JP2016151618A - 光学シート、映像源ユニット及び映像表示装置 - Google Patents

光学シート、映像源ユニット及び映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】干渉縞等の画面に生じる不具合を防止しつつも、遮光性も高い光学シートを提供する。【解決手段】複数の層を有する光学シート(20)であって、基材層(25)と、基材層の一方の面に積層され、光を透過可能に基材層の層面に沿って配列される複数の光透過部(22)、及び、隣り合う光透過部間に光を吸収可能に配列される光吸収部(23)を有する光学機能層(21)と、を備え、光学シートのうち出光側となる面側における光拡散反射率が1.9%以上3.5%以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、光源から出射される光を制御して観察者側に出射する光学シート、該光学シートを備える映像源ユニット、及び映像表示装置に関する。
液晶ディスプレイ、リアプロジェクション表示装置、有機ELを用いた表示装置、FED等のように、映像を観察者に出射する映像表示装置には、光源、及び該光源から出射される光の質を高めて観察者に提供するための各種機能を有する複数の層からなる光学シートが備えられている。
このような光学シートとして例えば特許文献1が開示されている。特許文献1に記載の光学シートは、光を透過可能にシート面に沿って並列されるプリズム部と、当該プリズム部間に光を吸収可能に並列される光吸収部と、を有する光学機能シート層を備えている。これにより映像光及び外光を反射及び吸収させて映像光の質を高めている。
ここで、このような光学シートでは、光吸収部と光透過部とが交互に縞状に配列される形態、光の制御による光の集中、及び他の層との接触界面の形態等に起因して、干渉縞やシンチレーション(いわゆるギラツキ)が発生することがあった。これに対して特許文献1には、基材フィルムの表面に平均粗さ(Ra)で0.1μm以上の粗面を設けることにより干渉縞を解消することができることが開示されている。
特開2010−217871号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようにRaが0.1μm以上の粗面を設けることにより干渉縞の発生を防止することはできるが、光学シートの基本的な性能である遮光性の低下が問題になることがあった。「遮光性」は光を所望の方向に制御する性能の程度であり、遮光性が高いことで所定の方向に光を出射させない制御をすることができる。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、干渉縞等のような画面に生じる不具合を防止しつつも、遮光性も高い光学シートを提供することを課題とする。また、この光学シートを備える映像源ユニット及び映像表示装置を提供する。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、複数の層を有する光学シート(20)であって、基材層(25)と、基材層の一方の面に積層され、光を透過可能に基材層の層面に沿って配列される複数の光透過部(22)、及び、隣り合う光透過部間に光を吸収可能に配列される光吸収部(23)を有する光学機能層(21)と、を備え、光学シートのうち出光側となる面側における光拡散反射率が1.9%以上3.5%以下である、光学シートである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学シート(20)において、光学シートのうち入光側となる面側における光拡散反射率が2.5%以上5.0%以下である。
請求項3に記載の発明は、面光源装置(11)と、面光源装置の出光側に配置される請求項1又は2に記載の光学シート(20)と、光学シートを挟んで面光源装置とは反対側に配置される液晶パネル(12)とを備える、映像源ユニット(5)である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の映像源ユニット(5)において、基材層(25)が観察者側、光学機能層(21)が面光源装置(11)側に向けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の映像源ユニット(5)において、光学機能層(21)の光透過部(22)は台形断面を有し、短い上底が面光源装置(11)側、長い下底が液晶パネル(12)側を向き、光吸収部(23)は台形断面を有し、長い下底が面光源装置側、短い上底が液晶パネル側を向いて配置される。
請求項6に記載の発明は、筐体(2)と、筐体の内側に配置される請求項3乃至5のいずれかに記載の映像源ユニット(5)と、を備える映像表示装置(1)である。
本発明によれば、干渉縞、及びシンチレーション(ギラツキ)を防止する程度に光を拡散させつつも、本来の機能の1つである遮光性は高い水準で確保することができる。
映像表示装置1の外観斜視図である。 映像源ユニット5の分解斜視図である。 映像源ユニット5の層構成を説明する断面図である。 光学機能層21に注目して拡大した図である。 光学機能層21’を説明する図である。 光拡散反射率の測定を説明する図である。 映像源ユニット105の層構成を説明する断面図である。
以下本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明は当該形態に限定されるものではない。ここで、本発明に具備される要素は実際には非常に微細、薄層のものが多いことから、分かりやすさのため各図ではその一部を変形、拡大等して表している。また要素には符号を付してあるが、見易さのため繰り返しとなる符号は一部を省略することがある。
図1は第一の形態を説明する図で、映像源ユニット5を備える映像表示装置1を表した斜視図である。図1では紙面右が観察者側である。ここで本形態の映像表示装置1は車載用の映像表示装置であり例えばカーナビゲーション装置等がこれに含まれる。映像表示装置1は筐体2を備え、筐体2の内側に映像源ユニット5が内蔵される。
筐体2は映像表示装置1の外殻を形成し、映像表示装置を構成する部材の大部分をその内側に収める部材である。筐体2は開口を有しており、該開口から映像源ユニット5のいわゆる画面部分を露出して視認可能とされている。その他、映像表示装置1には映像表示装置として機能するための各種公知の構成部材が備えられている。
図2は映像源ユニット5の分解斜視図である。図2ではわかりやすさのため、映像源ユニットを構成する層の一部を分離して表しているが、実際には直接重ねられる等して(図3参照)積層されている。図3は図2にIII−IIIで示した線(鉛直方向となる線)を含む厚さ方向断面図である。また、映像源ユニット5が映像表示装置1に配置された際には、図2、図3の紙面右が観察者側となり、図2、図3の紙面左が光源側となる。
映像源ユニット5は、映像源10及び該映像源10の映像出射側(すなわち観察者側)に配置された機能層30を有して構成されている。
本形態では映像源10に液晶パネル12を含むものとされている。具体的には、映像源10は、面光源装置11、光学シート20、及び液晶パネル12を備えている。すなわち、本形態では面光源装置11と液晶パネル12との間に光学シート20が配置されている。
ここで、面光源装置11及び液晶パネル12は公知の構造のものを用いることができる。
例えば面光源装置11については、光源側(図3の紙面左)から観察者側(図3の紙面右)に向けて、反射シート、導光板(側面に発光源が配置されている。)、拡散シート、レンズ(プリズム)シート、反射型偏光シートの順に積層された面光源装置が挙げられる。
一方、液晶パネル12については、光源側(図3の紙面左)から観察者側(図3の紙面右)に向けて、偏光フィルム、ガラス基板、液晶層、ガラス基板、及び偏光フィルムの順に積層された液晶パネルを挙げることができる。
本形態で光学シート20は、面光源装置11と液晶パネル12との間で、面光源装置11の出光側に配置されるフィルムであり複数の層からなる。本形態では光学シート20は面光源装置11側から、光学機能層21、及び基材層25を備えている。以下に各層について説明する。なおここでは便宜上、基材層25、光学機能層21の順で説明する。
基材層25は、その一方の面に光学機能層21を形成する基材となる層である。基材層25は、透光性を有するとともに光学機能層21の変形を防止できるように支持する。かかる観点から、基材層25を構成する材料の具体例として例えば、アクリル、スチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリロニトリル、トリアセチルセルロース(TAC)を主成分とする透明樹脂や、エポキシアクリレートやウレタンアクリレート系の反応性樹脂(電離放射線硬化型樹脂等)を挙げることができる。
この中でも液晶パネルとの組み合わせを考慮して複屈折の少ないTAC、メタクリル樹脂、ポリカーボネートを用いることが好ましい。さらには車載など高い耐熱性が求められる用途では、ガラス転移点が高いポリカーボネートを用いることが望ましい。具体的にはポリカーボネートのガラス転移点は143℃であり、一般に105℃での耐久性が求められる車載用途に適している。
基材層25の厚さは特に限定されないが、25μm以上300μm以下であることが好ましい。基材層25の厚さがこの範囲を外れると、加工性に問題を生じる虞がある。例えば、基材層25が25μmより薄くなるとしわが生じやすくなる。また、基材層25が300μmより厚くなると、光学シート20の巻き取りが困難になる。
本形態で光学機能層21は、映像源10から出射した映像光が車のフロントガラスに映り込まないように映像光の向きを正面方向に変更し、一部の映像光を吸収する機能を有する。すなわち光が進む方向を制御する遮光性を高める層である。図4には図3のうち、光学機能層21に注目して一部を拡大して表した。
光学機能層21は、図3、図4に示した断面を有して紙面に対して紙面の奥/手前方向に延在する形状を備える。本形態では映像表示装置1が車内に設置された姿勢において、当該延在する方向は水平方向となる。これにより後述するように映像光のフロントガラスへの移り込みを防止する制御を行う。
本形態で光学機能層21は、図3、図4に表れる断面において、等脚台形である光透過部22と、隣り合う2つの光透過部22の間に形成された断面が等脚台形の光吸収部23と、を備えている。従って、本形態では映像表示装置1が車内に設置された姿勢において、光透過部22と光吸収部23とは鉛直方向に交互に配列されている。
光透過部22は光を透過させることを主要の機能とする部位であり、本形態では図3、図4に表れる断面において、基材層25側(観察者側)に長い下底、それとは反対側(面光源装置11側)に短い上底を有する等脚台形である。光透過部22は、基材層25の層面に沿って当該断面を維持して延びるとともに、この延びる方向とは異なる方向に所定の間隔で配列される。そして、隣り合う光透過部22の間には、台形断面を有する間隔が形成されている。従って、当該間隔は光透過部22の上底側に長い下底を有し、光透過部22の下底側に短い上底を有する等脚台形断面を有し、ここに後述する必要な材料が充填されることにより光吸収部23が形成される。なお、本形態では隣り合う光透過部22は長い下底側で連結部24により連結されている。
光透過部22は屈折率がNtとされている。このような光透過部22は、透過部構成組成物を硬化させることにより形成することができる。屈折率Ntの値は特に限定されることはないが、後述するように台形断面の斜面における光吸収部23との界面で適切に光を全反射する観点から屈折率は1.55以上であることが好ましい。より好ましくは1.56以上である。ただし、屈折率が高すぎる材料は割れやすい場合が多いので屈折率は1.61以下であることが好ましい。
ここで、光透過部を構成する組成物としては、例えば、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリチオール系等の紫外線等の電離放射線硬化型の樹脂を挙げることができる。
光吸収部23は隣り合う光透過部22の間に形成された上記した間隔に配置され、当該間隔の断面形状と同様の断面形状となる。従って本形態では短い上底が基材層25側(観察者側)を向き、長い下底がその反対側(面光源装置11側)を向く等脚台形となる。そして光吸収部23は、屈折率がNrとされるとともに、光を吸収することができるように構成されている。具体的には屈折率がNrであるバインダーに光吸収粒子が分散される。屈折率Nrは、光透過部22の屈折率Ntよりも低い屈折率とされる。屈折率Nrの値は特に限定されることはないが、1.50以下であることが好ましく、さらに好ましくは1.49以下である。また、材料の入手容易性の観点から1.47以上が好ましい。
光透過部22の屈折率Ntと光吸収部23の屈折率Nrとの屈折率の差は特に限定されることはないが、0.05以上が好ましい。一方、屈折率差の上限も特に限定されることはないが、材料の入手性の観点から当該屈折率差は0.14以下であることが好ましい。
ここでバインダーとして用いられる材料は特に限定されないが、例えば、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、およびブタジエン(メタ)アクリレート等の光硬化型樹脂のを挙げることができる。
また、光吸収粒子はカーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。特に、着色した有機微粒子が、コスト面、品質面、入手の容易さ等の観点から好ましく用いられる。着色粒子の平均粒子径は0.01μm以上20μm以下であることが好ましい。
光学機能層21では、特に限定されることはないが、例えば次のように光透過部22及び光吸収部23が形成される。すなわち、図3にPkで表した光透過部22及び光吸収部23のピッチは30μm以上100μm以下であることが好ましい。また、図4にθkで示した光吸収部23と光透過部22との斜辺(脚部)における界面と、光学機能層21の層面の法線と、の成す角は0°以上10°以下であることが好ましい。そして図3にDkで示した光吸収部23の厚さは60μm以上150μm以下であることが好ましい。これらの範囲内とすることにより、光の透過と光の吸収とのバランスが適切になることが多い。
本形態では光透過部22と光吸収部23との界面(脚部)が断面において一直線状となる例を示したが、これに限らず折れ線状、凸である曲面状、凹である曲面状等であってもよい。また、複数の光透過部22及び光吸収部23で断面形状が同じであってもよいし、所定の規則性を有して異なる断面形状であってもよい。
図5には1つの変形例を示した。図5は図4に相当する図である。図5に示した光学機能層21’は光透過部22’及び光吸収部23’を有しており、これを構成する材料及びこれによる屈折率差の考え方は上記した光透過部22及び光吸収部23と同様である。
図5からわかるように、本例では光吸収部23’の台形断面における脚部にさらに特徴を有している。光吸収部23’ではその2つの脚部で光学機能層21’の層面に対する法線と成す角が異なる。より詳しくは、映像表示装置が設置された姿勢で下となる脚部23’aの当該成す角は、上となる脚部23’bの当該成す角よりも小さくなっている。より好ましくは脚部23’aの当該成す角が0°である(すなわち脚部23’aは光学機能層21’の層面に対する法線と平行である。)。これにより、上方へ向かう光(映像光)を効率よく抑えることができ、車載の場合におけるフロントガラスへの写り込みをさらに抑制することが可能であり、この方向に対する遮光性を高めることが可能である。
本発明では、光学シート20のうち出光側から測定した光拡散反射率が1.9%以上3.5%以下である。これにより、干渉縞及びシンチレーションを防止しつつ、光学シート20に求められる遮光性は高く確保することができる。この光拡散反射率が1.9%より小さいと干渉縞やシンチレーション(ギラツキ)が発生し易くなる。一方、この光拡散反射率が3.5%より大きいと遮光性に問題が生じてしまう。
この出光側から測定した光拡散反射率は、例えばヘイズメーターHR100(株式会社村上色彩研究所)を用いて得ることができるが、より具体的には次のように得る。図6に説明のための図を表した。
光学シート20の出光面側が積分球50の内側に面するように光学シート20を積分球50に設置する。そして光学シート20の出光面の法線nに対して45°傾斜した角度から入射光Lnを照射する。すると光学シート20に照射された入射光Lnは、正反射光Ls、拡散反射光Lk、及び透過光Ltに分かれてそれぞれの方向に進行する。そこで、正反射光Ls及び透過光Ltは積分球50の外側に出射させ、積分球50の内側に戻らないようにする。これにより積分球50の内側の光は全て拡散反射光Lkとなり、この合計の強度を測定することで、拡散反射光Lkの強度を得ることができる。そして、得られた拡散反射光Lkの強度を入射光Lnの強度で除し、百分率で表すことで光拡散反射率(%)を算出する。
光学シート20のうち出光側から測定した光拡散反射率を1.9%以上3.5%以下とするための手段は特に限定されることはない。これには例えば、基材層25の表面を粗面にすることや、基材層25の中に光散乱粒子を分散させること等、公知の光拡散手段を用いることができる。
ただし、このような光拡散反射率は、単に光拡散手段の形態のみにより決まるものではなく、光透過部及び光吸収部の形態の影響もあることから、光学シート全体の態様に関連する事項である。
さらに、光学シート20のうち入光側から測定した光拡散反射率が2.5%以上5.0%以下であることが好ましい。これにより、シンチレーション(いわゆるギラツキ)を抑制することができる。
入光側の光拡散反射率を得る方法は上記出光側の光拡散反射率を得る方法に倣って、積分球50の内側に光学シートの入光側を向けて測定して反射拡散光Lkの強度を得て、入射光Lnに対する割合を百分率で算出すればよい。
入光側においてこのような光拡散反射率を得るためには特に限定されることはなく光学機能層21の入光面で調整してもよい。その他、例えば図7のように構成することができる。図7は図3に相当する図で映像源ユニット105の層構成を表した断面図である。映像源ユニット105は光学シート120を具備している。この光学シート120は、上記した光学シート20の光学機能層21の面のうち基材層25とは反対側の面に透明樹脂層121を積層したものである。そしてこの透明樹脂層121の表面を粗面にしたり、透明樹脂層121に光散乱粒子を含有させたり、又はその両者を用いる等の光拡散手段を適用することで入光側における光拡散反射率を所望の大きさにすることができる。
ただし、この場合も光拡散反射率は、単に光拡散手段の形態のみにより決まるものではなく、光透過部及び光吸収部の形態の影響もあることから、光学シート全体の態様に関連する事項である。
上記光学シート20は、例えば次のように作製される。
はじめに基材層25の一方の面に光透過部22を形成する。これは、光透過部22の形状が転写できる形状を表面に有する金型ロールと、これに対向するように配置されたニップロールとの間に、基材層25となる基材シートを挿入する。そして、基材シートと金型ロールとの間に光透過部を構成する組成物を供給しながら金型ロール及びニップロールを回転させる。これにより金型ロールの表面に形成された光透過部に対応する溝(光透過部形状を反転した形状)に光透過部を構成する組成物が充填され、該組成物が金型ロールの表面形状に沿ったものとなる。
金型ロールと基材シートとの間に挟まれ、ここに充填された光透過部を構成する組成物に対し、基材シート側から光照射装置により硬化させるための光を照射する。これにより、組成物を硬化させ、その形状を固定させることができる。そして、離型ロールにより金型ロールから基材層25および成形された光透過部22を離型する。
次に、光吸収部23を形成する。光吸収部23を形成するには、まず、上記形成した光透過部22間の間隔に光吸収部を構成する組成物を充填する。その後、余剰分の当該組成物をドクターブレード等で掻き落とす。そして、残った組成物に光透過部22側から紫外線を照射することによって硬化させ光吸収部23を形成する。
機能層30は液晶パネルより観察者側に配置される各種機能を有する公知の層を挙げることができる。これには例えば反射防止層、防眩層、ハードコート層等を挙げることができる。
以上のような構成を備える映像源ユニット5は例えば次のように作製できる。すなわち、作製した光学シート20を、光学機能層21が面光源装置11側に向くように該面光源装置11の光出射側に配置し、光学シート20の観察者側に液晶パネル12、機能層30を積層する。
以上のように構成された映像源ユニット5を筐体2に納め、機能層30側が観察者側となるように配置することで、映像表示装置1とすることができる。その際には必要に応じて映像源ユニット5を作動させるための電気回路、電源回路等も備えられる。
このような映像表示装置は車内に配置されて例えば次のように作動する。光路例を示しつつ説明する。ただし当該光路例は説明のための概念的なものであり、反射や屈折等を厳密に表したものではない。
映像表示装置1を作動させると、図3に示したように面光源装置11からは照明光が出射される。面光源装置11から出射した光L10は光透過部22と光吸収部23との界面に達することなく光学シート20を透過し、液晶パネル12で映像情報を得て透過し、機能層30も透過して観察者側に達して観察者は映像光を観察することができる。
面光源装置11から出射した光L11は光透過部22と光吸収部23との界面に達し、両者の屈折率差及び界面への入射角との関係で全反射し、液晶パネル12で映像情報を得て透過し、そして機能層30も透過して観察者側に出射する。このとき、光透過部22と光吸収部23との界面が光学シート20の出光面の法線に対して上記のように傾斜しているので、光L11はその向きが下方へ変えられ、上方への光の進行が遮られている(遮光されている。)。これによりフロントガラスへの写り込みが防止される。また、光L11は正面方向に向かっているので映像光の正面輝度向上にも寄与する。
また、面光源装置11から出射した光L12は光透過部22と光吸収部23との界面に達し、両者の屈折率差及び界面への入射角との関係で当該界面を透過して光吸収部23に吸収される。これによっても上方への光の進行が遮られて(遮光され)、フロントガラスへの写り込みが防止される。
そして、本発明では少なくとも光学シートの出光側における光拡散反射率が上記のように構成されているので、干渉縞の発生を抑制することができるとともに、光の拡散による意図しない方向への光の進行(本形態では上方への光の進行によるフロントガラスへの映り込み)が遮られ、遮光することが可能である。従って遮光性を高く維持し、高い正面輝度とすることができる。
実施例として入光側の光拡散反射率、及び出光側の光拡散反射率を変更した6つの例に係る光学シート(実施例1〜実施例6)から液晶表示装置を作製して干渉縞、シンチレーション(ギラツキ)及び遮光性を調べた。また比較例として2つの例に係る光学シート(比較例1〜比較例2)から液晶表示装置を作製して同様に調べた。
図4に示した断面形状の光透過部及び光吸収部を有する光学機能層を備える光学シートを作製した。より詳しくはこの光学シートは光学機能層、基材層、及び微小凹凸を有する層から形成されている。さらに具体的には次の通りである。
基材層として、厚さ130μmのマットポリカーボネート樹脂を用いた。すなわち、基材層のうち光学機能層とは反対側の面には金型に形成された微小凹凸面が転写された微小な凹凸(マット面)が形成されている。
光透過部として屈折率1.56の紫外線硬化型ウレタンアクリレートを用い、光透過部の断面は等脚台形であり、上底を29μm、下底を35μm、高さ(図3のDk)を102μmとした。
光吸収部は、該光吸収部のうちバインダーを屈折率1.49の紫外線硬化型ウレタンアクリレートとし、その中にカーボンブラックを含有したアクリルビーズを25質量%含ませた。光吸収部の断面は等脚台形であり、上底を4μm、下底を10μm、高さ(図3のDk)を102μmとした。
連結部の厚さ(図3のLk)は25μmとした。
更に、光学機能層のうち、基材層とは反対側の面に、光透過部と同一材料を用いて、微小凹凸面を有する金型により、微小凹凸(マット)を有する層を形成した。これにより基材層、光学機能層、及び微小凹凸を有する層を合わせて厚さ280μmの光学シートを得た。
入光側の光拡散反射率、及び出光側の光拡散反射率の調整は基材層、及び微小凹凸を有する層を形成する金型の表面に設ける微小凹凸の程度(表面粗さ)を変更することで調整し、実施例1〜実施例6、及び比較例1、2の光学シートを得た。金型表面に設ける微小凹凸は、金型表面に銅メッキを施し、当該銅メッキに対してガラスビーズでブラスト加工することで形成し、その粗さはブラスト加工のビーズ径及びブラスト圧力により調整した。
以上のような各実施例及び比較例の光学シートについて上記したように入光側の光拡散反射率、及び出光側の光拡散反射率を測定した。後で表1に評価結果とともに表す。
そして、以上のような光学シートを6.5インチ液晶表示装置(シャープ株式会社製、LQ65T5GG03)に装着して液晶表示装置とした。より具体的には、側面に発光源が配置された導光板、プリズムシート、光拡散フィルム、及び反射型偏光板からなる面光源装置の出光面側に光学シートを配置し、該光学シートの出光面側に液晶パネルを配置した。
以上作製した実施例1〜実施例6及び比較例1、2にかかる液晶表示装置について目視により遮光性、干渉縞の発生、シンチレーション(ギラツキ)について評価をおこなった。
「遮光性」は、EZコントラスト(ELDIM製)を用い、光学シートの法線方向を0°とし、当該法線方向及び該法線から±80°まで10°ごとに傾けた位置で輝度を測定した。そして正面輝度に対する45°(40°と50°との平均)の輝度比が7%以下であることを遮光性が良いとして○、7%より大きい場合を×とした。
「干渉縞」及び「シンチレーション」は液晶表示装置の電源を切ったときにおいてその発生を目視にて確認し、発生がなかった場合を〇、発生した場合を×とした。
結果を表1に表す。
Figure 2016151618
表1からわかるように光学シートのうち出光側となる面側における光拡散反射率が1.9%以上3.5%以下とすることにより遮光性、干渉縞、及びシンチレーションのいずれも良好とすることができる。
1 映像表示装置
5 映像源ユニット
10 映像源
11 面光源装置
12 液晶パネル
20 光学シート
21 光学機能層
22 光透過部
23 光吸収部
25 基材層

Claims (6)

  1. 複数の層を有する光学シートであって、
    基材層と、
    前記基材層の一方の面に積層され、光を透過可能に前記基材層の層面に沿って配列される複数の光透過部、及び、隣り合う前記光透過部間に光を吸収可能に配列される光吸収部を有する光学機能層と、を備え、
    前記光学シートのうち出光側となる面側における光拡散反射率が1.9%以上3.5%以下である、光学シート。
  2. 前記光学シートのうち入光側となる面側における光拡散反射率が2.5%以上5.0%以下である請求項1に記載の光学シート。
  3. 面光源装置と、
    前記面光源装置の出光側に配置される請求項1又は2に記載の光学シートと、
    前記光学シートを挟んで前記面光源装置とは反対側に配置される液晶パネルとを備える、映像源ユニット。
  4. 前記基材層が観察者側、前記光学機能層が前記面光源装置側に向けられている請求項3に記載の映像源ユニット。
  5. 前記光学機能層の前記光透過部は台形断面を有し、短い上底が前記面光源装置側、長い下底が前記液晶パネル側を向き、前記光吸収部は台形断面を有し、長い下底が前記面光源装置側、短い上底が前記液晶パネル側を向いて配置される請求項3又は4に記載の映像源ユニット。
  6. 筐体と、
    前記筐体の内側に配置される請求項3乃至5のいずれかに記載の映像源ユニットと、を備える映像表示装置。
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