JP2005284275A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体上のトナー像を繰り返し転写媒体へ転写する場合において、再転写の発生を防止し、複数のトナー像を混合して得られる混合トナー像の色味を適正にする画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着器により複数のトナー像を混合して定着し、中間転写体または転写材上に混合トナー像を形成する。そして、中間転写体または転写材上の混合トナー像を検知手段により検知し、この検知結果に基づいて、像担持体上のトナー像を転写媒体に転写する際の転写条件を可変に制御する。つまり、混合トナー像の検知により、再転写の発生状況の把握が可能となるため、再転写が防止されるように転写条件を制御することができる。そして、再転写の発生を防止し、混合トナー像の色味を適正にすることができる。
【選択図】図1







Description

本発明は、像担持体上のトナー像が繰り返し転写媒体へ転写される画像形成装置において、トナー像が転写媒体へ転写される際の再転写を防止し、複数のトナー像を混合して得られる混合トナー像の色味を適正にする画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、周囲の環境や、画像形成枚数等により画像濃度のγ特性の変化が生じ、特にカラー画像は色味の変化やハイライト部の階調変動として現れ画像形成の不安定要因となる。
そこで、所望の画像信号によって感光体上に静電潜像を形成しその静電潜像を現像したパッチ状のトナー像(以下「パッチ」という。)の濃度を、LED等の光源から光を照射しその反射光を光電素子で受光するパッチ検知センサーにより、その出力値を濃度変換し、検知する。あるいは、必要現像コントラスト等の制御パラメータを、温湿度などの環境情報や、耐久枚数などの変動要因に応じて、あらかじめ決められた制御値を補正するなどの方法が用いられている。
例として、中間転写体を備えた電子写真方式のカラー画像形成装置において、マゼンタ単色ベタ画像を適正濃度で出力する際の調整を簡単に述べる。中間転写体上に複数色のトナー像を形成する場合に、感光体上に形成するトナー像の色順がマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ブラック(K)であり、感光体から中間転写体上への一次転写装置による一次転写の色順も同様とする。
ここで、感光体から中間転写体上へのトナー像の一次転写プロセスにおいては、中間転写体上に既に形成されているトナー像が、以降の色の一次転写の際に感光体へ再転写することでトナー像の一部が、感光体に逆戻りしてしまう。
図16は、色順が1番目であるマゼンタトナーMの単色ベタ画像の画像形成を行った場合、以降の色の一次転写(マゼンタ単色画像であるため以降の色のトナーは一次転写されないが一次転写プロセスは行われる)後の、中間転写体上でのトナー量を示したものである。マゼンタトナー像Mの一次転写後には中間転写体上に、ベタ画像の濃度として適正な感光体上でのマゼンタトナー量0.60mg/cmが存在するが、イエロートナー像Y、シアントナー像C、ブラックトナー像Kの一次転写プロセスを通過する際に、それぞれ0.03mg/cmのマゼンタトナーが感光体上に再転写され、ブラックトナー像Kの一次転写プロセス終了後の中間転写体上でのマゼンタトナー量は0.51mg/cmとなり、ベタ画像の濃度として適正な感光体上でのマゼンタトナー量0.60mg/cmに未達、すなわち濃度の薄い画像が出力されてしまう。そこで実際には、最終色であるブラックトナー像Kの転写後にマゼンタ単色パッチの濃度信号測定結果に基づき、現像コントラスト補正等の画像濃度制御パラメータ補正を行い、感光体上でのマゼンタトナー量を調整することで、適正濃度のマゼンタベタ画像を出力している。
しかしながら、上述構成の画像形成装置は、各単色での濃度特性は制御しているが、実際の画像ではこれらの色を混色していることから、転写プロセス条件や定着プロセス条件などの各画像形成プロセス条件や、環境変動などによって微妙に色のバランスが変わり、色味の変化として、観察者に知覚される。
例えば、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナーを重ねてブラックを再現しようとした場合、各色のバランスが狂うことで、ブラックには見えずに、他の色が混ざったようにみえる。
このように色味の変化は、無彩色や肌色などの記憶などで比較的捉えられやすく、フルカラー複写機などでは、問題点として指摘されやすい。
以上のような複数色での色味変化に対し、特許文献1においては、転写定着装置(転写同時定着装置)を備えた画像形成装置において、少なくとも2色以上のトナーを重ねたパッチを中間転写ベルト上に形成し、これらのトナー像を転写定着装置により中間転写ベルト上に定着混色し、中間転写ベルトの移動方向についての転写定着装置の下流側において、中間転写ベルトのトナー像転写定着面に対向配置した色情報検知手段によって、上記パッチの色情報を検知し、この検知結果に基づいて画像濃度制御パラメータを制御する提案がなされている。
制御する画像濃度制御パラメータとは、露光装置におけるレーザーパワー、帯電装置による感光ドラム表面の帯電電位、現像装置の現像バイアスなどがあり、上記装置の制御により複数色での色味変化を抑えることを可能としている。
特開2000−147864号公報
しかしながら、上述のような単色画像、複数色画像それぞれに対し、画像濃度制御パラメータを制御した場合、一次転写プロセスにおいて以下のような不具合が生じる。
すなわち、ある単色画像を適正濃度で出力するために画像濃度制御パラメータを制御した場合には、その色を含む複数色画像において適正な色味が得られず、また、複数色画像を適正濃度で出力するために画像濃度制御パラメータを制御した場合には、そこに含まれる色の単色画像において、適正な濃度を得ることができない。
例として、前記の中間転写体を備えた電子写真方式のカラー画像形成装置において、マゼンタ単色ベタ画像(単色トナー像)を適正濃度で出力しようとした場合、ブラックトナー像Kの一次転写後の中間転写体上には0.60mg/cmのマゼンタトナー量が必要であり、そのためには図16から、感光体上において、0.69mg/cm程度のマゼンタトナー像(単色トナー像)を形成する。しかしながら、マゼンタトナーを含む複数色の画像(混合トナー像)、例としてレッドR(M+Y)のベタ画像においては、中間転写体上のマゼンタトナーは、色順で次のイエロートナー像Yの一次転写時にイエロートナー像が中間転写体上のマゼンタトナー像上へ一次転写されてくるため、再転写することなく、ブラックトナー像Kの一次転写後までたどり着いてしまう。すなわち、レッドRのベタ画像形成時は中間転写体上のマゼンタトナー量は0.69mg/cmとなり、出力されるレッドベタ画像のマゼンタトナー量は多く、色味がマゼンタ側に寄った画像となる問題が生ずる。
ここで、ベタ画像の色味を適正にすべく、感光体上のマゼンタトナー量を0.60mg/cmになるよう画像濃度制御パラメータを制御した場合、逆にマゼンタ単色ベタ画像については、中間転写体上のマゼンタトナー量が再転写により、0.51mg/cmに減少するため、適正濃度のマゼンタベタ画像を得ることができない。
そこで、本願発明の目的は、像担持体上のトナー像を繰り返し転写媒体へ転写する場合において、再転写の発生を防止し、複数のトナー像を混合して得られる混合トナー像の色味を適正にする画像形成装置を提供することである。
別の目的は、以下を有する画像形成装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、
像担持体と、
前記像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
前記像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
前記像担持体上の前記第1のトナー像を転写媒体へ転写し、少なくとも前記転写媒体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記像担持体上の前記第2のトナー像を前記転写媒体へ静電的に転写する転写手段と、
少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
を有する画像形成装置において、
少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記転写手段の転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする。
(2)上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の他の代表的な構成は、
第1の像担持体と、
前記第1の像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
前記第1像担持体上の前記第1のトナー像を転写媒体へ転写する第1の転写手段と、
第2の像担持体と、
前記第2の像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
前記第2像担持体上の前記第2のトナー像を、少なくとも前記転写媒体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記転写媒体へ静電的に転写する第2の転写手段と、
少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
を有する画像形成装置において、
少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記第2の転写手段の転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする。
(3)上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の更に他の代表的な構成は、
像担持体と、
前記像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
前記像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
前記像担持体上の前記第1のトナー像を中間転写体へ転写し、少なくとも前記中間転写体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記像担持体上の前記第2のトナー像を前記中間転写体へ静電的に転写する1次転写手段と、
前記中間転写体上の、少なくとも、第1及び第2のトナー像を一括して転写材へ転写する2次転写手段と、
少なくとも前記第1及び第2のトナー像を、前記転写材へ混合して定着し、
前記転写材上に混合トナー像を形成する定着手段と、
少なくとも前記転写材上の前記混合トナー像を検知する検知手段とを有する画像形成装置において、
少なくとも前記検知手段の前記転写材上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記1次転写手段の1次転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする。
(4)上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の更に他の代表的な構成は、
第1の像担持体と、
前記第1の像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
前記第1像担持体上の前記第1のトナー像を中間転写体へ1次転写する第1の1次転写手段と、
第2の像担持体と、
前記第2の像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
前記第2像担持体上の前記第2のトナー像を、少なくとも前記中間転写体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記中間転写体へ静電的に転写する第2の1次転写手段と、
前記第1及び第2のトナー像を一括して転写材へ2次転写する2次転写手段と、
少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記第2の1次転写手段の1次転写条件を可変に制御する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明では、定着手段により複数のトナー像を混合して定着し、転写媒体上または中間転写体上に混合トナー像を形成する。そして、転写媒体上または中間転写体上の混合トナー像を検知手段により検知し、この検知結果に基づいて、像担持体上のトナー像を転写媒体に転写する際の転写条件を可変に制御する。
つまり、混合トナー像の検知により、再転写の発生状況の把握が可能となるため、再転写が防止されるように転写条件を制御することができる。そして、再転写の発生を防止し、混合トナー像の色味を適正にすることができる。
以下に、本願発明の実施形態の詳細な説明を行う。
(1)画像形成装置例の概略構成
図1は本実施例1における画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。本実施例の画像形成装置は、第1の像担持体としての1つの電子写真感光体上に帯電、露光、ならびに現像により形成されたトナー像を、第2の像担持体としての中間転写体上に1次転写し、各色ごとにこれを繰り返して、中間転写体上に各色トナー像の重ね合わせからなるカラートナー画像を合成形成し、この合成形成のカラートナー画像を転写定着装置(転写同時定着装置、定着手段)により中間転写体上から転写材に一括で二次転写するのと同時に定着混色する方式の4色フルカラー電子写真画像形成装置である。
すなわち、この画像形成装置は、第1の像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)17を備えている。感光ドラム17は駆動手段(不図示)によって矢印R17の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。感光ドラム17の周囲には、画像形成手段が配設されている。この画像形成手段としては、任意のものを採用し得るが、本実施例では、感光ドラム17の表面を均一に帯電する一次帯電器19と、カラー画像を色分解した光像又はこれに相当する光像を感光ドラム17上に照射して画像の静電潜像を形成する例えばレーザビーム露光装置などの露光装置9と、感光ドラム17上の静電潜像を現像してトナー像として可視化する回転式の現像装置20等を備えている。
露光装置9は本実施例においては、レーザダイオード13、ポリゴンミラー14、fθレンズ15、反射ミラー16等を備えたレーザビーム露光装置である。原稿Oの画像がCCD1によって読み取られ、得られたアナログ画像信号は増幅器2で所定のレベルまで増幅され、アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)3により例えば8ビット(0〜255階調)のデジタル画像信号に変換される。次にこのデジタル画像信号はγ変換器(本実施例では256バイトのデータで構成され、ルックアップテーブル方式で濃度変換を行う変換器)4に供給され、γ補正された後、デジタル/アナログ変換器(D/A変換器)5に入力される。ここでデジタル画像信号は再びアナログ画像信号に変換されてコンパレータ7の一方の入力となる。コンパレータ7の他方の入力には三角波発生回路6から発生される所定周期の三角波信号が供給されており、上述のコンパレータ7の一方に供給されたアナログ画像信号はこの三角波信号と比較され、パルス幅変調される。このパルス幅変調された2値化画像信号はレーザ駆動回路8に入力され、露光装置9のレーザダイオード13の発光のオン/オフ制御信号として使用される。レーザダイオード13から放射されたレーザ光Lは、周知のポリゴンミラー14により主走査方向に走査され、fθレンズ15、及び反射ミラー16を経て回転している感光ドラム17上に照射される。感光ドラム17は、露光器18で均一に除電された後、一次帯電器19により均一に例えばマイナスに帯電される。その後、上述したレーザ光Lの照射を受けて画像信号に応じた静電潜像が形成される。
現像装置(トナー像形成手段)20は、回転自在に支持されたロータリ20Aと、これに搭載された4個の現像器、すなわち、マゼンタトナー(マゼンタ現像剤、第1のトナー)、イエロートナー(イエロー現像剤、第2のトナー)、シアントナー(シアン現像剤)、ブラックトナー(ブラック現像剤)をそれぞれ収納した現像器20M(第1のトナー像形成手段)、20Y(第2のトナー像形成手段)、20C、20Kによって構成されている。現像装置20は、ロータリ20Aが回転することにより、感光ドラム17上に形成された静電潜像に対応した色のトナーを収納した現像器が、感光ドラム17の外周面に対向した現像位置へと搬送されて、感光ドラム17上の静電潜像をトナー像(可視画像)として現像する。現像器20には静電潜像形成条件に応じたDCバイアス成分と、現像効率を向上させるためのACバイアス成分とが重畳され印加されている。
30aは中間転写体(転写媒体)である。本実施例の中間転写体はフレキシブルの無端ベルト部材(以下、中間転写ベルトと記す)であり、1次転写帯電器(転写手段)としての1次転写帯電ローラ31、転写定着装置(定着手段)54の定着部対向ローラ51、テンションローラ61の3本の懸架ローラ間に懸回張設してある。1次転写帯電ローラ(転写手段)31は中間転写ベルト30aを介して感光ドラム17に圧接させて、感光ドラム17と中間転写ベルト30aとの間に1次転写部(ニップ部)T1を形成させている。また定着部対向ローラ51には中間転写ベルト30aをはさませて定着ローラ50を圧接させて、中間転写ベルト30aと定着ローラ50との間に2次転写部(ニップ部)T20を形成させている。この定着ローラ50と定着部対向ローラ51が転写定着装置54を構成している。
中間転写ベルト30aには、例えば、ベース層と表面層との2層構造のベルト状のものが用いられる。ベース層としては、ポリイミド(PI)、ポリエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエーテルニトリル(PEN)などが用いられるが、耐熱性および機械強度のことを考慮するとポリイミドが用いられる場合が多い。本実施例では、ベース層として、カーボンブラックを分散して半導電化処理されたポリイミドフィルムを用いている。また、表面層としては、中間転写ベルト30aに転写されたトナー像を転写材23上に2次転写同時定着するときの、中間転写体の転写材との密着性、中間転写ベルト上のトナーの離型性、および中間転写ベルトの耐熱性を考慮して、ゴム硬度50°、厚さ50μmの半導電性シリコンゴムを用いている。また、感光ドラム17に形成されたトナー像の中間転写ベルト30aへの転写性を考慮し、ベース層の体積抵抗率は10〜1011Ω・cmに抵抗調整され、表面層の体積抵抗率は1013〜1015Ω・cmに抵抗調整されている。
1次転写帯電ローラ31は導電性弾性ローラであり、中間転写ベルト30aの駆動ローラも兼ねている。中間転写ベルト30aはこの1次転写帯電ローラ31が駆動手段(不図示)によって駆動されることにより矢印R30aの時計方向に感光ドラム17とほぼ同じ周速度で回転する。E1は1次転写帯電ローラ31に対する高圧出力回路(バイアス印加電源、電源)である。
転写定着装置54の定着ローラ50と定着部対向ローラ51の内空にはそれぞれ、加熱手段としてハロゲンヒータ52、53が配設されている。また定着ローラ50と定着部対向ローラ51の表面にはそれぞれ温度制御用のサーミスタ(不図示)が配置されていて、最適な定着画像が得られるように、サーミスタからの温度情報によりハロゲンヒータ52、53をON/OFF制御し定着ローラ50と定着部対向ローラ51の温度を所定に管理している。本実施例では、150℃になるように制御されている。また特に定着ローラ50の表面には離型性の良いフッ素系樹脂であるPFAをコーティングし、定着ローラ側へのトナーの付着を抑制している。E20は定着ローラ50に対する高圧出力回路(バイアス印加電源)である。
テンションローラ61は中間転写ベルト30に一定の張力を付加している。62はこのテンションローラ61の中間転写ベルト巻き掛け部において中間転写ベルト30aの表面(外面)に当接させて配設したクリーナーである。本実施例ではこのクリーナー62はウエブ型クリーナーである。
40は検知手段としての濃度検知センサーであり、転写定着装置54の定着部対向ローラ51よりも中間転写ベルト30aの移動方向下流側で、テンションローラ61よりも中間転写ベルト移動方向上流側の中間転写ベルト部分において中間転写ベルト30aの表面(トナー像転写面)に非接触に対向させて配置してある。
(2)フルカラー画像形成動作
本実施例の画像形成装置は、感光ドラム17の面に、フルカラー画像の成分色像としてのマゼンタトナー像、イエロートナー像、シアントナー像、ブラックトナー像の4つのトナー像を順次に形成し、それらのトナー像を1次転写部T1において中間転写ベルト30a上に順次に所定の重ね合わせ状態で重畳転写し、その4色重畳トナー像を2次転写部T20において転写材23に一括して転写すると同時に加熱定着(定着混合)することでフルカラー画像形成物を得る構成のものである。より詳しくは、
1)回転駆動されている感光ドラム17の面に上記の画像形成手段による一次帯電、露光、現像の工程により、まず、フルカラー画像のマゼンタ成分のトナー像が形成され、そのマゼンタトナー像が1次転写部T1において1回転目の中間転写ベルト30aの表面に1次転写される。
この感光ドラム17上から中間転写ベルト30a上へのトナー像の1次転写は高圧出力回路E1から1次転写帯電ローラ31にトナーの帯電極性とは逆極性のバイアスを印加することで行っている。
また、1次転写部T1において中間転写ベルト30aに転写されないで感光ドラム17の表面に残ったトナー(残留トナー)は、クリーナー24で感光ドラム17の表面から掻き落とされて除去され、感光ドラム17は繰り返して作像に供される。
中間転写ベルト30a上に1次転写されたトナー像は引き続き中間転写ベルト30aの回転により再び2次転写部T20を通り、またクリーナー62の位置を通って再び1次転写部T1に至る。この場合、転写定着装置54の定着ローラ50は前記のように離型性の良いコーティングにより中間転写ベルト30a側から定着ローラ50側へのトナーの付着を抑制されているとともに、高圧出力回路E20からトナーの帯電極性と同極性のバイアスを印加されることで、中間転写ベルト30a上から定着ローラ50へのトナー像の転移が抑制されている。また、クリーナー62は中間転写ベルト30aの表面からウエブが非接触に逃がされている非作用状態に保持されて、中間転写ベルト30a上のトナー像を乱さないようにされている。
2)次に、感光ドラム17の面にフルカラー画像のイエロー成分のトナー像が形成され、そのイエロートナー像が、1次転写部T1において、2回転目の中間転写ベルト30aの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像に対して所定に重ね合わせられた状態で1次転写される。
3)次に、感光ドラム17の面にフルカラー画像のシアン成分のトナー像が形成され、そのシアントナー像が、1次転写部T1において、3回転目の中間転写ベルト30aの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像とイエロートナー像に対して所定に重ね合わせられた状態で1次転写される。
4)最後に、感光ドラム17の面にフルカラー画像のブラック成分のトナー像が形成され、そのブラックトナー像が、1次転写部T1において、4回転目の中間転写ベルト30aの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像とイエロートナー像とシアントナー像に対して所定に重ね合わせられた状態で1次転写される。
図2は、各色のトナー像の感光ドラム17上から中間転写ベルト30a上への一次転写時に高圧出力回路E1から1次転写帯電ローラ31へ印加するターゲット転写電流の設定値である。ターゲット1次転写電流は、画像形成装置内の温度・湿度を測定する温湿度センサー200の測定結果から得られる環境水分量に基づき、制御回路CPU(制御手段)100により、可変に制御されている。
実際の一次転写時には、定電圧制御を行い、ターゲット電流に沿った一次転写電流が流れるように制御(ターゲットの電流に合うように電圧を制御し、定電圧で出力)されている(特開平8−22205号公報参照)。
5)その4色重畳トナー像が引き続く中間転写ベルト30aの回転で2次転写部T20に搬送されてそのトナー像の先端部が2次転写部T20に到達する所定のタイミングで、同じく先端部が2次転写部T20に到達するように給紙搬送装置(不図示)から転写材23が給送される。また、高圧出力回路E20から定着ローラ50に対する印加バイアスがトナーの帯電極性と同極性のバイアスから逆極性のバイアスに切換えられる。これにより、2次転写部T20において、中間転写ベルト30a上の4色重畳トナー像が転写材23に一括して順次に転写されると同時に加熱定着(定着混合)されて、フルカラー画像形成物が画像形成装置本体外部に排出される。
また、クリーナー62はウエブを中間転写ベルト30aの表面に押圧接触させた作用状態に切換え保持される。これにより、2次転写部T20において転写材23に転写されないで中間転写ベルト30aの表面に残ったトナー(残留トナー)はクリーナー62のウエブで拭い落とされて除去され、中間転写ベルト30aは繰り返して作像に供される。
(3)色味調整モード
ところで、本実施例の画像形成装置は、環境センサー200からの温湿度情報に基づいてそれぞれの環境状態に応じてあらかじめ決めてある現像コントラスト電位に制御することによって、感光ドラム17上の画像(トナー像)濃度を一定に保つように制御されている。
しかしながら、各色の画像濃度は制御されてはいるものの、色のバランスが微妙に狂い、色味の違いが認識できてしまうレベルとなることがあった。
本実施例においては、画像形成装置の前回転動作行程において、中間転写ベルト30a上に単色、及び複数色のパッチ(パッチ状のトナー像)をかさね、そのパッチを2次転写部T20には転写材を通紙せずに中間転写ベルト30a上に定着混合し、そのトナー像の色濃度を検知手段としての濃度検知センサー40で検知して、この検知結果に基づいて、制御回路CPU100にて、次に実行させるカラー画像形成行程における1次転写条件を制御する色味調整モードを具備させる。これによって、この問題を解消した。
ここで、前回転行程とは、スタンバイ状態の画像形成装置に対するプリントスタート信号の入力により画像形成装置のメインモータを起動させて、しばらくの間画像形成装置に画像形成前動作を行わせる期間である。
この色味調整モードは前回転動作で実行することが最も精度の良い調整が行える。プリント動作の遅れをきらう場合には、1ジョブ終了後の後回転行程において実行させるシーケンスにすることもできる。また、連続で大量枚数のジョブの場合、例えば数百枚に1度色味調整モードを実行させるシーケンスにすることもできる。また、ユーザーが任意に、色味調整モードを実行することも可能である。
以下に具体的に述べる。図1に示すように、検知手段としての濃度検知センサー40は、中間転写ベルト30aの回転方向(矢印R30a方向)に対して、転写定着装置54の下流側で、かつ中間転写ベルト30aのトナー像転写面(外周面)に対向するようにして配置されており、転写定着装置54で中間転写ベルト30a上に定着混合された単色パッチP1、P2、複数色パッチP3、P4の色情報を検知している。その検知色情報が制御回路CPU100(図1および図7)に入力される。
図3は中間転写ベルト30a上に形成する、パッチP1(マゼンタM単色)、P2(イエローY単色)、P3(複数色レッド:R(M+Y))、P4(複数色グリーン:G(M+C))を示している。
パッチP1、P2、P3、P4の形成方法の詳細を以下に示す。
まず、感光ドラム17(像担持体)上に形成された静電像をマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP1及びP3の形成される位置に、マゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。続いて、感光ドラム17上に形成された静電像をイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP2、P3、P4の形成される位置にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。つまり、第1のトナー像としてのマゼンタトナー像の一部(ここでは、P3)に重なるように、第2のトナー像としてのイエロートナー像は1次転写帯電器31(転写手段)により、中間転写ベルト(転写媒体)30aに転写される。また、マゼンタトナー像は、イエロートナー像の一部(ここでは、P1)に重ならないように1次転写帯電器31(転写手段)により、中間転写ベルト(転写媒体)30aへ転写される。
中間転写ベルト30a上へ転写されたイエロートナー像及びマゼンタトナー像は、2次転写部T20に転写材23を通紙せずに中間転写ベルト30a上に転写定着装置(定着手段)54により定着混合されて、中間転写ベルト30a上にレッドのパッチP3(混合トナー像)が形成される。
また、マゼンタトナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、他の色のトナー像と混合されずに中間転写ベルト30aに転写定着装置(定着手段)54により定着されて、中間転写ベルト30a上にマゼンタのパッチP1(単色トナー像)が形成される。
イエロートナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、他の色のトナー像と混合されずに中間転写ベルト30aに転写定着装置54に定着されて、中間転写ベルト30a上にイエローのパッチP2(単色トナー像)が形成される。
同様に、中間転写ベルト30a上のイエロートナー像にシアントナー像が重なるように転写された後、中間転写ベルト30a上のイエロートナー像及びシアントナー像が転写定着装置54により中間転写ベルト30aに定着混合されることにより、P4が形成される。
これらのパッチP1、P2、P3、P4の形成は画像形成装置のフルカラー画像形成行程に先立つ前回転行程で行なわせている。なお、これは、前記したように、1ジョブ終了後の後回転行程において実行させるシーケンスにすることもできる。また、連続で大量枚数のジョブの場合、例えば数百枚に1度色味調整モードを実行させるシーケンスにすることもできる。更に、ユーザが任意に色味調整モードを実行することも可能である。
このようなパッチの形成は感光ドラム17に形成したトナー像を中間転写ベルト30aに一次転写する工程を少なくとも2色のトナーについて繰り返して、中間転写ベルト上に、単一色のトナー像と、少なくとも2色のトナー像を重ね合わせたトナー像を形成担持させ、前記トナー像を、転写材23を通紙せずに転写定着装置54によって中間転写ベルト30a上自体に定着することでなされる。
図4の(a)は検知手段としての濃度検知センサー40の構成を示す縦断面図、(b)は同じく上面図である。濃度検知センサー40は、中間転写ベルト30a上に形成されたパッチP(1〜4)を照射する光源41と反射光を受光する受光素子42とを備えている。(b)に示すように、受光素子42とパッチP(1〜4)との間には、RGB各色の色分解用のフィルタ43R、43G、43Bが配置されている。
図5は、本実施の形態で使用した濃度検知センサー40の色分解用のフィルタの代表的な分光特性を示している。また図6は、本実施の形態で使用されるY、M、C、K各色トナーの分光反射率特性を示したものである。
光源41から照射された光は中間転写ベルト30a上で定着混合されたパッチP(1〜4)によって反射され、各色の色分解用のフィルタ43R、43G、43Bを介し受光素子42に入る。
ここで例として、一次転写プロセスにおける、中間転写ベルト30a側から感光ドラム17側へのトナーの再転写により、中間転写ベルト30a上での単色マゼンタM画像と複数色レッドR画像において、マゼンタトナー量の差が最も大きいのは、それぞれの画像の最高濃度である1.45のときである。また、そのときのブラックK画像の一次転写プロセス後の中間転写ベルト30a上のマゼンタトナー量は0.60mg/cmである。
また、濃度検知センサー40の出力電圧は、0〜5Vで出力される。出力された電圧は濃度0〜2.0を10ビット(0〜1023レベル)になるようにAD変換される。
本実施の形態においては、基準として、単色マゼンタパッチP1(M画像の濃度レベル742、濃度1.45相当、ブラック画像Kの1次転写後の中間転写ベルト30a上のマゼンタトナー量0.60mg/cm)と単色イエローパッチP2(濃度1.45相当)を形成し、その画像形成条件のままに、P3(Rパッチ)、P4(Gパッチ)の形成を行う。そして制御回路CPU100は、濃度検知センサー40からの入力検知色情報に基づき、パッチP1におけるマゼンタM画像の濃度レベルと、パッチP3におけるマゼンタMの濃度レベルの比較、パッチP2におけるイエローYの濃度レベルと、パッチP4におけるイエローYの濃度レベルの比較し、その結果によって、次のフルカラー画像形成行程においてイエローY、シアンC、ブラックKの各一次転写時に高圧出力回路E1から1次転写帯電ローラ31に印加する一次転写条件の制御が制御手段CPU100により行われる。また、制御手段CPU100は、制御の工程において、再転写量を算出する(色味調整モード)。
具体的には、マゼンタトナーの再転写量0.09mg/cmを超えた場合、イエローY、シアンC、ブラックKの一次転写ターゲット電流値を5μA減少させる。イエロートナーの再転写量0.09mg/cmを超えた場合シアンC、ブラックKの一次転写ターゲット電流値を5μA減少させる。ここでマゼンタトナーの再転写量0.09mg/cmというのは、基準となる単色でのマゼンタMパッチP1のM濃度レベルP1M(742付近の値)に対し、P3(Rパッチ)におけるM濃度レベルP3Mが148以上高い数値となった場合である。なお、イエローの0.09mg/cmは、Y濃度レベルの100に相当する。ここで、再転写量の許容範囲とした0.09mg/cmというのは、反射濃度で示すおよそ0.2に当り、本実施例装置における濃度の振れ幅の規格値である。
図7は上記の色味調整モードを実行する制御回路系のブロック図である。図8は上記の色味調整モードの制御内容のフローチャートを示している。
今、環境水分量が8.57g/Kgとすると、イエロー、シアン、ブラックのターゲット1次転写電流値は、それぞれ、95μA、95μA、62μAである。ここで、マゼンタトナーの再転写量が0.09mg/cmを超えた場合、つまり、マゼンタMパッチ濃度レベルP1Mと、P3(Rパッチ)におけるM濃度レベルP3Mの差異(P3M−P1M)が148よりも大きい場合、イエロー、シアン、ブラックの1次転写電流(1次転写ローラ31に印加される電流)を一律に−5μAし、それぞれ、90μA、90μA、57μAとする。また、(P3M−P1M)が148より大きくはないが、イエローYパッチP2のY濃度レベルとP2Y、P4(Gパッチ)におけるY濃度レベルP4Yの差異(P4Y−P2Y)が100よりも大きい場合、シアン、ブラックの1次転写電流を一律に−5μAし、それぞれ、90μA,57μAとする。
また図9は、本実施例装置における、一次転写電流値と再転写量の関係を示したものであり、例として感光ドラム17上にマゼンタMトナー量0.60mg/cmのM単色画像を形成した場合の、ブラック画像Kの一次転写後の中間転写ベルト30上のMトナー量と、イエロートナー画像Yの一次転写電流値との関係をしめしたものである。イエロートナー画像Yの一次転写電流値を5μA減少させることで、マゼンタトナーMの再転写量が0.01mg/cmの程度良化する。また、この関係は、シアントナー画像Cの一次転写電流値、ブラックトナー画像Kの一次転写電流値に対しても同様であり、本実施例においては、イエローY、シアンC、ブラックKの各色のトナー画像の一次転写電流値を同時に5μA減少させることで、再転写量を0.03mg/cm程度良化させる制御を行っている。
ここで、イエローY、シアンC、ブラックKの各色のトナー画像の一次転写電流を減少させることで、二次色(R、G、B)の転写性への影響が懸念されるが、再転写量の増加はトナーの帯電量が落ちた場合に発生し、二次色の転写性は帯電量が落ちると良化傾向にあるため、上記の制御は十分可能な範囲で成立している。
濃度検知センサー40による色濃度検知後の中間転写ベルト30a上の各パッチP1〜P4は引き続く中間転写ベルト30aの回転でクリーナー62の位置へ持ち運ばれてクリーナー62により中間転写ベルト30a上から除去される。
以上のように、中間転写ベルト30a上で単色と複数色のトナーパッチP1、P2、P3、P4が定着混色され、それぞれのトナーパッチについての色毎の情報を検知し一次転写パラメータに補正を加えることで、これまで単色制御と複数色の制御で達成し得なかった、色味が偏る問題を解決することができた。
本実施例では、単色トナー像の濃度と、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度の差異に基づいて再転写量を計算し、1次転写条件を制御した。しかしながら、この方法に限定されず、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度を測定し、予め定められた値との比較により、1次転写条件を制御することも可能である。
また、上述では、一次転写パラメータの補正には一次転写ターゲット電流を制御したが、これに限らず、一次転写バイアスを直接制御することも可能である。
図10は本実施例2における画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。実施例1の画像形成装置と共通する構成部材・部分には共通の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の画像形成装置は、画像に必要な色と同数の像担持体として電子写真感光体と、その各電子写真感光体の周辺に帯電手段、像露光手段、現像手段を設け、それぞれの各電子写真感光体に形成した単色のトナー像を、中間転写体(転写媒体)上に順次に重畳させて1次転写することで、中間転写体上に各色トナー像の重ね合わせからなるカラートナー画像を合成形成し、この合成形成のカラートナー画像を転写定着装置(定着手段)により中間転写体上から転写材に一括で二次転写するのと同時に定着混合してフルカラー画像形成物を得るタンデム方式の4色フルカラー電子写真画像形成装置である。
すなわち、この画像形成装置は、図面上、右から左に順に配列した、第1〜第4の4個の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKを備えている。図11はそれらのうちの1個の画像形成ユニットの拡大図である。各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKは基本的には、いずれも同一の電子写真プロセス機構であり、矢印R17の時計方向に所定の周速度で回転駆動される像担持体としての感光ドラム17(像担持体)、その感光ドラム17の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する1次帯電器19、その感光ドラム17の一様帯電面に光像露光Lして静電潜像を書き込み形成するレーザスキャナ等の露光装置9、その静電潜像をトナー像として現像する現像装置20、そのトナー像を中間転写ベルト30a(転写媒体)に1次転写部T1にて転写する1次転写帯電器31、中間転写ベルト30aに対するトナー像転写後の感光ドラム17の表面をクリーニングするクリーナー24、等の電子写真プロセス機器を有している。
第1の画像形成ユニットUMは現像装置20M(第1のトナー像形成手段)に現像剤としてマゼンタトナー(第1のトナー)を納めてあり、感光ドラム17M(第1の像担持体)上にマゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。第2の画像形成ユニットUYは現像装置20Y(第2のトナー像形成手段)に現像剤としてイエロートナー(第2のトナー)を納めてあり、感光ドラム17C(第2の像担持体)上にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。第3の画像形成ユニットUCは現像装置20Cに現像剤としてシアントナーを納めてあり、感光ドラム17C上にシアントナー像を形成する。第4の画像形成ユニットUKは現像装置20Kに現像剤としてブラックトナーを納めてあり、感光ドラム17K上にブラックトナー像を形成する。
中間転写ベルト(転写媒体)30aは、上記第1から第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの下側に各画像形成ユニットの感光ドラム17の下面に上行側のベルト部分を渡らせて、駆動ローラ32、テンションローラ61、転写定着装置54の定着部対向ローラ51の3本の懸架ローラ間に懸回張設してある。中間転写ベルト30aは駆動ローラ32が回転駆動されることにより矢印R30aの反時計方向に感光ドラム17の回転周速度とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおける1次転写帯電器31M(第1の転写手段)・31Y(第2の転写手段)・31C・31Kは本例においては導電性ブレードであり、それぞれ中間転写ベルト30aの裏側(内面側)に配置され、中間転写ベルト30aの上行側ベルト部分(駆動ローラ32とテンションローラ61との間のベルト部分)を介して対応する感光ドラム17の下面に圧接して感光ドラム17と中間転写ベルト30の表側(外面側)との間に1次転写部(ニップ部)T1を形成させている。E1M・E1Y・E1C・E1Kはそれぞれ1次転写帯電器31M・31Y・31C・31Kに対する高圧出力回路(バイアス印加電源、電源)である。
50は定着ローラであり、中間転写ベルト30aを介して定着部対向ローラ51に圧接して中間転写ベルト30aの表面との間に2次転写同時定着部(ニップ部)T20を形成している。この定着ローラ50と定着部対向ローラ51が第2の転写手段としての転写定着装置(定着手段)54を構成している。この転写定着装置54の構成は実施例1における転写定着装置54と同じである。E20は定着ローラ50に対する高圧出力回路(バイアス印加電源)である。
62は駆動ローラ32の中間転写ベルト巻き掛け部において中間転写ベルト30の表面(外面)に当接させて配設したクリーナーである。本実施例ではこのクリーナー62はブレード型クリーナーである。
40は濃度検知センサー(検知手段)であり、転写定着装置54の定着部対向ローラ51より中間転写ベルト移動方向下流側で、駆動ローラ32より中間転写ベルト移動方向上流側の間において中間転写ベルト表面(トナー像転写面)に非接触に対向させて配置してある。
フルカラー画像形成動作は次のとおりである。第1〜第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKが画像形成のタイミングに合わせて順次駆動される。また中間転写ベルト30aも回転駆動される。第1の画像形成ユニットUMの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のマゼンタ成分のトナー像が、第2の画像形成ユニットUYの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のイエロー成分のトナー像が、第3の画像形成ユニットUCの感光体17Cの面にはフルカラー画像のシアン成分のトナー像が、第4の画像形成ユニットUKの感光体17Kの面にはフルカラー画像のブラック成分のトナー像が、それぞれ所定の制御タイミングにて形成される。
その各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの感光ドラム17の面に形成されるイエロートナー像・マセンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像が画像形成ユニットの1次転写部T1において中間転写ベルト30aの面に対して順次に位置合わせ状態で重畳転写されて、中間転写ベルト30a上に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおいて、感光ドラム17上から中間転写ベルト30a上への一次転写時に高圧出力回路E1M・E1Y・E1C・E1Kから1次転写帯電器31M・31Y・31C・31Kへのバイアス印加は実施例1の画像形成装置の場合と同様に、定電圧制御を行い、ターゲット電流に沿った一次転写電流が流れるように制御されている。
ターゲット電流に沿った1次転写電流がは、画像形成装置内の温度湿度を測定する環境センサー200の測定結果から得られる環境水分量に基づき、制御回路CPU(制御手段)100により、可変に制御される。
上記のその4色重畳トナー像が引き続く中間転写ベルト30の回転で2次転写部T20に搬送されてそのトナー像の先端部が2次転写部T2に到達する所定のタイミングで、同じく先端部が2次転写部T20に到達するように給紙搬送装置(不図示)から転写材23が給送される。また、高圧出力回路E2から定着ローラ50に対してトナーの帯電極性と逆極性のバイアスが印加される。これにより、2次転写部T20において、中間転写ベルト30a上の4色重畳トナー像が転写材23に一括して順次に転写されると同時に加熱定着(定着混合)されて、フルカラー画像形成物が画像形成装置本体外部に排出される。
2次転写部T20において転写材23に転写されないで中間転写ベルト30aの表面に残ったトナー(残留トナー)はクリーナー62のブレードで拭い落とされて除去され、中間転写ベルト30aは繰り返して作像に供される。
本実施例の画像形成装置においても、実施例1の画像形成装置と同様に、画像形成装置の前回転動作行程において、中間転写ベルト30a上に単色、及び複数色のパッチ(パッチ状のトナー像)をかさね、2次転写部T20には転写材23を通紙せずに中間転写ベルト30a上に定着混合し、そのトナー像の色濃度を検知手段としての濃度検知センサー40で検知して、この検知結果に基づいて、次に実行させるカラー画像形成行程における第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの1次転写条件(1次転写電流、あるいは1次転写バイアス)を制御する色味調整モードを具備する。
本実施例の画像形成装置においても、実施例1の画像形成装置と同様に、画像形成装置の前回転動作行程において、中間転写ベルト30a上に、図3に示すパッチP1、P2、P3、P4を形成する。
これらのパッチ形成方法は、以下の通りである。
感光ドラム17M(第1の像担持体)上に形成された静電像をマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP1及びP3の形成される位置に、マゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。このマゼンタトナー像を1次転写帯電器31M(第1の転写手段)により、中間転写ベルト(転写媒体)30aへ転写する。
続いて、感光ドラム17Y(第2の像担持体)上に形成された静電像をイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP2、P3、P4の形成される位置にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。つまり、第1のトナー像としてのマゼンタトナー像の一部(ここでは、P3)に重なるように、第2のトナー像としてのイエロートナー像は、1次転写帯電器31Y(第2の1次転写手段)により、中間転写ベルト30aへ転写される。
また、イエロートナー像は、マゼンタトナー像の一部(ここでは、P1)に重ならないように1次転写帯電器31Y(第2の転写手段)により、中間転写ベルト30aへ転写される。
中間転写ベルト30aに転写されたイエロートナー像及びマゼンタトナー像は、2次転写転写部T20に転写材23を通紙せずに中間転写ベルト30a上に定着混合して、中間転写ベルト30a上に、レッドのパッチP3(混合トナー像)が形成される。
また、マゼンタトナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、他の色のトナー像と混合されずに中間転写ベルト30aに定着されて、中間転写材30a上にマゼンタのパッチP1(単色トナー像)が形成される。
イエロートナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、他の色のトナー像と混合されずに中間転写ベルト30aに定着されて、中間転写材30a上にイエローのパッチP2(単色トナー像)が形成される。
同様に、中間転写ベルト30a上のイエロートナー像にシアントナー像が重なるように転写された後、2次転写部T20に転写材23を通紙せずに中間転写ベルト30a上に定着混合して、パッチP4(混合トナー像)が形成される。
本実施例における色味調整モードにおいても、中間転写ベルト30a上に形成された単色のパッチ(単色トナー像)であるP1及びP2と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(混合トナー像)であるP3及びP4の色味を濃度センサー40(検知手段)で検知する。これらの検知手順については、実施例1の検知手順と同一である(図7及び図8参照)。
本実施例でも、実施例1の制御と同様に、単色のパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチ)のマゼンタの濃度と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチとイエロートナーパッチの定着混合されたパッチ)のマゼンタの濃度の差異が所定値以上になると、つまり、マゼンタトナーの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU(制御手段)100は、イエロー、シアン、ブラックの一次転写電流ターゲット電流を5μA減少させせる。また、イエロートナーのパッチのイエロー濃度と、イエロートナーパッチとシアントナーパッチの定着混合されたパッチのイエロー濃度の差異が所定値以上、つまり、イエローの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU100は、シアン、ブラックの一次転写ターゲット電流を5μA減少させる。本実施例の色味調整モードのブロック図を図12に示す。
このようにして、本実施例の画像形成装置においても、色味が偏る問題を解決することができた。
本実施例では、単色トナー像の濃度と、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度の差異に基づいて、再転写量を計算し、1次転写条件を制御した。しかし、方法はこれに限定されず、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度を測定し、予め定められた値との比較により、1次転写条件を制御することも可能である。
本実施例では、色味調整モードを前回転動作行程にて実施したが、実施例1と同様に、1ジョブの終了後のあと回転行程において、また、連続で大量のジョブの場合、数百枚に位置色味調整モードを実行することも可能である。更に、ユーザーが任意に色味調整モードを実行することも可能である。
[その他]
1)実施例1・2の各画像形成装置において、モノクロ画像形成モード時には、ブラックトナーを収容した現像装置を用いた画像形成行程のみが実行される、あるいはブラックトナー像を形成する第4の画像形成ユニットUKだけが作像動作する。
2)実施例1・2の各画像形成装置において、第2の像担持体としての中間転写体30は無端ベルト部材に限られず、ドラム状部材とすることもできる。
3)画像形成装置の作像原理・プロセスは、電子写真プロセスに限られず、静電記録プ.0ロセスや磁気記録プロセス等であってもよい。
図13は本実施例3における画像形成装置の概略構成図を示す縦断面図である。
実施例1及び2の画像形成装置と共通する構成部材・部分には共通の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の画像形成装置では、画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの感光ドラム17M・17Y・17C・17K形成された単色のトナー像を、転写材搬送ベルトに搬送された転写材に順次重畳させて転写することで、転写材に各色トナー像の重ね合わせから成るカラートナー画像を合成形成し、定着装置にて定着混合してフルカラー画像形成物を得るタンデム方式の4色フルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置においては、実施例2の画像形成ユニットと同一の構成の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKを有する。各画像ユニットの構成は、図11に示すとおりである。
転写材搬送ベルト300に対して給紙装置(不図示)から給紙された転写材23は、吸着手段(不図示)により、転写材搬送ベルト300へ吸着され、転写材搬送ベルト300により搬送される。
各画像形成ユニットは、矢印R17の時計方向に所定の周速度回転駆動される感光ドラム(像担持体)17、その感光ドラム17の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する1次帯電器19、その感光ドラム17の一様帯電面に光像露光Lとして静電像を形成する露光装置9、その静電像をトナー像としてトナーにより現像する現像装置(トナー像形成手段)20、トナー像を転写材搬送ベルト300に担持された転写材23に転写部T1にて転写する転写帯電器(転写手段)31M・31Y・31C・31K、トナー像を転写材へ定着混合する定着装置(定着手段)354等を有する。
第1の画像形成ユニットUMは、感光ドラム17M(第1の像担持体)上に形成された静電像を、マゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像する。そして、感光ドラム17M上にマゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。
第2の画像形成ユニットUYは、感光ドラム17Y(第2の像担持体)上に形成された静電像を、イエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像する。そして、感光ドラム17Y上にマゼンタトナー像(第2のトナー像)を形成する。
以下同様に、第3の画像形成ユニットUCは、感光ドラム17C上にシアントナー像を形成する。第4の画像形成ユニットUKは、感光ドラム17K上にブラックトナー像を形成する。
転写材搬送ベルト300は、上記第1から第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの下側に各画像形成ユニットの感光ドラム17の下面に上行側のベルト部分を渡らせて、駆動ローラ32、テンションローラ61、アイドルローラ62の3本の懸架ローラ間に懸回張設してある。
転写材搬送ベルト300は駆動ローラ32が回転駆動されることにより矢印R300の反時計方向に感光ドラム17の回転周速度とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
転写材23は、転写材搬送ベルト300の回転に伴い、感光ドラム17の回転速度とほぼ同じ速度で搬送される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおける転写帯電器31M・31Y・31C・31Kは、それぞれ転写材搬送ベルト300の裏側(内面側)に配置され、転写材搬送ベルト300の上行側ベルト部分(駆動ローラ32とテンションローラ61との間のベルト部分)を介して対応する感光ドラム17M・17Y・17C・17Kの下面に圧接して感光ドラム17と転写材搬送ベルト300の表側(外面側)との間に転写部(ニップ部)T1を形成させている。E1M・E1Y・E1C・E1Kはそれぞれ転写帯電器31M・31Y・31C・31Kに対する高圧出力回路(バイアス印加電源、電源)である。
第1の画像形成ユニットUMの感光ドラム17M上に形成されたマゼンタトナー像は、感光ドラム17Mに転写材搬送ベルト300及び転写材23を介して対向する転写帯電器31M(第1の転写手段)に高圧出力回路(電源)E1Mから電流が印加されると、転写材搬送ベルト300に搬送されている転写材23に転写される。
また、第2の画像形成ユニットUYの感光ドラム17M上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム17Yに転写材搬送ベルト300及び転写材23を介して対向する転写帯電器31Y(第2の転写手段)に高圧出力回路(電源)E1Yから電流が印加されると、転写ベルト300に搬送されている転写材23へ転写される。
以下同様に、第3及び第4の画像形成ユニットUC・UKから転写材搬送ベルト300に搬送される転写材23へ、シアントナー像およびブラックトナー像が転写される。
定着装置354は、カラートナー像に接する側に定着ローラ351、反対側に加圧ローラ350が設けられている。定着ローラ351及び加圧ローラ350の内空には、それぞれ加熱手段としてハロゲンヒータ353、352が配設されている。実施例1の転写定着装置54と同様に、定着ローラ351と加圧ローラ350の表面にはそれぞれ温度制御用のサーミスタ(不図示)からの温度情報によりハロゲンヒータ353、352をON/OFF制御し、定着ローラ351と加圧ローラ350の温度を所定に管理している。本実施例においても、150℃になる様に制御されている。また、定着ローラ351の表面には、離型性のよいフッ素系樹脂であるPFAをコーティングし、定着ローラ351へのトナー付着を防止している。
40は、転写材に定着されたトナー像を検知する濃度検知センサー(検知手段)であり、転写材の進行方向(矢印R23)方向の定着装置354の下流側において、転写材に非接触に対向させて配置してある。
フルカラー画像形成動作は、次の通りである。
第1〜第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKが画像形成のタイミングに合わせて順次駆動される。また転写材搬送ベルト300も回転駆動される。
第1の画像形成ユニットUMの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のマゼンタ成分のトナー像が、第2の画像形成ユニットUYの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のイエロー成分のトナー像が、第3の画像形成ユニットUCの感光体17Cの面にはフルカラー画像のシアン成分のトナー像が、第4の画像形成ユニットUKの感光体17Kの面にはフルカラー画像のブラック成分のトナー像が、それぞれ所定の制御タイミングにて形成される。
また、所定のタイミングで、転写材23が転写材搬送ベルト300へ給紙され、吸着手段(不図示)により転写材搬送ベルト300に静電的に吸着される。転写材搬送ベルト300に吸着された転写材23は、転写材搬送ベルト300により搬送される。
その各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの感光ドラム17の面に形成されるイエロートナー像・マセンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像が画像形成ユニットの転写部T1において、転写材搬送ベルト300に搬送される転写材23の面に対して順次に位置合わせ状態で重畳転写されて、転写材23上に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおいて、感光ドラム17上から転写材搬送ベルト300上への転写時に高圧出力回路E1M・E1Y・E1C・E1Kから転写帯電器31M・31Y・31C・31Kへのバイアス印加は、実施例1と同様に、定電圧制御を行い、ターゲット電流に沿った一次転写電流が流れるように制御されている。なお、本実施例では、転写材搬送ベルト300に転写材23が吸着していない状態で、定電圧制御を行う。そして、転写材26の電気的な抵抗値を考慮し、ターゲット電流の150%の電流が流れる電圧を求め、トナー像を転写材23へ転写する際に、転写帯電器31へ定電圧制御された電圧が印加される。
ターゲット電流に沿った1次転写電流は、画像形成装置内の温度湿度を測定する環境センサー200の測定結果から得られる環境水分量に基づき、制御回路CPU(制御手段)100により、可変に制御される。
トナー像の転写された転写材23は、分離位置Sにて、分離帯電器(不図示)により静電的に、転写材搬送ベルト300から分離される。
転写材搬送ベルト300から分離された転写材23は、搬送手段(不図示)により、定着装置354に搬送される。そして、転写材23へトナー像は定着混合され、フルカラー画像形成物が画像形成装置本体外部に排出される。
本実施例の画像形成装置においては、転写材23上に形成された単色、及び複数色のパッチを検知して転写条件を可変に制御する色味調整モードを具備する。
本実施例の画像形成装置においても、画像形成装置の前回転動作行程において、転写材23上に、図3に示すパッチP1・P2・P3・P4を形成する。
これらのパッチ形成方法は、以下の通りである。
感光ドラム17M(第1の像担持体)上に形成された静電像をマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP1及びP3の形成される位置に、マゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。このマゼンタトナー像を転写帯電器31M(第1の転写手段)により、転写材搬送ベルト300に搬送される転写材23(転写媒体)へ転写する。
続いて、感光ドラム17Y(第2の像担持体)上に形成された静電像をイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP2、P3、P4の形成される位置にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。つまり、第1のトナー像としてのマゼンタトナー像の一部(ここでは、P3)に重なるように、第2のトナー像としてのイエロートナー像は転写帯電器31(第2の1次転写手段)により、転写材搬送ベルト300に搬送される転写材23に転写される。また、イエロートナー像は、マゼンタトナー像の一部(ここでは、P1)に重ならないように転写帯電器31Y(第2の転写手段)により、転写材搬送ベルト300に搬送される転写材23へ転写される。
続いて、トナー像の転写された転写材23は、転写材搬送ベルト300から分離され、定着装置354へ搬送される。
マゼンタトナー像とイエロートナー像の重なっている部分においては、マゼンタトナー像とイエロートナー像が定着装置354により定着混合されて、転写材23上にレッドのパッチP3(混合トナー像)が形成される。
また、マゼンタトナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、定着装置(定着手段)354により、他の色のトナー像と混合されずに転写材23に定着されて、転写材上にマゼンタのパッチP1(単色トナー像)が形成される。イエロートナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、定着装置(定着手段)354により、他の色のトナー像と混合されずに転写材に定着されて、転写材上にイエローのパッチP2(単色トナー像)が形成される。
同様に、転写材23上のイエロートナー像にシアントナー像が重なるように転写された後、定着装置354により定着混合されることで、パッチP4が形成される。
本実施例における色味調整モードにおいても、転写材23上に形成された単色のパッチ(単色トナー像)であるP1及びP2と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(混合トナー像)であるP3及びP4の色味を、濃度センサー40(検知手段)で検知する。これらの検知手順については、実施例1の検知手順と同一である(図7及び図8参照)。
本実施例でも、実施例1の制御と同様に、単色のパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチ)のマゼンタの濃度と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチとイエロートナーパッチの定着混合されたパッチ)のマゼンタの濃度の差異が所定値以上になると、つまり、マゼンタトナーの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU(制御手段)100は、イエロー、シアン、ブラックの転写電流ターゲット電流を5μA減少させせる。また、イエロートナーのパッチのイエロー濃度と、イエロートナーパッチとシアントナーパッチの定着混合されたパッチのイエロー濃度の差異が所定値以上、つまり、イエローの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU100は、シアン、ブラックの転写ターゲット電流を5μA減少させる。本実施例の色味調整モードのブロック図を図12に示す。
このようにして、本実施例の画像形成装置においても、色味が偏る問題を解決することができた。
本実施例では、単色トナー像の濃度と、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度の差異に基づいて、再転写量を計算し、1次転写条件を制御したが、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度を測定し、予め定められた値との比較により、1次転写条件を制御することも可能である。
本実施例では、色味調整モードを前回転動作行程にて実施したが、実施例1と同様に、1ジョブの終了後のあと回転行程において、また、連続で大量のジョブの場合、数百枚に位置色味調整モードを実行することも可能である。更に、ユーザーが任意に色味調整モードを実行することも可能である。
(1)画像形成装置の概略構成
図14は本実施例3における画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。実施例1の画像形成装置と共通する構成部材・部分には、共通の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の画像形成装置は、中間転写ベルト30b上にカラートナー画像を形成するまでの工程は、実施例1の画像形成装置と同一である。所定の極性・電位に一様に帯電された感光ドラム(像担持体)17の表面には、レーザスキャナ等の露光装置9により、静電像が形成される。感光ドラム17に形成された静電像は、トナーを用い現像装置(トナー像形成手段)20により現像され、トナー像が形成される。感光ドラム17上のトナー像は、一次転写帯電ローラ(1次転写手段)31に高圧出力回路(電源)E1からバイアス、つまり電流が印加されることにより、中間転写ベルト(中間転写体)30bに一次転写される。
中間転写ベルト30bとしては、ポリイミド(PI)の無端ベルトを用いた。本実施例では、中間転写ベルト30b上にて、複数のトナー像を重畳したカラートナー画像は、中間転写ベルト30bと2次転写ローラ400との間で形成される2次転写部(ニップ部)T21において、2次転写帯電ローラ400(2次転写手段)に高圧出力回路(バイアス印加電源)E22からバイアスが印加されることにより、転写材23へ一括転写される。2次転写ローラ400は、導電性弾性ローラである。
続いて、カラートナー像の転写された転写材は、定着装置(定着手段)354へ搬送手段(不図示)により搬送される。転写材23へ転写されたカラートナー像は、定着装置350により加熱定着(定着混合)されて、フルカラー画像形成物が画像形成装置本体外部に排出される。
ここで、定着装置354は実施例3で使用したものと同一の構成である。
40は、転写材23に定着されたトナー像を検知する濃度検知センサー(検知手段)であり、転写材の進行方向(矢印R23)方向の定着装置354の下流側において、転写材に非接触に対向させて配置してある。
(2)フルカラー画像形成動作
本実施例の画像形成装置は、実施例1の画像形成装置と同様に、感光ドラム17の面にマゼンタトナー像、イエロートナー像、シアントナー像、ブラックトナー像の4つのトナー像を順次に形成し、それらのトナー像を1次転写部T1において中間転写ベルト30b上に所定の重ね合わせ状態で重畳転写し、その4色重畳トナー像を2次転写部T21において転写材23に一括転写する。
より詳しくは、実施例1と同様に、
1)感光ドラム17の面に形成された静電像はマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器(第1のトナー像形成手段)により現像され、マゼンタトナー像(第1のトナー像)が形成される。そのマゼンタトナー像は、一次転写部T1において1回転目の中間転写ベルト30bの表面に1次転写される。
なお、中間転写ベルト30b上に1次転写されたマゼンタトナー像は、中間転写ベルト30bの回転により、2次転写部T21、クリーナー62の位置を通って再び1次転写部T1に至る。1次転写が行われている間、2次転写ローラ400は、中間転写ベルト30bから離間している。クリーナー62も中間転写ベルト30bから離間している。
2)次に、感光ドラム17の面に形成された静電像はイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器(第2のトナー像形成手段)により現像され、イエロートナー像(第2のトナー像)が形成される。イエロートナー像は、1次転写部T1において、一次転写帯電ローラ(1次転写手段)31に高圧出力回路(電源)E1からバイアス、つまり電流が印加されることにより、2回転目の中間転写ベルト30bの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像に対して所定に重ね合わせられた状態で1次転写される。
3)次に、イエロートナー像と同様に、感光ドラム17の面に形成されたシアントナー像が、1次転写部T1において、3回転目の中間転写ベルト30bの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像及びイエロートナー像に対して所定に重ね合わせられた状態で1次転写される。
4)最後に、感光ドラム17の面に形成されたブラックトナー像が、1次転写部T1において、4回転目の中間転写ベルト30bの表面に既に1次転写されているマゼンタトナー像とイエロートナー像とシアントナー像に対して所定に重ね合わされた状態で1次転写される。
5)次に、中間転写ベルト30b上の、これらのトナー画像は、中間転写ベルト30bと、中間転写ベルト30bに当接した2次転写ローラ400との間で形成される2次転写部(ニップ部)T21において、2次転写帯電ローラ400(2次転写手段)に高圧出力回路(バイアス印加電源)E21からバイアスが印加されることにより、転写材23へ一括転写される。
そして、トナー像の転写された転写材23は、搬送手段(不図示)によって定着装置(定着手段)354に搬送され、トナー像は転写材23に加熱定着(定着混合)される。このとき、少なくとも2つのトナー像が重ね合わせて転写材に転写されたトナー像は、定着装置354にて、混合されて定着される。
本実施例においても、実施例1と同様に、各色のトナー像の感光ドラム17上から中間転写ベルト30bへの1次転写時に高圧出力回路E1から1次転写ローラ31へ印加するターゲット転写電流の設定値は、図2に示す通りである。実施例1と同様に、ターゲット1次転写電流は、画像形成装置内の温度湿度を測定する環境センサー200の測定結果から得られる環境水分量に基づき、制御回路CPU(制御手段)100により、可変に制御される。そして、実際の一次転写時には、実施例1と同様に、ターゲット電流が流れるように制御される。
2次転写転写後の中間転写ベルト30bに残ったトナーは、クリーナー62により除去される。
(3)色味調整モード
本実施例においても、実施例1と同様に、環境センサー200からの温湿度情報に基づき、現像コントラスト電位が制御され、感光ドラム17上の画像(トナー像)濃度が一定になる様に制御されている。
本実施例の画像形成装置においても、複数のトナー像を重畳して転写されたカラートナー像の色のバランスが狂う問題が発生する場合があった。
そこで、本実施例では、前回転動作行程において、中間転写ベルト30b上に単色及び複数色のパッチ(パッチ状のトナー像)を重ね、2次転写転写部T21にて、転写材に一括転写をする。単色、及び複数色のパッチが一括転写された転写材23は、定着装置354に搬送され、パッチが転写材23へ定着混合される。転写材23に転写された単色パッチ(単色トナー像)、及び、複数色のパッチ(混合トナー像)は、検知手段としての濃度検知センサー40により、色濃度が検知される。この検知結果に基づき、制御手段CPU100は、次に実行させるカラー画像形成行程における1次転写条件を制御する色味調整モードを具備することにより、上記問題を解決した。
この色味調整モードは、前回転動作行程で実行することには限定されず、1ジョブ終了後の後回転行程での実行や、数百枚のプリントに一度の実行、更に、ユーザーによる任意の実行が可能である。
以下に、具体的な制御方法について述べる。
図14に示す様に、濃度検知センサー40は、転写材の進行方向(矢印R23)方向の定着装置354の下流側において、転写材のトナー像が定着されている面に非接触に対向させて配置してある。濃度検知センサー40は、定着装置354で転写材23上に定着単色パッチP1、P2、定着混色された複数色パッチP3、P4の色情報を検知している。その検知色情報が制御回路CPU100に入力される。
図3は、本実施例において、転写材上に形成されるパッチP1(マゼンタM単色、単色トナー像)、P2(イエローY単色)、P3(複数色レッド:(M+Y)、混合トナー像)、P4(複数色グリーン:G(M+C))を示している。
パッチP1、P2、P3、P4の形成方法の詳細を以下に示す。
まず、感光ドラム17(像担持体)上に形成された静電像をマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP1及びP3の形成される位置に、マゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。
マゼンタトナー像は感光ドラム17から中間転写ベルト30b(中間転写体)へ1次帯電器(1次転写手段)31へ1次転写される。
続いて、感光ドラム17上に形成された静電像をイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP2、P3、P4の形成される位置にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。つまり、第1のトナー像としてのマゼンタトナー像の一部(ここでは、P3)に重なるように、第2のトナー像としてのイエロートナー像は1次転写帯電器31(1次転写手段)により、中間転写ベルト30bに転写される。また、イエロートナー像は、マゼンタトナー像の一部(ここでは、P1)に重ならないように1次転写帯電器31(1次転写手段)により、感光ドラム17から中間転写ベルト30bへ転写される。そして、中間転写ベルト30b上のマゼンタトナー像及びイエロートナー像は、2次転写帯電ローラ400により転写材23へ一括して2次転写される。転写材23へ2次転写されたマゼンタトナー像及びイエロートナー像は、定着装置354により、転写材23に定着混合されて、形成される。
同様に、中間転写ベルト30b上のイエロートナー像に対してシアントナー像が重なるように、シアントナー像を感光ドラム17から中間転写ベルト30bへ1次転写する。そして、中間転写ベルト30b上のイエロートナー像及びシアントナー像は、2次転写ローラ400により、転写材26へ2次転写され、定着装置354により定着混合することで、パッチP4が得られる。
これらのパッチP1、P2、P3、P4の形成は前回転行程で行っている。なお、これは、後回転行程での実行や、大量に連続プリントを行う際に所定枚数毎の実行が可能である。また、ユーザーが任意に色味調整モードを実行させることもできる。
このようなパッチの形成は、中間転写ベルト30bに一次転写する行程を少なくとも2色のトナーについて繰り返して、中間転写ベルト30bに、単一色のトナー像と、少なくとも2色のトナーを重ね合わせたトナー像を形成し、転写材23に2次転写帯電ローラ400(2次転写手段)により一括転写し、定着装置354によって転写材23へ定着することによりなされる。
つまり、中間転写ベルト30へ1次転写されたマゼンタトナー像及びイエロートナー像は、2次転写ローラ400により転写材23へ一括転写される。続いて、マゼンタトナー像とイエロートナー像の重なっている部分においては、マゼンタトナー像とイエロートナー像が定着装置354により定着混合されて、転写材23上にレッドのパッチP3(混合トナー像)が形成される。また、マゼンタトナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに転写された部分は、他の色のトナー像と混合されずに転写材に定着されて、転写材上にマゼンタのパッチP1(単色トナー像)が形成される。
イエロートナー像の中で、他のトナー像が重ねて1次転写されなかった部分は、転写材23に2次転写されて、他の色のトナー像と混合されるに転写材に定着されて、転写材23上にイエロー単色のパッチP2が形成される。
図4に、本実施例で用いた、検知手段としての濃度検知センサー40の構成を示す。構成は、実施例1の濃度検知センサー40と同一であるため、説明を省略する。
本実施例で用いた色分解用フィルタは、実施例1で使用したものと同一のものを用いる。分光特性を図5に示す。本実施例で用いたトナーも実施例1と同一のものを用いている。図6に各色トナーの分光反射特性を示す。
光源41から照射された光は転写材23上で定着混合されたパッチP(1〜4)によって反射され、各色の色分解用のフィルタ43R、43G、43Bを介して受光素子42に入る。
本実施例における色味調整モードにおいては、転写材上に形成された単色のパッチ(単色トナー像)であるP1及びP2と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(混合トナー像)であるP3及びP4の色味を、濃度センサー40で検知する。これらの検知手順については、実施例1の検知手順と同一である(図7及び図8参照)。
本実施例でも、実施例1の制御と同様に、単色のパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチ)のマゼンタの濃度と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチとイエロートナーパッチの定着混合されたパッチ)のマゼンタの濃度の差異が所定値以上になると、つまり、マゼンタトナーの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU100は、イエロー、シアン、ブラックの一次転写電流ターゲット電流を5μA減少させせる。また、イエロートナーのパッチのイエロー濃度と、イエロートナーパッチとシアントナーパッチの定着混合されたパッチのイエロー濃度の差異が所定値以上、つまり、イエローの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU100は、シアン、ブラックの一次転写ターゲット電流を5μA減少させる。
以上の様に、転写材23上で単色と複数色のトナーパッチP1、P2、P3、P4が定着され、それぞれのトナーパッチについて色毎情報を検知し、一次転写条件を補正することで、中間転写ベルト30bから転写材23へ転写されたトナー像を定着装置354で定着する画像形成装置においても、色味が偏る問題を解決することができた。
本実施例では、色味調整モードを前回転動作行程にて実施したが、実施例1と同様に、1ジョブの終了後のあと回転行程において、また、連続で大量のジョブの場合、数百枚に位置色味調整モードを実行することも可能である。更に、ユーザーが任意に色味調整モードを実行することも可能である。
本実施例では、単色トナー像の濃度と、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度の差異に基づいて、再転写量を計算し、1次転写条件を制御したが、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度を測定し、予め定められた値との比較により、1次転写条件を制御することも可能である。
濃度検知センサー40に検知後の転写材23は、搬送装置(不図示)により、画像形成装置外へ排出される。また、一次転写条件の補正は、一次転写ターゲット電流の他、一次転写バイアスを直接制御することも可能である。
図15は、本実施例5における画像形成措置の概略構成を示す縦断面図である。上述の実施例の画像形成装置と共通する構成部材・部分には共通の符号を付して再度の説明を省略する。
本実施例の画像形成装置は、画像に必要な色と同数の像担持体として電子写真感光体と、その各電子写真感光体の周辺に帯電手段、像露光手段、現像手段を設け、それぞれの各電子写真感光体に形成した単色のトナー像を、中間転写体上に順次に重畳させて1次転写することで、中間転写体上に各色トナー像の重ね合わせからなるカラートナー画像を合成形成し、この合成カラートナー画像を転写材へ一括して2次転写する。そして、カラートナー画像の転写された転写材を定着装置へ搬送し、定着装置にて、カラートナー画像を転写材へ定着混合してフルカラー画像形成物を得る。
この画像形成装置は、実施例2と同様に、第1〜第4の4個の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKを備えている。各ユニットの詳細な構成は、実施例2の画像形成ユニットと同一であり、図11に示す通りである。
各画像形成ユニットは、矢印R17の時計方向に所定の周速度回転駆動される感光ドラム(像担持体)17、その感光ドラム17の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する1次帯電器19、その感光ドラム17の一様帯電面に光像露光Lとして静電像を形成する露光装置9、その静電像をトナー像としてトナーにより現像する現像装置(トナー像形成手段)20、トナー像を中間転写ベルト(中間転写体)30に1次転写部T1にて転写する1次転写帯電器(1次転写手段)31M・31Y・31C・31K、中間転写ベルト30上のトナー像を転写材26に2次転写部T21にて2次転写する2次転写帯電器(2次転写手段)450、トナー像を転写材へ定着混合する定着装置(定着手段)354等を有する。
第1の画像形成ユニットUMは、感光ドラム17M(第1の像担持体)上に形成された静電像を、マゼンタトナー(第1のトナー)をもちいてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像する。そして、感光ドラム17M上にマゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。
第2の画像形成ユニットUYは、感光ドラム17Y(第2の像担持体)上に形成された静電像を、イエロートナー(第2のトナー)をもちいてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像する。そして、感光ドラム17Y上にマゼンタトナー像(第2のトナー像)を形成する。
以下同様に、第3の画像形成ユニットUCは、感光ドラム17C上にシアントナー像を形成する。第4の画像形成ユニットUKは、感光ドラム17K上にブラックトナー像を形成する。
中間転写ベルト30bは、上記第1から第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの下側に各画像形成ユニットの感光ドラム17の下面に上行側のベルト部分を渡らせて、駆動ローラ32、テンションローラ61、2次転写転写対向ローラ410の3本の懸架ローラ間に懸回張設してある。中間転写ベルト30bは駆動ローラ32が回転駆動されることにより矢印R30bの反時計方向に感光ドラム17の回転周速度とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおける1次転写帯電器31M・31Y・31C・31Kは、それぞれ中間転写ベルト30bの裏側(内面側)に配置され、中間転写ベルト30bの上行側ベルト部分(駆動ローラ32とテンションローラ61との間のベルト部分)を介して対応する感光ドラム17M・17Y・17C・17Kの下面に圧接して感光ドラム17と中間転写ベルト30bの表側(外面側)との間に1次転写部(ニップ部)T1を形成させている。E1M・E1Y・E1C・E1Kはそれぞれ1次転写帯電器31M・31Y・31C・31Kに対する高圧出力回路(バイアス印加電源、電源)である。
第1の画像形成ユニットUMの感光ドラム17M上に形成されたマゼンタトナー像は、感光ドラム17Mに中間転写ベルト30bを介して対向する1次転写帯電器31M(第1の1次転写手段)に高圧出力回路E1Mから電流が印加されると、中間転写ベルト30bへ1次転写される。
また、第2の画像形成ユニットUYの感光ドラム17M上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム17Yに中間転写ベルト30bを介して対向する1次転写帯電器31Y(第2の1次転写手段)に高圧出力回路(電源)E1Yから電流が印加されると、中間転写ベルト30bへ1次転写される。
以下同様に、第3及び第4の画像形成ユニットUC・UKから中間転写ベルト30bへ、シアントナー像およびブラックトナー像が転写される。
400は、中間転写ベルト30b上のトナー像を転写材23へ2次転写する2次転写転写帯電器(2次転写手段)である。E21は、2次転写帯電器400に対する高圧出力回路である。
354は、転写材23上のトナー像を定着混合する定着装置(定着手段)である。定着装置は、実施例3及び4の定着装置と同様の構成であり、転写材の未定着トナー側に設けられた定着ローラ351と、転写材23を介して反対側に設けられた加圧ローラ350を有する。
62は、2次転写転写後に中間転写ベルト30b上に残留するトナーを回収するクリーナーである。
40は、転写材に定着されたトナー像を検知する濃度検知センサー(検知手段)であり、転写材の進行方向(矢印R23)方向の定着装置354の下流側において、転写材23に非接触に対向させて配置してある。
フルカラー画像形成動作は、次の通りである。
第1〜第4の画像形成ユニットUM・UY・UC・UKが画像形成のタイミングに合わせて順次駆動される。また中間転写ベルト30bも回転駆動される。第1の画像形成ユニットUMの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のマゼンタ成分のトナー像が、第2の画像形成ユニットUYの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のイエロー成分のトナー像が、第3の画像形成ユニットUCの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のシアン成分のトナー像が、第4の画像形成ユニットUKの感光ドラム17の面にはフルカラー画像のブラック成分のトナー像が、それぞれ所定の制御タイミングにて形成される。
その各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKの感光ドラム17の面に形成されるイエロートナー像・マセンタトナー像・シアントナー像・ブラックトナー像が画像形成ユニットの1次転写部T1において中間転写ベルト30bの面に対して順次に位置合わせ状態で重畳転写されて、中間転写ベルト30b上に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。
第1〜第4の各画像形成ユニットUM・UY・UC・UKにおいて、感光ドラム17上から中間転写ベルト30b上への一次転写時に高圧出力回路E1M・E1Y・E1C・E1Kから1次転写帯電器31M・31Y・31C・31Kへのバイアス印加は実施例1の画像形成装置の場合と同様に、定電圧制御を行い、ターゲット電流に沿った一次転写電流が流れるように制御されている。ターゲット電流に沿った1次転写電流は、画像形成装置内の温度湿度を測定する環境センサー200の測定結果から得られる環境水分量に基づき、制御回路CPU(制御手段)100により、可変に制御される。
上記のその4色重畳トナー像が引き続く中間転写ベルト30bの回転で2次転写部T21に搬送されてそのトナー像の先端部が2次転写部T21に到達する所定のタイミングで、同じく先端部が2次転写部T21に到達するように給紙搬送装置(不図示)から転写材23が給送される。また、高圧出力回路E21から2次転写転写ローラ400に対してトナーの帯電極性と逆極性のバイアスが印加される。これにより、2次転写部T2において、中間転写ベルト30b上の4色重畳トナー像が転写材23に一括して2次転写される。
つづいて、トナー像の転写された転写材23は、搬送手段(付図示)により、定着装置354に搬送される。そして、転写材23へトナー像は定着混合され、フルカラー画像形成物が画像形成装置本体外部に排出される。
2次転写部T21において転写材23に転写されずに中間転写ベルト30bの表面に残ったトナーは、クリーナー62により除去され、中間転写ベルト30bは繰り返して作像に供される。
本実施例の画像形成装置においても、実施例4と同様に、転写材23上に形成された単色、及び複数色のパッチを検知して1次転写条件を可変に制御する色味調整モードを具備する。
本実施例の画像形成装置においても、実施例4の画像形成装置と同様に、画像形成装置の前回転動作行程において、転写材23上に、図3に示すパッチP1・P2・P3・P4を形成する。
これらのパッチ形成方法は、以下の通りである。
感光ドラム17M(第1の像担持体)上に形成された静電像をマゼンタトナー(第1のトナー)を用いてマゼンタ現像器20M(第1のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP1及びP2の形成される位置に、マゼンタトナー像(第1のトナー像)を形成する。このマゼンタトナー像は1次転写帯電器31M(第1の1次転写手段)により、感光ドラム17Mから中間転写ベルト(中間転写体)30bへ1次転写される。
続いて、感光ドラム17Y(第2の像担持体)上に形成された静電像をイエロートナー(第2のトナー)を用いてイエロー現像器20Y(第2のトナー像形成手段)で現像することにより、パッチP2、P3、P4の形成される位置にイエロートナー像(第2のトナー像)を形成する。そして、第1のトナー像としてのマゼンタトナー像の一部(ここでは、P3)に重なるように、第2のトナー像としてのイエロートナー像は1次転写帯電器31Y(第2の1次転写手段)により、感光ドラム13Yから中間転写ベルト30bに転写される。また、マゼンタトナー像は、イエロートナー像の一部(ここでは、P1)に重ならないように1次転写帯電器31Y(第2の1次転写手段)により、感光ドラム13Yから中間転写ベルト30bへ転写される。
中間転写ベルト30bへ1次転写されたマゼンタトナー像及びイエロートナー像は、2次転写ローラ400により転写材23へ一括して2次転写される。続いて、マゼンタトナーとイエロートナーの重なっている部分においては、マゼンタトナー像とイエロートナー像が定着装置354により定着混合されて、転写材23上にレッドのパッチP3(混合トナー像)が形成される。また、マゼンタトナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに中間転写ベルト30bへ1次転写された部分は、転写材23へ2次転写された後、他の色のトナー像と混合されずに転写材23に定着装置354により定着されて、転写材上にマゼンタのパッチP1(単色トナー像)が形成される。
イエロートナー像の中で他の色のトナー像が重ね合わされずに中間転写ベルト30bへ1次転写された部分は、転写材23へ2次転写された後、他の色のトナー像と混合されずに転写材23に定着装置354により定着されて、転写材上にイエローのパッチP1(単色トナー像)が形成される。
同様に、中間転写ベルト30b上のイエロートナー像に重なるように、中間転写ベルト30bに1次転写されたシアントナー像は、転写材23へ2次転写された後、定着装置354により定着混合されて、転写材23上にパッチP4が形成される。
本実施例における色味調整モードにおいても、転写材23上に形成された単色のパッチ(単色トナー像)であるP1及びP2と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(混合トナー像)であるP3及びP4の色味を、濃度センサー40(検知手段)で検知する。これらの検知手順については、実施例4の検知手順と同一である(図7及び図8参照)。
本実施例でも、実施例4の制御と同様に、単色のパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチ)のマゼンタの濃度と、複数色のパッチが定着混合されたパッチ(例えば、マゼンタトナーパッチとイエロートナーパッチの定着混合されたパッチ)のマゼンタの濃度の差異が所定値以上になると、つまり、マゼンタトナーの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU(制御手段)100は、イエロー、シアン、ブラックの一次転写電流ターゲット電流を5μA減少させせる。また、イエロートナーのパッチのイエロー濃度と、イエロートナーパッチとシアントナーパッチの定着混合されたパッチのイエロー濃度の差異が所定値以上、つまり、イエローの再転写量が所定量以上になると、制御回路CPU100は、シアン、ブラックの一次転写ターゲット電流を5μA減少させる。本実施例の色味調整モードのブロック図を図12に示す。
このようにして、本実施例の画像形成装置においても、色味が偏る問題を解決することができた。
本実施例では、色味調整モードを前回転動作行程にて実施したが、実施例1と同様に、1ジョブの終了後のあと回転行程において、また、連続で大量のジョブの場合、数百枚に位置色味調整モードを実行することも可能である。更に、ユーザーが任意に色味調整モードを実行することも可能である。
本実施例では、単色トナー像の濃度と、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度の差異に基づいて、再転写量を計算し、1次転写条件を制御した。しかし、方法はこれに限定されず、混合トナー像における単色トナー像の色の濃度を測定し、予め定められた値との比較により、1次転写条件を制御することも可能である。
実施例1の画像形成装置の概略構成図である。 各色の一次転写ターゲット電流値の制御テーブルである 中間転写ベルト上に形成するパッチの図である。 (a)は濃度検知センサーの概略構成を示す縦断面図、(b)は濃度検知センサーの概略構成を示す上面図である。 濃度検知センサーの分光フィルタ特性を示す図である。 トナーの分光反射率特性を示す図である。 色味調整モードを実行する制御回路系のブロック図である。 一次転写パラメータの制御を示すフローチャートである。 一次転写電流値と再転写量の関係を示す図である。 実施例2の画像形成装置の概略構成図である。 1個の画像形成ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 色味調整モードを実行する制御回路系のブロック図である。 実施例3の画像形成装置の概略構成図である。 実施例4の画像形成装置の概略構成図である。 実施例5の画像形成装置の概略構成図である。 従来例を説明する図である。
符号の説明
17・・感光体、19・・1次帯電器、20・・現像装置、24・・クリーナー、30・・中間転写ベルト、31・・1次転写帯電器、40・・濃度検知センサー、54・・転写定着装置

Claims (20)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
    前記像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
    前記像担持体上の前記第1のトナー像を転写媒体へ転写し、少なくとも前記転写媒体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記像担持体上の前記第2のトナー像を前記転写媒体へ静電的に転写する転写手段と、
    少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
    少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
    を有する画像形成装置において、
    少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記転写手段の転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 更に、前記転写手段に電流を印加する電源を有し、前記転写条件は、前記転写手段に印加される電流量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写手段は、前記転写媒体上の前記第1のトナー像の一部に前記第2のトナー像が重ならない様に、前記第2のトナー像を前記転写媒体へ静電的に転写し、
    前記定着手段は、更に、前記第2のトナー像の重なっていない前記第1のトナー像を前記転写媒体に定着して単色トナー像を形成し、
    前記検知手段は、更に、前記転写媒体に定着された前記単色トナー像を検知し、
    前記制御手段は、少なくとも、前記検知手段の検知した前記混合トナー像及び前記単色トナー像の検知結果に基づき、前記転写手段に印加される電流量を可変に制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記検知手段は、前記単色トナー像の色の濃度及び、前記混合トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度を検知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記検知手段に検知された、前記単色トナー像の色の濃度と、前記混合トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度の差異が、所定値以上の場合に前記転写手段に印加される電流量は、前記差異が前記所定値未満の場合に前記転写手段に印加される電流量よりも少なくなる様に、前記制御手段は前記転写手段に印加される電流量を制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 第1の像担持体と、
    前記第1の像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
    前記第1像担持体上の前記第1のトナー像を転写媒体へ転写する第1の転写手段と、
    第2の像担持体と、
    前記第2の像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
    前記第2像担持体上の前記第2のトナー像を、少なくとも前記転写媒体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記転写媒体へ静電的に転写する第2の転写手段と、
    少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
    少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
    を有する画像形成装置において、
    少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記第2の転写手段の転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 更に、前記第2の転写手段に電流を印加する電源を有し、前記第2の転写手段の前記転写条件は、前記第2の転写手段に印加される電流量であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の転写手段は、前記転写媒体上の前記第1のトナー像の一部に前記第2のトナー像が重ならない様に、前記第2のトナー像を前記転写媒体へ静電的に転写し、
    前記定着手段は、更に、前記第2のトナー像の重なっていない前記第1のトナー像を前記転写媒体に定着して単色トナー像を形成し、
    前記検知手段は、更に、前記転写媒体に定着された前記単色トナー像を検知し、
    前記制御手段は、少なくとも、前記検知手段の検知した前記混合トナー像及び前記単色トナー像の検知結果に基づき、前記第2の転写手段に印加される電流量を可変に制御することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  9. 前記検知手段は、前記単色トナー像の色の濃度及び、前記混合トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度を検知することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記検知手段に検知された、前記単色トナー像の色の濃度と、前記合色トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度の差異が、所定値以上の場合に前記転写手段に印加される電流量は、前記差異が前記所定値未満の場合に前記第2の転写手段に印加される電流量よりも少なくなる様に、前記制御手段は前記第2の転写手段に印加される電流量を制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 像担持体と、
    前記像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
    前記像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
    前記像担持体上の前記第1のトナー像を中間転写体へ転写し、少なくとも前記中間転写体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記像担持体上の前記第2のトナー像を前記中間転写体へ静電的に転写する1次転写手段と、
    前記中間転写体上の、少なくとも、第1及び第2のトナー像を一括して転写材へ転写する2次転写手段と、
    少なくとも前記第1及び第2のトナー像を、前記転写材へ混合して定着し、
    前記転写材上に混合トナー像を形成する定着手段と、
    少なくとも前記転写材上の前記混合トナー像を検知する検知手段とを有する画像形成装置において、
    少なくとも前記検知手段の前記転写材上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記1次転写手段の1次転写条件を可変に制御する制御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 更に、前記1次転写手段に電流を印加する電源を有し、前記1次転写条件は、前記1次転写手段に印加される電流量であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記1次転写手段は、前記中間転写体上の前記第1のトナー像の一部に前記第2のトナー像が重ならない様に、前記第2のトナー像を前記中間転写体へ静電的に転写し、
    前記定着手段は、更に、前記第2のトナー像の重なっていない前記第1のトナー像を前記転写材に定着して単色トナー像を形成し、
    前記検知手段は、更に、前記転写材に定着された前記単色トナー像を検知し、
    前記制御手段は、少なくとも、前記検知手段の検知した前記混合トナー像及び前記単色トナー像の検知結果に基づき、前記1次転写手段に印加される電流量を可変に制御することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記検知手段は、前記単色トナー像の色の濃度及び、前記混合トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度を検知することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記検知手段に検知された、前記単色トナー像の色の濃度と、前記合色トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度の差異が、所定値以上の場合に前記1次転写手段に印加される電流量は、前記差異が前記所定値未満の場合に前記1次転写手段に印加される電流量よりも少なくなる様に、前記制御手段は前記1次転写手段に印加される電流量を制御することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 第1の像担持体と、
    前記第1の像担持体上に、第1のトナーを用いて第1のトナー像を形成する第1のトナー像形成手段と、
    前記第1像担持体上の前記第1のトナー像を中間転写体へ1次転写する第1の1次転写手段と、
    第2の像担持体と、
    前記第2の像担持体上に、第2のトナーを用いて第2のトナー像を形成する第2のトナー像形成手段と、
    前記第2像担持体上の前記第2のトナー像を、少なくとも前記中間転写体へ転写された前記第1のトナー像の一部に重なる様に、前記中間転写体へ静電的に転写する第2の1次転写手段と、
    前記第1及び第2のトナー像を一括して転写材へ2次転写する2次転写手段と、
    少なくとも、前記第1及び第2のトナー像を前記転写媒体へ混合して定着し、前記転写媒体上に混合トナー像を形成する定着手段と、
    少なくとも前記転写媒体上の前記混合トナー像を検知する検知手段と、
    少なくとも前記検知手段の前記転写媒体上の前記混合トナー像検知結果に基づき、前記第2の1次転写手段の1次転写条件を可変に制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 更に、前記第2の一次転写手段に電流を印加する電源を有し、前記第2の1次転写手段の転写条件は、前記第2の一次転写手段に印加される電流量であることを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記第2の1次転写手段は、前記中間転写体上の前記第1のトナー像の一部に前記第2のトナー像が重ならない様に、前記第2のトナー像を前記中間転写体へ静電的に転写し、
    前記定着手段は、更に、前記第2のトナー像の重なっていない前記第1のトナー像を前記転写材に定着して単色トナー像を形成し、
    前記検知手段は、更に、前記転写材に定着された前記単色トナー像を検知し、
    前記制御手段は、少なくとも、前記検知手段の検知した前記混合トナー像及び前記単色トナー像の検知結果に基づき、前記第2の1次転写手段に印加される電流量を可変に制御することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記検知手段は、前記単色トナー像の色の濃度及び、前記混合トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度を検知することを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記検知手段に検知された、前記単色トナー像の色の濃度と、前記合色トナー像に含まれる前記単色トナー像の色の濃度の差異が、所定値以上の場合に前記第2の1次転写手段に印加される電流量は、前記差異が前記所定値未満の場合に前記第2の1次転写手段に印加される電流量よりも少なくなる様に、前記制御手段は前記第2の1次転写手段に印加される電流量を制御することを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
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