JP5674981B2 - ポータブルトイレ - Google Patents
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Description
図1から図4はそれぞれポータブルトイレ10の斜視図である。ここで、図1は、蓋20が開いた状態(蓋20が上げられた状態)を示している。図2は、図1の状態から便座30を上げ、バケツ40の蓋42(バケツ蓋)と、左側の肘掛300とを取り外した状態を示している。図3は、図2の状態からバケツ40を取り外した状態を示すポータブルトイレ10の斜視図である。さらに、図4は、図3の状態からトレイ50(受け板)を取り出した状態を示すポータブルトイレ10の斜視図である。
蓋20は、ポータブルトイレ10の便座30に被せられる部材である。この実施形態では、蓋20は、図1に示すように、矩形の部材であり、後ろ側の縁にヒンジ21が取り付けられている。蓋20は、ヒンジ21を軸にして回動する。蓋20は、前後方向の中間部に蝶番22が取り付けられている。蓋20は、蝶番22によって前後方向の中間部で折り曲げることができる。折り曲げられた蓋20は、背もたれ250に設けられた開口251を通すことができる。背もたれ250に設けられた開口251に蓋20を通すことによって、蓋20の姿勢は、背もたれ250の前で便座30の上に配置された姿勢(図15参照)と、背もたれ250の後ろに引き上げた姿勢(図1に示す状態)とで適宜に変えられる。
便座30は、図1に示すように、便器本体100の上面の中央部に配置されている。この実施形態では、便座30は、後部の縁に設けられたヒンジ31を介して便器本体100に取り付けられている。そして、便座30の姿勢は、図1に示すように、便器本体100の上面に配置された姿勢と、図2に示すように、便器本体100の上面から引き上げられた姿勢とで適宜に変えられる。この実施形態では、便座30は、使用者がお尻を受ける座面を有する。便座30の中央には開口32が形成されている。
バケツ40は、使用者の排便を受けるバケツであり、「汚物受け」と称されうる。この実施形態では、バケツ40は、上部が開口した底が深い有底の容器である。図3および図4に示すように、便器本体100は、当該バケツ40を収容する窪んだ収容部101を有している。収容部101は、「汚水受け」とも称されうる。バケツ40と収容部101は、異形形状であり、バケツ40は予め定められた向きで収容部101に収められる。図2に示すように、バケツ40の上縁には取っ手41が取り付けられている。バケツ40が収容部101に収容された状態では、取っ手41はバケツ40の後方へ廻される。また、図1に示すように、バケツ40の開口には蓋42(バケツ蓋)が装着される。
この実施形態では、図3に示すように、便器本体100の収容部101を囲むように便器本体100の上部にトレイ50が置かれている。トレイ50は、便器本体100の上面に置かれている。トレイ50の上には便座30が配置される。トレイ50の中央部には、収容部101の上部開口に合わせた形状の開口51が形成されている。トレイ50の開口51の縁およびトレイ50の外縁には、上方に向けて連続して立ち上がった壁52、53がそれぞれ設けられている。トレイ50の上に落ちた汚水は、かかる壁52、53によってトレイ50の上面に受けられる。また、トレイ50には、便座30のヒンジ31を取り付ける基部54が設けられている。
次に、便器本体100を説明する。便器本体100は、図4に示すように、収容部101と、上面部102と、外郭部103と、底部104とを有している。ここで、図5は、便器本体100の平面図である。図6は、便器本体100の左側を示す側面図である。図7は、図6のVII−VII断面矢視図であり、便器本体100の縦断面図である。図8は、図7に示された便器本体100の縦断面図に、バケツ40とトレイ50を書き加えたものである。
図7および図8に示すように、収容部101は、バケツ40が収められた窪んだ部位である。この実施形態では、バケツ40の上縁43は、周方向に連続して外側に屈曲している。バケツ40は、トレイ50の開口51から便器本体100の収容部101に収められ、かつ、トレイ50の開口51の周縁に連続して立ち上がった壁52の上端に、バケツ40の上縁43を引っ掛けて載置されている。この実施形態では、便器本体100の後部には、脱臭装置750を取り付ける脱臭装置取付部215(図5参照)が設けられている。収容部101の後部には、脱臭装置750へ臭気を導く脱臭ダクト700が取り付けられる。また、この実施形態では、収容部101の後部には、脱臭ダクト700からの排水を受ける受け部216および受け部216で受けた排水を収容部101へ導く溝状の排出路216aが設けられている。
上面部102は、図3、図4、図7および図8に示すように、収容部101の上部周辺に設けられている。上面部102の上には、図1に示すように、便座30が配置される。なお、この実施形態では、図1および図8に示すように、上面部102の上には、トレイ50が配置され、その上に便座30が配置されている。上面部102には、図5に示すように、肘掛取付部211、212と、背もたれ取付部213、214とが設けられている。
外郭部103は、図7に示すように、収容部101の少なくとも外側面111を囲う部位である。底部104は、外郭部103の下端から連続し、便器本体100の底を形成する部位である。ポータブルトイレ10は、便器本体100の少なくとも前面において、上面部102の周縁を形成する面112(この実施形態では、上面部102の周縁の周側面)と、外郭部103を形成する面113(この実施形態では、外郭部103の側面)とが連続している。さらに、外郭部103を形成する面113と、底部104を形成する面114とが連続している。そして、ポータブルトイレ10の脚500、600は、図1に示すように、便器本体100の底部104の左右にそれぞれ独立して取り付けられている。
この実施形態では、ポータブルトイレ10は、樹脂製(樹脂成形品)である。便器本体100は、上側部材210と下側部材220とで構成されており、上側部材210と下側部材220とを上下に組み合わせた構造を備えている。かかる構造によって、樹脂成形による便器本体100の作製を容易にし、かつ、便器本体100に所要の剛性を確保している。
図9は、上側部材210の底面図である。図10は、上側部材210の周縁部の断面を拡大した拡大断面図である。この実施形態では、上側部材210は、一体的な成形品である。上側部材210には、図5、図8および図9に示すように、バケツ40が収容される収容部101と、上面部102とが含まれている。また、上面部102には、肘掛取付部211、212と、背もたれ取付部213、214と、脱臭装置取付部215とが設けられている。肘掛取付部211、212と、背もたれ取付部213、214と、脱臭装置取付部215とについては、後で述べる。
図11は、下側部材220の平面図である。図12は、下側部材220の周縁部の断面を拡大した拡大断面図である。この実施形態では、下側部材220は、一体的な成形品である。下側部材220には、底部104と、外郭部103とが含まれている。下側部材220は、全体として有底の略矩形の箱形状であり、底部104には、上側部材210の収容部101の底101aに対向する部位に開口104aが形成されている。開口104aの縁には、周方向に連続した突起104a1が設けられている。当該突起104a1は、上側部材210と下側部材220とを上下に組み合わせた際に、上側部材210の収容部101の底101aに形成された底面リブ101a1の内側において立ち上がった状態になる。また、便器本体100の底部104には、脚500、600の脚部501、502、601、602の上端が装着されるボス121〜124が設けられている。この実施形態では、ボス121〜124は、下側部材220の底部104の前後左右の隅部に設けられている。
図7に示すように、上側部材210の下縁210aと下側部材220の上縁220aとは、互いに内外に嵌り合っている。この実施形態では、図10に示すように、上側部材210の下縁210aには、凡そ全周にわたって内側に段差210a1を有し、外側面に沿って下方に延びた係合片210a2が設けられている。下側部材220の上縁220aには、凡そ全周にわたって外側に段差220a1を有し、内側面に沿って上方に延びた係合片220a2が設けられている。この実施形態では、図7に示すように、外側面に沿って下方に延びた上側部材210の係合片210a2(図10参照)と、内側面に沿って上方に延びた下側部材220の係合片220a2(図12参照)とが内外に嵌り合っている。
また、便器本体100の側面には、水抜き穴が形成されている。この実施形態では、図11に示すように、下側部材220の後部において、上縁220aに水抜き穴となる切欠き220dが形成されている。当該切欠き220dは、上側部材210と下側部材220とが組み合わせた状態で水抜き穴になる。例えば、ポータブルトイレ10を水洗いした際に、便器本体100内に水が入る。この際、下側部材220の内部に設けられたリブ121a〜124aに水が残留する。このような場合に、ポータブルトイレ10の後部を下に向けて放置すると、リブ121a〜124aを伝って、ポータブルトイレ10の後部の水抜き穴から便器本体100の外に水が排出される。このような水抜き穴は、便器本体100の側面に形成されているとよい。なお、この実施形態では、水抜き穴は、便器本体100の後側の側面に形成されているが、水抜き穴は、便器本体100の左右の側面に設けられていてもよいし、便器本体100の前面に設けられていてもよい。
ここで、図13は、左側の肘掛300を示す斜視図である。肘掛300、400は、凡そ同様の構造を有している。図13中のカッコ内の符号は、右側の肘掛400の符号を示している。ここでは、左側の肘掛300には300番台の符号を付し、右側の肘掛400の各部位には、左側の肘掛300の各部位に対応させて400番台の符号を付している。
肘掛ベース301(401)は、基部311(411)と、2本の中空の支柱312、313(412、413)と、中空軸314(414)とを備えている。基部311(411)は、便器本体100の上側部材210に前後方向に沿って配置される長手のプレートである。2本の支柱312、313(412、413)は、基部311(411)の前後両端部に配置されている。基部311(411)は、2本の支柱312、313(412、413)の中間部の下端よりの位置に架け渡されている。
肘掛本体302(402)は、肘掛部341(441)と、可動軸342、343(442、443)とを備えている。肘掛部341(441)は、ポータブルトイレ10の使用者が肘を掛ける部位である。この実施形態では、肘掛部341(441)は、長手の形状を有しており、ポータブルトイレ10の左右において前後方向に延びた状態で設けられる。可動軸342、343(442、443)は、肘掛部341(441)の下部の前後に離れた位置において下方に延びている。肘掛本体302(402)の前後の2本の中空の可動軸342、343(442、443)が、肘掛ベース301(401)の2本の中空の支柱312、313(412、413)に挿入されている。
高さ調節機構303(403)は、肘掛部341(441)の高さを調整する機構である。高さ調節機構303(403)は、肘掛ベース301(401)の中空軸314(414)内に内装されている。図14は、肘掛ベース301(401)の中空軸314(414)を横断した横断平面図である。
上側部材210には、かかる肘掛300、400が取り付けられる肘掛取付部211、212が設けられている。肘掛取付部211、212は、上側部材210の上面部102の左右において、それぞれ肘掛300、400を取り付ける位置に設けられている。肘掛取付部211、212は、それぞれ左右の肘掛300、400の下部に対応した形状を有している。
次に、ポータブルトイレ10の背もたれ250を説明する。背もたれ取付部213、214は、図5に示すように、便器本体100の上面において、後部の左右両側にそれぞれ設けられている。背もたれ250は、図1に示すように、便器本体100の上面において、蓋20を後方に通すことができる開口251を有している。この背もたれ250は、左右の柱部252、253と、背もたれ部254と、クッション255とを備えている。柱部252、253は、ポータブルトイレ10の背部において、便器本体100の左右両側に設けられた背もたれ取付部213、214に取り付けられる。柱部252、253は、便器本体100の背もたれ取付部213、214から上方に立ち上がっている。背もたれ部254は、柱部252、253の上端に架け渡されている。クッション255は、背もたれ部254の前面に取り付けられている。
次に、脚500、600は、図1に示すように、それぞれ2本の脚部501、502(601、602)と、フロントベース部503(603)と、リヤベース部504(604)と、連結部505(605)とを備えている。なお、ここで、左側の脚500の各部材および部位には500番台の符号を付している。右側の脚600の各部材および部位には、左側の脚500に対応させて、600番台の符号を付している。また、右側の脚600の、脚部602と、リヤベース部604と、連結部605とは、図1において、便器本体100に隠れており、図示されていない。右側の脚600の脚部602と、リヤベース部604と、連結部605とは、それぞれ左側の脚500の脚部502と、リヤベース部504と、連結部505と凡そ左右が対象な構造を有している。
以下、ポータブルトイレの高さを調整する構造に採用された軸保持構造を説明する。ここで提案される軸保持構造は、ポータブルトイレの高さを調整する構造のみならず、種々の用途に採用されうる。
基材としての便器本体100は、保持部821と、係止部822とを有している。
保持部821は、脚部501、502の一端を保持する略筒状の部位である。この実施形態では、保持部821として、脚部501、502の一端を保持する便器本体100のボス121、123には、それぞれ筒状部材823が装着されている。
筒状部材823は、脚部501、502に装着された筒材802が嵌め込まれる部材である。ここで、筒状部材823の外周面には、段差823a1、823a2と、爪部823b1、823b2とが設けられている。
ここで、段差823a1、823a2は、外径方向に突出し、前記ボス部の一端側に当たる部位である。この実施形態では、段差823a1、823a2は、筒状部材823の外周面において外径方向に突出している。段差823a1、823a2は、便器本体100のボス121、123の一端側(ここでは、下端側)に当たるように設けられている。この実施形態では、筒状部材823の下部において上下2箇所に、段差823a1、823a2が設けられている。下側の段差823a2は、筒状部材823の外方にフランジ状に突出している。なお、この実施形態では、段差823a1、823a2は周方向に連続しているが、必ずしも周方向に連続していなくてもよい。
爪部823b1、823b2は、ボス121、123の他端側(ここでは、上端側)に引っ掛かる部位である。この実施形態では、爪部823b1、823b2は、筒状部材823の軸方向の他端(上端)に、外径方向に突出するように設けられている。具体的には、爪部823b1、823b2は、筒状部材823の上端を切り欠いて設けられた弾性片の上端部において外方に突出している。ここで、筒状部材823には、2つの爪部823b1、823b2が設けられている。爪部823b1は、図16に示すように、筒状部材823の左側(ポータブルトイレ10の外側)に設けられている。爪部823b2は、図18に示すように、筒状部材823の右側(ポータブルトイレ10の内側)に設けられている。また、爪部823b1、823b2が設けられた部位では、筒状部材823の外周面は軸方向に沿って外側に少し盛り上がっており、筒状部材823の内周面は軸方向に沿って窪んでいる(図23、図24参照)。
また、図16に示すように、筒状部材823の外側の爪部823b1の下には、さらに外方に盛り上がった略矩形の突起824が設けられている。突起824は、筒状部材823の2つの段差823a1、823a2の間に設けられている。図19は、筒状部材823の内周面(ポータブルトイレ10の外側に向けられる側の内周面)を示している。筒状部材823の突起824の裏側は、図19に示すように、窪んでいる。当該窪み824aは、下方に連続している。また、当該窪み824aが設けられた部位の下には、筒状部材823の下端部を切り欠いた切り欠き825が形成されている。また、上側の段差823a1の裏面には、段差826が形成されている。この実施形態では、当該段差826の下部には、筒材802が装着される。段差826の下部では、後述する筒材802の上部の外周面802a(図23、図24参照)に合わせて、筒状部材823の内周面827の内径は、下方ほど徐々に大きくなっている。つまり、ここでは、筒材802の外周面802aは、保持部821の奥に嵌め込まれる部位(上端)から、筒材802の軸方向に沿って外径が大きくなっている。
また、図18に示すように、筒状部材823の内側の爪部823b2の下には、開口した窓828が形成されている。当該窓828は、筒状部材823の2つの段差823a1、823a2の間において、下側の段差823a2の上に横長の略長方形に形成されている。窓828の下縁には、上方に突出した突起829が設けられている。
係止部822は、図16に示すように、連結部材804が係止される部位である。この実施形態では、ボス121、123に装着された筒状部材823の下端部は、便器本体100の底部104から下方に延びている。係止部822は、ボス121、123の下端(便器本体100の底部104)から下方に延びた筒状部材823の下端部の外周面に設けられている。ここでは、当該筒状部材823の外周面に係止部822としてねじ溝が形成されている。また、この実施形態では、上述したように、ボス121、123の下端(便器本体100の底部104)から下方に延びた筒状部材823の下端部には切り欠き825が形成されている。
次に、軸保持構造800の軸としての脚部501、502を説明する。ここで、脚部501、502の外周面には、図16および図18に示すように、長さ方向に沿って複数の第1係合部841、842がそれぞれ設けられている。ここで、第1係合部841、842は、脚部501、502の外周面から突出した突起である。また、この実施形態では、第1係合部841、842は、脚部501、502の外周面において、所要の高さで突出している。また、脚部501、502は、予め定められた長さで周方向に沿って延びている。
図20は、右側の脚600をポータブルトイレ10の外側(右側)から見た図である。図21は、右側の脚600をポータブルトイレ10の内側(左側)から見た図である。図20および図21では、ともに前側の脚部601に、筒材802が装着されている。ここで、右側の脚600は、左側の脚500に対して凡そ左右対称である。図20および図21に示すように、右側の脚600の脚部601、602には、左側の脚部501、502と同様に、長さ方向に沿って複数の第1係合部843、844がそれぞれ設けられている。ここで、図20および図21に示すように、第1係合部843、844は、各脚部601、602の後側において、脚部601、602の内側と外側にそれぞれ設けられている。また、この実施形態では、筒材802および筒状部材823は、左右の脚部501、502、601、602で部品を共通化させている。以下、筒材802を説明する。
筒材802は、軸としての脚部501、502(601、602)に装着される部材である。筒材802は、図17に示すように、保持部821(この実施形態では、筒状部材823)に嵌め込まれうる外形形状を有している。図22は、筒材802の斜視図である。図23および図24は、それぞれ筒状部材823に筒材802を嵌め込み連結部材804を取り付けた状態を示す縦断面図である。図23では、ポータブルトイレ10の外側に向けられる側における、筒状部材823および筒材802の内周面が示されている。その外観は、図16の前側の脚部501に装着された筒状部材823と筒材802に表れている。図24では、ポータブルトイレ10の内側に向けられる側における、筒状部材823および筒材802の内周面が示されている。その外観は、図18の前側の脚部501に装着された筒状部材823と筒材802に表れている。
筒材802には、脚部501、502、601、602の第1係合部841〜844に係合する第1被係合部861〜864が形成されている。この実施形態では、第1係合部841〜844は、脚部501、502、601、602の外周面から突出した突起である。筒材802に形成された第1被係合部861〜864は、第1係合部841〜844が嵌る孔である。なお、ここでは、第1被係合部861〜864は、筒材802を貫通した孔であるが、筒材802を貫通していなくてもよく第1係合部841〜844が嵌る凹部としてもよい。この場合、脚部501、502、601、602および筒材802の型抜きが容易な形状になる。第1被係合部861〜864が、筒材802を貫通した孔である場合には、第1被係合部861〜864に第1係合部841〜844が嵌っているか否かが、外観から目視にて確認できる。
ガイド853、854は、脚部501、502、601、602に装着した状態で筒材802を回転させた際に、脚部501、502、601、602の第1係合部841〜844に当たる。そして、ガイド853、854は、脚部501、502、601、602の第1係合部841〜844に筒材802の第1被係合部861〜864が嵌るように、脚部501、502、601、602に対して筒材802を案内する。この実施形態では、ガイド853、854は、図22〜図24に示すように、筒材802の内周面において、突出するように設けられている。
廻り止め855、856は、脚部501、502、601、602に対して、筒材802を廻し過ぎるのを防止する部位である。この実施形態では、廻り止め855、856は、筒材802の内周面において、筒材802の第1被係合部862、863の右端(図22中矢印Aで示す方向の端部)に沿って、筒材802の高さ方向に沿って突出した突起である。
脱出テーパ857、858は、筒材802の第1被係合部861、862、863、864が、脚部501、502、601、602の第1係合部841〜844から抜けるのを助ける部位である。
また、この実施形態では、筒材802の外周面には、鍔部866が設けられている。鍔部866は、筒材802の高さ方向の中間位置において外方に突出している。鍔部866は、具体的には、筒材802の高さ方向において第1被係合部861〜864が形成された部位の下側に設けられている。鍔部866は、周方向に連続している。この実施形態では、図16および図17に示すように、筒材802は、脚部501、502、601、602に装着された状態で、便器本体100のボス121〜124(図11参照)に装着された筒状部材823に嵌められる。筒材802は、筒状部材823に対して下側から挿入される。そして、鍔部866が設けられた部位まで、筒材802の上部が筒状部材823に嵌め込まれる。このように、鍔部866は、筒状部材823に嵌められる筒材802の位置を規定する。また、鍔部866は、筒状部材823の下端の下において、外径方向に突出している。かかる鍔部866は、連結部材804と係合する第2係合部として機能する。
また、この実施形態では、筒材802の上端には、外方へ突出した脱落防止片867が設けられている。かかる脱落防止片867は、図18および図21に示すように、筒状部材823の窓828に対応した部位に設けられている。かかる脱落防止片867は、筒状部材823に筒材802が嵌め込まれた状態において、筒状部材823の窓828に嵌る。窓828の下縁には、上方へ突出した突起829が設けられている。脱落防止片867は、当該窓828の上縁と、突起829との間に収められる。かかる脱落防止片867は、筒材802を筒状部材823から引き抜く際に、筒状部材823の窓828に対して引っ掛かる。このため、かかる脱落防止片867によって、筒状部材823に嵌め込まれた状態から筒材802が急に外れるのが防止される。なお、脱落防止片867の引っ掛かりは、それほど強くない。このため、筒材802を筒状部材823から引き抜くことはできる。
また、筒材802の下部(鍔部866の下側)は、筒材802が筒状部材823に嵌め込まれた状態でも、筒状部材823の下に露出している。当該下部には、切り欠き868が形成されている。この実施形態では、スリット850の周りにおいて、周方向に予め定められた幅で切り欠き868が形成されている。かかる切り欠き868には、脚部501、502、601、602の外周面が露出する。この実施形態では、当該脚部501、502、601、602の外周面には、当該切り欠き868から露出する部位に、筒材802が取り付けられた位置における脚部501、502、601、602の長さを示す目盛(図示省略)を配置されている。
連結部材804は、図16、図23および図24に示すように、筒材802を基材としての便器本体100に連結する部材である。連結部材804は、第2被係合部881と、被係止部882とを備えている。この実施形態では、連結部材804は、筒材802に装着可能なリング状の部材である。
第2被係合部881は、筒材802の第2係合部としての鍔部866に対して、筒材802の軸方向に係合する部位である。連結部材804において、第2被係合部881は、筒材802の鍔部866に係合する。この実施形態では、第2被係合部881は、連結部材804の内周面において、内径側に突出した突起である。この連結部材804の下端の縁が内径側に突出している。かかる連結部材804の下端の縁が、第2被係合部881として機能する。また、この実施形態では、筒材802の第2係合部は、周方向に連続している。また、連結部材804の第2被係合部881においても、周方向に連続している。このため、周方向において、何れの方向でも適切に力を支承することができる。
被係止部882は、保持部821に設けられた係止部822に係止される部位である。この実施形態では、係止部822は、基材としての便器本体100のボス121〜124(図11参照)に装着される筒状部材823の下端に設けられている。当該筒状部材823の下端には、ねじ溝(雄ねじ)が形成されている。これに対して連結部材804は、当該筒状部材823の係止部822としてのねじ溝(雄ねじ)に嵌る、ねじ溝(雌ねじ)がリング状の連結部材804の内周面に形成されている。
20 蓋
21 ヒンジ
22 蝶番
30 便座
31 ヒンジ
32 便座の開口
40 バケツ
41 取っ手
42 バケツ蓋
43 上縁
50 トレイ
51 トレイの開口
52、53 トレイの壁
60 トイレットペーパーホルダ
100 便器本体
101 収容部
101a 底
101a1 底面リブ
102 上面部
103 外郭部
104 底部
104a 開口
104a1 突起
111 外側面
112 上面部の周縁を形成する面
113 外郭部を形成する面
114 底部を形成する面
121〜124 ボス
121a〜124a リブ
210 上側部材
210a 上側部材の下縁
210a1 段差
210a2 係合片
210b ピン
210c ねじ穴
211、212 肘掛取付部
213、214 背もたれ取付部
215 脱臭装置取付部
216 受け部
216a 排出路
220 下側部材
220a 下側部材の上縁
220a1 段差
220a2 係合片
220b ピン穴
220c ねじ穴
220d 切欠き(水抜き穴)
221、222 窪み
223〜226 縦穴
227、228 係合溝
231、232 鍵穴
250 背もたれ
251 開口
252、253 柱部
254 背もたれ部
255 クッション
256、257 係合溝
300、400 肘掛
301、401 肘掛ベース
302、402 肘掛本体
303、403 高さ調節機構
311、411 基部
312、412 支柱
312a、412a 下端部
313、413 支柱
314、414 中空軸
321、421 係合突起
322、422 差込穴
323、423 係合片
341、441 肘掛部
342、343(442、443) 可動軸
350、450 固定ピン
381、382(481、482) 突起
383、384(483、484) バネ
385、386(485、486) 摘み
500、600 脚
501、502(601、602) 脚部
503、603 フロントベース部
504(604) リヤベース部
505(605) 連結部
506、606 キャスター
700 脱臭ダクト
750 脱臭装置
800 軸保持構造
802 筒材
802a 筒材802の外周面
804 連結部材
821 保持部
822 係止部
823 筒状部材
823a1、823a2 段差
823b1、823b2 爪部
824 突起
824a 窪み
825 切り欠き
826 段差
827 筒状部材823の下部の内周面
828 窓
829 突起
841〜844 第1係合部
850 スリット
851 突起
853、854 ガイド
855、856 廻り止め
857、858 脱出テーパ
861〜864 第1被係合部
866 鍔部
867 脱落防止片
868 切り欠き
881 第2被係合部
882 被係止部
Claims (13)
- 便器本体と、
脚と
を備え、
前記便器本体は、
上下に組み合わされる上側部材と下側部材とを備え、
前記上側部材は、
上面部と、側面部とを有し、
前記下側部材は、
前記上側部材の側面部に組み合わされた側面部と、底部とを有し、
前記上側部材の側面部と前記下側部材の側面部とは、少なくとも前面および左右の側面が一連に連なるように組み合わされており、
前記底部は、前後左右の隅部にそれぞれボスが設けられており、
前記ボスは、前記便器本体の内部に突出しており、
前記下側部材の内側面には、前記ボスの周りに複数のリブが設けられており、
前記底部の前後左右の隅部に設けられたボスで囲まれた領域内において、前記上側部材と下側部材とが接しており、かつ、
前記脚は、
前記ボスに装着される脚部を備えた、
ポータブルトイレ。 - 前記複数のリブは、前記ボスの外周面と、前記下側部材の底部とに連続している、請求項1に記載されたポータブルトイレ。
- 前記複数のリブは、前記底部の前後左右の隅部に設けられたボスの周りに、それぞれ設けられている、請求項1または2に記載されたポータブルトイレ。
- 前記ボスの周りに設けられた前記複数のリブのうち少なくとも1つは、当該ボスの外周面と、前記下側部材の底部とに連続している、請求項1から3までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記ボスの周りに設けられた前記複数のリブのうち少なくとも2つは、当該ボスの外周面と、前記下側部材の底部とに連続している、請求項1から3までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記下側部材の底部には、前記前後左右の隅部に設けられたボスのうち、前後に設けられたボスの間に、左右方向に延びるリブが設けられている、請求項1から5までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 下側部材は、底部の中央部に開口を有する、請求項1から6までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記開口の周囲は、前記ボスが設けられた底部に対して段差が設けられている、請求項7に記載されたポータブルトイレ。
- 前記開口の縁に突起を有している、請求項7または8に記載されたポータブルトイレ。
- 前記上側部材の裏面には、複数のリブが設けられている、請求項1から9までの何れか一項に記載されたポータブルトイレ。
- 前記上側部材には肘掛けの支柱が装着される縦穴があり、
前記上側部材の裏面には、当該縦穴の周りにリブが設けられている、請求項1から10までの何れか一項に記載された、ポータブルトイレ。 - 前記縦穴は、前記上面部の左右両側に設けられており、
前記上側部材の上面部には、当該縦穴よりも内側にトレイが配置される凹んだ段差が形成されている、請求項11に記載されたポータブルトイレ。 - 前記トレイが配置される前記凹んだ段差は、配置される前記トレイの周縁部において内側と外側に2つの段差を備えた、請求項12に記載されたポータブルトイレ。
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