JP5679801B2 - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的に書き込み可能な不揮発性記憶装置に関する。
従来の不揮発性メモリとしては、例えば、複数のメモリセルがワード線WLおよびビット線BLにそれぞれ配列されてメモリセルアレイを形成し、読み出し対象のメモリセルのビット線を選択回路を介して読み出しアンプに順次接続し、読み出しアンプでメモリセルに接続されたビット線の電圧の大きさを基準電圧の大きさと比較することによりデータを読み出すものが知られている。
ところで、メモリセルには、“1”又は“0”の論理値を示すデータが記憶されている。ビット線BLは、読み出し対象のメモリセルに記憶されたデータに応じて電圧の大きさが変化するが、データ“1”の読み出し後のデータ“0”の読み出しなどでビット線BLが充電されて0リードの判定が可能な安定状態となるまで時間がかかり、これがアクセス遅延の原因の1つになっていた。
この問題を解決する技術として、特許文献1には、ビット線BLからデータを読み出す際に、内部電源で生成される内部電圧CSVでプリチャージすることにより、データの読み出しを高速化する技術が開示されている。
特開2007−149296号公報
しかしながら、内部電圧CSVの大きさは、基準電圧の大きさと必ずしも一致しない。このため、内部電圧CSVの大きさが基準電圧の大きさよりも大きい場合は、プリチャージによりビット線BLが基準電圧の大きさを超えて充電されるため、オーバーシュートが発生してしまう。逆に、内部電圧CSVの大きさが基準電圧の大きさよりも小さい場合は、プリチャージによりアクセス期間が短縮されるものの、プリチャージ後にビット線BLが充電されるため、安定状態となるまで時間がかかる。このように従来の不揮発性メモリでは、内部電圧CSVの大きさが基準電圧の大きさと必ずしも一致しないため、アクセス遅延が発生してしまう場合がある、という問題点があった。なお、本明細書中では、容量性素子に電荷を蓄えるという意味に加え、配線に対して電圧を印加することも広義的に“充電”と称している。“充電”と称するのは、配線における寄生容量の存在を考慮してこの寄生容量に電荷を蓄えるという見方をしているからである。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、アクセス遅延の発生を抑制することができる不揮発性記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の不揮発性記憶装置は、論理値を電気的に書き込み可能に記憶する不揮発性の記憶素子に接続され、該記憶素子に記憶された論理値に応じた大きさの電圧が印加されるビット線と、前記ビット線に印加された電圧の大きさと基準電圧線に印加された基準電圧の大きさとの比較を行って前記論理値を識別する場合、該比較に先立って該ビット線を前記基準電圧の大きさに相当する大きさの電圧で充電する充電手段と、前記基準電圧線と前記ビット線との間に接続され、前記充電手段による充電が行われた際にカップリング電荷を発生する容量性負荷を備え、該容量性負荷を利用して前記基準電圧線の電圧の大きさと前記ビット線の電圧の大きさとの差に応じた電圧を前記比較の結果を示す電圧として生成する電圧生成手段と、前記基準電圧線と前記容量性負荷との接続点に接続されたゲート端子を有する第1の電界効果トランジスタを備え、前記充電手段による充電が行われた際に、該第1の電界効果トランジスタのゲート端子の電圧と前記容量性負荷のゲート端子の電圧とを共通の電圧とすることで、前記基準電圧線の電荷を吸収する電荷吸収手段と、を含んで構成されている。
本発明によれば、アクセス遅延の発生を抑制することができる、という効果が得られる。
第1の実施形態に係る不揮発性メモリの概略構成の一例を模式的に示す模式図である。 第1の実施形態に係る不揮発性メモリの概略構成の一例を示す構成図である。 第1の実施形態に係るアンプの要部構成の一例を示す構成図である。 第1の実施形態に係る不揮発性メモリにおける信号の遷移状態の一例を示すタイムチャートである。 第2の実施形態に係るアンプの要部構成の一例を示す構成図である。 第2の実施形態に係る不揮発性メモリにおける信号の遷移状態を示すタイムチャートである。 実施形態に係る不揮発性メモリの基本構成の一例を示す構成図である。 実施形態に係るアンプの基本構成の一例を示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
先ず、本実施形態に係る不揮発性メモリの基本構成について説明する。図7は、本実施形態に係る不揮発性メモリの基本構成の一例を示す構成図である。同図に示すように、不揮発性メモリ100は、メモリセル102がマトリクス状に複数設けられたメモリセルアレイ104と、メモリセル102からデータを読み出して出力するためのアンプ105と、アンプ105から出力されたデータを保持するラッチ回路106と、ラッチ回路106によって保持されているデータを取り出して外部に出力する出力回路107と、を含んで構成されている。メモリセルアレイ104には、外部からアドレスが入力されることによってデコードされる複数本のワード線WL(WL,WL,・・・・WL)が並列に配置されている。これらの複数本のワード線WLに対して交差する方向には、データ伝送用の複数本のビット線BL(BL,BL,・・・・BL)が所定間隔を隔てて並列に配置されている。また、各ビット線BLの近傍には、これらと並行に、メモリセル102のドレイン端子側の電位を引き下げるための複数本のドレイン線DL(DL,DL,・・・・DL)がそれぞれ配置されている。
アンプ105は、ビット線BL毎に設けられ、電流検知型のアンプであるビット線別アンプ108と、基準電流IREFを発生する基準電流発生回路109と、基準電流発生回路109によって発生された基準電流IREFを基準電圧VREFに変換するリファレンスアンプ110と、リファレンスアンプ110によって得られた基準電圧VREFの大きさと同等の大きさの定電圧VREFEQを発生する定電圧発生回路112と、ビット線別アンプ108毎に設けられ、対応するビット線別アンプ108でビット線BLを充電する充電回路114と、を含んで構成されている。
ビット線別アンプ108は、対応するビット線BLを介してメモリセル102から入力された電流ICELL(ICELL,ICELL,・・・・ICELL)の大きさと基準電流IREFの大きさとの差に対応する電圧を生成するアンプ本体116と、アンプ本体116によって生成された電圧を論理値に変換して出力する論理回路118と、を含んで構成されている。
図8には、不揮発性メモリ100のアンプ105の基本構成の一例が示されている。同図に示すように、ビット線別アンプ108のアンプ本体116は、メモリセル102のソース端子の電位を、接地電位にすることによりメモリセル102をデータの読み出し可能状態に初期化する初期化実行回路116Aと、ビット線BLを流れる電流を電圧に変換し、変換して得た電圧の大きさとリファレンスアンプ110で得られた基準電圧VREFの大きさとの差に対応する電圧(以下、「差電圧」という。)を生成して論理回路118に出力する差電圧出力回路116Bと、を含んで構成されている。また、ビット線別アンプ108は、充電回路114によってビット線BLが定電圧VREFEQで充電されるように構成されている。
このように構成されたビット線別アンプ108では、メモリセル102からデータを読み出す場合、先ず、メモリセル102のソース端子の電位が初期化実行回路116Aによって初期化される。そして、ビット線BLが充電回路114によって定電圧VREFEQで充電された後、差電圧出力回路116Bから差電圧が出力される。差電圧出力回路116Bから出力される差電圧の大きさは、メモリセル102からビット線BLを介して入力された電流ICELLの大きさが基準電流IREFの大きさよりも大きければ基準電圧VREFよりも大きくなり、メモリセル102から出力された電流ICELLの大きさが基準電流IREFの大きさよりも小さければ基準電圧VREFよりも小さくなる。従って、論理回路118は、差電圧出力回路116Bから入力された差電圧の大きさが基準電圧VREFよりも大きいか否かを判定することによりメモリセル102のデータにより示される論理値を識別することができる。
このように、差電圧の生成に先立ってビット線BLを定電圧VREFEQで充電しておくことにより、特許文献1に記載の技術に比べ、メモリセル102に対してのアクセス遅延の発生を抑制することができる。
ところで、同図に示すように、差電圧出力回路116Bは、複数のPチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、「PMOSトランジスタ」という。)が直列に接続されて構成されたPMOS直列部60と複数のNチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、「NMOSトランジスタ」という。)が直列に接続されて構成されたNMOS直列部62とが直列に接続されて構成された回路を含んで構成されている。また、差電圧出力回路116Bでは、同図に示すようにPMOS直列部60の1つのPMOSトランジスタのゲート端子及びNMOS直列部62の2つのNMOSトランジスタの各ゲート端子には基準電圧VREFが印加されるようにリファレンスアンプ110の出力端子が基準電圧線を介して接続され、PMOS直列部60とNMOS直列部62との接続点が論理回路118の入力端子に接続され、PMOS直列部60に直接接続されたNMOSトランジスタのソース端子にビット線BLが接続されている。これにより、差電圧出力回路116Bは、データの読み出し対象とされたメモリセル102に記憶されたデータにより示される論理値が識別可能な差電圧を生成して論理回路118に出力することができる。
しかしながら、差電圧出力回路116Bでは、充電回路114による充電を開始したときに、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート容量を介してゲート電圧が突き上げられてしまうため、ゲート電圧の大きさを基準電圧VREFの大きさに維持することが困難である。また、リファレンスアンプ110は、差電圧出力回路116Bと同様の直列回路、つまり図8に示すようにPMOS直列部60と同様のPMOS直列部とNMOS直列部62と同様のNMOS直列部とが直列に接続されて構成された直列回路を有しており、この直列回路によって基準電圧VREFを生成しているので、差電圧出力回路116Bに基準電圧VREFを供給する能力が乏しい。そのため、差電圧出力回路116BのPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート電圧が一旦突き上げられるとそのゲート電圧が基準電圧VREFに復帰して安定するまで時間がかかり、その分だけメモリセル102に対するアクセスが遅延してしまう可能性を含んでいる。
そこで、以下に示す第1の実施形態及び第2の実施形態では、アクセスが遅延してしまう可能性をより一層低くすることができる不揮発性メモリを開示する。
なお、以下では、図7に示す不揮発性メモリ100及び図8に示すアンプ105と同一の構成は同一の符号を付して、その説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1には、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10の構成の一例が模式的に示されている。同図に示すように、不揮発性メモリ10は、複数のメモリセルアレイ104を備えている。複数のメモリセルアレイ104には、各々共通の書き込み回路12及び不良ワード線救済回路14が設けられている。書き込み回路12は、メモリセル102に対してデータを書き換えるための電圧を印加するものである。不良ワード線救済回路14は、不良のワード線WLがあった場合に予備のワード線を用いて救済するための冗長回路である。
また、複数のメモリセルアレイ104の各々には、アンプ15、不良ビット線救済回路16、ラッチ回路106、及びECC論理回路20が設けられている。アンプ15は、図8に示すアンプ105の機能を備えている。不良ビット線救済回路16は、不良のビット線BLがあった場合に予備のビット線を用いて救済するための冗長回路である。ラッチ回路106は、アンプ105から出力されたデータにより示される論理値を保持するものである。ECC論理回路20は、メモリセル102の欠陥に起因してアンプ105から誤った論理値が出力された場合に論理値の誤りを検出して訂正するものである。
また、複数のメモリセルアレイ104には、各々共通の入出力回路22が設けられており、メモリセル102を特定するアドレスを示すアドレスデータの入力やアンプ105で識別された論理値の出力は、入出力回路22を介して各々行われる。
更に、不揮発性メモリ10には、ワードデコーダドライバ26、内部電源28、基準電流発生回路109、及びタイミング信号発生回路30が設けられている。ワードデコーダドライバ26は、入出力回路22を介して入力されたアドレスデータにより示されるアドレスによって特定されるメモリセル102のワード線WLからデータを読み出すための電圧を印加する。内部電源28は、外部電源(図示省略)から供給された外部電圧VCCを変圧して内部電圧VCDとして各部に供給する。タイミング信号発生回路30は、不揮発性メモリ10を構成している各部の動作期間を規定するためのタイミング信号を発生するものである。
図2には、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10の構成の一例が概略的に示されている。不揮発性メモリ10は、図7に示す不揮発性メモリ100に比べ、アンプ105に代えてアンプ15を適用した点、及びラッチ回路18を設けた点が異なっている。
メモリセルアレイ104において、各メモリセル102のフローティングゲートにはそれぞれワード線WLが接続され、各メモリセル102のソース端子にはビット線BLが接続され、各メモリセル102のドレイン端子にはドレイン線DLが接続されている。
各ビット線BLはアンプ15に接続されている。アンプ15は、図8に示すアンプ105に比べ、ビット線別アンプ108に代えてビット線別アンプ32を適用している点が異なっている。ビット線別アンプ32は、図8に示すビット線別アンプ108に比べ、新たにカップリング相殺回路34を設けた点が異なっている。
ビット線別アンプ32のアンプ本体116には、対応するビット線BLが接続されている。また、アンプ本体116には、カップリング相殺回路34が接続されている。また、カップリング相殺回路34にはタイミング信号発生回路30が接続されており、アンプ15の動作期間をハイレベルで示す動作期間信号TAMPが入力される。また、ビット線別アンプ32において、論理回路118の入力端子はアンプ本体116に接続されており、アンプ本体16から差電圧VOUTが供給される。
各ビット線別アンプ32には、それぞれラッチ回路106及び出力回路107が設けられている。出力回路107は、図1に示す入出力回路22に組み込まれている。論理回路118の出力端子は、対応するラッチ回路106の入力端子に接続され、ラッチ回路106の出力端子は、対応する出力回路107の入力端子に接続されている。また、ラッチ回路106には、タイミング信号発生回路30に接続されており、入力されたデータの保持(ラッチ)を可能にする期間をハイレベルで示すラッチ可能期間信号TLATが入力される。なお、以下では、ラッチ回路106がデータの保持が可能な状態を“ラッチ可能状態”と称する。
従って、アンプ本体16は、差電圧VOUT(VOUT,VOUT,・・・・VOUT)を出力し、論理回路118は、アンプ本体16から供給された差電圧VOUTを論理値化し、論理値SOUT(SOUT,SOUT,・・・・SOUT)を出力する。そして、ラッチ回路106は、タイミング信号発生回路30から入力されたラッチ可能期間信号TLATに基づいて、論理回路118から入力された論理値SOUTを保持する。ラッチ回路106によって保持された論理値SOUTは、ECC論理回路20によって必要に応じて誤り訂正が施され、論理値SOUTLAT(SOUTLAT,SOUTLAT,・・・・SOUTLAT)として出力回路107に出力される。
基準電流発生回路109の出力端子はリファレンスアンプ110の入力端子に接続されている。リファレンスアンプ110の出力端子は定電圧発生回路112の入力端子及び各ビット線別アンプ32のアンプ本体116に接続されている。定電圧発生回路112の出力端子は、各充電回路114の入力端子及び各ビット線別アンプ32のカップリング相殺回路34の入力端子に接続されている。また、充電回路114には、タイミング信号発生回路30が接続されており、充電を行う充電期間をハイレベルで示す充電期間信号TAMPCが入力される。なお、本第1の実施形態では、充電期間を30nsとしているが、この時間は、充電を開始してから、メモリセル102のワード線WLの電圧の大きさがメモリセル102に記憶されたデータの読み出しを可能にする電圧の大きさに達した時間から更に数nsだけマージンをもった時間であり、ビット線BLの電位が安定するまでの時間を見積もって設定されている。
図3には、本第1の実施形態に係るアンプ15の構成の一例が示されている。同図に示すように、リファレンスアンプ11は、各々のゲート端子がタイミング信号発生回路30に接続されたNMOSトランジスタ112A,112B及び直列回路112Cを含んで構成されている。
直列回路112Cは、PMOSトランジスタ36A,36B,36Cが直列に接続されて構成されたPMOS直列部36とNMOSトランジスタ38A,38B,38Cが直列に接続されて構成されたNMOS直列部38を含んで構成されている。PMOS直列部36の一端であるPMOSトランジスタ36Aのソース端子には、外部電圧VCCが印加された外部電圧線が接続され、PMOS直列部36の他端であるPMOSトランジスタ36Cのドレイン端子には、NMOS直列部38の一端であるNMOSトランジスタ38Aのドレイン端子が接続されている。また、NMOS直列部38の他端であるNMOSトランジスタ38Cのソース端子は接地されている。
PMOSトランジスタ36Bのゲート端子は接地されている。また、PMOSトランジスタ36A及びNMOSトランジスタ112A,112Bの各ゲート端子はタイミング信号発生回路30に接続されている。PMOSトランジスタ36A及びNMOSトランジスタ112Bの各ゲート端子にはタイミング信号発生回路30によって同レベルの信号が入力され、NMOSトランジスタ112Aのゲート端子にはタイミング信号発生回路30によってその信号に対して反転した信号が入力される。
PMOSトランジスタ36A及びNMOSトランジスタ112A,112Bの各ゲート端子にタイミング信号発生回路30から入力される信号は、アンプ15によってメモリセル102からデータが読み出されない非動作時とアンプ15によってメモリセル102からデータが読み出される動作時とで異なっている。つまり、動作時には、PMOSトランジスタ36A及びNMOSトランジスタ112Bの各ゲート端子にローレベル(PMOSトランジスタにおいて、ゲート端子に入力される間、ソース端子及びドレイン端子間を導通状態にし、NMOSトランジスタにおいて、ゲート端子に入力される間、ソース端子及びドレイン端子間を非導通状態にする信号レベル)の信号STBYが入力され、NMOSトランジスタ112Aのゲート端子にハイレベル(PMOSトランジスタにおいて、ゲート端子に入力される間、ソース端子及びドレイン端子間を非導通状態にし、NMOSトランジスタにおいて、ゲート端子に入力される間、ソース端子及びドレイン端子間を導通状態にする信号レベル)の信号STBYBが入力される。一方、非動作時には、PMOSトランジスタ36A及びNMOSトランジスタ112Bの各ゲート端子にハイレベルの信号STBYが入力され、NMOSトランジスタ112Aのゲート端子にローレベルの信号STBYBが入力される。
NMOSトランジスタ112Aのドレイン端子はリファレンスアンプ11の入力端子を介して基準電流発生回路109の出力端子に接続されている。また、NMOSトランジスタ112Aのソース端子はNMOS直列部38のNMOSトランジスタ38Aのソース端子とNMOSトランジスタ38Bのドレイン端子との接続点に接続されている。
NMOSトランジスタ38A,38B,38Cの各ゲート端子及びPMOSトランジスタ36Cのゲート端子は相互に接続され、かつPMOSトランジスタ36Cのドレイン端子とNMOSトランジスタ38Aのドレイン端子との接続点に接続されている。
NMOSトランジスタ112Bのソース端子は接地されている。また、NMOSトランジスタ112Bのドレイン端子にはNMOSトランジスタ38A,38B,38Cの各ゲート端子及びPMOSトランジスタ36Cのゲート端子が接続されている。更に、NMOSトランジスタ112Bのドレイン端子には基準電圧線40が接続されている。従って、リファレンスアンプ11は、基準電流発生回路109から入力された基準電流IREFを基準電圧VREFに変換して基準電圧線40を介して出力することができる。
定電圧発生回路112は、オペアンプ42、コンデンサ44及び分圧回路46を含んで構成されている。分圧回路46は、PMOSトランジスタ46A及び抵抗器46Bが直列に接続されて構成されている。PMOSトランジスタ46のソース端子には、外部電圧VCCが印加された外部電圧線が接続され、PMOSトランジスタ46のドレイン端子には抵抗器46Bの一端が接続され、抵抗器46の他端は接地されている。オペアンプ42の非反転入力端子には基準電圧線40が接続され、オペアンプ42の反転入力端子にはPMOSトランジスタ46と抵抗器46Bとの接続点46C及びコンデンサ44の一端が接続され、オペアンプ42の出力端子にはPMOSトランジスタ46のゲート端子及びコンデンサ44の他端が接続されている。従って、定電圧発生回路112は、接続点46Cにて、リファレンスアンプ11から基準電圧線40を介して供給される基準電圧VREFと同等の大きさの定電圧VREFEQを発生させることができる。
充電回路114は、NMOSトランジスタ48を含んで構成されている。NMOSトランジスタ48のドレイン端子は定電圧発生回路112の接続点46Cに接続され、NMOSトランジスタ48のソース端子は、対応するビット線BLに接続されている。また、NMOSトランジスタ48のゲート端子は、タイミング信号発生回路30に伝送線50を介して接続されている。従って、伝送線50に伝送される充電期間信号TAMPCの信号レベルがハイレベルの間はNMOSトランジスタ48のソース端子及びドレイン端子間が導通状態となるため、対応するビット線BLが定電圧VREFEQで充電され、伝送線50に伝送される充電期間信号TAMPCの信号レベルがローレベルの間はNMOSトランジスタ48のソース端子及びドレイン端子間が非導通状態となるため、対応するビット線BLが充電されない。
初期化実行回路116Aは、PMOSトランジスタ54及びNMOSトランジスタ56が直列に接続されて構成されている。PMOSトランジスタ54のソース端子は内部電源28(図1参照)に接続されており、内部電圧VCDが印加される。また、PMOSトランジスタ54のドレイン端子はNMOSトランジスタ56のドレイン端子に接続され、NMOSトランジスタ56のソース端子は接地されている。また、PMOSトランジスタ54とNMOSトランジスタ56との接続点は、ビット線BLに接続されている。更に、PMOSトランジスタ54のゲート端子にはタイミング信号発生回路30が接続されており、アンプ15の動作期間をハイレベルで示す動作期間信号TAMPの反転した信号である反転動作期間信号TAMPBがタイミング信号発生回路30から入力される。
NMOSトランジスタ56のゲート端子にもタイミング信号発生回路30が接続されており、アンプ15の動作期間の初期にビット線BLを放電する期間をハイレベルで示す放電期間信号TDISがタイミング信号発生回路30から入力される。
差電圧出力回路116Bは、直列回路58を含んで構成されている。直列回路58は、PMOSトランジスタ60A,60B,60Cが直列に接続されて構成されたPMOS直列部60とNMOSトランジスタ62A,62B,62Cが直列に接続されて構成されたNMOS直列部62を含んで構成されている。NMOSトランジスタ62AとNMOSトランジスタ62Bとの接続点はビット線BLに接続されている。つまり、NMOSトランジスタ62AとNMOSトランジスタ62Bとの接続点は、PMOSトランジスタ54とNMOSトランジスタ56との接続点及びNMOSトランジスタ48のソース端子にビット線BLを介して接続されている。
また、PMOS直列部60の一端であるPMOSトランジスタ60Aのソース端子は、外部電圧VCCが印加された外部電圧線に接続され、PMOS直列部60の他端であるPMOSトランジスタ60Cのドレイン端子は、NMOS直列部62の一端であるNMOSトランジスタ62Aのドレイン端子に接続されている。また、NMOS直列部62の他端であるNMOSトランジスタ62Cのソース端子は接地されている。
直列回路58において、PMOS直列部60のPMOSトランジスタ60Aのゲート端子にはタイミング信号発生回路30が接続されており、反転動作期間信号TAMPBがタイミング信号発生回路30から入力される。また、PMOS直列部60のPMOSトランジスタ60Bのゲート端子は接地されている。また、PMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cの各ゲート端子は相互に接続されており、かつ基準電圧線40に接続されている。また、NMOSトランジスタ62Bのゲート端子はPMOS直列部60とNMOS直列部62との接続点(PMOSトランジスタ60Cのドレイン端子とNMOSトランジスタ62Aのドレイン端子との接続点)64に接続されている。また、この接続点64は、差電圧が印加される配線65を介して論理回路118の入力端子に接続されている。
ビット線別アンプ32は、PMOSトランジスタ66を備えている。PMOSトランジスタ66のソース端子は論理回路118の入力端子に接続され、PMOSトランジスタ66のドレイン端子は接地されている。また、PMOSトランジスタ66のゲート端子にはタイミング信号発生回路30が接続されており、反転動作期間信号TAMPBがタイミング信号発生回路30から入力される。
カップリング相殺回路34は、充電回路114によって充電を開始した際の直列回路58におけるPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cの容量性カップリングによって発生した電荷(以下、「カップリング電荷」という。)を相殺するものである。
カップリング相殺回路34は、NMOSトランジスタ68及び反転回路70を含んで構成されている。NMOSトランジスタ68のゲート端子にはPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cの各ゲート端子が接続されている。反転回路70は、第1電源端子70A、第2電源端子70B、入力端子70C及び出力端子70Dを有している。第1電源端子70Aには定電圧発生回路112の接続点46Cが接続されており、定電圧VREFEQが印加される。また、第2電源端子70Bは接地されている。また、入力端子70Cにはタイミング信号発生回路30が接続されており、動作期間信号TAMPがタイミング信号発生回路30から入力される。更に、出力端子70DにはNMOSトランジスタ68のソース端子及びドレイン端子が接続されている。なお、NMOSトランジスタ68は、充電回路114によって充電が開始されたときにPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cの各ゲート端子で発生するカップリング電荷と同量の逆極性の電荷をゲート端子に発生させるように構成されている。
次に、図4を参照しながら本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10の作用について説明する。なお、図4には、メモリセル102からデータを読み出す際のアンプ15における信号レベルの遷移を示すタイムチャートである。また、ここでは、錯綜を回避するために、ワード線WL、ドレイン線DL及びビット線BLに接続されたメモリセル102からデータを読み出す場合について説明する。更に、ここでは、錯綜を回避するために、アンプ15の動作期間以外の期間は、ビット線BLが内部電圧VCDで充電されるものとする。
同図に示すように、アンプ15は、外部から新たなアドレスデータが入力されてアドレスが更新されると、更新されたアドレスのメモリセル102に対するアクセスを開始する。なお、同図の“TAC”はメモリセル102に対してのアクセス期間を示す。
メモリセル102に対するアクセスが開始されると、メモリセル102のワード線WLにメモリセル102に記憶されたデータの読み出しを可能にする電圧VCWが印加され、メモリセル102のドレイン線DLに内部電圧VCDが印加される。
また、メモリセル102に対するアクセスが開始されると、ラッチ可能期間信号TLAT、放電期間信号TDIS及び充電期間信号TAMPCが同時期にローレベルからハイレベルに遷移する。放電期間信号TDISがローレベルからハイレベルに遷移すると、NMOSトランジスタ56のソース端子及びドレイン端子間が非導通状態から導通状態に遷移する。これによって、放電期間信号TDISがハイレベルの間(例えば、5ns)、ビット線BLに印加されている内部電圧VCDが放電され、ビット線BLの電圧の大きさが電圧VSS(例えば、接地電圧レベル)に降下する。一方、ラッチ可能期間信号TLATがローレベルからハイレベルに遷移すると、ラッチ回路106がラッチ可能状態となる。また、充電期間信号TAMPCがローレベルからハイレベルに遷移すると、ハイレベルの間(例えば、30ns)、ビット線BLに定電圧VREFEQが印加されて配線65が定電圧VREFEQに充電される(差電圧出力回路116Bから出力される差電圧VOUTが定電圧VREFEQまで上昇する)。
また、放電期間信号TDISがハイレベルからローレベルに遷移すると、動作期間信号TAMPがローレベルからハイレベルに遷移し、これに応じてビット線BLにはメモリセル102のデータに対応する電流が流れ始める。この電流は、動作期間信号TAMPがハイレベルの間流れる。そして、ラッチ準備信号TLATがハイレベルからローレベルに遷移すると、動作期間信号TAMPがハイレベルからローレベルに遷移し、これに応じてビット線BLには電流が流れなくなる。
充電期間信号TAMPCがハイレベルからローレベルに遷移すると、充電が終了し、差電圧出力回路116Bは、現時点でビット線BLに流れる電流ICELLの大きさと基準電流IREFの大きさとの差に対応する差電圧を生成し、定電圧VREFEQに充電された配線65に出力する。このとき、電流ICELLの大きさが基準電流IREFの大きさよりも大きければ差電圧VOUTの大きさは基準電圧VREFの大きさよりも大きくなり、電流ICELLの大きさが基準電流IREFの大きさよりも小さければ差電圧VOUTの大きさは基準電圧VREFの大きさよりも小さくなる。
論理回路118は、差電圧出力回路116Bから供給された差電圧を論理値化し、論理値化して得た論理値SOUTをラッチ回路106に出力する。ラッチ回路106は、論理回路118から入力された論理値SOUTを保持し、ラッチ可能期間信号TLATがハイレベルからローレベルに遷移したときに論理値SOUTを論理値SOUTLATとして出力回路107に出力する。出力回路107は、ラッチ回路106から入力された論理値SOUTLAT(“1”又は“0”)に応じた信号を不揮発性メモリ10の外部に出力する。
このように、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10によれば、差電圧を論理値化することに先立って配線65の電圧を基準電圧VREFの大きさに相当する大きさの電圧(ここでは、定電圧VREFEQ)にせずに論理値化を行う場合に比べ、ワード線WLの電圧が電圧VCWに達してから論理値化が完了するまでのデータ読み出し期間TREADを短くすることができるため、アクセス期間TACを短くすることができる。
ところで、図4に示すA点で充電回路114によって充電が開始されると、差電圧出力回路116Bでは、直列回路58のPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート容量による容量性カップリングが発生し、これによって、MOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート電圧である基準電圧VREFが突き上げられてしまう。
そこで、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10では、カップリング相殺回路34を用いて、容量性カップリングに起因してPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート端子に発生したカップリング電荷を逆極性の電荷で相殺している。
つまり、カップリング相殺回路34の反転回路70は、動作期間信号TAMPがローレベルのとき(メモリセル102に記憶されたデータの読み出しを行っていないとき)、NMOSトランジスタ68のソース端子及びドレイン端子に定電圧VREFEQを印加する。そして、動作期間信号TAMPがローレベルからハイレベルに遷移すると、動作期間信号TAMPがハイレベルの間(メモリセル102に記憶されたデータの読み出しを行っている期間)、NMOSトランジスタ68のソース端子及びドレイン端子にグランドレベルの電圧を印加し、現時点でPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート端子に発生しているカップリング電荷と同量の逆極性の電荷をNMOSトランジスタ68のゲート端子に発生させる。この逆極性の電荷によってPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのカップリング電荷が相殺される。換言すると、充電回路114による充電が開始されたときに発生するPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cでの容量性カップリングが、カップリング相殺回路34のNMOSトランジスタ68での容量性カップリングによって相殺される。そのため、充電終了時点でPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート電圧を基準電圧VREFにすることができる。
以上詳細に説明したように、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10では、メモリセル102に接続され、メモリセル102に記憶されたデータに応じた大きさの電圧が印加されたビット線BLの電圧の大きさと基準電圧線40の基準電圧VREFの大きさとの比較を行ってメモリセル102のデータにより示される論理値を論理回路118で識別する場合、ビット線BLの電圧の大きさと基準電圧線40の基準電圧VREFの大きさとの比較を開始してから比較結果が確定するまでに要する時間を短くするために、ビット線BLの電圧の大きさと基準電圧線40の基準電圧VREFの大きさとの比較に先立って充電回路114によりビット線BLを定電圧VREFEQで充電してから、差電圧出力回路116Bにより、直列回路58を利用して基準電圧VREFの大きさとビット線BLの電圧の大きさとの差に応じた差電圧を生成し、充電の開始に伴う直列回路58のPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート電圧の上昇を抑制するようにカップリング相殺回路34によってPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cに生じたカップリング電荷を吸収するので、アクセス遅延の発生を抑制することができる。
また、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10では、カップリング相殺回路34によって、PMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cに生じたカップリング電荷と同量の逆極性の電荷を生成し、生成した電荷を用いてそのカップリング電荷を吸収するので、PMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート電圧の上昇を容易に抑制することができる。
また、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10では、カップリング相殺回路34をNMOSトランジスタ68及び反転回路70を含んで構成したので、簡易な構成でPMOSトランジスタ60C及びNMOSトランジスタ62A,62Cのゲート電圧の上昇を抑制することができる。
更に、本第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10では、複数の電界効果トランジスタを直列に接続して直列回路58を構成したので、容量性カップリングの発生箇所及びカップリング電荷量を容易に推定することができ、この結果、カップリング相殺回路34の設計にかかる労力を軽減することができる。
[第2の実施形態]
本第2の実施形態に係る不揮発性メモリは、上記第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10に比べ、アンプ15に代えてアンプ80を適用した点が異なっている。そのため、ここでは、上記第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10と同一の構成については同一の符号を付して、その説明を省略し、上記第1の実施形態に係る不揮発性メモリ10と異なる点を説明する。
図5には、本第2の実施形態に係るアンプ80の構成の一例が示されている。同図に示すように、アンプ80は、図3に示すアンプ15に比べ、ビット線別アンプ32に代えてビット線別アンプ82を適用した点が異なっている。ビット線別アンプ82は、図3に示すビット線別アンプ32に比べ、ビット線BLを充電回路114におけるNMOSトランジスタ48のソース端子に接続することに代えてビット線BLを初期化実行回路116AにおけるPMOSトランジスタ54のドレイン端子とNMOSトランジスタ56のドレイン端子との接続点55に接続した点、及び新たに分離回路84を設けた点が異なっている。
分離回路84は、差電圧出力回路116B、充電回路114及び定電圧発生回路112と初期化実行回路116Aとを所定のタイミングで所定期間電気的に分離するものである。分離回路84は、NMOSトランジスタ84Aを備えている。NMOSトランジスタ84Aは、ビット線BLにおいて充電回路48との接続点である充電点86と接続点55との間に挿入されている。つまり、NMOSトランジスタ84Aのソース端子が、ビット線BLを介して接続点55に接続され、NMOSトランジスタ84Aのドレイン端子がビット線BLを介して充電点86に接続されている。また、NMOSトランジスタ62Aのドレイン端子とNMOSトランジスタ62Bのドレイン端子との接続点は、ビット線BLを介して充電点86に接続されている。更に、NMOSトランジスタ84Aのゲート端子にはタイミング信号発生回路30が接続されており、ソース端子及びドレイン端子間を導通状態にする期間をハイレベルで示す信号TBLONが入力される。
以上のように構成されたアンプ80では、一例として図6に示すように、動作期間信号TAMPがローレベルのとき(メモリセル102のデータの読み出しを行っていないとき)に信号TBLONもローレベルにしてNMOSトランジスタ84Aのソース端子及びドレイン端子間を非導通状態にすることにより充電点86と接続点55との間の電流経路を遮断し、動作期間信号TAMPがハイレベルのとき(メモリセル102のデータの読み出しを行っているとき)に信号TBLONもハイレベルにしてNMOSトランジスタ84Aのソース端子及びドレイン端子間を導通状態にすることにより充電点86と接続点55との間の電流経路を導通する。
このように、充電期間信号TAMPCのハイレベル期間の初期、すなわちビット線BLを放電している期間(同図に示すCの期間)は充電点86と接続点55との間の電流経路が遮断されるため、その間に定電圧発生回路112から出力される電流がNMOSトランジスタ56を介して外部に流出してしまうという事態の発生を回避することができると共に、ビット線BLの電圧の大きさを所定の大きさまで降下させる放電時間を短くすることができる。
また、ビット線BLの放電終了後は、上記第1の実施形態に係るアンプ15と同様にビット線BLに流れる電流を差電圧出力回路116Bに供給することができる。しかも、ビット線BLの放電期間も電流がNMOSトランジスタ56を介して外部に流出しないため、その分だけ充電時間も短くなり、これに伴ってアクセス期間TACも短くなる。
また、本第2の実施形態に係るアンプ80を適用しない場合は充電用の電流が外部に流出してしまう分を賄うことができるだけの電圧供給能力を有する定電圧発生回路112を適用する必要があったが、本第2の実施形態に係るアンプ80では充電時の電流の流出が阻止されるので、充電用の電流の外部への流出が阻止される分だけ定電圧発生回路112の電圧供給能力を小さくすることができる。
なお、上記各実施形態では、カップリング相殺回路34の構成要素としてNMOSトランジスタ68を用いたが、これに限らず、例えば、PMOSトランジスタであっても良い。また、コンデンサや容量性ダイオードなどの容量性素子を用いても良い。このように、直列回路58で生じたカップリング電荷を吸収できる逆極性のカップリング電荷を生成する容量性素子であれば如何なるものであっても適用可能である。また、これらの容量性素子を直列に接続した直列回路や並列に接続した並列回路又はこれらの回路を組み合わせて構成された回路などによって逆極性のカップリング電荷を発生させることによって直列回路58で生じたカップリング電荷を吸収するようにしても良い。
また、上記各実施形態では、カップリング電荷を発生する容量性負荷として複数の電界効果トランジスタが直列に接続されて構成された直列回路58を適用した場合の形態例を挙げて説明したが、これに限らず、直列回路58にコンデンサや容量性ダイオードなどの容量性素子などの容量性負荷を組み合わせた分圧回路や、差電圧VOUTが生成されるように電界効果トランジスタ以外の容量性素子を組み合わせて構成された分圧回路などを用いても良い。このように、容量性カップリングを生じる容量性負荷として機能すると共に、電流ICELLの大きさと基準電流IREFの大きさとの差に対応する電圧を生成して論理回路118に供給することができる回路であれば如何なる回路であっても良い。
また、上記第2の実施形態では、分離回路84がNMOSトランジスタ84を有する場合について説明したが、NMOSトランジスタ84に代えてPMOSトランジスタを適用しても良い。また、分離回路84に代えてトランジスタを直列又は並列に接続した回路を適用してもよい。何れにしても、上記第2の実施形態で説明したように充電点86と接続点55との間の電流経路を導通状態と非導通状態とに切り替えることができるようにトランジスタの各ゲート端子に信号を入力する必要がある。
10 不揮発性メモリ
15 アンプ
32,82 ビット線別アンプ
34 カップリング相殺回路
68,84A NMOSトランジスタ
70 反転回路
84 分離回路
102 メモリセル
110 リファレンスアンプ
112 定電圧発生回路
114 充電回路

Claims (6)

  1. 論理値を電気的に書き込み可能に記憶する不揮発性の記憶素子に接続され、該記憶素子に記憶された論理値に応じた大きさの電圧が印加されるビット線と、
    前記ビット線に印加された電圧の大きさと基準電圧線に印加された基準電圧の大きさとの比較を行って前記論理値を識別する場合、該比較に先立って該ビット線を前記基準電圧の大きさに相当する大きさの電圧で充電する充電手段と、
    前記基準電圧線と前記ビット線との間に接続され、前記充電手段による充電が行われた際にカップリング電荷を発生する容量性負荷を備え、該容量性負荷を利用して前記基準電圧線の電圧の大きさと前記ビット線の電圧の大きさとの差に応じた電圧を前記比較の結果を示す電圧として生成する電圧生成手段と、
    前記基準電圧線と前記容量性負荷との接続点に接続されたゲート端子を有する第1の電界効果トランジスタを備え、前記充電手段による充電が行われた際に、該第1の電界効果トランジスタのゲート端子の電圧と前記容量性負荷のゲート端子の電圧とを共通の電圧とすることで、前記基準電圧線の電荷を吸収する電荷吸収手段と、
    を含む不揮発性記憶装置。
  2. 前記電荷吸収手段は、前記第1の電界効果トランジスタのゲート端子に前記カップリング電荷と同量の逆極性の電荷を発生させ発生させた電荷を用いて前記基準電圧線の電荷を吸収する請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記電荷吸収手段を、前記記憶素子から前記論理値の読み出しを開始してから終了するまでの読出期間に前記第1の電界効果トランジスタのソース端子及びドレイン端子に接地電圧を印加し、該読出期間以外の期間に前記ソース端子及び前記ドレイン端子に前記基準電圧の大きさに相当する大きさの電圧を印加する電圧印加手段を含んで構成した求項1又は請求項2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記容量性負荷を、複数の電界効果トランジスタが直列に接続されて構成された直列回路とした請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記ビット線において前記充電手段との接続点である充電点と前記記憶素子との間に挿入され、該充電手段によって該ビット線を充電する充電期間の初期に該ビット線を放電させるように作動する放電手段と、
    前記ビット線において前記充電点と前記放電手段との間に挿入され、前記初期に該充電点と該放電手段との間の電流経路を非導通状態にし、前記充電期間の前記初期以外の期間に該電流経路を導通状態にするように前記非導通状態と前記導通状態とを切り替える切替手段と、を更に含む請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記切替手段は、第2の電界効果トランジスタを備え、該第2の電界効果トランジスタのソース端子及びドレイン端子間を導通状態と非導通状態とに切り替えることによって前記電流経路の導通状態と非導通状態とを切り替える請求項5に記載の不揮発性記憶装置。
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