JP5680945B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
本発明の液晶表示装置は、液晶セルと、該液晶セルの両側に配置された偏光板と、視認側の偏光板の外側に設けられた光拡散素子と、視認側と反対側の偏光板の外側に設けられたバックライトユニットと、を備え、該バックライトユニットが、該液晶セルに向かって輝度半値角が3°〜35°であるコリメート光を出射する平行光光源装置であり、該光拡散素子の光拡散半値角Fw(FD)と該コリメート光の輝度半値角Fw(BL)との比Fw(BL)/Fw(FD)が、0.5以下である。
好ましい実施形態においては、上記液晶表示装置は、パネルサイズが32インチ以上である。
好ましい実施形態においては、上記液晶セルはVAモードまたはIPSモードである。
図1は、本発明の好ましい実施形態による液晶表示装置の概略断面図である。液晶表示装置100は、液晶セル110と、液晶セル110の両側に配置された偏光板120および130と、偏光板130の外側に設けられたバックライトユニット140と、偏光板120の外側(視認側)に設けられた光拡散素子150とを備える。バックライトユニット140は、液晶セル110に向かってコリメート光を出射する平行光光源装置である。すなわち、液晶表示装置100は、コリメートバックライトフロント拡散システムを採用する。なお、コリメートバックライトフロント拡散システムとは、液晶表示装置において、コリメートバックライト光(一定方向に集光された、輝度半値幅の狭いバックライト光)を用い、上側偏光板の視認側にフロント光拡散素子を設けたシステムをいう。偏光板120および130は、それぞれの偏光子の吸収軸が互いに直交または平行となるように配置されている。目的に応じて任意の適切な光学補償板(位相差板)が、液晶セル110と偏光板120および/または130との間に配置され得る(図示せず)。光学補償板の光学特性、配置枚数、配置位置等は、液晶表示装置の駆動モードや所望される特性に応じて適切に設定され得る。液晶セル110は、一対の基板(代表的には、ガラス基板)111および112と、基板111および112間に配された、表示媒体としての液晶を含む液晶層113とを有する。
上記偏光板120および130としては、それぞれ、任意の適切な偏光板が採用され得る。偏光板は、代表的には、偏光子と、偏光子の片側または両側に配置された保護層とを有する。偏光子と保護層とは、任意の適切な粘着剤層または接着剤層を介して積層されている。
上記偏光子としては、目的に応じて任意の適切な偏光子が採用され得る。例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらのなかでも、ポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素などの二色性物質を吸着させて一軸延伸した偏光子が、偏光二色比が高く特に好ましい。これら偏光子の厚さは特に制限されないが、一般的に、1〜80μm程度である。
上記保護層は、偏光板の保護層として使用できる任意の適切なフィルムで形成される。当該フィルムの主成分となる材料の具体例としては、トリアセチルセルロース(TAC)等のセルロース系樹脂や、ポリエステル系、ポリビニルアルコール系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリエーテルスルホン系、ポリスルホン系、ポリスチレン系、ポリノルボルネン系、ポリオレフィン系、ラクトン変性アクリル樹脂のような(メタ)アクリル系、アセテート系等の透明樹脂等が挙げられる。また、(メタ)アクリル系、ウレタン系、(メタ)アクリルウレタン系、エポキシ系、シリコーン系等の熱硬化型樹脂または紫外線硬化型樹脂等も挙げられる。この他にも、例えば、シロキサン系ポリマー等のガラス質系ポリマーも挙げられる。また、特開2001−343529号公報(WO01/37007)に記載のポリマーフィルムも使用できる。このフィルムの材料としては、例えば、側鎖に置換または非置換のイミド基を有する熱可塑性樹脂と、側鎖に置換または非置換のフェニル基ならびにニトリル基を有する熱可塑性樹脂を含有する樹脂組成物が使用でき、例えば、イソブテンとN−メチルマレイミドからなる交互共重合体と、アクリロニトリル・スチレン共重合体とを有する樹脂組成物が挙げられる。当該ポリマーフィルムは、例えば、上記樹脂組成物の押出成形物であり得る。
上記バックライトユニット140は、上記所定のコリメート光を出射し得る任意の適切な構成を有し得る。例えば、バックライトユニットは、光源と、光源から出射された光をコリメートする集光素子とを有する(いずれも図示せず)。この場合、集光素子としては、光源から出射された光をコリメートし得る任意の適切な集光素子が採用され得る。光源自体がコリメート光を出射し得る場合には、集光素子は省略され得る。バックライトユニット(平行光光源装置)の具体的構成としては、例えば、以下のようなものが挙げられる:(1)レンチキュラーレンズまたは砲弾型レンズの平坦面側のレンズの焦点以外の部分に遮光層または反射層を設けた集光素子を、光源(例えば、冷陰極蛍光ランプ)の液晶セル側に配置した構成(例えば、特開2008−262012号公報);(2)サイドライト型LED光源と、その導光板と、導光板側に凸面が形成され、該導光板の液晶セル側に配置された変角プリズムとを有する構成(本構成においては、必要に応じて異方性拡散素子がさらに用いられ得る;例えば、特許第3442247号);(3)光吸収性樹脂と透明性樹脂が交互にストライプ状に形成されたルーバー層をバックライトとバックライト側偏光板との間に配置した構成(例えば、特開2007−279424号公報);(4)光源として砲弾型LEDを用いた構成(例えば、特開平6−130255号公報);(5)フレネルレンズと必要に応じて拡散板とを用いた構成(例えば、特開平1−126627号公報)。これらの詳細な構成を記載した上記公報は、本明細書に参考として援用される。
上記光拡散素子150は、液晶セルを通過した光(代表的には、上記のようなコリメート光)を透過および拡散させる。本発明においては、光拡散素子として、例えば、表面が平滑な光拡散素子、表面反射率が低い光拡散素子、後方散乱が小さい光拡散素子、拡散半値角が75°以下である光拡散素子、あるいはこれらの特性を組み合わせて有する光拡散素子を用いることにより、正面コントラストが高い液晶表示装置を実現することができる。このような光拡散素子を用いることにより、光拡散素子内部または光拡散素子と空気との界面における所望でない拡散光回帰および当該回帰に起因する迷光の発生ならびに当該迷光による「黒の浮き」を防止し、その結果、コントラストの低下を防止することができる。
白表示した液晶表示装置またはバックライトを角度−輝度計(Autronic Melcher製Conoscope)上に、長辺方向を水平方向、短辺方向を垂直方向にセットし、垂直方向、水平方向に角度−輝度を計測し、最大輝度から半分の輝度になる左右の角度を足したものをそれぞれ垂直、水平方向の半値角とした。
光拡散素子の正面からレーザー光(緑色、波長532nm)を照射し、拡散した光の拡散角度に対する拡散輝度を、ゴニオフォトメーターで1°おきに測定し、レーザーの直進透過光を除く光拡散輝度の最大値から半分の輝度となる拡散角度を、拡散の両側で測定し、それを足したものを半値角とした。また、照射前の0°のレーザー強度に対するレーザーの直進透過光の比率をす抜け透過率とした。
光拡散素子の光拡散半値角、白輝度半値角またはバックライト半値角の測定において、垂直、水平の半値角の平均を平均半値角とし、輝度を方位角Φ、極角θそれぞれ1°おきに出力後(=I(Φ,θ) )、次式で計算される比率を配光量(配光比率)とした。
表示画面の中心から画面の垂線方向に画面高さの3倍(画面が32インチならば1.23m、46インチならなら1.77m)に離した位置に、コニカ・ミノルタ社製CA−1500をセットし、画面をそれぞれ黒、白表示し、面内白輝度分布、面内黒輝度分布を測定し、接続したソフトウェアに保存する。その後、白輝度のデータから黒輝度のデータを割ることにより、面内コントラスト分布を算出した。画面内を等間隔(縦10領域×横10領域)に分割したそれぞれの領域内のコントラストのうち、最もコントラストの低い値を最低コントラスト(通常は、画面4すみのいずれかの領域の値)、最もコントラストの高い値を最高コントラスト(通常は、画面中央部近傍のいずれかの領域の値)、コントラストの算術数平均値を平均コントラストとする。本実施例においては、角度−輝度計(Autronic Melcher製Conoscope)で視野角を測定したのちに、ハイビジョン画角に相当する角度範囲のコントラストを抽出して、最大値、最小値、平均値を求めた。さらに、(最大値−最小値)/平均値を画角内の画質の均一性の指標とした。すなわち、この値が小さいほど、画角内の画質の均一性に優れると評価した。
得られた液晶表示装置に3種類の画像(1ドットおきの縦ストライプ、1ドットおきの横ストライプ、10×10ピクセルでの漢字)を出力し、50cm離れた距離から目視観察した。3種類の画像すべてが明瞭に視認できた場合を○、1〜2種類がぼけて見えると感じたら△、いずれもが明らかにぼけていたら×とした。
(5−2)文字・画像にじみ
得られた液晶表示装置に自然画および文字を出力し、1m離れた距離から目視観察した。ボケ(にじみ)が認められない場合を○、ボケ(にじみ)が認められる場合を△、ボケ(にじみ)が著しい場合を×とした。
得られた液晶表示装置を緑一色で表示し、斜めや横に縞模様が見えないか(モアレの有無)、また、画素ごとの輝度が異なっていないか(ギラツキの有無)を、目視にて観察した。モアレまたはギラツキのいずれもが認められない場合を○、モアレまたはギラツキがかすかに認められるが実用上問題ない場合を○△、モアレまたはギラツキが1つでも明確に認められた場合には×とした。
JIS B 0601−2004に準じて算術平均表面粗さRaを測定した。測定装置および測定条件は以下のとおりである:
(i)測定装置:株式会社小坂研究所製、型番ET4000
(ii)表面粗さ検出部の触針:先端曲率半径2μm、頂角90°、材質ダイヤモンド
(iii)測定条件
基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):2.5mm
評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):12.5mm
触針の送り速さ:0.5mm/s
参考例で得られた光拡散素子と基材との積層体を、透明粘着剤を介して黒アクリル板(住友化学社製、商品名「SUMIPEX」(登録商標)、厚み2mm)の上に貼り合わせ、測定試料とした。この測定試料の積分反射率を分光光度計(日立計測器社製、商品名「U4100」)にて測定した。一方、上記光拡散素子用塗工液から微粒子を除去した塗工液を用いて、基材と透明塗工層との積層体を作製して対照試料とし、上記と同様にして積分反射率(すなわち、表面反射率)を測定した。上記測定試料の積分反射率から上記対照試料の積分反射率(表面反射率)を差し引くことにより、光拡散素子の後方散乱率を算出した。
JIS 7136で定める方法により、ヘイズメーター(村上色彩科学研究所社製、商品名「HN−150」)を用いて測定した。
マイクロゲージ式厚み計(ミツトヨ社製)にて基材と光拡散素子との合計厚みを測定し、当該合計厚みから基材の厚みを差し引き、光拡散素子の厚みを算出した。
ハードコート用樹脂(JSR社製、商品名「オプスターKZ6661」(MEK/MIBK含有))100部に、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名「ビスコート#300」、屈折率1.52)を11部、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「イルガキュア907」)を0.5部、レベリング剤(DIC社製、商品名「GRANDIC PC 4100」)を0.5部、および、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)微粒子(積水化成品社製、商品名「XX131AA」、平均粒径2.5μm、屈折率1.49)を15部添加し、固形分が55%となるように希釈溶剤としてMIBKを加えた。この混合物を5分間超音波処理し、上記の各成分が均一に分散した塗工液を調製した。当該塗工液を、バーコーターを用いてTACフィルム(コニカ・ミノルタ社製、商品名「KC4UY」、厚み40μm)上に塗工し、100℃にて1分間乾燥後、積算光量300mJの紫外線を照射し、厚み10.5μmの光拡散素子を得た。この光拡散素子は、マトリクス中に光拡散性微粒子(PMMA微粒子)が分散したものであった。得られた光拡散素子の特性を下記表1に示す。
シロキサンオリゴマー(コルコート株式会社製、商品名「コルコートN103」、固形分2%、実測したエチレングリコール換算による数平均分子量:950)を500部、フルオロアルキル構造およびポリシロキサン構造を有する硬化性フッ素樹脂(JSR社製、商品名「オプスターJTA105」、固形分5%、実測したポリスチレン換算による数平均分子量:8000)を100部、硬化剤(JSR社製、商品名「JTA105A」)を1部、およびメチルエチルケトン(MEK)を160.5部混合し、反射防止層形成材料を調製した。上記で得られた光拡散素子の表面に、この反射防止層形成材料を、光拡散素子と同じ幅となるようにバーコーターで塗布し、次いで120℃で3分間加熱することにより硬化および乾燥させて反射防止層(低屈折率層、屈折率1.42、厚み0.11μm)を形成した。このようにして、反射防止層付光拡散素子Aを得た。
厚みが10μmとなるように参考例1の塗工液を塗工したこと以外は参考例1と同様にして、反射防止層付光拡散素子Bを得た。得られた光拡散素子の特性を下記表1に示す。
厚みが17.5μmとなるように参考例1の塗工液を塗工したこと以外は参考例1と同様にして、反射防止層付光拡散素子Cを得た。得られた光拡散素子の特性を下記表1に示す。
フルオレン系アクリレート(大阪ガスケミカル社製、商品名「オグソールEA−0200」、50%MEK溶液)25部に、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「イルガキュア907」)を0.068部、レベリング剤(DIC社製、商品名「GRANDIC PC 4100」)を0.625部、および、PMMA微粒子(根上工業社製、商品名「アートパールJ4P」、平均粒径2.1μm、屈折率1.49)を2.5部添加し、5分間超音波処理し、上記の各成分が均一に分散した塗工液を調製した。当該塗工液を、バーコーターを用いてTACフィルム(コニカ・ミノルタ社製、商品名「KC4UY」、厚み40μm)上に塗工し、100℃のオーブンにて1分間乾燥後、積算光量300mJの紫外線を照射し、厚み25μmの光拡散素子Dを得た。この光拡散素子は、マトリクス中に光拡散性微粒子(PMMA微粒子)が分散したものであった。得られた光拡散素子の特性を下記表1に示す。
表面の凹凸を利用した光拡散シートE(Physical Optics Corporation社製、Holographic Diffusers LSD5PE 50deg)を用いた。この光拡散シートの特性を下記表1に示す。
ハードコート用樹脂(三菱瓦斯化学社製、商品名「ルミプラスLPB−1101」)100部に、光重合開始剤(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、商品名「イルガキュア907」)を1.0部、レベリング剤(DIC社製、商品名「GRANDIC PC 4100」)を0.5部、および、PMMA微粒子(積水化成品社製、商品名「XX123AA」、平均粒径1.5μm、屈折率1.49)を25部添加し、固形分が55%となるように希釈溶剤としてMIBKを加えた。この混合物を5分間超音波処理し、上記の各成分が均一に分散した塗工液を調製した。当該塗工液を、バーコーターを用いてTACフィルム(コニカ・ミノルタ社製、商品名「KC4UY」、厚み40μm)上に塗工し、100℃にて1分間乾燥後、積算光量300mJの紫外線を照射し、厚み3.5μmの光拡散素子Fを得た。得られた光拡散素子の特性を下記表1に示す。
厚み60μmのポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする高分子フィルム(クラレ(株)製 商品名「VF−PE#6000」)を、下記(1)〜(5)の条件の5浴に、フィルム長手方向に張力を付与しながら浸漬し、最終的な延伸倍率がフィルム元長に対して、6.2倍となるように延伸した。この延伸フィルムを40度の空気循環式乾燥オーブン内で1分間乾燥させて、偏光子を作製した。この偏光子の片面に、厚み40μmのセルロース系樹脂を含有する高分子フィルム(コニカ・ミノルタ社製KC4UY)を、ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して貼着した。この偏光子の反対側の面には、参考例1で得られた光拡散素子Aを、ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して貼着した。その後、上記セルロース系樹脂を含有する高分子フィルムの表面(偏光板の光拡散素子とは反対側の表面)にアクリル系粘着剤20μmを塗布した。このようにして、光拡散素子付偏光板Aを得た。
<条件>
(1)膨潤浴:30度の純水。
(2)染色浴:水100重量部に対し、0.035重量部のヨウ素と、水100重量部に対し、0.2重量部のヨウ化カリウムとを含む、30度の水溶液。
(3)第1の架橋浴:3重量%のヨウ化カリウムと、3重量%のホウ酸とを含む、40度の水溶液。
(4)第2の架橋浴:5重量%のヨウ化カリウムと、4重量%のホウ酸とを含む、60度の水溶液。
(5)水洗浴:3重量%のヨウ化カリウムを含む、25度の水溶液。
参考例2で得られた光拡散素子Bを用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子付偏光板Bを得た。
参考例3で得られた光拡散素子Cを用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子付偏光板Cを得た。
参考例4で得られた光拡散素子Dを用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子付偏光板Dを得た。
参考例5の光拡散シートEを用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子付偏光板Eを得た。
参考例6の光拡散素子Fを用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子付偏光板Fを得た。
光拡散素子の代わりに厚み40μmのセルロース系樹脂を含有する高分子フィルム(コニカ・ミノルタ社製KC4UY)を用いたこと以外は参考例7と同様にして、視認側偏光板Gを得た。
参考例7と同様にして偏光子を作製した。この偏光子の片面に、厚み40μmのセルロース系樹脂を含有する高分子フィルム(コニカ・ミノルタ社製KC4UY)を、ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して貼着した。この偏光子の反対側の面には、富士フィルム社製V−TAC(Ro=55nm、Rth=197nm)を、ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする水溶性接着剤(日本合成化学工業社製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を介して貼着した。このようにして、バックライト側偏光板Iを得た。
富士フィルム社製V−TAC(Ro=55nm、Rth=197nm)の代わりにセルロース系樹脂を含有する位相差フィルム(KC4CR−1、厚み41μm、Ro=55nm、Rth=130nm)を用いたこと以外は参考例14と同様にして、バックライト側偏光板Jを得た。
市販のラップトップパソコン(東芝社製、商品名「ダイナブックRX−1」)のバックライトユニットから下プリズムシートを取り出し、非プリズム面の表面を酢酸エチルで拭き取ることにより当該表面のマット加工を除去し平滑表面とした。なお、下プリズムのプリズムピッチは150μmであった。一方、平行光光源装置として、中央精機社製の平行光光源装置(半値角2°)を用いた。この光源からの光が65°の角度で上記の下プリズムシートに入射するように構成して、バックライトユニットMを得た。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向2°、垂直方向3°、平均2.5°であった。
市販のラップトップパソコン(東芝社製、商品名「ダイナブックRX−1」)のバックライトユニットから導光板を取り出した。この導光板の片側(平滑面側)に、厚み5mmで端面が垂直かつ平滑である透明アクリル板を、アクリル系粘着剤を介して貼り付けた。このアクリル板の平滑端面に沿って、砲弾型LED(日亜化学社製、NSPW500CS-b1、Φ5mm、半値角15°)を配列した。一方、上記ラップトップパソコンのバックライトユニットから下プリズムシートを取り出し、非プリズム面の表面を酢酸エチルで拭き取ることにより当該表面のマット加工を除去し平滑表面とした。この下プリズムシートを、導光板の上側(アクリル板の導光板とは反対側)に配置し、バックライトユニットNを得た。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向10°、垂直方向6°、平均8°であった。
集光性を高めるべく、砲弾型LEDをアクリル板の平滑端面から50mm離して配列したこと以外は参考例19と同様にして、バックライトユニットOを得た。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向7°、垂直方向3°、平均5°であった。
集光性は多少落としても光取り出し効率を高めるべく、アクリル板の厚みを10mmとしたこと以外は参考例17と同様にして、バックライトユニットPを得た。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向10°、垂直方向11°、平均10.5°であった。
市販の液晶表示装置(ソニー社製、Bravia KDL32F1)から取り出したバックライトユニットQをそのまま用いた。このバックライトユニットは、コリメート光を出射しない通常の光源を備えている。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向109°、垂直方向68°、平均88.5°であった。
市販の液晶表示装置(シャープ社製、AQUOS RX46)から取り出したバックライトユニットRをそのまま用いた。このバックライトユニットは、コリメート光を出射しない通常の光源を備えている。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向96°、垂直方向69°、平均82.5°であった。
市販の液晶表示装置(ソニー社製、Bravia KDL32F1、VAモード、画素ピッチ:500μm)から液晶セルを取り出し、上下のガラス基板表面を洗浄し、液晶セルXとした。
下記表2に示す組み合わせで部材を用いて、液晶表示装置を作製した。なお、バックライトの視認側表面と液晶パネルのバックライト側偏光板のバックライト側表面との距離は1000μmとし、同一色カラーフィルターの配列方向とプリズムの方向とは90°となるようにした。それぞれの液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を併せて表2に示す。
ハードコート樹脂(JSR社製、商品名オプスターKZ6661)18.2部に、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名ビスコート#300)の50wt%MEK溶液を6.8部、光重合開始剤(チバスペシャリティ・ケミカル社製、商品名イルガキュア907)0.068部、シリコーン樹脂製光拡散性粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名トスパール120、平均粒径2.0μm、屈折率1.43)2.5部を加え、この混合物を超音波処理し、上記各成分が均一に分散した塗工液を調製した。この塗工液を、バーコーターを用いて高分子フィルム(コニカミノルタ社製、商品名KC4UY)上に塗工し、80℃にて1分間乾燥後、積算光量300mJ/cm2の紫外線(メタルハライドランプ)を照射し、厚み14μmの光拡散素子を得た。この光拡散素子に、参考例1と同様にして反射防止層を設け、反射防止層付光拡散素子を得た。この反射防止層付光拡散素子を用いたこと、および、厚み40μmのセルロース系樹脂を含有する高分子フィルム(KC4UY)の代わりに、厚み41μmのセルロース系樹脂を含有する位相差フィルム(KC4CR−1、正面位相差55nm、厚み位相差130nm)を用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は60°であった。
この光拡散素子付偏光板を用いたこと、さらに、バックライト側偏光板として参考例15の偏光板J(吸収軸90°方向)を用いたこと、および、ソニー社製、KDL−40W5(40インチ、53ppi、VAモード)から取り出した液晶セルを用いたこと以外は比較例2と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に、市販のラップトップパソコン(東芝社製、商品名「ダイナブックRX−1」)のバックライトユニットから取り出した光拡散シート(ヘイズ29.0%、光拡散半値角5°)を1枚挿入したこと以外は参考例16と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向6°、垂直方向6°、平均6°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に実施例5で用いた光拡散シートを3枚積層して挿入したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向10°、垂直方向11°、平均10.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを12μmとしたこと以外は比較例3と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は57°であった。さらに、平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に実施例5で用いた光拡散シートを4枚積層して挿入したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向13°、垂直方向13°、平均13°であった。この光拡散素子付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に実施例5で用いた光拡散シートを5枚積層して挿入したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向16°、垂直方向16°、平均16°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に実施例5で用いた光拡散シートを6枚積層して挿入したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向18°、垂直方向19°、平均18.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
平行光光源装置の光出射部と下プリズムとの間に実施例5で用いた光拡散シートを7枚積層して挿入したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向22°、垂直方向21°、平均21.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
実施例5で用いた光拡散シート1枚と下記光拡散粘着剤層を2層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)とを積層して下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向24°、垂直方向23°、平均23.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
光拡散粘着剤層:アクリル系粘着剤と溶剤とを含む粘着剤溶液(固形分濃度11%)100部に、シリコーン樹脂製微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名トスパール140、体積平均粒子径4.2μm)3.8部を加え、混合液を1時間攪拌した。次いで、この混合液を、離型処理したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの表面に塗布し、120℃で乾燥させた後、PETフィルムを剥離して、厚み23μmの光拡散粘着剤層を形成した。得られた光拡散粘着剤層のヘイズは80%であった。
実施例5で用いた光拡散シート2枚と実施例11の光拡散粘着剤層を2層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)とを積層して下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向26°、垂直方向27°、平均26.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
実施例5で用いた光拡散シート3枚と実施例11の光拡散粘着剤層を2層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)とを積層して下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向28°、垂直方向28°、平均28°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
実施例11の光拡散粘着剤層を3層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向30°、垂直方向29°、平均29.5°であった。このバックライトユニットを用いたこと以外は実施例7と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを11μmとしたこと以外は比較例3と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は53°であった。さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を4層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向37°、垂直方向37°、平均37°であった。この光拡散素子付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを9μmとしたこと以外は比較例3と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は45°であった。さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を5層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向44°、垂直方向45°、平均44.5°であった。この光拡散素子付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
アクリル系粘着剤と溶剤とを含む粘着剤溶液(固形分濃度11%)100部に、シリコーン樹脂製微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名トスパール140、体積平均粒子径4.2μm)3.8部を加え、混合液を1時間攪拌した。次いで、この混合液を、離型処理したPETフィルムの表面に塗布し、120℃で乾燥させた後、PETフィルムを剥離して、厚み23μmの光拡散粘着剤層を形成した。得られた光拡散粘着剤層のヘイズは80%であった。一方、富士フィルム社製V−TACの代わりに厚み41μmのセルロース系樹脂を含有する位相差フィルム(KC4CR−1、正面位相差55nm、厚み位相差130nm)を用いたこと以外は参考例15と同様にして、高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する偏光板を得た。この偏光板の高分子フィルムの外側に上記光拡散粘着剤層を4層積層し、その上に透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を貼り合わせ、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層4層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は37°であった。
さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を6層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向52°、垂直方向53°、平均52.5°であった。この光拡散粘着剤層付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
光拡散粘着剤層を3層積層したこと以外は比較例6と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層3層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は30°であった。
さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を7層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向59°、垂直方向59°、平均59°であった。この光拡散粘着剤層付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
光拡散粘着剤層を2層積層したこと以外は比較例6と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層2層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は20°であった。
さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を8層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向65°、垂直方向65°、平均65°であった。この光拡散粘着剤層付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
光拡散粘着剤層を1層積層したこと以外は比較例6と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は12°であった。
さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を9層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向71°、垂直方向73°、平均72°であった。この光拡散粘着剤層付偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
光拡散粘着剤層を積層しなかったこと以外は比較例6と同様にして、高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/位相差フィルム(KC4CR−1、遅相軸90°方向)の構成を有する視認側偏光板を得た。
さらに、実施例11の光拡散粘着剤層を10層積層した透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を下プリズムの上に配置したこと以外は実施例5と同様にしてバックライトユニットを作製した。このバックライトユニットのバックライト半値角は、水平方向75°、垂直方向77°、平均76°であった。この視認側偏光板およびバックライトユニットを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表3に示す。
ハードコート樹脂(JSR社製、商品名オプスターKZ6661)18.2部に、ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名ビスコート#300)の50wt%MEK溶液を6.8部、光重合開始剤(チバスペシャリティ・ケミカル社製、商品名イルガキュア907)0.068部、シリコーン樹脂製光拡散性粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名トスパール120、平均粒径2.0μm、屈折率1.43)2.5部を加え、混合物を超音波処理し、上記各成分が均一に分散した塗工液を調整した。この塗工液を、バーコーターを用いて高分子フィルム(コニカミノルタ社製、商品名KC4UY)上に塗工し、80℃にて1分間乾燥後、積算光量300mJ/cm2の紫外線(メタルハライドランプ)を照射し、厚み14μmの光拡散素子を得た。この光拡散素子に、参考例1と同様にして反射防止層を設け、反射防止層付光拡散素子を得た。この反射防止層付光拡散素子を用いたこと以外は参考例7と同様にして、光拡散素子/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は60°であった。
この光拡散素子付偏光板を用いたこと、さらに、バックライト側偏光板として、この光拡散素子付偏光板の光拡散素子の代わりに高分子フィルム(KC4UY)を用いて、高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸90°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する偏光板を用いたこと、および、東芝レグザ42型Z−1(IPSモード)から取り出した液晶セルを用いたこと以外は比較例3と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例5のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例6のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを12μmとしたこと以外は比較例11と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は57°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、実施例7のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例8のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例9のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例10のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例11のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例12のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
実施例13のバックライトユニットを用いたこと以外は実施例17と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを11μmとしたこと以外は比較例11と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は53°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例4のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
塗工厚みを変更して光拡散素子の厚みを9μmとしたこと以外は比較例11と同様にして、光拡散素子付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は45°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例5のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
アクリル系粘着剤と溶剤とを含む粘着剤溶液(固形分濃度11%)100部に、シリコーン樹脂製微粒子(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、商品名トスパール140、体積平均粒子径4.2μm)3.8部を加え、混合液を1時間攪拌した。次いで、この混合液を、離型処理したPETフィルムの表面に塗布し、120℃で乾燥させた後、PETフィルムを剥離して、厚み23μmの光拡散粘着剤層を形成した。得られた光拡散粘着剤層のヘイズは80%であった。参考例15の偏光板の一方の側に上記光拡散粘着剤層を4層積層し、その上に透明フィルム(富士フイルム社製、TD80UL)を貼り合わせ、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層4層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は37°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例6のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
光拡散粘着剤層を3層積層したこと以外は比較例14と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層3層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は30°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例7のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
光拡散粘着剤層を2層積層したこと以外は比較例14と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層2層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は20°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例8のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
光拡散粘着剤層を1層積層したこと以外は比較例14と同様にして、透明フィルム(TD80UL)/光拡散粘着剤層/高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する光拡散粘着剤層付偏光板を得た。この光拡散素子の光拡散半値角は12°であった。この光拡散素子付偏光板を用いたこと、および、比較例9のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
光拡散粘着剤層を積層しなかったこと以外は比較例14と同様にして、高分子フィルム(KC4UY)/偏光子(吸収軸0°方向)/高分子フィルム(KC4UY)の構成を有する視認側偏光板を得た。この視認側偏光板を用いたこと、および、比較例10のバックライトユニットを用いたこと以外は比較例11と同様にして、液晶表示装置を作製した。得られた液晶表示装置を上記(1)〜(6)の評価に供した。評価結果を表4に示す。
表2〜4から明らかなように、本発明の実施例の液晶表示装置は、VAモードおよびIPSモードのいずれにおいても、画角内の全領域にわたって高いコントラストおよび優れた画質の均一性を有し、文字ボケやにじみがなく、かつ、モアレやギラツキのような微小な不均一表示が抑制されている。例えば、比較例2、3および11のように、バックライト半値角が小さすぎると、モアレやギラツキが認められる。また例えば、比較例4〜8および12〜16のように、Fw(BL)/Fw(FD)が0.5を超えると、文字ボケやにじみが認められ、さらに、画角内の画質の均一性が顕著に低下する。さらに、実施例5〜14および比較例3〜9について、Fw(BL)/Fw(FD)と画角コントラストおよび画角内の画質の均一性との関係をそれぞれ説明するグラフを、図4に示す。実施例15〜23および比較例11〜17について、Fw(BL)/Fw(FD)と画角コントラストおよび画角内の画質の均一性との関係をそれぞれ説明するグラフを、図5に示す。図4に示すように、VAモードにおいては、画角コントラストおよび画質の均一性の両方が、Fw(BL)/Fw(FD)が0.5を境に臨界的に変化することがわかる。図5に示すように、IPSモードにおいては、画角コントラストが、Fw(BL)/Fw(FD)が0.5を境に臨界的に変化することがわかる。
110 液晶セル
111 基板
112 基板
113 液晶層
120 偏光板
130 偏光板
140 バックライトユニット
150 光拡散素子
Claims (3)
- 液晶セルと、該液晶セルの両側に配置された偏光板と、視認側の偏光板の外側に設けられた光拡散素子と、視認側と反対側の偏光板の外側に設けられたバックライトユニットと、を備え、
該視認側の偏光板および該光拡散素子が、一体化された光拡散素子付偏光板であり、該光拡散素子付偏光板において、該光拡散素子が該偏光板の保護膜上に塗工形成され、ならびに、該光拡散素子の厚みが4μm〜20μmであり、かつ、該厚みが該光拡散素子中の光拡散性微粒子の直径の2倍〜50倍であり、
該バックライトユニットが、該液晶セルに向かって輝度半値角が3°〜35°であるコリメート光を出射する平行光光源装置であり、
該光拡散素子の光拡散半値角が40°〜75°であり、
該光拡散素子の光拡散半値角Fw(FD)と該コリメート光の輝度半値角Fw(BL)との比Fw(BL)/Fw(FD)が、0.5以下である
液晶表示装置。 - パネルサイズが32インチ以上である、請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶セルがVAモードまたはIPSモードである、請求項1または2に記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
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