JP5673046B2 - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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本発明は、光源装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の光源として半導体レーザー等の固体光源が注目されている。例えば、特許文献1の光源装置では、複数の固体光源と、各固体光源から射出された光を受けてその受光領域の複数個所の光の各々について被照射面へインテグレートして導くインテグレート光学系と、を備えている。
特開2004−220016号公報
特許文献1の光源装置では、複数の固体光源が離散的に配置されているため、インテグレート光学系を用いて複数の固体光源から射出された光の光量分布を均一化している。しかしながら、固体光源の配置間隔が大きいと、インテグレート光学系を用いても十分に光量分布を均一化することができない場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、光量分布の均一化を図ることが可能な光源装置を提供することを目的とする。また、このような光源装置を有し、高品質な画像表示が可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の光源装置は、複数の固体光源を含み、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束を射出する光源部と、前記光源部から射出された前記複数の光線束のうち少なくとも一の光線束を複数の分割光線束に分割するとともに、前記複数の分割光線束の光軸が互いに重ならないように射出するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束からなる光を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、前記複数の部分光線束を重畳する重畳光学系と、を含む集光光学系と、前記重畳光学系によって重畳された前記複数の部分光線束からなる光によって励起され蛍光を発する発光素子と、を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の光源装置は、複数の固体光源を含み、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束を射出する光源部と、前記光源部から射出された前記複数の光線束のうち少なくとも一の光線束を複数の分割光線束に分割するとともに、前記複数の分割光線束の光軸が互いに重ならないように射出するビームスプリッタと、を備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するため、本発明の光源装置は、複数の固体光源を含み、前記複数の固体光源から射出された光線束をそれぞれ平行な光線束として射出する光源部と、前記光源部から射出された前記複数の光線束のそれぞれを複数の分割光線束に分割するとともに、前記複数の分割光線束の光軸が互いに重ならないように前記複数の分割光線束を互いに平行な光線束として射出するビームスプリッタアレイと、を備えることを特徴とする。
この光源装置によれば、各固体光源から射出された光線束はそれぞれ光量の小さい複数の分割光線束に分割される。1つ1つの分割光線束の光量を小さくし、分割光線束の数を増やしているので、光源部から射出される光の強度分布が均一化される。よって、光量分布の均一化を図ることが可能な光源装置を提供することができる。
前記光源装置において、前記ビームスプリッタアレイは、各々が1つの前記固体光源に対応して設けられた複数のビームスプリッタを備え、前記各ビームスプリッタは、ハーフミラーと、反射ミラーと、を備え、前記ハーフミラーは、対応する1つの前記固体光源から射出された前記光線束の半分を透過させるとともに残りの半分を前記反射ミラーに向けて反射させ、前記反射ミラーは、前記ハーフミラーによって反射された光を前記ハーフミラーを透過した光の透過方向と同じ方向に反射させてもよい。
この光源装置によれば、ハーフミラーを透過した複数の光とハーフミラーによって反射されて反射ミラーによって反射された複数の光とが互いの隙間を埋め合うよう相補的に射出される。これにより、光量が半減された多数の分割光線束が光源装置から射出されることとなり、全体として光量分布が均一化される。
前記光源装置において、前記複数の固体光源は、前記光の射出方向から視て、互いに直交する第1の方向と第2の方向とに沿って配列されていてもよい。
この光源装置によれば、複数の固体光源が不規則に配置される構成に比べて、光量分布の均一化を図ることができる。
前記光源装置において、前記第1の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔は、前記第2の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔よりも大きい間隔となっており、前記各ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束は、前記第1の方向に沿って配列されていてもよい。
この光源装置によれば、相対的に固体光源の配列間隔の大きい領域、つまり光量分布が不均一となりやすい領域に複数の分割光線束が配置されるので、光量分布の均一化をより確実に図ることができる。
前記光源装置において、前記各ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束は、前記複数の分割光線束の光路上に配置された被照射面上において、それぞれ自身の光軸を中心に所定のスポット径を有しており、前記被照射面上における前記複数の分割光線束のスポットの端部は、互いに重なっていてもよい。
複数の分割光線束のスポットの端部が互いに離間していると、この離間した領域で光量分布が不均一となりやすいものの、この構成によれば、複数の分割光線束のスポットの端部が互いに重なっているので、光量分布の均一化をより確実に図ることができる。
前記光源装置において、前記ビームスプリッタアレイから射出された前記複数の分割光線束からなる光を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、前記複数の部分光線束を重畳する重畳光学系と、を含む集光光学系を備えていてもよい。
この光源装置によれば、複数の固体光源から射出され、離散的な光強度分布を有する光が、レンズアレイと重畳光学系を介することで被照射面上にて重畳し、光強度分布が平均化される。そのため、光量分布の均一化を確実に図ることができる。
前記光源装置において、前記重畳光学系によって重畳された前記複数の部分光線束からなる光によって励起され蛍光を発する発光素子を備えていてもよい。
この光源装置によれば、複数の固体光源から射出され、離散的な光強度分布を有する光が、レンズアレイと重畳光学系を介することで発光素子上にて重畳し、光強度分布が平均化される。そのため、発光素子の狭い領域のみに強い光が照射されることが抑制され、光飽和が生じにくくなる。したがって、発光効率の低下を抑制し、安定して強い光を射出することが可能な光源装置とすることができる。
前記光源装置において、前記レンズアレイのレンズ面と、前記発光素子に前記光が照射される光照射面とが、前記重畳光学系を介して共役関係にあってもよい。
この光源装置によれば、複数の部分光線束からなる光が発光素子の光照射面上で良好に重畳するため、光強度分布を平均化しやすく、発光素子の光飽和を生じないように光量を制御することが容易となる。
前記光源装置において、前記レンズアレイを構成する複数の小レンズの平面視形状は、前記光照射面の平面視形状と相似形であり、前記光照射面の面積と、前記光照射面と同じ空間位置において前記光照射面と平行な平面を照射する、前記重畳光学系によって重畳された前記光の照射面積と、が略等しくてもよい。
この光源装置によれば、光を発光素子に無駄なく照射することができるため、投入する光量に対する取り出す蛍光量を最大化することができる。
前記光源装置において、前記光源部は、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束からなる光を集光する集光レンズと、前記集光レンズから射出された前記光を平行化する平行化レンズと、を有し、前記平行化レンズは、入射面または射出面のいずれか一方に、回転二次曲面形状の凹面を有していてもよい。
この光源装置によれば、レンズアレイに入射する光の平行度を向上させることができるため、レンズアレイおよび重畳光学系を用いた光量分布の平均化を設計通りに制御しやすく、発光効率の低下を容易に抑制することができる。
前記光源装置において、前記平行化レンズは、前記入射面が球面状の凸面であり、前記射出面が前記凹面であってもよい。
この光源装置によれば、レンズアレイに入射する光に、平行化レンズを透過することによる強度分布が発生されにくく、レンズアレイおよび重畳光学系を用いた光量分布の平均化を行い易い。そのため、光飽和を抑制して発光素子を発光させることが容易となる。
前記光源装置において、前記発光素子に前記光が照射される光照射面は前記集光光学系の焦点位置に重なって設けられ、前記集光光学系は、前記光照射面と共役する面が無限遠に設定されていてもよい。
この光源装置によれば、重畳光学系とレンズアレイとの相対位置を精緻に設定しなくても、重畳光学系と発光素子との相対位置を設定することにより、発光素子への光を重畳させることができる。また、焦点位置においては光が結像していないため、光の像がぼやけ光強度を平均化しやすい。そのため、発光素子において光飽和を生じないように光量を制御することが容易となる。
前記光源装置において、前記レンズアレイを構成する複数の小レンズの平面視形状は、前記発光素子に前記光が照射される光照射面の平面視形状と相似形であり、前記発光素子の光照射面の面積は、前記集光光学系の射出瞳の大きさと略等しくてもよい。
この光源装置によれば、光を発光素子に無駄なく照射することができるため、投入する光量に対する取り出す蛍光量を最大化することができる。
前記光源装置において、前記光源部は、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束からなる光を集光する集光レンズと、前記集光レンズから射出された前記光を平行化する平行化レンズと、を有し、前記平行化レンズは、入射面または射出面のいずれか一方に、回転二次曲面形状の凹面を有していてもよい。
この光源装置によれば、レンズアレイに入射する光の平行度を向上させることができるため、レンズアレイおよび重畳光学系を用いた光の平均化を設計通りに制御しやすく、発光効率の低下を容易に抑制することができる。
前記光源装置において、前記平行化レンズは、前記入射面が前記凹面であり、前記射出面が平面であってもよい。
この光源装置によれば、平行化レンズを透過する光の平行度をより向上させることができるため、レンズアレイおよび重畳光学系を用いた光の平均化を行い易く、光飽和を抑制して発光素子に発光させることが容易となる。
前記光源装置において、前記凹面は、前記凹面と前記複数の光線束からなる光の中心軸との交点を原点、前記中心軸をZ軸、前記中心軸と直交する軸をr軸とした座標系における座標値をrおよびZとし、近軸曲率をcとし、円錐定数をKとしたとき、以下の式(1)によって表される形状であることが望ましい。
式(1)に基づいて決定された非球面を有するレンズを用いれば、球面収差を小さくすることができるため、光源装置から射出される光の平行度をより一層向上させることができる。
また、本発明のプロジェクターは、上述の光源装置と、前記光源装置から射出される光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投写する投写光学系と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、上述の光源装置を有するため、明るさムラが抑制されて高品質な画像表示が可能なプロジェクターを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る光源アレイの正面図である。 光源および発光素子の発光特性を示すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る光源部の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るビームスプリッタアレイを示す模式図である。 ビームスプリッタアレイに入射した光の光強度分布を示す説明図である。 レンズインテグレーターに入射した光の挙動を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る偏光変換素子の概略説明図である。 本発明の第2実施形態に係る光源装置を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る集光レンズ及び平行化レンズの側面図である。 本発明の第3実施形態に係る光源装置を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る光源アレイの正面図である。 本発明の第4実施形態に係る光源装置を示す模式図である。 レンズインテグレーターに入射した励起光の挙動を示す説明図である。 本発明の第5実施形態に係る光源装置を示す模式図である。 本発明の第6実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の第1実施形態に係るプロジェクター1000を示す模式図である。なお、図1において、符号100axは照明光軸(光源装置1から色分離導光光学系200に向けて射出される光の光軸)である。なお、光軸とは、光学系において、系全体を透過する光束の代表となる仮想的な光線を指すものとする。
図1に示すようにプロジェクター1000は、光源装置1と、色分離導光光学系200と、液晶ライトバルブ(光変調素子)400R,400G,400Bと、色合成素子500と、投写光学系600と、を具備して構成されている。
プロジェクター1000は、概略すると以下のように動作する。光源装置1から射出された光は、色分離導光光学系200により複数の色光に分離される。色分離導光光学系200により分離された複数の色光は、それぞれ対応する液晶ライトバルブ400R、液晶ライトバルブ400G、液晶ライトバルブ400Bに入射して変調される。液晶ライトバルブ400R、液晶ライトバルブ400G、液晶ライトバルブ400Bにより変調された各色光は、色合成素子500に入射して合成される。色合成素子500により合成された光は、投写光学系600によりスクリーンSCRに拡大投写され、フルカラーの投写画像が表示される。
以下、プロジェクター1000の各構成要素について説明する。
光源装置1は、青色光を射出する2つの光源アレイ10B(第1光源アレイ10Ba、第2光源アレイ10Bb)を有している。
光源装置1は、第1光源アレイ10Baから射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ10Ba、コリメート光学系20、ビームスプリッタアレイ30、レンズインテグレーター40、光波長選択光学系80、重畳光学系50、発光素子60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
ここで、第1光源アレイ10Baとコリメート光学系20とは、本発明における光源部100を構成する。また、レンズインテグレーター40と重畳光学系50とは、本発明における集光光学系を構成する。
一方、光源装置1は、第2光源アレイ10Bbから射出される光の光路に沿って見ると、第2光源アレイ10Bb、コリメーターレンズアレイ22b,集光レンズ70、ディフューザー72、平行化レンズ74、光波長選択光学系80、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
このような構成を有する光源装置1では、第1光源アレイ10Baから射出される青色光は、発光素子60に照射され、発光素子60が備える蛍光体から蛍光を射出させるための励起光として用いられる。発光素子60から射出された蛍光は、第2光源アレイ10Bbから射出される青色光と光路上で混色され、液晶ライトバルブの照明光として用いる白色光Lとして光源装置1から射出される。
以下、先ず第1光源アレイ10Baから射出される光について説明しながら、各構成を説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る第1光源アレイ10Baの正面図である。図2に示すように、第1光源アレイ10Baは、基台11上にレーザー光源(固体光源)12が5個×11個の長方形状に2次元配列(合計55個)で並べられた、レーザー光源アレイである。各レーザー光源12は、平面視で角丸矩形を有しており、長軸方向が一方向(Z軸方向)に沿って配列されている。
複数のレーザー光源12は、光の射出方向(+Y方向))から視て、互いに直交する第1の方向(Z軸方向)と第2の方向(X軸方向)とに沿って配列されている。第1の方向に沿って配列された複数のレーザー光源12の配列間隔W1は、第2の方向に沿って配列された複数のレーザー光源12の配列間隔W2よりも大きい間隔となっている(W1>W2)。また、第1の方向に沿って配列された隣り合う2つのレーザー光源12の隙間の大きさについても、第2の方向に沿って配列された隣り合う2つのレーザー光源12の隙間の大きさより大きくなっている。
図3は、光源および発光素子の発光特性を示すグラフである。
第1光源アレイ10Baは、発光素子60が備える蛍光物質を励起させる励起光として、青色(発光強度のピーク:約445nm、図3(a)参照)のレーザー光を射出する。図3(a)において、符号Bで示すのは、第1光源アレイ10Baが励起光として射出する色光成分である。なお、第1光源アレイ10Baは、後述する蛍光物質を励起させることができる波長の光であれば、445nm以外のピーク波長を有する色光を射出する光源であっても構わない。図1では、第1光源アレイ10Baから射出される励起光を、符号Bで示している。
図4は、本発明の第1実施形態に係る光源部の側面図である。光源部100は、複数のレーザー光源12から射出された光線束をそれぞれ平行な光線束として射出する機能を有する。図4に示すように、第1光源アレイ10Baから出射された励起光は、コリメート光学系20に含まれるコリメーターレンズアレイ22aで平行化される。その後、集光レンズ24で集光された励起光の光線は、集光レンズ24の焦点F1の方向に進み、平行化レンズ26によって再度平行化される。このようなコリメート光学系20を透過することにより、励起光は、光線束全体の幅が狭められる。
ここで、平行化レンズ26は、入射面26aが球面状の凸面であり、射出面26bが非球面状の凹面となっている。射出面26bの形状をさらに具体的に説明すると、平行化レンズ26の射出面26bの非球面形状は、式(2)の関係をほぼ満足する形状となっている。すなわち、射出面26bでは、射出面26bの非球面形状を回転二次曲面形状とすることにより、平行度の高い光を射出することが可能となっている。
ここで、r,Zは、図4に示すように、平行化レンズ26の射出面26bと励起光の光線束の中心軸100axとの交点を原点L0とし、中心軸100axに軸対象なrθZ円柱座標系における座標値である。なお、図4において、Z方向は、励起光の射出方向を正としている。rは、原点L0からの中心軸100axに直交する方向への距離を示している。θは、所定のr方向からの角度を示しているが、式(2)から分かるように、非球面の形状は角度θに依存しない。
また、式(2)中、近軸曲率cは、集光レンズ24で集光された励起光の光線を、球面状の平凹レンズを用いて平行光に変換すると仮定した場合の、当該球面の曲率を示している。すなわち、近軸領域(回転軸付近の領域)では、この曲率cを有する平凹レンズを用いることにより、集光レンズ24で集光された励起光の光線を平行光に変換することができることになる。
Kは、円錐定数と呼ばれる値である。この円錐定数Kの値によって、回転二次曲面形状は特定の形状に限定される。すなわち、円錐定数Kの値が−1<K<0である場合には、非球面は回転楕円面となる。また、円錐定数Kの値がK=−1である場合には、非球面は回転放物面となる。さらに、円錐定数Kの値が、K<−1である場合には、非球面は回転双曲面となる。
また、左辺第3項は、一般非球面項と呼ばれる距離rに依存する関数であるが、十分に小さな値であるため、本実施形態では無視することとしている。
本実施形態における平行化レンズ26の非球面の回転二次曲面形状は、式(2)の左辺第3項を無視した下式(3)に基づき、次のような方法によって決定される。
まず、集光レンズ24の形状と、平行化レンズ26の入射面26aの曲率と、平行化レンズ26の屈折率nと、平行化レンズ26の中心部の厚みと、平行化レンズ26の設置位置とを考慮して、近軸曲率cの値を求める。
具体的には、まず、集光レンズ24の形状、および平行化レンズ26の入射面26aの曲率、屈折率n、中心部の厚み、設置位置を予め決めておく。また、平行化レンズ26の代わりとして、入射面の曲率、屈折率、中心部の厚みが同じで且つ射出面が球面状の凹レンズを想定する。そして、予め決定された形状と同形状の集光レンズに対し、平行化レンズ26の設置位置に上記凹レンズを配置した場合に、近軸領域(回転軸付近の領域)で透過光を平行光に変換できるような、当該凹レンズの射出面の曲率を求める。
このようにして求めた曲率の値が、射出面26bの形状を規定する上記式(3)における近軸曲率cとなる。ここで、平行化レンズ26の入射面26aを平面とする場合には、入射面26aの曲率を0とする。
次に、円錐定数Kを求める。本実施形態の光源装置1において、円錐定数Kは、その値を変更しながら、繰り返し式(3)を用いてシミュレーションを行うことにより、平行光が射出される条件に設定される。このシミュレーションでは、光源装置1から射出される光線束を収差のない理想レンズで集光したときに、集光点での光スポット径が最も小さくなる場合を、ほぼ平行な光が射出される条件とすることが考えられる。
このようにして設計された平行化レンズ26を用いると、コリメート光学系20を透過した励起光を平行度が高い光とすることができる。コリメート光学系20を透過した励起光は、ビームスプリッタアレイ30に入射する。
図5は、本発明の第1実施形態に係るビームスプリッタアレイを示す模式図である。
図5に示すように、ビームスプリッタアレイ30は、各々が1つのレーザー光源(固体光源)に対応して設けられた複数のビームスプリッタ31を備えている。ビームスプリッタアレイ30は、コリメート光学系20を透過した励起光(光源部100から射出された複数の光線束)のそれぞれを複数の分割光線束に分割するとともに、複数の分割光線束の光軸が互いに重ならないように複数の分割光線束を互いに平行な光線束として射出する。
各ビームスプリッタ31は、ハーフミラー32と、反射ミラー33と、を備えている。ハーフミラー32と反射ミラー33とは、コリメート光学系20を透過した励起光の進行方向と直交する方向(Z軸方向)に沿って交互に配列されている。ハーフミラー32は、対応する1つのレーザー光源から射出された光線束の半分を透過させるとともに残りの半分を反射ミラー33に向けて(−Z方向に向けて)反射させる。反射ミラー33は、ハーフミラー32によって反射された光をハーフミラー32を透過した光の透過方向と同じ方向(+Y方向)に反射させる。これにより、各ビームスプリッタ31から射出された複数の分割光線束は、相対的にレーザー光源12の配列間隔が大きい(図2参照)、第1の方向(Z軸方向)に沿って配列される。
図6は、ビームスプリッタアレイに入射した光の光強度分布を示す説明図である。
図6(a)は、ビームスプリッタアレイ30に入射する励起光の光強度分布、図6(b)はビームスプリッタアレイ30から射出された励起光の光強度分布を示す図である。なお、図6(a)及び図6(b)では、光強度が大きい箇所ほど明るく、光強度が小さい箇所ほど暗くなるようにして、光強度を領域の明度に対応させて表示している。
図6(a)に示すように、ビームスプリッタアレイ30に入射する前の空間位置では、励起光の光強度分布は、図2に示す第1光源アレイ10Baに対応して、離散的に明るい部分と暗い部分とが存在している。
対して、図6(b)に示すように、ビームスプリッタアレイ30から射出された後の空間位置では、励起光は、8mm×8mmの略正方形状に成形され、励起光の離散度合いが低減している。
各ビームスプリッタ31から射出された複数の分割光線束は、複数の分割光線束の光路上に配置された被照射面上において、それぞれ自身の光軸を中心に所定のスポット径を有している。被照射面上における複数の分割光線束のスポットの端部は、互いに重なっている。つまり、ビームスプリッタアレイ30から射出された後の空間位置では、被照射面上において光強度が平均化した連続した光強度分布となっている。例えば、各ビームスプリッタ31から射出されたそれぞれの分割光線束を拡散する光学レンズを各ビームスプリッタ31と被照射面との間の分割光線束の光路上に配置することにより、被照射面上におけるスポットの端部が互いに重なりやすくなる。
図1に戻り、ビームスプリッタアレイ30から射出された励起光は、レンズインテグレーター40に入射する。レンズインテグレーター40は、第1レンズアレイ42と第2レンズアレイ44とを有している。第1レンズアレイ42及び第2レンズアレイ44は、ビームスプリッタアレイ30と光波長選択光学系80との間の励起光の光路上に、この順に配列されている。第1レンズアレイ42、第2レンズアレイ44は、ビームスプリッタアレイ30から射出された光の輝度分布を均一化する機能を有する。
レンズインテグレーター40を透過した励起光は、光波長選択光学系80に入射する。光波長選択光学系80は、ダイクロイックミラー82およびダイクロイックミラー84を有している。ダイクロイックミラー82およびダイクロイックミラー84は、例えばガラス表面に誘電体多層膜を積層して構成される。
ダイクロイックミラー82およびダイクロイックミラー84は、励起光の波長帯域の色光を選択的に反射させ、それ以外の波長帯域の色光を透過させる波長選択性を有している。具体的には、ダイクロイックミラー82は青色光を反射させ、青色光よりも長波長の光(例えば、480nmよりも長波長の光)を透過させる。一方、ダイクロイックミラー84は青色光を透過させ、青色光よりも長波長の光(例えば、480nmよりも長波長の光)を反射させる。ここでは、励起光は、ダイクロイックミラー84を透過するとともに、ダイクロイックミラー82で反射される。
ダイクロイックミラー82で反射された励起光は、重畳光学系50に入射して、発光素子60上に結像する。
図7は、レンズインテグレーターに入射した光の挙動を示す説明図である。
図7では、レンズインテグレーター40に入射した励起光(青色光B)が、発光素子60に照射されるまでの励起光の挙動を図示している。
図7に示すように、第1レンズアレイ42は、複数の第1小レンズ42aを含んでおり、第2レンズアレイ44は複数の第2小レンズ44aを含んでいる。また、第1小レンズ42aおよび第2小レンズ44aの平面視形状は、発光素子60の光照射面60aの平面視形状と略相似形となっている。
第1レンズアレイ42および第2レンズアレイ44において、第1小レンズ42aと第2小レンズ44aとは1対1で対応している。ビームスプリッタアレイ30から射出された光は、複数の第1小レンズ42aに空間的に分かれて入射し、第1小レンズ42aは、入射した光を対応する第2小レンズ44aに結像させる。これにより、複数の第2小レンズ44aの各々に、二次光源像が形成される。
また、複数の第2小レンズ44aの各々から射出される光は、ダイクロイックミラー82を介して第1レンズ52および第2レンズ54を含んで構成される重畳光学系50で集光され、発光素子60上に結像する。言い換えると、第2レンズアレイ44と重畳光学系50とを含んで構成される光学系は、入射した光を対応する発光素子60の光照射面60aに結像させる。
発光素子60は、板状の基体61と、基体61の励起光入射側の面に形成された蛍光体層62と、を有している。蛍光体層62は、例えば、平面視で1mm×1mmの略正方形状に形成されており、蛍光を発する蛍光体粒子621を有している。このような蛍光体層62は、励起光(青色光)を吸収し黄色(発光強度のピーク:約550nm、図3(b)参照)の蛍光に変換する機能を有する。
図3(b)において符号Rで示した成分は、蛍光体層62が射出する黄色光のうち赤色光として利用可能な色光成分であり、符号Gで示した成分は、同様に緑色光として利用可能な色光成分である。図1では、赤色光を符号R、緑色光を符号Gで示し、赤色光Rと緑色光Gとを含む蛍光を符号RGで示している。
このような構成において、第2レンズアレイ44と重畳光学系50とを含んで構成される光学系は、第1レンズアレイ42のレンズ面と、発光素子60の光照射面60aとが共役関係にあるように構成されているとよい。すなわち、第2レンズアレイ44と重畳光学系50とを含んで構成される光学系の物体面が第1レンズアレイ42のレンズ面と一致し、像面が光照射面60aと一致するように構成されているとよい。ここで、「第1レンズアレイ42のレンズ面」とは、第1レンズアレイ42が有する複数の第1小レンズ42a間の谷をつないだ仮想的な面のことである。
発光素子60には、上述のようにレンズインテグレーター40を透過する前と比べて光強度分布が均一に近づいた励起光が照射される。また、照射される励起光は、発光素子60の平面視形状と略同一形状に成形されている。そのため、発光素子60に対して、面内で光飽和を生じないように、且つ、光照射面60aの全面に励起光を照射することが容易となる。したがって、発光素子60は、光照射面60aの全面から良好に蛍光RGを発する二次光源として使用することができる。
発光素子60から射出される蛍光RGに対しては、重畳光学系50はピックアップ光学系として機能する。そのため蛍光RGは、重畳光学系50で平行化された後に、光波長選択光学系80に入射する。光波長選択光学系80に入射した蛍光RGは、ダイクロイックミラー84で反射してレンズアレイ120に向けて射出される。
次に、第2光源アレイ10Bbから射出される光について説明しながら、各構成について説明する。
第2光源アレイ10Bbは、図2に示す第1光源アレイ10Baと同様の構成を有しており、青色光を射出するレーザー光源アレイである。第2光源アレイ10Bbから出射された青色光は第2のコリメーターレンズアレイ22bで平行化され、集光レンズ70で集光される。
集光レンズ70の焦点位置にはディフューザー72が設けられている。ディフューザー72は透過する光を散乱させる機能を有している。第2光源アレイ10Bbから射出されるコヒーレント光である青色光が、ディフューザー72で散乱することにより青色光の内に光路差が設けられ、可干渉性が低下する。そのため、スクリーンSCRに投写されたときにスペックルと呼ばれる干渉縞が生じにくくなる。
ディフューザー72を透過した青色光は、平行化レンズ74に入射し平行化された後に、光波長選択光学系80に入射し、ダイクロイックミラー82で反射してレンズアレイ120に向けて射出される。すなわち、光波長選択光学系80から射出される光は、発光素子60から射出される赤色光および緑色光が混色した蛍光RGと、第2光源アレイ10Bbから射出される青色光Bと、が混色された白色光Lとなる。
なお、本実施形態では、第2光源アレイ10Bbがレーザー光源アレイであることとしたが、表示に用いる青色光を射出することができるならば、レーザー光源アレイである必要はない。
レンズアレイ120,130は、光波長選択光学系80から射出された白色光Lの輝度分布を均一化するものである。レンズアレイ120は、複数の第1小レンズ122を含んでおり、レンズアレイ130は複数の第2小レンズ132を含んでいる。レンズアレイ120とレンズアレイ130とにおいて、第1小レンズ122と第2小レンズ132とは1対1で対応している。光波長選択光学系80から射出された光Lは、複数の第1小レンズ122に空間的に分かれて入射し、第1小レンズ122は、入射した光を対応する第2小レンズ132に結像させる。これにより、複数の第2小レンズ132の各々に、二次光源像が形成される。なお、第1小レンズ122,第2小レンズ132の外形形状は、液晶ライトバルブ400R,400G,400Bの画像形成領域の外形形状と略相似形となっている。
図8は、本発明の第1実施形態に係る偏光変換素子の概略説明図である。
図8に示すように、偏光変換素子140は、複数の偏光変換セル141を含んでいる。偏光変換素子140は、レンズアレイ120,130から射出された光Lの偏光状態を揃える機能を有する。偏光変換セル141は、第2小レンズ132と1対1で対応している。第2小レンズ132に形成された二次光源像からの光Lは、この第2小レンズ132に対応する偏光変換セル141の入射領域142に入射する。
偏光変換セル141の各々には、入射領域142に対応させて、偏光ビームスプリッタ膜143(以下、PBS膜143と称する)及び位相差板145が設けられている。入射領域142に入射した光Lは、PBS膜143によりPBS膜143に対するP偏光L1とS偏光L2とに分離される。P偏光L1、S偏光L2の一方の偏光(ここではS偏光L2)は、反射部材144で反射した後、位相差板145に入射する。位相差板145に入射したS偏光L2は、位相差板145により偏光状態が他方の偏光(ここではP偏光L1)の偏光状態に変換されてP偏光L3になり、P偏光L1とともに射出される。
図1に戻り、重畳レンズ150は、偏光変換素子140から射出された光を被照明領域にて重畳させる機能を有する。光源装置1から射出された光は、空間的に分割された後、重畳されることにより輝度分布が均一化されて光線軸100ax周りの軸対称性が高められる。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220、ミラー230、ミラー240、ミラー250、フィールドレンズ300R、フィールドレンズ300G,フィールドレンズ300B、リレーレンズ260、リレーレンズ270を含んでいる。ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220は、例えばガラス表面に誘電体多層膜を積層したものである。ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220は、所定の波長帯域の色光を選択的に反射させ、それ以外の波長帯域の色光を透過させる特性を有している。ここでは、ダイクロイックミラー210が緑色光と青色光とを反射させ、ダイクロイックミラー220が緑色光を反射させる。
光源装置1から射出された光Lは、ダイクロイックミラー210に入射する。光Lのうちの赤色光Rは、ダイクロイックミラー210を通ってミラー230に入射し、ミラー230で反射してフィールドレンズ300Rに入射する。赤色光Rは、フィールドレンズ300Rにより平行化された後に、液晶ライトバルブ400Rに入射する。
光Lのうちの緑色光Gと青色光Bとは、ダイクロイックミラー210で反射して、ダイクロイックミラー220に入射する。緑色光Gは、ダイクロイックミラー220で反射してフィールドレンズ300Gに入射する。緑色光Gは、フィールドレンズ300Gにより平行化された後に、液晶ライトバルブ400Gに入射する。
ダイクロイックミラー220を通った青色光Bは、リレーレンズ260を通りミラー240で反射した後、リレーレンズ270を通りミラー250で反射してフィールドレンズ300Bに入射する。青色光Bは、フィールドレンズ300Bにより平行化された後に、液晶ライトバルブ400Bに入射する。
液晶ライトバルブ400R,液晶ライトバルブ400G,液晶ライトバルブ400Bは、例えば透過型の液晶ライトバルブ等の光変調装置により構成される。液晶ライトバルブ400R,液晶ライトバルブ400G,液晶ライトバルブ400Bは、画像情報を含んだ画像信号を供給するPC等の信号源(図示略)と電気的に接続されており、供給された画像信号に基づき入射光を画素ごとに空間変調して、それぞれ赤色画像、緑色画像、青色画像を形成する。液晶ライトバルブ400R,液晶ライトバルブ400G,液晶ライトバルブ400Bにより変調された光(形成された画像)は、色合成素子500に入射する。
色合成素子500は、ダイクロイックプリズム等により構成される。ダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造になっている。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、ダイクロイックプリズムの内面になる。ダイクロイックプリズムの内面に、赤色光Rが反射し緑色光Gが透過するミラー面と、青色光Bが反射し緑色光Gが透過するミラー面とが互いに直交して形成されている。ダイクロイックプリズムに入射した緑色光Gは、ミラー面を通ってそのまま射出される。ダイクロイックプリズムに入射した赤色光R、青色光Bは、ミラー面で選択的に反射あるいは透過して、緑色光Gの射出方向と同じ方向に射出される。このようにして3つの色光(画像)が重ね合わされて合成され、合成された色光が投写光学系600によってスクリーンSCRに拡大投写される。
本実施形態のプロジェクター1000では、以上のようにして画像表示を行う。
本実施形態の光源装置1によれば、各レーザー光源12から射出された光線束はそれぞれ光量の小さい複数の分割光線束に分割される。1つ1つの分割光線束の光量を小さくし、分割光線束の数を増やしているので、光源部から射出される光の強度分布が均一化される。よって、光量分布の均一化を図ることが可能な光源装置1を提供することができる。
また、この構成によれば、ハーフミラー32を透過した複数の光とハーフミラー32によって反射されて反射ミラー33によって反射された複数の光とが互いの隙間を埋め合うよう相補的に射出される。これにより、光量が半減された多数の分割光線束が光源装置1から射出されることとなり、全体として光量分布が均一化される。
また、この構成によれば、複数のレーザー光源12が光の射出方向から視て、互いに直交する第1の方向と第2の方向とに沿って配列されているので、複数のレーザー光源が不規則に配置される構成に比べて、光量分布の均一化を図ることができる。
また、この構成によれば、相対的にレーザー光源12の配列間隔の大きい領域、つまり光量分布が不均一となりやすい領域に複数の分割光線束が配置されるので、光量分布の均一化をより確実に図ることができる。
複数の分割光線束のスポットの端部が互いに離間していると、この離間した領域で光量分布が不均一となりやすいものの、この構成によれば、複数の分割光線束のスポットの端部が互いに重なっているので、光量分布の均一化をより確実に図ることができる。
また、この構成によれば、複数のレーザー光源12から射出され、離散的な光強度分布を有する光が、レンズアレイ42と重畳光学系50を介することで被照射面上にて重畳し、光強度分布が平均化される。そのため、光量分布の均一化を確実に図ることができる。
また、この構成によれば、複数のレーザー光源12から射出され、離散的な光強度分布を有する光が、レンズアレイ42と重畳光学系50を介することで発光素子上にて重畳し、光強度分布が平均化される。そのため、発光素子60の狭い領域のみに強い光が照射されることが抑制され、光飽和が生じにくくなる。したがって、発光効率の低下を容易に抑制し、安定して強い光を射出することが可能な光源装置1とすることができる。
また、この構成によれば、レンズアレイ42のレンズ面と、発光素子60に光が照射される光照射面60aとが、重畳光学系50を介して共役関係にあるので、複数の部分光線束からなる光が発光素子60の光照射面上で良好に重畳する。そのため、光強度分布を平均化しやすく、発光素子60の光飽和を生じないように光量を制御することが容易となる。
また、この構成によれば、光照射面60aの面積と、重畳光学系50によって重畳された光の照射面積とが略等しいので、光を発光素子に無駄なく照射することができる。そのため、投入する光量に対する取り出す蛍光量を最大化することができる。
また、この構成によれば、平行化レンズ26が射出面26bに回転二次曲面形状の凹面を有しているので、レンズアレイ42に入射する光の平行度を向上させることができる。そのため、レンズアレイ42および重畳光学系50を用いた光量分布の平均化を設計通りに制御しやすく、発光効率の低下を容易に抑制することができる。
また、この構成によれば、平行化レンズ26は、入射面26aが球面状の凸面であり、射出面26bが凹面であるので、レンズアレイ42に入射する光に、平行化レンズ26を透過することによる強度分布が発生されにくく、レンズアレイ42および重畳光学系50を用いた光量分布の平均化を行い易い。そのため、光飽和を抑制して発光素子60を発光させることが容易となる。
式(3)に基づいて決定された非球面を有するレンズを用いれば、球面収差を小さくすることができるため、光源装置1から射出される光の平行度をより一層向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター1000によれば、上述の光源装置1を有するため、明るさムラが抑制されて高品質な画像表示が可能なプロジェクター1000を提供することができる。
なお、本実施形態においては、各ビームスプリッタ31から射出された複数の分割光線束が、相対的にレーザー光源12の配列間隔が大きい、第1の方向に沿って配列されているが、これに限らない。例えば、この構成に加えて、各ビームスプリッタ31から射出された複数の分割光線束が、相対的にレーザー光源12の配列間隔が小さい、第2の方向に沿って配列されていてもよい。これにより、光量分布の均一化を確実に図ることができる。
また、本実施形態においては、発光素子60が発する蛍光RGには、赤色光Rと緑色光Gとが含まれることとしたが、これに限らない。例えば、緑色光Gのみを含む蛍光を発することとしてもよい。
また、本実施形態においては、発光素子60を励起光の入射する側に蛍光を射出する反射型の構成としたが、励起光の入射する面と対向する面に蛍光を射出する透過型の構成であることとしても構わない。
また、本実施形態においては、コリメート光学系20に含まれる集光レンズ24と平行化レンズ26とが、いわゆるガリレオタイプのアフォーカル光学系を形成しているが、平行化レンズ26の代わりに凸レンズを用い、いわゆるケプラータイプのアフォーカル光学系を形成することとしても構わない。
また、本実施形態においては、第1レンズアレイ42のレンズ面と、発光素子60の光照射面60aとが、重畳光学系50を介して共役関係にあることとしたが、光照射面60aに結像していなくても、第1レンズアレイ42を介することによる励起光の重畳の効果が期待でき、励起光の光強度は平均化される傾向にある。そのため、発光素子60における光飽和現象を抑制し、発光効率の高い光源とすることができる。
また、本実施形態においては、集光した励起光は照射面積が1mm×1mmの略正方形状に成形されており、この大きさは蛍光体層62の平面視面積と略同じであることとしたが、例えば、励起光の照射面積の方が蛍光体層62よりも少しばかり大きいこととしても、発光素子60での光飽和は抑制されるため、発光効率の改善が期待できる。
また、本実施形態においては、第1レンズアレイ42と第2レンズアレイ44の小レンズの平面視形状と、光照射面60aの平面視形状とが、略相似形であることとした。しかし、相似形でないとした場合には、一部の励起光が無駄となるが、発光素子60での光飽和は抑制されるため、発光効率の改善が期待できる。
また、本実施形態においては、上記式(3)を用いて平行化レンズ26の凹面を設計することとしたが、その他通常知られた非球面の設計方法を用いても構わない。
[第2実施形態]
図9は、図1に対応した、本発明の第2実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
図9に示すように、本実施形態に係る光源装置2は、上述の平行化レンズ26に替えて平行化レンズ27を備えている点で上述の第1実施形態に係る光源装置1と異なっている。その他の点は、上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
光源装置2は、第1光源アレイ10Baから射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ10Ba、コリメーターレンズアレイ22a、集光レンズ24、平行化レンズ27、ビームスプリッタアレイ30、レンズインテグレーター40、光波長選択光学系80、重畳光学系50、発光素子60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
図10は、本発明の第2実施形態に係る集光レンズ及び平行化レンズの側面図である。
図10に示すように、平行化レンズ27は、入射面27aが非球面状の凹面であり、射出面27bが平面である片凹レンズとなっている。平行化レンズ27は、入射面27aが、式(3)の関係を満足する回転二次曲面形状とされている。このような平行化レンズ27を用いると、上述の平行化レンズ26を用いる場合と比較して、より平行度の高い光線束を得やすいという利点がある。
すなわち、上述の平行化レンズ26から射出される光線束は、平行化レンズ26の入射面26aと射出面26bとにおける屈折により、2回の進行方向の変更を経て射出される。一方、平行化レンズ27から射出される光線束は、平行化レンズ27の入射面27aにおける屈折により平行化されるため、1回のみの進行方向の変更を経て射出されるため、レンズの成形誤差による平行化の乱れが生じにくい。したがって、平行化レンズ27を用いれば、より平行度の高い光線束を得ることが可能となる。
このような平行化レンズ27の非球面の回転二次曲面形状は、上記式(3)に基づき、次のような方法によって決定される。
具体的には、まず、集光レンズ24の形状、および平行化レンズ27の屈折率n、中心部の厚み、設置位置を予め決めておく。また、平行化レンズ27の代わりとして、入射面の曲率、屈折率、中心部の厚みが同じで且つ射出面が球面状の凹レンズを想定する。そして、予め決定された形状と同形状の集光レンズに対し、平行化レンズ27の設置位置に上記凹レンズを配置した場合に、球面収差がなければ平行光に変換できる当該凹レンズの入射面の曲率を求める。このようにして求めた曲率の値が近軸曲率cとなる。
次に、円錐定数Kを求める。ここで、平行化レンズ27では、入射面27aが式(3)に基づいて設定された非球面であるため、平行化レンズ27に入射する励起光は、入射面27aでの屈折により進行方向がほぼ平行な方向に変えられ、射出面27bではほとんど屈折作用を受けない。この結果、平行化レンズ27の屈折率nと円錐定数Kとの関係が一定となる。なお、平行化レンズ27の反射面形状の非球面の円錐定数Kは、ほぼK=−nで決定されている。
したがって、本実施形態においては、円錐定数Kは、K=−nで求めることができ、平行化レンズ24を用いる場合のようなシミュレーションを行う必要はない。このような平行化レンズ27の非球面の円錐定数Kは、−2.1<K<−3.8の範囲である。したがって、入射面27aを非球面形状とする場合には、入射面27aを回転双曲面形状とするとよい。
本実施形態の光源装置2によれば、平行化レンズ27が入射面27aに回転二次曲面形状の凹面を有しているので、レンズアレイ42に入射する光の平行度を向上させることができる。そのため、レンズアレイ42および重畳光学系50を用いた光量分布の平均化を設計通りに制御しやすく、発光効率の低下を容易に抑制することができる。
また、この構成によれば、平行化レンズ27は、入射面27aが凹面であり、射出面27bが平面であるので、平行化レンズ27を透過する光の平行度をより向上させることができる。そのため、レンズアレイ42および重畳光学系50を用いた光量分布の平均化を行い易く、光飽和を抑制して発光素子60に発光させることが容易となる。
[第3実施形態]
図11は、図1に対応した、本発明の第3実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
図11に示すように、本実施形態に係る光源装置3は、上述の第1光源アレイ10Baに替えて第1光源アレイ13を備えている点で上述の第1実施形態に係る光源装置1と異なっている。その他の点は、上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
光源装置3は、第1光源アレイ13から射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ13、コリメーターレンズアレイ28、反射部29、集光レンズ24、平行化レンズ26、ビームスプリッタアレイ30、レンズインテグレーター40、光波長選択光学系80、重畳光学系50、発光素子60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
第1光源アレイ13から射出された青色光Bはコリメーターレンズアレイ28で平行化された後に、複数の反射ミラー29aを含む反射部29で反射されて集光レンズ24に入射する。
各反射ミラー29aは、各レーザー光源12から射出された青色光Bに対応して設けられ、主光線の間隔を小さくする機能を有している。各反射ミラー29aは、互いに所定の間隔W3だけ離間して配置している。各レーザー光源12から射出された青色光Bが各反射ミラー29aで反射することで、主光線の間隔を変更する構成となっている。
図12は、本発明の第3実施形態に係る光源アレイの正面図である。
図12に示すように、第1光源アレイ13は、基台14上にレーザー光源15が10個×5個の長方形状に2次元配列(合計50個)で並べられた、レーザー光源アレイである。各レーザー光源15は、平面視で矩形を有しており、長軸方向が一方向に沿って配列されている。また、各レーザー光源15は、それぞれの短軸方向において間隔W2aを空けて配列されている。
このような第1光源アレイ13では、図12(b)に示すように、各レーザー光源15から射出されたレーザー光(青色光B)は、主光線の間隔がレーザー光源15の配置間隔W2aに応じたものとなる。
図12(c)に示すように、各レーザー光源15から射出されたレーザー光(青色光B)は、反射ミラー29aによって主光線の間隔が間隔W2aからW2b(W2a>W2b)に狭められる。つまり、反射部29で反射されたレーザー光(青色光B)は、主光線の間隔が間隔W2bとなり、光線束全体では光量が多くなる。
本実施形態の光源装置3によれば、光源13から射出される光の密度を高めることができるため、発光素子60に照射する光の光量を増やし、強い蛍光を射出することが可能となる。
[第4実施形態]
図13は、図1に対応した、本発明の第4実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
図13に示すように、本実施形態に係る光源装置4は、レンズインテグレーターが1枚の第1レンズアレイ42のみで構成されている点で上述の第1実施形態に係る光源装置1と異なっている。その他の点は、上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
光源装置4は、第1光源アレイ10Baから射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ10Ba、コリメート光学系20、ビームスプリッタアレイ30、第1レンズアレイ42、光波長選択光学系80、重畳光学系50、発光素子60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
図14は、レンズインテグレーターに入射した励起光の挙動を示す説明図である。図14は、第1レンズアレイ42および重畳光学系50の機能を示す説明図である。
図14においては、簡略化のため、重畳光学系50を模式的に1つの凸レンズとして図示している。重畳光学系50は、球面収差がない、または球面収差が補正されて低減されているものとする。
図14(a)に示すように、第1レンズアレイ42および重畳光学系50を含んで構成される光学系では、第1レンズアレイ42に入射する励起光(青色光B)が平行であり、第1レンズアレイ42と重畳光学系50とを透過した励起光の主光線が、重畳光学系50の焦点F2を通過する構成となっている。言い換えると、第1レンズアレイ42と重畳光学系50を両端とする光学系は、物体面が無限遠に設定されている。すなわち、第1レンズアレイ42および重畳光学系50を含んで構成される光学系が、物体側テレセントリックとなっている。このような光学系では、入射する励起光(青色光B)は、第1レンズアレイ42を透過した後、重畳光学系50に入射し、重畳光学系50から射出される励起光は、重畳光学系50に係る一定幅の射出瞳Pを通過する。
このような構成では、射出瞳Pの幅は、重畳光学系50の開口数NAと焦点距離Lbとによって一定の大きさに定まる。また、射出瞳Pの形状は、第1レンズアレイ42を構成する小レンズ42aと相似形となる。すなわち、射出瞳Pの幅は、重畳光学系50と第1レンズアレイ42との距離Laにはよらず、常に一定となる。例えば、入射瞳Pが1mm×1mmの略正方形状となるように設計する。
したがって、図14(b)に示すように、重畳光学系50の焦点F2の位置に、射出瞳と同じ大きさの発光素子60を配置し、光照射面60aと共役する面を無限遠に設定することで、第1実施形態の光源装置1と比べて、レンズアレイの使用数を減らす(図1に示した第2レンズアレイを使わない)ことが可能となる。その結果、少ない部品数で励起光の光強度を平均化し、発光素子60に照射することができる。
本実施形態の光源装置4によれば、第1レンズアレイ42で複数の光線束に分割された励起光が重畳光学系50で集光されるため、光強度分布が平均化される。加えて、図14に示す射出瞳Pでは、励起光は結像していないため、励起光の像がぼやけ、光強度を平均化しやすい。そのため、第1光源アレイ10Baのように離散的な光源であっても、良好に光強度分布を平均化することが可能となる。
また、この構成によれば、重畳光学系50とレンズアレイ42との相対位置を精緻に設定しなくても、重畳光学系50と発光素子60との相対位置を設定することにより、発光素子60への光を重畳させることができる。また、焦点位置においては光が結像していないため、光の像がぼやけ光強度を平均化しやすい。そのため、発光素子60において光飽和を生じないように光量を制御することが容易となる。
また、この構成によれば、発光素子60の光照射面60aの面積が集光光学系の射出瞳の大きさと略等しいので、光を発光素子60に無駄なく照射することができる。そのため、投入する光量に対する取り出す蛍光量を最大化することができる。
なお、本実施形態においては、平行化レンズ26を用いることとして説明したが、図10に示す平行化レンズ27を用いることとしてもよい。入射面が凹面であり射出面が平面である平行化レンズ27は、上述のように平行化レンズ27を透過する励起光の平行度を平行化レンズ26よりも向上させることができる。そのため、第1レンズアレイ42および集光光学系50を用いた励起光の平均化を行い易くなる。
また、本実施形態においては、発光素子60の光照射面60aの平面視面積が、射出瞳Pの大きさと略等しいこととした。しかし、例えば射出瞳Pの方が大きいことと場合であっても、一部の励起光が無駄となるが、発光素子60での光飽和は抑制されるため、発光効率の改善が期待できる。
また、本実施形態においては、光照射面60aが集光光学系50の焦点F2と重なって配置されることとしたが、焦点F2からずれていたとしても、第1レンズアレイ42を介することによる励起光の重畳の効果が期待でき、励起光の光強度は平均化される傾向にある。そのため、発光素子60における光飽和現象を抑制し、発光効率の高い光源とすることができる。
[第5実施形態]
図15は、図1に対応した、本発明の第5実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
図15に示すように、本実施形態に係る光源装置5は、単色のレーザー光(青色光のみ)を射出する構成となっている点で上述の第1実施形態に係る光源装置1と異なっている。その他の点は、上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
光源装置5は、第1光源アレイ10Baから射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ10Ba、コリメート光学系20、ビームスプリッタアレイ30、レンズアレイ120,130、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
本実施形態の光源装置5においても、光量分布の均一化を図ることが可能となる。
[第6実施形態]
図16は、図1に対応した、本発明の第6実施形態に係る光源装置を示す模式図である。
図16に示すように、本実施形態に係る光源装置6は、ディフューザー72に替えてビームスプリッタアレイ30を備えている点で上述の第1実施形態に係る光源装置1と異なっている。すなわち、上述した光源装置ではビームスプリッタアレイ30が第1光源アレイ10Baと光波長選択光学系80との間の光の光路上に配置された構成であるのに対し、本実施形態の光源装置ではビームスプリッタアレイ30が第2光源アレイ10Bbと光波長選択光学系80との間の光の光路上に配置された構成となっている。その他の点は、上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
光源装置6は、第1光源アレイ10Baから射出される光の光路に沿って見ると、第1光源アレイ10Ba、コリメート光学系20、レンズインテグレーター40、光波長選択光学系80、重畳光学系50、発光素子60、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。本実施形態において、ビームスプリッタアレイ30はコリメート光学系20とレンズインテグレーター40との間の光の光路上に配置されていない。
一方、光源装置6は、第2光源アレイ10Bbから射出される光の光路に沿って見ると、第2光源アレイ10Bb、コリメーターレンズアレイ22b,集光レンズ70、ビームスプリッタアレイ30、光波長選択光学系80、レンズアレイ120,130、偏光変換素子140、重畳レンズ150がこの順に配置された構成になっている。
本実施形態の光源装置6においても、光量分布の均一化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態においては、ビームスプリッタアレイ30が第2光源アレイ10Bbと光波長選択光学系80との間の光の光路上にのみ配置されているが、これに限らない。例えば、ビームスプリッタアレイ30が、さらに、第1光源アレイ10Baと光波長選択光学系80との間の光の光路上に配置されていてもよい。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
上記各実施形態においては、本発明の照明装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の照明装置を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ、照明機器等)に適用することも可能である。
1,2,3,4,5,6…光源装置、12,15…レーザー光源(固体光源)、22a…コリメーターレンズアレイ、24…集光レンズ、26,27…平行化レンズ、26a,27a…入射面、26b,27b…射出面、30…ビームスプリッタアレイ、31…ビームスプリッタ、32…ハーフミラー、33…反射ミラー、42…レンズアレイ、42a…小レンズ、50…重畳光学系、60…発光素子、60a…光照射面、100…光源部、400R,400G,400B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、600…投写光学系、1000…プロジェクター、B…青色光(励起光)、F2…焦点、P…射出瞳、w1…第1の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔、w2…第2の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔

Claims (15)

  1. 複数の固体光源を含み、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された前記複数の光線束のうち少なくとも一の光線束を複数の分割光線束に分割するとともに、前記複数の分割光線束の光軸が互いに重ならないように射出するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束からなる光を複数の部分光線束に分割するレンズアレイと、前記複数の部分光線束を重畳する重畳光学系と、を含む集光光学系と、
    前記重畳光学系によって重畳された前記複数の部分光線束からなる光によって励起され蛍光を発する発光素子と、
    を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記ビームスプリッタは、ハーフミラーと、反射ミラーと、を備え、
    前記ハーフミラーは、対応する1つの前記固体光源から射出された前記光線束の半分を透過させるとともに残りの半分を前記反射ミラーに向けて反射させ、
    前記反射ミラーは、前記ハーフミラーによって反射された光を、前記ハーフミラーを透過した光の透過方向と同じ方向に反射させることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記複数の固体光源は、前記複数の光線束の射出方向から視て、互いに直交する第1の方向と第2の方向とに沿って配列されていることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記第1の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔は、前記第2の方向に沿って配列された複数の固体光源の配列間隔よりも大きい間隔となっており、
    前記ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束は、前記第1の方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記ビームスプリッタから射出された前記複数の分割光線束は、前記複数の分割光線束の光路上に配置された被照射面上において、それぞれ自身の光軸を中心に所定のスポット径を有しており、
    前記被照射面上における前記複数の分割光線束各々のスポットの端部は、互いに重なっていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光源装置。
  6. 前記レンズアレイのレンズ面と、前記発光素子に前記光が照射される光照射面とが、前記重畳光学系を介して共役関係にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源装置。
  7. 前記レンズアレイを構成する複数の小レンズの平面視形状は、前記光照射面の平面視形状と相似形であり、
    前記光照射面の面積と、前記光照射面と同じ空間位置において前記光照射面と平行な平面を照射する、前記重畳光学系によって重畳された前記光の照射面積と、が略等しいことを特徴とする請求項に記載の光源装置。
  8. 前記光源部は、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束からなる光を集光する集光レンズと、前記集光レンズから射出された前記光を平行化する平行化レンズと、を有し、
    前記平行化レンズは、入射面または射出面のいずれか一方に、回転二次曲面形状の凹面を有することを特徴とする請求項またはに記載の光源装置。
  9. 前記平行化レンズは、前記入射面が球面状の凸面であり、前記射出面が前記凹面であることを特徴とする請求項に記載の光源装置。
  10. 前記発光素子に前記光が照射される光照射面は前記集光光学系の焦点位置に重なって設けられ、
    前記集光光学系は、前記光照射面と共役する面が無限遠に設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源装置。
  11. 前記レンズアレイを構成する複数の小レンズの平面視形状は、前記発光素子に前記光が照射される光照射面の平面視形状と相似形であり、
    前記発光素子の光照射面の面積は、前記集光光学系の射出瞳の大きさと略等しいことを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  12. 前記光源部は、前記複数の固体光源から射出された複数の光線束からなる光を集光する集光レンズと、前記集光レンズから射出された前記光を平行化する平行化レンズと、を有し、
    前記平行化レンズは、入射面または射出面のいずれか一方に、回転二次曲面形状の凹面を有することを特徴とする請求項10または11に記載の光源装置。
  13. 前記平行化レンズは、前記入射面が前記凹面であり、前記射出面が平面であることを特徴とする請求項12に記載の光源装置。
  14. 前記凹面は、前記凹面と前記複数の光線束からなる光の中心軸との交点を原点、前記中心軸をZ軸、前記中心軸と直交する軸をr軸とした座標系における座標値をrおよびZとし、近軸曲率をcとし、円錐定数をKとしたとき、
    によって表される形状であることを特徴とする請求項8,9,12,13のいずれか1項に記載の光源装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項の光源装置と、前記光源装置から射出される光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投写する投写光学系と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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