JP5676715B1 - 階段マット - Google Patents

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Abstract

【課題】2色成形法を用いることなく、かつ、別部材を組み合わせることなく、様々な状況で踏み込み部と段鼻部との区別が容易に行えるようにして高い安全性を確保する。【解決手段】階段の段鼻部を被覆する部位には、段鼻部の長手方向に対して第1の角度を持って傾斜して延びる第1突条部13aと、段鼻部の長手方向に対して第1の角度とは異なる第2の角度を持って傾斜して延びる第2突条部14aとが段鼻部の長手方向に並ぶように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、階段の踏面に配設される階段マットに関するものである。
従来より、階段の踏面を覆うように配設される各種階段マットが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1の室内階段構造では、段板部を覆うように該段板部に階段マットを配設するようにしている。特許文献1の階段マットは複数種あり、踏み込み部を平滑面とし、段鼻部に防滑用のエンボス模様を施したもの、踏み込み部と段鼻部との色差及び/又は明度差を5水準以上としたもの、踏み込み部を布地で構成し、段鼻部を合成樹脂としたものがある。特許文献2の階段被覆構造でも階段マットが配設されており、この階段マットは、踏み込み部と段鼻部とで表面形状を変えている。
特開2003−41732号公報 特開2012−154171号公報
ところで、階段の昇降時には高い安全性が求められるのであるが、その中でも、足を段板部から踏み外してしまう、いわゆる踏み外しによる事故を抑制したいという要求ある。この要求に対しては、段鼻部が目立つようにすることで昇降者が足を段鼻部に確実に載せるようにすることが考えられる。
特許文献1の階段マットの段鼻部にエンボス模様を施したものでは、平滑面である踏み込み部との相対的な関係で段鼻部を昇降者が認識しやすくなると思われるが、その原理はエンボス模様を施すことによってできる陰影であるので、昇降者の身長や姿勢によって目の高さが異なってエンボス模様を見る角度が変化した場合や、階段マットの配設される場所の照明の位置(光の照射方向)によってはエンボス模様が目立たなくなってしまう懸念がある。
また、特許文献1の踏み込み部と段鼻部との色差及び/又は明度差を5水準以上としたものでは、踏み込み部と段鼻部とを色調の異なる異種または同種材料で構成しなければならないので、例えば2色成形法等の成形手法を採用せざるを得ず、階段マットのコスト高を招く。
また、特許文献1の踏み込み部を布地で構成し、段鼻部を合成樹脂としたものでは、複数の部材を組み合わせなければならないので、階段マットのコスト高を招く。
また、特許文献2のものでは、踏み込み部と段鼻部とで表面形状を変えているが、上述したように見る角度が変化した場合や、光の照射方向によっては、踏み込み部と段鼻部との区別が付きにくくなる懸念がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2色成形法を用いることなく、かつ、別部材を組み合わせることなく、様々な状況で踏み込み部と段鼻部との区別が容易に行えるようにして高い安全性を確保することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、踏み込み部と段鼻部とで形状に差を持たせ、段鼻部の形状に工夫を凝らして踏み込み部よりも目立ちやすくした。
第1の発明は、
階段の段板部を覆うように配設される階段マットにおいて、
上記段板部の踏み込み部を覆う踏み込み部被覆領域と、上記段板部の段鼻部を覆う段鼻部被覆領域とを有し、
上記段鼻部被覆領域には、階段を昇る際に上記段板部に向かったとき、上記段板部の奥行き方向に対して奥へ行くほど左に位置するように傾斜して延びる複数の第1突条部が形成される第1領域と、上記段板部の奥行き方向に対して奥へ行くほど右に位置するように傾斜して延びる複数の第2突条部が形成される第2領域とが、上記段鼻部の長手方向に間隔をあけて交互に複数並ぶように形成され
上記第1突条部は、上記第1領域内で複数並ぶように配置されており、上記第1領域内で並び方向中央部に位置する上記第1突条部の長さが最も長く、並び方向の端に行くほど上記第1突条部の長さが短くなり、
上記第2突条部は、上記第2領域内で複数並ぶように配置されており、上記第2領域内で並び方向中央部に位置する上記第2突条部の長さが最も長く、並び方向の端に行くほど上記第2突条部の長さが短くなることを特徴とする。
この構成によれば、段鼻部被覆領域に、異なる方向に傾斜する複数の第1突条部と第2突条部とが段鼻部の長手方向に並ぶように形成されることになる。例えば、昇降者の身長や姿勢によって目の高さが異なる場合や、階段マットへの光の照射方向が異なる場合に、第1突条部の陰影が目立ちにくくても第2突条部の陰影が目立ちやすくなることがあり、その反対に、第2突条部の陰影が目立ちにくくても第1突条部の陰影が目立ちやすくなることがある。このように、第1突条部及び第2突条部の傾斜方向を変えておくことで、様々な状況で昇降者が段鼻部を認識し易くなり、その結果、2色成形法や別部材の組み合わせ構造を採用することなく、低コストで踏み外しによる事故を抑制することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記第1突条部及び上記第2突条部の側面は上記段板部の表面に対して傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、第1突条部及び第2突条部による陰影が目立ちやすくなり、段鼻部の視認性をより一層向上させることが可能になる
第1の発明によれば、傾斜方向が互い異なる複数の第1突条部及び第2突条部を段鼻部の長手方向に並ぶように設けたので、低コストなものとしながら、様々な状況で踏み込み部と段鼻部との区別を容易に行うことができ、高い安全性を確保できる。
また、第1突条部及び第2突条部を段鼻部の長手方向に交互に複数形成したので、段鼻部の視認性をより一層向上させることができる。
の発明によれば、第1突条部及び第2突条部の側面を傾斜させたので第1突条部及び第2突条部による陰影が目立ちやすくなり、段鼻部の視認性をより一層向上させることができる
本発明の実施形態1に係る階段マットの一部分の斜視図である。 階段マットの一部分の平面図である。 階段マットの側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 第1突条部の別の断面形状を示す図である。 本発明の実施形態2に係る階段マットの一部分の平面図である。 本発明の実施形態2に係る階段マットの一部分の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る階段マットの一部分の正面図である。 本発明の実施形態2に係る階段マットの側面図である。 参考例1に係る階段マットの一部分の平面図である。 参考例1に係る階段マットの一部分の斜視図である。 参考例1に係る階段マットの一部分の正面図である。 参考例1に係る階段マットの側面図である。 参考例2に係る階段マットの一部分の平面図である。 参考例2に係る階段マットの一部分の斜視図である。 参考例2に係る階段マットの一部分の正面図である。 参考例2に係る階段マットの側面図である。 参考例3に係る階段マットの一部分の平面図である。 参考例3に係る階段マットの一部分の斜視図である。 参考例3に係る階段マットの一部分の正面図である。 参考例3に係る階段マットの側面図である。 (a)は変形例1に係る図4相当図であり、(b)は変形例2に係る図4相当図である。 (a)は変形例3に係る図4相当図であり、(b)は変形例4に係る図4相当図である。 (a)は変形例5に係る図4相当図であり、(b)は変形例6に係る図6相当図である。 (a)は変形例7に係る図4相当図であり、(b)は変形例8に係る図6相当図である。 (a)は変形例9に係る図4相当図であり、(b)は変形例10に係る図6相当図である。 変形例11に係る図4相当図である。 (a)は変形例12に係る図4相当図であり、(b)は変形例13に係る図6相当図である。 変形例14に係る図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る階段マット1の斜視図である。図2は、階段マット1の一部分を示す平面図である。階段マット1は、図3に示すように屋外階段を構成する段板部100を上方から覆うように配設されて使用されるものである。段板部100は、踏み面を構成するものであり、例えば金属製あってもよいし、木製やコンクリート製であってもよいが、この実施形態では、金属製板材からなるものである。段板部100の先端部分は段鼻部101である。段板部100の段鼻部101以外の部分は踏み込み部102である。
階段マット1は、段板部100を覆う本体部10と、本体部10の段鼻部101側の端部から下方へ延び、蹴込み103の上部を覆う縦板部20とを備えている。階段マット1の幅寸法(昇降者から見て左右方向の寸法)及び奥行き寸法(昇降者から見て前後方向の寸法)は、それぞれ、段板部100の同方向の寸法に対応するように設定されており、この実施形態では、階段マット1の幅寸法は120cm程度、奥行き寸法は25cm程度である。
本体部10と縦板部20とは、SBR系ゴム(スチレンブタジエンゴム)を用いて一体成形されたものである。階段マット1の材料は上記ゴムに限られるものではなく、各種弾性材を用いることができるが、硬度は、JIS−K−6253(A型)の試験方法において例えば40以上60以下が好ましく、この実施形態では55としている。また、密度は、JIS−K−6268の測定方法において例えば1.4以上1.6以下が好ましく、この実施形態では、1.45としている。
図示しないが、階段マット1の本体部10の裏面には、固定用の両面テープを設けることができる。両面テープは例えばアクリル系粘着材を有するものが好ましい。
階段マット1の本体部10は、2つの領域に分けることができる。すなわち、本体部10は、段板部100の踏み込み部102を覆う踏み込み部被覆領域12と、段板部100の段鼻部101を覆う段鼻部被覆領域11とを有している。段鼻部被覆領域11と踏み込み部被覆領域12との間には、目視可能な境界線はなく、詳細は後述するが、段鼻部被覆領域11と踏み込み部被覆領域12とにそれぞれ形成される突条部の形状の相違によって各々を識別できるようになっている。
踏み込み部被覆領域12の表面には、段板部100の幅方向、即ち、段鼻部101の幅方向と平行に延びる多数の突条部12aが踏み込み部被覆領域12の奥行き方向に並び、かつ、踏み込み部被覆領域12の幅方向に並ぶように形成されている。踏み込み部被覆領域12の奥行き方向に並ぶ突条部12aの間隔は、突条部12aの幅よりも狭く設定されている。また、踏み込み部被覆領域12の幅方向に並ぶ突条部12aの間隔は、突条部12aの長手方向の寸法よりも狭く設定されている。各突条部12aの断面は略半円形状とされており、各突条部12aの外面は湾曲面となっている。
尚、踏み込み部被覆領域12に設ける突条部12aの形状は、上記した形状に限られるものではなく、例えば点状や、奥行き方向に延びる突条等であってもよい。また、踏み込み部被覆領域12を平坦面で構成してもよい。
図1や図2に示すように、段鼻部被覆領域11には、第1突条部13aが形成される第1領域13と、第2突条部14aが形成される第2領域14とが段鼻部101の長手方向に並ぶように交互に複数形成されている。第1領域13は、平面視で段鼻部101の長手方向に長い略矩形であり、第2領域14も第1領域13と同じ略矩形である。
図2に示すように、第1突条部13aは、段鼻部101の長手方向に対して第1の角度αを持って傾斜している。すなわち、第1突条部13aは、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向(図2の上下方向)に対して段板部100の奥(図2の上)へ行くほど左に位置するように傾斜して直線状に延びている。
第2突条部14aは、段鼻部101の長手方向に対して第1の角度αとは異なる第2の角度βを持って傾斜している。すなわち、第2突条部14aは、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向(図2の上下方向)に対して段板部100の奥(図2の上)へ行くほど右に位置するように傾斜して直線状に延びている。直線状に延びている。第1領域13及び第2領域14が段鼻部101の長手方向に交互に設けられているので、第1突条部13a及び第2突条部14aも段鼻部101の長手方向に並ぶように交互に複数形成されることになる。
このように、段鼻部被覆領域11に、傾斜方向の異なる第1突条部13aと第2突条部14aとが段鼻部101の長手方向に並ぶように形成されることになる。例えば、昇降者の身長や姿勢によって目の高さが異なる場合や、階段マット1への光の照射方向が異なる場合に、第1突条部13aの陰影が目立ちにくくても第2突条部14aの陰影が目立ちやすくなることがあり、その反対に、第2突条部14aの陰影が目立ちにくくても第1突条部13aの陰影が目立ちやすくなることがある。
また、第1領域13と第2領域14とは所定の距離H1だけ離れている。図1や図2に示すH1は、例えば2mm程度に設定されている。
第1領域13と第2領域14の幅は同じにしてもよいし、異なる幅としてもよい。この実施形態では、第1領域13と第2領域14の幅は同じにしており、約50mmであるが、この幅は、120mm以下で15mm以上の範囲に設定するのが好ましい。これは、一般成人20人の視認性試験の結果に基づく。
視認性試験は、コンピュータシミュレーションを用いて次の要領で行った。まず、階段マット1の形状を再現したモデルを仮想の階段に配設する。そのモデルの上方の天井に相当する部分に仮想光源を配置する。そのモデルを見る視線は、階段の段板部から上方へ1.5m離れたところに設定する。このとき、その視線から見ることのできる階段マットモデルをディスプレイ上に表示し、このディスプレイ上の画像を一般成人20人に見てもらい、階段マットモデルの段鼻部被覆領域11の視認性がどの程度であるかを1点〜5点で評価してもらった。1点は、「段鼻部被覆領域11が非常に認識しづらい」とし、2点は、「段鼻部被覆領域11が認識しづらい」とし、3点は、「段鼻部被覆領域11が認識できる」とし、4点は、「段鼻部被覆領域11が良く認識できる」とし、5点は、「段鼻部被覆領域11が非常に良く認識できる」とした。第1領域13と第2領域14の幅を120mm以下で15mm以上の範囲に設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。この試験を行う際、視線の角度は、段板部100に対し垂直となる角度(鉛直)から段板部100に対し75゜となる角度の範囲内で5゜ずつ変え、それぞれで点数を付けた。
第1領域13及び第2領域14は、踏み込み部被覆領域12に形成されている突条部12aのうち、最も段鼻部被覆領域11に近い突条部12aから所定の距離H2だけ離れている。H2は、10mm以上が好ましく、上限値は段板部100の一般的な奥行きを考慮すると、90mm程度が好ましい。H2を10mm以上90mm以下に設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。H2を20mmよりも短くすると、踏み込み部被覆領域12に形成されている突条部12aの影響を受けて第1突条部13aや第2突条部14aが目立ちにくくなる傾向にある。
第1突条部13aは、1つの第1領域13に複数形成されている。第1突条部13aは、第1領域13内において複数並ぶように配置されている。1つの第1領域13に形成される第1突条部13aの数は、5個以上が好ましい。第1突条部13aの数を増やしすぎると第1突条部13aが小さくなり過ぎて目立たなくなるので、上限は12個が好ましい。第1突条部13aの数を5個以上12個以下に設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。第2突条部14aの数も同様に設定するのが好ましい。
第1領域13内における第1突条部13aのうち、第1突条部13aの並び方向中央部に位置する第1突条部13aの長さが最も長くなり、並び方向の端に行くほど第1突条部13aの長さが短くなっている。第1領域13内において隣り合う第1突条部13aの間に隙間を設けない方が好ましいが、隙間を設ける場合には、その隙間と第1突条部13aの幅との比が1:2以下となるように設定するのが好ましい。このように設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。
図4に示すように、第1突条部13aの断面は二等辺三角形に近い山形である。従って、第1突条部13aの両側面は傾斜面となっている。第1突条部13aの両側面がなす角度θは、130゜よりも小さい角度が好ましく、下限としては30゜である。角度θを30゜以上130゜以下に設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。角度θを130゜よりも大きくすると、第1突条部13aが平面的な形状になって突条とならなくなる。
図2に示すように、第1突条部13aの延長線と第2突条部14aの延長線との交差角Aは、30゜以上150゜以下が好ましい。交差角Aを30゜以上150゜以下に設定することで、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。交差角Aを30゜よりも小さくすると、第1突条部13aと第2突条部14aとが共に段板部100の奥行き方向に延びる形状となってしまい、目立ちにくくなる。また、交差角Aを150゜よりも大きくすると、第1突条部13aと第2突条部14aとが共に段板部100の幅方向に延びる形状となってしまい、目立ちにくくなる。
また、図4に示すように、第1突条部13a及び第2突条部14aの高さBは、離れていても目視できる程度である0.5mm以上が好ましい。これにより、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。第1突条部13a及び第2突条部14aの高さBは、高い方が好ましいが、高すぎると昇降者が踏んだときに違和感を感じることになるので、例えば3mm以下が好ましい。
また、第1突条部13a及び第2突条部14aの底部の幅Cは、1mm以上が好ましい。これにより、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。
また、第1突条部13aの断面形状は、頂部が尖った山形、頂部が湾曲した山形のいずれであってもよい。頂部が湾曲した山形の場合、頂部を円弧形状とすることができ、このときの半径は例えば0.25mm以上0.75mm以下に設定することができる。これにより、上記視認性試験結果は平均点で3点以上となる。第2突条部14aも同様である。
また、第1突条部13aの断面形状は、長方形(図5(a)に示す)や正方形であってもよいし、台形(図5(b)に示す)であってもよい。第1突条部13aの断面形状を長方形や正方形とする場合には、隣り合う第1突条部13aの間に隙間を設ける必要がある。第1突条部13aの断面形状を台形とする場合にも隣り合う第1突条部13aの間に隙間を設けるのが好ましい。第1突条部13aの断面形状を台形とする場合、上辺と下辺との差を大きくするのが好ましい。第2突条部14aも同様である。
以上説明したように、この実施形態に係る階段マット1によれば、段鼻部101の長手方向に対する傾斜角度が互い異なる第1突条部13a及び第2突条部14aを段鼻部101の長手方向に並ぶように設けている。これにより、様々な状況で昇降者が段鼻部101を認識し易くなり、その結果、2色成形法や別部材の組み合わせ構造を採用することなく、低コストで踏み外しによる事故を抑制することが可能になるので、安全性を高めることができる。
また、第1突条部13a及び第2突条部14aを段鼻部101の長手方向に交互に複数形成したので、段鼻部101の視認性をより一層向上させることができる。
(実施形態2)
図6〜図9は、本発明の実施形態2に係るものであり、実施形態1のものに対し、段鼻部被覆領域11に形成される第1突条部13a及び第2突条部14aの形状が異なっており、他の部分は実施形態1のものと同じである。以下、実施形態1と異なる部分について説明する。
第1突条部13a及び第2突条部14aの傾斜方向が実施形態1のものとは反対になっている。すなわち、第1突条部13aは、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向(図6の上下方向)に対して段板部100の奥(図6の上)へ行くほど右に位置するように傾斜して直線状に延びている。また、第2突条部14aは、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向に対して段板部100の奥へ行くほど左に位置するように傾斜して直線状に延びている。
また、第1突条部13a及び第2突条部14aは略三角形の断面を有しており、その断面は頂部が尖った形状となっている。
実施形態2の階段マット1も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
参考例1
図10〜図13は、参考例1に係るものであり、実施形態1のものに対し、段鼻部被覆領域11の構成が異なっており、他の部分は実施形態1のものと同じである。以下、実施形態1と異なる部分について説明する。
第1領域13には、複数の第1突起13bが形成されている。第1突起13bは、所定方向に延びる列をなすように並んでいる。具体的には、実施形態3では、第1突起13bの列は、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向(図10の上下方向)に対して段板部100の奥(図10の上)へ行くほど左に位置するように傾斜して直線状に延びている。第1突起13bは山型である。
一方、第2領域14には、複数の第2突起14bが形成されている。第2突起14bも列をなすように配置されており、第2突起14bの列は、階段を昇る際に段板部100に向かったとき、段板部100の奥行き方向(図10の上下方向)に対して段板部100の奥(図10の上)へ行くほど右に位置するように傾斜して直線状に延びている。第2突起14bも山型である。
このように、段鼻部被覆領域11に、傾斜方向の異なる複数の列が第1突起13bと第2突起14bとで形成されることになる。従って、昇降者の身長や姿勢によって目の高さが異なる場合や、階段マット1への光の照射方向が異なる場合に、第1突起14aにより形成された列の陰影が目立ちにくくても第2突起14bにより形成された列の陰影が目立ちやすくなることがあり、その反対に、第2突起14bにより形成された列の陰影が目立ちにくくても第1突起13bにより形成された列の陰影が目立ちやすくなることがある。
よって、参考例1の階段マット1も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
参考例2
図14〜図17は、参考例2に係るものであり、参考例1のものに対し、段鼻部被覆領域11の構成が異なっており、他の部分は参考例1のものと同じである。以下、参考例2と異なる部分について説明する。
第1領域13には、第1突起13bによって形成される列が複数あり、これら列の間隔が実施形態3のものに対して広く設定されている。また、第2領域14も同様に第2突起14bによって形成される列の間隔が実施形態3のものに対して広く設定されている。
参考例2の階段マット1も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
参考例3
図18〜図21は、参考例3に係るものであり、参考例2のものに対し、段鼻部被覆領域11の構成が異なっており、他の部分は参考例2のものと同じである。以下、参考例2と異なる部分について説明する。
第1領域13の第1突起13bの形状が第2突起14bとは異なる形状となっている。このように第1突起13bと第2突起14bの形状を互いに変えても実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
図22(a)に示す変形例1のように、隣り合う第1突条部13aの高さを互いに変えてもよい。また、図22(b)に示す変形例2のように、第1突条部13aの先端部を丸く形成してもよい。
図23(a)、(b)に示す変形例3、4のように、隣り合う第1突条部13aの間に凸部13cを形成してもよい。変形例3の凸部13cの上端面は平坦である。また、変形例4の凸部13cの上端面は湾曲している。
図24(a)、(b)に示す変形例5、6のように、隣り合う第1突条部13aの間に別の突条部13dを形成してもよい。変形例5では突条部13dが2つあり、また、変形例6では突条部13dが1つある。
図25(a)、(b)に示す変形例7、8のように、第1突条部13aの一方の側面を鉛直にし、他方の側面を傾斜させるようにしてもよい。変形例7では第1突条部13aの高さが全て同じであり、また、変形例8では第1突条部13aの高さが異なっている。
図26(a)、(b)に示す変形例9、10のように、第1突条部13aの先端部を球状に成形してもよい。変形例9では第1突条部13aの側面を平坦にしており、また、変形例10では第1突条部13aの側面に凸部13eが形成されている。
図27に示す変形例11では、隣り合う第1突条部13aの間に溝部13fが形成されている。
図28(a)に示す変形例12では、第1突条部13aの先端部に略水平な平坦面を形成しており、また、図28(b)に示す変形例13では、第1突条部13aの先端部を窪ませている。
図29に示す変形例14では、第1突条部13aの先端部に略水平な平坦面を形成し、かつ、隣り合う第1突条部13aの間に変形例3や4に示すような凸部13cを形成している。
尚、上述のように第1突条部13a及び第2突条部14aを設けることで階段マット1の色は単色であっても視認性を向上させることができるが、階段マット1の色は黒等の暗めの色よりも、明るめの色の方が好ましい。例えば、ベージュ、明るいグレー等である。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る階段マットは、例えば、屋外階段等に配設することができる。
1 階段マット
11 段鼻部被覆領域
12 踏み込み部被覆領域
13a 第1突条部
13b 第1突起
14a 第2突条部
14b 第2突起
100 段板部
101 段鼻部
102 踏み込み部

Claims (2)

  1. 階段の段板部を覆うように配設される階段マットにおいて、
    上記段板部の踏み込み部を覆う踏み込み部被覆領域と、上記段板部の段鼻部を覆う段鼻部被覆領域とを有し、
    上記段鼻部被覆領域には、階段を昇る際に上記段板部に向かったとき、上記段板部の奥行き方向に対して奥へ行くほど左に位置するように傾斜して延びる複数の第1突条部が形成される第1領域と、上記段板部の奥行き方向に対して奥へ行くほど右に位置するように傾斜して延びる複数の第2突条部が形成される第2領域とが、上記段鼻部の長手方向に間隔をあけて交互に複数並ぶように形成され
    上記第1突条部は、上記第1領域内で複数並ぶように配置されており、上記第1領域内で並び方向中央部に位置する上記第1突条部の長さが最も長く、並び方向の端に行くほど上記第1突条部の長さが短くなり、
    上記第2突条部は、上記第2領域内で複数並ぶように配置されており、上記第2領域内で並び方向中央部に位置する上記第2突条部の長さが最も長く、並び方向の端に行くほど上記第2突条部の長さが短くなることを特徴とする階段マット。
  2. 請求項に記載の階段マットにおいて、
    上記第1突条部及び上記第2突条部の側面は上記段板部の表面に対して傾斜していることを特徴とする階段マット。
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JP2000051053A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Mac Sanko Kk 階段マット

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