JP5668032B2 - 締結固定具とこれを用いた電源接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、精度の高い締付トルクで締結固定が可能で、かつ容易に締結固定を解除することのできる締結固定具とこれを用いた電源接続構造に関する。
従来、2つ以上の部品を固定する構造としては、種々のネジ類を用いたものがよく知られている。
ネジ類を用いた固定構造は、締結固定を確実かつ容易に行うことができることから様々な用途に用いられている。ネジ類を用いた固定構造は、例えば、車両におけるバッテリーのマイナス側電極と、電気配線との接続にも用いられている。
特許文献1には、ボルトとナットとを用いて、バッテリーのマイナス側電極と電気配線とを接続固定する構造が示されている。バッテリーのマイナス側電極には、導電性材料からなるターミナルが配されており、ターミナルは、外周側面にネジ山が形成された雄ネジ部を有している。また、雄ネジ部は、固定ナットを螺合可能に構成されている。
電気配線は、その先端部に端子部を有しており、端子部の貫通孔に雄ネジ部を挿通配置すると共に、雄ネジ部に固定ナットを螺合することにより、ターミナルと電気配線とを締結固定可能に構成されている。
また、特許文献2には、ボルトの頭部に樹脂製のハンドルを設けた固定構造が示されている。この固定構造においては、作業者がハンドルを把持回転させることにより、工具を用いることなくボルトを締結固定及び締結固定の解除をすることができる。
特開2011−40185号公報 特開2004−227914号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2に示された締結固定構造には以下の課題がある。
特許文献1において、ボルトとナットとの締結固定及び締結固定の解除をするためには、締結用工具を用いる必要がある。そのため、緊急時などに接続を解除したい場合においても、締結用工具を用意する必要があり、締結固定の解除に手間がかかる。
また、特許文献2においては、ハンドルを用いることで、締結用工具を用いることなく、作業者の手により締結固定及び締結固定の解除が可能であるが、締結固定時に正確な締付トルクで締結することが難しい。そのため、締め付けトルクの精度が低下しやすく、締め付けトルクの過不足が生じやすい。
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、締結固定時における締付けトルクの精度を確保しつつ、容易に締結固定を解除することができる締結固定具と、これを用いて、通常の使用時には適切に締結固定し、緊急時等には容易に締結固定を解除することのできる電源接続構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、車両におけるバッテリーと電気配線とを接続する電源接続構造であって、
雄ネジと螺合可能な雌ネジ部を一端に備えると共に、締結用工具と係合可能な係合部を他端に備えた締結本体部と、該締結本体部の外周側面から外周側に向かって延設されたハンドル部とを備えており、上記ハンドル部の外径寸法が上記係合部の外径寸法よりも大きく設定してある締結固定具と、
該締結固定具が有する雌ネジ部と螺合可能に構成された雄ネジ部を備えると共にバッテリーのマイナス側電極に配されたターミナルと、
上記雄ネジ部を挿通可能な貫通孔を有する端子部を備えた電気配線とを有しており、
上記端子部の上記貫通孔に上記ターミナルの上記雄ネジ部を挿通配置すると共に、該雄ネジ部に上記締結固定具を螺合することにより、上記バッテリーの上記マイナス側電極と上記電気配線とを固定し電気的に接続しており、
上記電気配線が有する上記端子部は、互いに同一方向に延設された一対の脚部を備えると共に上記電気配線と接続された端子本体部と、上記一対の脚部の先端部同士を繋ぐように配された閉口部材とを有しており、上記貫通孔が上記端子本体部と上記閉口部材とに囲まれた空隙によって形成されると共に、上記閉口部材と上記端子本体部とは互いに嵌合することで着脱可能に構成されており、
上記閉口部材は、略直方体形状をなしており、該閉口部材の側面の一つには、上記端子本体部における上記雌ネジ部の少なくとも一部が内側に配置される凹溝部が形成されており、
上記締結本体部を上記雄ネジ部へと螺合した際に、上記締結本体部と上記ターミナルとの間には上記端子本体部のみが固定されていることを特徴とする電源接続構造にある。
上記電源接続構造は、車両におけるバッテリーと電気配線とを接続する電源接続構造であって、
上記締結固定具と、
該締結固定具が有する雌ネジ部と螺合可能に構成された雄ネジ部を備えると共にバッテリーのマイナス側電極に配されたターミナルと、
上記雄ネジ部を挿通可能な貫通孔を有する端子部を備えた電気配線とを有しており、
上記端子部の上記貫通孔に上記ターミナルの上記雄ネジ部を挿通配置すると共に、該雄ネジ部に上記締結固定具を螺合することにより、上記バッテリーの上記マイナス側電極と上記電気配線とを固定し電気的に接続している。
上記電源接続構造の上記締結固定具は、上記のごとく、上記係合部と上記ハンドル部とを備えている。上記係合部においては、該係合部に締結用工具を係合させ上記締結固定具を雄ネジに螺合し、締結固定及び締結固定の解除をすることができる。このように、締結用工具を用いることで、上記締結固定具の締付けトルクの管理を容易とし、締付トルクの精度を従来と同等とすることができる。
また、上記ハンドル部の外径は、上記係合部の外径に比べて大きく設定してある。そのため、作業者の手によって、上記ハンドル部を把持し回転させることで、上記締結固定具による締結固定の解除をするのに必要な回転力を発生させることができる。これにより、締結用工具を用いることなく、容易に上記締結固定具による締結固定の解除をすることができる。
このように、上記締結固定具によれば、締結固定時には、上記係合部を用いることで精度の高い締結固定を可能とし、締結固定を解除する際には、上記ハンドル部を用いることで迅速かつ容易に締結固定を解除することが可能となる。
また、上記電源接続構造においては、車両におけるバッテリーのマイナス側電極と車両の電気配線とを、上記締結固定具を用いて電気的に接続している。車両において、上記マイナス側電極と上記電気配線とは、通常の使用時には適切に締結固定され、緊急時や長期間使用しない場合には容易に締結固定を解除できることが望まれている。そのため、上記締結固定具を用いることで、上記の要求を満足する優れた電源接続構造を実現することができる。
以上のごとく、上記締結固定具によれば、締結固定時における締付けトルクの精度を確保しつつ、容易に締結固定を解除することが可能であり、通常の使用時には適切に締結固定し、緊急時等には容易に締結固定を解除することのできる電源接続構造を提供することができる。
実施例1における、締結固定具を示す説明図。 実施例1における、締結固定具を示す平面図(図1におけるA矢視相当図)。 実施例1における、締結固定具を示す断面図(図2におけるB−B矢視線断面相当図)。 実施例2における、電源接続構造を示す説明図。 実施例2における、電源接続構造を示す断面図。 実施例2における、(a)接続コードを示す説明図、(b)閉口部材を示す説明図、(c)電気配線を示す説明図。 実施例2における、電源接続構造の構成を示す説明図。 実施例2における、接続を解除した状態の電源接続構造を示す説明図。
上記電源接続構造において、上記ハンドル部は、上記締結本体部の中心軸線と直交するように延設された3つの凸状部からなる三つ又形状を有しており、各把持部は、上記中心軸線を中心として互いに等角度で配されていてもよい。この場合には、上記ハンドル部を把持しやすい形状とすることができ、その作業性を向上することができる。
また、上記雌ネジ部と上記係合部とは1つの部材によって一体に形成されていてもよい。この場合には、締結用工具によって上記係合部へ加えられる締付トルクを効率よく上記雌ネジ部へと伝達することができる。また、上記締結固定具を構成する部品点数を低減することが可能となる。
また、上記ハンドル部は、文字又は記号が記載された表示部を有していてもよい。この場合には、上記表示部に、使用にかかる注意や、締付けトルク値の範囲を記載することにより、上記締結固定具を安全かつ正しく使用することができる。
また、上記締結固定具は、車両におけるバッテリーのマイナス側電極と、電気配線との接続固定に用いてもよい。車両におけるバッテリーは、緊急時や長期間未使用となる時などに、車両側との接続を容易に解除できることが好ましい。上記締結固定具を上記マイナス側電極と電気配線との接続に用いることにより、バッテリーと車両側の電気的な接続を容易かつ迅速に解除することができる。
また、上記電気配線が有する上記端子部は、上記電気配線と接続されると共に同一方向に延設された一対の脚部を備えた端子本体部と、上記一対の脚部の先端部同士を繋ぐように配された閉口部材とを有しており、上記貫通孔が上記端子本体部と上記閉口部材とに囲まれた空隙によって形成されると共に、上記閉口部材が上記端子本体部から着脱可能に構成されていてもよい。この場合には、上記締結固定具と上記ターミナルの雄ネジ部との螺合を緩めた状態で、上記端子本体部と上記閉口部材との連結を解除することにより、上記端子本体部の上記一対の脚部における先端側の開口部から上記雄ネジ部を抜き取ることができる。これにより、上記締結固定具を上記雄ネジ部から完全に取り外すことなく、より迅速かつ容易に上記マイナス側電極と上記電気配線との接続を解除することができる。
(実施例1)
締結固定具にかかる実施例について、図1〜図3を参照して説明する。
図1〜図3に示すごとく、締結固定具1は、雄ネジと螺合可能な雌ネジ部111を一端に備えると共に、締結用工具と係合可能な係合部112を他端に備えた締結本体部11と、締結本体部11の外周側面から外周側に向かって延設されたハンドル部12とを備えている。ハンドル部12の外径寸法は、係合部112の外径寸法よりも大きく設定してある。
以下、さらに詳細に説明する。
図1〜図3に示すごとく締結固定具1が有する締結本体部11は、略円柱状をなす一つの部材によって形成されており、その一端に配された雌ネジ部111と、他端側に配された係合部112と、外周側面に形成された回り止め部113とを有している。
図3に示すごとく、締結本体部11の一端に配された雌ネジ部111は、締結本体部11の一端側の端面の中心位置において、軸方向に沿って形成された下穴の内周側面にネジ山を形成してなる。雌ネジ部111は、対応する雄ネジと螺合可能に構成されている。
図1〜図3に示すごとく、締結本体部11の他端に配された係合部112は、締結本体部11の他端側の端面から突出して形成されており、その軸方向から見たとき六角形状の外形をなしている。係合部112は、六角レンチやスパナなどの工具と係合可能に構成されている。
図3に示すごとく、回り止め部113は、締結本体部11における一端側の位置に形成されている。回り止め部113の外形は、締結本体部11の軸方向から見たとき、略正方形の外形をなしている。回り止め部113を設けることにより、締結本体部11とハンドル部12とが、相対的に回転することを防止し、両者を一体に回転させることができる。
図1〜図3に示すごとく、締結本体部11の外周側面には、締結本体部11と共にインサート成型されたハンドル部12が形成されている。ハンドル部12は、樹脂材料からなり、締結本体部11における回り止め部113の外側に形成された把持部121と、把持部121の下方に形成されたハンドル筒部126と、把持部121の表面に形成された表示部13とを有している。
図1〜図3に示すごとく、把持部121は、締結本体部11の中心軸線と直交するように延設された3つの凸状部122からなる三つ又形状を有しており、各凸状部122は、中心軸線を中心として互いに等角度で配されている。図2に示すごとく、把持部121を軸方向から見た際の外形に外接するハンドル側外接円の直径R2は、係合部112を軸方向から見た際の外形に外接する係合側外接円R1よりも大きく設定してある。
図1〜図3に示すごとく、把持部121は、他端側の位置において中心軸線と直交する平面上に形成された上面部123と、上面部123と直交すると共に垂下して形成された側面部124とを有している。また、上面部123と側面部124との間には、両者を繋ぐ曲面からなる曲面部125が形成されている。
把持部121の下方に形成されたハンドル筒部126は、円筒状をなしており、把持部121の下面から締結本体部11における他端近傍の間の外周側面を覆うように形成されている。
図1〜図3に示すごとく、表示部13は、上面部123に配された上面側表示部131と曲面部125に配された曲面側表示部132との2つを形成してある。
上面側表示部131は、1つの凸状部122の上面部123に形成してある。上面側表示部131には、緩み方向を示すための矢印記号と文字とを記載してある。本例においては、電源接続構造への使用を想定し、上面側表示部131に電源の切断を示す文字を記載した。
図1〜図3に示すごとく、曲面側表示部132は、上面側表示部131が形成された凸状部122と反対側の位置に配された曲面部125に形成してある。曲面側表示部132には、締結固定具1を締結固定する際の締結トルクの管理値を示す文字として、5.8N・m〜7.5N・mと記載してある。
以下、本例の締結固定具1の作用効果について説明する。
締結固定具1は、上記のごとく、係合部112とハンドル部12とを備えている。係合部112においては、該係合部112に締結用工具を係合させ締結固定具1を雄ネジに螺合し、締結固定及び締結固定の解除をすることができる。このように、締結用工具を用いることで、締結固定具1の締付けトルクの管理を容易とし、締付トルクの精度を従来と同等とすることができる。
また、ハンドル部12の外径は、係合部112の外径に比べて大きく設定してある。そのため、作業者の手によって、ハンドル部12を把持し回転させることで、締結固定具1による締結固定の解除をするのに必要な回転力を発生させることができる。これにより、締結用工具を用いることなく、容易に締結固定具1による締結固定の解除をすることができる。
このように、締結固定具1によれば、締結固定時には、係合部112を用いることで精度の高い締結固定を可能とし、締結固定を解除する際には、ハンドル部12を用いることで迅速かつ容易に締結固定を解除することが可能となる。
また、ハンドル部12は、締結本体部11の中心軸線と直交するように延設された3つの凸状部122からなる三つ又形状を有しており、各把持部121は、中心軸線を中心として互いに等角度で配されている。そのため、ハンドル部12を把持しやすい形状とすることができ、その作業性を向上することができる。
また、雌ネジ部111と係合部112とは1つの部材によって一体に形成されている。そのため、締結用工具によって係合部112へ加えられる締付トルクを効率よく雌ネジ部111へと伝達することができる。また、締結固定具1を構成する部品点数を低減することが可能となる。
また、ハンドル部12は、文字又は記号が記載された表示部13を有している。そのため、表示部13に、使用にかかる注意や、締付けトルク値の範囲を記載することにより、締結固定具1を安全かつ正しく使用することができる。
本例において、締結固定具1のハンドル部12は、締結本体部11に固定されているが、締結本体部11の軸方向に移動可能に構成されていてもよい。この場合には、ハンドル部12を締結固定具1の一端側に退避させ、誤ってハンドル部12を操作することを防止できる。また、退避位置へと移動したハンドル部12は、締結本体部11と相対して回転可能に配されていてもよい。
以上のごとく、締結固定具1によれば、締結固定時における締付けトルクの精度を確保しつつ、容易に締結固定を解除することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の締結固定具1を用いた電源接続構造100を示す例である。
図4及び図5に示すごとく、電源接続構造100は、車両におけるバッテリー3と電気配線2とを接続するものである。
電源接続構造100は、実施例1の締結固定具1と、車両側に接続された電気配線2と、バッテリー3のマイナス側電極に接続されたターミナル4とを有している。
図5に示すごとく、電気配線2は、車両の電気回路と接続された接続コード21と、接続コード21の一端に配された端子部22とを有している。
接続コード21は、図示しない電気導電性を有する導電ワイヤーと、導電ワイヤーの周囲を覆う電気絶縁性を有する絶縁層とを有している。
図5及び図6(a)示すごとく、端子部22は、接続コード21の導電ワイヤーと接続固定されるカシメ部222と、カシメ部222から延設された端子本体部221と、端子本体部221に連結された閉口部材225とを有している。
カシメ部222は、かしめ前の状態において略円筒状をなしており、その内周に導電ワイヤーを挿通配置してカシメ部222をかしめることにより、カシメ部222と導電ワイヤーとが圧着され電気的に接続される。
図5及び図6(a)に示すごとく、カシメ部222から延設された端子本体部221は、カシメ部222が配された側と反対側に延設された一対の脚部223を有している。一対の脚部223の先端側には、各脚部223から外側に向かって突出する接続凸部228が形成されている。また、一対の脚部223の間には、略U字状の凹部224が形成されている。
図6(b)に示すごとく、閉口部材225は、略直方体形状をなしており、その長手方向と平行に配された4つの側面230の1つには、円弧状の断面形状を有する凹溝部229が形成されている。また、凹溝部229が形成された側面と直交して配された1つの側面230には、一対の脚部223の先端形状と対応した外形形状を有する接続凹部231が形成されている。
図6(c)に示すごとく、端子本体部221と閉口部材225とは、一対の脚部223の先端を接続凹部231に嵌合することにより、両者を着脱可能に連結される。このとき、端子本体部221と閉口部材225とに囲まれた空隙によって、ターミナル4が有する雄ネジ部417を挿通可能な貫通孔226を形成している。
車両に搭載されたバッテリー3は、その上面に、プラス側電極及びマイナス側電極をなす2つのバッテリーポスト31を有している。バッテリーポスト31は、先端側に向かって縮径する円錐台形状をなしている。
図5及び図7に示すごとく、マイナス側電極をなすバッテリーポスト31に配されたターミナル4は、バッテリーポスト31に固定されるターミナル保持部41と、ターミナル保持部41を締め付ける締付部412と、電気配線2と接続されるターミナル連結部413とを備えている。
ターミナル保持部41は、略長方形状の板材をその長手方向が円周上に配されるよう略円筒状に形成されており、軸方向から見たとき円周上に開口する開口部411を有している。
図5及び図7に示すごとく、ターミナル保持部41の開口部411に配された一対の端部には、径方向外側に向かって延設された一対の締付部412と、各締付部412にそれぞれ貫通形成されたボルト挿通穴416を備えている。
ボルト挿通穴416には、ボルト414を挿通してあり、ボルト414には、ナット415と螺合してある。尚、ボルト414とナット415とは、ターミナル保持部41の内径がバッテリーポスト31の外径よりも大きくなる位置まで螺合してある。
図5及び図7に示すごとく、ターミナル連結部413は、ターミナル保持部41において締付部412と反対側の位置における下端部から、ターミナル保持部41の軸線方向と垂直な平面上に形成されると共に締付部412と反対側に向かって延設されている。ターミナル保持部41の略中央位置には、ターミナル連結部413の軸方向と平行に立設した雄ネジ部417を配してある。
次に本例の電源接続構造100の組み付け順序を説明する。
まず、バッテリー3のマイナス側電極をなすバッテリーポスト31にターミナル4を組み付ける。
ターミナル保持部41の内側にバッテリーポスト31を挿通配置し、ボルト414とナット415とを締結する。ボルト414とナット415とを締結すると、開口部411の間隔を狭めると共にターミナル保持部41の内径が狭められる。これにより、ターミナル保持部41をバッテリーポスト31に固定することができる。
次に、電気配線2をターミナル4と接続する。
図5に示すごとく、電気配線2の端子部22における貫通孔226の内側に、ターミナル4が有する雄ネジ部417を挿通配置する。そして、締結固定具1の係合部112に締結用工具を係合し、締結用工具を用いて、締結固定具1との雌ネジ部111とターミナル4の雄ネジ部417とを螺合し締結固定する。これにより、電気配線2とバッテリー3のマイナス側電極をなすバッテリーポスト31とが電気的に接続される。
電源接続構造100においては、車両におけるバッテリー3のマイナス側電極と車両の電気配線2とを、締結固定具1を用いて電気的に接続している。車両において、マイナス側電極と電気配線2とは、通常の使用時には適切に締結固定され、緊急時や長期間使用しない場合には容易に締結固定を解除できることが望まれている。そのため、締結固定具1を用いることで、上記の要求を満足する優れた電源接続構造100を実現することができる。
また、図8に示すごとく、本例の電源接続構造100において、電気配線2とバッテリー3のマイナス側電極をなすバッテリーポスト31との接続解除をする場合、締結固定具1のハンドル部12を把持すると共に回転させることにより、端子部22の固定を解除する。そして、電気配線2を脚部223の延設方向と反対側へと引っ張ると、脚部223の先端に配された閉口部材225と端子部22とが分離する。閉口部材225と分離した端子部22においては、脚部223の間が開口しているため、ここから雄ネジ部417を抜くことができる。
電源接続構造100において、電気配線2が有する端子部22は、電気配線2と接続されると共に同一方向に延設された一対の脚部223を備えた端子本体部221と、一対の脚部223の先端部同士を繋ぐように配された閉口部材225とを有しており、貫通孔226が端子本体部221と閉口部材225とに囲まれた空隙によって形成されると共に、閉口部材225が端子本体部221から着脱可能に構成されている。そのため、締結固定具1とターミナル4の雄ネジ部417との螺合を緩めた状態で、端子本体部221と閉口部材225との連結を解除することにより、端子本体部221の一対の脚部223における先端側の開口部411から雄ネジ部417を抜き取ることができる。これにより、締結固定具1を雄ネジ部417から完全に取り外すことなく、より迅速かつ容易にマイナス側電極と電気配線2との接続を解除することができる。
以上のごとく、本例の電源接続構造100によれば、通常の使用時には適切に締結固定し、緊急時等には容易に締結固定を解除することができる。
1 締結固定具
100 電源接続構造
11 締結本体部
111 雌ネジ部
112 係合部
12 ハンドル部
121 把持部
122 凸状部
13 表示部
2 電気配線
22 端子部
221 端子本体部
223 脚部
225 閉口部材
226 貫通孔
3 バッテリー
4 ターミナル
417 雄ネジ部

Claims (5)

  1. 車両におけるバッテリーと電気配線とを接続する電源接続構造であって、
    雄ネジと螺合可能な雌ネジ部を一端に備えると共に、締結用工具と係合可能な係合部を他端に備えた締結本体部と、該締結本体部の外周側面から外周側に向かって延設されたハンドル部とを備えており、上記ハンドル部の外径寸法が上記係合部の外径寸法よりも大きく設定してある締結固定具と、
    該締結固定具が有する雌ネジ部と螺合可能に構成された雄ネジ部を備えると共にバッテリーのマイナス側電極に配されたターミナルと、
    上記雄ネジ部を挿通可能な貫通孔を有する端子部を備えた電気配線とを有しており、
    上記端子部の上記貫通孔に上記ターミナルの上記雄ネジ部を挿通配置すると共に、該雄ネジ部に上記締結固定具を螺合することにより、上記バッテリーの上記マイナス側電極と上記電気配線とを固定し電気的に接続しており、
    上記電気配線が有する上記端子部は、互いに同一方向に延設された一対の脚部を備えると共に上記電気配線と接続された端子本体部と、上記一対の脚部の先端部同士を繋ぐように配された閉口部材とを有しており、上記貫通孔が上記端子本体部と上記閉口部材とに囲まれた空隙によって形成されると共に、上記閉口部材と上記端子本体部とは互いに嵌合することで着脱可能に構成されており、
    上記閉口部材は、略直方体形状をなしており、該閉口部材の側面の一つには、上記端子本体部における上記雌ネジ部の少なくとも一部が内側に配置される凹溝部が形成されており、
    上記締結本体部を上記雄ネジ部へと螺合した際に、上記締結本体部と上記ターミナルとの間には上記端子本体部のみが固定されていることを特徴とする電源接続構造。
  2. 上記締結固定具における上記ハンドル部は、上記締結本体部の中心軸線と直交するように延設された3つの凸状部からなる三つ又形状の把持部を有しており、各把持部は、上記中心軸線を中心として互いに等角度で配されていることを特徴とする請求項1に記載の電源接続構造
  3. 上記締結固定具において、上記雌ネジ部と上記係合部とは1つの部材によって一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源接続構造
  4. 上記締結固定具において、上記ハンドル部は、文字又は記号が記載された表示部を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源接続構造
  5. 上記締結固定具において、該締結固定具は、車両におけるバッテリーのマイナス側電極と、電気配線との接続固定に用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源接続構造
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