JP5686029B2 - 表示制御システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に関する情報の表示制御を行う表示制御システム及びプログラムに関するものである。
車両には、運転席に着座する運転席着座者や助手席に着座する助手席着座者に対して種々の情報を表示するために様々な表示装置が設けられている。この種の表示装置の代表的なものとしては、ダッシュボードの中央付近に配置され、例えば、カーナビゲーションシステムの表示画面等として使用されるセンタディスプレイや、運転席着座者の正面に配置され、速度メータ,エンジン回転数メータ(タコメータ),エンジンの冷却水温度や燃料の残量を示す車両状態表示メータ等が表示される実メータパネル(インストルメンタルパネル)が知られている。
また、センタディスプレイの中には、液晶表示画面に重ねて虚像表示(例えば、特許文献1参照)できるように構成されたもの等もあり、例えば、液晶表示画面に地図情報を表示し、その地図情報に関連した情報(例えば、地図上のカーソル位置におけるアドレス等)を虚像表示する等の使い方がなされている。
特開2005−301144号公報
ところで、この種の表示装置では、その構造や配置によっては、表示画面上に、表示画面を視認する視認者から死角となる死角領域が生じてしまい、表示されている画像を視認しにくいという問題があった。
例えば、虚像表示する表示装置では、構造上、液晶表示画面を覆う位置に虚像表示用の透明なパネルを設ける必要があり、通常は、液晶表示画面の周囲に枠状構造体を設け、この枠状構造体にパネルを嵌め込むようにされている。そして、このような表示装置によってセンタディスプレイが構成されている場合、表示画面は運転席着座者(助手席着座者も同様)から見て斜め前方に位置するため、表示画面より突出した枠状構造体が障害物となって、液晶表示画面の一部が死角領域となる場合がある。
また、運転席前方に配置された実メータパネルでは、ステアリングのチルト角度やシートの状態(位置,高さ)によっては、ステアリングが障害物となって、実メータパネルの表示領域の一部が死角領域となる場合がある。
また、上述した虚像表示する表示装置の場合、液晶表示画面に第1の画像(奥の画像)を表示し、該液晶表示画面の少なくとも一部と重なるように第2の画像(手前の画像)を虚像として重畳表示しており、これら第1及び第2の画像は、通常、表示装置を正面からみたときに標準的な位置関係で視認される。
しかし、運転席着座者(助手席着座者も同様)は、この表示装置を正面からではなく斜め前方からみることになるため、標準的な位置関係にはない第1及び第2の画像を視認することになり、視認しにくいという問題も生じる。
さらに、表示画面の一部に選択操作情報(例えば、選択ボタンのアイコン等)を表示する表示装置の場合、選択ボタンのアイコンの大きさ等は、車両を停止しているときに、運転席着座者が表示画面を注視しながら操作することを想定して設定されている。
したがって、車両の走行中等、に表示画面を注視できない状況で画面内の選択操作情報(例えば、選択ボタンのアイコン等)を操作(ブラインド操作)するのは非常に困難であるという問題があった。
そこで、本発明は表示装置に表示された画像を視認し易くする表示制御システム及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明に係る表示制御システムでは、アイポイント情報取得手段が、各種情報を表示するために車両内に設けられた表示画面を視認する視認者の視点位置を表すアイポイント情報を取得し、死角領域推定手段が、表示画面と視認者の間に位置する障害物によって表示画面上に生じ、視認者にとって死角となる領域である死角領域をアイポイント情報に基づいて推定する。表示制御手段は、表示画面のうち死角領域推定手段により推定された死角領域を除いた領域に情報を表示させる。
したがって、視認者のアイポイントに基づいて死角領域を推定し、表示画面のうち前記死角領域を除いた領域に情報を表示させるので、視認者のアイポイントの違いにかかわらず表示手段に表示された画像の全てを視認することができ、表示画面を視認しやすくなる。
また、表示制御システムは、運転席着座者及び助手席着座者のうち、いずれが視認者であるかを判別する視認者判別手段を備える。死角領域推定手段は、視認者判別手段によって判別された視認者にとっての死角領域を推定する
この場合、運転席着座者が視認する場合に生じる死角領域と助手席着座者が視認する場合に生じる死角領域は異なるが、視認者が運転席着座者であるか助手席着座者であるかが判別され、それぞれの死角領域を除いた領域に表示を行っているので、両者いずれも視認しやすくなる。
ところで、上述した表示制御手段の機能をプログラムによって実現してもよい(請求項)。このようなプログラムを、表示制御システムが内蔵するコンピュータに実行させれば、その表示制御システムは、上述した本発明の表示制御システムと同様の作用及び効果を奏する。また、プログラムはネットワーク等を用いて流通させることも可能である上、表示制御システムにおけるプログラムの入れ替えは、部品の入れ替えに比較して容易である。したがって、表示制御システムの機能向上を容易に行うこともできる。
自動車に搭載して使用される表示制御システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る表示制御システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 センタディスプレイの表示画面周辺の構成及び表示画面の表示例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る表示制御システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る表示制御システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。 (a)は、センタディスプレイを正面からみた標準的な位置関係で視認される画像を示した図であり、(b)は、運転席着座者がセンタディスプレイを視認した場合の画像を示した図であり、(c)は、ずれ幅を補正した後において運転席着座者がセンタディスプレイを視認した場合の画像を示した図である。 本発明の第4の実施の形態に係る表示制御システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る表示制御システム1について図1〜図3を参照して説明する。
(表示制御システムの全体構成)
図1は、自動車に搭載して使用される表示制御システム1の全体構成を示すブロック図である。
表示制御システム1は、図1に示すように、運転席及び助手席のシートの状態(前後位置,シート高さ,シート角度)を検出し、その検出結果をシート情報として生成するシート情報検出部2と、運転席の前方から運転席着座者の顔を撮像して撮像画像を生成し該撮像画像を出力する撮像装置3と、ステアリング位置(チルト角)を検出し、その検出結果をステアリング情報として生成するステアリング情報検出部4とを備えている。
また、表示制御システム1は、車内ネットワーク18を介してシート情報検出部2、撮像装置3、ステアリング情報検出部4等との通信を行うバスコントローラ(図示せず)や、CPU,ROM,RAMを中心に構成されたワンチップのマイクロコンピュータ(マイコン:図示せず)を備えたシステム制御部5と、運転席着座者や助手席着座者に対して種々の情報を提示する表示部15と、助手席着座者の有無を検出する助手席着座情報検出部12と、表示部15を視認する視認者を判別して視認者判別情報を送出する視認者判別情報検出部13を備えて構成される。
ここで、システム制御部5は、車内ネットワーク18を介して受信する各部からの表示要求に従って、表示部15に画像を表示する表示処理や、助手席着座情報検出部12及び視認者判別情報検出部13から得られる情報(助手席着座有無情報、視認者判別情報)、及び車内ネットワーク18を介して、シート情報検出部2,撮像装置3,ステアリング情報検出部4から得られる情報(シート情報、撮像画像、ステアリング情報)に基づいて、表示部15の表示画面中での画像の表示位置等を制御する表示位置処理を実行する。
また、表示部15としては、センタディスプレイ、実メータパネル、ヘッドアップディスプレイ等があるが、本実施の形態では、その一つであるセンタディスプレイの表示を制御する場合について説明する。センタディスプレイ20は、カーナビゲーションシステムの表示画面としても使用される。図3は、センタディスプレイ20の表示画面周辺の構成、及び表示画面の表示例を示す説明図である。
このセンタディスプレイ20は、自動車の車室内において運転席着座者の前方にあるダッシュボード上で、運転席と助手席の中間となる位置に配置されており、液晶表示画面(液晶パネル)と該液晶表示画面に重ねて虚像表示するための透明なパネル(図示せず)を備えて構成されている。なお、この虚像表示はこの透明なパネルに画像生成部から出射された画像を投影させることによって行われる。
また、この透明なパネルを固定するための枠状構造体(凹状のカバー)30が液晶表示画面の周囲に設けられ、この枠状構造体30にパネルが嵌め込まれている。
そして、液晶表示画面は、図3に示すように、枠状構造体30の奥に配置されるとともに運転席着座者から見て左斜め前方に位置するため、表示画面より突出した枠状構造体30が障害物となって、運転席着座者にとっては液晶表示画面の右隅が死角領域となる場合がある。
助手席着座情報検出部12は、助手席内に設けられた圧力センサからなり、検出される圧力の大きさを助手席着有無情報としてマイコンに出力する。
視認者判別情報検出部13は、センタディスプレイ20の右側(運転席側)と左側(助手席側)に設けられた二つの近接センサ(図示せず)からなり、これら近接センサでの検出結果を視認者判別情報としてマイコンに出力する。なお、近接センサは、センサ近傍の磁気を検出媒体としてその磁気の変化に基づいて、物体の有無や位置を検出するものであり、例えばホール素子を利用したもの等が知られている。
(システム制御部の動作)
以下に、表示制御システム1におけるシステム制御部5のマイコンが実行する画像位置処理について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2中のP席者、Pは助手席着座者を意味し、D席者、Dは運転席着座者を意味し、後述する第2の実施の形態〜第4の実施の形態においても同様である。
なお、以下の処理については、マイコンを構成するROMに予め、表示部15の表示画面と視認者の間に配置されたカバーの死角となる死角領域と視認者(運転席着座者、助手席着座者)のアイポイントとを対応づけたデータ(死角領域データテーブル)が記憶されているものとして説明する。
まず、助手席着座者の有無情報(助手席有無情報)に基づいて助手席着座者の有無を判定し(S110)、助手席着座者がいると判定された場合(S110でYES)には、センタディスプレイ20を操作する操作者が運転席着座者であるのか助手席着座者であるのかを判定する(S120)。
なお、本実施の形態では、操作者を視認者でもあるとして以下説明する。後述する第3の実施の形態においても同様である。
また、助手席着座者の有無の判定では、具体的には、助手席有無情報が予め設定された閾値以上の圧力を示している場合に、助手席着座者が有るものと判定する。
S110で助手席着座者がいないと判定された場合(S110でNO)、及び、S120で操作者(視認者)が運転席着座者であると判定された場合には、運転席のシート情報に基づいて運転席着座者のアイポイントを推定する(S130)。
視認者の視点位置を表すアイポイントの推定は、具体的には、シート情報、すなわち、シートの前後位置情報、シートの角度情報及びシートの高さ情報に基づいて推定される。なお、アイポイントの具体的な推定方法については、周知(特開平11−151997号公報参照)であるのでここではその説明を省略する。
その後、推定された運転席着座者のアイポイントに基づいて運転席着座者の死角領域を推定する(S140)。なお、運転席着座者の死角領域は表示画面の右側の領域(図3参照)となる。
ここで、運転席着座者の死角領域の推定には、ROMに記憶されている死角領域データテーブルが用いられ、マイコンはこの死角領域データテーブルを参照して受信した視認者のアイポイントに対応する死角領域を決定する。
次に、センタディスプレイ20の表示画面のうち死角領域推定部8により推定された死角領域を除いた領域(以下、「再表示領域」と呼ぶ。)を決定し、元々表示画面に表示されていた画像の全体が再表示領域全体に表示(図3参照)されるように表示制御する(S150)。
次に、運転席着座者の手が右側の近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S160)。S160において近接センサに検出されている場合にはS150の処理を行い、近接センサに検出されなくなるまで繰り返しS150の処理を行う。S160において近接センサに検出されない場合には再表示領域への表示を終了する(S170)。
S120で操作者が助手席着座者であると判定された場合には助手席着座者のシート情報に基づいて助手席着座者のアイポイントを推定する(S180)。その後、推定された助手席着座者のアイポイントに基づいて助手席着座者の死角領域を推定する(S190)。なお、助手席着座者の死角領域は運転席着座者の死角領域と異なり表示画面の左側の領域となる。
次に、センタディスプレイ20の表示画面のうち推定された死角領域を除いた領域に情報を表示させる(S200)。
次に、助手席着座者の手が左側の近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S210)。S210において近接センサに検出されている場合にはステップS200の処理を行い、近接センサに検出されなくなるまで繰り返しステップS200の処理を行う。S210において近接センサに検出されない場合には再表示領域への表示を終了する(S220)。
なお、上記した実施の形態は右ハンドル仕様の車両の場合を想定して説明したが、左ハンドル仕様の車両の場合は運転席着座者と助手席着座者の死角領域が右ハンドルの場合と逆になる。
以上説明したように、上記第1の実施の形態に係る表示制御システム1によれば、視認者のアイポイントに基づいて死角領域を推定し、表示画面のうち前記死角領域を除いた再表示領域に情報を表示させるので、視認者のアイポイントの違いにかかわらず表示部に表示された画像の全てを視認することができ、表示画面を視認しやすくなる。
また、視認者が運転席着座者であるか助手席着座者であるかが判別され、それぞれの死角領域を除いた再表示領域に表示を行っているので、視認者が運転席着座者あるいは助手席着座者のいずれであっても表示画面を視認しやすくなる。
(変形例)
なお、上記した例では、視認者の判別は、視認者判別情報検出部13としての二つの近接センサを用いて行っているが、視認者判別情報検出部13として、例えばセンタディスプレイ20に対向する位置に配置された撮像装置(例えば、赤外線カメラ)を用いて操作者の手の画像(右手の画像、左手の画像)を判別してもよい。
具体的には、撮像装置はセンタディスプレイ20を撮像し、操作者がセンタディスプレイ20に設けられた操作ボタンを操作しようとして手をのばすと操作者の手は撮像装置によって撮像される。撮像装置で撮像された操作者の手の画像(右手の画像、左手の画像)を解析して操作者が運転席着座者であるか助手席着座者であるかを判別してもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図4を参照して説明する。
本第2の実施の形態に係る表示制御システム1は、第1の実施の形態に係る表示制御システム1と比較すると、マイコンの表示位置処理の制御対象となる表示部15とその処理内容が異なる。したがって、以下の説明では異なるところのみについて説明する。
本実施の形態では、表示部15の一つである実メータパネルの表示を制御する場合において説明する。なお、この実メータパネルは、ステアリングを挟んで運転席着座者と対向する位置に、かつ、運転席着座者の前方にあるダッシュボード上に配置されており、この実メータパネルに重ねて虚像が表示される。この虚像は画像生成部(図示せず)から出射された画像を実メータパネルの各メータを覆うための透明樹脂カバーに投影させることによって表示される。
本実施の形態に係る表示制御システム1の構成はシート情報検出部2と、ステアリング情報検出部4と、システム制御部5と、助手席着座情報検出部12を備えて構成される。
ステアリング情報検出部4はチルト式ステアリングのチルト角度を検出し、該チルト角度情報を車内ネットワーク18を介してマイコンに出力する。なお、テレスコピックチルト式ステアリングの場合にはチルト角度だけでなくテレスコピックも検出するようにしてもよい。チルト式機構は、ステアリング(ハンドル)の位置を上下に調整できる機構をいう。テレスコピックチルト式機構とは、ステアリング(ハンドル)の位置を上下、前後に調整できる機構をいう。
(システム制御部の動作)
以下、第2の実施の形態に係る表示制御システム1におけるシステム制御部5内のマイコンが実行する画像位置処理について説明する。
なお、以下の処理については、マイコンを構成するROMに予め、実メータパネルと視認者の間に配置されたステアリングの死角となる死角領域と視認者(運転席着座者、助手席着座者)のアイポイントとを対応づけたデータ(死角領域データテーブル)が記憶されているものとして説明する。
まず、ステアリングのチルト角度を検出し(S310)、運転席のシート情報に基づいて運転席着座者のアイポイントを推定する(S320)。その後、推定された運転席着座者のアイポイント及び検出されたチルト角度情報に基づいて運転席着座者が実メータパネルに重ねて表示される虚像を視認した場合に生じる虚像を表示する画面(以下、「虚像表示画面」と呼ぶ。)上における死角領域を推定する(S330)。ここで、虚像表示画面上における死角領域とは運転席着座者がステアリング越に虚像表示画面を視認するときに該虚像表示画面のうちステアリングの死角になって視認することができない領域をいう。
ここで、虚像表示画面上における死角領域の推定には、マイコン内の死角領域データテーブルが用いられ、マイコンはこの死角領域データテーブルを参照して受信した視認者のアイポイント及びチルト角度に対応する死角領域を決定する。
次に、マイコンは、虚像表示画面のうち推定された死角領域を除いた領域に情報を表示させる(S340)。具体的には、マイコンが、虚像表示画面のうち死角領域を除いた再表示領域を決定し、元々虚像表示画面に表示されていた画像の全体が再表示領域全体に表示されるように画像を補正する。
以上説明したように、上記第2の実施の形態に係る表示制御システムによれば、ステアリング越しに実メータパネルに重ねて表示された虚像表示画面に表示された画像を視認した場合に、視認者のアイポイントやステアリングのチルト角度の違いにかかわらず、虚像表示された画像の全てを視認することができ、表示画面を視認しやすくなる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について図5及び図6を参照して説明する。
本実施の形態に係る表示制御システム1の構成は、システム制御部5に後述するずれ幅を算出する機能を持たせている点、撮像装置3及びステアリング情報検出部4を設けていない点、マイコンの表示位置処理の制御対象となる表示部15とその処理内容が異なる点を除いて上記した第1の実施の形態と同様であるので、以下の説明では異なる点においてのみ説明する。
本実施の形態では、表示部15の一つであるセンタディスプレイ20の表示を制御する場合について説明する。液晶表示画面(第1の表示手段)及び虚像表示画面(第2の表示手段)を備えたであるとして説明する。なお、センタディスプレイ20は液晶表示画面(第1の表示手段)及び虚像表示画面(第2の表示手段)を備える。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る表示制御システムの動作の一例を説明するためのフローチャートである。図6(a)〜(c)の左側に示された画像は、液晶表示画面に表示された奥の画像(黒画像:第1の画像)に虚像表示画面に表示された手前の画像(グレー画像:第2の画像)を重ね合わせた画像である。
ここで、図6(a)の左側に示された画像はセンタディスプレイ20を正面から見た標準的な位置関係で視認される画像であり、図6(b)の左側に示された画像は運転席着座者がセンタディスプレイ20を見た図であり、図6(c)の左側に示された画像は後述するずれ幅を補正した後において運転席着座者がセンタディスプレイ20を見た図である。
(システム制御部の動作)
以下に、本実施の形態に係る表示制御システム1におけるシステム制御部5内のマイコンの動作について説明する。
なお、以下の処理については、マイコンを構成するROMに予め、後述する標準アイポイント、奥の画像と手前の画像とのずれ幅、及び該ずれ幅に対応する差分値(アイポイントと標準アイポイントの差分値)が記憶されているものとして説明する。
まず、助手席着座者の有無情報に基づいて助手席着座者の有無を判定し(S410)、助手席着座者がいると判定された場合(S410でYES)には、センタディスプレイ20を操作する操作者が運転席着座者であるのか助手席着座者であるのかを判定する(S420)。一方、助手席着座者がいないと判定された場合(S410でNO)には、運転席のシート情報に基づいて運転席着座者のアイポイントを推定する(S430)。
S430の処理の後、シート情報に基づいて推定された運転席着座者のアイポイントと後述する標準アイポイントとの差分値に基づいて奥の画像と手前の画像とのずれ幅を算出し、運転席のアイポイントからでも標準アイポイントで奥の画像と手前の画像を視認できるように、マイコンで算出されたずれ幅だけ、前記手前の画像の表示位置を運転席側にずらすように補正して表示する(S440:図6(c)参照)。
ここで、標準アイポイントとは標準的な視点位置を表すアイポイントであり、本例ではセンタディスプレイ20を正面から見た場合(図6(a)の左図参照)の視点位置を表すアイポイントである。
S440における補正については、具体的に、アイポイントと標準アイポイントの差分値が算出されると、マイコンはこのデータテーブルを参照しこの差分値に対応するずれ幅を決定し、センタディスプレイ20の手前の画像を表示するための描画位置データをずれ幅に応じて書き換えることによって手前の画像の描画位置をずれ幅に対応した分だけ運転席側にずらすように表示制御する。
一方、S420で操作者が運転席着座者であると判定された場合には運転席のシート情報に基づいて運転席着座者のアイポイントを推定する(S450)。
その後、推定された運転席着座者のアイポイントと標準アイポイントの差分値に基づいて奥の画像と手前の画像とのずれ幅を算出する。
アイポイントと標準アイポイントの差分値が算出されると、マイコンによってデータテーブルが参照されアイポイントと標準アイポイントの差分値に対応するずれ幅を決定する。
次に、運転席のアイポイントからでも標準アイポイントで奥の画像と手前の画像を視認できるように、マイコンで算出されたずれ幅だけ、前記手前の画像の表示位置を運転席側にずらすように補正して表示する(S460:図6(c)参照)。
次に、運転席着座者の手が右側の近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S470)。S470において右側の近接センサに検出されている場合にはステップS460の処理に戻り、右側の近接センサに検出されなくなるまで繰り返しステップS460の処理を行う。S470において右側の近接センサに検出されない場合には補正表示を終了する(S480)。
一方、S420で操作者が助手席着座者であると判定された場合には助手席着座者のシート情報に基づいて助手席着座者のアイポイントを推定する(S490)。その後、推定された助手席着座者のアイポイントと標準アイポイントの差分値に基づいて奥の画像と手前の画像とのずれ幅を算出し、助手席着座者のアイポイントからでも標準アイポイントで奥の画像と手前の画像を視認できるように、マイコンで算出されたずれ幅だけ、前記手前の画像の表示位置を助手席側にずらすように補正して表示する(S500)。
次に、助手席着座者の手が左側の近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S510)。S510において左側の近接センサに検出されている場合にはステップS500の処理を行い、左側の近接センサに検出されなくなるまで繰り返しステップS500の処理を行う。S510において左側の近接センサに検出されない場合には補正表示を終了する(S520)。
したがって、本実施の形態に係る表示制御システム1によれば、運転席着座者や助手席着座者が、正面以外の方向に配置された液晶表示画面及び虚像表示画面を有する表示部15を視認する場合でも標準的な位置関係で画像を視認することができる。
(変形例1)
なお、上記した補正では、ずれ幅だけ、手前の画像の表示位置を運転手側にずらすように補正したが、ずれ幅だけ、奥の画像の表示位置を助手席側にずらすように補正して表示してもよい。この場合、画像をずらす補正のバリエーションが多くなる。
[第4の実施の形態]
本実施の形態に係る表示制御システム1の構成は、第1の実施の形態に係る表示制御システム1と比較すると、エンジンECU(図示せず)、遠隔操作デバイス(図示せず)が設けられている点及びマイコンの表示位置処理の制御対象となる表示部15とその処理内容が異なる。したがって、以下の説明では異なるところのみについて説明する。
本実施の形態では、表示部15の一つである実メータパネルの表示を制御する場合において説明する。なお、この実メータパネルは、ステアリングを挟んで運転席着座者と対向する位置に、かつ、運転席着座者の前方にあるダッシュボード上に配置されており、この実メータパネルに重ねて虚像が表示される。
また、この虚像が表示される画面(以下、「虚像表示画面」と呼ぶ。)の一部には選択ボタンのアイコン等の選択操作情報が表示されており、その選択ボタンのアイコン等の表示サイズは車両が停止している時に運転席着座者が虚像表示画面を注視しながら操作することを想定して設定されている。
撮像装置3は、運転席の前方から運転席着座者の顔を撮像して撮像画像を生成し該撮像画像をシステム制御部5内のマイコンに出力する。
エンジンECU(図示せず)はエンジンの振動や温度などを測定するセンサを備えている。
遠隔操作デバイスはセンターコンソールに設置され、表示部15の虚像表示画面に表示される選択ボタンを操作する機能を有する。
近接センサ(図示せず)は、遠隔操作デバイス近傍に配置され、遠隔操作デバイスを操作するために手を伸ばすとその手の動きを検出し操作有無情報を出力する。
(システム制御部の動作)
以下に、本実施の形態に係る表示制御システム1におけるシステム制御5内のマイコンの画像位置処理について説明する。
マイコンは、エンジンECU内のセンサで検出されたエンジンの振動や温度の情報に基づいて車両が停止しているか否かの判定、より具体的には車両のエンジンが停止しているか否かの判定を行う(S610)。
エンジンが停止したか否かの判定はエンジンの振動や温度などを測定するセンサの出力等に基づいて判別するが、特にこれに限定するものではない。例えば、エンジンを制御するエンジンECU内の制御部の動作状況に基づいて判定を行ってもよい。
S610において車両のエンジンが停止していると判別された場合(YESの場合)には、運転席着座者が表示画面を注視しているか否かを判定する(S620)。
ここで、運転席着座者が表示画面を注視しているか否かの判定は、撮像装置3によって取得された撮像画像に基づき運転席着座者の視線方向を検出し、検出された視線方向に基づいて行われる。
この視線方向の検出方法については、周知(例えば、特開2010−30361号公報参照)であるので、ここではその説明を省略する。
S620で運転席着座者が表示画面を注視していないと判定された場合(NOの場合)及びS610において車両のエンジンが停止していないと判別された場合(NOの場合)には、表示部15の虚像表示を簡易表示に変更する(S660)。例えば、表示画面の一部に表示されている選択ボタンのアイコン(選択操作情報)の数を減らし、各アイコンの表示サイズ(初期設定では所定の標準サイズ)を拡大サイズに変更する。
次に、運転席着座者の手が近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S670)。S670において近接センサに検出されていると判定された場合にはS660の処理を行い、近接センサに検出されなくなるまで繰り返しS660の処理を行う。S670において近接センサに検出されない場合には簡易表示を終了する(S680)。
S620で運転席着座者が表示画面を注視していないと判定された場合(YESの場合)には、表示部15の虚像表示を詳細表示に変更する。例えば、表示画面の一部に表示されている選択ボタンのアイコン(選択操作情報)の数を増やし、各アイコンの表示サイズ(初期設定では所定の標準サイズ)を縮小サイズに変更する(S630)。
次に、運転席着座者の手が近接センサに検出されている(近接中)か否かを判定する(S640)。S640において近接センサに検出されていると判定された場合にはS630の処理を行い、近接センサに検出されなくなるまで繰り返しS630の処理を行う。S640において近接センサに検出されない場合には詳細表示を終了する(S650)。
したがって、本実施の形態に係る表示制御システムによれば、視認者が表示画面を注視しているか否かを判断し、注視していない場合には画面を見ずに操作(ブラインド操作)が行われると想定して表示画面に表示される情報をより大きく表示するように表示制御を行っているので、ブラインド操作をしている操作者にとって操作しやすくなる。
(変形例1)
S660における簡易表示の態様としては、上記した選択ボタンの数を少なくし選択ボタンのサイズを拡大表示する以外に、遠隔操作デバイスのハプティックの引き込み力を大きくしてもよい。
ここで、ハプティックとは触覚を通じてユーザー(本例では運転席着座者)に情報を伝達する技術をいう。本例では、遠隔操作デバイスに電気信号に基づいて駆動力を伝達するスイッチ動力駆動部を備え、簡易表示の時には遠隔操作デバイスを駆動させる駆動力を大きく(ハプティックの引き込み力を大きく)することによってユーザに対してスイッチ操作をしやすくさせている。すなわち、ハプティックの引き込み力を大きくするとスイッチに手の指先を置くだけでどの方向にスイッチを操作するのかを誘導してくれる。したがって、ブラインド操作をしている場合にスイッチの操作をしやすくすることができる。
一方、詳細表示の時には、運転席着座者は表示画面を注視しているので操作を手助けする必要はないので、遠隔操作デバイスを駆動させる駆動力を小さく(ハプティックの引き込み力を小さく)する。
(変形例2)
また、S660における簡易表示の他の態様としては、簡易表示の場合には、運転席着座者の操作を助けるために操作に関する音声ガイダンスを流すようにしてもよい。詳細表示の場合には音声ガイダンスは流さない。したがって、ブラインド操作をしている場合(簡易表示の場合)にスイッチの操作をしやすくすることができる。
ここで、実施形態においては、シート情報検出部2が本発明請求項1のアイポイント情報取得手段に相当しS140,S190が、本発明請求項1の死角領域推定手段に相当し、S120が本発明請求項の視認者判別手段に相当し、表示部15は、本発明請求項1の表示画面相当する。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
1…表示制御システム、2…シート情報検出部、3…撮像装置、4…ステアリング情報検出部、5…システム制御部、12…助手席着座情報検出部、13…視認者判別情報検出部、15…表示部、18…車内ネットワーク。

Claims (2)

  1. 各種情報を表示するために車両内に設けられた表示画面と、
    運転席着座者及び助手席着座者のうち、いずれが前記表示画面を視認する視認者であるかを判別する視認者判別手段と、
    前記視認者判別手段によって判別された視認者の視点位置を表すアイポイント情報を取得するアイポイント情報取得手段と、
    前記表示画面と前記視認者判別手段によって判別された視認者の間に位置する障害物によって前記表示画面上に生じ、前記視認者にとって死角となる領域である死角領域を前記アイポイント情報に基づいて推定する死角領域推定手段と、
    前記表示画面のうち前記死角領域推定手段により推定された前記死角領域を除いた領域に前記情報を表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする表示制御システム。
  2. コンピュータを、請求項1に記載の表示制御システムにおける前記表示制御手段として機能させるためのプログラム。
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