JP2018106109A - 映像源ユニット、表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正面輝度を高めつつ像の多重化を防ぐことができる、映像源ユニットを提供する。【解決手段】光源を具備する面光源ユニット20、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネル30、及び、液晶パネルの出光側に配置される光学シート50と、を備え、液晶パネルにはカラーフィルターが含まれ、液晶パネル30又は光学シート50には、所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部53と、隣り合う光透過部の間隔に形成される光吸収部54と、を備える光学機能層52が配置されており、光学機能層52はカラーフィルターより出光側に配置されているとともに、カラーフィルターの出光面と光学機能層52の入光面との距離が1mm以下である。【選択図】図2

Description

本発明は映像を観察者に提供する映像源ユニット、及びこれを用いた表示装置に関する。
表示画面を横から覗き見することを防止したり、表示画面の正面方向の輝度を向上させたりするために例えば特許文献1に記載のような光学シートを映像表示装置に配置することがある。これは、光を透過する部位と光を吸収する部位とを交互に配置することにより、正面方向に対して角度を有する光のうち、一部の光は吸収するとともに、他の一部の光を正面方向に向きを変えるように反射させる光学シートである。これにより、視野角を制限して覗き見を防止しつつ、正面輝度を向上させることができる。
特開2012−132985号公報
しかしながら、このような光学シートを用いたとき、像が多重に見える現象(「二重像」、「ゴースト」等と呼ばれることもある。)が発生することがあった。
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、正面輝度を高めつつも像の多重化を防ぐことができる、映像源ユニットを提供することを課題とする。また、この映像源ユニットを具備する表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。
本発明の1つの態様は、光源を具備する面光源ユニット、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネル、及び、液晶パネルの出光側に配置される光学シートと、を備え、液晶パネルにはカラーフィルターが含まれ、液晶パネル又は光学シートには、所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、隣り合う光透過部の間隔に形成される光吸収部と、を備える光学機能層が配置されており、光学機能層はカラーフィルターより出光側に配置されているとともに、カラーフィルターの出光面と光学機能層の入光面との距離が1mm以下である、映像源ユニットである。
上記映像源ユニットでは、光学機能層が光学シートに具備されたとき、この光学シートは液晶パネルに粘着剤により直接貼り付けられている態様とすることができる。
上記映像源ユニットでは、光学機能層が液晶パネルに具備されたとき、光学機能層が液晶パネルに備えられる出光側のガラス基板と出光側の偏光板との間に配置される態様とすることができる。
また、上記映像源ユニットと、該映像源ユニットを内包する筐体と、を備える映像表示装置を提供することができる。
本発明によれば、光透過部と光吸収部との界面で光を全反射させて正面輝度を高めつつも像の多重化を防止することが可能となる。
映像源ユニット10を説明する斜視図である。 映像源ユニット10の断面図である。 映像源ユニット10の他の断面図である。 プリズム層26の一形態を説明する図である。 図5(a)はプリズム層26’を説明する図、図5(b)はプリズム層26”を説明する図である。 偏光シート27’を説明する図である。 図2のうち光学シート30の一部を拡大した図である。 カラーフィルターの出光面と光学機能層の入光面との距離を説明する図である。 映像源ユニット110の断面図である。 映像源ユニット210の断面図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。これら図面では、微小な要素であってもわかりやすさのために変形や拡大して表すことがあり、同じ要素が繰り返し配置されている際には符号の一部を省略することがある。
図1は第一の形態を説明する図であり、表示装置に含まれる映像源ユニット10を示した斜視図である。また図2には、図1にII−IIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の断面図の一部、図3には、図1にIII−IIIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の断面図の一部を表した。表示装置には映像源ユニット10の他、説明は省略するが、映像源ユニットを納める筐体、映像源ユニットを作動させる電源、及び映像源ユニットを制御する電子回路等、表示装置として動作するために必要とされる通常の機器を具備している。以下では映像源ユニット10について説明する。
映像源ユニット10は、面光源ユニット20、液晶パネル30、及び、光学シート50を備えている。図1〜図3では紙面上方が観察者側となる。
面光源ユニット20は、液晶パネル30よりも観察者側とは反対側に配置され、液晶パネル30に面状の光を出射する照明装置である。図1、図2からわかるように、本形態の面光源ユニット20は、エッジライト型の面光源ユニットとして構成され、導光板21、光源24、導光板光拡散層25、プリズム層26、反射型偏光板27、及び反射シート28を有している。
導光板21は、図1〜図3よりわかるように、基部22及び裏面光学要素23を有している。導光板21は透光性を有する材料により形成された全体として板状の部材である。本形態で導光板21の観察者側となる一方の板面側は平滑面とされ、これとは反対側である他方の板面側は裏面とされ、当該裏面には複数の裏面光学要素23が配列されている。
基部22、裏面光学要素23をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えば脂環式構造を有する重合体樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)等を挙げることができる。
基部22は、その内部を光が導光されるとともに、裏面光学要素23のベースとなる部位で、所定の厚さを有する板状である。
裏面光学要素23は、基部22の裏面側に形成される突出した要素であり、本形態では三角柱状である。裏面光学要素23は、突出した頂部の稜線が図1の紙面左右方向に延びる柱状であり、複数の裏面光学要素23が当該延びる方向に直交する方向に配列されている。本形態の裏面光学要素23は断面が三角形であるがこれに限定されることはなく、多角形、半球状、球の一部、レンズ形状等いずれの形状の断面であってもよい。
複数の裏面光学要素23が配列される方向は導光方向であることが好ましい。すなわち、光源24から離隔する方向に配列され、光源24が配列される方向、又は1つの長い光源であれば該光源が延びる方向に平行に各裏面光学要素23の稜線が延びている。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状を含む。また同様に、本件明細書において用いる、その他の形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「楕円」、「円」等の用語も、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
このような構成を有する導光板21は、押し出し成型により、又は、基部22上に裏面光学要素23を賦型することにより製造することができる。なお、押し出し成型で製造された導光板21においては、基部22、及び裏面光学要素23が一体的に形成され得る。また、賦型によって導光板21を製造する場合、裏面光学要素23が、基部22と同一の樹脂材料であっても、異なる材料であってもよい。
光源24は、導光板21の基部22が有する側面のうち、複数の裏面光学要素23が配列される方向の一方側の側面(端面)に配置される。光源の種類は特に限定されるものではないが、線状の冷陰極管等の蛍光灯、点状のLED(発光ダイオード)、又は白熱電球等の種々の態様で構成できる。本形態では光源24は複数のLEDからなり、不図示の制御装置により各LEDの点灯および消灯、並びに/又は、各LEDの点灯時の明るさを個別に独立して調節できるように構成されている。
なお、本形態では上記のように光源24は一方側の側面(端面)に配置される例を示したが、さらにこの側面(端面)とは反対側となる側面(端面)にも光源が配置される形態であってもよい。なお、この場合には裏面光学要素の形状も公知の例に倣って形成する。
導光板光拡散層25は、導光板21の出光側に配置され、ここに入射した光を拡散させて出射する機能を有する層である。これにより、導光板21から出射した光の均一性がさらに高められ、導光板21に存在する傷や、明暗を目立たなくすることができる。
導光板光拡散層の具体的態様は、公知の光拡散層を用いることができ、例えば母材の中に光拡散剤を分散させた形態を挙げることができる。
プリズム層26は、図1〜図3よりわかるように、導光板光拡散層25よりも液晶パネル30側に設けられ、該液晶パネル30側に向けて凸である単位プリズム26aを具備する層である。単位プリズム26aは、所定の断面を有して導光板21の導光方向に延びる形態を有している。そして、複数の単位プリズム26aが導光方向とは異なる方向(本形態では平面視で導光方向に直交する方向)に配列されている。
ただし、単位プリズムが延びる方向はこれに限定されることはなく、導光方向に直交する方向に延び、導光方向に複数の単位プリズムが配列された形態であってもよい。
このようなプリズム層26の単位プリズム26aの断面形状は、必要とする機能に応じて公知の形状を適用することができる。当該形状により、必要に応じて光をさらに拡散させることもできるし、集光させることもできる。
例えば単位プリズム26aを次のように構成することもできる。図4、図5(a)、図5(b)に説明のための図を示した。
図4は、単位プリズム26aが五角形のプリズム形状の断面を有している例である。
図5(a)は、単位プリズム26a’がレンチキュラーレンズ形状(半円形の凸断面)を有した例である。
また、図5(b)は、単位プリズム26”aが半円形の凹断面の形状を有する例である。
次に図1〜図3に戻って反射型偏光板27について説明する。反射型偏光板27は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、P波)を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向(反射軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、S波)を反射する機能を有している。このような反射型偏光板の構造は公知のものを適用することができる。
ここで反射型偏光板27の代わりに、次のような偏光シート27’を用いることができる。偏光シート27’も反射型偏光板27と同様、下偏光板で透過する偏光光(例えばP波)と同じ偏光光を透過し、これとは異なる偏光光(例えばS波)を反射するシートである。偏光シート27’の構造を図6に拡大して示した。図6からわかるように偏光シート27’は、透明基材27’a上に透明凹凸層27’bを設け、透明凹凸層27’bの表面に一定の厚さの金属薄膜27’cが積層されてなる。
透明基材27’aは透明凹凸層27’b及び金属薄膜27’cを支持する平板状のシート状部材である。
透明基材27’aをなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。この中でも下偏光板との組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。
透明凹凸層27’bは、図6に表れる断面において三角形断面を有する単位凸部27’baが当該断面を維持して透明基材27’aの面に沿って所定の方向(図6の紙面に直交する方向)に延びるとともに、当該所定の方向(単位凸部27’baの稜線が延びる方向)に直交する方向(図6の紙面左右方向)に複数の単位凸部27’baが配列されている。
透明凹凸層27’bを構成する材料としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等の紫外線硬化型を含む電離放射線硬化型の樹脂を挙げることができる。
金属薄膜27’cは、透明凹凸層27’bの表面に積層されたアルミニウム等の金属の薄膜により形成された層である。
これにより偏光シート27’は、図6の紙面左右方向には一定周期Aで連続的に繰り返す溝線27’caと、稜線27’cbとからなる断面三角波状の凹凸面であって、一定周期Aで連続的に繰り返す金属の三角波状面を備える。
このような構成の偏光シート27’に対して透明基材27’aの面に略垂直にランダム偏光(自然偏光)LRを入射させると、溝線27’caと稜線27’cbが延びる方向に平行(図6の紙面に直交する方向)に振動する電界ベクトルを持つような直線偏光(S偏光)の成分は、金属薄膜27’c中に溝線27’caと稜線27’cbに平行に電子を振動させるため入射光と同じ方向の偏光成分を反対方向に放射し、結果的にS偏光は反射光LHとして反射される(ただし図中の反射光LHは光路例であり概念的な図である。)。一方、溝線27’caと稜線27’cbが延びる方向に直交する方向(単位凸部27’baの配列方向、図6の紙面左右方向)に振動する電界ベクトルを持つような直線偏光(P偏光)の成分は、このような電子の振動を励起できないため金属薄膜27’c中に入って裏面に達し透過光LTとして透過する。そして偏光シート27’にS偏光とP偏光の合成光であるランダム偏光を入射させると、反射光のS偏光と透過光のP偏光に分離できる。
ここで、偏光シート27’の透過軸(P偏光又はS偏光の透過軸)が延びる方向(すなわち溝線27’ca及び稜線27’cbが延びる方向に直交する方向、溝線27’ca及び稜線27’cbが交互に配列する方向)は、後述する下偏光板33の透過軸(偏光シート27’の透過軸が透過する偏光光と同じ偏光光の透過軸)が延びる方向と同じであるとともに、後述する光学機能層35の光透過部36及び光吸収部37が延びる方向に対して、映像源ユニット10の正面視で0°以上10°以下であることが好ましい。
このような偏光シート27’は次の条件を満たすことが好ましい。これによりS偏光とP偏光を効率良く分離することができる。
隣り合う溝線27’caの間隔(一定周期)A(μm)の大きさは1μm以下が好ましく、より好ましくは0.1μm以上0.2μm以下である。また、溝線27’caに対する稜線27’cbの高さh(μm)は1μm以下が好ましく、より好ましくは0.2μm以上0.4μm以下である。さらに、透明基板27’aに垂直な方向(透明基板27’aの厚さ方向)の金属薄膜27’cの厚さd(μm)は0.01μm以上であることが好ましい。金属薄膜27’cの厚さdが0.01μmより薄いと、S偏光の透過率が大きくなり、消光比が低下してしまう。なお、厚さdが大きくなっても、周期Aに対する高さhが大きくなれば、金属薄膜27’cの突起の斜面に垂直な方向の厚さは薄くなり、S偏光とP偏光の消光比を良好にすることが可能なので、金属薄膜27’cの厚さdについて上限は設定できない。
金属薄膜27’cに使用可能な金属材料としては、屈折率が0に近く、消衰係数は、波長550nmにおいて5程度のアルミニウム(Al)が良く、これに準じて金(Au)、銀(Ag)が適する。
また、ここでは単位凸部27’baの断面を三角形とし、これにより金属薄膜27’cも断面三角形となる例を説明したが、断面形状はこれに限定されず矩形であってもよいし、半円、半楕円等、一部又は全部に曲線を含む形態であってもよい。
偏光シート27’は、例えば次のように作製することができる。すなわち、はじめに原版作製を行う。原版はその表面に透明凹凸層27’bに対応する凹凸が形成された型である。この凹凸はナノ・マイクロ切削、リソグラフィー、2光束干渉露光法等により形成できる。
次に、透明基材27’aの一方の面に未硬化の紫外線硬化樹脂を塗布した積層体を準備し、当該紫外線硬化樹脂の側を得られた原版に押し当て紫外線硬化をさせ原版から剥離する。
そして硬化させた紫外線硬化樹脂に対してアルミニウムを真空蒸着する。
このように偏光シート27’は構造が簡易なため製造も従来の反射型偏光板に比べて容易である。
図1〜図3に戻り反射シート28について説明する。反射シート28は、導光板21の裏面から出射した光を反射して、再び導光板21内に光を入射させるための部材である。反射シート28は、金属等の高い反射率を有する材料からなるシート、高い反射率を有する材料からなる薄膜(例えば金属薄膜)を表面層として含んだシート等のいわゆる鏡面反射を可能とするものを好ましく適用することができる。
次に液晶パネル30について説明する。液晶パネル30は映像情報を有する装置であり、面光源ユニット20の観察者側に配置されて面光源ユニット20からの光を照明光として観察者に上記映像情報を提供する。
本形態で液晶パネル30は、図2からわかるように、面光源ユニット20側から、偏光板31、ガラス基板32、透明電極33、配向膜34、液晶層35、配向膜36、透明電極37、カラーフィルター38、ガラス基板39、及び偏光板40を備えて構成されている(図2以外は見易さのため各層の記載は省略している。)。
液晶パネル30に備えられる上記した各層については公知のものを適用することができ、周知であるためここでは説明を省略する。また、備えられる層については液晶パネルとして機能することができる限りにおいて液晶パネル30に限定されることはなく、他の層構成であってもよいし、他の層がさらに備えられてもよい。ただし後で説明するように、少なくともカラーフィルター38は備えられている。
次に光学シート50について説明する。本形態では光学シート50は、液晶パネル30の観察者側に配置され、液晶パネル30側から、粘着剤層51、光学機能層52、基材層55、及び機能性フィルム56を有して構成されている。
この中で特に光学機能層52は、後述するように、入光側から入射した光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、画面正面方向(シートの法線方向)の輝度を集中的に向上させる機能(集光機能)を有している。さらに、本形態では当該画面正面方向に対して大きな角度で進行した光を吸収する機能(光吸収機能)を備えている。
以下、各層について説明するが説明しやすさのため、基材層55、光学機能層52、粘着剤層51、及び機能性フィルム層56の順に説明する。
基材層55は光学機能層52、及び粘着剤層51を支持する平板状のシート状の透光性の部材である。図7には、図2のうち、光学シート50についてその一部を拡大して表した。
基材層55をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。この中でも複屈折の少ないTAC樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。さらには、車載用途などのように高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネート樹脂が望ましい。具体的にはポリカーボネート樹脂のガラス転移点は143℃であり、一般に105℃での耐久性が求められる車載用途に適している。
基材層55の厚さは特に限定されないが、25μm以上300μm以下であることが好ましい。基材層55の厚さがこの範囲を外れると、加工性に問題を生じる虞がある。例えば、基材層55が25μmより薄くなるとしわが生じやすくなる。また、基材層55が300μmより厚くなると、製造時において光学機能層52を積層した後の巻き取りが困難になる虞がある。
光学機能層52は基材層55の一方の面(本形態では液晶パネル30側となる面)に積層された層で、層面に沿って光透過部53と光吸収部54とが交互に配列されている。
光学機能層52は、図7に示した断面を有して紙面奥/手前側に延びる形状を備える。すなわち、図7に表れる断面において、略台形である光透過部53と、隣り合う2つの光透過部53の間に形成された断面が略台形の光吸収部54と、を具備している。
光透過部53は光を透過させることを主要の機能とする部位であり、本形態では図2、図7に表れる断面において、基材層55側に長い下底、その反対側(液晶パネル30側)に短い上底を有する略台形の断面形状を有する要素である。光透過部53は、基材層55の層面に沿って当該断面を維持して上記した方向に延びるとともに、この延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で配列される。そして、隣り合う光透過部53の間には、略台形断面を有する間隔(溝)が形成されている。従って、当該間隔は、光透過部53の上底側に長い下底を有し、光透過部53の下底側に短い上底を有する台形断面を有し、ここに後述する必要な材料が充填されることにより光吸収部54が形成される。なお、本形態では隣り合う光透過部53は長い下底側でシート状の土台部52aにより連結されている。
光透過部53は屈折率がNtとされている。このような光透過部53は、透過部を構成する組成物を硬化させることにより形成することができる。詳しくは後で説明する。屈折率Ntの値は特に限定されることはないが、後述するように台形断面の斜面における光吸収部54との界面で適切に光を反射(全反射を含む。)する観点から屈折率は1.55以上であることが好ましい。ただし、屈折率が高すぎる材料は割れやすい場合が多いので屈折率は1.61以下であることが好ましい。より好ましくは1.56以下である。
光吸収部54は隣り合う光透過部53の間に形成された上記した間隔(溝)に形成される間部として機能し、間隔(溝)の断面形状と同様の断面形状となる。従って短い上底が基材層55側を向き、長い下底が液晶パネル30側となる。そして光吸収部54は、屈折率がNrとされるとともに、光を吸収することができるように構成されている。具体的には屈折率がNrである樹脂に光吸収粒子が分散される。屈折率Nrは、光透過部54の屈折率Ntよりも低い屈折率とされる。このように、光吸収部54の屈折率を光透過部53の屈折率より小さくすることにより、所定の条件で光透過部53に入射した光を光吸収部54との界面で適切に全反射させることができる。また、全反射条件を満たさない場合にも一部の光は当該界面で反射する。
屈折率Nrの値は特に限定されることはないが、当該全反射を適切に行う観点から1.50以下であることが好ましく、その中でも入手性の観点から1.47以上が好ましい。より好ましく1.49以上である。
光透過部53の屈折率Ntと光吸収部54の屈折率Nrとの屈折率差は特に限定されるものではないが、0.05以上0.14以下であることが好ましい。屈折率差を大きくすることにより、より多くの光を全反射させることができる。
光学機能層52では、特に限定されることはないが、例えば次のように光透過部53及び光吸収部54が形成される。すなわち、図7にPで表した光透過部53及び光吸収部54のピッチは20μm以上100μm以下であることが好ましい。また、図7にθで示した光吸収部54と光透過部53との斜辺における界面と、光学機能層52の層面の法線と、の成す角は1°以上10°以下であることが好ましい。そして図7にDで示した光吸収部54の厚さは50μm以上150μm以下であることが好ましい。これらの範囲内とすることにより、光の透過と光の吸収とのバランスをより適切にすることができる。
本形態では光透過部53と光吸収部54との界面が断面において一直線状となる例を示したが、これに限らず折れ線状、凸である曲線状、凹である曲線状等であってもよい。また、複数の光透過部53及び光吸収部54で断面形状が同じであってもよいし、所定の規則性を有して異なる断面形状であってもよい。
そして、本形態では、図2、及び図8に拡大して示した、カラーフィルター38の出光側面と光学機能層52の入光側面との距離Tが1mm(1000μm)以下とされている。これにより、光透過部53と光吸収部54との界面で光を全反射させて正面輝度を高めつつも像の多重化を防止することが可能となる。このTが1000μmを超えると像の多重化が起こりやすくなり、適切な映像を提供できない可能性が高くなってしまう。
粘着剤層51は、光学シート50と液晶パネル30とを粘着し、両者を空気界面を形成することなく積層するための層である。これにより光の透過率を向上させ、光の利用効率を高めることができる。また、貼り付けることにより、層間の擦れがなく傷つきを防止することが可能である。本形態では光学機能層52と液晶パネル30の出光側の偏光板40とを粘着する。
粘着剤層51を構成する材料は特に限定されず、公知の粘着剤、接着剤、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。より具体的な例としては、粘着層51として、例えばアクリル系の粘着剤を用いることができ、さらに具体的にはアクリル系共重合体とイソシアネート化合物とを組み合わせた粘着剤を挙げることができる。ただし、粘着剤層51を構成する材料は、透光性、耐候性に優れた材料によることが好ましい。
粘着剤層51の厚さは特に限定されないが、25μm以上50μm以下であることが好ましい。粘着剤層51が25μmより薄くなるとモアレが発生しやすくなる。また、粘着剤層51が50μmより厚くなると、端部からの粘着剤のはみ出しによる汚れが発生しやすくなる。
光学機能層52は例えば次のように作製できる。
はじめに基材層55の一方の面に光透過部53を形成する。具体的には、光透過部53の形状を転写できる形状を表面に有する金型ロールと、これに対向するように配置されたニップロールとの間に、基材層55となる基材シートを挿入する。このとき、基材シートと金型ロールとの間に光透過部を構成する組成物を供給しながら金型ロール及びニップロールを回転させる。これにより金型ロールの表面に形成された光透過部に対応する溝(光透過部形状を反転した形状)に光透過部を構成する組成物が充填され、該組成物が金型ロールの表面形状に沿ったものとなる。
ここで、光透過部を構成する組成物としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等の電離放射線硬化型の樹脂を挙げることができる。
金型ロールと基材シートとの間に挟まれ、ここに充填された光透過部を構成する組成物に対し、基材シート側から光照射装置により硬化させるための光を照射する。これにより、組成物を硬化させ、その形状を固定させることができる。そして、離型ロールにより金型ロールから基材層55および成形された光透過部53を離型する。
次に、光吸収部54を形成する。光吸収部54を形成するには、まず、上記形成した隣り合う光透過部53の間隔に光吸収部を構成する組成物を充填する。その後、余剰分の当該組成物をドクターブレード等で掻き落とす。そして、残った組成物に光透過部53側から紫外線を照射することによって硬化させ、光吸収部54を形成することができる。
光吸収部として用いられる材料は特に限定されないが、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等の光硬化型樹脂の中に着色された光吸収粒子が分散されている組成物を挙げることができる。
また光吸収粒子を分散させる代わりに顔料や染料により光吸収部全体を着色することもできる。
光吸収粒子を用いる場合には、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した有機微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられる。着色粒子の平均粒子径は1.0μm以上20μm以下であることが好ましい。
そして、光学機能層52のうち、基材55が配置された側とは反対側に粘着剤層51を塗布等により形成する。
機能性フィルム56は、映像光の質を向上させたり、映像源ユニット10を保護したりする機能を有する層である。これには例えば反射防止フィルム、防眩フィルム、ハードコートフィルム、色調補正フィルム、光拡散フィルム等を挙げることができ、これらが単独又は複数組み合わされて構成されている。
次に、以上のような構成を備える表示装置の作用について、光路例を示しつつ説明する。ただし当該光路例は説明のための概念的なものであり、反射や屈折の程度を厳密に表したものではない。
まず、図2に示すように、光源24から出射した光は、導光板21の側面(端面)である入光面を介して導光板21内に入射する。図2には一例として、光源24から導光板21に入射した光L21、L22の光路例が示されている。
導光板21に入射した光L21、L22は、導光板21の出光側面及びその反対側の裏面において、空気との屈折率差による全反射を繰り返し、導光方向(図2の紙面右方向)へ進んでいく。
ただし、導光板21の裏面には裏面光学要素23が配置されている。このため、図2に示すように、導光板21内を進む光L21、L22は、裏面光学要素23によって進行方向が変わり、全反射臨界角未満の入射角度で出光面、及び裏面に入射することもある。この場合に当該光は、導光板21の出光面及びその反対側の裏面から出射し得る。
出光面から出射した光L21、L22は、導光板21の出光側に配置された導光板光拡散層25へと向かう。一方、裏面から出射した光は、導光板21の背面に配置された反射シート28で反射され、再び導光板21内に入射して導光板21内を進むことになる。
導光板21内を進行する光と、裏面光学要素23で向きを変えられて全反射臨界角未満の入射角度で出光面に達する光は、導光板21内の導光方向に沿った各区域において生じる。このため、導光板21内を進んでいる光は、少しずつ、出光面から出射するようになる。これにより、導光板21の出光面から出射する光の導光方向に沿った光量分布を均一化させることができる。
導光板21から出射した光は、その後、導光板光拡散層25に達して均一性が高められる。そしてプリズム層26により必要に応じて拡散又は集光され、プリズム層26を出光した光は反射型偏光板27に達する。ここでは、反射型偏光板27の透過軸に沿った偏光方向の光は反射型偏光板27を透過し、液晶パネル30に向かう。
一方、反射型偏光板27の反射軸に沿った偏光方向の光は図2に点線矢印で示したように反射して導光板21側に戻される。戻された光は、導光板21、裏面光学要素23、又は反射シート28で反射して再び反射型偏光板27の側に進行する。この反射の際に一部の光の偏光方向が変化しており、その一部は反射型偏光板27を透過する。他の光は再び導光板21側に戻される。このように反射型偏光板27で反射した光も反射を繰り返すことで反射型偏光板27を透過できるようになる。これにより光源24からの光の利用率が高められる。
ここで、反射型偏光板27を出射した光は、その偏光方向が液晶パネル30の入射側の偏光板31の透過軸に沿った方向になっており、偏光板31を透過する偏光光となっている。
反射型偏光板27を出射した光は、映像情報に応じて液晶パネル30を透過して映像情報を得て出射し、光学機能層52に入射する。光学機能層52に入射した光は例えば次のような光路を有して進行する。
すなわち、例えば図7に示した映像光L71は、光透過部53と光吸収部54との界面に達することなく光透過部53を透過する。
図7に示した映像光L72は光透過部53と光吸収部54との界面に達して全反射して光透過部53を透過する。このとき、本形態では当該界面の傾斜角度(θ)の作用により、界面で反射した映像光は画面正面方向(映像源ユニット10の出光面の法線に平行な方向)に近づけられる。また、全反射臨界角より小さい角度のため全反射しない光であってもそのうちの一部は当該界面で反射するものもある。このような光も同様に光透過部53を透過する。
一方、図7に示した映像光L73のようにシート面法線に対して大きな角度で光学機能層52に入射した光は、光吸収部54に吸収される。従って、コントラスト低下や色の反転を生じるような不具合を生じる光を吸収することができる。また覗き見の原因となる映像光もこれにより遮断される。
このような光学機能層53により、液晶パネル30から出光した映像光を効率よく集光し、集光しなかった光は光吸収部で吸収するため、適切な光を効率よく液晶パネルに提供することができ、光の利用効率を大幅に向上させることが可能となる。
また、本形態ではカラーフィルター38の出光面と光学機能層52の入光面との間隔を1mm(1000μm)以下に抑えているので像の多重化(2重像、ゴースト)の発生を防止することができる。
さらに、液晶パネル30と光学シート50とが粘着剤層54で直接粘着されているため、粘着剤層51を透過して空気層を介することなく、液晶パネル30から光学シート50に映像光が入射する。このように、本形態では粘着剤層51により空気界面を介することなく直接光を光学シート50に入光させることができるので、光の損失を抑制して利用効率を高めることができる。そして最終的に映像光は機能性フィルム56を介して観察者に提供され、映像の質が高められる。
図9は第二の形態を説明する図であり、図2に相当する図である。本形態の映像源ユニット110は、光学シート150において、光学機能層52と粘着剤層51との間に、粗面を有する粗面形成層151が設けられている。他の部位について映像源ユニット10と同様である。
この粗面形成層151によりさらに光の均一化が可能となる。
このような粗面形成層151は、基材層55と同様の透明シートのうち粘着剤層51に接する側の面に粗面151aが形成されている。この粗面151aは粘着剤層51と粗面形成層151との屈折率差との組み合わせで光散乱手段として機能する。これにより、モアレ干渉縞の発生を抑制することができる。粗面151aの面粗度は、特に限定されるものではないが、平均粗さ(JIS B 0601 2001 算術平均粗さRa)で0.1μm以上であることが好ましい。面粗度が小さすぎると、粗面を形成した上記効果が小さくなってしまうからである。一方、光の拡散が多くなり、光の出射範囲を制御する効果が低減する観点から、当該Raは1.5μm以下であることが好ましい。
粗面151aを形成する方法は、公知の手法を採用することができる。これには例えば、エンボスが形成されたロールによる転写、サンドブラスト、印刷及び塗装等を挙げることができる。
ここで、粗面形成層151と粘着剤層51とは、屈折率差を有する。これにより、粗面151aと当該屈折率差とによって光散乱手段を構成し、モアレ干渉縞の発生を防止することができる。このモアレ干渉縞の原因のひとつとしては光吸収部54の縞模様と、液晶パネル30の画素による規則パターンと、による干渉縞が挙げられる。従って、本形態によれば、このようなモアレ干渉縞の発生による画面の質の低下を抑制することができる。
屈折率差の程度は特に限定されることはないが、0.02以上0.2以下であることが好ましい。0.02より小さいとモアレ干渉縞の発生を防止する効果が低くなり、0.2よりも大きいと光学機能層52で光を制御する効果が薄れてしまったり、材料の入手が困難になったりする。また、この屈折率差は粗面形成層151側が大きくても、粘着剤層51側が大きくてもよい。
なお、本形態でも、カラーフィルター38の出光面と光学機能層52の入光面との間隔を1mm(1000μm)以下に抑えているので像の多重化(2重像、ゴースト)の発生を防止することができる。
図10は第三の形態を説明する図であり、図2に相当する図である。この形態では、上記粘着材層51、光学機能層52、基材層55が液晶パネル230に含まれ、観察者側のガラス基板39と、観察者側の偏光板40との間に配置されている。
従って、本形態では、液晶パネル230は、面光源ユニット20側から、偏光板31、ガラス基板32、透明電極33、配向膜34、液晶層35、配向膜36、透明電極37、カラーフィルター38、ガラス基板39、粘着材層51、光学機能層52、基材層55、及び偏光板40を備えて構成されている。
そして本形態では光学シート250は機能性シート56のみからなっている。
また、本形態でもカラーフィルター38の出光面と光学機能層52の入光面との間隔を1mm(1000μm)以下に抑えているので像の多重化(2重像、ゴースト)の発生を防止することができる。
なお、この形態でも光学機能層52と粘着剤層51との間に、粗面を有する粗面形成層151が設けてもよい。
このような映像源ユニットでも本発明の効果を奏するものとなる。従って、上記した各形態からわかるように、カラーフィルター38の観察者側(光源ユニット20とは反対側となる側)に光学機能層52が配置され、カラーフィルター38の出光面と光学機能層52の入光面との間隔を1mm(1000μm)以下に抑えることにより像の多重化(2重像、ゴースト)の発生を防止することができる。
実施例1、比較例1にかかる映像源ユニットを作製して像の多重化の発生の有無について評価を行った。
[実施例1の映像源ユニットの構成]
実施例1では図2の例に倣って液晶パネル(30)に光学シート(50)を積層し、面光源ユニットの出光側に配置して映像源ユニットを作製した。
<液晶パネル>
液晶パネルは、面光源ユニット側から光源側の偏光板、光源側のガラス基板、光源側の透明電極、光源側の配向膜、液晶層、観察者側の配向膜、観察者側の透明電極、カラーフィルター、観察者側のガラス基板、観察者側の偏光板がこの順で積層されている。
ここで、観察者側のガラス基板の厚さが600μm、観察者側の偏光板の厚さが200μmであった。
<光学シート>
光学シートは、面光源ユニット側から粘着材層、光学機能層、基材層がこの順で積層されている。各層は次の通りである。
(粘着剤層)
・アクリル系粘着材
・厚さ25μm
(光学機能層)
・ピッチ:39μm(図7のP
・光吸収部上底幅:4μm(図7のW
・光吸収部下底幅:10μm(図7のW
・光吸収部の厚さ:100μm(図7のD
・光学機能層の厚さ:120μm
・光透過部の材料及び屈折率:屈折率1.56の紫外線硬化型ウレタンアクリレート
・光吸収部の材料及び屈折率:屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレートにカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%分散
(基材層)
・材料:ポリカーボネート樹脂
・厚さ:150μm
<面光源ユニット>
面光源ユニットは6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製LQ065T5GG03)に具備されたものを用いた。
<カラーフィルター出光面と光学機能層の入光面との距離>
以上の構成よりカラーフィルターの出光面と光学機能層の入光面との距離(図2及び図8のT)は、600μm(ガラス基板)+200μm(観察者側の偏光板)+25μm(粘着材層)から、825μm(0.825mm)である。
[比較例1の映像源ユニットの構成]
比較例1の映像源ユニットは、実施例1の映像源ユニットに対して、観察者側の偏光板と粘着材層との間に厚さ1mmのタッチパネルを配置した。それ以外は実施例1と同じである。従って、比較例1におけるカラーフィルターの出光面と光学機能層の入光面との距離Tは1825μm(1.825mm)である。
[2重像発生の評価]
上記した実施例1及び比較例1の映像源ユニットについて、面光源ユニットを点灯するとともに、液晶に映像を表示させて正面から映像光を目視することにより2重像の有無を確認した。
[結果]
上記評価の結果、実施例1では2重像が観察されず、比較例1では2重像が観察された。
10、110、210 映像源ユニット
20 面光源ユニット
21 導光板
24 光源
25 光拡散層
26 プリズム層
27 反射型偏光板
28 反射層
30、230 液晶パネル
50 光学シート
51 粘着材層
52 光学機能層
53 光透過部
54 光吸収部
55 基材層
151 粗面形成層

Claims (4)

  1. 光源を具備する面光源ユニット、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネル、及び、液晶パネルの出光側に配置される光学シートと、を備え、
    前記液晶パネルにはカラーフィルターが含まれ、
    前記液晶パネル又は前記光学シートには、所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、隣り合う前記光透過部の前記間隔に形成される間部と、を備える光学機能層が配置されており、
    前記光学機能層は前記カラーフィルターより出光側に配置されているとともに、前記カラーフィルターの出光面と前記光学機能層の入光面との距離が1mm以下である、映像源ユニット。
  2. 前記光学機能層は前記光学シートに具備されており、前記光学シートは前記液晶パネルに粘着剤により直接貼り付けられている請求項1に記載の映像源ユニット。
  3. 前記光学機能層は前記液晶パネルに具備されており、前記光学機能層が前記液晶パネルに備えられる出光側のガラス基板と出光側の偏光板との間に配置されている、請求項1に記載の映像源ユニット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された映像源ユニットと、該映像源ユニットを内包する筐体と、を備える映像表示装置。
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