JP2012150492A - 光学シート - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送や切断等の取り扱い時において、破損等の不具合が生じることを防止できる光学機能シート層を備える光学シートを提供する。
【解決手段】入射した光を制御して出射する層を備える光学シート(10)であって、ポリエステル系樹脂を主成分とする基材層(13)と、基材層の一方の面に積層され、入光面に対して直交する断面において、光が透過可能なプリズム部(15、15、…)、及び光を吸収可能な光吸収部(16、16、…)がシート面に沿って交互に配置される光学機能シート層(14)と、入光側及び/又は出光側に配置される粘着剤層(12、32)と、を備え、光学機能シート層のプリズム部が引張破断点伸度が10%以上である樹脂からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマテレビ、液晶表示装置、及びプロジェクションスクリーン等の映像提供機器に用いられる光学シートに関し、詳しくは、輸送、断裁等の取り扱いのときに割れが生じ難い光学シートに関する。
プラズマテレビ、液晶表示装置、及びプロジェクションスクリーン等に用いられる光学シートは、光源からの光(映像光)が観察者にとって適切で見易いものとなるように、コントラスト、視野角、光路等を調整することができるシートである。かかる光学シートは、各機能を有する複数の層から形成される積層構造とされており、各層がいずれかの手段で接着されている。
上記光学シートの積層構造のうち、少なくとも1層は、光学機能を有するシート(以下、「光学機能シート」と記載することがある。)とされており、プリズム等が配列されている。一例として、図8に光学シート110の層構成を模式的に示した。光学シート110は、セパレータ111と、粘着剤層112と、PETフィルム層113と、光学機能シート層114と、保護フィルム117とをこの順に積層されて備えている。この中で光学機能シート層114は、さらに、断面が略台形であるプリズム部115、115、…と、該プリズム部115、115、…の間に配置された三角形断面である光吸収部116、116、…とを具備している。
上記の他にも光学シートには、例えば、レンチキュラーレンズ、フルネルレンズのような断面において頂部を備えるレンズを有する光学機能シート層が積層された光学シートもある。そしてこれらを含めた一般の光学シート全般に関し、従来において、例えば長期間の輸送等で光学機能シート層が破損したり、傷ついたりする不具合があった。
これに対して、特許文献1には、レンチキュラーレンズ、フルネルレンズのガラス転移温度及び平衡弾性率等を所定の範囲として上記問題を解決することが開示されている。
特開2003−313445号公報
しかし、特許文献1に記載の発明は、レンチキュラーレンズ、フルネルレンズのように頂部を有するレンズの特に該頂部における接触に起因して生じる永久変形を防止するためのものである。すなわち、頂部が接触することにより長時間の輸送等で、レンチキュラーレンズ、フルネルレンズがつぶれても復元し、傷も生じないという発明である。これに対して図8に示したような頂部を有しない光学機能シート層で生じる破損はこれとは異なる。具体的には、図8におけるプリズム部115、115、…に、該プリズム部115、115、…に沿って割れが生じる場合があった。
そこで、本発明は、輸送や切断時等の取り扱い時において、破損等の不具合が生じることを防止できる光学シートを提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、入射した光を制御して出射する層を備える光学シート(10)であって、ポリエステル系樹脂を主成分とする基材層(13)と、基材層の一方の面に積層され、入光面に対して直交する断面において、光が透過可能なプリズム部(15、15、…)、及び光を吸収可能な光吸収部(16、16、…)がシート面に沿って交互に配置される光学機能シート層(14)と、入光側及び/又は出光側に配置される粘着剤層(12、32)と、を備え、光学機能シート層のプリズム部が引張破断点伸度が10%以上である樹脂からなることを特徴とする光学シートを提供することにより前記課題を解決する。
ここで、「ポリエステル系樹脂」とは、広く当該系統の樹脂を意味する。これには例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、又はポリトリメチレンテレフタレート樹脂(PTT)等を挙げることができる。「主成分」とは、当該材料が含まれる層全体に対して、該材料が50質量%以上含有されていることを意味する(以下「主成分」について同様とする。)。
また、「引張破断点伸度」とは、JIS K7113に基づいて定まるものである。また、引張破断点伸度が10%以上である樹脂の種類は特に限定されるものではないが、ウレタンアクリレートを主成分とする樹脂を挙げることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学シートの粘着剤層が赤外線を遮断する機能、ネオン線を遮断する機能、色調補正をする機能、紫外線を遮断する機能、又は電磁波を遮断する機能から選ばれる1又は複数の機能を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光学シートの光学機能シート層(14)のうち基材層(13)が配置される面とは反対側の面にも、ポリエステル系樹脂を主成分とする他の基材層(23)が備えられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学シートの光吸収部(16、16、…)に平均粒径が1μm以上の光吸収粒子を含有することを特徴とする。
ここで、「平均粒径が1μm以上」であることにおける「1μm」とは、重量分布法による粒度測定により得られる値である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学シートのプリズム部(15、15、…)が屈折率Npである材料により形成され、光吸収部(16、16、…)が屈折率Nbである材料により形成されるとともに、屈折率Npの大きさが、屈折率Nbの大きさ以上であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学シートが備えられることを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供することにより前記課題を解決する。
本発明の光学シートによれば、輸送時や裁断時等の光学シートの取り扱い全般において、プリズム部に割れが生じることを抑制することができる。特に、光学シートの反りが矯正される向きに力がかかる場面や、裁断する方向に力が付加される場面にその効果が顕著である。これにより光学シート製造における良品率を向上させることができる。また、プリズム部の割れの頻度が減少することにより品質の観点からも信頼性を獲得することができる。
第一実施形態に係る光学シートの断面を示し、その層構成を模式的に表した図である。 光学シートの変形例の層構成を模式的に表した図である。 第二実施形態に係る光学シートの断面を示し、その層構成を模式的に表した図である。 第三実施形態に係る光学シートの断面を示し、その層構成を模式的に表した図である。 光学シート及び光学フィルムがプラズマテレビに用いられた例を示す図である。 光学シートが液晶表示装置に用いられた例を示す図である。 光学シートがプロジェクションスクリーンに用いられた例を示す図である。 従来の光学シートの一例を示す図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は第一実施形態にかかる光学シート10の層構成を模式的に表した図である。光学シート10は、セパレータ11と、粘着剤層12と、基材層としてのPETフィルム層13と、光学機能シート層14と、保護フィルム17とを備えている。以下に各層について説明する。
セパレータ11は、光学シート10の取り扱い時に粘着剤層12が他に接着しないように配置されるフィルムである。従ってかかる目的のために使用される通常のフィルムを用いることができる。その材質は特に限定されるものではないが、例えばPET等を挙げることができる。
粘着剤層12は、後述するように光学シート10を映像提供機器等に接着させるための粘着剤が配置された層である。粘着剤層12に用いられる粘着剤は光を透過するとともに、適切に光学シート10を他に接着させることができればその材質は特に限定されるものではない。これには例えばアクリル系の共重合体を挙げることができ、その粘着力は数N/mm〜20N/25mm程度である。
粘着剤層12は、上記のように粘着性を備えるとともに、他の機能を有するものとしてもよい。これには例えばIR(赤外線)カット、NIRカット、ネオン線カット、紫外線カット、色調補正(着色)、電磁波カット(EMI)等を挙げることができる。ここで、ネオン線カットの方法としては例えばフタロシアニン等を粘着剤に分散させることを挙げることができる。
PETフィルム層13は、光学機能シート層14を形成するためのベースとなるフィルムの層で、PETを主成分として形成されている。当該PETフィルム層13はPETを主成分として含有していれば良く、他の樹脂が含まれてもよい。また、各種添加剤を適切な量で添加してもよい。一般的な添加剤としては、フェノール系等の酸化防止剤、ラクトン系等の安定剤等を挙げることができる。
本実施形態で用いたPETのヤング率は、その種類及び添加剤等によって詳細は異なるが、概ね4500MPa〜4800MPaである。また、引張破断点伸度は概ね100%である。加えて、PETフィルム層13は映像光を適切に観察者側に透過させる必要があるので光を透過するように構成される。
PETフィルム層13の厚さは特に限定されるものではないが、100μm〜200μmの範囲であることが好ましい。
当該PETフィルム層13も、上記他の機能を有するものとしてもよい。これには例えばIR(赤外線)カット、NIRカット、ネオン線カット、紫外線カット、色調補正(着色)、電磁波カット(EMI)等を挙げることができる。ここでも、ネオン線カットの方法としては例えばフタロシアニン等をPETに分散させることを挙げることができる。
光学機能シート層14は、光学シート10のシート面に直交する断面において断面が略台形であるプリズム部15、15、…と、該プリズム部15、15、…の間に配置された三角形断面である光吸収部16、16、…とを備えている。
プリズム部15、15、…は上底を保護フィルム17側、下底をPETフィルム層13側に面するように配置された略台形断面を有する要素である。また、プリズム部15、15、…は、所定の屈折率(Np)を有する光透過性樹脂で構成されている。その材質は特に限定されるものではないが、例えば電離放射線等で硬化するウレタンアクリレートを主成分としたものを用いることができる。そして光学シート10のプリズム部15、15、…を構成する材料の引張破断点伸度は、硬化された後、プリズム部15、15、…として形成されたときに10%以上である。さらに好ましい引張破断点伸度は14%以上である。
このように、光学シート10に備えられるプリズム部15、15、…を構成する材料は、引張破断点伸度が3%前後である従来におけるプリズム部を構成する材料に比べ、高い引張破断点伸度を有するものである。かかる高い引張破断点伸度を得るための方法は特に限定されるものではないが、例えば、従来のウレタンアクリレート樹脂において、樹脂の架橋密度を減少させる等を挙げることができる。
光吸収部16、16、…は、上述のようにプリズム部15、15、…の間に配置される三角形断面を有する要素である。当該三角形断面の1辺が保護フィルム17側に向けられて配置される。このとき該三角形断面の斜面は、光学機能シート層14の出光面の法線に対して0度〜10度を角度を有している。そして、これは必ずしも一定である必要はなく、上記角度の範囲であれば折れ線状とされていてもよい。この場合には、光吸収部は厳密には三角形断面ではないが、略三角形断面を維持している。
また、光吸収部16、16、…は、プリズム部15、15、…と同じ、又は小さい屈折率(Nb)を有する所定の材料により構成されている。また、光吸収部16、16、…の引張破断点伸度は必ずしも10%以上である必要はないが、10%以上、又はプリズム部15、15、…と同じであることが好ましい。
このようにプリズム部15、15…の屈折率(Np)と光吸収部16、16、…の屈折率(Nb)とをNp≧Nbとすることにより、所定の条件で入射した光源からの映像光を光吸収部16、16、…とプリズム部15、15、…との界面で適切に反射させ、観察者に明るい映像を提供することができる。
また、光吸収部16、16、…には光吸収性を有する粒子が含有されたり、光吸収部16、16、…が顔料や染料により着色されたりしても良い。これにより観察者側からの外光を適切に吸収することができる。光吸収性を有する粒子が含有された場合に該粒子の粒径は1μm以上であることが好ましい。当該粒子は光吸収性を有していれば特に限定されるものではないが、黒色であることが好ましく、これには市販の粒子を用いることもできる。
光学機能シート層14は、例えば次のようにPETフィルム層13上に形成される。すなわち、まず、PETフィルムの一面側に、プリズム部となる液状の材料を塗布する。次にプリズム部形状を形成するロール金型とPETフィルムとの間に、上記プリズム部となる材料を挟んだ状態で紫外線を照射することにより硬化させ、プリズム部15、15、…を形成する。
そして、上記形成されたプリズム部15、15、…の間に、屈折率がNbである透明樹脂中に黒色の光吸収粒子が分散された材料をスキージする等し、その後該光吸収粒子が分散された透明樹脂を硬化させて光吸収部16、16、…を形成する。
保護フィルム17は、光学シート10を埃や傷つきから保護する目的で配置されるフィルムであり、光学シート10を取り付ける直前に剥がされる。保護フィルム17はかかる目的を達成するものであれば特に限定されるものではない。材質としては例えばポリプロピレンを挙げることができる。
以上のような光学シート10により、例えば輸送時において、多数の光学シートが重ねられた場合でも割れが発生し難い。また、光学シート10を所定の大きさに裁断するときにも特に裁断される部位において割れが発生し難い。そしてこれに限らず光学シートが取り扱われるあらゆる場面で、負荷された外力に抗して割れの発生を抑えることができる。これにより、製造過程における良品率の向上、及び製品の信頼性向上をはかることができる。
ここでは1つの実施形態としての光学シート10を示したが、その形態はこれに限定されるものではない。例えば、光学機能シート層に関しては、プリズム部や光吸収部の形状が変更されても本発明の光学シートとすることができる。これには図2(a)、図2(b)に示したような変形例である光学シート10’、10’’のように、光吸収部16’、16’、…、16’’、16’’、…が矩形や多角形であるものを挙げることができる。
さらに、光学機能シート層において、プリズム部及び光吸収部の向きが反対であってもよい。すなわち、略台形であるプリズム部の上底(短い側の底)がPETフィルム層側となり、これにともなって光吸収部の向きも反対になるという形態である。
また、基材層の材料は必ずしもPETであることは必要なく、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、又はポリトリメチレンテレフタレート(PTT)樹脂等の「ポリエステル系樹脂」を用いることができる。本実施形態では、性能に加え、量産性、価格、入手可能性等の観点からPETを主成分とする樹脂が好ましい材料であるとして説明した。
図3は第二実施形態に係る光学シート20の層構成を模式的に示した図である。光学シート20は、第一実施形態の光学シート10の光学機能シート層14のうちPETフィルム層13とは反対側面にさらにPETフィルム層23を有するものである。すなわち光学機能シート層14と保護フィルム17との間にPETフィルム層23が設けられたものである。PETフィルム層23については上記のPETフィルム層13の説明が妥当するのでここでは省略する。
図4は第三実施形態に係る光学シート30の層構成を模式的に示した図である。光学シート30は、第一実施形態の光学シート10の光学機能シート層14のうちPETフィルム層13とは反対側面に粘着剤層32を有するものである。すなわち光学機能シート層14と保護フィルム17との間に粘着剤層32が設けられたものである。粘着剤層32については上述した粘着剤層12の説明が妥当するのでここでは省略する。
かかる構成の場合は、例えば光源等に直接光学シート30を接着することができる。
その他にも本発明の上記効果を有するものであれば層構成については特に限定されるものではない。これには、例えば、上記第二実施形態のPETフィルム層23と保護フィルム17との間にさらに粘着剤層を設けることもできる。これによれば、光学シート20及び光学シート30の効果を得ることができる。
次に上記光学シート10が用いられる各場面について説明する。図5は光学シート10が、プラズマテレビ1に配設された場面において、該光学シート10が備えられた部分の断面を一部拡大して模式的に示した図である。図5では、紙面右が観察者側である。ここで光学シート10は、該光学シート10が映像機器等に取り付けられる際には、セパレータ11及び保護フィルム17は剥がされている(以下同様である。)。
プラズマテレビ1は、図5に示したように、観察者側とは反対側からプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と記載することがある。)51と、空気層52と、光学シート10と、ガラス層53と、赤外線カットフィルム層54と、電磁波シールド層55と、反射を防止するフィルム層56とを備えている。PDP51からの映像光が各層を透過することにより適切な映像光を観察者に提供することができる。
具体的には、プラズマテレビ1では、PDP51からの光(映像光)が、例えば図5に矢印A、B及びCに示したような光路により観察者に映像等を提供する。このとき光学シート10は、上記構成により、PDP51からの光(映像光)が観察者にとって適切で見易いものとなるように、映像光を制御することができる。また、外光の一部を吸収して、コントラストを調整することもできる。従って、この場合は光学シート10によりコントラストを向上させることも可能である。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30が用いられてもよい。光学シート30が用いられたときには、粘着剤層32により光学シート30がPDP51に直接接着される。
次に光学シート10が用いられる他の場面について説明する。図6は、光学シート10が用いられた液晶表示装置2の光学シート10が配置された部位における層構成を模式的に示した図である。構成例は透過型液晶表示装置である。液晶表示装置2は、面状光源61と、透過型の液晶パネル62とを備えており、その間に光学シート10が設けられている。
面状光源61は、液晶パネル62の裏面側に配置されており、この面状光源61は、液晶パネル62に対するバックライトとしての役割を果たす。面状光源61からの面状の光は光学シート10を介して液晶パネル62の裏面に向けて出射される。このとき例えば矢印D、E及びFのような光路をとる。すなわち、このとき、光学シート10は、当該面状光が大きく広がらないように出光角度を制御して液晶パネル62の裏面に入射させる。これにより、この液晶パネル62に画像を表示する。
以上より、液晶表示装置2においては、光学シート10は視野角を制御することができる。かかる視野角制御機能を有する光学シートにも本発明の光学シートを適用することができる。また、図6では光学シート10を液晶パネル62の面状光源61側に配置したが、この位置に限られることはなく例えば最も観察者側に貼り付けられても良い。これにより使用者の意思により視野角制御機能を有するシートを後から任意に設けることも可能となる。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30が用いられてもよい。また、光学シート10、20、30には、その一方の面に、上述した赤外線カットフィルム層、電磁波シールド層、反射を防止するフィルム層等が備えられていてもよい。
さらに、光学シート10が用いられる他の場面について説明する。図7は、光学シート10が用いられたプロジェクションスクリーン3の光学シート10が配置された部位における層構成を模式的に示した図である。プロジェクションスクリーン3では、光学シート10のプリズム部15、15、…における台形断面のうち下底が光源側となるように配置される。プロジェクションスクリーン3は、光源側からフレネルレンズ層71と、光学シート10と、拡散シート層72とを備えている。ここで拡散シートとは光を拡散させる機能を有するシートである。
光源からの光はフレネルレンズ層71により所定の光路でこれを透過し、光学シート10を介して拡散シート層72をさらに透過し、観察者へ至る。このとき例えば矢印G、H及びIのような光路をとる。すなわち、光学シート10は、入射光の角度を制御して拡散させるように観察者側に出光させる。
以上より、プロジェクションスクリーン3においては、光学シート10は光を拡散させることができる。かかる光拡散機能を有する光学シートにも本発明の光学シートを適用することができる。
ここでは、光学シート10が適用される場合を示したが、光学シート10の代わりに光学シート20、30が用いられてもよい。また、光学シート10、20、30には、その一方の面に、上述した赤外線カットフィルム層、電磁波シールド層、反射を防止するフィルム層等が備えられていてもよい。
以上のような構成を備える光学シートに関して、以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。ただし、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
実施例として、本発明の光学シート及び従来の光学シートについて、JIS−K7113に規定された引張破断点伸度を得るための曲げ試験を行った。以下に条件等を示す。
<試験条件>
・雰囲気温度、湿度 : 23℃、55%
<試験片>
・大きさ : 1号1/2ダンベル(JIS−K7113)
・標点距離 : 50mm
・変形速度 : 10mm/分
・引張破断点伸度:3.4%(従来例)、14.5%、29.5%、45.6%
<評価方法>
上記試験に基づき、曲げ試験を行い、目視判断において
・割れなし : ○
・故意に力を加えると割れ発生 : △
・通常の輸送において割れ発生(200枚積載して輸送) : ×
<結果>
表1に結果を示した。
Figure 2012150492
表1からわかるように、引張破断点伸度を大きくすることにより曲げに対する割れ発生を抑制することができる。従来と比較し、引張破断点伸度を10%以上とすれば、これまで問題となっていた割れ発生を十分に防止できる。さらに10%以上である場合において、より大きな引張破断点伸度とすればその効果はさらに顕著なものとなる。
1 プラズマテレビ
2 液晶表示装置
3 プロジェクションスクリーン
10 光学シート
11 セパレータ
12 粘着剤層
13 PETフィルム層(基材層)
14 光学機能シート層
15 プリズム部
16 光吸収部
17 保護フィルム
20 光学シート
30 光学シート

Claims (6)

  1. 入射した光を制御して出射する層を備える光学シートであって、
    ポリエステル系樹脂を主成分とする基材層と、
    前記基材層の一方の面に積層され、入光面に対して直交する断面において、光が透過可能なプリズム部、及び光を吸収可能な光吸収部がシート面に沿って交互に配置される光学機能シート層と、
    入光側及び/又は出光側に配置される粘着剤層と、を備え、
    前記光学機能シート層の前記プリズム部が引張破断点伸度が10%以上である樹脂からなることを特徴とする光学シート。
  2. 前記粘着剤層が赤外線を遮断する機能、ネオン線を遮断する機能、色調補正をする機能、紫外線を遮断する機能、又は電磁波を遮断する機能から選ばれる1又は複数の機能を有することを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
  3. 前記光学機能シート層のうち前記基材層が配置される面とは反対側の面にも、ポリエステル系樹脂を主成分とする他の基材層が備えられることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学シート。
  4. 前記光吸収部に平均粒径が1μm以上の光吸収粒子を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学シート。
  5. 前記プリズム部が屈折率Npである材料により形成され、前記光吸収部が屈折率Nbである材料により形成されるとともに、前記屈折率Npの大きさが、前記屈折率Nbの大きさ以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学シート。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学シートが備えられることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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