JP5682129B2 - ボールペン用o/w型エマルションインキ組成物 - Google Patents
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Description
ド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701、オリエント オイル スカーレット#308、ニグロシンベースEX−BP(以上、オリエント化学工業(株)製の油性染料)、スピロンブラック GMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー−111(以上、保土谷化学工業(株)製の油性染料)、ローダミンBベース(C.I.45170B、住友化学工業(株)製の油性染料)、ビクトリアブルーF4R、ニグロシンベースLK(独国、BASF社製)、メチルバイオレット2Bベース(米国、National Anilne Div.社製)などが使用できる。
50重量%以下、水性成分は20重量%以上75重量%以下であることが好ましい。
スピロンブラックGMHスペシャル(着色剤:保土ヶ谷化学工業(株)製)3.0重量%
スピロンバイオレットC−RH(着色剤:保土ヶ谷化学工業(株)製) 4.0重量%
スピロンイエローC−GNH(着色剤:保土ヶ谷化学工業(株)製) 0.6重量%
ベンジルアルコール 12.4重量%
BC−5.5(ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル HLB=10.5:日光ケミカルズ(株)製) 1.2重量%
EGMS−70V(モノステアリン酸エチレングリコール HLB=3.5:日光ケミカルズ(株)製) 0.3重量%
セチルアルコール 0.6重量%
ステアリルアルコール 0.4重量%
グリセリン 5.0重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 72.4重量%
上記エチレングリコール、イオン交換水以外の成分を85℃2時間加熱撹拌してA液を作成する。エチレングリコールとイオン交換水を20℃で10分撹拌しB液を作成する。B液を80℃に加熱し80℃を保ちながらでB液にA液を加えマグネチックスターラーで10分撹拌したあとさらに高圧ホモジナイザーで20℃に冷却しながら5パス処理して黒色エマルションインキを作成した。
実施例2(エマルションインキ)
実施例1においてEGMS−70Vの全量をイオン交換水とした以外は実施例1と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
実施例3(エマルションインキ)
実施例1においてセチルアルコールの全量をステアリルアルコールとした以外は実施例1と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
実施例4(エマルションインキ)
実施例1においてEGMS−70Vの全量をイオン交換水とし、セチルアルコールの全量をステアリルアルコールとした以外は実施例1と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
実施例5(エマルションインキ)
実施例1においてBC−5.5の全量をMYS−40V(モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40EO) HLB=17.5:日光ケミカルズ(株)製)とし、EGMS−70Vの全量をSO−30(トリオレイン酸ソルビタン HLB=1.7:日光ケミカルズ(株)製)とした以外は実施例1と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
実施例6(エマルションインキ)
スピロンブラックGMHスペシャル 3.0重量%
スピロンバイオレットC−RH 4.0重量%
スピロンイエローC−GNH 0.6重量%
ベンジルアルコール 12.4重量%
PBC−34(ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル
HLB=16.5:日光ケミカルズ(株)製) 2.0重量%
PMS−1CV(モノステアリン酸プロピレングリコール HLB=3.5:日光ケミカルズ(株)製) 1.0重量%
ミリスチルアルコール 0.6重量%
ベヘニルアルコール 1.4重量%
ケルザン AR(キサンタンガム三晶(株)製) 0.2重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 74.3重量%
上記イオン交換水、ケルザンAR以外の成分を85℃2時間加熱撹拌してA液を作成する。ケルザンARとイオン交換水をラボミキサーにて30分間攪拌して均一に溶解しB液を作成する。B液を80℃に加熱し80℃を保ちながらでB液にA液を加えマグネチックスターラーで10分撹拌したあとさらに高圧ホモジナイザーで20℃に冷却しながら5パス処理して黒色エマルションインキを作成した。
実施例7(エマルションインキ)
実施例6においてベヘニルアルコールの全量をミリスチルアルコールとした以外は実施例6と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
実施例8(エマルションインキ)
スピロンイエローC−GNH 2.86重量%
スピロンレッドC−GH 1.29重量%
エチレングリコールモノフェニルエーテル 5.85重量%
デカグリン5−SV(ペンタステアリン酸デカグリセリル、HLB=3.5:日光ケミカルズ(株)製) 0.5重量%
ステアロイル乳酸ナトリウム 0.1重量%
ベヘニルアルコール 1.0重量%
ステアリルアルコール 1.0重量%
トリエタノールアミン 0.2重量%
エチレングリコール 10.0重量%
イオン交換水 77.2重量%
エチレングリコール、イオン交換水以外の成分を80℃2時間加熱撹拌してA液を作成する。80℃に加熱したエチレングリコールとイオン交換水をホモジナイザーで撹拌しながらA液を滴下し5分間処理したあと氷浴で冷却し、さらに高圧ホモジナイザーで20℃に冷却しながら3パス処理し赤色エマルションインキを作成した。
実施例9(エマルションインキ)
スピロンブルーC−RH(着色剤:保土ヶ谷化学工業(株)製) 1.8重量%
スピロンレッドC−BH(着色剤:保土ヶ谷化学工業(株)製) 0.2重量%
ベンジルアルコール 10.0重量%
エチレングリコールモノフェニルエーテル 3.0重量%
HCO−40(POE(40)硬化ヒマシ油、HLB=12.5:日光ケミカルズ(株)
製) 1.5重量%
ベヘニルアルコール 0.3重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 83.1重量%
上記トリエタノールアミン、イオン交換水以外の成分を85℃2時間加熱撹拌してA液を作成する。トリエタノールアミンとイオン交換水を20℃で10分撹拌しB液を作成する。B液を80℃に加熱し80℃を保ちながらでB液にA液を加えマグネチックスターラーで10分撹拌したあとさらに高圧ホモジナイザーで20℃に冷却しながら5パス処理して青色エマルションインキを作成した。
比較例1(油性インキ)
スピロンブラックGMHスペシャル 3.0重量%
スピロンバイオレットC−RH 4.0重量%
スピロンイエローC−GNH 0.6重量%
ベンジルアルコール 12.4重量%
BC−5.5 1.2重量%
EGMS−70V 0.3重量%
セチルアルコール 0.6重量%
ステアリルアルコール 0.4重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
PVP K−90(ポリビニルピロリドン:ISPジャパン(株)製) 0.1重量%
エチレングリコールモノフェニルエーテル 77.3重量%
上記成分を80℃3時間加熱撹拌し染料を溶解して黒色油性インキを作成した。
比較例2(水性インキ)
ウォーター ブラック #108−L(C.I.DIRECT BLACK19の14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0重量%
ケルザン AR 0.2重量%
エチレングリコール 10.0重量%
トリエタノールアミン 0.1重量%
イオン交換水 49.7重量%
上記成分中、ケルザンARと水とをラボミキサーにて30分間攪拌して均一に溶解しケルザン水溶液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に2時間混合攪拌して黒色染料水性インキを作成した。
比較例3(エマルションインキ)
実施例1においてセチルアルコールとステアリルアルコールの全量をイオン交換水とした以外は実施例1と同様にして黒色エマルションインキを作成した。
比較例4(エマルションインキ)
実施例5においてベヘニルアルコールとステアリルアルコールの全量をイオン交換水とした以外は実施例5と同様にして赤色エマルションインキを作成した。
比較例5(エマルションインキ)
実施例9においてベヘニルアルコールの全量を炭素数10のデシルアルコールとした以外は実施例9と同様にして青色エマルションインキを作成した。
初期状態観察
エマルションインキの1滴を10gのイオン交換水中に滴下して軽く撹拌し、エマルションインキ滴が水と分離する場合をW/O型エマルション、水に均質に分散する場合をO/W型エマルションと判定した。
粒子径測定
エマルションの粒子径は(株)島津製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−7100を用いてO/W型エマルションインキである実施例1〜8と比較例3〜5をイオン交換水で希釈し、粒度分布を20℃で測定しメディアン径を平均粒子径として採用した。
50℃耐熱経時後粒子径測定
O/W型エマルションインキである実施例1〜8と比較例3〜5のインキ10gを、フタ付きねじ口ガラス瓶(19×70mm、日電理化硝子(株)製)に入れ、50℃に3週間置いた後に20℃で5時間放置した後に、粒子径測定と同様にして経時後粒子径を測定した。
筆記試験用試験サンプルの作成
上記実施例1〜8及び比較例1〜5で得た各インキ組成物を、直径0.5mmの超硬製のボール抱持したボールペンペン先をもつノック式ボールペン(ノック式エナージェル、製品符号BLN75、ぺんてる(株)製)のインキ収容管に1.7g充填し、試験用ボールペンサンプルとした。
筆跡耐水性試験
各ボールペン試験サンプルでJIS P3201筆記用紙Aに手書きで直径約2cmの連続した丸15個を2回筆記し、1時間放置した後、イオン交換水中に1時間浸漬する。その後、水中から取り出して退色の度合いをグレースケール(JIS L−0804)で判定した。グレースケールは1〜5号まであり、数字が大きい程、試験前後の筆跡の濃度
差が小さく、耐水性を有することを示す。尚、各号の中間に位置すると判断されるものは、低い号数に0.5を加えた数値として表した。
筆跡の裏写り試験
各ボールペン試験サンプルでJIS P3201筆記用紙Aに手書きで直径約2cmの連続した丸15個を2回筆記し、30℃、60%RHの環境下に1日放置した後、筆記裏面を観察した。
わずかな滲み出ししかなかったものを …… ○
明らかに滲み出しがあったものを …… ×
とした。
筆跡乾燥性試験
上記試験用ボールペンサンプルを使用して、JIS P3201筆記用紙Aに手書きで直径約2cmの連続した丸5個を筆記し、筆記後の時間を5秒間隔で変えながら筆跡の上に500gの荷重をかけた濾紙(アドバンテック製no.2)を載せたとき、濾紙にインキが付かなくなるまでの時間を求めた。時間が短いものが筆跡乾燥性に優れたインキである。
低温析出試験
実施例1〜8と比較例1〜5のインキ10gを、フタ付きねじ口ガラス瓶(19×70mm、日電理化硝子(株)製)に入れ、5℃に3週間置いた後に20℃で5時間放置した後に、外観観察と軽く撹拌した後スライドグラスに少量取り光学顕微鏡の400倍の倍率で不溶解物の目視観察を行った。
○:視野中に析出物が確認されない
△:わずかに析出物あり
×:析出物が多量に存在する
各試験の結果を表1に示す。
Claims (4)
- 着色剤としての油溶性染料と該染料を溶解し20℃における水100gへの溶解度が5g以下の有機溶剤とを少なくとも含む油性インキ成分(A)と、非イオン界面活性剤と炭素数が14〜24の高級アルコールとを少なくとも含む乳化剤成分(B)と、水とを少なくとも含有し、前記油性インキ成分(A)が、水中に乳化分散されているボールペン用O/W型エマルションインキ組成物。
- 前記非イオン界面活性剤がHLBが8以下の親油性の非イオン界面活性剤を少なくとも含有し、前記高級アルコールがミリスチルアルコール及び/又はセチルアルコールを少なくとも含む請求項1記載のボールペン用O/W型エマルションインキ組成物。
- 前記非イオン界面活性剤が、HLBが8を超える親水性の非イオン界面活性剤とHLBが8以下の親油性の非イオン界面活性剤とを含有する請求項1又は請求項2記載のボールペン用O/W型エマルションインキ組成物。
- 前記乳化剤成分(B)が、炭素数の異なる2種以上の高級アルコールを少なくとも含有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のボールペン用O/W型エマルションインキ組成物。
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