JP5683635B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を用いたプリンタ、複写機などとされる、複数の画像形成部を備えた多色の画像形成装置に関するものである。
従来の電子写真方式を用いた多色の画像形成装置には、複数の画像形成部、即ち、複数の像担持体として複数の感光体と、複数の帯電手段と、複数の現像手段を有し、画像濃度制御を行うことで画像濃度を適正に制御する画像形成装置がある。例えば、特許文献1参照。
また、従来の多色の画像形成装置には、次の構成とされるものがある。即ち、複数の色成分で構成される画像データを入力する入力手段と、上記画像データに対して色補正を行う色補正手段と、上記色補正された画像データを電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成手段に出力する出力手段を有している。そして、上記色補正手段は上記色成分が所定値以下のとき上記画像形成手段における発光素子を微小発光するように色補正することを特徴とする画像処理装置を有している(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−147633号公報 特開平8−337007号公報
しかしながら、上記従来例では、転写ベルト上に形成した画像濃度制御用トナー像の濃度測定結果に応じて帯電電圧や現像電圧を変えることで画像濃度制御を行っている。この濃度測定結果に応じた帯電電圧や現像電圧の変更により、複数の画像形成部に対して各々異なった帯電電圧や現像電圧を印加する必要が生じる。そのため、複数の画像形成部に対して複数の帯電電圧源や現像電圧源を備える必要があった。つまり、複数の画像形成部に対して共通の帯電電圧源や現像電圧源を有する画像形成装置では、各々の画像形成部に対して適切な画像濃度制御ができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、複数の画像形成部に対して共通の帯電電圧源や現像電圧源を有する画像形成装置において、各々の画像形成部に対して適切な画像濃度制御を可能にする画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体、前記感光体を帯電する帯電手段、前記感光体を露光し潜像を形成する露光手段、及び、前記感光体の画像部にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段をそれぞれ備える複数の画像形成部を有し、前記複数の画像形成部の帯電手段には共通の帯電電圧源から供給された帯電電圧が印加され、前記複数の画像形成部の現像手段には共通の現像電圧源から供給された現像電圧が印加される画像形成装置において、前記複数の画像形成部の感光体は個別に交換可能であり、前記露光手段の各々は、前記感光体の画像部となる部分を露光し、前記感光体の非画像部となる部分を、前記感光体の画像部となる部分を露光する光量よりも小さい光量であって、各前記画像形成部の画像形成履歴に基づいて前記露光手段毎に設定される光量で露光することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、複数の画像形成部に対して共通の帯電電圧源や現像電圧源を有する画像形成装置において、各々の画像形成部に対して適切な画像濃度制御を可能とし、画像濃度薄や、トナー汚れを抑制できる画像形成装置を提供することである。
本発明の第1の実施例及び第2の実施例における画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例における画像形成装置のプリンタエンジン部の概略構成図である。 本発明の第1の実施例及び第2の実施例における濃度センサの概略構成図である。 本発明の第1の実施例及び第2の実施例における転写ベルト上に形成される潜像電位制御用のトナー像の説明図である。 潜像電位制御用画像データの画像データ値と潜像電位制御用画像データによるトナー像のトナー像濃度測定値の関係を示すグラフである。 トナー像濃度の感光ドラム表面電位依存性を示すグラフである。 図6のトナー像濃度の高い領域を拡大したグラフである。 図6のトナー像濃度の低い領域を拡大したグラフである。 本発明の第2の実施例における画像形成装置のプリンタエンジン部の概略構成図である。 本発明の第3の実施例における画像形成装置のプリンタエンジン部の概略構成図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1及び図2を用いて、本発明に係る電子写真方式の多色の画像形成装置の一実施例について説明する。本実施例における画像形成装置は、複数の像担持体である4つのドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)を有するフルカラープリンタ(以下、「プリンタ」という。)100である。このプリンタ100は、画像形成できる記録媒体Pの搬送方向に直交する方向の最大幅が220mmとされる。
図1は、プリンタ100の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施例のプリンタ100は、プリンタエンジン110と制御部120を有している。また、プリンタ100にはホストコンピュータ200が接続される。ホストコンピュータ200にてアプリケーションソフトウェア等により作成された画像情報S0を、プリンタ言語で記述されたコードデータ又はイメージデータとしてプリンタ100に送信することができる。
図2に、プリンタエンジン110の側面断面の概略構成図を示す。プリンタエンジン110内には記録媒体担持搬送部材である転写ベルト6が設けられており、この転写ベルト6はローラ61、62、63、64によって張架され、移動方向PDに回転して紙などの記録媒体Pの搬送を行う。
本実施例で使用されている転写ベルト6は、ポリイミドにカーボンを分散して表面抵抗率ρs=1×1012Ωの中抵抗に調整することで、転写工程等にて転写ベルト6に付加された電荷を、特別な除電機構を設けずに減衰させることができる。また、この転写ベルト6は周長500mm、厚み100μmの単層無端状ベルトである。
表面抵抗率測定は、JIS−K6911に準拠し、導電性ゴムを電極とすることで電極とベルト表面の良好な接触性を得たうえで、超高抵抗抵抗計(アドバンテスト社製R8340)を用いて測定した。測定条件は、印加電圧=100V、電圧印加時間=30sとした。
プリンタエンジン110には、転写ベルト6の移動方向PDの上流側から順に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像形成部S(SY、SM、SC、SK)が設けられている。各色画像形成部SY、SM、SC、SKは同様の構成であるため、ここではイエロー画像形成部SYを例に挙げて画像形成部Sを説明し、重複する説明は省略する。図2には、イエロー画像形成部SYについて説明したものと同一機能、構成を有する部材には同一の参照番号を付し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各々の画像形成部に帰属することを示す添え字Y、M、C、Kのみを変えて示す。
図1において、プリンタ100に送られた画像情報S0は、まず制御部120で処理される。制御部120内には、制御部120を制御するCPU121と、CPU121が実行するプログラムやフォントデータ等の各種データが格納されたROM122、作業用のメモリとして使われるRAM123が備えられる。また、制御部120は、色変換部124を有している。この色変換部124は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の画像データ(以下、「RGBデータ」と呼ぶ。)をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の画像データ(以下、「CMYKデータ」と呼ぶ。)へと変換する。この色変換部124で行われる変換は一般にカラーマスキング処理と呼ばれ、行列演算やルックアップテーブルなどを用いた処理が行われる。制御部120に入力された画像情報S0はCPU121によって解釈され、プリンタエンジン110に適した形式の画像データS1としてページメモリ125に格納される。ここでは、画像情報S0がRGBデータの場合には色変換部123によりカラーマスキング処理を行ってCMYKデータへ変換し、また、画像情報S0がモノクロデータやCMYKデータの場合には、必要に応じて濃度調整等の処理を行う。
プリンタエンジン110内には、プリンタエンジン110を制御する制御装置、即ち、CPU111、CPU111が実行するプログラムや各種データが格納されたROM112、作業用のメモリとして使われるRAM113が備えられる。CPU111は、信号線114を経由して制御部120内のCPU121と相互通信を行うことができる。制御部120から送られてきた画像データS1は、CPU111で後述する潜像電位制御に従った処理をなされ、画像データSとしてプリンタエンジン110内の露光手段である露光装置4Y、4M、4C及び4Kに送られる。また、本実施例では、潜像電位制御用の画像データ発生手段115がプリンタエンジン110に設けられているが、代わりに制御部120内に設けてもよい。
図2において、イエロー画像形成部SYは、像担持体としての円筒状の電子写真感光体である感光ドラム11Y、クリーニング手段としてのクリーニングブレード12Y、帯電手段としての帯電ローラ13Yを有している。更に、現像手段としての現像器2Y、現像剤3Y、現像剤3Yを収容している現像剤容器31Yを有する。
感光ドラム11Yは外径30mmであり、アルミシリンダ上に初期状態では膜厚20μmの感光材料を塗布した層を有している。なお、アルミシリンダは電気的に画像形成装置の不図示の基準電位(グランド)に接地されている。
また、現像器2Yは、現像剤担持部材としての現像スリーブ21Y、現像スリーブ21Yへの現像剤塗布手段としての現像剤塗布ローラ22Y、現像スリーブ21Y上の現像剤層厚規制手段としての現像剤規制ブレード23Yを備える。また、各色画像形成部Sの帯電ローラ13(13Y、13M、13C、13K)には不図示の共通の帯電電圧源14が接続されていることで、各色の帯電ローラには同一の帯電電圧V14(本実施例では−1150V)が印加され、各色画像形成部の現像スリーブ21(21Y、21M、21C、21K)には不図示の共通の現像電圧源24が接続されていることで、各色の現像スリーブ21には同一の現像電圧V24(本実施例では−350V)が印加される。
また、イエロー画像形成部SYには、露光装置4Yが設けられている。露光装置4Yは、露光光源としてのレーザーダイオード41Y、レーザーダイオード41Yから発したレーザー光の走査手段として多面鏡によってレーザー光を走査させるスキャナユニット42Yを備えている。また、露光装置4Yは、露光光源及び走査手段の代わりにLight Emitting Diode(以下、LEDと呼ぶ)アレイなども使用できる。この露光装置4Yは、CPU111から送られてくる画像データSに基づいて変調された走査光43Yを感光ドラム11Yに照射する。
さらに、イエロー画像形成部SYには転写手段としての転写ローラ5Yが備えられ、この転写ローラ5Yには、転写電圧源51Yが接続されていることで転写電圧V51Yが印加される。そして、転写ベルト6によって搬送された記録媒体P上に、感光ドラム11Yと転写ローラ5Yによって形成される転写ニップNYにおいて感光ドラム11Y上に形成されたトナー像を記録媒体Pへと静電転写する。転写後の感光ドラム11Y上に残留した現像剤は、クリーニングブレード12Yによって除去され、現像剤回収容器15Yに回収される。
上記帯電電圧源14や上記現像電圧源24とは異なり、各色画像形成部Sの転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)には各々の転写電圧源51(51Y、51M、51C、51K)が接続されている。これは、記録媒体Pへのトナー像の静電転写時に記録媒体Pは帯電するため、同一の転写電圧を各色画像形成部に印加した場合には、各色画像形成部でのトナー像の適切な静電転写が行われないためである。例えば本実施例では、イエロー画像形成部SYの転写電圧V51Yは800V、マゼンタ画像形成部SMの転写電圧V51Mは1000V、シアン画像形成部SMの転写電圧V51Cは1200V、ブラック画像形成部SKの転写電圧V51Kは1400Vに設定している。
上記構成において、CPU111は、制御部120からの画像形成開始の信号に合わせて、各色画像形成部Sの感光ドラム11Y、11M、11C、11Kや転写ベルト6等を所定の速度で移動方向PDに回転させる。感光ドラム11Yは所定の帯電電圧V14(本実施例では−1150V)が印加された帯電ローラ13Yによって所定の帯電電位VD(本実施例の初期状態の感光ドラム11Yでは−650V)で一様に帯電される。続いて、露光装置4Yからの走査光43YによってCPU111から送られてくる画像データSに従って静電潜像を形成する。感光ドラム11Yがさらに回転すると、この静電潜像は現像器2Yによって可視化され、感光ドラム11Y上にはイエローのトナー像が形成される。すなわち、現像剤容器31Y内に収容されている現像剤3Yは、現像剤塗布ローラ22Yによって現像スリーブ21Yに供給される。現像スリーブ21Yに供給された現像剤3Yは、つづいて現像剤塗布ブレード23Yと現像スリーブ21Yとの摺擦部を通過する際に現像剤層厚さを規制される。と同時に、負極性に摩擦帯電され、所定の23像剤層厚さで現像スリーブ21Y上に担持され、感光ドラム11Yとの対向部に搬送される。現像スリーブ21Yには、現像電圧源24が接続されていることで所定の現像電圧V24(本実施例では−350V)が印加されている。そして、感光ドラム11Y上に形成された静電潜像の画像部に現像剤が静電的に転移することで現像が行われ、感光ドラム11Y上にはトナー像が形成される。
一方、記録媒体カセット7に積載されている記録媒体Pは、ピックアップローラ71によって記録媒体カセット7から取り出された後、搬送ローラ対72によってレジストローラ対73まで搬送される。そして、感光ドラム11Y上のトナー像に同期してレジストローラ73によって記録媒体Pは、感光ドラム11Yと転写ローラ5Yと転写ベルト6によって形成されるイエロー画像形成部SYの転写ニップ部NYに搬送される。続いて、感光ドラム11Y上のトナー像が転写ローラ5Yによって記録媒体P上に静電転写される。そして、記録媒体Pが転写ベルト6によって搬送されるのに同期して、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像形成部SM、SC、SKでの感光ドラム上へのトナー像の形成と記録媒体Pへの転写が順次行われる。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像が転写された記録媒体Pは、その後、転写ベルト6から分離して定着装置8に送られ、記録媒体P上のトナー像が溶融固着されることで記録媒体P上にカラー画像が形成される。
また、転写ベルト6上に付着した現像剤や紙粉などの汚れは、ブレード、ファーブラシなどによる転写ベルトクリーニング手段である転写ベルトクリーナ65によって除去される。
本実施例では、プリンタエンジン110には、装置内の温湿度を検知する温湿度センサ74と画像濃度検知手段として濃度センサ9が設けられている。図3に濃度センサ9の概略構成図を挙げる。図3に示すように、濃度センサ9はLEDなどの発光素子91、フォトダイオードなどの受光素子92、ホルダー93から構成されている。そして、転写ベルト6上に形成されたトナー像6Tに対して、発光素子91からの光を照射し、転写ベルト6及び転写ベルト6上に形成されたトナー像からの反射光量を受光素子92で測定する。これにより転写ベルト6上に形成されたトナー像の単位面積当たりのトナー重量を測定する。さらに、ある単位面積当たりのトナー重量のトナー像が記録媒体上に転写工程及び定着工程を経て画像形成された場合の、記録媒体上のトナー像濃度を予め測定しておく。これにより、転写ベルト6上のトナー像の単位面積当たりのトナー重量を濃度センサ9で測定することで、転写ベルト6上のトナー像が記録媒体上に画像形成された場合のトナー像濃度を測定できる。
電子写真方式の画像形成装置では、温湿度センサ74により検知される設置場所の温湿度の変化、画像形成の通算枚数や印字率などの履歴、現像剤や感光ドラムなどの部材の個体差といった諸条件によって、最大画像濃度や非画像部へのトナー付着量が変動する。特に、最大画像濃度の低下と非画像部へのトナー付着量の増加は、画像品質を著しく損なう。そこで、本実施例では、最大画像濃度の低下と非画像部へのトナー付着量の増加を抑制するため、以下に述べる潜像電位制御を行う。
本実施例における潜像電位制御は、最大画像濃度の制御と、非画像部へのトナー付着量の制御とから構成されている。潜像電位制御は、プリンタ100本体を設置している場所の温湿度の変化、画像形成の通算枚数や平均印字率などの履歴、現像剤や感光ドラムなどの部材の交換といった画像濃度が変動する可能性のあるタイミングを制御装置であるCPU111が検出すると、CPU111により潜像電位制御を開始する。更には、電源投入時やホストコンピュータ200やユーザからの指示があった時などの適当なタイミングをCPU111が検出したときもCPU111により潜像電位制御を開始する。
次に、図1及び図2を用いて潜像電位制御の動作を説明する。各色画像形成部Sは同様の構成であるため、ここではイエロー画像形成部SYを例に挙げて画像形成部Sを説明し、重複する説明は省略する。
先ず、CPU111は、ROM112からイエローの最大濃度制御の制御目標濃度DmaxY(本実施例では反射濃度1.50)を読み出す。その後、CPU111は画像形成装置本体の初期動作を開始するとともに、感光ドラム11Yを所定の帯電電圧V14(本実施例では−1150V)が印加された帯電ローラ13Yによって所定の帯電電位VD(本実施例では−650V)に帯電する。次に、CPU111は、画像データ発生手段115から発生させた潜像電位制御用の画像データTを露光装置4Yに送り、感光ドラム11Y上に画像データTの潜像を形成する。この画像データTの潜像は現像器2Yによって所定の現像電圧V24(本実施例では−350V)で現像され、潜像電位制御用のトナー像TYが感光ドラム11Y上に形成される。
本実施例では、画像データTは、256階調の多値信号である画像データ値Vの内の複数の深さから構成されている。図4に画像データTを示す。図4の中の四角で囲まれた数字は画像データ値Vを示している。ここに挙げた画像データTは、画像データ値Vとして0、8、16、24、32、40、48、56、64、72、80、88、96、104、112、120、128、136、144、152、160、168、176、184、192、200、208、216、224、232、240、248、255から構成されている。
画像データ値Vが最小値(0)ではレーザーダイオード41Yの発光光量(即ち、露光装置4から感光ドラム11への露光光量)IYは0、画像データ値Vが最大値(255)ではレーザーダイオード41Yの発光光量IYは所定の最大値となる。つまり、画像データ値Vと発光光量IYは単調な関係となっている。
また、画像データ値Vは、発光光量IYの変わりにパルス幅変調されたレーザーダイオード41Yのデューティ比RYと単調な関係となっていても良い。つまり、画像データ値Vが最小値(0)ではレーザーダイオード41Yのデューティ比RYは0(全消灯)、画像データ値Vが最大値(255)ではレーザーダイオード41Yのデューティ比RYは1(全点灯)としても良い。
本実施例においては、画像データ値Vが最大値(255)の場合が、レーザーダイオード41Yの発光光量IYが最大値である。そしてこの場合の露光後の感光ドラム11Yの電位である最大露光部電位VLが初期状態の感光ドラム11Yに対して−100Vになるように、発光光量IYの最大値は設定されている。
感光ドラム11Y上に形成された潜像電位制御用の画像、即ち、トナー像TYは、感光ドラム11Yから転写ベルト6に転写される。また、イエロー画像形成部SYによるトナー像TYの形成と同様に、マゼンタ画像形成部SMによるトナー像TMの形成、シアン画像形成部SCによるトナー像TCの形成、ブラック画像形成部SKによるトナー像TKの形成がなされる。そして、転写ベルト6上には各画像形成部Sによる潜像電位制御用のトナー像が形成される。転写ベルト6上のトナー像TYの濃度を濃度センサ9によって測定し、濃度検知結果である、各々の画像データ値Vに対応したトナー像濃度測定値DYが得られる。RAM113にこのトナー像濃度測定値DYを書き込む。
一方、転写ベルト6上の濃度測定が終了したトナー像TYは、転写ベルトクリーニング手段61によって除去される。続いて、CPU111はRAM113に保存された各々の画像データ値Vに対応したトナー像濃度測定値DYから、イエローの最大濃度制御の制御目標濃度DmaxYを得るために必要な画像データ値VmaxYの算出と、イエローの非画像部へのトナー付着量を最小にするために必要な画像データ値VminYの算出を行う。
図4に挙げた画像データTによるトナー像TYのトナー像濃度測定値DYの一例を図5に挙げる。画像データTとトナー像濃度測定値DYの関係は、画像データTが大きいほどレーザーダイオード41Yの発光光量IYや点灯比率RYが大きくなる。これにより、感光ドラム11Yの表面電位は、帯電電位VD(本実施例では−650V)よりも0に近い値をとり(絶対値として小さくなり)、現像スリーブ21Y上の負極性に帯電された現像剤3Yはより多く現像されて、トナー像濃度測定値DYは大きくなる。このため、画像データTの最大値付近で、DmaxYを越えるトナー像濃度測定値DYが存在する。一方、現像スリーブ21Y上の現像剤3Yの一部(一般的には0.1%から10%程度)は正極性を有しているため、画像データTの最小値付近でトナー像濃度測定値DYは極小値をとる挙動を示す。
ここで、図4に挙げた画像データTによるトナー像TYのトナー像濃度測定値DYが、図5に示す結果であった場合についてVmaxYとVminYの算出方法を説明する。
VmaxYは、DmaxYを挟む画像データ値のVnとVn+1と、画像データ値がVnの場合のトナー像濃度測定値DYnと画像データ値がVn+1の場合のトナー像濃度測定値DYn+1を用いて、次のような直線補間によって求めることができる。
VmaxY=(Vn+1−Vn)/(DYn+1−DYn)×(DmaxY−DYn)+Vn
また、VminYは、トナー像濃度測定値DYの最小値(以下、最小画像濃度DminYと呼ぶ)となる画像データ値をVminYとする。算出されたVmaxYとVminYはRAM113に書き込まれる。以後の画像形成においては、制御部120から送られてきた画像データS1は、CPU111でVmaxYとVminYに基づいた割り当て処理をなされ、画像データSとして露光装置4Yに送られる。
図5を用いて、この割り当て処理を説明する。本実施例では、画像データS1は256階調の多値データであり、0から255の値をとる。画像データS1の最小値(0)を画像データSのVminYに割り当て、画像データS1の最大値(255)を画像データSのVmaxYに割り当てる。さらに、図5に挙げた画像データTの画像データ値Vとトナー像TYのトナー像濃度測定値DYの関係から、画像データS1の最小値と最大値の間の値は画像データSのVminYとVmaxYの間の値に、画像データS1とトナー像濃度測定値DYの関係が略線形になるように割り当てる。これらの画像データS1の画像データSへの割り当ての結果は、ルックアップテーブルとしてRAM123内に保存して、以後の画像形成にはこのルックアップテーブルを用いた画像データS1から画像データSへの変換処理を行う。この変換処理を経た画像データSに従って、露光装置4Yにより感光ドラム11Y上に形成される静電潜像は、次のように設定される。即ち、最大画像濃度部電位VLは、最大画像濃度が最大濃度制御の制御目標濃度DmaxYとなるような電位(以下、「潜像電位制御後最大画像濃度部電位VLmaxY」と呼ぶ。)に設定される。また、非画像部の電位は、非画像部へのトナー付着量を最小にするような電位(以下、「潜像電位制御後非画像部電位VDminY」と呼ぶ。)に設定される。この本実施例の潜像電位制御により、最大画像濃度の低下と非画像部へのトナー付着量の増加を抑制できる。
次に、本実施例の効果を詳細に説明する。
比較例1として、本実施例の画像形成装置とは異なり、上記潜像電位制御を行わない(つまり、画像データSは画像データS1と同じ)が、各色の帯電ローラには本実施例と同じ帯電電圧V14(−1150V)が印加される画像形成装置を挙げる。即ち、比較例1の画像形成装置では、初期状態の感光ドラムの帯電電位VDは、本実施例と同じ−650Vであり、そして、初期状態の感光ドラム11Yの最大露光部電位VLも本実施例と同じ−100Vになるように本実施例と同じ最大発光光量IYmaxが設定されている。
また、比較例2としての画像形成装置は、本実施例の画像形成装置と異なる部分として、上記潜像電位制御を行わず(つまり、画像データSは画像データS1と同じ)、さらに、各色の帯電ローラには帯電電圧V14(比較例2では−1000V)が印加される。これにより、比較例2の画像形成装置では、初期状態の感光ドラムの帯電電位VDは−500Vであり、そして、初期状態の感光ドラム11Yの最大露光部電位VLが−240Vになるように最大発光光量IYmaxが設定されている。
表1に、本実施例の帯電電位VDと最大露光部電位VL(各々、比較例1の帯電電位VDと最大露光部電位VLに同じ)、比較例2の画像形成装置の帯電電位VDと最大露光部電位VLの画像形成枚数依存性を挙げる。この測定は、画像形成は、温湿度環境23℃、50%Rにおいて、平均印字率5%、A4用紙の連続通紙の条件で行った。表1に挙げた、帯電電位VDと、最大露光部電位VLの画像形成枚数依存性は、画像形成に伴う感光ドラムの感光材料膜厚低下により生じていると考えている。
Figure 0005683635
また、図6に、本実施例の画像形成装置の現像器特性である、トナー像濃度Dの感光ドラム表面電位V11依存性を挙げる。この、DのV11依存性は、本実施例の画像形成装置において、
(1)1%(以下、「条件8−a」とする。)、
(2)5%(以下、「条件8−b」とする。)、
(3)8%(以下、「条件8−c」とする。)、
の3水準の平均印字率で、温湿度環境23℃、50%R.H.において、A4用紙1000枚の連続通紙による画像形成を行った後に測定した。トナー像濃度は濃度センサ9を用いて測定した。平均印字率が低い現像器ほど、トナー像濃度Dが0付近になる感光ドラム表面電位が低く、同時に、Dが1.5を超える感光ドラム表面電位が高い傾向がある。この測定時における、3水準の平均印字率の各々の転写ベルト6上トナー像の単位質量当たりの帯電量Q/M[μC/g]は、平均印字率1%で−28μC/g、5%で−22μC/g、8%で−17μC/gであった。このトナー帯電量の違いが、図6に挙げた平均印字率が異なる現像器、よって転写ベルト6上のトナー像濃度Dの感光ドラム表面電位V11依存性の原因であると考えている。この帯電量の測定は、トレック・ジャパン株式会社製Model 210HS−2Aを用いた。さらに、図7には図6のトナー像濃度Dの高い領域の拡大図を、図8には図6のトナー像濃度Dの低い領域の拡大図を挙げる。
表2に、本実施例において、VDminY、VLmaxY、画像データS1が最小値(0)の場合のトナー像濃度(以下、「非画像部濃度DSminY」と呼ぶ。)及び画像データS1が最大値(255)の場合のトナー像濃度(以下、「最大濃度画像部濃度DSmaxY」と呼ぶ。)を、表1、図6、図7及び図8から求めた結果を挙げる。VDminY、VLmaxY、DSminY、DSmaxYの値は、画像形成枚数が、1枚目、10000枚目及び20000枚目において、また、平均印字率が条件8−a、条件8−b及び条件8−cの各々の現像器特性について挙げている。
また併せて、表2には、比較例1及び比較例2についてのDminY、VLmaxY、DSminY、DSmaxYも挙げている。本実施例においては、非画像部濃度DSminYとDminY、最大濃度画像部濃度DSmaxYとDmaxYは、潜像電位制御により等しくなる。一方、比較例1及び比較例2においては、非画像部濃度DSminYとDminY、最大濃度画像部濃度DSmaxYとDmaxYは、必ずしも等しくはならない。
Figure 0005683635
表2から分かるように、本実施例においては潜像電位制御により、いずれの画像形成枚数や現像器特性においてもDSminYは十分に低く保たれており、DSmaxYは1.50に一定に制御されている。一方、比較例1及び比較例2においては、画像形成枚数の増加に伴うDSmaxYの低下による画像濃度薄の発生や、濃度0.02を超えるような高いDSminYによる非画像部トナー汚れが発生し得ることが分かる。比較例1及び比較例2においても、各色画像形成部の画像形成枚数や現像器特性が同一であれば、帯電電圧V14及び現像電圧V24を変更することで画像濃度薄や非画像部トナー汚れを回避できる。
ただし、一般的に画像形成装置では、各色画像形成部の感光ドラムは個別に交換される場合があり、また各色画像形成部Sの平均印字率は同一ではない場合が多い。そのため、各色画像形成部Sに共通の帯電電圧V14及び現像電圧V24を印加している比較例1及び比較例2の画像形成装置では、上記画像濃度薄や非画像部トナー汚れは回避できない。
以上述べたように、本実施例の画像形成装置では、複数の帯電部材(帯電手段)に印加する帯電電圧が共通の帯電電圧源から供給されており、複数の現像剤担持部材(現像手段)に印加する現像電圧が共通の現像電圧源から供給される。そして、本実施例における潜像電位制御により、画像濃度薄や非画像部トナー汚れを抑制できる。
また、上述したようにトナー像濃度TYの濃度センサ9による測定結果に基づいてVmaxY、VminYを算出する代わりに、次の方法も採用し得る。つまり、温湿度センサ74による温湿度検知結果や各画像形成部の画像形成履歴(画像形成枚数や印字率履歴や平均印字率など)に基づいたルックアップテーブルや計算式によるVmaxY、VminYの予測による算出でもよい。この方法でも、本実施例における潜像電位制御を行い、画像濃度薄や非画像部トナー汚れを抑制できる。
実施例2
図9を用いて、本実施例における電子写真方式の画像形成装置について説明する。本実施例の画像形成装置は、上記実施例1の画像形成装置とは後述する帯電電圧源と現像電圧源の構成が異なっている。本実施例では、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部SY、SM、SCの帯電ローラ13Y、13M、13Cには共通の帯電電圧源14YMCが接続されている。このため、帯電ローラ13Y、13M、13Cには同一の帯電電圧V14YMC(本実施例では−1150V)が印加される。また、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部の現像スリーブ21Y、21M、21Cには共通の現像電圧源24YMCが接続されている。このため、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部の現像スリーブ21Y、21M、21Cには同一の現像電圧V24YMC(本実施例では−350V)が印加される。
一方、ブラックの画像形成部SKの帯電ローラ13Kには帯電電圧源14Kが接続されていることで、帯電ローラ13Kには帯電電圧V14K(本実施例では−1150V)が印加される。また、ブラックの画像形成部SKの現像スリーブ21Kには現像電圧源24Kが接続されていることで、ブラックの画像形成部SKの現像スリーブ21Kには現像電圧V24YMC(本実施例では−350V)が印加される。ただし、潜像電位制御は上記実施例1と同様に各色画像形成部で実施する。
本実施例において、ブラックの画像形成部SKのみ、他の色の画像形成部SY、SM、SCとは帯電電圧源と現像電圧源を共有しない。それは、次の理由による。
つまり、一般的に画像形成装置で画像形成される画像にはブラックのみからなる画像が、全体の画像形成枚数の数%から50%程度はある。ブラックのみからなる画像形成時はイエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部SY、SM、SCに帯電電圧や現像電圧を印加しないことで、イエロー、マゼンタ、シアンの各感光ドラム11Y、11M、11Cの画像形成に伴う不必要な感光材料膜厚低下を防止することができる。
本実施例にて、画像形成装置は、上記実施例1と同様に、複数の帯電部材(帯電手段)に印加する帯電電圧が共通の帯電電圧源から供給されており、複数の現像剤担持部材(現像手段)に印加する現像電圧が共通の現像電圧源から供給される。そして、本実施例における潜像電位制御により、画像濃度薄や非画像部トナー汚れを抑制できる。
実施例3
図10を用いて、本実施例における電子写真方式の画像形成装置について説明する。図10に本実施例におけるプリンタエンジン210の側面断面の概略図を示す。本実施例における画像形成装置は複数の像担持体である4つの感光ドラムと、中間転写体とされる中間転写ベルト206を有するフルカラープリンタ(以下、「プリンタ」と呼ぶ。)200である。本実施例における画像形成装置は、各色画像形成部S(SY、SM、SC、SK)の構成など、上記実施例1と同様な構成を多く有しているため、それらについて重複する詳細な説明は省略する。
また、上記実施例1と同様に、各色画像形成部Sは同様の構成であるため、ここではイエロー画像形成部SYを例に挙げて画像形成部を説明し、重複する説明は省略する。また、図10にはイエロー画像形成部について説明したものと同一機能、構成を有する部材には同一の参照番号を付し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各々の画像形成部に帰属することを示す添え字Y、M、C、Kのみを変えて示す。
図10において、プリンタエンジン210内には中間転写ベルト206が設けられており、この中間転写ベルト206はローラ2061、2062、2063、2064によって張架され、移動方向PDに回転する。なお、ローラ2061、2062、2063、2064は電気的に画像形成装置の基準電位(グランド)に接地されている(不図示)。本実施例で使用されている中間転写ベルト206は、ポリイミドにカーボンを分散して表面抵抗率ρs=1×1012Ωの中抵抗に調整することで、転写工程等にて中間転写ベルト206に付加された電荷を、特別な除電機構を設けずに減衰させることができる。また、この中間転写ベルト6は、周長500mm、厚み100μmの単層無端状ベルトである。
イエロー画像形成部SYは、像担持体としての円筒状の電子写真感光体である感光ドラム11Y、クリーニング手段としてのクリーニングブレード12Y、帯電手段としての帯電ローラ13Y、現像手段としての現像器2Yを有している。更に、現像剤3Y、現像剤3Yを収容している現像剤容器31Yを有する。感光ドラム11Yは、外径30mmであり、アルミシリンダ上に初期状態では膜厚20μmの感光材料を塗布した層を有している。なお、アルミシリンダは電気的に画像形成装置の基準電位(グランド)に接地されている(不図示)。また、現像器2Yは、現像剤担持部材としての現像スリーブ21Y、現像スリーブ21Yへの現像剤塗布手段としての現像剤塗布ローラ22Y、現像スリーブ21Y上の現像剤層厚規制手段としての現像剤規制ブレード23Yを備える。また、各色画像形成部の帯電ローラ13Y、13M、13C、13Kには不図示の共通の帯電電圧源14が接続されていることで、各色の帯電ローラには同一の帯電電圧V14(本実施例では−1150V)が印加される。また、各色画像形成部の現像スリーブ21Y、21M、21C、21Kには不図示の共通の現像電圧源24が接続されていることで、各色の現像スリーブには同一の現像電圧V24(本実施例では−350V)が印加される。
また、イエロー画像形成部SYには、露光装置4Yが設けられている。露光装置4Yは、露光光源としてのレーザーダイオード41Y、レーザーダイオード41Yから発したレーザー光の走査手段として多面鏡によってレーザー光を走査させるスキャナユニット42Yを備えている。また、露光装置4Yは、露光光源及び走査手段の代わりにLight Emitting Diode(以下、「LED」と呼ぶ。)アレイなども使用できる。この露光装置4Yは、CPU111から送られてくる画像データSに基づいて変調された走査光43Yを感光ドラム11Yに照射する。
更に、各色画像形成部には転写手段としての転写ローラ205Y、205M、205C、205Kが備えられ、これらの転写ローラ205Y、205M、205C、205Kには共通の転写電圧源2051が接続されている。このため、各色の転写ローラには同一の転写電圧V2051(本実施例では500V)が印加される。そして、中間転写ベルト206上に、感光ドラム11Yと転写ローラ5Yによって形成される転写ニップNYにおいて感光ドラム11Y上に形成されたトナー像を中間転写ベルト206へと静電転写する。そして、中間転写ベルト206が移動するのに同期して、同様に、マゼンタ、シアン、ブラックの各色画像形成部での感光ドラム上へのトナー像の形成と中間転写ベルト206への転写が順次行われ、各色トナー像を中間転写ベルト206へと静電転写する。転写後の感光ドラム11Y上に残留した現像剤は、クリーニングブレード12Yによって除去され、現像剤回収容器15Yに回収される。
本実施例は、上記実施例1及び実施例2とは異なり、各色画像形成部S(SY、SM、SC、SK)の転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)には共通の転写電圧源2051が接続されている。これは、次の理由からである。つまり、記録媒体Pとは異なり、中間転写ベルト206は中抵抗であるため、転写工程等にて中間転写ベルト6に付加された電荷を、特別な除電機構を設けずに減衰させることができる。これにより、各色画像形成部Sに同一の転写電圧V2051を印加することで、各色画像形成部でSのトナー像の適切な静電転写が行われるためである。
一方、記録媒体カセット7に積載されている記録媒体Pは、ピックアップローラ71によって記録媒体カセット7から取り出された後、搬送ローラ対72によってレジストローラ対73まで搬送される。そして、中間転写ベルト206上のトナー像に同期してレジストローラ73によって記録媒体Pは、ローラ2064と2次転写ローラ2052と中間転写ベルト206によって形成される転写ニップ部N2に搬送される。2次転写ローラ2052には2次転写電圧源2053が接続されていることで2次転写電圧V2053が印加されている。これにより、中間転写ベルト206上のトナー像が2次転写ローラ2052によって記録媒体P上に静電転写される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナー像が転写された記録媒体Pは、その後、定着装置8に送られ、記録媒体P上のトナー像が溶融固着されることで記録媒体P上にカラー画像が形成される。
また、中間転写ベルト206上に付着した現像剤や紙粉などの汚れは、ブレード、ファーブラシなどによる中間転写ベルトクリーニング手段である中間転写ベルトクリーナ2065によって除去される。
本実施例において、実施例1及び実施例2で上述した潜像電位制御も、転写ベルト6上のトナー像TYの代わりに中間転写ベルト206上のトナー像TYを濃度センサ9によって測定することで、同様に実施することができる。
以上述べたように、本実施例では、複数の帯電部材(帯電手段)に印加する帯電電圧が共通の帯電電圧源から供給されており、複数の現像剤担持部材(現像手段)に印加する現像電圧が共通の現像電圧源から供給される画像形成装置とされる。更に、本実施例では、潜像電位制御と中間転写ベルトを用いることにより、更に、複数の転写部材(転写手段)に印加する転写電圧を共通の転写電圧源から供給することが可能であり、画像濃度薄や非画像部トナー汚れを抑制できる。
2(2Y、2M、2C、2K) 現像器(現像手段)
21(21Y、21M、21C、21K) 現像ローラ(現像剤担持部材)
4(4Y、4M、4C、4K) 露光装置(露光手段)
6 転写ベルト(記録媒体担持搬送部材)
9 濃度センサ(濃度検知手段)
11(11Y、11M、11C、11K) 感光ドラム(像担持体)
13(13Y、13M、13C、13K) 帯電装置(帯電手段)
14 帯電電圧源
24 現像電圧源
100 プリンタ(画像形成装置)
110、210 プリンタエンジン
111 CPU(プリンタエンジン制御装置)
120 プリンタ制御部
206 中間転写ベルト(中間転写体)
P 記録媒体
S(SY、SM、SC、SK) 画像形成部

Claims (4)

  1. 感光体、前記感光体を帯電する帯電手段、前記感光体を露光し潜像を形成する露光手段、及び、前記感光体の画像部にトナーを付着させてトナー像を形成する現像手段をそれぞれ備える複数の画像形成部を有し、前記複数の画像形成部の帯電手段には共通の帯電電圧源から供給された帯電電圧が印加され、前記複数の画像形成部の現像手段には共通の現像電圧源から供給された現像電圧が印加される画像形成装置において、
    前記複数の画像形成部の感光体は個別に交換可能であり、前記露光手段の各々は、前記感光体の画像部となる部分を露光し、前記感光体の非画像部となる部分を、前記感光体の画像部となる部分を露光する光量よりも小さい光量であって、各前記画像形成部の画像形成履歴に基づいて前記露光手段毎に設定される光量で露光することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光手段の各々が、前記感光体の非画像部となる部分を露光することにより、前記感光体の非画像部となる部分をトナーの付着が抑制される電位にすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体とは別の感光体、前記別の感光体を帯電する別の帯電手段、前記別の感光体を露光し潜像を形成する別の露光手段、及び、前記別の感光体にトナーを付着させてトナー像を形成する別の現像手段を備える別の画像形成部を有し、前記別の画像形成部の帯電手段には前記共通の帯電電圧源とは異なる別の帯電電圧源から供給された帯電電圧が印加され、前記別の画像形成部の現像手段には前記共通の現像電圧源とは異なる別の現像電圧源から供給された現像電圧が印加されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. ベルトを有し、前記複数の画像形成部のそれぞれは、前記感光体に形成されたトナー像を前記ベルトに転写する転写手段を備え、前記複数の画像形成部の転写手段には共通の転写電圧源から供給された転写電圧が印加されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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