<システム構成>
図1Aは、本発明の実施の形態の駐車・充電管理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の駐車・充電管理システムは、管理サーバ100、駐車設備側ターミナル200、駐車設備関連機器301〜309、充電設備関連機器401〜405及び他システム連携側ターミナル500を備える。
管理サーバ100は、本駐車・充電管理システムを制御する計算機であり、その構成の詳細は、図1Bを用いて後述する。
駐車設備側ターミナル200は、管理サーバ100と、駐車設備関連機器301〜309及び充電設備関連機器401〜405とを接続するためのインターフェースを提供する機器であり、例えば、機器間の接続にLANが用いられる場合、ネットワークスイッチである。
駐車設備関連機器301〜309は、駐車設備側ターミナル200を介して管理サーバ100と接続されており、入口ゲート301、出口ゲート302、出口精算機303、事前精算機304、車両情報カメラ305、車両情報センサ306、防災設備307、受配電設備308及び通話設備309が含まれる。
入口ゲート301は、駐車場の入口に設けられ、ゲートの開閉によって、駐車場への車両の入場を制御する。出口ゲート302は、駐車場の出口に設けられ、ゲートの開閉によって、駐車場からの車両の出場を制御する。
出口精算機303は、出口ゲート302の手前に設けられ、駐車場の利用時間に応じた駐車料金及び車両に供給された電力量に応じた充電料金を、利用者が支払うために使用される。出口精算機303は、利用者に対する精算の指示を表示する表示部、及び、決済方法等の指示が入力される操作部、決済される利用料金(通貨、クレジットカード、プリペイドカード等)を受け入れる料金受入部を備える。なお、操作部をタッチパネルによって構成し、表示部と一体に設けてもよい。
事前精算機304は、出口精算機303とは異なる位置(例えば、駐車場の利用者出入り口付近)に設けられ、駐車場の利用時間に応じた駐車料金及び車両に供給された電力に応じた充電料金を、利用者が支払うために使用される。事前精算機304は、利用者に対する精算の指示を表示する表示部、及び、決済方法等の指示が入力される操作部、決済される利用料金(通貨、クレジットカード、プリペイドカード等)を受け入れる料金受入部を備える。なお、操作部をタッチパネルによって構成し、表示部と一体に設けてもよい。
車両情報カメラ305は、入口ゲート301の手前及び各駐車スペースに設けられ、駐車場に入場する車両の自動車登録番号標(ナンバープレート)、駐車エリア及び充電エリアに停止した車両の自動車登録番号標を撮影する。なお、本実施形態の駐車・充電管理システムでは、撮影されたナンバープレートに表示された情報(登録番号)を、後述する番号管理システムに照会することによって、車種の情報を得ることができる。
車両情報センサ306は、入口ゲート301の手前、各駐車エリア及び各充電エリアに設けられ、駐車場に入場する車両、駐車エリア、充電エリアに停止した車両の情報を取得する。例えば、車両情報センサ306は、ETCシステムの無線装置(固定側装置)であって、駐車場を利用する車両に搭載された車載装置に設定された車両の情報(例えば、登録番号、車種等)を取得する。
防災設備307は、駐車場エリア内に設けられる消火装置(スプリンクラー)、警報装置(火災報知器)等である。受配電設備308は、駐車場の各設備が使用する電力(充電用の電力及び制御用の電力)を、電力会社から供給を受ける。
通話設備309は、駐車場内の各所と管理センターとの間で通信を実現する電話機等の通信機である。充電設備関連機器401〜405は、駐車設備側ターミナル200を介して管理サーバ100と接続されており、表示設備401、プラグ充電設備402、非接触充電設備403、電池交換設備404及び電池充電設備405が含まれる。
表示設備401は、充電設備402、403が設けられた充電エリアに停止した車両の運転手からその表示画面が見える位置や、充電プラグを操作する際に見える位置に設けられる表示装置であって、充電に関する情報(例えば、充電の進行状況、充電プラグの操作者に対する指示)を表示する。なお、表示設備401には、充電設備402、403の表示部と同じ又は連動した表示がされる。
プラグ充電設備402は、車両の充電レセプタクルに装着される充電プラグ、充電操作に関する指示及び充電状態を表示する表示部、及び、充電の開始及び停止の指示が入力される操作部を備え、車両に装着された充電プラグから車両に電力を供給する。なお、操作部をタッチパネルによって構成し、表示部と一体に設けてもよい。
非接触充電設備403は、車両に備わる非接触受電部に電力を供給する電源供給装置(例えば、1次コイル)、充電操作に関する指示及び充電状態を表示する表示部、及び、充電の開始及び停止の指示が入力される操作部を備え、車両に近接した電源供給装置から車両の受電装置(例えば、2次コイル)に、非接触で電力を供給する。なお、操作部をタッチパネルによって構成し、表示部と一体に設けてもよい。
電池交換設備404は、電池交換式の車両から電池を取り外し、車両に電池を装着する電池交換部、電池交換に関する指示及び交換作業の状態を表示する表示部、及び、電池交換の開始及び停止の指示が入力される操作部を備え、車両から電池を取り外し、車両に充電済み電池を装着する。
電池充電設備405は、電池交換設備404によって車両から取り外された使用済電池を充電する充電器、装着される充電済電池及び取り外された使用済電池を保管する電池保管部、及び、電池充電設備405との間で電池を移動させる搬送部を備える。
他システム連携側ターミナル500は、管理サーバ100と外部ネットワーク510とを接続するためのインターフェースを提供する機器であり、例えば、ルータ、ONU等である。他システム連携側ターミナル500は、外部ネットワーク510を介して、他システム520と接続されている。他システム520は、例えば、自動車の登録番号を管理する番号管理システム、駐車場空き状況や充電の進捗状態を利用者に伝達するためのwebサーバ、充電用の電力を供給する電力会社のシステム、クレジットカード会社の決済システム、プリペイド又はポストペイ方式の非接触ICカード決済システムが含まれる。
図1Bは、本発明の実施の形態の管理サーバ100の構成を示すブロック図である。
管理サーバ100は、プログラムを実行するプロセッサ、プロセッサで実行されるプログラム及びプログラムの実行時に必要なデータを格納するメモリ、データを格納する記憶装置(例えば、磁気ディスクドライブ、不揮発性半導体メモリ等)、他の機器と接続するためのインターフェース(例えば、TCP/IPプロトコルを用いて通信するネットワークインターフェース、RS−232Cポート、USBポート等)及びユーザインターフェース(ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス等の入力装置)を備える計算機である。
なお、管理サーバ100はユーザインターフェースを備えなくてもよい。この場合、管理サーバ100は、ネットワークを介して接続された端末と通信し、この駐車・充電管理システムの稼働状況を端末に表示するための画面データを送信し、端末が受け付けた駐車・充電管理システムに対する動作の指示を受信することによって、システムを制御する。
記憶装置は、後述するデータベース(図2〜図8)を格納する。なお、記憶装置は、管理サーバ100内に設けられていなくても、管理サーバ100と接続された外部記憶装置に格納されてもよい。
管理サーバ100は、全体監視部101、充電料金管理部102、駐車料金管理部103、充電設備状況監視部104、交換電池充電設備状況監視部105、充電設備供給電力管理部106、自動車特定情報管理部107、他システム連携監視部108、防災監視部109、通話部110、駐車・充電状況通知部111及び駐車・充電料金請求部112を備える。これらの各部101〜112は、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが実行されることによって実現される。
全体監視部101は、本駐車・充電管理システムの動作状況を監視し、システム全体の動作状況を表示する全体監視画面3100(図22)のデータを生成する。充電料金管理部102は、本駐車・充電管理システムによって管理される充電の料金を管理するための充電料金管理画面(図23)のデータを生成する。
駐車料金管理部103は、本駐車・充電管理システムによって管理される駐車の料金を管理するための充電料金管理画面3300(図24)、駐車料金管理画面3400(図25)のデータを生成する。充電設備状況監視部104は、本駐車・充電管理システムの充電設備(プラグ充電設備402及び非接触充電設備403)の動作状態を管理するための充電設備状況監視画面3500(図26)のデータを生成する。
交換電池充電設備状況監視部105は、本駐車・充電管理システムの電池交換設備404及び電池充電設備405の動作状態を管理するための交換電池充電設備状況監視画面3600(図27)のデータを生成する。充電設備供給電力管理部106は、本駐車・充電管理システムが受電する電力の状態、本駐車・充電管理システムから供給される電力の状態を表示する画面(図示省略)のデータを生成する。
自動車特定情報管理部107は、本駐車・充電管理システムによって特定される自動車の情報(自動車登録番号)を表示する画面(図示省略)のデータを生成する。他システム連携監視部108は、本駐車・充電管理システムに接続される他システム520との通信状況を監視し、これらの他システム520との通信を制御するための画面(図示省略)のデータを生成する。
防災監視部109は、駐車場内の各所に設けられた火災報知器や消火設備(消火栓、スプリンクラー等)の動作状況を監視し、これらの機器の動作を制御する。通話部110は、駐車場内の各所に設けられたインターホン等の通信設備との通信を制御する。
駐車・充電状況通知部111は、本駐車・充電管理システムの充電設備(プラグ充電設備402及び非接触充電設備403)の表示部に表示される駐車・充電状況通知画面3700(図28)のデータを生成する。駐車・充電料金請求部112は、本駐車・充電管理システムの精算機(出口精算機303及び事前精算機304)の表示部に表示される駐車・充電料金請求画面3800(図29)のデータを生成する。
図2は、本発明の実施の形態の駐車設備管理データテーブル2100の説明図である。
駐車設備管理データテーブル2100は、駐車場設備の利用状態を管理するテーブルで、駐車設備識別番号2101、充電設備識別番号2102及び車識別番号2103を含む。
駐車設備識別番号2101は、車両が駐車する駐車エリアを一意に識別する番号である。充電設備識別番号2102は、駐車エリアに設置された充電設備を一意に識別する番号である。なお、充電設備が設置されていない駐車スペースの充電設備識別番号2102には、”null”が設定される。
車識別番号2103は、この駐車場を利用する車両を一意に識別する番号であって、駐車場の入口で、駐車場への入場が検出された車両に付与される。この車識別番号2103に値が格納されている場合、その駐車エリアに当該車両が駐車しており、車識別番号2103が”null”である場合、その駐車エリアには車両が駐車していないことを示す。
図3は、本発明の実施の形態の車両管理データテーブル2200の説明図である。
車両管理データテーブル2200は、駐車場に滞在する車両を管理するためのテーブルで、車識別番号2201、車両ナンバー2202、車両種類2203、徴収済駐車料金2204、徴収済充電料金2205、徴収済充電電池交換料金2206、未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、充電電池交換料金2209、駐車時間2210、充電時間2211、積算電力量2212、駐車料金単価2213及び充電料金単価2214を含む。
車識別番号2201は、車両を一意に識別する番号であって、駐車設備管理データテーブル2100の車識別番号2103と共通の番号が使用される。この車識別番号2201は、駐車場の入口で、駐車場に入場する車両のナンバープレートを撮影することによって(又は、ETC車載装置から)自動車登録番号を取得し、車両管理データテーブル2200の車両ナンバー2202に同じ自動車登録番号が記録されていない場合、新しい車識別番号2201が付与される。なお、その車両が駐車場から出場して所定期間が経過した後に、車識別番号2201を無効とし、無効となった車識別番号のデータを車両管理データテーブル2200から削除してもよい。
車両ナンバー2202は、ナンバープレートに記載された記号・番号、すなわち、その車両の自動車登録番号である。
車両種類2203は、その車両が電気自動車(EV車)であるか、また、どのような充電方式の電気自動車であるかを示す。なお、本実施の形態で電気自動車とは、純粋に電気のみを動力とする車両の他に、充電をすることができるプラグインハイブリッド車等の他の動力を併用した車両も含む。車両種類2203は、例えば、”EV−1”はプラグ充電式の車両、”EV−2”は非接触充電式の車両、”EV−3”は電池交換式の車両と定義してもよい。
徴収済駐車料金2204は、その車両が駐車場を利用したことによる駐車料金のうち決済が完了している額である。徴収済充電料金2205は、その車両が駐車場の充電設備を利用したことによる充電料金のうち決済が完了している額である。徴収済充電電池交換料金2206は、その車両が駐車場の電池交換設備を利用したことによる電池交換料金のうち決済が完了している額である。なお、電池交換料金には、電池のレンタル料及び交換される電池に充電されている電気の料金が含まれる。
未徴収駐車料金2207は、その車両が駐車場を利用したことによる駐車料金のうち未決済の額であって、駐車時間2210と駐車料金単価2213とを乗じた値から徴収済駐車料金2204を減じた額である。未徴収充電料金2208は、その車両が駐車場の充電設備を利用したことによる充電料金のうち未決済の額であって、積算電力量2212と充電料金単価2214とを乗じた値から徴収済充電料金2205を減じた額である。充電電池交換料金2209は、その車両が駐車場の電池交換設備を利用したことによる電池交換料金のうち未決済の額であって、交換した電池の価格から徴収済充電電池交換料金2206を減じた額である。
駐車時間2210は、その車両が入口ゲート301を通過してからの経過時間である。充電時間2211は、その車両に充電電力の供給を開始してからの経過時間である。積算電力量2212は、その車両に供給された充電用の電力量である。
駐車料金単価2213は、単位時間(例えば、15分)あたりの駐車料金である。充電料金単価2214は単位電力量(例えば、1kWh)あたりの充電料金である。
図4は、本発明の実施の形態の充電設備状況監視データテーブル2300の説明図である。
充電設備状況監視データテーブル2300は、充電設備の状態を管理するテーブルであり、プラグ充電設備402及び非接触充電設備403から取得した情報を集計したデータが記録される。充電設備状況監視データテーブル2300は、充電中台数2301、充電済台数2302、エラー数2303、電池不良数2304、接続不良数2305及び充電設備不良数2306を含む。
充電中台数2301は、現在充電中の車両の数である。充電済台数2302は、充電が完了した車両の数である。
エラー数2303は、充電中に異常が発生し、その異常が回復していない車両の数である。電池不良数2304、接続不良数2305及び充電設備不良数2306は、エラー数2303の内訳(異常の原因)を示す。電池不良数2304は、搭載された電池に不具合がある車両の数である。接続不良数2305は、車両と充電設備との接続に不具合がある充電設備(又は、車両)の数である。充電設備不良数2306は、不具合がある充電設備の数である。
図5は、本発明の実施の形態の充電設備データテーブル2400の説明図である。
充電設備データテーブル2400は、充電設備の各々の状態を管理するテーブルであり、プラグ充電設備402及び非接触充電設備403から取得した情報が記録される。充電設備データテーブル2400は、充電設備識別番号2401、防災情報2402、状態2403、充電率2404、経過時間2405、残り時間2406、入力位相2407、入力電圧2408、出力位相2409及び出力電圧2410を含む。
充電設備識別番号2401は、駐車エリアに設置された充電設備を一意に識別する番号であり、駐車設備管理データテーブル2100の充電設備識別番号2102と共通の番号が使用される。
防災情報2402は、その充電設備が正常か異常かを示す情報であり、図示した「正常」の他、「異常(過電流)」、「異常(温度上昇)」、「異常(消火設備作動)」等がある。
状態2403は、その充電設備が稼動しているかを示す情報であり、「充電中」、「充電済」、「空き」、「メンテナンス」のいずれかの状態をとる。
充電率2404は、状態2403が「充電中」の場合、満充電までの充電率(電池の残容量)を示し、状態2403が「充電済」の場合、充電率2404には”100”が記録され、状態2403が「空き」の場合、充電率2404には”0”が記録される。
経過時間2405は、充電開始からの経過時間である。残り時間2406は、満充電までの予測時間である。なお、状態2403が「充電済」又は「空き」の場合、経過時間2405には”0000”が記録される。
入力位相2407及び入力電圧2408は、この充電設備に供給される電力の位相及び電圧である。出力位相2409及び出力電圧2410は、この充電設備から出力され、車両に供給される電力の位相及び電圧である。なお、出力電圧2410には、この充電設備から現在出力されている電圧が記録されるが、定格電圧を記録してもよい。
図6は、本発明の実施の形態の交換電池充電設備状況監視データテーブル2500の説明図である。
交換電池充電設備状況監視データテーブル2500は、電池交換設備404及び電池充電設備405の状態を管理するテーブルであり、電池交換設備404及び電池充電設備405から取得した情報を集計したデータが記録される。交換電池充電設備状況監視データテーブル2500は、交換中台数2501、交換済台数2502、エラー数2503、電池不良数2504及び交換設備不良数2505を含む。
交換中台数2501は、現在電池を交換中の車両の数である。交換済台数2502は、電池の交換が完了した車両の数である。
エラー数2503は、電池交換中に異常が発生し、その異常が回復していない車両、設備及び電池の数である。電池不良数2504及び交換設備不良数2505は、エラー数2503の内訳(異常の原因)を示す。電池不良数2504は、不具合がある電池の数である。交換設備不良数2505は、不具合がある電池交換設備404の数である。
図7は、本発明の実施の形態の充電電池交換レーンデータテーブル2600の説明図である。
充電電池交換レーンデータテーブル2600は、電池交換設備404が設置された電池交換レーンの状態を管理するテーブルであり、各電池交換設備404から取得した情報が記録される。充電電池交換レーンデータテーブル2600は、レーン番号2601、防災情報2602、状態2603、車識別番号2604、入口信号機2605、経過時間2606、交換前電池識別子2607、交換前充電率2608、交換後電池識別子2609及び交換後充電率2610を含む。
レーン番号2601は、電池交換レーンを一意に識別する番号である。防災情報2602は、その電池交換レーンが正常か異常かを示す情報であり、図示した「正常」の他、「異常」がある。状態2603は、その充電設備の稼動状態を示す情報であり、「交換中」、「交換完了」、「空き」、「メンテナンス」のいずれかの状態をとる。
車識別番号2604は、車両を一意に識別する番号であって、駐車設備管理データテーブル2100の車識別番号2103と共通の番号が使用される。この車識別番号2604は、電池交換レーンの入口で、レーンに入場する車両のナンバープレートを撮影することによって(又は、ETC車載装置から)自動車登録番号を取得し、車両管理データテーブル2200の車両ナンバー2202に登録されている自動車登録番号に対応する車識別番号2103が記録される。
入口信号機2605は、レーンの入口に配置された信号機を示す。入口信号機2605は、図示したように、車両の進入禁止を示す「赤」、車両の進入許可を示す「青」の他、信号機が点灯していないことを示す「故障中」がある。
経過時間2606は、車両がレーンに入ってからの経過時間である。
交換前電池識別子2607は、この車両から取り出された(又は、取り出される)電池に付与された識別子である。なお、交換式電池には、電池を一意に識別する識別子が付与されている。交換前充電率2608は、この車両から取り出された電池の満充電に対する残容量である。なお、レーンの入口で車両との通信によって、現在車両に装着されている電池の識別子及び充電率を取得してもよい。
交換後電池識別子2609は、この車両に装着される(又は、装着された)電池に付与された識別子であり、交換前電池識別子2607と共通の識別子が使用される。交換後充電率2610は、この車両に装着される(又は、装着された)電池の満充電に対する残容量である。
図8は、本発明の実施の形態の電池充電設備データテーブル2700の説明図である。
電池充電設備データテーブル2700は、電池充電設備405の状態を管理するテーブルであり、各電池充電設備405から取得した情報が記録される。電池充電設備データテーブル2700は、電池充電設備番号2701、防災情報2702、電池識別番号2703、充電率2704、充電経過時間2705及び消費電力量2706を含む。
電池充電設備番号2701は、電池充電設備405を一意に識別する番号である。防災情報2702は、その電池充電設備405が正常か異常かを示す情報であり、図示した「正常」の他、「異常」がある。
電池識別番号2703は、この電池充電設備405で充電している(又は、充電完了状態で保管されている)電池の識別子であり、充電電池交換レーンデータテーブル2600の交換前電池識別子2607及び交換後電池識別子2609と共通の識別子が使用される。
充電率2704は、充電中の電池の充電率(残容量)を示す。充電経過時間2705は、電池の充電を開始してからの経過時間である。消費電力量2706は、電池の充電に供給された電力量である。
なお、図2から図8に示す各テーブルは、データベース形式で、管理サーバ100の記憶装置に格納されているが、他の形式のデータであってもよい。また、図2から図8に示すテーブルは、各々、別のテーブルによって構成されているが、このうち一部又は全部のテーブルを、一つのテーブルにしてもよい。
図9は、本発明の実施の形態のシステム起動処理のフローチャートである。図9に示すシステム起動処理は、本実施の形態の駐車・充電管理システムが起動したときに、管理サーバ100で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、駐車設備側ターミナル200を経由して駐車設備関連機器301〜309及び充電設備関連機器401〜405にデータ要求コマンド(又は、起動コマンド、初期設定コマンド)を送信し、これらの機器から情報を取得する駐車設備側情報取得処理を実行する(1001)。この駐車設備側情報取得処理の詳細は、図12を用いて後述する。
このとき、システム側から機器を起動する場合、データ要求コマンドに代えて、起動コマンドを送信してもよい。また、システム側から機器を初期設定する場合、データ要求コマンドに代えて、初期設定コマンドを送信してもよい。
その後、取得したデータの状態が正常か否かを判定する(1002)。
この判定の結果、一部又は全部の機器からデータが取得できない場合又は取得したデータが異常である場合、共通エラー処理を実行する(1008)。具体的には、全部の機器からデータが取得できない又は取得したデータが異常である場合、システムの起動が不可能と判定する。また、一部の機器からデータが取得できない又は取得したデータが異常である場合、管理サーバ100の表示装置にデータが取得できない機器を表示する。なお、特定の重要な機器からデータを取得できない場合、システムの起動が不可能と判定してもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される(1003)。
その後、他システム連携側ターミナル500を経由して、本駐車・充電管理システムに接続される他システム520とアプリケーションレベルにおいて通信し(1004)、通信状態(リンク)が正常か否かを判定する(1005)。
この判定の結果、一部又は全部の他システムと通信ができない場合、共通エラー処理を実行する(1009)。具体的には、管理サーバ100の表示装置に通信ができないシステムを表示する。なお、特定の重要な他システムと通信ができない場合、駐車・充電管理システムの起動が不可能と判定してもよい。また、重要ではない他システムと通信ができない場合、当該通信ができない他システムを切り離して駐車・充電管理システムを起動する縮退稼動をしてもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される(1006)。
その後、更新処理(図10)を常駐させ、全体監視画面3100(図22)を表示するためのデータを生成し、生成された画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1007)。
図10は、本発明の実施の形態の更新処理のフローチャートである。図10に示す更新処理は、管理サーバ100に常駐し、所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、駐車設備側ターミナル200を経由して駐車設備関連機器301〜309及び充電設備関連機器401〜405にデータ要求コマンドを送信し、これらの機器から情報を取得する駐車設備側情報取得処理を実行する(1011)。この駐車設備側情報取得処理の詳細は、図12を用いて後述する。その後、取得したデータが正常か否かを判定する(1012)。
この判定の結果、一部又は全部の機器からデータが取得できない場合又は取得したデータが異常である場合、共通エラー処理を実行する(1018)。具体的には、全部の機器からデータが取得できない又は取得したデータが異常である場合、システムの稼動が不可能と判定して、システムを停止する。また、一部の機器からデータが取得できない又は取得したデータが異常である場合、管理サーバ100の表示装置にデータが取得できない機器を表示する。なお、特定の重要な機器からデータを取得できない場合、システムの稼動が不可能と判定してもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される(1013)。
その後、他システム連携側ターミナル500を経由して、本駐車・充電管理システムに接続される他システム520にデータリクエストコマンドを送信し、他システムから情報を取得し(1014)、取得したデータが正常か否かを判定する(1015)。
この判定の結果、一部又は全部の他システムからデータが取得できない場合、共通エラー処理を実行する(1019)。具体的には、管理サーバ100の表示装置にデータが取得できないシステムを表示する。なお、特定の重要な他システムと通信ができない場合、駐車・充電管理システムの稼動が不可能と判定してもよい。また、重要ではない他システムと通信ができない場合、当該通信ができない他システムを切り離すことによって、駐車・充電管理システムを縮退稼動してもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される(1016)。
その後、予め設定されたデータ更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1017)、所定時間が経過した場合、ステップ1011に戻り、再度データを取得する。
図11は、本発明の実施の形態のシステム終了処理のフローチャートである。図11に示す更新処理は、管理サーバ100にシステム終了指示がされたときに実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、終了処理の実行の可否を判定する(1021)。具体的には、管理サーバ100の表示装置に終了確認画面を表示し、管理者の終了確認操作の有無を判定する。
終了確認画面において「キャンセル」が入力された場合、この終了処理を完了することなく終了する。一方、「終了」が入力された場合、ステップ1022に進む。
次に、駐車設備側ターミナル200を経由して駐車設備関連機器301〜309及び充電設備関連機器401〜405に終了コマンド(又は、データ同期コマンド)を送信し、これらの機器から情報を取得し(1022)、取得したデータが正常か否かを判定する(1023)。
この判定の結果、一部又は全部の機器からデータが取得できない場合又は取得したデータが異常である場合、共通エラー処理を実行する(1032)。具体的には、一部の機器からデータが取得できない又は取得したデータが異常である場合、管理サーバ100の表示装置にデータが取得できない機器を表示する。なお、特定の機器からデータを取得できない場合、すなわち特定の機器とデータを同期できない場合、システムの終了が不可能と判定して、終了不可のメッセージを表示してもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される。これによって、駐車設備関連機器301〜309及び充電設備関連機器401〜405に保持されている情報と、管理サーバ100に保持されている情報とを、同期することができる。
その後、他システム連携側ターミナル500を経由して、この駐車・充電管理システムに接続される他システム520にデータ同期コマンドを送信し、他システムから情報を取得し(1024)、取得したデータが正常か否かを判定する(1025)。
この判定の結果、一部又は全部の他システムからデータが取得できない場合、共通エラー処理を実行する(1033)。具体的には、管理サーバ100の表示装置にデータが取得できないシステムを表示する。なお、特定の他システムと通信ができない場合、駐車・充電管理システムの終了が不可能と判定して、終了不可のメッセージを表示してもよい。
一方、これらの機器から取得した正常なデータはデータベース(図2〜図8)に格納される。これによって、他システムに管理されている情報と、管理サーバ100に保持されている情報とを、同期することができる。
その後、ステップ1022において、プラグ充電設備402、非接触充電設備403及び電池交換設備404から取得した情報に基づいて、充電中又は電池交換中の車両があるか否かを判定する(1026)。その結果、充電中の車両も電池交換中の車両もなければ、システムの終了に支障がないので、ステップ1029に進む。
一方、充電中又は電池交換中の車両があれば、管理サーバ100の表示装置に終了確認画面を表示し、管理者の終了確認操作の有無を判定する(1027)。
終了確認画面において「キャンセル」が入力された場合、この終了処理を完了することなく終了する。一方、「強制終了」が入力された場合、プラグ充電設備402、非接触充電設備403及び電池交換設備404に充電終了コマンドを送信することによって、充電及び電池交換作業を強制的に終了する(1028)。
その後、管理サーバ100の表示装置に終了メッセージ(終了確認画面)を表示し(1029)、終了処理を実行する(1030)。具体的には、管理サーバ100の表示装置に表示されている画面を閉じ、更新処理(図10)の常駐を解除し、データベースとの接続を解除する。
その後、この終了処理(1030)が正常に完了したか否かを判定する(1031)。この判定の結果、終了処理が正常に完了していない場合、共通エラー処理を実行して、終了不可のメッセージを表示する(1034)。一方、終了条件が満たされている場合、システム終了処理を終了する。
図12は、本発明の実施の形態の駐車設備側情報取得処理のフローチャートである。図12に示す駐車設備側ターミナル情報取得処理は、システム起動処理の駐車設備側情報取得(図9のステップ1001)、更新処理の駐車設備側情報取得(図10のステップ1011)において実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、車両情報カメラ305、車両情報センサ306、プラグ充電設備402及び非接触充電設備403、にデータ要求コマンドを送信し、駐車設備管理データテーブル2100(図2)、車両管理データテーブル2200(図3)、充電設備状況監視データテーブル2300(図4)及び充電設備データテーブル2400(図5)に記録する情報を取得する(1041)。
次に、電池交換設備404にデータ要求コマンドを送信し、車両管理データテーブル2200(図3)、交換電池充電設備状況監視データテーブル2500(図6)及び充電電池交換レーンデータテーブル2600(図7)に記録する情報を取得する(1042)。
次に、電池充電設備405にデータ要求コマンドを送信し、交換電池充電設備状況監視データテーブル2500(図6)及び電池充電設備データテーブル2700(図8)に記録する情報を取得する(1043)。
次に、受配電設備308にデータ要求コマンドを送信し、受配電設備308の稼働状況及び受電している電力の状況(電圧、電流)の情報を取得する(1044)。さらに、防災設備307にデータ要求コマンドを送信し、防災設備307の稼働状況の情報を取得する(1045)。その後、通話設備309にデータ要求コマンドを送信し、通話設備309の稼働状況の情報を取得する(1046)。
図13は、本発明の実施の形態の全体監視処理のフローチャートである。図13に示す全体監視処理は、管理サーバ100の全体監視部101において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1051)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、駐車設備管理データテーブル2100(図2)から、全体監視画面3100(図22)を表示するための駐車設備管理データを取得する(1052)。同様に、条件を指定することによって、車両管理データテーブル2200(図3)から車両管理データを取得し(1053)、充電設備状況監視データテーブル2300(図4)から充電設備状況監視データを取得し(1054)、充電設備データテーブル2400(図5)から充電設備データを取得し(1055)、交換電池充電設備状況監視データテーブル2500(図6)から交換電池充電設備状況監視データを取得し(1056)、充電電池交換レーンデータテーブル2600(図7)から充電電池交換レーンデータを取得し(1057)、電池充電設備データテーブル2700(図8)から電池充電設備データを取得する(1058)。
その後、取得したデータから、全体監視画面3100に含まれる表示項目を編集し(1059)、編集された表示項目を含む全体監視画面3100を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1060)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1061)、所定時間が経過した場合、ステップ1042に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1061のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この全体監視処理を終了する。
図14は、本発明の実施の形態の充電料金管理処理のフローチャートである。図14に示す充電料金管理処理は、管理サーバ100の充電料金管理部102において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1071)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、駐車設備管理データテーブル2100(図2)から、充電料金管理画面3200、3300(図23、図24)を表示するための駐車設備管理データを取得し(1072)、車両管理データテーブル2200(図3)から車両管理データを取得する(1073)。
その後、取得したデータから、充電料金管理画面3200、3300に含まれる表示項目を編集し(1074)、編集された表示項目を含む充電料金管理画面3200、3300を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1075)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1076)、所定時間が経過した場合、ステップ1072に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1075のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この充電料金管理処理を終了する。
図15は、本発明の実施の形態の駐車料金管理処理のフローチャートである。図15に示す駐車料金管理処理は、管理サーバ100の駐車料金管理部103において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1081)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、駐車設備管理データテーブル2100(図2)から、駐車料金管理画面3400(図25)を表示するための駐車設備管理データを取得し(1082)、車両管理データテーブル2200(図3)から車両管理データを取得する(1083)。
その後、取得したデータから、駐車料金管理画面3400に含まれる表示項目を編集し(1084)、編集された表示項目を含む駐車料金管理画面3400を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1085)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1086)、所定時間が経過した場合、ステップ1082に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1086のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この駐車料金管理処理を終了する。
図16は、本発明の実施の形態の充電設備状況監視処理のフローチャートである。図16に示す充電設備状況監視処理は、管理サーバ100の充電設備状況監視部104において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1091)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、充電設備状況監視データテーブル2300(図4)から、充電設備状況監視画面3500(図26)を表示するための充電設備状況監視データを取得し(1092)、充電設備データテーブル2400(図5)から充電設備データを取得する(1093)。
その後、取得したデータから、充電設備状況監視画面3500に含まれる表示項目を編集し(1094)、編集された表示項目を含む充電設備状況監視画面3500を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1095)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1096)、所定時間が経過した場合、ステップ1092に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1096のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この駐車料金管理処理を終了する。
図17は、本発明の実施の形態の交換電池充電設備状況監視処理のフローチャートである。図17に示す交換電池充電設備状況監視処理は、管理サーバ100の交換電池充電設備状況監視部105において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1101)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、交換電池充電設備状況監視データテーブル2500(図6)から、交換電池充電設備状況監視画面3600(図27)を表示するための交換電池充電設備状況監視データを取得し(1102)、充電電池交換レーンデータテーブル2600(図7)から充電電池交換レーンデータを取得し(1103)、電池充電設備データテーブル2700(図8)から電池充電設備データを取得する(1104)。
その後、取得したデータから、交換電池充電設備状況監視画面3600に含まれる表示項目を編集し(1105)、編集された表示項目を含む交換電池充電設備状況監視画面3600を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1106)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1107)、所定時間が経過した場合、ステップ1102に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1107のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この駐車料金管理処理を終了する。
図18は、本発明の実施の形態の駐車・充電状況通知処理のフローチャートである。図18に示す全体監視処理は、管理サーバ100の駐車・充電状況通知部111において所定の時間間隔で実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、データ取得条件設定処理を実行する。例えば、SQLを用いる場合、SELECT文によって、取得するデータ及びデータの取得元のテーブルを定義する(1111)。
次に、取得するデータの条件を指定することによって、駐車設備管理データテーブル2100(図2)から、駐車・充電状況通知画面3700(図28)を表示するための駐車設備管理データを取得する(1112)。同様に、条件を指定することによって、車両管理データテーブル2200(図3)から車両管理データを取得し(1113)、充電設備状況監視データテーブル2300(図4)から充電設備状況監視データを取得し(1114)、充電電池交換レーンデータテーブル2600(図7)から充電電池交換レーンデータを取得する(1115)。
その後、取得したデータから、駐車・充電状況通知画面3700に含まれる表示項目を編集し(1116)、編集された表示項目を含む駐車・充電状況通知画面3700を表示するための画面データを管理サーバ100の表示装置に送信する(1117)。
その後、予め設定された表示更新間隔時間が経過したか否かを判定し(1118)、所定時間が経過した場合、ステップ1112に戻り、再度、データベースからデータを取得して、画面データを生成する。ステップ1118のウェイト時間中に、管理者による画面を閉じる操作が検出された場合、この駐車料金管理処理を終了する。
図19は、本発明の実施の形態の通話処理のフローチャートである。図19に示す全体監視処理は、通話操作が検出されたときに、管理サーバ100の通話部110において実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、表示選択領域3102(図22参照)等に設けられた通話画面に切り替えるための「通話」ボタンの操作を検出した場合、駐車場に設置された機器(出口精算機303、事前精算機304、プラグ充電設備402、非接触充電設備403、電池交換設備404等)から通話相手の機器を選択する画面を表示する。その後、通話相手の機器が選択された場合、選択された通話相手の機器と管理サーバ100(又は、予め設定された管理端末)とが通話できるように回線を接続し、通話相手の表示を含む通話画面の画面データを生成し、管理サーバ100の表示装置に表示する(1121)。
また、同様に、通話相手(管理サーバ100)の表示を含む通話画面の画面データを生成し、生成された画面データを通話を起動した機器(精算機、充電設備等)に送信する。
なお、この通話機能(通話画面)は、通話相手となる機器(精算機、充電設備等)から起動されてもよい。その場合、管理サーバ100のプロセッサが、各機器に設けられた表示画面に表示された通話ボタンの操作を検出した場合、操作が検出された機器と管理サーバ100(又は、予め設定された管理端末)とが通話できるように回線を接続する。
その後、通話相手の表示を含む通話画面の画面データを生成し管理サーバ100の表示装置に表示する。また、同様に、通話相手(管理サーバ100)の表示を含む通話画面の画面データを生成し、生成された画面データを通話を起動した機器(精算機、充電設備等)に送信する。
なお、各機器に設けられる通話ボタンは、画面上に設けられたものであっても、画面外に設けられたスイッチであってもよい。
図20は、本発明の実施の形態の通話処理のフローチャートである。図20に示す全体監視処理は、非常停止操作が検出されたときに、管理サーバ100の防災監視部109において実行される。
まず、管理サーバ100のプロセッサは、表示選択領域3102(図22参照)等に設けられた防災監視画面に切り替えるための「防災監視」ボタンの操作を検出した場合、駐車場に設置された機器(プラグ充電設備402、非接触充電設備403、電池交換設備404、電池充電設備405等)から非常停止をする機器を選択する防災監視画面を表示する。その後、管理者が、非常停止をする機器を選択した場合、選択された機器を非常停止し、選択された機器の状態を表示する画面の画面データを生成し、管理サーバ100の表示装置に表示する(1131)。
なお、防災監視画面に、防災設備307の状態を表示し、防災設備307を起動するための操作ボタンを含んでもよい。
図21は、本発明の実施の形態の駐車・充電料金精算処理のフローチャートである。図21に示す駐車・充電料金精算処理は、管理サーバ100及び事前精算機304において実行される。
事前精算機304が、駐車場の利用者の操作(例えば、精算機への磁気記録式駐車券の投入、非接触ICカード式の駐車券をリーダに読み取らせる)によって駐車券又は会員カードを受け付けると、駐車券に記録された車識別番号又は自動車登録番号を読み取り、読み取った車識別番号又は自動車登録番号を管理サーバ100に送る。
管理サーバ100は、事前精算機304によって読み取られた車識別番号又は自動車登録番号をキーにして、データベースからデータを取得する(1141)。具体的には、車識別番号(又は、自動車登録番号)をキーにして、車両管理データテーブル2200を検索し、該当する車両のデータのうち最新のデータから、車両種類2203、未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、充電電池交換料金2209、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212を抽出する。なお、車識別番号及び自動車登録番号が一致するエントリが車両管理データテーブル2200から複数検索された場合、最新のエントリに含まれるデータを抽出すればよい。また、車識別番号をキーにして、駐車設備管理データテーブル2100から充電設備識別番号2102を抽出する。また、抽出された充電設備識別番号2102をキーにして、充電設備データテーブル2400を検索し、状態2403及び充電率2404を抽出する。さらに、車識別番号をキーにして、充電電池交換レーンデータテーブル2600から、状態2603及び交換後充電率2610を抽出する。
次に、管理サーバ100は、読み取った車両種類2203によって、車両が充電式の電気自動車であるか否かを判定する(1142)。車両種類2203が”EV−1”でも、”EV−2”でもなければ、車両が電気自動車ではないと判定する。この場合、精算時に充電の継続・中止を判定する必要がないので、ステップ1146に進む。
一方、車両種類2203が”EV−1”又は”EV−2”であれば、車両が充電式の電気自動車であると判定し、さらに、管理サーバ100は、この駐車場の利用において充電設備を利用したか否かを判定する(1143)。
ステップ1143の判定において、充電設備データテーブル2400の状態2403が「充電中」でも「充電済」でもなければ、充電設備が利用されていないことから、精算時に充電の継続・中止を判定する必要がないので、ステップ1146に進む。一方、充電設備データテーブル2400の状態2403が「充電中」又は「充電済」であれば、充電設備を利用しているので、さらに、管理サーバ100は、充電が完了しているか否かを判定する(1144)。
ステップ1144の判定において、充電設備データテーブル2400の状態2403が「充電済」であれば、充電が完了していることから、精算時に充電の継続・中止を判定する必要がないので、ステップ1146に進む。一方、充電設備データテーブル2400の状態2403が「充電中」であれば、精算時に充電の継続・中止を判定する必要があるので、ステップ1145に進む。
ステップ1146では、管理サーバ100は、駐車料金と充電料金とを一括して精算するために、車両管理データテーブル2200の未徴収駐車料金2207と未徴収充電料金2208との和を求めて、合計料金を計算する。また、読み取ったデータ及び計算された合計料金を利用して、駐車・充電料金請求画面3800(図29)を表示するための画面データを生成して、事前精算機304に送る。この場合、前述したステップ1142〜1144において、精算時に充電の継続・中止を判定する必要がないと判定されているので、今後の処理を選択する操作ボタン(図29の3841〜3843)を含まない画面を生成する。その後、ステップ1149に進む。
また、ステップ1145において、管理サーバ100は、駐車料金と充電料金とを一括して精算するために、車両管理データテーブル2200の未徴収駐車料金2207と未徴収充電料金2208との和を求めて、合計料金を計算する。また、読み取ったデータ及び計算された合計料金を利用して、駐車・充電料金請求画面3800(図29)を表示するための画面データを生成して、事前精算機304に送る。この場合、前述したステップ1142〜1144において、充電の継続・中止を判定する必要があると判定されているので、「出口精算(充電継続)」「いま精算(充電終了)」「いま精算(あと少し充電)」(図29の3841〜3843)を選択する操作ボタンを含む画面を生成する。
事前精算機304は、管理サーバ100から、充電継続画面3850の表示データを受信すると、表示画面に充電継続画面3850を表示する。その後、事前精算機304は、利用者による「出口精算(充電継続)」ボタン、「いま精算(充電終了)」ボタン又は「いま精算(あと少し充電)」ボタンの操作を検出するまで待機する。そして、事前精算機304は、「出口精算(充電継続)」ボタン、「いま精算(充電終了)」ボタン又は「いま精算(あと少し充電)」ボタンの操作を検出した場合、利用者の選択結果を管理サーバ100に送信する(1147)。
そして、管理サーバ100は、事前精算機304から「出口精算(充電継続)」の選択を受信した場合、利用者がこれまでの駐車料金及び充電料金を確認した結果、現時点で料金を精算する必要がないと判断したので、何も処理をせずこの充電継続処理を終了する。この場合、利用者は駐車エリアにおいてプラグ充電設備402又は及び非接触充電設備403を操作することによって、充電を停止し、この充電の停止時刻によって充電料金が確定する。そして、利用者は、確定した充電料金を、駐車料金と共に出口精算機303で精算する。
一方、管理サーバ100は、事前精算機304から「いま精算(充電終了)」の選択結果を受信した場合、現在継続している充電を停止するためのコマンドをプラグ充電設備402又は及び非接触充電設備403に送信する(1148)。管理サーバ100は、プラグ充電設備402又は及び非接触充電設備403から、充電の停止の報告を受信すると、事前精算機304に充電の中止を送信する。
次に、管理サーバ100は、車両管理データテーブル2200の未徴収駐車料金2207と未徴収充電料金2208との和を求めることによって精算すべき料金を計算する。このとき、未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212をバッファに一時的に格納し、車両管理データテーブル2200のバッファに格納したデータ(未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212)を”0”にクリアする。これは、精算が失敗した場合にも、精算すべき料金の計算後に発生した料金を車両管理データテーブル2200に格納するためである。
その後、管理サーバ100は、駐車・充電料金請求画面3800に含まれる表示項目を編集し、編集された表示項目(計算された精算すべき料金)を含む駐車・充電料金請求画面3800を表示するための画面データを生成し、生成された画面データを事前精算機304に送信する。この駐車・充電料金請求画面3800は、今後の処理を選択する操作ボタン(図29の3841〜3843)を含まない画面である。
一方、管理サーバ100は、事前精算機304から「いま精算(あと少し充電)」の選択結果を受信した場合、予め定められた追加充電時間の後、充電を停止する。このため、現在時刻に所定の追加充電時間を加算した充電停止時刻含む充電停止コマンドをプラグ充電設備402又は非接触充電設備403に送信する(1149)。なお、利用者が追加充電時間を設定できるようにしてもよい。例えば、駐車・充電料金請求画面3800(図29)において追加充電時間を設定したり、利用者毎に予め設定された追加充電時間を使用したりすることができる。
次に、管理サーバ100は、車両管理データテーブル2200の未徴収充電料金2208に追加充電時間分の充電料金を加算する。そして、未徴収駐車料金2207と未徴収充電料金2208との和を求めることによって精算すべき料金を計算する。このとき、未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212をバッファに一時的に格納し、車両管理データテーブル2200のバッファに格納したデータ(未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212)を”0”にクリアする。これは、精算が失敗した場合にも、精算すべき料金の計算後に発生した料金を車両管理データテーブル2200に格納するためである。
その後、管理サーバ100は、駐車・充電料金請求画面3800に含まれる表示項目を編集し、編集された表示項目(計算された精算すべき料金)を含む駐車・充電料金請求画面3800を表示するための画面データを生成し、生成された画面データを事前精算機304に送信する。この駐車・充電料金請求画面3800は、今後の処理を選択する操作ボタン(図29の3841〜3843)を含まない画面である。
なお、管理サーバ100は、事前精算機304から「いま精算(あと少し充電)」の選択結果を受信した場合、現在までの料金を一次精算し、この一次精算以後に発生した料金を出口精算機303で二次精算するように制御してもよい。この場合、現在継続している充電はそのまま継続し、車両管理データテーブル2200の未徴収駐車料金2207と未徴収充電料金2208との和を求めることによって、現在までに発生した一次精算の料金を計算する。このとき、未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212をバッファに一時的に格納し、車両管理データテーブル2200のバッファに格納したデータ(未徴収駐車料金2207、未徴収充電料金2208、駐車時間2210、充電時間2211及び積算電力量2212)を”0”にクリアする。これは、一次精算から二次精算までの間に生じた料金を車両管理データテーブル2200に格納するためである。
その後、管理サーバ100は、駐車・充電料金請求画面3800に含まれる表示項目を編集し、編集された表示項目(計算された精算すべき料金)を含む駐車・充電料金請求画面3800を表示するための画面データを生成し、生成された画面データを事前精算機304に送信する。この駐車・充電料金請求画面3800は、今後の処理を選択する操作ボタン(図29の3841〜3843)を含まない画面である。
その後、事前精算機304は、通知された料金を含む駐車・充電料金請求画面3800を表示し、料金を通貨、電子マネー又はクレジットカードによって受け入れ、受け入れた結果を管理サーバ100に送信する(1150)。なお、このとき、通貨以外の、電子マネー又はクレジットカードによって精算がされた場合、管理サーバ100と他システム(クレジットカード会社の決済システム、非接触ICカード決済システム)との間で通信がされ、トランザクションが生じる。
その後、管理サーバ100は、事前精算機304による精算額の受け入れ結果に従って、バッファに一時的に格納された未徴収駐車料金2207及び未徴収充電料金2208を、各々、徴収済駐車料金2204及び徴収済充電料金2205に加算して、車両管理データテーブル2200を更新する(1151)。
なお、駐車・充電料金精算処理は、管理サーバ100及び事前精算機304が協働して実行するようにしたが、管理サーバ100が実行する処理の全部又は一部を事前精算機304が行ってもよい。
また、事前精算機304による精算時の充電の停止又は継続を、事前精算機304を操作することによって選択する例について示したが、利用者毎に予め登録された方法によって事前精算時の充電の停止又は継続を定めてもよい。この場合、利用者毎に予め定められた充電停止の処理方法を会員カードに記録してもよく、予め定められた充電停止の処理方法を利用者毎にデータベースに記録してもよい。
図22は、本発明の実施の形態の全体監視部101によって表示される全体監視画面3100の説明図である。
全体監視画面3100は、タイトルバー3101、表示選択領域3102及び監視結果表示領域3103を含む。
表示選択領域3102は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
監視結果表示領域3103は、全体状況表示領域3110、充電・電池料金表示領域3120、駐車料金表示領域3130、充電設備表示領域3140、交換用電池充電設備表示領域3150、受電・供給電力表示領域3160、自動車特定情報表示領域3170、他システム連携表示領域3180、防災表示領域3190及び通話表示領域3195を含む。
全体状況表示領域3110は、システムが正常に動作している「正常」状態か、管理者に注意喚起すべき状態である「通知」状態か、システムに異常が発生している「異常」状態か、システムに火災等が発生している「災害」状態かを表示する。また、全体状況表示領域3110は、消火装置が作動している「消火装置作動」、受電を停止した「電力供給非常停止」を表示する。
充電・電池料金表示領域3120は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、充電料金の通知徴収済金額の合計、充電料金の未徴収金額の合計、徴収済金額と未徴収金額との合計の充電料金を表示する。駐車料金表示領域3130は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、駐車料金の通知徴収済金額の合計、駐車料金の未徴収金額の合計、徴収済金額と未徴収金額との合計の駐車料金を表示する。
充電設備表示領域3140は、プラグ充電設備402及び非接触充電設備403について、システムが「正常」状態か、「通知」状態か、「異常」状態か、「災害」状態かを表示する。各状態の意味は、全体状況表示領域3110と同じである。また、充電設備表示領域3140は、車両が充電済の充電設備の数、車両が充電中の充電設備の数、及び、充電がエラーとなっている充電設備の数を表示する。
交換用電池充電設備表示領域3150は、電池交換設備404及び電池充電設備405の各状態(「正常」「通知」「異常」)を表示する。各状態の意味は、全体状況表示領域3110と同じである。また、交換用電池充電設備表示領域3150は、電池充電設備405にて充電されている充電中電池数、電池充電設備405に保管されている充電済電池数、電池充電設備405に保管されている不良電池数、電池充電設備405に保管されている全電池数、電池を交換した車両の数、及び、電池を交換がエラーとなった車両の数を表示する。
受電・供給電力表示領域3160は、受配電設備308が、「正常」か、「通知」状態か、「異常」か、「災害」状態かを表示する。各状態の意味は、全体状況表示領域3110と同じである。また、受電・供給電力表示領域3160は、このシステムが受け入れている受電電圧、受電電流、及び、充電設備が供給している供給電圧、供給電流を表示する。
自動車特定情報表示領域3170は、車両情報カメラ305(ナンバープレート読取装置)、及び、車両情報センサ306(ETC無線通信装置)の各状態(「正常」「通知」「異常」)を表示する。
他システム連携表示領域3180は、料金を決済するための決済システム、このシステムに電力を供給する電力会社システム、及び、各システムと通信回線リンキングの各状態(「正常」「通知」「異常」)を表示する。
防災表示領域3190は、防災設備307の状態、すなわち、消火装置及び警報装置の各状態(「正常」「通知」「異常」)を表示する。
通話表示領域3195は、通話設備309の状態(「正常」「通知」「異常」)を表示する。
図23は、本発明の実施の形態の充電料金管理部102によって表示される充電料金管理画面3200の説明図である。
充電料金管理画面3200は、タイトルバー3201、表示選択領域3202及び監視結果表示領域3203を含む。
表示選択領域3202は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
監視結果表示領域3203は、充電・交換料金表示領域3210、積算電力量表示領域3220及びエリア状態表示領域3230を含む。
充電・交換料金表示領域3210は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、徴収済の充電料金の額、未徴収の充電料金の額、及び、徴収済充電料金と未徴収充電料金との合計額を表示する。
積算電力量表示領域3220は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、徴収済金額に相当する積算電力量、未徴収金額に相当する積算電力量、及び、積算電力量の合計を表示する。
エリア状態表示領域3230は、各駐車エリアの充電設備(プラグ充電設備402又は非接触充電設備403)の状態を示す。例えば、エリア1は車両が駐車していない空き状態である。また、エリア7は、電気自動車以外の車両が駐車中であって、その駐車車両の自動車登録番号が表示される。また、エリア10は、電気自動車が駐車中であって、その駐車車両(充電中の車両)の自動車登録番号、充電時間、充電の状態(充電中か、充電済か)、充電料金が表示される。
エリア状態表示領域3230には、表示するページを切り替えるタブが設けられる。例えば、充電料金管理画面3200(図23)は1階の第1エリアが選択された状態を示すが、タブの選択によって、1階の第2エリアの状態を示す充電料金管理画面3300(図24)を表示したり、2階の状態を表示したりすることもできる。
図24は、本発明の実施の形態の充電料金管理部102によって表示される充電料金管理画面3300の説明図である。
充電料金管理画面3300は、タイトルバー3301、表示選択領域3302及び監視結果表示領域3303を含む。
表示選択領域3302は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
監視結果表示領域3303は、充電・交換料金表示領域3310及びレーン状態表示領域3330を含む。
充電・交換料金表示領域3310は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、徴収済の電池交換料金、未徴収の電池交換料金、及び、徴収済電池交換料金と未徴収電池交換料金との合計額を表示する。
レーン状態表示領域3330は、各電池交換レーン(電池充電設備405)の状態及び各レーンの入口信号機の表示状態を示す。例えば、交換レーン1は車両が入場していない空き状態である。また、交換レーン2は、電池を交換中であり、作業中の車両の自動車登録番号、作業開始からの経過時間、交換に対する金額が表示される。また、交換レーン3は、電池の交換が完了しており、作業中の車両の自動車登録番号、作業開始からの経過時間、交換に対する金額が表示される。また、交換レーン4は、メンテナンス状態である。
レーン状態表示領域3330には、充電料金管理画面3200と同様に、表示するページを切り替えるタブが設けられる。
図25は、本発明の実施の形態の駐車料金管理部103によって表示される駐車料金管理画面3400の説明図である。
駐車料金管理画面3400は、タイトルバー3401、表示選択領域3402及び料金表示領域3403を含む。
表示選択領域3402は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
料金表示領域3403は、駐車料金表示領域3410及びエリア状態表示領域3430を含む。
駐車料金表示領域3410は、日、週、月、年のいずれかの選択された期間における、徴収済の駐車料金の額、未徴収の駐車料金の額、及び、徴収済充電料金と未徴収充電料金との合計額を表示する。
エリア状態表示領域3430は、各駐車エリアの状態を示す。例えば、エリア1は車両が駐車していない空き状態である。また、エリア4は、電気自動車が駐車中であって、その駐車車両の自動車登録番号、駐車時間及び駐車料金が表示される。
エリア状態表示領域3430には、表示するページを切り替えるタブが設けられる。例えば、充電料金管理画面3400(図25)は1階の第1エリアが選択された状態を示すが、タブの選択によって、1階の第2エリアの状態や、2階の状態を表示することができる。
図26は、本発明の実施の形態の充電設備状況監視部104によって表示される充電設備状況監視画面3500の説明図である。
充電設備状況監視画面3500は、タイトルバー3501、表示選択領域3502及び充電設備状況監視結果表示領域3503を含む。
表示選択領域3502は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
充電設備状況監視結果表示領域3503は、全体状況表示領域3510及びエリア状態表示領域3530を含む。
全体状況表示領域3510は、充電設備(プラグ充電設備402及び非接触充電設備403)のうち、充電中の台数、充電済の台数、エラーの台数を表示する。また、エラーの原因が、車体側の電池の不良であるか、充電設備の不良であるかを表示する。また、全体状況表示領域3510は、充電設備402及び403の状態(「正常」「通知」「異常」「災害」)を表示する。各状態の意味は、全体状況表示領域3110と同じである。
エリア状態表示領域3530は、各駐車エリアの充電設備(プラグ充電設備402又は非接触充電設備403)の状態を示す。例えば、エリア1は、充電設備の状態は正常であって、車両が駐車していない空き状態である。また、エリア4は、充電設備の状態は正常であって、駐車している電気自動車は充電中である。また、充電時間、残充電時間、充電率(残容量)を表示する。また、エリア7は、充電設備の状態は正常であって、駐車している車両は電気自動車以外の車両である。また、エリア10は、充電設備の状態は正常であって、駐車している電気自動車への充電は完了している。また、充電時間、残充電時間、充電率(残容量)を表示する。
エリア状態表示領域3530には、充電料金管理画面3200と同様に、表示するページを切り替えるタブが設けられる。
図27は、本発明の実施の形態の交換電池充電設備状況監視部105によって表示される交換電池充電設備状況監視画面3600の説明図である。
交換電池充電設備状況監視画面3600は、タイトルバー3601、表示選択領域3602及び監視結果表示領域3603を含む。
表示選択領域3602は、全体監視画面3100、充電料金管理画面3200、3300、駐車料金管理画面3400、充電設備状況監視画面3500、交換電池充電設備状況監視画面3600、充電設備供給電力管理画面、自動車特定情報管理画面、他システム連携監視画面、防災監視画面、及び、通話画面のいずれかに切り替えるための操作ボタンが設けられる。
監視結果表示領域3603は、全体状況表示領域3610、交換レーン状態表示領域3620及び充電設備状態表示領域3630を含む。
全体状況表示領域3610は、電池交換設備404及び電池充電設備405のうち、交換中の台数、交換済の台数、エラーの台数を表示する。また、エラーの原因が、車体側の電池の不良であるか、車体側の交換(すなわち、電池装着装置)の不良であるか、交換設備の不良であるかを表示する。また、全体状況表示領域3610は、電池交換設備404及び電池充電設備405の状態(「正常」「通知」「異常」「災害」)を表示する。各状態の意味は、全体状況表示領域3110と同じである。
交換レーン状態表示領域3620は、各電池交換レーン(電池充電設備405)の状態及び各レーンの入口信号機の表示状態を示す。例えば、交換レーン1は、電池交換設備404の状態は正常であって、車両が入場していない空き状態である。また、交換レーン2は、電池交換設備404の状態は正常であって、電池を交換中(電池交換設備404から電池を搬出中)である。また、交換レーン3は、電池交換設備404の状態は正常であって、電池の交換が完了している(電池交換設備404から電池を搬出済である)。また、交換レーン4は、メンテナンス中である。また、レーン毎に、入口信号機の表示状態、交換前電池識別子、交換後電池識別子、交換前充電率、及び交換後充電率を表示する。
充電設備状態表示領域3630には、電池充電設備405に保管されている充電済の電池の数、充電中の電池の数、空き状態の電池充電設備405、電池充電設備405へ入力される電力(電圧、位相等)、及び、電池充電設備405から出力される電力(電圧、電流等)が表示される。また、充電設備状態表示領域3630には、各充電設備毎の状態(空きか、充電中か、充電済か)、電池の識別子、充電率が表示される。
図28は、本発明の実施の形態の駐車・充電状況通知部111によってプラグ充電設備402の表示画面に表示される駐車・充電状況通知画面3700の説明図である。なお、非接触充電設備403の表示画面にも同様の画面が表示される。
駐車・充電状況通知画面3700には、駐車・充電設備情報表示領域3710、料金情報表示領域3720、充電状態表示領域3730及び操作ボタン3741、3742が設けられる。
駐車・充電設備情報表示領域3710は、充電設備の状態や、利用者に対する指示、例えば、「充電完了 プラグを抜いてください。」を表示する。料金情報表示領域3720は、充電時間、充電料金、駐車時間及び駐車料金を表示する。充電状態表示領域3730は、充電状態及び充電率を表示する。
「通話」ボタン3741は、管理者と通話することができるインターホンを起動するための操作領域である。「非常停止」ボタン3742は、充電設備を停止するための操作領域である。なお、操作ボタン3741、3742は、画面上ではなく、画面外に物理的に設けられたスイッチでもよい。
図29は、本発明の実施の形態の駐車・充電料金請求部112によって事前精算機304の表示画面に表示される駐車・充電料金請求画面3800の説明図である。
駐車・充電料金請求画面3800には、合計料金表示領域3810、料金詳細情報表示領域3820、充電状態表示領域3830及び操作ボタン3841〜3843が設けられる。
合計料金表示領域3810は、事前精算機304で精算すべき料金の合計額を表示する。料金詳細情報表示領域3820は、精算すべき料金の内訳、すなわち、充電時間、充電料金、駐車時間及び駐車料金を表示する。充電状態表示領域3830は、充電状態及び充電率を表示する。
「出口精算(充電継続)」ボタン3841は、事前精算機304の操作によっては充電を停止せず、出口精算機303で料金を精算する操作をするための操作領域である。「いま精算(充電終了)」ボタン3842は、操作された時点で充電を停止し、事前精算機304で料金を精算する操作をするための操作領域である。「いま精算(あと少し充電)」ボタン3843は、操作された後の所定時間充電を継続した後に充電を停止し、この所定時間の充電も含めて充電料金を確定し、事前精算機304で料金を精算する操作をするための操作領域である。なお、操作ボタン3841〜3843は、画面上ではなく、画面外に物理的に設けられたスイッチでもよい。
特許請求の範囲に記載した以外の本発明の観点の代表的なものとして、次のものがあげられる。
(1)電気自動車へ充電する充電設備を備える駐車場を管理する駐車・充電管理システムであって、
前記駐車場の利用によって生じる駐車料金及び前記充電設備の利用によって生じる充電料金を管理するサーバと、
駐車場の車両出口に設けられる第1精算機と、
駐車場の出口以外の場所に設けられる第2精算機と、を備え、
前記充電設備を利用している者が駐車場の利用を終了する場合、前記第2精算機による精算時に、充電を停止するか否かの選択を受け付け、
充電の停止の選択を受け付けた場合、当該利用者の車両への充電を停止した後、当該充電の停止によって確定した充電料金と駐車料金との合計を計算し、前記計算された合計額を前記第2精算機によって利用者に提示し、
充電の継続の選択を受け付けた場合、当該利用者の車両への充電を継続し、利用者の操作によって充電を停止し、当該充電の停止によって確定する充電料金と駐車料金との合計を計算し、前記計算された合計額を前記第1精算機によって利用者に提示することを特徴とする駐車・充電管理システム。
(2)所定時間の充電後に充電を停止する選択を受け付けた場合、前記所定時間と現在時刻とから充電完了時刻を計算した後、当該充電完了時刻における充電の停止によって定まる充電料金と駐車料金との合計を計算し、前記計算された合計額を前記第2精算機によって利用者に提示することを特徴とする(1)に記載の駐車・充電管理システム。
(3)所定時間の充電後に充電を停止する選択を受け付けた場合、現在までの充電によって発生した充電料金と駐車料金との合計を計算し、前記計算された合計額を前記第2精算機によって利用者に提示することによって、当該充電料金及び駐車料金を精算し、
前記第2精算機による精算後に発生した充電料金と駐車料金との合計を計算し、前記計算された合計額を前記第1精算機によって利用者に提示することを特徴とする(1)に記載の駐車・充電管理システム。
(4)前記サーバは、未徴収駐車料金、徴収済駐車料金、未徴収充電料金及び徴収済充電料金を格納する記憶領域を備え、
前記駐車・充電管理システムは、充電の停止の選択を受け付けた場合、前記計算された合計額の精算が完了した後、前記未徴収駐車料金を前記徴収済駐車料金に加算し、前記未徴収充電料金を前記徴収済充電料金に加算することを特徴とする(1)から(3)のいずれか一つに記載の駐車・充電管理システム。