JP5673582B2 - 電気めっきの前処理方法及び該前処理方法を含んだ電気めっき方法による銅張積層樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

電気めっきの前処理方法及び該前処理方法を含んだ電気めっき方法による銅張積層樹脂フィルムの製造方法 Download PDF

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本発明は、ロールツーロールで搬送される長尺導電性基板に施す電気めっきの前処理方法及び該前処理方法を含んだ電気めっき方法に関し、更にはかかる前処理方法を含んだ電気めっき方法による銅張積層樹脂フィルムの製造方法に関する。
電気めっきは、半導体の回路形成をはじめ、鋼ストリップや銅箔の表面処理、電解銅箔の製造、銅張積層樹脂フィルムの製造など、産業界で広く用いられている。この中で、ポリイミド等の樹脂フィルムの表面に銅電気めっき膜を成膜してなる銅張積層樹脂フィルムは、フレキシブル配線基板の基材として携帯電話などの小型電子機器は勿論のこと、液晶ディスプレイ等の表示装置のドライバ回路におけるCOF(Chip On Film)実装で多用されている。
フレキシブル配線基板の製造では、従来から樹脂フィルムの一種であるポリイミドフィルムと銅箔との間に接着剤を介在させ、これらを重ねて張り合わせた3層銅張積層樹脂フィルムが用いられている。そして、この3層銅張積層樹脂フィルムにサブトラクティブ法等でパターン形成することによって、フレキシブル配線基板を製造することが行われている。
上記COF実装で用いられるフレキシブル配線基板の配線ピッチ(隣接する配線同士の中心間距離)は、2005年以前は40〜50μmが主流であった。しかし、近年、電子部品の軽薄短小化に伴って微細配線加工が進み、配線ピッチは30μm以下が主流になりつつある。このように、近年はフレキシブル配線基板の配線を狭ピッチ化する要求が高まってきている。
そのため、基材として使用される銅張積層樹脂フィルムには、微細配線を描けることが要件になりつつあり、その結果、接着剤層の無い2層銅張積層樹脂フィルムに対する需要が高まっている。このように2層銅張積層樹脂フィルムに対する需要が高まる理由は、接着剤層を省くことによってその悪影響がなくなるので、ポリイミド本来の特性を利用した安定した基材が得られるからである。
かかる2層銅張積層樹脂フィルムの作製方法として、例えば特許文献1には、ポリイミドフィルムの表面にスパッタリング法で直接金属層を積層し、その後、電気めっき法や無電解めっき法を用いて金属層を厚付けするいわゆるメタライジング法が提案されている。そして、このようにして作製された2層銅張積層樹脂フィルムを、COF実装に採用することが示されている。
すなわち、樹脂フィルムであるポリイミドフィルムの表面に金属層を成膜してなる2層銅張積層樹脂フィルムの製造方法としては、一般に、先ずポリイミドフィルムの表面にスパッタリング法によりニッケル、クロム、ニッケルクロム合金等からなる下地金属層を形成し、その上に良好な導電性を付与するために、めっき法で銅薄膜層を形成して金属薄膜を得る。そして、回路形成用の厚膜化した導電層を形成するため、電気めっき法か、又は電気めっき法と無電解めっき法との併用により銅めっき被膜層を形成する。
上記電気めっき法によって金属導電層を形成する場合には、例えば特許文献2に開示されているような連続めっき装置を用いて電気めっき被膜を連続的に形成することが行われていた。この連続めっき装置は、被めっき材であるフィルム状基板の搬送方向に沿って並べられた複数の電気めっき槽からなり、各電気めっき槽の内部には電気めっき液が供給されると共に、カソードの役割を担うフィルム状基板の電気めっき面と対向する位置に陽極が設置されている。
更に、各電気めっき槽には、電力を供給する給電部と、フィルム状基板を連続的に搬送させるための搬送機構が設けられている。かかる構成により、フィルム状基板を連続的に搬送しながら電気めっき液に浸漬させることにより、フィルム状基板と陽極との間に電気が流れて、該フィルム状基板の金属薄膜面上に金属導電層が積層されていく。
また、電気めっき被膜は、電気めっき前の前処理によりその品質を改善させることができるので、電気めっきを施す場合は、被めっき材に対してその表面を酸等の薬液で事前に洗浄等する前処理が広く行われている。例えば特許文献3には、めっき液槽に長尺プラスチックフィルムを導入する前に、該フィルムに対して酸処理、脱脂処理及び水洗処理などの前処理を行うことが開示されている。
特開2002−252257号公報 特開2009−026990号公報 特開2007−246962号公報
しかしながら、上記のような前処理方法では、微細な配線パターンが要望されるCOF実装等において、微細な表面欠陥の少ない電気めっき被膜を得るのは困難であった。本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、連続的に電気めっきを行うべくロールツーロールで搬送される長尺導電性基板に対して適切な前処理を行って、微細な表面欠陥の少ない電気めっき被膜を得る方法を提供することを目的としている。さらに、この方法を応用したメタライジング法により、COF実装において必要とされる狭ピッチ化が可能な銅張積層樹脂フィルムの製造方法を提供することを目的としている。
本発明者らは上記課題を解決するため、ポリイミドフィルム表面にNi、Cr、Cu等の金属層を蒸着法もしくはスパッタ法で形成し、その後電気めっき法や無電解めっき法で銅を厚付けすることによって作製される金属化ポリイミドフィルム基板において、その金属層に微細な表面欠陥が少なくなるような製造方法について鋭意研究を行った結果、めっき工程の前段の前処理工程においてフィルム基板の表面に接触するローラーの表面部の硬度が、めっき工程後に得られる銅皮膜の表面欠陥に影響を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の長尺導電性基板の前処理方法は、ロールツーロール方式で搬送される長尺導電性基板に対して、電気めっき槽に浸漬させて連続的に電気めっきを行う前に行う前処理方法であって、洗浄液が満たされた洗浄槽に長尺導電性基板を浸漬させる工程と、前記洗浄槽に浸漬させた直後に表面部の硬度70°〜90°の1対のリンガーロールで長尺導電性基板を挟む工程とからなることを特徴としている。
また、本発明の長尺導電性基板の電気めっき方法は、長尺導電性基板に対してロールツーロール方式で搬送しながら電気めっきする方法であって、電気めっき槽に浸漬して該導電性表面に電気めっきを施す電気めっき工程と、該電気めっき工程の前に行う前処理工程とからなり、前記前処理工程が、洗浄液が満たされた洗浄槽に長尺導電性基板を浸漬させる工程と、前記洗浄槽に浸漬させた直後に表面部の硬度70°〜90°の1対のリンガーロールで長尺導電性基板を挟む工程とからなることを特徴としている。
本発明の長尺導電性基板の前処理方法や電気めっき方法によれば、長尺導電性基板にキズをつけることなく微細な表面欠陥の少ないめっき被膜を得ることができる。そして、これら前処理方法や電気めっき方法を銅張積層樹脂フィルムの製造方法に応用することによって、微細配線加工されるCOF実装に適した銅張積層樹脂フィルムを得ることができる。
本発明の実施形態に係る前処理方法を含んだ電気めっき方法を実施することが可能な連続処理装置の模式的な正面図である。 図1に示す連続処理装置に含まれる前処理ユニットの一具体例を示す模式的な正面図である。 図1に示す連続処理装置に含まれる前処理ユニットの他の具体例を示す模式的な正面図である。 本発明の前処理方法を含んだ電気めっき法で作製可能な銅張積層樹脂フィルムの概略の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る前処理方法を含んだ電気めっき方法により銅張積層樹脂フィルムを製造する場合について、図1に示す連続処理装置を参照しながら説明する。この図1に示す連続処理装置は、長尺導電性基板としての金属薄膜付長尺ポリイミドフィルム(以下、薄膜付長尺フィルムとも称する)Fが巻き出される巻出ロール11と、巻き出された薄膜付長尺フィルムFに前処理を施す装置である前処理ユニット12と、前処理が施された薄膜付長尺フィルムFに電気めっきを施す装置である電気めっきユニット13と、電気めっきが施された長尺フィルムを巻き取る巻取ロール14とから構成される。なお、この薄膜付長尺フィルムFの片側の表面に成膜されている導電性の金属薄膜は、予めスパッタリング法で形成されたものである。
かかる連続処理装置を用いて薄膜付長尺フィルムFを処理することによって、薄膜付長尺フィルムFの上記片側の表面に、接着剤を介在させることなく膜厚の銅めっき被膜層を積層することができる。なお、ここでは薄膜付長尺フィルムFに電気めっきが施されたものを銅被覆長尺ポリイミドフィルム又は銅張積層樹脂フィルム(以下、銅被覆長尺フィルムとも称する)Sと称する。
[電気めっきユニット]
先ず、電気めっきユニット13について具体的に説明する。図1の連続処理装置の電気めっきユニット13では、一般なロールツーロール方式で連続的に搬送される薄膜付長尺フィルムFに対して連続的に電気めっきを施すことができるようになっている。具体的には、電気めっきユニット13は、硫酸と硫酸銅とを主成分とする酸性の電気めっき液が貯留された略直方体形状の電気めっき槽21と、電気めっき槽21の内部に配置された8枚の板状の陽極(アノード)22a〜22hと、電気めっき槽21の上方に配設され、薄膜付長尺フィルムFの搬送経路を画定すると共に、該薄膜付長尺フィルムFの導電性表面に給電を行う5個の給電ロール23a〜23eと、電気めっき槽21の内部に配置され、薄膜付長尺フィルムFの搬送経路を画定する4個の搬送用ガイドロール24a〜24dとから構成されている。
上記8枚の板状の陽極22a〜22hは、電気めっき液中を上下方向に往復走行する薄膜付長尺フィルムFに対して、上向き又は下向きの各走行区間毎に1枚の陽極が対向するように横方向に一列に配置されている。そして、これら8枚の陽極22a〜22hの各々は、対応する給電ロール及び対向する薄膜付長尺フィルムFと共に電気的に独立した電気めっきセルを構成している。これにより、各電気めっきセル毎に薄膜付長尺フィルムFの金属膜上に電気めっきを施すことが可能となる。
具体的には、陽極22a〜22hは、各々電気的に独立した図示しない複数の制御用電源(整流器ともいう)の正極にそれぞれ接続しており、これら制御用電源の負極は、陽極の直近に位置する給電ロール23a〜23eにそれぞれ接続している。これにより、薄膜付長尺フィルムFにおいて金属膜(導電層)が積層されている側の表面を5つの給電ロール23a〜23eに順次接触させることで、各陽極とこれに対向する薄膜付長尺フィルムFの金属膜との間に電位差が生じ、金属膜上に電気めっきが施される。
例えば、陽極22aは、給電ロール23aと、これら陽極22a及び給電ロール23aに接続する制御用電源(図示せず)と、薄膜付長尺フィルムFのうち陽極22aに対向する部分とにより電気めっき回路を構成している。また、陽極22bは、給電ロール23bと、これら陽極22b及び給電ロール23bに接続する制御用電源(図示せず)と、薄膜付長尺フィルムFのうち陽極22bに対向する部分とにより電気めっき回路を構成している。その他の陽極22c、22d、22e、22f、22g、及び22hについても同様に各々電気めっき回路を構成している。
これら8つの陽極22a〜22hの電気めっき回路では、それらの電流密度が巻出ロール11側から巻取ロール14側に向けて段階的に上昇するように制御用電源によって制御されている。なお、各電気めっき回路における電流密度の値は、当該電気めっき回路において積層する銅電気めっき層の膜厚などの種々のめっき条件を考慮して適宜定められる。
各陽極は、可溶性の陽極であってもよいし、不溶性の陽極であってもよい。銅張積層樹脂フィルムの製造では、銅被膜層の形成に銅電気めっきを行うので、可溶性の陽極とする場合は、陽極には溶解して銅イオンの源となる銅板を用いることができる。一方、不溶性の陽極とする場合は、白金や鉛などの金属陽極や、チタン製のフレームに酸化イリジウム、酸化ロジウム、あるいは酸化ルテニウムなどの導電性を有するセラミックスを焼成してコーティングしたセラミックス系の陽極を用いることができる。この場合、銅イオンの供給源は電気めっき槽の外部に設けることになる。
電気めっきユニット13には、更に薄膜付長尺フィルムFの張力の制御を行う張力制御ロール等に代表される長尺フィルムの搬送用装置、及びめっき液の供給装置や攪拌機等の公知の各種装置が必要に応じて設置される。
上記説明した電気めっきユニット13で行われる電気めっき工程について説明すると、薄膜付長尺フィルムFは、その幅方向を略水平にした状態で巻出ロール11から巻き出され、後述する前処理工程で前処理された後、めっき槽21の上方に位置する給電ロール23aによって給電されると共に、搬送方向を鉛直方向下向きに変えられてめっき槽21のめっき液中に浸漬する。めっき液中には当該浸漬した薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜側の面に対向するように陽極22aが配置されているため、薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜と陽極22aとの間に電気が流れて該金属薄膜上に電気めっきが施される。
薄膜付長尺フィルムFは、次にめっき槽21の底部に配置されている搬送用のガイドロール24aにより搬送方向を反転させられ、給電ロール23aの隣に設けられた給電ロール23bに向かってめっき液中を鉛直方向上向きに走行する。この上向きに走行する薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜側の面に対向するように陽極22bが設けられているため、薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜と陽極22bとの間に電気が流れて電気めっきが施される。なお、この上向きの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには給電ロール23bから給電が行われる。
以降、同様にして給電ロール23bからガイドロール24bまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22cとの間に電気が流れて電気めっきされ、ガイドロール24bから給電ロール23cまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22dとの間に電気が流れて電気めっきされ、給電ロール23cからガイドロール24cまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22eとの間に電気が流れて電気めっきされ、ガイドロール24cから給電ロール23dまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22fとの間に電気が流れて電気めっきされ、給電ロール23dからガイドロール24dまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22gとの間に電気が流れて電気めっきされ、ガイドロール24dから給電ロール23eまでの搬送経路を走行する薄膜付長尺フィルムFには陽極22hとの間に電気が流れて電気めっきされる。このようにして、薄膜付長尺フィルムFに順次電気めっきが施されて銅張積層樹脂フィルムSとなり、最後に巻取ロール14により巻き取られる。
尚、本発明に係る電気めっき方法を好適に実施し得る電気めっきユニット13は上記構造に限定されるものではない。例えば、上記電気めっきユニット13は、めっき液中に浸漬させた薄膜付長尺フィルムFを鉛直方向に往復走行させながら電気めっきする方式であったが、薄膜付長尺フィルムFを電気めっきする際の方向は鉛直に限定されるものではなくめっき液中を斜め方向又は水平方向に走行させながら電気めっきを行ってもよい。
[前処理ユニット]
次に、前処理ユニットについて説明する。一般に、電気めっきを施す前の基材の表面には、有機物や表面に予め積層されている金属薄膜を構成する金属の酸化物等の異物が存在している。このような異物を適切に除去しなければ、微細な表面欠陥が少ないめっき被膜を得ることはできない。すなわち、基材に電気めっきを施す場合は、当該基材の表面には異物が存在していないことが望ましい。そこで、本発明では電気めっき工程に先立ち前処理を行っている。前処理では、薬液処理工程、水洗工程、及び脱水・乾燥工程をこの順で行うのが好ましい。以下、図2を参照しながらこれら工程について説明を行う。
図2に示す前処理ユニット12は、薬液処理部50、水洗部60、脱水部70、及び乾燥部80で構成されている。薬液処理部50では、硫酸等の酸を含む薬液に薄膜付長尺フィルムFを浸漬することにより、薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜の積層面側に存在する膜状の金属の酸化物の除去が行われる。具体的には、先ず薬液処理室51内に設けられた1対のピンチロール52により薄膜付長尺フィルムFを薬液処理室51内に導く。この1対のピンチロール52の表面部は、ゴムなどの可撓性を有する材質で形成されるのが好ましく、これにより、薄膜付長尺フィルムFの表面を傷をつけることなく搬送することができる。
薬液処理室51内には薬液53が貯留されており、この薬液53中には薄膜付長尺フィルムFの搬送方向を反転させる反転ロール54が設けられている。また、薬液53の液面上方には1対のリンガーロール55が設けられている。かかる構成により、薄膜付長尺フィルムFは、1対のピンチロール52から1対のリンガーロール55までの区間を走行する間に薬液53中に一旦浸漬されて金属酸化物等の異物が除去される。そして、薬液53を出た薄膜付長尺フィルムFは、1対のリンガーロール55に導かれる。
1対のリンガーロール55は、薄膜付長尺フィルムFを上下から挟み込むように互いに平行に配置されており、各々の表面部がゴム等の可撓性部材で形成されている。これにより、1対のリンガーロール55の間を薄膜付長尺フィルムFが挟まれながら通過する際、その表面に付着した薬液が絞り取られる。
ここで、リンガーロール55の表面部の硬度が、薄膜付長尺フィルムFの表面に付着する薬液を絞り取る際の効率に影響するのみならず、銅被覆長尺フィルムSの品質にも影響を及ぼすことに留意する必要がある。すなわち、リンガーロール55の表面硬度が低いと、薄膜付長尺フィルムFの表面にキズをつけることは無いが、表面に付着した処理液の持ち出し量が増加し、搬送経路下流側の後述するピンチロール62等の表面が汚染され、金属薄膜に汚染物質が転写されることで、微小凹凸が生じることがある。
一方、リンガーロール55の表面硬度を高くすればより高い除去率で薬液の除去を行うことができるので、微小凹凸を少なくすることができるものの、ロールツーロールで搬送する場合はリンガーロール55の表面において薄膜付長尺フィルムFのスリップが生じることがあり、これにより金属薄膜に擦り傷が生じるおそれがある。薄膜付長尺フィルムFの表面の擦り傷は、最終製品の銅張積層樹脂フィルムSの表面に擦り傷として残留し、フレキシブル配線基板として使用することはできない。
そこで、本発明では1対のリンガーロール55の各々の表面硬度を70°〜90°としている。これにより、上記したような様々な不具合を防ぐことが可能となる。尚、表面硬度とはJIS K 6253によって規定されるものであり、一般にデュロメータによって測定することができる。1対のリンガーロール55の表面硬度を上記範囲内に調整する方法としては、表面部に使用するゴム等の材質を適宜選択する他、1対のリンガーロール55の表面部を例えばテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂の皮膜で被覆することでも可能である。
このように、薬液処理工程では薄膜付長尺フィルムFの金属薄膜の表面に存在する主に金属の酸化物を薬液に溶解して除去するので、この除去された金属の酸化物が溶解した薬液をリンガーロールで適切に絞り除去することにより、搬送経路下流側のロール表面の汚染を防ぐことができる。その結果、該下流側のロール表面から金属薄膜に汚染物質が転写して微小凹凸が生じる問題を防ぐことができる。尚、上記説明では薬液処理工程の薬液の例として硫酸を挙げたが、長尺導電性基板の材質に応じて適宜他の薬液を選択することができる。
薬液処理部50で処理された薄膜付長尺フィルムFは、次に水洗部60に送られる。水洗部60では、1対のピンチロール62により薬液処理工程で処理された薄膜付長尺フィルムFを水洗室61内に導く。この1対のピンチロール62の表面部も、前述した薬液処理部50の1対のピンチロール52と同様にゴムなどの可撓性を有する材質で形成されるのが好ましい。これにより、薄膜付長尺フィルムFの表面を傷つけることなく搬送することができる。
水洗室61内では、1対のシャワー63による水洗などの公知の方法で薄膜付長尺フィルムFの水洗処理が行われる。これにより、薬液処理工程において薄膜付長尺フィルムFの表面に残留している薬液が除去される。水洗に用いる水は、不純物を含んでいない水を利用するのが好ましく、超純水が特に好ましい。水洗室61内には1対のリンガーロール64が配されており、これにより水洗された薄膜付長尺フィルムFが挟み込まれてその表面に付着した水が絞り取られる。この1対のリンガーロール64も、前述した薬液処理部50の1対のリンガーロール55と同様に表面硬度が70°〜90°であるのが望ましい。
水洗部60で水洗処理された薄膜付長尺フィルムFは、次に脱水部70に送られる。脱水部70には1対のエアーナイフ71が設けられており、これらの間を薄膜付長尺フィルムFが通過するようになっている。各エアーナイフは、エアーの吹き出し口が薄膜付長尺フィルムFの搬送経路のやや上流側を臨むようにフィルム面に対して傾斜して取り付けられており、これにより薄膜付長尺フィルムFの表面に付着した水がエアーで吹き飛ばされる。
エアーナイフ71で水分が除去された薄膜付長尺フィルムFは、次に乾燥部80に送られる。乾燥部80では、乾燥室81内において、ドライエアーによる加熱乾燥などの一般的な乾燥処理が行われる。これにより、薄膜付長尺フィルムFに付着した水分の乾燥が行われる。
以上、本発明の前処理方法について、図2を参照しながら説明を行ったが、本発明の前処理方法は上記にて説明した方法に限定されるものではない。例えば、図3に示すように、上記にて説明した薬液処理工程の前に前水洗工程及び脱脂工程をこの順で行ってもよい。すなわち、図3に示す前処理ユニット120は、前水洗部30、脱脂部40、薬液処理部50、水洗部60、脱水部70、乾燥部80で構成されている。
具体的に説明すると、前水洗部30では、前水洗室31内に設けられた1対のシャワー32により薄膜付長尺フィルムFの水洗を行った後、1対のリンガーロール33で薄膜付長尺フィルムFを上下から挟み込んで薄膜付長尺フィルムFに付着した水分を絞り取る。この1対のリンガーロール33は、前述した水洗部60のリンガーロール64と同様に表面硬度が70°〜90°であるのが望ましい。
前水洗部30で水洗された薄膜付長尺フィルムFは、次に脱脂部40に送られる。ところで、薄膜付長尺フィルムFは、前述したように予めスパッタリング法により金属薄膜が成膜されており、該スパッタリング工程の前には当然に脱脂処理が施されている。しかし、ロールツーロール方式のスパッタリング装置では、スパッタリング成膜後の巻取りや外観検査等の過程で薄膜付長尺フィルムFの表面に有機物が付着する場合がある。脱脂部40は、この有機物を除去するものである。
尚、薄膜付長尺フィルムFの基材であるポリイミドフィルムは、ポリアミック酸をキャストし、ロールによる延伸や加熱によるイミド化等を行うことによって加工される。そのため、ポリイミドフィルムの表面には、オリゴマーや機械油などが付着することがある。この点からも、電気めっきの前処理において薄膜付長尺フィルムFに脱脂処理を施すのが望ましい。
脱脂部40では、電解脱脂室41内に貯留している電解脱脂液42に搬送ロール43及び反転ロール44を用いて薄膜付長尺フィルムFを浸漬させると共に、電解脱脂液42の電気分解を行う。この電気分解により生じる水素や酸素により有機物を除去することができるため、薄膜付長尺フィルムFの脱脂を行うことができる。電解脱脂液42の液面より上で且つ電解脱脂室41の出口付近には1対のリンガーロール45が配されており、これにより薄膜付長尺フィルムFに付着した電解脱脂液が除去される。
なお、脱脂処理は電解脱脂に限定されるものではなく、有機溶剤やアルカリ水溶液等の脱脂液に薄膜付長尺フィルムFを浸漬することによって脱脂を行う方法でもよいし、超音波を併用しても良い。これら脱脂方法は、長尺導電性基板の材質に応じて適宜選択するのが好ましい。この脱脂部40の1対のリンガーロール45の表面硬度も70°〜90°とすることが望ましい。
電解脱脂部40で脱脂処理された薄膜付長尺フィルムFは、引き続き薬液処理部50、水洗部60、脱水部70、及び乾燥部80に送られ、薬液への浸漬による金属酸化物等の除去、シャワーなどによる水洗、エアーナイフなどによる脱水、及びドライエアーなどによる乾燥がそれぞれ行われる。これらの処理は、前述した前処理ユニット12と同様であるので詳細な説明は省略する。
以上説明した前処理及び電気めっきにより図4に示すような銅張積層樹脂フィルムSが得られる。すなわち、上記した本発明の実施形態による銅張積層樹脂フィルムの製造方法では、まずスパッタリング法によってポリイミドフィルム1の表面にニッケル、ニッケル系合金又はクロム等の下地金属層2aを形成する。この下地金属層2aの厚みは、特に限定されるものではないが、5〜50nmが一般的である。
下地金属層2aに用いることができるニッケル系合金には、ニッケル−クロム合金、ニッケル−クロム−モリブデン合金、ニッケル−バナジウム−モリブデン合金等の公知のニッケル合金を挙げることができる。但し、この下地金属層2aに用いる金属は、フレキシブル配線基板の絶縁性等やサブトラクティブ法でのエッチング性に留意する必要がある。
続いて、下地金属層2aの表面に良好な導電性を付与するため、乾式めっき法のスパッタリング法によって銅薄膜層2bを形成する。この工程によって形成される銅薄膜層2bの厚みは、特に限定されるものではないが、例えば50〜1000nmであり、生産性の観点からは50nm〜500nmが一般的である。
さらに、下地金属層2aと銅薄膜層2bの積層体からなる金属薄膜層2の表面、すなわち銅薄膜層2b表面に、銅電解めっき層からなる銅厚膜層3を設ける。この銅厚膜層3は、湿式めっき法の一種である電解めっき法、又は、湿式めっき法の一種の無電解めっき法と電解めっき法との併用により所望の膜厚とする。金属薄膜層2の表面に形成される銅厚膜層3の膜厚は、例えばサブトラクティブ法によって回路パターンを形成する場合は5〜18μmが一般的である。
なお、無電解めっき法と電解めっき法を併用して銅厚膜層3を形成する場合には、金属薄膜層2の表面に銅を無電解めっきで成膜し、次に無電解めっきによる成膜の表面に電解めっきを行う。
以上、長尺導電性基板としての金属薄膜付長尺ポリイミドフィルムに銅電気めっきを施して銅張積層樹脂フィルムを製造する方法を例に挙げて、本発明の前処理方法及び電気めっき方法を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、長尺導電性基板には上記金属薄膜付長尺ポリイミドフィルムのほか、長尺の銅箔や鋼帯等の金属のストリップを用いることができる。また、電解銅箔のように、めっきで析出した銅箔の表面処理として電気めっきを行う場合の前処理に本発明を利用することができる。
長尺ポリイミドフィルムとして、幅50cmの東レ・デュポン株式会社製の「Kapton(登録商標) 150EN(厚み38μm)」を用いた。この長尺ポリイミドフィルムに対して、真空度を0.01〜0.1Paに保持したチャンバー内で150℃、1分間の熱処理を施した。
引き続き、この長尺ポリイミドフィルム上にスパッタリング法によってクロムを20重量%含有する下地金属層を厚み20nm形成し、さらに銅薄膜層を厚み100nm形成して長尺導電性基板としての金属薄膜付長尺ポリイミドフィルム(薄膜付長尺フィルムF)を得た。スパッタリングにはロールツーロール方式のスパッタリング装置を用いた。この薄膜付長尺フィルムFに対して、図1に示すような連続処理装置を用いて銅張積層樹脂フィルムSを製造した。
前処理ユニット12には、図2に示すような薬液処理部50、水洗部60、脱水部70、及び乾燥部80で構成される装置を使用した。薬液処理部50の薬液53には、25g/1リットルの硫酸溶液を使用した。水洗部60の1対のシャワー63に用いる水には超純水を使用した。乾燥部80では40℃のドライエアーで薄膜付長尺フィルムFを乾燥した。
電気めっきユニット13では銅電気めっきを行った。アノードは、溶解性の陽極(リン脱酸素銅)を用いた。また、電気めっき液にはpH1以下の硫酸銅水溶液を使用し、これに銅めっき皮膜の平滑性等を確保する目的で有機系の添加剤を所定量添加した。電気めっき液の温度は27℃であった。この電気めっき液に、金属薄膜付ポリイミドフィルムFが液面から1mの深さまで浸漬されるようにした。電気めっき装置の電流密度は、薄膜付長尺フィルムFが巻出ロール11側から巻取ロール14側に向かって搬送されるに従って上昇するように設定し、銅電解めっき層として銅厚膜層を8μmの厚みで形成した。
(実施例1)
前処理ユニット12の薬液処理部50に表面硬度が70°の1対のリンガーロール55を用いて前処理を行った後、電気めっきユニット13で電気銅めっきを行い、銅張積層樹脂フィルムSを得た。特性検査として500ロット分の銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸を光学顕微鏡で観察した結果50mm×50mmの範囲あたり0.4個と良好な結果を得た。
(実施例2)
前処理ユニット12の薬液処理部50に表面硬度が90°の1対のリンガーロール55を用いた以外は実施例1と同様にして銅張積層樹脂フィルムSを得た。特性検査として銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸を光学顕微鏡で観察した結果50mm×50mmの範囲あたり0.3個と良好な結果を得た。
(比較例1)
前処理ユニット12の薬液処理部50に表面硬度が50°の1対リンガーロール55を用いた以外は実施例1と同様にして銅張積層樹脂フィルムSを得た。特性検査として銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸を測定した結果50mm×50mmの範囲あたり1.0個(個/50mm口)と不十分な結果となった。
(比較例2)
前処理ユニット12の薬液処理部50に表面硬度が100°の1対のリンガーロール55を用いた以外は実施例1と同様にして銅張積層樹脂フィルムSを得た。特性検査として銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸を測定した結果50mm×50mmの範囲あたり0.4個(個/50mm口)と良好な値を得たが、リンガーロール55での薄膜付長尺フィルムFのスリップにより薄膜付長尺フィルムFの表面に擦り傷が発生した為、製品とすることができなかった。
実施例1及び2では、銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸が50mm×50mmの範囲あたり1個未満であり、配線ピッチ30μm以下の微細配線加工に適した銅張積層樹脂フィルムSを得ることができた。これに対して、比較例1では銅張積層樹脂フィルムSの表面の微小凹凸が多すぎること、比較例2では擦り傷が発生し不具合があることが確認された。
F 金属薄膜付長尺ポリイミドフィルム
S 銅張積層樹脂フィルム
11 巻出ロール
12 前処理ユニット
13 電気めっきユニット
14 巻取ロール
30 前水洗部
40 脱脂部
50 薬液処理部
60 水洗部
70 脱水部
80 乾燥部
52、62 1対のピンチロール
44、54 反転ロール
32、63 1対のシャワー
71 1対のエアーナイフ
33、45、55、64 1対のリンガーロール

Claims (5)

  1. ロールツーロール方式で搬送される長尺導電性基板に対して、電気めっき槽に浸漬させて連続的に電気めっきを行う前に行う前処理方法であって、
    洗浄液が満たされた洗浄槽に長尺導電性基板を浸漬させる工程と、前記洗浄槽に浸漬させた直後に表面部の硬度70°〜90°の1対のリンガーロールで長尺導電性基板を挟む工程とからなることを特徴とする長尺導電性基板の前処理方法。
  2. 長尺導電性基板に対してロールツーロール方式で搬送しながら電気めっきする方法であって、電気めっき槽に浸漬して該導電性表面に電気めっきを施す電気めっき工程と、該電気めっき工程の前に行う前処理工程とからなり、
    前記前処理工程が、洗浄液が満たされた洗浄槽に長尺導電性基板を浸漬させる工程と、前記洗浄槽に浸漬させた直後に表面部の硬度70°〜90°の1対のリンガーロールで長尺導電性基板を挟む工程とからなることを特徴とする電気めっき方法。
  3. 前処理工程は、前記長尺導電性基板を挟む工程の後に、長尺導電性基板を水で洗浄する水洗工程と、該水洗工程において長尺導電性基板に付着した水を乾燥させる乾燥工程とを更に有していることを特徴とする、請求項2に記載の電気めっき方法。
  4. 前記電気めっき工程が銅電気めっき工程であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の電気めっき方法。
  5. 長尺樹脂フィルム基材の少なくとも一方の表面に接着剤を介することなく積層された金属薄膜層を有する金属薄膜付樹脂フィルムに対して、請求項2〜4のいずれかに記載の電気めっき方法で銅層を成膜することを特徴とする銅張積層樹脂フィルムの製造方法。
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