JP5680214B2 - 乳化重合用乳化剤 - Google Patents

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Description

本発明は、乳化重合工程で用いられる乳化剤に関し、より詳細には反応性乳化剤であって、ポリマーディスパージョンの安定性を向上させ、かつそれにより得られるポリマーフィルムの物性を向上させうる乳化重合用乳化剤に関する。
乳化重合用乳化剤としては、従来より、石けん類やドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルやポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤が利用されているが、これらの乳化剤を用いたポリマーディスパージョンから得られたポリマーフィルムでは、使用した乳化剤が遊離の状態でポリマーフィルム中に残留するため、フィルムの耐水性、接着性が劣る等の問題点がある。そこで、上記の問題点の改善策として、共重合性の不飽和基を有する反応性乳化剤が数多く提案されている(例えば特許文献1〜3)。
従来技術においては、共重合性の不飽和基としてアクリル基又はメタクリル基を有する反応性乳化剤が提案されているが、モノマーとの共重合性は優れているものの、乳化重合時の重合安定性が悪化する問題がある。例えば、乳化重合中の凝集物が多くなったり、生成粒子が粗く、経時的安定性が劣る等の問題点を有している。共重合性の不飽和基としてアリル基を有する反応性乳化剤は、モノマー種や重合条件により、反応性乳化剤とモノマーとの共重合性が劣る場合があり、ポリマーディスパージョンから得られたポリマーフィルムも、耐水性、接着性において充分満足し得るものが得られないという問題や、ポリマーディスパージョンの泡立ちから工程トラブルを引き起こすといった問題を残している。特に乳化重合時のモノマーとしてスチレンを含む場合に上記問題を生じることが多く、商業生産においてこれらの問題の改善が強く求められている。
特開昭63−183998号公報 特開昭63−319035号公報 特開平04−050204号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、乳化重合時の重合安定性を良好なものとし、かつ重合後のポリマーディスパージョンから得られるポリマーフィルムの耐水性、接着性、耐熱性、耐候性等の諸特性を著しく改善させることができる乳化重合用反応性乳化剤を提供することにある。また、特に商業生産上で問題となっているスチレンをモノマーとして含む場合においても、得られるポリマーディスパージョンの諸特性を著しく改善させることができる乳化重合用反応性乳化剤を提供することを課題とする。
本発明の乳化重合用乳化剤は、上記の課題を解決するために、次の一般式(I)で表される化合物からなるものとする。
Figure 0005680214
但し、一般式(I)中、Dは下記化学式D−1及び化学式D−2のいずれかで表される重合性の不飽和基を表し、m1は1以上の数を表し、Rは炭素数1〜12のアルキル基を表し、m2は0〜4の数を表し、m1とm2の数の合計は1〜5である。Rは炭素数6〜30の炭化水素基を表し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基を表し、nはアルキレンオキシドの平均付加モル数を表し、0〜1,000の範囲にある。Xは水素原子、又は−(CH−SOM、−(CH−COOM、−PO、−P(Z)OM、−CO−CH−CH(SOM)−COOM(各式中、a及びbはそれぞれ0〜4の数を表し、Zは前記一般式(I)からXを除いた残基である。Mは、それぞれ水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム残基、又はアルカノールアミン残基を表す。)のいずれかで表されるアニオン性親水基を表す。
Figure 0005680214
但し、化学式D−1及び化学式D−2におけるRは水素原子またはメチル基を表す。
上記一般式(I)で表される化合物は、Rが炭素数6〜22のアルキル基及び炭素数6〜22のアルケニル基のうちの1種又は2種以上を表し、m1が1〜2の数を表し、m2が0であり、Dがオルト位に位置しているものとすることができる。
一般式(I)で表される化合物は、Rが下記の一般式(II)で表されるアラルキルアリール基を表し、式中Yは次に示す構造から選択される基であり、m1が1〜2の数を表し、m2が0であり、Dがオルト位に位置しているものとすることもできる。
Figure 0005680214
一般式(I)で表される化合物は、Xが水素原子或いは−SOM(各式中、Mは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム残基、又はアルカノールアミン残基を表す。)を表し、Aは炭素数2のアルキレン基を表し、m1は1の数であり、m2は0の数であり、Dは化学式D−1を表し、Dがオルト位に位置しているものとすることもできる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の乳化重合用乳化剤は上記の通り次の一般式(I)で表される化合物からなる。
Figure 0005680214
一般式(I)におけるDは、次の化学式D−1又は化学式D−2で表される重合性の不飽和基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。
Figure 0005680214
従って、Dは、具体的には、1−プロペニル基または2−メチル−1−プロペニル基または(メタ)アリル基を表す。Dは、これら1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、(メタ)アリル基がいずれか単独で存在していてもよく、混合物として存在していてもよいが、1−プロペニル基であることが好ましい。
また、上記Dの置換基数を表すm1は1以上の数であり、好ましくは1〜2の数であり、より好ましくは1である。このDの置換基数m1とRの置換基数m2との数の合計は1〜5であり、Dの置換位置はオルト位(2位または6位)であることが好ましい。
一般式(I)におけるRは、水素原子または炭素数1〜12のアルキル基であって、炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘシサデシル、ステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル等が挙げられる。また、分岐アルキル基としては、例えば、イソプロピル、イソブチル、2級ブチル、ターシャリーブチル、イソペンチル、2級ペンチル、ネオペンチル、ターシャリーペンチル、2級へキシル、2級ヘプチル、イソヘプチル、2−エチルヘキシル、2級オクチル、イソノニル、2級ノニル、イソデシル、2級デシル、2級ウンデシル、2級ドデシル等が挙げられるが、本発明において、Rはより好ましくは水素原子である。
一般式(I)におけるRは、炭素数6〜30の炭化水素基であって、例えば、直鎖アルキル基または分岐アルキル基、もしくはアルケニル基、アリール基、アルキルアリール基、アラルキルアリール基が挙げられる。直鎖のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ヘシサデシル、ステアリル、イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル等が挙げられる。また、分岐アルキル基としては、例えば、イソプロピル、イソブチル、2級ブチル、ターシャリーブチル、イソペンチル、2級ペンチル、ネオペンチル、ターシャリーペンチル、2級へキシル、2級ヘプチル、イソヘプチル、2級オクチル、イソノニル、2級ノニル、イソデシル、2級デシル、イソウンデシル、2級ウンデシル、2級ドデシル、イソトリデシル、2級トリデシル、イソテトラデシル、2級テトラデシル、イソペンタデシル、2級ペンタデシル等が挙げられる。アルケニル基としては、例えば、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル等が挙げられる。アリール基としては、例えば、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチル、ナフチルエチル等が挙げられる。アルキルアリール基としては、例えば、モノブチルフェニル、ジブチルフェ
ニル、sec−ブチルフェニル、ジsec−ブチルフェニル、tert−ブチルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、ジノニルフェニル、ドデシルフェニル、ジデシルフェニル等が挙げられる。アラルキルアリール基としては、例えば、スチレン化フェニル、ベンジルフェニル、クミルフェニル等のモノ、ジ、又はトリのいずれか一つ、あるいはこれらの混合物等が挙げられる。
としては、上記の中でも、炭素数6〜22のアルキル基又は炭素数6〜22のアルケニル基が好適に利用できる疎水基骨格の一例として挙げられ、これらは2種以上を併用することもできる。原料アルコールとしては、合成由来又は天然由来の市販の高級アルコールを適宜使用できる。工業的に製造されるアルコールとしては、例えば、プロピレンまたはブテン、或いはその混合物から誘導される高級オレフィンを経て、オキソ法により製造される分岐型飽和一級アルコールがある。例えば、イソノナノール、イソデカノール、イソウンデカノール、イソドデカノール、イソトリデカノールなどが好適に使用できる他、その混合物としてエクソン・モービル社製のEXXALシリーズも好適に使用できる高級アルコール原料である。
また、ゲルベ反応によるアルコールの2量化によって得られるゲルベアルコールには2−エチル−1−ヘキサノール、2−ブチル−1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘプタノール、2−プロピル−1−オクタノール、2−プロピル−1−ヘプタノール、4−メチル−2−プロピル−1−ヘキサノール、2−プロピル−5−メチル−1−ヘキサノールなどがあり、その他、日産化学工業(株)製の「ファインオキソコール」シリーズ、伊藤製油(株)製の「ハイソコール」シリーズなども好適に使用できる高級アルコール原料である。
また、n−パラフィンやエチレンオリゴマーから誘導されるオレフィンを経て、オキソ法により製造される直鎖型と分岐型のアルコールの混合物として、Shell社製のネオドール(Neodol)シリーズ、Sasol社製のサフォール(Safol)シリーズやリアル(Lial)シリーズがある。また、天然由来の高級アルコールでは、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコールなども好適に使用できる一例である。また、上記各種アルコールを2種以上配合して使用することも可能である。
次の一般式(II)で表されるアラルキルアリール基も、Rとして好適に利用できる疎水基骨格の一例である。式(II)中、Yは以下に示す構造から選択される。一般式(II)で表されるアラルキルアリール基としては、例えば、スチレン化フェニル基、ベンジルフェニル基、クミルフェニル基等が挙げられる。
Figure 0005680214
また、一般式(I)における(AO)n鎖部分は、炭素数2〜4のアルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン(1,4−ブチレンオキサイド)の1種又は2種以上を選択して、付加重合させることにより得ることができる。付加させるアルキレンオキサイド等の重合形態は限定されず、1種類のアルキレンオキサイドの単独重合体、2種類以上のアルキレンオキサイドのランダム共重合体、ブロック共重合体、或いはそれらランダム付加体とブロック共重合の組み合わせであってもよい。
上記アルキレンオキサイドとしてはオキシエチレン基が特に好ましい。2種類以上のアルキレンオキサイドを選択する場合には、その1種類はエチレンオキシドを選択することが好ましく、(AO)n鎖部分は、好ましくはオキシエチレン基を50〜100モル%、より好ましくは70〜100モル%含有する(ポリ)オキシアルキレン鎖である。
重合度nはアルキレンオキシドの平均付加モル数を表し、0〜1,000の範囲の数であり、好ましくは0〜100の範囲の数である。より詳細には、一般式(I)におけるXが水素原子の場合には、重合度nは10〜50の範囲の数であることが好ましい。また、Xがイオン性親水性基の場合には、重合度nは好ましくは0〜50の範囲の数であり、より好ましくは3〜30の範囲の数である。
一般式(I)で表わされる本発明の乳化重合用乳化剤において、(AO)n鎖中のオキシエチレン基の含有量及び重合度nは、乳化剤の親水性又は疎水性の程度を可変とするが、本発明の目的とするポリマーディスパージョンの特性、ポリマーフィルムの特性に応じて、又は使用するモノマーや用途に応じて(AO)nの鎖部分の組成を適切に設計することが好ましい。
次に一般式(I)におけるXは、水素原子、または−(CH−SOM、−(CH−COOM、−PO、−P(Z)OM、−CO−CH−CH(SOM)−COOM(式中、a、bは、それぞれ0〜4の数を表し、Zは上記一般式(I)からXを除いた残基を表す。)で表されるアニオン性親水基等である。上記のアニオン性親水基を表す式(I)中、Mは水素原子、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属原子、またはアンモニウム、アルカノールアミン残基を表す。アンモニウムとしては、例えば、アンモニアのアンモニウム、またはモノメチルアミン、ジプロピルアミン等のアルキルアミンのアンモニウム等が挙げられ、アルカノールアミン残基としては、例えば、モノエタノールアミン残基、ジエタノールアミン残基、トリエタノールアミン残基等が挙げられる。これらのアニオン性親水基の中でも、−SOM、−POまたは−P(Z)OMで表わされる基が好ましい。なお、上記−POは、上記一般式(I)からXを除いた残基Zとのモノエステル体を表し、−P(Z)OMは、上記一般式(I)からXを除いた残基Zとのジエステル体を表す。これらは、上記の如く、それぞれ単独組成で本発明に用いることもでき、混合物として本発明に用いることもできる。
以下、本発明の乳化重合用乳化剤の製造方法の一連の工程について詳述する。
上記一般式(I)において、Dで表わされる重合性の不飽和基は、上記の如く、1−プロペニル基または2−メチル−1−プロペニル基または(メタ)アリル基であるが、これらのうち、(メタ)アリル基は、(アルキル)フェノールの(メタ)アリル化反応により、導入される。一方、1−プロペニル基または2−メチル−1−プロペニル基を有するものは、(アルキル)フェノールの(メタ)アリル化反応の後、アルカリの存在下で1−プロペニル基または2−メチル−1−プロペニル基へ転位させることにより導入することができる。フェノールへの1−プロペニル基導入について、次の方法を例示するが、本発明はこの合成法に限定されるものではない。すなわち、ハロゲン化アリルとフェノールを、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの塩基性物質とともに反応させ、更に100℃程度に加熱することにより、アリルフェノールを得る。この段階にて、ハロゲン化アリル及び塩基性物質の量を調整することにより、フェノールに対しアリル基の1置換体や2置換体等を得ることができる。以下に一般式を示して本反応をより詳細に説明する。以下の反応式(i)、(ii)に従って、アリルフェノールが得られる。
Figure 0005680214
加えて、このとき、フェノール、ハロゲン化アリルの仕込み比率や触媒の量、反応温度等の反応条件によっては、下記反応式(iii)、(iv)の反応が進み、ジアリル体等が副生する。
Figure 0005680214
このように、上記反応式(i)〜(iv)により、目的の(モノ)アリル体に加えてジアリル体等を含む反応組成物を得ることできる。これら反応組成物を水酸化アルカリの存在下で加熱することにより、アリル基が1−プロペニル基に転位して、主たる目的物のプロペニルフェノールが得られるが、反応条件によっては未転位のアリルフェノールを一定量含む組成物を得ることができる。
以後、上記反応式(ii)で得られるアリルフェノールを例にとって、次工程以降を説明する。得られたアリルフェノールの末端の水酸基をグリシジルエーテル化する方法は、特に限定されず、公知の方法が利用できる。例えば、酸触媒存在下でエピクロルヒドリンを反応させてクロルヒドリン化合物とした後に、アルカリで閉環させてアリルフェニルグリシジルエーテルを得ることができる。次いで、触媒存在下でアルコール性OH基やフェノール性OH基を有する疎水基原料に、上記中間体1モルを付加反応させる。更に公知の方法で所定量のアルキレンオキシドを付加することにより、目的物の一つである、本発明の一般式(I)におけるDが1−プロペニル基であり、m1が1、m2が0、Xが水素原子である非イオン性の乳化重合用乳化剤が得られる。
一般式(I)のXがイオン性親水基の場合は、上記の方法で得られた化合物にさらにイオン性親水基の導入反応を行う。イオン性親水基を表わす式中、−(CH−SOMにおけるaが0で表わされるアニオン性親水基を導入するための反応条件は特に限定されず、例えば、スルファミン酸、硫酸、無水硫酸、発煙硫酸、クロロスルホン酸等を反応させることにより製造することができる。また、−(CH−SOMにおいて、aが1〜4の数で表わされるアニオン性親水基を導入するための反応条件も特に限定されるものではなく、例えば、プロパンサルトン、ブタンサルトン等を反応させることにより製造できる。
イオン性親水基を表わす式中、−(CH−COOMで表わされるアニオン性親水基を導入するための反応条件も特に限定されず、例えば、ヒドロキシル基を酸化するか、もしくは、モノハロゲン化酢酸を反応させてカルボキシル化を行うか、または、アクリロニトリル、アクリル酸エステルを反応させ、アルカリでケン化を行うことにより製造できる。
イオン性親水基を表わす式中、−PO及び/または−P(Z)OM(式中、Zは上記一般式(I)からXを除いた残基を表す。)で表わされるアニオン性親水基を導入するための反応条件も特に限定されず、例えば、五酸化二リン、ポリリン酸、オルトリン酸、オキシ塩化リン等を反応させることにより製造できる。リン酸エステル基をアニオン性親水基とする場合、製造方法によってはモノエステル型の化合物とジエステル型の化合物が混合体として得られるが、これらは分離してもよいし、そのまま混合物として使用してもよい。また、水の存在下で反応させ、モノエステル化合物の含有割合を高めて使用することもできる。
イオン性親水基を表わす式中、−CO−CH−CH(SOM)−COOMで表されるアニオン性基を導入するための反応条件も特に限定されず、例えば無水マレイン酸を反応させてモノエステル化を行い、無水亜硫酸ナトリウムを反応させてスルホン化を行うことにより製造することができる。また、アニオン性親水化を行った場合は、その後に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリや、アンモニア、アルキルアミン又はモノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等で中和を行ってもよい。
[乳化重合用モノマー]
本発明の乳化重合用乳化剤を用いた乳化重合に適用されるモノマーは特に限定されず、種々のものに適用可能である。例えばアクリレート系エマルション、スチレン系エマルション、酢酸ビニル系エマルション、SBR(スチレン/ブタジエン)エマルション、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)エマルション、BR(ブタジエン)エマルション、IR(イソプレン)エマルション、NBR(アクリロニトリル/ブタジエン)エマルション等の製造に使用でき、2種以上のモノマーを乳化重合することもできる。
アクリレート系エマルションを構成するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エステル)同士、(メタ)アクリル酸(エステル)/スチレン、(メタ)アクリル酸エステル)/酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル)/アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸(エステル)/ブタジエン、(メタ)アクリル酸(エステル)/塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸(エステル)/アリルアミン、(メタ)アクリル酸(エステル)/ビニルビリジン、(メタ)アクリル酸(エステル)/(メタ)アクリル酸アルキロールアミド、(メタ)アクリル酸(エステル)/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸(エステル)/N,N−ジエチルアミノエチルビニルエーテル等が挙げられる。
スチレン系エマルションのモノマーとしては、スチレン単独の他、例えば、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/ブタジエン、スチレン/フマルニトノル、スチレン/マレインニトリル、スチレン/シアノアクリル酸エステル、スチレン/酢酸フェニルビニル、スチレン/クロロメチルスチレン、スチレン/ジクロロスチレン、スチレン/ビニルカルバゾール、スチレン/N,N−ジフェニルアクリルアミド、スチレン/メチルスチレン、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン、スチレン/アクリロニトリル/メチルスチレン、スチレン/アクリロニトリル/ビニルカルバゾール、スチレン/マレイン酸等が挙げられる。
酢酸ビニル系エマルションのモノマーとしては、酢酸ビニル単独の他、例えば、酢酸ビニル/スチレン、酢酸ビニル/塩化ビニル、酢酸ビニル/アクリロニトリル、酢酸ビニル/マレイン酸(エステル)、酢酸ビニル/フマル酸(エステル)、酢酸ビニル/エチレン、酢酸ビニル/プロピレン、酢酸ビニル/イソブチレン、酢酸ビニル/塩化ビニリデン、酢酸ビニル/シクロペンタジエン、酢酸ビニル/クロトン酸、酢酸ビニル/アクロレイン、酢酸ビニル/アルキルビニルエーテル等が挙げられる。
ハロゲン化オレフィン系の重合に供されるモノマーとしては、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル/マレイン酸(エステル)、塩化ビニル/フマル酸(エステル)、塩化ビニル/酢酸ビニル、塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニリデン/酢酸ビニル、塩化ビニリデン/安息香酸ビニル等が挙げられる。
[乳化重合条件]
本発明の乳化重合用乳化剤を使用した乳化重合反応に使用される重合開始剤は特に限定されず、例えば、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド等を使用できる。重合促進剤としては、亜硫酸水素ナトリウム、硫酸第1鉄アンモニウム等が使用できる。また、連鎖移動剤として、α−メチルスチレンダイマー、n−ブチルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタンなどのメルカプタン類、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素などを用いてもよい。
本発明の乳化剤の使用量は、通常は、全モノマーに対して0.1〜20質量%が好ましく、より好ましくは、0.2〜10.0質量%が適当である。
本発明の乳化重合用乳化剤は、それ単独でも乳化重合は良好に完結しうるが、本発明の効果を保持できる範囲内において、さらにアニオン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤または/及び他の非イオン性界面活性剤を併用してもよく、これにより乳化重合時の重合安定性が向上し、また後工程における処理特性を向上させることができる。
かかるアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤としては特に限定されないが、例えば、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、ロジン酸セッケン、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸塩、ポリオキシアルキレンアリール硫酸塩などが挙げられ、カチオン性界面活性剤としてはステアリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウムなどが挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
これらの併用する界面活性剤の使用量としては、本発明の乳化重合用乳化剤100部に対して、0.5〜95質量部含まれることが好ましく、より好ましくは5〜60質量部である。さらに好ましくは10〜30質量部である。
また、乳化重合時の重合安定性を向上させる目的で公知の保護コロイド剤を併用することができる。併用できる保護コロイド剤としては、完全けん化ポリビニルアルコール、部分けん化ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸、アラビアゴムなどがある。
本発明の乳化重合用乳化剤の他の使用方法としては、ポリマーディスパージョンの安定性を改善するために、重合終了後のポリマーに添加し使用することができる。
また、本発明の乳化重合用乳化剤は懸濁重合にも応用することができる。
[作用]
本発明の乳化重合用乳化剤は、その分子中の疎水基部分に共重合性の不飽和基を有し、重合性モノマー、殊にスチレン系モノマーとの共重合性に優れ、ポリマー組成に組み込まれやすい。そのため、共重合性の反応性乳化剤として、ポリマーディスパージョンから得られたポリマーフィルム中に遊離した状態で存在する乳化剤量が著しく減少し、フィルムの耐水性、接着性、耐熱性、耐候性等の諸特性の向上に極めて優れた効果を発揮する。かつポリマーディスパージョンの泡立ち、機械安定性等が著しく改善される。
本発明によれば、乳化重合時の安定性が向上し、かつ、ポリマーディスパージョンから得られるポリマーフィルムの耐水性、接着性、耐熱性、耐侯性等の諸特性を著しく改善させ得る乳化重合用乳化剤を提供することができる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの例により限定されるものではない。なお、文中「部」及び「%」は特に記載がない限り質量基準である。
[一般式(I)で表される化合物の製造例]
(製造例1)
撹拌機、温度計、還流管を備えた反応容器に、フェノール94g(1.0モル)、NaOH40g(1.0モル)およびアセトン210gを仕込み、撹拌しながら内温を40℃に昇温した。次にアリルクロライド76g(1.0モル)を1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに40℃に2時間保ち、反応を行った。反応生成物を濾過し、副生したNaClを除去した後、減圧下にアセトンを除去し、アリルフェニルエーテル134gを得た。
このアリルフェニルエーテルをオートクレーブに仕込み、200℃で5時間撹拌保持した。この段階で転位反応が起こり、2−アリルフェノールとした。反応容器に、この2−アリルフェノール134g(1モル)と、触媒として三フッ化ホウ素エーテル錯体1.3gを仕込み、窒素雰囲気下で撹拌しながら、100℃まで昇温した後、この温度を維持した状態で、エピクロルヒドリンを2−アリルフェノール1モルに対して1モルとなるように撹拌下に滴下した。その後、60℃で、48%水酸化ナトリウム水溶液100gを滴下し、60℃で2時間熟成した後、水400gを添加し、80℃で30分撹拌後、80℃で1時間静置した。分離した下層(水層)を分離除去し、100℃で減圧して脱水し、2−アリルフェニルグリシジルエーテルを得た。
次に、撹拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に2−アリルフェニルグリシジルエーテル190g(1モル)、ラウリルアルコール(C12を98%以上含む。)186g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム10gを仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度100℃の条件にて5時間撹拌反応を行った後、触媒を除去して中間体Aを得た。次にこの中間体A376g(1モル)をオートクレーブに移し、水酸化カリウムを触媒とし、圧力1.5kg/cm、温度130℃の条件にて、エチレンオキサイド440g(10モル)を付加させて、一般式(I)で表される化合物(本発明品1)を得た。この反応時にアリル基は、1−プロペニル基に定量的に変化した。
(製造例2)
エチレンオキサイドの量を440g(10モル)から2200g(50モル)に増やした他は、製造例1に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品2)を得た。
(製造例3)
撹拌器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に、上記製造例1で得られた化合物(本発明品1)816g(1モル)を仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度120℃の条件にてスルファミン酸97g(1モル)を反応させた後、精製して一般式(I)で表される化合物(本発明品3)を得た。
(製造例4)
撹拌機および温度計を備えた反応容器に製造例1で得られた化合物(本発明品1)816g(1モル)仕込んだ。次に撹拌しながらモノクロル酢酸ナトリウム128g(1.1モル)及び水酸化ナトリウム44g(1.1モル)を40℃にした反応容器内に3時間をかけて添加した。その後、40℃にて撹拌しながら17時間反応させた後、精製して一般式(I)で表される化合物(本発明品4)を得た。
(製造例5)
撹拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に2−アリルフェニルグリシジルエーテル190g(1モル)、イソトリデシルアルコール200g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム10gを仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度100℃の条件にて5時間撹拌反応を行った後、触媒を除去して中間体Bを得た。次にこの中間体B390g(1モル)をオートクレーブに移し、水酸化カリウムを触媒とし、圧力1.5kg/cm、温度130℃の条件にて、エチレンオキサイド440g(10モル)を付加させた。この反応時にアリル基は、1−プロペニル基に定量的に変化した。さらにこのエチレンオキサイド付加体830g(1モル)と無水リン酸94g(0.33モル)を仕込み、撹拌しながら80℃で5時間リン酸化を行った後、苛性ソーダで中和して、一般式(I)で表される化合物(本発明品5)を得た。本組成物をNMRにて確認したところ、モノエステル/ジエステルの比率は56/44であった。
(製造例6)
撹拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に2−アリルフェニルグリシジルエーテル190g(1モル)、2−エチルヘキシルアルコール130g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム10gを仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度100℃の条件にて5時間撹拌反応を行った後、触媒を除去して中間体Cを得た。次にこの中間体C320g(1モル)をオートクレーブに移し、水酸化カリウムを触媒とし、圧力1.5kg/cm、温度130℃の条件にて、プロピレンオキサイド175g(3モル)を、次いでエチレンオキサイド440g(10モル)を付加させた。この反応時にアリル基は、1−プロペニル基に定量的に変化した。さらにこのプロピレンオキサイド及びエチレンオキサイドブロック付加体934g(1モル)を撹拌器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度120℃の条件にてスルファミン酸97g(1モル)を反応させた後、精製して一般式(I)で表される化合物(本発明品6)を得た。
(製造例7)
ラウリルアルコールの代わりにイソデシルアルコールを用いた他は、製造例1及び製造例3に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品7)を得た。
(製造例8)
ラウリルアルコールの代わりにフェノールを用い、エチレンオキサイドの量を440g(10モル)から880g(20モル)に増やした他は、製造例1及び製造例3に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品8)を得た。
(製造例9)
ラウリルアルコールの代わりにスチレン化フェノール(質量比はモノ体:ジ体:トリ体=15:50:35)を用いた他は、製造例1及び製造例3に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品9)を得た。
(製造例10)
エチレンオキサイドの付加反応時の温度を130℃から115℃に変更した他は、製造例1及び製造例3に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品10)を得た。この反応時にアリル基は、80%の転化率で1−プロペニル基に変化した。
(製造例11)
アリルクロライドの量を76g(1モル)から91g(1.2モル)に増やした他は、製造例1及び製造例3に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品11)を得た。
(製造例12)
撹拌器、温度計及び窒素導入管を備えた反応容器に上記に記載の中間体(A)376g(1モル)を仕込み、反応装置内の雰囲気を窒素で置換後、温度120℃の条件にてスルファミン酸97g(1モル)を反応させた後、精製して一般式(I)で表される化合物(本発明品12)を得た。
(製造例13)
フェノールの代わりに4−メチルフェノールを用い、エチレンオキサイドの量を440g(10モル)から1320g(30モル)に増やした他は、製造例1及び製造例4に準じて一般式(I)で表される化合物(本発明品13)を得た。
以上の製造例で得られた一般式(I)で表される化合物の構造は以下の通りである。なお、構造式中、EOはオキシエチレン基を示し、POはオキシプロピレン基を表す。
Figure 0005680214
Figure 0005680214
また、以下の使用例における比較品は以下の通りである。
Figure 0005680214
[乳化重合用乳化剤の使用例]
(使用例1)スチレン/アクリル酸ブチル系ポリマーディスパージョンの調製
モノマーとしてスチレン123.75g、アクリル酸ブチル123.75g、アクリル酸2.5gを、本発明品または比較品の乳化剤5.0g及びイオン交換水105gをホモミキサーで混合して混合モノマー乳濁液を調製した。これとは別に、撹拌機、還流冷却器、温度計、窒素導入管及び滴下漏斗を備えた反応器に、イオン交換水122g、炭酸水素ナトリウム0.25gを仕込んだ。滴下漏斗に上記事前調製した混合モノマー乳濁液のうち36gを仕込み、反応器に一括添加し、80℃に昇温させた。その後、15分間撹拌を継続した後に、重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.5gをイオン交換水20gに溶解して加えて重合を開始させた。次いで、重合開始剤の添加15分後より3時間かけて、混合モノマー乳濁液の残りの324部を滴下して重合させた。さらに、続けて2時間熟成した後、冷却してアンモニア水でpHを8に調整して本発明の評価実験に供するポリマーディスパージョンを得た。得られたポリマーディスパージョン及びポリマーフィルムについて、以下の評価試験を行った。その詳細結果を表1に示す。
(1)ポリマーディスパージョン評価
使用例1から使用例2において得られたポリマーディスパージョンについて、以下の評価試験を行った。
[重合安定性]
ポリマーディスパージョンを80メッシュの金網で乳化重合工程中に生成した凝集物をろ過して、ろ過残渣を水洗後、105℃で2時間乾燥し、その質量をディスパージョンの固形分に対する質量%で示した。なお、本測定において凝集物量が小さい程、乳化重合工程における重合安定性が高いことを意味する。
[平均粒子径]
ポリマーディスパージョンの一部を取り、動的光散乱式粒度分布測定装置(日機装株式会社製、製品名MICROTRAC UPA9340)にて粒子径を測定した。
[反応性乳化剤の共重合率]
ポリマーディスパージョンの一定量を秤取し、過剰のメタノールを加えてポリマーを凝固させた後、遠心分離処理を行った。次いでその上澄みを回収し、減圧蒸留後に得られた残渣のH−NMR測定から共重合率を測定した。
[機械的安定性]
ポリマーディスパージョンの50gを秤取し、マーロン型試験機にて荷重10kg、回転数1,000rpmで5分間処理し、生成した凝集物を80メッシュの金網でろ過し、残渣を水洗後、105℃で2時間乾燥し、その質量をディスパージョンの固形分に対する質量%で示した。なお、本測定において凝集物量が小さいほど、高せん断条件下におけるポリマーディスパージョンの安定性が高いことを意味する。
[起泡性]
ポリマーディスパージョンを水で2倍希釈し、100mlネスラー管に30ml入れ、30回倒立させてから静置5分後における泡の量(ml)を測定した。
(2)ポリマーフィルム評価
ポリマーディスパージョンから以下の要領でポリマーフィルムを作成し、以下の評価試験を行った。
[耐水白化試験]
ポリマーディスパージョンを市販のガラス板に膜厚120μm(dry)になるように塗布し、20℃×65%RHの雰囲気下で24時間乾燥させたものを25℃のイオン交換水に浸漬し、16ポイントの印刷文字の上にガラス板を置き、ポリマーフィルムを通して文字を透かして見たときに、その文字が判別できなくなるまでの日数を測定した。その結果を、以下の基準に基づいて評価した。
◎ :21日以上
○ :11日〜20日
△ :1〜10日
× :1日未満
Figure 0005680214
(使用例2)アクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸ブチル系ポリマーディスパージョンの調製
上記使用例1において、モノマー成分のうち、スチレンをアクリル酸2−エチルヘキシルに変更した以外は使用例1と同様の操作で乳化重合を行い、本発明の評価実験に供試するポリマーディスパージョンを得た。得られたポリマーディスパージョンについて、固形分、重合安定性、平均粒子径、乳化剤の共重合率、機械的安定性、起泡性をそれぞれ評価し、ポリマーフィルムについても耐水白化性、接着性をそれぞれ評価した。重合安定性、平均粒子径、乳化剤の共重合率、機械的安定性、起泡性、耐水白化性の評価方法は上記の評価方法と同様である。接着性の評価方法は以下の通りである。その詳細結果を表2に示す。
[接着性]
5cm幅に切ったPETフィルム上に使用例2において得られたポリマーディスパージョンを25μm(dry)の厚さに塗工し、熱処理した後SUS板に貼り付け、ローラ圧着した。接着面が5cm×5cmとなるようにフィルムを剥がし、フィルムの端に200gの重りを吊り下げて剥がれるまでの時間(秒)を測定した。その結果を、以下の基準に基づいて評価した。
○ :900秒以上
△ :300〜900秒
× :300秒未満
Figure 0005680214
本発明の乳化重合用乳化剤を添加して得られるポリマーディスパージョンは、例えば、粘着剤、接着剤、被覆剤、含浸補強剤等として、樹脂、金属、紙、木材、布の他、コンクリートなどに適用することができる。また、ポリマーディスパージョンあるいはポリマーディスパージョンから取り出した固形ポリマーは、樹脂、ゴム、ポリマーの改質剤に使用することができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

Claims (4)

  1. 次の一般式(I)で表される化合物からなる乳化重合用乳化剤。
    Figure 0005680214
    但し、一般式(I)中、Dは下記化学式D−1及び化学式D−2のいずれかで表される重合性の不飽和基を表し、m1は1以上の数を表し、Rは炭素数1〜12のアルキル基を表し、m2は0〜4の数を表し、m1とm2の数の合計は1〜5である。Rは炭素数6〜30の炭化水素基を表し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキレン基を表し、nはアルキレンオキシドの平均付加モル数を表し、0〜1,000の範囲にある。Xは水素原子、又は−(CH−SOM、−(CH−COOM、−PO、−P(Z)OM、−CO−CH−CH(SOM)−COOM(各式中、a及びbはそれぞれ0〜4の数を表し、Zは前記一般式(I)からXを除いた残基である。Mは、それぞれ水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム残基、又はアルカノールアミン残基を表す。)のいずれかで表されるアニオン性親水基を表す。
    Figure 0005680214
    但し、化学式D−1及び化学式D−2におけるRは水素原子またはメチル基を表す。
  2. 一般式(I)において、Rが炭素数6〜22のアルキル基及び炭素数6〜22のアルケニル基のうちの1種又は2種以上を表し、m1が1〜2の数を表し、m2が0であり、Dがオルト位に位置することを特徴とする、請求項1に記載の乳化重合用乳化剤。
  3. 一般式(I)において、Rが下記の一般式(II)で表されるアラルキルアリール基を表し、式中Yは次に示す構造から選択される基であり、m1が1〜2の数を表し、m2が0であり、Dがオルト位に位置することを特徴とする、請求項1に記載の乳化重合用乳化剤。
    Figure 0005680214
  4. 一般式(I)において、Xは水素原子或いは−SOM(式中、Mは水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム残基、又はアルカノールアミン残基を表す。)を表し、Aは炭素数2のアルキレン基を表し、m1は1の数であり、m2は0の数であり、Dは化学式D−1を表し、Dがオルト位に位置することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の乳化重合用乳化剤。
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