JP2002351234A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
き、これにより画像劣化の少ない良好な画像を得ること
ができる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 CPU23により高圧電源20を定電流
制御して異なる大きさの定電流Ir1,Ir2をそれぞれ転
写ローラ11に印加する。そして、それらの定電流
Ir1,Ir2が転写ローラ11に印可されたときの電圧V
r1,Vr2を測定する(S2,S3)。次いで、S2とS
3とで得られた測定結果に基づき転写ローラ11の電流
電圧特性(傾きa)を算出する(S4)。そして、その
傾きaの大きさに従い、転写テーブルを選択し(S5〜
S7)、選択した転写テーブルに従って通紙条件ごとに
転写電圧を設定する(S8)。
Description
等に用いられる画像形成装置に関する。さらに詳細に
は、像担持体上に担持された画像を転写材に転写する
際、常に適切な転写能を得ることができる画像形成装置
に関するものである。
転写し、画像が転写された転写材を定着手段によって定
着固定することにより出力画像を得る画像形成装置が、
従来から広く実用されている。この種の画像形成装置に
おいて、良好な出力画像を得るためには、安定した転写
能を確保することが必要である。そこで、転写材への転
写を行うための転写部材に対し印加する電圧を適正に制
御するATVC(ActiveTransfer Voltage Control)が
行われている。このATVCを行うことにより、転写部
材の抵抗に応じた転写電圧が印可され、その結果として
適切な転写電流が転写部材に流れる。従って、安定した
転写能が確保される。
た従来の技術では、適正な転写能を確保することができ
ないおそれがあるという問題があった。なぜなら、従来
の技術では、転写部材の電流電圧特性を検出することが
できなかったからである。ここで、図10に示すよう
に、転写部材の電流電圧特性がL1からL2へと変化し
た場合について考察する。なお、転写部材の電流電圧特
性は、転写部材の耐久変化やロットばらつき、あるいは
湿度などによって変化する。
使用される定電流値Irには、最も多用される通紙条件
(通常は普通紙)における最適電流値よりも若干大きめ
の電流値が使用されるのが一般的である。なぜならAT
VCは、通常、非通紙状態で行われるためである。すな
わち、転写時つまり通紙時よりも非通紙時の方が、転写
部材には多めの電流が流れるからである。そして、AT
VC測定時に測定された電圧Vrに基づき、予め設定さ
れた転写電圧テーブルを用いて、普通紙、厚紙、はがき
等の通紙時における最適な転写電圧を決定している。例
えば、普通紙に対して転写電圧Vが設定されると、転写
部材には転写電流Iが流れることになる。なお、この転
写電圧テーブルは、製品開発時における転写部材の電流
電圧特性に基づいて決定されるものである。
どの環境変化に従い、製品開発時における転写部材の電
流電圧特性が変化(電流電圧特性がL1からL2へと変
化)した場合であっても、上記した転写電圧テーブルを
用いて転写電圧が設定される。従って、上記した普通紙
に対する適正な転写電流Iを得るためには、転写電圧V
2 を印加する必要があるにも関わらず、転写部材には転
写電圧Vが印加される。その結果、転写部材には適正な
電流Iよりも小さい電流I2 が流れる。すなわち、転写
部材に適正な転写電流が流れない。このために従来の技
術では、適正な転写能を確保することができなかったの
である。
るためになされたものであり、転写時に常に適切な転写
電流を流すことができ、これにより画像劣化の少ない良
好な画像を得ることができる画像形成装置を提供するこ
とを課題とする。
ためになされた本発明に係る画像形成装置は、像担持体
に担持された画像を転写材へ静電的に転写する転写部材
と、転写部材の電流電圧特性を推定する推定手段と、推
定手段で推定された電流電圧特性に基づいて、転写部材
に対する印加電圧を決定し印加する電圧印加手段と、を
有することを特徴とするものである。ここで、推定手段
は、非通紙時に転写部材に対し複数の異なる大きさの定
電流を印可し、その時々における電圧値を計測して得ら
れる計測結果に基づき転写部材の電流電圧特性を推定す
るようにすればよい。あるいは、非通紙時に転写部材に
対し複数の異なる大きさの定電圧を印可し、その時々に
おける電流値を計測して得られる計測結果に基づき転写
部材の電流電圧特性を推定するようにしてもよい。
転写部材の電流電圧特性が推定される。具体的には、推
定手段により、非通紙時に転写部材に対し複数の異なる
大きさの定電流が印可され、その時々における各電圧値
が計測される。そして、それらの計測結果に基づき転写
部材の電流電圧特性が推定される。または、推定手段に
より、非通紙時に転写部材に対し複数の異なる大きさの
定電圧が印可され、その時々における各電流値が計測さ
れて、それらの計測結果に基づき転写部材の電流電圧特
性が推定される。
の電流電圧特性が推定されると、電圧印加手段により、
推定手段で推定された電流電圧特性に基づき転写部材に
対する印加電圧が決定されて印加される。なお、電圧印
加手段において印加電圧を決定する際に、推定手段で推
定された電流電圧特性の他に通紙条件など他の条件を考
慮してもよい。これにより、より精度よく印加電圧を決
定することができるからである。このように転写部材の
電流電圧特性が推定されるため、転写部材の耐久変化や
ロットばらつき、あるいは湿度などによって転写部材の
電流電圧特性が変化した場合であっても、必要な転写電
流を転写部材に流すことができるような印加電圧が転写
部材に印可される。これにより、転写時に常に適切な転
写電流を流すことができるので画像劣化の少ない良好な
画像が得られる。
定手段は、転写部材に対し定電流を印可したときに、そ
の印加電流に対する電圧値の計測を複数回行って平均値
を算出し、その平均値をそのときの電圧値とすることが
望ましい。あるいは、推定手段は、転写部材に対し定電
圧を印可したときに、その印加電圧に対する電流値の計
測を複数回行って平均値を算出し、その平均値をそのと
きの電流値とすることも望ましい。このようにすること
により、精度よく転写部材の電流電圧特性を推定するこ
とができるからである。
は、推定手段は、高圧トランスと、高圧トランスの一次
側に接続されるとともにスイッチングを行うトランジス
タと、トランジスタのスイッチング動作を制御するスイ
ッチング信号を出力する信号制御手段とを備え、信号制
御手段にフィードバックされる高圧トランスの二次側に
おける電流値あるいは電圧値のいずれかに基づいて、信
号制御手段によるスイッチング信号の制御を変更して複
数の異なる大きさの定電流あるいは定電圧を出力するこ
とにより、転写部材の電流電圧特性を推定するようにす
ればよい。
高圧トランスの一次側に接続されたトランジスタのベー
スに、信号制御手段から出力されるスイッチング信号が
入力されている。そして、このスイッチング信号に基づ
きトランジスタのスイッチング動作が制御されている。
また、信号制御手段には、高圧トランスの二次側におけ
る電流値あるいは電圧値のいずれかがフィードバックさ
れている。従って、このフィードバック信号に基づきス
イッチング信号を制御することにより、推定手段からの
出力制御が行われる。
の二次側における電流値がフィードバックされた場合に
は、この電流フィードバック信号に基づきスイッチング
信号が制御されて推定手段の出力制御が定電流制御とな
る。一方、信号制御手段に高圧トランスの二次側におけ
る電圧値がフィードバックされる場合には、この電圧フ
ィードバック信号に基づきスイッチング信号が制御され
て推定手段の出力制御が定電流制御となる。さらに、ス
イッチング信号の出力を変更することにより、推定手段
から出力される定電流値あるいは定電圧値が変更され
る。従って、推定手段の出力として、複数の異なる大き
さの定電流値あるいは定電圧値を出力することができ
る。その結果として、複数の条件下で転写部材における
電流値と電圧値との関係を計測することができる。この
ため、転写部材の電流電圧特性を精度よく推定すること
ができる。
ては、信号制御手段に、高圧トランスの二次側における
電流値および電圧値がフィードバックされており、推定
手段は、これらのフィードバック信号に基づきスイッチ
ング信号の制御を変更することにより、定電流制御と定
電圧制御とを相互に変更するのがより望ましい。
電流値および電圧値を、ともに信号制御手段へフィード
バックすることにより、推定手段において定電圧制御あ
るいは定電流制御のいずれをも行うことができる。すな
わち、フィードバック信号として電流値を選択した後に
電圧値を選択すると、推定手段における出力制御を定電
流制御から定電圧制御に変更することができる。また、
フィードバック信号として電圧値を選択した後に電流値
を選択すると、推定手段における出力制御を定電圧制御
から定電流制御に変更することができる。このため、定
電流回路と定電圧回路とを別々に設ける必要がない。
ては、推定手段が、電圧印加手段をも兼ねることもでき
る。これにより、装置構成が簡略化される。
を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づ
いて詳細に説明する。本実施の形態は、電子写真方式の
コピー機として本発明を具体化したものである。
1に示す。コピー機には、矢印A方向に回転駆動される
円筒状の感光体ドラム14が配置されている。この感光
体ドラム14の周囲には、その回転方向に沿って順に、
感光体ドラム14の表面を均一帯電させる帯電装置17
と、均一帯電された感光体ドラム14の表面に露光して
各色ごとの静電潜像を形成する露光装置16と、感光体
ドラム14の表面に形成された各色ごとの静電潜像をイ
エロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラッ
クトナーでそれぞれ現像してトナー画像にする現像装置
15Y,15M,15C,15Kと、転写後に感光体ド
ラム14上に残留したトナーを除去するクリーナー9と
が設けられている。
のローラに巻き掛けられて矢印B方向に回転駆動される
無端状の中間転写ベルト12が配置されている。この中
間転写ベルト12は、ポリカーボネート等の樹脂シート
材で形成されたものであり、その表面電気抵抗が105
〜1012(Ω/cm2 )となるようにカーボンブラック
が分散されている。そして、この中間転写ベルト12の
一部分が感光体ドラム14に接触して、一次転写部18
が形成されている。この一次転写部18において、感光
体ドラム14の表面に形成された各色トナー画像が、中
間転写ベルト14上に順次一次転写されていき、重ね合
わせトナー画像が形成されるようになっている。なお、
中間転写体はベルト形状のものに限らず、他の形状のも
の、例えばドラムやローラであってもよい。
つのローラ13との間に中間転写ベルト12を挟むよう
にして転写ローラ11が配置され、二次転写部19が形
成されている。そこで、この二次転写部19の拡大図を
図2に示す。転写ローラ11は、105 〜1012(Ω/
cm2 )の抵抗を有する半導電性の部材であり、二次転
写時には高圧電源20によりトナーとは逆極性の電圧が
印加されるようになっている。これにより、複写機の給
紙ユニットから矢印C方向に沿って搬送されてきた複写
用紙10にトナーとは逆極性の表面電位が発生して、中
間転写ベルト12上に形成された重ね合わせトナー画像
の転写ができるようになっている。
電源20について図3を用いて説明する。高圧電源20
は、図3に示すように、24V電源に接続された高圧ト
ランス21と、高圧トランス21の一次側に接続された
トランジスタ22と、複数の抵抗、増幅器、およびツェ
ナーダイオード等から構成されている。また、高圧電源
20は、コピー機の制御を統括するCPU23に接続さ
れている。そして、高圧電源20に対してCPU23か
らスイッチング信号SWが出力され、それがトランジス
タ22のベースに入力されている。一方、高圧電源20
からCPU23に対して高圧トランス21の二次側の電
流値および電圧値が検出され、電流フィードバック信号
Ifbおよび電圧フィードバック信号Vfbがそれぞれ
A/D変換入力に入力されている。これにより、CPU
23は転写ローラ11における電流および電圧を計測す
ることができるようにもなっている。
信号Ifbおよび電圧フィードバック信号Vfbに基づ
きスイッチング信号SWの出力を制御することにより、
高圧電源20から転写ローラ11に印加される電圧また
は電流の大きさが調整されるようになっている。ここ
で、CPU23は電流フィードバック信号Ifbに基づ
きスイッチング信号SWを制御することにより、高圧電
源20の出力制御を定電流制御で行う。一方、CPU2
3は電圧フィードバック信号Vfbに基づきスイッチン
グ信号SWを制御することにより、高圧電源20の出力
制御を定電圧制御で行う。すなわち、図3に示す回路を
構成することにより、従来のように定電流回路と定電圧
回路とを併有する必要がなくなる。また、CPU23に
よってスイッチング信号SWの出力を制御することによ
り、複数の異なる大きさの定電流あるいは定電圧を出力
することができる。
動作について説明する。コピーが開始されると、原稿の
画像情報がスキャナ等で読み取られ画像形成を行うため
の画像信号が生成される。また、帯電装置17により、
感光体ドラム14の表面が一様に帯電させられる。そし
て、露光装置16により各色ごとの画像信号に基づき感
光体ドラム14上へ各色ごとの静電潜像の書き込みが行
われる。そして、これらの静電潜像は、現像装置15
Y,15M,15C,15Kによりそれぞれ現像されて
各色のトナー画像とされる。なお、感光体ドラム14上
への各色のトナー画像の形成は、Y,M,C,Kの順に
行われる。
8へと搬送され、そこで中間転写ベルト12上に順次重
畳転写される。これで、中間転写ベルト12上に重ね合
わせトナー画像が形成される。この重ね合わせトナー画
像は、二次転写部19に搬送されて、そこで転写ローラ
11により、給紙ユニットから供給された複写用紙上に
転写される。その後、複写用紙上に転写されたトナー画
像は、加熱及び加圧により印刷用紙に定着される。そし
て、定着後の複写用紙は機外へ排出され、これで1枚分
のコピーが終了する。
11へ印加する転写電圧の設定制御について図4を用い
て説明する。まず、コピー機の電源が投入されると各デ
バイスの予備回転が開始される(S1)。この予備回転
中に、二次転写部19の安定化制御の他に、定着装置の
余熱、現像装置15Y,15M,15C,15Kの濃度
制御、および中間転写ベルト12の印加電圧制御などが
行われる。
推定するために、第1の定電流Ir1が転写ローラ11に
印加される。すなわち、CPU23により高圧電源20
が定電流制御されて、第1の定電流Ir1が転写ローラ1
1に印加される。そして、このときの転写ローラ11の
電圧Vr1が電圧フィードバック信号Vfbを利用してC
PU23により測定される(S2)。なお、電流Ir1と
しては、実際の通紙時に転写ローラ11に流れる電流の
最小値付近の値を設定すればよい。具体的には、10±
5μA程度とすればよい。この転写ローラ11の電圧V
r1の測定は、転写ローラ11を回転させた状態で複数回
行われる。そしてCPU23により、それらの計測値の
平均が算出されてその平均値が第1の計測電圧Vr1とさ
れる。
に印加される。すなわち、CPU23により高圧電源2
0が定電流制御されて、第2の定電流Ir2が転写ローラ
11に印加される。そして、このときの転写ローラ11
の電圧Vr2が電圧フィードバック信号Vfbを利用して
CPU23により測定される(S3)。なお、電流I r2
としては、実際の通紙時に転写ローラ11に流れる電流
の最大値付近の値を設定すればよい。具体的には、25
±5μA程度とすればよい。この転写ローラ11の電圧
Vr2の測定も上記と同様、転写ローラ11を回転させた
状態で複数回行われる。そしてCPU23により、それ
らの計測値の平均が算出されてその平均値が第2の計測
電圧Vr2とされる。
基づいて、転写ローラ11の電流電圧特性(傾きa)が
算出される(S4)。なお、本実施の形態では、電流と
電圧の関係を2点のみ測定して、転写ローラ11の電流
電圧特性を算出しているが、測定点を増やすことによ
り、より精度よく電流電圧特性を算出することができ
る。また、本実施の形態では、転写ローラ11に定電流
を印可してそのときの電圧を計測して電流電圧特性を算
出しているが、転写ローラ11に定電圧を印可してその
ときの電流を電流フィードバック信号Ifbを利用して
計測し電流電圧特性を算出するようにしてもよい。
(傾きa)が算出されると、その傾きaの大きさに従
い、検出電圧と通紙条件とに基づき転写電圧を決定する
転写テーブルが1つ選択される。具体的には、傾きaが
a>150である場合には、図5に示す転写テーブルT
1が選択される(S5)。また、傾きaがa=100で
ある場合には、図6に示す転写テーブルT2が選択され
る(S6)。そして、傾きaが100<a≦150であ
る場合には、図7に示す転写テーブルT3が選択される
(S7)。このようにして転写テーブルが選択される
と、選択された転写テーブルに基づき通紙条件ごとに転
写電圧が決定される(S8)。
して用紙の種類のみを記載しているが、その他に温度、
湿度、および用紙サイズ等によって転写テーブルを細分
化してもよい。転写テーブルを細分化することにより、
転写電圧をより詳細に設定することができるからであ
る。また、上記した転写電圧の設定制御は、コピー機の
電源が投入された時以外にも、転写ローラの電流電圧特
性が変化するおそれがある場合、例えばジャム回復後、
カートリッジ交換後、通紙枚数が所定値に達した時、お
よび温度・湿度が所定値以上変化した時などに実行され
る。
1の電流電圧特性がL1からL2に変化した場合には、
図4に示すサブルーチンが実行される。すなわち、第1
の定電流Ir1が転写ローラ11に印加されて、このとき
の転写ローラ11の電圧Vr1 2が測定される(S2)。
さらに、第2の電流Ir2が転写ローラ11に印加され
て、このときの転写ローラ11の電圧Vr22が測定され
る(S3)。そうすると、S2とS3とで得られた測定
結果に基づいて、転写ローラ11の電流電圧特性L2の
傾きaが算出される(S4)。次いで、算出された傾き
aの大きさに従い、転写テーブルT1〜T3の中から電
流電圧特性L2に合ったものが選択される(S5〜S
7)。そして、検出電圧Vr1に基づき選択された転写テ
ーブルによって、転写ローラ11へ印加する転写電圧が
通紙条件に応じて決定される(S8)。
転写ローラ11の電流電圧特性(傾きa)が算出され、
その特性に合った転写テーブルが選択される。そして、
選択された転写テーブルに基づき転写ローラ11へ印加
する転写電圧が決定される。例えば図8に示すように、
転写ローラ11の電流電圧特性がL1からL2に変化し
た場合において転写ローラ11に転写電流Iを流す必要
があるとすると、転写ローラ11への印加電圧がV1 か
らV2 へと変更されて印可される。このため、転写ロー
ラ11の電流電圧特性が変化した場合であっても、転写
ローラ11に適切な転写電流を流すことができる。従っ
て、画像劣化の少ない良好な画像が得られる。
する際に、転写テーブルを使用しているが、転写テーブ
ルを使用する(予め記憶しておく)代わりに、演算式を
用いて転写電圧を算出するようにしてもよい。具体的に
は、転写ローラ11の電流電圧特性(傾きa)、検出電
圧、および通紙条件に基づいて、次式により転写電圧を
算出して設定すればよい。 (転写電圧)〔V〕=(傾きa)×(検出電流)〔μA〕
+(B×100/a)+C〔V〕 ここで、傾きaは電流電圧特性の傾きであり、Bは各通
紙条件に対する補正値であって、Cは切片である。この
式によって算出される転写電圧の代表的な値を図9に示
す。
に係るコピー機によれば、転写ローラ11の電流電圧特
性が検出されて、その特性に合った転写テーブルが選択
する。すなわち、電流電圧特性の変化が変化した場合に
は、その変化後の特性に合った転写テーブルが選択され
る。そして、選択された転写テーブルに従って通紙条件
ごとに最適な転写電圧が設定される。このため、転写ロ
ーラ11の電流電圧特性が変化した場合であっても、常
に適切な転写電圧が設定されて二次転写が行われる。こ
のことにより、転写ローラ11には常に適切な転写電流
が流れるため、良好な画像が得られる。
ず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明
は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、
変形が可能である。例えば、上記した実施の形態では、
コピー機に本発明を適用した場合について説明したが、
本発明はプリンタやファックス等にも適用することがで
きる。また、本発明の転写電圧の設定制御を二次転写部
19に対して行っているが、もちろん一次転写部18に
対しても行うことができる。さらに、転写部材として転
写ローラ11を用いているが、ローラに限られず、ベル
ト、ドラム、ブレード、ブラシ等の接触式導電性部材を
用いることもできる。
成装置によれば、転写時に常に適切な転写電流を流すこ
とができ、これにより画像劣化の少ない良好な画像を得
ることができる。
を示す図である。
である。
るための図である。
を示す図である。
ための図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 像担持体に担持された画像を転写材へ静
電的に転写する転写部材と、 前記転写部材の電流電圧特性を推定する推定手段と、 前記推定手段で推定された電流電圧特性に基づいて、前
記転写部材に対する印加電圧を決定し印加する電圧印加
手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
て、 前記推定手段は、非通紙時に前記転写部材に対し複数の
異なる大きさの定電流を印可し、その時々における電圧
値を計測して得られる計測結果に基づき前記転写部材の
電流電圧特性を推定することを特徴する画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載する画像形成装置におい
て、 前記推定手段は、非通紙時に前記転写部材に対し複数の
異なる大きさの定電圧を印可し、その時々における電流
値を計測して得られる計測結果に基づき前記転写部材の
電流電圧特性を推定することを特徴する画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載する画像形成装置におい
て、 前記推定手段は、前記転写部材に対し定電流を印可した
ときに、その印加電流に対する電圧値の計測を複数回行
って平均値を算出し、その平均値をそのときの電圧値と
することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載する画像形成装置におい
て、 前記推定手段は、前記転写部材に対し定電圧を印可した
ときに、その印加電圧に対する電流値の計測を複数回行
って平均値を算出し、その平均値をそのときの電流値と
することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項2から請求項5に記載するいずれ
か1つの画像形成装置において、 前記推定手段は、 高圧トランスと、 前記高圧トランスの一次側に接続されるとともにスイッ
チングを行うトランジスタと、 前記トランジスタのスイッチング動作を制御するスイッ
チング信号を出力する信号制御手段とを備え、 前記信号制御手段にフィードバックされる前記高圧トラ
ンスの二次側における電流値あるいは電圧値のいずれか
に基づいて、前記信号制御手段によるスイッチング信号
の制御を変更して複数の異なる大きさの定電流あるいは
定電圧のいずれかを出力することにより、前記転写部材
の電流電圧特性を推定することを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項7】 請求項6に記載する画像形成装置におい
て、 前記信号制御手段に、前記高圧トランスの二次側におけ
る電流値および電圧値がフィードバックされており、 前記推定手段は、これらのフィードバック信号に基づく
スイッチング信号の制御を変更することにより、定電流
制御と定電圧制御とを相互に切り換えることを特徴する
画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載する画像形成装置におい
て、 前記推定手段は、前記電圧印加手段をも兼ねていること
を特徴とする画像形成装置。
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