JP5685418B2 - 無線中継器 - Google Patents
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Description
また、請求項7に記載の無線中継器は、請求項1に記載の無線中継器において、前記第1信号処理部は、受信された前記第1周波数帯の無線信号に基づく信号を、無線中継器の制御部との間で通信を行うための第1コマンド体系としての第1方式の信号に変換する第1基本処理部、を有し、前記第2信号処理部は、前記制御部から出力された前記第1方式の信号を、前記第2周波数帯の無線信号に対応する第2コマンド体系としての第2方式の信号に変換する互換処理部と、前記互換処理部によって変換された前記第2方式の信号を前記第2周波数帯にて出力する第2基本処理部と、を有する。
また、無線信号を第2周波数帯にて受信装置に送信する際、キャリアセンスを行うので、第1周波数帯のままキャリアセンスを行うことなく中継を行った場合に比べて、信号衝突の確率を低減でき、通信の確実性を向上させることができる。
最初に、無線式の防犯システムの概要について説明する。図1は本実施の形態に係る無線式の防犯システムの構成を説明するための説明図である。この図1に示すように、無線式の防犯システム1は、開閉センサ10、火災センサ11、人感センサ12、異常報知灯(戸外表示灯)13、中継器30、及び受信装置(防犯受信器、センター装置)40を備えて構成されている。このうち、異常報知灯13を除く各機器は、住宅の屋内に配置されており、異常報知灯13は、住宅の屋外(例えば玄関近傍)に設置されている。なお、以下では、開閉センサ10、火災センサ11、及び人感センサ12を、必要に応じて「防犯センサ2」と総称し、さらに、防犯センサ2と異常報知灯13を、必要に応じて「防犯端末3」と総称する。なお、ここでは、開閉センサ10、火災センサ11、人感センサ12、異常報知灯13、及び中継器30をそれぞれ1台ずつ設けているが、任意の複数台を設けてもよい。
次に、無線式の防犯システム1の構成について説明する。最初に、防犯端末3の構成について説明する。ただし、開閉センサ10、火災センサ11、人感センサ12、及び異常報知灯13については、従来と同様に構成することができるので、ここでは、その概要のみを説明する。開閉センサ10は、扉や窓の開閉状態を磁気等にて検知する無線式の開閉検知手段であり、扉や窓が開状態となったことを検知した場合には、その旨の信号を無線にて送信する。火災センサ11は、煙や熱を検知することにより火災発生を検知する火災検知手段であり、火災発生を検知した場合には、その旨の信号を無線にて送信する。人感センサ12は、赤外線を検知することにより人体を検知する人体検知手段であり、人体を検知した場合には、その旨の信号を無線にて送信する。異常報知灯13は、受信装置40から移報信号を受信した場合に点灯又は点滅することで、火災等の異常発生を屋外に報知する異常発生報知手段である。ただし、これら防犯端末3における検知原理は任意であり、公知の他の原理を用いることができる。
携帯型設定装置20は、受信装置40に無線信号を送信することにより、受信装置40における防犯警戒状態を設定するための無線装置である。図2は、携帯型設定装置20の電気的構成を示すブロック図である。この図2に示すように、携帯型設定装置20は、筐体の正面に、各種のボタン群22及び表示灯群23を備え、筐体の内部に、無線送受信部24、スピーカ25、記憶部26、電源部27、及び制御部28を収容して構成されている。
図1の中継器30は、防犯センサ2から無線送信された信号を受信し、当該受信した信号を携帯型設定装置20又は受信装置40に送信する中継手段であり、防犯センサ2からの信号を受信する防犯システム用の無線中継器である。また、中継器30は受信装置40から無線送信された信号を受信し、携帯型設定装置20又は異常報知灯13に送信する中継手段でもある。この中継器30は、防犯センサ2と受信装置40との間に配置され、あるいは、受信装置40と異常報知灯13との間に配置される。
次に、図1の受信装置40について説明する。この受信装置40は、防犯センサ2から送信された信号を、中継器30を介して受信し、あるいは直接受信することにより、異常の有無を監視する制御装置であって、防犯センサ2からの信号を受信する防犯システム用の無線受信機である。この受信装置40は、異常を検知した際には、異常報知灯13に移報信号を無線で送信して異常報知を行わせると共に、必要に応じて、警備会社へ異常発生を有線又は無線で移報する無線中継器でもある。この受信装置40は、例えば、屋内においてユーザが視認し易い場所(代表的には、玄関やリビング)に設置される。
次に、このように構成された防犯システム1における、426MHz帯と950MHz帯の2つの周波数帯を併用した信号中継処理の詳細について説明する。図6は、防犯システム1における信号の送受信を説明するための説明図である。なお、以下では、「ステップ」を「S」と略記する。
このような処理の一部として、受信装置40の制御部44は、必要に応じて、異常報知灯13の点灯指示を第1コマンド体系のコマンドで第1基本処理部47bに送信し、この中継指示を受けた第1基本処理部47bが移報信号をキャリアセンスを行うことなくアンテナ45を介して426MHz帯で送信し、この移報信号を受信した異常報知灯13が異常報知の表示を行う(SA3)。
このように本実施の形態によれば、防犯機器から第1周波数帯の無線信号と第2周波数帯の無線信号のいずれを受信した場合においても、これらの無線信号を第2周波数帯にて受信装置40に送信するので、第1周波数帯のまま中継を行う場合に比べて、中継器30から受信装置40までの通信速度を向上させることが可能になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
上記実施の形態では、防犯システムについて説明したが、この他にも任意の目的や種類の通信システムに本発明を適用することができ、例えば、防災システムにおいて、端末機器としての無線式住宅用火災警報器やその他の電池式小型無線機器から、受信装置としての受信機に通信を行ったり、自動車制御システムにおいて、端末機器としての携帯型設定装置から、受信装置としての例えばエンジンスタータに通信を行う場合にも、本発明を適用することができる。携帯型設定装置20に中継器30の機能を内蔵させても良い。
受信装置40は、防犯センサ2から第1周波数帯で送信された信号を受信すると共に、中継器30又は携帯型設定装置20から第2周波数帯で送信された信号を受信する一方、無線による信号送信は行わず、必要により有線によって警備会社等への信号送信を行うようにしてもよい。
上記実施形態では、防犯センサ2あるいは受信装置40から第1周波数帯域の無線信号を受信した中継器30は、第2周波数帯の無線信号にて他の機器に送信するが、第2周波数帯のキャリアセンスを行ったときに帯域が使用中であったときには、使用が解除されるまで待つと通信に時間がかかり、防犯の異常警報が遅れることになるため、第2周波数帯が例えば所定時間以上使用されているときは、第1周波数帯でそのまま送るようにしても良い。
防犯センサ2からの無線信号は、受信装置40に直接届く場合と、中継器30を介して受信装置40に届く場合があり、受信装置40が同じ異常情報を2回以上受信することになり異常発生の回数が認識できなくなり、受信する都度同じ異常警報処理を繰り返す可能性もある。これを防ぐため、防犯センサ2等の送信元は、送信元IDと信号IDを付加して受信装置40や中継器30に送信し、受信した中継器30も防犯センサ2の送信元IDと信号IDをそのまま付加して受信装置40側で送信することで、受信装置40はすでに受信した異常信号と同じものであるか管理を行いやすくしてもよい。
上記実施の形態では、426MHz帯と950MHz帯を併用しているが、他の2つの周波数帯を併用するようにしたり、3つ以上の周波数帯を併用するようにしてもよい。なお、周波数帯の上記数値は限定されない。
上記の実施形態では、第2周波数帯は第1周波数帯よりも高い周波数帯域を使用しているが、第1周波数帯よりも通信速度の高い帯域であれば良く、必ずしも周波数として高い帯域とは限らない。あるいは第1周波数帯の信号授受よりも信頼性のあるキャリアセンスを行う周波数帯を第2周波数帯と設定するようにしても良い。
上記実施の形態では、受信装置40の無線送受信部41のみをユニット化しているが、中継器30の無線送受信部31についても、無線送受信部41と同様の構造により、ユニット化してもよい。あるいは、無線送受信部41については、無線送受信部31と同様に、ユニット化することなく受信装置40の内部に組み込んでもよい。
(付記)
付記1の無線中継器は、端末機器からの無線信号を受信装置に中継する無線中継器であって、所定の第1周波数帯の無線信号の送受信処理を行う第1信号処理部と、前記第1周波数帯と異なる所定の第2周波数帯の無線信号で第1信号処理部よりも通信速度が早い送受信処理を行う第2信号処理部とを備え、前記端末機器から前記第1周波数帯の無線信号を前記第1信号処理部を介して受信した場合と、前記端末機器から前記第2周波数帯の無線信号を前記第2信号処理部を介して受信した場合とのいずれの場合においても、これらの無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信する。
また、付記2の無線中継器は、付記1に記載の無線中継器において、前記第2信号処理部は、無線信号を前記第2周波数帯にて送信する際、キャリアセンスを行う。
また、付記3の無線中継器は、付記1又は2に記載の無線中継器において、前記第1周波数帯の無線信号を前記第2周波数帯の無線信号に変換する無線信号変換部を備え、前記端末機器から前記第1周波数帯の無線信号を前記第1信号処理部を介して受信した場合には、当該受信した信号を前記無線信号変換部を介して前記第2周波数帯の無線信号に変換し、当該変換した無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信する。
また、付記4の無線中継器は、付記1から3のいずれか一項に記載の無線中継器において、前記端末機器は、無線信号を前記第1周波数帯により送信する防犯端末であり、前記防犯端末から前記第1信号処理部を介して受信した前記第1周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信し、前記受信装置から前記第2信号処理部を介して受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第1信号処理部を介して前記第1周波数帯にて前記防犯端末に送信する。
また、付記5の無線中継器は、付記1から4のいずれか一項に記載の無線中継器において、前記端末機器は、無線信号を前記第2周波数帯により送信する携帯型設定装置であり、前記携帯型設定装置から受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信し、前記受信装置から受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記携帯型設定装置に送信する。
また、付記6の無線中継器は、付記2に記載の無線中継器において、無線信号を前記第2周波数帯にて送信する際にキャリアセンスを行った場合に別の無線信号が送信中であるときは、前記第1信号処理部で前記第1周波数帯にて無線送信する。
(付記の効果)
付記1に記載の無線中継器によれば、端末機器から第1周波数帯の無線信号と第2周波数帯の無線信号のいずれを受信した場合においても、これらの無線信号を第2周波数帯にて受信装置に送信するので、第1周波数帯のまま中継を行う場合に比べて、無線中継器から受信装置までの通信速度を向上させることが可能になる。
また、付記2に記載の無線中継器によれば、無線信号を第2周波数帯にて受信装置に送信する際、キャリアセンスを行うので、第1周波数帯のままキャリアセンスを行うことなく中継を行った場合に比べて、信号衝突の確率を低減でき、通信の確実性を向上させることができる。
また、付記3に記載の無線中継器によれば、端末機器から第1周波数帯の無線信号を受信した場合、この無線信号を第2周波数帯の無線信号に変換して送信するので、第1周波数帯の無線信号と第2周波数帯の無線信号とで相互にコマンド体系等が異なる場合であっても、第1周波数帯の無線信号を第2周波数帯で中継することが可能になる。
また、付記4に記載の無線中継器によれば、防犯端末から第1周波数帯の無線信号を受信した場合、この無線信号を第2周波数帯にて受信装置に送信するので、開閉センサ、火災センサ、あるいは人感センサ等の防災端末からの出力を受信装置に中継する際の通信速度を向上させることが可能になる。
また、付記5に記載の無線中継器によれば、携帯型設定装置から第2周波数帯の無線信号を受信した場合、この無線信号を第2周波数帯にて受信装置に送信するので、携帯型設定装置からの出力を受信装置に中継する際の通信速度を従来と同様に維持することができる。
また、付記6に記載の無線中継器によれば、無線信号を第2周波数帯にて送信する際にキャリアセンスして第2周波数帯が使用中であった場合は、もとの周波数帯である第1周波数帯で送信するため、送信待機状態による通信遅れを防ぐことができる。
2 防犯センサ
3 防犯端末
10、101 開閉センサ
11、102 火災センサ
12、103 人感センサ
13、104 異常報知灯
20 携帯型設定装置
40a、41a 筐体
22 ボタン群
22a 非常ボタン
22b 開始ボタン
22c 警備ボタン
22d 解除ボタン
23 表示灯群
23a 非常灯
23b 警報灯
23c OK灯
23d NG灯
23e 警備灯
23f 解除灯
24、31、41 無線送受信部
24a、35、45 アンテナ
28、34、44 制御部
28a 信号処理部
30、105 中継器
36、46 アンテナ側接続部
37、47 第1信号処理部
37a、47a LPF
37b、47b 第1基本処理部
38、48 第2信号処理部
38a、48a HPF
38b、48b 第2基本処理部
38c、48c 互換処理部
39、49 制御部側接続部
40、106 受信装置
Claims (7)
- 端末機器からの無線信号を受信装置に中継する無線中継器であって、
キャリアセンスを行うことが義務付けられていない所定の第1周波数帯の無線信号の送受信処理を行う第1信号処理部と、
キャリアセンスを行うことが義務付けられている第2周波数帯であって、前記第1周波数帯と異なる所定の前記第2周波数帯で第1信号処理部よりも通信速度が早い無線信号で送受信処理を行う第2信号処理部とを備え、
前記第2信号処理部は、無線信号を前記第2周波数帯にて送信する際、キャリアセンスを行い、
前記端末機器から前記第1周波数帯の無線信号を前記第1信号処理部を介して受信した場合と、前記端末機器から前記第2周波数帯の無線信号を前記第2信号処理部を介して受信した場合とのいずれの場合においても、これらの無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信する、
無線中継器。 - 前記第1周波数帯の無線信号を前記第2周波数帯の無線信号に変換する無線信号変換部を備え、
前記端末機器から前記第1周波数帯の無線信号を前記第1信号処理部を介して受信した場合には、当該受信した信号を前記無線信号変換部を介して前記第2周波数帯の無線信号に変換し、当該変換した無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信する、
請求項1に記載の無線中継器。 - 前記端末機器は、無線信号を前記第1周波数帯により送信する防犯端末であり、
前記防犯端末から前記第1信号処理部を介して受信した前記第1周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信し、
前記受信装置から前記第2信号処理部を介して受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第1信号処理部を介して前記第1周波数帯にて前記防犯端末に送信する、
請求項1又は2に記載の無線中継器。 - 前記端末機器は、無線信号を前記第2周波数帯により送信する携帯型設定装置であり、
前記携帯型設定装置から受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信し、
前記受信装置から受信した前記第2周波数帯の無線信号を、前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記携帯型設定装置に送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の無線中継器。 - 無線信号を前記第2周波数帯にて送信する際にキャリアセンスして別の無線信号が送信中であるときは、前記第1信号処理部で前記第1周波数帯にて送信することを特徴とする請求項1に記載の無線中継器。
- 前記端末機器は、複数設けられており、
前記受信装置は、一つのみ設けられており、
複数の前記端末機器のうちの第1端末機器から前記第1周波数帯の無線信号を前記第1信号処理部を介して受信した場合、この無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信し、
複数の前記端末機器のうちの前記第1端末機器とは異なる第2端末機器から前記第2周波数帯の無線信号を前記第2信号処理部を介して受信した場合、この無線信号を前記第2信号処理部を介して前記第2周波数帯にて前記受信装置に送信する、
請求項1に記載の無線中継器。 - 前記第1信号処理部は、
受信された前記第1周波数帯の無線信号に基づく信号を、無線中継器の制御部との間で通信を行うための第1コマンド体系としての第1方式の信号に変換する第1基本処理部、を有し、
前記第2信号処理部は、
前記制御部から出力された前記第1方式の信号を、前記第2周波数帯の無線信号に対応する第2コマンド体系としての第2方式の信号に変換する互換処理部と、
前記互換処理部によって変換された前記第2方式の信号を前記第2周波数帯にて出力する第2基本処理部と、を有する、
請求項1に記載の無線中継器。
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