JPH06130255A - Led用光カプラー及び情報読取り装置 - Google Patents

Led用光カプラー及び情報読取り装置

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JPH06130255A
JPH06130255A JP4276852A JP27685292A JPH06130255A JP H06130255 A JPH06130255 A JP H06130255A JP 4276852 A JP4276852 A JP 4276852A JP 27685292 A JP27685292 A JP 27685292A JP H06130255 A JPH06130255 A JP H06130255A
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JP
Japan
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led
light emitting
emitting surface
light
lens
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JP4276852A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Baba
信行 馬場
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 LEDアレイと光ファィバアレイとをバット
カップリングより効率よく高精度で光結合するLED用
光カプラーを提供する。 【構成】 LED9の発光面9aに直接塗布されたフォ
トレジストに物体光と参照光との2光束干渉による露光
を行うとともにフォトリソグラフィーの手法により発光
面9aの大きさより小さな径の多数のレンズ10が形成
されたレンズアレイ板11を、光ファイバに光結合し、
このレンズアレイ板11の各々のレンズ10により面光
源であるLED9の発光面9aの略全面から出射される
光を集光させて光ファイバに入射させ、LED9の発光
面9aの何分の一かの小さな発光面積をもつLEDに正
確にカップリングレンズが載っている素子を集合したも
のと等価にすることで、従来のバットカップリングに比
べて結合効率を高くするとともに結合効率のバラツキを
なくするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信、照明等に利用
されるLED用光カプラー及び情報読取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、並列光ファイバ通信に対する関心
が高まってきており、この並列光ファイバ通信では、L
D(Laser Diode )アレイ又はLED(Light Emit
tingDiode)アレイのようなアレイ状に集積させたデバ
イスが用いられている。このようなアレイ状のデバイ
ス、例えば、LEDアレイと光ファイバアレイとを光結
合する場合には、個々のLEDと光ファイバとを直接結
合するバットカップリングの方法があるが、この方法で
はLEDアレイと光ファイバアレイとの結合効率にバラ
ツキがあり、しかも、結合効率値が低いため、LEDア
レイと光ファイバアレイとの間に光カプラーであるレン
ズを配置し、このレンズを介してLEDアレイと光ファ
イバアレイとを結合する方法が検討されている。
【0003】この種の光カプラーに関する第一の従来例
として、電子情報通信学会技術研究報告 No.197 EMC 9
1-31に示されているように、Si製V溝ガイドにより単
一モードの光ファイバアレイの各光ファイバを配列し、
これらの光ファイバの上にSi製押え板を載せて半田で
固定し、その後、エッチングと放電によって各々の光フ
ァイバの先端に半球状の先球レンズを加工するようにし
たものがある。この場合、単一モードの光ファイバアレ
イと光素子アレイの位置合わせでは、マイクロポジショ
ナを直行軸に加えて回転軸に関して合わせている。
【0004】また、第二の従来例として、電子情報通信
学会論文誌 C-I Vol.J75-C-I No.5pp.356〜364 1992年
5月には平板マイクロレンズの光カップリング特性につ
いて記載されている。この論文誌中に示される2次元ア
レイ状に集積された平板マイクロレンズ(Planar Mic
ro Lens、以下、PMLと呼ぶ)は、並列光ファイバ通
信において、様々な2次元デバイスの結合に用いること
ができ、例えば、LEDとGI−50ファイバとの間の
結合にも用いられる。この際、LEDの拡大された像が
GI−50ファイバのコア径よりも小さい場合に、PM
Lは結合効率の増大に寄与するので、PMLを介してド
ームレンズ付きのLEDとGI−50ファイバとを結合
させた後、PLMを固定した状態でLEDを光軸方向に
移動させることにより結合条件を変化させ、光ファイバ
の位置はLEDの位置に合わせて調整するという条件下
で実験を行った結果、PMLを用いない場合の1.1 倍の
光パワーを受光することができたことが示されている。
【0005】さらに、本出願人により提案されているホ
ログラムカプラーなるものがある。これは、LED又は
LEDアレイから出射された光と光ファイバ又は光ファ
イバアレイとを光結合するモジュールであり、LED又
はLEDアレイの発光部分に感光材料を直接塗布し、こ
の感光材料にマスターホログラムを密着させて露光する
ことによりホログラムレンズを複製して形成するように
したものである。
【0006】一方、光学機器、例えば、情報読取り装置
の光源としてLEDが使用されることがある。ここに、
LEDを光源として使用した従来の情報読取り装置の一
例を図7に示す。この情報読取り装置は、LED1の発
光面1aから出射された光線を半球状のコリメートレン
ズ2により平行化して情報シート3上に照射させ、この
情報シート3で反射散乱された光を2個の集光レンズ4
a,4bにより集光してフォトディテクタ5で受光する
ことにより情報シート3の情報を読取るようにしたもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第一,第二の従来例や提案例にあっては、LEDアレイ
の1個のLEDと光ファイバアレイの1本の光ファイバ
に対して1個のレンズが対応しているので、例えば、図
8を参照して説明すると、LEDアレイの1個のLED
6に着目し、このLED6を点光源と見做せるぐらいに
LED6からホログラムレンズ7を充分に離した状態で
配置すれば、中心部のコア8aとその回りのクラッド8
bとからなる光ファイバ8に対するLED6の結合効率
が上がるが、LED6はホログラムレンズ7や光ファイ
バ8の径に対して一定の大きさを有しているため明らか
に面光源であり、しかも、アレイであるため、LED6
の間隔は広くとれない。よって、LED6が点光源と見
做せるまでLED6からホログラムレンズ7を離すこと
はできず、LED6と光ファイバ8との結合効率はさほ
ど上がらないものとなる。しかも、この構造の結合方式
ではカプラー全体の容積が大きくなってしまう。
【0008】また、ホログラムレンズ7により光ファイ
バ8の端面上にLED6の発光面が単に光ファイバ8の
コア8a径よりも小さく結像するとしても、その結像光
束が全て光ファイバ中を伝搬する訳ではない。即ち、L
ED6からホログラムレンズ7を介して光ファイバ8に
入射する光が光ファイバ8のコア8a径の中心からの距
離に対して一定の入射角以下で入射しなければ伝搬しな
くなる。しかも、ホログラムレンズ7の横ズレによりL
EDアレイと光ファイバアレイとの間の結合効率が大き
く変わり、この結合効率にバラツキを生じることにな
る。
【0009】一方、光学機器内における光伝送を考える
と、光学機器内の光伝送では伝送距離が短いので、LE
DやGIファイバが使用されることがある。特に、最近
では、多重光伝送のためにLEDアレイや光ファイバア
レイを使用することが検討されている。この場合、通常
の単一モードのLDを用いた光伝送のような高い結合効
率は必要としない。実際に光学機器内においてLEDと
光ファィバとをレンズにより光結合する場合、例えば、
図9を参照して説明すると、LED6の光の発散角は広
範囲にわたっており、しかも、LED6が光ファイバ8
との間隔や大きさに比較して明らかに面光源であるた
め、高い結合効率が実現できないのが実情である。即
ち、同図中に実線で示すLED6の発光面6aの中央部
位置P0 から出射された光は殆ど光ファイバ8に入射す
るが、同図中に一点鎖線で示すLED6の発光面6aの
端部位置P1 から出射された光の一部は光ファイバ8に
入射せずに外部に漏れ、同図中に破線で示す発光面6a
の端部位置P2 から出射された光の一部も光ファイバ8
に入射せずに外部に漏れるため、光の損失が生じて結合
効率が低下することになる。しかし、LED6と光ファ
イバ8との結合効率が低下してもバットカップリングの
場合よりレンズを使用して結合効率を高めることが要望
される。また、このホログラムレンズ7の場合、LDを
用いた光伝送に比較して緩い精度で製作できる反面、そ
れでも十数μm以内という高い精度でホログラムレンズ
7の位置を調整しなければならないという問題がある。
【0010】そこで、これに対して前述の第一の従来例
のように、光ファイバの先端を半球状にしてレンズ作用
をもたせる方法もあるが、これは、先球レンズのバラツ
キが大きく、結果として結合効率のバラツキが大きくな
る。光学機器内の光情報の伝搬においては、結合効率は
低くても構わないが、結合効率にバラツキのないことが
重要であり、結合効率にバラツキがあると、画像のアナ
ログの階調性の情報などが正確に伝達できないものとな
る。
【0011】さらに、図7に示したように、LEDを情
報読取り装置の光源として使用した場合、LED1の発
光面1aの前方に、半球状のレンズ(コリメートレン
ズ)2が配設されているため、スペースをとってしま
う。これにより、最近、小型化が強く要求されているに
も拘らず、コリメートレンズ2が情報読取り装置の小型
化の障害となっている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、LEDの発光面に直接塗布されたフォトレジストに
物体光と参照光との2光束干渉による露光を行うととも
にフォトリソグラフィーの手法により前記発光面の大き
さより小さな径の多数のレンズが形成されたレンズアレ
イ板を、光ファイバに光結合した。
【0013】請求項2記載の発明では、LEDの発光面
の前方に僅かな距離をもって配設されてこの発光面の大
きさより小さな径の多数のレンズを備えたレンズアレイ
板を、光ファイバに光結合した。
【0014】請求項3記載の発明では、LEDの発光面
の発光により情報シートを照明し、この情報シートで反
射散乱された光を集光してこの情報シートの情報を読取
る情報読取り装置において、前記LEDの前記発光面と
前記情報シートとの間に配設されて前記発光面に直接塗
布されたフォトレジストに物体光と参照光との2光束干
渉による露光を行うとともにフォトリソグラフィーの手
法により前記発光面の大きさより小さな径の多数のレン
ズが形成されたレンズアレイ板を設けた。
【0015】請求項4記載の発明では、LEDの発光面
の発光により情報シートを照明し、この情報シートで反
射散乱された光を集光してこの情報シートの情報を読取
る情報読取り装置において、前記LEDの前記発光面と
前記情報シートとの間の前記発光面の前方に僅かな距離
をもって配設されてこの発光面の大きさより小さな径の
多数のレンズを備えたレンズアレイ板を設けた。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、LEDの発光
面に直にこの発光面の大きさより小さい径をもつ多数の
レンズからなるレンズアレイ板を形成し、このレンズア
レイ板の各々のレンズにより面光源であるLEDの発光
面の略全面から出射される光を集光させて光ファイバに
入射させることにより、LEDの発光面の何分の一かの
小さな発光面積をもつLEDに正確にカップリングレン
ズが載っている素子を集合したものと等価となり、従来
のバットカップリングに比べて結合効率が高くなり、し
かも、結合効率のバラツキがなくなる。
【0017】請求項2記載の発明においては、LEDの
発光面の前方に僅かな距離をもってLEDの発光面の大
きさより小さな径の多数のレンズからなるレンズアレイ
板を配置し、このレンズアレイ板の各々のレンズにより
面光源であるLEDの発光面の略全面から出射される光
を集光させて光ファイバに入射させることにより、LE
Dの発光面の何分の一かの小さな発光面積をもつLED
に正確にカップリングレンズが載っている素子を集合し
たものと等価となり、従来のバットカップリングに比べ
て結合効率が高くなり、しかも、結合効率のバラツキが
なくなる。
【0018】請求項3記載の発明においては、レンズア
レイ板の各々のレンズによりLEDの発光面から出射さ
れた光の指向性を高めて情報シートを照射することが可
能となり、しかも、従来のコリメートレンズなどの半球
状のレンズに比べ、LEDの発光面に直に設けられたレ
ンズアレイ板の方が非常に薄く作成可能であるため、情
報読取り装置の内部スペースを大幅に省略し得るものと
なる。
【0019】請求項4記載の発明においては、レンズア
レイ板の各々のレンズによりLEDの発光面から出射さ
れた光の指向性を高めて情報シートを照射することが可
能となり、従来のコリメートレンズなどの半球状のレン
ズに比べ、LEDの発光面に対して僅かな距離をもって
配設されたレンズアレイ板の方が非常に薄く形成可能で
あるため、情報読取り装置の内部スペースを大幅に省略
し得るものとなる。
【0020】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。図1はLED用光カプラーの構造を示
すもので、LEDアレイの内の1個のLED9の発光面
9a上には、直にこの発光面9aの大きさより小さい径
の多数の擬似円形のレンズ10が2次元アレイ状に配置
された平板状のレンズアレイ板11が設けられており、
このレンズアレイ板11に光ファイバ(図1中には図示
せず)を光結合する構造とされている。
【0021】このような構成において、まず、図2
(a)に示すように、LED9の発光面9a上に直に粘
度の低いフォトレジスト12をディッピングにより2〜
3μmの厚さとなるように塗布し、物体光13と参照光
14との2光束干渉によるフォトリソグラフィーの手法
によって発光面9aを露光した後、エッチングを行うこ
とにより、図2(b)に示すような多数のかまぼこ状の
シリンドリカルレンズ15からなるレンズアレイ板11
を作成する。ここで、これらのシリンドリカルレンズ1
5からなるレンズアレイ板11でも充分であるが、本実
施例では、さらに、物体光13と参照光14との2光束
干渉による露光を発光面9aの縦と横とで2回行った
後、エッチングすることで、図1に示すように、2次元
アレイ状に配置された多数の擬似円形のレンズ10から
なるレンズアレイ板11が作成されている。
【0022】ここに、面光源であるLED9の発光面9
aの略全面から出射された光線は、図3に示すように、
レンズアレイ板11の各々のレンズ10により集光して
光ファイバに入射するため、発光面9aの分割された一
つ一つの小片上に各々の小片に対応したレンズ10が載
っている状態、即ち、LED9の発光面9aの何分の一
かの小さな発光面積をもつLEDに正確にカップリング
レンズが載っている素子があり、それらを集合したもの
と等価となる。また、レンズアレイ板11は、その厚さ
が2〜3μmなので、バットカップリングと同様に光フ
ァイバをLED9の発光面9aに対して接近させること
が可能であるため、レンズアレイ板11の発散作用とな
ってしまう各々のレンズ10の谷の部分の光もバットカ
ップリングと同様の作用で光ファイバに入射させること
が可能となる。これにより、従来のバットカップリング
に比べて結合効率が高くなり、しかも、結合効率のバラ
ツキがなくなる。さらに、これらのレンズ10は、その
エッジを発光面9aのエッジと一致させる必要はないた
め、レンズ10の位置精度を非常に緩く作製でき、工程
の簡略化、低コスト化を図ることが可能となる。
【0023】ところが、フォトリソグラフィーの溶剤に
よるフォトレジスト12のエッチングはLED9本体を
汚すことがあり、このLED9本体の汚れが発光面9a
の光線を遮ってLED9と光ファイバとの結合効率が低
下するおそれがある。
【0024】そこで、本発明の第二の実施例を図4に基
づいて説明する。なお、図1ないし図3において説明し
た部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。
本実施例は、図4に示すように、LED9の発光面9a
の前方に僅かな距離をもってこの発光面9aの大きさよ
り小さな径の多数個のレンズ16が不規則に配置された
平板状のレンズアレイ板17を設け、このレンズアレイ
板17に光ファイバ(図4中には図示せず)を光結合す
るようにしたものである。
【0025】このような構成において、まず、電鋳或い
は切削などにより、LED9の発光面9aの大きさより
小さな径の多数個のレンズを不規則に配置したレンズア
レイ原盤を作り、このレンズアレイ原盤を元に金型を作
成する。そして、この金型を元に射出成形によりレンズ
アレイ板17を複製する。このように、LED9の発光
面9aより遥かに小さな径のレンズ16を集合したレン
ズアレイ板17は、一度、金型を作っておくと、射出成
形などを用いて低コストで簡単に作成可能である。
【0026】ここに、面光源であるLED9の発光面9
aの略全面から出射された光線は、図4に示すように、
レンズアレイ板17の各々のレンズ16により集光して
光ファイバに入射するため、発光面9aの分割された一
つ一つの小片上に各々の小片に対応したレンズ16が載
っている状態、即ち、LED9の発光面9aの何分の一
かの小さな発光面積をもつLEDに正確にカップリング
レンズが載っている素子があり、それらを集合したもの
と等価となる。これにより、従来のバットカップリング
に比べて結合効率が高くなり、しかも、結合効率のバラ
ツキがなくなる。また、本実施例では、図1ないし図3
に示した前記実施例と比較してフォトリソグラフィーの
手法を用いていないので、その溶剤によるLED9本体
の汚染がなくなる。さらに、レンズアレイ板17は精度
を気にすることなく取付け可能であり、しかも、金型を
用いて射出成形などにより作成することで、工程の簡略
化、低コスト化を図ることが可能となる。
【0027】ところで、図1ないし図3に示した前記実
施例の場合、LED9の発光面9a上に直付けされたフ
ォトレジスト12に発光面9aより小さな多数のレンズ
10(又はシリンドリカルレンズ15)を作成するに際
して、LED9の発光面9aに直に2〜3μmの厚さの
フォトレジスト12を塗布しているが、実際には数%の
吸収がある。また、フォトレジスト12に多数のレンズ
10を作ることは簡単であるが、完全になめらかな円形
の多数のレンズをアレイ状に作ることは難しい。しか
も、物体光13と参照光14とによる2光束干渉で作っ
たレンズアレイ板11は、凹面と凸面とが交互にあり、
凹面の結合効率は低く、結合効率はそれ程上がらない。
さらに、図4に示した実施例のように、金型の元になる
レンズアレイ原盤を作成することも実際には難しいもの
である。
【0028】そこで、変形例として、図4に示したレン
ズアレイ板17に代えて、図5に示すように、LED9
の発光面9aの前方に僅かな距離をもってこの発光面9
aの大きさより小さな径の円形の多数個のフレネルレン
ズ18からなる平板状のフレネルレンズアレイ板19を
配設しても同様に実施可能である。
【0029】この場合、CGHにより微小なフレネルレ
ンズを加工する技術は既に確立されているため、まず、
CGHにより一個の微小なフレネルレンズ18のスタン
パ(型)20を作成した後、図5(a)に示すように、
半固体状の紫外線硬化性樹脂21上にスタンパ20で多
数回の型押しをして平板状のレンズアレイ原盤22を作
る。そして、図5(b)に示すように、レンズアレイ原
盤22を元に電鋳などにより新たな型をとってマザー
(金型)23を作る。その後、図5(c)に示すよう
に、このマザー23を新たな紫外線硬化性樹脂21上に
型押しすることで、簡単にフレネルレンズアレイ板19
を複製することが可能となる。このように、既に確立さ
れているCGHによる微小なフレネルレンズ18の加工
技術を用いることにより、1個のフレネルレンズのスタ
ンパから完全になめらかな円形のレンズ面をもつ多数の
フレネルレンズ18を備えたフレネルレンズアレイ板1
9を簡単に作成することが可能となる。よって、このフ
レネルレンズアレイ板19によりLEDアレイの各LE
D9と光ファイバアレイの各光ファイバとをそれぞれ光
結合することにより、LEDアレイと光ファイバアレイ
との高い結合効率を得ることが可能となる。
【0030】次に、本発明の第三の実施例を図6に基づ
いて説明する。なお、図7において説明した部分と同一
部分は同一符号で示し、説明も省略する。本実施例は、
図4に示したレンズアレイ板17を情報読取り装置の照
明として用いるようにしたものである。即ち、本実施例
では、図7に示したコリメートレンズ2に代えて、図6
に示すように、LED1の発光面1aと情報シート3と
の間の前記発光面1aの前方に僅かな距離をもって配設
されてこの発光面1aの大きさより小さな径の多数個の
レンズ16を備えた平板状のレンズアレイ板17が設け
られている。
【0031】このような構成によれば、レンズアレイ板
17の各々のレンズ16によりLED1の発光面1aか
ら出射される光線の指向性を高めて情報シート3を照射
し得るものとなる。また、図7に示した従来の情報読取
り装置のコリメートレンズ2に比べ、LED1の発光面
1aの大きさより小さな径の多数個のレンズ16を備え
たレンズアレイ板17の方が非常に薄く作成可能である
ため、情報読取り装置の内部スペースを大幅に省略し得
るものとなり、情報読取り装置の小型化を図ることが可
能となる。
【0032】なお、本実施例では、図4に示したレンズ
アレイ板17を用いて説明したが、は、このレンズアレ
イ板17の代わりに、図5に示したフレネルレンズアレ
イ板19や図1ないし図3に示したLED9の発光面9
aに直接設けられたレンズアレイ板11を用いても同様
に実施可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、LEDの
発光面に直接塗布されたフォトレジストに物体光と参照
光との2光束干渉による露光を行うとともにフォトリソ
グラフィーの手法により前記発光面の大きさより小さな
径の多数のレンズが形成されたレンズアレイ板を、光フ
ァイバに光結合し、このレンズアレイ板の各々のレンズ
により面光源であるLEDの発光面の略全面から出射さ
れる光を集光させて光ファイバに入射させるようにした
ので、LEDの発光面の何分の一かの小さな発光面積を
もつLEDに正確にカップリングレンズが載っている素
子を集合したものと等価となり、従来のバットカップリ
ングに比べて結合効率が高くなり、しかも、結合効率の
バラツキをなくし得るものとなり、また、レンズアレイ
板は位置精度が非常に緩く作成可能であるため、工程の
簡略化、低コスト化を図ることができるものである。
【0034】請求項2記載の発明によれば、LEDの発
光面の前方に僅かな距離をもって配設されてこの発光面
の大きさより小さな径の多数のレンズを備えたレンズア
レイ板を、光ファイバに光結合し、レンズアレイ板の各
々のレンズにより面光源であるLEDの発光面の略全面
から出射される光を集光させて光ファイバに入射させる
ようにしたので、LEDの発光面の何分の一かの小さな
発光面積をもつLEDに正確にカップリングレンズが載
っている素子を集合したものと等価となり、従来のバッ
トカップリングに比べて結合効率が高くなり、しかも、
結合効率のバラツキをなくし得るものとなり、また、フ
ォトリソグラフィーの手法を用いないため、請求項1記
載の発明に比較してフォトリソグラフィーの溶剤による
LED本体の汚染をなくすることができ、さらに、レン
ズアレイ板は精度を気にすることなく取付け可能である
ため、工程の簡略化、低コスト化を図ることができるも
のである。
【0035】一方、LEDの発光面の発光により情報シ
ートを照明し、この情報シートで反射散乱された光を集
光してこの情報シートの情報を読取る情報読取り装置に
おいて、請求項3記載の発明によれば、前記LEDの前
記発光面と前記情報シートとの間に配設されて前記発光
面に直接塗布されたフォトレジストに物体光と参照光と
の2光束干渉による露光を行うとともにフォトリソグラ
フィーの手法により前記発光面の大きさより小さな径の
多数のレンズが形成されたレンズアレイ板を設けたの
で、このレンズアレイ板の各々のレンズによりLEDの
発光面から出射された光の指向性を高めて情報シートを
照射することができ、しかも、従来のコリメートレンズ
などの半球状のレンズに比べ、LEDの発光面に直に設
けられたレンズアレイ板の方が非常に薄く作成可能であ
るため、情報読取り装置の内部スペースを大幅に省略し
得るものとなり、情報読取り装置の小型化を図ることが
できるものである。
【0036】また、請求項4記載の発明によれば、LE
Dの発光面と情報シートとの間の前記発光面の前方に僅
かな距離をもって配設されてこの発光面の大きさより小
さな径の多数のレンズを備えたレンズアレイ板を設けた
ので、このレンズアレイ板の各々のレンズによりLED
の発光面から出射された光の指向性を高めて情報シート
を照射することができ、しかも、従来のコリメートレン
ズなどの半球状のレンズに比べ、LEDの発光面に対し
て僅かな距離をもって配設されたレンズアレイ板の方が
非常に薄く作成可能であるため、情報読取り装置の内部
スペースを大幅に省略し得るものとなり、情報読取り装
置の小型化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
【図2】レンズアレイ板の作成手順を示す正面図であ
る。
【図3】LEDからレンズアレイ板を介して出射された
光線の状態を示す正面図である。
【図4】本発明の第二の実施例を示す正面図である。
【図5】変形例のフレネルレンズアレイ板の作成手順を
示す斜視図である。
【図6】本発明の第三の実施例を示す正面図である。
【図7】従来の情報読取り装置の一例を示す正面図であ
る。
【図8】LEDと光ファイバとの光結合の状態を模式的
に示す断面図である。
【図9】実際のLEDと光ファイバとの光結合の状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 LED 1a 発光面 3 情報シート 9 LED 9a 発光面 10,15 レンズ 11 レンズアレイ板 12 フォトレジスト 13 物体光 14 参照光 16,18 レンズ 17,19 レンズアレイ板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LEDの発光面に直接塗布されたフォト
    レジストに物体光と参照光との2光束干渉による露光を
    行うとともにフォトリソグラフィーの手法により前記発
    光面の大きさより小さな径の多数のレンズが形成された
    レンズアレイ板を、光ファイバに光結合したことを特徴
    とするLED用光カプラー。
  2. 【請求項2】 LEDの発光面の前方に僅かな距離をも
    って配設されてこの発光面の大きさより小さな径の多数
    のレンズを備えたレンズアレイ板を、光ファイバに光結
    合したことを特徴とするLED用光カプラー。
  3. 【請求項3】 LEDの発光面の発光により情報シート
    を照明し、この情報シートで反射散乱された光を集光し
    てこの情報シートの情報を読取る情報読取り装置におい
    て、前記LEDの前記発光面と前記情報シートとの間に
    配設されて前記発光面に直接塗布されたフォトレジスト
    に物体光と参照光との2光束干渉による露光を行うとと
    もにフォトリソグラフィーの手法により前記発光面の大
    きさより小さな径の多数のレンズが形成されたレンズア
    レイ板を設けたことを特徴とする情報読取り装置。
  4. 【請求項4】 LEDの発光面の発光により情報シート
    を照明し、この情報シートで反射散乱された光を集光し
    てこの情報シートの情報を読取る情報読取り装置におい
    て、前記LEDの前記発光面と前記情報シートとの間の
    前記発光面の前方に僅かな距離をもって配設されてこの
    発光面の大きさより小さな径の多数のレンズを備えたレ
    ンズアレイ板を設けたことを特徴とする情報読取り装
    置。
JP4276852A 1992-10-15 1992-10-15 Led用光カプラー及び情報読取り装置 Pending JPH06130255A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010106990A1 (ja) 2009-03-18 2010-09-23 日東電工株式会社 光拡散素子、光拡散素子付偏光板、およびこれらを用いた液晶表示装置、ならびに光拡散素子の製造方法
WO2011065490A1 (ja) 2009-11-30 2011-06-03 日東電工株式会社 液晶表示装置
WO2012036271A1 (ja) 2010-09-17 2012-03-22 日東電工株式会社 光拡散素子、光拡散素子付偏光板、およびこれらを用いた液晶表示装置
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CN112713937A (zh) * 2021-02-26 2021-04-27 汪扬帆 室内可见光通信系统

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