JP2006251352A - 表示装置およびレンズアレイシート - Google Patents

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裕 藤木
Mitsuhiro Murata
充弘 村田
Yukio Matsuura
幸男 松浦
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Abstract

【課題】表示面内の何れの方位においても良好な視野角特性を有する表示装置およびそのような表示装置に好適に用いられるレンズアレイシートを提供する。
【解決手段】本発明による表示装置は、指向性を有する光を出射する照明装置10と、照明装置10から出射した光を変調する表示パネル20と、表示パネル20の観察者側に配置された光拡散素子30とを備えている。光拡散素子30は、マトリクス状に配列された複数のレンズ31を有する。各レンズ31は、異方性の光拡散特性を有し、表示パネル20の表示面に略垂直な第1の面内において光をもっとも強く拡散させ、且つ、表示パネル20の表示面に略垂直で第1の面に直交する第2の面内においても光を拡散させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、表示パネルから出射した光を拡散するための光拡散素子を備えた表示装置に関する。また、本発明は、表示装置用の光拡散素子として用いられるレンズアレイシートにも関する。
近年、携帯型電話機やPDA(Personal Digital Assistant)に代表される携帯型電子機器が広く利用されている。携帯型電子機器の表示部には、薄型、軽量、低消費電力といった利点を有する液晶表示装置が用いられている。
液晶表示装置は、CRTやPDP(プラズマディスプレイパネル)などの自発光型の表示装置とは異なり、表示素子自体は発光しない。そのため、透過型の液晶表示装置では、液晶表示素子の背面側にバックライトと呼ばれる照明装置が設けられており、このバックライトからの照明光の透過光量を液晶表示素子が画素ごとに制御することによって画像の表示が行われる。
液晶表示装置としては、種々の方式のものが知られている。しかしながら、一部の方式(例えば、TN型やSTN型の液晶表示素子を用いる方式)は、視野角が狭いという欠点を有しており、それを解決するために様々な技術開発が行なわれている。
液晶表示装置の視野角特性を改善するための代表的な技術として、光学補償板を付加する方式がある。また、バックライトから出射された光をその指向性(平行度)を高めた上で液晶表示素子に入射させ、液晶表示素子を通過した光を液晶表示素子の前面に配置されたレンチキュラーレンズアレイシートによって拡散させる方式も知られている(例えば特許文献1)。
特開平9−22011号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方式を用いても、視野角特性を表示面内の全方位において改善することは難しい。レンチキュラーレンズアレイシートは、レンチキュラーレンズの延びる方向に垂直な方向においては光を拡散させるものの、レンチキュラーレンズの延びる方向に平行な方向においては光を実質的に拡散させないので、表示面内の特定の方位(レンチキュラーレンズの延びる方向に平行な方位)において、視角が大きくなるに従って表示光の輝度が大きく低下してしまうからである。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示面内の何れの方位においても良好な視野角特性を有する表示装置およびそのような表示装置に好適に用いられるレンズアレイシートを提供することにある。
本発明による表示装置は、指向性を有する光を出射する照明装置と、前記照明装置から出射した光を変調する表示パネルと、前記表示パネルの観察者側に配置された光拡散素子と、を備えた表示装置であって、前記光拡散素子は、マトリクス状に配列された複数のレンズを有し、前記複数のレンズのそれぞれは、異方性の光拡散特性を有し、前記表示パネルの表示面に略垂直な第1の面内において光をもっとも強く拡散させ、且つ、前記表示パネルの表示面に略垂直で前記第1の面に直交する第2の面内においても光を拡散させ、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、前記複数のレンズのそれぞれは、前記表示パネルの表示面法線方向からみたときに、前記第1の面に略平行に短手方向が規定され、前記第2の面に略平行に長手方向が規定される平面形状を有している。
ある好適な実施形態において、前記複数のレンズのそれぞれを前記表示パネルの表示面法線方向からみたときの平面形状は、前記第1の面に略平行な短軸と、前記第2の面に略平行な長軸とを有する楕円形である。
ある好適な実施形態において、前記短軸と前記長軸との比は、前記照明装置から出射される光の前記第1の面内における配光分布の半値角と、前記照明装置から出射される光の前記第2の面内における配光分布の半値角との比に略等しい。
ある好適な実施形態において、前記光拡散素子は、前記複数のレンズを含むレンズ層と、前記レンズ層上に形成された平坦化層とを有する。
ある好適な実施形態において、前記レンズ層の屈折率n1、前記平坦化層の屈折率n2および空気の屈折率n3は、n3<n1<n2の関係を満足する。
ある好適な実施形態において、前記レンズ層の屈折率n1および前記平坦化層の屈折率n2は、n1―n2≦0.2の関係を満足する。
本発明によるレンズアレイシートは、マトリクス状に配列された複数のレンズを有する表示装置用のレンズアレイシートであって、前記複数のレンズのそれぞれは、異方性の光拡散特性を有し、前記複数のレンズのそれぞれを前記表示パネルの表示面法線方向からみたときの平面形状は、楕円形であり、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、本発明によるレンズアレイシートは、前記複数のレンズを含むレンズ層と、前記レンズ層上に形成された平坦化層とを有する。
ある好適な実施形態において、前記レンズ層の屈折率n1、前記平坦化層の屈折率n2および空気の屈折率n3は、n3<n1<n2の関係を満足する。
ある好適な実施形態において、前記レンズ層の屈折率n1および前記平坦化層の屈折率n2は、n1―n2≦0.2の関係を満足する。
本発明による表示装置が備える光拡散素子は、マトリクス状に配列された複数のレンズを有している。これらのレンズのそれぞれは、異方性の光拡散特性を有し、表示パネルの表示面に略垂直な第1の面内において光をもっとも強く拡散させ、且つ、表示パネルの表示面に略垂直で第1の面に直交する第2の面内においても光を拡散させる。従って、本発明による表示装置では、照明装置から出射した光が異方的な配光分布を有していても、表示光には方位角依存性の小さな配光分布を与えることができ、表示面内の何れの方位においても良好な視野角特性が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に、本実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す。液晶表示装置100は、図1に示すように、指向性を有する光を出射する照明装置10と、照明装置10から出射した光を変調する液晶表示パネル20と、液晶表示パネル20の観察者側に配置された光拡散素子30とを備えている。
液晶表示パネル20は、一対の基板21および22と、これらの間に設けられた液晶層23とを有している。背面側に配置された基板(例えばTFT基板)21の背面と観察者側に配置された基板(例えばカラーフィルタ基板)22の前面には、それぞれ偏光板24および25が設けられている。基板21および22の液晶層23側の表面には、液晶層23に電圧を印加するための電極や、液晶層23の配向方向を規定するための配向膜(いずれも不図示)が形成されている。照明装置10から出射した光の透過光量を液晶表示パネル20で画素ごとに制御することによって、画像の表示が行われる。
照明装置10は、液晶表示パネル20の背面側に配置されており、光源1と、光源1から出射した光を液晶表示パネル20に導く導光板2とを有している。光源1は、例えば発光ダイオード(LED)である。導光板2には、光源1から出射して導光板2内部に入射した光を液晶表示パネル20側に出射させるための構造が形成されている。例えば、導光板2の2つの主面のうちの少なくとも一方に、プリズムやシボが形成されている。
照明装置10は、さらに、導光板2から出射した光の指向性を制御する指向性制御素子3を有している。指向性制御素子3は、導光板2と液晶表示パネル20との間に設けられている。
図2に、指向性制御素子3として用いられるプリズムシートの一例を示す。図2に示すプリズムシート3は、導光板2側の主面上に形成された複数のプリズム3aを有しており、図3に示すように、導光板2から出射した光を全反射現象を利用して表示面法線方向に向ける。このように、導光板2から出射した光は、指向性制御素子としてのプリズムシート3によって高い指向性を付与される。なお、図2に例示したプリズムシート3は、「全反射型プリズムシート」とも呼ばれる。また、導光板2として、主面に法線ベクトル理論に基づいてマイクロレンズアレイが形成された導光板を用いると、マイクロレンズでの全反射により導光板内を伝搬する光を効率よく全反射型プリズムシート(指向性制御素子)3に出射することができるので好ましい。
照明装置10から出射する光が高い指向性を有していると、液晶層23を通過する光を一様に変調することができる(液晶層23を通過する光に一様なリタデーションを与えることができる)ので、液晶分子の屈折率異方性に起因した表示品位の視角依存性を低減することができる。液晶層23を通過した光は、そのままでは指向性が高く、輝度に大きな偏りを有している(表示面法線方向の輝度が著しく高く、斜め方向の輝度が低い)が、光拡散素子30によって拡散されることにより、輝度の偏りを低減され、そのことによって視野角が広がる。
図4に、指向性制御素子3として市販の全反射型プリズムシート(三菱レーヨン株式会社製)を備えた照明装置10から出射した光の配光分布を示す。図4には、表示面の上下方向に沿った配光分布と、表示面の左右方向に沿った配光分布とを示している。なお、ここでは、図2に示すように、プリズム3aの稜線が表示面の上下方向に直交する(すなわち表示面の左右方向に一致する)ようにプリズムシート3を配置している。
図4からわかるように、照明装置10からの出射光は、表示面の上下方向において表示面の左右方向におけるよりも指向性が高い。具体的には、表示面上下方向における配光分布の半値角が約±15°であるのに対し、表示面左右方向における配光分布の半値角は約±30°である。なお、全反射型プリズムシートを用いる場合には、プリズム3aの角度を変更することにより、プリズム3aの稜線に垂直な方向(ここでは表示面上下方向)については、配光分布の半値角を±10°程度まで小さくすることができる。
上述したように、照明装置10からの出射光の配光分布は、方位によって異なっており、等方的ではない。しかしながら、本実施形態における液晶表示装置100では、光拡散素子30が後述するように異方的な光拡散特性を有しているので、液晶表示装置100から観察者側に出射する光に、方位角依存性の小さな配光分布を持たせることができ、全方位について良好な視野角特性を実現することができる。以下、光拡散素子30の具体的な構造および作用を説明する。
図5(a)および(b)に、本実施形態における光拡散素子30を示す。図5(a)は、表示面法線方向から見た光拡散素子30を模式的に示す上面図であり、図5(b)は、図5(a)中の5B−5B’線に沿った断面図である。
光拡散素子30は、図5(a)に示すように、マトリクス状に配列された複数のレンズ31を有するレンズアレイシートである。レンズ31は、表示パネル20の表示面法線方向から見たときに、表示面上下方向に沿って短手方向が規定され、表示面左右方向に沿って長手方向が規定される平面形状を有している。レンズ31の平面形状は、具体的には、表示面上下方向に略平行な短軸31aと、表示面左右方向に略平行な長軸31bとを有する楕円形である。つまり、各レンズ31は、回転楕円体の一部のような形状を有している。
光拡散素子30に入射した光は、図5(b)に示すように、光拡散素子30の観察者側の表面と空気層との界面において屈折し、そのことによって拡散される。光拡散素子30のレンズ31は、表示面の上下方向についても光を拡散するし、表示面の左右方向についても光を拡散する。ただし、レンズ31が上述したような形状を有しているため、レンズ31の光拡散特性の強さは、表示面の上下方向と左右方向とで異なっている。つまり、レンズ31は、異方性の光拡散特性を有している。
光拡散素子30に平行光を入射させたときの様子を図6に示す。図6に示すように、光拡散素子30のレンズ31は、表示面に垂直な無数の面のうち、表示面の上下方向に平行な面P1内において光をもっとも強く拡散させ、且つ、表示面の左右方向に平行な面P2内においても光を拡散させる。
本実施形態における液晶表示装置100は、光拡散素子30のレンズ31が上述したような光拡散特性を有しているので、表示面の上下方向と左右方向の両方について光を拡散することができ、表示面内のいずれの方位についても視野角を広げることができる。また、レンズ31は、異方的に光を拡散させるので、照明装置10から出射した光の異方的な配光分布(図4参照)を、等方的な配光分布に近付けることができ、方位角依存性の小さな視野角特性を実現することができる。
レンズ31の光拡散特性の異方性は、レンズ31の平面形状の楕円率を変化させることによって調整することができるので、照明装置10から出射した光の配光分布と、表示光に所望する配光分布とに応じ、レンズ31の平面形状の楕円率を適宜決定すればよい。
より等方的な配光分布を実現する観点からは、短軸31aと長軸31bとの比を、照明装置10から出射される光の面P1内における配光分布の半値角と、面P2内における配光分布の半値角との比に略等しくすることが好ましい。このような構成とすることにより、光を平行度の高い状態で液晶表示パネル20の補償層(液晶層23および必要に応じて設けられる位相差板)を通過させた後に、光拡散素子30で全方位に適宜拡散させることができ、全方位について均一に視野角を広げることができる。
例えば、図4に示したように、面P1内における配光分布(表示面上下方向に沿った配光分布)の半値角が約±15°、面P2内における配光分布(表示面左右方向に沿った配光分布)の半値角が約±30°である場合、短軸31aと長軸31bとの比を約1/2とすることにより、方位角依存性の小さい配光分布が得られる。一般的な全反射型のプリズムシートを備えた照明装置では、半値角の比は1/3以上1/2以下であることが多いので、短軸31aと長軸31bとの比は、1/3以上1/2以下であることが好ましい。
なお、本実施形態では、レンズ31は、その短軸31aが表示面上下方向に平行で、その長軸31bが表示面左右方向に平行であるように配置されているが、本発明は勿論これに限定されない。照明装置10から出射した光の配光分布が、表示面の上下方向について大きな半値角を有し、表示面の左右方向について小さな半値角を有している場合には、レンズ31をその短軸31aが表示面左右方向に平行になるように配置すればよい。つまり、レンズ31の短軸31aを、表示面に垂直な無数の面のうち配光分布の半値角がもっとも小さな面に平行に配置することにより、効果的に視野角を広げることができる。
また、本実施形態で例示したような楕円形の平面形状を有するレンズ31は、以下の点でも優れている。単に異方的に光を拡散するためであれば、平面形状が長方形で長手方向に沿った曲率半径と短手方向に沿った曲率半径とが異なるようなレンズを用いることもできるが、そのようなレンズでは、角の部分から光が漏れてしまうことがあり、等方的な配光分布を実現しにくいことがある。これに対し、楕円形の平面形状を有するレンズ31では、そのような光漏れが発生することがないので、等方的な配光分布を実現しやすい。また、入射する擬似平行光に対する全反射角(すなわち光の向きをもっとも大きく変える角度)に近い角度の界面を基材に近い部分に形成しやすいので、広い角度範囲に光を拡散させることが容易である。
なお、光拡散素子30の観察者側の表面は、図5(b)に示したような形状を有しているので、周囲光を反射してしまう。反射された周囲光の光量が、光拡散素子30を通過した光(すなわち表示光)の光量を上回ると、表示を目視することが困難になる。
上述したような周囲光による表示品位の低下を抑制するためには、図7に示すように、複数のレンズ31を含むレンズ層30a上に平坦化層30bを形成し、レンズ層30aの屈折率n1、平坦化層30bの屈折率n2を、n3<n1<n2の関係を満足するように設定することが好ましい。なお、n3は空気の屈折率である。このような構成を採用すると、周囲光はレンズ31の表面形状の影響を受けない。また、光拡散素子30の表面が平坦となるため、光拡散素子30の表面での周囲光の反射が少なくなる。
レンズ層30aの屈折率n1および平坦化層30bの屈折率n2は、n1―n2≦0.2の関係を満足することがさらに好ましい。レンズ層30aと平坦化層30bとの界面におけるフレネル反射は、これらの屈折率差を小さくすることによって少なくすることができ、レンズ層30aの屈折率n1および平坦化層30bの屈折率n2が、上記のn1―n2≦0.2の関係を満足すると、周囲光による表示品位の悪化(極端なコントラスト比の低下)を防止する効果が高い。
図5(b)および図7には、光拡散素子30に凸レンズ31が設けられている構成を例示したが、図8に示すように、光拡散素子30には凹レンズ31’が設けられていてもよい。凹レンズ31’が設けられている場合にも、凸レンズ31が設けられている場合と同様に、平面形状の楕円率を変化させることにより、所望の異方的な光拡散特性を発現させることができる。
光拡散素子30は、例えば以下のようにして製造することができる。まず、レンズ層30aを、金型スタンパー方式、転写方式、フォトリソ方式、印刷方式などにより形成する。レンズ層30aの材料としては、ポリカーボネート(PC)やアクリル系の紫外線硬化樹脂などを用いることができる。次に、レンズ層30a上に平坦化層30bをダイコーター法、スピンコーター法、ディップ法、蒸着法、ロールコーター法を用いて形成する。平坦化層30bの材料としては、フッ素系樹脂、アクリル系の紫外線硬化樹脂、フッ化マグネシウム、SiOxなどを用いることができる。
なお、本実施形態では、全反射型プリズムシートを有する照明装置を備えた液晶表示装置を例として本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、指向性の高い光を出射する照明装置を備えた液晶表示装置一般に広く用いることができる。液晶分子の屈折率異方性に起因した視角依存性を低減するためには、照明装置から出射する光の配光分布は、半値角が10°以下であることが好ましく、5°以下であることがより好ましく、2°〜3°であることがさらに好ましい。また、必ずしも導光板2と別個に指向性制御素子3が設けられている必要もなく、導光板2そのものが指向性の高い光を出射するような構造であってもよい。
本発明は、種々の表示モードに好適に用いられ、視野角特性の低い表示モード(例えば、STNモードやTNモード、ECBモード)に特に好適に用いられる。
本発明によれば、表示面内の何れの方位においても良好な視野角特性を有する表示装置およびそのような表示装置に好適に用いられるレンズアレイシートが提供される。
本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す断面図である。 液晶表示装置100が備える照明装置10に設けられる全反射型のプリズムシート3を模式的に示す斜視図である。 全反射型のプリズムシート3の機能を説明するための図である。 全反射型のプリズムシート3を有する照明装置10から出射した光の配光分布を表示面上下方向と表示面左右方向について示すグラフである。 (a)は、液晶表示装置100が備える光拡散素子30を模式的に示す平面図であり、(b)は、(a)中の5B−5B’線に沿った断面図である。 光拡散素子30の機能を説明するための図である。 光拡散素子30の他の構成を模式的に示す断面図である。 光拡散素子30のさらに他の構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 光源
2 導光板
3 指向性制御素子(プリズムシート)
3a プリズム
10 照明装置(バックライト)
20 液晶表示パネル
21、22 基板
23 液晶層
24、25 偏光板
30 光拡散素子(レンズアレイシート)
30a レンズ層
30b 平坦化層
31 レンズ(凸レンズ)
31’ レンズ(凹レンズ)
31a 短軸
31b 長軸

Claims (11)

  1. 指向性を有する光を出射する照明装置と、
    前記照明装置から出射した光を変調する表示パネルと、
    前記表示パネルの観察者側に配置された光拡散素子と、を備えた表示装置であって、
    前記光拡散素子は、マトリクス状に配列された複数のレンズを有し、
    前記複数のレンズのそれぞれは、異方性の光拡散特性を有し、前記表示パネルの表示面に略垂直な第1の面内において光をもっとも強く拡散させ、且つ、前記表示パネルの表示面に略垂直で前記第1の面に直交する第2の面内においても光を拡散させる表示装置。
  2. 前記複数のレンズのそれぞれは、前記表示パネルの表示面法線方向からみたときに、前記第1の面に略平行に短手方向が規定され、前記第2の面に略平行に長手方向が規定される平面形状を有している請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記複数のレンズのそれぞれを前記表示パネルの表示面法線方向からみたときの平面形状は、前記第1の面に略平行な短軸と、前記第2の面に略平行な長軸とを有する楕円形である請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記短軸と前記長軸との比は、前記照明装置から出射される光の前記第1の面内における配光分布の半値角と、前記照明装置から出射される光の前記第2の面内における配光分布の半値角との比に略等しい請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記光拡散素子は、前記複数のレンズを含むレンズ層と、前記レンズ層上に形成された平坦化層とを有する請求項1から4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 前記レンズ層の屈折率n1、前記平坦化層の屈折率n2および空気の屈折率n3が、n3<n1<n2の関係を満足する請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記レンズ層の屈折率n1および前記平坦化層の屈折率n2が、n1―n2≦0.2の関係を満足する請求項6に記載の表示装置。
  8. マトリクス状に配列された複数のレンズを有する表示装置用のレンズアレイシートであって、
    前記複数のレンズのそれぞれは、異方性の光拡散特性を有し、
    前記複数のレンズのそれぞれを前記表示パネルの表示面法線方向からみたときの平面形状は、楕円形であるレンズアレイシート。
  9. 前記複数のレンズを含むレンズ層と、前記レンズ層上に形成された平坦化層とを有する請求項8に記載のレンズアレイシート。
  10. 前記レンズ層の屈折率n1、前記平坦化層の屈折率n2および空気の屈折率n3が、n3<n1<n2の関係を満足する請求項9に記載のレンズアレイシート。
  11. 前記レンズ層の屈折率n1および前記平坦化層の屈折率n2が、n1―n2≦0.2の関係を満足する請求項10に記載のレンズアレイシート。
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