JP2015179081A - 酵素活性検出用蛍光プローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】PIMTの活性を簡便、安全、かつ高感度に検出するための蛍光プローブ及びその検出方法を提供する。【解決手段】以下の式(1)で表されるPIMT活性検出用蛍光プローブ:〔式中、Aは、Asp−Glu−Val−Asp−isoAsp又はAsp−Met−Gln−Asp−isoAspを含むアミノ酸配列であり;X及びYは、一方が蛍光団であり、他方が消光団である。〕【選択図】なし

Description

本発明は、特定の酵素活性を検出する蛍光プローブ、より詳細にはPIMT活性を検出する蛍光プローブ及びその検出方法に関する。
プロテインL−イソアスパラギン酸メチルトランスフェラーゼ(PIMT:Protein L−isoaspartyl methyltransferase)は、タンパク質中のL−イソアスパラギン酸(isoAsp)残基の側鎖のカルボキシル基を特異的に認識し、メチル化する酵素である。近年、この酵素は、がん、アルツハイマー、癲癇など様々な疾患との関連性が報告されており(例えば、非特許文献1、2)、重要なバイオマーカーや創薬標的となり得るため、その活性を検出することが研究課題の一つとされている。
しかしながら、従来におけるPIMTの活性検出方法としては、PIMTの反応の際に生じるS−アデノシル−L−ホモシステイン(SAH)の量を測定する方法、及び上記isoAsp残基のメチル化に関与するS−アデノシル−L−メチオニン(SAM)のトリチウムラベル化物を補酵素として用いて放射活性を測定する方法に限られているのが現状である。これらの手法は、いずれもスループットが低いという欠点に加えて、前者では、夾雑物の影響により細胞や組織の抽出液を用いることが困難であること、後者の手法では、操作の煩雑さ、環境及び人体への悪影響などの問題を有していた。
Kimら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、94、6132、1997 Leeら、Nat.Commun.、3、927、2012
そこで、本発明は、PIMTの活性を簡便、安全、かつ高感度に検出する方法を提供し、それにより、従来の手法では困難であったバイオマーカーとしての臨床診断、酵素阻害剤スクリーニング用試薬、細胞内の酵素機能の解明等への応用を可能とすることを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、特定のペプチド配列が、PIMT非存在下ではシステインプロテアーゼであるCaspase−3に基質として認識されないが、PIMT存在下ではアミノ酸残基がメチル化されることによって基質として認識され、当該ペプチド配列結合が特異的に切断されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、PIMT存在下でCaspase−3によって切断され得る特定のペプチド配列の両端に蛍光団と消光団を連結させることによって、PIMTの存在を蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)により検出することが可能な蛍光プローブ、及び当該蛍光プローブを用いたPIMTの検出方法を提供するものである。
より具体的には、本発明は、一態様において、
(1)以下の式(1)で表されるPIMT(プロテインL−イソアスパラギン酸メチルトランスフェラーゼ)活性検出用蛍光プローブ:
Figure 2015179081
〔式中、Aは、Asp−Glu−Val−Asp−isoAsp又はAsp−Met−Gln−Asp−isoAspを含むアミノ酸配列であり;X及びYは、一方が蛍光団であり、他方が消光団である。〕;
(2)前記蛍光団が、フルオレセインを含む基であり、前記消光団がアゾベンゼンを含む基である、上記(1)に記載の蛍光プローブ;
(3)前記蛍光団が、5−アミノフルオレセインを含む基であり、前記消光団が4−エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4’−ニトロアゾベンゼンを含む基である、上記(1)に記載の蛍光プローブ;
(4)XとA、及びYとAが、それぞれリンカーを介して結合しており、当該リンカーが置換基を有していてもよい炭素数8〜12のアルキルまたは3〜5のアミノ酸よりなる配列である、上記(1)〜(3)のいずれか1に記載の蛍光プローブ;
(5)前記蛍光団とAとのリンカーが、少なくとも1のチロシンまたはフェニルアラニンを含む、上記(4)に記載の蛍光プローブ;及び
(6)以下の群から選択される、上記(1)に記載の蛍光プローブ
Figure 2015179081
を提供するものである。
本発明は、別の好ましい態様において、
(7)上記(1)〜(6)のいずれか1に記載の蛍光プローブを用いてPIMT活性を検出する方法であって、
i)前記蛍光プローブとPIMTの接触によって、前記アミノ酸配列AにおけるisoAsp残基のカルボキシル基がメチル化される工程、
ii)当該メチル化された蛍光プローブにCaspase−3を添加し、前記アミノ酸配列Aを切断する工程、及び
iii)前記切断された蛍光プローブの蛍光団から生じる蛍光応答を観測することによってPIMTの存在を検出する工程、
を含むことを特徴とする、該方法;及び
(8)前記工程iii)において、PIMT活性に基づく蛍光応答を用いてS−アデノシル−L−メチオニン(SAM)の存在を検出する、上記(7)に記載の方法
を提供するものである。
本発明は、さらに別の好ましい態様において、
(9)上記(1)〜(6)のいずれか1に記載の蛍光プローブを含む、PIMT活性又はSAMの検出用キット;及び
(10)Caspase−3をさらに含む、上記(9)に記載のキット
を提供するものである。
本発明によれば、既存のPIMT検出手法、特にSAMの放射活性を用いる検出法と比べて、簡便、安全かつ高感度にPIMTを検出することができる。これにより、PIMTが関連するがん、アルツハイマー、癲癇などの疾患に対するバイオマーカー及び治療標的となり得るため、臨床診断や酵素阻害剤スクリーニング用試薬、細胞内の酵素機能解明などへの応用が期待できる。さらに、SAMの存在の有無をPIMTによる蛍光応答として認識することで、生体内で重要な機能を担っているSAM濃度の検出等にも本発明の蛍光プローブを応用することが可能である。
図1は、本発明の蛍光プローブによるPIMTの検出機構の模式図である。 図2は、本発明の蛍光プローブ1についてPIMT存在下及び非存在下における蛍光強度変化を示すグラフである。 図3は、本発明の蛍光プローブ1〜5についてPIMT存在下及び非存在下における蛍光強度変化の時間依存を示すグラフである。 図4は、LC−MSの結果を示すグラフである。 図5は、本発明の蛍光プローブにおける反応ダイアグラムを示す図である。 図6は、PIMT存在下及び非存在下におけるSAHによる蛍光強度変化を示すグラフである。 図7は、本発明の蛍光プローブ3について種々のSAM濃度におけるPIMT存在下での蛍光強度変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更し実施することができる。
1.定義
本明細書中において、「アルキル」は直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせからなる脂肪族炭化水素基のいずれであってもよい。アルキル基の炭素数は特に限定されないが、例えば炭素数1〜20個(C1〜20)である。炭素数を指定した場合は、その数の範囲の炭素数を有する「アルキル」を意味する。例えば、C1〜8アルキルには、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、neo−ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等が含まれる。本明細書において、アルキル基は任意の置換基を1個以上有していてもよい。該置換基としては、例えば、アルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子のいずれであってもよい)、アミノ基、モノ若しくはジ置換アミノ基、置換シリル基、又はアシルなどを挙げることができるが、これらに限定されることはない。アルキル基が2個以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。アルキル部分を含む他の置換基(例えばアルコシ基、アリールアルキル基など)のアルキル部分についても同様である。
また、本明細書において、ある官能基について「置換基を有していてもよい」と定義されている場合には、置換基の種類、置換位置、及び置換基の個数は特に限定されず、2個以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。置換基としては、例えば、アルキル基、アルコキシ基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、スルホ基、アミノ基、アルコキシカルボニル基、オキソ基などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。これらの置換基にはさらに置換基が存在していてもよい。このような例として、例えば、ハロゲン化アルキル基、ジアルキルアミノ基などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。
本明細書において、「アミノ酸」は、アミノ基とカルボキシ基の両方を有する化合物であれば任意の化合物を用いることができ、天然及非天然のものを含む。中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、又は酸性アミノ酸のいずれであってもよく、それ自体が神経伝達物質などの伝達物質として機能するアミノ酸のほか、生理活性ペプチド(ジペプチド、トリペプチド、テトラペプチドのほか、オリゴペプチドを含む)やタンパク質などのポリペプチド化合物の構成成分であるアミノ酸を用いることができ、例えばαアミノ酸、βアミノ酸、γアミノ酸などであってもよい。アミノ酸としては、光学活性アミノ酸を用いることが好ましい。例えば、αアミノ酸についてはD-又はL-アミノ酸のいずれを用いてもよいが、生体において機能する光学活性アミノ酸を選択することが好ましい場合がある。
本明細書において、「アミノ酸残基」とは、アミノ酸のカルボキシ基から水酸基を除去した残りの部分構造と等しく、いわゆるN−末端残基と同様の構造を有するものを意味する。ただし、これは、Aが複数のアミノ酸残基が連結して構成される場合を除外するものではなく、かかる場合はC−末端のアミノ酸残基が、上記のようにアミノ酸のカルボキシ基から水酸基を除去し、且つアミノ基から水素原子を除去した部分構造となれば良く、中間及びN−末端のアミノ酸残基は通常のペプチド鎖と同様に連結することができる。
2.PIMT活性検出用蛍光プローブ
本発明のPIMT活性検出用蛍光プローブは、一態様において、以下の一般式(1)で表される構造を有する化合物である。
Figure 2015179081
式中、Aは、Asp−Glu−Val−Asp−isoAspを含むアミノ酸配列又はAsp−Met−Gln−Asp−isoAspなどであり;X及びYは、一方が蛍光団であり、他方が消光団である。
かかる構造を有することにより、本発明の蛍光プローブは、酵素の基質認識の違いを用いてタンパク質の翻訳後修飾を検出する仕組み(いわゆるCoupled Assay)と蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)による蛍光制御原理を利用して、試料中のプロテインL−イソアスパラギン酸メチルトランスフェラーゼ(PIMT:Protein L−isoaspartyl methyltransferase)の活性を高感度で検出することができる。その機構を図1に示す。
具体的には、当初、蛍光プローブ単体では、分子内に消光団が存在するため蛍光団は発光しないが、図1の左側のスキームに示すように、ここに、PIMTが存在すると、蛍光プローブ中のAsp−Glu−Val−Asp−isoAsp又はAsp−Met−Gln−Asp−isoAspというアミノ酸配列AにおけるisoAsp残基のカルボキシル基がPIMTによってメチル化されることによって、システインプロテアーゼであるCaspase−3に基質として認識され代謝される。これにより、当該アミノ酸配列が切断されると、消光団が分子内から除去されるため著しい蛍光上昇が生じる。そして、当該蛍光応答を観測することによってPIMTの存在を検出することができるのである。ここで、アミノ酸配列Aは、PIMTによるメチル化によってCaspase−3に基質として認識されるものであれば、上記以外の配列を用いることもできる。
一方、図1の右側のスキームに示すように、PIMTが存在しない場合には、上記のようにisoAsp残基がメチル化されないため、Caspase−3の基質として認識されず、結果として、アミノ酸配列の切断が起こらないので、蛍光の上昇は見られない。従って、上述のように、Caspase−3による基質認識を利用することによって、PIMT活性の存在を蛍光応答として高感度に検出できるのである。ここで、PIMTによるisoAsp残基のメチル化は、S−アデノシル−L−メチオニン(SAM)を補酵素として量論的に進行するものであるため、本発明の蛍光プローブとの上記反応による蛍光応答を媒介として、本発明の蛍光プローブを用いてSAMを検出することもできる。
式(1)において、X及びYは、いずれか一方が蛍光団であり、他方が消光団であればよく、すなわち、Xが蛍光団である場合も、Yが蛍光団である場合も適宜選択することができる。また、当該蛍光団と消光団の組合せは、蛍光プローブ分子内に両方が存在する場合には発光せず、アミノ酸配列の切断によって蛍光が上昇するFRETの作用を発揮するものであれば、当該技術分野において公知の組合せを用いることができる。例えば、蛍光団としては、フルオレセイン、クマリン、アントラセン、アミノベンジルを含む基であるものが挙げられ、消光団としては、例えば、アゾベンゼン、ジニトロフェノールを含む基を挙げることができる。好ましくは、前記蛍光団が、フルオレセインを含む基であり、前記消光団がアゾベンゼンを含む基である。より好ましくは、前記蛍光団が、5−アミノフルオレセインを含む基であり、前記消光団が4−エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4’−ニトロアゾベンゼンを含む基である。ただし、これらに限定されるものではない。
上記蛍光団と消光団は、それぞれリンカーを介してアミノ酸配列Aに結合することができる。好ましくは、当該リンカーが置換基を有していてもよい炭素数8〜12のアルキルまたは3〜5のアミノ酸よりなる配列である。これに限定されるものではないが、消光団とAとの間のリンカーは、置換基を有していてもよい炭素数8〜10のアルキル、または3つのアミノ酸残基よりなる配列であることが好ましい。同様に、蛍光団とAとの間のリンカーは、置換基を有していてもよい炭素数10〜12のアルキル、または4つのアミノ酸残基よりなる配列であることが好ましい。蛍光団とAとの間のリンカーがアミノ酸配列である場合、当該リンカーはかさ高いアミノ酸残基を含むことが好ましく、例えば、少なくとも1のチロシンまたはフェニルアラニンを含むこと好ましい。代表的な例としては、蛍光団とAとの間のリンカーは、−Tyr−Gly−Gly−Gly−であり、消光団とAとの間のリンカーは、−Gly−Gly−Gly−である。
また、当該リンカーと蛍光団又は消光団との結合は、共有結合であることが好ましく、当該共有結合は、エステル化、アミド化、エーテル化、ジスルフィド化などにより行うことができる。この共有結合の形成は、アミノ酸配列作成の前後のいずれで行ってもよい。
式(1)で表される本発明のPIMT活性検出用蛍光プローブの代表的な例としては、以下の構造を有する化合物が挙げられる。
Figure 2015179081
当該化合物において、、Caspase−3によって認識されて切断される部位(Caspase−3認識配列)、消光団、及び蛍光団は、以下のように特定することができる。
Figure 2015179081
また、式(1)で表される本発明のPIMT活性検出用蛍光プローブのその他の具体例としては、以下の構造を有する化合物群を挙げることができる。
Figure 2015179081
上記式(1)で表される化合物は、塩として存在する場合がある。そのような塩としては、塩基付加塩、酸付加塩、アミノ酸塩などを挙げることができる。塩基付加塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩、アンモニウム塩、又はトリエチルアミン塩、ピペリジン塩、モルホリン塩などの有機アミン塩を挙げることができ、酸付加塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの鉱酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩などの有機酸塩を挙げることができる。アミノ酸塩としてはグリシン塩などを例示することができる。もっとも、本発明の化合物の塩はこれらに限定されることはない。
式(1)で表される化合物は、置換基の種類に応じて1個または2個以上の不斉炭素を有する場合があり、光学異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体が存在する場合がある。純粋な形態の立体異性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などはいずれも本発明の範囲に包含される。
式(1)で表される化合物又はその塩は、水和物又は溶媒和物として存在する場合もあるが、これらの物質はいずれも本発明の範囲に包含される。溶媒和物を形成する溶媒の種類は特に限定されないが、例えば、エタノール、アセトン、イソプロパノールなどの溶媒を例示することができる。
上記の蛍光プローブは、必要に応じて試薬の調製に通常用いられる添加剤を配合して組成物として用いてもよい。例えば、生理的環境で用いるための添加剤として、溶解補助剤、pH調節剤、緩衝剤、等張化剤などの添加剤を用いることができ、これらの配合量は当業者に適宜選択可能である。これらの組成物は、粉末形態の混合物、凍結乾燥物、顆粒剤、錠剤、液剤など適宜の形態の組成物として提供され得る。
本明細書の実施例には、式(1)で表される本発明の化合物に包含される代表的化合物についての製造方法が具体的に示されているので、当業者は本明細書の開示を参照することにより、及び必要に応じて出発原料や試薬などを適宜選択することにより、式(1)に包含される任意の化合物を容易に製造することができる。その他、当該製造方法における反応温度や反応時間等の反応条件は、後述の実施例において代表的な例として詳細に記載するが、必ずしもそれらに限定されるわけではなく、当該技術分野における当業者であれば、有機合成における一般的な知識に基づいてそれぞれ適宜選択可能である。なお、式(1)で表される本発明の化合物におけるAで表されるアミノ酸配列は、慣用されているペプチド合成法、遺伝子工学的な手法などによって製造することができる。
3.PIMT活性検出方法
本発明のPIMT活性の検出方法は、
i)上記の式(1)表されるPIMT活性検出用蛍光プローブとPIMTの接触によって、前記アミノ酸配列AにおけるisoAsp残基のカルボキシル基がメチル化される工程、
ii)当該メチル化された蛍光プローブにCaspase−3を添加し、前記アミノ酸配列Aを切断する工程、及び
iii)前記切断された蛍光プローブの蛍光団から生じる蛍光応答を観測することによってPIMTの存在を検出する工程、
を含むことを特徴とするものである。
本明細書において「検出」という用語は、定量、定性など種々の目的の測定を含めて最も広義に解釈されるべきである。蛍光応答を観測する手段は、広い測定波長を有する蛍光光度計を用いることができるが、蛍光発光部位を2次元画像として表示可能な蛍光イメージング装置を用いることもできる。
本発明の方法によるPIMTの検出は、一般的には中性条件下に行うことができ、例えば、pH5.0〜9.0の範囲、好ましくはpH6.0〜8.0の範囲、より好ましくはpH6.8〜7.6の範囲で行うことができる。pHを調整する手段としては、例えば、リン酸バッファー等の当該技術分野において周知の任意のpH調節剤や緩衝液を用いることができる。
本発明の蛍光プローブの適用濃度は特に限定されないが、例えば0.1〜1,00μM程度の濃度の溶液を適用することができる。
また、一つの実施態様において、本発明のPIMT検出方法によって、S−アデノシル−L−メチオニン(SAM)を検出することも可能である。SAMは、メチルトランスフェラーゼであるPIMTの補酵素として働き、PIMTによるアミノ酸配列AにおけるisoAsp残基のカルボキシル基のメチルに寄与する。SAMは、非常に代謝回転が速いため,PIMTの酵素反応の進行はSAMの濃度を反映する。従って、一定量のPIMT存在下において、Caspase−3との反応による本発明の蛍光プローブの蛍光応答をモニターすることによって、対象サンプル中のSAMの存在量の変化に伴う蛍光応答変化からSAMの存在を検出することができる。なお、SAMは、生体内のメチル化反応を制御する働きを担っており、前立腺がんやシュワン細胞の分化にも関与していると考えれているが、従来の定量法はスループットが低く、比較的長い測定時間を要するLC−MS法が用いられているため、かかるSAMを検出或いは濃度を定量することは非常に有益である。
より具体的には、上記工程i)において、用いるPIMTを所定量としておき、前記工程iii)において、PIMT活性に基づく蛍光応答の変化を観測することでSAMの存在を検出することが好ましい。
本発明の蛍光プローブとしては、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩をそのまま用いてもよいが、必要に応じて、試薬の調製に通常用いられる添加剤を配合して組成物として用いてもよい。例えば、生理的環境で試薬を用いるための添加剤として、溶解補助剤、pH調節剤、緩衝剤、等張化剤などの添加剤を用いることができ、これらの配合量は当業者に適宜選択可能である。これらの組成物は、一般的には、粉末形態の混合物、凍結乾燥物、顆粒剤、錠剤、液剤など適宜の形態の組成物として提供されるが、使用時に注射用蒸留水や適宜の緩衝液に溶解して適用すればよい。
4.PIMT活性検出用キット
本発明のPIMT検出方法においては、上記蛍光プローブを含むPIMT検出用キットを用いることが好ましい。当該キットは、Caspase−3をさらに含むことが好ましいが、必ずしも別個の独立した容器に格納されている必要はなく、これらが混合されない環境である限り、一体化した或いは連結した複数の格納領域を有する容器を用いることができる。
当該キットにおいて、通常、本発明の蛍光プローブ或いはCaspase−3は溶液として調製されているが、例えば、粉末形態の混合物、凍結乾燥物、顆粒剤、錠剤、液剤など適宜の形態の組成物として提供され、使用時に注射用蒸留水や適宜の緩衝液に溶解して適用することもできる。
なお、上述のとおり、本発明のPIMT検出方法によってSAMを検出することができ、その場合には、本発明の蛍光プローブ及びCaspase−3に加えて、所定量のPIMTを予め含むことが好ましい。
また、当該キットには、必要に応じてそれ以外の試薬等を適宜含んでいてもよい。例えば、添加剤として、溶解補助剤、pH調節剤、緩衝剤、等張化剤などの添加剤を用いることができ、これらの配合量は当業者に適宜選択可能である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
[実施例1]
1.プローブの合成
以下のスキーム1に従って、本発明のPIMT活性検出用蛍光プローブである化合物6(蛍光プローブ1)を合成した。
Figure 2015179081
化合物(1)の合成
Figure 2015179081
disperse red−1 800mg(2.6mmol)をCHCl 80mlに溶解させ、ピリジン2mlを添加した。0℃で攪拌しながら4−nitro chlorofomate 612mg(3.1mmol、1.2eq.)を少しずつ加えた後、室温で2時間攪拌した。TLCプレート(シリカ;CHCl/MeOH=100/2)でdisperse red−1の消失を確認した後、反応液にCHClを加え、10%AcOH水溶液、NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィー(シリカ;CHCl/MeOH=100/2)で精製し、目的物()794mg(1.7mmol、収率65%)を得た。
化合物(2)の合成
Figure 2015179081
5−aminofluorescein 500mg(1.4mmol)、CsCO 470mg(1.4mmol、1.0eq.)をDMF10mlに溶解させ、0℃で攪拌しながら、pivalic anhydride 670μg(3.6mmol、2.5eq.)を滴下し、室温で2時間攪拌した。その後、AcOEtを加え、NHCl水溶液、NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィー(シリカ;n−hexane/AcOEt=1/2)で精製し、目的物()633mg(1.2mmol、収率85%)を得た。
化合物(3)の合成
Figure 2015179081
化合物 600mgをTHF9mlに溶解させ、1N NaOH水溶液1.2mlを添加し、0℃で攪拌しながらFmoc−Cl 450mgをTHF1mlに溶解させたものを滴下した後、室温で18時間攪拌した。その後、減圧下で溶媒を留去し、0.1N HCl水溶液を加えて、溶液のpHを約2.0にし、AcOEtで抽出した後、NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で溶媒を留去し、粗生成物()923mgを得た。
化合物(4)の合成
Figure 2015179081
化合物の粗生成物923mgをTFA10mlに溶解させ、60℃にて16時間攪拌した。その後、反応液にトルエンを加え、減圧下で溶媒を留去し、析出した固体をAcOEtに溶解させ、2N NaOH水溶液を添加することで溶液のpHを約10.0にし、目的物を水相に移動させた。その後、2N HCl水溶液を加えて、pHを約2.0にした後、AcOEtで抽出し、NaCl水溶液で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィー(シリカ;n−hexane/AcOEt=1/2)で精製し、目的物()594mg(1.0mmol、収率90%)を得た。
化合物(5)の合成
Figure 2015179081
化合物 222mg(0.4mmol、1.3eq.)を溶媒(CHCl/DMF=1/1)に溶かし、DIEA 252μl(1.5mmol、5.0eq.)を加えたものに、2−chlorotrityl chloride resin 180mg(0.3mmol、1.0eq.)を添加し、室温下にて18時間振とうした。resinをCHCl/MeOH/DIEA=17/2/1、CHCl、DMF、CHClの順で洗浄し、MEM−Cl 120μl(1.0mmol、3.4eq.)、DIEA 216μl(1.2mmol、4.1eq.)、DMF2mlを加え、15分x2回振とうし、DMFで洗浄した後、Fmoc−Gly−OH 267mg(0.9mmol、3.0eq.)、HATU 342mg(0.9mmol、3.0eq.)、DIEA 300μl(1.8mmol、6.0eq.)を加え、2時間振とうそ、DMF、CHClで洗浄した。その後は、40%ピペリジンのDMF溶液を加え、15分x2回振とうし、DMFで洗浄した後、resin/各アミノ酸/HATU/DIEA=1/3/3/6となるように加え、40分振とうし、DMF、CHClで洗浄するという操作を繰り返し、最後に40%ピペリジンのDMF溶液を加え、15分x2回振とうした。その後、TFA/水/TES=100/1/1を加え、2時間振とうすることでresinからペプチドを切り出し、HPLC分取(A/B=70/30→A/B=10/90を30分、A:0.1M TFA/水、B:0.1M TFA/20%水/80%MeCN)によって精製を行い、目的物()8.6mg(0.006mmol、収率2%)を得た。
化合物(6)の合成
Figure 2015179081
化合物 2.9mg(0.002mmol、1.0eq.)、DR1−NPC 2.0mg(0.004mmol、2.0eq.)をDMSO1mlに溶解させ、DIEA 7.3μl(0.04mmol、20eq.)を添加し、室温で2.5時間攪拌した。HPLC用A、B液をそれぞれ2mlずつ添加し、HPLC分取(A/B=70/30→A/B=10/90を30分、A:0.1M TEAA/水、B:0.1M TEAA/20%水/80%MeCN)によって精製を行い、目的物()0.8mg(0.0005mmol、収率22%)を得た。
化合物6と同様の合成法を用いて、本発明のPIMT活性検出用蛍光プローブである化合物7〜10(蛍光プローブ2〜5)を合成した。
Figure 2015179081
[実施例2]
2.PIMTの蛍光検出アッセイ
表1に従い、PIMT(+)の反応溶液とPIMT(−)の反応溶液を作成し、30℃で3時間インキュベーションした。その後、表2に従い、P(+)C(+)、P(−)C(+)、P(+)C(−)、P(−)C(−)の4種類の反応溶液を作成、37℃で2時間インキュベーションした後、10%ギ酸のメタノール溶液20μlを加え、反応を止め、プレートリーダーにて蛍光強度を測定した。蛍光プローブは、実施例1で合成した蛍光プローブ1(化合物6)を用いた。
Figure 2015179081
Figure 2015179081
その結果を図2に示す。P(+)C(+)とP(−)C(+)の結果を比較すると、PIMT存在下では、非存在下に比べ蛍光強度が遥かに高くなった。また、Caspase−3を添加していないP(+)C(−)及びP(−)C(−)ではいずれも蛍光強度の上昇は観測されなかった。
同様に、実施例1で合成した蛍光プローブ2〜5(化合物7〜10)についても、PIMT存在下及び非存在下における蛍光強度変化の時間依存を測定した結果を図3に示す。図3の結果から、いずれの蛍光プローブもCaspase−3を添加することによって、PIMT存在下で蛍光強度の増大が観測された。なお、蛍光プローブ3において最も大きな蛍光強度変化が得られたが、これは、リンカー部位にPEGを用い、剛直なアミド結合がなくなることでリンカー部位がより柔軟な構造となったために、Caspase−3が蛍光プローブの認識部位にアクセスしやすくなったためであると考えられる。
これらの結果は、蛍光プローブ1〜5によって、PIMTの存在を蛍光応答として検出できることを実証するものである。
[実施例3]
3.蛍光プローブの反応の解析
実施例2のPIMTの蛍光検出アッセイにおいて、分子レベルでどのような現象が起きているかを解析するため、蛍光プローブ1を含む4種のサンプルをLC−MSを用いて解析した。その結果を図4に示す。MS値と合わせて各ピークに由来する化合物を解析したところ、図5に示す化合物A〜Jと同定できた。
PIMT非存在下であるとP(−)C(+)及びとP(−)C(−)では、Caspase−3による切断が起こっていなかった。P(+)C(−)では、化合物Cの存在により、PIMTによるメチル化に加え、さらにスクシンイミドの形成が起こっていることが判断できる。P(+)C(+)では、化合物Eが生成していることから、Caspase−3によりアミノ酸配列Asp−Glu−Val−Aspの右隣のアミド結合が切断されていることが分かる。また、P(+)C(+)において化合物Cが存在せず、P(+)C(−)において化合物Cが存在していることから、Caspase−3による切断は、化合物Bだけでなく、化合物Cにおいても生じていると判断できる。さらに、P(+)C(+)において化合物Gの吸光ピークが、化合物F、H、Iよりも大きいことから、スクシンイミドの形成はCaspase−3による切断の後も起こっていると考えられる。
[実施例4]
4.阻害剤としてSAHを用いた場合の蛍光強度の測定
表3に従い、PIMT(+)、PIMT(−)、PIMT(+)SAH(+)の反応溶液を作成し、30℃で3時間インキュベーションした。ここで、SAHは、S−アデノシル−L−ホモシステインである。その後、表4に従い、P(+)C(+)、P(−)C(+)、P(+)C(+)SAH(+)、P(+)C(−)、P(−)C(−)の5種類の反応溶液を作成、37℃で2時間インキュベーションした後、10%ギ酸のメタノール溶液20μlを加え、反応を止め、プレートリーダーにて蛍光強度を測定した。蛍光プローブは、実施例1で合成した蛍光プローブ1を用いた。
Figure 2015179081
Figure 2015179081
その結果を図6に示す。この結果、SAHの添加により、PIMTの活性が阻害されることが分かった。これは、例えば大規模化合物ライブラリを用いたPIMTの阻害剤スクリーニング系に本系を利用することが可能であることを意味するものである。
5.SAMの蛍光検出アッセイ
蛍光プローブ3を用いて、PIMTの一定量存在、種々のSAM濃度における蛍光強度変化を実施例2と同様に測定を行った。測定サンプルは、蛍光プローブ4が1μm、PIMTが0.15μg/mL、Caspase−3が25ng/mLの25mM HEPESバッファー溶液(pH7.4、0.1% CHAPS、10mM DTT、0.2% DMSO)を用い、SAM濃度を0.3〜1.5μMの範囲とした。得られた結果を図7に示す。
図7の結果から、SAM濃度の増加に伴って定量的に蛍光強度の増大が観測された。一方、PIMT非存在下では、Caspase−3を添加してもほとんど蛍光強度の変化は見られなかった。この結果は、PIMTのメチル化を介した本発明の蛍光プローブの蛍光応答を用いてSAMを定量的に検出できることを実証するものである。

Claims (10)

  1. 以下の式(1)で表されるPIMT(プロテインL−イソアスパラギン酸メチルトランスフェラーゼ)活性検出用蛍光プローブ:
    Figure 2015179081
    〔式中、Aは、Asp−Glu−Val−Asp−isoAsp又はAsp−Met−Gln−Asp−isoAspを含むアミノ酸配列であり;X及びYは、一方が蛍光団であり、他方が消光団である。〕
  2. 前記蛍光団が、フルオレセインを含む基であり、前記消光団がアゾベンゼンを含む基である、請求項1に記載の蛍光プローブ。
  3. 前記蛍光団が、5−アミノフルオレセインを含む基であり、前記消光団が4−エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4’−ニトロアゾベンゼンを含む基である、請求項1に記載の蛍光プローブ。
  4. XとA、及びYとAが、それぞれリンカーを介して結合しており、当該リンカーが置換基を有していてもよい炭素数8〜12のアルキルまたは3〜5のアミノ酸よりなる配列である、請求項1〜3のいずれか1に記載の蛍光プローブ。
  5. 前記蛍光団とAとのリンカーが、少なくとも1のチロシンまたはフェニルアラニンを含む、請求項4に記載の蛍光プローブ。
  6. 以下の群から選択される、請求項1に記載の蛍光プローブ。
    Figure 2015179081
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の蛍光プローブを用いてPIMT活性を検出する方法であって、
    i)前記蛍光プローブとPIMTの接触によって、前記アミノ酸配列AにおけるisoAsp残基のカルボキシル基がメチル化される工程、
    ii)当該メチル化された蛍光プローブにCaspase−3を添加し、前記アミノ酸配列Aを切断する工程、及び
    iii)前記切断された蛍光プローブの蛍光団から生じる蛍光応答を観測することによってPIMTの存在を検出する工程、
    を含むことを特徴とする、該方法。
  8. 前記工程iii)において、PIMT活性に基づく蛍光応答を用いてS−アデノシル−L−メチオニン(SAM)の存在を検出する、請求項7に記載の方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか1に記載の蛍光プローブを含む、PIMT活性又はSAMの検出用キット。
  10. Caspase−3をさらに含む、請求項9に記載のキット。
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