JP5687252B2 - 電気炉材料供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、電気炉材料供給システムに関する。
従来は、電気炉と材料保管部の間を、1台のバケット台車を往復移動させて、材料の供給(搬送)を行なっていた(例えば、特許文献1参照)。
また、電気炉と材料保管部の間に、計量バケットと、搬送専用台車と、投入バケット台車を、設け、バケット内の材料を次々と受け渡して行く電気炉材料供給システムがあった。
特開2000−203719号公報
しかし、往復移動式の電気炉材料供給システムは、電気炉に投入後に、空になったバケット台車が材料ヤード近傍に戻ってくるまで、次に供給すべき材料の計量や収容を行なうことができないため、時間がかかり、効率が悪いといった問題があった。
また、リレー式の電気炉材料供給システムは、バケット内の材料を次のバケットへ移し替える際に、騒音や粉塵が発生し作業環境が悪化するといった問題や、材料のこぼれによる運転の一時停止で計画通りの操業が行なえないといった問題があった。さらに、1つの電気炉に対して、複数の材料積み下ろし用クレーンや昇降装置、高低差の大きい段差部が必要で、設備費用がかかると共に、高い天井の建屋でなければ導入が困難といった問題があった。
そこで、本発明は、迅速かつ計画的に材料を電気炉へ供給可能としながらも、騒音や粉塵の発生を軽減し、材料こぼれの虞が無い電気炉材料供給システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電気炉材料供給システムは、材料保管部からの材料を収容可能な複数のバケットと、該バケットを搭載可能であって上記材料保管部と電気炉との間を前後水平方向に移動可能な投入台車と、上記バケットが載置可能な受け入れ台を有し上記材料保管部の近傍にて該材料保管部からの上記材料を上記バケット内に収容させるための材料受け部と、上記受け入れ台の前方位置かつ上記投入台車の後方位置にて左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車と、を備え、上記投入台車に搭載されている空状態バケットを後方水平移動させて上記トラバース台車に移載させ、該トラバース台車を左右水平方向に移動させ、上記受け入れ台から前方水平移動によって上記トラバース台車に搭載されている材料収容状態バケットを前方水平移動させて上記投入台車へ移載させ、上記材料収容状態バケットを搭載した投入台車を前方水平移動させて上記電気炉の近傍に到着させ、上記投入台車にて上記材料収容状態バケットを前方下傾状に揺動させて、上記材料収容状態バケット内の上記材料を上記電気炉へ投入するものである。
また、材料保管部からの材料を収容可能な複数のバケットと、該バケットを搭載可能であって上記材料保管部と電気炉との間を前後水平方向に移動可能な投入台車と、上記バケットが載置可能な受け入れ台を有し上記材料保管部の近傍にて該材料保管部からの上記材料を上記バケット内に収容させるための材料受け部と、上記受け入れ台の前方位置かつ上記投入台車の後方位置にて左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車と、を備え、上記電気炉と上記投入台車とを複数設けると共に上記トラバース台車を上記投入台車の台数よりも少ない台数に設け、上記複数の投入台車の内の1台に、上記1台のトラバース台車を対応させ、上記投入台車に搭載されている空状態バケットを後方水平移動させて上記トラバース台車に移載させ、該トラバース台車を左右水平方向に移動させ、上記受け入れ台から前方水平移動によって上記トラバース台車に搭載されている材料収容状態バケットを前方水平移動させて上記投入台車へ移載させるバケット入れ替え作業を行い、その後、別の上記投入台車に上記トラバース台車を対応させて上記バケット入れ替え作業を順次行ない、上記材料収容状態バケットを搭載した上記投入台車は、前方水平移動して上記電気炉の近傍に到着し、上記材料収容状態バケットを前方下傾状に揺動させ、上記材料収容状態バケット内の材料を上記電気炉へ投入するものである。
また、上記投入台車は、上記電気炉と上記材料保管部の間を前後水平方向に移動可能な自走基台と、該自走基台に設けられ上記材料収容状態バケットを前方下傾状に揺動させる揺動手段と、上記材料収容状態バケットを振動させる振動手段と、を有し、上記投入台車は、上記材料収容状態バケットを上記揺動手段にて0度を越えて35度までの間で前方下傾状に揺動させつつ、上記振動手段にて上記材料収容状態バケットに振動を付与して、上記材料収容状態バケット内の上記材料を上記電気炉へ投入するものである。
また、上記投入台車は上記バケットを前後移動させるための複数の荷役用搬送ローラを有し、上記トラバース台車は、上記バケットを前後移動させるための移載用搬送ローラを有しているものである。
本発明によれば、電気炉への材料の供給を迅速に行なえ、騒音や粉塵の発生を軽減できる。バケットが水平移動して搬送されて行くため、システム設備全体の高さを低く抑えることができ、設置する建屋等の天井高さを高くする必要がなく容易に導入できる。バケット内の材料を電気炉投入まで移し替えないため、材料こぼれによる運転の一時停止や材料無駄のない計画的な操業を行なうことができる。投入台車へのバケットの積み下ろしに昇降動力が必要なく、水平移動のため、電力の消費を抑えることができる(設備の少電力化が行なえる)。
本発明の実施の一形態を示す要部側面図である。 本発明の実施の一形態を示す要部平面図である。 材料受け入れを説明するための要部側面図である。 材料受け入れ後を説明するための要部平面図である。 材料収容状態バケットの移動を説明するための要部平面図である。 バケットの入れ替えを説明するための要部平面図である。 バケットの入れ替えを説明するための要部平面図である。 投入台車と空状態バケットの移動を説明するための要部平面図である。 材料受け入れと材料電気炉投入を説明するための要部側面図である。 他の実施形態の全体平面図である。 他の実施形態の動作説明図である。 他の実施形態の動作説明図である。 別の実施形態の全体平面図である。 材料受け部の他例を示す要部側面図である 材料受け部の他例を示す要部側面図である。 投入台車の一例を示す側面図である。 投入台車の揺動状態の一例を示す側面図である。 投入台車の一例を示す要部断面正面図である。 投入台車の一例を示す要部平面図である。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係る電気炉材料供給システムは、図1及び図2に示すように、縦穴型材料ヤードや地上仕切り型の材料ヤード等の材料保管部91から誘導炉等の電気炉90へ、金属等の材料Wを供給するためのシステムである。
材料Wが収容可能な複数(2個)のバケット1,1と、1個のバケット1を搭載可能であって材料保管部91と電気炉90との間を前後水平方向に往復移動可能な自走式の投入台車2と、材料保管部91の近傍にて材料保管部91からの材料Wをバケット1に収容させるための材料受け部3と、材料受け部3の前方位置かつ投入台車2の後方位置にて左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車5と、材料保管部91の材料Wを材料受け部3のバケット1へ受け渡すための材料受け渡し装置6と、を備えている。
投入台車2は、前後方向に沿った左右一対の投入用レール29,29に沿って走行する複数の車輪28,28を有する自走基台21と、自走基台21に設けられ搭載しているバケット1を前方下傾状に揺動させる揺動手段22(揺動台71)と、搭載しているバケット1を振動させる振動手段23と、バケット1を前後水平方向に移動させるための複数の荷役用搬送ローラ25と、を備えている。また、前後方向自走用の駆動源(電動モータ)と、荷役用搬送ローラ25用の駆動源(電動モータ)と、を備えている。複数の荷役用搬送ローラ25にて、前後方向に沿った荷役用搬送ローラ25列を2列形成して一個のバケット1に対応している。
トラバース台車5は、左右方向に沿った前後一対の移載用レール59,59に沿って走行する複数の車輪58,58を有する走行台51と、左右方向自走用の駆動源(電動モータ)と、走行台51に設けられバケット1を前後水平方向に移動させるための複数の移載用搬送ローラ55と、を備えている。
走行台51は、バケット1が2個並列に載置可能な大きさに形成されている。複数の移載用搬送ローラ55にて、前後方向に沿った移載用搬送ローラ55列を4列形成している。そして、2列で1個のバケット1を前後移動させるように構成している。
一個のバケット1に対応する2列の第1移載ローラ群55Aと、他のバケット1に対応する残り2列の第2移載ローラ群55Bとを、夫々、駆動・停止制御可能に設けている。つまり、第1移載ローラ群55Aを駆動させるための駆動源(電動モータ)と、第2移載ローラ群55Bを駆動させるための駆動源(電動モータ)と、を備えている。
材料受け渡し装置6は、例えば、計量器付きのリフティングマグネットクレーン(以下リフマグと呼ぶ場合もある)である。なお、図示省略するが所定重量排出可能な計量器付きのホッパー型切出装置としても良い。
材料受け部3は、材料受け渡し装置6からの材料Wが投入される下方窄まり状の漏斗部材(シュート部材)37と、バケット1が載置可能な受け入れ台31と、受け入れ台31に設けられバケット1を前後水平方向に移動させるための複数の受け入れ用搬送ローラ35と、を備えている。複数の受け入れ用搬送ローラ35にて、前後方向に沿った受け入れ用搬送ローラ35列を2列形成して一個のバケット1に対応している。
また、受け入れ台31は、左右方向に沿った前後一対の受け入れ用レール39,39に沿って走行する複数の車輪38,38と、左右方向走行用駆動源(電動モータ)と、受け入れ用搬送ローラ35を駆動させるための駆動源(電動モータ)と、を備えている。
そして、投入台車2、トラバース台車5、受け入れ台31、材料受け渡し装置6、電気炉90等は、有線や無線で制御用信号等を送受信可能にコンピュータ等の制御部に接続され、図示省略の制御室から手動による遠隔操作や、プログラムによる自動(遠隔)運転が可能に構成している。
次に、本発明の電気炉材料供給システムの使用方法(作動)について説明する。
図3に示すように、材料保管部91からリフマグによって材料Wを持ち上げ、材料受け部3の空状態バケット1Aに材料Wを投入する。ここで、材料Wが電気炉90に投入すべき重量か否かを計測して判定する。重量計測は、リフマグが持ち上げた材料Wをリフマグに付設されている計量器で計測する(材料受け渡し装置6よる計測)、或いは、空状態と材料収容状態との重量の差を材料受け部3(受け入れ台31)に設けた計量器で計測する(材料受け部3による計測)。また、計量器は漏斗部材37に付設しても良い。また、重量計測は、材料受け渡し装置6による計量と、材料受け部3(受け入れ台31や漏斗部材37等)により計量の両方で行なっても良い。
図4に示すように、材料受け入れ後は、受け入れ台31には所定重量の材料Wを収容した材料収容状態バケット1(1B)が搭載された状態となる。また、材料受け入れ完了までに、予め、空状態バケット1(1A)が搭載された投入台車2が投入用レール29の後部に配設され、受け入れ台31の前方位置かつ投入台車2の後方位置に、第1移載ローラ群55Aが対応するようにトラバース台車5が配置されている。
そして、受け入れ台31の受け入れ用搬送ローラ35を駆動させて材料収容状態バケット1Bを前方水平移動させてトラバース台車5へ送り出すと共に、トラバース台車5の第1移載ローラ群55Aを駆動させて受け入れ台31からの材料収容状態バケット1Bを引き込む。
図5に示すように、トラバース台車5に材料収容状態バケット1Bが搭載される。
図6に示すように、トラバース台車5を左右水平方向に移動させて、第2移載ローラ群55Bが投入台車2の後方位置に対応するように配置する。
そして、投入台車2の荷役用搬送ローラ25を駆動させて、搭載している空状態バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5へ送り出すと共に、トラバース台車5の第2移載ローラ群55Bを駆動させて投入台車2からの空状態バケット1Aを引き込んで、トラバース台車5に空状態バケット1Aを移載する。
図7に於て、空状態バケット1A及び材料収容状態バケット1Bを搭載したトラバース台車5を左右水平方向に移動させて、材料収容状態バケット1Bを投入台車2の後方位置に配置する。そして、トラバース台車5の第1移載ローラ群55Aを駆動させて材料収容状態バケット1Bを前方水平移動させて投入台車2へ送り出すと共に、投入台車2の荷役用搬送ローラ25を駆動させてトラバース台車5から材料収容状態バケット1Bを引き込んで移載させる。
図8に於て、材料収容状態バケット1Bを搭載した投入台車2を、前方水平移動させて電気炉90へ接近させつつ、空状態バケット1Aを搭載したトラバース台車5を左右水平方向に移動させて、空状態バケット1Aを受け入れ台31の前方位置に配置して、トラバース台車5の第2移載ローラ群55Bを駆動させて空状態バケット1Aを後方水平移動させて受け入れ台31へ送り出すと共に、受け入れ台31の受け入れ用搬送ローラ35を駆動させてトラバース台車5から空状態バケット1Aを引き込んで移載させる。
また、投入台車2の走行中、及び、トラバース台車5から受け入れ台31に空状態バケット1Aを移載中に、図示省略するが、リフマグにて、次に電気炉90へ供給すべき材料Wの吊り上げを開始しておくのが望ましい。また、トラバース台車5から受け入れ台31への空状態バケット1Aの移載終了後、トラバース台車5を、第1移載ローラ群55Aが受け入れ台31の前方位置となるように配設する。
図9に示すように、電気炉90の開口部近傍(投入用レール29の前部)に到着した投入台車2は、材料収容状態バケット1Bを揺動手段22にて、0度を越え35度までの間で前方下傾状に揺動させつつ、振動手段23にて振動を付与して、材料収容状態バケット1B内の材料Wを、電気炉90に投入する。つまり、バケット1の前方下傾状揺動角度θが、0度を越えた値から35度までの間で自在に変化させながら(調整しながら)、振動切出投入する。前方下傾状揺動角度θは、水平面と、バケット1の底壁又は内底平坦面と、の間の角度である。バケット1の底壁及び内底平坦面は非揺動状態で水平状である。
また、電気炉90への材料Wを投入中に、材料受け部3の空状態バケット1Aに、次に電気炉90へ供給すべき材料Wを収容及び計測する。
そして、材料Wの投入が終了し空状態バケット1Aを搭載した投入台車2を、投入用レール29の後部に戻し、材料受け部3にてバケット1内に次の材料Wを所定重量収容し、(トラバース台車5の第1移載ローラ群55Aが受け入れ台31の前方位置となるように配置され)、図4と同様の状態に戻って、その後、図5乃至図9を用いて説明した動作を繰り返す。
なお、投入台車2が投入用レール29の後部に戻る前に、材料受け部3にてバケット1内に次の材料Wの収容が完了していれば、材料受け部3の材料収容状態のバケット1Bを、トラバース台車5に移載させて、空状態バケット1Aを搭載した投入台車2が戻るのを待っても良い。
或いは、材料受け部3にてバケット1内に次の材料Wの収容が完了する前に、空状態バケット1Aを搭載した投入台車2が投入用レール29の後部に戻れた場合は、空状態のバケット1Aを、トラバース台車5に移載させて、受け入れ台31から材料収容状態バケット1Aが移載可能となるのを待っても良い。
また、図4に於て、投入台車2に搭載されている空状態バケット1Aを、トラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させて、材料受け部3の材料収容状態バケット1Bをトラバース台車5に移載させ、直ぐに(トラバース台車5を左右方向移動させずにそのままの位置で)、材料収容状態バケット1Bを投入台車2へ移載させて、その後、トラバース台車5を左右水平移動させて、トラバース台車5から空状態バケット1Aを受け入れ台31に移載しても良い。
また、図6に於て、投入台車2から空状態バケット1Aをトラバース台車5に移載させ、直ぐに(トラバース台車5を左右方向移動させずにそのままの位置で)、空状態バケット1Aを受け入れ台31に移載させ、その後、トラバース台車5を左右水平移動させて、トラバース台車5に搭載している材料収容状態バケット1Bを投入台車2へ移載させても良い。
このように、投入すべき材料Wの受け入れ時間や、投入台車2による電気炉投入時間や移動時間、の状況に合わせて、トラバース台車5に対して空状態バケット1Aや材料収容状態バケット1Bを積み下ろしする順番(手順)を臨機応変に容易に変更可能である。
また、従来のような、電気炉90と材料保管部91の間で1台の台車を往復移動させる往復移動式システム、或いは、電気炉90と材料保管部91の間に、計量バケットと、前後往復搬送専用台車と、前後往復投入台車と、を設け、バケット内の材料Wを次々と受け渡して行くシステム、とは異なり、本発明は、空状態バケット1Aと材料収容状態バケット1Bを入れ替えて繰り返し使用するバケットループ式(入れ替え式)とし、迅速かつ計画的に材料を供給可能としながらも、騒音や粉塵の発生を軽減し、材料こぼれの虞が無いシムテムを実現している。
また、図10に示す他の実施形態は、複数の電気炉90と、各電気炉90に夫々対応する複数の投入台車2と、投入台車2の台数よりも少ない台数のトラバース台車5と、投入台車2の台数よりも少ない台数の左右水平方向に移動可能な受け入れ台31と、材料保管部91と、を備えている。また、一対の投入用レール29,29を複数組、一対の移載用レール59,59を1組、一対の受け入れ用レール39,39を1組設けている。なお、材料保管部91は、1種類の材料Wを収容する(仕切り等の無い)場合を図示しているが、材質の異なる複数種類の材料Wを(仕切り等で)区分けして収容したものとするも良い。
図10に於て、投入台車2が走行するラインを投入ラインと呼ぶと、投入ラインを複数本設けている。投入ラインの本数よりも、トラバース台車5や受け入れ台31の台数を少なく設けることで、投入台車2毎に個別に(専用に)トラバース台車5、及び、受け入れ台31を設ける場合に比べて少電力化が図れると共に設備導入費用を軽減できる。
図10のシステムの動作の一例を、図11及び図12を用いて説明する。
具体的には、投入ラインが3本(電気炉90が3つ、投入台車2が3台)、トラバース台車5が1台、受け入れ台31が1台の場合を説明する。材料保管部91は図示省略している。
説明を容易にするために、複数の電気炉90を夫々、第1電気炉90A、第2電気炉90B、第3電気炉90Cと呼ぶ。第1電気炉90Aに対応する投入台車2を第1投入台車2と呼び、第2電気炉90Bに対応する投入台車2を第2投入台車2と呼び、第3電気炉90Cに対応する投入台車2を第3投入台車2と呼ぶ。また、丸枠(円)で囲んだ番号1〜5に、夫々対応するバケット1を、第1〜5バケット1と呼ぶ。
図11(a)に於ては、受け入れ台31に第1バケット1、トラバース台車5に第2バケット1、第1投入台車2に第3バケット1、第2投入台車2に第4バケット1、第3投入台車2に第5バケット1が、夫々、空状態で、載置されている。投入台車2とトラバース台車5と受け入れ台31の合計台数と同数分のバケット1を設けている。
図11(a)と図11(b)に於て、受け入れ台31とトラバース台車5と第1投入台車2が一直線状に配設され、第1電気炉90Aに対応する搬送投入ラインを形成している。
先ず、受け入れ台31の空状態の第1バケット1Aに材料Wを収容する(材料収容工程)。材料収容状態の第1バケット1Bを前方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、空状態の第2バケット1Aを後方水平移動させて受け入れ台31へ移載させるバケット入れ替え作業を行なう(受け入れ側バケット入れ替え工程)。
図11(b)と図11(c)に於て、第1投入台車2から空状態の第3バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、材料収容状態の第1バケット1Bを前方水平移動させて第1投入台車2に移載させるバケット入れ替え作業(投入側バケット入れ替え工程)を行なう。
図11(d)に示すように、第1投入台車2を第1電気炉90Aへ走行させる。また、受け入れ台31上の第2バケット1に材料Wを収容させる(材料収容工程)。
図11(d)と図11(e)に於て、受け入れ台31上の材料収容状態の第2バケット1Bを、前方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、トラバース台車5上の空状態の第3バケット1Aを後方水平移動させて受け入れ台31へ移載させるバケット入れ替え作業を行なう(受け入れ側バケット入れ替え工程)。
次に、図11(e)の状態からトラバース台車5を左右水平移動させて第2投入台車2に対応させる。また、受け入れ台31を左右水平移動させてそのトラバース台車5(第2投入台車2)に対応させる。受け入れ台31とトラバース台車5と第2投入台車2とが一直線状に配設され、第2電気炉90Bに対応する搬送投入ラインを形成する。
その後、第2投入台車2から、空状態の第4バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、トラバース台車5から材料収容状態の第2バケット1Bを前方水平移動させて第2投入台車2に移載させるバケット入れ替え作業(投入側バケット入れ替え工程)を行なって、図11(f)の状態となる。
図12(g)に示すように、第2投入台車2を第2電気炉90Bへ走行させる。また、受け入れ台31上の第3バケット1に材料Wを収容させる(材料収容工程)。
そして、図12(g)と図12(h)に於て、受け入れ台31上の材料収容状態の第3バケット1Bを前方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、トラバース台車5上の空状態の第4バケット1Aを後方水平移動させて受け入れ台31へ移載させるバケット入れ替え作業を行なう(受け入れ側バケット入れ替え工程)。
その後、図12(i)に示すように、トラバース台車5を第3投入台車2に対応させる。また、受け入れ台31をそのトラバース台車5(第3投入台車2)に対応させて左右水平移動させ、受け入れ台31とトラバース台車5と第3投入台車2が一直線状に配設され第3電気炉90Cに対応する搬送投入ラインを形成する。
図12(i)と図12(j)に於て、第3投入台車2から空状態の第5バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、材料収容状態の第3バケット1Bを第3投入台車2に移載させるバケット入れ替え作業(投入側バケット入れ替え工程)を行う。
図12(j)の状態から、第3投入台車2を第3電気炉90Cへ走行させる。また、受け入れ台31上の空状態の第4バケット1Aに材料Wを収容させる(材料収容工程)。そして、受け入れ台31上の材料収容状態の第4バケット1を前方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平移動させ、トラバース台車5上の空状態の第5バケット1Bを後方水平移動させて受け入れ台31へ移載させるバケット入れ替え作業(受け入れ側バケット入れ替え工程)を行なって、図12(k)の状態となる。
また、第1投入台車2が第1電気炉90への材料投入が完了していれば、投入台車2を投入用レール29の後部に戻す。
そして、図12(k)の状態から図12(l)に示すように、トラバース台車5を第1投入台車2に対応させ、受け入れ台31をそのトラバース台車5(第1投入台車2)に対応させて、受け入れ台31とトラバース台車5と第1投入台車2が一直線状に配設され、第1電気炉90Aに対応する搬送投入ラインを再び形成する。
図12(l)の状態は、第1電気炉90Aに対応する搬送投入ラインに於て、材料収容状態と空状態のバケット1の配置が、図11(b)の状態と同じとなり、第2投入台車2や第3投入台車2の材料投入が終了して戻ってくるのに対応させて、図11(b)〜図12(l)を用いて説明した作業(工程)を繰り返す。
即ち、複数の投入台車2の内の1台に、1台のトラバース台車5と1台の受け入れ台31を対応させ、投入台車2に搭載されている空状態バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平方向に移動させ、トラバース台車5に搭載されている材料収容状態バケット1Bを前方水平移動させて投入台車2へ移載させるバケット入れ替え作業を行い、その後、別の投入台車2にトラバース台車5を対応させると共に受け入れ台31を対応させて、搬送投入ラインを順次形成し、投入側バケット入れ替え工程を順次行なうシステムである。また、受け入れ側バケット入れ替え工程後に、投入側バケット入れ替え工程を行なう。つまり、受け入れ側バケット入れ替え工程と、投入側バケット入れ替え工程と、を交互に行なうシステムである。
また、図11及び図12を用いて説明した上述の動作は、1台の投入台車2に対して投入側バケット入れ替え工程終了後に、トラバース台車5及び受け入れ台31を左右水平移動させずに、材料収容工程と投入側バケット入れ替え工程を行なって、その後、次の(別の)投入台車2にトラバース台車5及び受け入れ台31を対応させて、投入側バケット入れ替え工程を行っている。この動作に限らず、例えば、1台の投入台車2に対して投入側バケット入れ替え工程終了後に、トラバース台車5及び受け入れ台31を左右水平移動させて、次の(別の)投入台車2にトラバース台車5及び受け入れ台31を対応させた後に、材料収容工程を行なって、受け入れ側バケット入れ替え工程を行い、その後、投入側バケット入れ替え工程を行っても良い。
なお、本発明に於て、バケット入れ替え作業(投入側バケット入れ替え工程)を順次行なうとは、入れ替えが終了した投入台車2と隣り合う投入台車2に対してバケット入れ替え作業を行なう場合(左右一方向側から順番に行なう場合)に限らず、材料投入が終了して投入用レール29の後部に戻ってきた投入台車2の順に入れ替え作業を行なう場合(投入ラインを1本や複数本飛ばす場合)や、生産計画において優先度の高い投入台車2(投入ライン)順に行なう場合も含む。
また、図13に示す別の実施形態は、複数の電気炉90と、各電気炉90に夫々対応する複数の投入台車2と、複数のトラバース台車5と、左右水平方向に移動可能な複数の受け入れ台31と、材質の異なる材料Wが夫々収容されている複数の材料保管部91と、を備えている。また、一対の移載用レール59,59を複数のトラバース台車5に対して1組のみ設け(共用し)、一対の受け入れ用レール39,39を複数の受け入れ台31に対して1組のみ設けている(共用している)。材料Wが、材料保管部91から材料受け部3とトラバース台車5と投入台車2を介して電気炉90に投入されるまでを搬送投入ラインと呼ぶと、搬送投入ラインを複数本設けている。各搬送投入ラインの動作は、図1乃至図9を用いて説明した動作と同様である。また、1本の搬送投入ラインに2個のバケット1,1を備えている。なお、材料保管部91は、1種類の材料Wを収容する(仕切り等の無い)ものとするも良い。
また、図示省略したが、受け入れ用レール39,39の近傍、又は(及び)、移載用レール59,59の近傍に、ラインアウト用搬送ローラを有するラインアウト台を設けている。
例えば、操業中に、溶湯成分が異常を生じ、投入すべき材料Wのキャンセルや変更が必要となった場合、不要となった材料Wを収容しているバケット1を搭載した受け入れ台31又はトラバース台車5を、ラインアウト台近傍まで走行させて、不要となった材料Wを収容しているバケット1を、ラインアウト台へ送り出す。このようにすることで、バケット1を持ち上げて移動させて、バケット1内の不要になった材料Wを取り出す専用の炉前変更作業設備が必要なく、設備の簡略化が図れると共に、材料Wの変更やキャンセルに容易かつ迅速に対応可能となる。
また、図14に示すように、材料受け部3の他の例は、リフマグにてバケット1内へ材料Wを収容させる際に、受け入れ台31の載置基準面(受け入れ用搬送ローラ35の上端を有する水平面)Qが、トラバース台車5の載置基準面(移載用搬送ローラ55の上端を有する水平面)Sよりも低い位置に載置されるように配設し、図15に示すように、受け入れ台31とトラバース台車5の間でバケット1の入れ替えを行なう際は、受け入れ台31の載置基準面Qがトラバース台車5の載置基準面Sと、面一状(同等高さ)になるように、受け入れ台31に昇降装置(昇降リフト)36を設けたものである。
このように、材料受け部3を構成することで、リフマグのクレーンレール60を図1や図3及び図9の場合と比べて低い位置に配設でき、天井の低い建屋であってもリフマグを使用したシステムの導入が容易となる(天井を高く設ける必要がなくなる)。
図16乃至図18に於て、バケット1は、上方開口状の箱型に形成され、前方突出状かつ前方開口状の投入口10aを有するバケット本体10と、バケット本体10の下部から左右方向に突出する左右一対の板状のバケット連結部12,12と、を有している。
図16乃至図19に於て、投入台車2の揺動手段22は、自走基台21の前部に左右方向の水平状軸心La廻りに揺動自在に枢着された揺動台71と、自走基台21の後部に設けられた正面視門型の枠部24の上部に配設される駆動スプロケット72と、駆動スプロケット72を回転させるための揺動用駆動機(ブレーキ付き電動モータ)と、枠部24の上部かつ駆動スプロケット72よりも前方に配設される従動スプロケット73と、駆動スプロケット72及び従動スプロケット73に懸架されると共に揺動台71の後部に一端77a側が連結され他端77b側にカウンターウエイト75が連結されたチェーン(ローラーチェーン)77と、を備えている。カウンターウエイト式とすることで、巻き上げ式に比べて少ない電力で揺動可能としている。
揺動台71は、投入台車2の自走基台21に設けられた左右一対の荷役用搬送ローラ25,25列よりも左右外方に配設されている左右一対のアーム部80,80を有している。アーム部80は、前部が自走基台21に枢着され、後部にチェーン77の一端77aが連結されている。
左右一対のアーム部80,80には、コイルバネ等の複数の弾発部材81を介して平面視門型の連結枠部82が接続されている。連結枠部82は、アーム部80の上方位置でアーム部80に平行状に配設される左右一対のバケット保持部82a,82aを有している。また、揺動台71は、連結枠部82の前部に、バケット1の投入口10aの左右側方及び下方を覆う横倒コの字状の投入ガイド部材27を有している。投入ガイド部材27によって電気炉90の投入口へ接近させて投入可能とし材料こぼれを防止している。
また、投入台車2の振動手段23は、バケット保持部82aに固着される電動回転式又はピストン運動式の振動発生機である。
また、投入台車2の揺動台71に、バケット1の左右方向の移動を規制する左右一対のガイドレール11,11を備えている。なお、図示省略するが、トラバース台車5や受け入れ台31にもガイドレールを設けるのが望ましい。
図18に於て、投入台車2は、バケット1を投入台車2に連結して固定するための固定手段26を備えている。また、投入台車2に、バケット1と当接して、バケット1の前方への移動や揺動の際の前滑りを防止するストッパー部を設けるのが望ましい。
例えば、固定手段26は、バケット保持部82aに固着されバケット連結部12を下方へ押圧する油圧又は空圧或いは電動機械式のシリンダー等のアクチュエータ61と、バケット保持部82aに設けられアクチュエータ61と上下方向対面状に配設される支持面62と、弾発部材81と、を備え、駆動スプロケット72を回転させ、揺動台71を揺動させて、バケット1を荷役用搬送ローラ25から離間させ、バケット保持部82aの支持面62を、バケット連結部12の下面に接触させて、その接触と略同時に、アクチュエータ61にてバケット連結部12を押圧して、アクチュエータ61の伸縮ロッド先端部と支持面62とでバケット連結部12を挟持して固定する(弾発部材81が短縮することで、バケット連結部12の下面と支持面62が面状接触する)。
又は、固定手段26は、アクチュエータ61の伸縮ロッドを伸長させて、バケット連結部12を押圧することで、バケット保持部82aが上昇し、弾発部材81が伸びてアーム部80を上昇させず、アクチュエータ61の伸縮ロッド先端部と支持面62とでバケット連結部12を挟持して固定させても良い。そして、固定後に揺動を開始させても良い。
又は、固定手段26は、アーム部80とバケット保持部82aの間にアクチュエータ等の上下方向接近離間装置(手段)を設け、バケット保持部82aを水平状のまま上方へ移動して、バケット保持部82aの支持面62を、バケット連結部12の下面に面状接触させて、その後、アクチュエータ61にてバケット連結部12を押圧して、アクチュエータ61の伸縮ロッド先端部と支持面62とでバケット連結部12を挟持して固定しても良い。
つまり、投入台車2は、荷役用搬送ローラ25を回転させて、バケット1を所定位置に配設し、固定手段26によって揺動台71に固定する。
その後、図17に示すように、揺動用原動機を駆動させチェーン77によって揺動台71の後部を持ち上げ、0度を越えて35度までの間でバケット1を前方下傾状に揺動させつつ、振動発生機を作動させて振動をバケット1に付与して、バケット1内の材料Wを電気炉90に投入する。
なお、本発明は、設計変更可能であって、図示省略するが、材料保管部91は、縦穴式の材料ヤードに限らず地上仕切り型の材料ヤードや、サイロ型や箱型とするも良い。また、材料受け渡し装置6がホッパー型切出装置の場合は、材料保管部91は、その装置のタンク等の貯蔵部となる。なお、図18及び図19に示すように左右一方側と他方側、夫々に、2条状(2連状)にチェーン77を設けている。2条状(2連状)とは、チェーン77を2本設ける場合に加え、1本の長いチェーン77をU字状に折り返して、又は、ループ状にして揺動台71やカウンターウエイト75と連結している場合等である。U字状やループ状の場合のチェーン77の一端77a及び他端77bは、側面から見た場合を言う。U字状やループ状にすると揺動台71を左右バランス良く持ち上げることができる。また、図10に於て、3台の投入台車2(3本の投入ライン)に対して、トラバース台車5を2台、受け入れ台31を2台とするも良い。
以上のように、本発明の電気炉材料供給システムは、材料保管部91からの材料Wを収容可能な複数のバケット1,1と、バケット1を搭載可能であって材料保管部91と電気炉90との間を前後水平方向に移動可能な投入台車2と、左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車5と、を備え、投入台車2に搭載されている空状態バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平方向に移動させ、トラバース台車5に搭載されている材料収容状態バケット1Bを前方水平移動させて投入台車2へ移載させ、投入台車2を前方水平移動させて材料収容状態バケット1B内の材料Wを電気炉90へ投入するので、電気炉90に材料Wを投入して空状態となったバケット1が戻ってこなくても、次に供給すべき材料Wの計量や収容を行なうことができ、操業時間が短縮でき、効率を向上できる。バケット1内の材料Wを次のバケット1へ、次々と移し替える必要が無く、騒音や粉塵の発生を大幅に削減でき、作業環境を改善できる。バケット1が水平移動して搬送されて行くため、システム設備全体の高さを低く抑えることができ、設置する建屋等の天井高さを高くする必要がなく容易に導入できる。材料Wのこぼれが無く、材料Wを無駄なく、かつ、計測どおりの重量をもって供給でき、正確な溶解を行なうことができる。材料こぼれによる一時停止が無く計画通りの操業が行なえる。投入台車2へのバケット1の積み下ろし(荷役)に昇降動力が必要なく、水平移動のため、電力の消費を抑えることができる(設備の少電力化が行なえる)。
また、材料保管部91からの材料Wを収容可能な複数のバケット1,1と、バケット1を搭載可能であって材料保管部91と電気炉90との間を前後水平方向に移動可能な投入台車2と、左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車5と、を備え、電気炉90と投入台車2とを複数設けると共にトラバース台車5を投入台車2の台数よりも少ない台数に設け、複数の投入台車2の内の1台に、1台のトラバース台車5を対応させ、投入台車2に搭載されている空状態バケット1Aを後方水平移動させてトラバース台車5に移載させ、トラバース台車5を左右水平方向に移動させ、トラバース台車5に搭載されている材料収容状態バケット1Bを前方水平移動させて上記投入台車2へ移載させるバケット入れ替え作業を行い、その後、別の投入台車2にトラバース台車5を対応させてバケット入れ替え作業を順次行なうので、電気炉90に材料Wを投入して空状態となったバケット1が戻ってこなくても、次に供給すべき材料Wの計量や収容を行なうことができ、操業時間が短縮でき、効率を向上できる。バケット1内の材料Wを次のバケット1へ、次々と移し替える必要が無く、騒音や粉塵の発生を大幅に削減でき、作業環境を改善できる。バケット1が水平移動して搬送されて行くため、システム設備全体の高さを低く抑えることができ、設置する建屋等の天井高さを高くする必要がなく容易に導入できる。材料Wのこぼれが無く、材料Wを無駄なく、かつ、計測どおりの重量をもって供給でき、正確な溶解を行なうことができる。材料こぼれによる一時停止が無く計画通りの操業が行なえる。投入台車2へのバケット1の積み下ろし(荷役)に昇降動力が必要なく、水平移動のため、電力の消費を抑えることができる(設備の少電力化が行なえる)。投入台車2毎に個別に(専用に)トラバース台車5、及び、受け入れ台31を設ける場合に比べて少電力化が図れると共に設備導入費用を軽減できる。また、電気炉90へ投入すべき材料Wの重量に応じて、各投入台車2が前後往復走行すべき回数が異なる場合があるが、戻ってくる順や、生産計画に於て優先度の高い順に、材料Wが収容されたバケット1をタイムリーに投入台車2へ移載でき、生産効率を大幅に向上できる。また、材料Wの計量待ちや投入台車2の戻り待ち等のタイムロスが発生しにくく効率を向上できる。
また、材料保管部91とトラバース台車5の間に、空状態バケット1A内に材料Wを収容するための材料受け部3を設け、材料受け部3にて材料Wを収容後に、電気炉90へ投入するまで、材料Wの移し替えを行なわないので、材料収容工程後から投入までに渡って、騒音や粉塵の発生を大幅に削減して、作業環境を大きく改善できる。材料Wのこぼれが無く、材料Wを無駄なく、かつ、計測どおりの重量をもって供給でき、より正確な溶解を行なうことができる。材料こぼれによる一時停止が無く計画通りの操業を、確実かつ安定的に行なうことができる。
また、投入台車2は、電気炉90と材料保管部91の間を前後水平方向に移動可能な自走基台21と、自走基台21に設けられバケット1を前方下傾状に揺動させる揺動手段22と、バケット1を振動させる振動手段23と、を有するので、投入台車2に搭載しているバケット1内の材料Wを迅速かつ容易に投入でき、操業時間全体を大幅に削減できる。
また、投入台車2は、バケット1を揺動手段22にて0度を越えて35度までの間で前方下傾状に揺動させつつ、振動手段23にてバケット1に振動を付与して、バケット1内の材料Wを電気炉90へ投入するので、バケット1内で材料Wの引っ掛かりや詰まりが発生せず、材料Wを残さずに、スムーズに安定して投入でき、作業時間の平均化が図れ、計画どおりの操業が可能となる。また、バケット1から電気炉90へ材料Wを投入する時間(投入時間)や揺動回数を軽減でき迅速な投入が可能である。
また、投入台車2はバケット1を前後移動させるための複数の荷役用搬送ローラ25を有し、トラバース台車5は、バケット1を前後移動させるための移載用搬送ローラ55を有しているので、水平状移動の際に、大きな騒音が発生せず、クレーンによる移動と比べて安全かつスムーズに移載できる。小さい動力(少ない電力で)移載でき、工場全体の省エネルギー化や節電に貢献できる。
1 バケット
1A 空状態バケット
1B 材料収容状態バケット
2 投入台車
5 トラバース台車
21 自走基台
22 揺動手段
23 振動手段
25 荷役用搬送ローラ
31 受け入れ台
55 移載用搬送ローラ
90 電気炉
91 材料保管部

Claims (4)

  1. 材料保管部(91)からの材料(W)を収容可能な複数のバケット(1)(1)と、該バケット(1)を搭載可能であって上記材料保管部(91)と電気炉(90)との間を前後水平方向に移動可能な投入台車(2)と、上記バケット(1)が載置可能な受け入れ台(31)を有し上記材料保管部(91)の近傍にて該材料保管部(91)からの上記材料(W)を上記バケット(1)内に収容させるための材料受け部(3)と、上記受け入れ台(31)の前方位置かつ上記投入台車(2)の後方位置にて左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車(5)と、を備え、
    上記投入台車(2)に搭載されている空状態バケット(1A)を後方水平移動させて上記トラバース台車(5)に移載させ、該トラバース台車(5)を左右水平方向に移動させ、上記受け入れ台(31)から前方水平移動によって上記トラバース台車(5)に搭載されている材料収容状態バケット(1B)を前方水平移動させて上記投入台車(2)へ移載させ、上記材料収容状態バケット(1B)を搭載した投入台車(2)を前方水平移動させて上記電気炉(90)の近傍に到着させ、上記投入台車(2)にて上記材料収容状態バケット(1B)を前方下傾状に揺動させて、上記材料収容状態バケット(1B)内の上記材料(W)を上記電気炉(90)へ投入することを特徴とする電気炉材料供給システム。
  2. 材料保管部(91)からの材料(W)を収容可能な複数のバケット(1)(1)と、該バケット(1)を搭載可能であって上記材料保管部(91)と電気炉(90)との間を前後水平方向に移動可能な投入台車(2)と、上記バケット(1)が載置可能な受け入れ台(31)を有し上記材料保管部(91)の近傍にて該材料保管部(91)からの上記材料(W)を上記バケット(1)内に収容させるための材料受け部(3)と、上記受け入れ台(31)の前方位置かつ上記投入台車(2)の後方位置にて左右水平方向に往復移動可能に設けられたトラバース台車(5)と、を備え、
    上記電気炉(90)と上記投入台車(2)とを複数設けると共に上記トラバース台車(5)を上記投入台車(2)の台数よりも少ない台数に設け、
    上記複数の投入台車(2)の内の1台に、上記1台のトラバース台車(5)を対応させ、上記投入台車(2)に搭載されている空状態バケット(1A)を後方水平移動させて上記トラバース台車(5)に移載させ、該トラバース台車(5)を左右水平方向に移動させ、上記受け入れ台(31)から前方水平移動によって上記トラバース台車(5)に搭載されている材料収容状態バケット(1B)を前方水平移動させて上記投入台車(2)へ移載させるバケット入れ替え作業を行い、その後、別の上記投入台車(2)に上記トラバース台車(5)を対応させて上記バケット入れ替え作業を順次行ない、
    上記材料収容状態バケット(1B)を搭載した上記投入台車(2)は、前方水平移動して上記電気炉(90)の近傍に到着し、上記材料収容状態バケット(1B)を前方下傾状に揺動させ、上記材料収容状態バケット(1B)内の材料(W)を上記電気炉(90)へ投入することを特徴とする電気炉材料供給システム。
  3. 上記投入台車(2)は、上記電気炉(90)と上記材料保管部(91)の間を前後水平方向に移動可能な自走基台(21)と、該自走基台(21)に設けられ上記材料収容状態バケット(1B)を前方下傾状に揺動させる揺動手段(22)と、上記材料収容状態バケット(1B)を振動させる振動手段(23)と、を有し、
    上記投入台車(2)は、上記材料収容状態バケット(1B)を上記揺動手段(22)にて0度を越えて35度までの間で前方下傾状に揺動させつつ、上記振動手段(23)にて上記材料収容状態バケット(1B)に振動を付与して、上記材料収容状態バケット(1B)内の上記材料(W)を上記電気炉(90)へ投入する請求項1又は2記載の電気炉材料供給システム。
  4. 上記投入台車(2)は上記バケット(1)を前後移動させるための複数の荷役用搬送ローラ(25)を有し、
    上記トラバース台車(5)は、上記バケット(1)を前後移動させるための移載用搬送ローラ(55)を有している請求項1,2又は3記載の電気炉材料供給システム。
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