JP2003052403A - 滑り防止表面構造 - Google Patents

滑り防止表面構造

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JP2003052403A JP2002123218A JP2002123218A JP2003052403A JP 2003052403 A JP2003052403 A JP 2003052403A JP 2002123218 A JP2002123218 A JP 2002123218A JP 2002123218 A JP2002123218 A JP 2002123218A JP 2003052403 A JP2003052403 A JP 2003052403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種物品又は構造物の表面粗度を大きくし、
該表面における摩擦(滑り)抵抗を大きくなすことで、
スリップ防止効果を高めるとともに、外観形態が非常に
躍動感に溢れ、意匠的にも優れた各種物品又は構造物を
提供することを課題とする。 【解決手段】 履物の底20、タイヤ30、シート・マ
ット40、階段の踏板50、床材60、タイル70、ハ
ンドルのグリップ80、手袋90又は手摺り100の表
面に多数の突起を配してなる突起群の一部又は全部がそ
の上面に凹状部4及び/又は凸状部8を設けた方向性を
有する形状のアメーバ形突起3からなるとともに、該ア
メーバ形突起3の方向性を決める軸が互いに異なるよう
に配列されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種物品又は構造
物における滑り防止表面構造に関するものであって、具
体的には、サンダル、スリッパ、靴等の履物の底、車両
等のタイヤ類、玄関、浴室の洗い場、厨房、プールサイ
ド等に敷かれるマットやシート等の敷物類、階段の踏
板、床材、タイル、ハンドルのグリップ、手袋又は手摺
り等の表面の滑りをより一層効果的に防止できるように
した滑り防止表面構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、滑り防止表面構造を採用している
履物の底20′、例えて靴底としては、図23に示す如
く、前方踏み付け部22′、土踏まず部23′及び踵部
24′からなり、接地面に当接する任意形状の凸部2
1′を形成した前方踏み付け部22′の母指球部25′
近傍部位に、外側方向踏み出し溝と内側方向踏み出し溝
からなる屈曲溝26′を交差状に設けたスポーツシュー
ズ用靴底において、前記屈曲溝26′に滑り止め用の平
面視真円形の突起2′を設けたスポーツシューズ用靴底
が知られている。
【0003】又、滑り防止表面構造を採用しているタイ
ヤ30′としては、図24に示す如く、タイヤの周方向
に連続して延在する3本の主溝31′を持ち、該主溝3
1′を含む複数の周方向溝とタイヤの幅方向に向き、且
つ主溝31′と同等以下の溝深さを有する複数の副溝3
2′によって区切られた平面視台形乃至平行四辺形をな
す略四角形のブロック33′をタイヤ周方向に複数個配
置するとともに、該ブロック33′内に極めて狭い狭溝
34′を有し、しかもブロック33′の周方向の長さ、
幅方向の長さ及び狭溝34′の深さの関係が特定の式を
満足するようにしたものがある。
【0004】又、滑り防止表面構造を採用しているシー
ト・マット40′としては、図25に示す如く、その表
裏面に略十文字形の突起2′を複数個設けて網目状の凹
凸幾何学的形状を付与し、その突起2′を取り囲む部分
を排水溝41′となすとともに、該排水溝41′の適所
にも小円形の突起2′を設けたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、滑り防止
表面構造を採用している従来の靴底、タイヤ及びシート
・マットにあっては、それらの表面及び/又は裏面に設
けられる突起はいずれも平面視真円形又は台形乃至平行
四辺形の略四角形、或いは棒状、略Y字状、及び略十文
字状等、その周縁部が直線状に連設されたものが殆どで
あり、意匠的に平凡であるうえに、各突起の周縁部の周
長がその表面積に対して短いので、該表面に体重又は車
重が負荷された場合に、前記周縁部と接触面との摩擦抵
抗が小さいという問題点があった。
【0006】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、滑り防止表面構造を具備する各種物
品又は構造物として、例えば履物の底やタイヤの表面粗
度を大きくして滑りやすい場所においても人や車両等の
スリップ防止効果を高めるとともに、外観形態が非常に
躍動感に溢れ、意匠的にも優れた履物の底及びタイヤを
提供することを課題とする。更に、本発明は、滑りやす
い場所、例えて玄関、浴室の洗い場、厨房、プールサイ
ド等に敷かれるシート・マット、階段の踏板、床材やタ
イルなどの表面粗度を大きくして人等のスリップ防止効
果を高めるとともに、外観形態が非常に躍動感に溢れ、
意匠的にも優れたシート・マット、階段の踏板、床材や
タイルなどを提供することを課題とする。
【0007】又、本発明は把持部、例えてハンドルのグ
リップ、手袋及び手摺りなどの表面粗度を大きくしてそ
れらの表面でのスリップ防止効果を高めるとともに、外
観形態が非常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れた把持部
の表面構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る滑り防止表面構造は、履物の底20、タイ
ヤ30、シート・マット40、階段の踏板50、床材6
0、タイル70、ハンドルのグリップ80、手袋90又
は手摺り100の表面に多数の突起を配してなる突起群
の一部又は全部がその上面に凹状部4及び/又は凸状部
8を設けた方向性を有する形状のアメーバ形突起3から
なるとともに、該アメーバ形突起3の方向性を決める軸
が互いに異なるように配列されてなることを特徴とす
る。
【0009】ここで、“方向性を有する形状のアメーバ
形”とは、平面視において真円形を除き、その全周を曲
線状に連設してなる閉じた形状で、例えて略楕円形、略
たまご形、略ひょうたん形、略だるま形、略8の字形、
略X字形、略Y字形や、該略楕円形、略たまご形、略ひ
ょうたん形、略だるま形、略8の字形における長手方向
の中心線としての長軸及び略X字形、略Y字形、略海星
形における各軸線が曲線状に屈曲した形状等をいい、
又、方向性を決める軸とは、前記各形状における長軸
(略X字形、略Y字形、略海星形においては最も長い軸
線)を意味するものである。
【0010】上記構成からなる滑り防止表面構造におい
て、履物の底20及びタイヤ30にあっては、それらが
路面等に接触する際、突起がアメーバ形をなし、且つ該
アメーバ形突起3が方向性を有するために、その周縁部
の周線が従来の平面視真円形又は台形乃至平行四辺形の
略四角形状等、その周縁を直線状に連設しているものに
比して長いので、履物の底20及びタイヤ30の素材が
硬い場合はエッジ効果により、また、軟らかい場合は接
地面積の増大により、路面等の接地面とのより大きな接
触(滑り)抵抗が生じることとなり、人や車両等のスリ
ップ防止効果が高められる。又、アメーバ形突起3の方
向性を決める軸が互いに異なるように各アメーバ形突起
3…を配列してなるため、履物の底20及びタイヤ30
が接地面とどのような方向で接触してもアメーバ形突起
3の周縁部は、各アメーバ形突起3…毎に夫々その形態
が異なるとともに、各アメーバ形突起3…の相対距離が
突起間毎に相違することとなり、接地面との接触が様々
な方向に様々な距離をもって生じるから、履物の底20
及びタイヤ30は接地面からより大きな摩擦(滑り)抵
抗を得ることができる。更に、前記アメーバ形突起3の
上面には凹状部4及び/又は凸状部8が設けられ、該凹
状部4及び/又は凸状部8の周縁部にあっても接地面と
の接触(滑り)抵抗が生じるので、前記アメーバ形突起
3による接触抵抗と凹状部4及び/又は凸状部8の接触
抵抗とが相俟って接地面との摩擦(滑り)抵抗がさらに
増大することとなり、より大きなスリップ防止効果が得
られる。
【0011】前記構成からなる滑り防止表面構造が、シ
ート・マット40、階段の踏板50、床材60、タイル
70、ハンドルのグリップ80、手袋90又は手摺り1
00である場合にあっても、前記履物の底20及びタイ
ヤ30と同様に、アメーバ形を呈する突起の周縁形状、
該アメーバ形突起3の方向性を決める軸が互いに異なっ
ている配列、さらに、その上面に設けられた凹状部4又
は凸状部8によって、被接触物が如何なる場合にあって
も、かかる表面構造が大きな摩擦(滑り)抵抗を発揮し
て、その接触部におけるスリップ防止効果を向上せしめ
るものである。
【0012】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項2記載の如く、アメーバ形突起3の上面に、アメ
ーバ形突起3の内部に向けて下がり傾斜面15を設ける
ことにより内部凸状部8′が形成されてなる構成を採用
することができる。換言すれば、アメーバ形突起3の上
面に凸状部8を設ける代わりにアメーバ形突起3の内部
に向けて下がり傾斜面15を設けることにより内部凸状
部8′を形成させるものである。かかる構成からなる滑
り防止表面構造にあっては、内部凸状部8′は凸状部8
と同様、内部凸状部8′の周縁部7′による接触抵抗を
生じ、アメーバ形突起3による接触抵抗に加えて大きな
スリップ防止効果を発揮する。しかも、下がり傾斜面1
5を複数個設けた場合、そのスリップ防止効果はその個
数分だけ増大するとともに、下がり傾斜面15を複数個
設けることで形成される内部凸状部8′を連続させる
と、その周縁部7′が角立ち全体として鋸歯状を呈する
ため、極めて大きな接触(滑り)抵抗が発生する。
【0013】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項3記載の如く、アメーバ形突起3の周縁部7と凹
状部4及び/又は凸状部8の周縁部7′との間の上面
に、凹状部4及び/又は凸状部8の深さ又は高さと異な
る凹状部4′及び/又は凸状部8″を設けるか、或いは
傾斜面15′を設けてなる構成を採用することができ
る。かかる構成からなる滑り防止表面構造にあっては、
アメーバ形突起3並びに凹状部4及び/又は凸状部8に
よる接触抵抗に加えて、凹状部4′及び/又は凸状部
8″或いは傾斜面15′による接触抵抗が相俟って、1
のアメーバ形突起3の上面において、周縁部7、7′が
複数現出し、又、様々な態様を示してそのエッジ効果を
高めるため、かかるアメーバ形突起3が群状に配されて
なる表面にあっては、更に大なるスリップ防止効果を発
揮することとなる。
【0014】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項4記載の如く、複数設けられる突起群のうち少な
くとも1列が、真円突起2のみから又は多角突起9のみ
から又はアメーバ形突起3と真円突起2とから又はアメ
ーバ形突起3と多角突起9とから又はアメーバ形突起3
と真円突起2と多角突起9とからなる構成を採用するこ
とができる。換言すれば、各種突起の組み合わせ、配置
等により多様な物品又は構造物の条件に応じた最適なノ
ンスリップ効果を発揮させることが可能な構成を採用す
ることができる。かかる構成からなる滑り防止表面構造
にあっては、突起群を形成する突起に周知形状からなる
真円突起2や多角突起9が混在しても、突起群を形成す
る各突起のうちの一部又は全部が、上面に凹状部4及び
/又は凸状部8を設けたアメーバ形突起3からなるた
め、前記アメーバ形突起3の作用効果により真円突起2
のみ或いは多角突起9のみの場合と比べて接触(滑り)
抵抗が増し、スリップ防止効果も大きくなる。
【0015】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
請求項5及び6記載の如く前記真円突起2の上面に凹状
部4が形成されてなる構成及び前記アメーバ形突起3又
は真円突起2の上面に形成された凹状部4又は凸状部8
の中心が、該アメーバ形突起3又は真円突起2自体の中
心より偏位してなる構成を採用することができる。かか
る構成からなる滑り防止表面構造は、突起群を形成する
突起に周知形状の真円突起2が混在しても、その上面の
凹状部4の接触抵抗により摩擦(滑り)抵抗が保全され
るとともに、突起自体の中心より偏位した凹状部4又は
凸状部8にあっては、その周縁部の態様が種々変化して
被接触物との摩擦(滑り)抵抗がさらに増大することと
なり、より大きなスリップ防止効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。20は、図1(イ)及び(ロ)
に示す如く、本実施形態の一例に係るゴム等の弾性体か
らなる表面層を具備する履物の底であって、該履物の底
20は、前方踏み付け部22、土踏まず部23及び踵部
24とからなり、前方踏み付け部22は突条体12が周
回状に突設され、更に突条体12により最先端部とその
他の部分に領域が分割されている。前方踏み付け部22
の最先端部には、真円突起2が爪先形状に沿って1列配
され、前方踏み付け部22のその他の部分には、たまご
形のアメーバ形突起3が周回状の突条体12に沿って1
列配されるとともに、該アメーバ形突起3の内側には、
六角形の多角突起9及び外側のたまご形のアメーバ形突
起3よりも小径のたまご形のアメーバ形突起3の順で配
され、略中心部にアメーバ形状のアメーバ形突起3nが
配されている。踵部24も周回状に突条体12が突設さ
れ、該突条体12に沿ってその内側にたまご形のアメー
バ形突起3及び六角形の多角突起9がその順で各1列配
され、略中心部にアメーバ形状のアメーバ形突起3nが
配されている。ここで、たまご形のアメーバ形突起3
は、その方向性を決める軸が互いに異なるように配さ
れ、また、該アメーバ形突起3及び真円突起2の夫々の
上面に平面視真円形の凹状部4又は凸状部8が各突起3
又は2自体の中心より偏位して設けられている。更に、
アメーバ形突起3nの上面には平面視アメーバ形状の凹
状部4又は凸状部8が設けられている。
【0017】図2は、他の履物の底20を示す第二実施
形態であって、その履物の底20は、前方踏み付け部2
2、土踏まず部23及び踵部24の外周が突条体12に
よって囲繞され、該突条体12に沿うように、たまご形
のアメーバ形突起3が環状に2列配されるとともに、前
方踏み付け部22の略中心部にはY字形のアメーバ形突
起3kが、又、前方踏み付け部22と土踏まず部23の
境界付近にアメーバ形状のアメーバ形突起3nが配さ
れ、更に、残余の分に大小様々な径をなす多数のたまご
形のアメーバ形突起3を全面的に設けて底面を形成して
なる。また、たまご形のアメーバ形突起3上面には、そ
れ自体の中心より偏位して平面視真円形の凹状部4又は
凸状部8が設けられ、アメーバ形突起3k及び3nの上
面には夫々平面視略Y字形又はアメーバ形状の凹状部4
又は凸状部8が設けられている。尚、上記各実施形態で
は履物の底を対象としているが、これに限定されず、履
物の上面及び/又は底にも同様に実施可能である。
【0018】ここで、図3においてアメーバ形突起3の
配列方法について詳述する。相隣るアメーバ形突起3…
は、その方向性を決める軸が互いに異なるように配列さ
れてなるもので、本実施形態の一例においても、順次方
向性が異なるようにして配されている。夫々外形に沿っ
て突起群を形成するアメーバ形突起3は、たまご形の方
向性を決める軸としての長手方向の中心線、すなわち、
長軸Xが相隣るアメーバ形突起3の長軸Xとは方向が互
いに異なるように順次配されているもので、更に詳しく
は、アメーバ形突起3の長軸Xの中点Yを中心として、
該中点Yと例えば履物の底20の前方踏み付け部22や
踵部24等の中心とを結ぶ線Zに対して順次一定角度
(本実施形態では36度)ずつ回転して配されている。
【0019】従って、例えば前方踏み付け部22の各ア
メーバ形突起3…は、前方踏み付け部22の中心を基点
として回動する前記線Z上で回転するため、図3におけ
る外側の突起群において角度A1が36度、角度A2が
72度、角度A3が108度となり、また、中央の突起
群において角度B1が18度(36度の1/2から始ま
る)、角度B2が54度、角度B3が90度となり、夫
々アメーバ形突起3が同様に回転しつつ、前方踏み付け
部22の表面を周回することとなるものである。
【0020】本発明において、上記実施形態にあって
は、アメーバ形突起3として楕円形に類する平面視略た
まご形等のものを例示したが、アメーバ形突起とは平面
視において真円形を除きその全周を曲線状に連設してな
る形状をいい、例えば図4において長手方向の中心線を
長軸Xとなす、3とした略たまご形、3aとした略楕円
形、3bとした略だるま形、3cとした略ひょうたん
形、3dとした略8の字形や該略たまご形3、略楕円形
3a、略だるま形3b、略ひょうたん形3c、略8の字
形3dにおける長軸Xが曲線状に屈曲してなる突起3e
乃至3i、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲してなる
略X字形3j、略Y字形3k、略海星形3lや外周線を
自在に変化させる本来のアメーバ形状3nの突起等があ
り、更に、突起の方向性を決める軸とは、前記各形状に
おける長軸X(略X字形3j、略Y字形3k、略海星形
3l及びアメーバ形状3nにおいては最も長い軸線)を
意味するものである。前記各アメーバ形突起の上面には
凹状部4又は凸状部8が設けられているが、その平面形
状は、例えて、真円形、略たまご形、略楕円形、略だる
ま形、略ひょうたん形、略8の字形、略弓形、略X字
形、略Y字形や本来のアメーバ形状又はそれらの変形形
状等がある。
【0021】本実施形態に係る滑り防止表面構造は、以
上の構成からなるものであるが、かかる履物の底20を
一例として、歩行者の靴底に発生する摩擦や滑り抵抗等
の態様を以下に説明する。履物の底20に設けた突起群
を形成する突起が、上面に凹状部4又は凸状部8を設け
た方向性を有するアメーバ形で、且つ、その方向性を決
める軸が互いに異なるように配列したことにより、歩行
者が何れの方向に歩行しても路面等に接触するアメーバ
形突起並びにその上面の凹状部4又は凸状部8の方向
は、各アメーバ形突起毎に夫々異なるから、履物の底2
0は路面等との接触から十分な摩擦(滑り)抵抗を受け
ることができる。また、アメーバ形突起の平面視が方向
性を有する形状、例えて、たまご形3、略だるま形3
b、略ひょうたん形3c等に形成されることで、突起周
縁部の周線の長さが長くなるとともに、該突起の上面に
設けた凹状部4及び/又は凸状部8の周縁部の周線が更
に付加されて周線全体の長さが極めて長くなるという利
点をも有する。尚、上記突起及び凹状部4又は凸状部8
の周線の長さは、図4に示す如く突起の平面形状がたま
ご形3からその外周線を自在に屈曲させてなる本来のア
メーバ形状3nに変形する程長くなるから、該長い周縁
部7,7′による摩擦(滑り)抵抗も著しく増大すると
いう特長がある。
【0022】また、履物の底20の突起群を形成するア
メーバ形突起が内外に対して所謂ちどり状に配されると
ともに、その表面積が夫々異なっているので路面等とア
メーバ形突起との接触面積が増大し、且つ接触角度が更
に変化するため、より大きな接触抵抗及び摩擦(滑り)
抵抗が得られる。なお、突起群或いは各突起自体の高さ
を相違させることにより、履物の底20の表面粗度が更
に増すから、十分なノンスリップ効果を得ることができ
る。
【0023】図5(イ)及び(ロ)は、第三実施形態と
してのタイヤ30であって、その表面が4本の突条体1
2によって区画されることで周方向に主溝31が3本設
けられ、該主溝31内にはその長軸が曲線状に屈曲して
なるアメーバ形突起3fが周方向に設けられることで幅
方向に3個配されるとともに、両側の突条体12の外側
にはたまご形のアメーバ形突起3が設けられ、且つ夫々
のアメーバ形突起3f又は3の方向性を決める軸が互い
に異なるように配されている。また、アメーバ形突起3
f及び3の各々の上面には、アメーバ形又は真円形の凹
状部4又は凸状部8が各突起3自体の中心より偏位して
設けられている。ここで、周方向に夫々隣接するアメー
バ形突起3f相互間及びアメーバ形突起3相互間が副溝
32を形成している。
【0024】図6は、他のタイヤ30を示す第四実施形
態であって、その表面に設けられた3本の主溝31内に
は、周方向に略X字形のアメーバ形突起3jが設けられ
るとともに、その両側にはたまご形のアメーバ形突起3
が配されている。又、アメーバ形突起3jの上面には平
面視略X字形のアメーバ形の凹状部4又は凸状部8が設
けられ、且つアメーバ形突起3上面の凹状部4又は凸状
部8は、該突起3自体の中心より偏位して設けられてい
る。尚、第三及び四実施形態では主溝31を3本設けて
いるが、主溝31の数はこれに限定されず任意に設定可
能であり、また、アメーバ形突起3j又は3の上面に更
に狭溝を設けて排水及びエッジ効果を付与してもよい。
また、本実施形態ではタイヤトレッドを対象としている
が、この他にタイヤチェーン、クローラーベルト等の弾
性材料を対象としてもよい。
【0025】図7(イ)乃至(ハ)は、第五実施形態と
してのシート・マット40であって、その表面に略勾玉
形のアメーバ形突起3e′が縦に9個、次に真円突起2
が縦に9個と交互に配され、突起群が合計9列形成され
ている。略勾玉形のアメーバ形突起3e′はその方向性
を決める軸が互いに異なるように配され、且つ略勾玉形
のアメーバ形突起3e′及び真円突起2の夫々の上面に
は平面視真円形の凹状部4又は凸状部8が各突起自体の
中心より偏位して設けられている。
【0026】図8は、他のシート・マット40を示す第
六実施形態であって、その表面に表される突起群が周回
状で、内側に至るほど径が小さくなる略だるま形のアメ
ーバ形突起3b及び五角形の多角突起9が交互に配さ
れ、略中央部に少許大きめの略だるま形のアメーバ形突
起3bが対角して4個、略ひょうたん形のアメーバ形突
起3cが略十文字状に4個配されると共に、夫々の突起
3b、3c及び9は夫々方向性を決める軸が互いに異な
るように配され、また、アメーバ形突起3b及び3cの
夫々の上面には平面視略だるま形又はたまご形の凹状部
4又は凸状部8が設けられている。
【0027】図9(イ)乃至(ハ)も他のシート・マッ
ト40(シール)を示す第七実施形態であって、その表
面の上位から下位に至るほど径が大きくなるたまご形の
アメーバ形突起3と真円突起2とが6個づつ交互に配さ
れるとともに、アメーバ形突起3はその方向性を決める
軸が互いに異なるように配され、且つその上面には平面
視アメーバ形状の凹状部4又は凸状部8が設けられてい
る。尚、第五乃至七実施形態ではシート・マット40
(シール)の表面にのみ突起群が配されているが、これ
に限定されず浴室の洗い場、厨房、プールサイド等のよ
うに水に濡れて特にスリップし易い場所に敷かれる場合
は、その裏面にも突起群を配してもよく、また、シート
・マット(シール)の表裏面に突条体12や溝又は排水
孔を設けて水や洗剤液等に対する排水機能を付加しても
よい。更に、突起群が突設される基板部の厚みは、シー
ルと称される極薄のものからマットと称される比較的分
厚いものまで任意に設定可能である。
【0028】図10(イ)乃至(ハ)は、第八実施形態
としての階段の踏面先端に設置される踏板50であっ
て、その表面は横設せる3本の突条体12によって2つ
の領域に分割され、一方(踏面付根側)には略ひょうた
ん形のアメーバ形突起3cが横方向に1列配され、略ひ
ょうたん形のアメーバ形突起3cと突条体12との間に
たまご形のアメーバ形突起3が配されるとともに、他方
(踏面先端側)には付根側より小さい略ひょうたん形の
アメーバ形突起3cが2列配され、その列間にたまご形
のアメーバ形突起3が1列配されている。ここで、アメ
ーバ形突起3c及び3は夫々の方向性を決める軸が互い
に異なるように配され、また、それらの上面には夫々平
面視たまご形又は真円形の凹状部4又は凸状部8が設け
られている。本実施形態では突条体12によって2つの
領域に分割されているが、その数は限定されず、また、
突条体12を設けなくてもよく、更には、同図(ニ)に
示す如く、踏面先端側の垂れ部を除去して帯状となし、
各種スロープの滑り防止材とすることもできる。
【0029】図11(イ)乃至(ハ)は、第九実施形態
としての床材60であって、基板の表面に格子状に突設
された突条体12の内側に沿って略楕円形のアメーバ形
突起3aが周回状に配され、その内側にたまご形のアメ
ーバ形突起3が配されることでユニット化されてなると
ともに、アメーバ形突起3a及び3は夫々その方向性を
決める軸が互いに異なるように配され、且つその上面に
は平面視瞳形又は真円形の凹状部4又は凸状部8が設け
られている。
【0030】図12(イ)乃至(ハ)は、第十実施形態
としてのタイル70であって、該タイル70の基板表面
には周回状をなす略勾玉形のアメーバ形突起3e′、真
円突起2及びたまご形のアメーバ形突起3が適宜に配さ
れ、略中央部にたまご形のアメーバ形突起3が位置して
なるとともに、アメーバ形突起3e′及び3は各々方向
性を決める軸が互いに異なるように配され、且つ真円突
起2を含めて各々の上面には平面視略弓形、真円形又は
楕円形の凹状部4又は凸状部8が設けられている。尚、
第九及び十実施形態に係る床材60及びタイル70は、
その基板を正方形となしているが、基板の形状はこれに
限定されず、その他多角形や円形、或いは定型又は不定
型に屈曲して板体をなすもの等に自由に変更可能であ
る。
【0031】そもそも、第五乃至第十実施形態に係るシ
ート・マット40、階段の踏板50、床材60及びタイ
ル70の表面に突起を設けることによる長所は以下の点
にある。図13(イ)に示す如く、弾性体で構成された
タイヤや靴底等がシート・マット40、階段の踏板5
0、床材60及びタイル70上に位置すると、車重及び
人間の体重が作用することでタイヤや靴底に弾性変形が
起こり各突起の上面をはずれた箇所でタイヤ面や靴底面
等に沈み込み部6が生じる。
【0032】そこで、車両や歩行者等の進行方向をA方
向と仮定すると、弾性変形を生じたタイヤ面や靴底面等
の沈み込み部6が、突起上面の周縁部7から水平方向に
接触抵抗力Fを受け、該接触抵抗力Fによりスリップ防
止効果が高められている。
【0033】また、図13(ハ)及び(ニ)に示す如
く、アメーバ形突起3又は真円突起2の上面に凹状部4
又は凸状部8を形成することで、該凹状部4又は凸状部
8の周縁部7′においても接触抵抗力Fが発生し、タイ
ヤ面や靴底面等との接触抵抗がさらに増大することとな
るから、より大きなスリップ防止効果が得られる。
【0034】前記接触抵抗力Fは、突起上面の周縁部7
及び凹状部4又は凸状部8の周縁部7′との接触長さに
比例して大きくなるが、上述の如き各突起の形態及びそ
の配列によって前記沈み込み部6と各周縁部7,7′と
の接触抵抗力Fがより大きくなる効果がある。即ち、図
13(ロ)に示す如き配列にあって、上面に凹状部4又
は凸状部8を有する平面視略たまご形3、略だるま形3
b及び略ひょうたん形3cを呈するアメーバ形突起にタ
イヤや靴底等がA乃至Hのいずれの方向から進入して
も、タイヤ面や靴底面等が接触する周縁部7…,7′…
の形態は、各アメーバ形突起毎に夫々異なるとともに、
各アメーバ形突起間の相対距離が突起間毎に相違するこ
とで、前記沈み込み部もまた様々な方向で且つ様々な距
離を以て生じることとなるから、車両や人がどの方向か
ら進入して来てもタイヤ面や靴底面等に前記接触抵抗力
Fを十分与えることができる。
【0035】また、夫々異なった角度で且つちどり状に
現出する長い周縁部7…,7′…と接触するタイヤ面や
靴底面等には、進行方向とは異なった様々な方向にも接
触抵抗力が分布作用することとなるため、横方向に対し
ても有効に滑りを防止することができ、特に、曲がり角
や曲線区間等、タイヤや靴底が斜めに接地する場所で有
効に横滑りを防止できる。
【0036】図14(イ)乃至(ハ)は、第十一実施形
態としての自動二輪車、バイク、自転車等のハンドルの
グリップ80であって、その弾性体等の表面は主溝81
及び副溝82によって複数の領域に分割され、その1の
領域は2列のたまご形のアメーバ形突起3が六角形の多
角突起9を挟んで配され、他の1の領域は2列の略だる
ま形のアメーバ形突起3bが五角形の多角突起9を挟ん
で配されるとともに、それらが左右に表されている。ア
メーバ形突起3、3b及び多角突起9は、夫々方向性を
決める軸が互いに異なるように配され、また、アメーバ
形突起3及び3bの上面には凹状部4又は凸状部8が設
けられている。尚、本実施形態では主溝81及び副溝8
2によって領域分割されているが、該分割の方法は突条
体12によってもよく、また、本実施形態においてはハ
ンドルのグリップを対象としたが、これに限定されず、
「グリップ」と称し、把持することを必要とする部位全
てに実施可能である。
【0037】図15は、第十二実施形態としての手袋9
0であって、その表面(把持時に他と接触する面)の5
本の指先部には、夫々楕円形のアメーバ形突起3aが3
個設けられ、その他の指部分には、円形の対向部を各々
少許膨出させてなるアメーバ形突起3mによって、縦1
列に配された略8の字形のアメーバ形突起3d′を囲繞
する如く配されるとともに、手の平部には、前記アメー
バ形突起3mと前記アメーバ形突起3d′が交互に多数
列配されている。ここで、アメーバ形突起3a、3m及
び3d′は、ゴム等の弾性体からなるとともに、各々の
方向性を決める軸が互いに異なるようその表面に固着さ
れ、且つそれらの上面には夫々平面視略楕円形、真円形
又は略8の字形の凹状部4又は凸状部8が設けられてい
る。尚、本実施形態において突起群は、その表面を全面
的に被覆してなるが、該突起群の配列はこれに限定され
ず、例えて、把持時に他と接触し、特に滑り防止機能を
必要とする箇所にのみに部分的に設けることもでき、
又、突起群を別途固着する構成に代えて手袋自体を弾性
体とし、突起群と共に一体成形することも可能である。
【0038】図16(イ)乃至(ハ)は、第十三実施形
態としての手摺り100であって、円形をなす棒体の表
面に略8の字形の長軸が曲線状に屈曲してなるアメーバ
形突起3i′、真円突起2及び略Y字形のアメーバ形突
起3kが夫々列なして横方向に設けられるとともに、ア
メーバ形突起3i′及び3kは、夫々方向性を決める軸
が互いに異なるように配され、且つその上面には夫々平
面視略8の字形又は略Y字形の凹状部4又は凸状部8が
設けられている。
【0039】図17(イ)乃至(ハ)は、第十四実施形
態としての手摺り100の変形実施例であって、該実施
例は略逆凹形をなす手摺り100の上面にシート・マッ
ト40(シール)を接着してなるものであり、そのシー
ト・マット40(シール)の表面には、3個の略海星形
のアメーバ形突起3l及び真円突起2を夫々傾斜させ交
互に突設してなり、アメーバ形突起3lはその方向性を
決める軸が互いに異なるように配されるとともに、その
上面には平面視略海星形の凹状部4又は凸状部8が設け
られている。また、真円突起2の上面には平面視真円形
の凹状部4又は凸状部8が該突起2自体の中心より偏位
して設けられている。
【0040】又、第十五実施形態として、図18におい
てアメーバ形を呈する突起(3乃至3n)に実施する他
の上面の態様について説明すると、同図(イ)及び
(ロ)に示す如く、上記突起、例えてアメーバ形突起3
n′の上面に、該突起3n′の周縁部7から内部に向け
て下がり傾斜面15を設けることで、その外郭部と略中
央部に内部凸状部8′を夫々形成してなる。又、同図
(ハ)に示す如く、各周縁部7、7′に下方漸開状の傾
斜を付すとともに、前記略中央の内部凸状部8′の上面
にも下がり傾斜面15を設けてなる。更に、同図(ニ)
に示すものは、複数の下がり傾斜面15により複数の内
部凸状部8′が形成されてなる。尚、上記実施形態にお
いて下がり傾斜面15は、周縁部7、7′若しくはその
近傍から設けられてなるが、該下がり傾斜面15を設け
る位置は周縁部7、7′から離隔した位置等、任意に設
定可能である。
【0041】次に、第十六実施形態として、図19
(イ)乃至(ハ)に示す如く、アメーバ形突起3n′の
周縁部7とその上面に設けられる凹状部4及び/又は凸
状部8の周縁部7′との間の上面に、凹状部4及び/又
は凸状部8の深さ又は高さとは異なる深さ又は高さを有
する凹状部4′及び/又は凸状部8″が設けられてなる
ものである。ここで、前記凹状部4′及び/又は凸状部
8″の表面は、同図(ニ)乃至(ト)に示す如く、アメ
ーバ形突起3n′の短軸方向(図中、X−X方向)若し
くは長軸方向(図中、W−W方向)に上り、又は下り、
或いは屈曲せる傾斜面15′に形成することもできる。
但し、かかる傾斜面15′の傾斜方向は、短軸又は長軸
方向に限定されるものではなく、自由に変更可能であ
る。又、第十七実施形態として、図20(イ)及び
(ロ)に示す如く、凹状部4、凸状部8、内部凸状部
8′、下がり傾斜面15及び傾斜面15′を併存させた
アメーバ形突起3n′となすことも可能である。
【0042】尚、第十五乃至十七実施形態においては、
アメーバ形突起3n′を例示してその実施形態を説明し
たが、かかる形態は前出せるアメーバ形を呈する突起
(3乃至3l)全てに実施することができる。
【0043】また、図21(イ)及び(ロ)に示す如
く、平面視略たまご形のアメーバ形突起3の上面内側
に、該突起の平面形状と相似形をなす略たまご形の凸状
部8を突設し、その周縁部7,7′を断面階段状に形成
するとともに、凸状部8の表面に目玉状の凹状部4を設
けることも可能であり、この場合、上面の凸状部8が摩
滅しても、アメーバ形突起3自体の周縁部7及び凹状部
4の周縁部7′が残存して前記スリップ防止効果を維持
するものである。
【0044】また、図21(ハ)及び(ニ)に示す如
く、アメーバ形突起3の上面に突設される凸状部8の平
面形状をその周縁部7′が長い形状(本図においては、
略ひょうたん形)に変形させ、且つ凹状部4の形状も同
様に変形させると、例えて、タイヤ面や靴底面等と接触
する周縁部7,7′が一挙に増大することとなるから、
表面粗度が粗くなってノンスリップ効果も極めて高くな
る。
【0045】前記実施形態において各種アメーバ形突起
自体の表面は、凹状部4及び凸状部8を除き平面となっ
ているが、これに限定されず図22(イ)及び(ロ)に
示すように段差を設けてもよく、又、図22(ハ)及び
(ニ)に示すように突起上面に現出する角部全てに丸み
を付してもよい。更に、突起上面に設けられる凹状部4
又は凸状部8の平面形状として真円形、略たまご形、略
楕円形、略だるま形、略ひょうたん形、略勾玉形、略瞳
形、略弓形、アメーバ形等を例示したが、他の任意の形
状にも自由に変更可能である。
【0046】また、前記各実施形態では、各種アメーバ
形突起を始めとする突起の上面やその側面は比較的滑ら
かな面となっているが、該面をたとえばヤスリなどのよ
うな凹凸面に形成して更にスリップ防止効果をあげても
よい。更に、突起自体の形状や模様を鮮明にするため
に、例えば図13(ハ)及び、図21(イ)、(ロ)に
示すように、着色樹脂等からなるコーキング材14で突
起周囲の一部又は全部、更には突起上面の凹状部4等
に、突起及び凹状部の周縁部7、7′が埋まらない程度
に着色を施してもよい。
【0047】更に、各実施形態における突条体12は必
須の条件ではないが、該突条体12を履物の底20、タ
イヤ30、シート・マット40、階段の踏板50、床材
60、タイル70、ハンドルのグリップ80、手袋90
又は手摺り100の表面に設けて領域を分割することに
より、アメーバ形突起による接触抵抗に加えて、突条体
12による接触抵抗が更に作用し、より大きなノンスリ
ップ効果が得られるとともに、各種突起が分割された領
域内に整然と突設されて意匠的にも優れたものとなる。
【0048】尚、本発明の滑り防止表面構造は、上記実
施形態に限定されるわけではなく、アメーバ形突起又は
その他の突起の数や大きさ、形状並びにアメーバ形突起
又はその他の突起により形成される突起群の列数は、履
物の底20、タイヤ30、シート・マット40、階段の
踏板50、床材60、タイル70、ハンドルのグリップ
80、手袋90又は手摺り100の表面の大きさによっ
て任意に変更でき、また、アメーバ形突起の方向性を決
める軸が互いに異なるように配列されるための具体的な
方法、並びに突条体12の有無と該突条体12を設けた
場合の表面領域の分割方法についても問わないものであ
り、要は、上記各種物品又は構造物の表面に効率よく配
置できるものであれば、本発明の意図するところであ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る滑り防止表
面構造は、履物の底又はタイヤにあっては、その表面に
多数の突起を配してなる突起群の一部又は全部が方向性
を有する形状のアメーバ形突起、即ち周縁部の周線の長
さが長く形成される形状のアメーバ形突起からなり、該
アメーバ形突起の上面には凹状部又は凸状部が設けられ
て1突起につき少なくとも二重の周縁部が現出するた
め、路面等の接地面に接触する際、前記周縁部によるエ
ッジ効果又は接地面積の増大により、人や車両等が接地
面上で滑ることを確実に防止することができる。又、前
記突起群を形成するアメーバ形突起は、該アメーバ形突
起の方向性を決める軸が互いに異なるように配列されて
なるために、履物の底やタイヤが接地面にどのような方
向で接触してもアメーバ形突起の周縁部は、各アメーバ
形突起毎に夫々その形態が異なるとともに、各アメーバ
形突起間の相対距離が突起間毎に相違することとなり、
接地面等との接触が様々な方向に様々な距離をもって生
じるから、履物の底又はタイヤは接地面からより大きな
摩擦(滑り)抵抗を得ることができる。
【0050】本発明に係る滑り防止表面構造がシート・
マット、階段の踏板、床材、タイル、ハンドルのグリッ
プ、手袋又は手摺りである場合にあっても、アメーバ形
を呈する突起の周縁形状、該アメーバ形突起の方向性を
決める軸が互いに異なっている配列、更に、その上面に
設けられた凹状部又は凸状部によって、被接触物が如何
なる場合にあっても、かかる表面構造が大きな摩擦(滑
り)抵抗を発揮して、その接触部におけるスリップ防止
効果を高めるものである。
【0051】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
アメーバ形突起の上面に、アメーバ形突起の内部に向け
て下がり傾斜面を設けることにより内部凸状部が形成さ
れてなるため、該内部凸状部は凸状部と同様、内部凸状
部の周縁部による接触抵抗を生じ、アメーバ形突起によ
る接触抵抗に加えて大きなスリップ防止効果を発揮する
とともに、下がり傾斜面を複数個設けた場合、そのスリ
ップ防止効果はその個数分だけ増大し、且つ下がり傾斜
面を複数個設けることで形成される内部凸状部を連続さ
せると、その周縁部が角立ち全体として鋸歯状を呈する
ため、極めて大きな接触(滑り)抵抗を発生させること
ができる。
【0052】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
アメーバ形突起の周縁部と凹状部及び/又は凸状部の周
縁部との間の上面に、凹状部及び/又は凸状部の深さ又
は高さと異なる凹状部及び/又は凸状部を設けるか、或
いは傾斜面を設けてなるため、アメーバ形突起並びに凹
状部及び/又は凸状部による接触抵抗に加えて、深さ又
は高さが異なる凹状部及び/又は凸状部或いは傾斜面に
よる接触抵抗が相俟って、1のアメーバ形突起の上面に
おいて、周縁部が複数現出し、又、様々な態様を示して
そのエッジ効果を高めるため、かかるアメーバ形突起が
群状に配されてなる表面にあっては、更に大なるスリッ
プ防止効果を発揮させることができる。
【0053】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
複数設けられる突起群のうち少なくとも1列を、真円突
起のみから又は多角突起のみから又はアメーバ形突起と
真円突起とから又はアメーバ形突起と多角突起とから又
はアメーバ形突起と真円突起と多角突起とから構成する
ことができるため、真円突起や多角突起のような周知形
状の突起が混在しても、突起群を形成する各突起のうち
の一部又は全部が上面に凹状部又は凸状部を設けたアメ
ーバ形突起からなるため、該アメーバ形突起の作用効果
により真円突起のみ或いは多角突起のみの場合と比べて
より大きな接触(滑り)抵抗が得られ、スリップ防止効
果も大きくなる。従って、各種突起の組み合わせ、配置
等により、多様な設置場所の条件に応じた最適なノンス
リップ効果を有する表面構造となすことができる。
【0054】また、真円突起にあっても、その上面に凹
状部を設けているため、突起の形状が平面視真円形であ
っても凹状部の周縁部により被接触物との摩擦(滑り)
抵抗を保全することができる。
【0055】また、アメーバ形突起又は真円突起の上面
にある凹状部若しくは凸状部は、その中心が該アメーバ
形突起又は真円突起の中心より偏位してなるため、凹状
部又は凸状部間の相対距離も又種々異なることとなり、
各突起自体の接触抵抗と凹状部又は凸状部の周縁部にお
ける接触抵抗とが相乗効果を奏して被接触物との摩擦
(滑り)抵抗が更に増大し、より大きなノンスリップ効
果を得ることができる。
【0056】また、本発明に係る滑り防止表面構造は、
突起群を形成する突起に方向性を有する形状、例えて、
略たまご形、略楕円形、略だるま形、略ひょうたん形、
略8の字形や該略たまご形、略楕円形、略だるま形、略
ひょうたん形、略8の字形における長軸が曲線状に屈曲
してなる形状、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲して
なる略X字形、略Y字形、略海星形や外周線を自在に変
化させる本来のアメーバ形状等のアメーバ形突起を採用
するとともに、該アメーバ形突起の上面に各種形状の凹
状部又は凸状部を設け、更に各アメーバ形突起の方向性
を決める軸が互いに異なるように配列されてなることか
ら、外観形態が非常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れた
ものとなっているため、購買意欲を増進させる効果をも
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す履物の底であって、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるK−K端面
図。
【図2】本発明の他実施形態を示す履物の底の平面図。
【図3】本発明の滑り防止表面構造を構成する“アメー
バ形突起”の配列例を示す一部平面図。
【図4】本発明の滑り防止表面構造を構成する“アメー
バ形突起”の具体例及びその方向性を決める軸を示す平
面図。
【図5】本発明の他実施形態を示すタイヤであって、
(イ)は接地面部パターンの部分展開図、(ロ)は
(イ)におけるM−M端面図。
【図6】本発明の他実施形態を示すタイヤの接地部パタ
ーンの部分展開図。
【図7】本発明の他実施形態を示すシート・マットであ
って、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるN−N
端面図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図8】本発明の他実施形態を示すシート・マットの平
面図。
【図9】本発明の他実施形態を示すシート・マット(シ
ール)であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)にお
けるO−O端面図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図10】本発明の他実施形態を示す階段の踏板であっ
て、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるP−P端
面図、(ハ)は設置状態を示す断面図、(ニ)は他の設
置状態を示す断面図。
【図11】本発明の他実施形態を示す床材であって、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるQ−Q端面
図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図12】本発明の他実施形態を示すタイルであって、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるR−R端面
図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図13】本発明の一実施形態の突起群を形成する突起
とタイヤ面や靴底面等とが接触する状態を示し、(イ)
はタイヤ面や靴底面等が突起群と接触して、弾性変形に
よる沈み込みを起こした状態図、(ロ)はタイヤや靴底
等の進入方向と各突起との位置関係図、(ハ)はタイヤ
面や靴底面等が凹状部を有する突起と接触して、弾性変
形による沈み込みを起こした状態図、(ニ)はタイヤ面
や靴底面等が凸状部を有する突起と接触して、弾性変形
による沈み込みを起こした状態図。
【図14】本発明の他実施形態を示すハンドルのグリッ
プであって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)における
S−S端面図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図15】本発明の他実施形態を示す手袋の平面図。
【図16】本発明の他実施形態を示す手摺りであって、
(イ)は展開平面図、(ロ)は(イ)におけるU−U端
面図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図17】本発明に係る手摺りの他実施形態を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるT−T端面
図、(ハ)は(ロ)の一部拡大端面図。
【図18】本発明に係る他のアメーバ形突起を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のV−V端面図、
(ハ)及び(ニ)は他の端面図。
【図19】本発明に係る他のアメーバ形突起を示し、
(イ)は平面図、(ロ)及び(ハ)は(イ)におけるW
−W端面図、(ニ)及び(ホ)は同X−X端面図、
(ヘ)及び(ト)は同Y−Y端面図。
【図20】本発明に係る他のアメーバ形突起を示し、
(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるZ−Z端面
図。
【図21】本発明の一実施形態の凸状部上面に凹状部を
有する“アメーバ形突起”を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は(イ)の横断面図、(ハ)は他の平面図、
(ニ)は(ハ)におけるL−L断面図(例えて、タイヤ
面や靴底面等が弾性変形による沈み込みを起こした状態
図)。
【図22】表面に配される“アメーバ形突起”の一例を
示し、(イ)及び(ハ)は平面図、(ロ)及び(ニ)は
正面図。
【図23】従来の滑り防止用スポーツシューズの靴底の
平面図。
【図24】従来の滑り防止用スタッドレスタイヤの展開
平面図。
【図25】従来の滑り防止用シート・マットの平面図。
【符号の説明】
2…真円突起、3…アメーバ形突起、4、4′…凹状
部、6…沈み込み部、7,7′…周縁部、8…凸状部、
8′…内部凸状部、8″…凸状部、9…多角突起、12
…突条体、15…下がり傾斜面、15′…傾斜面、20
…履物の底、22…前方踏み付け部、23…土踏まず
部、24…踵部、30…タイヤ、31…主溝、32…副
溝、40…シート・マット、50…階段の踏板、60…
床材、70…タイル、80…ハンドルのグリップ、81
…主溝、82…副溝、90…手袋、100…手摺り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 15/02 E04F 11/16 501B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 履物の底(20)、タイヤ(30)、シ
    ート・マット(40)、階段の踏板(50)、床材(6
    0)、タイル(70)、ハンドルのグリップ(80)、
    手袋(90)又は手摺り(100)の表面に多数の突起
    を配してなる突起群の一部又は全部がその上面に凹状部
    (4)及び/又は凸状部(8)を設けた方向性を有する
    形状のアメーバ形突起(3)からなるとともに、該アメ
    ーバ形突起(3)の方向性を決める軸が互いに異なるよ
    うに配列されてなることを特徴とする滑り防止表面構
    造。
  2. 【請求項2】 前記アメーバ形突起(3)の上面に、該
    アメーバ形突起(3)の内部に向けて下がり傾斜面(1
    5)を設けることにより内部凸状部(8′)が形成され
    てなる請求項1記載の滑り防止表面構造。
  3. 【請求項3】 前記アメーバ形突起(3)の周縁部
    (7)と凹状部(4)及び/又は凸状部(8)の周縁部
    (7′)との間の上面に、該凹状部(4)及び/又は凸
    状部(8)の深さ又は高さと異なる凹状部(4′)及び
    /又は凸状部(8″)を設けるか、或いは傾斜面(1
    5′)を設けてなる請求項1記載の滑り防止表面構造。
  4. 【請求項4】 複数の突起群のうち少なくとも1列が、
    真円突起(2)のみから又は多角突起(9)のみから又
    はアメーバ形突起(3)と真円突起(2)とから又はア
    メーバ形突起(3)と多角突起(9)とから又はアメー
    バ形突起(3)と真円突起(2)と多角突起(9)とか
    らなる請求項1記載の滑り防止表面構造。
  5. 【請求項5】 前記真円突起(2)の上面に凹状部
    (4)が形成されてなる請求項4記載の滑り防止表面構
    造。
  6. 【請求項6】 前記アメーバ形突起(3)又は真円突起
    (2)の上面に形成された凹状部(4)又は凸状部
    (8)の中心が該アメーバ形突起(3)又は真円突起
    (2)自体の中心より偏位してなる請求項4記載の滑り
    防止表面構造。
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