JP5683335B2 - 回転機械の組み立て方法 - Google Patents

回転機械の組み立て方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5683335B2
JP5683335B2 JP2011054202A JP2011054202A JP5683335B2 JP 5683335 B2 JP5683335 B2 JP 5683335B2 JP 2011054202 A JP2011054202 A JP 2011054202A JP 2011054202 A JP2011054202 A JP 2011054202A JP 5683335 B2 JP5683335 B2 JP 5683335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower half
car
vehicle
inner car
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011054202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012189025A (ja
Inventor
近藤 誠
近藤  誠
大西 智之
智之 大西
民暁 中澤
民暁 中澤
俊爾 今井
俊爾 今井
康之 巽
康之 巽
佐藤 英明
英明 佐藤
時吉 巧
巧 時吉
永護 加藤
永護 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011054202A priority Critical patent/JP5683335B2/ja
Publication of JP2012189025A publication Critical patent/JP2012189025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5683335B2 publication Critical patent/JP5683335B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Wind Motors (AREA)

Description

本発明は、ロータのロータ軸を通る水平面で上半部と下半部とにそれぞれ分割された外車室及び内車室を備え、下方部材から順に組み立てられる回転機械の組み立て方法に関する。
従来から、ロータのロータ軸を通る水平面で上半部と下半部とにそれぞれ分割された外車室及び内車室を備え、下方部材から順に組み立てられる回転機械が知られている。
また、このような回転機械において、例えば、蒸気タービンの低圧部分を構成する回転機械にあっては、タービン全体が大型なものであり、特に内車室の下半部には略半円状のロータ支持部やその他の構成部品が一体に形成されていることから、内車両端部に比べて内車中心下方部に重心が位置するものが多い。
ここで、図10に示すように、内車下半部1に何ら支持構造を採用せず内車上半部2をかぶせた場合、上述した重心との関係から、内車下半部1が全体的に下方に下がってしまい鉛直方向に撓みが発生してしまう。これにより、内車下半部1の幅方向両端に浮きが発生してしまい、内車上半部2との合わせ部分に隙間Pができるという問題が生じていた。
また、このような隙間Pが発生すると、内車下半部1と内車上半部2との結合のためのボルト挿入穴にズレが発生してしまい、連結用のボルトが入らないといった組み付け時の不具合が発生していた。
そこで、図8及び図9に示すように、外車下半部3と内車下半部1とに互いに係合するフランジ1a,3aを形成し、内車下半部1を外車下半部3に重ねたときにフランジ1a,3aの係合によって内車下半部1の鉛直方向への撓みを補正する等の補強構造や補正構造等を設けることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。尚、図8及び図9において、4は外車上半部、5は組み付け時に外車下半部3を支持する基礎である。
特開2002−235505号公報
しかしながら、上述した回転機械の組み立て方法及び回転機械にあっては、各種フランジ1a,3a等を外車側及び内車側に形成して補強や補正を行った場合、その全体重量が増すために更なる補強・補正構造が必要となるうえ、実際の外車下半部3と内車下半部2とには各種構成部材が存在していることから、内車下半部1の鉛直方向への撓みを十分に抑制するだけのフランジ形状を確保することが困難であった。
このため、内車下半部1に内車上半部2を組み付ける際には、例えば、内車下半部1の中央付近を下方から油圧ジャッキ6で持ち上げたりといった補助作業が必要となってしまうという問題が生じていた。
さらに、このような油圧ジャッキ6は、組み付け作業現場等で外車下半部3の下方に余分な作業スペースを確保することが困難であることから、内車下半部1を持ち上げるだけのパワーを備えた大型な油圧ジャッキ6を設置することが困難で、油圧ジャッキ6に加えて内車下半部1と内車上半部2とを幅方向左右に油圧ジャッキ(図示せず)で引っ張る等といった更なる補助作業が必要となっていた。
そこで、本発明は、内車下半部の鉛直方向の撓みの発生を抑制することができる回転機械の組み立て方法及び回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の回転機械の組み立て方法は、水平面で外車上半部と外車下半部とに分割された外車室と、ロータ軸を通る水平面で内車上半部と内車下半部とに分割されて前記外車室内に収納され且つ前記内車下半部の外壁面から前記外車室に支持される張出部を備えた内車室と、前記内車室内に配置されるロータと、を備え、前記外車下半部、前記内車下半部、前記ロータ、前記内車上半部、前記外車上半部、の順に組み立てられる回転機械の組み立て方法であって、前記外車下半部を設置する工程と、吊り柱を前記内車下半部に仮固定することで該吊り柱を用いて前記内車下半部の撓み解消を行う工程と、前記内車下半部を前記吊り柱とともに吊り込んで前記外車下半部に対する内車設置位置まで搬送する工程と、前記内車設置位置で前記内車下半部を吊り込んだまま前記外車下半部に対して前記張出部を水平方向に移動不能に係止する工程と、その係止状態を維持したまま前記内車下半部から前記吊り柱を取り外したうえで前記外車下半部に前記内車下半部を固定する工程と、前記内車下半部に前記ロータ及び前記内車上半部をこの順で取り付ける工程と、を備えることを特徴とする。
また、吊り柱を前記内車下半部に仮固定することで該吊り柱を用いて前記内車下半部の撓み解消を行う工程は、前記内車下半部の両端開口縁部に跨るように前記吊り柱を載置して、該吊り柱を該内車下半部に仮固定する工程と、前記内車下半部に仮固定された吊り柱が支持するテンションボルトの下端を前記内車下半部における胴部の底面のネジ穴部に螺合させるとともに前記テンションボルトの上下位置を前記吊り柱との支持位置で調整することで、前記内車下半部の撓み解消を行う工程と、を含むことが好ましい。
本発明の回転機械の組み立て方法によれば、内車下半部を吊り込んだまま外車下半部に対して張出部を水平方向に移動不能に係止すると共にその係止状態を維持したまま内車下半部を吊り込んだ状態を解除することにより、内車下半部の鉛直方向の撓みの発生を抑制することができる。
また、本発明の回転機械の組み立て方法は、前記内車下半部を係止する工程の後、前記外車下半部と前記内車下半部の下方との間を通したワイヤに張力を与えて前記内車下半部の幅方向中心部を持ち上げる工程を備えることを特徴とする。
本発明の回転機械の組み立て方法によれば、油圧ジャッキ等を内車下半部に設置する必要なく、内車下半部の撓みを補正することができる。
本発明の回転機械の組み立て方法及び回転機械は、内車下半部の鉛直方向の撓みの発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る回転機械を示し、(A)は回転機械の正面図、(B)は回転機械の要部の拡大図、(C)は回転機械の他の要部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る回転機械の内車室の斜視図である。 本発明の一実施形態の回転機械に係る内車下半部の組み立て前手順を示し、(A)は基礎セット段階の説明図である。(B)は内車下半部搬送前準備段階の説明図である。(C)は内車下半部搬送可能段階の説明図である。 本発明の一実施形態の回転機械に係る内車下半部の組み立て手順を示し、内車下半部を吊り上げた状態の説明図である。 本発明の一実施形態の回転機械に係る回転機械の組み立て手順を示し、内車下半部にロータを装着した状態の説明図である。 内車下半部に内車上半部を装着する状態の説明図である。 本発明の一実施形態の回転機械の変形例を示し、(A)は変形例1の要部の説明図、(B)は変形例2の要部の説明図、(C)は変形例3の要部の説明図である。 従来の回転機械の正面図である。 従来の回転機械の分解正面図である。 従来の内車室の説明図である。
次に、本発明の一実施形態に係る回転機械の組み立て方法及び回転機械について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の回転機械の組み立て方法及び回転機械における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る回転機械を示し、図1(A)は回転機械の正面図、図1(B)は回転機械の要部の拡大図、図1(C)は回転機械の他の要部の拡大図、図2は本発明の一実施形態に係る回転機械の内車室の斜視図、図3は本発明の一実施形態の回転機械に係る内車下半部の組み立て前手順を示し、図3(A)は基礎セット段階の説明図、図3(B)は内車下半部搬送前準備段階の説明図、図3(C)は内車下半部搬送可能段階の説明図、方法及び回転機械を示す要部の説明図、図4は本発明の一実施形態の回転機械に係る内車下半部の組み立て手順を示し内車下半部を吊り上げた状態の説明図、図5は本発明の一実施形態の回転機械に係る回転機械の組み立て手順を示し内車下半部にロータを装着した状態の説明図、図6は本発明の一実施形態の回転機械に係る回転機械の組み立て手順を示し内車下半部にロータを装着した状態の説明図、図7は内車下半部に内車上半部を装着する状態の説明図である。
図1において、本発明の回転機械10は、ロータ軸Qを通る水平面で外車上半部11と外車下半部12とに分割された外車室13と、ロータ軸Qを通る水平面で内車上半部14と内車下半部15とに分割されて外車室13の内部に収納された内車室16と、内車室16の内部に配置されるロータ17と、を備え、ている。
(外車上半部11)
外車上半部11は、紙面奥行き方向に連続してロータ軸Qと直交する断面が略円弧形状の壁部11aと、その両端に設けられた水平フランジ部11bと、を備えている。
(外車下半部12)
外車下半部12は、幅方向両端に立ち上がる側壁12aと、各側壁12aの上端に形成された水平フランジ部12bと、側壁12aの中途部に設けられた水平な内車支持部12cと、を備えている。また、この内車支持部12cには、図1(B)に示すように、水平フランジ部12bの内側に設けられて一段高くなる段差部12dと、を備えている。尚、この段差部12dに変えて、図1(C)に示すように、穴部12eとしても良い。
(外車室13)
これにより、外車室13は、ロータ軸Qを通る水平面にて、各水平フランジ部11b,12bをボルト結合することによって連結されている。尚、外車室13は、内車室16及びロータ17からの重量荷重並びに駆動時の真空荷重における変形を十分に抑制できる構成であれば、図示例に限定されるものではない。この際、外車下半部12にあっては、上述した荷重に対する補強のためのフランジ等を形成することはあっても、内車下半部15を設置した際の変形を補正するための構造を採用する必要はない。また、外車上半部11及び外車下半部12の紙面奥行き方向になる前後端には端壁(図示せず)が設けられている。
(内車上半部14)
内車上半部14は、紙面奥行き方向に連続してロータ軸Qと直交する断面が略半円弧状の胴部14aと、図2に示すように、胴部14aの幅方向左右から外方に向けて張り出すと共に、ロータ軸Q(図1)と直交する鉛直方向に平面な複数の補強フランジ14bと、胴部14aの上部〜突出するタービン排気管14cと、を備えている。
(内車下半部15)
内車下半部15は、紙面奥行き方向に連続してロータ軸Qと直交する断面が略半円弧状の胴部15aと、図2に示すように、胴部15aの幅方向左右から外方に向けて張り出すと共に、ロータ軸Q(図1)と直交する鉛直方向に平面な複数の補強フランジ15bと、補強フランジ15bの張出端部に設けられてロータ軸Qを通る水平面よりも下方に突出するシャフト状の係止部15cと、下端が胴部15aから下方に向けて突出する複数の配管(例えば、主蒸気管やタービン入口・出口配管等)15dと、を備えている。内車上半部14の補強フランジ14bと内車下半部15の補強フランジ15bとは上下で連続するように形成されている。また、係止部15cは、図1(B),(C)に示すように、段差部12d又は穴部12eと係合可能な位置及び大きさに形成されている。
(内車室16)
これにより、内車室16は、各胴部14a,15aの合わせ構造により略円筒形状とされ、その内部にロータ17が配置される。尚、ロータ17の具体的な構成等は省略する。また、図示例の内車室16は、その上下に複数の配管(14c,15d)を設け、例えば、図示しないボイラから供給される蒸気が主蒸気管から流入し、内部の調速段及び高圧タービン段落(共に図示せず)で膨張して仕事を行った後、その高圧排気蒸気が高圧タービン出口配管を経てボイラへと導く経路と、ボイラで再熱された蒸気が中圧タービン入口管から流入し、中圧タービンで膨張して仕事を行った後、タービン排気管14cから流出して図示しない低圧タービンへと導く経路と、を備えた高中圧一体形蒸気タービンの内車室16として使用されるが、これらの配管の数や位置並びに出入口等はタービン種類や機能等に依存するもので、図示の構造に限定されるものではない。
(組み付け手順)
次に、回転機械10の組み付け手順を図3乃至図6に基づいて説明する。尚、本実施の形態においては、図3(A)に示すように、内車下半部15の胴部15aには、その両端開口縁部から紙面奥行き方向に複数のリーマボルト15eが突出されている。このリーマボルト15eは、内車上半部14と係合することで内車上半部14と内車下半部15とを結合するための下都合手段として用いられている。また、胴部15aの底面には表面に開放するネジ穴部15fが設けられている。
このような構成においては、内車下半部15は、図3(B)に示すように、外車下半部12に組み付ける前に、一対の基礎20に載置された状態で、胴部15aに跨るH型鋼等の吊り柱21を載置すると共に、リーマボルト15eを利用して吊り柱21を内車下半部15に仮固定する。
次に、図3(C)に示すように、吊り柱21に支持されたテンションボルト22の下端をネジ穴部15fに螺合させると共に、テンションボルト22の上下位置を吊り柱21との支持位置で調整し、リーマボルト15eの対向間隔が設計上で規定された所定間隔となるように胴部15aの下端を吊り上げる。
即ち、内車下半部15を基礎20に載置した際、内車下半部15は、その重量によって鉛直方向に撓みが発生しているため、この撓みをテンションボルト22によって解消すると共に、その撓みが解消したかの基準をリーマボルト15eの対向間隔で規定するものである。
そして、このように仮に撓み解消した内車下半部15は、図4に示すように、吊り柱21とリーマボルト15eとの結合状態を確保した後に、ワイヤ23で吊り柱21と一緒に内車下半部15を吊り上げ、上述した基礎20とは別途の基礎20に予め載置された外車下半部12に搬送し、載置する。
この際、内車下半部15は撓みが解消された状態であるため、外車下半部12と内車下半部15との相対位置を調整するだけで係止部15cが段差部12d又は穴部12eと係合する。尚、係止部15cと段差部12d又は穴部12eは、誤差を含めて相対的にある程度の余裕を持って係合又は調整可能となるように構成しても良い。
この状態から、図5に示すように、吊り柱21を取り外しても、係止部15cの内側に段差部12d又は穴部12eが位置していることから、係止部15cを水平方向に移動不能状態とし、外車下半部12と内車下半部15との相対位置が規定されるため、外車下半部12に内車下半部15を容易且つ確実に固定(例えば、ボルト固定)することができる。
さらに、この状態から、ロータ17を設置した後、図6に示すように、内車上半部14を吊り柱24とワイヤ25,26とで内車上半部14を吊り上げ、内車下半部15に内車上半部14を重ね合わせる。
この際、内車上半部14は、その両端付近二ヶ所を一対のワイヤ25で吊り上げることにより、重量によって全体的に広がるように吊り上げるとこができるため、その位置を予め設定することで重量による余分に広がったり狭まったりすることが抑制される。尚、内車上半部14は、リーマボルト15eと係合する部位を基準として吊り上げた際の幅を確認することができるため、例えば、油圧ジャッキ(図示せず)によってタービン排気管14cを下方に押し下げる(又は吊り上げる)ことによって幅調整を行うことができる。
これにより、リーマボルト15eが内車下半部15の撓みによって傾斜することなく立ち上がっていることから、内車下半部15に内車上半部14を用意且つ確実に重ね合わせることができる。
そして、内車下半部15に内車上半部14を結合した後、同様の吊り上げによって外車上半部11を外車下半部12に結合することによって回転機械10の組み付けを完了することができる。
このように、本実施の形態によれば、内車下半部15(及び内車上半部14)の撓みを解消した状態で外車下半部12(又は内車下半部15)に重ね合わせることができ、しかも、その撓みを解消した状態を維持したまま、上段の内車上半部14(又は外車上半部11)を重ね合わせることがでる。
(応用例)
ところで、上記実施の形態においては、従来技術のように、外車下半部12に補正用のフランジを設けていないものとして説明したが、内車下半部15の重量等に応じて、図7(A)〜(C)に示すように、外車下半部12に補強を兼ねた補正用の傾斜フランジ12fを形成しても良い。
また、撓み防止機能として、図7(A)に示すように、外車下半部12の側壁12aの内面係合することで撓みの発生を抑制する当接フランジ15gを補強フランジ15bに着脱可能に設け、係止部15cとは併用して撓み防止を行っても良い。尚、この当接フランジ15gは、内車上半部14を設置する際には除去される。
また、例えば、若干の撓みが発生した場合などには、図7(B)に示すように、内車下半部15の胴部15aの表面を回り込むようにワイヤ27を這わせ、ワイヤ27の一端を固定部28で固定した状態でウインチ29によってワイヤ27の他端側を引っ張り、撓みを解消することも可能である。この際、ワイヤ27は内車下半部15の下を通すだけなので、内車下半部15の下方に油圧ジャッキ等を設置する必要がない。
さらに、図7(C)に示すように、係止部15cで補正しきれない撓みが発生していた場合には、内車上半部14と内車下半部15の重ね合わせの端面同士にテーパ部14d,15hを形成し、内車上半部14を内車下半部15に重ね合わせる際に撓みを補正しても良い。この際、テーパ部14d,15hは、内車上半部14を重ねる際に内車下半部15が広がる方向に傾斜設定する。また、殆どの撓みは係止部15cと段差部12d又は穴部12eとの係合によって解消されていることから、テーパ部14d、15hで解消しきれない、即ち、内車上半部14を内車下半部15に重ね合わせる際にズレガ大きくて重ね合わせが困難となるといったことがなく、内車上半部14の重量によってテーパ部14d、15hが係合しつつ撓みが補正される。
このように、本発明の回転機械10の組み立て方法にあっては、ロータ軸Qを通る水平面で外車上半部11と外車下半部12とに分割された外車室13と、ロータ軸Qを通る水平面で内車上半部14と内車下半部15とに分割されて外車室13内に収納され且つ内車下半部15の外壁面から外車室13に支持される補強フランジ15bを備えた内車室16と、内車室16内に配置されるロータ17と、を備え、外車下半部12、内車下半部15、ロータ17、内車上半部14、外車上半部11、の順に組み立てられる回転機械10の組み立て方法であって、外車下半部12を設置する工程と、内車下半部15を吊り込んで外車下半部12に対する内車設置位置まで搬送する工程と、内車設置位置で内車下半部15を吊り込んだまま外車下半部12に対して補強フランジ15bを水平方向に移動不能に係止する工程と、その係止状態を維持したまま内車下半部15を吊り込んだ状態を解除したうえで外車下半部12に内車下半部15を固定する工程と、内車下半部15にロータ17及び内車上半部14をこの順で取り付ける工程と、で回転機械10を組み立てることにより、内車下半部15の撓みを解消した状態で外車下半部12に重ね合わせることができる。
また、内車下半部15を係止する工程の後、外車下半部12と内車下半部15の下方との間を通したワイヤ27に張力を与えて内車下半部15の幅方向中心部を持ち上げる工程を行うことにより、油圧ジャッキ等を内車下半部15に設置する必要なく、内車下半部15の撓みを補正することができる。
さらに、本発明の回転機械10にあって、ロータ軸Qを通る水平面で外車上半部11と外車下半部12とに分割された外車室13と、ロータ軸Qを通る水平面で内車上半部14と内車下半部15とに分割されて外車室13内に収納され且つ内車下半部15の外壁面から外車室13に支持される補強フランジ15bを備えた内車室16と、内車室16内に配置されるロータ17と、を備えた回転機械10において、補強フランジ15bに外車下半部12と係合して内車下半部15の水平方向に対する移動を阻止する係止部15cが設けられていることにより、内車下半部15の撓みの発生を抑制することができる。
Q…ロータ軸
10…回転機械
11…外車上半部
12…外車下半部
13…外車室
14…内車上半部
15…内車下半部
15b…補強フランジ(張出部)
15c…係止部
16…内車室
17…ロータ
27…ワイヤ

Claims (3)

  1. 水平面で外車上半部と外車下半部とに分割された外車室と、
    ロータ軸を通る水平面で内車上半部と内車下半部とに分割されて前記外車室内に収納され且つ前記内車下半部の外壁面から前記外車室に支持される張出部を備えた内車室と、
    前記内車室内に配置されるロータと、
    を備え、
    前記外車下半部、前記内車下半部、前記ロータ、前記内車上半部、前記外車上半部、の順に組み立てられる回転機械の組み立て方法であって、
    前記外車下半部を設置する工程と、
    吊り柱を前記内車下半部に仮固定することで該吊り柱を用いて前記内車下半部の撓み解消を行う工程と、
    前記内車下半部を前記吊り柱とともに吊り込んで前記外車下半部に対する内車設置位置まで搬送する工程と、
    前記内車設置位置で前記内車下半部を吊り込んだまま前記外車下半部に対して前記張出部を水平方向に移動不能に係止する工程と、
    その係止状態を維持したまま前記内車下半部から前記吊り柱を取り外したうえで前記外車下半部に前記内車下半部を固定する工程と、
    前記内車下半部に前記ロータ及び前記内車上半部をこの順で取り付ける工程と、
    を備えることを特徴とする回転機械の組み立て方法。
  2. 吊り柱を前記内車下半部に仮固定することで該吊り柱を用いて前記内車下半部の撓み解消を行う工程は、
    前記内車下半部の両端開口縁部に跨るように前記吊り柱を載置して、該吊り柱を該内車下半部に仮固定する工程と、
    前記内車下半部に仮固定された吊り柱が支持するテンションボルトの下端を前記内車下半部における胴部の底面のネジ穴部に螺合させるとともに前記テンションボルトの上下位置を前記吊り柱との支持位置で調整することで、前記内車下半部の撓み解消を行う工程と、
    を含む請求項1に記載の回転機械の組み立て方法。
  3. 前記内車下半部を係止する工程の後、前記外車下半部と前記内車下半部の下方との間を通したワイヤに張力を与えて前記内車下半部の幅方向中心部を持ち上げる工程を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械の組み立て方法。
JP2011054202A 2011-03-11 2011-03-11 回転機械の組み立て方法 Active JP5683335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011054202A JP5683335B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 回転機械の組み立て方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011054202A JP5683335B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 回転機械の組み立て方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012189025A JP2012189025A (ja) 2012-10-04
JP5683335B2 true JP5683335B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=47082454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011054202A Active JP5683335B2 (ja) 2011-03-11 2011-03-11 回転機械の組み立て方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5683335B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6180878B2 (ja) * 2013-10-04 2017-08-16 株式会社東芝 発電プラントにおける蒸気タービンの内部ケーシング下半吊り上げ用玉掛け装置および内部ケーシング下半吊り上げ方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3628884A (en) * 1970-06-26 1971-12-21 Westinghouse Electric Corp Method and apparatus for supporting an inner casing structure
JPH0441906A (ja) * 1990-06-05 1992-02-12 Fuji Electric Co Ltd 蒸気タービン
US5411365A (en) * 1993-12-03 1995-05-02 General Electric Company High pressure/intermediate pressure section divider for an opposed flow steam turbine
JPH09256809A (ja) * 1996-03-26 1997-09-30 Hitachi Ltd ロータ回転装置
DE102006027237A1 (de) * 2005-06-14 2006-12-28 Alstom Technology Ltd. Dampfturbine
JP5656377B2 (ja) * 2009-08-21 2015-01-21 三菱重工業株式会社 蒸気タービン車室、これを備えた蒸気タービンおよびこれを備えた原子力発電プラントならびに蒸気タービン車室の組立方法
JP5232105B2 (ja) * 2009-08-25 2013-07-10 株式会社東芝 原子力発電所用蒸気タービンおよびその取替え工法
JP5641950B2 (ja) * 2011-01-14 2014-12-17 株式会社東芝 タービンの仮組立装置およびタービン組立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012189025A (ja) 2012-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PT1561883E (pt) Torre para uma turbina eólica, parte de parede metálica pré-fabricada para utilização numa torre para uma turbina eólica e método para construção de uma torre para uma turbina eólica.
JP2010242316A (ja) 中路式アーチ橋の架設方法
JP5683335B2 (ja) 回転機械の組み立て方法
KR101202063B1 (ko) 조립식 격자지보
JP5541788B2 (ja) 山留構造
RU2741354C1 (ru) Секция стальной башни ветроэнергетической установки для башни ветроэнергетической установки и способ ее изготовления
JP2011241637A (ja) シールドトンネルの拡幅構造及びその施工方法
JP2006159581A (ja) 合成セグメントの製造方法及び合成セグメント
KR101664668B1 (ko) 무띠장 흙막이 벽체 직접 연결 구조
JP2014020017A (ja) 杭頭構造及びその施工方法
JP6208523B2 (ja) 垂直円筒貯水槽の建設工法
JP5831756B2 (ja) 鋼製支保工
JP2012092537A (ja) 揚重装置
JP2011089700A (ja) バックステー連結機構
JP2015101836A (ja) 鋼管矢板基礎工法
JP4628905B2 (ja) 推進用函体構造
JP7128233B2 (ja) オープンシールド機
JP7447347B1 (ja) ボートランディング、ボートランディングの設置方法、ボートランディングの交換方法及び海洋構造物
JP6381096B2 (ja) 建設用構造体、架台及びタービン発電機設備、並びに建設用構造体の製造方法
JP6798527B2 (ja) 上部工部材運搬設備および上部工部材運搬方法
JP5822350B2 (ja) 土留工法
JP4760948B2 (ja) 組合せ鋼矢板および該組合せ鋼矢板を用いた鋼矢板壁
CN107023178A (zh) 一种装配式构件对钢柱脚的加固装置及方法
JP5604315B2 (ja) 炉内仮設足場構造
JP4772734B2 (ja) ガス配管への減圧用オリフィス設置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20141121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5683335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350