場合には、該置換基はベンゼン環上の任意の位置に置換することができる。好ましくはRはいずれも水素原子を示すか、或いは1個の置換基が存在する(当該置換基以外のRは水素原子である)場合である。
が示す一価の置換基の種類は特に限定されないが、例えば、炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のアルケニル基、炭素数1〜6個のアルキニル基、炭素数1〜6個のアルコキシ基、水酸基、カルボキシ基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、又はアミノ基からなる群から選ばれることが好ましい。これらの一価の置換基はさらに任意の置換基を1個又は2個以上有していてもよい。例えば、Rが示すアルキル基にはハロゲン原子、カルボキシ基、スルホニル基、水酸基、アミノ基、アルコキシ基などが1個又は2個以上存在していてもよく、例えばRが示すアルキル基はハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基、又はアミノアルキル基などであってもよい。また、例えばRが示すアミノ基には1個又は2個のアルキル基が存在していてもよく、Rが示すアミノ基はモノアルキルアミノ基又はジアルキルアミノ基であってもよい。さらに、Rが示すアルコキシ基が置換基を有する場合としては、例えば、カルボキシ置換アルコキシ基又はアルコキシカルボニル置換アルコキシ基などが挙げられ、より具体的には4−カルボキシブトキシ基又は4−アセトキシメチルオキシカルボニルブトキシ基などを挙げることができる。
一般式(I)において、Rは一価の置換基を示す。Rが示す一価の置換基の種類は特に限定されないが、Rと同様に、例えば、炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のアルケニル基、炭素数1〜6個のアルキニル基、炭素数1〜6個のアルコキシ基、水酸基、カルボキシ基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、又はアミノ基からなる群から選ばれることが好ましい。
一般式(I)において、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基又はハロゲン原子を示す。R又はRがアルキル基を示す場合には、該アルキル基にはハロゲン原子、カルボキシ基、スルホニル基、水酸基、アミノ基、アルコキシ基などが1個又は2個以上存在していてもよく、例えばR又はRが示すアルキル基はハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基などであってもよい。R及びRはそれぞれ独立に水素原子又はハロゲン原子であることが好ましく、R及びRがともに水素原子である場合、又はR及びRがともに塩素原子又はフッ素原子である場合がより好ましい。
一般式(I)において、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜6個のアルキル基又はアリール基を示すが、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3個のアルキル基であることが好ましく、R及びRがともにメチル基であることがより好ましい。R及びRが示すアルキル基にはハロゲン原子、カルボキシ基、スルホニル基、水酸基、アミノ基、アルコキシ基などが1個又は2個以上存在していてもよく、例えばR又はRが示すアルキル基はハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基などであってもよい。R又はRがアリール基を示す場合には、アリール基は単環の芳香族基又は縮合芳香族基のいずれであってもよく、アリール環は1個又は2個以上の環構成ヘテロ原子(例えば窒素原子、イオウ原子、又は酸素原子など)を含んでいてもよい。アリール基としてはフェニル基が好ましい。アリール環上には1個又は2個以上の置換基が存在していてもよい。置換基としては、例えばハロゲン原子、カルボキシ基、スルホニル基、水酸基、アミノ基、アルコキシ基などが1個又は2個以上存在していてもよい。
一般式(I)において、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基、又はハロゲン原子を示すが、R及びRについて説明したものと同様である。R及びRが共に水素原子であるか、共に塩素原子であるか、又は共にフッ素原子であることが好ましい。
一般式(I)において、R及びR10は、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。また、R又はR10は、R又はRと一緒になって、R又はR10が結合している窒素原子を含む5〜7員のヘテロシクリル又はヘテロアリールを形成していてもよく、環構成員としてO、N及びSからなる群から選択される1〜3個のさらなるヘテロ原子を含有していてもよく、さらに該ヘテロシクリル又はヘテロアリールは、炭素数1〜6個のアルキル、炭素数2〜6個のアルケニル、又は炭素数2〜6個のアルキニル、炭素数6〜10個のアラルキル基(ベンジル基、フェネチル基等)、炭素数6〜10個のアルアルケニル基で置換されていてもよい。このようにして形成されるヘテロシクリル又はヘテロアリールとしては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾールなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の好ましい態様においては、R及びR10が共に水素原子である。
一般式(I)において、R11は、カルパインとの接触により切断される一価の置換基を示す。カルパインとの接触により切断される一価の置換基としては、好ましくは、オリゴペプチド残基を含む一価の置換基である。
オリゴペプチド残基を含む一価の置換基としては、好ましくは、Leu−Leu−Val−Tyr、Thr−Pro−Leu−Leu、Leu−Met、Thr−Pro−Leu−Lys、Thr−Pro−Leu−Phe、Leu−Tyrの配列を有するオリゴペプチド残基(配列の右端のアミノ酸がパイロニンY(PY)に結合したNH基と直接結合している)を含む一価の置換基である。
オリゴペプチド残基を含む一価の置換基のN末端は保護されていてもよく、保護基としては、スクシニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基などが挙げられるが、これら以外の置換基を用いてもよい。
本発明の一つの実施態様において、オリゴペプチド残基を含む一価の置換基は、以下の式(1)〜(3)で表される。
Figure 0005688826
本発明の一つの好ましい実施態様は、以下の式(4)、(5)又は(6)で表される化合物又はその塩である。
Figure 0005688826
本発明における上記一般式(I)、式(4)、式(5)及び式(6)で表される化合物は塩として存在する場合がある。塩としては、塩基付加塩、酸付加塩、アミノ酸塩などを挙げることができる。塩基付加塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩、アンモニウム塩、又はトリエチルアミン塩、ピペリジン塩、モルホリン塩などの有機アミン塩を挙げることができ、酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの鉱酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩などの有機酸塩を挙げることができる。アミノ酸塩としてはグリシン塩などを例示することができる。もっとも、本発明の化合物の塩はこれらに限定されることはない。
一般式(I)で表される化合物は、置換基の種類に応じて1個または2個以上の不斉炭素を有する場合があり、光学異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体が存在する場合がある。純粋な形態の立体異性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などはいずれも本発明の範囲に包含される。また、一般式(I)で表される化合物又はその塩は、水和物又は溶媒和物として存在する場合もあるが、これらの物質はいずれも本発明の範囲に包含される。溶媒和物を形成する溶媒の種類は特に限定されないが、例えば、エタノール、アセトン、イソプロパノールなどの溶媒を例示することができる。
本発明により提供される一般式(I)、式(4)、式(5)又は式(6)で表される化合物又はその塩を含む蛍光プローブは、カルパインとの接触によりR11置換基又はオリゴペプチド残基を含む一価の置換基が切断されて吸収波長が長波長にシフトした化合物(上記一般式(I)においてR11が水素原子になった化合物に相当する)を生成することができ、カルパインの測定のための蛍光プローブとして好適に用いることができる。
上記した蛍光プローブを用いるカルパインの測定は、当業者に周知の方法に準じて行うことができるので、研究のための試薬としての使用のほか動物や人の診断のための試薬として使用することも出来る。例えば、上記した蛍光プローブを用いることにより、試験管中で測定対象物質の濃度や量を測定することが可能になり、あるいは生細胞や生体に取り込ませてバイオイメージングの手技により画像化して測定することができる。代表的な例として、下記の工程:(a)カルパインと接触することで切断される一価の置換基を有する一般式(I)で表される化合物又はその塩とカルパインとを接触させる工程、及び(b)上記工程(a)で生成したカルパインと接触後の前記化合物の蛍光強度を測定する工程を含む方法をあげることができる。
本発明の蛍光プローブの使用方法は特に限定されないが、例えば、単離精製した酵素、および細胞溶解液中に含まれるカルパインの活性測定や、生細胞内でのカルパイン活性の測定、長波長という光学特性を活かした生体組織中でのがんバイオマーカーとなる酵素の活性測定等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。実施例中、Meはメチル基を意味する。
[実施例1〜3]
以下の合成スキーム1により3種類の本発明の化合物を合成した。
9−o−トルイル−9H−Si−キサンテン−3,6−ジアミン(1)(合成法は特許PCT/JP2012/53855に記載)を原料化合物として用い、以下のスキームに示す工程によりオリゴペプチド残基(Leu−Leu−Val−Tyr、Thr−Pro−Leu−Leu、Leu−Met)を導入した化合物(Suc−LLVY−SiR600:Sucはスクシニル基を意味する、Suc−TPLL−SiR600、及びBoc−LM−SiR600:Bocはtert−ブトキシカルボニル基を意味する)を合成した
Figure 0005688826
側鎖保護ペプチド(2、4、6)
Figure 0005688826
Figure 0005688826
Figure 0005688826
側鎖保護ペプチド(2、4、6)を2−クロロトリチルクロライドレジン(1.3mmol/g、100−200mesh、1%DVB)を用いて以下に示す通常のFmoc固相合成法で合成した。
(a)ペプチドカップリングサイクル:Fmocアミノ酸(レジンの5当量)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’,−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩(HATU:レジンの5当量)をDMFに溶解させ、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA:レジンの10当量)を加えて攪拌した。この溶液をN末脱保護ペプチドをカップリングさせたレジンに加えて40分攪拌した。
(b)Fmoc脱保護サイクル:Fmoc保護基の脱保護は、20%(v/v)ピペリジン/DMF溶液をレジンに加え、12分攪拌することで行った。
(c)レジンからの切り出し: トリフルオロ酢酸:ジクロロメタン=2:98の溶液をレジンに加え、1分攪拌を10回行なうことで、ペプチドをレジンから切り出した。レジンを濾過で除き、ろ液を減圧留去し、残渣に過剰量の冷水を加えて生じた沈殿をろ取し、粗ペプチドを得た。
(d)粗ペプチドの精製:粗ペプチドを水/アセトニトリルに溶解させ、分取用逆相HPLCを用いて精製し、側鎖保護ペプチド(2、4、6)を得た。
(1)Suc−LLVY−SiR600の合成(実施例1)
Figure 0005688826
9−o−トルイル−9H−Si−キサンテン−3,6−ジアミン(3.6mg、10.5μmol)をDMF(0.5ml)に溶解し、側鎖保護ペプチド2(8.3mg、11.5μmol)、HATU(8.7mg、23.0μmol)、及びDIPEA(8μl、46.1μmol)を加え、21時間室温で攪拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出して食塩水で洗い、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後に溶媒を減圧留去した。残渣をジクロロメタン(6ml)に溶解してp−クロラニル(4mg、0.0163mmol)を加え、室温で1時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣にトリフルオロ酢酸(4ml)を加え、室温で1時間攪拌した後に溶媒を減圧留去した。残渣をHPLC(溶離液,32%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(0分)から64%アセトニトリル/0.1%TFA/水(30分);流速=5.0mL/min)で精製し、Suc−LLVY−SiR600(2.8mg、2.68μmol,収率26%)を得た。
HRMS (ESI):m/z Found 931.4832, calculated 931.4790 for [M](−4.2mmu)
精製後のHPLCクロマトグラム(40%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水から80%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(流速=1.0mL/min)のリニアグラディエント,Abs.500nm)では12.8分に単一ピークを認めた。
(2)Suc−TPLL−SiR600の合成(実施例2)
Figure 0005688826
9−o−トルイル−9H−Si−キサンテン−3,6−ジアミン(3.71mg、10.8μmol)をDMF(0.5ml)に溶解し、側鎖保護ペプチド4(7.9mg、12.1μmol)、HATU(9.04mg、23.8μmol)、及びDIPEA(8.3μl、47.5μmol)を加え、23時間室温で攪拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出して食塩水で洗い、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後に溶媒を減圧留去した。残渣をジクロロメタン(6ml)に溶解してp−クロラニル(5mg、0.02mmol)を加え、室温で12時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣にトリフルオロ酢酸(3ml)を加え、室温で2時間攪拌した後に溶媒を減圧留去した。残渣をHPLC(溶離液、40%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(0分)から80%アセトニトリル/0.1%TFA/水(20分);流速=5.0mL/min)で精製し、Suc−TPLL−SiR600(2.8mg、2.86μmol、収率26%)を得た。
HRMS(ESI):m/z Found 867.4480, calculated 867.4477 for [M](+0.3mmu)
精製後のHPLCクロマトグラム(40%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水から80%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(流速=1.0mL/min)のリニアグラディエント,Abs.500nm)では10.6分に単一ピークを認めた。
(3)Boc−LM−SiR600の合成(実施例3)
Figure 0005688826
9−o−トルイル−9H−Si−キサンテン−3,6−ジアミン(3.9mg、11.3μmol)をDMF(1.5ml)に溶解し、側鎖保護ペプチド6(4.5mg、12.5μmol)、HATU(9.5mg、24.9μmol)、及びDIPEA(8.7μl、49.7μmol)を加え、24時間室温で攪拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで抽出して食塩水で洗い、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後に溶媒を減圧留去した。残渣をジクロロメタン(10ml)に溶解してp−クロラニル(4mg、0.0163mmol)を加え、室温で2時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣をHPLC(溶離液、40%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(0分)から80%アセトニトリル/0.1%TFA/水(20分);流速=5.0mL/min)で精製し、Boc−LM−SiR600(0.6mg、0.75μmol、収率7%)を得た。
HRMS(ESI):m/z Found 687.3440, calculated 687.3400 for [M](−4.0mmu)
精製後のHPLCクロマトグラム(40%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水から80%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水(流速=1.0mL/min)のリニアグラディエント,Abs.500nm)では17.0分に単一ピークを認めた。
[実施例4]
Suc−LLVY−SiR600及びBoc−LM−SiR600の光学特性の測定
1%DMSOを含むpH3の0.1Mリン酸ナトリウムバッファー中でSuc−LLVY−SiR600及びBoc−LM−SiR600の光化学特性を測定した。上記の表1に酵素反応生成物である2MeSiR600の光学特性と共に示す。
Suc−LLVY−SiR600、Boc−LM−SiR600はカルパインと接触して生成する2MeSiR600の極大吸収(593nm)付近の光は吸収せず、593nm付近の励起光を使用するカルパイン活性測定がSuc−LLVY−SiR600、Boc−LM−SiR600の影響を受けずに行えることが確認された。
Figure 0005688826
[実施例5]
Suc−LLVY−SiR600の蛍光プローブとしての評価
実施例1で得られたSuc−LLVY−SiR600についてカルパイン蛍光プローブとしての評価を行った。
図1の(a)は、カルパイン−1とSuc−LLVY−SiR600との反応スキームを示す。
図1の(b)は、Suc−LLVY−SiR600溶液(2μM)にカルパイン−1を添加する前及びカルパイン−1を5μg添加してから180分後の蛍光スペクトルを示す。
図1の(c)〜(e)は、Suc−LLVY−SiR600溶液(2μM)にカルパイン−1を5μg添加してから10〜60分後の蛍光スペクトルを示す。
図1の(b)〜(e)では、100μMのDTT、10%のグリセロール、0.1%のCHAPS、100mMのNaCl、1mMのEDTA、1.5mMのCaClを含有し、1%のDMSOを共溶媒として含有する20mMのHEPES緩衝液(pH7.4)0.75ml中で反応を行った。(d)では、1.5mM CaClが存在しない条件で、(e)では、1μMのカルペプチンが存在する条件で反応を行った。
反応温度は、図1の(b)、(d)及び(e)においては25℃、図1の(c)では37℃である。
表1に示すようにSuc−LLVY−SiR600の極大吸収波長は500nm付近であるが、Suc−LLVY−SiR600がカルパインと反応して生成する2Me SiR600は593nmに極大吸収を持つため、カルパインとの反応前後において593nmの励起光を用いて測定を行った。
その結果、図1の(b)に示すように、反応前にはほとんど蛍光が観察されず、反応後に非常に強い蛍光が観察できた。従って、Suc−LLVY−SiR600がカルパインに対する蛍光プローブとして好適に使用できることが示された。また、図1の(c)で示すように、反応溶液が37℃の場合カルパイン−1の自己分解が25℃の場合と比べて速いため、蛍光強度上昇はより速く停止した。
また、カルパインはCa2+と結合すると酵素活性を示すため、Ca2+を含まない溶液中では蛍光上昇は起こらないことが確認された(図1の(d))。更に、カルパイン選択的阻害剤であるカルペプチンを添加すると蛍光上昇は起こらないことが図1の(e)で示された。
[実施例6]
Boc−LM−SiR600の蛍光プローブとしての評価
実施例3で得られたBoc−LM−SiR600についてカルパイン蛍光プローブとしての評価を行った。
図2の(a)は、カルパイン−1とBoc−LM−SiR600との反応スキームを示す。
図2の(b)は、Boc−LM−SiR600溶液(2μM)にカルパイン−1を添加する前及びカルパイン−1を5μg添加してから180分後の蛍光スペクトルを示す。図2の(c)は、Boc−LM−SiR600溶液(2μM)にカルパイン−1を5μg添加してから10〜60分後の蛍光スペクトルを示す。
図2の(b)〜(c)では、100μMのDTT、10%のグリセロール、0.1%のCHAPS、100mMのNaCl、1mMのEDTA、1.5mMのCaClを含有し、1%のDMSOを共溶媒として含有する20mMのHEPES緩衝液(pH7.4)0.75ml中で反応を行った。図2の(c)では1μMのカルペプチンが存在する条件で反応を行い、(b)ではカルペプチンが存在しない状態で反応を行った。
図2の(b)及び(c)とも反応温度は25℃であり、励起波長は593nmである。
図2の(b)で示すように、Boc−LM−SiR600はカルパイン−1の添加により蛍光上昇を示した。また、カルパイン選択的阻害剤であるカルペプチンを添加すると蛍光上昇は起こらなかった(図2の(c))。
[実施例7]
Suc−LLVY−SiR600を用いた生細胞イメージング
(1)HeLa細胞内におけるカルパイン活性イメージングへの応用
Suc−LLVY−SiR600を用いて、HeLa細胞内におけるカルパイン活性の可視化を行った。
(a)コントロールとしてDMSOを含有するHBSS(Hanks’ Balanced Salt Solution)、(b)20μMカルペプチンを含有するHBSS、を夫々用いて、Hela細胞を37℃で10分間培養し、更に、2μMのSuc−LLVY−SiR600で20分間培養した。その後、共焦点顕微鏡を用いて微分干渉像、及び蛍光像を撮影した。その結果を図3の(a)、(b)に示す。図中のスケールバーは20μmである。
図3の(a)で示すように、細胞外液にSuc−LLVY−SiR600を添加することにより、HeLa細胞内のカルパイン活性をモニターすることができる。また、図3の(b)で示すように、カルパイン選択的阻害剤であるカルペプチンの添加により細胞内の蛍光強度は低下した。
また、カルペプチンが存在する場合と、存在しない場合について、3回の実験におけるHela細胞内の平均蛍光強度を図3の(c)に示す。スチューデントのt検定により統計解析を行った(n=18)。エラーバーは標準偏差を示す。
(2)A549細胞内におけるカルパイン活性イメージングへの応用
Suc−LLVY−SiR600を用いて、A549細胞内におけるカルパイン活性の可視化を行った。
(a)コントロールとしてDMSOを含有するHBSS、(b)20μMカルペプチンを含有するHBSS、を夫々用いて、A549細胞を37℃で10分間培養し、更に、2μMのSuc−LLVY−SiR600で20分間培養した。その後、共焦点顕微鏡を用いて微分干渉像、及び蛍光像を撮影した。その結果を図4の(a)、(b)に示す。図中
のスケールバーは20μmである。
また、カルペプチンが存在する場合と、存在しない場合について、3回の実験におけるA549細胞内の平均蛍光強度を図4の(c)に示す。スチューデントのt検定により統計解析を行った(n=18)。エラーバーは標準偏差を示す。
図4(a)で示す通り、A549細胞においても同様に、Suc−LLVY−SiR600を用いて細胞内カルパイン活性を可視化することができた。
(3)色素の細胞内局在
Suc−LLVY−SiR600とリソソーム局在型色素Lyso Trackerにより共染色を行った。
HeLa細胞をSuc−LLVY−SiR600(2μM)で30分間培養し、その後、Lyso Tracker Green DND26(50nM)を取り込ませた。その後、共焦点顕微鏡を用いて蛍光像を撮影した。その結果を図5に示す。
図5(a)では、励起波長/検出波長は504nm/514−534nmであり、図5(b)では、励起波長/検出波長は593nm/603−623nmである。図中のスケールバーは10μmである。
次に、2Me SiR600とLyso Trackerにより共染色を行った。
HeLa細胞を2Me SiR600(50μM)とLyso Tracker Green DND26(50nM)で培養した。その後、共焦点顕微鏡を用いて蛍光像を撮影した。その結果を図6に示す。図6(a)では、励起波長/検出波長は504nm/520−550nmであり、図5(b)では、励起波長/検出波長は593nm/608−638nmである。(c)は前者二つの画像の重ね合わせである。図中のスケールバーは10μmである。
このように、Suc−LLVY−SiR600は、リソソーム局在型色素Lyso Trackerと同様の細胞内局在を示し、また、プローブの酵素反応生成物である2Me SiR600は細胞内においてリソソームに集積することが判明した。従って、Suc−LLVY−SiR600は、生細胞内におけるカルパイン活性の可視化に有効に使用することができる。

Claims (3)

  1. 以下の式(4)、式(5)又は式(6)で表される化合物又はその塩。
    Figure 0005688826


    Figure 0005688826


    Figure 0005688826

  2. 請求項1に記載の化合物又はその塩を含む蛍光プローブ。
  3. カルパインの測定方法であって、下記の工程:(a)請求項1に記載の化合物又はその塩とカルパインとを接触させる工程、及び(b)上記工程(a)で生成したカルパインと接触後の化合物の蛍光強度を測定する工程を含む方法。
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