JP3403963B2 - リンガーロール - Google Patents
リンガーロールInfo
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- roll
- rubber
- ringer
- lining
- ringer roll
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- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
おいて薄鋼帯に付着した処理液、特に酸洗工程で付着し
た塩酸液等を除去するためのリンガーロールに関する。
コイラーからウエルダーを経た鋼帯は、温水槽にて温め
られ、第1リンガーロールを経て、塩酸槽に入り、スケ
ール除去された後、蛇行調整機能を有する第2リンガー
ロールにかけられ、ここで鋼帯の表面に付着している塩
酸液が搾り取られる。この後、温水を溜めた後処理槽に
入り、第2リンガーロールで取りきれなかった塩酸液を
洗浄し、固定の第3リンガーロールで水切りしてテンシ
ョンリールに巻き取られる。
基体ロール外周に、耐酸液用保護層、及びライニング材
層を設けた構造を有する。ライニング材としては、耐酸
性、蛇行調整能力、及び絞り性等の機能に優れた合成ゴ
ムが一般に採用されている。しかしながら、このような
機能特に絞り性の良い合成ゴムは、その反面ゴム硬度が
低いために耐摩耗性に劣り、特に鋼帯のエッジに接触す
る部分の摩耗が早い。このため、約4週間を経過する
と、ロールの絞り性が低下し、ロール交換を余儀なくさ
れるという問題が生じる。
り絞り効果が低下した場合には、後処理槽に水を加えて
塩酸濃度を低下させていた。この際、廃液として排出さ
れる余剰の液は、放流できる水質にするために水処理が
必要であり、そのために水処理費用が嵩むという問題を
生じる。
2リンガーロールは、一般的に4週間毎に取り替えら
れ、この4週間という期間が酸洗系統設備の定期修理の
周期となっていた。
り性、蛇行調整容易度が従来と同等の性能を有し、かつ
耐摩耗性に優れた長寿命のリンガーロールを提供するこ
とを目的とする。
ールと、該基体ロール外周に設けられ、水素化ニトリル
ブタジエンゴム59〜64重量部、及びポリメタクリル
酸亜鉛が高度に分散されたポリマーアロイ36〜41重
量部を主成分とするゴム層とを具備することを特徴とす
るリンガーロールが提供される。
は、基体ロール外周上に、水素化ニトリルブタジエンゴ
ム59〜64PHRと、水素化ニトリルブタジエンゴム
にポリメタクリル酸亜鉛を高度に分散させたポリマーア
ロイ36〜41PHRとを主成分とする配合のゴム層に
よるライニングが施されている。
の間に、エボナイト層をさらに設ける。
る配合剤の部数を意味する。
リング式硬さ試験(A型)によるゴム硬度が80〜95
となり、また、リンガーロールのライニングとして使用
された場合の寿命が8週間以上となる。
59PHR未満であり、ポリマーアロイの配合比が41
PHRを越えると、耐摩耗性(または、ゴム硬度)は向
上するが、絞り性が悪くなり、これにより、寿命が2週
間未満となる。
64PHRを越え、ポリマーアロイの配合比が36PH
R未満であると耐摩耗性が低下し、寿命が8週間未満と
なる。
としては、例えば水素化ニトリルブタジエンゴム100
重量部に対し、ポリメタクリル酸亜鉛3重量部〜100
重量部、好ましくは5重量部〜50重量部を高度に分散
されたものを使用することができる。
明する。
縦断面図である。1は炭素鋼製ロール胴部で、中空構造
になっている。2はテーパ軸部で、ジャーナル3に向か
って小径となるテーパ軸に形成されている。ロール胴部
1の外周に、ロール胴部への酸液の浸透を防ぐために保
護層としてのエボナイト層4を形成させてある。
ム5がライニングされている。ライニングゴム5は、例
えば次のようなゴム原料に添加剤を添加して製造する。
来方法のシート巻きライニングでは成形が難しい。この
ため、ライニングするロールの近傍に押し出し機を設け
て、押し出し機から押し出される温かく、軟らかい粘着
性の帯状のゴムをエボナイト4の外周に巻き付けるとと
もに圧着ローラで圧着して成形し得る。圧着したライニ
ングゴムを切削加工して所定の直径にし得る。
外周には、これらが酸液に侵食されないように、耐酸性
の合成ゴムがライニングされている。さらに、ロール端
面において、ゴム5とエボナイト層4の接着部より酸が
浸透しないようにマスキング加工7が施されている。ま
た、ロール胴部1の端面近傍のテーパー軸部外周に耐酸
性の合成ゴムで作られた液切りリング8a,8bが接着
して取り付けられている。
する。
の炭素鋼製ロール胴部の外周に、エボナイトを5mmの
層厚にライニングし、このエボナイト層の上に水素化ニ
トリルブタジエンゴムとポリマーアロイの成分比率を下
記表1に示すように変え、25mmの厚さでライニング
を行い、リンガーロールを、5本製作した。
幅;610〜1270mm、張力;8000kgf,ラ
インスピード;300mpm,塩酸濃度;20%、塩酸
温度;80℃の酸洗ラインにおいて、得られた各リンガ
ーロールを第2リンガーロールとして使用して、酸洗を
行った。
力、及びロール寿命を調査した。ロール寿命は、ライニ
ングゴムの摩耗量限度即ち直径で6mm、または絞り性
が「劣る」になったときを寿命とした。
試験(A型)による。
性は、各々、劣るを1、良好を2、優良を3でした。
良で使用不可の場合を×、寿命が4週間以上、8週間未
満を△、寿命が8週間以上、16週間未満を○、寿命が
16週間以上を◎として表した。
いられるライニングゴムのゴム硬度は、スプリング式深
さ試験(A型)で80〜90の範囲である。
調整容易度が従来と同等の性能を有し、かつ耐摩耗性に
優れた長寿命のリンガーロールが得られる。
設備におけるリンガーロールの交換周期を長くすること
ができるので、生産効率が大幅に向上する。
概略断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 基体ロールと、該基体ロール外周に設け
られ、水素化ニトリルブタジエンゴム59〜64重量
部、及びメタクリル酸亜鉛が高度に分散されたポリマー
アロイ36〜41重量部を主成分とするゴム層とを具備
することを特徴とするリンガーロール。 - 【請求項2】 前記基体ロールと前記ゴム層との間に、
エボナイト層をさらに含むことを特徴とする請求項1に
記載のリンガーロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03744599A JP3403963B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | リンガーロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03744599A JP3403963B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | リンガーロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239870A JP2000239870A (ja) | 2000-09-05 |
JP3403963B2 true JP3403963B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=12497710
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03744599A Expired - Lifetime JP3403963B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | リンガーロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3403963B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5673582B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2015-02-18 | 住友金属鉱山株式会社 | 電気めっきの前処理方法及び該前処理方法を含んだ電気めっき方法による銅張積層樹脂フィルムの製造方法 |
-
1999
- 1999-02-16 JP JP03744599A patent/JP3403963B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000239870A (ja) | 2000-09-05 |
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