JP2017219619A - 映像源ユニット - Google Patents

映像源ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2017219619A
JP2017219619A JP2016112767A JP2016112767A JP2017219619A JP 2017219619 A JP2017219619 A JP 2017219619A JP 2016112767 A JP2016112767 A JP 2016112767A JP 2016112767 A JP2016112767 A JP 2016112767A JP 2017219619 A JP2017219619 A JP 2017219619A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
layer
polarizing plate
source unit
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016112767A
Other languages
English (en)
Inventor
柏木 剛
Takeshi Kashiwagi
剛 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016112767A priority Critical patent/JP2017219619A/ja
Publication of JP2017219619A publication Critical patent/JP2017219619A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】光透過部と間部とを有する層を具備しつつも、光源からの光の利用効率を向上するとともに、擦れによる傷の発生を防止することができる映像源ユニットを提供する。【解決手段】面光源ユニット20、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネルユニット30と、を備え、液晶パネルユニットは、下偏光板33、上偏光板32、下偏光板と上偏光板との間に配置された液晶層31、及び、液晶層と下偏光板との間に配置された光学機能層35を備え、光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、隣り合う光透過部の間隔に形成される間部と、を備え、光学機能層は、直接又は他の層を介して前記下偏光板に粘着剤層39により貼り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は映像を観察者に提供する映像源ユニットに関する。
液晶テレビ等の表示装置は、映像情報を有する液晶パネルに対してその背面側から面光源装置で照明する。これにより、照明光が液晶パネルを透過して映像情報を得て観察者側に出射され、観察者が映像を視認できるようになる。一方、液晶パネルはその性質上、有効に利用することができる光に制限があり、光源からの光を効率よく利用するための工夫が必要である。
特許文献1には、面光源、プリズムシート、光学機能層(光透過部と光吸収部とが交互に配列された層)、及び液晶パネルがこの順で積層された映像源ユニットが開示されている。これにより、液晶パネルに入射する光の方向を当該液晶パネルのパネル面法線方向に近づけ、光の利用効率を高めている。
また、この映像源ユニットでは、光学機能層の基材層に設けられたマット面が下偏光板に対して面光源側から接触するように積層されている。
特開2010−217871号公報
しかしながら、引用文献1に記載のような構成では、マット面と下偏光板とが振動で擦れ、傷が発生する懸念がある。また、光学機能層が薄型化すると、シート自体が反りやたわむことにより、明暗ムラが生じることがあった。
また、光学機能層を備えていない従来における一般的な映像源ユニットの構成では、光源側から導光板、プリズム層が必須とされ、必要に応じて反射偏光フィルムが配置されている。この場合、プリズム層又は反射偏光フィルムが下偏光板と接する構造とされ、擦れが発生し難くされているため、擦れを考慮した場合は、この部分についについては変更しない方が望ましい。
そこで本発明は、上記の問題に鑑み、光透過部と間部とを有する層を具備しつつも、光源からの光の利用効率を向上するとともに、擦れによる傷の発生を防止することができる映像源ユニットを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。
本発明の1つの態様は、光源を具備する面光源ユニット、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネルユニットと、を備え、液晶パネルユニットは、下偏光板、上偏光板、下偏光板と上偏光板との間に配置された液晶層、及び、液晶層と下偏光板との間に配置された光学機能層を備え、光学機能層は、所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、隣り合う光透過部の間隔に形成される間部と、を備え、光学機能層は、直接又は他の層を介して下偏光板に粘着剤層により貼り付けられている映像源ユニットである。
上記の映像源ユニットの光学機能層は液晶層とも直接又は他の層を介して粘着剤層により貼り付けられてもよい。
また、面光源ユニットのうち液晶パネルに接する層は、面光源装置に備えられる反射型偏光板又はプリズム層とすることができる。
本発明によれば、適切な光を効率よく出射するとともに、擦れによる傷の発生を防止することができる。
第一の形態にかかる映像源ユニット10を説明する斜視図である。 映像源ユニット10の断面図である。 映像源ユニット10の他の断面図である。 プリズム層26の一形態を説明する図である。 図5(a)はプリズム層26’を説明する図、図5(b)はプリズム層26”を説明する図である。 偏光シート27’を説明する図である。 図2のうち基材層34、光学機能層35及び粘着剤層38に注目して一部を拡大した図である。 光透過部36が延びる方向と下偏光板33の透過軸が延びる方向とが成す角θを説明する図である。 映像源ユニット110の断面図である。 光学機能層235を説明するための拡大断面図である。 光学機能層335を説明するための拡大断面図である。 θと透過率比Tとの関係を示すグラフである。 映像源ユニット410を説明する斜視図である。 映像源ユニット410の断面図である。 光学要素層423を説明する図である。 映像源ユニット510の断面図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら形態に限定されるものではない。これら図面では微小な要素であってもわかりやすさのために変形や大きくして表すことがあり、同じ要素が繰り返し配置されている際には符号を一部について省略することがある。
図1は第一の形態を説明する図であり、表示装置に含まれる映像源ユニット10を示した斜視図である。また図2には、図1にII−IIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の断面図の一部、図3にIII−IIIで示した線に沿って切断したときの映像源ユニット10の断面図の一部を表した。表示装置には映像源ユニット10の他、説明は省略するが、映像源ユニットを納める筐体、映像源ユニットを作動させる電源、及び映像源ユニットを制御する電子回路等、表示装置として動作するために必要とされる通常の機器を具備している。以下映像源ユニット10について説明する。
映像源ユニット10は、面光源ユニット20、液晶パネルユニット30、及び機能性フィルム40を備えている。図1〜図3では紙面上方が観察者側となる。
面光源ユニット装置20は、液晶パネルユニット30に対して観察者側とは反対側に配置され、液晶パネルユニット30に面状の光を出射する照明装置である。図1、図2からわかるように、本形態の面光源ユニット20は、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板21、光源24、光拡散層25、プリズム層26、反射型偏光板27、粘着剤層28、及び反射シート29を有している。
導光板21は、図1〜図3よりわかるように、基部22及び裏面光学要素23を有している。導光板21は透光性を有する材料により形成された全体として板状の部材である。本形態で導光板21の観察者側となる一方の板面側は平滑面とされ、これとは反対側である他方の板面側は裏面とされ、当該裏面には複数の裏面光学要素23が配列されている。
基部22、裏面光学要素23をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えば脂環式構造を有する重合体樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、ABS樹脂、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)等を挙げることができる。
基部22は、その内部を光が導光されるとともに、裏面光学要素23のベースとなる部位で、所定の厚さを有する板状である。
裏面光学要素23は、基部22の裏面側(反射型偏光板27が配置される側とは反対側)に形成される突出した要素であり、本形態では三角柱状である。裏面光学要素23は、突出した頂部の稜線が図1の紙面左右方向に延びる柱状であり、複数の裏面光学要素23が当該延びる方向に直交する方向に所定のピッチで並べて配列されている。本形態の裏面光学要素23は断面が三角形であるがこれに限定されることはなく、多角形、半球状、球の一部、レンズ形状等いずれの形状の断面であってもよい。
複数の裏面光学要素23が配列される方向は導光方向であることが好ましい。すなわち、光源24から離隔する方向に配列され、光源24が配列される方向、又は1つの長い光源であれば該光源が延びる方向に平行に各裏面光学要素23の稜線が延びている。
なお、本件明細書における「三角形形状」とは、厳密な意味での三角形形状のみでなく、製造技術における限界や成型時の誤差等を含む略三角形形状を含む。また同様に、本件明細書において用いる、その他の形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「楕円」、「円」等の用語も、厳密な意味に縛られることなく、同様の光学的機能を期待し得る程度の誤差を含めて解釈することとする。
このような構成を有する導光板21は、押し出し成型により、又は、基部22上に裏面光学要素23を賦型することにより製造することができる。なお、押し出し成型で製造された導光板21においては、基部22、及び裏面光学要素23が一体的に形成され得る。また、賦型によって導光板21を製造する場合、裏面光学要素23が、基部22と同一の樹脂材料であっても、異なる材料であってもよい。
光源24は、導光板21の基部22が有する側面のうち、複数の裏面光学要素23が配列される方向の一方側の側面に配置される。光源の種類は特に限定されるものではないが、線状の冷陰極管等の蛍光灯、点状のLED(発光ダイオード)、又は白熱電球等の種々の態様で構成できる。本形態では光源25は複数のLEDからなり、不図示の制御装置により各LEDの点灯および消灯、並びに/又は、各LEDの点灯時の明るさを個別に独立して調節できるように構成されている。
なお、本形態では上記のように光源24は一方側の側面に配置される例を示したが、さらにこの側面とは反対側となる側面にも光源が配置される形態であってもよい。なお、この場合には裏面光学要素の形状も公知の例に倣って形成する。
光拡散層25は、導光板21の出光側に配置され、ここに入射した光を拡散させて出射する機能を有する層である。これにより、導光板21から出射した光をさらに均一性を高め、導光板21に存在する傷を目立たなくすることができる。
光拡散層の具体的態様は、公知の光拡散層を用いることができ、例えば母材の中に光拡散剤を分散させた形態を挙げることができる。
プリズム層26は、図1〜図3よりわかるように、光拡散層25よりも液晶パネルユニット30側に設けられ、該液晶パネルユニット30側に向けて凸である単位プリズム26aを具備する層である。単位プリズム26aは、所定の断面を有して導光板21の導光方向に延びる形態を有している。そして、複数の単位プリズム26aが導光方向とは異なる方向(本形態では平面視で導光方向に直交する方向)に配列されている。
このようなプリズム層26の単位プリズム26aの断面形状は、必要とする機能に応じて公知の形状を適用することができる。当該形状により、必要に応じて光をさらに拡散させることもできるし、集光させることもできる。
例えば単位プリズム26aを次のように構成することもできる。図4、図5(a)、図5(b)に説明のための図を示した。
図4は、単位プリズム26aが五角形のプリズム形状の断面を有している例である。
図5(a)は、単位プリズム26a’がレンチキュラーレンズ形状(半円形の凸断面)を有した例である。
また、図5(b)は、単位プリズム26”aが半円形の凹断面の形状を有する例である。
次に図1〜図3に戻って反射型偏光板27について説明する。反射型偏光板27は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、P波)を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向(反射軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、S波)を反射する機能を有している。このような反射型偏光板の構造は公知のものを適用することができる。
ここで、反射型偏光板28の透過軸が延びる方向は、後で説明する下偏光板33の透過軸が延びる方向と同じであるとともに、後述する光学機能層35の光透過部36及び光吸収部37が延びる方向に対して、映像源ユニット10の正面視で0°以上41.7°以下であることが好ましい。より好ましくは0°以上20°以下である。
ここで反射型偏光板27の代わりに、次のような偏光シート27’を用いることができる。偏光シート27’も反射型偏光板27と同様、下偏光板で透過する偏光光(例えばP波)と同じ偏光光を透過し、これとは異なる偏光光(例えばS波)を反射するシートである。偏光シート27’の構造を図6に拡大して示した。図6からわかるように偏光シート27’は、透明基材27’a上に透明凹凸層27’bを設け、透明凹凸層27’bの表面に一定の厚さの金属薄膜27’cが積層されてなる。
透明基材27’aは透明凹凸層27’b及び金属薄膜27’cを支持する平板状のシート状部材である。
透明基材27’aをなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。この中でも下偏光板との組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。
透明凹凸層27’bは、図6に表れる断面において三角形断面を有する単位凸部27’baが当該断面を維持して透明基材27’aの面に沿って所定の方向(図6の紙面に直交する方向)に延びるとともに、当該所定の方向(単位凸部27’baの稜線が延びる方向)に直交する方向(図6の紙面左右方向)に複数の単位凸部27’baが配列されている。
透明凹凸層27’bを構成する材料としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等の紫外線硬化型を含む電離放射線硬化型の樹脂を挙げることができる。
金属薄膜27’cは、透明凹凸層27’bの表面に積層されたアルミニウム等の金属の薄膜により形成された層である。
これにより偏光シート27’は、図6の紙面左右方向には一定周期Aで連続的に繰り返す溝線27’caと、稜線27’cbとからなる断面三角波状の凹凸面であって、図6の紙面に直交する方向には連続した、一定周期Aで連続的に繰り返す金属の三角波状面を備える。
このような構成の偏光シート27’に対して透明基材27’aの面に略垂直にランダム偏光(自然偏光)LRを入射させると、溝線27’caと稜線27’cbが延びる方向に平行(図6の紙面に直交する方向)に振動する電界ベクトルを持つような直線偏光(S偏光)の成分は、金属薄膜27’c中に溝線27’caと稜線27’cbに平行に電子を振動させるため入射光と同じ方向の偏光成分を反対方向に放射し、結果的にS偏光は反射光LHとして反射される(ただし図中の反射光LHは光路例であり概念的な図である。)。一方、溝線27’caと稜線27’cbが延びる方向に直交する方向(単位凸部27’baの配列方向、図6の紙面左右方向)に振動する電界ベクトルを持つような直線偏光(P偏光)の成分は、このような電子の振動を励起できないため金属薄膜27’c中に入って裏面に達し透過光LTとして透過する。そして偏光シート27’にS偏光とP偏光の合成光であるランダム偏光を入射させると、反射光のS偏光と透過光のP偏光に分離できる。
ここで、偏光シート27’の透過軸(P偏光又はS偏光の透過軸)が延びる方向(すなわち溝線27’caと稜線27’cbが延びる方向に直交する方向、溝線27’caと稜線27’cbが交互に配列する方向)は、後述する下偏光板33の透過軸(偏光シート27’の透過軸が透過する偏光光と同じ偏光光の透過軸)が延びる方向と同じであるとともに、後述する光学機能層35の光透過部36及び光吸収部37が延びる方向に対して、映像源ユニット10の正面視で0°以上10°以下であることが好ましい。
ここで、偏光シート27’は次の条件を満たすことが好ましい。これによりS偏光とP偏光を効率良く分離することができる。
隣り合う溝線27’caの間隔(一定周期)A(μm)の大きさは1μm以下が好ましく、より好ましくは0.1μm以上0.2μm以下である。また、溝線27’caに対する稜線27’cbの高さh(μm)は1μm以下が好ましく、より好ましくは0.2μm以上0.4μm以下である。さらに、透明基板27’aに垂直な方向(透明基板27’aの厚さ方向)の金属薄膜27’cの厚さd(μm)は0.01μm以上であることが好ましい。金属薄膜27’cの厚さdが0.01μmより薄いと、S偏光の透過率が大きくなり、消光比が低下してしまう。なお、厚さdが大きくなっても、周期Aに対する高さhが大きくなれば、金属薄膜27’cの突起の斜面に垂直な方向の厚さは薄くなり、S偏光とP偏光の消光比を良好にすることが可能なので、金属薄膜27’cの厚さdについては上限は設定できない。
金属薄膜27’cに使用可能な金属材料としては、屈折率が0に近く、消衰係数は、波長550nmにおいて5程度のアルミニウム(Al)が良く、これに準じて金(Au)、銀(Ag)が適する。
また、ここでは単位凸部27’baの断面を三角形とし、これにより金属薄膜27’cも断面三角形となる例を説明したが、断面形状はこれに限定されず矩形であってもよいし、半円、半楕円等、一部又は全部に曲線を含む形態であってもよい。
偏光シート27’は、例えば次のように作製することができる。すなわち、はじめに原版作製を行う。原版はその表面に透明凹凸層27’bに対応する凹凸が形成された型である。この凹凸はナノ・マイクロ切削、リソグラフィー、2光束干渉露光法等により形成できる。
次に、透明基材27’aの一方の面に未硬化の紫外線硬化樹脂を塗布した積層体を準備し、当該紫外線硬化樹脂の側を得られた原版に押し当て紫外線硬化をさせ原版から剥離する。
そして硬化させた紫外線硬化樹脂に対してアルミニウムを真空蒸着する。
このように偏光シート27’は構造が簡易なため製造も従来の反射型偏光板に比べて容易である。
粘着剤層28は、面光源ユニット20を液晶パネルユニット30に空気界面を形成することなく積層するための層である。これにより光の透過率を向上させ、光の利用効率を高めることができる。また、貼り付けることにより、この部位における層間の擦れがなく傷つきを防止することも可能となる。
粘着剤層28を構成する材料は特に限定されず、公知の粘着剤、接着剤、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。より具体的な例としては、粘着層28として、例えばアクリル系の粘着剤を用いることができ、さらに具体的にはアクリル系共重合体とイソシアネート化合物とを組み合わせた粘着剤を挙げることができる。ただし、粘着剤層28を構成する材料は、透光性、耐候性に優れた材料によることが好ましい。
粘着剤層28の厚さは特に限定されないが、25μm以上50μm以下であることが好ましい。粘着剤層28が25μmより薄くなるとモアレが発生しやすくなる。また、粘着剤層28が50μmより厚くなると、端部からの粘着剤のはみ出しによる汚れが発生しやすくなる。
なお、粘着剤層28は必要に応じて設ければよく、面光源ユニットと液晶パネルユニットとを接着、粘着する必要がない場合には設ける必要はない。
反射シート29は、導光板21の裏面から出射した光を反射して、再び導光板21内に光を入射させるための部材である。反射シート29は、金属等の高い反射率を有する材料からなるシート、高い反射率を有する材料からなる薄膜(例えば金属薄膜)を表面層として含んだシート等のいわゆる鏡面反射を可能とするものを好ましく適用することができる。
次に液晶パネルユニット30について説明する。液晶パネルユニット30は映像情報を有する装置であり、面光源ユニット20の観察者側に配置されて面光源ユニット20からの光を照明光として観察者に上記映像情報を提供する。
本形態で液晶パネルユニット30は、液晶層31、上偏光板32、下偏光板33、基材層34、光学機能層35、粘着剤層38、及び粘着剤層39を有して構成されている。
液晶パネルユニット30は、液晶層31を挟んで機能性フィルム40側(観察者側)に上偏光板32、面光源ユニット20側に下偏光板33がそれぞれ配置されている。上偏光板32、下偏光板33は、入射した光を直交する二つの偏光成分(P波およびS波)に分解し、一方の方向(透過軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、P波)を透過させ、当該一方の方向に直交する他方の方向(吸収軸に平行な方向)の偏光成分(例えば、S波)を吸収する機能を有している。上偏光板32及び下偏光板33の構造及び機能は公知の通りである。
液晶層31は、複数の画素が層面に沿った方向に縦横に配列されており、一つの画素を形成する領域毎に電界印加できる。そして電界印加された画素の配向が変化する。これにより、面光源ユニット20側(すなわち入光側)に配置された下偏光板33、及び後述する光学機能層35、基材層34を透過した透過軸に平行な偏光成分(例えばP波)は、電界印加された画素を通過する際にその偏光方向を90°回転させ、その一方で、電界印加されていない画素を通過する際にその偏光方向を維持する。このため、画素への電界印加の有無によって、下偏光板33を透過した偏光成分(例えばP波)が、出光側に配置された上偏光板32をさらに透過するか、あるいは、上偏光板32で吸収されて遮断されるか、を制御することができる。
このようにして液晶パネルユニット30は、面光源ユニット20からの光の透過または遮断を画素毎に制御して映像を表現する構造を有している。
液晶パネルユニット30のうち液晶層31、上偏光板32、及び下偏光板33の種類は特に限定されることはなく、公知の型を挙げることができる。これには例えばTN、STN、VA、MVA、IPS、OCB等がある。
液晶パネルユニット30に具備される他の構成について説明する。本形態で当該他の構成は、液晶層31と下偏光板33との間に配置されており、液晶層31側から下偏光板33側に向けて、粘着剤層38、基材層34、光学機能層35、及び粘着剤層39の順に積層されている。
この中で特に光学機能層35は、後述するように、入光側から入射した光の進行方向を変化させて出光側から出射させ、正面方向(法線方向)の輝度を集中的に向上させる機能(集光機能)を有している。またその際には偏光成分の変化が抑制され、これら機能により光の利用効率を高めることができる。さらに、当該正面方向に対して大きな角度で進行した光を吸収する機能(光吸収機能)を備えている。
図1〜図3に示すように、基材層34は光学機能層35、及び粘着剤層38を支持する平板状のシート状の透光性の部材である。図7には、図2のうち、基材層34、光学機能層35、及び粘着剤層38についてその一部を拡大して表した。
基材層34をなす材料としては、種々の材料を使用することができる。ただし、表示装置に組み込まれる光学シート用の材料として広く使用され、優れた機械的特性、光学特性、安定性および加工性等を有するとともに安価に入手可能な材料を用いることができる。これには例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等を挙げることができる。この中でも複屈折の少ないTAC樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を用いることが好ましい。さらには、車載用途などのように高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネート樹脂が望ましい。具体的にはポリカーボネート樹脂のガラス転移点は143℃であり、一般に105℃での耐久性が求められる車載用途に適している。
基材層34の厚さは特に限定されないが、25μm以上300μm以下であることが好ましい。基材層34の厚さがこの範囲を外れると、加工性に問題を生じる虞がある。例えば、基材層34が25μmより薄くなるとしわが生じやすくなる。また、基材層34が300μmより厚くなると、製造時において光学機能層35を積層した後の巻き取りが困難になる虞がある。
図2、図3、図7からわかるように基材層34の面のうち、光学機能層35が積層された側とは反対側(すなわち、粘着剤層38が配置される側)の面には粗面34aが形成されている。この粗面34aは後述するように粘着剤層38と基材層34との屈折率差との組み合わせで光散乱手段として機能する。これにより、モアレ干渉縞の発生を抑制することができる。粗面34aの面粗度は、特に限定されるものではないが、平均粗さ(Ra)で0.1μm以上であることが好ましい。面粗度が小さすぎると、粗面を形成した上記効果が小さくなってしまうからである。一方、光の拡散が多くなり、光の出射範囲を制御する効果が低減する観点から、当該Raは1.5μm以下であることが好ましい。
粗面34aを形成する方法は、公知の手法を採用することができる。これには例えば、エンボスが形成されたロールによる転写、サンドブラスト、印刷及び塗装等を挙げることができる。
光学機能層35は基材層34の一方の面(本形態では下偏光板33側となる面)に積層された層で、層面に沿って光透過部36と光吸収部37とが交互に配列されている。
光学機能層35は、図7に示した断面を有して紙面奥/手前側に延びる形状を備える。すなわち、図7に表れる断面において、略台形である光透過部36と、隣り合う2つの光透過部36の間に形成された断面が略台形の光吸収部37と、を具備している。
ここで図8に概念的に示したように、映像源ユニット10を観察者側正面からみたときに、実線VIIIaで示した光透過部36及び光吸収部37が延びる方向と、点線VIIIbで示した下偏光板33の透過軸が延びる方向と、の成す角θは0°以上41.7°以下である。これにより光透過部36と光吸収部37との界面における反射で偏光成分が変化することを抑制し透過率を向上させることができる。θは0°以上20°以下であることがさらに好ましい。これによればθの変化による透過率の変化が小さくなり、製造におけるθのばらつきが性能に対して与えるばらつきを減じることができ、安定した性能の光学機能層を提供することができる。
光透過部36は光を透過させることを主要の機能とする部位であり、本形態では図2、図7に表れる断面において、基材層34側に長い下底、その反対側(下偏光板33側)に短い上底を有する略台形の断面形状を有する要素である。光透過部36は、基材層34の層面に沿って当該断面を維持して上記した方向に延びるとともに、この延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で配列される。そして、隣り合う光透過部36の間には、略台形断面を有する間隔が形成されている。従って、当該間隔は、光透過部36の上底側に長い下底を有し、光透過部36の下底側に短い上底を有する台形断面を有し、ここに後述する必要な材料が充填されることにより光吸収部37が形成される。なお、本形態では隣り合う光透過部36は長い下底側で土台部34aにより連結されている。
光透過部36は屈折率がNtとされている。このような光透過部36は、透過部を構成する組成物を硬化させることにより形成することができる。詳しくは後で説明する。屈折率Ntの値は特に限定されることはないが、後述するように台形断面の斜面における光吸収部37との界面で適切に光を反射(全反射を含む。)する観点から屈折率は1.55以上であることが好ましい。ただし、屈折率が高すぎる材料は割れやすい場合が多いので屈折率は1.61以下であることが好ましい。より好ましくは1.56以下である。
光吸収部37は隣り合う光透過部36の間に形成された上記した間隔に形成される間部として機能し、間隔の断面形状と同様の断面形状となる。従って短い上底が液晶層31側を向き、長い下底が下偏光板33側となる。そして光吸収部37は、屈折率がNrとされるとともに、光を吸収することができるように構成されている。具体的には屈折率がNrであるバインダーに光吸収粒子が分散される。屈折率Nrは、光透過部36の屈折率Ntよりも低い屈折率とされる。このように、光吸収部37の屈折率を光透過部34の屈折率より小さくすることにより、所定の条件で光透過部36に入射した光を光吸収部37との界面で適切に全反射させることができる。また、全反射条件を満たさない場合にも一部の光は当該界面で反射する。
屈折率Nrの値は特に限定されることはないが、当該全反射を適切に行う観点から1.50以下であることが好ましく、その中でも入手性の観点から1.47以上が好ましい。より好ましく1.49以上である。
光透過部36の屈折率Ntと光吸収部37の屈折率Nrとの屈折率の差は特に限定されるものではないが、0.05以上0.14以下であることが好ましい。屈折率差を大きくすることにより、より多くの光を全反射させることができる。
光学機能層35では、特に限定されることはないが、例えば次のように光透過部36及び光吸収部37が形成される。すなわち、図7にPで表した光透過部36及び光吸収部37のピッチは20μm以上100μm以下であることが好ましい。また、図7にθで示した光吸収部36と光透過部37との斜辺における界面と、光学機能層35の層面の法線と、の成す角は1°以上10°以下であることが好ましい。そして図7にDで示した光吸収部37の厚さは50μm以上150μm以下であることが好ましい。これらの範囲内とすることにより、光の透過と光の吸収とのバランスが適切になることが多い。
本形態では光透過部36と光吸収部37との界面が断面において一直線状となる例を示したが、これに限らず折れ線状、凸である曲面状、凹である曲面状等であってもよい。また、複数の光透過部36及び光吸収部37で断面形状が同じであってもよいし、所定の規則性を有して異なる断面形状であってもよい。
粘着剤層38は、基材層34と液晶層31とを粘着し、両者を空気界面を形成することなく積層するための層である。これにより光の透過率を向上させ、光の利用効率を高めることができる。また、貼り付けることにより、層間の擦れがなく傷つきを防止することが可能である。
粘着剤層38を構成する材料は特に限定されず、公知の粘着剤、接着剤、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。より具体的な例としては、粘着層38として、例えばアクリル系の粘着剤を用いることができ、さらに具体的にはアクリル系共重合体とイソシアネート化合物とを組み合わせた粘着剤を挙げることができる。ただし、粘着剤層38を構成する材料は、透光性、耐候性に優れた材料によることが好ましい。
粘着剤層38の厚さは特に限定されないが、25μm以上50μm以下であることが好ましい。粘着剤層38が25μmより薄くなるとモアレが発生しやすくなる。また、粘着剤層38が50μmより厚くなると、端部からの粘着剤のはみ出しによる汚れが発生しやすくなる。
ここで、基材層34と粘着剤層38とは屈折率差を有することが好ましい。これにより、粗面34aと当該屈折率差とによって光散乱手段を構成し、モアレ干渉縞の発生を防止することができる。このモアレ干渉縞の原因のひとつとしては光吸収部37の縞模様と、液晶層31の画素による規則パターンと、による干渉縞が挙げられる。従って、本形態によれば、このようなモアレ干渉縞の発生による画面の質の低下を抑制することができる。
屈折率差の程度は特に限定されることはないが、0.02以上0.2以下であることが好ましい。0.02より小さいとモアレ干渉縞の発生を防止する効果が低くなり、0.2よりも大きいと光学機能層35で光を制御した効果が薄れてしまったり、材料の入手が困難になったりする。また、この屈折率差は基材層34側が大きくても、粘着剤層38側が大きくてもよい。
光学機能層35は例えば次のように作製できる。
はじめに基材層34の粗面34aが形成されていない側の面に光透過部36を形成する。これは、光透過部36の形状が転写できる形状を表面に有する金型ロールと、これに対向するように配置されたニップロールとの間に、基材層34となる基材シートを挿入する。このとき、基材シートと金型ロールとの間に光透過部を構成する組成物を供給しながら金型ロール及びニップロールを回転させる。これにより金型ロールの表面に形成された光透過部に対応する溝(光透過部形状を反転した形状)に光透過部を構成する組成物が充填され、該組成物が金型ロールの表面形状に沿ったものとなる。
ここで、光透過部を構成する組成物としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等の電離放射線硬化型の樹脂を挙げることができる。
金型ロールと基材シートとの間に挟まれ、ここに充填された光透過部を構成する組成物に対し、基材シート側から光照射装置により硬化させるための光を照射する。これにより、組成物を硬化させ、その形状を固定させることができる。そして、離型ロールにより金型ロールから基材層34および成形された光透過部36を離型する。
次に、光吸収部37を形成する。光吸収部37を形成するには、まず、上記形成した隣り合う光透過部36の間隔に光吸収部を構成する組成物を充填する。その後、余剰分の当該組成物をドクターブレード等で掻き落とす。そして、残った組成物に光透過部36側から紫外線を照射することによって硬化させ、光吸収部37を形成することができる。
光吸収部として用いられる材料は特に限定されないが、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等の光硬化型樹脂の中に着色された光吸収粒子が分散されている組成物を挙げることができる。
また光吸収粒子を分散させる代わりに顔料や染料により光吸収部全体を着色することもできる。
光吸収粒子を用いる場合には、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した有機微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられる。着色粒子の平均粒子径は1.0μm以上20μm以下であることが好ましい。
そして、基材層34のうち、粗面34aが形成された側に粘着剤層38を塗布等により形成する。
これにより基材層34の一方の面に光学機能層35、粗面34aが形成された他方の面に粘着剤層38が積層した積層体が作製される。
粘着剤層39は、光学機能層35と下偏光板33とを粘着する粘着剤からなる層である。このような粘着剤は特に限定されることはなく、上記した粘着剤層28と同様のものを用いることができる。
機能性フィルム40は、液晶パネルユニット30の出光側に配置され、映像光の質を向上させたり、映像源ユニット10を保護したりする機能を有する層である。これには例えば反射防止フィルム、防眩フィルム、ハードコートフィルム、色調補正フィルム、光拡散フィルム等を挙げることができ、これらが単独又は複数組み合わされて構成されている。
次に、以上のような構成を備える表示装置の作用について、光路例を示しつつ説明する。ただし当該光路例は説明のための概念的なものであり、反射や屈折の程度を厳密に表したものではない。
まず、図2に示すように、光源24から出射した光は、導光板21の側面の入光面を介して導光板21内に入射する。図2には、一例として、光源24から導光板21に入射した光L21、L22の光路例が示されている。
図2に示すように、導光板21に入射した光L21、L22は、導光板21の出光側面及びその反対側の裏面において、空気との屈折率差による全反射を繰り返し、導光方向(図2の紙面右方向)へ進んでいく。
ただし、導光板21の裏面には裏面光学要素23が配置されている。このため、図2に示すように、導光板21内を進む光L21、L22は、裏面光学要素23によって進行方向が変わり、全反射臨界角未満の入射角度で出光面、及び裏面に入射することもある。この場合に当該光は、導光板21の出光面及びその反対側の裏面から出射し得る。
出光面から出射した光L21、L22は、導光板21の出光側に配置された光拡散層25へと向かう。一方、裏面から出射した光は、導光板21の背面に配置された反射シート29で反射され、再び導光板21内に入射して導光板21内を進むことになる。
導光板21内を進行する光と、裏面光学要素23で向きを変えられて全反射臨界角未満の入射角度で出光面に達する光は、導光板21内の導光方向に沿った各区域において生じる。このため、導光板21内を進んでいる光は、少しずつ、出光面から出射するようになる。これにより、導光板21の出光面から出射する光の導光方向に沿った光量分布を均一化させることができる。
導光板21から出射した光は、その後、光拡散層25に達し均一性が高められる。そしてプリズム層26により必要に応じて拡散又は集光されプリズム層26を出光した光は次に反射型偏光板27に達する。ここでは、反射型偏光板27の透過軸に沿った偏光方向の光は反射型偏光板27を透過し、液晶パネルユニット30に向かう。
一方、反射型偏光板27の反射軸に沿った偏光方向の光は図2に点線矢印で示したように反射して導光板21側に戻される。戻された光は、導光板21、裏面光学要素23、又は反射シート29で反射して再び反射型偏光板27の側に進行する。この反射の際に一部の光の偏光方向が変化しておりその一部は反射型偏光板27を透過する。他の光は再び導光板側に戻される。このように反射型偏光板27で反射した光も反射を繰り返すことで反射型偏光板27を透過できるようになる。これにより光源24からの光の利用率が高められる。
ここで、反射型偏光板27を出射した光は、その偏光方向が下偏光板33の透過軸に沿った方向になっており、下偏光板33を透過する偏光光となっている。
反射型偏光板27を出射した光は、下偏光板33を透過して光学機能層35に入射する。光学機能層35に入射した光は例えば次のような光路を有して進行する。すなわち、例えば図7にL71で示したように、光透過部36と光吸収部37との界面に達することなく光透過部36を透過する。または、図7にL72で示したように光透過部36と光吸収部37との界面に達して全反射して光透過部36を透過する。このとき、本形態では当該界面の傾斜角度(θ)の作用により、界面で反射した光は液晶パネルユニット30の法線に平行な方向に近づけられる。また、全反射臨界角より小さい角度のため全反射しない光であってもそのうちの一部は当該界面で反射するものもある。このような光も同様に光透過部36を透過する。
これにより液晶パネル15を透過した際に、コントラスト低下や色の反転等の不具合が起こらない光を効果的に提供することができる。特に、光透過部36、光吸収部37が延びる方向が下偏光板33の透過軸が延びる方向に対して、正面視で0°以上41.7°以下の角度とすれば、界面で全反射、反射する際に、偏光方向が変わってしまうことを抑制することができる。従って、界面における全反射、反射した光の多くを有効に用いることができ、光の利用効率(光透過率)を向上させることができる。
一方、図7にL73で示したようにシート面法線に対して大きな角度で光学機能層35に入射した光は光吸収部37に吸収される。従って、コントラスト低下や色の反転を生じるような不具合を生じる光を吸収することができる。
このような光学機能層35により、導光板21からの光を効率よく集光し、集光しなかった光は光吸収部で吸収するため、適切な光を効率よく液晶パネルに提供することができ、光の利用効率を大幅に向上させることが可能となる。
さらに光路について説明する。光学機能層35を透過した光は、粘着剤層38を透過して空気層を介することなく、液晶層31に入射する。このように、本形態では粘着剤層38により空気界面を介することなく直接光を液晶層31に入光させることができるので、光の損失を抑制して利用効率を高めることができる。そして最終的に映像光は機能性フィルム40を介して観察者に提供され、映像の質が高められる。
また、本形態では、基材層34に粗面34aが設けられるとともに、ここに積層された粘着剤層38との間に屈折率差を有するように構成されている。これにより、モアレ干渉縞の発生を防止し、質の高い画面を得ることができる。
液晶パネルユニット30に含まれる層は互いに接合されているので、振動等による擦れがなく、傷の発生が防止される。また、光学機能層が薄型化しても、シート自体が反りやたわみが少ないなめ明暗ムラが生じることも防ぐことが可能となる。
さらに、下偏光板33と面光源装置20との関係は従来の通りの形態を適用することができるので、従来の構造の利点をそのまま享受することが可能である。なお、本形態では反射型偏光板27が下偏光板33に接合又は載置されていたが、これに限らす、反射型偏光板が具備されるプリズム層の単位プリズムが下偏光板33に接合又は載置されてもよい。
図9は第二の形態を説明する図であり、図2に相当する図である。本形態の映像源ユニット110は、液晶パネルユニット130において、光学機能層25と粘着剤層39との間に、粗面を有する粗面形成層131が設けられている。他の部位について映像源ユニット10と同様である。
粗面形成層131によりさらに光の均一化が可能となる。
このような粗面形成層131は基材層34と同様の粗面及び材料により構成することが可能である。
図10は第三の形態を説明する図であり、図7に相当する図である。この形態では光学機能層35の代わりに光学機能層235が適用されており、他の構成については上記映像源ユニット10と同じである。
光学機能層235では隣り合う光透過部36の間に配置される間部237は、光透過部36との界面に光反射層237aを有している。そして間部237のうち該光反射層237aで挟まれる間に光吸収部237bが形成されている。
光反射層237aは、金属面や他の材料面による反射を利用して光を反射させるための層で、間部237のうち光透過部33との界面に形成されている。光反射層237aは、例えばアルミニウム、銅、銀等の蒸着膜等により形成することができる。
光吸収部237bは上記した光吸収部36に倣って形成すればよい。
このような光学機能層235によれば、例えば図10にL101で示した光は光透過部36と間部237との界面に達することなく光透過部36を透過する。又は図10にL102で示した光は光透過部36と間部237との界面に達しても光反射層237aで反射することができ、反射して光透過部36を透過する。この形態では、全反射を利用する反射ではないので全反射条件を満たさない光であっても光反射層237aで光を反射させて出光させることができる。これにより、さらに明るく光を出射することが可能である。
図11は第四の形態を説明する図であり、図7に相当する図である。この形態では光学機能層35の代わりに光学機能層335が適用されており、他の構成については上記映像源ユニット10と同じである。
光学機能層335では、隣り合う光透過部36の間に配置される間部337は、光透過部36との界面に光反射層337aを有している。そして間部337のうち該光反射層337aで挟まれる間は透明である透明部337bが形成されている。
光反射層337aは、金属面や他の材料面による反射を利用して光を反射させるための層で、間部337のうち光透過部36との界面に形成されている。光反射層337aは、例えばアルミニウム、銅、銀等の蒸着膜等により形成することができる。
透明部337bは、空洞や透明樹脂が充填される等して光が透過するように形成すればよい。
このような光学機能層337によれば、例えば図11にL111で示した光は光透過部36と間部337との界面に達することなく光透過部36を透過する。又は図11にL112で示した光は光透過部36と間部337との界面に達しても光反射層337aで反射することができ、反射して光透過部36を透過する。この形態では、全反射を利用する反射ではないので全反射条件を満たさない光であっても光反射層337aで光を反射させて出光させることができ、さらに明るく光を出射することができる。
さらに光学機能層337では、L113で示したように入光面側(図11の紙面下方)から間部337の透明部337bに入射した光は、間部337の内側で反射を繰り返し、入光面側に戻される。戻された光は他の部位で反射して再び光学機能層に戻り、これを利用することができるので、さらに明るい光を提供することが可能となる。
試験例として、図8に示したθ(°)と光の透過率(%)との関係をシミュレーションにより求めた。
(試験例1)
試験例1として図1に示して説明した映像源ユニット10に相当する映像源ユニットの形態により当該シミュレーションを行った。この形態の1つの例は次の通りである。
<基材層>
・材料、厚さ:ポリカーボネート樹脂、厚さ130μm
<光学機能層>
・ピッチ:39μm(図7のP
・光吸収部上底幅:4μm(図7のW
・光吸収部下底幅:10μm(図7のW
・光吸収部の厚さ:102μm(図7のD
・光学機能層の厚さ:127μm
・光透過部の材料及び屈折率:紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂、屈折率1.56
・光吸収部の材料及び屈折率:屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂にカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%分散
<上偏光板、液晶層、下偏光板、反射型偏光板、導光板、光源>
・6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製LQ065T5GG03)に具備された上偏光板、液晶層、下偏光板、反射型偏光板、導光板、光源を用いた。
表1、図12に結果を示した。表1、図12において透過率比Tは、θ=90°のときの透過率Tを100%としたときに、これに対して対象とするθにおける透過率Tを百分率で表した値で次の式より算出される。
=(T/T)・100(%)
図12では横軸にθを取り、縦軸に透過率比Tを表した。
Figure 2017219619
またこの結果に基づき最小二乗法により近似式を求めると式(1)を得る。
=(4×10−8)・θ −(5×10−6)・θ +(3×10−5)・θ+1.0117 (1)
これによれば、θを90°より小さくすることにより透過率比Tを大きくすることが可能となる。ただし、より透過率比をより効果的に大きくする観点から、式(1)の変曲点よりも小さいθである0°≦θ≦41.7°であることが好ましい。さらには、図12からわかるようにθが20°以下の範囲ではθの変化に対して透過率比Tの変化が小さく、製造上のばらつきに起因する透過率(性能)のばらつきを抑えることができる。従って、より好ましくは0°≦θ≦20°である。
この試験例1では1つの例の形態における結果を示したが、他の形態を有する光学機能層等、他の形態を有する映像源ユニットについても同様の傾向を示す。
(試験例2−1)
試験例2−1として図1に示して説明した映像源ユニット10に相当する映像源ユニットを作製して評価をおこなった。具体的な形状は次の通りである。
<基材層>
・材料、厚さ:ポリカーボネート樹脂、厚さ130μm
<光学機能層>
・ピッチ:39μm(図7のP
・光吸収部上底幅:4μm(図7のW
・光吸収部下底幅:10μm(図7のW
・光吸収部の厚さ:102μm(図7参照のD
・光学機能層の厚さ:127μm
・光透過部の材料及び屈折率:紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂、屈折率1.56
・光吸収部の材料及び屈折率:屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂にカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%分散
<上偏光板、液晶層、下偏光板、反射型偏光板、導光板、光源>
・6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製LQ065T5GG03)に具備された上偏光板、液晶層、下偏光板、反射型偏光板、導光板、光源を用いた。
<配置>
・図1の順に層を配列し、光学シートの光透過部、光吸収部が延びる方向と反射型偏光板及び下偏光板の透過軸が延びる方向を一致させた(すなわち図8のθ=0°)。
(試験例2−2)
θを10°とした以外は試験例2−1と同じである。
(試験例2−3)
θを90°とした以外は試験例2−1と同じである。
(試験例2−4)
θを45°とした以外は試験例2−1と同じである。
以上のような各映像ユニットについて光源を点灯し、正面から輝度を測定し(自動変角光度計、村上色彩研究所製、GP−500)、試験例2−3(θ=90°)の場合の輝度を100%として他の例の輝度を百分率で表した(輝度比)。これが透過率比Tに対応する。
その結果、試験例2−1の場合の輝度比が100.5%、試験例2−2の場合の輝度比が100.4%、試験例2−4の場合の輝度比が100.3%であった。試験例1とは厳密な条件が異なるので絶対値は異なるが、これら試験例2−1〜試験例2−4からも試験例1と同様の傾向を得ることができた。
図13は第五の形態を説明する図であり、表示装置に含まれる映像源ユニット410を示した斜視図である。表示装置には映像源ユニット410の他、説明は省略するが、映像源ユニット410を納める筐体、映像源ユニット410を作動させる電源、及び映像源ユニット410を制御する電子回路等、表示装置として動作するために必要とされる通常の機器を具備している。以下映像源ユニット410について説明する。
映像源ユニット410は、面光源ユニット420、液晶パネルユニット430、及び、機能性フィルム40を備えている。図13では紙面上方が観察者側となる。図14には、図13にXIV−XIVで示した線に沿って映像源ユニット410を切断したときの断面図の一部を表した。機能性フィルム40については、上記した映像源ユニット10と同じなので、同じ符号を付して説明を省略する。
面光源ユニット420について説明する。液晶パネルユニット430のうち、観察者側とは反対側に配置され、液晶パネルユニット430に面状の光を出射する照明装置である。図13、図14よりわかるように、本形態の面光源ユニット420も、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板21、光源24、光拡散層25、プリズム層26、光学要素層421及び反射シート29を有している。このうち、光学要素層421以外については、上記した面光源ユニット20と同じなので、同じ符号を付して説明を省略する。
光学要素層421は、シート状に形成された基材層422と、基材層422の面のうち、導光板21側となる面、すなわち入光側面に設けられた光学要素層423を備えている。そして、基材層422のうち光学要素層423とは反対側の面に粘着剤層28が設けられ、下偏光板と接合されている。
基材層422は、本形態では光学要素層423、及び粘着剤層28を支持する平板状のシート状部材である。基材層422をなす材料は、上記した基材層34と同じように考えることができる。
光学要素層423は複数の単位光学要素である単位光学要素423aが基材層422の入光面側に沿って並べられるように配置されている。より具体的には、単位光学要素423aは、当該並べられる方向に直交する方向に、図14に示した断面を維持して紙面奥及び手前方向に延びるように形成された柱状の部材である。その延びる方向は、裏面光学要素23、及び光学機能層35の光透過部36が延びる方向と同じであり、映像源ユニット410の正面視で導光板21の導光方向に直交する方向である。従って、複数の単位光学要素423aが導光方向に配列されている。
また、単位光学要素423aの稜線が延びる方向である長手方向は、映像源ユニット410を正面から観察した場合に(正面視で)、下偏光板33の透過軸と交差していることが好ましい。好ましくは、単位光学要素423aの長手方向は、下偏光板33の透過軸に対して、当該正面視で45°より大きく135°より小さい角度で交差していることが好ましい。なお、ここでいう角度は、単位光学要素423aの長手方向と下偏光板33の透過軸とによってなされる角度のうちの、小さい方の角度、すなわち、180°以下の角度のことを意味している。とりわけ、本形態においては、単位光学要素423aの長手方向は、下偏光板33の透過軸に対して直交し、単位光学要素423aが並べられる方向は、下偏光板33の透過軸と平行になっていることが好ましい。
次に単位光学要素423aの断面形状について説明する。図15には、図14のうち、基材層422及び光学要素層423の一部を拡大した図を示した。ここでnは基材層422の層面の法線方向を表わしている。
図15からわかるように、本形態では、単位光学要素423aは、基材層422の導光板21側の面が突出した二等辺三角形の断面を有している。つまり、基材層432の層面と平行な方向の単位光学要素423aの幅は、基材層422の法線方向nに沿って基材層422から離れるにつれて小さくなる。従って単位光学要素423aは、映像源ユニット410では光源24側に凸となる要素である。
また、本形態では、単位光学要素423aの外輪郭は、基材層422の法線方向nと平行な軸を対称軸として、線対称となっており、断面が二等辺三角形である。これにより、光学要素層423の出光面における輝度は、単位光学要素423aの配列方向に平行な面において、正面方向を中心として対称的な輝度の角度分布を有するようになる。
ここで、単位光学要素423aの寸法は特に限定されるものではないが、頂角θは50°以上80°以下、底辺幅W及びピッチPは10μm以上100μm以下であることが好ましい。
本形態では上記のように断面形状が三角形である単位光学要素を説明したが、単位光学要素はこれに限定されるものでなく、当該三角形の頂点部が短い上底となる台形や、斜面の形状が折れ線状である多角形であってもよい。またはプリズム形状でなく、斜面の部分が凸状の曲線、又は凹状の曲線であってもよい。
また、複数の単位光学要素は、断面形状が全て同じで同じであってもよいし、1ピッチ置き、その他の規則性を有して異なる断面形状となるように配列されてもよい。
単位光学要素を構成する材料は基材層と同様のものを適用することができる。ここで、後述するように斜面において適切に光を全反射して観察者側に向ける観点から屈折率は1.55以上であることが好ましい。ただし、屈折率が高すぎる材料は割れやすい場合が多いので屈折率は1.61以下であることが好ましい。より好ましくは1.58以下である。
図13、図14に戻って、液晶パネルユニット430について説明する。液晶パネルユニット430は面光源ユニット420の出光側に配置されて、面光源ユニット420からの照明光を受けて映像を観察者に提供する。図13、図14からわかるように、液晶パネルユニット430は、観察者側から上偏光板32、液晶層31、粘着剤層38、光学機能層435、基材層434、粘着剤層39、及び下偏光板33を有している。このうち光学機能層435、基材層434以外については上記した液晶パネルユニット30と同じなので、同じ符号を付して説明を省略する。
基材層434は、光学機能層435を支持する透明板状の部材であり、上記した基材層34と同様に考えることができる。ただし本形態では、粗面は設けられていない。
本形態の光学機能層435は、上記説明した映像源ユニット10の光学機能層35と向きが異なるのみであり、向き以外の構成については同じである。
以上のように、映像源ユニット410では、光学要素層421と光学機能層435とを有している。ここで、単位光学要素421が延びる方向と、光学機能層435の光透過部36及び光吸収部37が延びる方向と、は映像源ユニット410の正面視で10°以下の角度を成していることが好ましい。これにより効率の良い光の制御が可能となる。
このような映像源ユニット410では、導光板21、光拡散層25を経てプリズム層26から出射した光は、その後、単位光学要素423aに入射した光は、図15にL151で示したように、当該入射した面とは反対側の面で全反射して向きが変えられ集光作用(液晶パネルの法線方向に近付く方向に光の向きを変える作用)を及ぼす。したがって、これにより光学的作用によって正面方向輝度を上昇させることができる。また、単位光学要素423aのこのような形態によりサイドローブが発生することなく効率よく光を集光することができる。
図16は第六の形態を説明する図であり、図2に相当する図である。この形態では、映像源ユニット510は面光源ユニット420、及び液晶パネルユニット30を有して構成されている。各ユニットについては上記の通りである。このような映像源ユニット510も上記と同様の効果を奏するものとなる。
ここまでに説明した映像源ユニットのうち、映像源ユニット110に基づいて、実施例1、実施例2として次のような層構成を有する映像源ユニットを作製した。
(実施例1)
実施例1にかかる映像源ユニットの具体的な形状は次の通りである。
(上偏光板、液晶層、下偏光板、反射型偏光板、面光源ユニット)
・シャープ株式会社製 LQ088K9LA01を用いた
(基材層)
・130μm厚さのポリカーボネート樹脂フィルム
・粗面:ヘイズ(JIS K7105に準拠し、 ヘイズメータ(株式会社村上色彩技術研究所HR−100により測定。以下同様。)が20となる微細凹凸面
(光学機能層)
・ピッチ:39μm(図7のP参照)
・光吸収部上底幅:4μm(図7のW参照)
・光吸収部下底幅:10μm(図7のW参照)
・光吸収部の厚さ:102μm(図7のD参照)
・光学機能層の厚さ:127μm
・光透過部の材料及び屈折率:紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂、屈折率1.56
・光吸収部の材料及び屈折率:屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂にカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%を分散させた。
(粗面形成層)
・材料:紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂
・厚さ:25μm
・粗面:ヘイズが30となる微細凹凸面
(基材層と液晶層との粘着剤層)
・材料:アクリル粘着剤(パナック株式会社、PD−S1)
・厚さ:25μm
(粗面形成層と下偏光板との粘着剤層)
・材料:アクリル粘着剤(パナック株式会社、PD−S1)
・厚さ:25μm
(面光源ユニットと液晶パネルユニットとの接合)
・なし
(実施例2)
実施例1の映像源ユニットから反射型偏光板を除外した。
(比較例1)
実施例1の各部材を用いて、面光源ユニット側から観察者側に向けて次のような層構成の映像源ユニットとした。
・面光源ユニット/光学機能層/基材層/下偏光板/液晶層/上偏光板
(比較例2)
比較例1の映像源ユニットから反射型偏光板を除外した。
(比較例3)
実施例1の各部材を用いて、面光源ユニット側から観察者側に向けて次のような層構成の映像源ユニットとした。
・面光源ユニット/光学機能層/基材層/粘着剤層/下偏光板/液晶層/上偏光板
以上の構成で作製した実施例1、2、及び比較例1〜3に記載の映像源ユニットに対してISO−16750−3のうち、機械負荷の振動試験を行ったところ、実施例1、2にかかる映像源ユニットではいずれの部位にも擦れによる傷が発生しなかったが、比較例1〜3にかかる映像源ユニットではいずれかの層面において擦れによる傷が発生した。
10、110、410、510 映像源ユニット
20、420 面光源ユニット
21 導光板
24 光源
25 光拡散層
26 プリズム層
27 反射型偏光板
30、130、430 液晶パネルユニット
31 液晶層
32 上偏光板
33 下偏光板
34 基材層
35 光学機能層
36 光透過部
37 光吸収部(間部)
38 粘着剤層
39 粘着剤層

Claims (4)

  1. 光源を具備する面光源ユニット、及び該面光源ユニットの出光側に配置される液晶パネルユニットと、を備え、
    前記液晶パネルユニットは、
    下偏光板、上偏光板、前記下偏光板と前記上偏光板との間に配置された液晶層、及び、前記液晶層と前記下偏光板との間に配置された光学機能層を備え、
    前記光学機能層は、
    所定の断面を有して一方向に延び、当該延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で複数配列される光透過部と、
    隣り合う前記光透過部の前記間隔に形成される間部と、を備え、
    前記光学機能層は、直接又は他の層を介して前記下偏光板に粘着剤層により貼り付けられている、映像源ユニット。
  2. 前記光学機能層は前記液晶層とも直接又は他の層を介して粘着剤層により貼り付けられている、請求項1に記載の映像源ユニット。
  3. 前記面光源ユニットのうち前記液晶パネルに接する層は、前記面光源装置に備えられる反射型偏光板である請求項1又は2に記載の映像源ユニット。
  4. 前記面光源ユニットのうち前記液晶パネルに接する層は、前記面光源装置に備えられるプリズム層である請求項1又は2に記載の映像源ユニット。
JP2016112767A 2016-06-06 2016-06-06 映像源ユニット Pending JP2017219619A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016112767A JP2017219619A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 映像源ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016112767A JP2017219619A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 映像源ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017219619A true JP2017219619A (ja) 2017-12-14

Family

ID=60657606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016112767A Pending JP2017219619A (ja) 2016-06-06 2016-06-06 映像源ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017219619A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181966A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 大日本印刷株式会社 光学シート、光制御部材、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
CN114280839A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 惠州华星光电显示有限公司 液晶显示面板、液晶显示器和液晶显示器的制作方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000284276A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Kyocera Corp 液晶表示装置
JP2007072239A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 視野角制御体
JP2007147884A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Nitto Denko Corp 液晶表示装置
JP2010217871A (ja) * 2009-02-19 2010-09-30 Dainippon Printing Co Ltd 光制御シート、該光制御シートを用いた液晶表示装置
JP2014186241A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 光制御フィルタ、液晶ユニット、映像源ユニット、液晶表示装置
JP2016038517A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大日本印刷株式会社 光学シート、映像源ユニット、及び表示装置
JP2016038593A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大日本印刷株式会社 映像源ユニット、及び表示装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000284276A (ja) * 1999-03-31 2000-10-13 Kyocera Corp 液晶表示装置
JP2007072239A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd 視野角制御体
JP2007147884A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Nitto Denko Corp 液晶表示装置
JP2010217871A (ja) * 2009-02-19 2010-09-30 Dainippon Printing Co Ltd 光制御シート、該光制御シートを用いた液晶表示装置
JP2014186241A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dainippon Printing Co Ltd 光制御フィルタ、液晶ユニット、映像源ユニット、液晶表示装置
JP2016038517A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大日本印刷株式会社 光学シート、映像源ユニット、及び表示装置
JP2016038593A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 大日本印刷株式会社 映像源ユニット、及び表示装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018181966A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 大日本印刷株式会社 光学シート、光制御部材、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
JPWO2018181966A1 (ja) * 2017-03-31 2020-02-06 大日本印刷株式会社 光学シート、光制御部材、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
US11378837B2 (en) 2017-03-31 2022-07-05 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Optical sheet, light controlling member, surface light source device, image source unit, and display
JP7205463B2 (ja) 2017-03-31 2023-01-17 大日本印刷株式会社 光学シート、光制御部材、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
US11747669B2 (en) 2017-03-31 2023-09-05 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Optical sheet, light controlling member, surface light source device, image source unit, and display
JP7428230B2 (ja) 2017-03-31 2024-02-06 大日本印刷株式会社 光学シート、光制御部材、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
CN114280839A (zh) * 2021-12-28 2022-04-05 惠州华星光电显示有限公司 液晶显示面板、液晶显示器和液晶显示器的制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6114863B2 (ja) 映像源ユニット、及び表示装置
JP3985850B2 (ja) 光学シートとそれを用いたバックライト・ユニットおよびディスプレイ
US10310322B2 (en) Image source unit and display device
JP2016033663A (ja) 光学シート、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
JP2016151711A (ja) 光学シート、面光源装置、映像源ユニット、及び表示装置
JP2017167224A (ja) 空間浮遊映像表示装置
US10228588B2 (en) Image source unit and display device
JP6880612B2 (ja) 映像源ユニット、及び表示装置
JP6314377B2 (ja) 車両用表示システム
JP2013003266A (ja) 光拡散部材、偏光板、及び液晶表示装置
JP2017219619A (ja) 映像源ユニット
JP6933005B2 (ja) 光学シート、映像源ユニット及び液晶表示装置
KR20200033314A (ko) 백라이트 유닛 및 액정 표시 장치
JP2016038517A (ja) 光学シート、映像源ユニット、及び表示装置
JP2018106109A (ja) 映像源ユニット、表示装置
JP2016151710A (ja) 光学シート、映像源ユニット及び映像表示装置
JP6277650B2 (ja) 導光板、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
US11409157B2 (en) Image source unit and display device
JP6932977B2 (ja) 映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP6922220B2 (ja) 光学シート、映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP2016114617A (ja) 光学フィルム、映像源ユニット及び映像表示装置
JP2017198974A (ja) 光学ユニット、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置
JP2016151618A (ja) 光学シート、映像源ユニット及び映像表示装置
JP2015069919A (ja) 導光板、面光源装置、映像源ユニット、及び液晶表示装置、並びに導光板の製造方法
JP2018045115A (ja) 光学シート、面光源装置、映像源ユニット、液晶表示装置、及び、光学シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201124

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210323

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211129

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20211129

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211207

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211214

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220204

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220208

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220823

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20220906

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220906

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20221206

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230110

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230110