JP5671972B2 - 磁気抵抗素子および半導体メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗素子および半導体メモリに関する。
抵抗値に応じて論理を記憶するメモリセルを有する半導体メモリとして、スピン注入型MRAM(Spin Transfer Torque Magnetoresistive Random Access Memory)が知られている。例えば、記憶素子として使用されるMTJ(磁気トンネル接合;Magnetic Tunnel Junction)素子と、抵抗として使用されるMTJ素子とが直列に接続されるMRAMが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。MTJ素子は、トンネル絶縁膜を介して積層された2つの強磁性層(固定層と自由層)を有している。また、2つのMTJ素子が直列に接続される多値MRAMが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この種の多値MRAMでは、2つのMTJ素子の横断面の面積を相違させることで、2つのMTJ素子の抵抗値を互いに相違させ、多値を実現する。また、横断面の面積を相違させることで、2つのMTJ素子の自由層の体積は互いに相違する。
特開2008−177276号公報
Ishigaki et al., A multi-level-cell spin-transfer torque memory with series-stacked magnetotunnel junctions, 2010 Symposium on VLSI Technology Dig. pp47-48
一般に、MTJ素子の抵抗値を変えるために必要な書き込み電流は、自由層の体積に比例して増加する。また、MTJ素子の情報保持能力であるリテンションも自由層の体積に比例して大きくなる。一般に、書き込み電流は少ない方がよく、リテンションは大きい方がよい。しかしながら、自由層の体積が異なる2つのMTJ素子において、自由層の体積の小さいMTJ素子ではリテンションは小さくなり、自由層の体積の大きいMTJ素子では書き込み電流は多くなってしまう。スピン注入型MRAMのリテンションのマージンと書き込み電流のマージンとは非常に小さい。このため、自由層の体積が互いに異なる2つのMTJ素子を有するMRAMでは、書き込み電流のマージンとリテンションのマージンとを両方確保することは困難である。
本発明の一形態では、磁気抵抗素子は、第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層が積層される第1強磁性トンネル接合素子と、第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層が積層され、第1強磁性トンネル接合素子に直列に接続される第2強磁性トンネル接合素子とを備え、第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層の積層方向は、第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層の積層方向と逆であり、第1トンネル絶縁膜の厚さは、第2トンネル絶縁膜の厚さと異なり、第1自由層の厚さおよび第2自由層の厚さは、高抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになり、低抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになるように設定され、第1強磁性トンネル接合素子および第2強磁性トンネル接合素子は、共通のマスク材料を用いてエッチングにより形成されている。
書き込み電流のマージンとリテンションのマージンとを両方確保できる。
一実施形態における磁気抵抗素子の例を示している。 図1に示した磁気抵抗素子がメモリセルに形成される半導体メモリの例を示している。 図2に示したメモリセルの断面構造の例を示している。 図2に示したメモリセルの抵抗値の書き換えの例を示している。 別の実施形態における磁気抵抗素子の例を示している。 図5に示した磁気抵抗素子がメモリセルに形成される半導体メモリの例を示している。 図6に示したメモリセルの断面構造の例を示している。 図6に示したメモリセルの抵抗値の書き換えの例を示している。 上述した半導体メモリが搭載されるシステムの例を示している。
以下、実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、一実施形態における磁気抵抗素子MREの例を示している。例えば、磁気抵抗素子MREは、不揮発性半導体メモリの一種であるスピン注入型MRAMの記憶素子として形成される。磁気抵抗素子MREは、下部電極BEL上に積層される強磁性トンネル接合素子MTJ2、反強磁性層AFLおよび強磁性トンネル接合素子MTJ1を有している。強磁性トンネル接合素子MTJ1上には、上部電極の一例としてハードマスクHMが形成される。例えば、下部電極BELは、自由層FL2の結晶性を保つためにTa(厚さ2〜10nm)により形成され、ハードマスクHMは、Ta(厚さ2〜10nm)あるいはTiNにより形成される。例えば、反強磁性層AFLは、IrMn(厚さ7〜12nm)またはPtMn(厚さ10〜20nm)により形成される。
強磁性トンネル接合素子MTJ2は、トンネル絶縁膜TL2を介して積層された2つの強磁性層(自由層FL2と固定層PL2)を有している。例えば、トンネル絶縁膜TL2は、MgO(例えば、厚さ0.95nm)により形成され、自由層FL2はCoFeNiB(厚さ1〜2nm、望ましくは1.2nm)により形成される。固定層PL2は、トンネル絶縁膜TL2側から、CoFeNiB(厚さ1.5〜3.0nm)、Ru(厚さ0.6〜0.9nm)およびCoFe(厚さ1.5〜3.0nm)を順に積層することで形成される。なお、固定層PL2において、層間結合力を強くするためにCoFe(例えば、厚さ0.5nm)がCoFeNiB膜とRu膜の間に挟まれてもよい。
強磁性トンネル接合素子MTJ1は、トンネル絶縁膜TL1を介して積層された2つの強磁性層(固定層PL1と自由層FL1)を有している。例えば、トンネル絶縁膜TL1は、MgO(例えば、厚さ1.0nm)により形成され、自由層はCoFeNiB(厚さ1〜2nm、望ましくは1.7nm)により形成される。固定層PL1は、反強磁性層AFL側から、CoFe(厚さ1.5〜3.0nm)、Ru(厚さ0.6〜0.9nm)およびCoFeNiB(厚さ1.5〜3.0nm)を順に積層することで形成される。なお、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2は、反強磁性層AFLを使わない保持力差型でも良い。この場合、固定層PL1、PL2はCoFe層を共有する。
トンネル絶縁膜TL1の厚さは、トンネル絶縁膜TL2の厚さより厚い。このため、強磁性トンネル接合素子MTJ1の高抵抗状態の抵抗値は、強磁性トンネル接合素子MTJ2の高抵抗状態の抵抗値より高い。同様に、強磁性トンネル接合素子MTJ1の低抵抗状態の抵抗値は、強磁性トンネル接合素子MTJ2の低抵抗状態の抵抗値より高い。
特に限定されないが、強磁性トンネル接合素子MTJ1の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値は、それぞれ2000Ωおよび1000Ωである。強磁性トンネル接合素子MTJ2の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値は、それぞれ1000Ωおよび500Ωである。なお、強磁性トンネル接合素子MTJ2の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値は、それぞれ800Ωおよび400Ωでもよい。このように、強磁性トンネル接合素子MTJ1の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値の少なくともいずれかは、第2強磁性トンネル接合素子MTJ2の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値と異なる。これにより、後述するように、磁気抵抗素子MREは3値を記憶可能である。
なお、トンネル絶縁膜TL1、TL2は、AlO(酸化アルミニウム)、TiO、HfO(厚さ0.8〜1.2nm)により形成されてもよい。この際、強磁性トンネル接合素子MTJ1の抵抗値を強磁性トンネル接合素子MTJ2の抵抗値より高くするために、トンネル絶縁膜TL1の厚さは、トンネル絶縁膜TL2の厚さに比べて厚くされる。
強磁性トンネル接合素子MTJ2、反強磁性層AFLおよび強磁性トンネル接合素子MTJ1は、各材料がスパッタ等により順に積層された後、自由層FL1上に形成される矩形形状のハードマスクHMを用いてエッチングされる。換言すれば、強磁性トンネル接合素子MTJ2、反強磁性層AFLおよび強磁性トンネル接合素子MTJ1は、共通のハードマスクHMを用いて、1回のエッチング処理により形成される。エッチングは、CO−NHガスやメタノールガスによる反応性イオンエッチングである。例えば、強磁性トンネル接合素子MTJ2、反強磁性層AFLおよび強磁性トンネル接合素子MTJ1の各層の面積は、50×100nmである。ここで、面積は、各層を積層方向にスライスするときに現れる横断面の面積である。
この実施形態では、自由層FL1、FL2の体積は、抵抗状態を変えるために必要な書き込み電流が強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2で同じになるような値に設定されている。例えば、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を低抵抗状態(平行状態P)にするために必要な電流密度は、ともに2M(メガ)A/cmである。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を高抵抗状態(反平行状態AP)にするために必要な電流密度は、ともに4M(メガ)A/cmである。
書き込み電流は、自由層FL1、FL2の横断面の面積に電流密度を乗じることにより求められる。このため、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を低抵抗状態にするために必要な書き込み電流は、ともに0.1mAであり、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を高抵抗状態にするために必要な書き込み電流は、ともに0.2mAである。
より具体的には、強磁性トンネル接合素子MTJ1(MTJ2)を低抵抗状態に設定するためには、自由層FL1(FL2)から固定層PL1(PL2)に0.1mA以上の書き込み電流を流す必要がある。反対に、強磁性トンネル接合素子MTJ1(MTJ2)を高抵抗状態に設定するためには、固定層PL1(PL2)から自由層FL1(FL2)に0.2mA以上の書き込み電流を流す必要がある。
この実施形態では、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗状態を変化させるための書き込み電流を互いに等しくできる。換言すれば、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗状態を変えるために必要な書き込み電流のマージンを互いに等しくできる。書き込み電流を共通にできるため、抵抗値の書き換えに必要な制御回路を簡易に形成できる。
さらに、この実施形態では、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗値は、トンネル絶縁膜TL1、TL2の厚さにより調整される。これにより、自由層FL1、FL2の横断面の面積を互いに等しくでき、自由層FL1、FL2の体積を互いにほぼ等しくできる。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の情報保持能力であるリテンションは、自由層FL1、FL2の体積に依存して変化する。したがって、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2のリテンションを互いにほぼ等しくできる。換言すれば、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2のリテンションのマージンを互いに等しくできる。以上より、書き込み電流のマージンとリテンションのマージンとを両方確保でき、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の設計マージンおよび製造マージンを向上できる。
図2は、図1に示した磁気抵抗素子MREがメモリセルに形成される半導体メモリMEMの例を示している。例えば、半導体メモリMEMは、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を有するスピン注入型MRAMである。半導体メモリMEMは、メモリセルアレイARY、ワード線ドライバWLDRV、ビット線ドライバBLDRV、ソース線ドライバSLDRVおよびセンスアンプSAを有している。
メモリセルアレイARYは、マトリックス状に配置された複数のメモリセルMCを有している。図2の横方向に並ぶメモリセルMCは、共通のワード線WLに接続されている。図2の縦方向に並ぶメモリセルMCは、共通のソース線SLおよび共通のビット線BLに接続されている。メモリセルMCは、図1に示した磁気抵抗素子MREと、選択トランジスタSTとを有している。各メモリセルMCは、3値のいずれかを記憶可能である。磁気抵抗素子MREは、強磁性トンネル接合素子MTJ1側(図1のハードマスクHM側)がビット線BLに接続され、強磁性トンネル接合素子MTJ2側(図1の下部電極BEL側)が選択トランジスタSTを介してソース線SLに接続されている。選択トランジスタSTのゲートはワード線WLに接続されている。
ワード線ドライバWLDRVは、書き込み動作時および読み出し動作時に、アドレス信号ADに応じて、ワード線WLのいずれかをハイレベルに活性化し、他のワード線WLをロウレベルに非活性化する。ビット線ドライバBLDRVは、書き込み動作時に、ビット線BLを書き込みデータDIの論理に応じてロウレベル(例えば、接地電圧)またはハイレベル(書き込み電圧)に設定する。ビット線ドライバBLDRVは、読み出し動作時に、ビット線BLをハイレベル(読み出し電圧)に設定する。
ソース線ドライバSLDRVは、書き込み動作時に、ソース線SLを書き込みデータDIの論理に応じてハイレベル(書き込み電圧)またはロウレベル(例えば、接地電圧)に設定する。これにより、ソース線SLの電圧レベルは、書き込み動作時に、対応するビット線BLの電圧レベルの逆に設定される。ソース線ドライバSLDRVは、読み出し動作時に、ソース線SLをフローティング状態に設定する。そして、メモリセルMCに保持されているデータの論理に応じた電圧または電流がソース線SLに生成される。
センスアンプSAは、読み出し動作時に動作し、ソース線SLの電圧または電流に基づいて、活性化されているワード線WLに接続されるメモリセルMCに保持されている論理を判定し、判定した論理を読み出しデータDOとして出力する。
図3は、図2に示したメモリセルMCの断面構造の例を示している。メモリセルMCは、半導体基板SUBに設けられる選択トランジスタST上に形成される。例えば、半導体基板SUBはp形基板であり、選択トランジスタSTはnMOSトランジスタである。
選択トランジスタSTは、ソースSCをプラグコンタクトPC1を介してソースSLに接続し、ドレインDRをプラグコンタクトPC2を介して強磁性トンネル接合素子MTJ2の自由層FL2に接続している。特に限定されないが、電圧線WLはポリシリコン配線層POLYを用いて形成され、ソース線SLは第1金属配線層M1を用いて形成される。各磁気トンネル接合素子MTJ1、MTJ2は、第1金属配線層M1と第2金属配線層M2の間に形成される。ビット線BLは、第2金属配線層M2を用いて形成され、磁気トンネル接合素子MTJ1の自由層FL1に接続される。
図4は、図2に示したメモリセルMCの抵抗値の書き換えの例を示している。すなわち、図4は、半導体メモリMEMのメモリセルMCにデータを書き込む書き込み動作の例を示している。この例では、直列に接続される強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗が1500Ωのとき、2進数の論理00がメモリセルMCに保持される。合成抵抗が2000Ωのとき、2進数の論理01がメモリセルMCに保持され、合成抵抗が2500Ωのとき、2進数の論理10がメモリセルMCに保持される。すなわち、図2に示した半導体メモリMEMは、3値のスピン注入型MRAMである。図4では、ビット線BLからソース線SLに流れる電流をプラスで表し、ソース線SLからビット線BLに流れる電流をマイナスで表している。
書き込み電流IPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を低抵抗状態(P(平行)状態)にするための電流であり、例えば0.1mAである。書き込み電流IAPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を高抵抗状態(AP(反平行)状態)にするための電流であり、例えば0.2mAである。書き込み電流IP、IAPがビット線BLからソース線SLに流れるとき、図2に示したビット線ドライバBLDRVは、ビット線BLをハイレベルに設定し、ソース線ドライバSLDRVは、ソース線SLをロウレベルに設定する。一方、書き込み電流IP、IAPがソース線SLからビット線BLに流れるとき、ビット線ドライバBLDRVは、ビット線BLをロウレベルに設定し、ソース線ドライバSLDRVは、ソース線SLをハイレベルに設定する。図2に示したワード線ドライバWLDRVは、書き込み動作において、アクセスするメモリセルMCに接続されるワード線WLをハイレベルに設定する。
メモリセルMCの値が論理00から論理01に書き換えられるとき、あるいは、論理10から論理01に書き換えられるとき、ビット線BLからソース線SLに書き込み電流IAPが流される(図4(a、b、c))。書き込み電流IAPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1では自由層FL1から固定層PL1に流れ、強磁性トンネル接合素子MTJ2では固定層PL2から自由層FL2に流れる。これにより、強磁性トンネル接合素子MTJ1は低抵抗状態(1000Ω)に設定され、強磁性トンネル接合素子MTJ2は、高抵抗状態(1000Ω)に設定される。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗は、2000Ωになる。
メモリセルMCの値が論理00から論理10に書き換えられるとき、あるいは、論理01から論理10に書き換えられるとき、ソース線SLからビット線BLに書き込み電流IAPが流される(図4(d、e、f))。書き込み電流IAPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1では固定層PL1から自由層FL1に流れ、強磁性トンネル接合素子MTJ2では自由層FL2から固定層PL2に流れる。これにより、強磁性トンネル接合素子MTJ1は高抵抗状態(2000Ω)に設定され、強磁性トンネル接合素子MTJ2は、低抵抗状態(500Ω)に設定される。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗は、2500Ωになる。
メモリセルMCの値が論理10から論理00に書き換えられるとき、ビット線BLからソース線SLに書き込み電流IPが流される(図4(g))。書き込み電流IPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1では自由層FL1から固定層PL1に流れ、強磁性トンネル接合素子MTJ2では固定層PL2から自由層FL2に流れる。これにより、強磁性トンネル接合素子MTJ1は低抵抗状態(1000Ω)に設定され、強磁性トンネル接合素子MTJ2は、低抵抗状態(500Ω)に設定される。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗は、1500Ωになる。
メモリセルMCの値が論理01から論理00に書き換えられるとき、ソース線SLからビット線BLに書き込み電流IPが流される(図4(h))。書き込み電流IPは、強磁性トンネル接合素子MTJ1では固定層PL1から自由層FL1に流れ、強磁性トンネル接合素子MTJ2では自由層FL2から固定層PL2に流れる。これにより、強磁性トンネル接合素子MTJ1は低抵抗状態(1000Ω)に設定され、強磁性トンネル接合素子MTJ2は、低抵抗状態(500Ω)に設定される。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗は、1500Ωになる。
なお、上述した例では、論理00への書き換えにおいて、論理10、論理01のいずれが保持されているかにより、書き込み電流が異なる。このため、論理00への書き換えの前に、保持されている論理を読み出す必要がある。これを防止するために、論理00への書き換えでは、ビット線BLからソース線SLに書き込み電流IAPが流された後に、ソース線SLからビット線BLに書き込み電流IPが流されてもよい(図4の(c)、(h)の手順)。あるいは、ソース線SLからビット線BLに書き込み電流IAPが流された後に、ビット線BLからソース線SLに書き込み電流IPが流されてもよい(図4の(f)、(g)の手順)。
以上、この実施形態では、自由層FL1、FL2の横断面の面積を互いに同じにすることで、自由層FL1、FL2の体積を容易にほぼ同じにでき、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の書き込み電流を共通に設定できる。この結果、書き込み電流のマージンとリテンションのマージンとを両方確保でき、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の設計マージンおよび製造マージンを向上できる。
トンネル絶縁膜TL1、TL2の厚さにより強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗値を異なる値に設定することで、多値の半導体メモリMEMを実現できる。この際、書き込み電流を共通にできるため、ビット線ドライバBLDRVおよびソース線ドライバSLDRV等のデータの書き込みに必要な制御回路を簡易に形成できる。
自由層FL1、FL2の横断面の面積を互いに同じにするため、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を形成するためのハードマスクHMを共通にできる。この結果、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を1回のエッチングにより形成でき、磁気抵抗素子MREおよび半導体メモリMEMの製造工程を簡素化できる。すなわち、製造コストを削減できる。
図5は、別の実施形態における磁気抵抗素子MREの例を示している。上述した実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明は省略する。例えば、磁気抵抗素子MREは、不揮発性半導体メモリの一種であるスピン注入型MRAMの記憶素子として形成される。
この実施形態の磁気抵抗素子MREは、下部電極BEL上に積層される反強磁性層AFL2、強磁性トンネル接合素子MTJ2、スペーサSP2、スピン緩和層SRL、スペーサSP1、強磁性トンネル接合素子MTJ1および反強磁性層AFL1を有している。また、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の向きは、図1と逆である。すなわち、強磁性トンネル接合素子MTJ1は、反強磁性層AFL1を介して固定層PL1をハードマスクHMに接続し、自由層FL1をスペーサSP1に接続している。強磁性トンネル接合素子MTJ2は、反強磁性層AFL2を介して固定層PL2を下部電極BELに接続し、自由層FL2をスペーサSP2に接続している。例えば、固定層PL1は、トンネル絶縁膜TL1側から、CoFeNiB、RuおよびCoFeを順に積層することで形成される。固定層PL2は、反強磁性層AFL2側から、CoFe、RuおよびCoFeNiBを順に積層することで形成される。
強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の材料および各層の厚さは、図1と同じである。但し、固定層PL1において、層間結合力を強くするためにCoFeがCoFeNiB膜とRu膜の間に挟まれてもよい。反対に、固定層PL2では、CoFeは、CoFeNiB膜とRu膜の間に挟まれてなくてもよい。
上述したように、この実施形態では、反強磁性層AFL1が強磁性トンネル接合素子MTJ1の上部に設けられ、反強磁性層AFL2が強磁性トンネル接合素子MTJ2の下部に設けられる。例えば、反強磁性層AFL1、AFL2は、IrMn(厚さ7〜12nm)またはPtMn(厚さ10〜20nm)により形成される。なお、図1の説明と同様に、反強磁性層を用いない保持力差型の強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を用いるとき、反強磁性層AFL1、AFL2はなくても良い。
スペーサSP1、SP2は、例えば、Ta(厚さ1〜2nm)により形成されている。なお、スペーサSP1、SP2は、CoFeBTa(厚さ1〜4nm)により形成されてもよい。
スピン緩和層SRLは、例えば、スピン緩和長の短いPt(厚さ2〜5nm)により形成されている。なお、スピン緩和層SRLは、Ru、Ir、Rh(厚さ4〜10nm)により形成されてもよい。スピン緩和層SRLにより、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の自由層FL1、FL2が互いに対向するときにも、自由層FL1、FL2が互いに干渉することを防止できる。すなわち、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2に電流が流れるときに、自由層FL1、FL2の一方から反射或いは注入されるスピンが自由層FL1、FL2の他方にトルクを与えることを防止できる。
この実施形態では、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の自由層FL1、FL2が互いに近い位置に配置される。このため、エッチングの特性により磁気抵抗素子MREの形状がテーパー状になるときにも、自由層FL1、FL2の横断面の面積に与える影響を最小限にできる。具体的には、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を形成するためのエッチングにより、ハードマスクHMに近い層ほど横断面の面積が小さくなるときにも、自由層FL1、FL2の横断面の面積を互いにほぼ等しくできる。
これにより、自由層FL1、FL2の体積を互いにほぼ等しくできるため、自由層FL1、FL2の書き込み電流およびリテンションを互いに等しくできる。したがって、書き込み電流のマージンとリテンションのマージンとを両方確保できる。さらに、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2のトンネル絶縁膜TL1、TL2が互いに近い位置に配置される。このため、磁気抵抗素子MREの形状がテーパー状になるときにも、トンネル絶縁膜TL1、TL2の横断面の面積に与える影響を最小限にできる。すなわち、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗値の変動を最小限にできる。この結果、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の設計マージンおよび製造マージンを向上できる。
図6は、図5に示した磁気抵抗素子MREがメモリセルMCに形成される半導体メモリMEMの例を示している。図2と同じ要素については、詳細な説明は省略する。例えば、半導体メモリMEMは、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を有するスピン注入型MRAMである。この実施形態の半導体メモリMEMは、各メモリセルMCの強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の向きが、図2と逆になっている。また、書き込み動作時のビット線ドライバBLDRVおよびソース線ドライバSLDRVの動作が図2の半導体メモリMEMと異なっている。それ以外の構成は、図2と同様である。
図7は、図6に示したメモリセルMCの断面構造の例を示している。図3と同じ要素については、詳細な説明は省略する。この実施形態では、磁気抵抗素子MREに形成される強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の向きが異なり、図3の反強磁性層AFLの代わりにスピン緩和層SRLが形成されている。その他の構造は、図3と同様である。
図8は、図6に示したメモリセルMCの抵抗値の書き換えの例を示している。すなわち、図8は、図6に示した半導体メモリMEMのメモリセルMCにデータを書き込む書き込み動作の例を示している。図4と同じ動作については、詳細な説明は省略する。図8の(a)から(h)は、図4の(a)から(h)の書き換えと同じ動作を示している。
この実施形態では、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の向きは、図4に示した強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の向きと逆になっている。このため、各強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2を高抵抗状態または低抵抗状態に設定するための書き込み電流IAP、APの向きは、図4の逆になっている。強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の合成抵抗の値と、論理の関係は、図4と同じである。
以上、この実施形態においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の自由層FL1、FL2が互いに近い位置に配置されるため、エッチングによる形状変化の影響を最小限でき、自由層FL1、FL2の横断面の面積を互いにほぼ等しくできる。この結果、自由層FL1、FL2の体積を互いにほぼ等しくできるため、自由層FL1、FL2の書き込み電流およびリテンションを互いに等しくできる。また、トンネル絶縁膜TL1、TL2の横断面の面積に与える影響を最小限にでき、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の抵抗値の変動を最小限にできる。この結果、強磁性トンネル接合素子MTJ1、MTJ2の設計マージンおよび製造マージンを向上できる。
図9は、上述した半導体メモリMEMが搭載されるシステムSYSの例を示している。システムSYS(ユーザシステム)は、例えば、携帯機器等のマイクロコンピュータシステムの少なくとも一部を含んでいる。システムSYSの形態は、シリコン基板上に複数のマクロが集積されたシステムオンチップ、あるいはパッケージ基板上に複数のチップが搭載されたシステムインパッケージのいずれでもよい。
例えば、システムSYSは、CPU、ROMおよび周辺回路PERIと、上述した半導体メモリMEMのいずれかとを有している。CPU、ROM、周辺回路PERIおよび半導体メモリMEMは、システムバスSBUSにより互いに接続されている。ROMは、CPUにより実行されるプログラムを格納している。CPUは、ROMにアクセスするとともに、半導体メモリMEMにアクセスし、システム全体の動作を制御する。なお、CPUにより実行されるプログラムが半導体メモリMEMに格納されるとき、ROMは不要である。周辺回路PERIは、システムSYSに接続される入力装置および出力装置の少なくともいずれかを制御する。半導体メモリMEMは、CPUからのアクセス要求に応じて、書き込み動作および読み出し動作を実行する。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層が積層される第1強磁性トンネル接合素子と、
第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層が積層され、前記第1強磁性トンネル接合素子に直列に接続される第2強磁性トンネル接合素子と
を備え、
前記第1固定層、前記第1トンネル絶縁膜および前記第1自由層の積層方向は、前記第2固定層、前記第2トンネル絶縁膜および前記第2自由層の積層方向と逆であり、
前記第1トンネル絶縁膜の厚さは、前記第2トンネル絶縁膜の厚さと異なり、
前記第1強磁性トンネル接合素子および第2強磁性トンネル接合素子は、共通のマスク材料を用いてエッチングにより形成されていること
を特徴とする磁気抵抗素子。
(付記2)
前記第1固定層は上部電極に接続され、
前記第2固定層は下部電極に接続され、
前記第1自由層と前記第2自由層とは、スピン緩和層を介して接続されていること
を特徴とする付記1記載の磁気抵抗素子。
(付記3)
前記第1自由層は上部電極に接続され、
前記第2自由層は下部電極に接続され、
前記第1固定層と前記第2固定層とは、反強磁性層を介して接続されていること
を特徴とする付記1記載の磁気抵抗素子。
(付記4)
前記第1自由層の厚さおよび前記第2自由層の厚さは、高抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになり、低抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになるように設定されていること
を特徴とする付記1ないし付記3のいずれか1項記載の磁気抵抗素子。
(付記5)
前記第1強磁性トンネル接合素子の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値の少なくともいずれかは、前記第2強磁性トンネル接合素子の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値と異なること
を特徴とする付記1ないし付記4のいずれか1項記載の磁気抵抗素子。
(付記6)
第1電圧線と第2電圧線との間に直列に接続される磁気抵抗素子および選択トランジスタを含み、前記磁気抵抗素子は、第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層が積層される第1強磁性トンネル接合素子と、第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層が積層され、前記第1強磁性トンネル接合素子に直列に接続される第2強磁性トンネル接合素子とを含み、前記選択トランジスタのゲートは、第3電圧線に接続されているメモリセルと、
前記第1電圧線、前記第2電圧線および前記第3電圧線を駆動するドライバと
を備え、
前記第1固定層、前記第1トンネル絶縁膜および前記第1自由層の積層方向は、前記第2固定層、前記第2トンネル絶縁膜および前記第2自由層の積層方向と逆であり、
前記第1トンネル絶縁膜の厚さは、前記第2トンネル絶縁膜の厚さと異なり、
前記第1強磁性トンネル接合素子および第2強磁性トンネル接合素子は、共通のマスク材料を用いてエッチングにより形成されていること
を特徴とする半導体メモリ。
(付記7)
前記第1固定層は上部電極に接続され、
前記第2固定層は下部電極に接続され、
前記第1自由層と前記第2自由層とは、スピン緩和層を介して接続されていること
を特徴とする付記6記載の半導体メモリ。
(付記8)
前記第1自由層は上部電極に接続され、
前記第2自由層は下部電極に接続され、
前記第1固定層と前記第2固定層とは、反強磁性層を介して接続されていること
を特徴とする付記6記載の半導体メモリ。
(付記9)
前記第1自由層の厚さと前記第2自由層の厚さとは、高抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになり、低抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになるように設定されていること
を特徴とする付記6ないし付記8のいずれか1項記載の半導体メモリ。
(付記10)
前記第1強磁性トンネル接合素子の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値の少なくともいずれかは、前記第2強磁性トンネル接合素子の高抵抗状態の抵抗値および低抵抗状態の抵抗値と異なること
を特徴とする付記6ないし付記9のいずれか1項記載の半導体メモリ。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
AD‥アドレス信号;AFL‥反強磁性層;ARY‥メモリセルアレイ;BEL‥下部電極;BL‥ビット線;BLDRV‥ビット線ドライバ;DI‥書き込みデータ;DO‥読み出しデータ;FL1‥自由層;HM‥ハードマスク;M1‥第1金属配線層;M2‥第2金属配線層;MEM‥半導体メモリ;MRE‥磁気抵抗素子;MTJ1、MTJ2‥強磁性トンネル接合素子;PC1、PC2‥プラグコンタクト;SBUS‥システムバス;SC‥ソース;SL‥ソース線;SLDRV‥ソース線ドライバ;SP1、SP2‥スペーサ;SRL‥スピン緩和層;ST‥選択トランジスタ;SUB‥半導体基板;SYS‥システム;TL1、TL2‥トンネル絶縁膜;WL‥ワード線;WLDRV‥ワード線ドライバ

Claims (4)

  1. 第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層が積層される第1強磁性トンネル接合素子と、
    第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層が積層され、前記第1強磁性トンネル接合素子に直列に接続される第2強磁性トンネル接合素子と
    を備え、
    前記第1固定層、前記第1トンネル絶縁膜および前記第1自由層の積層方向は、前記第2固定層、前記第2トンネル絶縁膜および前記第2自由層の積層方向と逆であり、
    前記第1トンネル絶縁膜の厚さは、前記第2トンネル絶縁膜の厚さと異なり、
    前記第1自由層の厚さおよび前記第2自由層の厚さは、高抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになり、低抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになるように設定され、
    前記第1強磁性トンネル接合素子および第2強磁性トンネル接合素子は、共通のマスク材料を用いてエッチングにより形成されていること
    を特徴とする磁気抵抗素子。
  2. 前記第1固定層は上部電極に接続され、
    前記第2固定層は下部電極に接続され、
    前記第1自由層と前記第2自由層とは、スピン緩和層を介して接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子。
  3. 前記第1自由層は上部電極に接続され、
    前記第2自由層は下部電極に接続され、
    前記第1固定層と前記第2固定層とは、反強磁性層を介して接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗素子。
  4. 第1電圧線と第2電圧線との間に直列に接続される第1強磁性トンネル接合素子、第2強磁性トンネル接合素子および選択トランジスタを含み、前記第1強磁性トンネル接合素子は、積層されている第1固定層、第1トンネル絶縁膜および第1自由層を含み、前記第2強磁性トンネル接合素子は、積層されている第2固定層、第2トンネル絶縁膜および第2自由層を含み、前記選択トランジスタのゲートは、第3電圧線に接続されているメモリセルと、
    前記第1電圧線、前記第2電圧線および前記第3電圧線を駆動するドライバと
    を備え、
    前記第1固定層、前記第1トンネル絶縁膜および前記第1自由層の積層方向は、前記第2固定層、前記第2トンネル絶縁膜および前記第2自由層の積層方向と逆であり、
    前記第1トンネル絶縁膜の厚さは、前記第2トンネル絶縁膜の厚さと異なり、
    前記第1自由層の厚さおよび前記第2自由層の厚さは、高抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになり、低抵抗状態に変化するために必要な書き込み電流が互いに同じになるように設定され、
    前記第1強磁性トンネル接合素子および第2強磁性トンネル接合素子は、共通のマスク材料を用いてエッチングにより形成されていること
    を特徴とする半導体メモリ。
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