JP5679697B2 - 収容体 - Google Patents
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Description
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、自立可能であり、大きい収容容量を有する収容体を安価に製造することができる技術を提供することを目的とする。
第1の収容部材は、第1の収容面と、第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有している。第1の収容面は、第1の方向の一方側に、凹状の底面を形成する凹状の底部収容面を有している。「第1の方向」は、収容体が水平面上に自立している(補助部材無しに水平面上に立っている)状態において、上下方向を表す。「第1の方向の一方側」は、「下側」を示し、「第1の方向の他方側」は、「上側」を示す。「凹状」は、収容空間側が窪んでいる形状を意味する。底部収容面の形状は、凹状の底面に収容物品を固定配置可能な形状に形成される。例えば、収容体が水平面上に自立している状態において、凹状の底面が水平面に略平行となるように形成される。第1の収容面の形状は、収容物品を収容空間内に収容可能な形状に形成される。好適には、凹状に形成される。第1のフランジは、少なくとも、第1の収容面の縁部より第1の方向の一方側に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第1の下部フランジを有している。「第2の方向」は、収容体が水平面上に自立している状態において、左右方向を表す。
第2の収容部材は、第2の収容面と、第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有している。第2の収容面の形状は、収容物品を収容空間内に収容可能な形状に形成される。例えば、凹状、平面状等に形成される。第2のフランジは、少なくとも、第2の収容面の縁部より第1の方向の一方側に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第2の下部フランジを有している。
第1の収容部材と第2の収容部材は、第1の収容面と第2の収容面によって収容空間が形成されるように、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部の箇所で接合されている。好適には、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部が同じ形状に形成され、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部が対向するように第1の収容部材と第2の収容部材が重ねられた状態で接合される。第1の収容部材と第2の収容部材が接合されている状態において、第1の下部フランジおよび第2の下部フランジの、第1の方向の一方側の下部縁部が対向しているのが好ましい。勿論、第1の下部フランジおよび第2の下部フランジの下部縁部は、ずれていてもよい。
そして、凹状の底面に収容物品が固定配置されている状態で、第1の下部フランジおよび第2の下部フランジの少なくとも一方と底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を水平面に垂直に投影した線が、第1の下部フランジおよび第2の下部フランジの少なくとも一方と水平面との当接箇所および底部収容面と水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が水平面上で自立するように構成されている。「凹状の底面に収容物品が固定配置されている」という記載は、搬送時等に収容物品が収容空間内で移動するのを防止することができるとともに、収容物品を凹状の底面から引離すことができるように、収容物品が凹状の底面に固定されている状態を意味する。「第1の下部フランジおよび第2の下部フランジの少なくとも一方と水平面との当接箇所および底部収容面と水平面との当接箇所で囲まれる領域」は、第1の下部フランジ、第2の下部フランジおよび底部収容面それぞれと水平面との当接箇所を結ぶ線によって囲まれる領域のうち最も広い領域を意味する。
なお、収容空間に収容されている収容物品を、外部から視認可能に構成するのが好ましい。例えば、第1の収容部材および第2の収容部材の少なくとも一方を、収容空間に収容されている収容物品を外部から視認可能な透明性を有する材料により形成する。収容空間に収容されている収容物品を外部から視認可能な透明性は、少なくとも、収容空間に収容されている収容物品の外形形状を判別可能な透明性を意味する。
本発明は、第1の収容面が、収容物品が固定配置される凹状の底面を形成する底部収容面を有しているため、水平面上に自立可能であるとともに、収容空間の収容容量を増大することができる。
第1の収容部材は、第1の収容面と、第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有している。第1の収容面は、第1の方向の一方側に、凸状の底面を形成するために、凹状の底部収容面および凸状の底部収容面を有している。「凹状」は、収容空間側が窪んでいる形状を意味し、「凸状」は、収容空間側に突出している形状を意味している。凸状の底部収容面は、収容物品が凸状の底面に固定配置可能な形状に形成される。例えば、収容体が水平面上に自立している状態において、凸状の底面が水平面と略平行になるように形成される。第1の収容面の形状は、収容物品を収容空間内に収容可能な形状に形成される。好適には、凹状に形成される。第1のフランジは、第1の収容面の縁部の一部から延びていればよい。例えば、第1のフランジは、第1の収容面の縁部より第1の方向の一方側に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第1の下部フランジを有する。
第2の収容部材は、第2の収容面と、第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有している。第2の収容面の形状は、収容物品を収容空間内に収容可能な形状に形成される。例えば、凹状、平面状等に形成される。第2のフランジは、第2の収容面の縁部の一部から延びていればよい。例えば、第2のフランジは、第2の収容面の縁部より第1の方向の一方側に配置され、第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第2の下部フランジを有する。
第1の収容部材と第2の収容部材は、第1の収容面と第2の収容面によって収容空間が形成されるように、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部の箇所で接合されている。好適には、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部が同じ形状に形成され、第1の収容面の縁部と第2の収容面の縁部が対向するように第1の収容部材と第2の収容部材が重ねられた状態で接合される。
そして、凸状の底面に収容物品が固定配置されている状態で、凹状の底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を水平面に垂直に投影した線が、凹状の底部収容面と水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が水平面上で自立するように構成されている。本発明では、第1のフランジおよび第2のフランジは、水平面に当接しない。「底部収容面と水平面との当接箇所で囲まれる領域」は、底部収容面と水平面との当接箇所を結ぶ線によって囲まれる領域のうち最も広い領域を意味する。凹状の底部収容面と水平面との当接態様としては、収容体が水平面上で自立可能な適宜の当接態様を用いることができる。例えば、点状の当接箇所で当接する当接態様や、連続して延びている当接箇所で当接する当接態様が用いられる。
なお、収容空間に収容されている収容物品を、外部から視認可能に構成するのが好ましい。例えば、第1の収容部材および第2の収容部材の少なくとも一方を、収容空間に収容されている収容物品を外部から視認可能な透明性を有する材料により形成する。
また、第1の方向の一方側から見て、底部収容面は、円弧状の外周形状を有している。
また、第2の発明は、収容空間内に収容物品が収容されていない状態で、凹状の底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を水平面に垂直に投影した線が、凹状の底部収容面と水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通るように構成されているのが好ましい。
なお、以下の説明において、第1の方向70、第2の方向80、第3の方向90は、収容体10が水平面上に自立している(補助部材無しに水平面上に立っている)状態において、上部収容面33側(図2では左側)から見た場合の方向を表している。「第1の方向70」は、上下方向(高さ方向)(図2では上下方向)を表している。そして、「第1の方向70の一方側」は、下側(図2の下側)を表し、「第1の方向70の他方側」は、上側(図2では上側)を表している。また、「第2の方向80」は、水平方向(左右方向)(図2では前後方向)を表している。そして、「第2の方向の一方側」は、右側(図2では前方側)を表し、「第2の方向の他方側」は、左側(図2では後方側)を表している。また、「第3の方向90」は、前後方向(図2では左右方向)を表している。そして、「第3の方向の一方側は、前側(図2では左側)を表し、「第3の方向の他方側」は、後側(図2では右側)を表している。
また、特に断りがない限り、「凹状」は、収容空間側が窪んでいる形状を意味し、「凸状」は、収容空間側に突出している形状を意味する。
本実施の形態の収容体10は、図3に示されている下部収容部材20と上部収容部材30を接合して構成されている。なお、本明細書では、収容体を構成する収容部材のうち、収容体10が水平面上に自立している時に下部に配置される収容部材を「下部収容部材」という。下部収容部材20と上部収容部材30は、可撓性を有し、密閉性(ガスバリア性)や防湿効果が高いシート(フィルム)により形成される。下部収容部材20や上部収容部材30を形成するシート(フィルム)としては、例えば、ナイロンとポリエチレンにより形成され、目付が180g/m2、厚さが50μm〜200μmのシートが用いられる。勿論、シートの材料、目付、厚さはこれに限定されない。また、下部収容部材20と上部収容部材30を、異なるシートにより形成することもできる。また、下部収容部材20と上部収容部材30の少なくとも一方は、収容物品400が収容空間10a内に収容されている状態で収容物品400を視認可能な透明性を有するのが好ましい。例えば、透明なシートにより形成する。収容物品400が収容区間10aに収容されている状態で収容物品400を視認可能な透明性は、少なくとも、収容空間10aに収容されている収容物品400の外観を判別可能な透明性を有していればよい。
また、下部収容部材20は、下部収容面23の縁部21から延びているフランジ22を有している。本実施の形態では、縁部21は、第1の方向70の一方側(下部)に配置される下部縁部21c、第1の方向70の他方側(上部)に配置される上部縁部21a、第2の方向80の一方側(右側)に配置される右側縁部21b、第2の方向80の他方側(左側)に配置される左側縁部21dにより構成されている。また、フランジ22は、下部縁部21cより第1の方向70の一方側(下側)に配置され、第2の方向80に沿って延びている下部フランジ22c、上部縁部21aより第1の方向70の他方側(上側)に配置され、第2の方向80に沿って延びている上部フランジ22a、右側縁部21bより第2の方向80の一方側(右側)に配置され、第1の方向70に沿って延びている右側フランジ22b、左側縁部21dより第2の方向80の他方側(左側)に配置され、第1の方向70に沿って延びている左側フランジ22dにより構成されている。また、フランジ22a〜22dは、縁部を有している。例えば、下部フランジ22cは、第1の方向70の一方側(下側)に下部縁部22c1を有している。
下部収容部材20が、本発明の「第1の収容部材」に対応し、下部収容面23が、本発明の「第1の収容面」に対応し、底面24aが、本発明の「凹状の底面」に対応し、底部収容面24が、本発明の「底部収容面」に対応する。縁部21が、本発明の「第1の収容面の縁部(第1の縁部)」に対応し、縁部21a〜21dが、それぞれ本発明の「第1の上部縁部」、「第1の右側縁部」、「第1の下部縁部」、「第1の左側縁部」に対応する。また、フランジ22が、本発明の「第1のフランジ」に対応し、フランジ22a〜22dが、それぞれ本発明の「第1の上部フランジ」、「第1の右側フランジ」、「第1の下部フランジ」、「第1の左側フランジ」に対応する。また、下部フランジ22cの下部縁部22c1が、本発明の「第1の下部フランジの下部縁部」に対応する。
また、上部収容部材30は、上部収容面33の縁部31から延びているフランジ32を有している。本実施の形態では、縁部31は、第1の方向70の一方側(下部)に配置される下部縁部31c、第1の方向70の他方側(上部)に配置される上部縁部31a、第2の方向80の一方側(右側)に配置される右側縁部31b、第2の方向80の他方側(左側)に配置される左側縁部31dにより構成されている。また、フランジ32は、下部縁部31cより第1の方向70の一方側(下側)に配置され、第2の方向80に沿って延びている下部フランジ32c、上部縁部31aより第1の方向70の他方側(上側)に配置され、第2の方向80に沿って延びている上部フランジ32a、右側縁部31bより第2の方向80の一方側(右側)に配置され、第1の方向70に沿って延びている右側フランジ32b、左側縁部31dより第2の方向80の他方側(左側)に配置され、第1の方向70に沿って延びている左側フランジ32dにより構成されている。また、フランジ32a〜32dは、縁部を有している。例えば、下部フランジ32cは、第1の方向70の一方側(下側)に下部縁部32c1を有している。
下部収容部材30が、本発明の「第2の収容部材」に対応し、下部収容面33が、本発明の「第2の収容面」に対応する。縁部31が、本発明の「第2の収容面の縁部(第2の縁部)」に対応し、縁部31a〜31dが、それぞれ本発明の「第2の上部縁部」、「第2の右側縁部」、「第2の下部縁部」、「第2の左側縁部」に対応する。また、フランジ32が、本発明の「第2のフランジ」に対応し、フランジ32a〜32dが、それぞれ本発明の「第2の上部フランジ」、「第2の右側フランジ」、「第2の下部フランジ」、「第2の左側フランジ」に対応する。また、下部フランジ32cの下部縁部32c1が、本発明の「第2の下部フランジの下部縁部」に対応する。
また、本実施の形態の収容体10は、下部フランジ22c(32c)と底部収容面24が水平面に当接することによって、水平面上に自立するように構成される。具体的には、下部フランジ22c(32c)の下部縁部22c1(32c1)と底部収容面24が水平面に当接する。このため、下部フランジ22c(32c)は、自立可能な強度を有するように構成される。例えば、所望の強度を有するシートを用いる。あるいは、下部フランジが所望の強度を有するように、下部フランジ22cと32cを接合する。
本実施の形態では、収容空間10a内の圧力は、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍の範囲内、好適には、大気圧〜大気圧の5倍の範囲内、より好適には、大気圧〜大気圧の3倍の範囲内に設定される。
下部フランジ22cおよび32cと水平面との当接箇所と、下部収容面23と水平面との当接箇所で囲まれる領域の面積が広い方が、自立時の安定性が高く、また、収容物品400を固定配置し易い。このため、本実施の形態では、収容体10が水平面上に自立している状態において、凹状の底面24aが水平面に略平行に延びる略平面状となるように底部収容面24が形成されている。そして、本実施の形態では、シートを深絞り加工することによって、底部収容面24を有する下部収容面23を形成している。
また、第1の方向70の一方側(または他方側)から見た時、略円弧状の外周形状を有するように底部収容面24が形成されている。この場合、収容体10が水平面上に自立している状態では、収容体10と水平面は、図4に示されているように当接箇所T1とT2で当接する。当接箇所T1は、下部フランジ22cおよび下部フランジ32cと水平面との当接箇所であり、下部フランジ22cの下部縁部22c1および下部フランジ32cの下部縁部32c1に沿って配置される。当接箇所T2は、底部収容面24と水平面との当接箇所であり、底部収容面24の外周形状に沿って配置される。図4では、当接箇所T1は、直線に沿って配置され、当接箇所T2は、円弧に沿って配置されている。なお、当接箇所T1およびT2の配置位置は、図4に示されている位置に限定されない。例えば、下部フランジ22cおよび下部フランジ32cは、下部収容部材20と上部収容部材30を接合する際の熱や圧力等によって平面とならないことがある。このような場合には、下部フランジ22cの下部縁部22c1および下部フランジ32cの下部縁部32c1が直線にならないため、当接箇所T1は、直線ではなく、曲線に沿って配置される。
なお、底部収容面24の外周形状は、円弧形状に限定されない。底部収容面24と水平面との当接箇所T2は、底部収容面24の外周形状に対応した位置に配置される。
収容体10の重心Gの位置は、例えば、図5〜図6に示されている方法で求めることができる。収容体10の上部フランジ22a(32a)の第1の方向70の他方側(上部)の端部に、第2の方向80に沿った3箇所に穴41、42、43をあける。まず、図5に示されているように、穴41を支持し、フリーな状態でぶらさげる。そして、第3の方向90の一方側(表側)からみて、穴41を通る垂線41Gを判別する。次に、図6に示されているように、穴42を支持し、フリーな状態でぶらさげる。そして、第3の方向90の一方側(表側)からみて、穴42を通る垂線42Gを判別する。次に、図7に示されているように、穴43を支持し、フリーな状態でぶらさげる。そして、第2の方向80の一方側(右側)からみて、穴43を通る垂線43Gを判別する。以上のようにして判別した垂線41G、42G、43Gが交差する点を収容体10の重心Gの位置とする。
次に、図2に示されているように、収容体10を、下部フランジ22c(32c)と底部収容面24が水平面Fに当接するように、水平面F上に配置する。そして、収容体10の重心Gを水平面Fに垂直に投影する線gを引く。この時、図4に示されているように、線gが、下部フランジ22cおよび32cと水平面Fとの当接点T1と、底部収容面24と水平面Fとの当接点T2によって囲まれる領域Sを通るように構成する。領域Sは、下部フランジ22cおよび32cと水平面Fとの当接点T1と、底部収容面24と水平面Fとの当接点T2を結ぶ線によって囲まれる領域のうち面積が最も大きい領域を意味する。なお、線gが、領域Sの中央部を通るように構成するのが好ましい。このように構成することにより、収容体10は、下部フランジ22c(32c)と底部収容面24が水平面に当接した状態で自立し易くなる。
本実施の形態の収容体10は、下部フランジ22cおよび32cと底部収容面24が水平面Fと当接することによって収容体10が水平面F上に自立するため、フランジ22および32は、少なくとも下部フランジ22cおよび32cを有していればよい。
図2に示されているように、右側フランジ22b(32b)と左側フランジ22d(32d)は、第1の方向70の他方側(上側)の上端部が第1の方向70の一方側(下側)の下端部より、第3の方向90の他方側(後側)、すなわち、下部収容面23側に配置されるように傾斜している。言い換えれば、収容体10の下部フランジ22cおよび32cと底部収容面24が水平面Fに当接している状態において、第2の方向80の一方側(右側)からみて、右側接合部11bと左側接合部11d、すなわち、右側フランジ22b(32b)と左側フランジ22d(32d)が、水平面と平行な第3の方向(前後方向)に対して角度θ(<90度)を有している。本実施の形態では、角度θは、75度〜80度の範囲に設定されている。このように、右側接合部11bと左側接合部11d、すなわち、右側フランジ22b(32b)と左側フランジ22d(32d)を傾斜させることにより、収容体10が自立し易くなる。
なお、右側フランジ22b(32b)と左側フランジ22d(32d)を傾斜させる構成は、省略することもできる。
また、下部フランジ22cの下部縁部22c1および下部フランジ32cの下部縁部32c1は、同じ箇所(対向する箇所)で水平面Fに当接してもよいし、異なる箇所で水平面Fに当接してもよい。
本実施の形態の収容体110は、収容体10と同様に、下部収容部材120と上部収容部材130により構成されている。本実施の形態の収容体110は、下部収容部材120の構成が収容体10の下部収容体20と異なっている。したがって、以下では、主に、下部収容部120の構成を説明する。
下部収容部材120は、下部収容空間120aを形成する下部収容面123を有している。下部収容面123は、第1の方向70の一方側(下部)に、凸状の底面を形成するための凹状の底部収容面124、125と凸状の底部収容面126を有している。凹状の底部収容面124によって凹状の底面124aが形成され、凹状の底部収容面125によって凹状の底面125aが形成され、凸状の底部収容面126によって凸状の底面126aが形成されている。本実施の形態では、凹状の底部収容面124と125は、凸状の底部収容面126の外周に沿って形成されている。そして、凸状の底面126a上に、収容物品400が固定して取り付けられる。「凹状」は、収容空間110a側が窪んでいる形状を意味し、「凸状」は、収容空間110a側に突出している形状を意味する。
凸状の底部収容面126は、収容物品400が凸状の底面126a上に固定配置可能な形状に形成される。例えば、収容体110が水平面上に自立している状態において、凸状の底面126aが水平面に略平行に延びる略平面状となるように凸状の底部収容面126が形成される。
また、本実施の形態の収容体110は、右側接合部と左側接合部、すなわち、右側フランジ122b(132b)と左側フランジ122d(132d)が、収容体10と同様に、第2の方向80の一方側からみて傾斜している。なお、右側フランジ122b(132b)と左側フランジ122d(132d)が傾斜している構成は、省略することもできる。
本実施の形態では、図9に示されているように、凹状の底部収容面124は、第2の方向80(下部フランジ)に略平行に形成され、凹状の底部収容面125は、凹状の底部収容面124の両端部から延びている略円弧に沿って形成されている。すなわち、凹状の底部収容面124と125が、連続して形成されている。この場合、凹状の底部収容面124と水平面との当接箇所T1は、直線(略直線を含む)に沿って配置され、凹状の底部収容面125と水平面との当接箇所T2は、円弧(略円弧を含む)に沿って配置される。
凹状の底部収容面124と125は、直線および円弧に沿った少なくとも一部で水平面に当接していればよい。例えば、図10に示されているように、凹状の底部収容面124が、直線に沿った一部の当接箇所T11で水平面に当接し、凹状の底部収容面125が、円弧に沿った複数の当接箇所T21およびT22で水平面に当接するように構成されていてもよい。
また、深絞り部が曲線形状となり、滑り易くなる。このため、深絞り部にゴム等を設け、滑りを防止するようにしてもよい。
また、収容物品400を収容空間から取り出し易くするために、開封補助部を設けてもよい。例えば、収容体に、切り欠き(ノッチ)を形成する。あるいは、収容体に、剥離し易い部分(接着されていない部分)を形成する。
また、収容物品400が収容体10の凹状の底面24a上(あるいは、収容体110の凸状の底面126a上)に固定配置されている状態だけでなく、収容空間内に収容物品400が収容されていない状態においても、水平面上に自立可能であるのが好ましい。すなわち、収容物品400が収容空間内に収容されていない状態で、収容体10の下部フランジ22cおよび32cの少なくとも一方と底部収容面24(あるいは、収容体110の凹状の底部収容面124および125)を水平面上に配置した時、収容体10(110)の重心を水平面に垂直に投影した線が、当接箇所で囲まれる領域を通るように構成するのが好ましい。
また、収容空間内に収容物品400が収容されていない状態で収容体10(あるいは、収容体110)を水平面上に配置した時には、収容体10(あるいは収容体110)の重心を水平面に垂直に投影した線が当接箇所で囲まれる領域を通っていなくても、収容物品400が収容体10の凹状の底面24a上(あるいは、収容体110の凸状の底面126a上)に固定配置されている状態において、収容体10(あるいは、収容体110)の重心を水平面に垂直に投影した線が当接箇所で囲まれる領域を通っていればよい。
収容物品を固定配置するための底部収容面を有しているため、収容容量を増大することができる。
さらに、収容空間内を加圧することによって、上部収容面や下部収容面に加わった外力によって収容物品が損傷するのを防止することができる。また、外力によって上部収容面や下部収容面が窪んでも、復元する。
工程P1は、下部収容面形成工程である、工程P1では、第1のシートに、下部収容部材の下部収容面を形成する。本実施の形態の収容体の下部収容面は、凹状の底面を形成する凹状の底部収容面(あるいは、凸状の底面を形成する凹状の底部収容面および凸状の底部収容面)を有している。このため、工程P1では、深絞り加工によって凹状の底部収容面(あるいは、凹状の底部収容面および凸状の底部収容面)を有する下部収容面を形成している。勿論、下部収容面を形成する方法としては種々の加工方法を用いることができる。工程P1が、本発明の「第1の収容面形成工程」に対応する。
工程P2は、空気注入孔形成工程である。工程P2では、第1のシートに、収容空間内に空気を注入する空気注入用開口として用いられる空気注入孔を形成する。工程P2が、本発明の「気体注入孔形成工程」に対応する。
工程P3は、収容物品供給工程である。工程P3では、第1のシートの下部収容面によって形成された下部収容空間内に収容物品を供給する。この時、収容物品は、搬送時等に収容空間内で移動しないように、底部収容面によって形成される底面上に固定配置される。工程P3が、本発明の「収容物品供給工程」に対応する。
工程P4は、上部収容面形成工程である。工程P4では、第2のシートに、上部収容部材の上部収容面を形成する。上部収容面を形成する加工方法としては、上部収容面の形状に応じて、種々の加工方法を用いることができる。工程P4が、本発明の「第2の収容面形成工程」に対応する。
工程P5は、シート重ね工程である。工程P5では、下部収容面が形成された第1のシートと上部収容面が形成された第2のシートを重ねる。この時、好適には、下部収容面と上部収容面が対向するように、すなわち、下部収容面の縁部と上部収容面の縁部が対向するように第1のシートと第2のシートを重ねる。工程P5が、本発明の「シート重ね工程」に対応する。
なお、空気を注入する空気注入孔を第1のシートに形成したが、第2のシートに形成することもできる。空気注入孔を第2のシートに形成する場合には、工程P2を削除し、工程P4と工程P5の間に、空気注入孔形成工程を設ける。
工程P7は、空気注入工程である。工程P7では、空気注入孔から空気通路を介して収容空間内に空気を注入する。例えば、空気注入孔に空気注入用ノズルを挿入し、空気注入用ノズルから空気通路および0空気流入口を介して収容空間内に空気を注入する。この時、収容空間内の圧力は、大気圧以上、例えば、大気圧〜大気圧の5倍の範囲内、好適には大気圧〜大気圧の3倍の範囲内に設定される。本実施の形態では、空気が、本発明の「気体」に対応し、空気注入孔が、本発明の「気体注入孔」に対応し、工程P7が、本発明の「気体注入工程」に対応する。
工程P8は、空気通路遮断工程である。工程P8は、空気通路を一時的に遮断することによって、後続する2次シールが加圧雰囲気中で行われるのを防止するためのものである。空気通路を遮断する箇所としては、好適には、空気通路の収容空間側の箇所、例えば、収容空間の空気流入口の近傍の箇所が設定される。空気通路を一時的に遮断する方法としては、好適には、第1のシートと第2のシートの少なくとも一方を、第1のシートと第2のシートが接近する方向に押圧する方法を用いることができる。例えば、対向して配置され、待機位置と作動位置に制御可能な一対の押圧部材を用いることができる。押圧部材が作動位置に制御されると、第1のシートと第2のシートが互いに接近する方向に押圧され、空気通路が遮断される。空気通路を遮断する方法としては、他の種々の方法を用いることができる。工程P8が、本発明の「気体通路遮断工程」に対応する。なお、本明細書では、「気体通路を遮断する」という記載は、「気体通路の任意の箇所を、当該箇所を気体が通過することができないように一時的に閉じる」ことを意味する。
工程P10は、空気通路遮断解除工程である。工程P10では、空気通路の遮断を解除する。例えば、押圧部材を用いている場合には、押圧部材を待機位置に制御する。これにより、第1のシートと第2のシートの少なくとも一方への押圧が解除され、空気通路の遮断が解除される。工程P10が、本発明の「気体通路遮断解除工程」に対応する。
工程P11は、切断工程である。工程P11では、1次シールおよび2次シールが施された第1のシートと第2のシートを、収容体の形状や大きさ等に対応する切断箇所で切断する。例えば、第1および第2のシートの長手方向に沿った縦切断や、長手方向に交差する方向に沿った横切断を行う。工程P10が、本発明の「切断工程」に対応する。
なお、本発明の収容体製造方法は、図11に示されている構成に限定されない。例えば、図11に示されている各工程の処理方法、各工程の処理を実行する順番等は適宜変更可能である。
図12に示されている収容体製造装置は、下部収容面形成部500、空気注入孔形成部510、収容物品供給部520、上部収容面形成部530、シート重ね部540、1次シール部550、空気注入部560、空気通路遮断部(空気通路遮断解除部)570、2次シール部580、切断部590により構成されている。
下部収容面形成部500は、第1のシート220に、底部収容面を有する下部収容面223を形成する。本実施の形態では、下部収容面形成部500は、深絞り加工によって下部収容面223を形成する。下部収容面形成部500は、公知の加工方法を用いて下部収容面223を形成する加工装置として構成することができる。下部収容面223によって下部収容空間220aが形成される。下部収容面形成部500が、本発明の「第1の収容面形成部(第1の収容面形成工程)」に対応する。
空気注入孔形成部510は、第1のシート220に、収容空間に空気を注入する空気注入用開口として用いられる空気注入孔228を形成する。本実施の形態では、隣接する下部収容面223の間に空気注入孔228が形成される。本実施の形態では、空気注入孔形成部510は、穴あけパンチ240を用いて第1のシート220に空気注入孔228を形成する。第1のシート220に空気注入孔228を形成する部材としては、穴あけパンチ240以外の種々の部材を用いることができる。空気注入孔228の形状は、適宜設定される。本実施の形態では、空気注入ノズルを挿入可能な形状に形成される。空気が、本発明の「気体」に対応し、空気注入孔228が、本発明の「気体注入用開口」に対応し、空気注入孔形成部510が、本発明の「気体注入孔形成部(気体注入孔形成工程)」に対応する。
収容物品供給部520は、第1のシート220の下部収容面223により形成される下部収容空間220aに収容物品400を供給する。なお、収容物品400は、搬送時等に収容物品400が収容空間内で移動しないように、下部収容面223の底部収容面により形成される凹状の底面に固定配置される。収容物品供給部520が、本発明の「収容部物品供給部」に対応する。
シート重ね部540は、第1のシート220と第2のシート230を重ねる。好適には、第1のシート220の下部収容面223と第2のシート230の上部収容面233が対向するように(下部収容面223の縁部と上部収容面233の縁部が対向するように)重ねられる。シート重ね部540が、本発明の「シート重ね部(シート重ね工程)」に対応する。
なお、空気注入孔228は、第2のシート230に形成することもできる。空気注入孔228を第2のシート230に形成する場合には、空気注入孔形成部510は、上部収容面形成部520とシート重ね部540の間に設けられる。
1次シール部550は、例えば、第1のシート220と第2のシート230を加熱してシート材を融解させる加熱部と、融解した部分を加圧(押圧)して融着させる加圧部(押圧部)と、融着した部分を冷却して接合部を形成する冷却部により構成される。加熱部としては、種々の加熱部を用いることができる。例えば、低電圧・大電流が短時間供給されるヒーター線から発熱する熱によって加熱する加熱部を用いることができる(インパルス溶着方法)。また、高温に熱した熱板の輻射熱によって加熱する加熱部を用いることができる(非接触熱板溶着方法)。また、高温に熱した熱板を接触させて加熱する加熱部(接触熱板溶着方法)を用いることができる。また、円形の成形品を加圧し、高速回転させることで発生する摩擦熱により加熱する加熱部を用いることができる(スピンウェルダー溶着方法)。また、高周波の極性の変化によるプラスチックの分子運動によって発生する熱により加熱する加熱部を用いることができる(高周波誘導加熱融着方法)。また、接合するシートの接合箇所をはめ合わせ形状に形成するとともに、金属体(針がね等)を挿入し、接合箇所に高周波を印加することによって、接合箇所を融着させる加熱部を用いることができる(電磁誘導加熱溶着方法)。また、レーザー光を照射して加熱・溶着させる加熱部を用いることができる(レーザー加熱溶着方法)。また、高速(例えば、15kHz〜40kHzで50μ以下の振幅)で振動する金属部材の振動を伝達することで加熱する加熱部を用いることができる(超音波加熱方法)。
なお、加熱部と加圧部を1つの装置に設けることもできる。
第1のシート220と第2のシート230を接合する接合方法としては、これ以外の公知の種々の接合方法を用いることができる。
空気通路遮断部570は、収容空間内に空気を注入した後、空気通路を一時的に遮断する。好適には、空気通路213の収容空間側(空気流入口212側)の箇所を遮断する。本実施の形態では、空気通路遮断部570は、対向する一対の押圧部材270を有している。一対の押圧部材270は、第1のシート220と第2のシート230を、互いに接近する方向に押圧する作動位置と、第1のシート220と第2のシート230への押圧を解除する待機位置に制御可能である。空気通路遮断部570は、対向する一対の押圧部材270を作動位置に移動させ、空気通路213の収容空間側(収容空間の空気流入口212の近傍)の箇所において、第1のシート220と第2のシート230を当接させる(図14参照)。これにより、空気注入孔228からの空気の注入を停止しても、収容空間内の圧力が低下することがない。押圧部材270が、本発明の「押圧部材」に対応し、空気通路遮断部570が、本発明の「気体通路遮断部(気体通路遮断工程)」に対応する。なお、第1のシート220と第2のシート230を当接させるには、第1のシート220と第2のシート230の少なくとも一方を他方に接近する方向に押圧すればよい。したがって、空気通路遮断部570は、第1のシート220と第2のシート230の少なくとも一方を他方に接近する方向に押圧する押圧部材を有していればよい。
空気通路遮断部570は、2次シール部580によって2次シールが施された後、空気通路の遮断を解除する。例えば、一対の押圧部材270を、第1のシート220と第2のシート230への押圧を解除する待機位置に制御する。空気通路遮断部270が、本発明の「空気通路遮断解除部(空気通路遮断解除工程)」に対応する。
切断部590は、1次シールおよび2次シールが施された第1のシート220と第2のシート230を切断部材(カッター)290によって切断(例えば、長手方向に沿った縦切断、長手方向と交差する方向に沿った横切断)し、収容体10を得る(図16参照)。切断部590が、本発明の「切断部(切断工程)」に対応する。
本実施の形態では、図11に示されている空気注入孔形成工程P2および図12に示されている空気注入孔形成部510を省略することができる。
図17に示されているように、第1のシート320と第2のシート330を重ねた状態で、収容空間と、収容空間(収容空間の空気流入口312)が空気通路313を介して開口313aに連通するように、第1のシート320と第2のシート330を接合する接合部(1次シール)350を形成する。本実施の形態では、開口313aは、第1のシート320の縁部と第2のシート330の縁部の間に形成されている。図17は、図12の「1次シール部(1次シール工程)550」に対応する。
次に、図18に示されているように、開口313aに空気注入用ノズル360を挿入し、空気通路313および空気流入口312を介して収容空間内に空気を注入する。図18は、図12の「空気注入部(空気注入工程)560」に対応する。
次に、図19に示されているように、押圧部材370を用いて空気通路313を遮断する。図19は、図12の「空気通路遮断部(空気通路遮断工程)570」に対応する。
次に、図20に示されているように、空気通路313が塞がれるように、第1のシート320と第2のシート330を接合する接合部(2次シール)380を形成する。図20は、図12の「2次シール部(2次シール工程)580」に対応する。
次に、図21に示されているように、1次シール350および2次シール380が施された第1のシート320と第2のシート330を切断部材(カッター)を用いて切断する。図21は、図12の「切断部(切断工程)590」に対応する。
収容体に収容する収容物品は、適宜選択可能である。
収容体の形状(例えば、底部収容面の形状、下部収容面の形状、上部収容面の形状)は、収容体が自立し易い(補助部材無しに水平面上に立つことができる)ように設定される。また、収容体の形状は、収容物品の形状に応じて適宜変更される。
収容空間内の圧力は、収容体が自立できる範囲内に設定される。なお、上部収容面あるいは下部収容面に加わる外力による収容物品の損傷を防止することができる範囲内に設定するのが好ましい。収容空間内の圧力は、例えば、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍の範囲内、好適には、大気圧〜大気圧の3倍の範囲内に設定される。
実施の形態で説明した収容体の各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
実施の形態の収容体製造方法および収容体製造装置では、1つの空気注入用開口(気体注入用開口)を用いて1つの収容体の収容空間に空気を注入したが、1つの空気注入用開口(気体注入用開口)を用いて複数の収容体の収容空間に空気を注入することもできる。例えば、シート(第1のシートおよび第2のシート)の移動方向に沿って、収容空間が逆向きになるように収容体を配置し、1つの空気注入用開口(気体注入用開口)から、移動方向に沿って隣接する2つの収容体の収容空間に同時に空気を注入するように構成することができる。あるいは、1つの空気注入用開口(気体注入用開口)から、シートの移動方向と交差する方向に隣接して配置されている2つの収容体の収容空間に同時に空気を注入するように構成することができる。
収容空間内に注入する気体は、空気に限定されない。
実施の形態で説明した収容体製造方法や収容体製造装置は、適宜変更可能である。例えば、収容体製造方法を構成する工程の順番の変更、工程の削除や追加、複数の工程の合成、工程の分割等は、適宜実施することができる。また、収容体製造装置を構成する構成部の配置順の変更、構成部の削除や追加、複数の構成部の合成、構成部の分割等は、適宜実施することができる。
収容体製造方法や収容体製造装置としては、実施の形態で説明した収容体製造方法や収容体製造装置以外の公知の収容体製造方法や収容体製造装置を用いることができる。例えば、収容空間内の圧力が大気圧以下に設定される収容体を製造する際には、公知の収容体製造方法や収容体製造装置を用いることができる。
10a 収容空間
11a〜11d、111a〜111d 接合部
20、120 下部収容部材
20a、120a、220a、320a 下部収容空間
21、31 縁部
21a、31a 上部縁部
21b、31b 右側縁部
21c、31c 下部縁部
21d、31d 左側縁部
22、32、122、132 フランジ
22a、32a、122a、132a 上部フランジ
22b、32b、122b、132b 右側フランジ
22c、32c、122c、132c 下部フランジ
22d、32d、122d、132d 左側フランジ
22c、33c 下部フランジの下部縁部
21a〜21d 縁部
22a〜22d、32a〜32d、122a〜122d、132a〜132d フランジ
23、123、223、323 下部収容面
24 凹状の底部収容面
24a 凹状の底面
30、130 上部収容部材
30a、130a、230a、330a 上部収容空間
31a〜31d 縁部
33、133、233、333 上部収容面
124、125 凹状の底部収容面
124a、125a 凹状の底面
126 凸状の底部収容面
126a 凸状の底面
228 空気注入孔(気体注入用開口)
212、312 空気流入口
213、313 空気通路(気体通路)
220、320 第1のシート
230、330 第2のシート
240 穴あけパンチ
250、280、350、380 接合部
260、360 ノズル
270、370 押圧部材
290 切断部材
313a 開口(気体注入用開口)
500 下部収容面形成部(下部収容面形成工程)
510 空気注入孔形成部(空気注入部形成工程)
520 収容物品供給部(収容物品供給工程)
530 上部収容面形成部(上部収容面形成工程)
540 シート重ね部(シート重ね工程)
550 第1シール部(第1シール工程)
560 空気注入部(空気注入工程)
570 空気通路遮断部(空気通路遮断工程)
580 第2シール部(第2シール工程)
590 切断部(切断工程)
400 収容物品
T1、T2、T11、T21、T21 当接箇所
Claims (12)
- 収容空間を有する収容体であって、
可撓性を有する第1の収容部材および第2の収容部材を備え、
前記第1の収容部材は、第1の収容面と、前記第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有しており、
前記第1の収容面は、第1の方向の一方側に、収容物品が配置される凹状の底面を形成する凹状の底部収容面を有しており、
前記第1のフランジは、少なくとも、前記第1の収容面の縁部より前記第1の方向の一方側に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第1の下部フランジを有しており、
前記第2の収容部材は、第2の収容面と、前記第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有しており、
前記第2のフランジは、少なくとも、前記第2の収容面の縁部より前記第1の方向の一方側に配置され、前記第2の方向に沿って延びている第2の下部フランジを有しており、
前記第1の収容部材と前記第2の収容部材は、前記第1の収容面と前記第2の収容面によって収容空間が形成されるように、前記第1の収容面の縁部と前記第2の収容面の縁部の箇所で接合されており、
前記凹状の底面に収容物品が固定配置されている状態で、前記第1の下部フランジおよび前記第2の下部フランジの少なくとも一方と前記底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を前記水平面に垂直に投影した線が、前記第1の下部フランジおよび前記第2の下部フランジの少なくとも一方と前記水平面との当接箇所および前記底部収容面と前記水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が前記水平面上に自立するように構成されており、
前記第1の方向の一方側から見て、前記底部収容面は、円弧状の外周形状を有しており、
前記収容空間内には気体が注入されているとともに、前記収容空間内の圧力は、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍であることを特徴とする収容体。 - 請求項1に記載の収容体であって、
前記第1の下部フランジは、前記第1のフランジの前記第1の方向の一方側の下部縁部の少なくとも一部で前記水平面に当接し、
前記第2の下部フランジは、前記第2のフランジの前記第1の方向の一方側の下部縁部の少なくとも一部で前記水平面に当接することを特徴とする収容体。 - 収容空間を有する収容体であって、
可撓性を有する第1の収容部材および第2の収容部材を備え、
前記第1の収容部材は、第1の収容面と、前記第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有しており、
前記第1の収容面は、第1の方向の一方側に、収容物品が配置される凸状の底面を形成する凹状の底部収容面および凸状の底部収容面を有しており、
前記第2の収容部材は、第2の収容面と、前記第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有しており、
前記第1の収容部材と前記第2の収容部材は、前記第1の収容面と前記第2の収容面によって収容空間が形成されるように、前記第1の収容面の縁部と前記第2の収容面の縁部の箇所で接合されており、
前記凸状の底面に収容物品が固定配置されている状態で、前記凹状の底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を前記水平面に垂直に投影した線が、前記凹状の底部収容面と前記水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が前記水平面上に自立するように構成されており、
前記第1の方向の一方側から見て、前記底部収容面は、円弧状の外周形状を有しており、
前記収容空間内には気体が注入されているとともに、前記収容空間内の圧力は、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍であることを特徴とする収容体。 - 請求項3に記載の収容体であって、
前記第1の方向の一方側から見て、前記凹状の底部収容面は、前記凸状の底部収容面の外周に沿って形成されていることを特徴とする収容体。 - 請求項3または4に記載の収容体であって、
前記凹状の底部収容面は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている領域を有することを特徴とする収容体。 - 請求項3〜5のいずれかに記載の収容体であって、
前記収容体は、前記凹状の底部収容面のみによって前記水平面上に自立することを特徴とする収容体。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の収容体であって、
前記第1のフランジは、前記第1の収容面の縁部より前記第2の方向の一方側に配置され、前記第1の方向に沿って延びている第1の右側フランジと、前記第1の収容面の縁部より前記第2の方向の他方側に配置され、前記第1の方向に沿って延びている第1の左側フランジを有しており、
前記第2のフランジは、前記第2の収容面の縁部より前記第2の方向の一方側に配置され、前記第1の方向に沿って延びている第2の右側フランジと、前記第2の収容面の縁部より前記第2の方向の他方側に配置され、前記第1の方向に沿って延びている第2の左側フランジを有しており、
前記第1の右側フランジ、前記第1の左側フランジ、前記第2の右側フランジおよび前記第2の左側フランジは、前記第2の方向の一方側から見て、前記第1の方向の他方側の上端部が前記第1の方向の一方側の下端部より前記第1の収容面側に配置されるように傾斜していることを特徴とする収容体。 - 収容空間を有する収容体であって、
可撓性を有する第1の収容部材および第2の収容部材を備え、
前記第1の収容部材は、第1の収容面と、前記第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有しており、
前記第1の収容面は、第1の方向の一方側に、収容物品が配置される凹状の底面を形成する凹状の底部収容面を有しており、
前記第1のフランジは、少なくとも、前記第1の収容面の縁部より前記第1の方向の一方側に配置され、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている第1の下部フランジを有しており、
前記第2の収容部材は、第2の収容面と、前記第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有しており、
前記第2のフランジは、少なくとも、前記第2の収容面の縁部より前記第1の方向の一方側に配置され、前記第2の方向に沿って延びている第2の下部フランジを有しており、
前記第1の収容部材と前記第2の収容部材は、前記第1の収容面と前記第2の収容面によって収容空間が形成されるように、前記第1の収容面の縁部と前記第2の収容面の縁部の箇所で接合されており、
前記第1の下部フランジおよび前記第2の下部フランジの少なくとも一方と前記底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を前記水平面に垂直に投影した線が、前記第1の下部フランジおよび前記第2の下部フランジの少なくとも一方と前記水平面との当接箇所および前記底部収容面と前記水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が前記水平面上に自立するように構成されており、
前記第1の方向の一方側から見て、前記底部収容面は、円弧状の外周形状を有しており、
前記収容空間内には気体が注入されているとともに、前記収容空間内の圧力は、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍であることを特徴とする収容体。 - 収容空間を有する収容体であって、
可撓性を有する第1の収容部材および第2の収容部材を備え、
前記第1の収容部材は、第1の収容面と、前記第1の収容面の縁部から延びている第1のフランジを有しており、
前記第1の収容面は、第1の方向の一方側に、収容物品が配置される凸状の底面を形成する凹状の底部収容面および凸状の底部収容面を有しており、
前記第2の収容部材は、第2の収容面と、前記第2の収容面の縁部から延びている第2のフランジを有しており、
前記第1の収容部材と前記第2の収容部材は、前記第1の収容面と前記第2の収容面によって収容空間が形成されるように、前記第1の収容面の縁部と前記第2の収容面の縁部の箇所で接合されており、
前記凹状の底部収容面が水平面上に配置された時、収容体の重心を前記水平面に垂直に投影した線が、前記凹状の底部収容面と前記水平面との当接箇所で囲まれる領域内を通り、収容体が前記水平面上に自立するように構成されており、
前記第1の方向の一方側から見て、前記底部収容面は、円弧状の外周形状を有しており、
前記収容空間内には気体が注入されているとともに、前記収容空間内の圧力は、大気圧の0.01倍〜大気圧の5倍であることを特徴とする収容体。 - 請求項9に記載の収容体であって、
前記凹状の底部収容面は、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って延びている領域を有することを特徴とする収容体。 - 請求項9または10に記載の収容体であって、
前記収容体は、前記凹状の底部収容面のみによって前記水平面上に自立することを特徴とする収容体。 - 請求項1〜11のいずれかに記載の収容体であって、
前記第1の収容部材および前記第2の収容部材は、ガスバリア性を有する厚さ50μm〜200μmのシートにより形成されることを特徴とする収容体。
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