JP2007279224A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視野角の広さを変化させることができ、且つ、高品位の表示を行うことができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明による液晶表示装置は、照明素子10と、照明素子10から出射した光を変調する液晶表示パネル20と、液晶表示パネル20の観察者側に配置され、液晶表示パネル20を通過した光を拡散する光拡散素子30とを備えている。光拡散素子30は、光を拡散する度合いを電界に応答して変化させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、視野角の広さを変化させることができる液晶表示装置に関する。
従来、液晶表示装置の視野角を広くするために種々の技術が開発されてきたが、最近では、液晶表示装置の急速な普及とその利用分野の拡大に伴って、視野角の広さを使用状況に応じて切り替える機能が要望されている。
例えば、複数の人間が表示面を同時に見る場合には視野角は広いことが好ましいし、一方、表示内容を自分以外の周囲の人間に見られたくない場合には視野角は狭いことが好ましい。このように、共同での使用を前提とした広視野角のモードと、セキュリティに配慮した(あるいはプライベートな用途に適した)狭視野角のモードとを切り替えることができる液晶表示装置が望まれている。
視野角の広さを変化させることができる液晶表示装置は、例えば特許文献1や特許文献2に提案されている。
図18に、特許文献1に開示されている液晶表示装置700を示す。液晶表示装置700は、図18に示すように、液晶表示パネル720と、液晶表示パネル720に向けて光を出射する照明素子710とを備えている。
照明素子710は、導光板702と、導光板702よりも液晶表示パネル720に近い位置に配置された拡散導光板704とを有している。導光板702の側方と拡散導光板704の側方とにそれぞれ蛍光管701および703が設けられている。拡散導光板704は、図19に示すように、裏面704aに垂直に入射する光をそのまま通過させる一方で、側面704bから入射する光を拡散(散乱)する。導光板702と拡散導光板704との間には、散乱シート705およびプリズムシート706が導光板702側からこの順に配置されており、さらに、プリズムシート706と拡散導光板704との間に、遮光スリットフィルム707が配置されている。
上述した構成を有する液晶表示装置は、広視野角のモードと狭視野角のモードとを切り替えることができる。
まず、狭視野角のモードでは、図20(a)に示すように、導光板702の側方に設けられた光源701が点灯状態とされ、拡散導光板704の側方に設けられた光源703は消灯状態とされる。点灯状態にある光源701から導光板702の内部に入射した光は、導光板702の表面および/または裏面に設けられているプリズムやシボによって向きを変えられ、導光板702の表面から出射する。導光板702の表面から出射した光は、散乱シート705、プリズムシート706および遮光スリットフィルム707を順次通過することにより、表示面法線方向(正面方向)にほぼ平行な、指向性の高い光となる。この光は、拡散導光板704をそのまま通過して液晶表示パネル720に入射し、表示に用いられる。そのため、表示面法線方向において著しく輝度の高い狭視野角の表示が行われる。
これに対し、広視野角のモードでは、図20(b)に示すように、拡散導光板704の側方に設けられた光源703が点灯状態とされ、導光板702の側方に設けられた光源701は消灯状態とされる。点灯状態にある光源703から拡散導光板704の内部に入射した光は、拡散(散乱)されて拡散導光板704から出射し、液晶表示パネル720での表示に用いられる。そのため、広視野角の表示が行われる。
なお、図18や図20に示した構成では、導光板702の側方と拡散導光板704の側方とにそれぞれ光源701、703が設けられているが、特許文献1には、図21および図22に示すように、導光板702と拡散導光板704とで光源701を共用化した構成も開示されている。
図21に示す構成では、光源701を囲む反射シート708が可動するような機構が設けられており、そのことによって、導光板702の側面に光が入射する状態と拡散導光板704の側面に光が入射する状態とを切り替えることができる。また、図22に示す構成では、導光板702の側方と拡散導光板704の側方との間で光源701を移動させ得る機構が設けられており、そのことによって、導光板702の側面に光が入射する状態と拡散導光板704の側面に光が入射する状態とを切り替えることができる。
図23に、特許文献2に開示されている液晶表示装置800を示す。液晶表示装置800は、図23に示すように、液晶表示パネル820と、液晶表示パネル820に向けて光を出射する照明素子810と、照明素子810と液晶表示パネル820との間に配置された光散乱素子830とを備えている。照明素子810と光散乱素子830との間には、プリズムシート806が配置されている。
光散乱素子830は、一対の透明電極832および833と、透明電極832および833の間に配置された高分子分散型液晶層831とを有している。高分子分散型液晶層831は、透明電極832および833の間に印加された電圧に応じ、光を透過する状態と光を散乱する状態とを切り替えて呈する。高分子分散型液晶層831が光を透過する状態において狭視野角の表示が行われ、高分子分散型液晶層831が光を散乱する状態において広視野角の表示が行われる。
上述したように、特許文献1および2に開示されている液晶表示装置700および800は、視野角の広さを変化させることができ、広視野角のモードと狭視野角のモードとを切り替えることができる。
特開平10−97199号公報 特開平11−142819号公報
しかしながら、特許文献1および2に開示されている液晶表示装置には、高品位の表示を行うことが原理的に難しいという問題がある。これは、広視野角のモードでは液晶表示パネルに拡散(散乱)された光が入射するので、液晶層で光の変調を一様に行うことができないからである。一般に、液晶表示パネルは、液晶層に垂直に(つまり表示面法線方向に平行に)入射する光についてもっともコントラスト比が高くなるように設計される。そのため、液晶表示パネルに拡散された光(液晶層に対して斜めに入射する成分を多く含んでいる)が入射すると、コントラスト比が低下する。また、光の利用効率や色再現性が低下したり、表示がぼやけたりもする。さらに、特許文献1に開示されているように、反射シートの向きや光源の位置を機械的に変化させると、不具合を生じやすく、液晶表示装置の信頼性を低下させてしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、視野角の広さを変化させることができ、且つ、高品位の表示を行うことができる液晶表示装置を提供することにある。
本発明による液晶表示装置は、照明素子と、前記照明素子から出射した光を変調する液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの観察者側に配置され、前記液晶表示パネルを通過した光を拡散する光拡散素子とを備え、前記光拡散素子は、光を拡散する度合いを電界に応答して変化させることができ、そのことによって上記目的が達成される。
ある好適な実施形態において、前記光拡散素子は、光を拡散する度合いが相対的に高い高拡散領域と、光を拡散する度合いが相対的に低い低拡散領域とをその内部に形成し得る。
ある好適な実施形態において、前記光拡散素子は、特定の角度範囲内の角度で入射する光を他の角度で入射する光よりも強く拡散し得る。
ある好適な実施形態において、前記特定の角度範囲は、表示面法線方向に平行な第1の面内と表示面法線方向に平行で前記第1の面に交差する第2の面内とで異なっている。
ある好適な実施形態において、前記第1の面内における前記特定の角度範囲をA、前記第2の面内における前記特定の角度範囲をB、前記第1の面内において前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲をC、前記第2の面内において前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲をDとしたとき、前記第1の面内における前記特定の角度範囲Aと前記第2の面内における前記特定の角度範囲Bとの比A/Bは、前記第1の面内における前記視角範囲Cと前記第2の面内における前記視角範囲Dとの比C/Dに略等しい。
ある好適な実施形態において、前記第1の面と前記第2の面とは略直交する。
ある好適な実施形態において、前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲は、前記第1の面内において最も広く、且つ、前記第2の面内において最も狭く、前記光拡散素子が光を強く拡散する前記特定の角度範囲は、前記第1の面内において最も広く、且つ、前記第2の面内において最も狭い。
ある好適な実施形態において、前記第1の面内における前記特定の角度範囲Aは、前記第1の面内における前記視角範囲Cと略等しいかまたはそれよりも狭く、前記第2の面内における前記特定の角度範囲Bは、前記第2の面内における前記視角範囲Dと略等しいかまたはそれよりも狭い。
ある好適な実施形態において、前記特定の角度範囲内の角度で入射する光に対する前記光拡散素子のヘイズ値は5以上である。
ある好適な実施形態において、前記光拡散素子は、電界の強さに応じて光を拡散する度合いが変化する光拡散層と、前記光拡散層内に電界を生成するための複数の電極とを有している。
ある好適な実施形態において、前記複数の電極は、前記光拡散層内に生成される電界が互いに異なる電界強度を有する複数の領域を有し得るように配置されている。
ある好適な実施形態において、前記光拡散層は、高分子分散型液晶層である。
ある好適な実施形態において、本発明による液晶表示装置は、前記光拡散素子よりも観察者側に配置された第1の偏光素子を備えている。
ある好適な実施形態において、本発明による液晶表示装置は、前記液晶表示パネルと前記光拡散素子との間に配置された第2の偏光素子を備えており、前記第1の偏光素子の透過軸と前記第2の偏光素子の透過軸とは略平行である。
ある好適な実施形態において、本発明による液晶表示装置は、前記液晶表示パネルの観察者側とは反対側に配置された第3の偏光素子をさらに備えている。
ある好適な実施形態において、前記照明素子は、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が、表示面法線方向における輝度の13%以下となるような配光分布を有する。
ある好適な実施形態において、前記照明素子は、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が、表示面法線方向における輝度の3%以下となるような配光分布を有する。
ある好適な実施形態において、前記照明素子は、光源と、前記光源から出射した光の指向性を制御する指向性制御素子とを有している。
本発明による液晶表示装置は、光を拡散する度合いを変化させ得る光拡散素子を有しているので、視野角の広さを使用状況等に応じて変化させることができ、広視野角のモードと狭視野角のモードとを切り替えることができる。本発明による液晶表示装置の光拡散素子は、電界に応答して光を拡散する度合いが変化するので、反射シートの向きや光源の位置を移動させる必要がなく、機械的な不具合の生じる可能性が低い。
また、本発明による液晶表示装置では、光拡散素子は液晶表示パネルの観察者側に配置されている。そのため、照明素子から指向性の高い光を液晶表示パネルに入射させることにより、液晶層を通過する光を一様に変調することができる(つまり液晶層を通過する光に一様なリタデーションを与えることができる)ので、コントラスト比や光の利用効率、色再現性が低下したり、表示がぼやけたりすることを防止できる。また、液晶層を通過する光を一様に変調することができるので、液晶分子の屈折率異方性に起因した表示品位の視角依存性を低減することもできる。
このように、本発明による液晶表示装置は、視野角の広さを変化させることができ、且つ、高品位の表示を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に、本実施形態における液晶表示装置100を示す。液晶表示装置100は、図1に示すように、照明素子(バックライト)10と、照明素子10から出射した光を変調する液晶表示パネル20と、液晶表示パネル20よりも観察者側に配置された光拡散素子30とを備えている。
液晶表示パネル20は、一対の基板21および22と、これらの間に設けられた液晶層23とを有する。以下では、液晶層23に対して照明素子10側に配置された基板21を「背面基板」と呼び、液晶層23に対して照明素子10とは反対側(つまり観察者側)に配置された基板22を「前面基板」と呼ぶ。
背面基板21および前面基板22の液晶層23側の表面には、液晶層23に電圧を印加するための電極や、液晶層23に含まれる液晶分子の配向方向を規定するための配向膜(いずれも不図示)が形成されている。また、本実施形態では、前面基板22の液晶層23側にカラーフィルタ24が設けられている。
背面基板21の照明素子10側には、位相差補償素子25および偏光板26がこの順に設けられており、前面基板22の観察者側にも、位相差補償素子27および偏光板28がこの順に設けられている。位相差補償素子25および27としては、公知の種々の位相差板が用いられる。なお、位相差補償素子の個数や配置はここで例示したものに限定されない。
光拡散素子30は、前面基板22の観察者側に設けられた偏光板28上に配置されている。この光拡散素子30は、液晶表示パネル20から出射した光を拡散する。本実施形態では、光拡散素子30よりも観察者側にさらに偏光板41が設けられている。
以下では、表記の簡単さのために、光拡散素子30よりも観察者側に配置された偏光板41を「第1の偏光板」と称し、光拡散素子30と液晶層23との間に配置された偏光板28を「第2の偏光板」と称し、液晶層23と照明素子10との間(液晶層23に対して観察者側とは反対側)に配置された偏光板26を「第3の偏光板」と称する。
第1の偏光板41および第2の偏光板28は、それぞれの透過軸が互いに略平行となるように配置されている。また、第3の偏光板26は、液晶表示パネル20の表示モードに応じ、その透過軸が第1の偏光板41および第2の偏光板28の透過軸と所定の角度をなすように配置されている。
照明素子10から出射した光を液晶表示パネル20で変調することによって、第1の偏光板41および第2の偏光板28を通過して観察者側に出射する光の量が画素ごとに制御され、そのことによって画像の表示が行われる。本願明細書では、液晶表示パネル20の構成要素のうち光に位相差を与えて光を変調するもの、すなわち液晶層23、位相差補償素子25および27を総称して「光変調部」と呼ぶ。
図2に、照明素子10の具体的な構成の一例を示す。図2に示す照明素子10は、光源1と、光源1から出射した光を液晶表示パネル20に導く導光板2とを有している。光源1は、例えば発光ダイオード(LED)や冷陰極管である。導光板2には、光源1から出射して導光板2内部に入射した光を液晶表示パネル20側に出射させるための構造が形成されている。例えば、導光板2の2つの主面のうちの少なくとも一方に、プリズムやシボが形成されている。
照明素子10は、さらに、導光板2から出射した光の指向性を制御するプリズムシート3を有している。指向性制御素子として機能するこのプリズムシート3は、導光板2と液晶表示パネル20との間に設けられている。
プリズムシート3は、導光板2側の主面上に形成された複数のプリズム3aを有しており、図3に示すように、導光板2から出射した光を全反射現象を利用して表示面法線方向に向ける。このように、導光板2から出射した光は、プリズムシート3によって高い指向性を付与される。なお、ここで例示したプリズムシート3は、「全反射型プリズムシート」とも呼ばれる。また、導光板2として、主面に法線ベクトル理論に基づいてマイクロレンズアレイが形成された導光板を用いると、マイクロレンズでの全反射により導光板内を伝搬する光を効率よく全反射型プリズムシート(指向性制御素子)3に出射することができるので好ましい。
上述した構成を有する照明素子10は、表示面法線方向の輝度が著しく高く斜め方向の輝度が低い光、つまり、指向性の高い光を出射することができる。照明素子10から出射する光が高い指向性を有していると、光変調部(液晶層23、位相差補償素子25および27)を通過した光も指向性が高く、輝度に大きな偏りを有しているが、光変調部よりも観察者側に配置された光拡散素子30によって、光変調部を通過した光を拡散することにより、輝度の偏りが低減され、視野角が広がる。
本実施形態における光拡散素子30は、光を拡散する度合いを電界に応答して変化させることができる。そのため、視野角の広さを使用状況等に応じて変化させることができる。
具体的には、図4(a)に示すように、光拡散素子30が光を拡散せずに透過する状態(光を拡散する度合いが低い状態)において狭視野角の表示を行うことができ、図4(b)に示すように、光拡散素子30が光を強く拡散する状態(光を拡散する度合いが高い状態)において広視野角の表示を行うことができる。なお、図4中に示す方向XおよびYは、表示面に平行で互いに直交する2つの方向であり、方向Zは、表示面に垂直な方向(表示面法線方向)である。
このように、本実施形態における液晶表示装置100は、広視野角のモードと狭視野角のモードとを切り替えることができる。本実施形態における光拡散素子30は、電界に応答して光を拡散する度合いが変化するので、図21および図22に示した液晶表示装置700のように、反射シートの向きや光源の位置を移動させる必要がなく、機械的な不具合が生じにくい。
また、本実施形態における液晶表示装置100では、光拡散素子30は液晶表示パネル20の観察者側に配置されている。そのため、照明素子10から指向性の高い光を液晶表示パネル20に入射させることにより、液晶層23を通過する光を一様に変調することができる(つまり液晶層23を通過する光に一様なリタデーションを与えることができる)ので、コントラスト比や光の利用効率、色再現性が低下したり、表示がぼやけたりすることを防止できる。さらに、液晶層23を通過する光を一様に変調することができるので、液晶分子の屈折率異方性に起因した表示品位の視角依存性を低減することもできる。
このように、本発明による液晶表示装置は、視野角の広さを変化させることができ、且つ、高品位の表示を行うことができる。
以下、本実施形態における光拡散素子30のより具体的な構成や好ましい構成を説明する。
光拡散素子30は、図5に示すように、電界の強さに応じて光を拡散する度合いが変化する光拡散層31と、光拡散層31内に電界を生成するための電極32および33とを有している。
本実施形態における光拡散層31は、図6(a)および(b)に示すような高分子分散型液晶層31である。高分子分散型液晶層31は、高分子のマトリクス31a中に、ネマチック液晶材料のドロップレット31bが分散された構成を有しており、電界の有無によってドロップレット31b内の液晶分子の配向が変化し、それによってドロップレット31bの屈折率が変化する。高分子分散型液晶層31は、ドロップレット31bの屈折率と高分子マトリクス31aの屈折率とが異なっている状態においては図6(a)に示すように光を拡散し、一方、ドロップレット31bの屈折率と高分子マトリクス31aの屈折率とが一致する状態においては図6(b)に示すように光を拡散せずに透過する。
高分子分散型液晶層31内に電界を生成するための電極32および33は、図5に示すように、高分子分散型液晶層31を挟持する一対の基板(例えばガラス基板)30aおよび30bの高分子分散型液晶層31側の表面に設けられている。また、高分子分散型液晶層31は、シール材36によって封止されている。
なお、図5には、電極32および33をそれぞれ単一の電極であるように図示しているが、実際には、電極32および33は、それぞれ複数設けられており、複数の電極32および複数の電極33は、光拡散層(高分子分散型液晶層)31内に生成される電界が互いに異なる電界強度を有する複数の領域を有し得るように配置されている。そのため、光拡散素子30は、図7に示すように、光を拡散する度合いが相対的に高い高拡散領域と、光を拡散する度合いが相対的に低い低拡散領域とをその内部に形成することができる。
なお、図7には、1つの高拡散領域と2つの低拡散領域とを示しているが、実際には、高拡散領域と低拡散領域のセットが多数形成される。また、高拡散領域と低拡散領域との境界が、図7に示すように表示面法線方向に対して傾斜していることに注目されたい。高拡散領域と低拡散領域とがこのように分布している結果、光拡散素子30は、特定の角度範囲内の角度で入射する光を他の角度で入射する光よりも強く拡散することができる。
既に述べたように、光を一様に変調するためには、できるだけ指向性の高い光を液晶表示パネル20の液晶層23に入射させることが好ましい。つまり、液晶層23に対して垂直に入射する光をできるだけ多くし、液晶層23に対して斜めに入射する光をできるだけ少なくすることが好ましい。ところが、当然ながら、実際には、液晶層23に対して斜めに入射する光も少なからず存在し、液晶層23への入射角が大きな光も存在する。液晶層23への入射角が大きな光は、液晶層23や位相差補償素子25、27によって十分に変調されない光である。そのため、このような光が光拡散素子30によって正面方向に拡散されてしまうと、表示がぼやけてしまう。
本実施形態における光拡散素子30は、特定の角度範囲内の角度で入射する光を他の角度で入射する光よりも強く拡散することができる。具体的には、光拡散素子30は、比較的小さな入射角(入射光が表示面法線方向となす角)で入射する光を強く拡散し、比較的大きな入射角で入射する光を弱く拡散する(あるいはほとんど拡散しない)。
光拡散素子30は、光拡散特性に上述したような入射角依存性を有しているので、液晶層23に大きな入射角で入射した光をほとんど拡散することなく、液晶層23に垂直に入射した光や小さな入射角で入射した光を拡散することができる。そのため、液晶層23に大きな入射角で入射した光が正面方向に拡散されることによる表示のぼやけが防止される。
本実施形態における光拡散素子30は、さらに、光拡散特性に三次元的な異方性を有している。以下、図8(a)および(b)を参照しながらより詳しく説明する。図8(a)は、図4中の方向XおよびZに平行な断面を示す図であり、図8(b)は、図4中の方向YおよびZに平行な断面を示す図である。
図8(a)と図8(b)とを比較すればわかるように、光拡散素子30が光を強く拡散する角度範囲(「高拡散角度範囲」と呼ぶ。)は、方向XおよびZに平行な面内と方向YおよびZに平行な面内とで異なっている。つまり、光拡散素子30の高拡散角度範囲は、表示面内における方位に応じて異なっている。言い換えると、光拡散素子30の高拡散角度範囲は、方位角依存性を有している。ここでは、方向XおよびZに平行な面内における高拡散角度範囲が最も広く、方向YおよびZに平行な面内における高拡散角度範囲が最も狭い場合を例示している。
上述したように、本実施形態における光拡散素子30は、その光拡散特性に入射角依存性を有しているとともに、その高拡散角度範囲が方位角依存性を有している。つまり、光拡散素子30は、光拡散特性に三次元的な異方性を有している。さらに、この三次元的な異方性は、後述するように、光変調部で変調された光の特性に応じて設定されている。そのため、本実施形態における液晶表示装置100では、表示のぼやけが効果的に防止され、高品位の表示を容易に実現することができる。以下、光変調部で変調された光の特性と、光拡散特性の三次元的な異方性との関係を詳しく説明する。
本願発明者は、光変調部で変調された光の特性を評価するパラメータとして、白表示状態の輝度と黒表示状態の輝度との比すなわちコントラスト比に着目し、光変調部のコントラスト特性に応じて光拡散素子30の高拡散角度範囲を設定することにより、表示品位を大きく向上できることを見出した。
図9に、光変調部のコントラスト特性の一例を示す。図9は、表示面内における方位とコントラスト比との関係を示す図であり、図9においてハッチングが付されている部分は、コントラスト比が1以上である視角範囲を示している。この部分を、以下ではコントラストコーンと呼ぶ。
図9からもわかるように、コントラストコーンは、表示面内における方位によってその幅が異なっている。図9に示す例では、コントラストコーンは、方向Xに沿った幅が最も広く、方向Yに沿った幅が最も狭い。このように、光変調部のコントラスト特性は方位角依存性を有している。
コントラスト比が1未満であるということは、黒表示状態の輝度が白表示状態の輝度よりも高いということであり、光が光変調部で好適に変調されないことを表している。これに対し、コントラスト比が1以上であるということは、光が光変調部で好適に変調されることを表している。そのため、コントラストコーンの方位角依存性に応じて、光拡散素子30の高拡散角度範囲の方位角依存性を設定することによって、表示のぼやけを効果的に改善することができる。
光拡散素子30の光拡散特性は、具体的には、表示面法線方向に平行なある面(「第1の面」と称する。)内における高拡散角度範囲をA(図8(a)参照)、表示面法線方向に平行で第1の面に交差する面(「第2の面」と称する。)内における高拡散角度範囲をB(図8(b)参照)、第1の面および第2の面内におけるコントラスト比が1以上である視角範囲をそれぞれCおよびD(図9参照)としたとき、AとBとの比A/BがCとDとの比C/Dに略等しくなるように設定されている。つまり、コントラストコーンの幅が相対的に狭い方向においては、光拡散素子30の高拡散角度範囲も相対的に狭く、コントラストコーンの幅が相対的に広い方向においては、光拡散素子30の高拡散角度範囲も相対的に広い。そのため、光拡散素子30は、光変調部で好適に変調されなかった光をあまり拡散せずに、光変調部で好適に変調された光を拡散することができ、表示のぼやけを効果的に改善することができる。なお、本実施形態では、第1の面と第2の面とが略直交する場合を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
表示のぼやけを改善する効果を高くするためには、第1の面内における高拡散角度範囲Aは、第1の面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Cと略等しいかそれよりも狭いことが好ましく、第2の面内における高拡散角度範囲Bは、第2の面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Dと略等しいかそれよりも狭いことが好ましい。このような構成とすることによって、実質的にコントラストコーン内の光(コントラスト比が1以上の視角範囲の光)のみを強く拡散することができ、表示のぼやけをいっそう効果的に改善することができる。
続いて、光変調部のコントラスト特性と光拡散素子30の光拡散特性との好ましい関係をより具体的に説明する。図10に、光変調部のコントラストコーンと光拡散素子30の光拡散特性との好ましい組み合わせの例を示す。図10(a)が光変調部のコントラストコーンを示しているのに対し、図10(b)は、光拡散素子30の光拡散特性を示している。図10(b)には、第1の面(方向XおよびZに平行な平面)内におけるヘイズ値の入射角依存性が曲線Lで示されており、第2の面(方向YおよびZに平行な平面)内におけるヘイズ値の入射角依存性が曲線Lで示されている。
図10(a)に示すコントラストコーンは、方向Xに沿った幅が相対的に広く、方向Yに沿った幅が相対的に狭い。このことと対応するように、図10(b)に示すように、第1の面内におけるヘイズ値の入射角依存性を表す曲線Lは、第2の面内におけるヘイズ値の入射角依存性を表す曲線Lよりもブロードな形状を有している。つまり、第1の面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Cは、第2の面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Dよりも広く、また、第1の面内における高拡散角度範囲Aは、第2の面内における高拡散角度範囲Bよりも広い。なお、図10(b)では、ヘイズ値が5以上の角度範囲を高拡散角度範囲として示している。
また、図10(a)および(b)を互いに比較すればわかるように、第1の面内における高拡散角度範囲Aは、同じ面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Cよりも小さい。また、第2の面内における高拡散角度範囲Bは、同じ面内におけるコントラスト比が1以上の視角範囲Dよりも小さい。
このように、光拡散素子30のヘイズ値の入射角依存性をコントラストコーンの形状に応じて設定することにより、表示のぼやけを抑制して表示品位を大幅に向上することができる。
なお、図10(a)に示したコントラストコーンは、例えば、STNモードの液晶層と、日東電工社製の2軸延伸位相差板NRZ(Nz係数が0.5)とを組み合わせることによって実現できる。
続いて、三次元的な異方性を有する光拡散素子30の具体例を図11および図12を参照しながら説明する。図11は、光拡散素子30の一対の基板30aおよび30bのうちの背面側の基板30aの構造を模式的に示す平面図であり、図12は、観察者側の基板30bの構造を模式的に示す平面図である。
光拡散素子30の背面側の基板30a上には、図11に示すように、複数の電極32a、32bが設けられている。複数の電極32a、32bは、相対的に小さな電極32aと、相対的に大きな電極32bとを含んでおり、大きな方の電極32bは、小さな方の電極32aを包囲するように形成されている。電極32aおよび32bは、それぞれ透明な導電材料(例えばITO)から形成されており、金属材料(アルミニウムやチタン、クロムなど)から形成された配線37および38から所定の電圧を供給される。
観察者側の基板30b上にも、図12に示すように、複数の電極33が設けられている。背面側の基板30a上には大きさの異なる2種類の電極32aおよび32bが設けられているのに対し、観察者側の基板30b上に設けられている複数の電極33は、互いに同じ大きさを有している。電極33も、透明な導電材料(例えばITO)から形成されており、金属材料(アルミニウム、タンタル、チタン、クロム、モリブデンなど)から形成された配線39から所定の電圧を供給される。
背面側の電極32aおよび32bは、例えば、電極32aと電極32bの1セットが液晶表示パネル20の1つの画素(典型的にはRサブ画素、Gサブ画素、Bサブ画素の3つのサブ画素から構成される)に対応するようなサイズで形成されている。小さな方の電極32aの方向Xに沿った幅W1は例えば20μmであり、方向Yに沿った幅W2は例えば50μmである。また、大きな方の電極32bの方向Xに沿った幅W3は例えば200μmであり、方向Yに沿った幅W4は例えば200μmである。さらに、隣接する電極32b同士の方向Xに沿った間隔S1および方向Yに沿った間隔S2は例えばともに10μmであり、電極32aおよび32bのセットは、方向Xおよび方向Yに沿って例えば210μmのピッチで配列されている。
これに対し、観察者側の電極33は、例えば、7行3列に配列された21個の電極33が1つの画素に対応する(つまり7行1列に配列された7個の電極33が各サブ画素に対応する)ようなサイズで形成されている。電極33の方向Xに沿った幅W5は例えば60μmであり、方向Yに沿った幅W6は例えば20μmである。また、隣接する電極33同士の方向Xに沿った間隔S3および方向Yに沿った間隔S4は例えばともに10μmであり、電極33は、方向Xおよび方向Yに沿って例えば70μmのピッチで配列されている。
上述したように設けられた電極32a、32bおよび33に、それぞれ所定の電圧を供給することにより、光拡散層31内に生成される電界に、互いに電界強度の異なる複数の領域を規定することができるので、図13(a)および(b)に示すように、光拡散層31内に高拡散領域と低拡散領域とを形成することができる。
例えば図13(a)に着目して説明すると、観察者側の電極33のうち左より3番目から6番目までのものと背面側の小さな方の電極32aとの間には、実質的に電位差が生じていないために電界が生成されないので、これらの間に位置する光拡散層(例えば高分子分散型液晶層)31は高拡散領域となる。一方、観察者側の電極33のうちの残りのものと背面側の大きな方の電極32bとの間には、所定の電位差が生じているために所定の強さの電界が生成されるので、これらの間に位置する光拡散層31は低拡散領域となる。
このように、複数の電極32a、32bおよび33を設け、これらのうちのある組み合わせについては電位差が生じ、他の組み合わせについては電位差が生じないように電圧を印加することにより、光拡散層31内に高拡散領域と低拡散領域とを形成することができ、また、高拡散領域と低拡散領域との境界を表示面法線方向に対して傾斜させることができる。そのため、図14(a)および(b)に示すように、液晶表示パネル20のコントラスト特性に応じた高拡散角度範囲A、Bを設定することができる。
なお、光拡散素子30の電極32a、32bおよび33のサイズと液晶表示パネル20の画素との対応関係はここで例示したものに限定されず、また、電極32a、32bおよび33の具体的なサイズやピッチもここで例示したものに限定されないが、高品位の表示を行う観点からは、液晶表示パネル20の1つの画素に対応した領域内に高拡散領域と低拡散領域の両方が形成されるように電極32a、32bおよび33を配置することが好ましい。
また、本実施形態における液晶表示装置100では、図1に示したように、光拡散素子30よりも観察者側に第1の偏光板41が配置されているので、観察者側から光拡散素子30に入射する外光(周囲光)が第1の偏光板41によって吸収され、その量が低減される。従って、光拡散素子30の表面での外光の反射や、光拡散素子30に入射した外光の、光拡散素子30と他の層との界面での全反射が低減される。そのため、表示面のぎらつきが抑制され、高品位の表示が実現される。
また、液晶表示パネルの観察者側に光拡散素子が設けられている場合、液晶表示パネルを通過した光が光拡散素子に入射した際、後方散乱によって液晶表示パネル側に向かう光が存在する。この光は、迷光と呼ばれ、表示品位を低下させる原因となる。
液晶表示装置100では、液晶層23と光拡散素子30との間に第2の偏光板28が配置されているので、このような迷光がこの第2の偏光板28に吸収されることによって低減される。そのため、迷光に起因した表示品位の低下が抑制される。さらに、本実施形態のように、前面基板22上にカラーフィルタ24が設けられていると、迷光の一部をカラーフィルタ24でも吸収することができるので、表示品位の低下を抑制する効果が高い。
上述したように、外光の反射による表示品位の低下を抑制するための第1の偏光板41に加え、迷光による表示品位の低下を抑制するための第2の偏光板28を設ける場合には、液晶層23を通過した光を効率よく利用するためには、第1の偏光板41の透過軸と第2の偏光板28の透過軸とは略平行であることが好ましい。
なお、第1の偏光板41と第2の偏光板28の一方を省略してもよい。例えば、図15に示す液晶表示装置200のように、第1の偏光板41が省略されていてもよいし、図16に示す液晶表示装置300のように、第2の偏光板28が省略されていてもよい。
図15に示した液晶表示装置200では、光拡散素子30と液晶層23との間に設けられた偏光板28によって、迷光に起因した表示品位の低下が抑制される。一方、図16に示した液晶表示装置300では、光拡散素子30よりも観察者側に配置された偏光板41によって、表示面のぎらつきが抑制される。
また、図1に示した液晶表示装置100において、第2の偏光板28に代えて、液晶層23と光拡散素子30との間に反射防止膜を配置してもよい。反射防止膜を液晶層23と光拡散素子30との間に設けることによって、迷光の反射を抑制することができ、迷光による表示品位の低下を抑制することができる。反射防止膜としては、いわゆるAR膜として公知の種々の膜を用いることができ、例えば、互いに屈折率の異なる複数の層を含む多層干渉膜を用いることができる。
照明素子10としては、種々のバックライトを用いることができるが、より高いコントラスト比を得るためには、より指向性の高い光を出射し得るものを用いることが好ましい。具体的には、照明素子10が、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が表示面法線方向における輝度の3%以下となるような配光分布を有すると、十分に高いコントラスト比を容易に実現することができる。
図17(a)および(b)に、照明素子10の好ましい配光分布の例を示す。図17(a)に示す配光分布では、表示面法線方向における輝度がもっとも高く、角度が大きくなるにつれて急に輝度が低くなる。これに対し、図17(b)に示す配光分布では、表示面法線方向から30°付近まで比較的高い輝度が保たれている。図17(a)および(b)に示す配光分布のいずれにおいても、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が表示面法線方向(0°)における輝度の3%以下である。そのため、これらのような配光分布を有する照明素子10を用いることによって、優れた表示品位が得られる。
配光分布の他の例を図17(c)に示す。図17(c)に示す配光分布では、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度は、表示面法線方向(0°)における輝度の8%〜13%以下である。このような配光分布の照明素子10を用いる場合であっても、光変調部(液晶層23および位相差補償素子25および27による光学変調のパターン(すなわちコントラストコーンの形状)を適宜選択することによって、十分に優れた表示品位を得ることができる。
光学変調を好適に行うためには、照明素子10の配光分布の山の部分(高輝度の部分)が、コントラストコーン(コントラストコーンで示される角度範囲)に略一致するか、コントラストコーン内に位置することが好ましい。配光分布の山の部分がコントラストコーンの外にはみだすと、光学変調が好適に行えないことがある。
図17(c)に示した程度の指向性は、例えば、図3に示した全反射型プリズムシート3を備えた照明素子10を用いることによって容易に実現することができる。また、図17(a)および(b)に示した程度の指向性は、米国特許第5949933号明細書や米国特許第5598281号明細書に開示されているバックライトを用いることによって実現できる。上記米国特許第5949933号明細書には、導光板の主面上にレンチキュラマイクロプリズムが設けられたエッジライト型のバックライトが開示されている。また、上記米国特許第5598281号明細書には、光源から出射した光を開口部を介してマイクロコリメータおよびマイクロレンズに入射させる直下型のバックライトが開示されている。
本発明によると、視野角の広さを変化させることができ、且つ、高品位の表示を行うことができる液晶表示装置が提供される。
本発明による液晶表示装置は、共同での使用を前提とした広視野角のモードと、セキュリティに配慮した(あるいはプライベートな用途に適した)狭視野角のモードとを切り替えることができ、いずれのモードでも高品位の表示を行うことができるので、本発明は、携帯電話やPDAなどの種々の電子機器に好適に用いることができる。
本発明の好適な実施形態における液晶表示装置100を模式的に示す断面図である。 液晶表示装置100が備える照明素子(バックライト)の一例を示す側面図である。 図2に示す照明素子が備える全反射型プリズムシートの機能を説明するための図である。 (a)および(b)は、液晶表示装置100が備える光拡散素子の機能を説明するための図であり、(a)は光拡散素子が光を拡散せずに透過する状態を示し、(b)は光拡散素子が光を拡散する状態を示している。 光拡散素子の一例を模式的に示す断面図である。 (a)および(b)は、高分子分散型液晶層を模式的に示す図であり、(a)は高分子分散型液晶層が光を拡散する状態を示し、(b)は高分子分散型液晶層が光を拡散せずに透過する状態を示している。 光拡散素子の内部に形成される高拡散領域と低拡散領域とを模式的に示す図である。 (a)および(b)は、光拡散素子の機能を説明するための図である。 光変調部のコントラスト特性の一例を示す図であり、表示面内における方位とコントラスト比との関係を示す図である。 (a)および(b)は、光変調部のコントラストコーンと光拡散素子の光拡散特性との好ましい組み合わせを示す図である。 光拡散素子の背面側基板の構成を模式的に示す平面図である。 光拡散素子の観察者側基板の構成を模式的に示す平面図である (a)および(b)は、光拡散層内に高拡散領域と低拡散領域とが形成されている様子を模式的に示す図である。 (a)および(b)は、図13(a)および(b)に示すように高拡散領域と低拡散領域とが形成されることにより、光拡散素子に所定の高拡散角度範囲が設定されることを説明するための図である。 本発明の好適な実施形態における他の液晶表示装置200を模式的に示す断面図である。 本発明の好適な実施形態における他の液晶表示装置300を模式的に示す断面図である。 (a)、(b)および(c)は、照明素子から出射する光の配光分布の例を示すグラフである。 従来の液晶表示装置700を模式的に示す断面図である。 液晶表示装置700が備える拡散導光板の機能を説明するための図である。 (a)は液晶表示装置700が狭視野角モードで表示を行う状態を模式的に示す図であり、(b)は液晶表示装置700が広視野角モードで表示を行う状態を模式的に示す図である。 液晶表示装置700の改変例を模式的に示す断面図である。 液晶表示装置700の改変例を模式的に示す断面図である。 従来の液晶表示装置800を模式的に示す図である。
符号の説明
1 光源
2 導光板
3 プリズムシート
3a プリズム
10 照明素子(バックライト)
20 液晶表示パネル
21 背面基板
22 前面基板
23 液晶層
24 カラーフィルタ
25、27 位相差補償素子
26 偏光板(第3の偏光板)
28 偏光板(第2の偏光板)
30 光拡散素子
30a、30b 基板
31 光拡散層(高分子分散型液晶層)
31a 高分子のマトリクス
31b 液晶材料のドロップレット
32、32a、32b、33 電極
36 シール材
37、38、39 配線
41 偏光板(第1の偏光板)
100、200、300 液晶表示装置

Claims (18)

  1. 照明素子と、
    前記照明素子から出射した光を変調する液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの観察者側に配置され、前記液晶表示パネルを通過した光を拡散する光拡散素子と、を備え、
    前記光拡散素子は、光を拡散する度合いを電界に応答して変化させ得る、液晶表示装置。
  2. 前記光拡散素子は、光を拡散する度合いが相対的に高い高拡散領域と、光を拡散する度合いが相対的に低い低拡散領域とをその内部に形成し得る請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記光拡散素子は、特定の角度範囲内の角度で入射する光を他の角度で入射する光よりも強く拡散し得る請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記特定の角度範囲は、表示面法線方向に平行な第1の面内と表示面法線方向に平行で前記第1の面に交差する第2の面内とで異なっている請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1の面内における前記特定の角度範囲をA、前記第2の面内における前記特定の角度範囲をB、前記第1の面内において前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲をC、前記第2の面内において前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲をDとしたとき、
    前記第1の面内における前記特定の角度範囲Aと前記第2の面内における前記特定の角度範囲Bとの比A/Bが、前記第1の面内における前記視角範囲Cと前記第2の面内における前記視角範囲Dとの比C/Dに略等しい請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1の面と前記第2の面とは略直交する請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記液晶表示パネルのコントラスト比が1以上である視角範囲は、前記第1の面内において最も広く、且つ、前記第2の面内において最も狭く、
    前記光拡散素子が光を強く拡散する前記特定の角度範囲は、前記第1の面内において最も広く、且つ、前記第2の面内において最も狭い請求項5または6に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第1の面内における前記特定の角度範囲Aは、前記第1の面内における前記視角範囲Cと略等しいかまたはそれよりも狭く、前記第2の面内における前記特定の角度範囲Bは、前記第2の面内における前記視角範囲Dと略等しいかまたはそれよりも狭い請求項5から7のいずれかに記載の液晶表示装置。
  9. 前記特定の角度範囲内の角度で入射する光に対する前記光拡散素子のヘイズ値が5以上である請求項5から8のいずれかに記載の液晶表示装置。
  10. 前記光拡散素子は、
    電界の強さに応じて光を拡散する度合いが変化する光拡散層と、
    前記光拡散層内に電界を生成するための複数の電極と、
    を有している請求項1から9のいずれかに記載の液晶表示装置。
  11. 前記複数の電極は、前記光拡散層内に生成される電界が互いに異なる電界強度を有する複数の領域を有し得るように配置されている請求項10に記載の液晶表示装置。
  12. 前記光拡散層は、高分子分散型液晶層である請求項10または11に記載の液晶表示装置。
  13. 前記光拡散素子よりも観察者側に配置された第1の偏光素子を備えた請求項1から12のいずれかに記載の液晶表示装置。
  14. 前記液晶表示パネルと前記光拡散素子との間に配置された第2の偏光素子を備え、
    前記第1の偏光素子の透過軸と前記第2の偏光素子の透過軸とが略平行である請求項13に記載の液晶表示装置。
  15. 前記液晶表示パネルの観察者側とは反対側に配置された第3の偏光素子をさらに備える請求項14に記載の液晶表示装置。
  16. 前記照明素子は、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が、表示面法線方向における輝度の13%以下となるような配光分布を有する請求項1から15のいずれかに記載の液晶表示装置。
  17. 前記照明素子は、表示面法線方向に対して30°以上の角をなす方向における輝度が、表示面法線方向における輝度の3%以下となるような配光分布を有する請求項1から15のいずれかに記載の液晶表示装置。
  18. 前記照明素子は、光源と、前記光源から出射した光の指向性を制御する指向性制御素子とを有している請求項1から17のいずれかに記載の液晶表示装置。
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