JP3403963B2 - リンガーロール - Google Patents

リンガーロール

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JP3403963B2
JP3403963B2 JP03744599A JP3744599A JP3403963B2 JP 3403963 B2 JP3403963 B2 JP 3403963B2 JP 03744599 A JP03744599 A JP 03744599A JP 3744599 A JP3744599 A JP 3744599A JP 3403963 B2 JP3403963 B2 JP 3403963B2
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roll
rubber
ringer
lining
ringer roll
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充泰 森田
英徳 島田
成史 細谷
文隆 吉川
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Mikasa KK
JFE Engineering Corp
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Mikasa KK
JFE Engineering Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄鋼帯製造工程に
おいて薄鋼帯に付着した処理液、特に酸洗工程で付着し
た塩酸液等を除去するためのリンガーロールに関する。
【0002】
【従来の技術】連続式酸洗設備において、一般に、アン
コイラーからウエルダーを経た鋼帯は、温水槽にて温め
られ、第1リンガーロールを経て、塩酸槽に入り、スケ
ール除去された後、蛇行調整機能を有する第2リンガー
ロールにかけられ、ここで鋼帯の表面に付着している塩
酸液が搾り取られる。この後、温水を溜めた後処理槽に
入り、第2リンガーロールで取りきれなかった塩酸液を
洗浄し、固定の第3リンガーロールで水切りしてテンシ
ョンリールに巻き取られる。
【0003】このようなリンガーロールは、通常金属製
基体ロール外周に、耐酸液用保護層、及びライニング材
層を設けた構造を有する。ライニング材としては、耐酸
性、蛇行調整能力、及び絞り性等の機能に優れた合成ゴ
ムが一般に採用されている。しかしながら、このような
機能特に絞り性の良い合成ゴムは、その反面ゴム硬度が
低いために耐摩耗性に劣り、特に鋼帯のエッジに接触す
る部分の摩耗が早い。このため、約4週間を経過する
と、ロールの絞り性が低下し、ロール交換を余儀なくさ
れるという問題が生じる。
【0004】また、従来は、ライニング材層の摩耗によ
り絞り効果が低下した場合には、後処理槽に水を加えて
塩酸濃度を低下させていた。この際、廃液として排出さ
れる余剰の液は、放流できる水質にするために水処理が
必要であり、そのために水処理費用が嵩むという問題を
生じる。
【0005】このような問題を発生させないために、第
2リンガーロールは、一般的に4週間毎に取り替えら
れ、この4週間という期間が酸洗系統設備の定期修理の
周期となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐酸性、絞
り性、蛇行調整容易度が従来と同等の性能を有し、かつ
耐摩耗性に優れた長寿命のリンガーロールを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基体ロ
ールと、該基体ロール外周に設けられ、水素化ニトリル
ブタジエンゴム59〜64重量部、及びポリメタクリル
酸亜鉛が高度に分散されたポリマーアロイ36〜41重
量部を主成分とするゴム層とを具備することを特徴とす
るリンガーロールが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかるリンガーロール
は、基体ロール外周上に、水素化ニトリルブタジエンゴ
ム59〜64PHRと、水素化ニトリルブタジエンゴム
にポリメタクリル酸亜鉛を高度に分散させたポリマーア
ロイ36〜41PHRとを主成分とする配合のゴム層に
よるライニングが施されている。
【0009】また、好ましくは、基体ロールとゴム層と
の間に、エボナイト層をさらに設ける。
【0010】なお、PHRは、ゴム重量100部に対す
る配合剤の部数を意味する。
【0011】本発明にかかる配合のゴム層は、そのスプ
リング式硬さ試験(A型)によるゴム硬度が80〜95
となり、また、リンガーロールのライニングとして使用
された場合の寿命が8週間以上となる。
【0012】水素化ニトリルブタジエンゴムの配合比が
59PHR未満であり、ポリマーアロイの配合比が41
PHRを越えると、耐摩耗性(または、ゴム硬度)は向
上するが、絞り性が悪くなり、これにより、寿命が2週
間未満となる。
【0013】水素化ニトリルブタジエンゴムの配合比が
64PHRを越え、ポリマーアロイの配合比が36PH
R未満であると耐摩耗性が低下し、寿命が8週間未満と
なる。
【0014】また、本発明に用いられるポリマーアロイ
としては、例えば水素化ニトリルブタジエンゴム100
重量部に対し、ポリメタクリル酸亜鉛3重量部〜100
重量部、好ましくは5重量部〜50重量部を高度に分散
されたものを使用することができる。
【0015】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説
明する。
【0016】図1は、本発明にかかるリンガーロールの
縦断面図である。1は炭素鋼製ロール胴部で、中空構造
になっている。2はテーパ軸部で、ジャーナル3に向か
って小径となるテーパ軸に形成されている。ロール胴部
1の外周に、ロール胴部への酸液の浸透を防ぐために保
護層としてのエボナイト層4を形成させてある。
【0017】エボナイト層4の外周には、ライニングゴ
ム5がライニングされている。ライニングゴム5は、例
えば次のようなゴム原料に添加剤を添加して製造する。
【0018】 原料:水素化ニトリルブタジエンゴム(HNBR)59〜64PHR ポリマーアロイ 37〜40PHR 添加剤:補強剤 25PHR 老化防止剤 0.4PHR 反応性可塑剤 5PHR 軟化剤 5PHR 加硫剤 5PHR このライニングゴム5は、生ゴム状態で非常に硬く、従
来方法のシート巻きライニングでは成形が難しい。この
ため、ライニングするロールの近傍に押し出し機を設け
て、押し出し機から押し出される温かく、軟らかい粘着
性の帯状のゴムをエボナイト4の外周に巻き付けるとと
もに圧着ローラで圧着して成形し得る。圧着したライニ
ングゴムを切削加工して所定の直径にし得る。
【0019】ロール胴部1の端面及びテーパー軸部2の
外周には、これらが酸液に侵食されないように、耐酸性
の合成ゴムがライニングされている。さらに、ロール端
面において、ゴム5とエボナイト層4の接着部より酸が
浸透しないようにマスキング加工7が施されている。ま
た、ロール胴部1の端面近傍のテーパー軸部外周に耐酸
性の合成ゴムで作られた液切りリング8a,8bが接着
して取り付けられている。
【0020】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
する。
【0021】胴長1,514mm,胴の直径300mm
の炭素鋼製ロール胴部の外周に、エボナイトを5mmの
層厚にライニングし、このエボナイト層の上に水素化ニ
トリルブタジエンゴムとポリマーアロイの成分比率を下
記表1に示すように変え、25mmの厚さでライニング
を行い、リンガーロールを、5本製作した。
【0022】鋼材板厚;1.0〜5.5mm,鋼材板
幅;610〜1270mm、張力;8000kgf,ラ
インスピード;300mpm,塩酸濃度;20%、塩酸
温度;80℃の酸洗ラインにおいて、得られた各リンガ
ーロールを第2リンガーロールとして使用して、酸洗を
行った。
【0023】このとき、塩酸槽出側の鋼材の蛇行調整能
力、及びロール寿命を調査した。ロール寿命は、ライニ
ングゴムの摩耗量限度即ち直径で6mm、または絞り性
が「劣る」になったときを寿命とした。
【0024】得られた結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】但し、表中ゴム硬度は、スプリング式硬さ
試験(A型)による。
【0027】また、耐摩擦性、蛇行調整能力、及び絞り
性は、各々、劣るを1、良好を2、優良を3でした。
【0028】ロール寿命判定、摩擦量大または絞り性不
良で使用不可の場合を×、寿命が4週間以上、8週間未
満を△、寿命が8週間以上、16週間未満を○、寿命が
16週間以上を◎として表した。
【0029】なお、本発明にかかるリンガーロールに用
いられるライニングゴムのゴム硬度は、スプリング式深
さ試験(A型)で80〜90の範囲である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、耐酸性、絞り性、蛇行
調整容易度が従来と同等の性能を有し、かつ耐摩耗性に
優れた長寿命のリンガーロールが得られる。
【0031】本発明のリンガーロールを用いると、酸洗
設備におけるリンガーロールの交換周期を長くすること
ができるので、生産効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリンガーロールの一例の構成を表す
概略断面図
【符号の説明】
1…ロール胴部 2…テーパー軸部 3…ジャーナル 4…エボナイト層 5…ライニングゴム 6…軸部ライニングゴム 7…マスキング加工 8a,8b…液切りリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16C 13/00 F16C 13/00 A E (72)発明者 細谷 成史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 吉川 文隆 広島県広島市西区楠木町3丁目11−2 明星ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−34088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 3/02 C08K 5/098 C08L 9/02 C08L 15/00 C08L 33/02 F16C 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体ロールと、該基体ロール外周に設け
    られ、水素化ニトリルブタジエンゴム59〜64重量
    部、及びメタクリル酸亜鉛が高度に分散されたポリマー
    アロイ36〜41重量部を主成分とするゴム層とを具備
    することを特徴とするリンガーロール。
  2. 【請求項2】 前記基体ロールと前記ゴム層との間に、
    エボナイト層をさらに含むことを特徴とする請求項1に
    記載のリンガーロール。
JP03744599A 1999-02-16 1999-02-16 リンガーロール Expired - Lifetime JP3403963B2 (ja)

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